JP5986459B2 - 内照式標示体 - Google Patents
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Description
すなわち本発明に係る内照式標示体は、ベース部と、該ベース部に立設される可撓性を有する中空状の柱体と、該柱体の内部へ光を照射する発光ユニットとを備え、前記発光ユニットは、太陽電池と、該太陽電池の生起する電力を蓄える蓄電部と、該蓄電部からの電力により発光する発光体とを内装し、該発光体からの光を前記柱体の内部へ放射させる発光部を備えると共に、前記発光ユニットが前記ベース部に取り付けられており、
前記発光ユニットは透光性を有する透光カバーを有し、
前記太陽電池と、前記蓄電部と、前記発光体とが1個の前記透光カバーに収納され、
前記発光体からの光が前記発光部の上面を構成する前記透光カバーを透過して前記柱体の内部へ放射され、
前記太陽電池の上部を覆う前記透光カバーを透過する太陽光により前記太陽電池が電力を生起するように設けられていることを特徴とするものである。
また、前記発光ユニットが、太陽電池と、この太陽電池の生起する電力を蓄える蓄電部と、この蓄電部からの電力により発光する発光体とを内装して、この発光体からの光を前記柱体の内部へ放射させる発光部を備えると共に、この発光ユニットが前記ベース部に取り付けられているので、前記発光ユニットの内部を水密状に設けることが容易であり、電気的に接続された太陽電池、蓄電部、発光体への水の接触による劣化や漏電、短絡などの発生が抑制されて耐久性が向上する。
また、電気的に接続された太陽電池、蓄電部、発光体が前記発光ユニットに内装されるので、設置された内照式標示体に車両などが接触するなどして外力が働いたときに、発光ユニットに内装された太陽電池や蓄電部や発光体などの変形や、位置の変動が抑制されて、破損や断線などが生じにくくなされ、耐久性が向上する。
この通光部に前記台部を上下に貫通する貫通孔を備えさせて形成させると共に、前記発光部を前記通光部の貫通孔の上端開口縁よりも下方に位置するように前記発光ユニットを前記ベース部に取り付ければ、設置させた内照式標示体へ車両が接触するなどして前記柱体が踏み倒されたとき、倒れ込む柱体を通光部の貫通孔の上端開口縁を形成する台部の部位で遮ることができ、通光部の上端開口縁よりも下方への柱体の倒れ込みを防止させて前記発光部への接触を抑制させ、前記発光部の損傷を抑制できるので、好ましい。
図面において、Fは内照式標示体である。
内照式標示体Fは、可撓性を有する中空状の柱体1と、路面や縁石上面などの設置面に設置可能で、柱体1を立設するためのベース部2とを備える。
ポール部10は、中空状の柱状体をなしており、可撓性を有する。このポール部10は、上部に位置する標示部11と、中間部に位置する中間部12と、下部に位置する基部13とを備えており、標示部11と中間部12と基部13とが連設されて一体的に構成されている。また、ポール部10の肉厚は略一定に構成されている。
貫通穴11cは、丸孔であり、扁平柱状部11aの内部の中空部分と外部とを連通させている。この貫通穴11cは、ポール部10の左右両側にそれぞれ1つずつ形成され、各貫通穴11cにより、ポール部10の内側の中空部分が外側へ通じるようになされている。
柱体1は、下端に略円筒形状に形成された台部4を備えており、具体的には、円筒形状に形成されたポール部10の基部13の下端が、台部4の上面に同心円状に形成された環状溝D1に挿入され、融着されて固定されている。
前記環状溝D1は、環状溝D2の外側に形成されており、この環状溝D1に前記ポール部10の基部13の下端が挿入され、融着されて固定されている。
また、環状溝D2は、ポール部10の基部13の下端側を補強する筒状の補強筒(図示せず)が挿入可能に構成されており、環状溝D2へ補強筒を挿入させて固定させれば、ポール部10が外力を受けて折れ曲がるような変形をするときに、この補強筒がポール部10を内側から支え、元の状態へ復元しやすくなされる。この補強筒は、成形の容易さや車両等の踏みつけに対する復元性、耐久性のために、熱可塑性ポリウレタンや軟質ポリオレフィン、エラストマーなどで構成される。
尚、本実施形態の通光部41cは、台部本体41を貫通する貫通孔のみで形成させているが、これに限るものではなく、光が通過可能な他の構成を用いることができる。例えば、前記貫通孔を透光性を有する蓋体で塞ぐ様な窓状に通光部41cを構成させてもよい。
本実施形態のベース部2は、平面視略小判形状の筐体状に形成されている。具体的には、ベース部2は、前後方向の長さが左右方向の長さよりも長く形成されており、高さが外周部から中央部に向かって逓増している。
本実施形態のベース部2は、路面や縁石の上面などの設置面へ下面を当接させて設置するように設けており、ベース部2の下面に接着剤を塗布して接着固定させる方法や、ベース部2の上面から下面へ貫通する丸孔形状のボルト孔27へ、上方からアンカーボルトを挿通させて、設置面へ埋設固定させたアンカーナットへ螺結させて固定させる方法などを用いることができる。
支持凹部21は、前記柱体1の台部4に対応する形状に形成されており、台部4を係脱自在に挿入可能に形成されている。
支持凹部21の内周側面は、挿入された台部4の外周側面を支持可能な支持面23に設けられている。
この支持面23には、支持凹部21の上端から下方へ向けて上下方向の溝形状に形成され、上端開口Kをなす第一凹部23aが設けられており、この第一凹部23aは支持面23の周方向へそれぞれ等間隔に3つ形成されている。各第一凹部23aは、その溝幅の大きさが台部4の係合部42a、42bの横方向の大きさに対応して形成され、その溝の窪みの大きさが、前記係合部42a、42bの突出の大きさに対応して形成されている。具体的には、各第一凹部23aは前記係合部42a、42bを上下方向に挿通可能な大きさに設けられており、台部4を支持凹部21へ挿入させたときに、台部4の下端に形成された各係合部42a、42bが前記各第一凹部23a内を通るように設けられている。
具体的には、中空部25は前記発光ユニット3の外形に対応した形状に形成されており、発光ユニット3は、ベース部2の下方の開口から中空部25へ嵌め込まれるように収納され、ベース部2の下方の開口が底板6で塞がれて、発光ユニット3がベース部2内に固定されるように設けられている。
本実施形態の発光ユニット3は、太陽電池53と、この太陽電池の生起する電力を蓄える蓄電部54と、この蓄電部54から供給される電力により発光する発光ダイオードからなる発光体52とを備えており、これらの機器が透光性を有する透光カバー31内に収納されて形成されている。
本実施形態の透光カバー31は、矩形の略平板形状に形成された基体37を下部に備え、基体37の上面から上方へ突出するように発光部32と受光部33とがそれぞれ形成されている。
透光カバー31は、光の透過度が高い素材で構成され、本実施形態では、透明性と耐衝撃性とが高いポリカーボネート樹脂で構成されており、略透明に構成されている。尚、透光カバー31は、アクリル樹脂等、透光性を有する他の素材で構成することもできる。
発光体52は、その光軸を上方へ向けて基板55に複数取り付けられており、各発光体52の発する光が発光部32の上部を透過して上面32aから放射されるように、発光部32内に取り付けられている。
本実施形態の発光ユニット3は、各発光体52が前記発光部32の内側に形成された円筒形状の中空部分に収納され、前記発光部32の中空部分の径より大きな幅の大きさに形成された前記基板55が、発光部32の下方に設けられ基板55を収納可能な矩形形状の中空に形成された基板収納部36に収納されて、取り付けられている。
各受光部33は、内側が基体37の下方へ開口する中空形状となされ、この中空部分に前記太陽電池53、蓄電部54をそれぞれ収納させている。
前記各太陽電池53は、その受光面を上方に向けて各受光部33内に取り付けられており、受光部33の上面33aへ照射された日光が各受光部33を透過し、各太陽電池53が受光するように設けている。
本実施形態の透光カバー31は、ベース部2の中空部25へ下方から嵌め込み収納させ、更に下方から底板6を取り付けて、図7に示すように、透光カバー31がベース部2へ固定されるように設けられている。
このとき、底板6の上面へ前記止水パッキンPが全周に亘って当接し、前記発光部32や各受光部33の内側の中空部分が密閉され水密状態となされるように設けられており、透光カバー31内へ収納させた発光体52や太陽電池53などの機器へ外部から侵入した水が接触することによる、各機器の損傷や漏電、短絡などの問題の発生が抑制される。
本実施形態の発光ユニット3は、図8に示すように、各受光部33にそれぞれ収納された蓄電部54から、発光部32に収納された発光体52へ電力を供給する電線56を、各凹溝39に収納させている。
具体的には、図8に示すように、ベース部2の中空部25は、前記発光ユニット3の基体37を収納可能な矩形形状の中空部25cを下部に備え、中空部25cの中央上方に発光ユニット3の発光部32を収納可能な円筒形状の中空部25aが形成されている。また、中空部25cの上方で、中空部25aの図中左側及び図中右側に、発光ユニット3の各受光部33を収納可能な矩形形状の中空部25bがそれぞれ形成されている。
具体的には、本実施形態の中空部25aは円形に窪む支持凹部21の底面21aの中央に位置しており、中空部25aは支持凹部21と下方に形成された中空部25cとを連結する円形の貫通孔状に形成されている。
このとき、発光部32の上面32aは、ベース部2の支持凹部21の底面21aより若干低い位置に配置させ、内装させた発光体52の光が発光部32を透過して、上面32aから支持凹部21へ向けて放射されるように設けている。
このとき、受光部33の上端がベース部2の上面に形成された受光穴26に嵌め込まれ、受光部33の上面33aとベース部2の上面とが略面一となるように設けられている。
そして、上方からの日光が透光カバー31の受光部33を透過して内装された太陽電池53へ照射され、太陽電池53が電気を生起するように設けられている。
前記反射体Hを取り付けることで、ベース部2の前方側から照射された車両のヘッドライト光などが、受光部33を透過して内側に入射し、反射体Hに照射され光源方向へ再帰反射された光が車両の運転手などに視認されて、内照式標示体の視認性を高める。
柱体1の台部4を、ベース部2の支持凹部21へ挿入させるとき、台部4の各係合部42a、42bを支持凹部21の各第一凹部23aへそれぞれ挿入させる。
図12は図11の柱体1を回転操作した状況を示す斜視図である。
第二凹部23bの横方向の大きさは、係合部42a、42bの横方向の大きさに対応して形成されているので、前記各係合部42a、42bがその横方向の大きさ分だけ移動するように柱体1を回転させれば、前記各係合部42a、42bはそれぞれ第二凹部23b内に進入してその内側に収納される。このように各係合部42a、42bをそれぞれ第二凹部23b内に収納させることで、台部4が支持凹部21から上方向へ抜けることがなくなり、柱体1がベース部2へ取り付けられる。また逆に、柱体1を平面視の左方向へ回転させれば、各係合部42a、42bが逆戻ってそれぞれ第一凹部23aへ進入するので、柱体1を上方向へ引き抜き、ベース部2から取り外すことができる。
差込部材22は、図13に示すように、上下に長い略長方形状に形成されたピン本体22Aと、このピン本体22Aの前面22fの上端から前方へ突出する板形状の係止突部22Bとが形成されている。尚、係止突部22Bの左右の横幅の大きさは、ピン本体22Aの左右の横幅の大きさと同じ大きさに形成されている。ピン本体22Aは、上下方向の大きさ、左右の横幅の大きさ、前後の厚みの大きさがそれぞれベース部2の第一凹部23aの上下方向の溝の大きさ、溝幅の大きさ、溝の窪みの大きさに対応して形成されており、ピン本体22Aの前面22fが前記第一凹部23aの溝の底面に対応した曲面形状に形成されている。即ち、本実施形態のピン本体22Aは、第一凹部23a内の内部に収納可能な大きさに形成されている。また、ピン本体22Aの後面22rは、ベース部2の支持面23に対応する曲面形状に形成されており、ピン本体22Aが第一凹部23a内に収納されたときに、ピン本体22Aの後面22rが円形に窪む支持凹部21内へ突出しないように設けられている。ピン本体22Aには、前面22fから後面22rへ貫通するネジ孔gが形成されており、ネジ孔gの内側には雌ねじが形成され、雄ねじを螺入可能に形成されている。かかる差込部材22は、第一凹部23aに差込可能に構成されており、本実施形態の差込部材22は、第二切欠き部23Bを近傍に有さない第一凹部23aであって、支持凹部21の平面視右側に形成される第一凹部23aに対して差し込まれるように構成されている。
また、差込部材22は、第一凹部23a内に収納されて取り付けられており、その後面22rが支持凹部21内へ突出していない。尚、ベース部2に取り付けた差込部材22を取り外す際には、係止突部22Bとベース部2との間に工具などを差し入れて、差込部材22を上方へ容易に抜き取ることができる。
尚、ベース部2には、前記ビスTを挿通させるためのネジ孔Nが予め形成されている。
図14は、図7のベース部2へ柱体1を取り付けた状態を示している。
ベース部2の支持凹部21へ柱体1の台部4を挿入させて取り付けたとき、台部4の台部本体41の外周側面が支持凹部21の支持面23に支持されて、柱体1がベース部2に立設される。
このとき、本実施形態の内照式標示体Fは、ベース2に取り付けられた台部4の貫通孔からなる通光部41cが、ベース部2に取り付けられた発光ユニット3の発光部32の真上に配置されるように設けられている。
発光ユニット3の発光体52からの光が、前記通光部41cを介して立設された柱体1の内部を照射することで、柱体1を内部から発光させて、柱体1を目立たせることができ、視認性を向上することができる。
このため、柱体1のポール部10が外力を受けて撓んだ際、倒れ込むポール部10を、通光部41cの貫通孔の上端開口縁を形成する台部4の部位で遮ることができ、通光部41cの貫通孔の上端開口縁よりも下方へのポール部10の倒れ込みを防止することができる。従って、本実施形態の内照式標示体Fでは、発光ユニット3の発光部32が保護されて、破損や故障などが抑制される。
このため、柱体1が外力を受けた際、支持凹部21に挿入された柱体1の台部4が発光部32へ接触することが無く、発光部32が保護されて、破損や故障などが抑制される。
10 ポール部
11 標示部
12 中間部
13 基部
2 ベース部
21 支持凹部
22 差込部材
23 支持面
23a 第一凹部
23b 第二凹部
25 中空部
26 受光穴
27 ボルト孔
3 発光ユニット
31 透光カバー
32 発光部
33 受光部
36 基板収納部
37 基体
38 環状溝
39 凹溝
4 台部
41 台部本体
42a 係合部
42b 係合部
43 蓋部
52 発光体
53 太陽電池
54 蓄電部
55 基板
56 電線
6 底板
F 内照式標示体
H 反射体
K 開口
N ネジ孔
P 止水パッキン
S1 シート
T ビス
Claims (4)
- ベース部と、該ベース部に立設される可撓性を有する中空状の柱体と、該柱体の内部へ光を照射する発光ユニットとを備え、前記発光ユニットは、太陽電池と、該太陽電池の生起する電力を蓄える蓄電部と、該蓄電部からの電力により発光する発光体とを内装し、該発光体からの光を前記柱体の内部へ放射させる発光部を備えると共に、前記発光ユニットが前記ベース部に取り付けられており、
前記発光ユニットは透光性を有する透光カバーを有し、
前記太陽電池と、前記蓄電部と、前記発光体とが1個の前記透光カバーに収納され、
前記発光体からの光が前記発光部の上面を構成する前記透光カバーを透過して前記柱体の内部へ放射され、
前記太陽電池の上部を覆う前記透光カバーを透過する太陽光により前記太陽電池が電力を生起するように設けられていることを特徴とする内照式標示体。 - 前記発光ユニットは、前記ベース部の下方から該ベース部の内側へ取り付けられ、
前記ベース部は下面を設置面へ当接させて設置されるようになされていることを特徴とする請求項1に記載の内照式標示体。 - 前記ベース部の上面には下方へ窪む支持凹部が形成され、
前記柱体の下端には台部が形成され、該台部には前記支持凹部の内部で前記ベース部へ係脱可能に係合する係合部が形成されており、
前記係合部が前記ベース部へ係合されて前記柱体が前記ベース部の支持凹部に立設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内照式標示体。 - 前記台部は、前記発光部からの光を前記柱体の内側へ通過させる通光部を備え、
該通光部は前記台部を上下に貫通する貫通孔を備えて形成されると共に、
前記発光部が前記通光部の貫通孔の上端開口縁よりも下方に位置するように前記発光ユニットが前記ベース部に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の内照式標示体。
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