JP2007103834A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】Cu配線とベンゾシクロブテン(BCB)絶縁膜とCr密着層とを含むダマシン配線構造を有する半導体装置の製造コストを低減するための技術を提供する。
【解決手段】Cu配線とBCB絶縁膜と用いたダマシン配線構造を有する半導体装置を製造する方法であって、BCB絶縁膜に配線用の溝を形成するプロセスと、溝が形成されたBCB絶縁膜上にCrバリア層を形成するプロセスと、Crバリア層上に、一部がCu配線となるCu層を形成するプロセスと、Cu層を第1のコロイダルシリカ系スラリーを用いた化学機械研磨法によって研磨するプロセスと、Crバリア層を第2のコロイダルシリカ系スラリーを用いた化学機械研磨法によって研磨するプロセスとを含む。そして、第2のコロイダルシリカ系スラリーが、アルカリ性溶媒に酸化剤を含有したコロイダルシリカ系スラリーである。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、より詳しくはダマシン配線構造を有する半導体装置に関する。
GHz帯の応答速度を要求されるLSIデバイス、フェイズシフトアレイ等においては、RC遅延を低減するため低抵抗なCu配線及びLow−k層間絶縁膜を用いたダマシン配線構造が採用されている。Low−k膜には、無機材料、有機材料、無機及び有機のハイブリッド材料が製造されており、従来、層間絶縁膜として用いられてきた酸化膜(比誘電率:k〜4)の代用が進んでいる。例えばBCB(ベンゾシクロブテン)は、膜中のCu原子の拡散係数が小さいため、バリアメタルの必要が無いという利点があり、配線構造に採用されている(例えば特開2002−64140号公報)。酸化膜をはじめとする他のlow−k膜はCuの拡散係数が大きいため、高度なバリアメタル製造技術を必要とする従来技術と比較してBCBは大きな利点を有する。さらにBCBは、いくつかの他のlow−k膜同様に真空プロセスを用いずに塗布法により形成が可能なため、製造コストを抑制することが可能である。
一方BCB上にはCuを直接成膜出来ないため密着層を必要とし、この密着層にはTi、Cr、Fe等が提案されている(例えば特開平11−145141号公報)。配線形成には一般的にダマシン技術が用いられており、このダマシン技術は、層間絶縁膜の溝表面にCu及び密着層を形成した後に、Cuに対するCMP(化学機械研磨。以下、Cu−CMP(Chemical Mechanical Polishing)と記す)及び密着層CMPによる2ステップで平滑化する工程を指す(特開2001−358105号公報)。密着層CMPに要求される条件は、Cuに対する選択比が高く、層間絶縁膜もCMP可能であることである。特にCu/BCB系の配線の密着層としては、他のlow−k膜用にTi系、Ta系、W系窒化膜等のバリアメタル密着層として開発されたTi系材料が用いられた例がある(特開2002−118169号公報)。
特開2002−64140号公報 特開平11−145141号公報 特開2001−358105号公報 特開2002−118169号公報
従来Cu/BCB系の配線において用いられてきたTi密着層(バリア層)の代わりに、Cr系材料を密着層に用いる場合は、Tiよりも抵抗が低いため配線抵抗低減によりRC遅延が抑制されるというメリットがある。しかし、Cr−CMPについては、アルミナスラリーを用いた論文があるのみでCMPが困難であり、Cr密着層導入への技術的障壁が高かった。
Cr−CMPにアルミナスラリーを用いた場合は、一般的にコロイダルシリカ系のスラリーが用いられるCuに対するCMP(Cu−CMP)後にウエハ洗浄工程が必要となり、また研磨パッドも異なるアルミナスラリー用のステージも別途必要となりコスト高に繋がる。またアルミナスラリーはその研磨粒子がコロイダルシリカ系と比較して硬質なため、スクラッチが多いという問題がある。
従って、本発明の目的は、Cu配線とBCB絶縁膜とを用いたダマシン配線構造を有する半導体装置においてCr系材料を密着層に用いるための新規な技術を提供することである。
また、本発明の他の目的は、Cu配線とBCB絶縁膜とCr密着層とを含むダマシン配線構造を有する半導体装置の製造コストを低減するための技術を提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、Cu配線とBCB絶縁膜とCr密着層とを含むダマシン配線構造を有し、且つ新規な製造方法で製造された半導体装置を提供することである。
本発明の第1の態様に係る半導体装置の製造方法は、Cu配線とベンゾシクロブテン絶縁膜と用いたダマシン配線構造を有する半導体装置を製造する方法であって、ベンゾシクロブテン絶縁膜に配線用の溝を形成するプロセスと、溝が形成されたベンゾシクロブテン絶縁膜上にCrバリア層を形成するプロセスと、Crバリア層上に、一部がCu配線となるCu層を形成するプロセスと、Cu層を第1のコロイダルシリカ系スラリーを用いた化学機械研磨法によって研磨するプロセスと、Crバリア層を第2のコロイダルシリカ系スラリーを用いた化学機械研磨法によって研磨するプロセスとを含む。そして、第2のコロイダルシリカ系スラリーが、アルカリ性溶媒に酸化剤を含有したコロイダルシリカ系スラリーである。
このようにすれば、CMPは2段階で実施することになるが、共にコロイダルシリカ系スラリーを用いるため洗浄工程を省略したり、CMPに必要な設備(研磨ヘッド、ステージなど)を共用することができるようになるので、コスト削減が可能となる。また、上で述べた酸化剤が過酸化水素であってもよい。
本発明の第2の態様に係る半導体装置は、Cu配線用の溝が形成されたベンゾシクロブテン絶縁膜と、上記溝の表面に形成されたCrバリア層と、Crバリア層を介して上記溝に充填されたCu配線層とを有する。そして、Crバリア層が、コロイダルシリカ系スラリーにより研磨されている。コロイダルシリカ系スラリーによりCrバリア層を研磨することによって、製造プロセスのコストを低減することができるようになる。
本発明によれば、Cu配線とBCB絶縁膜とを用いたダマシン配線構造を有する半導体装置においてCr系材料を密着層に用いることができるようになる。
また、本発明の他の側面によれば、Cu配線とBCB絶縁膜とCr密着層とを含むダマシン配線構造を有する半導体装置の製造コストを低減することができるようになる。
本発明のさらに他の側面によれば、Cu配線とBCB絶縁膜とCr密着層とを含むダマシン配線構造を有し、且つ新規な製造方法で製造される半導体装置を提供できるようになる。
[本発明の実施の形態の概要]
本発明の実施の形態では、RC遅延を低減するため低抵抗なCu配線及びlow−k層間絶縁膜を用いたダマシン配線構造を半導体装置に採用する。low−k層間絶縁膜には、膜中のCu原子の拡散係数が小さくバリアメタルが不要なためBCBを用いる。そして、このCu/BCB系の配線において用いられてきたTi密着層の代わりに、Cr系材料を密着層(バリアメタル層)に用いる。このようにすれば、TiよりもCrは抵抗が低いため配線抵抗低減によりRC遅延が抑制される。配線抵抗はCu及び密着層の抵抗により決定され、密着層のみについても出来る限り小さな抵抗の材料が求められており、Cr系材料を用いるメリットは大きい。
そして、Cr−CMPには、アルミナスラリーではなく、コロイダルシリカ系のスラリーを用いる。Cr−CMPにアルミナスラリーを用いると、一般的にコロイダルシリカ系のスラリーが用いられるCu−CMP後にウェハ洗浄工程が必要となり、また研磨パッドも異なるアルミナスラリー用のステージも別途必要となりコスト高に繋がる。またアルミナスラリーはその研磨粒子がコロイダルシリカ系と比較して硬質なため、スクラッチが多いという問題がある。一方、本実施の形態のようにコロイダルシリカ系のスラリーを用いる場合には、Cr−CMPにおいてCuに対して高い選択比を有し、下地のBCBも研磨できるようになるため、RC遅延を抑制できる。さらに、アルミナスラリーを用いる場合よりも工程コストが低減される。
本発明の実施の形態において、Crに対してコロイダルシリカ系スラリーによりCMPを実施する際には、スラリー中の添加剤を最適化し、アルミナスラリーにおいて利用されている物理的研磨機構の代わりに化学研磨機構を有効に利用する。これにより、下地膜への剪断応力が低減され、半導体装置の信頼性が改善される。具体的には、Cr−CMP用のスラリー成分は水、コロイダルシリカ及び添加剤からなるが、この添加剤に無機酸、有機化合物、塩基性化合物等を用いる。また、Cu−CMP用のスラリーは使用時に過酸化水素水を添加し表面酸化反応を用いることでCMP速度を増加させるのに対し、Cr−CMP用のコロイダルシリカ系スラリーはCrとの化学反応によりCrイオンの生成割合がCuよりも大きくなるように化学的設計がなされる。このためCMP後のディッシングを最小限に抑制することが出来る。さらにこのCr−CMP用のコロイダルシリカ系スラリーは、下地の層間絶縁膜であるBCBを研磨することが出来るようにも、化学的設計がなされている。これによって半導体装置の信頼性が改善される。またCr−CMP時にCu研磨を抑制でき、さらに下地のBCBも研磨することによりCr研磨を十分に行うことができるようになる。これによって、多少であれば下地の凹凸の影響を受けることなくCr研磨を行うことができ、配線間の層間絶縁膜表面の電流リークパスを抑制し、デバイスの耐圧を改善することが出来る。なお、完成した半導体装置の表面には、コロイダルシリカ系スラリーの研磨粒子の付着が免れない。
[本発明の実施の形態の具体的内容]
図1を用いて、本発明の一実施の形態に係る、コロイダルシリカ系スラリーを用いたCMPを伴う埋め込み配線形成方法を説明する。なお、埋め込み配線下の構造については省略するものとする。先ず、図1(a)に示すように、半導体基板であるシリコン基板1上に、スピン塗布により感光性BCB層間絶縁膜2を約2000nm成膜する。次に、図1(b)に示すように、シリコン基板1上のBCB層間絶縁膜2をフォトリソグラフィー工程で露光し、リンス工程により埋め込み配線用の溝2aを形成する。但し、溝2aの底には、BCB層間絶縁膜2bがリンス工程により除去しきれず残ってしまっている。
その後、溝2aの底にリンス工程で除去しきれなかったBCB層間絶縁膜2bを、ディスカム工程と呼ばれるフロロカーボン系ガスを用いたプラズマエッチングにより除去する。図1(c)には、シリコン基板1上に形成されているBCB層間絶縁膜2及び2bの表面にフロロカーボン膜3が形成された状態を示している。フロロカーボン膜3は、リンス工程で除去しきれなかったBCB層間絶縁膜2bと同程度の膜厚を有する。
次に、ウエット工程を行って、図1(d)に示すように、パターン上に形成されたフロロカーボン膜3等を除去する。従って、溝2a'の底にはBCB層間絶縁膜2bはなくシリコン基板1が露出している。また溝2a'はフロロカーボン膜3の分だけ溝2aより幅広となっている。その後、図1(e)に示すように、そのパターン上に、スパッタ法にて、密着層4となるCrを約50nmと、メッキのシード層、即ちCuシード膜5(電解メッキの開始時に種となるCu薄膜)を約300nm成膜する。従って、BCB層間絶縁膜2が残っている部分については、下からシリコン基板1、BCB層間絶縁膜2、密着層4、及びCuシード膜5が形成されており、溝2a'においては下からシリコン基板1、密着層4及びCuシード膜5が形成されている。なお、密着層4の材料としてはCrの代わりに、Crを含むCuCr等の材料を用いてもよい。そして、無電解メッキ法を用いて、図1(f)に示すように、Cuシード膜5の上にCuメッキ膜6を3000nm成膜する。従って、BCB層間絶縁膜2が残っている部分については、下からシリコン基板1、BCB層間絶縁膜2、密着層4、Cuシード膜5、及びCuメッキ膜6が形成されており、溝2a'が形成されていた部分では下からシリコン基板1、密着層4、Cuシード膜5及びCuメッキ膜6が形成されている。
次に、Cuメッキ膜6及びCuシード膜5をCMPによって研磨し、両膜の元膜厚の90%乃至100%程度を除去した時点で研磨を停止する。図1(g)の例では、元膜厚の100%を除去した場合を示している。従って、Cuメッキ膜6は、溝2a'に埋め込まれた部分のみが残されており、Cuシード膜5は溝2a'に埋め込まれたCuメッキ膜6に接している部分のみが残されている。すなわち、BCB層間絶縁膜2が残っている部分については、下からシリコン基板1、BCB層間絶縁膜2、及び密着層4が形成されている。溝2a'が形成されていた部分では、下からシリコン基板1、密着層4、Cuシード膜5及びCuメッキ膜6が形成されている。また、溝2a'の縁の部分では、上下関係では、密着層4のみの部分、密着層4及びCuシート膜5のみの部分も存在している。
図2に、Cuメッキ膜6及びCuシード膜5、密着層4、BCB層間絶縁膜2のCMP速度を示す。図2のグラフでは、縦軸はCMP速度(nm/min)を表し、横軸はCu(Cuシード膜5及びCuメッキ層6)、Cr(密着層4)、BCB層間絶縁膜2の別を示している。スラリーAは、水94%、シリカ5%、有機物1%で構成され、pH7.4である。スラリーAについては、Cuに対するCMP速度がCr及びBCBに比して速い。スラリーB(1)は、水95%、シリカ4%、残部有機物+無機酸1%で構成され、pH2乃至3である。また、スラリーB(2)は、水88%、シリカ8%、塩基性化合物1%、有機物1%で構成され、pH9.3である。スラリーB(1)及び(2)については、Cu、Cr及びBCBに対するCMP速度はあまり変わりない。スラリーB(3)は、水81%、シリカ8%、残部アルカリ溶液+酸化剤(H22)11%で構成され、pH9である。スラリーB(3)については、Crに対するCMP速度がCu及びBCBに比して速い。但し、CMP速度の差はスラリーAの場合に比して小さいので、Cu及びBCBについてもある程度研磨される。
図2からすると、スラリーAを用いれば、Cuに対するCMP速度がCr及びBCBに比して非常に速いので、Cuメッキ膜6及びCuシード層5を、Crで構成される密着層4に対して選択的に研磨することが出来る。本CMPを実施すると、ウェハ全面にはCuメッキ膜6及びCuシード膜5が残されており、まだ密着層4は露出しておらず、ディッシングが全く発生していない平坦な表面か、又は密着層4が露出しているが僅かにしかディッシングが発生していない表面が得られている。
次に、図1(h)に示すように、CrをCuに対して選択的にCMP可能なコロイダルシリカ系スラリー(図2のスラリーB(3))を用いて、BCB層間絶縁膜2上に形成されている不要なCuメッキ膜6、Cuシード層5及びCrで構成される密着層4を全て除去する。すなわち、溝2a'以外の部分については、下からシリコン基板1及びBCB層間絶縁膜2のみで構成され、溝2a'の部分については、下からシリコン基板1、Crで構成される密着層4、Cuシード膜5及びCuメッキ膜6とで構成される。なお、溝2a'の縁については、上下関係では、密着層4のみ、密着層4及びCuシード膜5のみで構成される部分もある。
図2で示したように、スラリーB(3)を用いれば、BCB層間絶縁膜2も研磨されるため、例えば下地の凹凸に起因してBCB層間絶縁膜2表面に凹凸が存在していても、平坦な埋め込み配線を形成出来る。
上記図1(g)の時点から、Cuメッキ膜6及びCuシード膜5、Crで構成される密着層4を選択的に除去する場合には、各々の下地膜に対してトルク測定法等の終点検出法を採用することにより研磨の終点(エンドポイント)を自動的に特定することもできる。なお、上記の説明はシングル埋め込みについてであるが、デュアル埋め込みの形成においても同様に行うことができる。
また図1の説明では層間絶縁膜2にBCBを用いたが、Cuの拡散係数の小さい他のlow−k膜を用いてもよい。例えば図3には様々なlow−k膜中のCuイオン拡散係数の測定例を示す。図3では、縦軸はCuイオン拡散係数(ions/cm2s)を、横軸は1000/温度(1/K)を表し、直線aはプラズマエンハンスドCVDで形成した窒化シリコンの特性を表し、直線bはBCBの特性を表し、直線cは有機絶縁材料(SIKL(商標))の特性を表し、直線dはロープレッシャーCVDで形成した窒化シリコンの特性を表す。図3に示すように、BCB層間絶縁膜2のCuイオン拡散係数は直線bで表されるが、シリコン窒化膜(直線a)に次いで小さなCuイオン拡散係数を有する。なお、プラズマエンハンスドCVDで形成窒化シリコンの、温度に対する活性化エネルギーは1.39eVであり、BCBの、温度に対する活性化エネルギーは1.15eVであり、有機絶縁材料の、温度に対する活性化エネルギーは0.92eVであり、ロープレッシャーCVDで形成した窒化シリコンの、温度に対する活性化エネルギーは0.99eVである。本実施の形態では、層間絶縁膜にBCBを用いているが、他のCuイオン拡散係数が小さい物質を用いるようにしても良い。
次に、研磨ユニット及び洗浄ユニットを有する、本実施の形態に係るCMP装置の概要を図4及び図5を用いて説明する。図4に示したCMP装置は、ウェハカセット12a及び12bと、回転定盤13と、研磨ヘッド14と、ドレスヘッド15と、搬送ロボット18と、洗浄ユニット16及び17を有する。なお、CMP装置には、外部から、シリコン基板(ウェハ)11がウェハカセット12aに供給される。また、図5は、図4における研磨ユニット、即ち回転定盤13及び研磨ヘッド14、ドレスヘッド15の部分の具体例の概略を示す図である。図5において、回転定盤13、研磨ヘッド14及びドレスヘッド15は回転しており、水洗ノズル19、スラリー供給ノズル20は、回転定盤13に水又はスラリーを供給する。
また、図6は、研磨後のウェハを洗浄する洗浄ユニット、即ち図5における洗浄ユニット16及び17の具体例の概略を示す図である。図6においては、洗浄ユニット16上にはウェハ11が配置され、薬液ノズル22から薬液が供給され、スポンジブラシ21により洗浄が行われる。なお、洗浄ユニット17の方には純水ノズル23から純水が供給されるようになっている。
このようなCMP装置を用いれば、CMP装置内で上で述べた全ての処理を行うことが可能となる。
次に上で述べた処理を行う場合におけるウエハ11の流れの概略を説明する。先ず、ウエハカセット12aからウェハ11を研磨ユニットに搬送する。ウェハ11を研磨ヘッド14に装着し、研磨ユニットによって図1(g)に示すような構造になるようにCuメッキ膜6及びCuシード膜5を研磨する。
次に、ドレスヘッド15で回転定盤13の表面をドレスする。これによって、回転定盤13上に残っていたCu研磨用スラリーを除去し、Cr密着層4の研磨時には、Cr研磨用スラリーのみが回転定盤13の表面に存在するようにする。そして、研磨ユニットによって不要なバリアメタル層(Cr密着層4)を除去し、図1(h)の構造を形成する。すなわち、2回目の化学機械研磨は、ウェハ11の表面からバリアメタル層の厚さ分だけCu膜(Cuシード膜5及びCuメッキ膜6)がリセスするまでエッチングを行い、バリアメタル層のみが選択的に研磨される研磨剤を用い、または研磨条件で研磨を行う。この後、ウェハ11に付着したスラリーを洗浄ユニット(図6)で洗浄する。具体的には、搬送ロボット18により洗浄ユニット16上にウェハ11を配置し、薬液ノズル22から供給される薬液を用いてスポンジブラシ21によりウェハ11の洗浄が行われる。さらに、搬送ロボット18によって洗浄ユニット17にウェハ11を移動させ、純水ノズル23から供給される純水によってウェハ11の洗浄が行われる。その後、ウェハ11をウェハカセット12bに戻す。
なお、2回目の化学機械研磨は、Cu膜と層間絶縁膜2との研磨速度が同じで、バリアメタルの研磨速度のみ両者以上に増大させた研磨剤を用い、または研磨条件で研磨を行うようにしても良い。
図7は、Cu膜を研磨する際に、バリアメタルが露出したことを検出するための光学式センサの設置例を示す図である。図7において、例えばレーザである光照射部24と受光部25とを有する光学式センサが、回転定盤13内部に設けられている。光学式センサの光照射部24からレーザなどを、研磨ヘッド14に装着されたウェハ11表面に照射し、反射光を受光部25において受光して、ウェハ11表面の膜種の変化を読み取り、図1(g)のような構造が形成されたことを検出すると、研磨を停止させる。
このようなシステムを備えたCMP装置を用いることにより、1つのCMP装置内で埋め込み配線の形成が可能となる。
以上本発明の一実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、BCBではなく別の物質を採用するようにしても良い。
(a)乃至(h)は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法における各プロセスを示す図である。 各材料に対する各スラリーのCMP速度の関係を表すグラフである。 各材料の拡散係数の関係を表すグラフである。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造装置の機能概要図である。 半導体装置の製造装置の研磨ユニットの概要を示す図である。 半導体装置の製造装置の洗浄ユニットの概要を示す図である。 バリアメタルが露出したことを検出するための光学式センサの設置例を示す図である。
符号の説明
1 シリコン基板 2 BCB総間絶縁膜
3 フロロカーボン膜 4 Cr密着層
5 Cuシード膜 6 Cuメッキ膜
11 ウェハ 12a,12b ウェハカセット
13 回転定盤 14 研磨ヘッド
15 ドレスヘッド
16,17 洗浄ユニット
18 搬送ロボット 19 水洗ノズル
20 スラリー供給ノズル 21 スポンジブラシ
22 薬液ノズル 23 純水ノズル
24 光照射部 25 受光部

Claims (4)

  1. Cu配線とベンゾシクロブテン絶縁膜と用いたダマシン配線構造を有する半導体装置を製造する方法であって、
    前記ベンゾシクロブテン絶縁膜に配線用の溝を形成するプロセスと、
    前記溝が形成された前記ベンゾシクロブテン絶縁膜上にCrバリア層を形成するプロセスと、
    前記Crバリア層上に、一部が前記Cu配線となるCu層を形成するプロセスと、
    前記Cu層を第1のコロイダルシリカ系スラリーを用いた化学機械研磨法によって研磨するプロセスと、
    前記Crバリア層を第2のコロイダルシリカ系スラリーを用いた化学機械研磨法によって研磨するプロセスと、
    を含み、
    前記第2のコロイダルシリカ系スラリーが、アルカリ性溶媒に酸化剤を含有したコロイダルシリカ系スラリーである
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記酸化剤が過酸化水素であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. Cu配線用の溝が形成されたベンゾシクロブテン絶縁膜と、
    前記溝の表面に形成されたCrバリア層と、
    前記Crバリア層を介して前記溝に充填されたCu配線層と、
    を有し、
    前記Crバリア層がコロイダルシリカ系スラリーにより研磨されていること
    を特徴とする半導体装置。
  4. 前記半導体装置の表面にコロイダルシリカ系スラリーの研磨粒子が付着している
    請求項3記載の半導体装置。
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