JP2006066425A - 半導体基板の研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】化学的機械的研磨方法において、銅配線および銅プラグを確実に形成する。
【解決手段】半導体基板の研磨方法は、第1の研磨テーブルの研磨面にウェハーWを押し付け、研磨面とウェハーWとの相対運動によってウェハーWを研磨する第1の研磨工程(ステップ52)と、純水と気体との混合流体を第1の研磨テーブルの研磨面に噴射しながら、第1の研磨工程で研磨されたウェハーWを第1の研磨テーブルの研磨面に100hPa以上の面圧で押し付け、研磨面と研磨対象物との相対運動によって研磨対象物を30秒以上研磨する第1の水研磨工程(ステップ53)とを有している。
【選択図】 図5

Description

本発明は半導体基板の研磨方法に関し、特に銅配線および銅プラグの形成の際に用いる化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)方法に関する。
半導体基板は、トランジスタ上に何層にも形成された配線および配線を接続するプラグにより構成されている。近年、配線およびプラグに使用される材料として、処理速度を高速化できる銅(Cu)が採用されており、また、Cu配線およびCuプラグを形成する際の基板の平坦化手段としてCMP法が用いられている。
図7に、従来のCMP法を用いた研磨方法の流れ図の一例を示す。ウェハーW上には、バリア層とCu膜とがこの順で成膜されている。まず、ウェハーWは、第1CMPユニットにセットされ(ステップ551)、次に、Cu膜が、所定の研磨パッド上で、研磨剤(スラリー)を使用して完全に除去される(ステップ552)。次に、ウェハーW上および研磨パッド上に残留しているスラリーおよび研磨屑を除去するために、研磨パッド上に純水を滴下しながら、図8に示すような水研磨処理がおこなわれる(ステップ553)。すなわち、同図(a)の平面図に示すように、ウェハーWは、研磨ヘッド122に支持されて回転させられながら、これと独立して回転する研磨テーブル111上に形成された研磨パッド112に押し付けられて研磨され、その間、同図(b)の断面図に示すように、純水が研磨パッド112上に供給される。研磨ヘッド122の下部には、ウェハーWを囲うように円環状のリテイナ117が設けられ、ウェハーWの横方向の動きが抑えられる。
水研磨処理が終わると、回転するダイヤモンドドレッサー(図示せず)がこれと独立に回転する研磨パッド112に押し付けられ、純水と窒素ガスとの混合流が研磨パッド上にアトマイザー(図示せず)から供給されながら、研磨パッド112上の研磨屑が除去され、研磨パッド112が再生される(ステップ554)。この再生処理はドレッシングとも呼ばれる。次に、ウェハーWは、ウェハー表面に純水をかけられリンスされながら、プッシャー(図示せず)に搬送され、そこで研磨ヘッド122から離脱させられる。ウェハーWは、さらに純水をかけられながら、第2CMPユニットに搬送される(ステップ555)。ウェハーWは次に、バリア研磨用のヘッドに吸着支持させられ、ウェハーWのバリア層は、バリア用研磨剤を使用しながら所定の研磨パッドで研磨される(ステップ556)。次に、ウェハー上および研磨パッド上に残留しているスラリーおよび研磨屑を除去するために、純水が研磨パッド上に滴下されながら水研磨処理がおこなわれる(ステップ557)。その後、ステップ554と同様にして研磨パッドが再生される(ステップ558)。次に、ウェハーWは、ウェハー表面に純水をかけられリンスされながら、プッシャーに搬送され、そこでバリア研磨用のヘッドから離脱させられる。その後、ウェハーWは洗浄ユニットへ搬送され、洗浄されてCMPプロセスが終了する。
このように、従来技術では、研磨パッド上に純水を滴下しながらウェハーの水研磨処理を行い、さらに、ウェハーに純水をかけながら後工程への搬送をおこない、ウェハー表面上のスラリーや研磨屑を除去し、ウェハー表面を清浄な状態に保っている。
特開2001−237208号公報 特開2001−338902号公報 特開2002−103201号公報 特開2002−190455号公報
このように、ウェハーは、表面に純水が滴下供給されながら、水研磨処理および搬送がおこなわれるが、純水を用いるだけでは研磨屑やスラリーをウェハー表面から十分に除去することは困難であった。その理由は、実際のウェハー表面は配線リセスやプラグリセス等の凹部が多くあるため、研磨屑やスラリーはリセスに溜まって(詰まって)しまい、リセスに詰まった研磨屑やスラリーを水圧だけで掻き出すのは難しいためである。リセスに溜まったスラリーは、自らCuプラグをエッチングし(静的エッチング)、リセスをさらに拡大させるおそれがある。
この課題を解決するためには洗浄効率を改善することが有効であり、水圧を増すことが考えられるが、純水の使用量が多くなるという問題がある。また、水研磨処理の際のウェハーの研磨パッドへの押圧力を増すことも考えられるが、研磨パッドの研磨面の消耗が速くなるという問題がある。
さらに、研磨後のウェハー表面に純水が供給されながら搬送されると、研磨後の稼動イオンがない高抵抗状態のウェハー表面に高抵抗の純水が供給されて、高抵抗同士の液体の衝突が起き、ウェハー表面に電荷が発生し、Cuプラグを溶解させるという問題もある。
Cuプラグが静的エッチングあるいは溶解で十分に形成されないと、図9(a)に示すように、Cuプラグ上部に空洞が発生したり、同図(b)に示すように、上層配線がCuプラグ上部に落ち込んでしまう。この結果、電気抵抗が極端に増加したり、配線寿命が極端に短くなるなど、半導体基板として致命的な不具合が生じる。このように、ウェハー表面に純水を滴下供給しながら、ウェハーを水研磨処理し搬送するという工程は、残留スラリーによる静的エッチングのおそれと、純水起因の電荷発生によるエッチングのおそれを有しており、CMP法を採用する場合の課題となっていた。
本発明は、以上の事情に鑑みて、純水環境で行なっていた水研磨あるいは搬送方法を用いることなく、特に銅配線および銅プラグを確実に形成することができる、化学的機械的研磨方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体基板の研磨方法は、第1の研磨テーブルの研磨面に研磨対象物を押し付け、研磨面と研磨対象物との相対運動によって研磨対象物を研磨する第1の研磨工程と、純水と気体との混合流体を第1の研磨テーブルの研磨面に噴射しながら、第1の研磨工程で研磨された研磨対象物を第1の研磨テーブルの研磨面に100hPa以上の面圧で押し付け、研磨面と研磨対象物との相対運動によって研磨対象物を30秒以上研磨する第1の水研磨工程とを有している。
このように、純水と気体との混合流体を研磨後の研磨対象物に噴射することによって、配線リセスやプラグリセスにたまった研磨屑やスラリーが、気体で掻き出され、さらに純水で洗い流される。このため、これら研磨屑やスラリーが残留して静的エッチングによりさらにリセスを拡大させるおそれがなくなり、プラグの上部に上層配線を形成したときにCu配線とCuプラグとの良好な接続が確保される。
本発明の半導体基板の研磨方法は、また、第1の水研磨工程で研磨された研磨対象物を、水洗をすることなく第2の研磨テーブルまで搬送する第1の搬送工程と、第2の研磨テーブルの研磨面に搬送された研磨対象物を押し付け、研磨面と研磨対象物との相対運動によって研磨対象物をさらに研磨する第2の研磨工程と、純水と気体との混合流体を第2の研磨テーブルの研磨面に噴射しながら、第2の研磨工程で研磨された研磨対象物を第2の研磨テーブルの研磨面に押し付け、研磨面と研磨対象物との相対運動によって研磨対象物を研磨する研磨する第2の水研磨工程と、第2の水研磨工程で研磨された研磨対象物を、水洗をすることなく洗浄装置まで搬送する第2の搬送工程とを有している。
ここで、第1の研磨工程は、研磨対象物上に形成された銅膜を除去する工程を有し、第2の研磨工程は、研磨対象物上の銅膜の下層に形成されたバリア層を研磨する工程を有していてもよい。
さらに、第1の水研磨工程では、混合流体を形成する純水が毎分1.5リットル以上供給され、窒素ガスが0.3MPa以上の供給圧力で供給されることが望ましい。
以上説明したように、本発明の半導体基板の研磨方法では、純水と気体との混合流体を配線リセスやプラグリセスに噴霧して水研磨するので、配線リセスやプラグリセスに残留した研磨屑やスラリーが効率的に除去されて洗浄効率が改善される。さらに第2の研磨工程までの搬送工程において純水リンスを行わないので、純水起因の電荷によるプラグ溶解の可能性も減少する。これらの効果によって、配線とプラグとの接続性が向上し、製品の信頼性向上や長寿命化が可能となる。
以下、本発明の半導体基板研磨方法を図面を参照して説明する。図1は、本発明の半導体基板研磨方法に用いる装置の全体構成を示す概念的平面図である。また、図2は、本半導体基板研磨装置の一構成要素である第1CMPユニットの、図1中2−2線に沿った断面図である。
半導体基板研磨装置1は、ウェハー表面のCu膜を除去し研磨する第1CMPユニット11と、Cu膜の下層にあるバリア層を研磨する第2CMPユニット14とを有している。半導体基板研磨装置1はまた、研磨対象のウェハーWを半導体基板研磨装置1に取付け、取出すためのロードアンロード部2と、バリア層研磨後にウェハーWを洗浄する洗浄ユニット4A、4Bと、ウェハーWを上下反転する第1反転機8および第2反転機9と、ウェハーWを半導体基板研磨装置1内の所定の場所に搬送する第1搬送ロボット3および第2搬送ロボット5とを有している。
第1CMPユニット11の中央部には、上面にウェハーWを研磨する研磨パッド112が形成された、第1の研磨テーブルである研磨テーブル111が設けられている。研磨テーブル111の下面にはテーブル軸113が連結しており、モータ等の回転手段(図示せず)によって、研磨テーブル111を回転運動させることができる。また、研磨テーブル111の側方および下方は枠体114で覆われており、研磨屑および残留スラリーを回収する。枠体114の縁部には一段下がったドレン115が形成されており、回収を容易としている。研磨テーブル111の内部には、ウェハーWの研磨量を測定する、渦電流式または光学式の膜厚測定器116が内蔵されている。研磨パッド112は、研磨布や、固定砥粒パッドや、砥石などで形成される。研磨布とは、弾性を有する発砲ポリウレタンや不織布である。固定砥粒パッドとは、バインダ中に砥粒を固定したものを上層とし、その下層に弾性パッドを貼付けて二重構造としたものである。砥石とは、樹脂等からなるバインダ中に砥粒を固定したものである。
研磨テーブル111の外側には揺動アーム124が設けられ、ヘッドシャフト123を介して、研磨ヘッド122を回転可能および上下移動可能に(図2中、DおよびE)支持している。研磨ヘッド122の回転速度は可変で、かつ自動制御される。研磨ヘッド122は、ウェハーWを真空吸着して、所定の押圧力で制御しながらウェハーWを研磨パッド112に押し付ける。研磨テーブル111の外側にはまた、ウェハーWと研磨ヘッド122との脱着をおこなうプッシャー128が設けられている。ウェハーWはプッシャー128の載置台(図示せず)に載置され、載置台が上下動することによって、研磨ヘッド122との間でウェハーWの受け渡しがおこなわれる。揺動アーム124は、支軸125に支えられて図1、2中の矢印A方向に回転し、ウェハーWを研磨テーブル111またはプッシャー128に搬送することができる。研磨パッド112上には、複数のノズル127から純水と窒素ガスの混合流体を噴射することのできるアトマイザー126が設けられている。アトマイザー126の具体的構造は、たとえば特許文献1に記載されているものと同様である。
研磨テーブル111の反対側には、揺動アーム134が設けられ、ヘッドシャフト133を介して、ドレッシングヘッド132を回転可能および上下移動可能に(図2中、FおよびG)支持している。ドレッシングヘッド132は、回転しながら、これと独立に回転する研磨パッド112に押し付けられて、研磨パッド112の再生(目立て、ドレッシング)をおこなう。研磨テーブル111の外側にはまた、ドレッシング終了後のドレッシングヘッド132を洗浄するドレッサー洗浄装置138が設けられている。揺動アーム134は、支軸135に支えられて図1、2中の矢印B方向に回転し、ドレッシングヘッド132を研磨テーブル111またはドレッサー洗浄装置138に搬送することができる。研磨パッド112上には、アトマイザー126同様に純水と窒素ガスの混合流体を噴射することのできるアトマイザー136が設けられているが、アトマイザー126、136を兼用することも可能である。
なお、第2CMPユニット14については、第1CMPユニット11と基本的に同様の構成を有しているため、詳細な説明は省略する。本明細書では、第1CMPユニット11を構成する各要素の参照番号(111〜116、122〜128、132〜138)に30を加えたものを、第2CMPユニット14の対応する各要素としており、必要に応じて、上記規則で各要素が参照される。
図3には、アトマイザー126への混合流体供給部16の概念図を示す(アトマイザー136についても同様である。)。窒素ガス供給源161から供給された窒素ガスは、圧力調整用のレギュレータ163とバルブ165とを途中に有する窒素ガス管167を通って所定量がアトマイザー126に供給される。同様に、純水供給源162から供給された純水は、圧力調整用のレギュレータ164とバルブ166とを途中に有する純水管168を通って所定量がアトマイザー126に供給される。アトマイザー126はこれらを混合し、各々が所定の圧力または流量を有する混合流を形成して、ノズル127から噴出させる。
図4には、アトマイザー、研磨テーブル、研磨ヘッドの相対位置関係を示す。アトマイザー126のノズル127は図示のとおり、複数個設けられ、混合流をできるだけ均一に噴射する構造が望ましい。また、アトマイザー126は研磨ヘッド122と干渉しなければよいので、設置位置は自由であり、図示の位置に限定されるわけではない。なお、図中のCは研磨テーブル111の回転方向を示し、Dは研磨ヘッド122の回転方向を示す。このように、研磨テーブル111と研磨ヘッド122が各々独立して回転することによって、ウェハーWと研磨パッド112との間に複雑な相対的摺動運動が生じ、平坦な研磨が可能となる。
次に、本発明の研磨方法を図5の流れ図を参照して説明する。図中太枠で囲った工程は、従来技術の研磨方法を示す図7と異なる部分である。ウェハーW上には、バリア層とCu膜とがこの順で成膜されており、本発明の研磨方法によれば、Cu膜、バリア層の順で研磨されて平坦面が得られる。なお、Cu膜とバリア層との間に給電シード層が形成されていてもよい。
まず、ウェハーWは、Cu膜を研磨する第1CMPユニット11にセットされる(ステップ51)。具体的には、(1)ウェハーWはカセット21A(または21B)にセットされ(図1参照)、ロードアンロード部2に設置される。(2)次に、ウェハーWは、第1搬送ロボット3によってカセット21Aから取り出され、第1反転機8に渡される。(3)次に、ウェハーWは、第1反転機8で反転される。これによって、ウェハーWの下面がCu膜の形成された研磨対象面になる。(4)次に、ウェハーWは、第2搬送ロボット5によってプッシャー128上に置かれる。(5)次に、揺動アーム124が回転して、研磨ヘッド122がプッシャー128の上方に移動する。(6)次に、プッシャー128が上下動し、ウェハーWは、研磨ヘッド122に真空吸着によって固定される。(7)次に、揺動アーム124が再び回転して、ウェハーWは研磨パッド112に対向させられる。
次に、ウェハーW上に形成されたCu膜は、研磨パッド112上で研磨剤(スラリー)を使用して完全に除去される(ステップ52)。研磨中は、研磨ヘッド122は真空吸着を解除し、ウェハーWに向かって加圧気体を供給する。このとき、前述のように、研磨テーブル111と研磨ヘッド122とは各々独立して回転し、相互に相対運動をする。また、ウェハーWは、研磨ヘッド122の下部にウェハーWを囲うように設けられた円環状のリテイナ117により、横方向の動きが抑えられ、研磨中も研磨ヘッド122に保持される。Cu膜の研磨の終了は終点検知法または時間指定法で検知される。終点検知法では、膜厚測定機116で監視しながら、Cu膜の膜厚0を検知したとき、またはバリア層の表面を検知したときに研磨が終了する。時間指定法では、あらかじめ設定された研磨時間の経過後に研磨が終了する。研磨剤としては、たとえばアルカリ溶液に微粒子からなる砥粒を懸濁したものが用いられ、アルカリによる化学的研磨作用と、砥粒による機械的研磨作用との複合作用でウェハーWが研磨される。研磨圧力は280hPa以下とすることが望ましい。
次に、スラリーの供給を停止後、ウェハーW上および研磨パッド112上に残留しているスラリーを除去するために、アトマイザー126から純水と窒素ガスとの混合流が供給され、水研磨処理がおこなわれる(ステップ53)。研磨パッド112上には、混合流体を形成する純水が毎分1.5リットル以上、窒素ガスが0.3MPa以上の供給圧力で供給される。ウェハーWは研磨パッド112に100hPa以上の面圧で押し付けられて、30秒以上研磨される。これによって、Cu配線リセスやCuプラグリセスにたまった研磨屑やスラリーが、窒素ガスで掻き出され、さらに純水で洗い流される。ここで、面圧とは水研磨処理の際にウエハーが研磨パッドを押圧する圧力のことである。充分な水研磨処理が終了した後、ウェハーWは研磨ヘッド122に再び真空吸着され、研磨ヘッド122と共に上昇し、研磨パッド112から離間する。
次に、従来通りダイヤモンドドレッサー(図示せず)とアトマイザー136とを使用して、研磨パッド112の表面がドレッシング処理される(ステップ54)。
次に、ウェハーWは、第2CMPユニット14にセットされる(ステップ55)。具体的には、(1)ウェハーWは、揺動アーム124によってプッシャー128に移され、研磨ヘッド122から離脱させられる。(2)次に、ウェハーWは、第2搬送ロボット5によって第2CMPユニット14のプッシャー158に置かれる。(5)次に、揺動アーム154が回転して、研磨ヘッド152がプッシャー158の上方に移動する。(6)次に、ヘッドシャフト153が下降して、ウェハーWは、研磨ヘッド152に真空吸着によって固定される。(7)次に、揺動アーム154が再び回転して、ウェハーWは研磨パッド142に対向させられる。ウェハーWは、研磨テーブル111による研磨の後、プッシャー128に載置され、次の研磨が研磨テーブル141でおこなわれるまでの間、純水によるリンスは施されない。なお、上述のように、ウェハーWが第1CMPユニット11と第2CMPユニット14との間で、研磨ヘッド122から研磨ヘッド152に受け渡される構成の代わりに、ウェハーWが同一の研磨ヘッドに保持されながら、2つの研磨テーブルの間を行き来するような構成を採用してもかまわない。
次に、ウェハーW上に成膜したバリア層が、研磨パッド142上で研磨剤(スラリー)を使用して研磨される(ステップ56)。研磨条件は適宜調整可能であるが、好適な一実施形態では、研磨圧力はCu膜除去ステップ(ステップ52)と同一とし、スラリー条件と、研磨テーブル/研磨ヘッドの回転数はステップ52の研磨条件から変更される。
次に、ウェハーW上および研磨パッド142上に残留しているスラリーを除去するために、アトマイザー156から純水と窒素ガスとの混合流が供給され、100hPa以上の面圧で水研磨処理がおこなわれる(ステップ57)。この処理はステップ53と同様である。充分な水研磨処理が終了した後、ウェハーWは研磨ヘッド152に再び真空吸着され、研磨ヘッド152と共に上昇し、研磨パッド142から離間する。
研磨パッド142からウェハーWが離されると、同時にドレッシングが開始される。すなわち、従来通りダイヤモンドドレッサーとアトマイザー166とを使用して、研磨パッド142の表面がドレッシング処理される(ステップ58)。この処理もステップ54と同様である。
このドレッシング中に、ウェハーWは洗浄ユニット部4Aにセットされる(ステップ59)。具体的には、(1)揺動アーム154が回転して、研磨ヘッド152がプッシャー158の上方に移動する。(2)次に、ウェハーWはプッシャー158上に置かれ、研磨ヘッド152から離脱させられる。(3)次に、ウェハーWは、第2搬送ロボット5によって第2反転機9に渡される。ウェハーWは、研磨テーブル141による研磨の後、プッシャー158に載置され、洗浄ユニット部4Aにて洗浄が始まるまで、純水によるリンスは施されない。(4)次に、ウェハーWは、第2反転機9で反転させられる。これによって、ウェハーWの上面が研磨が行なわれた面になる。(5)次に、ウェハーWは、第1搬送ロボット3によって洗浄ユニット4Aにセットされ、洗浄ユニット4Aで洗浄される。
ウェハーWはさらに、第1搬送ロボット3によって洗浄ユニット4Bへ搬送され、洗浄ユニット4Bで洗浄される(ステップ60)。ウェハーWは、このように洗浄ユニット4A、4Bによって多段洗浄された後スピン乾燥され、第1搬送ロボット3によって元のカセット21A(または21B)に戻される。
このように、本発明によれば、純水と窒素ガスとの混合流体が、アトマイザー126によって、研磨後のウェハーWに噴射され、Cu配線リセスやCuプラグリセスにたまった研磨屑やスラリーが、窒素ガスで掻き出され、さらに純水で洗い流される。したがって、従来の水研磨では十分な洗浄ができなかった、より微細な構造の孔の内部も水置換が可能となる。また、搬送中に純水をかけないため、ウェハー表面に電荷が発生し、Cuプラグを溶解させる危険性を回避できる。
次に、研磨条件の適正なパラメータ範囲を検討するため、以下に示す7ケースの研磨条件で研磨を実施した。パラメータとしては、スラリー除去工程(ステップ53,57)において純水または、純水と窒素ガスとの混合流のいずれを用いるか、純水による水洗をおこなうか、スラリー除去時の面圧、研磨時間等を中心に、表1に示すパラメータを設定した。ここで、混合流を用いるケースにおいて、混合流の生成条件は、純水供給量が毎分1.5リットル以上、窒素ガスの供給圧力が0.3MPaとした。表中の「OP」とはOver Polishの略で、スラリーを流した状態のままでエンドポイントを検知した後、さらに数秒間研磨を続けることをいう。これによって、エンドポイントでは検知できない微小なCuを完全に取り除くことができる。表中の「水洗」とは、従来技術でおこなわれていた、研磨後プッシャーにおいてウエハーの表裏面に純水をかけてリンスをおこなうことで、本発明においてはこのような工程はおこなわれないが、従来技術との対比のために一部のケースでおこなった。バリア層研磨における研磨条件は、研磨圧力は280hPaとしたが、スラリー条件および研磨テーブル、研磨ヘッドの回転数はCu膜除去工程とは異なっている。また、バリア層研磨後のスラリー除去工程における面圧は全ケースで100hPa、研磨時間15秒とした。結果は、Cuの欠落やCuのエッチングの有無で判定し、「不良」、「良好」、「優良」の3段階に整理した。
表1の結果より、純水を用いず、混合流だけを用いてCu膜除去後とバリア層研磨後のスラリー除去をおこなうことが有利であることが確認された。また、スラリー除去時の面圧は100hPaに固定しておこなったが、さらに面圧を高めれば研磨屑等をかき出す効果が一層高まることは明らかであることから、面圧は最低100hPa以上が望ましいことが確認された。さらに、研磨時間としては30秒以上確保することが望ましいことが確認された。
Figure 2006066425
図6には、直径0.14μmのCuプラグを本発明の研磨方法で製作した例を示す(なお、図9に示す従来例も直径0.14μmのCuプラグである。)。純水供給量、窒素ガス供給圧力、ウェハーWの研磨パッド112への面圧、および研磨時間は前述の条件範囲内である。このように、Cuプラグには空洞や上層配線の落ち込みは発生せず、Cu配線とCuプラグとの良好な接続が確保された。
本発明の半導体基板の研磨方法に用いられる装置の全体構成を示す概念的平面図である。 図1中2−2線に沿った第1CMPユニットの断面図である。 アトマイザーへの混合流体供給部の概念図である。 アトマイザー、研磨テーブル、研磨ヘッドの相対位置関係の説明図である。 本発明の半導体基板の研磨方法の手順を示す流れ図である。 本発明の半導体基板の研磨方法で形成したCuプラグの断面図である。 従来技術の半導体基板の研磨方法の手順を示す流れ図である。 従来技術の水研磨処理の方法を示す説明図である。 従来技術で形成したCuプラグの断面図である。
符号の説明
1 半導体基板研磨装置
2 ロードアンロード部
3 第1搬送ロボット
4A、4B 洗浄ユニット
5 第2搬送ロボット
8 第1反転機
9 第2反転機
11 第1CMPユニット
111 研磨テーブル
112 研磨パッド
113 テーブル軸
114 枠体
115 ドレン
116 膜厚測定器
122 研磨ヘッド
123 ヘッドシャフト
124 揺動アーム
125 支軸
126 アトマイザー
127 ノズル
128 プッシャー
132 ドレッシングヘッド
133 ヘッドシャフト
134 揺動アーム
135 支軸
136 アトマイザー
137 ノズル
138 ドレッサー洗浄装置
14 第2CMPユニット
16 混合流体供給部
161 窒素ガス供給源
162 純水供給源
163、164 レギュレータ
165、166バルブ
167 窒素ガス管
168 純水管
W ウェハー

Claims (4)

  1. 第1の研磨テーブルの研磨面に研磨対象物を押し付け、該研磨面と該研磨対象物との相対運動によって該研磨対象物を研磨する第1の研磨工程と、
    純水と気体との混合流体を前記第1の研磨テーブルの研磨面に噴射しながら、前記第1の研磨工程で研磨された前記研磨対象物を前記第1の研磨テーブルの研磨面に100hPa以上の面圧で押し付け、該研磨面と該研磨対象物との相対運動によって前記研磨対象物を30秒以上研磨する第1の水研磨工程とを有する、半導体基板の研磨方法。
  2. 前記第1の水研磨工程で研磨された前記研磨対象物を、水洗をすることなく第2の研磨テーブルまで搬送する第1の搬送工程と、
    前記第2の研磨テーブルの研磨面に搬送された前記研磨対象物を押し付け、該研磨面と該研磨対象物との相対運動によって該研磨対象物をさらに研磨する第2の研磨工程と、
    純水と気体との混合流体を前記第2の研磨テーブルの研磨面に噴射しながら、前記第2の研磨工程で研磨された前記研磨対象物を前記第2の研磨テーブルの研磨面に押し付け、該研磨面と該研磨対象物との相対運動によって前記研磨対象物を研磨する研磨する第2の水研磨工程と、
    前記第2の水研磨工程で研磨された前記研磨対象物を、水洗をすることなく洗浄装置まで搬送する第2の搬送工程とを有する、請求項1に記載の半導体基板の研磨方法。
  3. 前記第1の研磨工程は、前記研磨対象物上に形成された銅膜を除去磨する工程を有し、
    前記第2の研磨工程は、前記研磨対象物上の前記銅膜の下層に形成されたバリア層を研磨する工程を有する、請求項1に記載の半導体基板の研磨方法。
  4. 前記第1の水研磨工程では、前記混合流体を形成する純水が毎分1.5リットル以上供給され、窒素ガスが0.3MPa以上の供給圧力で供給される、請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体基板の研磨方法。
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