JP2011042244A - インホイールモータ - Google Patents

インホイールモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2011042244A
JP2011042244A JP2009191423A JP2009191423A JP2011042244A JP 2011042244 A JP2011042244 A JP 2011042244A JP 2009191423 A JP2009191423 A JP 2009191423A JP 2009191423 A JP2009191423 A JP 2009191423A JP 2011042244 A JP2011042244 A JP 2011042244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel motor
additional storage
motor according
storage means
outer shell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009191423A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehiro Takenaka
秀裕 竹中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009191423A priority Critical patent/JP2011042244A/ja
Publication of JP2011042244A publication Critical patent/JP2011042244A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

【課題】より効率の高い冷却を実現することができるインホイールモータを提供すること。
【解決手段】本発明によるインホイールモータ1は、回転電機2と、回転電機2の駆動力を伝達する伝達手段3と、回転電機2と伝達手段3を外包する外包部材6と、外包部材6の下端部に位置して回転電機2を冷却する冷却液を貯留する貯留手段19と、外包部材6と車体の間に外包部材6及び車体とは独立して位置して冷却液を貯留する付加貯留手段23と、貯留手段19から付加貯留手段23を経由して回転電機2へ冷却液を運搬する運搬手段20、22、26とを含むことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗用車、バス、トラック等の自動車に適用されて好適な、インホイールモータに関する。
従来から、車両の駆動源であるモータを車体側に位置させることに換えて、車輪毎のモータとモータの駆動力を車輪に伝達するギヤ機構とを、車輪を構成するホイールの内周側に配置したインホイールモータが提案されている。
このインホイールモータにおいては、ホイールの内周側の余剰スペースを有効に活用してモータを配置することに伴って駆動源と車輪とを近接配置して、ドライブシャフトやデファレンシャルギヤ等の駆動力伝達装置を省略し車体を低床化して、車体内のスペースを有効に活用することを導くことができる。これとともに、インホイールモータは、車輪毎の回転数やトルクのきめ細かい制御あるいは車両姿勢の制御を行う上でも、有利な点を有する。
このようなインホイールモータにおいては、インホイールモータのギヤ機構に駆動されて回転されるポンプにより、インホイールモータを構成するハウジングの下部に設けられたリザーバタンクから油等の冷却液を、インホイールモータを構成するモータの各部に運搬して、インホイールモータを構成するモータから脱熱している。この脱熱により熱せられた冷却液がされに循環されることにより、インホイールモータのハウジングの外周面に設けられたフィンに熱を伝達して、このフィンから熱を放熱することで、モータの冷却を行うことが行われている。
このようにリザーバタンクをハウジングの下部に設け、ハウジングの外周面にフィンを設けたインホイールモータにおいては、ハウジングが大型化する傾向にあり、バネ下重量の増大が懸念される。このようなデメリットを解消することを目的として、例えば特許文献1に記載されたようなハウジングの外部にリザーバタンクを配置したインホイールモータが提案されている。
特開2005−333706号公報
ところが、特許文献1のインホイールモータは、外部のリザーバタンクからロータとステータとの空隙部に冷却液を充填して、冷却液によりモータ内の熱分布を均一として、ハウジング外面及びロータ内周面から放熱する構成である。このため、放熱箇所そのものはハウジング外面又はロータ内周面であって、冷却液による熱の運搬を利用してより放熱特性のよい箇所において放熱を行うことを実現できておらず、より効率の高い冷却を実現できていないという問題が生じる。
本発明は、上記問題に鑑み、より効率の高い冷却を実現することができるインホイールモータを提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明によるインホイールモータは、
回転電機と、
前記回転電機の駆動力を伝達する伝達手段と、
前記回転電機と前記伝達手段を外包する外包部材と、
前記外包部材の下端部に位置して前記回転電機を冷却する冷却液を貯留する貯留手段と、
前記外包部材と車体の間に前記外包部材及び前記車体とは独立して位置して前記冷却液を貯留する付加貯留手段と、
前記貯留手段から前記付加貯留手段を経由して前記回転電機へ冷却液を運搬する運搬手段と、を含むことを特徴とする。
なお、前記回転電機はモータであり、前記外包部材はハウジングを指す。
また、前記伝達手段は典型的にはギヤ機構を示し前記回転電機の駆動力を例えば車輪に伝達する。
さらに、前記貯留手段は典型的には前記外包部材内部のリザーバタンクを示し、前記付加貯留手段は典型的には前記外包部材の外部かつ前記車体の外部に別個に独立させて位置するサブリザーバタンクを示す。
また、前記冷却液は一般的には油であり、潤滑液を兼ねるものとする。
本発明のインホイールモータによれば、より効率の高い冷却を実現することができる。
本発明に係るインホイールモータの一実施形態を示す模式図である。 本発明に係るインホイールモータの一実施形態の一部を示す模式図である。 本発明に係るインホイールモータの一実施形態の一部を示す模式図である。 本発明に係るインホイールモータの一実施形態の一部を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施例1のインホイールモータ1の一実施形態をモータ2の中心軸線を含む断面において示す模式図である。なお、図1においてUPは上方を、INは車幅方向内側を、Fは車両前後方向における前方を示す。
インホイールモータ1は、図1に示すように、モータ2と、ギヤ機構3と、出力軸4と、図示しないホイールと、ロアアーム5とから構成される。モータ2、ギヤ機構3は円筒状のホイールの内周側に位置するように設けられている。
モータ2は、ハウジング6と、ステータ7と、ロータ8とから構成される同期電動機つまり回転電機であり、ここでは図示しないインバータにより駆動されるものである。ハウジング6は、ステータ7の外周面を保持する。これととともに、ハウジング6は、ステータ7、ロータ8を外包する外包部材を構成するとともに、モータ2よりも下方かつ車幅方向外側に位置されるギヤ機構3をも外包する。
ロアアーム5は車幅方向に延びる中空状の外殻構造を有するI形状のアームであり、その車幅方向外側は、ブッシュを介してハウジング6の下部に連結されており、その車幅方向内側は、ここでは図示しない車体側のサスペンションメンバにブッシュを介して連結されている。
ロアアーム5の車幅方向中間部分にはここでは図示しないショックアブソーバのシリンダの下端部が連結され、このショックアブソーバのロッドはブッシュを介して車体側に連結されている。ショックアブソーバのロッドの外周側には図示しないコイルスプリングが設けられる。
ステータ7は、電磁鋼板を積層して構成されるステータコアの、内周側に形成される複数のティースにそれぞれコイルを巻装して構成されて固定子を構成するものである。ロータ8は、電磁鋼板を積層して構成されるロータコアに、図示しない永久磁石を周方向に交互に極性が異なるように配列し埋設して構成されて回転子を構成するものである。
このように構成されるモータ2において、ステータ7のコイルにインバータにより三相交流が供給されると回転磁界が形成されて、永久磁石を備えたロータ8が回転磁界に吸引されて回転される。
ギヤ機構3は、サンギヤ9、キャリア10、ピニオン11、リングギヤ12から構成される周知の遊星歯車機構であり、サンギヤ9の内周側部分は車幅方向外側に円筒状に延長される円筒状部を形成するとともに、サンギヤ9の車幅方向内側は拡径された拡径部ギヤを形成しており、その拡径部ギヤは、ロータ8に駆動結合されるロータギヤ13に噛み合わされており、キャリア10の車幅方向外側は出力軸4に接合されている。
サンギヤ9の車幅方向内側はサンギヤインベアリング14により、ハウジング6に対して回転自在に支持される。サンギヤ9の車幅方向外側はサンギヤアウトベアリング15により、出力軸4に対して回転自在に支持される。リングギヤ12の外周面はハウジング6の内周面に接合される。
ロータ8の車幅方向内側は、ロータインベアリング16によりハウジング6に対して回転自在に支持され、ロータ8の車幅方向外側は、ロータアウトベアリング17によりハウジング6に対して回転自在に支持される。出力軸4は、出力軸ベアリング18によりハウジング6に対して回転自在に支持される。
出力軸4には、図示しないホイール及びブレーキディスクロータが接合されている。ホイールのビードシート部には図示しないタイヤのビード部が装着されて、ホイールの外周面とタイヤの内周面とにより画成される空間には所定の空気圧の空気が充填される。
図示しないキャリパブレーキは、その基部がハウジング6に固定され、そのブレーキパッドがブレーキディスクロータの両面に対向するように配置され、図示しないシリンダに油圧が供給されるとピストンが押し出されて、このピストンによりブレーキパッドがブレーキディスクロータの両面に押し付けられて、車両に制動力が作用する。
このような構成のインホイールモータ1において、モータ2が図示しないインバータにより駆動されると、モータ2の駆動力は、ギヤ機構3の所定の減速比の下にロータ8、ロータギヤ13、サンギヤ9、ピニオン11、キャリア10、出力軸4、図示しないホイールの順番に伝達されて、図示しないタイヤにより地面に駆動力が伝達されて、車両は駆動される。
以上の構成に加えて、ハウジング6のサンギヤ9の拡径部ギヤの下方及び車幅方向内側にはリザーバタンク19が形成され、さらに、サンギヤ9の中心軸近傍とハウジング6との間にはギヤポンプ20が設けられる。このギヤポンプ20を構成するドライブギヤはサンギヤ9の中心軸近傍に接合され、ギヤポンプ20はギヤ機構3の動力により作動される。
このギヤポンプ20の吸込口は供給油路21によりリザーバタンク19に連通される。ギヤポンプ20の吐出口は、サンギヤ9の軸心油路と第一連通管22に連通され、さらに、第一連通管22はロアアーム5内部の付加貯留手段を構成するサブリザーバタンク23の入口24に連通される。サブリザーバタンク23の出口25は第二連通管26により、ハウジング6の上端部の注入口27に連通される。
次にサブリザーバタンク23の詳細な構造について図を用いて説明する。図2は、本実施例1のインホイールモータ1が含むサブリザーバタンク23の構造を示す模式斜視図である。図2中においても、UPは上方を、INは車幅方向内側を、Fは車両前後方向における前方を示す。
図2に示すように、付加貯留手段を構成するサブリザーバタンク23は、ハウジング6に揺動自在に連結されるロアアーム5の内部に設けられる。サブリザーバタンク23は、図1に示すように、モータ2が停止している場合のハウジング6内の冷却液の液面Lよりも下方に位置させる。
また、サブリザーバタンク23の入口24と出口25の双方ともに、ロアアーム5の延在方向つまり車幅方向の中央よりもハウジング6側に位置させる。
加えて、ロアアーム5は、中空状の外殻構造を有していて、この外殻構造の内周面がサブリザーバタンク23の内周面を構成している。さらに、サブリザーバタンク23は、ロアアーム5が含む外殻構造により画成される内部空間を上下に分割する分割板28と、分割板28の延在方向つまり車幅方向の中央よりもハウジング6と反対側つまり車体側において上下に貫通する貫通穴29とを含む。
この貫通穴29は、サブリザーバタンク23の延在方向を変更する折り返し部を構成し、サブリザーバタンク23は、ロアアーム5内部において折り返される折り返し部を含む。折り返し部は、サブリザーバタンク23の延在方向を、ハウジング6から離隔する方向からハウジング6に接近する方向に変更する機能を有する。
また、図2に示すように、サブリザーバタンク23の入口24が分割板28により分割された上側の内部空間に位置し、出口25が下側の内部空間に位置している。
このように構成される本実施例1のインホイールモータ1において、モータ2が図示しないインバータにより駆動されると、ギヤポンプ20のドライブギヤはサンギヤ9の駆動力により回転されて、停止時においてインホイールモータ1の下部のリザーバタンク19において貯留されている冷却液を、吸込口から吸入する。
ギヤポンプ20の吸入口27により吸い込まれて吐出口から吐き出された冷却液は、サンギヤ9の軸心油路を介して、ギヤ機構3を構成するギヤの歯面に供給されて主に潤滑を行う。同様に、ギヤポンプ20から吐き出された冷却液は、サブリザーバ23を経由して、モータ2のステータ7、ロータ8に対して供給されて主に冷却を行う、なお、冷却液はここでは油であり、潤滑油を兼ねるものとする。
上述した本実施例1のインホイールモータ1によれば以下のような作用効果を得ることができる。すなわち、モータ2の発生する熱を冷却液が奪い脱熱した後、熱せられた冷却液がリザーバタンク19を経由してサブリザーバタンク23に運搬されることを導くことができる。
ここで、サブリザーバタンク23はハウジング6と車体との間に位置しており、この箇所においてはホイールの内周側及び車体近傍に比較して、車両の走行風がある程度淀みなくスムーズに流れていることから、サブリザーバタンク23は走行風により、高い効率で冷却されている。このため、熱せられた冷却液はサブリザーバ23において、より高い効率で走行風に放熱を行うことができ、より効率の高い冷却を行うことができる。つまり、本実施例1によれば、冷却液による熱の運搬を利用してより放熱特性のよい箇所において放熱を行うことを実現することができる。
また、本実施例1のインホイールモータ1においては、サブリザーバタンク23が、ハウジング6に揺動自在に連結されるロアアーム5の内部に設けられているので、サブリザーバタンク23をインホイールモータ1に元来連結される連結部材であるロアアーム5内部に配置することができる。
このため、サブリザーバタンク23の配置のための新たな空間確保と他の要素との干渉防止の双方を考慮する必要性を無くすことができる。すなわち、サブリザーバタンク23を、ロアアーム5内部に設けることにより、設置のための空間の確保と他の要素との干渉防止を考慮することを不要とすることができる。これにより、車体とハウジング6との間に実装される他の要素、すなわち、サスペンション装置を構成する緩衝手段であるバネと減衰手段であるショックアブソーバ、上述したロアアーム5以外のリンク又はアーム、スタビライザ等の配置を一切変更することなく、本実施例1のサブリザーバタンク23を設置することができる。
さらに、サブリザーバタンク23をロアアーム5内部の範囲に設置することにより、サブリザーバタンク23の延在する範囲を冷却性の高いと想定される箇所つまり必要最低限の範囲内に納めることができ、これによって冷却液の運搬と循環を効率よく行うことができ、冷却性を高めることができる。
また、本実施例1のインホイールモータ1においては、冷却液をモータ2及びギヤ機構3に運搬する運搬手段として、ギヤ機構3の動力により作動されるギヤポンプ20と、ギヤポンプ20の吐出口とサブリザーバタンク23の入口24を連通する第一連通管22と、サブリザーバタンク23の出口25とハウジング6の上端部に位置する注入口27を連通する第二連通管26を含んで構成しているので、運搬手段を、比較的容易に構成することができる。
さらに、本実施例1のインホイールモータ1においては、サブリザーバタンク23は、モータ2が停止している場合のハウジング6内の冷却液の液面Lよりも下方に位置させている。このため、モータ2の停止に伴いギヤ機構3も停止して、ギヤポンプ20が停止された場合に、サブリザーバタンク23からリザーバタンク19への冷却液の逆流を防止して、ハウジング6内部の冷却液の液面が上昇することを抑制することができる。
このことにより、ギヤポンプ20の作動時と停止時の液面Lの高さの差をなるべく小さいものに抑制して、ハウジング6内のギヤ機構3に対して液面Lの高さを常に低くすることができ、ギヤ機構3の、特にはピニオン11の攪拌抵抗に起因するエネルギー損失を最小限に抑制することができる。
加えて、サブリザーバタンク23の内部を常に冷却液で満たして液面がない状態を保持することができるので、ロアアーム5が車両の走行に伴う車体のハウジング6に対する上下方向の変位に起因して揺動することに伴って、サブリザーバタンク23内の冷却液の液面が移動することによる流動音の発生を抑制することができる。
さらに、本実施例1のインホイールモータ1においては、サブリザーバタンク23の入口24と出口25の双方がロアアーム5の延在方向の中央よりもハウジング6側に位置し、サブリザーバタンク23がロアアーム5内部において折り返される折り返し部を含むこととしている。このため、サブリザーバタンク23の入口24に連結される第一連通管22と出口25に連結される第二連通管26の配設範囲を必要最小限のものとし、第一連通管22及び第二連通管26を配置するにあたってのスペース上の制約の発生と飛石による損傷を極力防止することができる。
また、本実施例1のインホイールモータ1においては、折り返し部は、サブリザーバタンク23の延在方向を、ハウジング6から離隔する方向からハウジング6に接近する方向に変更しているので、サブリザーバタンク23のロアアーム5の配設の効率を更に高めることができる。
加えて、本実施例1のインホイールモータ1においては、ロアアーム5は中空状の外殻構造を有していて、外殻構造の内周面がサブリザーバタンク23を構成している。このため、サブリザーバタンク23をロアアーム5が元来具備する外殻構造を利用して構成することができる。これとともに、サブリザーバタンク23の外周面を、ロアアーム5を構成する外殻構造の外周面とすることができることから、冷却液から走行風への放熱の効率をより高めることができ、冷却性を高めることができる。
また、本実施例1のインホイールモータ1においては、サブリザーバタンク23が外殻構造により画成される内部空間を分割する分割板28と、分割板28を貫通する貫通穴29とを含んでいる。このため、ロアアーム5の外殻構造を利用して構成するサブリザーバタンク23における折り返し部を、分割板28と貫通穴29との組合せにより比較的容易に構成することができる。
さらに、本実施例1のインホイールモータ1においては、貫通穴29がロアアーム5の延在方向の中央よりもハウジング6と反対側に位置して、貫通穴29が折り返し部を構成している。このため、サブリザーバタンク23の設置範囲をロアアーム5の延在方向範囲全般として、サブリザーバタンク23の外周面の面積をなるべく大きなものとすることができる。これにより、冷却液からサブリザーバタンク23の外周面を介して走行風への放熱の効率をより高めて、冷却性を高めることができる。
加えて、本実施例1のインホイールモータ1においては、サブリザーバタンク23の入口24と出口25が分割板28により分割された内部空間の一方と他方にそれぞれ位置することとしている。このため、ロアアーム5の外殻構造を利用して構成するサブリザーバタンク23において、入口24から折り返し部を経由して出口25までの冷却液の流れをより円滑なものとすることができる。
さらに、本実施例1のインホイールモータ1においては、分割板28が内部空間を上下に分割しているので、分割板28を車両の前後方向に平行に配置することができる。このため、車両の前から後に移動する飛石に対するロアアーム5の強度を高めることができる。これとともに、入口24と出口25をロアアーム5の車両後方側に集中的に配置することができるので、入口24と出口25及び連結される第一連結管22及び第二連結管26への飛石の衝突を極力防止することができる。
上述した実施例1のサブリザーバタンク23においては分割板28を平板形状としたが、ロアアーム5の外殻構造の内周面に向けて延びるフィンつまり伝熱板を追加して設けることもできる。以下これについての実施例2について述べる。
図3は、本実施例2のインホイールモータ1について、実施例1との相違点のみを示す模式斜視図である。本実施例2のインホイールモータ1の基本構成は実施例1に示したものと同様であり、分割板28に伝熱板30が追加される点のみが相違するので、共通する構成については同一の符号を付して重複する説明は割愛する。図3中においても、UPは上方を、INは車幅方向内側を、Fは前方を示す。
図3に示すように、本実施例2においては、分割板28からロアアーム5の外殻構造の内周面に向けて延びる伝熱板30を含む。伝熱板30は、前方に対して垂直をなす短冊状の例えば銅、銅合金等の伝熱性の高い部材により構成される。
伝熱板30は、前後方向において等間隔に複数条並列されて分割板28の上面及び下面に適宜の手段で接合されて、構成される。なお、図3においては下面側における態様のみを示し、上面側の態様の図示は省略している。伝熱板30の分割板28に対する反対側面つまりロアアーム5の外殻構造の内周面に対向する面は、ロアアーム5の外殻構造の内周面に対して接触する又は適宜の手段により接合される。
本実施例2のインホイールモータ1によれば、実施例1に示したものと同様の作用効果を得ることに加えて、さらに以下のような作用効果を得ることができる。つまり、分割板28近傍に位置する冷却液から外殻構造の内周面近傍に位置する冷却液ひいては外殻構造の内周面への伝熱の効率を高め、冷却液が含む熱をより効率よく外殻構造に伝達して、外殻構造から走行風への放熱を促進して、さらに冷却性を高めることができる。
上述した実施例1及び実施例2においては、サブリザーバタンク23をロアアーム5の外殻構造を用いて構成したが、外殻構造とは別個の配管により構成することもできる。以下それについての実施例3について述べる。
図4は、本実施例3のインホイールモータ1について、実施例1との相違点のみを示す模式斜視図である。本実施例3のインホイールモータ1の基本構成は実施例1に示したものと同様であり、共通する構成についての重複する説明は割愛する。なお、図4中においても、UPは上方を、INは車幅方向内側を、Fは前方を示す。
図4に示すように、本実施例3のインホイールモータ1においては、ロアアーム35は中空状の外殻構造を有していて、この外殻構造の内周側にサブリザーバタンク43を構成するロアアーム35に対して十分径の小さい配管を、水平面内においてU字状に折り返された折り返し部を含んで延在させるとともに、サブリザーバタンク43に対して通風する通風口36を外殻構造が含むこととする。
さらに、通風口36は外殻構造の上面及び下面に、ロアアーム35の延在方向に二個ずつ設けられて、通風口36が、サブリザーバタンク43を構成する配管に対して図4中矢印に示すように上下方向に通風を行う。また、サブリザーバタンク43の外周面から外殻構造の内周面に向けて延びる伝熱板37をロアアーム35の延在方向に等間隔に並列させて含み、伝熱板37はさらに、外殻構造の内周面に対して、外殻構造の内周面に沿う形状を有する一対の伝熱板38を介して接触する又は接合される。伝熱板37、伝熱板38は、銅、銅合金等の伝熱性の高い部材により構成される。
本実施例3のインホイールモータ1によれば、実施例1に示したものと同様の作用効果を得ることに加えて、さらに以下のような作用効果を得ることができる。つまり、本実施例3のインホイールモータ1においては、サブリザーバタンク43をロアアーム35の外殻構造とは別個の構造とするので、サブリザーバタンク43を外殻構造が外周側から覆う形態とすることができる。
このため、サブリザーバタンク43に飛石が衝突することを、外殻構造の保護により防止して、飛石に対する耐久性をより高めることができる。また、本実施例3のインホイールモータ1によれば、例えば、サブリザーバタンク43の配管容量を小さくすることが要請される場合に、より有利な構成とすることができる。
さらに、通風口36を外殻構造の上面及び下面に備えることにより、サブリザーバタンク43の外周面に走行風を直接的に導くことができるため、サブリザーバタンク43内部の冷却液から走行風への放熱の効率を高め、冷却性を高めることもできる。
また、本実施例3のインホイールモータ1においては、通風口36が、サブリザーバタンク43に対して上下方向に通風することとしている。すなわち、ロアアーム35が車両の走行に伴う車体のハウジング6に対する上下方向の変位に伴い揺動することを利用して、通風口36によりサブリザーバタンク43へ走行風を導き通風することができ、冷却性を高めることができる。
上記冷却性の向上に合わせて、本実施例3のインホイールモータ1においては、通風口36をロアアーム35の外殻構造の上面と下面に位置させることにより、外殻構造の前面と後面の強度を高めることができる。これにより、特には外殻構造の前面における、飛石に対する耐久性を高めることができる。
さらに、本実施例3のインホイールモータ1においては、サブリザーバタンク43の外周面から外殻構造の内周面に向けて延びる伝熱板37を含み、伝熱板37を、伝熱板38を介して外殻構造の内周面に接触又は接合している。これに伴い、サブリザーバタンク43から走行風への放熱を、サブリザーバタンク43の外周面に加えて伝熱板37表面、外殻構造の外周面をも介して行うことができる。このため、冷却液から走行風への伝熱の効率を高め、冷却液が含む熱をより効率よく走行風に伝達して放熱して、冷却性を高めることができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
例えば、実施例1及び実施例2に示したように、サブリザーバタンク23をロアアーム5の外殻構造を用いて構成する場合において、サブリザーバタンク23内の容量を小さくする要請がある場合には、分割板28の上面及び下面を外殻構造の内周面に対して接近させる上げ底の形態を有するものとすることができる。
また、サブリザーバタンク23又はサブリザーバタンク43に要求される容量は、容量増大による温度変化の過渡状態の抑制効果と、バネ下重量の増大の抑制の要請度合のトレードオフにより適宜決定される。
さらに、上述した実施例においては、外包部材であるハウジング6に揺動自在に連結される連結部材としてロアアーム5又はロアアーム35を用いたが、車体とハウジング6との間に位置している他のアーム又はリンクを用いることももちろん可能である。この場合において、ハウジング6にのみ連結され、車体には連結されずに、かつ、既存のサスペンション装置を構成する要素に干渉しないアーム又はリンクを別途設けて、その内部にサブリザーバタンクを構成することも可能である。
加えて、実施例1〜2に示した形態と、実施例3に示した形態については、双方の特性を考慮して適宜選択することができる。例えば、サブリザーバタンク23又はサブリザーバタンク43に要求される容量に基づいて、適宜選択することができる。また、車両の走行に伴う走行風を主にロアアーム5の外殻構造の外周面に当てることによる冷却効果と、車体の上下動に起因するロアアーム5の揺動に伴う通風口36による走行風を外殻構造の内側に導くことによる冷却効果の、シミュレーション又は現車試験による比較に基づいても適宜選択することができる。
本発明は、車輪毎のモータとギヤ機構を備えるインホイールモータに関するものであり、より効率の高い冷却を実現することができるインホイールモータを提供することができるので、乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用して有益なものである。
1 インホイールモータ
2 モータ(回転電機)
3 ギヤ機構(伝達手段)
4 出力軸
5 ロアアーム(連結部材)
6 ハウジング(外包部材)
7 ステータ
8 ロータ
9 サンギヤ
10 キャリア
11 ピニオン
12 リングギヤ
13 ロータギヤ
14 サンギヤインベアリング
15 サンギヤアウトベアリング
16 ロータインベアリング
17 ロータアウトベアリング
18 出力軸ベアリング
19 リザーバタンク(貯留手段)
20 ギヤポンプ(ポンプ;運搬手段:20+22+26)
21 供給油路
22 第一連通管
23 サブリザーバタンク(付加貯留手段)
24 入口
25 出口
26 第二連通管
27 注入口
28 分割板
29 貫通穴
30 伝熱板
35 ロアアーム
36 通風口
37 伝熱板
38 伝熱板
43 サブリザーバタンク(付加貯留手段)
44 入口
45 出口

Claims (17)

  1. 回転電機と、前記回転電機の駆動力を伝達する伝達手段と、前記回転電機と前記伝達手段を外包する外包部材と、前記外包部材の下端部に位置して前記回転電機を冷却する冷却液を貯留する貯留手段と、前記外包部材と車体の間に前記外包部材及び前記車体とは独立して位置して前記冷却液を貯留する付加貯留手段と、前記貯留手段から前記付加貯留手段を経由して前記回転電機へ冷却液を運搬する運搬手段と、を含むことを特徴とするインホイールモータ。
  2. 前記付加貯留手段が、前記外包部材に揺動自在に連結される連結部材の内部に設けられることを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ。
  3. 前記運搬手段は、前記伝達手段の動力により作動されるポンプと、前記ポンプの吐出口と前記付加貯留手段の入口を連通する第一連通管と、前記付加貯留手段の出口と前記外包部材の上端部に位置する注入口を連通する第二連通管を含むことを特徴とする請求項2に記載のインホイールモータ。
  4. 前記付加貯留手段は、前記回転電機が停止している場合の前記外包部材内の前記冷却液の液面よりも下方に位置することを特徴とする請求項3に記載のインホイールモータ。
  5. 前記付加貯留手段の入口と出口の双方が前記連結部材の延在方向の中央よりも前記外包部材側に位置し、前記付加貯留手段が前記連結部材内部において折り返される折り返し部を含むことを特徴とする請求項4に記載のインホイールモータ。
  6. 前記折り返し部は、前記付加貯留手段の延在方向を、前記外包部材から離隔する方向から前記外包部材に接近する方向に変更することを特徴とする請求項5に記載のインホイールモータ。
  7. 前記連結部材は中空状の外殻構造を有していて、前記外殻構造の内周面が前記付加貯留手段を構成することを特徴とする請求項6に記載のインホイールモータ。
  8. 前記付加貯留手段が前記外殻構造により画成される内部空間を分割する分割板と、当該分割板を貫通する貫通穴とを含むことを特徴とする請求項7の記載のインホイールモータ。
  9. 前記貫通穴が前記連結部材の延在方向の中央よりも前記外包部材と反対側に位置して、前記貫通穴が前記折り返し部を構成することを特徴とする請求項8に記載のインホイールモータ。
  10. 前記付加貯留手段の入口と出口が前記分割板により分割された前記内部空間の一方と他方にそれぞれ位置することを特徴とする請求項9に記載のインホイールモータ。
  11. 前記分割板が前記内部空間を上下に分割することを特徴とする請求項10に記載のインホイールモータ。
  12. 前記分割板から前記外殻構造の内周面に向けて延びる伝熱板を含むことを特徴とする請求項11に記載のインホイールモータ。
  13. 前記伝熱板は前記外殻構造の内周面に接触する又は接合されることを特徴とする請求項12に記載のインホイールモータ。
  14. 前記連結部材は中空状の外殻構造を有していて、前記外殻構造の内周側に前記付加貯留手段を延在させるとともに、前記付加貯留手段に対して通風する通風口を前記外殻構造が含むことを特徴とする請求項6に記載のインホイールモータ。
  15. 前記通風口が、前記付加貯留手段に対して上下方向に通風することを特徴とする請求項14に記載のインホイールモータ。
  16. 前記付加貯留手段の外周面から前記外殻構造の内周面に向けて延びる伝熱板を含むことを特徴とする請求項15に記載のインホイールモータ。
  17. 前記伝熱板は前記外殻構造の内周面に接触する又は接合されることを特徴とする請求項16に記載のインホイールモータ。
JP2009191423A 2009-08-20 2009-08-20 インホイールモータ Pending JP2011042244A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009191423A JP2011042244A (ja) 2009-08-20 2009-08-20 インホイールモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009191423A JP2011042244A (ja) 2009-08-20 2009-08-20 インホイールモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011042244A true JP2011042244A (ja) 2011-03-03

Family

ID=43830022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009191423A Pending JP2011042244A (ja) 2009-08-20 2009-08-20 インホイールモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011042244A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148331A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Toyota Central R&D Labs Inc インホイールモータ
WO2017154268A1 (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 Ntn株式会社 インホイールモータ駆動装置
WO2018168683A1 (ja) * 2017-03-13 2018-09-20 学校法人同志社 冷却材および冷却装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148331A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Toyota Central R&D Labs Inc インホイールモータ
WO2017154268A1 (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 Ntn株式会社 インホイールモータ駆動装置
WO2018168683A1 (ja) * 2017-03-13 2018-09-20 学校法人同志社 冷却材および冷却装置
JPWO2018168683A1 (ja) * 2017-03-13 2020-01-09 学校法人同志社 冷却材および冷却装置
JP7029754B2 (ja) 2017-03-13 2022-03-04 学校法人同志社 冷却材および冷却装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1871629B1 (en) In-wheel motor arrangement with a cooling structure for the in-wheel motor
US20080174190A1 (en) Rotating electrical machine
US7938212B2 (en) In-wheel motor system
US20080067882A1 (en) Motor
CN103477111B (zh) 用于向制动器供油的装置
US11728710B2 (en) Motor unit
JP3968333B2 (ja) インホイールモータ
JP5169280B2 (ja) 車両用のインホイールモータ
JP5917328B2 (ja) フォークリフト
KR20200040242A (ko) 냉각 시스템이 구비된 인휠 전기 모터
JP2011042244A (ja) インホイールモータ
JP5157650B2 (ja) インホイールモータ冷却構造
JP2011240882A (ja) インホイールモータ冷却構造
JP2009241910A (ja) インホイールモータの冷却構造
JP5157604B2 (ja) インホイールモータ
WO2015087659A1 (ja) インホイールモータ駆動装置の通風構造
JP2009132252A (ja) 車両用のインホイールモータ
JP4434777B2 (ja) インホイールモータの冷却装置
JP5141346B2 (ja) インホイールモータ冷却構造
JP4894570B2 (ja) インホイールモータ
JP2009090736A (ja) インホイールモータ
JP6631355B2 (ja) インホイールモータユニットの冷却構造
JP2016021815A (ja) 車両用回転電機の冷却構造
JP2013169048A (ja) インホイールモータ及び駆動ユニット
JP2010200548A (ja) 回転電機構造