JP2007191035A - インホイールモータシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】モータを大型化することなく、モータを効果的に冷却することのできるインホイールモータシステムを提供する。
【解決手段】車輌バネ下部に配置されるインホイールモータとして、電気モータ10を減速歯車機構11の後方に配置したギヤドモータ10Gを用い、上記電気モータ10の出力軸10bを中空状としてオイル導入路15zを形成し、モータケース10aを筒状のハウジング10H内に収納してステータ冷却路10sを形成するとともに、このステータ冷却路10sと減速歯車機構11の内部とをオイル通路15sにて連通させ、車体側に設けられたオイル供給装置30から配管15aを介して送られてきたギヤオイルを、上記オイル導入路15zから上記減速歯車機構11内に吐出させて上記減速歯車機構11のギヤの潤滑を行った後、上記ギヤオイルを上記オイル通路15sから上記ステータ冷却路10sに導いて、ステータコイル10cを冷却するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】車輌バネ下部に配置されるインホイールモータとして、電気モータ10を減速歯車機構11の後方に配置したギヤドモータ10Gを用い、上記電気モータ10の出力軸10bを中空状としてオイル導入路15zを形成し、モータケース10aを筒状のハウジング10H内に収納してステータ冷却路10sを形成するとともに、このステータ冷却路10sと減速歯車機構11の内部とをオイル通路15sにて連通させ、車体側に設けられたオイル供給装置30から配管15aを介して送られてきたギヤオイルを、上記オイル導入路15zから上記減速歯車機構11内に吐出させて上記減速歯車機構11のギヤの潤滑を行った後、上記ギヤオイルを上記オイル通路15sから上記ステータ冷却路10sに導いて、ステータコイル10cを冷却するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気モータとこのモータの出力軸に連結された減速歯車機構とを備えたギヤドモータを車輌バネ下部に配置して成るインホイールモータシステムに関するもので、特に、上記電気モータの冷却機構に関する。
近年、電気自動車などのモータによって駆動される車輌においては、モータを車輪に内蔵するインホイールモータシステムが採用されつつある。
中でも、モータを、動的吸振装置を介して車輌の足回り部品に対して弾性支持し、上記モータの質量をダイナミックダンパーの質量として作用させるように構成した、乗り心地性とロードホールディング性に優れたインホイールモータシステムが注目されている(例えば、特許文献1,2参照)。
図3はその一例を示す図で、インナーロータ型の電気モータ51と減速歯車機構52とを組合わせたギヤドモータ50のハウジング53を、その上部側と下部側とから、ゴムの中に油を封入したダンパー54a,54bで挟み込んで、車輌バネ下部品であるナックル55に連結し、更に、このダンパー54a,54bを、上記ナックル55と上,下のアーム56a,56bとを連結するボールジョイント57a,57bに連結するとともに、上記減速歯車機構52の出力軸52Jとホイール58に取付けられたホイールハブ58Hとを等速ジョイント59により連結することにより、上記ギヤドモータ50を車輌バネ下部にフローティングマウントするとともに、上記電気モータ51の出力を上記ホイール58に伝達するようにしている。
中でも、モータを、動的吸振装置を介して車輌の足回り部品に対して弾性支持し、上記モータの質量をダイナミックダンパーの質量として作用させるように構成した、乗り心地性とロードホールディング性に優れたインホイールモータシステムが注目されている(例えば、特許文献1,2参照)。
図3はその一例を示す図で、インナーロータ型の電気モータ51と減速歯車機構52とを組合わせたギヤドモータ50のハウジング53を、その上部側と下部側とから、ゴムの中に油を封入したダンパー54a,54bで挟み込んで、車輌バネ下部品であるナックル55に連結し、更に、このダンパー54a,54bを、上記ナックル55と上,下のアーム56a,56bとを連結するボールジョイント57a,57bに連結するとともに、上記減速歯車機構52の出力軸52Jとホイール58に取付けられたホイールハブ58Hとを等速ジョイント59により連結することにより、上記ギヤドモータ50を車輌バネ下部にフローティングマウントするとともに、上記電気モータ51の出力を上記ホイール58に伝達するようにしている。
ところで、インホイールモータシステムにおいては、モータをホイール内に配置していることから、モータの性能を維持するためには上記モータを十分に冷却してやる必要がある。このため、上記従来例では、減速歯車機構52の出力軸52Jにオイル通路52mとオイル孔52nと設けるとともに、上記出力軸52Jの端部にオイルポンプ60を連結し、ハウジング53内のオイル溜53aからオイル通路53bを介して汲み上げたギヤオイルを上記オイル通路52mへ供給し、上記出力軸95Jの回転による遠心力により上記オイル孔52nから減速歯車機構52内に上記ギヤオイルを吐出させてプラネタリウムギヤ52kなどのギヤを潤滑するとともに、電気モータ51のステータコイル51cを冷却するようにしている。
特開2005−178684号公報
特開2005−126037号公報
しかしながら、ステータ51Sはロータ51Rとは異なり回転しないので、上記のように、オイル孔52nから減速歯車機構52内に吐出されたギヤオイルだけでは環状に配列されたステータコイル51cの全体を十分に冷却することは困難であった。
そこで、特開平9−9574号公報に開示されているように、ハウジングに多数の冷却フィンを設けるとともに、空気を循環させてモータを空冷する方法も考えられるが、冷却フィンを多数設けることはモータの大型化につながるので好ましくない。
また、電気モータと減速歯車機構とを収納するモータハウジングとギヤハウジングとを一体に構成するとともに、上記ハウジングの下部にオイル溜めを設けて、ロータの回転抵抗が増さない程度(上記ハウジングの1/3程度の高さまでの量)のオイルを貯留し、ギヤとステータコイルとを同時に冷却する方法(ウエットサンプ方式)も提案されている(例えば、特開2004−120911号公報)が、この場合にも、モータハウジングとギヤハウジングが大型化する傾向にあるので好ましくないだけでなく、バネ下質量が増加するため、乗り心地性やロードホールディング性が悪化するなどの問題を生じる。
そこで、特開平9−9574号公報に開示されているように、ハウジングに多数の冷却フィンを設けるとともに、空気を循環させてモータを空冷する方法も考えられるが、冷却フィンを多数設けることはモータの大型化につながるので好ましくない。
また、電気モータと減速歯車機構とを収納するモータハウジングとギヤハウジングとを一体に構成するとともに、上記ハウジングの下部にオイル溜めを設けて、ロータの回転抵抗が増さない程度(上記ハウジングの1/3程度の高さまでの量)のオイルを貯留し、ギヤとステータコイルとを同時に冷却する方法(ウエットサンプ方式)も提案されている(例えば、特開2004−120911号公報)が、この場合にも、モータハウジングとギヤハウジングが大型化する傾向にあるので好ましくないだけでなく、バネ下質量が増加するため、乗り心地性やロードホールディング性が悪化するなどの問題を生じる。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、モータを大型化することなく、モータを効果的に冷却することのできるインホイールモータシステムを提供することを目的とする。
本願の請求項1に記載の発明は、電気モータとこのモータの出力軸に連結され上記モータの回転を減速してホイールに伝達する減速歯車機構とを備えたギヤドモータを車輌バネ下部に配置して成るインホイールモータシステムにおいて、車体側に上記減速歯車機構のギヤを潤滑するためのギヤオイルを循環させるオイルポンプとオイルタンクとを搭載するとともに、上記モータのステータを支持するモータケースを筒状のハウジング内に収納して、上記減速歯車機構の内部と上記モータケースと上記ハウジングとの間の空間とに上記ギヤオイルを循環させ、上記ギヤの潤滑と上記モータの冷却とを同時に行うようにしたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインホイールモータシステムにおいて、上記ギヤドモータを動的吸振装置を介して車輌バネ下部に取り付け、上記ギヤドモータの質量を動的吸振装置の質量として作用させるようにしたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインホイールモータシステムにおいて、上記ギヤドモータを動的吸振装置を介して車輌バネ下部に取り付け、上記ギヤドモータの質量を動的吸振装置の質量として作用させるようにしたものである。
本発明によれば、ギヤドモータを車輌バネ下部に配置して成るインホイールモータシステムにおいて、車体側に上記減速歯車機構のギヤを潤滑するためのギヤオイルを循環させるオイルポンプとオイルタンクとを搭載するとともに、上記モータのステータを支持するモータケースを筒状のハウジング内に収納して、上記減速歯車機構の内部と上記モータケースと上記ハウジングとの間の空間とに上記ギヤオイルを循環させて、上記ギヤの潤滑と上記モータの冷却とを同時に行うようにしたので、モータを大型化することなく、モータを効果的に冷却することができるとともに、乗り心地性とロードホールディング性の悪化を防止ぐことができる。
また、上記ギヤドモータを動的吸振装置を介して車輌バネ下部に取り付け、上記ギヤドモータの質量を動的吸振装置の質量として作用させるように構成すれば、乗り心地性とロードホールディング性と向上させることができる。
また、上記ギヤドモータを動的吸振装置を介して車輌バネ下部に取り付け、上記ギヤドモータの質量を動的吸振装置の質量として作用させるように構成すれば、乗り心地性とロードホールディング性と向上させることができる。
以下、本発明の最良の形態について、図面に基づき説明する。
図1及び図2は、本最良の形態に係るインホイールモータシステムの構成を示す図で、各図において、1はタイヤ、2はリム2aとホイールディスク2bとから成るホイール、3は上記ホイール2とその回転軸において連結されたホイールハブ、4はコイルバネ4aとショックアブゾーバ4bとを備え、上記ホイールバブ3と軸受け5jを介して連結されるナックル5を車体に懸架するストラット、6は上記ホイールハブ3に装着されたブレーキロータ6aと上記ナックル5に取付けられたブレーキキャリパー6bとを備えた制動装置、7は上記ストラット4に接続される上アーム、8は上記ナックル5を下部から支持する下アーム、10Gは、ステータ10S側を支持するモータケース10aと、上記モータケース10aに軸受け10jを介して回転自在に取付けられた出力軸10bと、この出力軸10bに取付けられたロータ10Rとを備えたインナーロータ型の電気モータ10と、この電気モータ10の出力軸10bに連結され上記電気モータ10の回転を減速してホイール2に伝達する減速歯車機構11とを備えたギヤドモータ、12は上記減速歯車機構11とホイールハブ3の回転軸3kとを結合するフレキシブルカップリングで、上記モータケース10aは筒状のハウジング10H内に収納されている。
また、20は上記ハウジング10Hの側面側に取付けられるモータ取付部材21と、ナックル5に取付けられるナックル取付部材22と、上記モータ取付部材21と上記ナックル取付部材22とを連結するコイルバネから成るバネ部材23と、シリンダ24aとガイドシャフト24bとから成り、上記バネ部材23の作動方向を上下方向に案内する2つのガイド部材24,24と、上記ガイド部材24,24に平行に配置された、シリンダ25aと図示しないピストンとこのピストンに連結されたロッド25bとを有するダンパー25とを備えた動的吸振装置、30は車体側に設けられた、オイルポンプ31とオイルタンク32とを備え、上記減速歯車機構11にギヤオイルを供給するためのオイル供給装置で、本例では、上記ハウジング10Hの側面側と上記ナックル5の上部側とを、動的吸振装置20を介して連結し、上記ギヤドモータ10Gの質量をダイナミックダンパーの質量として機能させるようにするとともに、上記ギヤドモータ10Gとホイールハブ3の回転軸3kとを、フレキシブルカップリング12により結合することにより、上記ギヤドモータ10Gが揺動してもホイール2に回転力を伝達できるようにしている。
図1及び図2は、本最良の形態に係るインホイールモータシステムの構成を示す図で、各図において、1はタイヤ、2はリム2aとホイールディスク2bとから成るホイール、3は上記ホイール2とその回転軸において連結されたホイールハブ、4はコイルバネ4aとショックアブゾーバ4bとを備え、上記ホイールバブ3と軸受け5jを介して連結されるナックル5を車体に懸架するストラット、6は上記ホイールハブ3に装着されたブレーキロータ6aと上記ナックル5に取付けられたブレーキキャリパー6bとを備えた制動装置、7は上記ストラット4に接続される上アーム、8は上記ナックル5を下部から支持する下アーム、10Gは、ステータ10S側を支持するモータケース10aと、上記モータケース10aに軸受け10jを介して回転自在に取付けられた出力軸10bと、この出力軸10bに取付けられたロータ10Rとを備えたインナーロータ型の電気モータ10と、この電気モータ10の出力軸10bに連結され上記電気モータ10の回転を減速してホイール2に伝達する減速歯車機構11とを備えたギヤドモータ、12は上記減速歯車機構11とホイールハブ3の回転軸3kとを結合するフレキシブルカップリングで、上記モータケース10aは筒状のハウジング10H内に収納されている。
また、20は上記ハウジング10Hの側面側に取付けられるモータ取付部材21と、ナックル5に取付けられるナックル取付部材22と、上記モータ取付部材21と上記ナックル取付部材22とを連結するコイルバネから成るバネ部材23と、シリンダ24aとガイドシャフト24bとから成り、上記バネ部材23の作動方向を上下方向に案内する2つのガイド部材24,24と、上記ガイド部材24,24に平行に配置された、シリンダ25aと図示しないピストンとこのピストンに連結されたロッド25bとを有するダンパー25とを備えた動的吸振装置、30は車体側に設けられた、オイルポンプ31とオイルタンク32とを備え、上記減速歯車機構11にギヤオイルを供給するためのオイル供給装置で、本例では、上記ハウジング10Hの側面側と上記ナックル5の上部側とを、動的吸振装置20を介して連結し、上記ギヤドモータ10Gの質量をダイナミックダンパーの質量として機能させるようにするとともに、上記ギヤドモータ10Gとホイールハブ3の回転軸3kとを、フレキシブルカップリング12により結合することにより、上記ギヤドモータ10Gが揺動してもホイール2に回転力を伝達できるようにしている。
本最良の形態では、図1に示すように、電気モータ10を減速歯車機構11の後方に配置するとともに、上記モータケース10aを筒状のハウジング10H内に収納して、モータの後部、すなわち、上記ハウジング10Hの後端から減速歯車機構11のギヤを潤滑するためのギヤオイルを出し入れするようにしている。具体的には、電気モータ10の出力軸10bを中空状として、この中空部をオイル導入路15zとし、上記オイル供給装置30から耐圧ホースなどの配管15aを介して送られてきたギヤオイルを上記ハウジング10Hの中央部に設けられた流入口15mから上記オイル導入路15zに供給し、上記オイル導入路15zの端部から上記減速歯車機構11内にギヤオイルを吐出させて上記減速歯車機構11のギヤの潤滑を行うようにするとともに、上記モータケース10aの外周側と上記ハウジング10Hの内壁との間に空間を設けてステータ冷却路10sとし、このステータ冷却路10sと減速歯車機構11の内部とを上記ギヤドモータ10Gの下部側に設けられたオイル通路15sにて連通させて、上記減速歯車機構11内のギヤを潤滑したギヤオイルを上記ステータ冷却路10s内に導入して、上記ステータ10Sのステータコイル10cを冷却する。
このとき、上記ステータ冷却路10sの下部側で、ステータコイル10cよりも後部側に仕切り(図示せず)を設けて、上記ギヤオイルを上記ギヤドモータ10Gの上部側にも導いた後、上記ハウジング10Hの中心から離れた箇所で上記ハウジング10Hの下部側に設けられた流出口15nから、耐圧ホースなどの配管15bを介して、上記オイル供給装置30に回収するようにすれば、環状に配列されたステータコイル10c全てを十分に冷却することができる。
また、上記ギヤオイルは電気モータ10の出力軸10bを中空として形成されたオイル導入路15zを通って供給されるので、上記電気モータ10の出力軸10bとロータ10Rも冷却され、その結果、上記電気モータ10全体を十分に冷却することができる。
更に、上記出力軸10bに設けられたオイル導入路15zに、上記モータケース10aに連通するオイル孔を設け、このオイル孔から上記ギヤオイルを上記モータケース10a内に吐出させて、内側からも上記電気モータ10を冷却するようにすれば、上記電気モータ10の冷却効率を更に向上させることができる。なお、この場合には、上記モータケース10aにドレインを設けて、上記モータケース10a内に吐出されギヤオイルを上記ステータ冷却路10sに戻すようにすればよい。
このとき、上記ステータ冷却路10sの下部側で、ステータコイル10cよりも後部側に仕切り(図示せず)を設けて、上記ギヤオイルを上記ギヤドモータ10Gの上部側にも導いた後、上記ハウジング10Hの中心から離れた箇所で上記ハウジング10Hの下部側に設けられた流出口15nから、耐圧ホースなどの配管15bを介して、上記オイル供給装置30に回収するようにすれば、環状に配列されたステータコイル10c全てを十分に冷却することができる。
また、上記ギヤオイルは電気モータ10の出力軸10bを中空として形成されたオイル導入路15zを通って供給されるので、上記電気モータ10の出力軸10bとロータ10Rも冷却され、その結果、上記電気モータ10全体を十分に冷却することができる。
更に、上記出力軸10bに設けられたオイル導入路15zに、上記モータケース10aに連通するオイル孔を設け、このオイル孔から上記ギヤオイルを上記モータケース10a内に吐出させて、内側からも上記電気モータ10を冷却するようにすれば、上記電気モータ10の冷却効率を更に向上させることができる。なお、この場合には、上記モータケース10aにドレインを設けて、上記モータケース10a内に吐出されギヤオイルを上記ステータ冷却路10sに戻すようにすればよい。
このように、本最良の形態によれば、車輌バネ下部に配置されるインホイールモータとして、電気モータ10を減速歯車機構11の後方に配置したギヤドモータ10Gを用い、上記電気モータ10の出力軸10bを中空状としてオイル導入路15zを形成し、モータケース10aを筒状のハウジング10H内に収納してステータ冷却路10sを形成するとともに、このステータ冷却路10sと減速歯車機構11の内部とをオイル通路15sにて連通させ、車体側に設けられたオイル供給装置30から配管15aを介して送られてきたギヤオイルを、上記オイル導入路15zから上記減速歯車機構11内に吐出させて上記減速歯車機構11のギヤの潤滑を行った後、上記ギヤオイルを上記オイル通路15sからステータ冷却路10sに導いて、ステータコイル10cを冷却するようにしたので、モータを大型化することなく、減速歯車機構11のギヤの潤滑と電気モータ10の冷却とを効果的に行うことができる。また、ステータ10Sだけではなく、ロータ10Rも冷却されるので、電気モータ10全体を効率よく冷却することができる。
また、上記ギヤドモータ10Gのハウジング10Hを、動的吸振装置20を介してナックル5に連結し、上記ギヤドモータ10Gの質量をダイナミックダンパーの質量として機能させるようにしたので、乗り心地性とロードホールディング性とを向上させることができる。
また、上記ギヤドモータ10Gのハウジング10Hを、動的吸振装置20を介してナックル5に連結し、上記ギヤドモータ10Gの質量をダイナミックダンパーの質量として機能させるようにしたので、乗り心地性とロードホールディング性とを向上させることができる。
なお、上記最良の形態では、上記例では、ギヤドモータ10Gと車輌バネ下部材であるナックル5とを、バネ部材23、ダンパー25、及び、上記バネ部材23とダンパー25との作動方向を案内するガイド部材24,24とを備えた動的吸振装置20により結合するとともに、上記動的吸振装置20を上記ハウジング10Hの側面側に配置したが、ナックル5の上部側と上記ハウジング10Hとを、バネ部材23、ダンパー25、及び、上記バネ部材23とダンパー25との作動方向を案内するガイド部材24,24により結合する構成としてもよい。
また、上記例では、ダイナミックダンパー型のインホイールモータシステムについて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、ギヤドモータ10Gを直接ナックル5に連結する形態のインホイールモータシステムに適用した場合でも、モータを小型化できるとともに、バネ下質量を低減できるので、乗り心地性の悪化を防止することができる。
また、本発明は、ストラット型のサスペンションを有する車輌に限らず、ダブルウイッシュボーン型のサスペンションなど、他の構成のサスペンションを有する車輌にも適用可能である。
また、上記例では、ダイナミックダンパー型のインホイールモータシステムについて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、ギヤドモータ10Gを直接ナックル5に連結する形態のインホイールモータシステムに適用した場合でも、モータを小型化できるとともに、バネ下質量を低減できるので、乗り心地性の悪化を防止することができる。
また、本発明は、ストラット型のサスペンションを有する車輌に限らず、ダブルウイッシュボーン型のサスペンションなど、他の構成のサスペンションを有する車輌にも適用可能である。
以上説明したように、本発明によれば、モータを大型化することなく、ギヤの潤滑とモータの冷却とを行うことができるので、モータを小型化できるとともに、乗り心地性とロードホールディング性を向上させることができる。
1 タイヤ、2 ホイール、2a リム、2b ホイールディスク、
3 ホイールハブ、3k ハブの回転軸、4 ストラット、4a コイルバネ、
4b ショックアブゾーバ、5 ナックル、5j 軸受け、6 制動装置、
6a ブレーキロータ、6b ブレーキキャリパー、7 上アーム、8 下アーム、
10 電気モータ、10G ギヤドモータ、10H ハウジング、10S ステータ、
10R ロータ、10a モータケース、10b 出力軸、10c ステータコイル、
10j 軸受け、10s ステータ冷却路、11 減速歯車機構、
12 フレキシブルカップリング、15a,15b 配管、15m 流入口、
15n 流出口、15s オイル通路、15z オイル導入路、20 動的吸振装置、
21 モータ取付部材、22 ナックル取付部材、23 バネ部材、24 ガイド部材、
24a シリンダ、24b ガイドシャフト、25 ダンパー、25a シリンダ、
25b ロッド、30 オイル供給装置、31 オイルポンプ、32 オイルタンク。
3 ホイールハブ、3k ハブの回転軸、4 ストラット、4a コイルバネ、
4b ショックアブゾーバ、5 ナックル、5j 軸受け、6 制動装置、
6a ブレーキロータ、6b ブレーキキャリパー、7 上アーム、8 下アーム、
10 電気モータ、10G ギヤドモータ、10H ハウジング、10S ステータ、
10R ロータ、10a モータケース、10b 出力軸、10c ステータコイル、
10j 軸受け、10s ステータ冷却路、11 減速歯車機構、
12 フレキシブルカップリング、15a,15b 配管、15m 流入口、
15n 流出口、15s オイル通路、15z オイル導入路、20 動的吸振装置、
21 モータ取付部材、22 ナックル取付部材、23 バネ部材、24 ガイド部材、
24a シリンダ、24b ガイドシャフト、25 ダンパー、25a シリンダ、
25b ロッド、30 オイル供給装置、31 オイルポンプ、32 オイルタンク。
Claims (2)
- 電気モータとこのモータの出力軸に連結され上記モータの回転を減速してホイールに伝達する減速歯車機構とを備えたギヤドモータを車輌バネ下部に配置して成るインホイールモータシステムにおいて、車体側に上記減速歯車機構のギヤを潤滑するためのギヤオイルを循環させるオイルポンプとオイルタンクとを搭載するとともに、上記モータのステータを支持するモータケースを筒状のハウジング内に収納して、上記減速歯車機構の内部と上記モータケースと上記ハウジングとの間の空間とに上記ギヤオイルを循環させ、上記ギヤの潤滑と上記モータの冷却とを同時に行うようにしたことを特徴とするインホイールモータシステム。
- 上記ギヤドモータを動的吸振装置を介して車輌バネ下部に取り付け、上記ギヤドモータの質量を動的吸振装置の質量として作用させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007191035A true JP2007191035A (ja) | 2007-08-02 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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