JP2008053670A - ドラム型コアを用いたインダクタ及びドラム型コアを用いたインダクタの製造方法 - Google Patents

ドラム型コアを用いたインダクタ及びドラム型コアを用いたインダクタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型・薄型の面実装型インダクタのインダクタンス値の向上を図る。
【解決手段】 巻軸12cとこの両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔12a,12bとを有する焼結磁性体からなるドラム型コア12と、巻軸に巻回されたコイル導体13と、を有するドラム型コアを用いたインダクタ10であって、
コイル導体の外周上には樹脂と磁性粉とを含有するシート状の複合磁性体11で被覆されており、シート状の複合磁性体は少なくともドラム型コア12の一対の鍔12a,12bの互いに対向する内面12a1,12b1を除きコイル導体の外周13a上に接着されている。従って、ドラム型磁性コアと複合磁性体との接着面に起因する残留応力や内部応力の発生が抑制され、高いインダクタンス値を有する面実装型インダクタを提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高いインダクタンス値が得られるドラム型コアを用いたインダクタ及びドラム型コアを用いたインダクタの製造方法に関する。
各種電子機器に用いられるドラム型コアを用いたインダクタは、電子機器の小型化・薄型化等の要望に応えるために、巻回されたコイル導体の外周を磁性体で被覆したものが一般的である。例えば特許文献1(第1の背景技術)には、図13に示されるように、空芯状に巻回されたコイルワイヤ113を一対のリードフレーム116a、116bに跨るように載置し、コイルワイヤ113の始端および終端をそれぞれ前記リードフレーム116a,116bに導電接続するとともに、磁性粉末と樹脂とを含有する磁性粉末成形材料111を前記コイルワイヤ113の周りに圧着成形してインダクタ本体110を形成するものが提案されている。また、特許文献2(第2の背景技術)には、図14に示されるように、フェライト焼結体等からなる磁性部材212a,212b,212c(222a,222b,222c)をドラム型に配置するとともに、棒状の磁性部材212c(222c)にコイル導体213(223)を巻回しコンポジット磁性部材211(221)で埋設した磁気素子210(220)等が提案されている。
特開平9−120926号公報 特開2001−185421号公報
近年、各種電子機器の小型化、薄型化の傾向が強まっており、これらの電子機器に用いるドラム型コアを用いた小型・薄型のドラム型コアを用いたインダクタが要望されている。しかしながら、樹脂と磁性粉とを含む複合磁性材料においては該複合磁性材料の見かけの透磁率μ’が10前後しか得られないにもかかわらず、上記第1の背景技術のインダクタ110においては、前記空芯状のワイヤコイル113の周囲がその内周を含めて前記のように低い透磁率の磁性粉末成形材料111によって取り囲まれているので、ワイヤコイルの巻回数を多くしないと高いインダクタンス値が得られないという課題があった。
また、上記第2の背景技術の磁気素子210においては、金属磁性粉末および熱硬化性樹脂を含むコンポジット磁性部材211とドラム型のコアの鍔に相当する磁性部材212とが接着されている。このため、磁性部材211中の樹脂の硬化に起因して、磁性部材212の内部に大きな残留応力が発生してしまう。このように残留応力が存在すると、磁性部材212の見かけの透磁率μ’が低下して高いインダクタンス値が得られないという課題があった。また、前記コンポジット磁性部材211とフェライト焼結体等の磁性部材212とで線膨張係数に差があるので、リフロー半田付けやヒートサイクル試験の際に生じる内部応力と前記残留応力とが重なって、磁性部材212にクラックが発生しやすいという課題があった。
本発明の目的は、上記課題を解決して、高いインダクタンス値が得られるドラム型コアを用いたインダクタを提供することにある。さらに具体的には、樹脂と磁性粉とを含有する複合磁性体と焼結磁性体からなるドラム型コアとの併用に起因してドラム型コアに残留応力が生じるのを防止して、インダクタンス値の低下が生じにくいドラム型コアを用いたインダクタを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明のドラム型コアを用いたインダクタは、
(1)巻軸と該巻軸の両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔とを有する焼結磁性体からなるドラム型コアと、前記巻軸に巻回されたコイル導体と、を有するドラム型コアを用いたインダクタにおいて、
前記コイル導体の外周上には樹脂と磁性粉とを含有するシート状の複合磁性体で被覆されており、該シート状の複合磁性体は少なくとも前記ドラム型コアの一対の鍔の互いに対向する内面を除きコイル導体の外周上に接着されていることを特徴とする。(・・・以下第1の課題解決手段と称する。)
また、上記ドラム型コアを用いたインダクタの主要な形態の一つは、
(2)前記シート状の複合磁性体はその一方の主面に形成された接着剤層により前記巻回されたコイル導体の外周上に接着されているものである。(・・・以下第2の課題解決手段と称する。)
また、本発明のドラム型コアを用いたインダクタの製造方法は、
(3)巻軸と該巻軸の両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔とを有する焼結磁性体からなるドラム型コアを準備し、該ドラム型コアの巻軸にコイル導体を巻回し、シート状の複合磁性体を前記ドラム型コアの一対の鍔の互いに対向する内面に接しないように前記巻回されたコイル導体の外周に接着するものである。(・・・以下第3の課題解決手段と称する。)
また、上記ドラム型コアを用いたインダクタの製造方法の主要な形態の一つは、
(4)巻軸と該巻軸の両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔とを有する焼結磁性体からなるドラム型コアを準備し、該ドラム型コアの巻軸にコイル導体を巻回し、一方の主面の少なくとも前記ドラム型コアの一対の鍔の互いに対向する内面と接する領域を除く選択された領域に接着剤層を形成したシート状の複合磁性体を前記巻回されたコイル導体の外周に接着するものである。(・・・以下第4の課題解決手段と称する。)
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、
前記巻回されたコイル導体の外周上には樹脂と磁性粉とを含有するシート状の複合磁性体で被覆されており、該シート状の複合磁性体は少なくとも前記ドラム型コアの一対の鍔の互いに対向する内面を除きコイル導体の外周上に接着されているので、複合磁性体を構成する樹脂や複合磁性体を接着する接着剤に収縮が生じても、ドラム型コアの最も磁束が集中しやすい鍔と巻軸とが接する部分に残留応力が発生するのが抑制される。
また、前記巻回されたコイル導体の外周上には樹脂と磁性粉とを含有するシート状の複合磁性体で被覆されており、該シート状の複合磁性体は少なくとも前記ドラム型コアの一対の鍔の互いに対向する内面を除きコイル導体の外周上に接着されているので、焼結磁性体からなるドラム型コアと複合磁性体との線膨張係数の差があったとしても、焼結磁性体からなるドラム型コアの最も磁束が集中しやすい鍔と巻軸とが接する部分にリフロー半田付けやヒートサイクル試験の際に内部応力が生じるのが抑制される。
上記第2の課題解決手段による作用は次の通りである。
すなわち、前記シート状の複合磁性体はその一方の主面に形成された接着剤層により前記巻回されたコイル導体の外周上に接着されているので、熱衝撃や外部からの機械的衝撃が前記接着剤層により緩和され、ドラム型コアが前記衝撃から保護される。
上記第3の課題解決手段による作用は次の通りである。
すなわち、巻軸と該巻軸の両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔とを有する焼結磁性体からなるドラム型コアを準備し、該ドラム型コアの巻軸にコイル導体を巻回し、シート状の複合磁性体を前記ドラム型コアの一対の鍔の互いに対向する内面に接しないように前記巻回されたコイル導体の外周に接着するので、複合磁性体中の樹脂の硬化収縮等に起因する残留応力等の発生が抑制されたドラム型コアを用いたインダクタを容易に提供することができる。
上記第4の課題解決手段による作用は次の通りである。
すなわち、巻軸と該巻軸の両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔とを有する焼結磁性体からなるドラム型コアを準備し、該ドラム型コアの巻軸にコイル導体を巻回し、一方の主面の少なくとも前記ドラム型コアの一対の鍔の互いに対向する内面と接する領域を除く選択された領域に接着剤層を形成したシート状の複合磁性体を前記巻回されたコイル導体の外周に接着するので、特別に意識することなく前記巻回されたコイル導体の外周に前記シート状の複合磁性体を接着することにより該シート状の複合磁性体が前記鍔の対向する内面に接着されないドラム型コアを用いたインダクタを提供することができる。
本発明のドラム型コアを用いたインダクタによれば、シート状の複合磁性体及び/又はシート状の複合磁性体を接着する樹脂の硬化に起因するドラム型コアの鍔と巻軸とが接する部分への残留応力の発生や、焼結磁性体からなるドラム型コアと複合磁性体との線膨張係数の差があったとしても、焼結磁性体からなるドラム型コアの最も磁束が集中しやすい鍔と巻軸とが接する部分にリフロー半田付けやヒートサイクル試験の際に内部応力が生じるのが抑制され、焼結磁性体からなるドラム型コアの見かけの透磁率μの低下によるインダクタのインダクタンス値の低下が防止され、高いインダクタンス値を有するドラム型コアを用いたインダクタを提供することができる。
また、本発明のドラム型コアを用いたインダクタの製造方法によれば、ドラム型コアの見かけ透磁率μの低下によるインダクタのインダクタンス値の低下が生じにくいドラム型コアを用いたインダクタを提供することができる。
本発明の前記目的とそれ以外の目的、構成特徴、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなろう。
以下、本発明のドラム型コアを用いたインダクタの第1の実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。図1は第1の実施形態のドラム型コアを用いたインダクタの内部構造を説明するための断面図であり、図1(A)は前記ドラム型コアの巻軸の中心線を通る縦方向の断面図、図1(B)は巻軸と直交する縦方向の断面図である。図2は、前記実施形態のインダクタに用いるドラム型コアの巻軸に巻線を巻回した状態の内部構造を説明するための断面図であり、図2(A)は前記ドラム型コアの巻軸の中心線を通る縦方向の断面図、図1(B)は巻軸と直交する縦方向の断面図である。図3は前記実施形態のドラム型コアを用いたインダクタの製造プロセスの一例を示すフローチャートである。
図1及び図2に示すように、本実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ10は、巻軸12cと該巻軸12cの両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔12a,12bとを有する焼結磁性体からなるドラム型コア12と、前記巻軸12cに巻回されたコイル導体13と、を有するドラム型コアを用いたインダクタ10であって、
前記コイル導体13の外周上には樹脂と磁性粉とを含有するシート状の複合磁性体11で被覆されており、該シート状の複合磁性体11は少なくとも前記ドラム型コア12の一対の鍔12a,12bの互いに対向する内面12a1,12b1を除きコイル導体13の外周13a上に接着されているものである。
次に、上記ドラム型コア12の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記ドラム型コア12としては焼結磁性体からなるものを用いることができ、焼結磁性体としては、Ni−Zn系フェライト、Ni−Zn−Cu系フェライト等の絶縁性フェライトが好ましいがこれに限定するものではなく、他の公知の焼結磁性体を用いることができる。
次に、上記コイル導体13の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記コイル導体13としては絶縁被覆導線を用いることができ、具体的には、ポリウレタン被覆銅線、ポリエステル被覆銅線等が好ましいがこれに限定するものではなく他の絶縁被覆導線を用いることができる。また、前記絶縁被覆導線の外周にさらに自己融着層を備えた自己融着線を用いることもできる。
次に、上記複合磁性体11の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記複合磁性体としては以下に示す磁性粉と樹脂とを含有するものを用いることができ、また、必要により例えば前記磁性粉と樹脂との濡れ性を向上させる目的でカップリング材等をさらに含有するものであってもよい。
前記複合磁性体11の物性としては、磁性粉末やその他の無機充填材等のフィラー添加量70vol%において180°曲げ試験で破断することなくかつガラス転移温度(Tg)≦10℃・貯蔵剛性率G’≦1×10Pa(at Tg以上)・破断伸び率30%以上を満足することが必要であり、より好ましくは、常温にてゴム弾性を有し、磁性粉末やその他の無機充填材等のフィラーを高充填率(例えば92wt%)で充填したときにも180℃曲げに耐えられる屈曲性(可撓性)を有するものを用いることができる。また、耐熱性能としては、リフロー半田付け温度(260℃)・ヒートサイクル試験温度(−55℃〜+1251℃)に耐えうるものが好ましい。
次に、前記複合磁性体11に用いられる磁性粉の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、前記磁性粉としては前記ドラム型コアに用いられる焼結磁性体と同様の焼結磁性材料の粉末のほか、Fe−Al−Si合金(通称:センダスト)その他の公知の各種金属磁性粉末を用いることができる。
次に、前記複合磁性体11に用いられる樹脂の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、前記樹脂の組成としては、合成ゴム(塩素化PE・EPDM・シリコーンゴム・フッ素ゴム・エピクロルヒドリンゴム・アクリルゴム・ニトリルゴム・EVA・ポリイソブチレンゴム)もしくは熱硬化性樹脂(PPG変性エポキシ・ポリサルファイド変性エポキシ・ポリウレタン・アクリル・PVB)+フタル酸エステル・アジピン酸エステル・脂肪族2塩基酸エステル等の可塑剤を適宜配合させゴム弾性を得た樹脂等が好ましい。
次に、上記シート状の複合磁性体11の好ましい実施形態としては次の通りである。すなわち、上記シート状の複合磁性体11としては前記磁性粉と前記樹脂とを3本ロール等で混練した後、熱プレスもしくはカレンダー処理等を施してシート状に成形するか、前記磁性粉と前記樹脂に溶媒を加えて一旦ペースト状にした後にロールコータ等でシート化し、前記と同様に熱プレスもしくはカレンダー処理等を施してシート状に成形することができる。前記シート状の複合磁性体11の厚み寸法は5〜500μmが好ましく、前記シート状の複合磁性体11の厚みバラツキはR20μm以内とすることが好ましい。また、幅寸法は前記ドラム型コア12のコイル導体13が巻回される巻軸12cの長さ寸法と同等もしくはそれ以下が好ましく、前記ドラム型コア12の鍔12a,12bの内面12a1,12b1と前記シート状の複合磁性体11の端面11a,11bとのギャップ寸法は0〜170μとすることが好ましい。
次に、上記シート状の複合磁性体11の接着に用いる接着剤14の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記接着剤14の組成としてはエポキシ樹脂・ニトリル樹脂・シリコーン樹脂・アクリル系 共重合樹脂・飽和・不飽和ポリエステル樹脂・ポリビニルブチラール樹脂等、加熱・圧着時に粘接着機構を発現できる樹脂を選択することが好ましい。また、前記接着剤14の物性値としては、貯蔵剛性率1×10Pa以下(25℃)、残留応力50gf/mm以下(25℃)を満足するものが好ましい。
次に、図3は、本実施形態のドラム型コアを用いたインダクタの製造方法の好ましい実施形態の一例を示すフローチャートであり、焼結磁性体からなるドラム型コア12を準備し、該コア12の巻軸12cの外周にコイル導体13を巻回したのち、前記巻回されたコイル導体13の外周13aに接着剤14を塗布し、さらにシート状の複合磁性体11を巻き付け、前記接着剤14を硬化させて前記巻回されたコイル導体13の外周13aに前記シート状の複合磁性体11を接着することにより、前記巻回されたコイル導体13の外周13aに複合磁性体11を被覆するものである。
具体的には、巻軸12cと該巻軸12cの両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔12a,12bとを有する焼結磁性体からなるドラム型コア12を準備し、該ドラム型コア12の巻軸12cにコイル導体13を巻回し、シート状の複合磁性体11を前記ドラム型コア12の一対の鍔12a、12bの互いに対向する内面12a1,12b1に接しないように前記巻回されたコイル導体13の外周13aに接着するものである。
また、上記シート状の複合磁性体11は、その一方の主面に予め前記接着剤14を塗布した後、前記ドラム型コア12の巻軸12cに巻回されたコイル導体13の外周13aに巻きつけてもよい。
また、前記接着剤14の代わりに、加熱溶融により自己融着性を発現する樹脂を使用してもよく、これに用いられる樹脂としては、Bステージ硬化型エポキシ樹脂があげられる。形成方法としては、予め前記自己融着性を発現する樹脂をシート状に成形した後、コイル導体13の外周13aに巻き付け、もしくは押し出し成形機等から成形された連続シートを予め前記コイル導体13の外周13aに巻き付け、もしくは予め前記自己融着性を発現する樹脂を前記シート状の複合磁性体11の一方の主面に接着剤層として形成し、前記シート状の複合磁性体11を前記コイル導体13の外周13aの巻き付け、加熱により融着させてもよい。
(実施例)
ドラム型コアの準備:Ni−Zn系フェライトの焼結磁性体からなり、巻軸の両端に設けられた鍔の外形が1.2mm×1.2mmで、巻軸方向の長さ寸法が2.0mmのドラム型コアを20個準備した。
電極形成:鍔の端面にAg焼付型ペーストを塗布し、所定の温度で焼付してコイル導体の始端及び終端を導電接続するための一対の電極を形成した。
コイル導体を巻回:得られたドラム型コアに、コイル導体としてΦ75μmのポリウレタン被覆銅線をそれぞれ39ターン巻回するとともに、前記コイル導体の両端を前記電極にそれぞれ熱圧着により導電接続した。
シート状の複合磁性体(複合磁性体シート)準備:スチレンブタジエンゴムに可塑剤としてDMP(ジメチルフタレート)を配合・混練したのち架橋材としてPO(パーオキサイト)を配合し、磁性粉として偏平センダスト粉を70vol%添加して混合した後混合ロールにて混練し、ホットプレス成形し、加硫キュアして厚み150μmのシート状の複合磁性体を得た。次に、該シート状の複合磁性体の一方の主面に粘着材層として厚み10μmのアクリル系共重合樹脂を塗工し、乾燥及びアフターキュアして前記ドラム型コアを用いたインダクタ用複合磁性体シートを得た。
シート状の複合磁性体巻き付け:前記ドラム型コアの巻軸に巻回されたコイル導体の外周に前記ドラム型コアの鍔の内面とのギャップが10μmとなるように前記で得られたシート状の複合磁性体を所定の幅にカットし、1周巻き付け、接着した。
比較例:上記シート状の複合磁性体の代わりに前記ドラム型コアのつばの内面とのギャップを有しない幅のシート状の複合磁性体を用いたこと以外は上記と同様にしてシート状の複合磁性体を1周巻き付け、接着した。
上記で得られたドラム型コアを用いたインダクタ試料各10個ついて、アジレントテクノロジー社製のLCRメータ(HP4285A)でインダクタンス値を測定した結果、前記シート状の複合磁性体を前記ドラム型コアの内面とギャップを設けて巻きつけた試料のインダクタンス値の平均値は8.5μHであったのに対し、比較例の前記シート状の複合磁性体を前記ドラム型コアの内面とギャップを設けずに巻きつけた試料のインダクタンス値の平均値は7.6μHであり、ギャップを設けて巻きつけた本実施形態のほうがギャップを設けずに巻きつけた比較例に比べてインダクタンス値が12%向上していることが確認された。
以上のように、本発明の第1実施形態のドラム型コアを用いたインダクタは、前記コイル導体13の外周13a上には樹脂と磁性粉とを含有するシート状の複合磁性体11で被覆されており、該シート状の複合磁性体11は少なくとも前記ドラム型コア12の一対の鍔12a,12bの互いに対向する内面12a1,12b1を除きコイル導体13の外周13a上に接着されているので、前記ドラム型コア12の内部の残留応力が低減され、従来に比して高いインダクタンス値を得ることができる。
次に、本発明のドラム型コアを用いたインダクタの第2の実施形態について、図4〜図6を参照して説明する。図4は第2の実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ20の内部構造を説明するための断面図であり、図4(A)は前記ドラム型コア22の巻軸22cの中心線を通る縦方向の断面図、図4(B)は巻軸22cと直交する縦方向の断面図である。図5は前記実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ20の製造プロセスの一例を示すフローチャートである。図6は前記実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ20に用いられる複合磁性体シート25の内部構造を示す厚み方向の断面図である。
図4に示すように、本実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ20は、巻軸22cと該巻軸22cの両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔22a,22bとを有する焼結磁性体からなるドラム型コア22と、前記巻軸22cに巻回されたコイル導体23と、を有するドラム型コアを用いたインダクタ20であって、前記コイル導体23の外周23a上には樹脂と磁性粉とを含有するシート状の複合磁性体21で被覆されており、該シート状の複合磁性体21は少なくとも前記ドラム型コア22の一対の鍔22a,22bの互いに対向する内面22a1,22b1を除きコイル導体23の外周23a上に接着されているものである。
また、本実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ20は、前記シート状の複合磁性体21はその一方の主面に接着剤層24が形成された複合磁性体シート25からなり、前記巻回されたコイル導体23の外周23a上に接着されているものである。
より具体的には、前記シート状の複合磁性体21の一方の主面に接着剤層24が形成された複合磁性体シート25が前記巻回されたコイル導体23の外周に4周に亘って巻き付けられ、接着剤層24により接着されている。
本実施形態と先の第1の実施形態とで異なる点は、本実施形態のドラム型コアを用いたインダクタに用いられるシート状の複合磁性体21の一方の主面に接着剤層24が形成されて複合磁性体シート25が構成されており、前記第1の実施形態に用いられた複合磁性体11より厚みが薄く形成されており、本実施形態においては、巻回されたコイル導体23の外周に4周にわたって巻き付けられ、接着されている。また、本実施形態に用いる複合磁性体シート25は、図6に示すように、シート状の複合磁性体21の幅と接着剤層24の幅とが同一に形成されており、先の第1の実施形態と同様に前記ドラム型コア22の鍔22a,22bの互いに対向する内面22a1,22b1に接しないように、ギャップを有するように所定の幅にカットされて前記巻回されたコイル導体23の外周23a上に巻きつけられ、接着されている。
次に、上記シート状の複合磁性体21の一方の主面に形成される接着剤層24の組成の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記接着剤24の組成としてはエポキシ樹脂・ニトリル樹脂・シリコーン樹脂・アクリル系 共重合樹脂・飽和・不飽和ポリエステル樹脂・ポリビニルブチラール樹脂等、加熱・圧着時に粘接着機構を発現できる樹脂を選択することが好ましい。また、前記接着剤14の物性値としては、貯蔵剛性率1×10Pa以下(25℃)、残留応力50gf/mm以下(25℃)を満足するものが好ましい。
尚、上記粘接着機構とは、感圧(粘着)接着機構を指し、接触過程では粘着剤としての性質を持ち、破壊過程では接着剤に近い大きな力が得られるものを言う。
次に、上記シート状の複合磁性体21の一方の主面に予め接着剤層24を形成した複合磁性体シート25の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、前記接着剤層24の厚み寸法は5〜100μmが好ましい。また、前記接着剤層24の幅は前記シート状の複合磁性体21の幅寸法の50〜100%とすることが好ましい。また、前記接着剤層24の幅が前記シート状の複合磁性体21の幅より小さい場合には、前記シート状複合磁性体21の中央寄りに帯状に連続して設けることにより前記ドラム型コア22の鍔22a,22bの内面と前記シート状の複合磁性体21の端面21a,21bとのギャップ寸法が0または非常に小さいときであっても、前記ドラム型コア22の鍔22a,22bの内面22a1,22b1に接着されるのを防止することができる。また、前記接着剤層24はシート状の複合磁性体21の長さ方向に沿って一本の帯状に形成するのが容易であるが、これに限定するものではなく、幅方向に複数条に分割形成してもよく、また、前記シート状の複合磁性体21の表面に予め溝状に連続する凹部を設け、該凹部内に前記接着剤層の厚みの一部または全部が収容されるようにしてもよい。また、幅寸法の全部または選択された領域に複数のドット状に分散形成してもよく、また、前記シート状の複合磁性体の長さ方向に断続して形成してもよい。
次にドラム型コアを用いたインダクタの製造方法の第2の実施形態について、図5を用いて説明する。本実施形態のドラム型コアを用いたインダクタの製造方法は、巻軸22cと該巻軸22cの両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔22a,22bを有する焼結磁性体からなるドラム型コア22を準備し、該ドラム型コア22の巻軸22cにコイル導体23を巻回し、一方の主面に接着剤層24を形成した複合磁性体シート25を前記ドラム型コア22の一対の鍔22a,22bの互いに対向する内面22a1,22b1に接しないように前記巻回されたコイル導体23の外周23aに接着するものである。
次に、本発明のドラム型コアを用いたインダクタの第3の実施形態について、図7〜図9を参照して説明する。図7は第3の実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ30の内部構造を説明するための図であり、前記ドラム型コア32の巻軸32cの中心線を通る縦方向の断面図である。図8は前記実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ30の製造プロセスの一例を示すフローチャートである。図9は前記実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ30に用いられる複合磁性体シート35の内部構造を示す厚み方向の断面図である。
図7に示すように、本実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ30は、巻軸32cと該巻軸32cの両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔32a,32bとを有する焼結磁性体からなるドラム型コア32と、該巻軸32cに巻回されたコイル導体33と、を有するドラム型コアを用いたインダクタ30であって、前記コイル導体33の外周33a上には樹脂と磁性粉とを含有するシート状の複合磁性体31で被覆されており、該シート状の複合磁性体31は少なくとも前記ドラム型コア32の一対の鍔32a,32bの互いに対向する内面32a1,32baを除きコイル導体33の外周33a上に接着されているものである。
より具体的には、前記シート状の複合磁性体31の一方の主面に接着剤層34が形成された複合磁性体シート35が前記巻回されたコイル導体33の外周33a上に4周に亘って巻き付けられ、接着剤層34により接着されているものである。
本実施形態と先の第2の実施形態とで異なる点は、本実施形態のドラム型コアを用いたインダクタに用いられるシート状の複合磁性体31には、図9に示すように、一方の主面の選択された領域に幅広の溝状の凹部31cが設けられ、該凹部31c内に厚み寸法の一部が収容されるように接着剤層34が形成されて複合磁性体シート35が構成されており、前記第2の実施形態に用いられた複合磁性体シート25よりもさらに厚みが薄く形成されている。尚、本実施形態においては、図9に示すように、接着剤層34はその端面34a,34bがシート状の複合磁性体31の幅寸法の端面よりも内側に位置してシート状の複合磁性体31の一方の主面の選択された領域のみに接着剤層34が形成されているので、前記シート状の複合磁性体31の端面31a,31bが前記ドラム型コア32の鍔32a,32bの互いに対向する一対の内面に接するようにギャップをほぼ0にして前記巻回されたコイル導体33の外周33a上に巻き付けられ接着されていても、前記ドラム型コア32の鍔32a,32bの内面32a1,32b1と前記シート状の複合磁性体31の端面31a,31bとが接着されることがない。
また、本発明の第3の実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ30の製造方法は、巻軸32cと該巻軸32cの両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔32a,32bとを有する焼結磁性体からなるドラム型コア32を準備し、該ドラム型コア32の巻軸32cにコイル導体33を巻回し、一方の主面の少なくとも前記ドラム型コア33の一対の鍔32a,32bの互いに対向する内面と接する領域を除く選択された領域に接着剤層34を形成したシート状の複合磁性体31を前記巻回されたコイル導体33の外周33aに接着するものである。
また、前記シート状の複合磁性体31として、一方の主面の選択された領域のみに接着剤層34が形成された複合磁性体シート35を用いるものである。
次に、本発明のドラム型コアを用いたインダクタの第4の実施形態および他の変形例について、図10及び図11を参照して説明する。図10は第4の実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ40の内部構造を説明するための前記ドラム型コアの巻軸42cの中心を通る縦方向の断面図である。図11は、前記実施形態のドラム型コアを用いたインダクタに用いられる複合磁性体シートの一例および変形例を示す図である。
図10に示すように、本実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ40は、巻軸42cと該巻軸42cの両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔42a,42bとを有する焼結磁性体からなるドラム型コア42と、該巻軸42cに巻回されたコイル導体43と、を有するドラム型コア42を用いたインダクタ40において、
前記コイル導体43の外周43a上には樹脂と磁性粉とを含有するシート状の複合磁性体41で被覆されており、該シート状の複合磁性体41は少なくとも前記ドラム型コア42の一対の鍔42a,42bの互いに対向する内面42a1,42b1を除きコイル導体43の外周43a上に接着されていることを特徴とする。
また、本実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ40は、前記シート状の複合磁性体41はその一方の主面に形成された接着剤層44により前記巻回されたコイル導体43の外周43a上に接着されているものである。
具体的には、巻軸42cが実装面に対して縦方向に配置された縦型のドラム型コア42と、該コア42の巻軸42cに巻回されたコイル導体43と、前記巻回されたコイル導体43の外周43a上に2.4周巻きつけられ、接着剤層44により接着されたシート状の複合磁性体41とを有する。
本実施形態と先の第4の実施形態とで異なる点は、本実施形態のドラム型コアを用いたインダクタ40に用いられるシート状の複合磁性体41には前記第3の実施形態に示されるような凹部が設けられておらず、平坦に形成された主面上に接着剤層44が形成されて複合磁性体シート45が構成されている。そして、巻回されたコイル導体の外周に2.4周にわたって巻き付けられ、接着されている。本実施形態においては、図11(A)に示すように、シート状の複合磁性体41の一方の主面の選択された領域のみに接着剤層44が形成されているので、前記シート状の複合磁性体41の端面が前記ドラム型コアの鍔の内面に接するようにギャップをほぼ0にして巻き付けられ、接着されても、前記ドラム型コア42の鍔42a,42bの内面42a1,42b1と前記シート状の複合磁性体41の端面41a1,41b1とが接着されることがない。
尚、本実施形態においては、縦型のドラム型コアを用いているので、コイル導体の外周のシート状の複合磁性体が巻き付けられ、接着される部分は、電子部品自動マウント装置等を用いて回路基板上に搭載する際に、部品の吸着保持や位置決めに影響しない領域であるため、シート状の複合磁性体の巻き付け量を任意に調整することができる。これにより、残留応力や内部応力等の変動要因を伴うことなく、任意のインダクタンス値を有するドラム型コアを用いたインダクタを容易に製造することができ、従来よりもインダクタンス値が狭公差のドラム型コアを用いたインダクタを提供することができる。
(実施例)ドラム型コアの準備:Ni−Zn系フェライトの焼結磁性体からなり、巻軸の両端に設けられた鍔の互いに対向する部分の外形が1.8mm×1.8mmで、巻軸方向の長さ寸法が2.5mmのドラム型コアを40個準備した。
電極形成:鍔の端面にAg焼付型ペーストを塗布し、所定の温度で焼付してコイル導体の始端及び終端を導電接続するための一対の電極を形成した。
コイル導体を巻回:得られたドラム型コアに、コイル導体としてΦ75μmのポリウレタン被覆銅線をそれぞれ30ターン巻回するとともに、前記コイル導体の両端を前記電極にそれぞれ熱圧着により導電接続した。
前記実施形態1の実施例と同様にして厚み50μmのシート状の複合磁性体を得た。次に、該シート状の複合磁性体の一方の主面に粘着材層として厚み10μmのアクリル系共重合樹脂を塗工し、乾燥及びアフターキュアして前記ドラム型コアを用いたインダクタ用複合磁性体シートを得た。
シート状の複合磁性体巻き付け:前記ドラム型コアの巻軸に巻回されたコイル導体の外周に前記ドラム型コアの鍔の内面とのギャップが10μmとなるように前記で得られたシート状の複合磁性体をそれぞれ1.4周、2.4周、3.4周、4.4周巻き付け、接着した試料を各10個準備した。
上記で得られた各10個のドラム型コアを用いたインダクタ試料について、アジレントテクノロジー社製のLCRメータ(HP4285A)でインダクタンス値を測定した結果、各10個のドラム型コアを用いたインダクタのインダクタンスの平均値は、シート状の複合磁性体の巻き数が1.4周で8.4μH,2.4周で9.9μH、3.4周で11.3μH,4.4周で12.6μHであり、シート状の複合磁性体の巻き数が増すに面実装インダクタのインダクタンス値が増加することが確認された。
次に、前記ドラム型コアを用いたインダクタ用複合磁性体シートの変形例について図11(B)〜(D)を参照して説明する。上記実施形態の複合磁性体シートはいずれも、接着剤層がシート状の複合磁性体の長さ方向に沿って一本の帯状に形成されたものであったが、これに限定するものではなく、図11(B)に示すように、シート状の複合磁性体51の幅方向に接着剤層54を複数条に分割形成してもよく、また、図11(C)に示すように、接着剤層64を前記シート状の複合磁性体61の長さ方向に断続して形成してもよい。また、図11(D)に示すように、シート状の複合磁性体71の幅寸法の全部または選択された領域に接着剤層74a〜74cを複数のドット状に分散形成してもよい。
尚、本発明の各実施形態のドラム型コアを用いたインダクタにおいては、予めシート状に成形された複合磁性体をコイル導体の外周に巻き付け・接着により被覆するので、シート状の複合磁性体の幅および接着剤層の幅を調整することにより、ドラム型コアの鍔の内面に接着しないように被覆することができる。
また、図示省略したが、前記シート状複合磁性体の幅および/または接着剤層の幅を長さ方向で変更してもよく、例えば、シート状の複合磁性体の長さ方向の終端に近づくに従って前記シート状複合磁性体の幅および/または接着剤層の幅が暫時減少するようにしてもよく、これによれば、ドラム型コアの鍔の内面に誤って接着されてしまうことを防止することができる。
また、本発明の各実施形態のドラム型コアを用いたインダクタにおいては、予めシート状に成形された複合磁性体をコイル導体の外周に巻き付け・接着により被覆するので、複合磁性体中に添加する磁性粉及びその他フィラーの充填率を、従来の巻回されたコイル導体の外周にインジェクションモールド法やペースト塗布法等により直接形成する場合に比べて高い値にすることができ、複合磁性体中の樹脂の含有量を削減することができるので、この視点からも、残留応力を低減する効果が得られる。具体的には、従来のペースト塗布法においては、フィラーの含有率は82wt%程度が上限であったのに対し、シート状に成形するため92wt%程度に増加させることができる。これにより、具体的には、フィラーとして粒径1〜100μm、D50%=20μmのNi−Zn系フェライト粉を用いた場合、複合磁性体の見かけ透磁率μ’が従来の7が12になり、71%アップする。また、粒径10〜100μmの偏平センダストを用いた場合には、複合磁性体の見かけ透磁率μ’が従来の22が52になり、136%アップする。
また、フィラーの含有率の増加に伴って、複合磁性体のみかけ透磁率μを増加させることができるため、その分だけドラム型コアに巻回するコイル導体の巻回数を削減しても従来と同等のインダクタンス値を得ることができ、コイル導体長の短縮によりコイルの等価直列抵抗Rdcを従来に比べて低減することができる。具体的には、上記粒径10〜100μmの偏平センダストを用いた場合には、複合磁性体の見かけ透磁率μ’が従来の22が52になり、Rdcが34%減少する。
また、本発明の各実施形態のドラム型コアを用いたインダクタにおいては、予めシート状に成形された複合磁性体をコイル導体の外周に巻き付け・接着により被覆するので、コイル導体を被覆する複合磁性体の体積を前記シート状の複合磁性体の巻き付け回数の選択により、所望のインダクタンス値をバラツキ少なく得ることができる。具体的には、粒径10〜100μmの偏平センダストを用いた場合には、複合磁性体の見かけ透磁率μ’が22のとき、従来のペースト塗布法によるインダクタンスバラツキが従来±5%であったのに対し、本発明では±1%に低減することができる。
尚、上記第3及び第4の各実施形態においては、シート状の複合磁性体の一方の主面の選択された領域に接着剤層を形成した複合磁性体シートを用いたが、これに限定するものではなく、種々変更が可能である。
次に、図12を用いて本発明のドラム型コアを用いたインダクタに用いられる複合磁性体シートの他の変形例について説明する。図12は上記複合磁性体シートの変形例を示す断面図である。本変形例の複合磁性体シートは、図12に示すように、シート状の絶縁性基体81’の一方の主面の選択された領域に自己融着性を有する樹脂と磁性粉とを含有する複合磁性体兼接着剤層84’を設けた複合磁性体シート85を前記各実施形態における複合磁性体シートの代わりに用いることができる。これによれば、ドラム型コアの鍔の内面とシート状の絶縁性基体81’の端面81’a,81’bとのギャップ寸法が0または非常に小さいときであっても、前記複合磁性体兼接着剤層84’が前記ドラム型コアの鍔の内面に接着されるのを防止することができる。
また、ドラム型コアのいずれか一方の鍔の内面とシート状の絶縁性基体81’の端面81’a,81’bとのギャップ寸法が0または非常に小さいときには、ドラム型コアの鍔の互いに対向する内面間の距離に比べて複合磁性体兼接着剤層84’の幅が小さいときであっても、前記ドラム型コアの巻軸に巻回されたコイル導体の外周上の所定の位置に前記複合磁性体兼接着剤層を配置することができ、前記複合磁性体兼接着剤層の配置バラツキに伴うインダクタのインダクタンス値バラツキの発生を防止することができる。
また、前記ドラム型コアの巻軸に巻回されたコイル導体の外周上の前記複合磁性体兼接着剤層を配置する位置を調整することにより、インダクタのインダクタンス値を調整することができる。
本発明によれば、小型・薄型の各種電子機器に用いられるドラム型コアを用いたインダクタに好適である。
本発明のドラム型コアを用いたインダクタの第1の実施形態の内部構造を示す断面図である。 前記第1の実施形態に用いられるドラム型コアの巻軸に巻線を巻回した状態の内部構造を説明するための断面図である。 前記第1の実施形態のドラム型コアを用いたインダクタの製造方法の一例を示すフローチャートである。 本発明のドラム型コアを用いたインダクタの第2の実施形態の内部構造を示す断面図である。 前記第2の実施形態のドラム型コアを用いたインダクタの製造方法の一例を示すフローチャートである。 前記第2の実施形態のドラム型コアを用いたインダクタに用いられる複合磁性体シートの一例を示す断面図である。 本発明のドラム型コアを用いたインダクタの第3の実施形態の内部構造を示す断面図である。 前記第3の実施形態のドラム型コアを用いたインダクタの製造方法の一例を示すフローチャートである。 前記第3の実施形態のドラム型コアを用いたインダクタに用いられる複合磁性体シートの一例を示す断面図である。 本発明のドラム型コアを用いたインダクタの第4の実施形態の内部構造を示す断面図である。 前記第4の実施形態のドラム型コアを用いたインダクタに用いられる複合磁性体シートの一例および変形例を示す図である。 本発明のドラム型コアを用いたインダクタに用いられる複合磁性体シートの変形例を示す図である。 背景技術の一例を示す断面図である。 背景技術の他の例を示す断面図である。
符号の説明
10:ドラム型コアを用いたインダクタ
11:複合磁性体
11a,11b:シート状の複合磁性体の端面
12:ドラム型コア
12a,12b:鍔
12c:巻軸
13:コイル導体
13a:コイル導体の外周
14:接着剤層
15:複合磁性体シート
16a,16b:端子電極
20:ドラム型コアを用いたインダクタ
21:複合磁性体
21a,21b:シート状の複合磁性体の端面
22:ドラム型コア
22a,22b:鍔
22c:巻軸
23:コイル導体
23a:コイル導体の外周
24:接着剤層
25:複合磁性体シート
26a,26b:端子電極
30:ドラム型コアを用いたインダクタ
31:複合磁性体
31a,31b:シート状の複合磁性体の端面
32:ドラム型コア
32a,32b:鍔
32c:巻軸
33:コイル導体
33a:コイル導体の外周
34:接着剤層
35:複合磁性体シート
36a,36b:端子電極
40:ドラム型コアを用いたインダクタ
41:複合磁性体
41a,41b:シート状の複合磁性体の端面
42:ドラム型コア
42a,42b:鍔
42c:巻軸
43:コイル導体
43a:コイル導体の外周
44:接着剤層
45:複合磁性体シート
46a,46b:端子電極
51:複合磁性体
51a,51b:シート状の複合磁性体の端面
54:接着剤層
55:複合磁性体シート
61:複合磁性体
61a,61b:シート状の複合磁性体の端面
64:接着剤層
65:複合磁性体シート
71:複合磁性体
71a,71b:シート状の複合磁性体の端面
74:接着剤層
75:複合磁性体シート
81’:シート状の絶縁性基体
81’a,81’b:シート状の絶縁性基体の端面
84’:複合磁性体兼接着剤層
85:複合磁性体シート

Claims (4)

  1. 巻軸と該巻軸の両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔とを有する焼結磁性体からなるドラム型コアと、前記巻軸に巻回されたコイル導体と、を有するドラム型コアを用いたインダクタにおいて、
    前記コイル導体の外周上には樹脂と磁性粉とを含有するシート状の複合磁性体で被覆されており、該シート状の複合磁性体は少なくとも前記ドラム型コアの一対の鍔の互いに対向する内面を除きコイル導体の外周上に接着されていることを特徴とするドラム型コアを用いたインダクタ。
  2. 前記シート状の複合磁性体はその一方の主面に形成された接着剤層により前記巻回されたコイル導体の外周上に接着されていることを特徴とする請求項1記載のドラム型コアを用いたインダクタ。
  3. 巻軸と該巻軸の両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔とを有する焼結磁性体からなるドラム型コアを準備し、該ドラム型コアの巻軸にコイル導体を巻回し、シート状の複合磁性体を前記ドラム型コアの一対の鍔の互いに対向する内面に接しないように前記巻回されたコイル導体の外周に接着することを特徴とするドラム型コアを用いたインダクタの製造方法。
  4. 巻軸と該巻軸の両端にそれぞれ設けられた板状の一対の鍔とを有する焼結磁性体からなるドラム型コアを準備し、該ドラム型コアの巻軸にコイル導体を巻回し、一方の主面の少なくとも前記ドラム型コアの一対の鍔の互いに対向する内面と接する領域を除く選択された領域に接着剤層を形成したシート状の複合磁性体を前記巻回されたコイル導体の外周に接着することを特徴とするドラム型コアを用いたインダクタの製造方法。
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