JP6216743B2 - フォーク式吊り装置 - Google Patents

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本発明はフォーク式吊り装置に係り、特に、H形鋼、レール、パイプ等の鉄製の長尺物を吊り上げて搬送するのに好適なフォーク式吊り装置に関する。
倉庫等において、H形鋼、レール、パイプ等の長尺物がダンネージを挟んで段積みされている場合、これらの長尺物を吊り上げて搬送するには、作業効率化と作業者の安全確保のために、長尺物に対するハンドリングが遠隔操作で行われている。
長尺物を吊り上げる吊り具として、フォーク式の吊り具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなフォーク式の吊り具は、横方向(長尺物の軸方向)から見るとコの字型を成している。すなわち、前記吊り具は、横フレームと、横フレームの一端に垂下された縦フレームと、縦フレームの下端に該縦フレームの軸周りに回動可能に設けられたフォークとを有している。
フォークは、縦フレームの下端に回動可能に設けられているので、長尺物の軸方向に平行になったり、長尺物の軸方向に対して直角方向になったりする。そして、長尺物を吊り上げる場合は、フォークを長尺物の軸方向に平行にして下降させた後、フォークを長尺物間の隙間(ダンネージが設けられた部分であり、フォークスペースと呼ばれている)に挿入して、フォークを長尺物の軸方向に対して直角方向にする。
一般に、吊り具は2個用意され、これら2個の吊り具は、水平に配置された水平ビームの下方に配置され、この水平ビームをクレーンによって上下動させ且つ水平方向に移動させることにより、長尺物に対するハンドリングが行われる。
また、別のフォーク式吊り装置の従来例として、長尺物を挟んで対向配置された一対のフォークで長尺物を挟持しながら吊り上げるものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2のフォーク式吊り装置においては、長尺物を吊り上げたとき、長尺物の上面に当接して該長尺物を押さえる押さえローラが設けられている。
実用新案2503414号公報 実用新案2599340号公報
ところで、特許文献1においては、水平ビームには2箇所に突起状のアイプレートが設けられ、これら2箇所のアイプレートは可撓性を有する吊部材(例えば、チェーンやワイヤロープ)を介してクレーンのフックに繋がっている。この場合、クレーンのフックが2個設けられ、フックの各々が吊部材を介して各アイプレートに繋がっているので、水平ビームが揺れることはなく、問題は生じない。
しかし、特許文献2のように、1個のフックに吊部材を介して各アイプレートが繋がっている場合は水平ビームが揺れやすいという問題がある。すなわち、クレーンのフックが1個の場合、水平ビームがクレーンのフックに一点で支持されるため、水平ビームが揺れる。一旦揺れ始めると、その揺れを止めることができず、自然に止まるまで長時間を要する。
そして、水平ビームが揺れると、その揺れに伴って吊り具のフォーク先端も上下方向に揺れてしまい、長尺物間の隙間(フォークスペース)へのフォーク先端の位置合わせが難しくなる。
本発明の課題は、フォークの揺れを抑えて、長尺物間の隙間へのフォーク先端の位置合わせを容易に行うことができるフォーク式吊り装置を提案することにある。
上記課題を達成するため、本発明は、ダンネージを挟んで段積された長尺物を吊り上げて移動するフォーク式吊り装置において、1つのクレーンに可撓性を有する第1吊部材を介して略水平に吊り下げられる水平ビームと、前記水平ビームに互いに間隔をあけて配置され、該水平ビームの軸方向に沿って移動自在な少なくとも2つの移動部材と、前記移動部材に可撓性を有する第2吊部材を介してそれぞれ吊り下げられた吊り具とを備え、前記吊り具は、横フレームと、該横フレームの一端に垂下された縦フレームと、該縦フレームの下端に当該縦フレームの軸周りに回動可能に設けられたフォークとを有し、前記横フレームには、前記フォークに向かって昇降可能に設けられた板材と該板材を昇降する昇降機構とが設けられ、前記フォークには、当該フォークの高さが前記長尺物の段積隙間の位置になったことを検出するセンサが設けられ、前記第2吊部材は、前記吊り具が降下されて前記板材が前記長尺物の上面に当接した状態で緩むように形成され、前記昇降機構は、前記板材が前記長尺物の上面に当接した状態で、前記板材を昇降させて前記長尺物に対する前記吊り具のフォークの高さを調整可能に形成され、前記吊り具は、前記フォークの高さが前記段積隙間に位置されたことを前記センサが検出したときに、前記フォークを回動して前記段積隙間に挿入可能に形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、段積みされた長尺物に沿って吊り具を降下させていき、吊り具の板材が長尺物の上面に当接すると、長尺物は静止しているので、吊り具の揺れに伴ってフォーク先端が揺れていても、その揺れを抑えることができる。その結果、水平ビームがクレーンのフックに一点で支持されていても、水平ビームが揺れるのを防ぐことができる。このとき、第2吊部材が緩むようにさらに吊り具を降下させておくと、昇降機構を操作して板材を昇降させることにより、吊り具が昇降されてフォークの位置を長尺物間の隙間のフォークスペースに対する位置合わせが容易となる。すなわち、板材(着床板25)が長尺物の上面に接した状態で、昇降機構(例えば、昇降ロッド26)を操作して板材を上下動させることにより、吊り具全体が上下動して、フォークの先端を長尺物の段積隙間に容易に合わせることができる。特に、フォーク先端部が長尺物の奥(下)深くに位置し見えづらくても、フォークの高さが長尺物の段積隙間(フォークスペース)の位置に降下したことを検出するセンサを設けていることから、フォーク先端部がフォークスペースと合ったことを容易に判別できるので、長尺物間の段積隙間へのフォーク先端の位置合わせを容易に行うことができる。
本発明によれば、フォークの揺れを抑えて、長尺物間の隙間へのフォーク先端の位置合わせを容易に行うことができる。
本発明に係るフォーク式吊り装置の正面図である。 図1に示すフォーク式吊り装置の側面図である。 フォーク式吊り装置に設けられた吊り具の正面図である。 図3に示す吊り具の側面図である。 本発明のフォーク式吊り装置を遠隔操作する無線操作機の正面図である。 (a)は長尺物に対して吊り具を吊り卸したときの図、(b)は吊り具のフォークを長尺物の間に挿入するとともに着床板を長尺物の上面に当接させたときの図、(c)は落下防止用のピンを伸ばしたときの図である。 (a)は長尺物を吊り上げたときの図、(b)は吊り上げた長尺物を他の長尺物の上に載せたときの図である。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1は本発明の一実施例であるフォーク式吊り装置の正面図、図2は図1のフォーク式吊り装置の側面図である。
図1及び図2に示すように、本実施例におけるフォーク式吊り装置10は、図示していないクレーンに取り付けられた1個のフック11と、第1吊部材としての2対(4本)のチェーン12と、フック11の下方に配置された水平ビーム13と、水平ビーム13の軸方向に移動可能であり移動部材としての走行台車14,15と、走行台車14,15のそれぞれの下方に配置された吊り具16,17とを備えている。
フック11は、クレーンの移動に伴って、図1において左右方向(図2では紙面垂直方向)及び紙面垂直方向(図2では左右方向)に移動可能となっている。フック11には長円リング状のマスターリンク18が掛けられ、このマスターリンク18には、ハイカップリング12Aを介してチェーン12の一端(上端部)が接続されている。
フック11の下方に配置された水平ビーム13は断面四角形の筒型形状を成し、その上面には4箇所に突起状のアイプレート13Aが設けられている。アイプレート13Aの各々にはシャックル13Bが取り付けられ、各シャックル13Bには、ハイカップリング12B(図1参照)を介してチェーン12の他端(下端部)が接続されている。
水平ビーム13に設けられた走行台車14,15は上部にそれぞれ走行輪14A,15Aを有し、これら走行輪14A,15Aは水平ビーム13の内部底面上を走行する。すなわち、走行台車14,15の各々はコの字型に折り曲げられた板状を成し、それらの両端は、水平ビーム13の底面に水平ビーム13の軸方向に沿って形成されたスリット(図示省略)を介して、水平ビーム13の内部に挿通されている。そして、その挿通された部分の各端部に走行輪14,15が回転自在に設けられている。
水平ビーム13の内部底面には、前記スリットの両側に走行輪14,15が走行するためのレール部(図示省略)が設けられている。水平ビーム13の中央部底面にはモータ19が設けられ、このモータ19は走行台車14,15を走行駆動させる。
走行台車14の底面は四角形を成し、その四角形の底面には、各角部の近傍にロングアイボルト14Bが取り付けられている。ロングアイボルト14Bの各々には、ハイカップリング20A(台車15側参照)を介して、第2吊部材としてのチェーン20の一端(上端部)が接続されている。
同様に、走行台車15の底面は四角形を成し、その四角形の底面には、各角部の近傍にロングアイボルト15Bが取り付けられている。ロングアイボルト15Bの各々には、ハイカップリング20Aを介して、第2吊部材としてのチェーン20の一端(上端部)が接続されている。
走行台車14の下方には吊り具16が配置されている。同様に、走行台車15の下方には吊り具17が配置されている。ここで、吊り具16と吊り具17は同じ構成であるから、以下の説明では、説明の重複を避けるために吊り具16の構成についてだけ説明する。
図3は吊り具16の詳細正面図、図4は図3の吊り具の詳細側面図である。
吊り具16は、横フレーム21と、横フレーム21の一端に垂下された縦フレーム22と、縦フレーム22の下端に該縦フレーム22の軸周りに回動可能に設けられたフォーク23とを有している。
横フレーム21の上面には4箇所に突起状のアイプレート21Aが設けられている。アイプレート21Aの各々にはシャックル20Bが取り付けられ、各シャックル20Bは、ハイカップリング20Cを介してチェーン20の他端(下端部)が接続されている。
縦フレーム22には内部に回動軸22Aが設けられ、この回動軸22Aの下端部にフォーク23が取り付けられている。そして、回動軸22Aが回動することで、フォーク23が回動する。フォーク23は、水平ビーム13に平行になったり、90度回動して水平ビーム13に対して直角になったりする。なお、フォーク23を回動させるために横フレーム21の上面にはモータ24が設置されている。
本実施例では、横フレーム21の中央下方には、フォーク23に向かって昇降可能な板材として矩形状の着床板25が設けられ、この着床板25は、降下したときフォーク23の上に載せられた長尺物の上面に接する。
着床板25は昇降機構によって昇降する。昇降機構は、下部先端が着床板25の上面中央に接続され上部先端が横フレーム21よりも上方に突出した昇降ロッド26と、昇降ロッド26が挿通したナット27とを有している。ナット27は横フレーム21の中央に回転可能に支持されている。
昇降ロッド26の外周面には螺旋状の溝が、ナット27の内周面(昇降ロッド26が挿通する穴の内周面)にも螺旋状の溝がそれぞれ形成され、両螺旋状の溝の間には多数のボールが介在されている。すなわち、昇降ロッド26とナット27はボールねじを構成している。
横フレーム21にはモータ28が設けられ、このモータ28でボールねじのナット27を回転させることで、昇降ロッド26はその軸方向に沿って上昇又は下降する。
また、着床板25の上面には4本のガイドロッド29が設けられている。すなわち、矩形状を成した着床板25の角部近傍にガイドロッド29が設けられ、これらガイドロッド29は、横フレーム21に設けられたスリーブ30を挿通して、横フレーム21の上方に突出している。
このように、4本のガイドロッド29の各々がスリーブ21を挿通しているので、着床板25が昇降する際、昇降板25が傾くのが防止され、昇降板25は水平状態を維持したままで、フォーク23の上に載せられた長尺物の上面に接することが可能となる。
着床板25の底面には樹脂等の保護材31が貼り付けられている。この保護材31により、着床板25が長尺物の上面に接したとき、長尺物に傷が付くのを防ぐことができる。
また、本実施例では、横フレーム21の他端(図4において右側端部)に、縦フレーム22に略平行なピン32が挿脱自在に設けられている。このピン32は、長尺物が落下するのを防止するためのものである。また、フォーク23の根元には、フォーク23の先端が、段積みされた長尺物の隙間(ダンネージが設けられた部分であり、フォークスペースと呼ばれている)を検出するためのセンサ33が設けられている。センサ33としては、レーザーセンサ等が望ましい。なお、ピン32は、横フレーム21に設けられたモータ34によって駆動され、上下動するようになっている。
本実施例のフォーク式吊り装置10は、遠隔操作で操作される。図5は、フォーク式吊り装置10を遠隔操作するための無線操作機35の正面を示している。無線操作機35から発信された電波は、水平ビーム13の上面に設けられた制御装置36(図1参照)で受信される。
無線操作機35には、電源ボタン37、非常ボタン38、着座下降ボタン39、着座上昇ボタン40、フォーク入ボタン41、フォーク出ボタン42、ピン下降ボタン43、ピン上昇ボタン44、拡大ボタン45、縮小ボタン46、NO.1ボタン47、及びNO.2ボタン48が設けられている。
電源ボタン37を押すとフォーク式吊り装置10に電源が入るとともに、無線操作機35上の電源ランプ49が点灯する。非常の場合、非常ボタン38を押すとフォーク式吊り装置10の電源が切れ、無線操作機35上の非常ランプ50が点灯する。
着座下降ボタン39を押すと着床板25が下降し、着座上昇ボタン40を押すと着床板25が上昇する。また、フォーク入ボタン41を押すとフォーク23は回動して、長尺物間の隙間(フォークスペース)に入り込み、フォーク出ボタン42を押すとフォーク23は逆方向に回動して、長尺物間の隙間(フォークスペース)から退避する。
ピン下降ボタン43を押すとピン32が下方に向かって伸び、ピン上昇ボタン44を押すとピン32が上方に向かって退避する。また、拡大ボタン45を押すと走行台車14,15(つまり、吊り具16,17)は互いに離間するように移動し、縮小ボタン46を押すと走行台車14,15(つまり、吊り具16,17)は互いに接近するように移動する。
また、NO.1ボタン47を押すと走行台車14側(つまり、吊り具16側)に対する操作が選択され、NO.2ボタン48を押すと走行台車16側(つまり、吊り具17側)に対する操作が選択される。
図1に示すように、水平ビーム13の上面には、走行台車14に近い側に4つの表示灯51〜54が設けられている。表示灯51は、無線操作機35のNO.1ボタン47を押して吊り具16に対する操作が選択されたときに、赤色に点灯する。表示灯52は、着床板動作中に青色で点滅する。
表示灯53は、フォーク23が長尺物に対して直角であるとき(フォークスペースに入り込んでいるとき)に黄色で点滅する。また、表示灯54は、ピン32の先端がフォーク23の先端に当接したとき(つまり、ピン32の下降が完了したとき)に緑色で点滅する。
走行台車15に近い側にも4つの表示灯55〜58が設けられているが、これらの表示灯55〜58も、前述した表示灯51〜54と同様の機能を有している。
次に、本実施例の作用について図6及び図7を用いて説明する。
先ず、フォーク23を、吊り上げ対象である長尺物に平行にセットする。このとき、上方から見るとフォーク23は横フレーム21に対して直角となっている。なお、横フレーム21は長尺物に対して常に直角となっている。
さらに、無線操作機35の拡大ボタン45及び縮小ボタン46を押して吊り具16,17間の間隔を調整する。そして、無線操作機35のNO.1ボタン47又はNO.2ボタン48を押す。ここでは、吊り具16側を選択するので、無線操作機35のNO.1ボタン47を押す。
次に、図示していないクレーンを操作して、図6(a)に示すように、吊り具16を長尺物60の側面に沿って降下させていく。この場合、フォーク23の高さが段積みされた長尺物60間のフォークスペース(又はダンネージ61)とほぼ同じ位置まで降りたら、吊り具16の降下を停止させる。そして、無線操作機35の着座下降ボタン39を押して着床板25を下降させる。この場合、モータ28を駆動させて昇降ロッド26を下降させることにより、着床板25を下降させる。
着床板25が下降すると、着床板25は長尺物60の上面に接する。なお、着床板25が長尺物60の上面に接したとき、クレーンで吊り具16を更に降下させて、チェーン20を緩ませる。
着床板25が長尺物60の上面に接したとき、段積みされた長尺物60は静止しているので、吊り具16の揺れに伴ってフォーク23先端が揺れていても、その揺れを抑えることができる。
また、着床板25が長尺物60の上面に接した状態で、昇降ロッド26を操作して(つまり、無線操作機35の着座下降ボタン39を押したり、または着座上昇ボタン40を押したりして)着床板25を上下動させる。これにより、吊り具16全体が上下動して、フォーク23の先端を長尺物60間の隙間(フォークスペース)に確実に合わせることができる。フォーク先端部が長尺物の奥(下)深くに位置し見えづらくても、センサ33によりフォークスペースが検出できるので、フォーク先端がフォークスペースと合ったかどうかは容易に判別できる。なお、ここでは、チェーン20を緩ませてあるので、着床板25を容易に上下動させることができる。
フォーク23の先端を長尺物60間の隙間(フォークスペース)に合わせることができたら、無線操作機35のフォーク入ボタン41を押してモータ24を駆動させ、図6(b)に示すように、フォーク23を90度回動させる。ダンネージ61の高さはフォーク23の厚みより大きく設定されており、フォーク23を長尺物60間のフォークスペースに容易に入れることができる。なお、フォーク23の先端がフォークスペースに合ったか否かは、センサ33で検出しても良い。
次に、無線操作機35のピン下降ボタン43を押してモータ34を駆動し、ピン32を下方へ向かって伸ばしてピン32の先端をフォーク23の先端部に当接させる(図6(c))。このように操作することにより、長尺物60を吊り上げたとき当該長尺物60がフォーク23から落ちるのを防ぐことができる。
次に、図示していないクレーンを操作して、図7(a)に示すように、長尺物60を吊り上げる。このとき、長尺物60の上面と着床板25の底面との間には僅かな隙間G1が形成される。
そして、吊り上げた長尺物60を、図7(b)に示すように、別の長尺物60の上にダンネージ61を介して段積みする。ダンネージ61の高さはフォーク23の厚さよりも大きいので、フォーク23の上面と長尺物60の底面との間には隙間G2が形成される。これにより、フォーク23を回動させて、長尺物60間のフォークスペースからフォーク21を容易に退避させることができる。
なお、本実施例においては、同じ種類の長尺物60を連続して吊り上げる際、図6(a)のように着床板25を下降させたら、その位置をあまり大きく変える必要はない。このようにすれば、荷役作業が早くなり、作業効率が向上する。
本実施例によれば、長尺物60の上面に接する着床板25が設けられているので、長尺物60間のフォークスペースに対するフォーク21の揺れを抑えることができ、フォーク21先端をフォークスペースに容易に位置合わせすることができる。
また、水平ビーム13がクレーンのフックに一点で支持されていても、フォーク23先端のフォークスペースに対する位置合わせが容易となる。
さらに、本実施例によれば、野外等で移動式クレーンによる一点吊りでも、長尺物60の安定荷役が可能となる。また、同製品の連続荷役作業の効率化が達成できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、上記実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記実施例の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。
例えば、チェーン12の代わりにワイヤロープを用いても良いし、また、チェーン20の代わりにワイヤロープを用いても良い。
また、昇降ロッド26を昇降させる昇降機構としては、ボールねじの代わりにラック&ピニオンを設けても良い。すなわち、昇降ロッド26の外面に軸方向に沿ってラックを形成するとともに、ラックに噛み合うピニオンを設け、このピニオンをモータ28で回転させるように構成する。
さらに、走行台車14,15や吊り具16,17は2つに限らず、3つ以上設けられていても良い。
10 フォーク式吊り装置
11 フック
12 チェーン(第1吊部材)
13 水平ビーム
14,15 走行台車(移動部材)
16,17 吊り具
20 チェーン(第2吊部材)
21 横フレーム
22 縦フレーム
23 フォーク
25 着床板(板材)
26 昇降ロッド(昇降機構)
27 ナット(昇降機構)
31 保護材
32 ピン
33 センサ
35 無線操作機
36 制御装置

Claims (4)

  1. ダンネージを挟んで段積された長尺物を吊り上げて移動するフォーク式吊り装置において、
    1つのクレーンに可撓性を有する第1吊部材を介して略水平に吊り下げられる水平ビームと、
    前記水平ビームに互いに間隔をあけて配置され、該水平ビームの軸方向に沿って移動自在な少なくとも2つの移動部材と、
    前記移動部材に可撓性を有する第2吊部材を介してそれぞれ吊り下げられた吊り具とを備え、
    前記吊り具は、横フレームと、該横フレームの一端に垂下された縦フレームと、該縦フレームの下端に当該縦フレームの軸周りに回動可能に設けられたフォークとを有し、
    前記横フレームには、前記フォークに向かって昇降可能に設けられた板材と該板材を昇降する昇降機構とが設けられ、
    前記フォークには、当該フォークの高さが前記長尺物の段積隙間の位置になったことを検出するセンサが設けられ、
    前記第2吊部材は、前記吊り具が降下されて前記板材が前記長尺物の上面に当接した状態で緩むように形成され、
    前記昇降機構は、前記板材が前記長尺物の上面に当接した状態で、前記板材を昇降させて前記長尺物に対する前記吊り具のフォークの高さを調整可能に形成され、
    前記吊り具は、前記フォークの高さが前記段積隙間に位置されたことを前記センサが検出したときに、前記フォークを回動して前記段積隙間に挿入可能に形成されていることを特徴とするフォーク式吊り装置。
  2. 前記横フレームの他端には、前記縦フレームに略平行なピンが、前記フォークの先端が前記縦フレームの下方に回動された位置に向かって伸長・退避自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフォーク式吊り装置。
  3. 前記第1吊部材は2対設けられ、前記水平ビームは、2対の前記第1吊部材によって前記クレーンのフックに吊り下げられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフォーク式吊り装置。
  4. 前記第2吊部材は2対設けられ、前記吊り具は、2対の前記第2吊部材によって前記移動部材に吊り下げられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のフォーク式吊り装置。
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