JPH0637052Y2 - 内照式標示灯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は道路等に設置される内照式標示灯に関するもの
である。

（従来の技術） 従来、この種の内照式標示灯として、例えば実公昭59-2
3055号公報に記載されている如く、合成樹脂からなり、
基台上に円錐状の中空標示体が立設され、標示体内に電
球が収納されたものがある。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、かかる従来の内照式標示灯は、車輌等の
接触により容易に破損しやすく耐久性に乏しい問題点が
あった。又、電球の寿命が短く電球をしばしば交換する
必要があり面倒であった。さらに、標示体内の電球の支
持構造が頻雑化しやすく、夜間標示体の電球収納部付近
のみの発光しかできず、視認性に劣る問題点があった。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、本考案内照式標示灯は、基台
上に中空筒状の標示体が立設されており、基台は平盤状
の金属製ケース内に複数の発光ダイオードからなる光源
部と該光源部作動用の電源部及び制御部とが収納され、
光源部の各発光ダイオードはその光がケースに設けられ
た透光性カバーを介して上方に照射されるように配置さ
れ、標示体は透光性を有する柔軟性樹脂からなり、下端
開口部が上記光源部に対応されて鍔状の下端取付部が標
示体に外挿された押えリングにより基台上に押圧されて
着脱可能に取付けられたものである。

（実施例） 以下、図面を参照しながら本考案について説明する。

図面において、（１）は基台であって、一般に平盤状の
金属製ケース（11）内に後述の各機器が収納され、ケー
ス（11）に底蓋（12）が取付けられている。上記ケース
（11）内には、複数の発光ダイオード（21），（21）…
からなる光源部（２）と、該光源部（２）作動用の電源
部（３）及び制御部（４）が収納されている。光源部
（２）は基台（１）のほぼ中央部に設けられ、各発光ダ
イオード（21），（21）…の光が上方に照射されるよう
になされている。一般に発光ダイオード（21），（21）
…は環状に配列され、充填材（22）により所定位置に保
持されると共に、発光ダイオード（21），（21）…の上
方に透光性カバー（23）が被せられ、この透光性カバー
（23）を介して光が上方に照射されようになされてい
る。電源部（３）は一般に太陽電池（31）とこの太陽電
池（31）による起電力を蓄える二次電池（32）とから形
成されているが、商用電源が使用されてもよい。又、制
御部（４）は発光ダイオード（21），（21）…の発光動
作を制御するためのものであって、二次電池（32）と接
続されている。

（５）は標示体であって、透光性を有する柔軟性樹脂か
ら作製され、円筒状、円錐状、角錐状等の中空筒状とな
されている。標示体（５）は下端開口部（51）が基台
（１）の光源部（２）に対応されて下端取付部（52）が
基台（１）に着脱自在に取付けられ、基台（１）上に立
設されている。上記取付部（52）は一般に開口部（51）
の開口縁が外方に広げられた鍔状部となされ、第１図及
び第２図の如く取付部（52）が標示体（５）に外挿され
た押えリング（53）により基台（１）上に押圧されてボ
ルト（54）により止着されている。又、標示体（５）の
表面に遮光性シートが貼着されたり、印刷や塗装が施さ
れて模様が付与され、光源部（２）の発光時に上記模様
が浮き出るようになされていてもよい。

又、第３図は本考案内照式標示灯の発光時の状態を示
し、光源部（２）の発光ダイオード（21），（21）…の
光が矢印の如く透光性カバー（22）を介して標示体
（５）内に照射され、光が標示体（５）内で広がって外
方に透過するようになされている。

（考案の効果） 以上詳述した如く、本考案内照式標示灯は、基台が平盤
状金属製ケース内に光源部、電源部、制御部の機器が収
納され、光源部がケースに設けられた透光性カバーによ
り覆われてなり、標示体が柔軟性樹脂からなる中空筒状
となされ、下端開口部が基台の光源部に対応されて取付
けられているので、車輌の接触や踏み付けを受けた時、
標示体が柔軟に変形しやすいと共に光源部等機器が基台
内に保護され、標示体及び光源部が破損しがたく耐久性
を向上させることができる。しかも組立て時に光源部が
基台に保護されて破損しがたく組立てやすい。

又、標示体の下端取付部が押えリングにより基台上に押
圧されて着脱可能に取付けられているので、車輌の接触
や踏み付けを受けた時標示体が基台から離脱しがたく、
万一標示体が破損しても容易に交換することができる。

さらに、光源部が複数の発光ダイオードからなるので、
光源部をコンパクト化できると共に従来の電球に比べて
寿命を長く保つことができる。しかも、基台に備えた上
記光源部がコンパクト化できることから基台の路面への
取付け施工がアンカーボルト等により容易にできる。

さらに又、光源部の各発光ダイオードはその光が上方に
照射されるように配置され、中空筒状の標示体の下端開
口部が光源部に対応されているので、標示体ほぼ全体が
発光ダイオードの光により発光し、夜間の視認性を向上
させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案内照式標示灯の一実施例を示す斜視図、
第２図は同内照式標示灯の断面図、第３図は同内照式標
示灯の発光時の状態を示す説明図である。 １……基台、２……光源部、21……発光ダイオード、23
……透光性カバー、３……電源部、31……太陽電池、32
……二次電池、４……制御部、５……標示体、51……開
口部、52……取付部、53……押えリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基台（１）上に中空筒状の標示体（５）が
   立設されており、基台（１）は平盤状の金属製ケース
   （11）内に複数の発光ダイオード（21），（21）…から
   なる光源部（２）と該光源部（２）作動用の電源部
   （３）及び制御部（４）とが収納され、光源部（２）の
   各発光ダイオード（21），（21）…はその光がケース
   （11）に設けられた透光性カバー（23）を介して上方に
   照射されるように配置され、標示体（５）は透光性を有
   する柔軟性樹脂からなり、下端開口部（51）が上記光源
   部（２）に対応されて鍔状の下端取付部（52）が標示体
   （５）に外挿された押えリング（53）により基台（１）
   上に押圧されて着脱可能に取付けられた内照式標示灯。