JP2008052488A - 電圧検知装置、加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

電圧検知装置、加熱装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008052488A
JP2008052488A JP2006227704A JP2006227704A JP2008052488A JP 2008052488 A JP2008052488 A JP 2008052488A JP 2006227704 A JP2006227704 A JP 2006227704A JP 2006227704 A JP2006227704 A JP 2006227704A JP 2008052488 A JP2008052488 A JP 2008052488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
voltage
photocoupler
resistor
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006227704A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Kawazu
孝夫 河津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006227704A priority Critical patent/JP2008052488A/ja
Publication of JP2008052488A publication Critical patent/JP2008052488A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】電力制御手段とは独立して電力遮断手段を有し、電力遮断手段が遮断している時に同時にゼロクロス検出回路への電力供給をオフして、制御負荷へ電力供給を行わない状態での省エネルギーを図る電圧検知装置、加熱装置及び画像形成装置の提供。
【解決手段】交流電源1をセラミック面発ヒータ24に供給するトライアック4、13と、セラミック面発ヒータ24に供給する電力を通電/遮断するリレー41と、交流電源1のゼロクロスポイントを検知するゼロクロス検出回路12を有し、エンジンコントローラ11はゼロクロス検出回路12からのパルス信号を基にトライアック4、13を制御し、予め設定された条件から判断して、トランジスタ42を介してリレー41を通電/遮断制御し、トランジスタ42と直列に配され、トランジスタ42のオン/オフ動作を検知し、ゼロクロス検出回路12に供給される電源を通電/遮断するフォトカプラ55を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電圧検知装置、加熱装置及び画像形成装置に関するものである。詳しくは、ゼロクロス信号をトリガとして供給電力を制御する制御システム、特に電子写真プロセスで形成されるトナー像を記録材上に定着させる加熱装置、及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、電子写真プロセスを用いた画像形成装置が知られており、この画像形成装置においては、電子写真プロセスなどの画像形成手段により記録材上に形成された未定着画像(トナー像)が、熱定着装置により記録材上に定着されるようになっている。熱定着装置としては、例えば、ハロゲンヒータを熱源とする熱ローラ式の熱定着装置や、セラミック面発ヒータを熱源とするフィルム加熱式の熱定着装置が知られている。これらの従来例については、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10に記載されている。さらに、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16にも記載されている。
一般的に、このようなヒータへは、トライアック等のスイッチング素子を介して、交流電源から電力が供給されるようになっている。
ハロゲンヒータを熱源とする定着装置においては、定着装置の温度が、サーミスタ感温素子のような温度検出素子により検出される。その検出された温度に基づいて、シーケンスコントローラによりスイッチング素子がオン/オフ制御され、すなわちハロゲンヒータへの電力供給がオン/オフ制御され、定着器の温度が目標の温度になるように温度制御される。
他方、セラミック面発ヒータを熱源とする定着装置においては、シーケンスコントローラにより、温度検出素子により検出された温度と、予め設定されている目標温度との温度差から、操作量であるセラミック面発ヒータに供給する電力比が演算される。この場合、PI若しくはPID制御演算式に基づき、演算される。この演算された電力比から相当する位相角または波数が決定される。そして、その決定された位相または波数で、スイッチング素子がオン/オフ制御され、定着装置の温度が温度制御される。
位相制御を行う場合、例えば、特許文献17、特許文献18、特許文献19、特許文献20、特許文献21等で提案されているように、位相制御のトリガ信号となるゼロクロス信号をシーケンスコントローラに報知する必要がある。このゼロクロス信号とは、交流入力電源の正負が切り替わるゼロクロスポイント、あるいは、このゼロクロスポイントを含むある閾値電圧以下になったことを検知し、シーケンスコントローラに送出されるパルス信号のことである。シーケンスコントローラは、このパルス信号であるゼロクロス信号のエッジから、決定された位相角に相当する時間後に、スイッチング素子をオンすることにより、所定の位相角でオン/オフ制御をする。
また、交流電源からヒータの間には、決定された位相角で制御されるトライアック等のスイッチング素子のほかに、電力遮断手段としての電気的保護素子、例えばリレーが直列に接続されている場合がある。リレーの制御は、シーケンスコントローラからの信号により制御されており、ヒータへの電力供給を全く行わない時、オフ状態の時はオフとし、ヒータへの電力供給シーケンスを開始する時にオンしている。また、リレーにはシーケンスコントローラからの信号とは別に、定着装置から検出される温度情報を基に動作する過昇温防止手段や、定着器への電流を検出して動作する過電流防止手段からの信号が接続されている。過昇温防止手段が過昇温を検知した場合や、過電流防止手段が過電流を検知した場合にシーケンスコントローラの制御に関わらずリレーをオフし、ヒータへの電力供給をオフしている。
熱ローラ定着方式の加熱定着装置は、加熱用回転体としての加熱ローラ(定着ローラ)と、これに圧接させた加圧用回転体としての弾性加圧ローラを基本構成とする。熱ローラ定着方式の加熱定着装置は、まず、この一対のローラを回転させる。そして、該両ローラ対の圧接ニップ部(定着ニップ部)に未定着画像(トナー画像)を形成担持させた被加熱材としての記録材(転写材シート・静電記録紙・エレクトロファックス紙・印字用紙等)を導入して圧接ニップ部を挟持搬送通過させる。このようにして、熱ローラ定着方式の加熱定着装置は、加熱ローラからの熱と圧接ニップ部の加圧力にて未定着画像を記録材(以下、転写材と記す)面に永久固着画像として熱圧定着させる。
また、フィルム加熱方式の加熱定着装置(オンデマンド定着装置)は例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献12等に提案されている。これらのオンデマンド定着装置は、加熱体に加熱用回転体である耐熱性フィルム(定着フィルム)を加圧用回転体(弾性ローラ)で密着させて摺動搬送させる。次いで、オンデマンド定着装置は、該耐熱性定着フィルムを挟んで加熱体と加圧用回転体とで形成される圧接ニップ部に未定着画像を担持した転写材を導入して耐熱性フィルムと一緒に搬送させる。そして、オンデマンド定着装置は、耐熱性フィルムを介して付与される加熱体からの熱と圧接ニップ部の加圧力によって未定着画像を転写材上に永久固着画像として定着させる。
フィルム加熱方式の加熱装置は、加熱体として低熱容量線状加熱体を、フィルムとして薄膜の低熱容量のものを用いることができる。そのため、フィルム加熱方式の加熱装置は、省電力化・ウエイトタイム短縮化(クイックスタート性)が可能である。またフィルム加熱方式の加熱装置はフィルム駆動方法としてフィルム内面に駆動ローラを設ける方法、また加圧用回転体を駆動ローラとして用い加圧用回転体との摩擦力でフィルムを駆動する方法が知られている。しかし、近年では部品点数が少なく低コストである構成である加圧用回転体駆動方式が多く用いられている。
特開昭63−313182号公報 特開平2−157878号公報 特開平4−44075号公報 特開平4−44076号公報 特開平4−44077号公報 特開平4−44078号公報 特開平4−44079号公報 特開平4−44080号公報 特開平4−44081号公報 特開平4−44082号公報 特開平4−44083号公報 特開平4−204980号公報 特開平4−204981号公報 特開平4−204982号公報 特開平4−204983号公報 特開平4−204984号公報 特開平10−010922号公報 特開平11−338304号公報 特開2004−13668号公報 特開2004−157659号公報 特開2006−126657号公報
一般的に、ゼロクロス検出回路は、交流入力電源を全波整流若しくは半波整流し、電源電圧の絶対値がゼロクロスポイントを含むある閾値電圧以下になったことを検知し、シーケンスコントローラにゼロクロス信号を送出する。ゼロクロス信号は、ゼロクロスポイントを含む閾値電圧以下の場合と前記閾値電圧以上の場合とで、電圧レベルが反転するパルス信号となる。シーケンスコントローラは、このパルス信号であるゼロクロス信号を基に位相制御を行う。
ゼロクロス信号は、制御負荷であるヒータへの電力供給を位相制御するときに必要である信号である。しかしながら、ヒータへの電力供給を行わない状態においても、ゼロクロス検出回路はシーケンスコントローラにゼロクロス信号を報知している。一方、ゼロクロス検出回路は、一次側で前記閾値電圧以下か以上かを検出し、一次二次の絶縁素子、一般的にはフォトカプラを介して二次側にゼロクロス信号として送出している。よって、ヒータへの電力供給を行わない状態においても、常にフォトカプラの発光側に電流を供給しており、無駄に電力を消費していることになる。
また、交流電源から2次電圧を生成するスイッチング電源において、倍電圧整流方式がとられる場合がある。全波整流方式の場合は、整流平滑後の電圧の低電位側電位、ブリッジ整流器のマイナス端子電位を基準としてゼロクロス検出回路を容易に生成することができる。しかしながら、倍電圧整流方式の場合には、整流平滑後の電圧の低電位側電位を基準にゼロクロス検出回路を生成することができない。
そこで、本出願に係る第1の発明は、上記のような問題点を解決し、電力遮断手段が遮断している時に、同時にゼロクロス検出回路への電力供給をオフして電力を低減し、制御負荷への電力供給を行わない状態での省エネルギーを図ることを目的とする。
本出願に係る第2の発明は、上記のような問題点を解決し、電力遮断手段のリレーが遮断している時に同時にゼロクロス検出回路への電力供給をオフして電力を低減し、制御負荷への電力供給を行わない状態での省エネルギーを容易な構成で図ることを目的とする。
本出願に係る第3の発明は、上記のような問題点を解決し、倍電圧整流方式のスイッチング電源を有する構成においても容易にゼロクロス信号を生成し、安定した電力制御を行うことを目的とする。
本出願に係る第4または第5の発明は、上記のような問題点を解決し、倍電圧整流方式のスイッチング電源を有する構成においても、電力遮断手段が遮断している時に同時にゼロクロス検出回路への電力供給をオフして電力を低減することを目的とする。また、制御負荷への電力供給を行わない状態での省エネルギーを容易な構成で図ることを目的とする。
本出願に係る第6の発明は、上記のような問題点を解決し、加熱装置に電力を供給しない状態、オフ状態での省エネルギーを容易に図ることが可能な加熱装置を提供することを目的とする。
本出願に係る第7の発明は、上記のような問題点を解決し、加熱装置への電力供給をオフしているスタンバイ状態若しくはスリープ状態での省エネルギーを図ることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)交流入力電源電圧を制御負荷に供給する電力供給手段と、前記電力供給手段の通電/遮断を制御する電力制御手段と、前記電力制御手段と独立して前記制御負荷に供給する電力を通電/遮断する電力遮断手段と、前記電力遮断手段を駆動する駆動手段と、前記交流入力電源電圧と第一の閾値電圧とを比較し、前記比較結果に基づいて、パルス信号を前記電力制御手段に送出する電圧検知手段とを備え、前記電力制御手段は、前記パルス信号を基に、前記電力供給手段が供給する電力を制御し、予め設定されている条件から判断して前記駆動手段にオン/オフ信号を送出することにより、前記電力遮断手段の通電/遮断を制御し、前記駆動手段と直列に配され、前記駆動手段のオン/オフ動作を検知し、前記電圧検知手段に供給される電源を通電/遮断する第一のスイッチング手段を備えることを特徴とする電圧検知装置。
(2)前記交流入力電源電圧を半波整流あるいは全波整流し、前記半波整流あるいは全波整流された電圧を平滑し、前記平滑された電圧から1次側電源電圧と2次側電源電圧とを生成する低圧電源手段を備え、前記電力遮断手段は、1次側接点と駆動コイルとを有するリレーであり、前記1次側接点が前記交流入力電源と前記制御負荷に直列に接続され、前記駆動コイルには前記2次側電源電圧が供給され、前記駆動コイルと直列に前記駆動手段が接続され、前記電圧検知手段は、第一のフォトカプラと第三の整流ダイオードと第一の抵抗と電流制限抵抗とを有し、前記半波整流あるいは全波整流された電圧を、前記第三の整流ダイオードと前記第一の抵抗とを含む決められた電気素子で設定される前記第一の閾値電圧と比較し、前記第一のフォトカプラを介して前記電力制御手段に前記パルス信号を送出し、前記第一のフォトカプラの発光側は、前記電流制限抵抗を介して前記1次側電源電圧に接続され、前記第一のスイッチング手段は、第二のフォトカプラであり、前記第二のフォトカプラの発光側が前記駆動コイルと前記駆動手段とに直列に接続されることを特徴とする前記(1)に記載の電圧検知装置。
(3)前記交流入力電源電圧を倍電圧整流する第一の整流ダイオード及び第二の整流ダイオードと、前記第一の整流ダイオード及び第二の整流ダイオードにより整流された電圧を平滑する第一の平滑コンデンサ及び第二の平滑コンデンサとを有し、前記第一の平滑コンデンサ及び第二の平滑コンデンサにより平滑された電圧が1次2次を絶縁する絶縁トランスと第二のスイッチング手段に接続されることにより、2次側に2次電圧が生成される倍電圧整流手段を備え、前記交流入力電源電圧の第一の電位が第一の整流ダイオードと第一の平滑コンデンサを介して前記交流入力電源電圧の第二の電位に接続され、前記交流入力電源電圧の第二の電位が第二の平滑コンデンサと第二の整流ダイオードを介して前記交流入力電源電圧の第一の電位に接続され、前記電圧検知手段は、第三の整流ダイオードと、第一の抵抗及び第二の抵抗と、トランジスタ若しくはFETと、第一のフォトカプラと、電流制限抵抗とを有し、前記交流入力電源電圧の第一の電位が前記第三の整流ダイオードと前記第一の抵抗及び第二の抵抗を介して前記交流入力電源電圧の第二の電位に接続され、前記第一の抵抗及び第二の抵抗の分圧点が前記トランジスタのベース端子若しくは前記FETのゲート端子に入力され、前記トランジスタのエミッタ端子若しくは前記FETのソース端子が前記交流入力電源電圧の第二の電位に接続され、前記トランジスタのコレクタ端子若しくは前記FETのドレイン端子が前記交流入力電源電圧の第一の電位に接続された前記第一の整流ダイオードのカソード電位に対して前記電流制限抵抗を介して接続され、前記第一のフォトカプラの発光側が前記トランジスタ若しくは前記FETに並列に、かつ、前記電流制限抵抗に直列に接続され、前記第三の整流ダイオード、前記第一の抵抗、第二の抵抗、前記第一のフォトカプラ及び前記トランジスタ若しくはFETで設定される前記第一の閾値電圧と比較し、前記第一のフォトカプラを介して前記電力制御手段に前記パルス信号を送出し、前記第一のスイッチング手段は、第二のフォトカプラであり、前記第二のフォトカプラの発光側が前記駆動コイルと前記駆動手段とに直列に接続されることを特徴とする前記(1)に記載の電圧検知装置。
(4)前記第二のフォトカプラの受光側が、前記第一のフォトカプラの発光側と前記電流制限抵抗とに直列に接続されることを特徴とする前記(2)または(3)に記載の電圧検知装置。
(5)前記第二のフォトカプラの受光側が、前記第三の整流ダイオードと前記第一の抵抗とに直列に接続されることを特徴とする前記(2)または(3)に記載の電圧検知装置。
(6)目標の設定温度を維持するように制御された発熱体によって、被加熱部材を加熱する加熱装置であって、電力が供給されると発熱する前記発熱体を包含する加熱手段と、前記加熱手段の温度を検知する温度検出手段と、前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の電圧検知装置とを備えることを特徴とする加熱装置。
(7)記録材上にトナー像を形成する画像形成部と、前記トナー像を加熱して前記記録材に定着させる定着装置とを具備する画像形成装置において、前記定着装置は、前記(6)に記載の加熱装置を備え、前記発熱体がセラミック面発ヒータであり、前記セラミック面発ヒータに対向配置した加圧部材と、前記セラミック面発ヒータと前記加圧部材との間で挟持搬送される定着フィルムとを備え、前記加圧部材と前記定着フィルムとの間で挟持搬送される前記記録材上の前記トナー像を、前記セラミック面発ヒータによって加熱し定着させることを特徴とする画像形成装置。
本出願に係る第1の発明によれば、電力遮断手段が遮断している時に、同時に前記電圧検知手段への電力供給をオフして電力を低減し、制御負荷への電力供給を行わない状態での省エネルギーを図ることができる。
本出願に係る第2の発明によれば、電力遮断手段のリレーが遮断している時に、同時にゼロクロス検出回路への電力供給をオフして電力を低減し、制御負荷への電力供給を行わない状態での省エネルギーを容易な構成で図ることができる。
本出願に係る第3の発明によれば、倍電圧整流方式のスイッチング電源を有する構成においても容易にゼロクロス信号を生成し、安定した電力制御を行うことができる。
本出願に係る第4または第5の発明によれば、倍電圧整流方式のスイッチング電源を有する構成においても、電力遮断手段が遮断している時に同時にゼロクロス検出回路への電力供給をオフして電力を低減することができる。そして、制御負荷への電力供給を行わない状態での省エネルギーを容易な構成で図ることができる。
本出願に係る第6の発明によれば、加熱装置に電力を供給しない状態、オフ状態での省エネルギーを容易に図ることが可能な加熱装置を提供することができる。
本出願に係る第7の発明によれば、加熱装置への電力供給をオフしているスタンバイ状態若しくはスリープ状態での省エネルギーを図ることが可能な画像形成装置を提供することができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
図1は電子写真プロセスを用いた画像形成装置の概略構成断面図であり、例えばレーザビームプリンタの場合を示している。レーザビームプリンタ本体101は、記録材たる記録紙Sを収納するカセット102を有する。また、カセット102の記録紙Sの有無を検出するカセット有無センサ103、カセット102の記録紙Sのサイズを検出するカセットサイズセンサ104、カセット102から記録紙Sを繰り出す給紙ローラ105等が設けられている。なお、カセットサイズセンサ104は、複数個のマイクロスイッチで構成される。
給紙ローラ105の下流には、記録紙Sを同期搬送するレジストローラ対106が設けられている。レジストローラ対106の下流には、レーザスキャナ部107からのレーザ光に基づいて記録紙S上にトナー像を形成する画像形成部108が設けられている。画像形成部108の下流には、記録紙S上に形成されたトナー像を熱定着する定着器109が設けられている。
定着器109の下流には、排紙部の搬送状態を検出する排紙センサ110、記録紙Sを排紙する排紙ローラ111、記録の完了した記録紙Sを積載する積載トレイ112が設けられている。この記録紙Sの搬送基準は、記録紙Sの画像形成装置の搬送方向に直交する方向の長さ、つまり記録紙Sの幅に対して中央になるように設定されている。
レーザスキャナ部107は、後述する外部装置131から送出される画像信号(画像信号VDO)に基づいて変調されたレーザ光を出射するレーザユニット113から構成される。また、このレーザユニット113からのレーザ光を後述する感光ドラム117上に走査するためのポリゴンモータ114、結像レンズ115、折り返しミラー116等により構成されている。
画像形成部108は、公知の電子写真プロセスに必要な、感光ドラム117、1次帯電ローラ119、現像器120、転写帯電ローラ121、クリーナ122等から構成されている。定着器109は定着フィルム109a、弾性加圧ローラ109b、定着フィルム内部に設けたセラミック面発ヒータ109c(制御負荷に相当)、セラミック面発ヒータ109cの表面温度を検出するサーミスタ109dから構成されている。
メインモータ123は、給紙ローラ105に対しては給紙ローラクラッチ124を介して、レジストローラ対106に対してはレジストローラクラッチ125を介して駆動力を与えている。メインモータ123は、さらに感光ドラム117を含む画像形成部108の各ユニット、定着器109、排紙ローラ111にも駆動力を与えている。
エンジンコントローラ126(電力制御手段に相当)は、レーザスキャナ部107、画像形成部108、定着器109による電子写真プロセスの制御、レーザビームプリンタ本体101内の記録紙の搬送制御を行っている。
ビデオコントローラ127は、パーソナルコンピュータ等の外部装置131と汎用のインタフェース(セントロニクス、RS232C等)130(以下、汎用インタフェース130とする)で接続されている。ビデオコントローラ127は、この汎用インタフェース130から送られてくる画像情報をビットデータに展開し、そのビットデータをVDO信号として、エンジンコントローラ126へ送出している。なお、レーザビームプリンタ本体101内の熱を外部に排熱するための排熱ファンである。
図2に本発明におけるセラミック面発ヒータの駆動及び制御回路を示す。109c、109d、126は図1と同一部分を示す。図中符号1は本レーザビームプリンタの交流電源である。本レーザビームプリンタは交流電源1をACフィルタ2、カレントトランス49、リレー41(電力遮断手段に相当)を介してセラミック面発ヒータ24(109c)の発熱体3、発熱体20へ供給する。これにより、セラミック面発ヒータ24を構成する発熱体3、発熱体20を発熱させる。
発熱体3への電力供給は、トライアック4(電力供給手段に相当)の通電、遮断により行う。5、6はトライアック4のためのバイアス抵抗であり、7は一次、二次間の沿面距離を確保するためのフォトトライアックカプラである。フォトトライアックカプラ7の発光ダイオードに通電することによりトライアック4をオンする。8はフォトトライアックカプラ7の電流を制限するための抵抗である。9はトランジスタで、フォトトライアックカプラ7をオン/オフ制御する。トランジスタ9は抵抗10を介してエンジンコントローラ11(126)からのON1信号に従って動作する。
発熱体20への電力の供給は、トライアック13(電力供給手段に相当)の通電、遮断により行う。14、15はトライアック13のためのバイアス抵抗である。16は一次、二次間の沿面距離を確保するためのフォトトライアックカプラである。フォトトライアックカプラ16の発光ダイオードに通電することによりトライアック13をオンする。17はフォトトライアックカプラ16の電流を制限するための抵抗である。18はトランジスタで、フォトトライアックカプラ16をオン/オフ制御する。トランジスタ18は抵抗19を介してエンジンコントローラ11(126)からのON2信号に従って動作する。
25はACフィルタ2を介して交流電源1に接続されているブリッジダイオードであり、交流電源1を全波整流する。全波整流された交流電源1は、平滑コンデンサ26により平滑され、エンジンの制御に使用される2次側電源を生成する低圧電源部27(低圧電源手段に相当)に入力される。一般的に、低圧電源部27は、1次2次間を絶縁し、巻線比により必要な電源まで電圧を降下させる絶縁トランスと、スイッチング制御手段やシリーズドロッパなどのレギュレーション手段などから構成される。ここで、出力電圧Vrefは低圧電源部27から出力される2次側制御電圧であり、出力電圧Vccは低圧電源部の補助巻線等から生成される1次側電源電圧である。なお、図2中、破線により模式的に1次側、2次側を表わしている。
12は交流電源1のゼロクロス検出回路(電圧検知手段に相当)であり、交流電源1の一方の電位、ここでは、Neutral側電位と、ブリッジダイオード25による全波整流後の低電位側電位、以下Common電位に接続されている。ゼロクロス検出回路12は、商用電源電圧がある閾値以下の電圧になっていることを、エンジンコントローラ11(126)に対してパルス信号(以下「ZEROX信号」という)として報知する。エンジンコントローラ11(126)はZEROX信号のパルスのエッジを検出し、位相制御または波数制御によりトライアック4または13をオン/オフ制御する。
21(109d)は発熱体3、20で形成されているセラミック面発ヒータ24(109c)の温度を検出するためのサーミスタである。サーミスタ21(109d)は、セラミック面発ヒータ24(109c)上に発熱体3、20に対して絶縁距離を確保できるように絶縁耐圧を有する絶縁物を介して配置されている。サーミスタ21(109d)によって検出される温度は、抵抗22とサーミスタ21(109d)との分圧として検出され、エンジンコントローラ11(126)にTH信号としてA/D入力される。セラミック面発ヒータ24(109c)の温度は、TH信号としてエンジンコントローラ11(126)において監視される。セラミック面発ヒータ24(109c)の温度は、エンジンコントローラ11(126)の内部で設定されているセラミック面発ヒータ24(109c)の設定温度と比較される。この比較結果から、エンジンコントローラ11(126)は、セラミック面発ヒータ24(109c)を構成する発熱体3、20に供給するべき電力比を算出し、その供給する電力比を、位相角(位相制御)または波数(波数制御)に換算する。その制御条件によりエンジンコントローラ11(126)は、トランジスタ9にON1信号、あるいはトランジスタ18にON2信号を送出する。エンジンコントローラ11(126)は、例えば、位相制御の場合、下記の表1のような制御表をエンジンコントローラ11(126)内に有しており、エンジンコントローラ11(126)は、この制御表に基づき制御を行う。
Figure 2008052488
さらに、発熱体3、20に電力を供給しており、制御する手段が故障し、発熱体3、20が熱暴走に至った場合に過昇温を防止するためのサーモスタット23がセラミック面発ヒータ24(109c)上に配されている。電力供給制御手段の故障により、発熱体3、20が熱暴走に至りサーモスタット23が所定の温度以上になると、サーモスタット23がオープンになり、発熱体3および20への通電が遮断される。
また、エンジンコントローラ11(126)において、温度制御の設定温度とは別に異常高温検知温度が設定されている。ここで、TH信号として監視されているセラミック面発ヒータ24(109c)の温度が、その異常高温検知温度以上になった場合は、次のように動作する。すなわち、エンジンコントローラ11(126)がRLD信号をLowレベルとし、トランジスタ42(駆動手段に相当)をオフにし(図2中、a1)、リレー41をオフにすることにより、発熱体3および20への通電を遮断する。通常、温度制御時には常に、エンジンコントローラ11(126)はRLD信号をHighレベルとして送出し、トランジスタ42をオンにし、リレー41をオンにしている。抵抗43は電流制限抵抗であり、抵抗44はベース・エミッタ間のバイアス抵抗である。ダイオード45はリレー41のオフ時の逆起電力吸収用素子である。
さらに、TH信号は分岐され、コンパレータ46の+端子に入力され、抵抗47と抵抗48の分圧値が−端子に入力される。抵抗47と抵抗48で設定される値より、TH信号の電圧値が小さければ、コンパレータ46の出力はLowとなり、トランジスタ42のベース電位を落とし、RLD信号に依存せず、トランジスタ42をオフする。つまり、リレー41がオフする。抵抗47と抵抗48で設定される値よりTH信号が大きければ、コンパレータ46の出力はHigh、オープンコレクタとなり、トランジスタ42はRLD信号に従い動作する。抵抗47と抵抗48で設定される分圧値を異常昇温値に相当する値に設定しておくことにより、電力供給手段が暴走し発熱体が過昇温に至った場合に発熱体への電力供給を遮断することができる。
トライアック4及び13に制御されて発熱体3及び20に通電されるヒータ電流は、カレントトランス49によって電圧変換され、電流検出回路50に入力される。電流検出回路50では、電圧変換されたヒータ電流波形を実効値若しくはその2乗値に変換し、HCRRT信号としてエンジンコントローラ11(126)にA/D入力される(図2中、a2)。また、HCRRT信号はコンパレータ53の−端子に入力され、抵抗51と抵抗52の分圧値が+端子に入力されている。抵抗51と抵抗52で設定される値よりHCRRT信号が大きければ、コンパレータ53の出力はLowとなり、トランジスタ42のベース電位を落とし、RLD信号に依存せず、トランジスタ42をオフする。つまり、リレー41がオフする。抵抗51と抵抗52で設定される値よりHCRRT信号が小さければ、コンパレータ53の出力はHigh、オープンコレクタとなり、トランジスタ42はRLD信号に従い動作する。抵抗51と抵抗52で設定される分圧値を異常電流値に相当する値に設定しておくことにより、異常電流が通電された場合に発熱体への電力供給を遮断することができる。
フォトカプラ55(第一のスイッチング手段に相当)は、リレー41とトランジスタ42に直列に挿入されている。ここで、エンジンコントローラ11(126)からのRLD信号、コンパレータ46、53の出力に従い、トランジスタ42がオンすると、リレー41のコイルに電流が流れるとともに、フォトカプラ55の発光ダイオードがオンする。諸条件により、トランジスタ42がオフすると、リレー41のコイルにも、フォトカプラ55の発光ダイオードにも電流が流れなくなる。つまり、リレー41がオンするときはフォトカプラ55の出力トランジスタもオンし、リレー41がオフするときはフォトカプラ55の出力トランジスタもオフすることになる。
図3に図1のセラミック面発ヒータ109cの構造を示す。図3(a)はセラミック面発ヒータ109cの横断面を示している。また、図3(b)は図3(a)のb側から見た発熱体32(図2の符号3)、33(図2の符号20)が形成されている面を示しており、図3(c)は図3(a)のc側から見た図3(b)の示している面と相対する面を示している。
セラミック面発ヒータ109cは、次のように構成される。すなわち、SiC、AlN、Al2O3等のセラミックス系の絶縁基板31と、絶縁基板31面上にペースト印刷等で形成されている発熱体32(3)、33(20)と、2本の発熱体を保護しているガラス等の保護層34とから構成されている。保護層34上に、セラミック面発ヒータ109cの温度を検出するサーミスタ21(109d)とサーモスタット23は、記録紙の搬送基準C(発熱部32a、33aの長さ方向の中心線)に対して左右対称な位置(図中α)に配設されている。かつ、通紙可能な最小の記録紙幅よりも内側の位置に配設されている。
発熱体32(3)は、電力が供給されると発熱する部分32aと、電極部32c、32dと発熱体とを接続する導電部32bと、コネクタを介して電力が供給される電極部32c、32dとから構成されている。発熱体33(20)は、電力が供給されると発熱する部分33aと、電極部32c、33dと接続される導電部33bと、コネクタを介して電力が供給される電極部32c、33dから構成されている。電極部32cは、発熱体32(3)と33(20)の2本の発熱体に接続されており、発熱体32(3)、33(20)の共通の電極となっている。なお、発熱体32(3)、33(20)が印刷されている絶縁基板31との対向面側に摺動性を向上させるためにガラス層が形成される場合もある。
共通電極32cには、交流電源1のHOT側端子がサーモスタット23を介して接続されている。電極部32dは発熱体32(3)を制御するトライアック4に接続され、交流電源1のNeutral端子に接続される。電極部33dは発熱体33(20)を制御するトライアック13に電気的に接続され、交流電源1のNeutral端子に接続される。
セラミック面発ヒータ109c(24)(以下、符号109cのみ記す)は、図4に示すように、フィルムガイド62によって支持されている。61(109a)は円筒状の耐熱材製の定着フィルムであり、セラミック面発ヒータ109cを下面側に支持させたフィルムガイド62に外嵌させてある。フィルムガイド62の下面のセラミック面発ヒータ109cと、加圧部材としての弾性加圧ローラ63(109b)とを、定着フィルム61(109a)を挟ませる。そして、弾性加圧ローラ63(109b)の弾性に抗して所定の加圧力をもって圧接させて、加熱部としての所定幅の定着ニップ部を形成させてある。サーモスタット23がセラミック面発ヒータ109cの絶縁基板31面上または保護層34面上に当接させてある。サーモスタット23はフィルムガイド62に位置を矯正され、サーモスタット23の感熱面がセラミック面発ヒータ109cの面上に当接されている。図示はしていないが、サーミスタ109dも同様にセラミック面発ヒータ109cの面上に当接させてある。セラミック面発ヒータ109cは、図4に示すように、発熱体3、20がニップ部と反対側にあっても(図4(a))、発熱体がニップ部側にあっても(図4(b))かまわない。定着フィルム61(109a)の摺動性を上げるために、定着フィルム61(109a)とセラミック面発ヒータ109cとの界面に摺動性のグリースを塗布してもかまわない。
図5に本発明におけるゼロクロス検出回路12を示す。
交流電源1のNeutral側電位が整流ダイオード70と電流制限抵抗72と73を介して、トランジスタ77に入力され、Common電位に戻る。整流ダイオード70は、ショートでも構わない。抵抗76は、トランジスタ77のベース−エミッタ抵抗であり、交流電源1からのノイズ除去のため、コンデンサ75が接続されている。抵抗73は、ショートの場合もある。
79は一次、二次間の沿面距離を確保するためのフォトカプラである。1次側電源Vccが、電流制限抵抗78とフォトカプラ55(図2参照)の出力トランジスタを介して、トランジスタ77とフォトカプラ79の発光側に接続されている(z1、z2 図中符号を丸囲みして記す)。80はフォトカプラ79の出力トランジスタの電流制限抵抗であり、フォトカプラ79の出力はフィルタであるコンデンサ82と抵抗81を介して、ZEROX信号として、エンジンコントローラ11(126)(図2参照)に送出される。
フォトカプラ55がオンしていれば、ゼロクロス検出回路12は動作し、パルス信号をZEROX信号として送出する。このときの動作を以下に説明する(以下、図2、図5参照)。
Neutral側電位がCommon電位に対して、後述する閾値電圧Vzよりも小さい場合、つまり、Hot側電位がNeutral電位よりも高い、若しくは、Neutral電位が閾値電圧Vzよりも小さい場合は次のようになる。すなわち、トランジスタ77がオフ、フォトカプラ79がオンとなり、ZEROX信号はローレベルとなる。ここで、閾値電圧Vzは、ブリッジダイオード25、整流ダイオード70、電流制限抵抗72、73、76、コンデンサ75、トランジスタ77で決定される電圧値である。一方、Neutral電位がCommon電位に対して、閾値電圧Vzよりも大きい場合、つまり、Neutral側電位がHot側電位よりも高く、Neutral側電位が閾値電圧Vzよりも大きい場合は次のようになる。すなわち、トランジスタ77がオン、フォトカプラ79がオフとなり、ZEROX信号はハイレベルとなる。つまり、ZEROX信号は、Neutral側電位がHot側電位に対して、閾値電圧Vz以上/以下の場合でレベルが切り替わるパルス信号となる。
本発明においては、エンジンコントローラ11(126)からのRLD信号がオンで、かつ、コンパレータ46、53の出力がハイレベルであれば、フォトカプラ55がオンする。そして、トランジスタ77とフォトカプラ79に電流が供給され、ZEROX信号がパルス信号となる。エンジンコントローラ11(126)からのRLD信号がオフ若しくは、コンパレータ46、53のいずれかの出力がローレベルであれば、フォトカプラ55がオフし、1次側電源Vccがフォトカプラ79の発光側に供給されない。このため、フォトカプラ79の出力はオフとなり、ZEROX信号はハイレベルとなる。
ZEROX信号とエンジンコントローラ11(126)内の制御動作の概略を図6に示す。図6において、(a)は交流電源(以下、交流入力電源とも記す)の時間変化と閾値電圧Vzの関係を表すグラフ、(b)はZEROX信号の時間変化を表すグラフ、(c)はRLD信号の時間変化を表すグラフである。また、同図において、(d)はコンパレータ46、53の出力の時間変化を表すグラフ、(e)はON1信号、ON2信号の時間変化を表すグラフ、(f)はヒータ電流の時間変化を表すグラフである。時系列順に説明する。
期間1:交流入力電源が入力されている。定着制御シーケンスを行わないスタンバイ状態やスリープ状態では、RLD信号をオフにしている。よって、ZEROX信号はハイレベルとなっている。このとき、ヒータ電流や定着器の温度に異常はないので、コンパレータ46、53の出力はともに、ハイレベルである。
期間2:定着器に電力を供給するため、定着制御シーケンスを開始させる。まず、RLD信号をオンにする。リレー41とフォトカプラ55がオンし、エンジンコントローラ11(126)にZEROX信号としてパルス信号が送出される。エンジンコントローラ11(126)はZEROX信号を基に交流電源の周波数を検知する。
期間3:定着器に電力を供給する。エンジンコントローラ11(126)はZEROX信号のパルスのエッジを検出し、位相制御によりトライアック4または13をオン/オフ制御する。エンジンコントローラ11(126)内で決定された位相角に相当する時間で、エンジンコントローラ11(126)は、トランジスタ9にON1信号、あるいはトランジスタ18にON2信号を送出する。このON1信号、ON2信号によりトライアック4または13がオンし、ヒータに電流が流れる。制御素子としてトライアックを使用しているため、ON1信号、ON2信号は0.1〜5msecのパルス信号を送出している。
期間4:仮に、ヒータに過電流が流れてコンパレータ53の出力がローレベルになった場合、若しくは、ヒータが異常昇温してコンパレータ46の出力がローレベルになった場合は、トランジスタ42がオフするため、リレー41とフォトカプラ55がオフする。リレー41がオフするため、その時点でヒータ電流は遮断される。その後ON1信号、ON2信号が送出されてもヒータ電流は流れない。さらに、ZEROX信号がハイレベルとなり、エンジンコントローラ11(126)がZEROX信号のパルスエッジを検出できなくなるため、ON1信号、ON2信号を送出できなくなる。
また、コンパレータ46、53の出力がハイレベルとなれば、エンジンコントローラ11(126)の制御に従うことになる。
上述したように、本実施例ではリレーの駆動回路にフォトカプラの発光側を直列に接続し、該フォトカプラの出力をゼロクロス検出回路の1次側電源の供給ラインに直列に接続する。これにより、リレーをオンしているときにはゼロクロス検出回路が動作してパルス信号を送出し、リレーをオフするときにはゼロクロス検出回路が動作できなくなりDCレベルの信号を送出することになる。つまり、リレーをエンジンコントローラやコンパレータの保護回路がオフしているときには、ZEROX信号がパルス信号として送出されなくなる。エンジンコントローラがパルスエッジを検出できなくなるため、ON1、ON2信号を送出できなくなり、異常な状態でのヒータへの電力供給を防止することができる。
また、ヒータに電力供給する必要が無いスタンバイ状態やスリープ状態において、RLD信号をオフしリレーをオフする。これにより、ゼロクロス検出回路への1次側電源の供給を遮断できるため、ゼロクロス検出回路で1次側電源が消費する電力をカットすることができ、省エネルギーを図ることができる。
なお、発熱体が1本の場合であっても、ZEROX信号の検出エッジ方向が逆方向であても、同様の制御が可能である。
第1の実施例と重複する点は省略する。
図7に本実施例におけるゼロクロス検出回路12を示す。
交流電源1のNeutral側電位が整流ダイオード70とフォトカプラ55の出力トランジスタと電流制限抵抗72と73を介して、1次側検出用のトランジスタ77に入力され、Common電位に戻る。整流ダイオード70は、ショートでも構わない。抵抗76は、トランジスタ77のベース−エミッタ抵抗であり、交流電源1からのノイズ除去のため、コンデンサ75が接続されている。抵抗73は、ショートの場合もある。
79は一次、二次間の沿面距離を確保するためのフォトカプラであり、1次側電源Vccが、電流制限抵抗78とフォトカプラ79の発光側を介して、トランジスタ77に接続されている。80はフォトカプラ79の出力トランジスタの電流制限抵抗であり、フォトカプラ79の出力はフィルタであるコンデンサ82と抵抗81を介して、ZEROX信号として、エンジンコントローラ11(126)に送出される。
フォトカプラ55がオンしていれば、ゼロクロス検出回路12は動作し、パルス信号をZEROX信号として送出する。このときの動作を以下に説明する。
Neutral側電位がCommon電位に対して、閾値電圧Vzよりも小さい場合、つまり、Hot側電位がNeutral電位よりも高い、若しくは、Neutral電位が閾値電圧Vzよりも小さい場合、次のようになる。すなわち、トランジスタ77がオフ、フォトカプラ79がオフとなり、ZEROX信号はハイレベルとなる。ここで、閾値電圧Vzとは、ブリッジダイオード25、整流ダイオード70、電流制限抵抗72、73、76、コンデンサ75、トランジスタ77で決定される電圧値である。Neutral電位がCommon電位に対して、閾値電圧Vzよりも大きい場合、つまり、Neutral側電位がHot側電位よりも高く、Neutral側電位が閾値電圧Vzよりも大きい場合、次のようになる。すなわち、トランジスタ77がオン、フォトカプラ79がオンとなり、ZEROX信号はローレベルとなる。つまり、ZEROX信号は、Neutral側電位がHot側電位に対して、閾値電圧Vz以上/以下の場合でレベルが切り替わるパルス信号となる。
本実施例においては、エンジンコントローラ126からのRLD信号がオンで、かつ、コンパレータ46、53の出力がハイレベルであれば、フォトカプラ55がオンし、トランジスタ77が交流電源1の電圧値に応じて動作する。このため、ZEROX信号がパルス信号となる。エンジンコントローラからのRLD信号がオフ若しくは、コンパレータ46、53のいずれかの出力がローレベルであれば、フォトカプラ55がオフし、交流電源1からの入力がなくなる。このため、1次側検出用のトランジスタ77が常にオフし、フォトカプラ79の出力がオフとなり、ZEROX信号はハイレベルとなる。
ZEROX信号とエンジンコントローラ126内の制御動作の概略を図8に示す。図8において、(a)は交流入力電源の時間変化と閾値電圧Vzの関係を表すグラフ、(b)はZEROX信号の時間変化を表すグラフ、(c)はRLD信号の時間変化を表すグラフである。また、同図において、(d)はコンパレータ46、53の出力の時間変化を表すグラフ、(e)はON1信号、ON2信号の時間変化を表すグラフ、(f)はヒータ電流の時間変化を表すグラフである。時系列順に説明する。
期間1:交流入力電源が入力さている。定着制御シーケンスを行わないスタンバイ状態やスリープ状態では、RLD信号をオフにしている。よって、ZEROX信号はハイレベルとなっている。このとき、ヒータ電流や定着器の温度に異常はないので、コンパレータ46、53の出力はともに、ハイレベルである。
期間2:定着器に電力を供給するため、定着制御シーケンスを開始させる。まず、RLD信号をオンにする。リレー41とフォトカプラ55がオンし、エンジンコントローラ11(126)にZEROX信号としてパルス信号が送出される。エンジンコントローラ11(126)はZEROX信号を基に交流電源の周波数を検知する。
期間3:定着器に電力を供給する。エンジンコントローラ11(126)はZEROX信号のパルスのエッジを検出し、位相制御によりトライアック4または13をオン/オフ制御する。エンジンコントローラ11(126)内で決定された位相角に相当する時間で、エンジンコントローラ11(126)は、トランジスタ9にON1信号、あるいはトランジスタ18にON2信号を送出する。このON1信号、ON2信号によりトライアック4または13がオンし、ヒータに電流が流れる。制御素子としてトライアックを使用しているため、ON1信号、ON2信号は0.1〜5msecのパルス信号を送出している。
期間4:仮に、ヒータに過電流が流れてコンパレータ53の出力がローレベルになった場合、若しくは、ヒータが異常昇温してコンパレータ46の出力がローレベルになった場合は、トランジスタ42がオフするため、リレー41とフォトカプラ55がオフする。リレー41がオフするため、その時点でヒータ電流は遮断される。その後ON1信号、ON2信号が送出されてもヒータ電流は流れない。さらに、ZEROX信号がハイレベルとなり、エンジンコントローラ11(126)がZEROX信号のパルスエッジを検出できなくなるため、ON1信号,ON2信号を送出できなくなる。
また、コンパレータ46、53の出力がハイレベルとなれば、エンジンコントローラ11(126)の制御に従うことになる。
上述したように、本実施例ではリレーの駆動回路にフォトカプラの発光側を直列に接続し、該フォトカプラの出力をゼロクロス検出回路の交流入力電源からの入力ラインに直列に接続する。これにより、リレーをオンしているときには、交流入力電源から信号が入力され、1次側検出トランジスタが動作し、ゼロクロス検出回路が動作してパルス信号を送出する。リレーをオフしているときには、交流入力電源からの信号がなくなり、1次側検出トランジスタが常にオフとなり、ゼロクロス検出回路が動作できなくなり、DCレベルの信号を送出することになる。つまり、リレーをエンジンコントローラやコンパレータの保護回路がオフしているときには、ZEROX信号がパルス信号として送出されなくなる。エンジンコントローラがパルスエッジを検出できなくなるため、ON1、ON2信号を送出できなくなり、異常な状態でのヒータへの電力供給を防止することができる。
また、ヒータに電力供給する必要が無いスタンバイ状態やスリープ状態において、RLD信号をオフしリレーをオフする。これにより、ゼロクロス検出回路への交流入力電源からの信号をオフして、1次側検出トランジスタをオフにし、1次側電源の供給を遮断できる。このため、ゼロクロス検出回路の1次側で消費する電力、つまり、交流入力電源から入力される電流制限抵抗の消費電力と1次側電源の消費電力を、カットすることができ、省エネルギーを図ることができる。
なお、発熱体が1本の場合であっても、ZEROX信号の検出エッジ方向が逆方向であても、同様の制御が可能である。
第1と第2の実施例と重複する点は省略する。
図9に本実施例におけるセラミック面発ヒータの駆動及び制御回路を示す。109c、109d、126は図1と同一部分を示す。図中符号1は本レーザビームプリンタの交流電源である。
57はACフィルタ2を介して交流電源1に接続されている倍電圧整流器である。交流電源1のNeutral側電位がHot側より高いときに、交流電源1は整流ダイオード57aを介してHot側電位を基準にして正電圧が平滑コンデンサ58で平滑される。交流電源1のNeutral側電位がHot側より低いときに、交流電源1は整流ダイオード57bを介してHot側電位を基準にして負電圧が平滑コンデンサ59で平滑される。つまり、整流ダイオード57bのアノード側電位Vaを基準にして、平滑コンデンサ59と58に直列和として平滑され、交流入力電源の倍電圧が整流平滑される。抵抗85と抵抗86は平滑コンデンサ58、59のインピーダンスのアンバランスを補正するための抵抗であり、同じ抵抗値を有している。
倍電圧整流平滑された電源電圧Vdc(電位Va基準)は、エンジンの制御に使用される2次側電源を生成する低圧電源部27に入力される。一般的に、低圧電源部は、1次2次間を絶縁し、巻線比により必要な電源まで電圧を降下させる絶縁トランスと、スイッチング制御手段やシリーズドロッパなどのレギュレーション手段などから構成される。ここで、出力電圧Vrefは低圧電源部から出力される2次側制御電圧であり、出力電圧Vccは低圧電源部の補助巻線等から生成される電位Vaを基準とした1次側電源電圧である。なお、図9中、破線により模式的に1次側、2次側を表わしている。
56は交流電源1のゼロクロス検出回路であり、交流電源の一方の電位、ここでは、Neutral側電位と、平滑コンデンサ58、59の中点電位である倍電圧整流57の基準電位、ここでは、Hot側電位に接続されている。Hot側電位は、ゼロクロス検出回路56の基準電位となることから、以下、Common電位とする。ゼロクロス検出回路56は、商用電源電圧がある閾値以下の電圧になっていることを、エンジンコントローラ11(126)に対してパルス信号(以下「ZEROX信号」という)として報知する。エンジンコントローラ11(126)はZEROX信号のパルスのエッジを検出し、位相制御または波数制御によりトライアック4または13をオン/オフ制御する。
図10に本実施例におけるゼロクロス検出回路56を示す。
交流電源1のNeutral側電位が電流制限抵抗72と73を介して、トランジスタ77に入力され、Common電位に戻る。抵抗76は、トランジスタ77のベース−エミッタ抵抗であり、交流電源1からのノイズ除去のため、コンデンサ75が接続されている。抵抗73は、ショートの場合もある。
79は一次、二次間の沿面距離を確保するためのフォトカプラであり、倍電圧整流平滑電源Vdcが、電流制限抵抗83とフォトカプラ55の出力トランジスタを介して、トランジスタ77とフォトカプラ79の発光側に接続されている。80はフォトカプラ79の出力トランジスタの電流制限抵抗であり、フォトカプラ79の出力はフィルタであるコンデンサ82と抵抗81を介して、ZEROX信号として、エンジンコントローラ11(126)に送出される。ゼロクロス検出回路の基準電位は、Common電位であるため、トランジスタ77やフォトカプラ79には、(倍電圧整流平滑電源Vdc−Common電位)の電圧差、つまり、約Vdc/2の電圧が印加される。
フォトカプラ55がオンしていれば、ゼロクロス検出回路は動作し、パルス信号をZEROX信号として送出する。このときの動作を以下に説明する。
Neutral側電位がCommon(Hot)側電位に対して、閾値電圧Vzよりも小さい場合、トランジスタ77がオフ、フォトカプラ79がオンとなり、ZEROX信号はローレベルとなる。ここで、閾値電圧Vzは、整流ダイオード70、電流制限抵抗72、73、76、コンデンサ75、トランジスタ77で決定される電圧値である。一方、Neutral電位がCommon(Hot側)電位に対して、閾値電圧Vzよりも大きい場合、トランジスタ77がオン、フォトカプラ79がオフとなり、ZEROX信号はハイレベルとなる。つまり、ZEROX信号は、Neutral側電位がHot側電位に対して、閾値電圧Vz以上/以下の場合でレベルが切り替わるパルス信号となる。
本実施例においては、エンジンコントローラ11(126)からのRLD信号がオンで、かつ、コンパレータ46、53の出力がハイレベルであれば、フォトカプラ55がオンする。そして、トランジスタ77とフォトカプラ79に電流が供給され、ZEROX信号がパルス信号となる。エンジンコントローラ11(126)からのRLD信号がオフ若しくは、コンパレータ46、53のいずれかの出力がローレベルであれば、フォトカプラ55がオフする。そして、1次側電源電圧Vdcがフォトカプラ79の発光側に供給されないため、フォトカプラ79の出力はオフとなり、ZEROX信号はハイレベルとなる。
実施例1のゼロクロス検出回路との違いはフォトカプラ79とトランジスタ77に供給される電源電圧だけである。実施例1では低圧電源部の補助巻線等から生成される1次側電源電圧Vccであり、本実施例では倍電圧整流平滑電源Vdcである。よって、ZEROX信号とエンジンコントローラ126内の制御動作は、実施例1と同じになる。
また、ゼロクロス検出回路を実施例2のようにフォトカプラ79とトランジスタ77を直列にする構成においても、フォトカプラ79とトランジスタ77に供給する電源電圧をVccからVdcに変更することにより、同等の出力及び効果が得られる。
上述したように、本実施例では倍電圧整流方式のスイッチング電源を有する系においても、倍電圧整流の基準電位をゼロクロス検出回路の基準電位として構成し、ゼロクロス検出回路の1次側電源として倍電圧整流平滑後の電源を供給する。これにより、全波整流方式のスイッチング電源を有する系におけるゼロクロス検出回路と同等のZEROX信号を送出することが可能となり、該ZEROX信号を基にした安定した電力制御を行うことができる。
また、リレーの駆動回路にフォトカプラの発光側を直列に接続し、該フォトカプラの出力をゼロクロス検出回路の1次側電源の供給ライン若しくは、ゼロクロス検出回路の交流入力電源からの入力ラインに直列に接続する。これにより、異常な状態でのヒータへの電力供給を防止することができるとともに、ヒータに電力供給する必要が無いスタンバイ状態やスリープ状態において、ゼロクロス検出回路の1次側で消費する電力を低減することができ、省エネルギーを図ることができる。
なお、発熱体が1本の場合であっても、ZEROX信号の検出エッジ方向が逆方向であても、同様の制御が可能である。
また、実施例1から実施例3において、ゼロクロス検出回路12、56の一次側で、トランジスタを用いる構成としたが、トランジスタに代えてFETを用いる構成としてもよい。
本実施例の画像形成装置の概略構成断面図である。 本発明の実施例1におけるセラミックヒータの制御及び駆動回路を示した図である。 (a)は本発明のセラミック面発ヒータの横断面を示す図、(b)は(a)のb側から見た発熱体が形成されている面を示す図、(c)は(a)のc側から見た(b)の示している面と相対する面を示す図である。 本発明の定着器の概略構成断面図で、(a)は発熱体がニップ部と反対側にある場合を示す図、(b)は発熱体がニップ部側にある場合を示す図である。 本発明の実施例1におけるゼロクロス検出回路を説明する図である。 本発明の実施例1におけるZEROX信号とエンジンコントローラ内の制御動作の概略を示す図で、(a)は交流入力電源の時間変化と閾値電圧Vzの関係を示す図、(b)はZEROX信号の時間変化を示す図、(c)はRLD信号の時間変化を示す図、(d)はコンパレータの出力の時間変化を示す図、(e)はON1信号、ON2信号の時間変化を示す図、(f)はヒータ電流の時間変化を示す図である。 本発明の実施例2におけるゼロクロス検出回路を説明する図である。 本発明の実施例2におけるZEROX信号とエンジンコントローラ内の制御動作の概略を示す図で、(a)は交流入力電源の時間変化と閾値電圧Vzの関係を示す図、(b)はZEROX信号の時間変化を示す図、(c)はRLD信号の時間変化を示す図、(d)はコンパレータの出力の時間変化を示す図、(e)はON1信号、ON2信号の時間変化を示す図、(f)はヒータ電流の時間変化を示す図である。 本発明の実施例3におけるセラミックヒータの制御及び駆動回路を示した図である。 本発明の実施例3におけるゼロクロス検出回路を説明する図である。
符号の説明
1 交流電源(交流入力電源に相当)
4、13 トライアック(電力供給手段に相当)
11、126 エンジンコントローラ(電力制御手段に相当)
12、56 ゼロクロス検出回路(電圧検知手段に相当)
21、109d サーミスタ(温調制御用の温度検出素子に相当)
24、109c セラミック面発ヒータ(制御負荷に相当)
27 低圧電源部(低圧電源手段に相当)
41 リレー(電力遮断手段に相当)
42 トランジスタ(駆動手段に相当)
55 フォトカプラ(第一のスイッチング手段に相当)
62、109b 定着フィルム
63、109c 加圧ローラ
101 レーザビームプリンタ本体(画像形成装置に相当)
109 定着器

Claims (7)

  1. 交流入力電源電圧を制御負荷に供給する電力供給手段と、
    前記電力供給手段の通電/遮断を制御する電力制御手段と、
    前記電力制御手段と独立して前記制御負荷に供給する電力を通電/遮断する電力遮断手段と、
    前記電力遮断手段を駆動する駆動手段と、
    前記交流入力電源電圧と第一の閾値電圧とを比較し、前記比較結果に基づいて、パルス信号を前記電力制御手段に送出する電圧検知手段とを備え、
    前記電力制御手段は、前記パルス信号を基に、前記電力供給手段が供給する電力を制御し、予め設定されている条件から判断して前記駆動手段にオン/オフ信号を送出することにより、前記電力遮断手段の通電/遮断を制御し、
    前記駆動手段と直列に配され、前記駆動手段のオン/オフ動作を検知し、前記電圧検知手段に供給される電源を通電/遮断する第一のスイッチング手段を備えることを特徴とする電圧検知装置。
  2. 前記交流入力電源電圧を半波整流あるいは全波整流し、前記半波整流あるいは全波整流された電圧を平滑し、前記平滑された電圧から1次側電源電圧と2次側電源電圧とを生成する低圧電源手段を備え、
    前記電力遮断手段は、1次側接点と駆動コイルとを有するリレーであり、前記1次側接点が前記交流入力電源と前記制御負荷に直列に接続され、前記駆動コイルには前記2次側電源電圧が供給され、前記駆動コイルと直列に前記駆動手段が接続され、
    前記電圧検知手段は、第一のフォトカプラと第三の整流ダイオードと第一の抵抗と電流制限抵抗とを有し、前記半波整流あるいは全波整流された電圧を、前記第三の整流ダイオードと前記第一の抵抗とを含む決められた電気素子で設定される前記第一の閾値電圧と比較し、前記第一のフォトカプラを介して前記電力制御手段に前記パルス信号を送出し、前記第一のフォトカプラの発光側は、前記電流制限抵抗を介して前記1次側電源電圧に接続され、
    前記第一のスイッチング手段は、第二のフォトカプラであり、前記第二のフォトカプラの発光側が前記駆動コイルと前記駆動手段とに直列に接続されることを特徴とする請求項1に記載の電圧検知装置。
  3. 前記交流入力電源電圧を倍電圧整流する第一の整流ダイオード及び第二の整流ダイオードと、前記第一の整流ダイオード及び第二の整流ダイオードにより整流された電圧を平滑する第一の平滑コンデンサ及び第二の平滑コンデンサとを有し、前記第一の平滑コンデンサ及び第二の平滑コンデンサにより平滑された電圧が1次2次を絶縁する絶縁トランスと第二のスイッチング手段に接続されることにより、2次側に2次電圧が生成される倍電圧整流手段を備え、
    前記交流入力電源電圧の第一の電位が第一の整流ダイオードと第一の平滑コンデンサを介して前記交流入力電源電圧の第二の電位に接続され、前記交流入力電源電圧の第二の電位が第二の平滑コンデンサと第二の整流ダイオードを介して前記交流入力電源電圧の第一の電位に接続され、
    前記電圧検知手段は、第三の整流ダイオードと、第一の抵抗及び第二の抵抗と、トランジスタ若しくはFETと、第一のフォトカプラと、電流制限抵抗とを有し、前記交流入力電源電圧の第一の電位が前記第三の整流ダイオードと前記第一の抵抗及び第二の抵抗を介して前記交流入力電源電圧の第二の電位に接続され、前記第一の抵抗及び第二の抵抗の分圧点が前記トランジスタのベース端子若しくは前記FETのゲート端子に入力され、前記トランジスタのエミッタ端子若しくは前記FETのソース端子が前記交流入力電源電圧の第二の電位に接続され、前記トランジスタのコレクタ端子若しくは前記FETのドレイン端子が前記交流入力電源電圧の第一の電位に接続された前記第一の整流ダイオードのカソード電位に対して前記電流制限抵抗を介して接続され、前記第一のフォトカプラの発光側が前記トランジスタ若しくは前記FETに並列に、かつ、前記電流制限抵抗に直列に接続され、前記第三の整流ダイオード、前記第一の抵抗、第二の抵抗、前記第一のフォトカプラ及び前記トランジスタ若しくはFETで設定される前記第一の閾値電圧と比較し、前記第一のフォトカプラを介して前記電力制御手段に前記パルス信号を送出し、
    前記第一のスイッチング手段は、第二のフォトカプラであり、前記第二のフォトカプラの発光側が前記駆動コイルと前記駆動手段とに直列に接続されることを特徴とする請求項1に記載の電圧検知装置。
  4. 前記第二のフォトカプラの受光側が、前記第一のフォトカプラの発光側と前記電流制限抵抗とに直列に接続されることを特徴とする請求項2または3に記載の電圧検知装置。
  5. 前記第二のフォトカプラの受光側が、前記第三の整流ダイオードと前記第一の抵抗とに直列に接続されることを特徴とする請求項2または3に記載の電圧検知装置。
  6. 目標の設定温度を維持するように制御された発熱体によって、被加熱部材を加熱する加熱装置であって、
    電力が供給されると発熱する前記発熱体を包含する加熱手段と、
    前記加熱手段の温度を検知する温度検出手段と、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の電圧検知装置とを備えることを特徴とする加熱装置。
  7. 記録材上にトナー像を形成する画像形成部と、前記トナー像を加熱して前記記録材に定着させる定着装置とを具備する画像形成装置において、
    前記定着装置は、請求項6に記載の加熱装置を備え、
    前記発熱体がセラミック面発ヒータであり、前記セラミック面発ヒータに対向配置した加圧部材と、前記セラミック面発ヒータと前記加圧部材との間で挟持搬送される定着フィルムとを備え、
    前記加圧部材と前記定着フィルムとの間で挟持搬送される前記記録材上の前記トナー像を、前記セラミック面発ヒータによって加熱し定着させることを特徴とする画像形成装置。
JP2006227704A 2006-08-24 2006-08-24 電圧検知装置、加熱装置及び画像形成装置 Withdrawn JP2008052488A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006227704A JP2008052488A (ja) 2006-08-24 2006-08-24 電圧検知装置、加熱装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006227704A JP2008052488A (ja) 2006-08-24 2006-08-24 電圧検知装置、加熱装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008052488A true JP2008052488A (ja) 2008-03-06

Family

ID=39236492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006227704A Withdrawn JP2008052488A (ja) 2006-08-24 2006-08-24 電圧検知装置、加熱装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008052488A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011516962A (ja) * 2008-09-27 2011-05-26 オートニクス コーポレーション 位相制御機能及びゼロクロス周期制御機能を有する温度調節器
JP2015099190A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 キヤノン株式会社 像加熱装置及びこの像加熱装置を搭載する画像形成装置
JP2017068107A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 キヤノン株式会社 電力供給装置及び画像形成装置
JP2018072421A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 キヤノン株式会社 定着装置および画像形成装置
US10915048B2 (en) 2018-03-12 2021-02-09 Ricoh Company, Ltd. Heater including multiple heating elements, and fixing device and image forming apparatus including the heater

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011516962A (ja) * 2008-09-27 2011-05-26 オートニクス コーポレーション 位相制御機能及びゼロクロス周期制御機能を有する温度調節器
US8645000B2 (en) 2008-09-27 2014-02-04 Autonics Corporation Temperature controller having phase control and zero-cross cycle control functionality
JP2015099190A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 キヤノン株式会社 像加熱装置及びこの像加熱装置を搭載する画像形成装置
JP2017068107A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 キヤノン株式会社 電力供給装置及び画像形成装置
JP2018072421A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 キヤノン株式会社 定着装置および画像形成装置
US10915048B2 (en) 2018-03-12 2021-02-09 Ricoh Company, Ltd. Heater including multiple heating elements, and fixing device and image forming apparatus including the heater

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4920985B2 (ja) 画像形成装置
JP5479025B2 (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP5110904B2 (ja) 電力制御装置および画像形成装置
US7310486B2 (en) Power supply apparatus and heating apparatus and image forming apparatus
US9291960B2 (en) Image forming apparatus supplying or shutting off AC voltage to heat generating member
JP5004334B2 (ja) 画像形成装置
JP3919670B2 (ja) 画像形成装置
US8768187B2 (en) Image forming apparatus and power supply device
US10067457B2 (en) Fixing apparatus incorporating a novel heater configuration for high speed printing
JP4454972B2 (ja) 画像形成装置
JP2008052488A (ja) 電圧検知装置、加熱装置及び画像形成装置
JP5110907B2 (ja) 画像形成装置
JP4847173B2 (ja) 信号処理装置、電流検出装置、電力制御装置、およびこれらを具備する画像形成装置
JP2009181059A (ja) 加熱制御方法と加熱装置、及び該加熱装置を具備する画像形成装置
JP5183299B2 (ja) 電流制御装置及び画像形成装置
JP2007212868A (ja) 画像形成装置
JP2013068803A (ja) 加熱定着装置及び画像形成装置
JP5473416B2 (ja) 画像形成装置
JP2013050634A (ja) 画像形成装置
JP2009186933A (ja) 加熱制御方法と加熱装置、及び該加熱装置を具備する画像形成装置
JP2004157659A (ja) 電力制御手段
JP2005208252A (ja) 画像形成装置
JP2010020080A (ja) 画像形成装置
JP2004334663A (ja) 電力制御手段と加熱装置及びそれを具備した画像形成装置
JP2006145672A (ja) 画像形成装置およびその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20091110