JP7017262B2 - コーン型保安器具 - Google Patents

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本発明は、 通常の使用状態において底面が設置面上に載置される台座部と、当該台座部から突出するコーン状立設部とを備えたコーン型保安器具に関する。
道路や建物等の工事現場などにおいて、特定のスペースを規制したり区分けする等の目的で、三角コーン、セーフティーコーン或いはカラーコーン(登録商標)などと呼ばれる「コーン型保安器具」が広く使用されている。一般的なコーン型保安器具は、地面等の設置面に置かれる台座部が、平面略矩形状(略正方形状)をなしており、その台座部から、略円錐形状をなすコーン状立設部が突出した構造になされている。
特開2014-105561号公報
このようなコーン型保安器具は、複数個のものを設置・撤去・移動又は保管する際に、各コーン型保安器具のコーン状立設部同士を、当該コーン型保安器具の中心軸方向に嵌め合わせて重合状態とすることがしばしば行われている。しかしながら、そのように複数個のコーン型保安器具が重合状態に嵌め合わされていると、設置・撤去・設営・移動又は保管を行う際の運搬が難しくなり、それらの作業に予想以上の時間を要したり、運搬用の機械や器具を使用せざるを得ないこともある。
また、コーン型保安器具が風等の外力を受けることにより、横転した状態になってしまうと、風圧等の外力で台座部が設置面(地面)上を横滑りするようにして遠くまで流されていく傾向がある。その結果、複数個のコーン型保安器具が、広い範囲に分散してしまい、作業の障害物となって危険であるとともに、回収作業に多大な時間や労力を要することがある。
そこで本発明は、複数個を重ね合わせた状態であっても容易に移送することができるとともに、横転状態となった場合における外力による移動の範囲を小さく抑えることができるようにしたコーン型保安器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1にかかる発明においては、通常の使用状態で底面が設置面上に載置される台座部と、当該台座部から突出するコーン状立設部とを備えたコーン型保安器具において、前記台座部が、円環状の外周面を有する円盤状部材からなるとともに、前記台座部の外周面が、前記底面から前記コーン状立設部の突出方向に向かって湾曲しながら延在する湾曲面からなり、前記台座部の外周面には、凹状部分からなる引掛け操作部が設けられ、当該引掛け操作部は、前記コーン型保安器具が前記通常の使用状態から横転された状態において、前記設置面に対して線状又は面状に接触する回転規制部を構成し、かつ前記コーン状立設部が、前記台座部から直接立ち上がる大径状基台部と、当該大径状基台部から、径方向に縮小する段差部を介して立ち上がる小径状突出部とを有するものであって、前記通常の使用状態から横転された状態において、前記台座部の外周面と、前記段差部の最大外形部とが前記設置面に接触する一方、前記コーン型保安器具の他の部分は、前記設置面に対して非接触状態に維持される構成が採用されている。
このような請求項1にかかるコーン型保安器具によれば、コーン型保安器具の中心軸が略水平になるように横倒しにした状態から、台座部を必要な方向に転がすなどによってコーン型保安器具が運搬方向に押されると、円環状をなす台座部の外周面が設置面上を転がりながらコーン型保安器具の移動が行われることから、コーン型保安器具の運搬が軽い操作力によって容易に行われる。特に、複数個のコーン型保安器具を嵌め合わせて重合状態としている場合であっても、台座部の転動によってコーン型保安器具の設置・撤去・設営・移動又は保管等を行うための運搬作業が容易に行われる。
また、設置面に向かってコーン型保安器具を横転させた状態、すなわちコーン状立設部における先端寄りの部分が設置面に接触している状態で、風圧等の外力を受けると、台座部の円環状外周面が、コーン状立設部が設置面に接触している部位を中心として転動することから、コーン型保安器具の全体は、その場の限られた範囲内で回るように移動するに止まり、従来のようにコーン型保安器具が遠くに流されて分散されてしまうような事態が回避され、コーン型保安器具に対する設置・撤去・設営・移動又は保管等の作業が容易に行われる。
さらに、通常の使用状態にあるコーン型保安器具を、設置・撤去・設営・移動又は保管等の作業のために傾けていくにあたって、台座部における径方向の一端部を支点として他端部を持ち上げると、支点となっている台座部の端部の外周面を形成している湾曲面が、設置面に対して転動するようにして移動することから、コーン型保安器具の傾け操作が容易かつ安定的に行われ、特に複数個のものを嵌め合わせて重合状態としている場合の作業効率が向上する。
また、請求項1にかかるコーン型保安器具によれば、複数個のコーン型保安器具を中心軸方向に嵌め合わせた重合状態において、各コーン型保安器具の台座部に設けられた引掛け操作部に指先を入れて掛けた状態とすることで、各コーン型保安器具を分離したり嵌め合わせる操作が容易に行われる。
さらに、請求項にかかるコーン型保安器具によれば、設置面に向かってコーン型保安器具を横転させた状態、すなわちコーン状立設部における先端寄りの部分が設置面に接触している状態で、外部から風等の移動力を受けると、台座部の円環状外周面が、コーン状立設部が設置面に接触している部位を中心として転動しようとするが、当該台座部に設けられた回転規制部が、設置面に対して線状又は面状に接触した段階において、コーン型保安器具の全体が回動することなく係止されて停止状態になされることから、コーン型保安器具の分散範囲がさらに小さくなって、コーン型保安器具に対する設置・撤去・設営・移動又は保管等の作業が極めて容易に行われる。
さらにまた、請求項1にかかるコーン型保安器具は、コーン状立設部の突出方向の先端寄りの部分が、小径状突出部によって軽量化されていることから、コーン型保安器具の全体の重心が、設置面に近い位置に配置されて低重心化された状態となり、それによってコーン型保安器具の全体が安定的に維持されるとともに、横転された状態にあるコーン型保安器具を持ち上げる作業が、より小さな操作力によって容易に行われる。
加えて、請求項にかかるコーン型保安器具によれば、設置面に向かってコーン型保安器具を横転させた状態、すなわちコーン状立設部における段差部の最大外形部と、台座部の外周面とが、設置面に接触している状態で、風圧等の外力を受けると、円環状の外周面部分を備えた台座部が、段差部の最大外形部を中心にして、より小さい半径で転動することとなる。そのため、コーン型保安器具を、極めて小さい範囲内で回るように移動させることが可能となり、コーン型保安器具の分散範囲がさらに小さくなって、コーン型保安器具に対する撤収等の作業が極めて容易に行われる。
また、請求項にかかる発明のように、前記段差部の最大外形部は、前記コーン型保安器具が横転された状態において、前記設置面に対して面状に接触する回転規制部を有していることが望ましい。
このような請求項にかかるコーン型保安器具によれば、設置面に向かってコーン型保安器具を横転させた状態、すなわちコーン状立設部における段差部の最大外形部と、台座部の外周面とが、設置面に接触している状態で、外部から風等の移動力を受けると、台座部の円環状の外周面が、コーン状立設部が設置面に接触している部位を中心として転動しようとするが、段差部の最大外形部に設けられた回転規制部が、設置面に対して線状又は面状に接触した段階において、コーン型保安器具の全体が回動することなく係止されて停止状態になされることから、コーン型保安器具の分散範囲がさらに小さくなって、コーン型保安器具に対する設置・撤去・設営・移動又は保管等を行うための運搬作業が極めて容易に行われる。
以上述べたように本発明によれば、コーン状立設部を略水平に延在するまで持ち上げた状態から、円環状の外形状を有する台座部を必要な方向に転がしていくことによって、単数又は複数個が重合されたコーン型保安器具に対する設置・撤去・設営・移動又は保管等の作業を、軽い操作力によって容易に行うことができるとともに、コーン型保安器具が横転された状態で風圧等の外力を受けた際に、台座部の円環状外周面が転動し、その場の限られた範囲内で回るように移動するに止まることから、コーン型保安器具に対する設置・撤去・設営・移動又は保管等の作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態にかかるコーン型保安器具を表した外観斜視説明図である。 図1に示されたコーン型保安器具の側面説明図である。 図1及び図2に示されたコーン型保安器具の平面説明図である。 図1~図3に示されたコーン型保安器具の台座部の端部を拡大して表した部分側面説明図である。 図1~図3に示された通常の使用状態にあるコーン型保安器具を、台座部の一端を支点として傾けようとしている状態を表した側面説明図である。 図5中における台座部の支点部分を拡大して表した部分側面説明図でる。 図1~図6に示されたコーン型保安器具を、設置面上に横転させた状態を表した側面説明図である。 図7中における台座部の接地部分を拡大して表した側面拡大説明図である。 図7に示された横転状態から、コーン型保安器具の先端部部分を把持して、略水平に持ち上げた状態を表した側面説明図である。 図9中における台座部の接地部分を拡大して表した部分側面説明図である。 本発明の他の実施形態にかかるコーン型保安器具を表した外観斜視説明図である。 本発明の更に他の実施形態にかかるコーン型保安器具を表した外観斜視説明図である。 図12に示されたコーン型保安器具を、設置面上に横転させた状態における台座部の接地部分を拡大して表した部分側面説明図でる。
以下、本願発明にかかるコーン型保安器具の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1~図3に示されている本発明の一実施形態にかかるコーン型保安器具10は、円盤状部材からなる台座部11を有しており、当該台座部11の略中央部分には、当該台座部11の表面に対して略垂直な方向に2段階の円錐形状をなして突出するコーン状立設部12が立設されている。これらの台座部11とコーン状立設部12とは、コーン型保安器具10の中心軸CLの周りに同軸状に配置されている。
このようなコーン型保安器具10は、通常の使用状態において、上述した台座部11における円形状の底面11aが、舗装面や地面等からなる設置面20に対して全面的に接触した状態に置かれる。このときの設置面20が水平に延在しているとすると、コーン型保安器具10の台座部11も水平状態に延在するとともに、その台座部11から突出しているコーン状立設部12及び中心軸CLは、略鉛直上方に向かって立ち上がる状態に配置される。
[台座部の構成について]
上述した台座部11は、当該台座部11から突出するコーン状立設部12を安定的に維持する程度の大きさ及び重量を備えた構成になされているが、その台座部11における円形状の底面11aには、上記舗装面や地面等の設置面20に対する接触摩擦を高めるための凹凸部(図示省略)が適宜のパターンで設けられている。
一方、前記台座部11は、上述したように円盤状部材から構成されており、当該台座部11の外周面11bが円環状をなしている。このように、円盤状部材からなる台座部11の外周面11bを円環状としておけば、次のような作用・効果が得られる。すなわち、図7及び図8に示されているように、設置面20に対してコーン型保安器具10が横転された状態、つまり当該コーン型保安器具10の中心軸CLが、台座部11からコーン状立設部12の突出方向に向かって設置面20に近付く方向に傾斜した状態において、外部から風等の移動力を受けた場合、従来のコーン型保安器具では、設置面20上を滑動するようにして流されていく傾向となっているが、本発明においては、上述したように円環状の外周面11bを有する台座部11が、設置面20に上を転動することとなり、コーン型保安器具10の全体は、その場の限られた範囲内で回るように移動するに止まる。その結果、従来のように遠くに流されてしまうような事態が回避され、コーン型保安器具10に対する設置・撤去・設営・移動又は保管の作業が容易に行われる。
なお、上述した台座部11の設置面20に対する転動は、コーン状立設部12が設置面20に接触している部位(後述する段差部12c)を中心として行われるが、この点については後述する。
さらに、前述したように台座部11が、円環状の外形状を有する外周面11bを備えていることから、単体のコーン型保安器具10、又は中心軸CLの方向に嵌め合わされて重合状態になされた複数個のコーン型保安器具10,10,・・・の設置・撤去・設営・移動又は保管等を行う際の運搬が容易に行われる。より具体的には、まず図1及び図2のような通常の使用状態、又は図7及び図8のように横転された状態にある、単体又は重合状態の複数個のコーン型保安器具10に対して、図9及び図10に示されているように、コーン状立設部12の先端部分を手で把持しながら、コーン型保安器具10の中心軸CLが略水平に延在する状態となるように保持する。
図9及び図10のようにコーン型保安器具10が略水平に横倒しされた状態では、円環状の外形状を有する台座部11の外周面11bが、設置面20上を転がる転動可能な状態となる。従って、そのような略水平の横倒し状態から、コーン型保安器具10を運搬方向に押したり、台座部11を必要な方向に転がすこととすれば、台座部11が設置面20上を回転しながらコーン型保安器具10の運搬が行われることとなり、軽い操作によって容易に移送することができる。
さらに、上述した台座部11を構成している円盤状部材の外周面11bは、特に図4に示されているように、底面11aの外周から連続して外方に延びる外表面を有しているが、その外周面11bを形成している外表面は、通常の使用状態(図1及び図2参照)において、前記底面11aの外周からコーン状立設部12の突出方向である上方に向かって略円弧状に反り上がる湾曲面になされている。
この台座部11の外周面11bを形成している湾曲面は、コーン型保安器具10を傾倒する際に、設置面20上を転動する構成になされている。より具体的には、図1及び図2に示されているような通常の使用状態にあるコーン型保安器具10の設置・撤去・設営・移動又は保管等を行うための運搬作業を行うにあたって、図5及び図6に示されているように、設置面20に向かってコーン型保安器具10を傾倒させると、台座部11における径方向の一端部(図5の左端部)を支点として、当該台座部11の他端部(図5の右端部)が持ち上げた状態になされる。そして、そのときに支点となっている台座部11の一端部(図5の左端部)の外周面11bを形成している湾曲面が、設置面20に対して転動することとなり、それによってコーン型保安器具10全体の傾け操作が容易かつ安定的に行われる。
このようなコーン型保安器具10の傾倒操作は、複数個のコーン型保安器具10のコーン状立設部12を中心軸CLの延在方向に嵌め合わせた重合状態で行われることが多いが、上述したように台座部11の外周面11bが設置面20を転動することによって傾倒操作が円滑に行われることから、複数個のコーン型保安器具10が重合状態にあっても、傾け操作は容易かつ安定的に行われる。
[引掛け操作部(回転規制部)の構成について]
一方、上述した台座部11の外周面11bには、円周方向における複数個所に引掛け操作部(回転規制部)11cが設けられている。これらの各引掛け操作部(回転規制部)11cは、特に図4に示されているように、側面視において階段形状の凹部をなすように切り込まれた状態で形成されている。なお、本実施形態においては、円周方向に4箇所にわたって回転規制部11cが設けられているが、1箇所でも良いし、4箇所以外の複数箇所にわたって設けるようにしても良い。
この台座部11の外周面11bに設けられた引掛け操作部(回転規制部)11cは、上述したように側面視において階段形状をなす切込み凹部から形成されているが、より具体的には、当該切込み凹部における階段形状の上段角部によって、本実施形態における引掛け操作部(回転規制部)11cが構成されている。この引掛け操作部(回転規制部)11cを構成している上段角部は、特に図3に示されているように、平面視において直線状をなして延在しており、上述した外周面11bにおける最外の円形状に対する「弦」をなしている。
そして、このような台座部11に設けられた各引掛け操作部(回転規制部)11cを構成している切込み凹部は、作業者の指先が入る程度の大きさに形成されており、例えば、複数個のコーン型保安器具10,10,・・・を中心軸CLの方向に嵌め合わせた重合状態において、各コーン型保安器具10の台座部11に設けられた引掛け操作部11cに指先を掛けることで、各コーン型保安器具10を分離したり嵌め合わせる操作が容易に行われるようになっている。なお、この引掛け操作部(回転規制部)11cを構成している切込み凹部は、次に説明する回転規制部としての機能を持たせないようにすれば、より深い凹部をなすように窪んだ構成とすることが可能である。
すなわち、上述した台座部11に設けられた各引掛け操作部(回転規制部)11cは、図7及び図8に示されているように横転状態になされたコーン型保安器具10の台座部11の転動を規制するように構成されている。より具体的には、図7及び図8に示されているように、設置面20に対してコーン型保安器具10が横転された状態、すなわち当該コーン型保安器具10の中心軸CLが、台座部11からコーン状立設部12の突出方向に向かって下降するように傾斜して延在している状態において、上述した引掛け操作部(回転規制部)11cを形成している階段形状の上段角部が、設置面(地面)20に対して線状に接触した状態に置かれる構成になされている。
このように本実施形態では、図7及び図8に示されているように、設置面20に対してコーン型保安器具10が横転された状態において、台座部11の外周面11bに設けられた引掛け操作部(回転規制部)11cが、設置面20に線状に接触することで係止状態となって台座部11の回転が止められる構成になされており、それによって、横転状態にあるコーン型保安器具10が、外部から風等の移動力を受けた場合にあっても、係止状態になされている台座部11によってコーン型保安器具10の転動が規制されることから、コーン型保安器具10の分散範囲はさらに小さくなり、コーン型保安器具10に対する設置・撤去・移動又は保管を行う際の運搬作業が極めて容易に行われる。
[コーン状立設部の構成について]
このような構成を備えた台座部11から突出するコーン状立設部12は、前述したように基本的に中空の円錐形状を有するものであるが、当該コーン状立設部12の突出方向に沿って、外径が異なる2段階の円錐形状部分を有している。より具体的には、前述した舗装面や地面等からなる設置面20に載置された通常の使用状態にある台座部11の略中央部分からは、大径の円錐形状の下半部分からなる大径状基台部12aが、上方に向かって直接的に突出するように設けられている。また、当該大径状基台部12aの上端からは、径方向に縮小する円錐形状の一部からなる段差部12cを介して、小径の円錐形状の上半部分からなる小径状突出部12bが、中心軸CLの回りに同心状に突出する構成になされている。
このようなコーン状立設部12を構成している大径状基台部12aと小径状突出部12bとの間に配置された段差部12cは、大径円錐状の大径状基台部12aの上端縁から、コーン状立設部12の突出方向(通常の使用状態における上方)に沿って、外径が連続的に減少しながら延在しており、当該段差部12cにおけるコーン状立設部12の突出方向(通常の使用状態における上方)の端縁部が、小径円錐状をなす小径状突出部12bの下端縁に繋がっている。
このように本実施形態にかかるコーン型保安器具10は、コーン状立設部12の外壁面に径方向に縮小する段差部12cを有し、当該段差部12cから小径状をなす小径状突出部12bが突出していることから、当該小径状突出部12bによってコーン状立設部12が軽量化されており、コーン型保安器具10の全体の重心が、設置面20に近い方向に下がった状態になされている。その結果、設置面20に対して低重心化されたコーン型保安器具10の姿勢が安定化されるとともに、図7及び図8のように横転された状態にあるコーン型保安器具10を、図9のように持ち上げるにあたって、コーン状立設部12の先端部分を手で把持して持ち上げるに要する労力が低減される。
また、図7及び図8のようにコーン型保安器具10が横転された状態において、前述した段差部12cの最大外形部(通常の使用状態における下方縁部)は、台座部11とともに設置面20に当接する構成になされている。より具体的には、上述した台座部11の外周面11bと、コーン状立設部12の段差部12cの最大外形部(通常の使用状態における下縁部)とが、設置面(地面)20に接触し、それによってコーン型保安器具10の全体が保持される構成になされている。
そして、この場合における、コーン型保安器具10の台座部11及び段差部12cを除く他の部分は、設置面20に対して非接触状態に維持されるようになっている。すなわち、上述したコーン状立設部12の小径状突出部12bは、コーン型保安器具10が図7及び図8のように横転された状態においても、設置面20に対して非接触状態に維持される程度の外径及び突出長を有するように設定されている。
このように、図7及び図8のように横転された状態にあるコーン型保安器具10の全体が、台座部11の外周面11bと、コーン状立設部12の段差部12cの最大外形部(通常の使用状態における下縁部)とによって保持される構成になされていれば、コーン型保安器具10が風等の外力によって横転された状態において、外部から風等の移動力を受けた場合にあっても、台座部11は、段差部12cの最大外形部を中心とした、より小さな回転半径で回動するに止まる。従って、コーン型保安器具10は、一層小さい範囲でのみ移動することとなり、分散する範囲が大幅に縮小されることから、コーン型保安器具10の設置・撤去・設営・移動又は保管の作業が容易化される。
なお、上述した段差部12cの最大外形部には、台座部11と同様な構成からなる回転規制部を設けることができる。このような構成とすれば、コーン型保安器具10が横転された状態において、段差部12cの最大外形部に設けられた回転規制部により、設置面20に対する段差部12cの転動が止められ、コーン型保安器具10の風圧等による移動が防止されることから、コーン型保安器具10の設置・撤去・設営・移動又は保管の作業が容易に行われる。
[他の実施形態について]
一方、図11に示されている本発明の他の実施形態においては、台座部11の上縁部分、すなわち底面11aと軸方向に対向している上面部分11dから外周面11bにかけて延在している部分が、湾曲面をなすように形成されている。
このような構成を備えた実施形態によれば、図7及び図8のように横転状態にあるコーン型保安器具10におけるコーン状立設部12の先端部分を、図9のように手で把持しながら台座部11の一端部を支点として他端部を持ち上げるにあたって、支点となっている台座部11における上縁部分、すなわち外周面11bから上面部分11dに連続している湾曲面部分が、設置面20に対して転動するようにして移動する。その結果、コーン型保安器具10の持ち上げ操作が、容易かつ安定的に行われる。
さらに、図12及び図13に示されている本発明の更に他の実施形態においては、台座部11の外周面11bに設けられた引掛け操作部(回転規制部)11eが、平坦状の傾斜面から構成されている。この平坦状の傾斜面からなる引掛け操作部(回転規制部)11eは、設置面20に対してコーン型保安器具10が図7及び図8のように横転された状態において、設置面20に対して面状をなして接触する構成されている。このうような面状をなす引掛け操作部(回転規制部)11eによっても、台座部11の転動は同様に規制される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、前述した各実施形態におけるコーン状立設部12に設けられた段差部12cの段差量は、使用の状態に応じて適宜の大きさに設定することが可能であり、その段差部12cの段差量を調整することによって、コーン状立設部12の小径状突出部12bが有する外径寸法を適宜に変更することができる。また、コーン状立設部12に段差部を有しないコーン型保安器具に対しても本発明を適用することができる。
以上のように本実施形態は、道路や工事現場などにおいて使用される各種構成のコーン型保安器具に対して広く適用することが可能である。
10コーン型保安器具
11 台座部
11a 底面
11b 外周面
11c 引掛け操作部(回転規制部)
11d 上面部分
11e 引掛け操作部(回転規制部)
12 コーン状立設部
12a 大径状基台部
12b 小径状突出部
12c 段差部
CL 中心軸

Claims (2)

  1. 通常の使用状態で底面が設置面上に載置される台座部と、当該台座部から突出するコーン状立設部と、を備えたコーン型保安器具において、
    前記台座部が、円環状の外周面を有する円盤状部材からなるとともに、
    前記台座部の外周面が、前記底面から前記コーン状立設部の突出方向に向かって湾曲しながら延在する湾曲面からなり、
    前記台座部の外周面には、凹状部分からなる引掛け操作部が設けられ、当該引掛け操作部は、前記コーン型保安器具が前記通常の使用状態から横転された状態において、前記設置面に対して線状又は面状に接触する回転規制部を構成し、かつ
    前記コーン状立設部が、前記台座部から直接立ち上がる大径状基台部と、当該大径状基台部から、径方向に縮小する段差部を介して立ち上がる小径状突出部と、を有するものであって、
    前記通常の使用状態から横転された状態において、前記台座部の外周面と、前記段差部の最大外形部とが前記設置面に接触する一方、前記コーン型保安器具の他の部分は、前記設置面に対して非接触状態に維持されることを特徴とするコーン型保安器具。
  2. 前記段差部の最大外形部は、前記コーン型保安器具が横転された状態において、前記設置面に対して面状に接触する回転規制部を有していることを特徴とする請求項記載のコーン型保安器具。
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