JP2008082154A - 道路用標示体の路面取付構造、道路用標示体の路面取付方法、及び前記路面取付構造を有する道路用標示体 - Google Patents

道路用標示体の路面取付構造、道路用標示体の路面取付方法、及び前記路面取付構造を有する道路用標示体 Download PDF

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Abstract

【課題】ポール部とベース部とが分離されて設けられ、ポール部に設けられたボルト部を用いて路面に固定される道路用標示体において、ベース部が回転する恐れが小さくなされた道路用標示体の路面取付構造、路面取付方法、及び道路用標示体を提供する。
【解決手段】ポール部1が、別体にベース部2に設けられた大口径孔21及び小口径孔22に挿入されてアンカーナット部3に螺着されてポール部1とベース部2とが路面Gに固定される道路用標示体において、ポール部1下端から突設された筒状部12が弾性体により形成され、ボルト部13が締め付けられることで筒状部12が弾性拡張してその外面121が小口径孔22の内面221を押圧するようになされて強い摩擦力を生じることで、ポール部1に対してベース部2が回転する恐れを小さくしている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車線のセンターライン表示、車線誘導標示、交通規制誘導標示、又は、例えば進入禁止などの注意喚起等を目的として、路面に固定し配列した状態で用いられる道路用標示体の路面取付構造、路面取付方法、及び該路面取付構造を有する道路用標示体に関する。
ポール部とベース部とが分離されて設けられ、ポール部に設けられたボルト部を用いて路面に固定される道路用標示体は、ポール部に対して種々のベース部を取り付けることが可能であり、形成に係わる自由度が高いためによく用いられるものである。かかる道路用標示体の、路面取付構造としては、例えば車両などとの接触や衝突によって曲がるポールと、ポールの下部に取り付けられたベースと、道路に埋設されたアンカー部材と、ポールおよびベースをアンカー部材に締結する部材とをもつ道路標識柱において、ポールおよびベースがたがいに独立した部材からなり、ポールが、中空の形態をなしているとともに、上下に貫通孔をもち、ベースがポール下部をかん合させる凹みおよび凹みの底に貫通孔をもち、締結部材が、ポール下部の貫通孔およびベースの貫通孔よりも径の小さなアンカー部材に保持される部分と、これらの貫通孔よりも径が大きく、かつポール上部の貫通孔よりも径の小さな部分とをもつとともに、ポール内部に後者の部分を位置させて、前者の部分をアンカー部材に結合されている道路標識柱が開示されている(例えば特許文献1)。
特開平11−140832号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような従来の道路用標示体における取付構造では、ポール部に対してベース部が回転し、例えばベース部に指向角の小さい発光体が設けられて夜間における視認性が高められるようになされているような場合、ベース部が回転することで発光体の光軸がずれて設置当初に得られていた効果が喪失されるような用途には用いることができないものであった。
本発明は上記の如き課題に鑑みてなされたものであり、ポール部とベース部とが分離されて設けられ、ポール部に設けられたボルト部を用いて路面に固定される道路用標示体において、ベース部が回転する恐れが小さくなされた道路用標示体の路面取付構造を提供せんとするものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。すなわち、本発明に係わる道路用標示体の路面取付構造は、下端から筒状部が下方に突出されて設けられると共に該筒状部の下端から下方にボルト部が突設されたポール部と、路面に埋設され該ボルト部が螺着されるアンカーナット部と、上方に開口し底部を有する大口径孔及び該底部中央を貫通する小口径孔が設けられたベース部とを備え、前記小口径孔に前記筒状部及びボルト部が挿通され、前記ボルト部が前記アンカーナット部に螺着されて、ポール部と路面との間に前記底部が挟まれている道路用標示体の路面取付構造であって、前記筒状部の外面が外側に向かって弾性拡張して前記小口径孔の内面を押圧していることを特徴とするものである。
本発明に係わる道路用標示体の路面取付構造によれば、弾性拡張して筒状部の外面が小口径孔の内面を押圧するようになされていることで、筒状部の外面と小口径孔の内面との間に強い摩擦力が生じ、ポール部とベース部とが分離されて設けられていても、ベース部が回転する恐れを小さくすることができる。
また前記ベース部は、発光ダイオードである発光体が備えられ、該発光体からベース部の外側に直接光を発するように構成されていれば、発光ダイオードの指向角が小さいものであってもベース部が回転するのが防止されているので、所定の方向に対して発光体の光軸を維持して設置当初に得られていた効果を持続させることができ好ましい。
また本発明に係わる道路用標示体の路面取付方法は、下端から筒状部が下方に突出されて設けられると共に該筒状部の下端から下方にボルト部が突設されたポール部のボルト部を、上方に開口し底部を有する大口径孔及び該底部中央を貫通する小口径孔が設けられたベース部の小口径孔に挿通し、該ボルト部を路面に埋設されたアンカーナット部に螺着してポール部及びベース部を路面に取り付ける道路用標示体の路面取付方法であって、前記ボルト部をアンカーナット部に締め付けて前記筒状部の外面を外側に向かって弾性拡張させ、筒状部の外面を前記小口径孔の内面に押圧させることを特徴とするものである。
本発明に係わる道路用標示体の路面取付方法によれば、ポール部に設けられたボルト部を路面に埋設されたアンカーナット部に螺着することで、ポール部とベース部とを同時に路面に取り付けることができるが、ボルト部をアンカーナット部に締め付けて筒状部の外面を小口径孔の内面に押圧させることで、筒状部の外面と小口径孔の内面との間に強い摩擦力が生じさせて、ポール部とベース部とが分離されて設けられていても、ベース部が回転する恐れを小さくするように路面に取り付けを行うことができる。
また前記ポール部は、上下方向の途中に上方が縮径された段差部が設けられ、該段差部の上面に複数の治具孔が開口され、前記ポール部が挿通可能な貫通孔が設けられた本体と、該本体の貫通孔周囲から下方に突設された複数の嵌着部と、前記本体と一体に設けられた把手部とを備えた取付用治具を用い、前記治具孔に前記嵌着部を嵌着してポール部を回転させれば、複数の治具孔全てに嵌着部を嵌着することで把手部による締め付け力を強くものとして、筒状部の弾性拡張をより確実に行わせるようにでき好ましい。
また、本発明に係る路面取付構造を有する道路標示体は、前記ベース部は、道路の路面に設置され、該道路に沿う長手方向の少なくとも一方の端部に発光体が設けられており、前記ベース部の少なくとも一方の端部は外方へ凸形状となるR部となっており、該R部には、発光体から発せられる光を外部へ透過させるための発光窓部が当該R部の形状に沿って形成されており、該発光窓部は、前記発光体の前方から側方に亘って形成されていることが好ましい。
該構成の道路用標示体にあっては、ベース部の一方の端部であるR部が外方へ凸となる形状であるので、例えば道路を通行する車両が誤ってR部から乗り上げた場合であっても、当該乗り上げの際の衝撃をR部の形状に沿って分散させることができベース部や発光体が破損等しにくい。
また、前記R部の形状に沿う発光窓部が発光体の前方から側方に亘って形成されているので、発光体から発せられる光がその前方から側方に至る広範囲に亘って発光窓部から外部へ透過することとなる。よって、当該光を広範囲に亘って視認することができ、車両だけでなく歩行者などにも発光体からの光を確実に視認させることができる。
特に、前記発光窓部は、前記R部に穿設することによって形成され、しかも、前記R部の頂部を介して一対形成されていることが好ましい。
一般に、道路用標示体は、例えば上記のような車両の乗り上げの際の衝撃がR部の頂部に集中して作用することが多いものであるところ、当該頂部に穿設する(孔開けをする)と、前記一方の端部の強度が低下して壊れ易くなってしまう虞がある。そこで、前記R部に穿設されて形成される発光窓部を、当該R部の頂部を介して一対形成する、即ち、発光窓部をR部の頂部を避けて形成して当該頂部に穿設しない(換言すると、R部の頂部には孔開けを施さない)構成とすることにより、当該頂部の強度を向上させることができる。従って、道路用標示体全体をより頑丈なものとすることができる。
更に、前記ベース部の上部には、外部光の入射を図る入光窓部が形成されており、該入光窓部へ入射する外部光を外部へ向けて反射するための反射体が前記入光窓部に配置されていることが好ましく、反射体からの反射光にて道路用標示体を認識することができるので、故障等により発光体が発光しなくなった場合などにおいても、道路用標示体の表示機能を得ることができる。
本発明に係わる道路用標示体の路面取付構造によれば、弾性拡張して筒状部の外面が小口径孔の内面を押圧するようになされていることで、筒状部の外面と小口径孔の内面との間に強い摩擦力が生じ、ポール部とベース部とが分離されて設けられていても、ベース部が回転する恐れを小さくすることができる。
また本発明に係わる道路用標示体の路面取付方法によれば、ポール部に設けられたボルト部を路面に埋設されたアンカーナット部に螺着することで、ポール部とベース部とを同時に路面に取り付けることができるが、ボルト部をアンカーナット部に締め付けて筒状部の外面を小口径孔の内面に押圧させることで、筒状部の外面と小口径孔の内面との間に強い摩擦力が生じさせて、ポール部とベース部とが分離されて設けられていても、ベース部が回転する恐れを小さくするように路面に取り付けを行うことができる。
本発明に係わる最良の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。
図1は、本発明に係る道路用標示体の路面取付構造、道路用標示体の路面取付方法、及び前記路面取付構造を有する道路用標示体の、第一実施形態を示す正面図である。ポール部1は、円筒状の本体部11の下端に同じく円筒状の台座部14が取り付けられ、台座部14の下面から筒状部12が下方に突出されて設けられ、その筒状部12の下端から更に下方にボルト部13が突設されて形成されている。本体部11は車両の衝突等の強い外力がかかった場合に折れ曲がり、且つ復元するようにポリウレタン系合成樹脂等の弾性に富む合成樹脂材料から形成されており、台座部14の外径は本体部11の外径より大きくなされていることで、台座部14の上面141と本体部11の外面との間、すなわちポール部1の上下方向の途中に上方が縮径された段差部15が設けられている。
路面Gには予め内面にボルト部13が螺着可能なねじ山が螺刻されたアンカーナット部3が埋設されている。ベース部2は、上方に開口し底部23を有する大口径孔21と、底部23中央を貫通する小口径孔22が設けられたものである。道路用標示体10を路面Gに取り付けるには、まずポール部1の筒状部12及びボルト部13を、ベース部2の上方から大口径孔21と小口径孔22とに挿通させ、ボルト部13をアンカーナット部3に螺着させる。ボルト部13がアンカーナット部3に螺着されて且つ締め込まれることで、ポール部1下端に設けられた台座部14と路面Gとの間にベース部2の底部23が挟着される。また台座部14の外径は、大口径孔21の内径より小さく、且つ小口径孔22の内径より大きくなされていることで、ボルト部13を螺着するのみで底部23を容易に挟着させることができる。
ポール部1の上方には、反射シートである再帰反射体R1が設けられ、台座部14の外面にはガラスビーズ埋設反射体である再帰反射体R2が取り付けられて、夜間における視認性を高めるようにしているが、後述するように台座部14はベース部2により隠されるので、再帰反射体R2は予め設けておかないようにしてもよい。
図2は、ボルト部13のアンカーナット部3への螺着時におけるボルト部13付近の縦断面図である。まず図2(a)において、ポール部1を形成している台座部14は、本体部11と同じ材料であるポリウレタン系合成樹脂から形成されており、成形時に筒状部12、ボルト部13を含めたアンカーボルトA、及び本体部11の過剰な折れ曲がりを防止する筒状補強部16が一度に且つ一体に形成されている。アンカーナット部3にボルト部13がそれ程締め込まれていない状態においては、筒状部12に外力が掛かる状態とならず、筒状部12の外径は小口径孔22の内径より小さくなされていることで、筒状部12は円滑に小口径孔22に挿通させることができるようになされている。また、アンカーナット部3は、接着剤等を用いて路面Gに固着されて埋設されているが、アンカーナット部3の上面31は路面Gより低くなされ、上面31と路面G高さとの間には筒状部12が遊嵌可能で、内面が小口径孔22の内径より大きくなされた空間部32が設けられている。
次に図2(b)において、ボルト部13を更に締め込んで行くと、筒状部12がアンカーナット部3の上面31に突き当たり、更に締め込むと、弾性材料であるポリウレタン系合成樹脂である筒状部12は、空間部32内で外側に向かって弾性拡張する。そうすると弾性拡張した筒状部12の外面121は、空間部32の内面が小口径孔22の内径より大きくなされていることで、小口径孔22の内面221に当たってその内面221を押圧する。
かかる小口径孔22の内面221への、筒状部12の押圧により、ベース部2は路面Gと台座部14との挟着が行われている状態よりはるかに回転しにくくできる。ベース部2には、砲弾型の発光ダイオードである発光体41が設けられた発光部材4が取り付けられており、発光体41からの光Lは、発光体41からベース部2の外側に直接発するようになされている。砲弾型の発光ダイオードを発光体41として用いることで、少ないエネルギーにより遠方において光Lを視認させるようにできるが、反面視野角が限定されることで光Lが視認される角度は限定され、ベース部2が回転し、光Lの光軸がずれた場合に当初の視認性が著しく損なわれる恐れがある。かかるベース部2に本発明に係る路面取付構造を適用することで、ベース部2の回転を防止して適用による効果を極めて大きいものとすることができる。路面Gと光Lの光軸とがなす角度は適宜のものとしてもよいが、1〜2゜程度としておけば50〜100m離れた乗用車の運転者の目線と一致されて視認性が高められる。またベース部2の固定には、ベース部2の下面2aに更に接着剤等の接着手段を併用してもよいが、発光部材4をベース部2から着脱可能とするためには、ボルト部13の螺着による固定のみを用いておくのが好ましい。
ここでベース部2に発光体41を備えさせるために取り付けた発光部材4は、図2(a)にて詳細に記号を付しているが、下方が開口し透明な合成樹脂成形体である本体42と、本体42の下面を塞ぐ底板43とにより形成された空間に、発光体41に加え、太陽電池44及び電子基板45が収納されて一体となり、ベース部2とは別個の部材として形成されたものである。発光部材4は、ベース部2を下方から凹ませて形成した凹状部24の内面に嵌着可能な外形となされ、発光部材4が下方から凹状部24に嵌着された状態でベース部2が路面Gに固着されると、ベース部2と路面Gとの間に発光部材4が挟着されるようになされている。凹状部24には、発光体41から発せられる光Lを透過させる発光窓部25と、太陽電池44への太陽光の入射を図る入光窓部26とが穿設されている。発光窓部25及び入光窓部26は透光性であればよく、本第一実施形態の如き貫通孔状のものでもよく、透明性の高い板状体を設けたものであってもよい。
上記の発光窓部25及び入光窓部26において、発光部材4の本体42の上面424は、ベース部2の上面2bより内側となされており、ベース部2に車両が乗り上げた際に、車両のタイヤはまずベース部2上に当たり、直接発光部材4に当たらないようになされていることで、車両の乗り上げ時における発光部材4への衝撃が軽減されて発光部材4の破損の恐れが小さくなるようになされている。
図3は、図2に示す本発明に係る路面取付構造に適用される道路用標示体10の一例を示すもので、(a)は路面Gに設置された状態における正面図、(b)は平面図、(c)は底面図である。まず図3(a)において、道路用標示体10は、ポール部1の下端から両側に張り出すようにベース部2が設けられて形成されており、ベース部2には発光体41を備えた発光部材4が設けられ、発光体41が点灯又は点滅することで夜間における道路用標示体10の存在を喚起するようにしている。ベース部2の側面は、全体が下方に向かって拡径する傾斜面となされており、車両の乗り上げ時において衝撃が低減されるようになされている。
次に図3(b)において、ベース部2はポール部1から一直線上の二方向に馬蹄状に張り出されることで楕円形に形成され、ベース部2の上面2bには太陽電池44が配置されている。ここでベース部2の幅Wは道路標示用のラインと同じ150mm、又はそれ以下の幅となされることで、道路標示用のライン上に道路用標示体10を設置した場合に、ベース部2がはみ出すことをなくして小径台座のポールコーンを適用する場合の利点を損なわれにくくしている。ベース部2の長さLは、道路標示用のラインの延設方向に沿うものであり、適宜の長さとすることができるが、幅Wの2倍以下としておくことでポール部1との接続部分で幅狭となっている部分への過度のストレスを防ぐことができ好ましい。
また図3(c)において、ベース部2の下面2aから発光部材4が嵌着されて取り付けられており、嵌着された発光部材4は、底板43がベース部2にビス47を用いて締結されることで取り付けられている。ビス47はベース部2の下面2aに締結されていることで、車両の乗り上げ時にタイヤを傷つける等の恐れがなく、また発光部材4が破損した場合には、路面Gからポール部1及びベース部2を取り外し、ビス47を外して破損した発光部材4をベース部2から取り外し、新しい発光部材4に交換することで容易に発光機能を保持させることができる。
またベース部2は、ベース部2単独で自発光道路鋲として用いることも可能である。その場合、路面Gへの取り付けは道路用標識柱として用いる場合の如く、ベース部2中央付近のボルト部13が挿通される小口径孔22を用いてもよいが、本第一実施形態においては、ベース部2の側面付近に四箇所の座繰り部27を設け、それぞれの座繰り部27の底面に上下方向に貫通された固定用孔28を設け、その固定用孔28に取付用のボルトを挿通させて、路面Gに予め埋設したアンカーナットに螺着させることが可能となされている。かかるベース部2の側面付近において取付用のボルトにより路面Gに固定することで、ベース部2が底部23の広い面積を用いて固定されていない場合であっても、ベース部2周囲からの捲り上がりが防がれて、長期に亘りベース部2を確実に固定することができる。かかる自発光道路鋲として用いる場合には、大口径孔21をキャップ等で閉塞しておくのが好ましい。
図4は、本発明に係る道路用標示体の路面取付方法に用いられる取付用治具の一例を示す斜視図である。該取付用治具5は、道路用標示体10のポール部1が挿通可能な貫通孔52と、貫通孔52周囲の三箇所に下方に突出された嵌着部53とが設けられた板状のリング体である本体51に、同じく板状の把手部54が備えられて金属材料により一体に形成されている。
図5は、図4に示した取付用治具5を用いた本発明に係る道路用標示体の路面取付方法の一例を示す断面図である。ポール部1には、台座部14の本体外側部分が上方に面した面状の段差部15となされ、該段差部15の上面(台座部の上面141)に治具孔17が略等間隔に開口されている。取付用治具5の貫通孔52に本体部11が挿通されて本体51が台座部14上方に位置されると共に、本体51の下面に設けられた嵌着部53が治具孔17に嵌着される。ここで嵌着部53と治具孔17とは、設けられた位置及び数が一致されており、治具孔17全てに前記嵌着部53を嵌着可能となされている。全ての治具孔17に嵌着部53が嵌着された状態で、取付用治具5の把手部54を回転させてポール部1を回転させ、ボルト部13をアンカーナット部3に螺着すれば、ポール部1を掴んで回転させる場合よりはるかに把手部54による締め付け力を強いものとして、筒状部12の弾性拡張を確実に行わせることができ、またポール部1をベース部2に取り付けた状態で、ベース部2の上面2bより台座部14の上面141のほうが低い場合であっても、軟弱なポール部1の本体部を用いることなく、比較的堅牢な台座部14を用いて締付けを行うことができ、迅速且つ強力な締付けを行うことができるようになり得る。
次に、本発明に係る道路用標示体の第二実施形態について説明する。尚、第二実施形態にかかる道路用標示体の路面取付構造及び路面取付方法は、前記第一実施形態にかかる道路用標示体の路面取付構造及び路面取付方法と同様の構造及び方法である。
図6に、本第二実施形態における道路用標示体10が示されている。該道路用標示体10は、ポール部1の下端から両側に張り出すようにベース部2が設けられて構成されており、ベース部2には、発光体41を備えた発光部材4がその長手方向の少なくとも一方の端部29に着脱可能に設けられている。尚、発光体41が長手方向の両端部にそれぞれ備えられている場合であってもよい。
この道路用標示体10は、ポール部1とベース部2とが分離されて構成され、ポール部1に設けられたボルト部13を用いて路面Gに固定されるものであり、例えば、道路の車線間に設けられるセンターライン等のライン上に、該ラインの延設方向にベース部2の長手方向を沿わせて固定、配列され、発光体41が点灯又は点滅することで夜間における道路用標示体10の存在を喚起することで、車線のセンターライン表示、車線誘導標示、交通規制誘導標示、又は、例えば進入禁止などの注意喚起体等として用いられる。
ポール部1は、円筒状の本体部11の下端に円筒状の台座部14が取り付けられており、該台座部14の下面から筒状部12が下方に突出されて設けられており、更に、その筒状部12の下端から下方にボルト部13が突設されて形成されている。
本体部11は、車両の衝突等の強い外力がかかった場合に折れ曲がるように構成され、且つ、前記外力が除去されると復元するように構成されており、例えば、ポリウレタン系合成樹脂等の弾性に富む合成樹脂材料から形成されている。また、ポール部1は、本体部11の外径より台座部14の外径が大きくなされているので、台座部14の上面141と本体部11の外面との間、即ち、ポール部1の上下方向の途中に上方が縮径された段差部15が形成されている。
また、ポール部1の上方には、反射シートである再帰反射体R1が設けられ、台座部14の外面にはガラスビーズ埋設反射体である再帰反射体R2が取り付けられて、夜間における視認性を高めるようにしている。尚、後述するように、台座部14はベース部2により隠されるので、再帰反射体R2は予め設けておかないようにしてもよい。
路面Gには、予め内面に前記ボルト部13が螺着可能なねじ山が螺刻されたアンカーナット部3が埋設されている。
ベース部2は、図7乃至9に示すように、ポール部1から一直線上の二方向に両端部29,29がそれぞれ馬蹄状に張り出されることで楕円形に形成されている。具体的には、ベース部2は、その長手方向の少なくとも一方の端部29、本第二実施形態では両端部29,29が外方へ凸となる円弧状に湾曲したR部29として形成されており、その幅方向両端部が平行な直線状に形成されている。尚、長手方向両端部29,29の円弧形状は、幅方向両端部の直線形状に接するような形状となっている。
ベース部2の幅方向の寸法Wは、例えばセンターライン等の道路標示用のラインと同じ150mm、又はそれ以下の寸法となっている。これにより、例えばセンターライン等の道路標示用のライン上に道路用標示体10を設置した場合に、ベース部2が当該ラインからはみ出すことがなく、よって小径台座のポールコーンを適用する場合の利点が損なわれにくくなる。
尚、ベース部2の長手方向は、路面Gへの設置状態において道路標示用のラインの延設方向に沿う方向となるものであり、その寸法Lは、適宜の長さとすることができるが、前記幅方向の寸法Wの概ね2倍以下としておくことが好ましく、ポール部1との接続部分で幅狭となっている部分への過度のストレスを防ぐことができる。
ベース部2は、その楕円形状の中心部(長手方向及び幅方向の中心)から外方へ向けて、その厚みが徐々に薄くなるように構成されている。つまり、ベース部2の厚みは、その中心部が厚く、該中心部よりも長手方向端部側ほど、或いは、幅方向端部側ほど薄くなっている。具体的には、ベース部2は、その下面2aが平坦な面である一方で、その上面2bが前記中心部から長手方向且つ幅方向に向けて下方へ傾斜した傾斜面となっている。
また、前記上面の外周縁から延設されるベース部2の側面2c,2dは、全体が下方に向かって拡径する傾斜面となっている。具体的には、ベース部2の幅方向両側面2c及び長手方向両側面2dの双方は、それぞれ外方へ向けて下方へ傾斜した傾斜面となっている。尚、上面2bの傾斜角度よりも幅方向両側面2c及び長手方向両側面2dの傾斜角度の方が大きくなっている。このように、ベース部2の側面2c,2dを傾斜面とすることにより、車両の乗り上げ時の衝撃が低減される。
ベース部2の上部には、外部からの光(外部光)の入射を図る入光窓部26が形成されている。具体的には、入光窓部26は、ベース部2の上部に穿設することによって形成される開口部であり、ベース部2の上面2bの傾斜に沿って形成されている。従って、入光窓部26の開口方向は、長手方向の一方の端部側へ若干傾いた斜め上方となっている。尚、本第二実施形態では、入光窓部26は、前記上面2bの長手方向の端部のうち一方の端部29側にのみ設けられている。
ベース部2の長手方向の少なくとも一方の端部29(本第二実施形態では、一方の端部のみ)には、ベース部2に設けられた発光体41から発せられる光Lを外部へ透過させるための発光窓部25が形成されている。この発光窓部25は、前記一方の端部29のR形状に沿って形成されている。つまり、発光窓部25は、外方へ凸となる円弧状に形成されている。
発光窓部25は、前記R部29に穿設することによって形成されている。つまり、発光窓部25は、R部29の形状に沿って形成される開口部であり、本第二実施形態では、ベース部2の長手方向の側面2dに形成されている。従って、発光窓部25の開口方向は、長手方向の一方の端部29側へ傾いた斜め上方となっており、前記入光窓部26の開口方向よりも更に長手方向に傾いた方向となっている。
また、発光窓部25は、前記R部29の頂部291を介して一対形成されている。具体的には、発光窓部25は、前記R部29の一方の端部から頂部291の手前までの領域と、前記R部29の他方の端部から頂部291の手前までの領域とを、それぞれくり抜いて一対形成されており、従って、前記R部29の頂部291には、発光窓部25は形成されていない。
尚、発光窓部25及び入光窓部26は透光性であればよく、本第二実施形態の如き貫通孔状のものでもよく、透明性の高い板状体を設けたものであってもよい。
ベース部2の下面2a側には、発光体41を備える発光部材4を収容するための凹状部24が形成されている。具体的には、凹状部24は、ベース部2の少なくとも一方の端部29(本第二実施形態では、一方の端部のみ)の下面2a側全域に形成されており、前記発光窓部25及び入光窓部26と連通している。尚、凹状部24には、前記入光窓部26の幅方向両側に係合凹部30が形成されている。
また、ベース部2の中心部(長手方向及び幅方向の中心)には、上方に開口し底部23を有する大口径孔21と底部23中央を貫通する小口径孔22とが形成されている。ベース部2は、ポール部1の筒状部12及びボルト部13を、ベース部2の上方から大口径孔21と小口径孔22とに挿通させ、ボルト部13をアンカーナット部3に螺着させ且つ締め込まれることで、ポール部1下端に設けられた台座部14と路面Gとの間にベース部2の底部23が挟着され、これによって路面Gに取り付けられる。
ここで、台座部14の外径は、大口径孔21の内径より小さく、且つ小口径孔22の内径より大きく形成されているので、ボルト部13を螺着するのみで底部23を容易に挟着させることができる。尚、ベース部2の固定には、ベース部2の下面2aに更に接着剤等の接着手段を併用してもよいが、発光部材4をベース部2から着脱可能とするためには、ボルト部13の螺着による固定のみを用いておくのが好ましい。
発光部材4は、図10乃至12に示すように、砲弾型の発光ダイオードである発光体41を備えており、ベース部2に発光体41を配備すべく、ベース部2の凹状部24に着脱可能に嵌め込むことができるように構成されている。尚、砲弾型の発光ダイオードを発光体41として用いることで、少ないエネルギーでも遠方にて光Lを視認させるようにできる。
発光部材4は、下方に開口した収納部421を有する本体42と、該本体42の収納部421に収納される発光体41と、該発光体41が接続される電子基板45と、該電子基板45に接続され電子基板45を介して前記発光体41に電力を供給する太陽電池44と、外部からの光を反射するための反射体6と、前記本体42の下面を閉塞するための底板43とを備える。尚、発光部材4は、前記発光体41と電子基板45と太陽電池44と反射体6とがその収納部421に収納され、底板43にて該収納部421を閉塞することによって一体となる構成であり、ベース部2とは別個の部材となる。
本体42は、その外形形状が前記凹状部24の内形状に対応した形状となっており、ベース部2の凹状部24に着脱可能に内嵌することができるようになっている。本第二実施形態では、本体42は透明な合成樹脂成形体である。
この本体42には、その下面側全域に亘って下方に開口した収納部421が形成されている。つまり、本体42は、下方へ開口した容器形状であり、その内部に上記発光体41等を収納することができるようになっている。具体的には、収納部421は、本体42の幅方向中央部に形成される太陽電池収納部4211と、該太陽電池収納部4211の幅方向両側に一対形成される発光体収納部4212とを備えてなる。尚、太陽電池収納部4211と発光体収納部4212との境界にはリブが形成されており、該リブによって本体42の強度が確保されている。
また、本体42には、前方から側方にかけて外方へ突出した発光突出部422が形成されている。この発光突出部422は、左右一対形成されており、両発光突出部422の前方側の間には、空隙部423が形成されている。尚、発光突出部422は、その外周面が円弧状に湾曲しており、更に、その上部の一部が切り欠かれて傾斜面となっている。該傾斜面の傾斜は、前記ベース部2の長手方向の側面の傾斜とほぼ同じ傾斜になっている。また、前記発光体収納部4212は、発光突出部422に対応して形成されている。
更に、本体42の上面424には、上方へ突出した入光突出部425が形成されている。この入光突出部425の上面426は、前方且つ側方へ向けて下方に傾斜した傾斜面となっており、該傾斜面の傾斜は、前記ベース部2の上面2bの傾斜とほぼ同じ傾斜となっている。尚、前記太陽電池収納部4211は、入光突出部425に対応して形成されている。
尚、本体42の上面424には、前記入光突出部425の側方に係合凸部427が設けられており、該係合凸部427は、本体42の上面424から上方へ突設されており、本第二実施形態では、前記入光突出部425の両側に一対設けられている。
発光体41は、砲弾型の発光ダイオードである。本第二実施形態では、発光体41は、前記電子基板45上に立設されており、具体的には、前記電子基板45の一方の端部に2つ、他方の端部に2つ、それぞれ設けられている。尚、電子基板45は、一方の発光体収納部4212から、太陽電池収納部4211を横切って、他方の発光体収納部4212にまで亘るように横長に形成されている。
また、電子基板45には、前記発光体41に電力を供給するための太陽電池44が接続されている。この太陽電池44は、光を受けて電力を蓄えることができるように構成されている。具体的には、電子基板45には、該太陽電池44にて生成される電力を蓄えることができる、例えばニッケル水素電池461やコンデンサー462などの蓄電池46が接続されている。
反射体6は、横長の基部61の前面に、光を反射させるための例えばガラス球等の反射素子62が、その一部が突出するように埋設されて構成されている。
かかる発光体41と電子基板45と太陽電池44と反射体6とは、本体42の収納部421に収納されている。具体的には、太陽電池44が太陽電池収納部4211に収納され、電子基板45が一方の発光体収納部4212から、太陽電池収納部4211を横切って、他方の発光体収納部4212にまで亘るように収納され、発光体41が発光体収納部4212に収容される。従って、発光体41は、前記発光突出部422に対応する位置に、太陽電池44は、前記入光突出部425に対応した位置になるように収納される。
換言すると、前記発光突出部422は、本体42の収納部421に収納される発光体41の位置に対応する位置に形成されており、当該発光体41の前方から側方にかけて外方へ突出して形成さている。また、前記入光突出部425は、本体42の収納部421に収納される太陽電池44の位置に対応する位置に形成されており、当該太陽電池44全体を覆うように形成されている。
また、反射体6は、入光突出部425内の任意の位置に配置することが可能であるが、太陽電池44への外部光の照射を妨げないよう入光突出部425の後方端部に配置するのが好ましく、前記反射素子62が前方へ突出するように配備される。尚、反射体6は、太陽電池44よりも上側に位置している。
尚、蓄電池46としてニッケル水素電池461を用いる場合には、図11に示すように、該ニッケル水素電池461を電子基板45と太陽電池44との間に設け、その電極部を例えば両面テープ等によって覆う。一方、蓄電池46としてコンデンサー462を用いる場合には、図12に示すように、該コンデンサー462を前記係合凸部427の内面側に貼り付けて該係合凸部427に収納する。
尚、発光体41は、その照射方向である前方が本体42の前方へ向くように配備される。具体的には、各発光体41は、それぞれの照射方向が同じ方向となるように設けられている。つまり、本第二実施形態では、発光体41は、本体42の収納部421に複数収納されており、各発光体41の照射方向である前方は本体42の前方の方を向いている。尚、その前方が本体42の前方の方を向いている発光体41とは別に、その前方が幅方向外側に向くように配置される発光体41を配備することもできる。
また、底板43は、収納部421全体(本第二実施形態では、本体42の下面全域)を閉塞することができるように構成されている。更に、この底板43は、前記ベース部2の凹状部24全体を閉塞することができるように構成されている。この底板43は、上記第一実施形態の場合と同様に、ベース部2にビスを用いて締結することができるように構成されている。
かかる構成の発光部材4が前記凹状部24に嵌め込まれることによって、図13に示すように、ベース部2の一方の端部29に発光体41が設けられる。具体的には、各発光突出部422,422が各発光窓部25,25にそれぞれ嵌め込まれ、両発光突出部422,422の間の前記空隙部423に前記頂部291が嵌め込まれる。そして、入光突出部425が入光窓部26に嵌め込まれ、更に係合凸部427が前記凹状部24の係合凹部30に係合する。そして、発光部材4が嵌め込まれた凹状部24を、前記底板43にて閉塞する。
かかる状態で、発光体41からの光Lは、発光体41からベース部2の外側に直接発する、即ち、発光窓部25を透過してベース部2の外部へと照射される。また、外部からの光は、入光窓部26を透過して太陽電池44に照射されると共に反射体6によって外部へ反射される。尚、路面Gの面方向と光Lの光軸(照射方向)とがなす角度は、適宜設定することができるが、1〜2゜程度前記光軸が上向きとなるようにとしておけば50〜100m離れた乗用車の運転者の目線と一致して視認性が高められる。
尚、発光突出部422の傾斜面(切欠き面)は、ベース部2の長手方向の側面2dよりも内側に配置されており、また、入光突出部425の傾斜面(上面426)は、ベース部2の上面2bよりも内側に配置されている。このような配置となっていることで、ベース部2に車両が乗り上げた際に、車両のタイヤが発光部材4に直接当たらないようにすることができ、車両の乗り上げ時における発光部材4への衝撃が軽減されて発光部材4の破損の恐れが小さくなる。
以上のような構成の道路用標示体10にあっては、ベース部2の一方の端部であるR部29が外方へ凸となる形状であるので、例えば道路を通行する車両が誤ってR部29から乗り上げた場合であっても、当該乗り上げの際の衝撃をR部29の形状に沿って分散させることができ、ベース部2や発光部材4が破損等しにくい。
また、前記R部29の形状に沿う発光窓部25が発光体41の前方から側方に亘って形成されているので、発光体41から発せられる光Lがその前方から側方に至る広範囲に亘って発光窓部25から外部へ透過することとなる。よって、当該光Lを広範囲に亘って視認することができ、車両だけでなく歩行者などにも発光体41からの光Lを確実に視認させることができる。
更に、前記発光窓部25は、前記R部29に穿設することによって形成され、しかも、前記R部29の頂部291を介して一対形成されている、即ち、R部29の頂部291には孔が設けられていないので、当該頂部291の強度を向上させることができ、従って、道路用標示体10全体をより頑丈なものとすることができる。
また更に、前記ベース部2の上部には、外部光の入射を図る入光窓部26が形成されており、該入光窓部26へ入射する外部光を外部へ向けて反射するための反射体6が前記入光窓部26に配置されているので、反射体6からの反射光にて道路用標示体10を認識することができ、従って故障等により発光体41が発光しなくなった場合などにおいても、道路用標示体10の表示機能を得ることができる。
尚、本第二実施形態では、発光窓部25がR部29の頂部291を介して一対設けられる場合について説明したが、これに限らず、例えば図3(b)に示すように、R部29の全体に亘るように、即ち、頂部291を形成せずにR部29の始端から終端にまで亘るように形成することもできる。この場合、発光突出部422は、本体42の一方の側部から前方側を介して他方の側部に亘るように形成される。
また、本第二実施形態では、R部29が円弧状に形成される場合について説明したが、これに限らず、例えば、楕円の一部の形状にて形成されてもよい。また頂部291が幅方向に位置ずれするように形成することも可能である。或いは、頂部291を幅方向に延設される線分状に形成し、該頂部291の両端部に円弧をそれぞれ連続させることによってR部29を形成することもできる。
更に、本第二実施形態では、発光体41が各発光窓部25,25に対応してそれぞれ設けられる場合について説明したが、これに限らず、例えば、一対の発光窓部25,25に対し、1つの発光体41のみが設けられている場合であってもよい。
また更に、本第二実施形態では、発光体41を備える発光部材4をベース部2の凹状部24に嵌め込むことによって、ベース部2の一方の端部(R部29)に発光体41を配備する場合について説明したが、これに限らず、ベース部2の凹状部24に発光体41を直接取り付けることによって、発光体41をベース部2に配備することもできる。
また、本第二実施形態では、発光部材4とベース部2とが別体である場合について説明したが、これに限らず、発光部材4とベース部2とが一体とすることも可能である。
本発明の第一実施形態に係る道路用標示体の路面取付構造を示す正面図。 同路面取付構造を示す拡大断面図であり、(a)は、締め付ける途中の状態を示し、(b)は、締め付けた状態を示す。 ポール部を用いてベース部を路面に固定した状態を示す図であり、(a)は同状態の正面図、(b)は同状態の平面図及び底面図。 本発明に係る道路用標示体の路面取付方法に用いられる取付用治具の一例を示す斜視図。 同路面取付方法を示す断面図であり、(a)は締め付ける途中の状態を示し、(b)は締め付けた状態を示す。 本発明の第二実施形態に係る道路用標示体を示す正面図。 同道路標示体のベース部を示す正面図。 図2のA−A線断面図。 図2のB−B線断面図。 同道路標示体の発光部材を示す正面図。 図3のC−C線断面図。 図3のD−D線断面図。 ベース部に発光部材を嵌め込んだ状態を示す正面図。
符号の説明
1…ポール部、2…ベース部、2a…ベース部の下面、2b…ベース部の上面、2c…ベース部の幅方向両側面、2d…ベース部の長手方向両側面、3…アンカーナット部、4…発光部材、5…取付用治具、6…反射体、7…発泡ゴムシート、10…道路用標示体、11…本体部、12…筒状部、13…ボルト部、14…台座部、15…段差部、16…筒状補強部、17…治具孔、21…大口径孔、22…小口径孔、23…底部、24…凹状部、25…発光窓部、26…入光窓部、27…座繰り部、28…固定用孔、29…R部(ベース部の長手方向の端部)、30…係合凹部、31…アンカーナット部の上面、32…空間部、41…発光体、42…発光部材の本体、43…底板、44…太陽電池、45…電子基板、46…蓄電池、47…ビス、51…取付用治具の本体、52…貫通孔、53…嵌着部、54…把手部、61…基部、62…反射素子、121…筒状部の外面、141…台座部の上面、221…内面、291…頂部、421…収納部、422…発光突出部、423…空隙部、424…本体の上面、425…入光突出部、426…入光窓部の上面、427…係合凸部、461…ニッケル水素電池、462…コンデンサー、4211…太陽電池収納部、4212…発光体収納部、A…アンカーボルト、G…路面、L…光、R1,R2…再帰反射体

Claims (7)

  1. 下端から筒状部が下方に突出されて設けられると共に該筒状部の下端から下方にボルト部が突設されたポール部と、路面に埋設され該ボルト部が螺着されるアンカーナット部と、上方に開口し底部を有する大口径孔及び該底部中央を貫通する小口径孔が設けられたベース部とを備え、前記小口径孔に前記筒状部及びボルト部が挿通され、前記ボルト部が前記アンカーナット部に螺着されて、ポール部と路面との間に前記底部が挟まれている道路用標示体の路面取付構造であって、前記筒状部の外面が外側に向かって弾性拡張して前記小口径孔の内面を押圧していることを特徴とする道路用標示体の路面取付構造。
  2. 前記ベース部は、発光ダイオードである発光体が備えられ、該発光体からベース部の外側に直接光を発するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の道路用標示体の路面取付構造。
  3. 下端から筒状部が下方に突出されて設けられると共に該筒状部の下端から下方にボルト部が突設されたポール部のボルト部を、上方に開口し底部を有する大口径孔及び該底部中央を貫通する小口径孔が設けられたベース部の小口径孔に挿通し、該ボルト部を路面に埋設されたアンカーナット部に螺着してポール部及びベース部を路面に取り付ける道路用標示体の路面取付方法であって、前記ボルト部をアンカーナット部に締め付けて前記筒状部の外面を外側に向かって弾性拡張させ、筒状部の外面を前記小口径孔の内面に押圧させることを特徴とする道路用標示体の路面取付方法。
  4. 前記ポール部は、上下方向の途中に上方が縮径された段差部が設けられ、該段差部の上面に複数の治具孔が開口され、前記ポール部が挿通可能な貫通孔が設けられた本体と、該本体の貫通孔周囲から下方に突設された複数の嵌着部と、前記本体と一体に設けられた把手部とを備えた取付用治具を用い、前記治具孔に前記嵌着部を嵌着してポール部を回転させることを特徴とする請求項3に記載の道路用標示体の路面取付方法。
  5. 前記ベース部は、道路の路面に設置され、該道路に沿う長手方向の少なくとも一方の端部に発光体が設けられており、
    前記ベース部の少なくとも一方の端部は外方へ凸形状となるR部となっており、該R部には、発光体から発せられる光を外部へ透過させるための発光窓部が当該R部の形状に沿って形成されており、該発光窓部は、前記発光体の前方から側方に亘って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の路面取付構造を有する道路用標示体。
  6. 前記発光窓部は、前記R部に穿設することによって形成され、しかも、前記R部の頂部を介して一対形成されていることを特徴とする請求項5に記載の道路用標示体。
  7. 前記ベース部の上部には、外部光の入射を図る入光窓部が形成されており、該入光窓部へ入射する外部光を外部へ向けて反射するための反射体が前記入光窓部に配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の道路用標示体。
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