JP4870406B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、入賞ライン上に並んだ図柄の組み合わせに応じて入賞を与えるスロットマシンに関する。
従来より、図柄を変動表示する複数のリールを有すると共に各リールの図柄変動を開始させるためのスタートレバーを備えたスロットマシンがある。このようなスロットマシンとしては、スタートレバーの操作により各リールが一斉に図柄変動を開始するものが一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、各リールの図柄変動を開始するためのスタートレバーの操作時に十分な興趣を感じることができないおそれがあるという問題がある。
特開2005−6863号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、図柄を変動表示する複数のリールを備えたスロットマシンにおいて、各リールの図柄変動を開始させる操作の興趣を高めたスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、入賞ライン上に並んだ図柄の組み合わせに応じて入賞を与えるために、一定の序列に従って図柄を変動させる複数の図柄変動手段と
図柄の変動を開始させようとする遊技者の操作を取り込み、変動開始信号を発生するように構成した変動開始手段と、
上記複数の図柄変動手段の全てが停止している状態で上記変動開始手段が操作されたときに発生した変動開始信号を契機として内部当選役を抽選する抽選手段と、
図柄の変動を停止させようとする遊技者の操作を取り込み、変動停止信号を発生するように構成した変動停止手段と、
上記変動開始信号を取り込んで図柄の変動を開始すると共に、上記変動停止信号を取り込んで図柄の変動を停止するように上記各図柄変動手段を個別に制御するための変動制御手段とを有しており、
上記変動開始手段は、上記複数の図柄変動手段のうちのいずれか1つの図柄変動手段のみの図柄変動を開始させようとする遊技者の操作を取り込み、対応する上記図柄変動手段に対する上記変動開始信号を発生するように構成した個別始動スイッチ手段を含み、
上記変動停止手段は、上記複数の図柄変動手段の全ての図柄変動を停止させようとする遊技者の操作により、全ての上記図柄変動手段に対する上記変動停止信号を発生するように構成した一括停止ボタンと、
上記複数の図柄変動手段のうちのいずれか1つの図柄変動手段のみの図柄変動を停止させようとする遊技者の操作により、対応する上記図柄変動手段に対する上記変動停止信号を発生するように構成した個別停止ボタンと、を含む一方、
全ての上記図柄変動手段が図柄を変動する状態で、上記一括停止ボタンと上記個別停止ボタンとの双方が操作可能に設定されるように構成してあり、
上記変動制御手段は、上記図柄変動手段のうちのいずれかが図柄を変動している状態で、他の図柄変動手段の図柄変動を開始させようとする上記個別始動スイッチ手段の操作に応じて上記変動開始信号を取り込んだ場合には、図柄変動中の図柄変動手段における上記内部当選役に対応する入賞図柄と上記他の図柄変動手段における上記入賞図柄とが、上記入賞ラインに対応する位置関係を保持して変動するために必要な上記他の図柄変動手段の変動開始タイミングの遅延量を計算し、この遅延量が所定の遅延範囲内にある場合に上記他の図柄変動手段の変動開始タイミングを当該遅延量分だけ遅延し、
全ての上記図柄変動手段が図柄を変動する状態で、上記一括停止ボタンの操作に応じた上記変動停止信号を取り込んだ場合には、上記入賞図柄が上記入賞ライン上に停止するように全ての上記図柄変動手段の図柄を所定の引込範囲内で引き込み、
全ての上記図柄変動手段が図柄を変動する状態で、上記個別停止ボタンの操作に応じた上記変動停止信号を取り込んだ場合には、上記入賞図柄が上記入賞ライン上に停止するように当該個別停止ボタンに対応した上記図柄変動手段の図柄を所定の引込範囲内で引き込む制御を行うように構成してあることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンにおける上記変動開始手段は、上記複数の図柄変動手段のうちのいずれか1つの図柄変動手段のみの図柄変動を開始させようとする遊技者の操作を取り込み、上記変動開始信号を発生するように構成した個別始動スイッチ手段を有している。それ故、上記スロットマシンでは、上記個別始動スイッチ手段の操作により、異なるタイミングで上記各図柄変動手段の図柄の変動を開始させることができる。したがって、いずれかの図柄変動手段の変動中に他の図柄変動手段の図柄の変動を開始させる場合には、例えば、特定の図柄が揃った状態で変動するよう、当該他の図柄変動手段の変動を開始させるように上記変動開始手段を操作することが可能である。
以上のように、本発明のスロットマシンによれば、上記各図柄変動手段における図柄の変動を開始させる操作について、遊技者が高い興趣を感じることができる。
本発明における上記変動開始手段としては、従来のスロットマシンが備えるスタートレバー等、上記図柄変動手段に対して一括して上記変動開始信号を発生するための操作手段を、上記個別始動スイッチ手段に加えて備えたものであっても良い。この場合には、遊技者は、上記各図柄変動手段について一括して図柄変動を開始させるか、個別に図柄変動を開始させるかを選択的に操作することができる。さらに、上記個別始動スイッチ手段を利用していずれかの上記図柄変動手段の図柄変動を開始した後で、残りの上記図柄変動手段の図柄変動を一括して開始させることも可能になる。
また、上記個別始動スイッチ手段としては、上記各図柄変動手段に対応して個別に配設したものであっても良く、上記各図柄変動手段に対応して個別に機能するように共通の操作手段を切り替えて使用するものであっても良い。前者としては、例えば、上記各図柄変動手段に対応して独立して設けたボタンなどがある。後者としては、例えば、従来のスロットマシンが備える上記スタートレバーの操作による上記変動開始信号を上記各図柄変動手段に向けて選択的に出力するように構成したものなどがある。
また、上記個別始動スイッチ手段の操作により、特定の図柄が揃った状態で上記各図柄変動手段が変動する状態を実現できれば、当該特定の図柄を揃えて停止させ得る可能性が高くなる。上記各図柄変動手段に対応して個別の上記各停止スイッチ手段を設けたスロットマシンの場合には、例えば、上記図柄変動手段の変動周期に相当する一定のタイミングを空けて上記各停止スイッチ手段をリズミカルに操作することで上記特定の図柄を上記入賞ライン上に揃えて停止できる可能性が高くなる。
また、上記スロットマシンは、内部当選役を抽選する抽選手段を有しており、上記変動制御手段は、上記内部当選役に対応する入賞図柄が上記入賞ライン上に停止するよう、上記各図柄変動手段を制御するように構成してある
この場合には、上記抽選手段により当選した上記内部当選役に応じた上記変動制御手段の制御により、上記スロットマシンにおける遊技の興趣を一層、高めることができる。そして、遊技の興趣を高めた上記スロットマシンにおいては、本発明の作用効果が一層、有効となり得る。
また、上記スロットマシンは、上記内部当選役に関する内部当選情報を遊技者に報知する報知手段を有しており、該報知手段は、上記各図柄変動手段のうちのいずれかが図柄変動を開始しており、かつ、いずれかが図柄変動を開始する前に上記内部当選情報を報知するように構成してあることが好ましい
この場合には、上記内部当選情報に基づいて上記内部当選役に対応する上記入賞図柄を類推できるようになる。そして、当該入賞図柄を類推できれば、変動中の上記図柄変動手段の上記入賞図柄に対して他の図柄変動手段の上記入賞図柄が揃って変動するよう、当該他の図柄変動手段をタイミング良く始動させるように上記変動開始手段を操作できる。すなわち、上記図柄変動手段を狙って停止させる、いわゆる「目押し」のごとく、上記入賞図柄を狙って上記変動開始手段を操作することができる。遊技者にあっては、上記変動開始手段を操作する際に高い興趣を感じることができる。なお、上記内部当選情報としては、上記入賞図柄を一義的に表す情報や、当該入賞図柄を類推し得るヒントとなるような情報などがある。
また、上記変動制御手段は、他の図柄変動手段に先立っていずれかの上記図柄変動手段を変動開始させるための上記変動開始信号に応じて、当該図柄変動手段の図柄変動を開始すると共に、上記他の図柄変動手段において上記入賞図柄が表示されていない場合には、上記入賞図柄を表示する停止位置となるように当該他の図柄変動手段を図柄変動させるように構成してあることが好ましい
この場合には、これから図柄変動を開始させる上記図柄変動手段について、上記入賞図柄が表示される。そのため、当該図柄変動手段の図柄変動を開始するに際して、すでに変動中の上記図柄変動手段に対して上記入賞図柄が揃って変動するよう、狙って上記変動開始手段を操作することが容易になる。
また、上記変動制御手段は、他の図柄変動手段に先立っていずれかの図柄変動手段を変動開始させるための上記変動開始信号に応じて、当該いずれかの図柄変動手段の図柄変動を開始すると共に、上記内部当選役が当選しているが上記他の図柄変動手段において対応する入賞図柄が表示されていない場合には、当該入賞図柄が表示される停止位置となるように当該他の図柄変動手段を図柄変動させる制御を行い、
上記変動停止手段は、当該他の図柄変動手段の図柄変動が停止するまでの間、当該他の図柄変動手段に対応する個別始動スイッチ手段による遊技者の操作を取り込み不可能な状態となり、当該他の図柄変動手段の図柄変動が停止した後、当該他の図柄変動手段に対応する個別始動スイッチ手段による遊技者の操作を取り込み可能とすることが好ましい(請求項2)。
また、上記変動制御手段は、上記各図柄変動手段のうちのいずれかの図柄変動中に他の図柄変動手段の図柄変動を開始する際、図柄変動中の図柄変動手段における上記入賞図柄と、上記他の図柄変動手段における上記入賞図柄とが上記入賞ラインに対応する位置関係を保持して変動するよう、上記変動開始信号を基準とした所定の遅延範囲内で上記他の図柄変動手段の図柄変動を開始するように構成してある
この場合には、上記所定の遅延範囲内で上記図柄変動手段が変動を開始するタイミングを遅延させることで上記入賞図柄が揃って変動する状態を実現し得る。なお、このような変動開始タイミングの遅延制御は、上記図柄変動手段の変動を停止する際の引込制御に相当するものである。
また、上記変動停止手段は、全ての上記図柄変動手段に対する変動停止信号を発生する一括停止ボタンを有する
この場合には、上記入賞図柄が揃って変動するような変動状態を実現すれば、その後、上記一括停止ボタンを操作することで入賞を獲得し易くなる。
また、上記変動停止手段は、上記各図柄変動手段のうちのいずれかに対して個別に上記変動停止信号を発生する個別停止ボタンを有する。
この場合には、上記入賞図柄が揃って変動する変動状態を実現できなかったときでも、上記各個別停止ボタンによる目押しによる停止に挑戦できる。遊技者は、上記図柄変動手段の変動開始時と変動停止時との2度に渡って高い興趣を感じることができる。
また、上記変動停止手段は、上記複数の図柄変動手段のうちのいずれかが上記個別停止ボタンの操作により停止しており、他の複数の図柄変動手段が図柄変動中である状態で上記個別停止ボタンが操作された場合には、当該個別停止ボタンに対応する図柄変動手段に対する変動停止信号を発生する一方、上記一括停止ボタンが操作された場合には、図柄変動中の全ての図柄変動手段に対する変動停止信号を発生することが好ましい(請求項3)。
また、上記変動開始手段は、上記複数の図柄変動手段のうち、変動停止中の全ての図柄変動手段の図柄変動を開始させようとする遊技者の操作を取り込み、上記変動開始信号を発生するように構成した一括始動スイッチ手段を含んでおり、
上記変動開始手段は、上記一括始動スイッチ手段の操作に応じて上記変動開始信号を取り込んだ場合に、上記図柄変動手段の変動開始タイミングを所定の遅延範囲内で遅延する制御を上記図柄変動手段に対して個別に行うことが好ましい(請求項4)。
また、上記変動開始手段は、上記各図柄変動手段のうちのいずれかが図柄を変動しており、他の複数の図柄変動手段が図柄変動を停止している状態において、当該他の複数の図柄変動手段のうちのいずれかに対応する上記個別始動スイッチ手段が操作された場合には、当該個別始動スイッチ手段に対応する図柄変動手段に対する変動開始信号を発生する一方、上記一括始動スイッチ手段が操作された場合には、当該変動停止中の全ての図柄変動手段に対する変動開始信号を発生することが好ましい(請求項5)。
また、上記変動制御手段は、上記一括始動スイッチ手段の操作に応じて上記変動開始信号を取り込んだ場合において、上記内部当選役が当選していればその旨又は役の種類を示唆する特定の模様が上記複数の図柄変動手段の変動表示中に視認され得るように各図柄変動手段の変動開始タイミングを遅延する制御を行うことが好ましい(請求項6)。
また、上記特定の模様を視認し得るように上記図柄変動手段が図柄を変動する状態で、上記入賞ラインに沿って上記入賞図柄を停止させる最適な操作タイミングを報知する報知手段を備え、
上記変動制御手段は、上記最適な操作タイミングで上記一括停止ボタンが操作されたとき、上記入賞図柄が上記入賞ライン上に停止するように全ての上記図柄変動手段の図柄を引き込む制御を行うことが好ましい(請求項7)。
また、上記個別停止ボタンは、対応する上記図柄変動手段の停止中において、当該図柄変動手段に対応する上記個別始動スイッチ手段として機能するように構成してあっても良い。
この場合には、上記個別始動スイッチ手段を兼用する上記個別停止ボタンの操作により、上記各図柄変動手段の変動開始、及び変動停止を実施できる。変動開始のための操作手段と変動停止のための操作手段とを別々に設ける場合と比べて、上記スロットマシンの機械的な構成を簡略化させることができると共に、遊技の操作をわかり易く設定できる。
(実施例1)
本例は、図柄変動手段2の図柄変動を個別にスタートし得るスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図12を用いて説明する。
本例のスロットマシン1は、図1及び図3に示すごとく、一定の序列に従って図柄を変動させる複数の図柄変動手段2(以下、リール2という。)と、図柄の変動を開始させようとする遊技者の操作を取り込み、変動開始信号を発生するように構成した変動開始手段62と、図柄の変動を停止させようとする遊技者の操作を取り込み、変動停止信号を発生するように構成した変動停止手段61と、変動開始信号を取り込んで図柄の変動を開始すると共に、変動停止信号を取り込んで図柄の変動を停止するように各リール2を個別に制御するための変動制御手段45(本例ではリール制御手段。以下、リール制御手段45という。)とを有している。
変動開始手段62は、複数のリール2のうちのいずれか1つのリール2のみの図柄変動を開始させようとする遊技者の操作を取り込み、変動開始信号を発生するように構成した個別始動スイッチ手段62(本例では、スタートボタン。以下、スタートボタン62L、62C、62Rという。)を含むものである。
変動停止手段61は、全てのリール2が図柄を変動する状態で操作可能に設定されるように構成してある。
以下に、この内容について詳しく説明する。
まず、本例のスロットマシン1の役、内部当選役、入賞役について、図1及び図2を用いて説明する。本例のスロットマシン1は、BIGボーナス、REGボーナス、15枚役等の小役を含む7種類の役を有している。同図では、左列にそれぞれの役の名称を、中列にそれぞれの図柄の組み合わせを、右列に賞品として払い出すメダル枚数を示してある。スロットマシン1では、抽選手段42により当選した役が内部当選役になる。そして、この内部当選役を構成する図柄20が入賞図柄である。さらに、入賞ライン111〜115(図3参照。)上に入賞図柄が並んだとき、その内部当選役が入賞役となる。
このスロットマシン1は、図3に示すごとく外観的な構成を有している。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、矩形状の図柄表示窓11を設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の鉛直方向上側に、液晶表示部53、及び左右一対のスピーカ520を配設してなると共に、鉛直方向下側に、スロットマシン1の基部をなすベース部100を形成してなる。
ベース部100は、図3に示すごとく、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して、遊技者に向けて相対的に張り出すように形成してある。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、下端部にメダルを払い出すメダル受け皿15を有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、図3に示すごとく、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを賭けるためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、遊技に賭けるメダルを投入するメダル投入口630とを配設してある。操作パネル13には、変動開始手段62を構成するスタートレバー62A及びスタートボタン62L、62C、62R、変動停止手段61を構成する一括停止ボタン61A及びストップボタン61L、61C、61Rを配置してある。
スタートレバー62Aは、全てのリール2の図柄変動を一括して開始するためのものである。スタートボタン62L、62C、62Rは、各リール2の図柄変動を個別に開始するためのものである。一括停止ボタン61Aは、全てのリール2の図柄変動を一括して停止するためのものである。ストップボタン61L、61C、61Rは、各リール2の図柄変動を個別に停止するためのものである。なお、ストップボタン61L、61C、61R及び一括停止ボタン61Aは、全てのリール2が変動中であるときに有効に機能するように構成してある。
図柄表示窓11は、図3に示すごとく、3行3列の2次元マトリクス状に配置された9個の図柄20を表示するように構成してある。前面枠体10における図柄表示窓11に当たる部分は、遊技者側から図柄20が見えるように透明な樹脂プレートにより形成してある。樹脂プレートには、入賞対象となる図柄の並び方向である入賞ライン111〜115を印刷してある。入賞ラインとしては、水平方向の入賞ライン111〜113と対角方向の入賞ライン114,115とがある。
次に、本例のスロットマシン1は、図1及び図3に示すごとく機械的な構成を備えている。スロットマシン1は、上記の構成のほかに、スロットマシン1の全体動作を制御するための制御基板3と、遊技媒体として投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63と、リール2の回転位置を検知するリール位置検知部66と、リール2を回転駆動するリール駆動部51と、スピーカ520を駆動する音声出力部52と、メダルを払い出すメダル払出部54と、遊技を演出するための各種表示部55と、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定する設定値操作部68とを有している。
リール2は、図1及び図4に示すごとく、左リール2Lと、中リール2Cと、右リール2Rとよりなる。各リール2L、2C、2Rは、略円柱形状をなし、その外周面には、略一定の間隔を設けて7種類21個の図柄20を配置してある。各リール2L、2C、2Rは、その回転方向における1カ所の基準位置に基準位置片(図示略)を設けてなる。この基準位置片は、リール位置検知部66が検知する被検知片としての部材である。なお、リール2としては、本例の回転式リールのほか、ディスプレイ上に表示する図柄20を変動させる画像式リールを採用することもできる。
左リール2Lは、図1、図3及び図4に示すごとく、図柄表示窓11に表示する3行×3列の2次元マトリクスにおける左端の一列をなす。右リール2Rは、2次元マトリクスにおける右端の一列をなす。中リール2Cは、2次元マトリクスにおける中央の一列をなしている。なお、本例では、図4に示すごとく、各リール2L、2C、2Rごとに、7種類の図柄20の配置序列を変更してある。
スタートボタン62L、62C、62Rは、図1及び図3に示すごとく、各リール2に対する制御信号である変動開始信号を遊技者の操作タイミングで発生するように構成してある。スタートレバー62Aは、全てのリール2に対して一括して変動開始信号を発生するように構成してある。なお、1基のリール2の変動中にスタートレバー62Aを操作することもできる。この場合には、他の2基のリール2に対して一括して変動開始信号を発生できる。
ストップボタン61L、61C、61Rは、各リール2の制御信号である変動停止信号を遊技者の操作タイミングで発生するように構成してある。一括停止ボタン61Aは、全てのリール2に対して一括して変動停止信号を発生するように構成してある。なお、1基のリール2を停止した後で一括停止ボタン61Aを操作することもできる。この場合には、他の2基のリール2に対して一括して変動停止信号を発生できる。
リール駆動部51は、図1に示すごとく、ステップ単位で制御し得るステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール2を回転駆動するように構成してある。このステッピングモータは、制御基板3から取り込む制御パルス毎に、1ステップずつ回転するように構成してある。そして、リール駆動部51は、上記変動開始信号を取り込んでリール2の回転(図柄変動)を開始すると共に、上記変動停止信号を取り込んでリール2を停止するように構成してある。
リール位置検知部66は、図1に示すごとく、各リール2L、2C、2Rの上記基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力するセンサである。詳しくは後述するが、本例では、この検知信号の発生後に、制御基板3が発生した制御パルス数、すなわち、上記基準位置片の通過後にステッピングモータが回転したステップ数に基づいて、各リール2L、2C、2Rの上記基準位置(基準位置片の取り付け位置。)の回転方向位置を計算した。
ベットボタン64は、図1及び図3に示すごとく、遊技賭け数としてマックスベット数である3ベットを指定するためのボタンである。このベットボタン64は、最大賭け数である遊技賭け数3を表す3ベット信号を発生するように構成してある。なお、遊技(ゲーム)毎に3枚のメダルを賭ける、いわゆるマックスベット機である本例のスロットマシン1に代えて、遊技者の好みにより、遊技賭け数を選択的に設定可能なタイプのスロットマシンであっても良い。この場合には、上記ベットボタンとしては、3ベット信号を発生するマックスベットボタンのほか、シングルベット信号を発生するシングルベットボタンを設けるのが良い。
投入メダル検知部63は、図1及び図3に示すごとく、メダル投入口630からメダルが投入されるごとに、インサート信号を出力するように構成してある。3回のインサート信号が上記の3ベット信号に相当している。なお、マックスベット機であるスロットマシン1では、3枚のメダルを投入するか、上記ベットボタン64を押すとスタートレバー62A及びスタートボタン62L、C、Rが有効状態に設定され、ゲーム開始条件が成立する。
メダル払出部54は、図1及び図3に示すごとく、制御基板3の制御により所定枚数のメダルをメダル受け皿15に払い出すように構成してある。設定値操作部68は、ボーナス役の当選確率を6段階に設定する設定値を変更するためのものである。
上記制御基板3は、図1及び図3に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32とを有している。CPU31は、ROM33に格納したソフトウェアプログラムを実行することにより、乱数を発生する乱数発生手段48、入賞ライン111〜115上の図柄20の組み合わせを判断する入賞役判定手段49、リール駆動部51を制御するリール制御手段45、内部当選役を抽選する抽選手段42、リール2のスタートタイミングを調整するスタート遅延手段41、及び停止図柄を設定する停止図柄設定手段44の各機能を実現するように構成してある。
ROM33は、図1に示すごとく、抽選手段42が内部当選役の抽選に用いる乱数テーブルを記憶している。乱数テーブルは、乱数発生手段48が発生した乱数に基づいて参照され、図3に示すごとく、内部当選役の抽選を実施し得るように構成してある。
乱数発生手段48は、図1に示すごとく、CPU31の内部演算により乱数を発生する手段である。本例の乱数発生手段48は、スタートレバー62Aあるいはスタートボタン62L、C、Rの変動開始信号をトリガー信号として乱数を発生させ、抽選手段42に入力するように構成してある。なお、本例では、上記の乱数として、所定の数値範囲に属する0以上の整数を発生するように乱数発生手段48を構成した。
抽選手段42は、図1に示すごとく、乱数発生手段48が発生した乱数に基づいて上記乱数テーブルを参照し、内部当選役を抽選するように構成してある。本例の第1の抽選手段42が抽選する内部当選役は、図2に示すごとく、BIGボーナス、REGボーナス、15枚役、8枚役、3枚役、2枚役、リプレイの7種類の役である。抽選手段42は、BIGボーナス又はREGボーナスが当選したとき、BIGボーナスフラグあるいはREGボーナスフラグをRAM34に格納するように構成してある。つまり、抽選手段42は、スタートレバー62Aが操作されるか、スタートボタン62L、C、Rのいずれかが操作されたときに発生する変動開始信号をトリガー信号として内部当選役を抽選するように構成してある。
リール制御手段45は、リール駆動部51(含、ステッピングモータ)に制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させるように構成してある。リール制御手段45は、リール駆動部51に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータが回転したステップ数をカウントするように構成してある。ここで、本例のリール制御手段45は、各リール2の上記基準位置片の検知信号を取り込むごとに上記ステップ数をゼロリセットするように構成してある。そして、これにより、本例のリール制御手段45は、直近の検知信号の後に生じた上記ステップ数をカウントし得る。
停止図柄設定手段44は、図1に示すごとく、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内で、入賞ラインに停止させる停止図柄を選択的に設定するように構成してある。
停止図柄設定手段44は、上記変動停止信号をトリガー信号として、リール制御手段45がリール駆動部51に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータのステップ数を取り込む。そして、停止図柄設定手段44は、取り込んだステップ数に基づいて、入賞ライン111〜115上に瞬間的に位置する図柄20であるビタ図柄を計算するように構成してある。本例では、上記ビタ図柄を含めて後続して現れる4つの図柄20を、入賞ライン111〜115に停止し得る所定の変動範囲として設定した。停止図柄設定手段44は、この所定の変動範囲に属する図柄20のうちのいずれかを選択して停止図柄として設定するように構成してある。
本例の停止図柄設定手段44は、上記所定の変動範囲内に内部当選役の入賞図柄があれば、当該入賞図柄を入賞ラインに対する停止図柄として設定する。一方、上記所定の変動範囲内に入賞図柄がなければ、上記ビタ図柄を停止図柄として設定する。停止図柄設定手段44は、設定した停止図柄をリール制御手段45に入力するように構成してある。本例では、停止図柄設定手段44とリール制御手段45との組み合わせにより、上記のごとく設定した停止図柄を入賞ライン上に停止させるという、いわゆる引き込み制御を実現している。
なお、引込制御としては、上記のようなコントロール方式のほか、停止パターンテーブルを採用した他の制御方式を採用することもできる。引込制御に適用し得る各制御方式は、後述するスタート遅延手段41による遅延制御に対しても展開が可能である。
スタート遅延手段41は、図1に示すごとく、上記変動開始信号を遅延してリール制御手段45に入力することにより、各リール2の図柄変動を開始するタイミングを遅延するように構成してある。本例のスタート遅延手段41は、抽選手段42から取り込んだ内部当選役に対応する入賞図柄が揃った状態、すなわち、瞬間的に入賞ライン111〜115に沿って上記入賞図柄が揃うような変動状態を実現するよう、各リール2の変動開始タイミングを遅延する。なお、本例では、190msec、すなわち、変動図柄数にして4図柄の所定の遅延範囲内で図柄変動を開始するタイミングを遅延した。
スタートレバー62Aの操作により各リール2に対する変動開始信号が一括して発生した場合には、上記変動状態を実現するように各リール2の変動開始タイミングを個別に遅延する。一方、スタートボタン62L、C、Rの操作により各リール2に対する変動開始信号が個別に発生した場合には、対応するリール2の入賞図柄と、図柄変動中の他のリール2における入賞図柄とが上記の変動状態を満たすようにリール2の変動開始タイミングを遅延する。なお、最初に変動開始するリール2については、図柄変動を開始するタイミングを遅延しても良いし、遅延しなくても良い。
入賞役判定手段49は、図1に示すごとく、各リール2L、2C、2Rが停止した後、各リール2L、2C、2Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部51)について、リール制御手段45から上記ステップ数を取り込む。そして、取り込んだステップ数に基づいて、入賞ライン上で停止した図柄20の種類をリール2ごとに求め、入賞ライン上の図柄20の組み合わせを読み取るように構成してある。入賞役判定手段49は、入賞ライン上の図柄20の組み合わせについて入賞役が成立するか否かを判定する。
以上のように構成したスロットマシン1の動作について、図5〜図7を用いて説明する。図5は、リール2の基本的な制御の流れを示している。図6は、リール2の図柄変動を開始する処理の流れを示している。図7は、リール2の図柄変動を停止する処理の流れを示している。
まず、図5を用いて、リール2の基本的な制御の流れについて説明する。本例では、P101のごとく各リール2の変動開始処理を実施した後、P102のごとく各リール2の変動停止処理を実施した。
次に、リール2の変動開始処理について、図6を用いて説明する。
ステップS101並びにステップS102では、全てのリール2が停止しているか否か、ゲーム開始条件が成立しておりスタートレバー62A及びスタートボタン62L、C、Rが有効化されているか否かを判断する。全てのリール2が停止しており、かつ、ゲーム開始条件が成立している場合には、変動開始信号が発生するまで待機する(ステップS103)。変動開始信号が発生した場合には、ステップS104のごとく、当該変動開始信号をトリガー信号として内部当選役の内部抽選を実施する。続いてステップS105では、変動開始信号の発生源を判断する。
スタートレバー62Aの操作による変動開始信号である場合には、ステップS106のごとく、全てのリール2の図柄変動を開始する。一方、スタートボタン62L、C、Rのうちのいずれかの操作による変動開始信号である場合には、ステップS116のごとく、対応するリール2の図柄変動を開始する。なお、スタートボタン62L、C、Rの操作により各リール2の図柄変動を個別に開始する際には、音や光や振動などの演出を実施することも良い。この場合には、スタートボタン62L、C、Rによる個別の図柄変動の開始を演出して、遊技の興趣を高めることができる。また、従来の図柄変動停止毎の演出に加え、上記の様に図柄変動開始毎の演出を加えられるため、演出機会を増加させることが可能となり、演出の幅を広げることができる。
ステップS107では、未だ図柄変動を開始していないリール2があるか否かを判断する。全てのリール2について図柄変動が開始済みの場合には、処理を終了する。一方、いずれかのリール2の図柄変動が開始されていない場合には、ステップS108に移行し、スタートレバー62Aあるいはスタートボタン62L、C、Rの操作を待機する。スタートレバー62Aあるいはスタートボタン62L、C、Rが操作された場合には、変動開始のタイミングの遅延量を計算する。
具体的には、内部当選役(当たり役)に対応する入賞図柄が変動中のリール2と変動開始するリール2との間で揃って変動する状態、すなわち、瞬間的に入賞ライン上に入賞図柄が揃う変動状態を実現するよう、リール2の変動開始の遅延量を計算する。この遅延量が所定の遅延範囲内にある場合(ステップS109)には、当該遅延量分だけ遅延(ステップS110)してリール2の回転を開始する(ステップS111)。一方、上記遅延量が所定の遅延範囲外にある場合(ステップS109)には、リール2の変動開始タイミングを遅延せずにリール2の回転(図柄変動)を開始する(ステップS111)。
なお、上記遅延量が所定の遅延範囲外にある場合(ステップS109)の処理については、上記に代えて、上記変動状態にできるだけ近づくように変動開始タイミングの遅延を実施することも良い。上記の遅延制御により上記変動状態に少しでも近づければ、図柄変動を停止する際の引込制御によって入賞ライン111〜115上で入賞図柄を停止できる可能性を高くできる。
次に、リール2の図柄変動を停止する処理について、図7を用いて説明する。
まず、ステップS201のごとく全てのリール2について図柄変動中であるか否かを判断する。全てのリール2が図柄変動中である場合には、ストップボタン61L、C、Rのいずれかが操作される(ステップS202)か、一括停止ボタン61Aが操作される(ステップS207)まで待機する。
いずれかのストップボタン61L、C、Rが操作された場合(ステップS202)には、内部当選役(当たり役)の入賞図柄を停止するための引込量を計算する。この引込量が引込制御の引込範囲内にある場合(ステップS203)には、当該引込量分だけ引き込んで(ステップS204)リール2の図柄変動を停止する(ステップS205)ことにより入賞図柄を停止させる。それ以外の場合には、図柄変動を停止するタイミングを遅延せず、変動停止信号をトリガー信号として直ちに変動停止するビタ止まり制御を実施する(ステップS205)。
一方、一括停止ボタン61Aが操作された場合(ステップS206)には、図柄変動中の各リール2について、当たり役である内部当選役の入賞図柄を停止するための引込量を計算する。各引込量が引込制御の範囲内にある場合(ステップS207)には、ステップS208〜ステップS209のごとく、上記引込量分だけ引き込んで(ステップS208)各リール2の図柄変動を停止する(ステップS209)ことで、入賞ライン(入賞ライン111〜115のうちのいずれか。)上に入賞図柄を停止させる。一方、引込範囲外である場合には、引込制御を実施せず、ビタ止まり制御により各リール2の図柄変動を停止する(ステップS209)。もちろん、ステップS203、S207において「NO」と判断した場合であっても、内部当選役以外の入賞役をはずすための引込制御が実施される。
上記のごとく、ステップS202においてストップボタン61L、C、Rのうちのいずれかが操作された場合には、ほかの2基のリール2の図柄変動は未だ停止していない。そこで、再び、ストップボタン61L、C、Rあるいは一括停止ボタン61Aが操作されるまで待機した(ステップS210)。その後、ストップボタン61L、C、Rが操作された場合(ステップS202)の処理については、上記と同様である。その後、一括停止ボタン61Aが操作された場合(ステップS206)の処理については、変動停止する対象のリール2が2基以下である点を除いて上記一括停止ボタン61Aが操作された場合と同様である。
その後、全てのリール2について図柄変動が停止した後(ステップS210)、P103のごとく、入賞役を判定する入賞処理を実施した。
なお、ここで、本例のスロットマシン1では、リール2の図柄変動の開始が成功し、入賞図柄が入賞ライン(入賞ライン111〜115のうちのいずれか。)に対応する位置関係を保持しながら変動する変動状態が実現できた場合には、上記一括停止ボタン61Aで全てのリール2の図柄変動を停止させるのが良い。一方、リール2の図柄変動の開始が失敗し、上記の変動状態を実現できなかった場合には、上記ストップボタン61L、C、Rによる目押しに挑戦するのが良い。この場合には、変動開始時の失敗をリカバーして入賞ライン(入賞ライン111〜115のうちのいずれか。)上に入賞図柄を停止できる可能性がある。
次に、リール2の図柄変動を開始する際に実施する遅延制御の内容について説明する。図8の左側3列(図4と同様の配列図。)に示すごとく図柄20を配列した3基のリール2について、右側3列における最上段3行のごとく斜め方向に「777」が揃って変動するという変動状態を例として説明する。ここで、各リール2では、変動開始前において実線で囲んだ部分が図柄表示窓11に停止しているものとする。すなわち、左リール2Lでは図柄番号6〜図柄番号8が表示され、中リール2Cでは図柄番号11〜図柄番号13が表示され、右リール2Rでは図柄番号6〜図柄番号8が表示されている。
まず、遅延制御なしに上記斜め方向に「777」が揃う変動状態を実現するための変動開始条件を説明し、次に、遅延制御を利用して当該変動状態を実現するための変動開始条件を説明する。
図柄変動中の左リール2Lに対する中リール2Cの理想的な変動開始条件、すなわち、左リール2Lの図柄番号8の「7」と中リール2Cの図柄20の「7」とが上記斜め方向に揃って変動する状態を、遅延制御なしで実現するための条件について説明する。図柄変動中の左リール2Lに対して中リール2Cの図柄変動を開始する場合には、左リール2Lの図柄番号19〜図柄番号21が図柄表示窓11に位置した瞬間に中リール2Cの図柄変動を開始(スタートボタン62Cを操作。)できれば、左リール2Lの図柄番号8の「7」と右リール2Cの図柄番号20の「7」とが斜め方向に揃って変動するという変動状態を実現できる。さらに、当該変動状態のもとで図柄変動中の左リール2L及び中リール2Cに対しては、左リール2Lの図柄番号4〜図柄番号6、及び中リール2Cの図柄番号17〜図柄番号19が図柄表示窓11に位置した瞬間に右リール2Rの図柄変動を開始(スタートボタン62Rを操作。)できれば良い。
遅延制御を行う本例のスロットマシン1では、図8を用いて以下に説明するように上記の変動開始条件を緩和できる。なお、本例では、遅延制御の最大遅延量である上記所定の遅延範囲を190msec、4図柄に設定してある。
図柄変動中の左リール2Lに対して中リール2Cの図柄変動を開始する場合、上記のごとく左リール2Lの図柄番号19〜図柄番号21が表示された瞬間が理想的な変動開始条件となる。4図柄までの上記所定の遅延範囲内を加味すれば、左リール2Lの回転上流側4図柄まで当該変動開始条件を拡張できる。すなわち、図柄番号19〜図柄番号21に対して回転上流側に4図柄シフトした図柄番号15〜図柄番号17が表示された瞬間から図柄番号19〜図柄番号21が表示された瞬間までの左リール2Lの回転期間(同図中、一点鎖線で囲む回転期間。)内にスタートボタン62Cを操作できれば、上記変動状態を実現できる。なお、遅延制御を加味した右リール2Cの変動開始条件についても同様に緩和される。
以上のように、説明したリール2の変動開始制御の内容について、図柄表示窓11を介して観察される状況に沿って説明する。図8に示すリール2の停止状態(同図右側の配列中、実線で囲んだ範囲が図柄表示窓11に停止した状態。)は、図9(a)の状態に相当している。左スタートボタン62Lを操作すると図9(b)に示すごとく左リール2Lの図柄変動を開始できる。次に、中スタートボタン62Cを上記のごとくタイミング良く操作できれば、図9(c)のごとく図柄変動する左リール2L及び中リール2Cについて、同図(f)に示すように2つの図柄「7」が斜めに揃って変動する変動状態を実現できる。
なお、上記のような右下がりの斜め方向に図柄「7」が揃った変動状態だけでなく、横並びや右上がりの斜め方向に図柄「7」が揃った変動状態を実現しても良い。このとき、図柄変動中の左リール2Lに対して中リール2Cの図柄変動を開始する際の理想的な変動開始条件は、図8に示すごとく、図柄番号20〜図柄番号1が表示された瞬間(横並びの場合。)あるいは図柄番号21〜図柄番号2が表示された瞬間(右上がりの場合。)となる。
さらに、右スタートボタン62Rを上記のごとくタイミング良く操作できれば、図9(d)のごとく図柄変動する左リール2L、中リール2C、及び右リール2Rについて、同図(g)に示すように3つの図柄「7」が斜めに揃って変動する状態を実現できる。 当該変動状態を実現できた場合には、例えば、一括停止ボタン61Aを停止することで斜めに図柄「7」が揃うボーナス役の入賞を得ることができる。
なお、左リール2Lは、図10に示すごとく、図柄21と図柄8とに2箇所の「7」を有している。したがって、同図に示すごとく、図柄番号21の「7」を利用して上記と同様の変動状態を実現することができる。この場合には、先ほどの説明と同様の考え方に基づき、図柄番号7〜図柄番号9が表示された瞬間から図柄番号11〜図柄番号13が表示された瞬間までの左リール2Lの回転期間内にスタートボタン62Cを操作して中リール2Cを始動できれば、斜め方向に図柄「7」が揃った変動状態を実現し得る。
このように、本例のスロットマシン1では、リール2の図柄変動を停止する際の目押しの楽しみに加えて、リール2の変動開始時のスタートボタン62L、C、Rを操作する楽しみを提供することができる。
遊技者にあっては、リール2を狙ったタイミングで始動できれば、入賞図柄が揃って変動する状態を視認でき、その後、簡単に入賞を獲得し得るという変動状態を楽しむことができる。遊技者は、リール2の図柄変動を開始させる際にも、いわゆる目押しと同種の興趣を感じることができる。
なお、本例では、スタートレバー62Aの操作により停止中のリール2全てが変動開始するので、図9(a)の停止状態にて、中リール2Cを変動開始し、当該中リール2Cが図柄番号18〜20を表示したタイミング(あるいは遅延範囲に属するタイミング。)でスタートレバー62Aを操作すれば、3つのリール2について図柄「7」が揃った変動状態を実現し得る。この変動状態において一括停止ボタン61Aをタイミング良く操作すれば、2回の目押しのみで図柄「7」を揃えることができる。さらに、ゲーム開始時において各リール2の図柄「7」が全て遅延範囲あるいは引込範囲にある場合には、スタートレバー62Aの操作に次いで一括停止ボタン61Aを目押し操作すれば、そのまま図柄「7」を揃えることが可能になる。言うまでもなく、リール2毎の目押しよりも、上記の変動状態にある複数のリール2を一括停止する目押しの方が容易である。
また、遊技(ゲーム)の繰り返しに応じて次第に上記変動状態に近づけていくように制御することも可能である。この場合には、目押しが不得手な初心者等であっても一括開始と一括停止とを繰り返すことで、遊技(ゲーム)の繰り返しに応じて徐々に上記変動状態を実現していくことができる。なお、このような制御を特定の遊技状態に限定して実施することもできる。
なお、リール2の個別に始動し得る遊技を限定的に実施することも良い。例えば、ハズレ役以外の内部当選役が当選して何らかの内部当選フラグが成立したときに限定して、リール2の図柄変動を個別に開始させることができる。さらに、例えば、チャレンジタイムや確変中やBIGボーナス中の小役ゲーム等、特別な遊技状態に限定してリール2を個別に始動させることもできる。
さらになお、全てのリール2の図柄変動を開始させようとするスタートレバー62Aの操作時において、当たり役である内部当選役が当選している場合に各リール2の遅延制御を実施することも良い。例えば、横一列の「777」であるとか、図11に示すごとく図柄「太陽」からなるV字状など特定の模様を図柄表示窓11を介して視認し得るように各リール2の遅延制御をすることができる。一方、ハズレ役が内部当選した場合には、図柄表示窓11を介してばらばらの図柄変動状態を視認し得るようにするのが良い。この場合には、図柄変動中のリール2を利用して、内部当選役や内部当選役の当選期待度を遊技者に報知することができる。
なお、図11に示すごとく、図柄「太陽」からなるV字状の変動模様に基づけば、引込制御によりボーナス入賞の図柄組合せ11(b)を実現できる。具体的には、図柄表示窓11にSの部分の図柄組合せ11(a)が表示された瞬間に一括停止ボタン61Aを操作すれば、左リール2L及び右リール2Rの2図柄引き込み、中リール2Cのビタ止まりにより上記の図柄組合せ11(b)を実現できる。つまり、変動開始時の遅延制御により内部当選役を揃えずに内部当選役や内部当選役の当選期待度(例えば、内部当選役に関する情報など。)を遊技者に報知する一方、変動停止時には内部当選役が揃う様に引込制御を行うことができる。この場合には、全く新規な遊技性を提供することができる。また、リール2の図柄変動中に「中リールの「7」図柄を狙え!」等、一括停止ボタン61Aの最適な操作タイミングを遊技者に報知するようにしても良い。
さらに、本例のスタート遅延手段41による遅延制御を利用すれば、例えば、内部当選していない入賞役が揃うような変動状態を実現すると共に、変動停止時の引込制御により当該入賞役が揃わないように各リール2を停止させることも良い。この場合には、スロットマシン1の遊技性の幅を広げ、遊技者の期待感を煽り、射幸心を刺激することができる。
また、図12に示すごとく、メインリール2とは別にサブリール25を設けたスロットマシン1について、本例の個別始動制御や始動時の遅延制御等をサブリール25の制御に適用することもできる。例えば、当たり役が内部当選した場合に限定してサブリール25を個別に始動制御すれば、遊技者に対して期待度報知でき、射幸心を煽ることができる。さらに、例えば、図柄変動中のサブリール25が、内部当選フラグに応じた所定の変動模様を表示するよう、各サブリール25を遅延制御することも良い。この場合にも、遊技者に対して期待度報知でき、射幸心を煽ることができる。
サブリール25の図柄変動制御のフローとしては、例えば、以下のように構成することもできる。スタートレバー62の操作に応じて、全てのメインリール2を始動させると共に左サブリール25Lを始動させる。その後、左ストップボタン61Lが操作されたときには、左メインリール2Lを停止させると共に中サブリール25Cを始動させる。中ストップボタン61Cが操作されたときには、中メインリール2Cを停止させると共に右サブリール25Rを始動させる。右ストップボタン61Rが操作されたときには、右メインリール2Rを停止させると共に全てのサブリール25を一括停止させる。なお、一般に、規則等の規制が及ばないサブリール25の図柄変動制御では、上記のような変動模様による期待度報知を効果的に実施することが可能である。
以上の通り、本例のスロットマシン1において実現し得る各種の制御を説明したが、本例のスロットマシン1によれば、遊技者のレベルや発動中の遊技状態等に応じて、複雑な遊技性を設定することも、容易な遊技性を設定する可能である。すなわち、本例のスロットマシン1は、遊技者に対して実に幅広い遊技性を提供し得る優れた特性を備えたものである。
(実施例2)
本例は、実施例1のスロットマシンを基にして、ストップボタンあるいはスタートボタンの構成を変更した例である。この内容について、図13を用いて説明する。
第1の例は、図13に示すごとく、ストップボタンとスタートボタンとを共用した個別停止ボタン60を設けた例である。スロットマシン1は、各リール2に対応して3つの個別停止ボタン60を備えている。各個別停止ボタン60は、スタートレバー620が有効化されると同時に有効となり、対応するリール2が図柄変動を開始するまでの期間においてスタートボタンとして有効に機能する。一方、全てのリール2が図柄変動を開始した後、対応するリール2が停止するまでの期間においてストップボタンとして機能する。
第2の例は、同図に示すごとく、個別のスタートボタンを省略すると共に、実施例1のスタートボタンの機能をスタートレバー620に持たせた例(つまり、個別始動スイッチ手段をスタートレバーとした場合の例。)である。このスロットマシン1では、スタートレバー620による一括変動開始を廃止してある。スロットマシン1は、スタートレバー620を操作する毎に、左リール2L、中リール2C、右リール2Rの順番で図柄変動を開始できるように構成してある。
上記第1及び上記第2の例のスロットマシン1によれば、操作系をなすハードウェア構成を簡略化できる。従来のスロットマシンとの相違点を低減でき、ソフトウェアの変更のみにより本発明のスロットマシンを実現できる可能性がある。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
さらに、一括停止ボタン(図13における符号610。)を省略すると共に、個別停止ボタン60に一括停止機能を持たせることも良い。例えば、個別停止ボタン60のいずれかが操作された際、図柄変動中の各リール2について、一括停止による引込範囲に入賞役があるか否かにより一括停止するか、対応のリール2のみを個別に停止するかを切り替えすることができる。
また、一括停止ボタン(図13における符号610。)を省略し、かつ、一括停止の機能を省略することもできる。この場合には、例えば、各個別停止ボタン60をリズミカルに操作することで、図柄が揃って変動する状態をそのまま維持して停止し得るという遊技性を実現することができる。
さらに、個別停止ボタン60を省略して一括停止ボタン610のみの構成や、特定のリール2のみに個別対応するスタートボタンを設け、その他はスタートレバー620の操作により一括して回転開始する構成としても良い。つまり、本発明の遊技性が実現できれば、ハード構成としては様々な構成を採用することができ、実施例に限定されるものではない。
(実施例3)
本例は、実施例1のスロットマシンを基にして、リールの変動開始制御の内容を変更した例である。この内容について、図14を用いて説明する。
本例のスロットマシンの制御では、実施例1における図6の処理フローにおけるステップS116に続いて以下に説明する処理ステップを実施する。
実施例1と同様、ステップS116のごとく、操作されたスタートボタン62L、C、Rに対応するリール2の図柄変動を開始する。続く、ステップS117では、抽選手段42が抽選した内部当選役を取り込む。
ステップS118では、変動開始したものを除くいずれか他のリール2を選択する。ステップS119では、選択したリール2について、内部当選役に対応する入賞図柄が図柄表示窓11に表示されているか否かを判断する。入賞図柄が図柄表示窓11に表示されていない場合には、当該選択したリール2を1回転以内の範囲で図柄変動させることにより入賞図柄を図柄表示窓11に停止させる(ステップS120)。一方、選択したリール2について入賞図柄が図柄表示窓11に停止した状態にある場合あるいは、上記内部当選役がハズレ役である場合には、図柄変動を実施しない。さらに、ステップS121のごとく、次のリール2を選択して、以上説明したのと同様の処理を実施する。
以上のように、本例のスロットマシンでは、1つめのリール2の図柄変動を開始した際、停止中の他の2つのリール2について入賞図柄が表示されるよう、各リール2が1回転以内の範囲で図柄変動する。そのため、遊技者にあっては、1つめのリール2を始動した際に他の2つのリール2が表示する図柄に応じて内部当選役を推定し、遊技の期待感を盛り上げていくことができる。また、遊技者は、推定した内部当選役に対応する入賞図柄が揃って変動するようなタイミングを狙って、2つめ、3つめのリール2の図柄変動を開始させることができる。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
さらになお、入賞図柄を図柄表示窓11に停止させるためのリール2の図柄変動としては、1回転以上であっても良い。さらに、1つめのリール2を始動する際、上記のように他のリール2について入賞図柄を表示させると共に、遊技者に入賞図柄を報知することもできる。
またさらに、内部当選役を表示するための図柄変動を行うリール2の数や、図柄変動を行った際の内部当選役の表示態様により内部当選役や内部当選役の当選期待度を報知するようにするのも良い。
実施例1における、スロットマシンの構成を示すブロック図。 実施例1における、スロットマシンの役、図柄組み合わせ、払出メダル数を説明する説明図。 実施例1における、スロットマシンを示す正面図。 実施例1における、各リールの図柄の配列を示す配列図。 実施例1における、リールの基本的な制御を示すフロー図。 実施例1における、リールの始動制御を示すフロー図。 実施例1における、リールの停止制御を示すフロー図。 実施例1における、リールの始動タイミングを説明する説明図。 実施例1における、リールの個別始動の成功例を説明する説明図。 実施例1における、その他のリールの始動タイミングを説明する説明図。 実施例1における、リールの遅延制御による期待度報知を説明する説明図。 実施例1における、その他のスロットマシンを示す正面図。 実施例2における、スロットマシンを示す正面図。 実施例3における、リールの始動制御を示すフロー図。
符号の説明
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
2 図柄変動手段(リール)
20 図柄
3 制御基板
41 スタート遅延手段
45 変動制御手段(リール制御手段)
61 変動停止手段
61A 一括停止ボタン
61L、61C、61R ストップボタン
62 変動開始手段
62A スタートレバー
62L、62C、62R 個別始動スイッチ手段(スタートボタン)

Claims (7)

  1. 入賞ライン上に並んだ図柄の組み合わせに応じて入賞を与えるために、一定の序列に従って図柄を変動させる複数の図柄変動手段と
    図柄の変動を開始させようとする遊技者の操作を取り込み、変動開始信号を発生するように構成した変動開始手段と、
    上記複数の図柄変動手段の全てが停止している状態で上記変動開始手段が操作されたときに発生した変動開始信号を契機として内部当選役を抽選する抽選手段と、
    図柄の変動を停止させようとする遊技者の操作を取り込み、変動停止信号を発生するように構成した変動停止手段と、
    上記変動開始信号を取り込んで図柄の変動を開始すると共に、上記変動停止信号を取り込んで図柄の変動を停止するように上記各図柄変動手段を個別に制御するための変動制御手段とを有しており、
    上記変動開始手段は、上記複数の図柄変動手段のうちのいずれか1つの図柄変動手段のみの図柄変動を開始させようとする遊技者の操作を取り込み、対応する上記図柄変動手段に対する上記変動開始信号を発生するように構成した個別始動スイッチ手段を含み、
    上記変動停止手段は、上記複数の図柄変動手段の全ての図柄変動を停止させようとする遊技者の操作により、全ての上記図柄変動手段に対する上記変動停止信号を発生するように構成した一括停止ボタンと、
    上記複数の図柄変動手段のうちのいずれか1つの図柄変動手段のみの図柄変動を停止させようとする遊技者の操作により、対応する上記図柄変動手段に対する上記変動停止信号を発生するように構成した個別停止ボタンと、を含む一方、
    全ての上記図柄変動手段が図柄を変動する状態で、上記一括停止ボタンと上記個別停止ボタンとの双方が操作可能に設定されるように構成してあり、
    上記変動制御手段は、上記図柄変動手段のうちのいずれかが図柄を変動している状態で、他の図柄変動手段の図柄変動を開始させようとする上記個別始動スイッチ手段の操作に応じて上記変動開始信号を取り込んだ場合には、図柄変動中の図柄変動手段における上記内部当選役に対応する入賞図柄と上記他の図柄変動手段における上記入賞図柄とが、上記入賞ラインに対応する位置関係を保持して変動するために必要な上記他の図柄変動手段の変動開始タイミングの遅延量を計算し、この遅延量が所定の遅延範囲内にある場合に上記他の図柄変動手段の変動開始タイミングを当該遅延量分だけ遅延し、
    全ての上記図柄変動手段が図柄を変動する状態で、上記一括停止ボタンの操作に応じた上記変動停止信号を取り込んだ場合には、上記入賞図柄が上記入賞ライン上に停止するように全ての上記図柄変動手段の図柄を所定の引込範囲内で引き込み、
    全ての上記図柄変動手段が図柄を変動する状態で、上記個別停止ボタンの操作に応じた上記変動停止信号を取り込んだ場合には、上記入賞図柄が上記入賞ライン上に停止するように当該個別停止ボタンに対応した上記図柄変動手段の図柄を所定の引込範囲内で引き込む制御を行うように構成してあることを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項1において、上記変動制御手段は、他の図柄変動手段に先立っていずれかの図柄変動手段を変動開始させるための上記変動開始信号に応じて、当該いずれかの図柄変動手段の図柄変動を開始すると共に、上記内部当選役が当選しているが上記他の図柄変動手段において対応する入賞図柄が表示されていない場合には、当該入賞図柄が表示される停止位置となるように当該他の図柄変動手段を図柄変動させる制御を行い、
    上記変動停止手段は、当該他の図柄変動手段の図柄変動が停止するまでの間、当該他の図柄変動手段に対応する個別始動スイッチ手段による遊技者の操作を取り込み不可能な状態となり、当該他の図柄変動手段の図柄変動が停止した後、当該他の図柄変動手段に対応する個別始動スイッチ手段による遊技者の操作を取り込み可能とするように構成してあることを特徴とするスロットマシン。
  3. 請求項1又は2において、上記変動停止手段は、上記複数の図柄変動手段のうちのいずれかが上記個別停止ボタンの操作により停止しており、他の複数の図柄変動手段が図柄変動中である状態で上記個別停止ボタンが操作された場合には、当該個別停止ボタンに対応する図柄変動手段に対する変動停止信号を発生する一方、上記一括停止ボタンが操作された場合には、図柄変動中の全ての図柄変動手段に対する変動停止信号を発生するように構成してあることを特徴とするスロットマシン。
  4. 請求項1〜3において、上記変動開始手段は、上記複数の図柄変動手段のうち、変動停止中の全ての図柄変動手段の図柄変動を開始させようとする遊技者の操作を取り込み、上記変動開始信号を発生するように構成した一括始動スイッチ手段を含んでおり、
    上記変動開始手段は、上記一括始動スイッチ手段の操作に応じて上記変動開始信号を取り込んだ場合に、上記図柄変動手段の変動開始タイミングを所定の遅延範囲内で遅延する制御を上記図柄変動手段に対して個別に行うように構成してあることを特徴とするスロットマシン。
  5. 請求項4において、上記変動開始手段は、上記各図柄変動手段のうちのいずれかが図柄を変動しており、他の複数の図柄変動手段が図柄変動を停止している状態において、当該他の複数の図柄変動手段のうちのいずれかに対応する上記個別始動スイッチ手段が操作された場合には、当該個別始動スイッチ手段に対応する図柄変動手段に対する変動開始信号を発生する一方、上記一括始動スイッチ手段が操作された場合には、当該変動停止中の全ての図柄変動手段に対する変動開始信号を発生するように構成してあることを特徴とするスロットマシン。
  6. 請求項4又は5において、上記変動制御手段は、上記一括始動スイッチ手段の操作に応じて上記変動開始信号を取り込んだ場合において、上記内部当選役が当選していればその旨又は役の種類を示唆する特定の模様が上記複数の図柄変動手段の変動表示中に視認され得るように各図柄変動手段の変動開始タイミングを遅延する制御を行うように構成してあることを特徴とするスロットマシン。
  7. 請求項6において、上記特定の模様を視認し得るように上記図柄変動手段が図柄を変動する状態で、上記入賞ラインに沿って上記入賞図柄を停止させる最適な操作タイミングを報知する報知手段を備え、
    上記変動制御手段は、上記最適な操作タイミングで上記一括停止ボタンが操作されたとき、上記入賞図柄が上記入賞ライン上に停止するように全ての上記図柄変動手段の図柄を引き込む制御を行うように構成してあることを特徴とするスロットマシン。
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