JP2008073166A - スロットマシン用の遊技データ表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部当選したものの入賞を逃した、いわゆる取りこぼしを遊技者が記憶する必要性を抑制し得るスロットマシン用の遊技データ表示装置を提供すること。
【解決手段】遊技データ表示装置7は、内部当選フラグを検知するフラグ検知手段71と、内部当選フラグをフラグ告知するフラグ告知手段40と、対象小役の入賞を検知する小役入賞検知手段73と、各対象小役について、小役入賞検知手段73により入賞が検知された回数に、フラグ検知手段71がフラグ告知済みのものであると検知したにも関わらず小役入賞検知手段73により入賞が検知されなかった回数を加え、小役入賞回数として計数する小役回数計数手段75と、小役入賞回数を表示する小役回数表示手段76とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、停止表示された図柄の組み合わせに応じて入賞を与えるスロットマシン用の遊技データ表示装置に関する。
従来より、例えば、ボーナス役等の入賞に応じて賞品を与えるスロットマシンが知られている。このようなスロットマシンでは、例えば、ボーナスゲームの契機となるボーナス役のほか、小役やリプレイ役等の役が設定されている。スロットマシンとしては、内部抽選により内部当選役を決定し、内部当選役に応じて入賞を与えるように構成したものがある。このようなスロットマシンでは、例えば、内部当選役に対応する内部当選フラグにより、内部当選役が入賞可能な状態が管理されている。
上記のごとく内部抽選により内部当選役を決定するスロットマシンにおいては、小役等の内部当選回数等の情報に基づいて内部的な制御状態を推測し得る場合がある。そこで、従来より、上記スロットマシン用の遊技データ表示装置として、例えば、小役等の入賞回数を表示する表示機能を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記従来のスロットマシン用の遊技データ表示装置では、次のような問題がある。すなわち、小役等の入賞回数を表示する遊技データ表示装置では、内部当選したが入賞を逃した、いわゆる取りこぼしが入賞回数に含まれないため、遊技者が当該取りこぼしを別途記憶しておく必要があり、遊技に対する遊技者の意識の集中度合いが損なわれるおそれがあるという問題がある。
特開2004−242947号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、内部当選したものの入賞を逃したいわゆる取りこぼしの記憶に要する遊技者の負担を軽減でき、遊技者の意識を遊技に集中させ得るスロットマシン用の遊技データ表示装置を提供しようとするものである。
本発明は、ゲームの開始に応じて複数種類の図柄を入賞ライン上で変動表示する図柄変動表示手段と、ゲームの開始に応じて内部当選役を決定するための抽選を実行し、決定した内部当選役が入賞可能な状態を表す内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、遊技者による停止操作の時点を基準とした所定の引込範囲内に上記内部当選フラグに対応する図柄があれば、当該図柄を上記入賞ライン上に引き込んで停止させる表示制御手段と、小役及びリプレイ役に対応する上記内部当選フラグについては、入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでに消去する一方、ボーナス役に対応する上記内部当選フラグであるボーナスフラグについては、入賞するまで次のゲームに持ち越して入賞した際に消去するように構成したフラグ制御手段と、上記内部当選フラグの少なくとも一部を遊技者に対してフラグ告知するフラグ告知手段とを備えたスロットマシン用の遊技データ表示装置であって、
上記スロットマシンにおいて成立した上記内部当選フラグを検知すると共に当該内部当選フラグがフラグ告知済みのものであるか否かを検知するフラグ検知手段と、
予め設定した1又は2以上の対象小役の入賞を検知する小役入賞検知手段と、
上記各対象小役について、少なくとも、上記小役入賞検知手段により入賞が検知された回数に、上記フラグ検知手段がフラグ告知済みのものであると検知したにも関わらず上記小役入賞検知手段により入賞が検知されなかった回数を加え、小役入賞回数として計数する小役回数計数手段と、
該小役回数計数手段が計数した上記小役入賞回数を表示する小役回数表示手段と、を備えたことを特徴とするスロットマシン用の遊技データ表示装置にある(請求項1)。
本発明のスロットマシン用の遊技データ表示装置は、上記フラグ検知手段がフラグ告知済みのものであると検知したにも関わらず上記小役入賞検知手段により入賞が検知されなかった回数を、上記小役入賞検知手段により入賞が検知された回数に加えて上記対象小役毎の上記小役入賞回数として計数する上記小役回数計数手段と、該小役回数計数手段が計数した上記小役入賞回数を表示する上記小役回数表示手段とを有している。該小役回数表示手段が表示する上記小役入賞回数は、上記各対象小役の実際の入賞回数に対して、フラグ告知したが入賞を逃した回数を含むものである。
上記小役回数表示手段によれば、上記対象小役の内部当選のうち、上記フラグ告知があったが入賞を逃した取りこぼし回数、すなわちフラグ告知により顕在化した取りこぼし回数を含めて上記小役入賞回数を表示することができる。それ故、上記スロットマシン用の遊技データ表示装置によれば、フラグ告知されたにも関わらず入賞を逃した上記対象小役の存在や回数等を遊技者が別途、記憶しておく必要を解消できる。遊技者にあっては、上記スロットマシンの遊技に一層、集中できるようになる。
以上のように、本発明のスロットマシン用の遊技データ表示装置は、フラグ告知されたが入賞を逃した、いわゆる取りこぼしの上記対象小役を記憶しておく遊技者の負担を軽減でき、遊技者を遊技に集中させ得るという優れた特性を備えたものである。
本発明のスロットマシンとしては、コインやメダルを上記遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)等の広義のスロットマシンがある。
また、上記対象小役は、上記スロットマシンに設定された小役のうちの一部であっても良いし、全部であっても良い。さらに、対象小役としてリプレイ役を設定することもできる。
また、上記遊技データ表示装置としては、上記スロットマシンに組み込まれたものであっても良く、上記スロットマシンとは別体に構成したものであっても良い。上記スロットマシンとは別体として構成した上記遊技データ表示装置としては、例えば、上記スロットマシンの上側に設置される台毎端末(呼出ランプ)や、隣り合う他のスロットマシンとの間隙に設置される個別情報端末等がある。
また、上記フラグ告知手段がフラグ告知済みのものではないと検知し入賞もしなかった上記対象小役の内部当選に気づいた遊技者が操作する小役認識ボタンを備えており、
上記小役回数計数手段は、上記各対象小役について、上記小役入賞検知手段により入賞が検知された回数に、上記フラグ検知手段がフラグ告知済みのものであると検知したにも関わらず上記小役入賞検知手段により入賞が検知されなかった回数、及び上記小役認識ボタンの操作回数を加え、上記小役入賞回数として計数するように構成してあることが好ましい(請求項2)。
フラグ告知もなく入賞も発生しなくても、上記スロットマシンの動作に基づいて遊技者が上記対象小役の内部当選に気づく場合がある。そこで、上記のごとく小役認識ボタンの操作回数を含めて上記小役入賞回数を計数する場合には、遊技者が独自に気づいた上記対象小役の内部当選を記憶する負担を解消させ得る。遊技者にあっては、上記のように潜在的に発生していた内部当選の検知に集中できるようになり、遊技の興趣が一層、高くなる。
また、上記スロットマシン用の遊技データ表示装置は、上記対象小役の内部当選確率を規定する設定値を変更するための設定変更手段を備えたスロットマシンに適用するものであることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記小役回数表示手段が表示する上記小役入賞回数に基づいて、上記スロットマシンにおいて設定された上記設定値を判断し得る可能性が生じる。上記スロットマシンの遊技において、上記小役入賞回数が、非常に重要な情報となり得る。そのため、上記小役入賞回数の計数を補助し、遊技者の記憶負担を軽減し得るという本発明の作用効果が一層、有効となる。
また、上記スロットマシンにおいて設定された上記設定値を遊技者に告知するための設定告知手段を備え、
上記小役回数計数手段は、上記小役入賞回数を計数すると共に、上記対象小役が内部当選した回数を小役当選回数として計数するように構成してあり、
上記小役回数表示手段は、上記設定告知手段を介して上記設定値を告知した後、上記小役入賞回数と共に上記小役当選回数を表示するように構成してあることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記スロットマシンにおいて設定された上記設定値を遊技者に告知した後、上記対象小役の内部当選回数を、上記小役入賞回数と共に遊技者に報知できるようになる。
(実施例1)
本例は、スロットマシン1の遊技データを表示するスロットマシン用の遊技データ表示装置7に関する例である。この内容について、図1〜図10を用いて説明する。
本例のスロットマシン用の遊技データ表示装置7は、図1〜図3に示すごとく、ゲームの開始に応じて複数種類の図柄20を入賞ライン211〜215上で変動表示する図柄変動表示手段2(本例では、リール。以下、リール2という。)と、ゲームの開始に応じて内部当選役を決定するための抽選を実行し、決定した内部当選役が入賞可能な状態を表す内部当選フラグを成立させる内部抽選手段42と、遊技者による停止操作の時点を基準とした所定の引込範囲内に上記内部当選フラグに対応する図柄20があれば、当該図柄を入賞ライン211〜215上に引き込んで停止させる表示制御手段45と、小役及びリプレイ役に対応する内部当選フラグについては、入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでに消去する一方、ボーナス役に対応する内部当選フラグであるボーナスフラグについては、入賞するまで次のゲームに持ち越して入賞した際に消去するように構成したフラグ制御手段41と、内部当選フラグの少なくとも一部を遊技者に対してフラグ告知するフラグ告知手段40とを備えたスロットマシン1に適用するものである。
このスロットマシン用の遊技データ表示装置7は、上記スロットマシン1において成立した内部当選フラグを検知すると共に当該内部当選フラグがフラグ告知済みであるか否かを検知するフラグ検知手段71と、予め設定した1又は2以上の対象小役の入賞を検知する小役入賞検知手段73と、各対象小役について、少なくとも、小役入賞検知手段73により入賞が検知された回数に、フラグ検知手段71がフラグ告知済みのものであると検知したにも関わらず小役入賞検知手段73により入賞が検知されなかった回数を加え、小役入賞回数として計数する小役回数計数手段75と、該小役回数計数手段75が計数した小役入賞回数を表示する小役回数表示手段76と、を備えたものである。
以下に、この内容について詳しく説明する。
本例のスロットマシン用の遊技データ表示装置7(以下、単に遊技データ表示装置7という。)は、スロットマシン1本体に組み込まれ、一体化されたものである。そこで、以下の説明では、スロットマシン1本体の構成、及びこのスロットマシン1に組み込まれた遊技データ表示装置7の構成を並行して説明する。
まず、本例のスロットマシン1の役、内部当選役、入賞役について、図1〜図3を用いて説明する。本例のスロットマシン1は、BIGボーナス役、REGボーナス役、15枚役等の小役等を含む9種類の役を有している。図3では、左列にそれぞれの役の名称を、中列にそれぞれの図柄の組み合わせを、右列に賞品として払い出すメダル枚数を示してある。スロットマシン1では、内部抽選手段42により内部当選した役が内部当選役になる。そして、この内部当選役を構成する図柄20が役図柄である。さらに入賞ライン211〜215上に役図柄が並んだとき、その役が入賞役となる。
本例のスロットマシン1では、役図柄「太陽」の15枚役(以下、15枚役「スター」という。)、役図柄「りんご」の10枚役(以下、10枚役「りんご」という。)、役図柄「スター」の3枚役(以下、3枚役「スター」という。)、及び役図柄「チェリー」の3枚役(以下、3枚役「チェリー」という。)の4種類の小役を設定してある。そして、本例では、上記の4種類の小役の全てを対象小役として設定し、小役入賞回数の表示対象としてある。なお、本例のスロットマシン1では、3枚役「スター」がBIGボーナス役と同時当選し、3枚役「チェリー」がBIGボーナス役及びREGボーナス役と同時当選し得るように設定してある。つまり、このスロットマシン1では、3枚役「スター」及び3枚役「チェリー」が、ボーナス役と同時に内部当選し得る特定小役である。
さらに、本例のスロットマシン1は、1〜6の設定値を設定できるように構成したものである。スロットマシン1では、設定値に応じてボーナス役、3枚役「スター」及び3枚役「チェリー」の当選確率を変更してある。したがって、本例のスロットマシン1では、3枚役「スター」及び3枚役「チェリー」の内部当選回数がわかれば、スロットマシン1の設定値を推定可能である。
このスロットマシン1は、図2に示すごとく外観的な構成を有している。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の鉛直方向上側に、液晶表示部53、後述する小役認識ボタン67及び左右一対のスピーカ520を配設してなる。そして、鉛直方向下側に、スロットマシン1の基部をなすベース部100を有してなる。
ベース部100は、図2に示すごとく、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して、遊技者に向けて相対的に張り出すように形成してある。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、下端部にメダルを払い出すメダル受け皿15を有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、図1及び図2に示すごとく、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを賭けるためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、遊技に賭けるメダルを投入するメダル投入口630とを配設してある。操作パネル13には、リール2の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61とを配設してある。
上記小役認識ボタン67は、図1及び図2に示すごとく、遊技データ表示装置7を構成する操作ボタンである。小役認識ボタン67を操作すれば、対象小役の内部当選のうち、フラグ告知がされず入賞もしなかった取りこぼし、すなわち潜在的に生じた取りこぼしを上記小役回数計数手段75に計数させることが可能になる。遊技者は、小役認識ボタン67を介して、上記のごとく潜在的な取りこぼしに気づいた旨をスロットマシン1側に通報することが可能である。一方、上記小役回数計数手段75は、小役認識ボタン67の操作回数を含めて積算し、上記小役入賞回数を計数する。
なお、本例では、上記のごとく、直近のゲームで内部当選していた対象小役に対して小役認識ボタン67の操作を対応付けている。それ故、本例のスロットマシン1では、複数の対象小役に対して1個の小役認識ボタン67のみで足りている。なお、本例の構成に代えて、対象小役毎に個別の小役認識ボタンを設けることも良い。
ベットボタン64は、図1及び図2に示すごとく、遊技賭け数としてマックスベット数である3ベットを指定するためのボタンである。このベットボタン64は、遊技賭け数3を表す3ベット信号を発生するように構成してある。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
3ベット専用機であるスロットマシン1では、メダルを直接投入するか、ベットボタン64の操作により3枚のメダルが賭けられたとき、スタートレバー62が有効状態に設定される。なお、遊技(ゲーム)毎に3枚のメダルを賭ける、いわゆる3ベット専用機である本例のスロットマシン1に代えて、遊技者の好みにより遊技賭け数を選択的に設定可能なタイプのスロットマシンであっても良い。この場合には、上記ベットボタン64としては、3ベット信号を発生するマックスベットボタンのほか、シングルベット信号を発生するシングルベットボタンを設けるのが良い。
スタートレバー62は、図1及び図2に示すごとく、リール2の制御信号である変動開始信号を遊技者が操作したタイミングで発生するように構成してある。
ストップボタン61は、リール2の制御信号である変動停止信号を遊技者が操作したタイミングで発生するように構成してある。本例のストップボタン61は、左リール2Lに対応する左ストップボタン61L、中リール2Cに対応する中ストップボタン61C、右リール2Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓11は、図2に示すごとく、3行3列の2次元マトリクス状に配置された9個の図柄20を表示するように構成してある。前面枠体10における図柄表示窓11に当たる部分は、遊技者側から図柄20が見えるように透明な樹脂プレートにより形成してある。上記2次元マトリクス状の9個の図柄20に対しては、入賞の対象となる図柄の並び方向である入賞ライン211〜215を設定してある。入賞ラインとしては、水平方向の入賞ライン211〜213と、対角方向の入賞ライン214、215とがある。
リール2は、図1、図2及び図4に示すごとく、左リール2Lと、中リール2Cと、右リール2Rとよりなる。各リール2L、C、Rは、略円柱形状をなし、その外周面に略一定の間隔を設けて7種類21個の図柄20を配置した回転式のリールである。各リール2L、C、Rは、その回転方向における1カ所の基準位置に基準位置片(図示略)を有している。この基準位置片は、後述する基準位置検知部66が検知する被検知片としての部材である。なお、リール2としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
左リール2Lは、図1、図2及び図4に示すごとく、図柄表示窓11に表示する3行×3列の2次元マトリクスにおける左端の一列をなす。右リール2Rは、2次元マトリクスにおける右端の一列をなす。中リール2Cは、2次元マトリクスにおける中央の一列をなしている。なお、本例では、図4に示すごとく、各リール2L、C、R毎に、7種類の図柄20の配置序列を変更してある。
液晶表示部53は、図1及び図2に示すごとく液晶ディスプレイよりなり、上記遊技データ表示装置7を構成している。本例の液晶表示部53は、図6〜図9に示すごとく上記小役入賞回数を報知する他、遊技を演出する様々な演出画面を表示するように構成してある。なお、液晶表示部53が表示する内容については、後述する。
次に、本例のスロットマシン1は、図1に示すごとく、機械的な構成を備えている。
図1及び図2を用いて、スロットマシン1の全体動作を制御する制御基板3、及びこの制御基板3に電気的に接続された各部について説明する。制御基板3に対しては、上記の構成のほか、遊技媒体として投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63と、リール2を回転駆動するリール駆動部51と、リール2の回転位置を検知する基準位置検知部66と、メダルを払い出すメダル払出部54と、遊技を演出するための各種表示部55と、設定変更手段68を構成する設定値操作部681と、スピーカ520を制御する音声出力部52とを電気的に接続してある。
投入メダル検知部63は、図1及び図2に示すごとく、メダル投入口630からメダルが投入されるごとに、インサート信号を出力するように構成してある。3回のインサート信号が上記3ベット信号に相当している。なお、3ベット専用機である本例のスロットマシン1では、3枚のメダルを投入するか、ベットボタン64を押すとスタートレバー62が有効な状態に設定される。
リール駆動部51は、図1に示すごとく、ステップ単位で制御し得るステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール2を回転駆動するように構成してある。ステッピングモータは、制御基板3から取り込む制御パルス毎に、1ステップずつ回転する。リール駆動部51は、上記変動開始信号を取り込んでリール2の回転を開始すると共に、上記変動停止信号を取り込んでリール2を停止するように構成してある。
基準位置検知部66は、図1に示すごとく、各リール2L、C、Rについて上記基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力するセンサを有している。詳しくは後述するが、本例の基準位置検知部66は、上記検知信号の発生後に、制御基板3が発生した制御パルス数、すなわち、上記基準位置片の通過後にステッピングモータが回転したステップ数に基づいて、各リール2L、C、Rが現在表示している図柄(入賞ライン上に位置する図柄。)を計算する。
メダル払出部54は、図1及び図2に示すごとく、制御基板3の制御により所定枚数のメダルをメダル受け皿15に払い出すように構成してある。
設定値操作部681は、上記のごとく、設定変更手段68を構成している。この設定変更手段68は、スロットマシン1の設定値を1〜6の6段階で変更するための手段である。スロットマシン1の設定値が変更された場合には、内部抽選手段42が利用する当選乱数テーブル(後述する。)が切り換えられる。そして、当選乱数テーブルが変更されると、ボーナス役、3枚役「スター」及び3枚役「チェリー」の内部当選確率が変更される。設定値操作部681では、図1に示すごとく、設定キー680を利用して設定値を変更可能である。
上記制御基板3は、図1及び図2に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、各種の機能を実現するように構成してある。
CPU31は、遊技データ表示装置7の機能を除くスロットマシン1の機能として、乱数を抽出する乱数抽出手段48、内部当選役を抽選し、内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段42、入賞役を判定する入賞役判定手段49、リール駆動部51を制御する表示制御手段45、及び内部当選フラグを制御するフラグ制御手段41、内部当選フラグを遊技者に向けてフラグ告知するフラグ告知手段40の各機能を実現する。
また、CPU31は、スロットマシン1に組み込まれた遊技データ表示装置7の機能として、内部当選フラグを検知すると共に当該内部当選フラグがフラグ告知済みであるか否かを検知するフラグ検知手段71、スロットマシン1の設定値を検知する設定検知手段72、対象小役の入賞を検知する小役入賞検知手段73、設定値を告知する設定告知手段74、上記小役入賞回数等を計数する小役回数計数手段75、小役入賞回数を表示する小役回数表示手段76の各機能を実現するように構成してある。
以下、制御基板3の各構成について詳しく説明する。
まず、メモリ手段としてのROM33は、図1及び図5に示すごとく、上記内部抽選手段42が内部抽選に用いる当選乱数テーブルを記憶している。本例の当選乱数テーブルは、図5に示すごとく、それぞれの役が当選するための当選乱数を規定したものである。同図では、横軸に乱数の値を規定し、縦軸方向に各役を配置してある。ROM33は、1〜6の設定値に対応する6種類の当選乱数テーブルを記憶している。設定値6が遊技者にとって有利な高確率設定であり、設定値1が低確率設定である。本例では、設定値の変更に応じて、ボーナス役、3枚役「スター」及び3枚役「チェリー」の当選確率が変動するよう、設定値毎の当選乱数テーブルを設定してある。なお、図5では、設定値1の当選乱数テーブルを例示している。
なおここで、図5に示すごとく、設定値1の当選乱数テーブルについて説明する。同図における「BIG1」の表記81は、特定小役である3枚役「スター」と同時に内部当選するBIGボーナス役を表し、「REG2」の表記83は、特定小役である3枚役「チェリー」と同時に内部当選するREGボーナス役を表し、「BIG2」の表記82は、特定小役である3枚役「チェリー」と同時に内部当選するBIGボーナス役を表している。また、「BIG単独」(「REG単独」)の表記84(85)は、単独で内部当選(単独当選)するBIG(REG)ボーナス役を表している。
同図によれば、例えば、3枚役「スター」の当選乱数は、4078〜4227の乱数である。一方、BIGボーナス役については、当選乱数として4208〜4227の乱数と、4358〜4377の乱数と、4388〜4397の乱数とを設定してある。それ故、3枚役「スター」の当選乱数とBIGボーナス役の当選乱数とが重複する4208〜4227の乱数が、ボーナス役との同時の内部当選を実現する同時当選乱数となる。また、3枚役「チェリー」の当選乱数は、4228〜4377の乱数である。それ故、3枚役「チェリー」の当選乱数とBIGボーナス役の当選乱数とが重複する4358〜4377の乱数が同時当選乱数となる。これらの同時当選乱数に応じて、同時当選小役である3枚役「スター」あるいは3枚役「チェリー」と、BIGボーナス役とが同時に内部当選し得る。
本例のスロットマシン1では、図5に示すごとく、3枚役「スター」とBIGボーナス役とを同時に当選させる4208〜4227の乱数範囲に当たる第1の同時当選乱数481の他、3枚役「チェリー」とBIGボーナス役とを同時に当選させる4358〜4377の乱数範囲に当たる第2の同時当選乱数482、3枚役「チェリー」とREGボーナス役とを同時に当選させる4346〜4357の乱数範囲に当たる第3の同時当選乱数483を設定してある。
次に、上記乱数抽出手段48は、図1及び図2に示すごとく、CPU31の内部演算により乱数を抽出する手段である。本例の乱数抽出手段48は、スタートレバー62の変動開始信号をトリガー信号として乱数を抽出し、内部抽選手段42に入力する。なお、本例の乱数抽出手段48は、当選乱数テーブル用の乱数として0〜16383の範囲に属する整数を抽出する。
上記内部抽選手段42は、図1に示すごとく、乱数抽出手段48が抽出した乱数に基づいて当選乱数テーブル(図5)を参照して内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグをオンに設定する手段である。本例の内部抽選手段42が抽選する内部当選役は、図3に示すごとく、BIGボーナス役、REGボーナス役、15枚役「太陽」、10枚役「りんご」、3枚役「スター」、3枚役「チェリー」、リプレイ役の7種類の役である。なお、本例の内部抽選手段42は、スロットマシン1に設定された上記設定値に応じて、内部抽選時に参照する当選乱数テーブルを切り換えている。スロットマシン1の設定値が1のとき、ボーナス役、3枚役「スター」及び3枚役「チェリー」の内部当選確率が最も低く、設定値が大きくなるに従って上記3役の内部当選確率が高くなっている。
本例の内部抽選手段42は、上記のごとく、内部当選した役に対応する内部当選フラグをオンに設定する。内部抽選手段42は、内部当選役に対応する内部当選フラグに1をセットすることで、その内部当選役が入賞し得る状態を設定する。内部当選フラグのひとつであるボーナスフラグは、ボーナス役に対応するものであり、ボーナス確定状態を管理するフラグである。
上記フラグ制御手段41は、上記内部抽選手段42により設定された内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段41は、リプレイ役を含む小役等の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて設定されたゲームにおいて入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフに切り換える。一方、フラグ制御手段41は、ボーナスフラグについては、入賞するまで次のゲームに持ち越し、ボーナス役入賞に応じてオフに切り換える。上記のようなフラグ制御手段41の制御により、リプレイ役を含む小役等は、内部当選したゲームで入賞しなかった場合は、いわゆる取りこぼしとなる。一方、ボーナス役は、一度内部当選すれば入賞するまでボーナス確定状態が維持される。
上記フラグ告知手段40は、内部当選フラグを遊技者に告知する手段である。本例のフラグ告知手段40は、液晶表示部53を利用して内部当選フラグを告知する。フラグ告知手段40は、図7及び図8に示すごとく、小役告知画面702、703のフラグ告知欄702b、703bを介して、内部当選フラグを告知するように構成してある。なお、小役告知画面702、703の構成については、小役回数表示手段76の説明と共に後述する。
上記表示制御手段45は、図1及び図2に示すごとく、上記変動開始信号に応じてリール2の図柄変動を開始すると共に、上記変動停止信号に応じてリール2の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段45は、リール駆動部51をなすステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段45は、リール駆動部51に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例では、各リール2の上記基準位置片の検知信号を取り込むごとに上記ステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じた上記ステップ数をカウントしている。
上記表示制御手段45は、図1に示すごとく、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実施するように構成してある。具体的には、表示制御手段45は、上記変動停止信号をトリガー信号としてリール駆動部51に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータのステップ数を取り込む。そして、このステップ数に基づいて入賞ライン211〜215上に瞬間的に位置する図柄20であるビタ図柄を計算し、当該ビタ図柄を先頭にして後続する4つの図柄20を上記所定の引込範囲内の図柄として設定する。
ここで、本例の表示制御手段45が実施する引込制御について説明する。引込制御とは、上記所定の引込範囲内に内部当選フラグに対応する図柄があれば、その図柄を入賞ライン上に引き込んで停止させるという制御である。一方、引込制御では、上記所定の範囲内に内部当選フラグに対応する図柄がない場合、ハズレ図柄が入賞ライン上に引き込まれて停止する。
なお、本例の表示制御手段45は、小役とボーナス役との同時当選の場合において、引込範囲内にボーナス役の図柄20が存在すれば、ボーナス役の図柄20を引込んで停止させる。また、引込範囲内にボーナス役が存在しない場合、小役の図柄20が存在すればその図柄20を引込んで停止させる。なお、表示制御手段45による引込制御としては、本例のコントロール方式のほか、停止パターンテーブルを採用した他の制御方式を採用することもできる。
上記入賞役判定手段49は、図1及び図2に示すごとく、停止状態の各リール2L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部51)について、表示制御手段45がカウントした上記ステップ数を取り込む。入賞役判定手段49は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組み合わせについて入賞役が成立するか否かを判定する。入賞役判定手段49は、入賞役の発生に応じて、入賞した役の種類を表す入賞役情報を出力する。
続いて、遊技データ表示装置7を構成する各手段について説明する。
まず、上記フラグ検知手段71は、各役に対応する内部当選フラグのフラグ状態をウォッチし、オン状態の内部当選フラグを検知すると共に、検知した内部当選フラグがフラグ告知済みであるか否かを検知する手段である。
上記小役入賞検知手段73は、上記入賞役判定手段49から受信した上記入賞役情報に基づいて入賞役を検知する手段である。
上記設定検知手段72は、設定変更手段68を介してスロットマシン1に設定された設定値を検知する手段である。
上記設定告知手段74は、スロットマシン1に設定された設定値を液晶表示部53を介して告知する手段である。設定告知手段74は、図9に示すごとく、設定告知画面704の設定値表示欄704bに、スロットマシン1に設定された設定値を表示する。設定告知手段74が告知する設定値は、上記設定検知手段72が検知したものである。
設定告知手段74は、設定告知条件の成立に応じて設定値を表示する。本例では、設定告知条件として、払い出したメダル数と投入されたメダル数の差である差メダル数が5000枚に達したことを設定してある。設定告知条件としては、本例のほか、様々な条件を設定することが可能である。例えば、投入されたメダル数が所定数に達すること、実行されたゲーム数が所定数に達すること、所定時刻になること等を上記設定告知条件として採用することができる。なお、図9に示す設定告知画面704の構成については、小役回数表示手段76の説明と共に後述する。
上記小役回数計数手段75は、上記小役入賞回数及び小役当選回数を、各対象小役毎に計数する手段である。ここで、小役回数計数手段75が計数する上記小役入賞回数は、対象小役が実際に入賞した回数とは異なっている。本例の小役回数計数手段75が計数する小役入賞回数は、各対象小役について、実際に入賞した小役入賞回数、フラグ告知したが入賞しなかった回数、及び内部当選に気づいた遊技者が小役認識ボタン67を操作した操作回数を積算することにより計数したものである。一方、小役回数計数手段75が計数する小役当選回数は、各対象小役が実際に内部当選した回数である。なお、本例では、上記のごとく、15枚役「太陽」、10枚役「りんご」、3枚役「スター」及び3枚役「チェリー」を対象小役として設定してある。
上記小役回数表示手段76は、図1に示すごとく、小役回数計数手段75が計数した各計数値を選択的に液晶表示部53に表示する手段である。小役回数表示手段76が表示する画面としては、図6〜図9に示すごとく、遊技演出画面701、2種類の小役告知画面702、703及び設定告知画面704がある。
遊技演出画面701は、図6に示すごとく、スロットマシン1におけるゲームの進行中に表示する画面である。遊技演出画面701は、各対象小役毎の小役入賞回数を表示する回数表示欄701aと、アニメーション等の演出画面を表示する演出領域701bとを組み合わせた画面である。図6に例示する遊技演出画面701は、15枚役「太陽」、10枚役「りんご」、3枚役「スター」及び3枚役「チェリー」の小役入賞回数が、それぞれ、5回、101回、7回、5回となった遊技時点の例である。なお、同図では、演出領域701bの表示を省略してある。
第1の小役告知画面702は、図7に示すごとく、スタートレバーON時、すなわちゲーム開始時にフラグ告知する画面である。小役告知画面702は、対象小役毎の小役入賞回数を表示する回数表示欄702aと、内部当選フラグを告知するフラグ告知欄702bとを組み合わせたものである。図7に例示する小役告知画面702は、15枚役「太陽」、10枚役「りんご」、3枚役「スター」及び3枚役「チェリー」の小役入賞回数が、それぞれ、7回、105回、9回、10回となった遊技時点で、3枚役「スター」あるいは3枚役「チェリー」のいずれかが内部当選している旨をフラグ告知する画面である。
第2の小役告知画面703は、図8に示すごとく、リール停止時、すなわちゲーム終了時に、入賞したか否かに関わらず内部当選していた役をフラグ告知する画面である。小役告知画面703は、対象小役毎の小役入賞回数を表示する回数表示欄703aと、内部当選フラグを告知するフラグ告知欄703bとを組み合わせたものである。図8に例示する小役告知画面703は、図7の小役告知画面702に対して、3枚役「スター」の小役入賞回数がカウントアップされた状態を表示する画面である。
設定告知画面704は、図9に示すごとく、設定告知手段74により設定値を告知した後で表示する画面である。設定告知画面704は、各対象小役について小役入賞回数と小役当選回数とをスラッシュにより区分して表示する回数表示欄704aと、上記設定告知手段74による設定値表示欄704bとを組み合わせた画面である。図9に例示する設定告知画面704は、15枚役「太陽」、10枚役「りんご」、3枚役「スター」及び3枚役「チェリー」について、小役入賞回数が、それぞれ、7回、105回、10回、11回となり、小役当選回数が、それぞれ、7回、105回、13回、17回となった時点を例示している。
次に、以上のように構成した本例のスロットマシン1の動作について、図10に示すフロー図に沿って説明する。図10は、上記小役入賞回数及び上記小役当選回数を表示する小役回数表示処理の流れを示すものである。
まず、ステップS101のごとく、遊技者の停止操作により3つのリール2L、C、Rがすべて停止したか否かを判断する。3つのリール2L、C、Rがすべて停止した場合には、ステップS102に移行し、スロットマシン1の設定値を告知済みか否かを判断する。既に設定値を告知済みである場合には、ステップS113のごとく小役の内部当選フラグがオン状態であるか否かを判断する。オン状態である場合には、ステップS114のごとく内部当選した対象小役の小役入賞回数及び小役当選回数を各々加算する。
一方、設定値の告知が済んでいない場合(ステップS102)には、ステップS103に移行し、小役が入賞したか否かを判断する。小役が入賞していない場合には、ステップS104に示すごとく、フラグ告知後の取りこぼし、すなわち顕在的な取りこぼしであるか否かを判断する。フラグ告知後の取りこぼしでない場合は、ステップS105に示すごとくフラグ告知なしの取りこぼし、すなわち潜在的な取りこぼしであるか否かを判断する。フラグ告知なしの取りこぼしであった場合は、さらに、ステップS106に示すごとく小役認識ボタン67が操作されたか否かを判断する。小役認識ボタン67が操作された場合は、内部当選していた対象小役の小役入賞回数を加算する(ステップS107)。
一方、小役が入賞していた場合(ステップS103)、あるいはフラグ告知後の取りこぼしの場合(ステップS104)には、上記ステップS107に移行し、内部当選していた対象小役の小役入賞回数を1加算する。
また、フラグ告知なしの取りこぼしではなかった場合(ステップS105)、あるいは小役認識ボタン67が未操作の場合(ステップS106)には、上記ステップS107を迂回してステップS108に移行する。
続くステップS108では、設定告知条件が成立しているか否かを判断する。設定告知条件が成立している場合には、ステップS109及びS110のごとく設定告知画面704を介して、設定値と共に小役入賞回数及び小役当選回数を表示する。
上記のように、本例の遊技データ表示装置7が備える小役回数表示手段76によれば、フラグ告知済みの状態で顕在的に生じた取りこぼし回数と、フラグ告知なしの状態で潜在的に生じた取りこぼし回数とを含めて小役入賞回数を表示できる。それ故、遊技データ表示装置7を備えたスロットマシン1での遊技では、フラグ告知されたにも関わらず入賞できなかったり、遊技者が内部当選に気づいたものの入賞を逃した対象小役の存在や回数等を、遊技者が別途、記憶しておく必要性を抑制できる。遊技者にあっては、遊技データ表示装置7が上記小役入賞回数を適切に表示してくれるため、スロットマシン1の遊技に一層、集中できるようになる。
以上のように、本例のスロットマシン用の遊技データ表示装置7は、内部当選したが入賞を取りこぼした対象小役を記憶しておく遊技者の負担を軽減でき、遊技者を遊技に集中させ得るという優れた特性を備えたものである。
なお、本例のスロットマシン1は、ボーナス役と同時に内部当選し得る特定小役として、3枚役「スター」と3枚役「チェリー」とを設定したが、ボーナス役と同時当選する特定小役を設定してないスロットマシンであっても良い。
またなお、本例では、全ての小役を対象小役として設定し、上記小役入賞回数を表示したが、設定値に応じて内部当選確率が異なる小役のみを上記対象小役として設定してもよい。
(実施例2)
本例は、実施例1のスロットマシン1を基にして、遊技データ表示装置7を別体として構成した例である。この内容について、図11を用いて説明する。
同図に示すごとく、スロットマシン1の上側に配置した台毎端末(呼出ランプ)16、あるいは隣り合う他のスロットマシン(図示略)との間隙に配置した個別情報端末17を遊技データ表示装置7として利用することもできる。
台毎端末16を遊技データ表示装置7として採用した場合には、台毎端末16の表示エリア160を液晶表示部53として利用することができる。
また、個別情報端末17を遊技データ表示装置7として採用した場合には、個別情報端末17の液晶ディスプレイ170を液晶表示部53として利用することができる。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
なお、台毎端末16あるいは個別情報端末17を遊技データ表示装置7として採用した場合、フラグ検知手段(図1中の符号71)、小役入賞検知手段(図1中の符号73)、小役回数計数手段(図1中の符号75)、小役回数表示手段(図1中の符号76)、設定検知手段(図1中の符号72)及び設定告知手段(図1中の符号74)をスロットマシン1側に具備させることもできる。この場合には、内部当選フラグ情報、入賞役情報、設定値情報等をスロットマシン1側から取り込むように遊技データ表示装置7を構成しておくのが良い。
実施例1における、スロットマシンの機械的な構成を示すブロック図。 実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、スロットマシンの役、役図柄、払出メダル枚数を示す説明図。 実施例1における、図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、当選乱数テーブルを示す説明図。 実施例1における、遊技演出画面を示す正面図。 実施例1における、小役告知画面(スタートレバーON時)画面を示す正面図。 実施例1における、小役告知画面(リール停止時)を示す正面図。 実施例1における、設定告知画面を示す正面図。 実施例1における、小役回数表示処理の流れを示すフロー図。 実施例2における、遊技データ表示装置及びスロットマシンを示す正面図。
符号の説明
1 スロットマシン
2 図柄変動表示手段(リール)
20 図柄
3 制御基板
41 フラグ制御手段
42 内部抽選手段
45 表示制御手段
48 乱数抽出手段
49 入賞役判定手段
53 液晶表示部
61 ストップボタン
62 スタートレバー
67 小役認識ボタン
68 設定変更手段
7 遊技データ表示装置
71 フラグ検知手段
72 設定検知手段
73 小役入賞検知手段
74 設定告知手段
75 小役回数計数手段
76 小役回数表示手段

Claims (4)

  1. ゲームの開始に応じて複数種類の図柄を入賞ライン上で変動表示する図柄変動表示手段と、ゲームの開始に応じて内部当選役を決定するための抽選を実行し、決定した内部当選役が入賞可能な状態を表す内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、遊技者による停止操作の時点を基準とした所定の引込範囲内に上記内部当選フラグに対応する図柄があれば、当該図柄を上記入賞ライン上に引き込んで停止させる表示制御手段と、小役及びリプレイ役に対応する上記内部当選フラグについては、入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでに消去する一方、ボーナス役に対応する上記内部当選フラグであるボーナスフラグについては、入賞するまで次のゲームに持ち越して入賞した際に消去するように構成したフラグ制御手段と、上記内部当選フラグの少なくとも一部を遊技者に対してフラグ告知するフラグ告知手段とを備えたスロットマシン用の遊技データ表示装置であって、
    上記スロットマシンにおいて成立した上記内部当選フラグを検知すると共に当該内部当選フラグがフラグ告知済みのものであるか否かを検知するフラグ検知手段と、
    予め設定した1又は2以上の対象小役の入賞を検知する小役入賞検知手段と、
    上記各対象小役について、少なくとも、上記小役入賞検知手段により入賞が検知された回数に、上記フラグ検知手段がフラグ告知済みのものであると検知したにも関わらず上記小役入賞検知手段により入賞が検知されなかった回数を加え、小役入賞回数として計数する小役回数計数手段と、
    該小役回数計数手段が計数した上記小役入賞回数を表示する小役回数表示手段と、を備えたことを特徴とするスロットマシン用の遊技データ表示装置。
  2. 請求項1において、上記フラグ告知手段がフラグ告知済みのものではないと検知し入賞もしなかった上記対象小役の内部当選に気づいた遊技者が操作する小役認識ボタンを備えており、
    上記小役回数計数手段は、上記各対象小役について、上記小役入賞検知手段により入賞が検知された回数に、上記フラグ検知手段がフラグ告知済みのものであると検知したにも関わらず上記小役入賞検知手段により入賞が検知されなかった回数、及び上記小役認識ボタンの操作回数を加え、上記小役入賞回数として計数するように構成してあることを特徴とするスロットマシン用の遊技データ表示装置。
  3. 請求項1又は2において、上記スロットマシン用の遊技データ表示装置は、上記対象小役の内部当選確率を規定する設定値を変更するための設定変更手段を備えたスロットマシンに適用するものであることを特徴とするスロットマシン用の遊技データ表示装置。
  4. 請求項3において、上記スロットマシンにおいて設定された上記設定値を遊技者に告知するための設定告知手段を備え、
    上記小役回数計数手段は、上記小役入賞回数を計数すると共に、上記対象小役が内部当選した回数を小役当選回数として計数するように構成してあり、
    上記小役回数表示手段は、上記設定告知手段を介して上記設定値を告知した後、上記小役入賞回数と共に上記小役当選回数を表示するように構成してあることを特徴とするスロットマシン用の遊技データ表示装置。
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