JP2018158771A - 荷敷き材設置設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷敷き材を格納庫と鋼材置場の間で移動する荷敷き材吊具装置を備えた荷敷き材設置設備を提供する。
【解決手段】荷敷き材設置設備の荷敷き材吊具装置10は、荷敷き材11を挟持する荷敷き材把持手段14と、荷敷き材把持手段14を保持する支持フレーム15と、支持フレーム15に設けられ、荷敷き材把持手段14を格納庫内の所定位置に案内する格納庫内案内手段16と、支持フレーム15に設けられ、荷敷き材把持手段14を鋼材置場内の所定位置に案内する鋼材置場内案内手段17と、支持フレーム15に設けられ、荷敷き材把持手段14を荷敷き材11まで案内する挟持位置案内手段18と、支持フレーム15に設けられ、荷敷き材把持手段14による荷敷き材11の挟持位置を確認する挟持位置確認手段19と、クレーンに吊り下げられ、支持フレーム15を水平面内で回動可能に保持する支持フレーム回動手段20を備えた懸吊部21とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、長尺鋼材(軌条、形鋼など)の移動に用いるクレーンに取り付けられ、長尺鋼材の段積みに用いられる荷敷き材を吊り上げて鋼材置場又は格納庫内に設置する荷敷き材吊具装置を備えた荷敷き材設置設備に関する。
形鋼(鋼材のひとつ)を鋼材置場に段積みする際、形鋼同士の接触による疵の発生を防止すると共に、形鋼の取扱いを容易にするため、鋼材置場の床面と形鋼との間や段積みされる形鋼同士の間に荷敷き材(万棒、ダンネージ、又は輪木ともいう)を、形鋼の長手方向に間隔を設けて、かつ長手方向と略直交する方向に向けて配置し、吊り具やワイヤロープ等を形鋼の間に挿入し易くしている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開平7−33254号公報 特開平7−41173号公報 特開平8−73035号公報
近年、長さが70m以上の鋼材(以下、長尺鋼材という)の製造に対応するため、長尺鋼材の工場内に広大な鋼材置場を確保することが必要となっている。そこで、鋼材置場では、長尺鋼材の段積みの段数を多くする(長尺鋼材を高く積み上げる)ことにより、限られた鋼材置場での保管効率の向上を図っている。そして、長尺鋼材を高く積み上げると、下段側に配置される荷敷き材には上段側に配置される長尺鋼材の総重量が負荷されるので、荷敷き材を、例えば、鋼材を用いて作製し、荷敷き材に変形等が発生するのを防止している。このため、長尺鋼材の段積みに使用する荷敷き材は重くなるため、荷敷き材の移動には、長尺鋼材の鋼材置場への搬入や、長尺鋼材の鋼材置場からの搬出に使用するクレーンが使用されている。
ここで、長尺鋼材の場合、荷敷き材の設置位置が長尺鋼材の長さ方向に沿って多数存在することになって、多数の荷敷き材を移動させる必要が生じる。更に、鋼材置場での長尺鋼材の保管効率向上及び鋼材置場からの長尺鋼材の搬出効率向上を図るため、荷敷き材を長尺鋼材の長手方向に沿って一定間隔で、かつ、長尺鋼材に対する方向を揃えて配置することが求められる。そこで、クレーンを用いて荷敷き材を1つずつ設置位置に移動して配置すると、荷敷き材を長尺鋼材に対して整然と配置することが可能となるが、全ての荷敷き材の配置が完了するまでに長時間を要することになって、長尺鋼材の段積み作業効率が低下するという問題がある。
また、格納庫における荷敷き材の保管効率向上及び格納庫からの荷敷き材の搬出効率向上には、荷敷き材を格納庫の決められた位置に整然と配置することが求められる。そこで、クレーンを用いて荷敷き材を1つずつ戻すようにすると、荷敷き材を格納庫の決められた位置に整然と配置することが可能になるが、長尺鋼材の上に配置された全ての荷敷き材が格納庫に戻されるまでには長時間を要することになって、長尺鋼材の搬出作業効率が低下するという問題がある。
なお、クレーンを使用する代わりにロボットを用いて荷敷き材の設置(格納庫から鋼材置場の長尺鋼材の上への移動)や回収(長尺鋼材の上に配置された荷敷き材の格納庫への移動)を効率的に行うことも考えられるが、ロボットを用いても荷敷き材は1つずつ移動させるため、全ての荷敷き材の設置や回収には長時間を要することになって、長尺鋼材の段積み作業効率の低下や長尺鋼材の搬出作業効率の低下という問題が生じる。
また、荷敷き材を長くして、一つの荷敷き材で対応可能な長尺鋼材の本数を多くして、長尺鋼材の段積み作業効率及び搬出作業効率の向上を図ることもできるが、長い荷敷き材は取り扱いが困難になると共に、広大な格納庫を確保する必要が生じるため好ましくない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、荷敷き材に対する玉掛け作業が不要で、長尺鋼材を移動するクレーンの運転席からの遠隔操作により格納庫内の荷敷き材を鋼材置場の長尺鋼材の上に配置し、あるいは鋼材置場の長尺鋼材の上に配置された荷敷き材を格納庫に戻すことが可能な荷敷き材吊具装置を備えた荷敷き材設置設備を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る荷敷き材設置設備は、鋼材置場に配置されて長尺鋼材の移動に用いるクレーンに取り付けられ、前記鋼材置場に隣接する格納庫に載置された荷敷き材を把持して前記鋼材置場内に設置し、あるいは前記鋼材置場内に設置された前記荷敷き材を把持して前記格納庫に載置する荷敷き材吊具装置を備えた荷敷き材設置設備であって
前記荷敷き材吊具装置は、前記荷敷き材を挟持する対となる挟持腕を備えた荷敷き材把持手段と、
前記荷敷き材把持手段を保持する、平面視して矩形又は正方形の支持フレームと、
前記支持フレームに設けられ、前記荷敷き材把持手段を前記格納庫内の予め決められた位置まで案内する格納庫内案内手段と、
前記支持フレームに設けられ、前記荷敷き材把持手段を前記鋼材置場内の予め決められた位置まで案内する鋼材置場内案内手段と、
前記支持フレームに設けられ、前記荷敷き材把持手段を前記荷敷き材の挟持位置に案内する挟持位置案内手段と、
前記支持フレームに設けられ、前記荷敷き材把持手段による前記荷敷き材の挟持位置を確認する挟持位置確認手段と、
前記クレーンに吊り下げられ、前記支持フレームを水平面内で回動可能に保持する支持フレーム回動手段を備えた懸吊部とを有する。
本発明に係る荷敷き材設置設備において、前記格納庫内には、該格納庫内に載置された前記荷敷き材の重心部を両側から挟む対となる格納庫重心部側柱部材と、該格納庫内に載置された前記荷敷き材の両側の端部をそれぞれ該端部の幅方向両側から挟む対となる格納庫端部側柱部材が立設され、前記格納庫内案内手段は、前記支持フレームの一方の対向側面にそれぞれ設けられ、前記対となる格納庫重心部側柱部材の間に挿入された前記支持フレームを該対となる格納庫重心部側柱部材の中央に位置させる格納庫内位置決め板材を有する構成とすることができる。
これによって、荷敷き材吊具装置で把持した荷敷き材を格納庫に戻す際、荷敷き材を格納庫の決められた位置に整然と配置される(荷敷き材の重心部を対となる格納庫重心部側柱部材の間に、荷敷き材の両端部をそれぞれ対となる格納庫端部側柱部材の間に配置される)ことになって、格納庫における荷敷き材の保管効率を向上させることができる。
また、格納庫内に載置された荷敷き材を取り出す際、荷敷き材吊具装置の支持フレームが格納庫重心部側柱部材に対して位置決めされるため、支持フレームに保持された荷敷き材把持手段を荷敷き材の重心部に対して位置合わせすることができ、格納庫からの荷敷き材の搬出効率を向上させることができる。
ここで、重心部とは、荷敷き材の重心を中央にして荷敷き材の長手方向両側に広がる範囲(例えば、荷敷き材把持手段による把持範囲)のことをさす。
本発明に係る荷敷き材設置設備において、前記対となる格納庫重心部側柱部材及び前記対となる格納庫端部側柱部材の中で、一方側にある該格納庫重心部側柱部材及び該格納庫端部側柱部材の頂部の高さ位置は、他方側にある該格納庫重心部側柱部材及び該格納庫端部側柱部材の頂部の高さ位置より高いことが好ましい。
これにより、一方側にある格納庫重心部側柱部材及び格納庫端部側柱部材に対して、荷敷き材又は荷敷き材吊具装置を横行きで接近させることができる。
本発明に係る荷敷き材設置設備において、前記鋼材置場内には、該鋼材置場内に設置された前記荷敷き材の前記重心部に隣接する領域を該荷敷き材の幅方向両側から挟む対となる鋼材置場柱部材が立設され、前記鋼材置場内案内手段は、前記支持フレームの他方の対向側面にそれぞれ設けられ、該支持フレームに対向する前記対となる鋼材置場柱部材の側面に当接して、前記支持フレームと該鋼材置場柱部材との距離を予め決められた値に保持する鋼材置場側位置決め板材を有する構成とすることができる。
これによって、荷敷き材吊具装置で把持された荷敷き材を、鋼材置場柱部材に対して(鋼材置場内で)位置決めして設置することができる。
また、鋼材置場に荷敷き材が設置されている場合、支持フレームを鋼材置場の鋼材置場柱部材に対して位置決めすることができ、支持フレームに保持された荷敷き材把持手段を荷敷き材に対して位置合わせすることができる。
本発明に係る荷敷き材設置設備において、前記挟持位置案内手段は、前記荷敷き材の前記重心部を中央にして対向する両側部の長手方向に沿った対称位置にそれぞれ外側に向けて突設して設けられ、前記荷敷き材に上方から接近する前記支持フレームの中央部を前記重心部に誘導すると共に、該支持フレームの該荷敷き材に対する高さ位置を決める荷敷き材側ガイド部材と、前記支持フレームの下部に設けられ、前記荷敷き材側ガイド部材に係合して該支持フレームの下降方向を修正する支持フレーム側ガイド部材とを有する構成とすることができる。
これにより、荷敷き材の重心部に対して支持フレームを位置決めすることができ、支持フレームに保持された荷敷き材把持手段で荷敷き材の重心部を挟持することができる。
本発明に係る荷敷き材設置設備において、前記挟持位置確認手段は、前記荷敷き材の前記重心部から、該荷敷き材の頭部の高さ位置と同一高さを有して該荷敷き材の幅方向の一側に突出して設けられた検知板材と、前記支持フレームの下部に取り付けられて、前記検知板材までの接近距離の変化を求める距離センサと、前記接近距離が予め設定した範囲に到達したことを検知して表示器に表示させる検出器とを有する構成とすることができる。
これにより、支持フレーム(荷敷き材把持手段)が荷敷き材に対して位置合わせされていること、及び支持フレーム(荷敷き材把持手段)が荷敷き材に対して挟持可能な距離まで接近したことを遠隔の地点において確認することができる。
本発明に係る荷敷き材設置設備において、前記検出器は、前記接近距離の変動を継続して検知し、該接近距離が予め設定した範囲にあることを検知すると前記表示器に表示させることが好ましい。
これにより、荷敷き材把持手段により荷敷き材が安定して挟持されていることを遠隔の地点において確認することができる。
本発明に係る荷敷き材設置設備において、前記クレーンには長尺吊りビームを介して前記荷敷き材吊具装置が予め決められた間隔で複数吊り下げられ、該荷敷き材吊具装置の間に前記長尺鋼材の吊り具が吊り下げられていることが好ましい。
これにより、一度に複数の荷敷き材を移動させることができ、鋼材置場では同時に複数の荷敷き材を設置することが可能になり、複数の格納庫で同時に荷敷き材を格納することが可能になる。
また、長尺吊りビームに長尺鋼材の吊り具を複数吊り下げることで、一つのクレーンを用いて、長尺鋼材の移動と荷敷き材の移動を切り替えて行うことができる。
本発明に係る荷敷き材設置設備において、前記荷敷き材吊具装置の下端の吊り下げ位置は前記長尺鋼材の吊り具の下端の吊り下げ位置より高く、該荷敷き材吊具装置の下降距離は、前記長尺鋼材の吊り具が前記長尺鋼材に当接した後は、予め決められた値に制限されることが好ましい。
これにより、長尺鋼材を吊り具と連結する際、支持フレームが長尺鋼材の上面に接触して、長尺鋼材の上面に疵が生じるのを防止することができる。
また、長尺鋼材の吊り具が長尺鋼材の上面に当接した後では、長尺吊りビーム(荷敷き材吊具装置)の下降距離を制限することで、長尺鋼材の上面に当接した吊り具が長尺吊りビームにより押しつぶされるのを防止できる。
本発明に係る荷敷き材設置設備において、前記支持フレームの下端には樹脂板が取付けられていることが好ましい。
これにより、長尺鋼材に対して支持フレームが下降した際、支持フレームは樹脂板を介して長尺鋼材の上面と当接するため、長尺鋼材の上面に疵が生じるのを防止できる。
本発明に係る荷敷き材設置設備が備える荷敷き材吊具装置は、鋼材置場に配置されて長尺鋼材の移動に用いるクレーンに取り付けられて、荷敷き材を挟持する荷敷き材把持手段と、荷敷き材把持手段を保持する支持フレームと、支持フレームにそれぞれ設けられた格納庫内案内手段、鋼材置場内案内手段、挟持位置案内手段、及び挟持位置確認手段と、クレーンに吊り下げられ、支持フレームを水平面内で回動可能に保持する支持フレーム回動手段を備えた懸吊部とを有するので、クレーンの運転席にいる一名のクレーン操作員の遠隔操作により荷敷き材に対する玉掛け作業を行なって、荷敷き材を移動させることが可能になる。これにより、荷敷き材の移動作業における安全性と作業効率を向上させることができる。
また、荷敷き材吊具装置が、把持した荷敷き材を任意の方向に向けることができる支持フレーム回動手段を備えているので、鋼材置場に設置する荷敷き材の方向の制約を受けずに、格納庫内で荷敷き材を任意の方向に向けて載置(保管)することができる。これにより、格納庫内での荷敷き材の保管効率を高めることが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る荷敷き材設置設備に備えられた荷敷き材吊具装置の正面図である。 同荷敷き材吊具装置の側面図である。 (A)、(B)はそれぞれ図1のA−A矢視図、B−B矢視図である。 (A)は荷敷き材の平面図、(B)は荷敷き材の側面図、(C)は(B)のP−P矢静視図である。 正面から見た同荷敷き材吊具装置の構成を示す説明図である。 側面から見た同荷敷き材吊具装置の構成を示す説明図である。 正面から見た荷敷き材把持手段の説明図である。 側面から見た荷敷き材把持手段の説明図である。 格納庫重心部側柱部材及び格納庫端部側柱部材の説明図である。 鋼材置場柱部材の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
本発明の一実施の形態に係る荷敷き材設置設備は、長尺鋼材75(図2参照、70m以上の長さを有する鋼材をいう)の鋼材置場に立設されて、鋼材置場内に設置された棒状の荷敷き材11(図2参照)を幅方向両側から挟む対となる鋼材置場柱部材46、47(図10参照)と、鋼材置場に隣接して配置され、長尺鋼材75を段積みする際に、鋼材置場の床面と長尺鋼材75の間や上下の長尺鋼材75間に設置される荷敷き材11を載置(保管)する格納庫に立設されて、格納庫内に載置された荷敷き材11の重心部を幅方向の両側から挟む対となる格納庫重心部側柱部材38、39(図9参照)、荷敷き材11の長手方向の一方の端部を幅方向の両側から挟む対となる格納庫端部側柱部材40、41(図9参照)、荷敷き材11の他方の端部を幅方向の両側から挟む対となる格納庫端部側柱部材42、43(図9参照)とを備えている。
更に、荷敷き材設置設備は、鋼材置場に配置されて長尺鋼材75の移動に用いるクレーン(例えば、門型クレーン)に取り付けられ、格納庫に載置された荷敷き材11を把持して鋼材置場内に設置し、あるいは鋼材置場内に設置された荷敷き材11を把持して格納庫に載置する(戻す)荷敷き材吊具装置10(図1、図2参照)を備えている。
ここで、鋼材置場は鋼材の段積みを行う際に使用される従来の鋼材置場と基本的に同じ構成になっており、格納庫は鋼材の段積みに使用する荷敷き材を保管する従来の荷敷き材保管庫と基本的に同じ構成になっている。また、長尺鋼材75の移動に用いるクレーンについても、鋼材置場で鋼材の段積みに使用するクレーンと基本的に同じ構成となっている。
このため、本発明の荷敷き材設置設備の説明では、鋼材置場、格納庫、及びクレーンに関する詳細な説明は省略し、荷敷き材吊具装置10と、鋼材置場に立設された対となる鋼材置場柱部材46、47と、格納庫にそれぞれ立設された対となる格納庫重心部側柱部材38、39、対となる格納庫端部側柱部材40、41、及び対となる格納庫端部側柱部材42、43についてのみ説明する。
図1、図2、図5、図6に示すように、荷敷き材吊具装置10は、荷敷き材11の長手方向に沿った二つの部位をそれぞれ挟持する対となる第1の挟持腕12、13及び第2の挟持腕12a、13aを備えた荷敷き材把持手段14と、荷敷き材把持手段14を保持する、平面視して矩形(正方形でもよい)の支持フレーム15と、支持フレーム15に設けられ、荷敷き材把持手段14を格納庫内の予め決められた位置まで案内する格納庫内案内手段16と、支持フレーム15に設けられ、荷敷き材把持手段14を鋼材置場内の予め決められた位置まで案内する鋼材置場内案内手段17と、支持フレーム15に設けられ、荷敷き材把持手段14を荷敷き材11の挟持位置に案内する挟持位置案内手段18と、支持フレーム15に設けられ、荷敷き材把持手段14による荷敷き材11の挟持位置を確認する挟持位置確認手段19と、クレーンに吊り下げられ、支持フレーム15を水平面内で回動可能に保持する支持フレーム回動手段20を備えた懸吊部21とを有する。以下、各別に説明する。
図4(C)、図5に示すように、荷敷き材11は、例えば、断面視して、幅広の頭部11a及び底部11bが幅狭の腹部11cによって連結された形状(例えば、断面がI型形状)とすることができる。これによって、設置(載置)した際の荷敷き材11の安定性を向上させ、積み重ねた際の長尺鋼材75への面圧を減らし疵を付きにくくすることができると共に、荷敷き材11の腹部11cを第1、第2の挟持腕12、13、12a、13aで挟持して吊下げた際に荷敷き材11に発生する撓みを小さくすることができる。また、図7に示すように、荷敷き材11の腹部11cを第1、第2の挟持腕12、13、12a、13aで挟持して吊り上げた場合、荷敷き材11は第1、第2の挟持腕12、13、12a、13aの各先端部に対して重力の作用で下方に移動することになって、荷敷き材11の頭部11aの下端側が第1、第2の挟持腕12、13、12a、13aの先端部に掛止される。これにより、荷敷き材11の移動中に荷敷き材11が脱落するのを防止できる。
図5、図6、図8に示すように、荷敷き材把持手段14は、それぞれ対となる第1の挟持腕12、13及び第2の挟持腕12a、13aと、第1、第2の挟持腕12、13、12a、13aを回動自在に軸支する結合ピン22とを有している。ここで、結合ピン22の軸心方向は、平面視した矩形の支持フレームの2組の対向する辺の一方と平行に配置されている。なお、対となる第2の挟持腕12a、13aは、正面視して第1の挟持腕12、13と重なり合うように距離を設けて結合ピン22に並べて配置されている。
更に、荷敷き材把持手段14は、結合ピン22と連結する連結ロッド22aを介して結合ピン22を上下に移動させる駆動機構23(例えば、流体圧シリンダ)と、第1の挟持腕12、13及び第2の挟持腕12a、13aの上端にそれぞれ突設され、結合ピン22の上下移動に応じて上下に斜行移動する対となるガイドピン24、25と、ガイドピン24、25をそれぞれ案内する対となる案内溝26、27と有している。
そして、対となる案内溝26、27は対となる受け台28、29を介して支持フレーム15に固定され、駆動機構23は支持脚30を介して支持フレーム15に固定されている。
支持フレーム15は、下部側に配置された平面視して矩形の箱状部材33と、箱状部材33の上側に取り付けられた枠体34とを有し、箱状部材33の底部と天井部の中央にはそれぞれ開口が形成されている。そして、平面視して矩形の底部において、2組の対向する辺の中で結合ピン22の軸心方向と平行な辺をそれぞれ含む縁部の両端側を除く領域には、各辺に沿って下方に向けて突出する取付け部材35が取付けられ、取付け部材35の下端には樹脂板36が設けられている。これによって、長尺鋼材75に対して支持フレーム15(箱状部材33)が下降した際、樹脂板36が長尺鋼材75の上面に当接することになって、長尺鋼材75の上面に疵が生じるのを防止できる。
図5、図6、図8に示すように、第1、第2の挟持腕12、13、12a、13aを回動自在に軸支する結合ピン22は、箱状部材33内で上下に移動し、第1の挟持腕12、13及び第2の挟持腕12a、13aの上側は箱状部材33の天井部の中央に形成された開口から枠体34内に突出している。そして、受け台28、29、支持脚30は、箱状部材33の天井部の上面に取り付けられている。
更に、平面視して矩形の底部において、結合ピン22の軸心方向と直交する辺をそれぞれ含む縁部の長手方向の中央には、下方に向けて突出して設けられて、荷敷き材11の頭部11aに幅方向両側から当接可能な内側形状が断面視してハ字状となった荷敷き材押え部材37を有している。
図3(A)、図9に示すように、格納庫内案内手段16は、支持フレーム15の一方の対向側面(結合ピン22の軸心方向と平行な対向側面)にそれぞれ突出して設けられ、支持フレーム15が格納庫重心部側柱部材38、39の間に挿入された際に、格納庫重心部側柱部材38、39の対向する内側面にそれぞれ当接する格納庫内位置決め板材44、45を有する。このような構成とすることにより、対となる格納庫重心部側柱部材38、39の間に挿入された支持フレーム15を、格納庫重心部側柱部材38、39の中央に位置させることが可能になる。
ここで、対となる格納庫重心部側柱部材38、39の中で、荷敷き材11の幅方向の一方側、例えば、格納庫重心部側柱部材38の頂部の高さ位置は、他方側、例えば、格納庫重心部側柱部材39の頂部の高さ位置より高い(高さの差は、少なくとも格納庫内位置決め板材44、45の高さを超える)。また、対となる格納庫端部側柱部材40、41の中で、荷敷き材11の幅方向の一方側にある、例えば、格納庫端部側柱部材40の頂部の高さ位置は、他方側にある、例えば、格納庫端部側柱部材41の頂部の高さ位置より高く(高さの差は、少なくとも荷敷き材11の高さを超える)、対となる格納庫端部側柱部材42、43の中で、荷敷き材11の幅方向の一方側にある、例えば、格納庫端部側柱部材42の頂部の高さ位置は、他方側にある、例えば、格納庫端部側柱部材43の頂部の高さ位置より高い(高さの差は、少なくとも荷敷き材11の高さを超える)。
これによって、図9に示すように、荷敷き材11を吊り上げている荷敷き材吊具装置10を、格納庫重心部側柱部材38に対して格納庫重心部側柱部材39の側から横行きで接近させて、荷敷き材吊具装置10の格納庫内位置決め板材44を格納庫重心部側柱部材38に当接させることができ、荷敷き材吊具装置10に吊り下げられた荷敷き材11の両端側をそれぞれ格納庫端部側柱部材40、42に対して格納庫端部側柱部材41、43の側から横行きで接近させることができる。そして、格納庫内位置決め板材44を格納庫重心部側柱部材38に当接させた状態で荷敷き材吊具装置10を下降させることにより、支持フレーム15を対となる格納庫重心部側柱部材38、39の間に、荷敷き材の一方の端部を対となる格納庫端部側柱部材40、41の間に、他方の端部を対となる格納庫端部側柱部材42、43の間にそれぞれ挿入することができる。
図3(A)、図10に示すように、鋼材置場内には、前述のように、鋼材置場内に設置された荷敷き材11の重心部に隣接する領域を荷敷き材11の幅方向両側から挟む対となる鋼材置場柱部材46、47が立設され、鋼材置場内案内手段17は、支持フレーム15の他方の対向側面にそれぞれ設けられ、支持フレーム15に対向する対となる鋼材置場柱部材46、47の側面に当接して、支持フレーム15と鋼材置場柱部材46、47との距離を予め決められた値に保持する鋼材置場側位置決め板材48、49を有する。
なお、図10は、鋼材置場柱部材46、47の側面に鋼材置場側位置決め板材49が当接した状態を示している。
例えば、荷敷き材11の重心部が荷敷き材吊具装置10の荷敷き材把持手段14に挟持されて吊上げられている場合、荷敷き材11を吊り上げている荷敷き材吊具装置10を、クレーン操作で横行きで接近させて、荷敷き材11が鋼材置場柱部材47と鋼材置場柱部材46の間に来るよう位置調整する。次いで、荷敷き材11を下降させることにより、荷敷き材11を対となる鋼材置場柱部材46、47間に挿入することができる。そして、図10に示すように、鋼材置場側位置決め板材49を対となる鋼材置場柱部材46、47の側面に当接させると、支持フレーム15と鋼材置場柱部材46、47との距離が予め決められた値になって、把持された荷敷き材11の重心部を鋼材置場柱部材46、47に対して(鋼材置場内で)位置決めする、即ち、荷敷き材11を鋼材置場の鋼材置場柱部材46、47に隣接する位置に設置することができる。
一方、鋼材置場において、荷敷き材11の重心部に隣接する領域が対となる鋼材置場柱部材46、47間を挿通する状態で設置されている場合、図10に示すように、支持フレーム15の鋼材置場側位置決め板材48、49の一方、例えば、鋼材置場側位置決め板材49を対となる鋼材置場柱部材46、47の側面に当接させて下降させると、載置されている荷敷き材11の重心部に対して、支持フレーム15を上方から接近させることができる。これにより、鋼材置場の鋼材置場柱部材46、47間を挿通する状態で設置されている荷敷き材11を把持することができる。
図6、図8に示すように、挟持位置案内手段18は、荷敷き材11に設けられ、側面視した荷敷き材11の重心部を通過する重心軸に沿って、側面視した支持フレーム15の中心を下降させて、支持フレーム15の中央部を荷敷き材11の重心部に誘導すると共に、支持フレーム15を荷敷き材11に対して予め決められた高さ位置に保持する荷敷き材側ガイド部材50と、支持フレーム15の下部に設けられ、荷敷き材側ガイド部材50に係合して支持フレーム15の下降方向を修正する支持フレーム側ガイド部材51とを有する。
荷敷き材側ガイド部材50は、図4(A)、(B)、(C)に示すように、荷敷き材11の重心部に対して長手方向の一側にずれた位置から荷敷き材11の幅方向の両側にそれぞれ突設して設けられた対となる第1、第2の荷敷き材側ガイド52、53と、重心部に対して長手方向の一側にずれた位置と重心部を挟んで長手方向の他側にずれた対称となる位置から荷敷き材11の幅方向の両側にそれぞれ突設して設けられた第3、第4の荷敷き材側ガイド54、55とを有している。ここで、第1、第3の荷敷き材側ガイド52、54は、側面視して、内側に向けて同一勾配で下り傾斜しており(逆ハ字状となっており)、第2、第4の荷敷き材側ガイド53、55は、側面視して、内側に向けて同一勾配で下り傾斜している(逆ハ字状となっている)。
図6、図8に示すように、支持フレーム側ガイド部材51は、箱状部材33の底部において、結合ピン22の軸心方向と平行な辺を含む縁部の両端側となる領域にそれぞれ下方に向けて突出して設けられた取付け部材56に取り付けられている。
そして、支持フレーム側ガイド部材51は、一方の縁部の両端側にそれぞれ設けられ、第1、第3の荷敷き材側ガイド52、54の間に上方から挿入されて第1、第3の荷敷き材側ガイド52、54に当接可能な第1、第3の吊り具側ガイド57、59(従って、第1、第3の吊り具側ガイド57、59は、側面視して、内側に向けて同一勾配で下り傾斜して逆ハ字状となっている)と、他方の縁部の両端側にそれぞれ設けられ、第2、第4の荷敷き材側ガイド53、55の間に上方から挿入されて第2、第4の荷敷き材側ガイド53、55に当接可能な第2、第4の吊り具側ガイド58、60(従って、第2、第4の吊り具側ガイド58、60は、側面視して、内側に向けて同一勾配で下り傾斜して逆ハ字状となっている)とを有している。なお、取付け部材56には前述の荷敷き材押え部材37が付いた構造としてもよい。
側面視して逆ハ字状となった第1、第3の荷敷き材側ガイド52、54(第2、第4の荷敷き材側ガイド53、55)の間に、側面視して逆ハ字状となった第1、第3の吊り具側ガイド57、59(第2、第4の吊り具側ガイド58、60)が上方から挿入されるため、支持フレーム15の下降に伴って、支持フレーム15の中心位置が徐々に修正されて、支持フレーム15の中心位置が荷敷き材11の重心部に対して位置合わせされる。
また、第1、第3の荷敷き材側ガイド52、54と第1、第3の吊り具側ガイド57、59がそれぞれ当接し、第2、第4の荷敷き材側ガイド53、55と第2、第4の吊り具側ガイド58、60がそれぞれ当接する。これにより、荷敷き材把持手段14による荷敷き材11の重心部における挟持位置が変動するのを防止できる。
挟持位置確認手段19は、図4に示すように、荷敷き材11の重心部から、荷敷き材11の頭部11aの高さ位置と同一高さを有して荷敷き材11の幅方向の一側、例えば、第1、第3の荷敷き材側ガイド52、54側に突出して設けられた検知板材61と、図5に示すように、支持フレーム15の下部(箱状部材33内)に取り付けられて、検知板材61までの接近距離の変化を求める距離センサ62と、接近距離が予め設定した値に到達したことを知らせる表示器の一例である表示ランプ63(例えば、接近距離が予め設定した値に到達すると点灯させる)を備えた検出器とを有する。なお、表示ランプ63は、懸吊部21の頂部に取り付けられている。これによって、荷敷き材11が挟持可能であることを遠隔の位置からでも確認することができる。
ここで、距離センサ62で検知板材61までの距離が計測できない場合、距離センサ62の計測領域(距離センサ62の中心軸位置を中心とする一定半径の円周内)に検知板材61が存在していないことになって、支持フレーム15が荷敷き材11の重心部に対してずれていることを示している。従って、距離センサ62で検知板材61までの接近距離の変化が検出できれば、支持フレーム15が荷敷き材11の重心部に対して、距離センサ62の計測領域内で位置合わせされていることになる。その結果、荷敷き材把持手段14の第1の挟持腕12、13及び第2の挟持腕12a、13aで荷敷き材11の重心部を挟持することが可能になる。
荷敷き材11の重心部が荷敷き材把持手段14で挟持される結果、荷敷き材把持手段14で挟持された荷敷き材11を安定して移動させることができる。また、荷敷き材11の重心部が挟持されて吊り上げられるため、荷敷き材11に生じる撓みを最小にすることができる。そして、荷敷き材11に生じる撓みが最小となるため、予め設定された撓み範囲内となるまで荷敷き材11の断面サイズを小さくすることができる。その結果、格納庫における荷敷き材11の保管効率を向上させることができる。
なお、検出器には、接近距離が予め設定した値に到達した後では、接近距離の変動を継続して検知し、接近距離が予め設定した範囲にあれば表示ランプ63を点灯させる機能が設けられている。
これによって、挟持状態の荷敷き材11にずれが発生したり、挟持状態から外れたりすると近接距離が変動するため、表示ランプ63が消灯することになる。このため、遠隔の位置からでも挟持状態の異常を検知することができる。
図1、図2に示すように、懸吊部21の懸吊部フレーム64の上部には、正面視して左右の前後にそれぞれ掛止具65が取り付けられている。そして、懸吊部21が長尺吊りビーム66に水平状態で懸吊されるように、掛止具65にそれぞれクレーンに懸吊された長尺吊りビーム66に取り付けられた吊り具67の先側を連結している。なお、懸吊部フレーム64を4つの吊り具67で吊り下げることで、長尺吊りビーム66に懸吊された懸吊部21(荷敷き材吊具装置10)が水平面内で回動することが防止される。
図1、図2、図3(B)図5、図6に示すように、懸吊部21の懸吊部フレーム64には吊り下げロッド68を介して支持フレーム15が回動可能に連結されている。また、支持フレーム回動手段20は、支持フレーム15の枠体34の上部中央に吊り下げロッド68と同心で吊り下げロッド68を内装するように立設された円筒部材69と、円筒部材69の上端部に半径方向外側に突出して設けられたつば部70と、懸吊部フレーム64内に軸支されて水平面内で回動可能なシリンダ71と、シリンダ71のピストンロッド72の先部とつば部70から半径方向外側に向けて設けられた突設部73とを接続する連結部材74とを有している。ここで、図1、図3(B)の符号76はシリンダ71を軸支する取付けピン、符号77は取付けピン76を支える保持部材である。なお、図3(B)に示すように、つば部70を円筒部材69の周方向に沿った一定角度範囲に設けたが、円筒部材69の周方向に沿って全体に設けてもよい。
荷敷き材吊具装置10は、長尺吊りビーム66に予め決められた間隔で複数吊り下げれている。これにより、一度に複数の荷敷き材11を移動させることができ、鋼材置場では同時に複数の荷敷き材11を設置することが可能になり、複数の格納庫に同時に荷敷き材を格納することが可能になる。
ここで、長尺吊りビーム66には、荷敷き材吊具装置10の間に位置するように長尺鋼材75の吊り具(図示せず)が吊り下げられている。なお、長尺吊りビーム66に長尺鋼材75の吊り具を吊下げる場合、荷敷き材吊具装置10の下端の吊り下げ位置が、長尺鋼材75の吊り具の下端の吊り下げ位置より高くなるようにする。更に、鋼材置場では、荷敷き材吊具装置10の下降距離が、長尺鋼材75の吊り具が長尺鋼材75に当接した後は、予め決められた値に制限されている。
長尺吊りビーム66に荷敷き材吊具装置10と長尺鋼材75の吊り具を吊り下げることで、一つのクレーンを用いて、長尺鋼材75の移動と荷敷き材11の移動を切り替えて行うことができる。
荷敷き材吊具装置10の下端(支持フレーム15の下端)の吊り下げ高さが、長尺鋼材75の吊り具の下端の吊り下げ高さより高いため、長尺鋼材75を吊り具と連結する際、支持フレーム15が長尺鋼材75の上面に接触して、長尺鋼材75の上面に疵が生じるのを防止することができる。
また、長尺鋼材75の吊り具が長尺鋼材75の上面に当接した後では、長尺吊りビーム66の下降距離が制限されることになるので、長尺鋼材75の上面に当接した吊り具が長尺吊りビーム66により押しつぶされるのを防止できる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
更に、本実施の形態とその他の実施の形態や変形例にそれぞれ含まれる構成要素を組合わせたものも、本発明に含まれる。
10:荷敷き材吊具装置、11:荷敷き材、11a:頭部、11b:底部、11c:腹部、12、13:第1の挟持腕、12a、13a:第2の挟持腕、14:荷敷き材把持手段、15:支持フレーム、16:格納庫内案内手段、17:鋼材置場内案内手段、18:挟持位置案内手段、19:挟持位置確認手段、20:支持フレーム回動手段、21:懸吊部、22:結合ピン、22a:連結ロッド、23:駆動機構、24、25:ガイドピン、26、27:案内溝、28、29:受け台、30:支持脚、33:箱状部材、34:枠体、35:取付け部材、36:樹脂板、37:荷敷き材押え部材、38、39:格納庫重心部側柱部材、40、41、42、43:格納庫端部側柱部材、44、45:格納庫内位置決め板材、46、47:鋼材置場柱部材、48、49:鋼材置場側位置決め板材、50:荷敷き材側ガイド部材、51:支持フレーム側ガイド部材、52:第1の荷敷き材側ガイド、53:第2の荷敷き材側ガイド、54:第3の荷敷き材側ガイド、55:第4の荷敷き材側ガイド、56:取付け部材、57:第1の吊り具側ガイド、58:第2の吊り具側ガイド、59:第3の吊り具側ガイド、60:第4の吊り具側ガイド、61:検知板材、62:距離センサ、63:表示ランプ、64:懸吊部フレーム、65:掛止具、66:長尺吊りビーム、67:吊り具、68:吊り下げロッド、69:円筒部材、70:つば部、71:シリンダ、72:ピストンロッド、73:突設部、74:連結部材、75:長尺鋼材、76:取付けピン、77:保持部材

Claims (10)

  1. 鋼材置場に配置されて長尺鋼材の移動に用いるクレーンに取り付けられ、前記鋼材置場に隣接する格納庫に載置された荷敷き材を把持して前記鋼材置場内に設置し、あるいは前記鋼材置場内に設置された前記荷敷き材を把持して前記格納庫に載置する荷敷き材吊具装置を備えた荷敷き材設置設備であって、
    前記荷敷き材吊具装置は、前記荷敷き材を挟持する対となる挟持腕を備えた荷敷き材把持手段と、
    前記荷敷き材把持手段を保持する、平面視して矩形又は正方形の支持フレームと、
    前記支持フレームに設けられ、前記荷敷き材把持手段を前記格納庫内の予め決められた位置まで案内する格納庫内案内手段と、
    前記支持フレームに設けられ、前記荷敷き材把持手段を前記鋼材置場内の予め決められた位置まで案内する鋼材置場内案内手段と、
    前記支持フレームに設けられ、前記荷敷き材把持手段を前記荷敷き材の挟持位置に案内する挟持位置案内手段と、
    前記支持フレームに設けられ、前記荷敷き材把持手段による前記荷敷き材の挟持位置を確認する挟持位置確認手段と、
    前記クレーンに吊り下げられ、前記支持フレームを水平面内で回動可能に保持する支持フレーム回動手段を備えた懸吊部とを有することを特徴とする荷敷き材設置設備。
  2. 請求項1記載の荷敷き材設置設備において、前記格納庫内には、該格納庫内に載置された前記荷敷き材の重心部を両側から挟む対となる格納庫重心部側柱部材と、該格納庫内に載置された前記荷敷き材の両側の端部をそれぞれ該端部の幅方向両側から挟む対となる格納庫端部側柱部材が立設され、
    前記格納庫内案内手段は、前記支持フレームの一方の対向側面にそれぞれ設けられ、前記対となる格納庫重心部側柱部材の間に挿入された前記支持フレームを該対となる格納庫重心部側柱部材の中央に位置させる格納庫内位置決め板材を有することを特徴とする荷敷き材設置設備。
  3. 請求項2記載の荷敷き材設置設備において、前記対となる格納庫重心部側柱部材及び前記対となる格納庫端部側柱部材の中で、一方側にある該格納庫重心部側柱部材及び該格納庫端部側柱部材の頂部の高さ位置は、他方側にある該格納庫重心部側柱部材及び該格納庫端部側柱部材の頂部の高さ位置より高いことを特徴とする荷敷き材設置設備。
  4. 請求項2又は3記載の荷敷き材設置設備において、前記鋼材置場内には、該鋼材置場内に設置された前記荷敷き材の前記重心部に隣接する領域を該荷敷き材の幅方向両側から挟む対となる鋼材置場柱部材が立設され、
    前記鋼材置場内案内手段は、前記支持フレームの他方の対向側面にそれぞれ設けられ、該支持フレームに対向する前記対となる鋼材置場柱部材の側面に当接して、前記支持フレームと該鋼材置場柱部材との距離を予め決められた値に保持する鋼材置場側位置決め板材を有する特徴とする荷敷き材設置設備。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の荷敷き材設置設備において、前記挟持位置案内手段は、前記荷敷き材の前記重心部を中央にして対向する両側部の長手方向に沿った対称位置にそれぞれ外側に向けて突設して設けられ、前記荷敷き材に上方から接近する前記支持フレームの中央部を前記重心部に誘導すると共に、該支持フレームの該荷敷き材に対する高さ位置を決める荷敷き材側ガイド部材と、
    前記支持フレームの下部に設けられ、前記荷敷き材側ガイド部材に係合して該支持フレームの下降方向を修正する支持フレーム側ガイド部材とを有することを特徴とする荷敷き材設置設備。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の荷敷き材設置設備において、前記挟持位置確認手段は、前記荷敷き材の前記重心部から、該荷敷き材の頭部の高さ位置と同一高さを有して該荷敷き材の幅方向の一側に突出して設けられた検知板材と、前記支持フレームの下部に取り付けられて、前記検知板材までの接近距離の変化を求める距離センサと、前記接近距離が予め設定した値に到達したことを知らせる表示器を備えた検出器とを有することを特徴とする荷敷き材設置設備。
  7. 請求項6記載の荷敷き材設置設備において、前記検出器は、前記接近距離の変動を継続して検知し、該接近距離が予め設定した範囲にあることを検知すると前記表示器に表示させることを特徴とする荷敷き材設置設備。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の荷敷き材設置設備において、前記クレーンには長尺吊りビームを介して前記荷敷き材吊具装置が予め決められた間隔で複数吊り下げられ、該荷敷き材吊具装置の間に前記長尺鋼材の吊り具が吊り下げられていることを特徴とする荷敷き材設置設備。
  9. 請求項8記載の荷敷き材設置設備において、前記荷敷き材吊具装置の下端の吊り下げ位置は前記長尺鋼材の吊り具の下端の吊り下げ位置より高く、該荷敷き材吊具装置の下降距離は、前記長尺鋼材の吊り具が前記長尺鋼材に当接した後は、予め決められた値に制限されることを特徴とする荷敷き材設置設備。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の荷敷き材設置設備において、前記支持フレームの下端には樹脂板が取付けられていることを特徴とする荷敷き材設置設備。
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