JP2010020080A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源電圧の変動にかかわらずヒータ温度の安定的な制御が可能となり、安定したプリント動作を行う。
【解決手段】定着器と、電力供給手段と、制御手段と、発熱体に供給する電流を検出する電流検出手段とを備え、電源電圧の半波または全波を全て通電させた場合の電力に対する前記半波または全波の一部を通電させた場合の電力の比率である電力比により、電力比により、供給する電力を制御する画像形成装置において、制御手段は、常時は、電流検出手段で検出した電流値と最大供給可能電流値とにもとづいて、最大供給可能電力比を算出し、算出した前記最大供給可能電力比の範囲内で供給する電力比を制御し(S106)、算出した前記最大供給可能電力比が所定の値を超えて変化した場合には、所定時間が経過するまで、前記電流検出手段で検出した電流値にもとづいて算出した電力比により前記発熱体へ供給する電力を制御する(S111)。
【選択図】図1
【解決手段】定着器と、電力供給手段と、制御手段と、発熱体に供給する電流を検出する電流検出手段とを備え、電源電圧の半波または全波を全て通電させた場合の電力に対する前記半波または全波の一部を通電させた場合の電力の比率である電力比により、電力比により、供給する電力を制御する画像形成装置において、制御手段は、常時は、電流検出手段で検出した電流値と最大供給可能電流値とにもとづいて、最大供給可能電力比を算出し、算出した前記最大供給可能電力比の範囲内で供給する電力比を制御し(S106)、算出した前記最大供給可能電力比が所定の値を超えて変化した場合には、所定時間が経過するまで、前記電流検出手段で検出した電流値にもとづいて算出した電力比により前記発熱体へ供給する電力を制御する(S111)。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子写真プロセスを用いた画像形成装置に関し、特にその定着ヒータの温度制御に関するものである。
従来の電子写真プロセスを用いた画像形成装置の場合について説明する。
画像形成装置の熱定着装置は、電子写真プロセスなどの画像形成手段により転写紙上に形成された未定着画像(トナー像)を転写紙上に定着させるものである。そして、ハロゲンヒータを熱源とする熱ローラ式の熱定着装置やセラミック面発ヒータを熱源とするフィルム加熱式の熱定着装置としては、例えば特許文献1〜特許文献16等に記載のものが用いられている。
画像形成装置の熱定着装置は、電子写真プロセスなどの画像形成手段により転写紙上に形成された未定着画像(トナー像)を転写紙上に定着させるものである。そして、ハロゲンヒータを熱源とする熱ローラ式の熱定着装置やセラミック面発ヒータを熱源とするフィルム加熱式の熱定着装置としては、例えば特許文献1〜特許文献16等に記載のものが用いられている。
一般的に、ヒータは双方向3端子サイリスタ等のスイッチング素子を介して交流電源に接続されており、この交流電源により電力が供給される。ヒータを熱源とする定着装置には温度検出素子、例えばサーミスタ感温素子が設けられており、この温度検出素子により定着装置の温度が検出される。そして、その検出温度情報を基にシーケンスコントローラがスイッチング素子をオン/オフ制御することにより定着装置の熱源であるヒータへの電力供給をオン/オフし、定着器の温度が目標の温度になるように温調制御される。セラミック面発ヒータへのオン/オフ制御は、通常入力商用電源の位相制御または波数制御により行われる。
定着装置の温度を温調制御する際に、シーケンスコントローラは、温度検出素子から検出される温度と、予め設定されている目標温度とを比較することによって、ヒータに供給する電力比を算出する。そして、算出した電力比に相当する位相角または波数を決定し、その位相条件または波数条件でスイッチング素子をオン/オフ制御する。これらの制御は、定着装置に供給される商用電源電圧が一定であることを前提に制御しており、ヒータ制御中に、例えば、商用電源電圧が何らかの理由で変動してしまう場合には、定着装置の温調制御が不安定になってしまう。
商用電源電圧が変動してしまう例として、オフィスやマンションなどのように元々居住用として作られた部屋で多数のOA機器を用いるケースが挙げられる。このような電源事情の良くない環境下では、過大電流による電源電圧の低下といった不都合が多発しやすい。また、電源事情の良くない場所/地域、例えば工場内や近くに工場がある場合など、商用電源に歪みが生じてしまうことがある。このような状況では、画像形成装置において、電源波形歪みなどの影響を受けて定着不良などの問題が生じ、何らかの対応策が求められていた。
特開昭63−313182号公報
特開平2−157878号公報
特開平4−44075号公報
特開平4−44076号公報
特開平4−44077号公報
特開平4−44078号公報
特開平4−44079号公報
特開平4−44080号公報
特開平4−44081号公報
特開平4−44082号公報
特開平4−44083号公報
特開平4−204980号公報
特開平4−204981号公報
特開平4−204982号公報
特開平4−204983号公報
特開平4−204984号公報
従来の構成では、定着装置に供給される商用電源電圧が一定であることを前提にヒータへ投入する電力比を制御しており、商用電源電圧の変動により供給する電力量が変動し、ヒータ温度が不安定になってしまうことが問題となっていた。ヒータ温度の安定的な制御を行うには、商用電源電圧変動時においても、供給する電力量を安定的に制御する必要がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、電源電圧の変動にかかわらずヒータ温度の安定的な制御が可能となり、安定したプリント動作を行うことができる画像形成装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明では、画像形成装置を次の(1)、(2)のとおりに構成する。
(1)電力供給により発熱する発熱体を有する定着器と、
前記発熱体に電力を供給する電力供給手段と、
前記電力供給手段から前記発熱体に供給する電力を制御する制御手段と、
前記発熱体に供給する電流を検出する電流検出手段とを備え、
前記制御手段は、電源電圧の半波または全波を全て通電させた場合の電力に対する前記半波または全波の一部を通電させた場合の電力の比率である電力比により、電力比により、前記発熱体に供給する電力を制御する画像形成装置において、
前記制御手段は、常時は、前記電流検出手段で検出した電流値と前記発熱体への最大供給可能電流値とにもとづいて、前記発熱体へ供給する最大供給可能電力比を算出し、算出した前記最大供給可能電力比の範囲内で前記発熱体に供給する電力比を制御し、算出した前記最大供給可能電力比が所定の値を超えて変化した場合には、所定時間が経過するまで、前記電流検出手段で検出した電流値にもとづいて算出した電力比により前記発熱体へ供給する電力を制御する画像形成装置。
前記発熱体に電力を供給する電力供給手段と、
前記電力供給手段から前記発熱体に供給する電力を制御する制御手段と、
前記発熱体に供給する電流を検出する電流検出手段とを備え、
前記制御手段は、電源電圧の半波または全波を全て通電させた場合の電力に対する前記半波または全波の一部を通電させた場合の電力の比率である電力比により、電力比により、前記発熱体に供給する電力を制御する画像形成装置において、
前記制御手段は、常時は、前記電流検出手段で検出した電流値と前記発熱体への最大供給可能電流値とにもとづいて、前記発熱体へ供給する最大供給可能電力比を算出し、算出した前記最大供給可能電力比の範囲内で前記発熱体に供給する電力比を制御し、算出した前記最大供給可能電力比が所定の値を超えて変化した場合には、所定時間が経過するまで、前記電流検出手段で検出した電流値にもとづいて算出した電力比により前記発熱体へ供給する電力を制御する画像形成装置。
(2)電力供給により発熱する発熱体を有する定着器と、
前記発熱体に電力を供給する電力供給手段と、
前記電力供給手段から前記発熱体に供給する電力を制御する制御手段と、
前記発熱体に供給する電流を検出する電流検出手段とを備え、
前記制御手段は、電源電圧の半波または全波を全て通電させた場合の電力に対する前記半波または全波の一部を通電させた場合の電力の比率である電力比により、前記発熱体に供給する電力を制御する画像形成装置において、
前記制御手段は、常時は、前記電流検出手段で検出した電流値と前記発熱体への最大供給可能電流値とにもとづいて、前記発熱体へ供給する最大供給可能電力比を算出し、算出した前記最大供給可能電力比の範囲内で前記発熱体に供給する電力比を制御し、算出した前記最大供給可能電力比が所定の値を超えて変化した場合には、前記最大供給可能電力比の変化が所定の値に達しなくなるまで、前記電流検出手段で検出した電流値にもとづいて算出した電力比により前記発熱体へ供給する電力を制御する画像形成装置。
前記発熱体に電力を供給する電力供給手段と、
前記電力供給手段から前記発熱体に供給する電力を制御する制御手段と、
前記発熱体に供給する電流を検出する電流検出手段とを備え、
前記制御手段は、電源電圧の半波または全波を全て通電させた場合の電力に対する前記半波または全波の一部を通電させた場合の電力の比率である電力比により、前記発熱体に供給する電力を制御する画像形成装置において、
前記制御手段は、常時は、前記電流検出手段で検出した電流値と前記発熱体への最大供給可能電流値とにもとづいて、前記発熱体へ供給する最大供給可能電力比を算出し、算出した前記最大供給可能電力比の範囲内で前記発熱体に供給する電力比を制御し、算出した前記最大供給可能電力比が所定の値を超えて変化した場合には、前記最大供給可能電力比の変化が所定の値に達しなくなるまで、前記電流検出手段で検出した電流値にもとづいて算出した電力比により前記発熱体へ供給する電力を制御する画像形成装置。
本発明によれば、電源電圧の変動にかかわらずヒータ温度の安定的な制御が可能となり、安定したプリント動作を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、画像形成装置の実施例により、詳しく説明する。
図6は、実施例1である“画像形成装置”の概略構成図である。なお本実施例はレーザビームプリンタの例である。
画像形成装置本体101(以下、本体101という)は、記録紙Sを収納するカセット102を有し、カセット102の記録紙Sの有無を検知するカセット有無センサ103、カセット102の記録紙Sのサイズを検知するカセットサイズセンサ104(復数個のマイクロスイッチで構成される)、カセット102から記録紙Sを繰り出す給紙ローラ105等が設けられている。そして、給紙ローラ105の下流には記録紙Sを同期搬送するレジストローラ対106が設けられている。また、レジストローラ対106の下流にはレーザスキャナ部107からのレーザ光にもとづいて記録紙S上にトナー像を形成する画像形成部108が設けられている。
さらに、画像形成部108の下流には記録紙S上に形成されたトナー像を熱定着する定着器109が設けられている。定着器109の下流には排紙部の搬送状態を検知する排紙センサ110、記録紙Sを排紙する排紙ローラ111、記録の完了した記録紙Sを積載する積載トレイ112が設けられている。この記録紙Sの搬送基準は、記録紙Sの画像形成装置の搬送方向に直交する方向の長さ、つまり記録紙Sの幅に対して中央になるように設定されている。また、前記レーザスキャナ部107は、後述する外部装置131から送出される画像信号(画像信号VDO)にもとづいて変調されたレーザ光を発光するレーザユニット113、このレーザユニット113からのレーザ光を後述する感光ドラム117上に走査するためのポリゴンモータ114、結像レンズ115、折り返しミラー116等により構成されている。
そして、前記画像形成部108は、公知の電子写真プロセスに必要な、感光ドラム117、1次帯電ローラ119、現像器120、転写帯電ローラ121、クリーナ122等から構成されている。また、定着器109は、定着フィルム109a、加圧ローラ109b、定着フィルム内部に設けられたセラミックヒータ109c、セラミックヒータの表面温度を検出する温度検出素子、例えばサーミスタ感温素子109dから構成されている。
また、メインモータ123は、給紙ローラ105には給紙ローラクラッチ124を介して、レジストローラ対106にはレジストローラクラッチ125を介して駆動力を与えている。さらに感光ドラム117を含む画像形成部108の各ユニット、定着器109、排紙ローラ111にも駆動力を与えている。
また、メインモータ123は、給紙ローラ105には給紙ローラクラッチ124を介して、レジストローラ対106にはレジストローラクラッチ125を介して駆動力を与えている。さらに感光ドラム117を含む画像形成部108の各ユニット、定着器109、排紙ローラ111にも駆動力を与えている。
そして126は、エンジンコントローラであり、レーザスキャナ部107、画像形成部108、定着器109による電子写真プロセスの制御、前記本体101内の記録紙の搬送制御を行っている。
そして、127はビデオコントローラであり、パーソナルコンピュータ等の外部装置131と汎用のインタフェース(セントロニクス、RS232Cなど)130で接続されている。そして、この汎用インタフェースから送られてくる画像情報をビットデータに展開し、そのビットデータをVDO信号として、エンジンコントローラ126へ送出している。
そして、127はビデオコントローラであり、パーソナルコンピュータ等の外部装置131と汎用のインタフェース(セントロニクス、RS232Cなど)130で接続されている。そして、この汎用インタフェースから送られてくる画像情報をビットデータに展開し、そのビットデータをVDO信号として、エンジンコントローラ126へ送出している。
図2にセラミックヒータの駆動および制御回路を示す。1は、本画像形成装置を接続する交流電源である。本画像形成装置は、交流電源をACフィルタ2,電流検出手段であるカレントトランス25、過昇温防止器23、双方向3端子サイリスタ4などを介してセラミックヒータ109cの発熱体32へ供給する。そして、これによりセラミックヒータ109cを構成する発熱体32を発熱させる。また28は、本画像形成装置を動作させるために必要なDC電圧を、入力されたAC電圧より生成している低圧電源回路部である。ここで作られたDC電圧は、モータ、冷却ファン、CPU電源等様々な個所に供給され、それぞれを駆動させる。
発熱体32への電力の供給は、双方向3端子サイリスタ4の通電、遮断により制御を行う。抵抗5、6は双方向3端子サイリスタ4のためのバイアス抵抗でフォト双方向サイリスタカプラ7は、一次、二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。フォト双方向サイリスタカプラ7の発光ダイオードに通電することにより双方向3端子サイリスタ4をオンする。抵抗8はフォト双方向サイリスタカプラ7の電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ9によりフォト双方向サイリスタカプラ7をオン/オフする。トランジスタ9は抵抗10を介してエンジンコントローラ126からのON信号にしたがって動作する。
また、ACフィルタ2を介して交流電源1は、ゼロクロス検出回路12に入力される。ゼロクロス検出回路12では、商用電源電圧がある閾値以下の電圧になっていることをエンジンコントローラ126に対してパルス信号として報知する。以下、エンジンコントローラ126に送出されるこの信号をZEROX信号と呼ぶ。エンジンコントローラ126はZEROX信号のパルスのエッジを検知し、位相制御または波数制御により双方向3端子サイリスタ4をONする。
双方向3端子サイリスタ4に制御されて発熱体32に通電されるヒータ電流は、カレントトランス25によって電圧変換され、ブリーダ抵抗26を介して電流検出回路27に入力される。電流検出回路27では、電圧変換されたヒータ電流波形を平均値または実効値に変換し、HCRRT信号としてエンジンコントローラ126にA/D入力される。
また、発熱体32が形成されているセラミックヒータ109cの温度を検知するための温度検出素子109dは、セラミックヒータ109c上に発熱体32に対して絶縁距離を確保できるように絶縁耐圧を有する絶縁物を介して配置されている。この温度検出素子109dによって検出される温度は、抵抗22と、温度検出素子109dとの分圧として検出され、エンジンコントローラ126にTH信号としてA/D入力される。セラミックヒータ109cの温度は、TH信号としてエンジンコントローラ126において監視され、エンジンコントローラ126の内部で設定されているセラミックヒータ109cの目標温度と比較される。そして、これにより、セラミックヒータ109cを構成する発熱体32に供給するべき電力比を算出する。この電力比は、電源電圧の半波または全波を全て通電させた場合の電力に対する前記半波または全波の一部を通電させた場合の電力の比率である。
供給する電力比は対応する位相角(位相制御)または波数(波数制御)に換算され、換算結果に合わせてエンジンコントローラ126がトランジスタ9にON信号を送出する。発熱体32に供給する電力比を算出する際に、電流検知回路から報知されるHCRRT信号を基に上限の電力比を算出して、その上限の電力比以下の電力が通電されるように制御する。また、フリッカや高調波の対策として、算出された電力比を増減させた電力が通電されるように制御することもある。例えば、位相制御の場合、下記のような表をエンジンコントローラ126内に有しており、この制御表にもとづき制御を行う。
さらに、発熱体32に電力を供給しており、制御する手段が故障し、発熱体32が熱暴走に至った場合、過昇温を防止する一手段として、過昇温防止器23がセラミックヒータ109c上に配されている。過昇温防止器23は、例えば温度ヒューズやサーモスイッチである。電力供給制御手段の故障により、発熱体32が熱暴走に至り過昇温防止器23が所定の温度以上になると、過昇温防止器23がOPENになり、発熱体32への通電が断たれる。
本実施例における位相制御の様子を図3に示す。図における上の波形はセラミックヒータ109cの発熱体32に供給される電流波形である。本実施例では発熱体32への通電供給比率は同じ比率で制御するものとする。中段の波形は、図2におけるエンジンコントローラ126よりトランジスタ9に入力される駆動信号である。トランジスタ9がオンされることによって、双方向3端子サイリスタ4がオンされ発熱体32への通電が開始される。下段の波形は、商用電源電圧がある閾値以下の電圧になっていることをエンジンコントローラ126に対してパルス信号として報知するZEROX信号である。本実施例では発熱体32は位相制御されているものとして説明する。
今ここに、温度検出素子109dによって検出される温度にもとづいてセラミックヒータ109cを構成する発熱体32に供給するべき電力比を算出する。そして、その供給する電力比に対応した位相角に換算し、ゼロクロス信号の立ち上がりまたは立ち下がりエッジを同期タイミングとして、その制御条件によりエンジンコントローラ126がON信号を送出する。この位相角をDとする。エンジンコントローラ126は電流検出回路27から報知される現状発熱体32に流れている電流実効値をHCRRT信号として電圧換算された出力値と、予め設定されている電流リミット値、および前記位相角Dを基に最大供給可能電力比Dmaxを算出する。本実施例の位相制御ではこのDmaxを超えた制御位相角Dの投入を禁止する。よって位相制御範囲は0%からDmaxまでの範囲となる。
本実施例におけるセラミックヒータ109cの概略について、図4に示す。aはセラミック面発ヒータの断面図であり、bは発熱体32が形成されている面を示しており、cはbの示している面と相対する面を示している。
セラミック面発ヒータ109cは、SiC、AlN、Al2O3等のセラミックス系の絶縁基板31と、絶縁基板31面上にペースト印刷等で形成されている発熱体32と、発熱体32を保護しているガラス等の保護層34から構成されている。保護層34上に、セラミック面発ヒータ109cの温度を検出する温度検出素子109dと過昇温防止器23が、記録紙の搬送基準、つまり発熱部32aの長さ方向の中心に対して左右対称な位置であり、かつ通紙可能な最小の記録紙幅よりも内側の位置に配設されている。
セラミック面発ヒータ109cは、SiC、AlN、Al2O3等のセラミックス系の絶縁基板31と、絶縁基板31面上にペースト印刷等で形成されている発熱体32と、発熱体32を保護しているガラス等の保護層34から構成されている。保護層34上に、セラミック面発ヒータ109cの温度を検出する温度検出素子109dと過昇温防止器23が、記録紙の搬送基準、つまり発熱部32aの長さ方向の中心に対して左右対称な位置であり、かつ通紙可能な最小の記録紙幅よりも内側の位置に配設されている。
発熱体32は、電力が供給されると発熱する部分32aと、発熱体を接続する導電部32bと、コネクタを介して電力が供給される電極部32c、32dから構成されている。電極部32cは、発熱体32に接続されている。また、発熱体32が印刷されている絶縁基板31との対向面側に摺動性を向上させるためにガラス層が形成される場合もある。
電極32cには、交流電源1のHot側端子から過昇温防止器23を介して接続される。電極部32dは発熱体32を制御する双方向3端子サイリスタ4に接続され、交流電源1のNeutral端子に接続される。セラミックヒータ109cは、図5に示したように、フィルムガイド62によって支持されている。109aは、円筒状の耐熱材製の定着フィルムであり、セラミックヒータ109cを下面側に支持させたフィルムガイド62に外嵌させてある。そして、フィルムガイド62の下面のセラミックヒータ109cと、加圧部材としての弾性加圧ローラ109bとを定着フィルム109aを挟ませて弾性加圧ローラ109bの弾性に抗して所定の加圧力をもって圧接させて加熱部としての所定幅の定着ニップ部を形成させてある。また、過昇温防止器23、例えば、サーモスイッチがセラミックヒータ109cの絶縁基板31面上または、保護層34面上に当接されている。過昇温防止器23はフィルムガイド62に位置を矯正され、過昇温防止器23の感熱面がセラミックヒータ109cの面上に当接されている。図示はしていないが、温度検出素子109dも同様にセラミックヒータ109cの面上に当接されている。ここで、図5のように、セラミックヒータはbに示すように、発熱体がニップ部と反対側にあっても、aに示すように、発熱体がニップ部側にあってもかまわない。また、定着フィルム109aの摺動性を上げるために、フィルム109aとセラミックヒータとの界面に摺動性のグリースを塗布してもかまわない。
電極32cには、交流電源1のHot側端子から過昇温防止器23を介して接続される。電極部32dは発熱体32を制御する双方向3端子サイリスタ4に接続され、交流電源1のNeutral端子に接続される。セラミックヒータ109cは、図5に示したように、フィルムガイド62によって支持されている。109aは、円筒状の耐熱材製の定着フィルムであり、セラミックヒータ109cを下面側に支持させたフィルムガイド62に外嵌させてある。そして、フィルムガイド62の下面のセラミックヒータ109cと、加圧部材としての弾性加圧ローラ109bとを定着フィルム109aを挟ませて弾性加圧ローラ109bの弾性に抗して所定の加圧力をもって圧接させて加熱部としての所定幅の定着ニップ部を形成させてある。また、過昇温防止器23、例えば、サーモスイッチがセラミックヒータ109cの絶縁基板31面上または、保護層34面上に当接されている。過昇温防止器23はフィルムガイド62に位置を矯正され、過昇温防止器23の感熱面がセラミックヒータ109cの面上に当接されている。図示はしていないが、温度検出素子109dも同様にセラミックヒータ109cの面上に当接されている。ここで、図5のように、セラミックヒータはbに示すように、発熱体がニップ部と反対側にあっても、aに示すように、発熱体がニップ部側にあってもかまわない。また、定着フィルム109aの摺動性を上げるために、フィルム109aとセラミックヒータとの界面に摺動性のグリースを塗布してもかまわない。
以下、本実施例における定着器の制御シーケンスを、図1を用いて説明する。
エンジンコントローラ126にて、外部装置131からの信号を基にセラミックヒータへの電力供給開始の要求が発生すると(ステップ102、以下S102のように表記する)、発熱体32に初期の電流測定用固定電力比D1で通電する(S103)。固定電力比D1に相当する位相角α1で、ON信号のオンパルスがZEROX信号をトリガにして、エンジンコントローラより送出される。セラミックヒータ109cには、位相角α1で電流が供給される。このとき固定電力比D1は、予め想定されている商用交流電源からの入力電圧範囲や発熱体抵抗値を考慮して、商用交流電源の許容電流(定格電流)を超えない設定とする。つまり、入力電圧が最大値、抵抗値が最小値の場合を想定し、過剰電力によりセラミックヒータ109cが所定温度を超えない範囲での設定とする。
エンジンコントローラ126にて、外部装置131からの信号を基にセラミックヒータへの電力供給開始の要求が発生すると(ステップ102、以下S102のように表記する)、発熱体32に初期の電流測定用固定電力比D1で通電する(S103)。固定電力比D1に相当する位相角α1で、ON信号のオンパルスがZEROX信号をトリガにして、エンジンコントローラより送出される。セラミックヒータ109cには、位相角α1で電流が供給される。このとき固定電力比D1は、予め想定されている商用交流電源からの入力電圧範囲や発熱体抵抗値を考慮して、商用交流電源の許容電流(定格電流)を超えない設定とする。つまり、入力電圧が最大値、抵抗値が最小値の場合を想定し、過剰電力によりセラミックヒータ109cが所定温度を超えない範囲での設定とする。
固定電力比D1でセラミックヒータ109cへ通電している時に、電流検出回路27から報知されるHCRRT信号により、電流値I1を検知する(S104)。エンジンコントローラ126では、固定電力比D1で検知された電流値I1と固定電力比D1、および予め設定されている通電可能な電流値Ilimit(請求項でいう、発熱体への最大供給可能電流値に相当)から、通電可能な上限の電力比Dmaxを算出する(S105)。電流検出回路27からエンジンコントローラ126に報知される電流値が実効値の場合、Dmaxは以下の式によって算出される。
Dmax=(Ilimit/I1)2×D1 (1)式
ここで、電流値Ilimitは、接続される商用電源の定格電流から、低圧電源部28に供給される電流最大値を差し引いた、セラミックヒータ109cに供給可能な許容電流値を設定している。
Dmax=(Ilimit/I1)2×D1 (1)式
ここで、電流値Ilimitは、接続される商用電源の定格電流から、低圧電源部28に供給される電流最大値を差し引いた、セラミックヒータ109cに供給可能な許容電流値を設定している。
セラミックヒータ109c立ち上がり時の上限の電力比Dmaxが算出されると、定常の定着器温調制御を開始する(S106)。セラミックヒータ109cの温度がエンジンコントローラ126に予め設定されている所定の温度になるように、TH信号からの情報を基にPID制御により、発熱体に供給する電力を制御する。目標の所定温度とTH信号からの温度の差分から、次回にセラミックヒータ109cに供給する電力比Dt+1を決定している。
エンジンコントローラ126は入力波ごとに、電流検出回路27から報知されるHCRRT信号をモニタし、セラミックヒータ109cに供給される電力比Dtおよび電流値Itを基に下記の(2)式によりDmaxを更新している。
Dmax=(Ilimit/It)2×D1 (2)式
Dmax=(Ilimit/It)2×D1 (2)式
従って、このDmaxは、本体が接続される商用電源ラインのラインインピーダンスが高い場合など、本体の消費する電流により電圧が低下する場合や、電源事情の悪い環境等の商用電源電圧変動やノイズにより、常に変化することとなる。このDmaxは、緩やかに変化する場合は常に更新する方が定着器の制御上も良い。しかしながら、このDmaxが急激に変化する場合は、瞬時的な電圧変動やノイズ等に起因する場合が多い。エンジンコントローラ126は、電力比Dおよび電流値Iを監視しており(S107)、Dmaxに所定比以上、例えば2.7±1倍以上の変化が生じた場合(S108)は、前回と今回の電流値Iの比にもとづいて次回の電力比Dt+1を決定する(S111)。
Dt+1=(It−1/It)2×Dt (3)式
ただし、It−1は前回前記電流検出手段で検出した電流値、Itは今回電流検出手段で検出した電流値、Dtは今回前記電流検出手段で電流検出した時の電力比。
Dt+1=(It−1/It)2×Dt (3)式
ただし、It−1は前回前記電流検出手段で検出した電流値、Itは今回電流検出手段で検出した電流値、Dtは今回前記電流検出手段で電流検出した時の電力比。
そして、所定時間が経過するまで、新たに検知された電流値Iにもとづく電流値の比(It−1/It)にもとづいて電力比Dt+1を更新し続ける。
なお、S108では、Dmaxに所定比以上の変化があった場合としているが、これに限らず、所定量以上の変化があった場合としてもよい(請求項でいう、判別は、前回の最大供給可能電力比と今回の最大供給可能電力比との比、または変化量によって行うに相当)。また、所定期間ごとに基準となる電力比をリセットして変化を検知するようにしてもよい。
なお、S108では、Dmaxに所定比以上の変化があった場合としているが、これに限らず、所定量以上の変化があった場合としてもよい(請求項でいう、判別は、前回の最大供給可能電力比と今回の最大供給可能電力比との比、または変化量によって行うに相当)。また、所定期間ごとに基準となる電力比をリセットして変化を検知するようにしてもよい。
所定時間が経過した後(S112)、S106へ戻り、目標の所定温度とTH信号からの温度の差分から、供給する電力比Dt+1を決定する。
以上説明したように、本実施例によれば、常時は、定着器に供給しうる最大の供給電力に対する電力比D1とそのときに定着器に供給される電流値Itから供給電力比の上限値Dmaxを算出し、それ以下の比率でヒータへの電力制御を行っており(請求項でいう、算出した前記最大供給可能電力比の範囲内で供給する電力比を制御し、に相当)、算出される上限値Dmaxが所定以上の幅で変化した場合には、供給する電力量の急激な変動を抑制するために、検知された電流値にもとづいて電力比を決定する。このように、検知された電流値にもとづいて電力比を決定することで、通紙時の温度制御中に想定以上の瞬時的な電圧変動が生じても、ヒータ温度の安定的な制御が可能となり、安定したプリント動作を行うことができる。
なお、発熱体が1本の場合であっても、その他複数の発熱体の構成であっても同様の制御が可能である。
なお、発熱体が1本の場合であっても、その他複数の発熱体の構成であっても同様の制御が可能である。
実施例2である画像形成装置について説明する。本実施例のハードウエア構成は、実施例1と同様なので、実施例1の説明を援用し、ここでの説明は省略する。
図7を用いて、本実施例における定着器の制御シーケンスについて説明する。実施例1と重複する点は説明を省略する。
図7を用いて、本実施例における定着器の制御シーケンスについて説明する。実施例1と重複する点は説明を省略する。
本実施例では、実施例1と同様、セラミックヒータ109cへの通電可能な上限の電力比の値を入力波ごとに更新しながら温調制御を行っている。また、エンジンコントローラは、通電可能な上限の電力比の変化を監視および更新しており、この上限の電力比に第1の所定値以上、例えば1.2±1倍以上の変化が生じた場合は、S211へ移る。そして、電力比の積を算出し、算出された積の値が予め設定された第2の所定値、例えば2.7±1倍に達した場合は、電流値Iの平均変化率ΔI/Δtにもとづいて電力比D′t+1を下記の(4)により補正する(S212)。
なお、ΔIは微少時間Δtにおける電流変化であり、平均変化率 ΔI/Δt=(It−It−1)/(tt−tt−1)である。
なお、ΔIは微少時間Δtにおける電流変化であり、平均変化率 ΔI/Δt=(It−It−1)/(tt−tt−1)である。
D′t+1=(現在の電流値/次の時刻の予測電流値)2×Dt (4)式
D′t+1=(It/((ΔI/Δt)It)2×Dt=(Δt/ΔI)2×D1 (5)式
ただし、Δtは前回の電流検出手段での電流検出時から今回の電流検出手段での電流検出時までの時間、ΔIは今回電流検出手段で検出した電流値から前回前記電流検出手段で検出した電流値を引いた差の電流値、Dtは今回前記電流検出手段で電流検出した時の電力比。
D′t+1=(It/((ΔI/Δt)It)2×Dt=(Δt/ΔI)2×D1 (5)式
ただし、Δtは前回の電流検出手段での電流検出時から今回の電流検出手段での電流検出時までの時間、ΔIは今回電流検出手段で検出した電流値から前回前記電流検出手段で検出した電流値を引いた差の電流値、Dtは今回前記電流検出手段で電流検出した時の電力比。
そして、所定時間が経過するまで、新たに検知された電流値Iにもとづいて、D′t+1を更新し続ける。
S211で電力比の積を算出し、算出された積の値が予め設定された第2の所定値に達しない場合は、S209へ移り、Dmaxを更新しながら、温調制御を行う(S209)。
S211で電力比の積を算出し、算出された積の値が予め設定された第2の所定値に達しない場合は、S209へ移り、Dmaxを更新しながら、温調制御を行う(S209)。
本実施例の変形として、S212において、第1の所定値および第2の所定値により、下記電力比D″t+1を算出し、その電力比に固定して所定時間経過を待つ(S213)例もある。
D″t+1=(It/((ΔI/Δt)It)2×Dt=(Δt/ΔI)2×D1 (6)式
ただし、Δtは第1の所定値を検出してから第2の所定値を検出するまでの時間、ΔIは第2の所定値を検出したときの電流値から第1の所定値を検出したときの電流値を引いた差の電流値、Dtは第2の所定値を検出したときの電力比。
D″t+1=(It/((ΔI/Δt)It)2×Dt=(Δt/ΔI)2×D1 (6)式
ただし、Δtは第1の所定値を検出してから第2の所定値を検出するまでの時間、ΔIは第2の所定値を検出したときの電流値から第1の所定値を検出したときの電流値を引いた差の電流値、Dtは第2の所定値を検出したときの電力比。
以上説明したように、本実施例によれば、常時は、定着器に供給しうる最大の供給電力に対する電力比とそのときに定着器に供給される電流値から供給電力比の上限値を算出し、それ以下の比率でヒータへの電力制御を行っており、算出される上限値が所定以上の幅で変化した場合には、ヒータに供給する電力量の変動を抑制するために、検知された電流値にもとづいて電力比を補正する。検知された電流値にもとづいて電力比を補正することで通紙時の温度制御中に想定以上の瞬時的な電圧変動が生じ、その電圧変動が継続した場合であっても、ヒータ温度の安定的な制御が可能となり、安定したプリント動作を行うことができる。
実施例3である“画像形成装置”について説明する。本実施例のハードウエア構成は、実施例1と同様なので、実施例1の説明を援用し、ここでの説明は省略する。
図8を用いて、本実施例における定着器の制御シーケンスについて説明する。実施例1と重複する点は説明を省略する。
図8を用いて、本実施例における定着器の制御シーケンスについて説明する。実施例1と重複する点は説明を省略する。
本実施例では、実施例1と同様に、電力比Dおよび電流値Iを監視しており(S307)、Dmaxに所定以上の変化が生じた場合(S308)は、電流値Iの比(I1t−1/It)にもとづいて電力比Dt+1を決定する(S311)。すなわち、
Dt+1=(I1t−1/It)2×Dt (3)式
Dt+1=(I1t−1/It)2×Dt (3)式
最大供給可能電力比の変化が所定の値未満になるまで、新たに検知された電流値Iの変化率(I1t−1/It)にもとづいて電力比Dt+1を更新し続ける。
最大供給可能電力比の変化が所定の値未満になった場合に(S312)、S306に戻り、目標の所定温度とTH信号からの温度の差分から、供給する電力比Dt+1を決定する。
最大供給可能電力比の変化が所定の値未満になった場合に(S312)、S306に戻り、目標の所定温度とTH信号からの温度の差分から、供給する電力比Dt+1を決定する。
以上説明したよう、本実施例によれば、算出される上限値Dmaxが所定以上の幅で変化した場合には、検知された電流値にもとづいて電力比を補正することで通紙時の温度制御中に想定以上の瞬時的な電圧変動が生じた場合であっても、ヒータ温度の安定的な制御が可能となり、安定したプリント動作を行うことができる。また、最大供給可能電力比の変化をモニタすることで、商用電源電圧変動が収束したと判断できた場合に定常の定着温調制御に復帰することができる。
実施例4について説明する。本実施例のハードウエア構成は、実施例1と同様なので、実施例1の説明を援用し、ここでの説明は省略する。
図9を用いて、本実施例における定着器の制御シーケンスについて説明する。実施例1と重複する点は説明を省略する。
本実施例では、実施例2と同様に、電力比の積が予め設定された所定値に達した場合は、電流値Iの平均変化率ΔI1/Δtにもとづいて電力比D′t+1を上記の(5)式により補正する。
最大供給可能電力比の変化が予め設定された所定値に達しなくなった場合は、SS406へ戻り、Dmaxを更新しながら、温調制御を行う。
図9を用いて、本実施例における定着器の制御シーケンスについて説明する。実施例1と重複する点は説明を省略する。
本実施例では、実施例2と同様に、電力比の積が予め設定された所定値に達した場合は、電流値Iの平均変化率ΔI1/Δtにもとづいて電力比D′t+1を上記の(5)式により補正する。
最大供給可能電力比の変化が予め設定された所定値に達しなくなった場合は、SS406へ戻り、Dmaxを更新しながら、温調制御を行う。
以上説明したように、本実施例によれば、算出される上限値Dmaxが所定以上の幅で変化した場合には、検知された電流値の平均変化率にもとづいて電力比を補正することで通紙時の温度制御中に想定以上の瞬時的な電圧変動が生じ、その電圧変動が継続した場合であっても、ヒータ温度の安定的な制御が可能となり、安定したプリント動作を行うことができる。
4 双方向3端子サイリスタ
25 カレントトランス
109 定着器
109c セラミックヒータ
126 エンジンコントローラ
25 カレントトランス
109 定着器
109c セラミックヒータ
126 エンジンコントローラ
Claims (5)
- 電力供給により発熱する発熱体を有する定着器と、
前記発熱体に電力を供給する電力供給手段と、
前記電力供給手段から前記発熱体に供給する電力を制御する制御手段と、
前記発熱体に供給する電流を検出する電流検出手段とを備え、
前記制御手段は、電源電圧の半波または全波を全て通電させた場合の電力に対する前記半波または全波の一部を通電させた場合の電力の比率である電力比により、前記発熱体に供給する電力を制御する画像形成装置において、
前記制御手段は、常時は、前記電流検出手段で検出した電流値と前記発熱体への最大供給可能電流値とにもとづいて、前記発熱体へ供給する最大供給可能電力比を算出し、算出した前記最大供給可能電力比の範囲内で前記発熱体に供給する電力比を制御し、算出した前記最大供給可能電力比が所定の値を超えて変化した場合には、所定時間が経過するまで、前記電流検出手段で検出した電流値にもとづいて算出した電力比により前記発熱体へ供給する電力を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 電力供給により発熱する発熱体を有する定着器と、
前記発熱体に電力を供給する電力供給手段と、
前記電力供給手段から前記発熱体に供給する電力を制御する制御手段と、
前記発熱体に供給する電流を検出する電流検出手段とを備え、
前記制御手段は、電源電圧の半波または全波を全て通電させた場合の電力に対する前記半波または全波の一部を通電させた場合の電力の比率である電力比により、前記発熱体に供給する電力を制御する画像形成装置において、
前記制御手段は、常時は、前記電流検出手段で検出した電流値と前記発熱体への最大供給可能電流値とにもとづいて、前記発熱体へ供給する最大供給可能電力比を算出し、算出した前記最大供給可能電力比の範囲内で前記発熱体に供給する電力比を制御し、算出した前記最大供給可能電力比が所定の値を超えて変化した場合には、前記最大供給可能電力比の変化が所定の値に達しなくなるまで、前記電流検出手段で検出した電流値にもとづいて算出した電力比により前記発熱体へ供給する電力を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記最大供給可能電力比が所定の値を超えて変化したか否かの判別は、前回の最大供給可能電力比と今回の最大供給可能電力比との比、または変化量によって行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記電流検出手段で検出された電流値にもとづいて算出した電力比Dt+1は、
Dt+1=(It−1/It)2×Dt ただし、It−1は前回前記電流検出手段で検出した電流値、Itは今回電流検出手段で検出した電流値、Dtは今回前記電流検出手段で電流検出した時の電力比
により算出した電力比であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記電流検出手段で検出された電流値にもとづいて算出した電力比D′t+1は、
D′t+1=(Δt/ΔI)2×D1 ただし、Δtは前回の電流検出手段での電流検出時から今回の電流検出手段での電流検出時までの時間、ΔIは今回電流検出手段で検出した電流値から前回前記電流検出手段で検出した電流値を引いた差の電流値、Dtは今回前記電流検出手段で電流検出した時の電力比
により算出された電力比であることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008180232A JP2010020080A (ja) | 2008-07-10 | 2008-07-10 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010020080A true JP2010020080A (ja) | 2010-01-28 |
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ID=41705050
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JP2008180232A Withdrawn JP2010020080A (ja) | 2008-07-10 | 2008-07-10 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2010020080A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014119477A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2017111279A (ja) * | 2015-12-16 | 2017-06-22 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 |
-
2008
- 2008-07-10 JP JP2008180232A patent/JP2010020080A/ja not_active Withdrawn
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