JP6631355B2 - インホイールモータユニットの冷却構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ユニットケース内にモータと減速機とインバータモジュールを有するインホイールモータユニットの冷却構造に関する。
グリース封入型の軸受は回転使用限界が比較的低く、電動モータの高回転域での使用が制限される。そこで、モータのロータ軸の一端に連結される動力伝達装置を有する車両用の電動駆動ユニットに用いるモータのロータ軸受を、動力伝達装置のケーシング内の潤滑油で潤滑する電動モータのロータ軸受潤滑構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−190042号公報
潤滑油により電動モータのロータ発熱を冷却するとき、ロータからの熱を奪って潤滑油が加温される。しかしながら、先行技術の電動モータのロータ軸受潤滑構造にあっては、加温された潤滑油を冷却することが考慮されていない。よって、潤滑油の温度が上昇してしまうと、電動モータのロータ発熱を効率よく冷却できず、電動モータの大出力化が厳しくなる、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ユニットケースのケース内空間に配置された構成要素を冷却する際、モータと減速機とインバータモジュールの冷却を効率良く行うインホイールモータユニットの冷却構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインホイールモータユニットの冷却構造は、ユニットケース内にモータと減速機とインバータモジュールを有する。
このインホイールモータユニットの冷却構造において、内部循環潤滑油冷却経路に加え、モータとインバータモジュールの周りに、内部循環する空気の流れによる内部循環空気冷却経路を形成する。
内部循環空気冷却経路を、モータの回転によって空気の流れを発生させ、ユニットケースの内面に沿って空気が流れる経路とする。
この結果、ユニットケースのケース内空間に配置された構成要素を冷却する際、モータと減速機とインバータモジュールの冷却を効率良く行うことができる。
第1実施例の冷却構造が適用されたインホイールモータユニットがストラット式サスペンションにより車体に懸架されているインホイールモータ駆動装置を示す斜視図である。 第1実施例の冷却構造が適用されたインホイールモータユニットの外観を示す斜視図である。 第1実施例の冷却構造が適用されたインホイールモータユニットにおいてストラット及びホイールが取り付けられた概略構造を示す一部破断斜視図である。 第1実施例の冷却構造が適用されたインホイールモータユニットの内部構造を示す展開断面図である。 第1実施例の冷却構造が適用されたインホイールモータユニットにおいてモータジェネレータ・インバータ放熱プレート・減速ギア機構・ストラット・ホイールハブの車軸方向の位置関係による配置構成を示す斜視図である。 第1実施例の冷却構造が適用されたインホイールモータユニットにおいてモータジェネレータ・減速ギア機構・ストラット・タイロッド連結部・ブレーキキャリパの車軸直交方向の位置関係及び円周方向の位置関係による配置構成を示す車軸方向視図である。 ドライブシャフトにより左右前輪を駆動する電気自動車のストラット式フロントサスペンションをそのまま用いてインホイールモータユニットに置き換え可能であることを示すインホイールモータユニットの置換作用説明図である。 第1実施例の冷却構造においてインホイールモータユニットの内部を循環する内部循環潤滑油冷却経路を示す潤滑油冷却作用説明図である。 第1実施例の冷却構造においてインホイールモータユニットの内部を循環する内部循環空気冷却経路を示す空気冷却作用説明図である。 第1実施例の冷却構造においてインホイールモータユニットのユニットケースのケース表面を流れる走行風(外気)によりユニットケースを冷却する作用を示す走行風冷却作用説明図である。
以下、本発明のインホイールモータユニットの冷却構造を実現する最良の形態を、図面に示す第1実施例に基づいて説明する。
第1実施例
まず、構成を説明する。
第1実施例の冷却構造を備えるインホイールモータユニットは、前輪駆動によるインホイールモータ車において、ストラット式サスペンションにより車体に懸架される左右前輪(駆動輪、転舵輪)のそれぞれに適用した例である。以下、第1実施例の構成を、「全体装置構成」、「インホイールモータユニットの内部詳細構成」、「各構成要素の配置レイアウト構成」、「インホイールモータユニットの冷却構造」に分けて説明する。
[全体装置構成]
図1は、第1実施例の冷却構造が適用されたインホイールモータユニットがストラット式サスペンションにより車体に懸架されている状態を示す。図2は、ストラットが取り付けられたインホイールモータユニットの外観を示す。図3は、ストラット及びタイヤホイールが取り付けられたインホイールモータユニットの概略構造を示す。以下、図1〜図3に基づいて、第1実施例の冷却構造が適用されたインホイールモータユニットを搭載するインホイールモータ駆動装置の全体装置構成を説明する。
インホイールモータ駆動装置Aは、図1に示すように、インホイールモータユニット1と、タイヤホイール2と、ストラット式サスペンション3と、車体4と、を備えている。
前記インホイールモータユニット1は、図1に示すように、タイヤホイール2の内側空間部分に一部分を挿入した状態で配設されるユニットケース10を有する。ユニットケース10は、図2に示すように、モータケース11と、モータカバー12と、減速ギアケース13と、減速ギアカバー14と、を有して構成される。
モータケース11のケース外面には、図1及び図2に示すように、ナックルアーム15と、ブレーキキャリパ固定アーム16と、トランスバースリンク支持アーム17と、がケースと一体に突出して形成される。モータケース11とモータカバー12によるケース内空間には、図3に示すように、モータジェネレータ5が配置される。
ナックルアーム15は、ナックル本体を兼用するモータケース11のうち、車軸方向にてタイヤホイール2側の後面位置に車両後方に向けて突出して設けられる。ナックルアーム15のアーム先端部には、図2に示すように、ステアリング機構のタイロッド86が連結されるタイロッド連結穴15aを有する。
ブレーキキャリパ固定アーム16は、ナックル本体を兼用するモータケース11のうち、車軸方向にてナックルアーム15よりタイヤホイール2側に隣接する位置に、車軸直交方向にて車両上方と車両前方に向けて2方向に突出して設けられる。ブレーキキャリパ固定アーム16の2方向に突出するアーム先端部には、図2に示すように、ブレーキキャリパ93(図6参照)を固定するパキャリパ固定穴16a,16bを有する。
トランスバースリンク支持アーム17は、ナックル本体を兼用するモータケース11のうち、車軸方向にてタイヤホイール2側の下面位置に車両下方に向けて突出して設けられる。トランスバースリンク支持アーム17のアーム先端部には、図2に示すように、トランスバースリンク33のユニット側支持部となるリンク支持ボール17aが固定される。
減速ギアケース13のケース上面には、図1〜図3に示すように、ストラット取り付け凹部18が一体に形成される。減速ギアケース13と減速ギアカバー14によるケース内空間には、減速ギア機構6(図4参照)が配置される。
ストラット取り付け凹部18は、モータケース11の隣接位置に固定された減速ギアケース13のうち、ケース上部の平面位置にストラット31の下端部を埋め込み状態で取り付けるように、車両下方に向かって凹ませた円筒状凹部に形成される。
前記タイヤホイール2は、図3に示すように、インホイールモータユニット1の出力軸であるホイール駆動軸21の端部位置に固定され、外周部に図外のタイヤが装着される。つまり、減速ギア機構6からのホイール駆動軸21の端部には、ホイールハブ22がハブナット23により固定され、ブレーキロータ87と共にハブボルト24による共締めにて固定される。
前記ストラット式サスペンション3は、車両上下方向に作用する力を支えるショックアブソーバをストラット31(支柱)として用い、インホイールモータユニット1を含むバネ下部材を車体6に懸架する形式のサスペンションである。このストラット式サスペンション3は、図1に示すように、ストラット31と、コイルスプリング32と、トランスバースリンク33と、を有する。
ストラット31は、車両上下方向に作用する力を支えつつストローク動作により減衰力を発生するサスペンション部材である。ストラット31の下端部分は、ナックル本体を兼用する減速ギアケース13のケース上面位置に埋め込み状態で取り付けられる。ストラット31の上端部分は、ゴム製インシュレータによるアッパーマウントを介してホイールハウス車体メンバ41(車体4)に弾性支持される。なお、ストラット31の減速ギアケース13に対する取り付けは、例えば、ストラット31の下端部をストラット取り付け凹部18にネジ込み固定した後、緩み止めのロックナットにより締め付け固定することで行われる。
コイルスプリング32は、ショックアブソーバ中心軸に対してスプリング中心軸をオフセット状態とし、ストラット31の上部外周位置に配置され、車両上下方向に作用する力を支えつつ伸縮動作によりバネ力を発生するサスペンション部材である。コイルスプリング32の下端部分は、ストラット31に固定された下端側バネ受けプレート34に支持される。コイルスプリング32の上端部分は、上端側バネ受けプレート35及びゴム製インシュレータによるアッパーマウントを介してホイールハウスメンバ41(車体4)に弾性支持される。
トランスバースリンク33は、インホイールモータユニット1を含むバネ下部材をフロントサスペンションメンバ42(車体4)に揺動可能に支持すると共に、車幅方向及び車両前後方向に作用する力を支えるサスペンション部材である。トランスバースリンク33のユニットケース10側は、トランスバースリンク支持アーム17に設けられたリンク支持ボール17aに対し球面支持される。トランスバースリンク33のフロントサスペンションメンバ42(車体4)側は、車体支持軸上にて車両前後方向に離れた位置に設けられた支持ピン33a,33bに対し、ゴムブッシュを介して2点で結合支持される。
ここで、第1実施例のように、ストラット式サスペンション3を左右前輪に使用する場合、ストラット31及びコイルスプリング32の車体支持点P1と、トランスバースリンク33のユニットケース支持点P2とを通る軸を仮想キングピン軸線KLとする。つまり、ステアリング操作がなされると、仮想キングピン軸線KLを回転中心軸として、インホイールモータユニット1及びタイヤホイール2が転舵する。
[インホイールモータユニットの内部詳細構成]
図4は、第1実施例のインホイールモータユニットの冷却構造においてインホイールモータユニットの内部構造を示す。以下、図4に基づいて、インホイールモータユニットの内部詳細構成を説明する。
インホイールモータユニット1は、図4に示すように、ユニットケース10のケース内部に、モータジェネレータ5(モータ)と、減速ギア機構6(減速機)と、インバータモジュール7と、を備えている。
前記モータジェネレータ5は、モータ軸51と、ロータ52と、ステータ53と、ステータコイル54と、を有して構成される。
モータ軸51は、中心軸位置に軸心油路55が貫通状態で形成される。モータ軸51のタイヤホイール2側の一端部は、モータケース11に対し第1ベアリング81を介して回転可能に支持される。モータ軸51のタイヤホイール2側の一端部には、第1ベアリング81とスプラッシュガード88の間の位置に、ロータ回転角度を検出するレゾルバ89が設けられる。モータ軸6の減速ギア機構6側の他端部は、減速ギアケース13に対し第2ベアリング82を介して回転可能に支持される。
ロータ52は、モータ軸51に固定され、図外の永久磁石を埋設した積層鋼板により構成される。ロータ52の減速ギア機構6側の端面には、第1空気循環翼56が径方向に複数枚設けられ、ロータ52のタイヤホイール2側の端面には、第2空気循環翼57が径方向に複数枚設けられる。第1空気循環翼56は、インバータ放熱プレート71を翼ケーシングとし、ターボチャージャに用いられるような遠心軸流翼形状とされる。
ステータ53は、ユニットケース1の内面に固定されると共にロータ52に対しエアギャップ58bを介して配置され、打ち抜き積層鋼板によるステータティースのそれぞれにステータコイル54を巻き付けることで構成される。ステータコイル54は、U相コイル線・V相コイル線・W相コイル線などを有し、これらのコイル線がインバータモジュール7に対して接続される。
前記減速ギア機構6は、ギア軸として、モータ軸51と、アイドラー軸60と、ホイール駆動軸21と、を有する。ギア列として、第1減速ギア列61(第1減速機)と、第2減速ギア列62(第2減速機)と、を有して構成される。
モータ軸51とアイドラー軸60とホイール駆動軸21は、互いに平行で高さの異なるギア軸である。アイドラー軸60は、減速ギアケース13の隔壁部13aに設けた第3ベアリング83と、減速ギアカバー14に設けた第4ベアリング84と、によって両端支持される。ホイール駆動軸21は、減速ギアカバー14に設けた第5ベアリング85と、ホイールハブ22側に設けられたハブベアリング25と、によって両端支持される。ハブベアリング25は、モータケース11に固定されるハブケース26をアウターレースとし、ホイールハブ22をインナーレースとするベアリングである。ここで、図4に示す展開断面図においては、モータ軸51>アイドラー軸60>ホイール駆動軸21という高さ関係を持つ記載となっているが、実際の高さ関係は、アイドラー軸60>モータ軸51>ホイール駆動軸21という関係になっている(図6参照)。
第1減速ギア列61は、モータ軸51を車両内側の減速ギアカバー14の近くまで延ばした端部位置に形成されたモータ軸ギア63と、モータ軸ギア63に噛み合い、アイドラー軸60に一体形成された第1アイドラー軸ギア64と、によって構成される。アイドラー軸60の中心軸位置には、軸心油路チューブ67が設けられる。軸心油路チューブ67の隔壁部13a側の端部位置には、第3ベアリング83からの潤滑油を流入する開口部が形成される。軸心油路チューブ67の減速ギアカバー14側の端部位置には、屈曲可能な連結チューブ90の一端が接続され、連結チューブ90の他端がモータ軸51の軸心油路55に接続される。
なお、第1アイドラー軸ギア64の端面には、パーキングレンジ位置の選択により図外のパーキングポールが動作し、パーキングポールとの噛み合いによりアイドラー軸60をユニットケース10に静止固定するパーキングギア91が設けられている。
第2減速ギア列62は、アイドラー軸60に一体形成された第2アイドラー軸ギア65と、第2アイドラー軸ギア65に噛み合い、ホイール駆動軸21の端部位置に一体形成されたホイール駆動軸ギア66と、によって構成される。ホイール駆動軸ギア66は、減速ギアカバー14側のピンベアリング92と、ホイール駆動軸ギア66を挟んで反対側の第5ベアリング85と、によって両端支持可能とされている。ピンベアリング92は、減速ギアケース14側に固定されたケース部材92aと、支持ピン92bと、を有して構成される。ケース部材92aは、円柱突起とピン穴を有し、ホイール駆動軸ギア66は、円柱突起に対応する位置に円柱凹部を有し、ピン穴に対応する回転中心軸位置にピン穴を有する。そして、ケース部材92aとホイール駆動軸ギア66に有する両ピン穴を貫通して支持ピン92bが設けられる。このピンベアリング92は、通常時は大きな隙間を持っており、ベアリングとして作用しない。しかし、ホイルナット23の緩みやハブベアリング25の異常や第5ベアリング85(ローラベアリング)の異常が発生すると、隙間が埋められてベアリングとして作用する。
前記インバータモジュール7は、モータジェネレータ5の側面位置に内蔵配置され、耐熱性が高い半導体素子を用いたインバータ回路などからなるモジュールである。このインバータモジュール7は、ステータコイル54と接続され、インバータ放熱プレート71に対して環状に複数個配列することで構成される。なお、インバータモジュール7は、モータジェネレータ5の力行時、図外のバッテリからの直流を、モータジェネレータ5を回転駆動させる多相交流に変換する。また、モータジェネレータ5の回生時、モータジェネレータ5により発電された多相交流を、図外のバッテリに充電するための直流に変換する。
インバータ放熱プレート71は、モータケース11に対しネジ止め固定されていて、モータジェネレータ5の減速ギア機構6側の隣接位置に、モータ端面に覆うように配置される(図5参照)。
[各構成要素の配置レイアウト構成]
図5は、モータジェネレータ・インバータ放熱プレート・減速ギア機構・ストラット・ホイールハブの車軸方向の位置関係による配置構成を示す。図6は、モータジェネレータ・減速ギア機構・ストラット・タイロッド連結部・ブレーキキャリパの車軸直交方向の位置関係及び円周方向の位置関係による配置構成を示す。以下、図5及び図6に基づいて、各構成要素の配置レイアウト構成を説明する。
前記減速ギア機構6は、第1減速ギア列61と第2減速ギア列62により構成されている。第1減速ギア列61は、図5に示すように、モータ軸51を車両内側方向に延ばすことで車軸方向にてモータジェネレータ5から離れた車両内側の位置に配置される。一方、第2減速ギア列62は、図5に示すように、車軸方向にて第1減速ギア列61よりも車両外側の位置に配置される。
そして、第1減速ギア列61による第1減速比と第2減速ギア列62による第2減速比を異ならせている。第1減速ギア列61は、図5及び図6に示すように、モータ軸ギア63の噛み合い径を小さく、第1アイドラー軸ギア64の噛み合い径を大きくすることで、第1減速比を大きく設定している。第2減速ギア列62は、第2アイドラー軸ギア65の噛み合い径と、ホイール駆動軸ギア66の噛み合い径の差を小さく抑えることにより、第2減速比を第1減速比より小さく設定している。
また、モータ軸51とアイドラー軸60とホイール駆動軸21は、図6に示すように、アイドラー軸60>モータ軸51>ホイール駆動軸21という高さ関係に設定している。つまり、タイヤホイール2の中心軸CLの位置にホイール駆動軸21を配置したとき、ホイール駆動軸21よりモータ軸51を高い位置に配置し、モータ軸51よりアイドラー軸60を高い位置に配置している。
前記減速ギア機構6を、第1減速ギア列61と第2減速ギア列62に分けないときの車軸方向の位置関係は、下記の通りである。
モータジェネレータ5と減速ギア機構6とストラット31の車軸方向の位置関係は、図5に示すように、モータジェネレータ5を、車軸方向にてストラット31の取り付け位置よりも車両外側に配置している。減速ギア機構6を、車軸方向にてストラット31の取り付け位置に対してモータジェネレータ5と反対側の車両内側に配置している。
前記減速ギア機構6を、第1減速ギア列61と第2減速ギア列62に分けたときの車軸方向の位置関係は、下記の通りである。
モータジェネレータ5と第1減速ギア列61とストラット31の車軸方向の位置関係は、図5に示すように、第1減速ギア列61を、車軸方向にてストラット31を挟んでモータジェネレータ5とは反対側の領域に配置している。第2減速ギア列62とストラット31の車軸方向の位置関係は、図5に示すように、第2減速ギア列62を、ストラット31の下側領域に配置している。つまり、車軸方向にて第2減速ギア列62と符合する位置にストラット31を配置しているので、図5及び図6に示すように、ストラット31の下端部を、ユニットケース10の内部まで埋め込み状態にて配置するスペースが確保される。
前記減速ギア機構6を構成するモータ軸ギア63と第1アイドラー軸ギア64と第2アイドラー軸ギア65とホイール駆動軸ギア66の車軸直交方向の位置関係は、下記の通りである。
第1減速ギア列61による第1減速比を大きく、第2減速ギア列62による第2減速比を第1減速比より小さくしている。このため、図6に示すように、タイヤホイール2の中心軸CLの位置に配置されるホイール駆動軸21に設けられるホイール駆動軸ギア66の径が小さく抑えられる。よって、モータ軸ギア63と第1アイドラー軸ギア64と第2アイドラー軸ギア65とホイール駆動軸ギア66により占有する高さが、モータジェネレータの全高MHの範囲内にほぼ収まる配置になる。この結果、ユニットケース10の底面高さ位置BLが、トランスバースリンク33のユニットケース支持点P2から離れた高さ位置になる。
前記モータジェネレータ5とタイロッド連結部96との車軸直交方向の位置関係は、下記の通りである。
モータジェネレータ5は、図6に示すように、車軸直交方向にてホイール駆動軸21を挟んでナックルアーム15のタイロッド連結部96とは反対側の軸対称領域に配置される。つまり、タイロッド連結部96は、モータジェネレータ5とは車両前後方向に離れて形成される空スペース領域に配置される。
前記モータジェネレータ5とタイロッド連結部96とブレーキキャリパ93との円周方向の位置関係は、下記の通りである。
ブレーキキャリパ93は、図6に示すように、ホイール駆動軸21を中心とする円周方向にてナックルアーム15のタイロッド連結部96とモータジェネレータ5との間の円周領域に配置される。つまり、ブレーキキャリパ93は、タイロッド連結部96とモータジェネレータ5との間に円周方向に形成される空スペース領域に配置される。
[インホイールモータユニットの冷却構造]
以下、図4及び図6に基づいて、インホイールモータユニット1の冷却構造について説明する。
インホイールモータユニット1の冷却構造は、図4に示すように、走行中、走行風(外気)により温度上昇が抑えられるユニットケース10の内部に、内部循環潤滑油冷却経路と、内部循環空気冷却経路と、を備える構造としている。
内部循環冷却系を構成する2つの内部循環潤滑油冷却経路と内部循環空気冷却経路は、アルミ合金材などの伝熱性が高い金属材で形成した隔壁13aを介して2つの経路に分離される。この隔壁13aは、モータジェネレータ5を配置するドライ室58と、減速ギア機構6を配置するウェット室68とに画成する壁である。隔壁13aには、ドライ空間58とウェット空間68との間で熱交換する熱交換面積を確保するリブ13bがドライ空間58に向かって突設されている。
つまり、内部循環冷却系の内部循環潤滑油冷却経路は、内部循環する潤滑油によって減速ギア機構6及び第1ベアリング81〜第5ベアリング85を冷却する。内部循環冷却系の内部循環空気冷却経路は、内部循環する空気によってモータジェネレータ5とインバータモジュール7を冷却すると共に、内部循環潤滑油冷却経路を循環する潤滑油の温度上昇を抑える。
前記内部循環潤滑油冷却経路について説明する。減速ギア機構6が配置される空間は、モータジェネレータ5とインバータモジュール7が配置されるドライ空間58とは隔壁13aにより画成されたウェット空間68とされる。そして、モータケース11には、第1ベアリング81とハブベアリング25を連通する斜め径方向の第1潤滑油路94と、ハブベアリング25と第5ベアリング85を連通する車軸方向の第2潤滑油路95とが形成される。
内部循環潤滑油冷却経路は、減速機ケース13の底部に溜められた潤滑油を、回転するホイール駆動軸ギア66により掻き揚げる。そして、掻き揚げた潤滑油を、アイドラー軸60に設けられた軸心油路チューブ67から潤滑必要部位を通過して強制循環させる経路が形成される。即ち、掻き揚げられた潤滑油を、第3ベアリング83の外部に設けたケース切欠部13c→軸心油路チューブ67→連結チューブ90→軸心油路55→第1ベアリング81→第1潤滑油路94→第2潤滑油路95→第5ベアリング85へと至らせる経路構成である。
前記内部循環空気冷却経路について説明する。モータジェネレータ5が配置される空間は、減速ギア機構6が配置されるウェット空間68とは隔壁13aにより画成されたドライ空間58とされる。そして、ドライ空間58には、モータジェネレータ5のモータ軸51及びロータ52の回転によって空気の流れを発生させる第1空気循環翼56と第2空気循環翼57が設けられる。
内部循環空気冷却経路は、モータジェネレータ5とインバータモジュール7の周りに、モータジェネレータ5の回転によって空気の流れを発生させ、ユニットケース10の内面に沿って内部循環する空気の流れにより形成される空気冷却経路である。
インバータモジュール7は、ロータ52の端面を覆うように配置されるインバータ放熱プレート71に固定され、第1空気循環翼56の吸入側であって、第1空気循環翼56に隣接する空間58aの位置に配置される。インバータ放熱プレート71は、インバータモジュール7を固定する面を平面とし、その反対面が、ロータ52の端面に設けられた第1空気循環翼56にとって翼ケーシングとなる形状にされる。
第1空気循環翼56と第2空気循環翼57は、モータジェネレータ5の回転によって空気の流れを発生させる翼である。第1空気循環翼56は、ロータ52の減速機側端面位置に設けられ、インバータモジュール7及びインバータ放熱プレート71が配置される空間58aに戻された空気を吸い込むための翼である。第2空気循環翼57は、ロータ52のタイヤホイール側端面位置に設けられ、モータジェネレータ5のエアギャップ58bなどを通過する空気を、ロータ52の回転によって空間58cへ吐出するための翼である。
内部循環空気冷却経路は、ロータ52とステータ53のエアギャップ58b、ユニットケース10の内面に沿って形成される空間58a,58c,58d(図4)や空間58e(図3)、及び、ロータ内スリットやステータ隙間などを空気通路とする。なお、ユニットケース10は、外気に露出した状態であり、走行中に生じる走行風(外気温度)との熱交換によってケース温度の上昇が抑えられる。
次に、作用を説明する。
第1実施例の作用を、「インホイールモータユニットの置換作用」、「インホイールモータユニットの冷却作用」、「インホイールモータユニットの冷却構造の特徴作用」に分けて説明する。
[インホイールモータユニットの置換作用]
以下、図7に基づいて、ドライブシャフトにより左右前輪を駆動する電気自動車のストラット式フロントサスペンションをそのまま用い、そのステアリングナックル部分に、第1実施例のインホイールモータユニット1を取り付ける置換作用を説明する。
まず、ストラット式サスペンションのメリットとしては、下記の点が挙げられる。
(A) ストラット式以外の独立懸架サスペンション(ダブルウィッシュボーン式など)では、キャンバー方向の位置決めのためのアッパーアームが必要となり、その空間が犠牲になる。しかし、ストラット式では、ショックアブソーバがその役割をするので、車室空間を大きく取れる。この利点は、レイアウト空間に余裕がないFF車において、特に重要である。
(B) 車体側の支持点(ピボット点)の間隔が大きいため、強度的に有利であり、アライメントの製造誤差が比較的小さい。
(C) 構造が簡単で部品点数が少ないため、コスト、重量の点で有利である。
そして、上記のようなメリットを持つことにより、現在、乗用車のフロントサスペンションとして、最も多く採用されているのがストラット式フロントサスペンションである。
一方、インホイールモータ車においては、サスペンションと別個にインホイールモータユニットの開発を行い、インホイールモータユニットのユニットケース内に内蔵されるモータと減速機の配置を決めている。そして、インホイールモータユニットのユニットケース形状が決まると、それに合わせてインホイールモータユニット専用のサスペンションを新たに開発するという手法が一般的に採られている。このようにインホイールモータユニットとサスペンションを分けた開発手法を採っているため、インホイールモータユニットとサスペンションを組み合わせたときに新たな課題を生み、インホイールモータ車の実車化を遅らせる原因の一つになっている。
これに対し、本発明者は、まず、ドライブシャフトにより左右前輪を駆動する電気自動車(実車)のストラット式フロントサスペンションに注目した。そして、タイヤホイールの内側空間を注視したとき、図7に示すように、ステアリングナックルやドライブシャフトのブーツが、タイヤホイールの内側空間スペースを占有していることを知見した。
そこで、タイヤホイールの内側空間を占有しているステアリングナックルやドライブシャフトのブーツによる空間スペースに、ストラット式フロントサスペンションをそのまま用いてインホイールモータユニットに置き換えることが可能かどうかを検討した。この検討の結果、現行の空間スペースは予想以上のスペース容積を持ち、インホイールモータユニットを置き換えて搭載することが可能であるとの結論を得た。そして、インホイールモータユニットに置き換える際に克服すべき様々な課題を解決した上で、インホイールモータ駆動装置Aを完成するに至った。
即ち、インホイールモータ駆動装置Aは、図7に示すように、既存のストラット式フロントサスペンションをそのまま用いながら、タイヤホイール2の内側空間スペースにインホイールモータユニット1を配置したものである。
このように、ストラット式フロントサスペンションをそのまま用いてインホイールモータユニット1に置き換えることを可能としたため、上記(A)〜(C)によるストラット式サスペンションのメリットを全て享有することができる。そして、ストラット式フロントサスペンションを備えた既存の車両に対し、少なくともレイアウト設計を変更することなく、インホイールモータ車に移行することが可能であるため、インホイールモータ車の実車化を促進することができる。
[インホイールモータユニットの冷却作用]
インホイールモータユニット1は、走行中、走行風により温度上昇が抑えられるユニットケース10の内部に、積極的な冷却が必要なモータジェネレータ5と、減速ギア機構6と、インバータモジュール7と、を有する。以下、インホイールモータユニット1の冷却作用を、図8〜図10に基づいて説明する。
内部循環する潤滑油による潤滑油冷却作用を、図8に基づいて説明する。
モータジェネレータ5やタイヤホイール2が回転状態であると、減速機ケース13の底部に溜められた潤滑油が、回転するホイール駆動軸ギア66により掻き揚げられる(図8の矢印B)。この掻き揚げられた潤滑油は、第2減速ギア列62を構成する第2アイドラー軸ギア65とホイール駆動軸ギア66の噛み合いで油溜まりを形成する。そして、油溜まり部分に存在する第3ベアリング83の外部に設けたケース切欠部13cを経過した後、アイドラー軸60に設けられた軸心油路チューブ67に対して一端部に形成された開口から流入する(図8の矢印C)。
一端部の開口から流入した潤滑油は軸心油路チューブ67に押し込まれ、軸心油路チューブ67を通って他端部まで移動する(図8の矢印D)。軸心油路チューブ67の他端部まで移動した潤滑油は、図6に示すように、アイドラー軸60がモータ軸51より高いという位置関係により、連結チューブ90を落下移動し、軸心油路55に流入する(図8の矢印E)。モータ軸51の軸心油路55に流入した潤滑油は軸心油路55を第1ベアリング81に向かって移動する(図8の矢印F)。
軸心油路55を移動した潤滑油は、第1ベアリング81を経過した後、モータ軸51に設けた穴51aを通り、図6に示すように、モータ軸51がホイール駆動軸21より高いという位置関係により、第1潤滑油路94を落下移動する(図8の矢印G)。第1潤滑油路94を落下移動した潤滑油は、第2潤滑油路95の一端部に流入した後、第2潤滑油路95の他端部へと移動する(図8の矢印H)。第2潤滑油路95の他端部へと移動した潤滑油は、減速機ケース13の油溜まりに落下する(図8の矢印I)。以上の流れが繰り返されることで、潤滑油が減速ギア機構6及びモータ軸51の軸心油路55を流れ、流れる潤滑油が内部循環する経路が形成される。
この内部循環する潤滑油の流れにより、第1減速ギア列61を構成するモータ軸ギア63と第1アイドラー軸ギア64、第2減速ギア列62を構成する第2アイドラー軸ギア65とホイール駆動軸ギア66が潤滑状態で冷却される。同時に、内部循環する潤滑油の流れや径方向への分岐流れにより、第1ベアリング81と第2ベアリング82と第3ベアリング83と第4ベアリング84が潤滑状態で冷却される。そして、第5ベアリング85については、ピンベアリング92の支持ピン92bの軸心に設けられた油路とホイール駆動軸21に設けられた径方向の孔を介し、ホイール駆動軸ギア66により掻き揚げられた潤滑油の飛沫が供給される。なお、ハブベアリング25は、従来と同様に、内部に封入されているグリースによって潤滑される。
内部循環する空気による空気冷却作用を、図9に基づいて説明する。
モータジェネレータ5が回転状態であると、ロータ52に伴って第1空気循環翼56が回転することで空間58aに空気流れを発生し、空間58aの空気を吸い込む。そして、第1空気循環翼56により吸い込まれた空気は、モータジェネレータ5のエアギャップ58bやロータ内スリットやステータ内隙間に沿って移動する(図9の矢印J)。
ロータ内スリットなどを通過した空気は、第2空気循環翼57によって空間58cへ吐出し、空間58cを高圧空気室にする。そして、高圧空気室状態の空間58cの空気は、ドライ室58のケース内面に沿って形成される各部に圧送される(図9の矢印K)。空間58cから圧送された空気は、空間58d,58eなどを通り(図9の矢印L)、その後、空間58aへ戻される(図9の矢印M)。以上の流れが繰り返されることで、モータジェネレータ5及びインバータモジュール7の周りに空気が流れ、流れる空気が内部循環する経路が形成される。
この内部循環する空気の流れにより、モータジェネレータ5(特に、発熱部であるモータ軸51やステータコイル54)及びインバータモジュール7(インバータ放熱プレート71を含む)から熱を奪って冷却する。加えて、内部循環する空気の流れと、リブ13bを有する隔壁13aや他に存在する複数の隔壁との間で熱交換され、空気温度よりも潤滑油温度が高いとき、隔壁13aから熱を奪うことで、ウェット室68内の潤滑油の温度上昇が抑えられる。また、その逆に、空気温度が潤滑油温度よりも高いときには、ドライ室58内の空気の温度上昇が抑えられる。
次に、ユニットケース10の走行風冷却作用を、図10に基づいて説明する。
走行中、図10の矢印Nに示すように、タイヤの内側に形成されるタイヤハウス空間内に走行風が導入される。この走行風は、ユニットケース10の内部を循環する空気の流速に比べて高い流速であり、ユニットケース10の外側表面に沿って流れる。よって、内部循環する潤滑油及び空気からの熱によって温度上昇するユニットケース10から熱を奪う。そして、ユニットケース10の温度上昇が抑えられると、内部循環する潤滑油及び空気からユニットケース10が熱を奪い、結果的に、潤滑油温度及び空気温度が上昇するのが抑えられる。特に、ユニットケース10の場合には、空気冷却系のケース表面積が潤滑油冷却系のケース表面積よりも広いため、走行速度が低速域では、内部循環する空気温度が上昇するのを抑える効果が高くなる。その結果、隔壁13aを通して内部循環する潤滑油温度の上昇も抑えられることになる。また、走行速度が高速域では、ホイール外側の流速が強くなり、逆に走行風による冷却が主に潤滑油を冷却するため、空気温度を潤滑油で冷却することになる。
つまり、ユニットケース10内にて内部循環する潤滑油及び空気の温度が上昇すると、潤滑油による冷却効果も空気による冷却効果が低下してしまう。よって、長時間の走行であっても、内部循環する潤滑油及び空気による冷却効果を維持するには、潤滑油及び空気そのものの温度上昇を抑える必要がある。
これに対し、ユニットケース10は外気に露出して配置されるし、所定時間の走行状態では、低速域では、潤滑油温度>空気温度>外気温度という温度関係になる。このため、走行中には、走行風とユニットケース10との間での熱交換により、ユニットケース10のケース表面からケース熱が外気に放熱される。この外気放熱によりユニットケース10の温度上昇が抑えられることで、内部循環する潤滑油及び空気からユニットケース10が熱を奪い、潤滑油及び空気の温度上昇を抑える。一方、高速域では、走行風が減速ギア機構6側に強く流れるので、内部循環する空気が潤滑油により冷却される。
[インホイールモータユニットの冷却構造の特徴作用]
第1実施例では、内部循環潤滑油冷却経路が形成されたインホイールモータユニット1の冷却構造において、モータジェネレータ5とインバータモジュール7の周りに、内部循環する空気の流れによる内部循環空気冷却経路を形成する。内部循環空気冷却経路を、モータジェネレータ5の回転によって空気の流れを発生させ、ユニットケース10の内面に沿って空気が流れる経路とする。
即ち、ユニットケース10のケース内空間にモータジェネレータ5と減速ギア機構6とインバータモジュール7を配置するとき、これらの発熱する構成要素をうまく冷却する必要がある。そして、減速ギア機構6の潤滑油冷却系を有するとき、潤滑油冷却系に組み合わせる冷却系としては、水冷系と空冷系が考えられる。しかし、水冷系は、シールした水路構造が必要であり、大型化や複雑化を招くと共に、サスペンション内に水路を配管することが難しい。これに対し、空冷系は、モータなどがドライ室に配置されることで、特に大型化や複雑化を招くことがない。よって、潤滑油冷却系に組み合わせる冷却系としては、水冷系よりも空冷系がより有効である点に着目した。
上記着目点にしたがって、積極的な内部循環冷却系として、内部循環潤滑油冷却系と内部循環空気冷却系の2系統を持つ構成とした。よって、一方の内部循環潤滑油冷却経路により、減速ギア機構6が効率良く冷却される。そして、他方の内部循環空気冷却経路は、モータジェネレータ5の回転によって空気の流れを発生させ、ユニットケース10の内面に沿って空気が流れる経路である。このため、温度上昇が抑えられた空気が、モータジェネレータ5とインバータモジュール7の周りを循環する空気流れが形成される。この内部循環空気冷却経路により、モータジェネレータ5やインバータモジュール7が効率良く冷却される。特に、モータジェネレータ5のモータ軸51の冷却に関しては、軸内部を流れる潤滑油による潤滑油冷却と、モータ軸51の外周を流れる空気による空気冷却と、による内外冷却作用により効率良く冷却されることになる。
第1実施例では、内部循環潤滑油冷却経路と内部循環空気冷却経路を、金属材で形成した隔壁13aを介して2つの冷却経路に分離する。
即ち、内部循環潤滑油冷却経路を循環する潤滑油と内部循環空気冷却経路を循環する空気との間に温度差が発生した場合、隔壁13aを介して空気と潤滑油の間で温度差を小さくするように熱交換される。
従って、2つの冷却経路を隔壁13aにより分離したことで、空気と潤滑油の間で温度差が発生したとき、空気温度と潤滑油温度の均一化が図られる。
第1実施例では、隔壁13aは、ユニットケース10に設けられ、モータジェネレータ5を配置するドライ室58と、減速ギア機構6を配置するウェット室68とに画成する壁である。隔壁13aに、ドライ室58に向かって突出するリブ13bを形成する。
即ち、隔壁13aを介して空気と潤滑油の間で熱交換する際、表面積が広いほど熱交換効率が高くなる。
従って、2つの冷却経路を分離する隔壁13aにリブ13bを形成したことで、空気と潤滑油の間で温度差が発生したとき、空気温度と潤滑油温度の均一化がさらに向上する。
第1実施例では、減速機は、モータ軸51とアイドラー軸60とホイール駆動軸21を有し、第1減速ギア列61と第2減速ギア列62による2段減速による減速ギア機構6である。内部循環潤滑油冷却経路のうち、第2減速ギア列62の回転するホイール駆動軸ギア66により掻き揚げられた潤滑油を導入する軸心油路チューブ67を、アイドラー軸60に設ける。アイドラー軸60を、モータ軸51とホイール駆動軸21よりも車両上方位置に配置する。
即ち、ホイール駆動軸ギア66により掻き揚げられた潤滑油を導入する軸心油路チューブ67が設けられるアイドラー軸60を、モータ軸51とホイール駆動軸21よりも車両上方位置に配置している。このため、モータ軸51側やホイール駆動軸21側に潤滑油を流すとき、アイドラー軸60から潤滑油を落下させるだけで、オイルポンプを用いることなく、内部循環潤滑油冷却経路が形成されることになる。
従って、オイルポンプを用いることなく、ユニットケース10の内部で内部循環する潤滑油の円滑な流れが確保され、減速ギア機構6やモータ軸51の内部を流れる内部循環潤滑油冷却経路により効率良く潤滑油冷却が行われる。
第1実施例では、モータジェネレータ5を構成するロータ52の減速機側端面位置に、ロータ52の回転によって空気の流れを発生させる第1空気循環翼56を固定する。インバータモジュール7を、第1空気循環翼56の吸入側であって、第1空気循環翼56に隣接する空間58aの位置に配置する。
即ち、インバータモジュール7が配置される空間58aは、第1空気循環翼56にとって吸入位置であるため、第1空気循環翼56が回転駆動するとき、空間58a内の空気を吸い込むことで流速が速い空気流になる。そして、この流速が速い空気流が、インバータモジュール7の周りを流れる。
従って、流速が速い空気流を発生させることで、インバータモジュール7の冷却能力が高められる。この結果、インバータモジュール7と共にインバータモジュール7の関連回路を空間58a内に配置した場合、局所的な温度上昇を分散させることができる。
第1実施例では、インバータモジュール7は、インバータ放熱プレート71に固定される。インバータ放熱プレート71は、インバータモジュール7を固定する面の反対面を、ロータ52の端面に固定された第1空気循環翼56にとって翼ケーシングとなる形状にする。
例えば、第1空気循環翼56が翼ケーシングを持たないと、第1空気循環翼56が回転駆動しても吸込み空気量が少ないというように、ファン効率が低くなる。一方、翼ケーシングとして、新たに翼ケーシング部材を追加すると、部品点数増やスペース増を招く。
これに対し、インバータ放熱プレート71を第1空気循環翼56の翼ケーシングとして利用することで、部品点数増やスペース増を招くことなく、ファン効率が向上される。
第1実施例では、モータジェネレータ5を構成するロータ52のタイヤホイール側端面位置の空間58cに、モータジェネレータ5のエアギャップ58bを通過する空気を、ロータ52の回転によって吐出する第2空気循環翼57を設ける。
即ち、第2空気循環翼57が配置される空間58cは、第2空気循環翼57からの吐出空気を一時的に留める空間であるため、空間58cに吐出空気が押し込まれて高圧空気室となる。よって、モータジェネレータ5のエアギャップ58bを通過する空気を、第2空気循環翼57を経由し、高圧空気室となった空間58cから各部に向かって空気を圧送することができる。
従って、ユニットケース10の内部で循環する空気の円滑な流れが確保され、モータジェネレータ5やインバータモジュール7の周りを流れる内部循環空気冷却経路により効率良く空気冷却が行われる。
次に、効果を説明する。
第1実施例のインホイールモータユニット1の冷却構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) タイヤホイール2の内側空間部分に配設されるユニットケース10のケース内空間に、モータ(モータジェネレータ5)と減速機(減速ギア機構6)とインバータモジュール7を配置するインホイールモータユニット1を備える。
減速機(減速ギア機構6)の回転するギア(ホイール駆動軸ギア66)により掻き揚げられた潤滑油を、モータ(モータジェネレータ5)のモータ軸51内に導入し、循環する潤滑油により内部循環潤滑油冷却経路を形成する。
このインホイールモータユニット1の冷却構造において、モータ(モータジェネレータ5)とインバータモジュール7の周りに、内部循環する空気の流れによる内部循環空気冷却経路を形成する。
内部循環空気冷却経路を、モータ(モータジェネレータ5)の回転によって空気の流れを発生させ、ユニットケース10の内面に沿って空気が流れる経路とする(図4)。
このため、ユニットケース10のケース内空間に配置された構成要素を冷却する際、モータ(モータジェネレータ5)と減速機(減速ギア機構6)とインバータモジュール7の冷却を効率良く行うことができる。
(2) 内部循環潤滑油冷却経路と内部循環空気冷却経路を、金属材で形成した隔壁13aを介して2つの冷却経路に分離する(図4)。
このため、(1)の効果に加え、空気と潤滑油の間で温度差が発生したとき、空気温度と潤滑油温度の均一化を図ることができる。
(3) 隔壁13aは、ユニットケース10に設けられ、モータ(モータジェネレータ5)を配置するドライ室58と、減速機(減速ギア機構6)を配置するウェット室68とに画成する壁である。
隔壁13aに、ドライ室58に向かって突出するリブ13bを形成する(図4)。
このため、(2)の効果に加え、空気と潤滑油の間で温度差が発生したとき、空気温度と潤滑油温度の均一化のさらなる向上を図ることができる。
(4) 減速機は、モータ軸51とアイドラー軸60とホイール駆動軸21を有し、第1減速ギア列61と第2減速ギア列62による2段減速による減速ギア機構6であり、
内部循環潤滑油冷却経路のうち、第2減速ギア列62の回転するギア(ホイール駆動軸ギア66)により掻き揚げられた潤滑油を導入する軸心油路(軸心油路チューブ67)を、アイドラー軸60に設け、
アイドラー軸60を、モータ軸51とホイール駆動軸21よりも車両上方位置に配置する(図6)。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、オイルポンプを用いることなく、速機減速ギア機構6やモータ軸51の内部を流れる内部循環潤滑油冷却経路により効率良く潤滑油冷却を行うことができる。
(5) モータ(モータジェネレータ5)を構成するロータ52の減速機側端面位置に、ロータ52の回転によって空気の流れを発生させる空気循環翼(第1空気循環翼56)を固定する。
インバータモジュール7を、空気循環翼(第1空気循環翼56)の吸入側であって、空気循環翼(第1空気循環翼56)に隣接する空間58aの位置に配置する(図4)。
このため、(1)〜(4)の効果に加え、インバータモジュール7が配置される空間58aにて流速が速い空気流を発生させることで、インバータモジュール7の冷却能力を高めることができる。
(6) インバータモジュール7は、インバータ放熱プレート71に固定される。
インバータ放熱プレート71は、インバータモジュール7を固定する面の反対面を、ロータ52の端面に固定された空気循環翼(第1空気循環翼56)にとって翼ケーシングとなる形状にする(図4)。
このため、(5)の効果に加え、インバータ放熱プレート71を空気循環翼(第1空気循環翼56)の翼ケーシングとして利用することで、部品点数増やスペース増を招くことなく、ファン効率を向上することができる。
(7) モータ(モータジェネレータ5)を構成するロータ52の減速機側端面位置に設けた空気循環翼を、第1空気循環翼56という。
このとき、モータ(モータジェネレータ5)を構成するロータ52のタイヤホイール側端面位置の空間58cに、モータ(モータジェネレータ5)のエアギャップ58bを通過する空気を、ロータ52の回転によって吐出する第2空気循環翼57を設ける(図4)。
このため、(5)又は(6)の効果に加え、第2空気循環翼57が配置される空間58cが高圧空気室となることで、モータ(モータジェネレータ5)やインバータモジュール7の周りを流れる内部循環空気冷却経路により効率良く空気冷却を行うことができる。
以上、本発明のインホイールモータユニットの冷却構造を第1実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この第1実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
第1実施例では、減速ギア機構6として、第1減速ギア列61と第2減速ギア列62による2段減速機とする例を示した。しかし、減速ギア機構としては、1段減速機や3段減速機以上としても良い。また、減速ギア列ではなく、遊星歯車を用いたり、減速ギア列と遊星歯車の組み合わせを用いたりしても良い。そして、減速機を配置したウェット室(油室)に連通するエアブリーザ室を、従来のトランスミッションのように設けても良い。このとき、ウェット室から外部に引き渡すホースを設け、水没時にも水が浸入しない高さ位置にエアブリーザ室を配置しても良い。
第1実施例では、空気循環翼として、第1空気循環翼56と第2空気循環翼57を用いる例を示した。しかし、空気循環翼としては、モータ回転によって空気の流れを発生させることができる翼であれば、例えば、1つの空気循環翼を設けるような例としても良い。そして、モータを配置したドライ室(空気室)には、ウェット室と同様に、低圧となる空間(空間58a)に連通するエアブリーザ室を設けても良い。このとき、ドライ室から外部に引き渡すホースを設け、水没時にも水が浸入しない高さ位置にエアブリーザ室を配置しても良い。
第1実施例では、インホイールモータユニット1を搭載したインホイールモータ駆動装置Aを、既存のストラット式フロントサスペンションを流用した置き換えにより構成する例を示した。しかし、インホイールモータユニットを搭載したインホイールモータユニットの冷却構造は、ストラット式以外の様々な形式のサスペンションと組み合わせるものであっても良い。
第1実施例では、本発明のインホイールモータユニットの冷却構造を、電気自動車の左右前輪に適用する例を示した。しかし、本発明の冷却構造は、電気自動車の左右後輪に設けたインホイールモータユニットに対しても適用することができるし、電気自動車の全輪に設けたインホイールモータユニットに対しても適用することができる。
1 インホイールモータユニット
10 ユニットケース
13 減速ギアケース
13a 隔壁
13b リブ
2 タイヤホイール
21 ホイール駆動軸
3 ストラット式サスペンション
4 車体
5 モータジェネレータ(モータ)
51 モータ軸
55 軸心油路
56 第1空気循環翼(空気循環翼)
57 第2空気循環翼
58 ドライ室
58a 空間
58b エアギャップ
58c 空間
6 減速ギア機構(減速機)
60 アイドラー軸
61 第1減速ギア列
62 第2減速ギア列
66 ホイール駆動軸ギア(ギア)
67 軸心油路チューブ(軸心油路)
68 ウェット室
7 インバータモジュール
71 インバータ放熱プレート

Claims (7)

  1. タイヤホイールの内側空間部分に配設されるユニットケースのケース内空間に、モータと減速機とインバータモジュールを配置するインホイールモータユニットを備え、
    前記減速機の回転するギアにより掻き揚げられた潤滑油を、前記モータのモータ軸内に導入し、循環する潤滑油により内部循環潤滑油冷却経路を形成するインホイールモータユニットの冷却構造において、
    前記モータと前記インバータモジュールの周りに、内部循環する空気の流れによる内部循環空気冷却経路を形成し、
    前記内部循環空気冷却経路を、前記モータの回転によって空気の流れを発生させ、前記ユニットケースの内面に沿って空気が流れる経路とする
    ことを特徴とするインホイールモータユニットの冷却構造。
  2. 請求項1に記載されたインホイールモータユニットの冷却構造において、
    前記内部循環潤滑油冷却経路と前記内部循環空気冷却経路を、金属材で形成した隔壁を介して2つの冷却経路に分離する
    ことを特徴とするインホイールモータユニットの冷却構造。
  3. 請求項2に記載されたインホイールモータユニットの冷却構造において、
    前記隔壁は、前記ユニットケースに設けられ、前記モータを配置するドライ室と、前記減速機を配置するウェット室とに画成する壁であり、
    前記隔壁に、前記ドライ室に向かって突出するリブを形成する
    ことを特徴とするインホイールモータユニットの冷却構造。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載されたインホイールモータユニットの冷却構造において、
    前記減速機は、モータ軸とアイドラー軸とホイール駆動軸を有し、第1減速ギア列と第2減速ギア列による2段減速による減速ギア機構であり、
    前記内部循環潤滑油冷却経路のうち、前記第2減速ギア列の回転するギアにより掻き揚げられた潤滑油を導入する軸心油路を、前記アイドラー軸に設け、
    前記アイドラー軸を、前記モータ軸と前記ホイール駆動軸よりも車両上方位置に配置する
    ことを特徴とするインホイールモータユニットの冷却構造。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載されたインホイールモータユニットの冷却構造において、
    前記モータを構成するロータの減速機側端面位置に、前記ロータの回転によって空気の流れを発生させる空気循環翼を固定し、
    前記インバータモジュールを、前記空気循環翼の吸入側であって、前記空気循環翼に隣接する空間の位置に配置する
    ことを特徴とするインホイールモータユニットの冷却構造。
  6. 請求項5に記載されたインホイールモータユニットの冷却構造において、
    前記インバータモジュールは、インバータ放熱プレートに固定され、
    前記インバータ放熱プレートは、前記インバータモジュールを固定する面の反対面を、前記ロータの端面に固定された前記空気循環翼にとって翼ケーシングとなる形状にする
    ことを特徴とするインホイールモータユニットの冷却構造。
  7. 請求項5又は請求項6に記載されたインホイールモータユニットの冷却構造において、
    前記モータを構成するロータの減速機側端面位置に設けた空気循環翼を、第1空気循環翼というとき、
    前記モータを構成するロータのタイヤホイール側端面位置の空間に、前記モータのエアギャップを通過する空気を、前記ロータの回転によって吐出する第2空気循環翼を設ける
    ことを特徴とするインホイールモータユニットの冷却構造。
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