JP2008072881A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却対象であるステータを直接的に冷却し、ステータの冷却効率を高めたモータを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、ステータ701と、該ステータにオイルを供給する油路432を備えたモータ700であって、
前記油路内の、前記ステータに接触又は近接した位置に、ヒートパイプ1の受熱部1aを設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータに関し、特に、ステータを効率的に冷却可能なモータに関する。
従来から、ステータコアの外周からオイルを供給し、ハウジングとステータコアとの空隙をオイルで満たすことにより、ハウジングとステータ間の熱抵抗を下げるとともに、オイルポンプから受けたオイルを複数のフィンからなるオイルクーラーに通すことにより、冷却効率を高めたインホイールモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、底部のオイルポンプモータにより、底部のオイル溜からケース外部に設けられた油路にオイルを供給し、その油路がケース内上部に設けられた油路に連通し、その油路の出口からステータにオイルを供給するオイル循環において、ケース外部の油路に冷却用フィンとヒートパイプを設けることにより、冷却したオイルをステータに供給するように構成したホイールモータが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−73364号公報 特開平4−185263号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、オイルポンプから受けたオイルをオイルクーラーで冷却しているため、冷却対象であるステータコアを直接的には冷却できないという問題があった。また、オイルクーラーは、複数のフィンからなるものを利用しただけであった。
また、上述の特許文献2に記載の構成では、冷却用フィンと冷却効率の高いヒートパイプの双方を用いているが、冷却対象のステータと離れた、オイルポンプモータに近い位置でオイル冷却を行っているので、特許文献1と同様に、直接的にはステータを冷却できないという問題があった。
そこで、本発明では、冷却対象であるステータを直接的に冷却し、ステータの冷却効率を高めたモータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、ステータと、該ステータにオイルを供給する油路を備えたモータであって、
前記油路内の、前記ステータに接触又は近接した位置に、ヒートパイプの受熱部を設けたことを特徴とする。これにより、冷却効率の高いヒートパイプを用いて、より直接的にステータを冷却でき、冷却効率を高めることができる。
第2の発明は、第1の発明に係るモータにおいて、
前記ヒートパイプは、前記油路外に放熱部を有することを特徴とする。これにより、油路外で放熱部を冷却でき、受熱部で奪った熱を効率的に放熱することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係るモータにおいて、
前記モータは、モータケースに収納され、前記ヒートパイプの受熱部は、前記モータ外周と前記モータケースとの間に配設された前記油路内に設けられたことを特徴とする。これにより、モータケースを備えたモータにおいて、直接的にステータを冷却できる構成とすることができる。
第4の発明は、第3の発明に係るモータにおいて、
前記ヒートパイプの前記放熱部は、前記モータケースの外部に設けられ、放熱フィンと一体的に構成されていることを特徴とする。これにより、ヒートパイプの受熱部で奪ったステータの熱について、効率的に放熱を行うことができる。
第5の発明は、第3の発明に係るモータにおいて、
前記ヒートパイプの前記放熱部は、前記モータケース外周に設けられた放熱リブ内に設けられていることを特徴とする。これにより、ヒートパイプを高い位置に配置でき、飛び石等によるヒートパイプ損傷の危険性を減少させることができる。
本発明によれば、発熱体であるモータのステータを直接的に冷却することができ、冷却効率を高めることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明の一実施例に係るモータの構成を示す断面図である。本実施例に係るモータ700の主要構成要素は、ステータ701と、ロータ706と、モータケース12と、ケースカバー750と、オイルタンク310と、オイルポンプ300と、プレッシャー油路916と、オイルデリバリ930と、油路432と、ヒートパイプ1と、放熱フィン2とからなる。
ステータ701は、ステータコア702と、ステータコイル704とからなる。ステータコア702は、例えば鉄の薄板が半径方向と垂直な方向に積層して構成されてもよいし、一体的な鉄心として構成されてもよいが、加工の容易さから、積層構造のものが利用されてよい。ステータコイル704は、モータ700が三相モータである場合、U相コイル、V相コイル及びW相コイルからなる。本実施例に係るモータは、ブラシレスモータであって、ステータ701にコイルが巻かれているものが好ましく用いられる。コイルが巻回されているステータ701は発熱が多いため、冷却効率を高める要求が大きいからである。
ロータ706は、ステータ701と径方向に対向して配置されている。ロータ701は、ステータ701の磁極に対応する磁極を形成できる材質であればよく、例えば永久磁石等で構成されてよい。
また、ロータ706は、出力軸710を備えており、この出力軸710に駆動対象、又は駆動力を伝えるギヤ等が設けられてよい。出力軸710は、ベアリング820を介してケースカバー750に回転可能に支持されるとともに、反対側でベアリング830を介してモータケース12により回転可能に支持されてよい。なお、ベアリング820及びベアリング830は、転動体として玉を用いるラジアル玉軸受(ボールベアリング)であってよく、例えば、単列深溝ボールベアリングであってよい。
モータケース12は、モータ700の保護のため、ステータ701とロータ706及びその他の構成要素を収容してよい。
同様に、モータカバー750は、ステータ701とロータ706及びその他の構成要素をモータケース12と組み合わさって収容してよい。組立時にモータ700を収容し易いように、モータケース12と別体に構成されている。
オイルタンク310は、モータケース12内の底部に設けられ、オイルを収容する。オイルは、ステータ701の冷却用及びベアリング等の潤滑用に用いられる。オイルタンク310は、オイルポンプ300により汲み上げ可能な位置にあり、モータ700内への供給タンクとしての役割を果たしている。また、オイルタンク310は、ロータ706よりも下方に位置し、モータケース12内のロータ706の下方に設けられたオイル帰還経路313と連通しており、一旦循環したオイルを受けるオイル溜めとしての役割を果たしている。
オイルポンプ300は、オイルタンク310からサクション経路312を介してオイルを汲み上げ、プレッシャー油路916に供給する。プレッシャー油路916から、オイルはオイルデリバリ930に供給される。
オイルデリバリ930は、ステータコア702とモータケース12との間の空間に設けられた円弧状の油路である。ステータコア702の外周に沿って、ステータ701の鉛直方向下方から、ステータ701の上方に行き、更にステータ701の反対側の下方へとステータコア702の周囲でオイルを循環させる。
図2は、ステータ701の冷却及びベアリング820、830の潤滑用の各油路と、ヒートパイプ1と、放熱フィン2の説明図であり、モータカバー750及びモータ700の内部要素を除いた状態で、モータケース12の内部を示す正面図である。図1において、オイルデリバリ930を含む鉛直断面(A−A断面)を中心に図示している。なお、図2において、油路の説明上、関連性の少ない部材は、図示が適宜省略されている。
図2において、オイルポンプ300により、オイルタンク310からサクション経路312を介してオイルが汲み上げられ、プレッシャー油路916を通り、オイルデリバリ930に供給されている。オイルは、円弧状に形成された油路であるオイルデリバリ930内を上昇し、最高点まで到達したらまた円弧に沿ってオイルデリバリ930内を下降し、最終的にはロータ706下部のモータケース12内に設けられたオイル帰還経路313からオイルタンク310に戻る。その循環中、ステータ701の内部の方にオイルを分配する分配穴933と、ステータ701の外側の方にオイルを分配するための分配穴932が数箇所に設けられ、オイルを分配するようになっている。
図1に戻り、オイルの循環経路を説明する。図2において説明したように、下部のオイルデリバリ930に供給されたオイルは、図中の点線にようにステータコア702の外周に沿って循環供給されて上部のオイルデリバリ930に到達し、油路432に通じる径方向外側に開口した分配穴932を通じて、油路432に供給される。同様に、径方向内側に開口し、ステータコア702の内周側に通じる分配穴933を通じて、ステータコア702のコイルエンド705Aからオイルが供給される。
油路432は、ステータに接触する位置に配設され、ステータ701の外周に沿って、出力軸710と平行な方向に延在するように設けられている。オイルは、油路432を通って、コイルエンド705A側から705B側に向かう。この過程で、ステータ701に上部からオイルが供給され、冷却に供する。また、コイルエンド705Bに達したオイルは、ケースカバー750とステータ701との間から下に落ち、ベアリング820に供給されてゆく。
一方、コイルエンド705A側でステータ内周側に供給されたオイルは、コイルエンド705A側を冷却するとともにモータケース12とステータ701との間を下に落ちてゆき、ロータ706を通過してベアリング803を潤滑する。
ここで、油路432内には、ヒートパイプ1の受熱部1aが設けられており、ステータ701で発生した熱を受熱する。オイルの熱伝導率よりもヒートパイプ1の熱伝導率の方が極めて高いため、油路432内のステータ701に接触又は近接した位置に熱伝導性の高いヒートパイプ1を設けることにより、発熱体であるステータ701の発熱を更に効率よく受熱できる構成としたものである。
この点について、図1と図3とを対比して説明する。
例えば、図3は、図1からヒートパイプ1を除いて、オイルの循環のみによって冷却した図を示している。オイルは、ステータ701の上部のオイルデリバリ930から、分配穴932を通り、油路432をP4の矢印のように通り、ステータ701の上部に冷却用のオイルを供給する。油路432内のオイルは、接しているステータ701から熱を奪い、コイルエンド705Bから奪った熱を運び去るので、ある程度の冷却効果は得られる。しかし、油路432内でステータ701から奪う熱は、オイルの熱伝導率に律速されてしまう。
図1に戻ると、図1の構成では、油路432内にヒートパイプ1の受熱部1aが設けられ、ステータ701で発生する熱を、油路432内のステータ701に接触又は近接した位置に設けられたヒートパイプ1により、直接的に効率よく奪うことができる。従って、図3の構成のように単に油路432を設けたよりも、その熱吸収効率は高まり、ステータ701の発熱を効率よく運び去れる。
ヒートパイプ1の受熱部1aは、発熱源であるステータ701の熱を効率よく奪うため、好ましくは、ステータ701に接触して設ける。受熱部1aをステータ701に接触して設けることにより、ステータ701の熱を直接受熱することができるからである。但し、加工上の公差等により、ヒートパイプ1の受熱部1aは、必ずしもステータ701に接触して設けることができない場合もあり得る。このような場合であっても、なるべくステータ701に近接した位置に受熱部1aを配設するようにし、直接的にステータ701の熱を受熱できるように構成することが好ましい。この場合には、ステータ701とヒートパイプ1の受熱部1aとの間に介在するオイルを介してステータ701で発生する熱を受熱する。
ヒートパイプ1は、油路432の外部に放熱部1bを備えていてよい。油路432内で奪ったステータ701の熱を外部に放熱する必要があるからである。更に、ヒートパイプ1の放熱部1bは、モータケース12又はケースカバー750の外に設けられていてよい。モータ700の外部にヒートパイプ1の放熱部1bを設けることにより、モータ700内の発熱をモータ700外に運び去れる。
ヒートパイプ1の放熱部1bは、放熱フィン2が一体的に構成されていてよい。放熱フィン2の放熱機能により、放熱部1bからの放熱がより効果的に外部へ放出できるからである。放熱フィン2は、フィン全体の表面積を大きくして効率的に放熱するため、複数設けられていてもよい。また、放熱フィン2の形状は、例えばヒートパイプ1の延在方向に所定間隔で平板を複数枚重ねて設けられてもよく、棒状の放熱フィン2が所定間隔で複数設けられていてもよい。
ヒートパイプ1は、管の内壁に毛細管構造を持たせた金属製のパイプであり、内部は真空で、少量の水又は代替フロンなどの作動液1cが封入されていてよい。なお、金属は、銅やアルミ等の熱伝導性の優れた材質を利用してよい。
ヒートパイプ1の動作は、例えば、以下の通りであってよい。ステータ701が発熱したときに、受熱部1aで受熱して内部の作動液1cが蒸発して気化し、蒸発潜熱が吸収される。そして蒸気が放熱部1bに音速程度の高速で移動し、そこで冷却されて凝縮して液体に戻り、蒸発潜熱を放出する。凝縮した作動液1cは、毛細管構造を通って受熱部1aに戻るので、連続的に効率よく熱を移動させることができる。
なお、ヒートパイプ1を、ステータ701のステータコア702に圧入して埋め込み、より直接的にステータ701の熱を奪う構造としてもよいが、上述のようにステータコア702は薄板の積層構造であるため、薄板間で微小な隙間ができやすく、熱を伝達することが難しい。また、たとえステータ701が鉄の塊として当初から一体的に構成されていても、ヒートパイプ1をステータコア702に圧入するのは、加工上の公差の問題から非常に困難である。
そこで、本実施例のように、油路432内のステータ701に接触又は近接した位置にヒートパイプ1の受熱部1aを配設すれば、ステータ701との接触は直接に又はオイルを介して確実に担保でき、ステータ701から直接又はオイルを介して伝達された熱については素早く放熱部1bに運んで放熱できるので、ステータ701の発熱を効率よく排出し、放熱することができる。つまり、熱源との接触は熱媒体たるオイルで確実に担保しておき、伝達された熱については素早くステータ701外に運び出して放熱できるので、加工上の困難を伴うことなく、効率よくステータ701を冷却できる構成となっている。
また、本実施例に係るモータ700を、自動車や電車の車両に用いた場合、モータ700は地面に近い位置に設置され、飛び石等により、モータケース12外に設けられたヒートパイプ1の放熱部1bが損傷するおそれがある。このような場合であっても、ヒートパイプ1自体が損傷するだけであり、油路432には影響を与えないので、冷却用及び潤滑用のオイルが外部に漏れることはない。例えば、ヒートパイプ1の放熱部1bが飛び石等により損傷しても、その箇所から作動液1cが漏れたりして冷却能力は低下するかも知れないが、油路432の外部に設けられた箇所の破損であり、油路432に影響を及ぼす訳ではない。よって、たとえヒートパイプ1の一部が損傷しても、油路が損傷した場合に起こり得る潤滑不足等による内部の軸受損傷や歯車損傷、過熱によるモータ機能損傷は起こり得ない。この点、自動車の車両におけるラジエータのオイルが漏れた場合には、エンジンが駄目になってしまうのと好対照をなす。
次に、図2の正面図を用いて、本実施例に係るモータのヒートパイプ1と油路432と他の構成要素との正面から見た位置関係を説明する。
上述のように、オイルデリバリ930はステータ701の外周にほぼ沿って円環状に配設され、適当な間隔で7箇所、オイルデリバリ930の外周側に油路432が設けられている。油路432の内部には、それぞれヒートパイプ1が、紙面に垂直な方向に延在して設けられている。油路432には、オイルデリバリ930から径方向外側に開口する分配穴932を通じてオイルが供給される。同様に、径方向内側に開口する分配穴933を通じて、ステータ701側にオイルは供給される。
油路432内では、ステータ701の外側で、ステータ701からの熱を、ヒートパイプ1の受熱部1a(図示せず)が受熱する。ヒートパイプ1がステータ701に接触して設けられている場合は、ヒートパイプ1の受熱部1aが直接熱を受熱する。ヒートパイプ1がステータ701と近接して設けられている場合には、ヒートパイプ1の受熱部1aが、ヒートパイプ1とステータ701との隙間に介在するオイルを介してステータ701からの熱を受熱する。
ヒートパイプ1の受熱部1aで受熱した熱は、高速で紙面裏面側から表側に向かう方向で移動し、放熱部1bに設けられた放熱フィン2により、放熱する。放熱フィン2は、例えば、図2の上部に設けられた油路432に破線で示したように、鉛直方向に長く延びる細長い形状であってもよい。その他、放熱効率のよい種々の形状の放熱フィン2が好適に利用されてよい。
また、図2においては、ヒートパイプ1がステータ701の外周に沿って7個設けられた例を図示したが、ヒートパイプ1は、もっと密に多く設けられてもよい。
更に、図2においては、円環状のオイルデリバリ930により、ステータ701のコイルエンド705Aに沿ってオイルを供給する例を説明したが、オイルタンク310から、ステータ701の上部に直線的にオイルを搬送するようなオイル供給路を設けるようにしてもよい。ステータ701にオイルを供給する油路432内の、ステータ701に接触又は近接する位置にヒートパイプ1が設けられていれば、そのオイルの供給ルート等は問わず任意に設定可能である。
このように、図1及び図2において説明した態様のモータ700により、浸透性のよいオイルを熱媒体とし、熱伝導性の優れたヒートパイプ1を発熱源であるステータ701付近に配置することにより、ステータ701で発生した熱をモータケース12の外部に高速で運び出すことができる。そして、モータケース12の外部に運び出された熱は、表面積が大きく放熱性に優れた放熱フィン2を用いて、効果的に放熱することができる。かかる構成及び作用により、効率的なステータ701の冷却が実現できる。
図4は、図1及び図2で説明した態様とは異なる態様の実施例に係るモータ700を示す断面図である。図4(a)は本実施例に係るモータ700の断面図であり、図4(b)は図4(a)におけるX−X断面を示した図である。
図4において、ヒートパイプ1の形状とそれに伴うモータケース12の形状が図1及び図2に示した態様とは異なるが、その他の構成要素はほぼ同様であるので、モータ700の下部1/5程度を省略して図示している。また、図1及び図2と同様の構成要素には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図4(a)において、油路432内の、ステータ701の外周に接触又は近接する位置にヒートパイプ1の受熱部1aが設けられている点は図1に係る実施例と同様であるが、ヒートパイプ1が途中で折り返され、放熱部1bが、モータケース12の外周に設けられた放熱リブ2a内の穴に挿入されている点で異なっている。
放熱リブ2aは、モータケース12の外周側に、モータケース12と連続して一体的に設けられていてよい。一体的に設けた方が、ヒートパイプ放熱部1bの支持が安定し、またモータ700を全体としてコンパクトに構成できるからである。放熱リブ2bは、モータケース12の外周部に、ヒートパイプ1の放熱部1bを挿入支持するように設けられるので、図1に示した実施例よりも、ヒートパイプ1の放熱部1bを保護するような構成となり、飛び石等によるヒートパイプ1の損傷が少なくなる。
油路432内のオイルの流れは、オイルデリバリ930から、径方向外側の分配穴932をと通って供給され、そのまま油路432の延在する方向に沿って流れ、コイルエンド705Bに向かって下降してゆくが、コイルエンド705Bに近い側の油路432は、ヒートパイプ1の放熱部1bの方には流れてゆかないように、外側リブ2a内の穴はヒートパイプ1の放熱部1bを密閉して収容するような構成となっている。
この点、図4(b)に示すように、油路432内にヒートパイプ1の受熱部1aが設けられているが、ヒートパイプ受熱部1aの周囲と油路432との間に隙間が開いており、ここを通ってオイルは流れるようになっている。一方、放熱リブ2aは、油路432が収容されているモータケース12の外周部分に突起状に設けられており、その挿入穴にヒートパイプ1の放熱部1bを密閉的に収容して支持するように構成されている。放熱リブ2bは、その頂点の突起により効率的に放熱部1bの熱を外部に放出する。
図5は、図2に対応する、本実施例に係るモータ700のヒートパイプ1と油路432とオイルデリバリ930その他の構成要素の位置関係を示す正面図である。図2とその構成要素はほぼ同様であり、ヒートパイプ1の形状が異なる点及び放熱フィン2が放熱リブ2aに変更された点以外は同様である。
図5において、各々の油路432内にヒートパイプ1の受熱部1aを設け、その外周に放熱リブ2aを設けてヒートパイプ1の放熱部1bを挿入するように構成すれば、ステータ701を外周からほぼ均等に冷却することができる。また、油路432及びヒートパイプ1の数をもっと増やすように構成すれば、その冷却の効果を高めることができる。
このように、図4及び図5において説明した実施例に係るモータ700によれば、ヒートパイプ1の飛び石等による損傷の可能性を減らし、かつモータ700全体をコンパクトに構成するとともに、ステータ701の冷却効率を高めることができる。
これまで説明した実施例に係るモータ700は、特に用途は限定されないが、電車、自動車等の車両に好適に用いられる。特に自動車に用いる場合は、ハイブリッド車、電気自動車、インホイールモータ車等の種々の車両に適用可能である。そこで、以下、本発明に係るモータ700を、インホイールモータに適用した実施例について説明する。
図6は、本発明の一実施例に係るモータを適用したインホイールモータ構造の要部構成を示す断面図である。尚、図6において、車輪の上側約1/3の部分は、図示が省略されており、タイヤについても図示が省略されている。
車輪10は、タイヤ(図示せず)が装着されるホイール14を備える。ホイール14のリム内周面14aより囲繞される空間内には、以下で詳説するように、モータ関連の構成要素の主要部が収められる。本明細書において、「車輪内」とは、ホイール14のリム内周面14aより囲繞される略円柱形の空間を意味する。但し、ある部品が車輪内に配置される等の表現は、必ずしも当該部品の全体が完全に当該略円柱形の空間内に収まることを意味せず、当該部品の一部が部分的に当該略円柱形の空間内からはみ出す構成を除外するものではない。
車輪10内には、主に、アクスルベアリング100と、ブレーキディスク110と、ブレーキディスク110を車両内側からカバーするブレーキダストカバー112と、ブレーキキャリパ(図示せず)と、車輪駆動用のモータ700と、減速機構200と、オイルポンプ300と、オイルタンク(オイル溜め)310と、オイル流路910,920と、ナックル(キャリア)400と、ロアアーム520の車輪側の端部が接続されるロアボールジョイント500とが配置される。また、車輪10内には、タイロッド(図示せず)の車輪側の端部が接続されるボールジョイント(図示せず)や、アッパアーム(図示せず)の車輪側の端部が接続されるアッパボールジョイント(図示せず)が配置されてよい。但し、ストラット式サスペンションの場合には、アッパアームに代えて、ストラット(ショックアブソーバ)の下端がナックル400の上側に接続されてよい。
モータ700は、車輪10内における車両内側の空間に配置される。モータ700は、図6に示すように、車軸中心に対して上側にオフセットして配置されると共に、車軸中心に対して車両前側にオフセットして配置される(図7参照)。これにより、車輪10内の車両内側の空間には、図6に示すように、モータ700がオフセットされた分だけ、車両後側及び下側に、モータ700に占有されない空間が生まれる。従って、モータを車軸中心に同心に配置した構成に比べて、車輪10内における車両内側且つ下側の空間が広がるので、ロア側のサスペンション配置の自由度が大きくなる。
モータ700の主要構成要素は、ステータ701と、ロータ706とを含む。ステータ701は、ステータコア702と、ステータコイル704とからなる。モータ700が三相モータである場合、ステータコイル704は、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルからなる。ロータ706は、ステータコア702およびステータコイル704の内周側に配置される。
モータ700のロータ706は、車軸中心に対して上述の如く回転中心がオフセットした出力軸710を有する。出力軸710は、車輪10内における車両内側で、ベアリング820を介してモータカバー750に回転可能に支持されると共に、車輪10内における車両外側で、ベアリング830を介してナックル400(主要構造部410)に回転可能に支持される。尚、ベアリング820及びベアリング830は、転動体として玉を用いるラジアル玉軸受(ボールベアリング)であってよく、例えば、単列深溝ボールベアリングであってよい。
モータ700の回転出力は、減速機構200を介してホイール14に伝達される。減速機構200は、2軸の減速機構であり、カウンターギア機構210と、遊星歯車機構220とからなり、2段階の減速を実現する。尚、以下で説明する減速機構200の各ギア212,214、222、224,226,228は、はすば歯車(ヘリカルギア)により構成されてよい。
カウンターギア機構210は、図6に示すように、モータ700よりも車両外側に配置される。カウンターギア機構210は、モータ700の出力軸710に対して同軸に配置される小径の駆動歯車212と、駆動歯車212に噛合う大径の被動歯車(カウンターギア)214とからなる。小径の駆動歯車212は、モータ700の出力軸710に対して、車両外側からスプライン嵌合され、かしめられて一体化される。大径のカウンターギア214は、車軸中心に回転中心を有する。従って、モータ700の出力軸710は、およそ、駆動歯車212の半径とカウンターギア214の半径とを足し合わせた距離だけ、車軸中心に対してオフセットして配置されることになる。
遊星歯車機構220は、図6に示すように、車輪10内における車両外側の空間に、カウンターギア機構210よりも車両外側に配置される。遊星歯車機構220は、車軸中心に同軸に配置される。遊星歯車機構220は、サンギア222と、プラネタリギア224と、プラネタリキャリア226と、リングギア228とからなる。
サンギア222は、カウンターギア機構210のカウンターギア214に連結される。図6に示す例では、サンギア222及びカウンターギア214は、シャフト(サンギア軸)250の車両内外方向の両端に形成されている。具体的には、シャフト250は、車軸中心に回転中心を有し、車両外側の端部周面にサンギア222を有し、車両内側の端部周面にカウンターギア214を有する。シャフト250は、車両内側の端部で、ナックル400に対してベアリング800を介して回転可能に支持され、車両外側の端部で、円盤状の動力伝達部材270に対して、ベアリング810を介して回転可能に支持される。尚、サンギア222及びカウンターギア214は、別部品で構成されても良く、この場合、それぞれの部品同士がスプライン結合されればよい。また、ベアリング800及びベアリング810は、転動体として玉を用いるラジアル玉軸受(ボールベアリング)であってよく、例えば、単列深溝ボールベアリングであってよい。また、ベアリング800は、図6に示すように、カウンターギア214の内部(内周側)に組み込まれてよく、ベアリング800の内輪側には、ナックル400の凸部412が圧入等により結合される。
プラネタリギア224は、内周側でサンギア222と噛合い、外周側でリングギア228に噛合う。プラネタリギア224は、プラネタリキャリア226に対して、ローラ軸受225を介して回転可能に支持される。プラネタリキャリア226は、車軸中心に回転中心を有し、車輪10内における車両内側では、シャフト250に対してスラスト円筒ころ軸受840を介して支持され、車両外側では、動力伝達部材270に周状に形成された周溝272にスプライン嵌合される。プラネタリギア224は、サンギア222まわりに、等間隔をおいて複数個設定される。プラネタリギア224及びプラネタリキャリア226は、アセンブリされて一のユニットを構成する(以下、「プラネタリギアユニット」という。)。プラネタリギアユニットのプラネタリキャリア226は、車両外側で、動力伝達部材270のストッパ部274に当接する。これにより、プラネタリギアユニットは、スラスト円筒ころ軸受840及びストッパ部274により車両内外方向の変位が制約される。
リングギア228は、車軸中心に回転中心を有し、サンギア222を外周側から囲繞するように配置される内輪側部材260の内周面に形成される。内輪側部材260の外周面は、アクスルベアリング100のインナーレースを構成する。尚、図示の例では、アクスルベアリング100は、2列のアンギュラーボールベアリングであり、車両外側の列に対する外インナーレースについては、内輪側部材260とは別の部材により構成されている。このような別の部材は、内輪側部材260の外周に嵌合させてかしめることにより内輪側部材260に一体化される。
外輪側部材262は、内輪側部材260を外周側から囲繞するように配置される。外輪側部材262の内周面は、アクスルベアリング100のアウターレースを構成する。外輪側部材262と内輪側部材260との間の車両内外方向の端部には、異物の混入やオイルの流通を防止するためのシール280、282が設けられる。
動力伝達部材270は、減速機構の車両外側を覆うように設けられる円盤状の部材であり、車両内側には、プラネタリキャリア226の車両外側端部(周壁部)がスプライン嵌合される周溝272が形成される。動力伝達部材270の外周縁は、外輪側部材262の車両外側の端部に、かしめ等により結合される。即ち、動力伝達部材270は、外輪側部材262の車両外側の略円形の開口を塞ぐように、外輪側部材262に対して固定される。外輪側部材262は、外周面に径方向外側に突出するつば部(フランジ部)263を有し、つば部263にはハブボルト264が締結されるボルト穴が形成される。外輪側部材262は、つば部263でブレーキディスク110の内周部を挟み込んだ状態で、ホイール14に対してハブボルトによりブレーキディスク110と共締めされる。
以上の構成において、図示しない車両制御装置からの指令によりモータ700のロータ706が回転すると、それに伴い、カウンターギア機構210の小径の駆動歯車212が回転し、駆動歯車212と噛合う大径のカウンターギア214が回転し、1段目の減速が実現される。カウンターギア214が回転すると、カウンターギア214と一体のサンギア222が回転することになり、それに伴い、プラネタリギア224が自転しながらサンギア222まわりを公転する。この自転分により、2段目の減速が実現される。プラネタリギア224の公転運動は、プラネタリキャリア226により取り出され、プラネタリキャリア226にスプライン嵌合された動力伝達部材270に伝達される。これにより、動力伝達部材270が回転されると、外輪側部材262、ブレーキディスク110及びホイール14は、動力伝達部材270と一体となって回転する。即ち、車輪の駆動が実現される。
ナックル400は、主に、車輪10の略中心付近に位置する主要構造部410と、上述のモータ700の主要構成要素を内周側に収容する円筒状の周壁部430と、モータ700の主要構成要素の車両外側に対向する底部414とを有する。本例では、ナックル400の周壁部430及び底部414が、モータケース12を構成する。ナックル400の周壁部430の径方向内側の空間には、上述のモータ700の主要構成要素が配置される。ナックル400の周壁部430の車両内側の端部には、周壁部430内の空間を覆うようにモータカバー750が結合される。尚、周壁部430とモータカバー750との接合部には、オイル漏れを防止するためのガスケット(図示せず)が設けられてよい。
ナックル400の主要構造部410は、薄肉の周壁部430やその他のリブ等と異なり、十分な強度・剛性を有し、アクスルベアリング100との結合部、タイロッドやサスペンションアーム(ロアアーム520等)の取り付け点、ブレーキキャリパ取り付け点122(図7参照)を介して入力される荷重を受け持つ役割を果たす。
ナックル400の主要構造部410の車両外側の端部には、内輪側部材260がボルト(図示せず)により結合される。ナックル400と主要構造部410との間の接合部には、オイル漏れを防止するためのOリング610が設けられてよい。
ナックル400の主要構造部410は、車両外側の端部で、アクスルベアリング100(内輪側部材260)を介して車輪10から入力される各種荷重を受け持つ。ナックル400の主要構造部410の内部空間には、上述のカウンターギア機構210が配置される。ナックル400の主要構造部410は、ベアリング830及びベアリング800を介して入力される各種のスラスト荷重とラジアル荷重を受け持つ。尚、ナックル400の主要構造部410は剛性が高いので、ベアリング830及び800の動定格荷重ないし動等価荷重を、それぞれ対応するベアリング820及び810に比べて高く設定するのが望ましい。これにより、高い強度・剛性の部位に、大きい荷重を受け持たせることができる合理的な構造が実現される。
ナックル400の主要構造部410は、ロアボールジョイント500等を介して入力される各種荷重を受け持つ。
ロアボールジョイント500は、図6に示すように、ブレーキディスク110よりも車両内側に配置される。ロアボールジョイント500には、上方からナット522によりロアアーム520が締結される。ロアアーム520は、車両幅方向に延在し、車両内側の端部は、図示しない車体にブッシュ等を介して支持される。尚、ロアアーム520は、如何なる形式のものであっても良く、例えば、L字型のロアアームやダブルリンクタイプのロアアームであってもよい。ロアアーム520は、アッパアーム又はストラット(図示せず)と協働し、車輪10を車体に対して揺動可能に支持する。また、バネ及びアブソーバ(図示せず)が車体とロアアーム520との間に設けられる。これにより、車輪10からの車体への入力が緩和される。尚、バネについては、スプリングコイル、空気バネの如何なる形式のバネであってもよく、アブソーバーについても、上下入力に対して減衰作用を付与する油圧アブソーバーの他、回転入力に対して減衰作用を付与する回転式電磁アブソーバーが用いられてもよい。
本実施例では、上述の如くモータ700が車軸中心に対して上側にオフセットされているので、ロアボールジョイント500の配置位置(キングピン軸の配置)の自由度が高まり、例えば、ロアボールジョイント500を、図6に示すように、ブレーキディスク110に対して、必要なクリアランスを残して最大限に近づけることもできる。これにより、タイヤ入力点と各部材の車両内外方向のオフセットが小さくなるので、各部材(例えばナックルの主要構造部410)の必要強度・剛性を小さくすることができ、軽量化を図ることができる。
オイルタンク310は、図6に示すように、ナックル400の下方に形成され、車輪10内における車軸中心に交差する鉛直線上の下方側に配置される。オイルタンク310は、好ましくは、減速機構200のギア部の最下位置よりも下方に配置される。また、オイルタンク310は、図6に示すように、ロアボールジョイント500よりも車両外側に配置されると共に、ブレーキダストカバー112よりも車両内側に配置される。
オイルタンク310は、ブレーキディスク110のハット部110aの内部空間を利用して配置される。図示の例では、オイルタンク310は、ナックル400に対して車両外側から固定されるカバー部材311により形成されている。カバー部材311は、ナックル400に、かしめやボルト等で結合されてよい。かかる構成によれば、オイルタンク310がロアボールジョイント500に対して車両内外方向で完全にオフセットされて配置される。これにより、オイルタンク310の破損等により万が一オイルタンク310からオイルが漏れた場合にも、ロアボールジョイント500に漏れたオイルがかかることが確実に防止され、ロアボールジョイント500の性能低下を招くことを確実に防止することができる。
オイルタンク310には、同じくナックル400に形成されるサクション経路312の下側の端部が接続されると共に、ナックル400に形成されるオイル帰還用のオイル帰還経路313(図6参照)が連通される。オイルタンク310は、上述の如く、モータ700の冷却ないし減速機構200の潤滑のためのオイルを貯留する役割を果たす。
また、オイルタンク310には、ナックル400内に形成されたドレイン流路314及びフィラー流路316(図7参照)が連通する。ドレイン流路314及びフィラー流路316のそれぞれの開口は、ドレインプラグ314(図7参照)及びフィラープラグ(図示せず)により塞がれる。
オイルポンプ300は、車両内外方向で、モータ700と減速機構200の遊星歯車機構220との間に配置される。具体的には、オイルポンプ300は、シャフト250の車両内側の端部に設けられる。図6に示す例では、オイルポンプ300は、カウンターギア機構210のカウンターギア214の内部、即ち、カウンターギア214の径方向内側に配置されている。より具体的には、シャフト250の車両内側の端部(カウンターギア214を形成するための拡径部)の径方向内側の空洞252内には、ナックル400の凸部412が収容され、凸部412の端面(車両内側の面)の凹部413に、オイルポンプ300が設けられる。尚、凹部413の内部、及び、凹部413の内に延在するポンプ回転軸302まわりは、シール部材305によりシールされる。
オイルポンプ300は、例えば図示のようなトロコイドポンプの他、外接歯車ポンプ、内接歯車ポンプ(クレセントの有無を問わず)等如何なる種類のギアポンプであってもよく、また、ベーンポンプ等の他のタイプの油圧ポンプであってもよい。
オイルポンプ300は、モータ700の回転出力により作動する。具体的には、オイルポンプ300のインナーロータが、シャフト250と一体のポンプ回転軸302に連結され、シャフト250の回転により回転される。即ち、オイルポンプ300のインナーロータは、カウンターギア214と同軸で駆動される。インナーロータが回転されると、インナーロータに対して回転軸が偏心したアウタロータが回転される。これにより、オイルタンク(リザーバータンク)310内のオイルが、サクション経路312を介して汲み上げられ、吸込口304(図7参照)から吸い込まれたオイルが、オイルポンプ300のアウタロータとインナーロータの間に挟まって圧送され、吐出口306(図7参照)から主に油路910,920へと吐出される。
次に、オイルポンプ300から吐出されるオイルが辿る主要な油路910、920、432と、これらを構成する部材(主にオイルデリバリ930)と、油路432内に設けられたヒートパイプ1と、放熱フィン2について説明する。
シャフト250内部には、図6に示すように、シャフト250の長手方向に沿ってオイル流路910が形成される。オイル流路910の車両内側の端部は、オイルポンプ300の吐出口306(図7参照)に連通する。オイル流路910の車両外側の端部は、シャフト250の先端部から車両外側に開口する開口914を有する。オイル流路910には、シャフト250の径方向に沿って形成されたオイル孔912が連通する。
図7は、モータ700の冷却及びベアリング820,830,800の潤滑用の各油路と、冷却用油路内に設けられたヒートパイプ1の説明図であり、モータカバー750及びモータ700の内部要素等を除いた状態でナックル400の周壁部430の内部を示す車両内側から見た平面図である。尚、図7においては、油路とヒートパイプ1の説明上、関連性の少ない部材の図示が適宜省略されている。
図8は、図6の断面図とは異なる面で切断された断面図であり、オイルポンプ300からオイルデリバリ930へのオイルの流れと、モータ700の上部付近でのオイルの流れとヒートパイプ1の関係を示すための説明図である。尚、図8では、説明の都合上、オイルポンプ300からのプレッシャー油路916があたかも車軸中心に平行に延在しているかのように図示されているが、実際には、図7で示すように、プレッシャー油路916は、オイルポンプ300の吐出口306とオイルデリバリ930の入口穴936とを結ぶ方向に延在し、車軸中心に平行に延在していない。但し、モータ700のオフセット態様等によってはプレッシャー油路916が車軸中心に平行に延在することもありえる。
オイルポンプ300の吐出口306には、コイルエンド705A付近の空間を利用して設けられる油路920(図6も参照)が連通する。油路920は、図7に示すように、ナックル400の周壁部430の根元付近のコーナー部にて、コイルエンド705Aまわりに周回される。油路920は、ナックル400とは別の部材930(以下、「オイルデリバリ930」という)により形成される。
オイルデリバリ930は、図6及び図7に示すように、コイルエンド705Aの外周側が画成する径よりも僅かの大きな内径を持つ円弧状の形態を有する。オイルデリバリ930は、図6及び図8に示すように、内部にオイルが流通する管状の形態を有する。オイルデリバリ930は、例えば、アルミ鋳造や樹脂成形により形成される。
オイルデリバリ930は、図6及び図8に示すように、ステータコイル704の車両外側のコイルエンド705Aの外周側の隙間ないし空間を利用して配置される。即ち、オイルデリバリ930は、ステータコア702のコイルエンド705Aの外周側を囲繞するように配置される。この場合、オイルデリバリ930のための搭載スペースを別途設ける必要が無くなり、モータ700の大型化を招くことの無い効率的な配置が実現される。
オイルデリバリ930は、図6及び図8に示すように、ナックル400の底部414とステータコア702の車両外側端面との間に車両内外方向で密着して挟まるように配置される。一方、径方向内外方向では、オイルデリバリ930は、図6及び図8に示すように、コイルエンド705Aの外周側との間には隙間が形成されるように配置される。
オイルデリバリ930は、図7に示すように、車軸中心付近の角度位置に、入口穴936が形成される。入口穴936は、車両外側に向けて軸方向(紙面垂直方向)に開口する。ナックル400には、図7及び図8に示すように、オイルデリバリ930の入口穴936とオイルポンプ300の吐出口306とを連通させるプレッシャー油路916が形成される。
また、オイルデリバリ930は、図7に示すように、周方向で適切な間隔を置いた角度位置に、径方向外側に開口する分配穴932が形成される。ナックル400の周壁部430の内周面には、図7に示すように、分配穴932に対応した各角度位置に、軸方向に延びる油路432が形成される。
また、オイルデリバリ930は、図7に示すように、周方向で適切な間隔を置いた角度位置に、径方向内側に開口する分配穴933が形成される。尚、図示の例では、分配穴933は、分配穴932と同一の角度位置に形成されているが、設定個数や角度位置は分配穴932と異なるものであってもよい。
図6、図7及び図8に示すように、油路432の内部には、ヒートパイプ1の受熱部1aが配設される。ヒートパイプ1の受熱部1aは、好ましくはステータ701の外周に接触するように配設されるが、加工上の公差等を考慮してステータ701に近接した位置に配設されてもよい。ヒートパイプ1の受熱部1aは、ステータ701において発生した熱を、直接的にステータ701から受熱する。
ヒートパイプ1は、図6及び図8に示すように、ステータ701と同じく軸芯方向に延在し、油路432を突き抜けて、更にケースカバー750を突き抜けてその外部に放熱部1bを備える。放熱部1bには、放熱フィン2が一体的に設けられている。
ヒートパイプ1は、図6及び図8に示すように、管状であり、内部は真空で、少量の水又は代替フロンなどの作動液1cが封入されているパイプであってよい。ヒートパイプ1の内壁は、毛細管構造に構成されてよい。また、ヒートパイプ1の材質は、例えば銅やアルミ等の熱伝導性のよい金属であってよい。
ヒートパイプ1の受熱部1aは、上述のように、なるべくステータ701に接触して設けられることが好ましいが、加工上の公差等を考慮してステータ701に近接して設けた場合には、ステータ701とヒートパイプ1の隙間に満たされているオイルを介してステータ701の熱を受熱する。この場合にも、ステータ701に近い位置にあるので、効率的にステータ701で発生した熱を受熱できる。従って、油路432が十分に大きい場合でも、受熱部1aは、ステータ701になるべく近くに配設することが好ましい。また、本実施例では、ヒートパイプ1はステータ701の軸芯に沿って配置しているが、例えばヒートパイプ1を円弧状に構成し、半径方向に沿うような構成としてもよい。
ヒートパイプ1の放熱部1bは、図6及び図8に示すように、車両内側の、モータカバー750の外部に設けられる。放熱部1bは、受熱部1aで受熱した熱を放熱するため、熱を放出できる空間に設けられることが必要であり、少なくとも油路432外、好ましくはモータ700を収容するモータケース12の外部に配置される。なお、放熱部1bは、インホイールモータのケース外部に設けられているため、飛び石等による破損の危険性があるが、モータ700を車輪の上部に設けることにより、破損の危険性を減少させている。
放熱フィン2は、図6、図7及び図8に示すように、モータカバー750外部に、放熱部1bと一体的に構成されて設けられており、放熱部1bから放出された熱を、効率的に放熱する。放熱フィン2は、図6及び図8に示すように、放熱効率を高めるため、複数のフィンが車両内側方向に所定間隔を置いて配置されてよい。また、放熱フィン2の形状は、図7に示すように、細長い板の形状としてもよいし、更に放熱効率を高めるために、表面積の大きな平板としてもよい。放熱フィン2は、図7においては、ヒートパイプ1の放熱部1bに余分な力を与えないように、鉛直方向に延在する形状としているが、中心に向かう形状としてもよい。なお、放熱フィン2は、銅やアルミ等の熱伝導性のよい金属等を利用してよい。
ヒートパイプ1は、図7に示すように、ステータの外延の円周に沿って、適切な距離をおいて複数設けられていてよい。また、ステータ701の発熱の特性に応じて、設ける位置毎にヒートパイプ1の能力や、放熱フィン2の形状を異なるように設けてもよい。
次に、以上説明した油路910,920、432の構成において、オイルポンプ300が作動したときのオイルの流れとヒートパイプ1の動作について説明する。
オイルポンプ300の吐出口306(図7参照)から油路910に吐出されたオイルは、シャフト250の先端部の開口914を介してベアリング810(図6参照)に供給されると共に、シャフト250回転時の遠心力により、オイル孔912を介してプラネタリギア224(図6参照)へと供給される。このようにして供給されたオイルは、ベアリング810、及びプラネタリギア224の回転中心にあるローラ軸受255の潤滑に供される。このようにして冷却ないし潤滑に用いられたオイルは、重力により終局的には、オイル帰還経路313を介してオイルタンク310に帰還される。
また、油路920(オイルデリバリ930内の流路)には、図7及び図8の矢印P1に示すように、オイルポンプ300の吐出口306(図7参照)から、プレッシャー油路916及びオイルデリバリ930の入口穴936を介してオイルが供給される。オイル流路920に供給されたオイルは、図7及び図8の矢印P2に示すように、コイルエンド705Aまわりで圧送される。圧送されたオイルは、図7及び図8の矢印P3に示すように、複数の分配穴932及び分配穴933を介してオイルデリバリ930外へ径方向外内方向にそれぞれ吐出される。
分配穴932を介して油路432内に吐出されたオイルは、図8の矢印P4に示すように、油路432の延在方向に沿って方向付けられ、ステータコア702の外周面の全体にかかる。ここで、ヒートパイプ1の受熱部1aが、ステータコア702で発生した熱を直接に、又は油路432内に供給されたオイルを介して受熱する。
ヒートパイプ1の受熱部1aは、ステータコア702からの熱を受熱すると、ヒートパイプ1の内部の作動液1cが蒸発して潜熱を吸収する。蒸発した蒸気は、低温の放熱部1bにほぼ音速と同程度の高速で移動する。放熱部1bに移動した蒸気は、放熱部1bで凝縮して液体になるとともに、潜熱を放出する。放熱部1bの管壁から放出された熱は、放熱部1bと一体的に設けられた放熱フィン2を通じて効率的に放熱される。一方、液化した作動液1cは毛細管現象で受熱部1aに戻る。以上の一連の相変化が連続的に起こり、ステータコア702の熱は効率的にモータ700の外部に放出されて、効率的にステータコア702の冷却がなされる。
また、分配穴932及び油路432を介してモータ700の内部に供給されたオイルは、上述のような、ヒートパイプ1による高速の熱交換によるステータコア702の放熱の媒体の役割と果たしながら、図8の矢印P4の向きの車両内側方向へ進んでゆく。そして、矢印P4の先端で示すように、モータカバー750とステータコア702との間の隙間を介して、車両内側のコイルエンド705Bにかかり、コイルエンド705Bの冷却に供される。また、分配穴932及び油路432を介して供給されたオイルは、図8の矢印P5に示すように、モータ700の出力軸710まで至り、ベアリング820の潤滑に供される。同様に、分配穴933を介してモータ700の内部に供給されたオイルは、図8の矢印P6に示すように、ナックル400の底部414とステータコイル704との間の隙間を介して、モータ700の出力軸710まで至り、ベアリング830の潤滑に供される。
一方、分配穴933を介して吐出されたオイルは、図7及び図8の矢印P3(径方向内側に向かう方の矢印)に示すように、ステータコア702のコイルエンド705Aに直接的にかかり、コイルエンド705Aを中心としたステータコイル704全体の冷却に供される。尚、こちらの冷却は、ヒートパイプ1の放熱効果は及ばないので、オイルの熱がナックル400等を介して外気に放出されることにより実現される。
このように、オイルは、熱交換の媒体として機能すべくモータ700内部を流通するが、油路内の熱源に極めて近い所にヒートパイプ1を配設することにより、インホイールモータ内に設けられたモータ700の冷却効率を高めることができる。
図9は、インホイールモータに、図6、図7及び図8に示したモータ700とは異なる態様のモータを適用した例である。
図9において、ヒートパイプ1及び放熱リブ2aの形状が異なる以外は、図6に示した構成と同様であるので、その説明を省略する。また、ヒートパイプの形状は、図4において説明した態様と同様であるので、その詳細な説明は省略するが、ヒートパイプ1を途中で折り返し、車両外側に放熱部1bを設ける構成としている。従って、モータ700に設けられたヒートパイプ1がモータカバー750内に、車両内側方向に完全に収容された形状となっている。このように構成することにより、ヒートパイプ1が、飛び石等により損傷するおそれを極めて小さくできるとともに、ヒートパイプ1もモータカバー750内に収容できるコンパクトな形状にできる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明の一実施例に係るモータの構成を示す断面図である。 ステータ701の冷却及びベアリング820、830の潤滑用の各油路と、ヒートパイプ1と、放熱フィン2の説明図である。 オイルの循環のみによってステータ701を冷却した状態の図である。 図1及び図2で説明した態様とは異なる態様の実施例に係るモータ700を示す断面図である。図4(a)は本実施例に係るモータ700の断面図である。図4(b)は図4(a)におけるX−X断面を示した図である。 本実施例に係るモータ700のヒートパイプ1と油路432とオイルデリバリ930その他の構成要素の位置関係を示す正面図である。 本発明の一実施例に係るモータを適用したインホイールモータ構造の要部構成を示す断面図である。 モータ700の冷却及びベアリング820,830,800の潤滑用の各油路と、冷却用油路432内に設けられたヒートパイプ1の説明図である。 図6の断面図とは異なる面で切断された断面図であり、モータ700の上部付近でのオイルの流れとヒートパイプ1の関係を示すための説明図である。 インホイールモータに、図6、図7及び図8に示したモータ700とは異なる態様のモータを適用した例である。
符号の説明
1 ヒートパイプ
1a 受熱部
1b 放熱部
1c 作動液
2 放熱フィン
2a 放熱リブ
10 車輪
12 モータケース
14 ホイール
14a リム内周面
100 アクスルベアリング
110 ブレーキディスク
110a ハット部
112 ブレーキダストカバー
122 ブレーキキャリパの取り付け点
130 ナックルアーム
200 減速機構
210 カウンターギア機構
212 駆動歯車
214 カウンターギア
220 遊星歯車機構
222 サンギア
224 プラネタリギア
225 ローラ軸受
226 プラネタリキャリア
228 リングギア
250 シャフト
260 内輪側部材
262 外輪側部材
270 動力伝達部材
272 周溝
280、282 シール
300 オイルポンプ
310 オイルタンク
312 サクション経路
313 オイル帰還経路
314 ドレイン流路
316 フィラー流路
400 ナックル
410 ナックルの主要構造部
412 凸部
414 底部
430 周壁部
432、910、920 油路
500 ロアボールジョイント
520 ロアアーム
522 ナット
700 モータ
701 ステータ
702 ステータコア
704 ステータコイル
705、705A、705B コイルエンド
706 ロータ
710 出力軸
750 モータカバー
800,810,820,830 ベアリング
840 スラスト円筒ころ軸受
916 プレッシャー油路
930 オイルデリバリ
932、933 分配穴
936 入口穴

Claims (5)

  1. ステータと、該ステータにオイルを供給する油路を備えたモータであって、
    前記油路内の、前記ステータに接触又は近接した位置に、ヒートパイプの受熱部を設けたことを特徴とするモータ。
  2. 前記ヒートパイプは、前記油路外に放熱部を有することを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記モータは、モータケースに収納され、前記ヒートパイプの受熱部は、前記モータ外周と前記モータケースとの間に配設された前記油路内に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ。
  4. 前記ヒートパイプの前記放熱部は、前記モータケースの外部に設けられ、放熱フィンと一体的に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のモータ。
  5. 前記ヒートパイプの前記放熱部は、前記モータケース外周に設けられた放熱リブ内に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のモータ。
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