JP2006145672A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 商用電源の電力供給能力に応じてスタンバイ状態における予備加熱レベルを変更し、電力供給能力が高い場合においては定着手段の予備加熱を減少もしくはオフすることで、画像形成装置の省エネルギー化を図る。
【解決手段】 商用電源から供給される電力を利用して発熱する発熱体を内包し、トナー画像が形成された転写材にその発熱体の熱を加えることで前記トナー画像を前記転写材に定着させる定着手段を備えた画像形成装置において、スタンバイ状態において該定着手段を予備加熱するための複数の予備加熱レベルを有し、前記商用電源から供給される電力の状態に応じて前記予備加熱レベルを変更する、もしくは予備加熱をオフすることを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真プロセス等を利用した画像形成装置およびその制御方法に関する。
レーザビームプリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置には、記録媒体(記録紙やOHPシートなど)に形成されたトナー像を熱溶融させて定着させる定着器が設けられている。この定着器における加熱方式としてはいくつかのタイプがある。とりわけ、磁束により定着ローラに電流を誘導させ、そのジュール熱によって発熱させる電磁誘導加熱方式は、誘導電流の発生を利用することで直接定着ローラを発熱させることができ、ハロゲンランプを熱源として用いた熱ローラ方式の定着装置よりも高効率の定着プロセスを達成できる点で有利である(例えば、特許文献1を参照。)。
ところで、例えばA4サイズの定型紙を16枚/分の速度で印字可能とするようなカラー画像形成装置(A4機)においては近年、上記したような電磁誘導加熱方式の熱源に加え、熱容量の小さなベルト状定着部材を用いた定着器を使用することで、クイックスタートが可能な定着器を搭載したカラー画像形成装置が製品化されている。この様なクイックスタートタイプの定着器を用いることにより、待機時の定着温度調節(以下、「温度調節」を「温調」と略記することもある。)が不要で、プリント時にのみ加熱を行ういわゆる「オンデマンド定着」を実現することが可能となっている。
一方、A3サイズの定型紙まで印字可能とするようなカラー画像形成装置(A3機)においては、その印刷スピードに依存するものの、A4機と同様な構造を有するクイックスタートタイプの定着器を用いても、一般にA4機よりは定着器に求められる熱容量が大きいため、待機時に完全に定着器への加熱をオフしたのではプリント時において定着器の立ち上がりが給紙や画像形成の終了時間までに間に合わず、「オンデマンド定着」を行うのは困難であった。このため、A3機においては、待機時においても所定の時間間隔で電力を定着器に供給することで予備加熱を行う、いわゆる「スタンバイ温調」がなされている(例えば、特許文献2、3を参照)。
この予備加熱は、従来のハロゲンヒータ等を用いた加熱ローラタイプの定着器(クイックスタートではないタイプ)におけるスタンバイ時の温度調節とは意を異にするものである。すなわち、従来の加熱ローラタイプの定着器においては、定着器の温度立ち上がりに数分間を要するため、一度立ち上げた後は、スタンバイ時においてもプリント時と同程度の温度に加熱ローラの温度を保ち続ける必要が有ったのに対し、クイックスタートタイプの定着器においては、スタンバイ時の予備加熱レベルはプリント時に比較して十分に低いものであり、スタンバイ時の消費エネルギーは遥かに小さく抑えることが出来る。しかし、スタンバイ時に完全に定着器をオフする(即ち、スタンバイ時の消費エネルギーがゼロ)「オンデマンド定着」に比較すると、余分なエネルギー消費となる。以上の内容について、電磁誘導方式の定着器に関し、以下に更に詳しく説明を行う。
図17は、従来の電磁誘導加熱方式の定着器を用いたカラー画像形成装置(A3機)において、定着器の冷えた状態からプリント可能状態の温度(例えば180℃)に達するまでの立ち上がり時間とその時に定着器のヒータに供給した電力(定着電力)との関係を示している。同図において、供給可能な定着電力が約900Wであるとすると、プリント可能状態の温度(プリント温度)に達するまでの立ち上がり時間は30sec(点Wa)となっている。この時間は一般的に用いられるハロゲンヒータを用いた定着器に比べて極めて短時間である。しかしながら、紙の搬送時間等を考慮すると、プリント開始から一枚目の画像形成済みの紙が排紙部に排出されるまでの時間(ファーストプリントアウトタイム)は30secよりも遅くなりユーザを待たせてしまう。このため、ファーストプリントアウトタイムを短縮するために、待機時においても所定の時間間隔で電力を定着器に供給することで予備加熱を行う。このスタンバイ温調を実施することにより、プリントジョブを開始してから画像形成可能な所定の定着温度に早く到達させるようにしている。
電磁誘導加熱方式におけるこのようなスタンバイ温調時の消費電力は、ハロゲンヒータを用いた定着方式と比較するとスタンバイ温調時の温度を低く設定することができるため、小さな電力消費に抑えることが可能であるものの、オンデマンド定着方式と比較する場合には余分な電力(スタンバイ温調時の電力)が必要であることには変わりない。
ところで、これら機器の消費する電力の上限の一つの目安としては、商用電源で供給可能な最大電流がある。例えば、電圧100Vの商用電源について、15Aの最大供給電流が規定されている場合には、その電力の上限は1500W(=100V×15A)となる。画像形成装置本体においては、装置の最大電流が商用電源の最大電流を超えないように設計するのが通常である。一般に、プリンタがA3サイズとなったり、高速化すると、定着以外の本体駆動部分の消費エネルギーが増大し、定着器の使用可能なエネルギーは減少する。一方で定着器自体も大型化して熱容量が増加するため、定着器の立ち上げにはより大きなエネルギーが必要となり、益々高速立ち上げが困難となる。これがカラープリンタにおいて、A4機に比べてA3機のオンデマンド化が困難な理由の一つである。
一方、図17の特性の画像形成装置において、定着器のヒータへの供給電力を約200W増加させることが可能であれば、定着器に1100W投入することができプリント温度に達するまでの時間は約15sec(図中の点Wb)となる。このため、この画像形成装置が目標とするファーストプリントアウトタイムが、仮に20sec程度であれば、(画像形成装置の構成、紙搬送経路や搬送速度等に依存するものの、)スタンバイ温調が不要なオンデマンド定着を実現することも可能である。
特開平8−220912号公報 特開2002−056960号公報 特開2002−231428号公報
しかしながら最近では、画像形成装置の技術向上に伴い、これまで中速機(中級機)のカテゴリの画像形成装置が小型化、低価格化されながらも高速化され、一昔前の高速機の速度に達してきている。それに伴って、省エネルギー化、ファーストプリントアウトタイム短縮等の付加価値がこれまで以上に市場から求められるようになってきている。
このような背景を考慮すると、高効率な電磁誘導加熱方式の定着器を用いたとしても、従来A4機において実現可能であったオンデマンド定着では市場の要求に応えることが難しくなってきている。
また、A3機において従来行ってきたスタンバイ温調は、上記したように、必要最小限度の電力とはいえ待機時においても定着器に電力を投入していることになるため、このスタンバイ温調が、画像形成装置の待機時における消費電力の軽減が困難である要因の一つでもあった。
かといって、スタンバイ時の省エネルギー化を重視してこのスタンバイ温調制御を実施しないことにすると、プリント開始から画像形成可能な所定の定着温度に達するまでの時間が長くかかるため、結果として、ファーストプリントアウトタイムが遅くなってしまうという問題に直面することになる。つまり、待機時における省エネルギー化とファーストプリントアウトタイムの短縮とはトレードオフの関係にある。
この様に、使用可能な最大電力の制限から、機種によってはオンデマンド化が困難な状況にある。一方で、商用電源としては、日本国内ではAC電源電圧100Vが主流であるものの、米国では120V、欧州では220Vが定格電圧となっており、特に欧州における電力の上限は2200W(=220V×10A)となる。しかしながら、従来の装置においては、同一の装置を電源事情の異なる各国で用いた場合、定着装置の消費電力は電源事情によらずほぼ同じ値に設計するのが一般的であり、結果的に使用できる電力の上限は最も低い地域にならうこととなっていた。この様に、従来の装置では、地域によってはより大きな「使用可能な電力」が存在するにも関わらず、様々な広い地域での販売を同時にカバーする必要性から、地域ごとの電力事情に合わせて定着器の能力をフルに発揮させる様な柔軟な対応は困難であった。この結果、省エネルギー化のための1つのチャンスが失われていた。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたものであって、商用電源の電力供給能力に応じてスタンバイ状態における予備加熱レベルを変更し、電力供給能力が高い場合においては定着手段の予備加熱を減少もしくはオフすることで、画像形成装置の省エネルギー化を図ることが可能な画像形成装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、その第一の発明によれば、
商用電源から供給される電力を利用して発熱する発熱体を内包し、トナー画像が形成された転写材にその発熱体の熱を加えることで前記トナー画像を前記転写材に定着させる定着手段を備えた画像形成装置において、スタンバイ状態において該定着手段を予備加熱するための複数の予備加熱レベルを有し、前記商用電源から供給される電力の状態に応じて前記予備加熱レベルを変更する、もしくは予備加熱をオフすることにより、定着手段のスタンバイ状態における省エネルギー化を図るようにしたものである。
本発明によれば、商用電源の電力供給能力に応じてスタンバイ状態における予備加熱レベルを変更し、電力供給能力が高い場合においては定着手段の予備加熱を減少もしくはオフすることで、画像形成装置の省エネルギー化を図ることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下では本発明の一実施形態としてレーザビームプリンタを例にとって説明する。ただし、本発明はレーザビームプリンタに限定されるものではなく、電子写真プロセスを使用した画像形成装置全般に適用することができる。
[第1の実施形態]
<レーザビームプリンタ100の概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係るレーザビームプリンタ100の概略構成を示す図である。このレーザビームプリンタ100は、黒(Bk)画像,イエロー(Y)画像,マゼンタ(M)画像,シアン(C)画像の各色ごとに画像形成部を設けているいわゆるタンデムタイプのプリンタである。
それぞれの画像形成部は、感光ドラム18、感光ドラム18を一様に帯電する一次帯電器16、感光ドラム18上に潜像を形成するスキャナユニット11、潜像を現像して可視像とする現像器14、可視像を転写紙に転写する転写器19、感光ドラム18の残留トナーを除去するクリーニング装置15等で構成される。
ここでスキャナユニット11の構成について説明しておく。図2は、スキャナユニット11の構成を示す図である。パーソナルコンピュータ等の図示しない外部機器からの画像形成指示があると、レーザビームプリンタ100内のコントローラ(図示せず)において、画像情報が露光手段であるレーザビームをオン/オフするための画像信号(VDO信号)101に変換される。この画像信号(VDO信号)101は、スキャナユニット11内のレーザユニット102に入力される。103は、レーザユニット102によりオン/オフ変調されたレーザビームである。104は、回転多面鏡(ポリゴンミラー)105を定常回転させるスキャナモータである。106は、ポリゴンミラー105によって変更されたレーザビーム107を被走査面である感光ドラム18上に焦点を結ばせる結像レンズである。
この構成により、画像信号101により変調されたレーザビーム103が感光ドラム18上を水平走査(主走査方向への走査)し、感光ドラム18上に潜像が形成される。
109はビーム検出口で、スリット状の入射口よりビームを取り入れる。この入射口より入ったレーザビームは、光ファイバ110内を通って光電変換素子111に導かれる。光電変換素子111により電気信号に変換されたレーザビームは、増幅回路(図示しない)により増幅された後、水平同期信号となる。
説明を図1に戻す。カセット22から給紙される記録媒体としての転写紙は、画像形成部とタイミングをとるために、レジストローラ21で待機する。
また、レジストローラ21の近傍には、給紙された転写紙の先端を検知するためのレジセンサ24が設けてある。画像形成部を制御する画像形成制御部(図示せず)はレジセンサ24の検出結果により、紙の先端がレジストローラ21に到達したタイミングを検知し、1色目(図の例ではイエロー色)の像を、像担持体である感光ドラム18a上に形成するとともに、定着器23のヒータ(図示しない)温度が所定の温度になるよう制御する。
29は吸着ローラであり、このローラの軸に吸着バイアスを印可し、転写紙を転写ベルト20上に静電的に吸着させる。
レジストローラ21で待機した転写紙は、レジセンサ24の検出結果と像形成プロセスとのタイミングをとって、各色画像形成部を貫通するように配置された転写ベルト20上を搬送されるとともに、転写器19aにより1色目の画像が転写紙上に転写される。
同様に、2色目(図の例ではマゼンタ)の像は、レジセンサ24の検出結果と、2色目像形成プロセスとのタイミングをとって、転写ベルト20上を搬送される転写紙上の、1色目の像の上に重畳転写される。以降同様に、3色目(図の例ではシアン)の像,4色目(図の例では黒色)の像が、各像形成プロセスとのタイミングを取って、転写紙上に順次重畳転写される。
そして、トナー画像が転写された転写紙は定着器23へと搬送され、その転写紙が定着器23におけるニップ部N(詳細は後述する)を通過することにより、トナーが加圧、過熱されて転写紙に溶融定着される。定着器23を通過した転写紙は機外に排紙されフルカラーの画像形成が終了する。
<定着器23の構成>
本実施形態における定着器23では、ハロゲンランプを熱源として用いた熱ローラ方式よりも高効率な、電磁誘導加熱方式を採用する。ここでは図4〜6を参照して定着器23の構造例を説明する。図4は定着器23の要部の横断面構造を示す構成図、図5は定着器23の要部の正面構造を示す構成図、図6は定着器23を構成する定着ベルトガイド部材を示す斜視図である。
501は電磁誘導発熱層(導電体層、磁性体層、抵抗体層)を有する電磁誘導発熱性の回転体としての円筒状の定着ベルトである。この定着ベルト501の具体的な構造例については後述する。
516aは横断面略半円弧状樋型のベルトガイド部材であり、円筒状の定着ベルト501はこのベルトガイド部材516aの外側にルーズに外嵌させてある。ベルトガイド部材516aは基本的に、(1)後述する加圧ローラ530との圧接により形成される定着ニップ部Nへの加圧、(2)磁場発生手段としての励磁コイル506および磁性コア505の支持、(3)定着ベルト501の支持、および、(4)定着ベルト501の回転時の搬送安定性の確保、の役目を果たす。これらの役目を果たすため、ベルトガイド部材516aには、高い荷重に耐えられ、絶縁性に優れ耐熱性のよい材質のものを使用することが望ましい。例えば、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂、LCP樹脂などを選択するとよい。
ベルトガイド部材516aは、磁場発生手段としての磁性コア(芯材505a,505b,505cによりT字型に構成される)と励磁コイル506を内側に保持している。また、ベルトガイド部材516aには、図4および図6に示すように紙面垂直方向長手の良熱伝導部材(例えばアルミニウム材)540がニップ部Nの加圧ローラ530との対向面側で、定着ベルト501の内側に配設してある。良熱伝導部材540は、長手方向の温度分布を均一にする効果がある。
図5に示されるフランジ部材523a・523bは、ベルトガイド部材516aのアセンブリの左右両端部に外嵌し、その左右位置を固定しつつ回転自在に取り付け、定着ベルト501の回転時にその定着ベルト501の端部を受けて定着ベルト501のベルトガイド部材516a長手方向に沿う寄り移動を規制する役目をする。
530は加圧部材としての弾性加圧ローラであり、定着ベルト501を挟ませてベルトガイド部材516aの下面と所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成させて相互圧接させてある。ここで、上記磁性コア505は、定着ニップ部Nに対応位置させて配設してある。加圧ローラ530は、芯金530aと、芯金530a周りに同心一体にローラ状に形成被覆させた、シリコンゴム、フッ素、フッ素樹脂などの耐熱性・弾性材層530bとで構成されており、芯金530aの両端部を装置の不図示のシャーシ側板金間に回転自在に軸受け保持させて配設してある。加圧用剛性ステー510の両端部と装置シャーシ側のバネ受け部材529a・529bとの間にそれぞれ加圧バネ525a・525bを縮設することで、加圧用剛性ステー510に押し下げ力を作用させている。これにより、ベルトガイド部材516aの下面と加圧ローラ530の上面とが定着ベルト501を挟んで圧接して所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
加圧ローラ530は、駆動モータMにより矢示の反時計方向に回転駆動される。この回転駆動による加圧ローラ530と定着ベルト501の外面との摩擦力によって定着ベルト501に回転力が作用する。これにより、定着ベルト501は、その内面が定着ニップ部Nにおいてベルトガイド部材516aの下面に密着して摺動しながら、矢示の時計方向に加圧ローラ530の回転周速度に略対応した周速度をもってベルトガイド部材516aの外回りを回転する(加圧ローラ駆動方式)。また、図6に示すように、ベルトガイド部材516aの周面に、その長手に沿い所定の間隔を置いて凸リブ部516eを形成具備させ、ベルトガイド部材516aの周面と定着ベルト501の内面との接触摺動抵抗を低減させて定着ベルト501の回転負荷を少なくしている。
励磁コイル506は、コイル(線輪)を構成させる導線(電線)として一本ずつがそれぞれ絶縁被覆された銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、これを複数回巻いて励磁コイル506を形成している。絶縁被覆は定着ベルト501の発熱による熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよい。例えば、アミドイミドやポリイミドなどの被覆を用いるとよい。励磁コイル506は外部から圧力を加えて密集度を向上させてもよい。
励磁コイル506の形状は、図4に示すように、発熱層の曲面に沿うようにしている。本実施形態では励磁コイル506は11ターンとし、定着ベルト501の発熱層と励磁コイル506との間の距離は略2mmになるように設定した。
磁性コア505a・505b・505c及び励磁コイル506と定着ベルト501の発熱層の間の距離はできる限り近付けた方が磁束の吸収効率が高い。この距離が5mmを超えるとこの効率が著しく低下するため5mm以内にするのがよい。また、5mm以内であれば定着ベルト501の発熱層と励磁コイル506の距離が一定である必要はない。励磁コイル506の励磁コイル保持部材としてのベルトガイド部材516aからの引出線、すなわち506a・506b(図6)については、束線の外側に絶縁被覆を施している。
励磁コイル506は、後述する定着制御回路(励磁回路)から供給される交番電流によって交番磁束を発生する。図7は交番磁束の発生の様子を模式的に表した図である。磁束Cは発生した交番磁束の一部を表す。磁性コア505a・505b・505cに導かれた交番磁束Cは、磁性コア505a・505cと、磁性コア505a・505bにより、図4のSa,Sbの領域に集中的に分布し、定着ベルト501の電磁誘導発熱層1に過電流を発生させる。この過電流は、電磁誘導発熱層1の固有抵抗によって電磁誘導発熱層1にジュール熱(過電流損)を発生させる。ここでの発熱量Qは、電磁誘導発熱層1を通る磁束の密度によって決まり、図7の右側のグラフのような分布を示す。図7の右側のグラフは、縦軸が磁性コア505aの中心を0とした角度θで表した定着ベルト501における円周方向の位置を示し、横軸が定着ベルト501の電磁誘導発熱層1での発熱量Qを示す。ここで、発熱域H(図4のSa,Sbの領域に対応する)は、最大発熱量をQとした場合、発熱量がQ/e以上の領域と定義する。これは、定着に必要な発熱量が得られる量である。
定着ニップ部Nの温度は、温度センサ405,406を含む温調系により励磁コイル506に対する電流供給が制御されることで所定の温度が維持されるように温調される。図4〜図6に示される温度センサ405は例えば、定着ベルト501の温度を検知するサーミスタなどで構成され、本実施形態においては温度センサ405で測定した定着ベルト501の温度情報を基に定着ニップ部Nの温度を制御するようにしている。
図8は定着ベルト501の層構成を示す図である。定着ベルト501は、同図に示すように、定着ベルト501は、基層となる電磁誘導発熱性の金属ベルト等で構成された発熱層501Aと、その外面に積層した弾性層501Bと、その外面に積層した離型層501Cとの複合構造となっている。発熱層501Aと弾性層501Bとの間の接着、弾性層501Bと離型層501Cとの間の接着のため、各層間にプライマ層を設けてもよい。略円筒形状である定着ベルト501において発熱層501Aが内面側であり、離型層501Cが外面側である。上述したように、発熱層501Aに交番磁束が作用することで発熱層501Aに過電流が発生して発熱層501Aが発熱する。その熱が弾性層501B・離型層501Cを介して定着ベルト501を加熱し、定着ニップ部Nに通紙される被加熱材としての被記録材Pを加熱してトナー画像の加熱定着がなされる。
本実施形態における定着器23の構造は概ね上記のとおりであるが、その動作の概略は次のとおりである。加圧ローラ530が回転駆動され、それに伴って円筒状の定着ベルト501がベルトガイド部材516aの外回りを回転し、励磁回路から励磁コイル506への給電により上記のように定着ベルト501の電磁誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された状態となる。この状態で、図1の転写ベルト20により搬送された未定着トナー画像tが形成された転写紙が定着ニップ部Nの定着ベルト501と加圧ローラ530との間に画像面が上向き、即ち、定着ベルト501面に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が定着ベルト501の外面に密着して定着ベルト501と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この定着ニップ部Nを定着ベルト501と一緒に転写紙が挟持搬送されていく過程において、電磁誘導発熱で加熱された定着ベルト501により転写紙上の未定着トナー画像tが加熱定着される。転写紙は、定着ニップ部Nを通過すると、回転中の定着ベルト501の外面から分離して排出搬送されていく。
なお、本実施形態ではトナーtに低軟化物質を含有させたトナーを使用したため、定着器23にオフセット防止のためのオイル塗布機構を設けていないが、低軟化物質を含有させていないトナーを使用した場合にはオイル塗布機構を設けてもよい。また、低軟化物質を含有させたトナーを使用した場合にもオイル塗布や冷却分離を行ってもよい。
<定着制御回路330の構成>
まず、図4の定着器23の構成図を参照されたい。本実施形態では、同図に示すように、定着ベルト501の発熱域Sa(図7の発熱域Hに対応する)に対向する位置に温度検知素子としてのサーモスイッチ502を非接触で配設している。定着制御回路330は、例えば暴走時の励磁コイル506への給電を遮断すべく、このサーモスイッチ502の動作に応じて励磁コイル506への給電を制御する。ここではサーモスイッチ502のOFF動作温度を220℃に設定した。また、サーモスイッチ502と定着ベルト501との間の距離は略2mmとした。これにより、定着ベルト501にサーモスイッチ502の接触による傷が付くことがなく、耐久による定着画像の劣化を防止することができる。
なお、この温度検知素子としては、サーモスイッチ502の代わりに温度ヒューズ等を用いてもよい。
図3は、本実施形態における定着制御回路330の構成を示すブロック図である。この定着制御回路330は、サーモスイッチ502を+24VDC電源及びリレースイッチ303に直列に接続し、サーモスイッチ502が切れるとリレースイッチ303への給電が遮断されリレースイッチ303が動作し、定着制御回路330への給電が遮断されることにより励磁コイル506への給電を遮断する、という構成をとっている。
図3に示した定着制御回路330の構成をその動作と共に詳述すると、整流回路304は、交流入力から両波整流を行うブリッジ整流回路と高周波フィルタを行うコンデンサで構成されている。第1および第2のスイッチ素子308,307はそれぞれ電流のスイッチングを行う。カレントトランス(CT)311は、第1および第2のスイッチ素子308,307でスイッチングされたスイッチング電流を検出するトランスである。
先述したとおり、定着器23には、励磁コイル506、温度検出サーミスタ405(定着ベルト501の略中央部に設置され、温度をTHaに制御することを目的とする)、同406(定着ベルト501の略端部に設置され、端部がTHbを超えない様に監視し、必要に応じて定着ベルト501への通電を遮断、もしくはプリント間隔を伸ばす等の処置を行う)、過昇温を検出するサーモスイッチ502が設けられている。
ゲートトランス306,305をそれぞれ介して第1および第2のスイッチ素子308,307を駆動するドライバ回路315は、カレントトランス311の出力電圧をフィルタリングするフィルタ325、発振回路328、コンパレータ等の比較器327、326で示される基準電圧Vs、クロック生成部329で構成される。クロック生成部329では、温調制御を行うためのクロックを生成するとともに、定着ベルト501と加圧ローラ530との相互圧接部の検出温度が規定温度を超過した場合に、画像形成制御回路316からの信号により励磁コイル506への駆動パルスを停止し、定着器23への電力供給を停止する制御を行っている。
画像形成制御回路316は、定着器23に設けられているサーミスタ405の温度検出値に基づき、目標温度と比較しながら制御量をコントロールする。ドライバ回路315は、画像形成制御回路316からの制御信号を受けて、ゲートトランス305,306へのスイッチングクロックを生成し、高周波インバータ装置の制御形態に相応しい制御を行う。
第1および第2のスイッチ素子308,307としては、パワー用電力スイッチ素子が最適であり、FETもしくはIGBT(+逆導通ダイオード)により構成されている。第1および第2のスイッチ素子308,307は共振電流を制御するため、定常時の損失及びスイッチ損失が小さいもので、なおかつ高耐圧、大電流タイプのものがよい。
電源ライン入力端子301から交流入力電源を受け、リレースイッチ303を介して整流回路304に交流電源が印加されると、この整流回路304の両波整流ダイオードにより脈動化直流電圧が生成される。その後、第2のスイッチ素子307がスイッチングを行うようにゲートトランス305をドライブすることにより、励磁コイル506と共振コンデンサ309で構成された共振回路に交流パルス電圧が印加される。この結果、第1のスイッチ素子308の導通時には励磁コイル506に脈動化直流電圧が印加され、励磁コイル506のインダクタンスと抵抗により定まる電流が流れ始める。ゲート信号に従って第1のスイッチ素子308がターンオフすると、励磁コイル506は電流を流し続けようとするため、励磁コイル506の両端に共振コンデンサ309と励磁コイル506により定まる共振回路の尖鋭度Qによりフライバック電圧と呼ばれる高電圧が発生する。この電圧は電源電圧を中心に振動し、そのままオフ状態を保っておくと電源電圧に収束する。
フライバック電圧のリンギングが大きく、第1のスイッチ素子308のコイル側端子の電圧が負になる期間は逆導通ダイオードがターンオフし、電流が励磁コイル506に流入する。この期間中、励磁コイル506と第1のスイッチ素子308の接点は0Vにクランプされることになる。このような期間に第1のスイッチ素子308をオンすれば、第1のスイッチ素子308は電圧を背負うことなくターンオン可能なことが一般に知られており、ZVS(Zero Voltage Switching)と呼ばれている。このような駆動方法により第1のスイッチ素子308のスイッチングに伴う損失を最小とすることができ、効率の良い、ノイズの少ないスイッチングが可能になる。
励磁コイル506への投入電力は、第1のスイッチ素子308のオン時間+オフ時間の合計に対するオン時間のデューテイで決まる。このため、画像形成制御回路316からの制御信号331により、オフ時間を固定とし、オン時間をサーミスタ405の検出温度に応じて可変とする制御を行っている。但し、オン時間を大きくしすぎると、励磁コイル506への投入電力が電源301からの供給電力を上回ってしまう危険があるため、次に述べる電流検出を行って、ハード的にオン時間の上限値を規制している。
次に、図3のカレントトランス311を用いた励磁コイル506の電流の検出について説明する。検出波形の一例を図9に示す。カレントトランス311は、第1のスイッチ素子308のエミッタ(FETの場合はドレイン)から整流回路304のマイナス端子及び整流回路304の後段のフィルタコンデンサ(図示略)へ流れる電流を検出すべく構成されている。1:nの巻線を有するカレントトランス311の1ターン側にパワー側の電流を流し、nターン側に設けた検出抵抗により電圧情報として検出する。スイッチング電流波形は図9のように、スイッチング周波数(20k〜500kHz)に対応した鋸歯状波を示しており、その電流ピーク値の包絡線は商用周波数(例えば50Hz)の正弦波を全波整流した形となっている。カレントトランス311で検出した検出電流はフィルタ325においてピークホールド整流される。フィルタ325でフィルタリングされた電流検出(電圧)値は比較器327の―入力端子へ、所定の基準電圧Vs326は比較器327の+入力端子へそれぞれ送信され、比較器327により双方の値を比較する。比較器327は、電流検出値が基準電圧Vs326よりも大きい場合には、基準電圧Vs326に対応する電流以上に大きなスイッチング(ピーク)電流が流れないように、ローレベルをクロック生成部329へ出力する。したがって、クロック生成部329からゲートトランス305,306へ送信されるクロックのオン時間が、パルスバイパルスで制限されスイッチング(ピーク)電流が制限される。
図10は、図9に示したAの時間範囲について拡大表示したものである。この例では、第1のスイッチング素子308を駆動するパルスのオン時間がtonaの場合、流れるスイッチング電流の検出電圧のピーク値は、所定電圧Vsに達していない。一方、定着器23への投入電力が増加した場合等において、オン時間がtonbとなった場合、この例では、流れるスイッチング電流の検出電圧のピーク値は、所定電圧Vsに達している。このため、クロック生成部329は、比較器327からの出力によりオン時間がtonbよりも長くならないように制限をかけている。つまり、スイッチング電流のピーク値を所定値に抑えることで、定着器23に投入される電力の最大電力を制限をするリミッタ動作を行う構成となっている。大電流が流れる場合等、異常電流検出時はこのような保護を行っている。
次に、定着器23に投入される最大電力(初期電力)の電圧依存性について説明する。電流制御を全く行わない系においては、ACライン電圧に対し出力電力はACライン電圧の2乗で変動していくことになる。これに対し、電流検出によりリミットをかける本構成によれば、出力電力を入力電圧に線形依存するようにすることができる。
このような回路を構成し、実験を行った結果を図11に示す。図11の「制御無し領域」は、電流制御を行わない場合の実験結果であり、入力電圧の2乗で電力変化がみられ、電源電圧による電力依存性が大きい。一方、「ピーク一定制御領域」は、レーザビームプリンタ100に用いられる電圧を含む入力電圧範囲内において、検出したピーク電流が一定になるよう制御した場合の実験結果である。図より、電源電圧による電力変動が少ないことを示している。つまり、検出したピーク電流に基づいて電力制御回路の最大出力値を制御することにより、ACライン電流検出結果により電力制御幅の最大値(最大投入可能電力)を制御し、最大供給可能な電力がACライン電圧の変動の影響を受けにくくなるよう制御している。
電流を検出し電力を制御するということから、定着器23の励磁コイル506に電流を流す時間、即ち第1のスイッチ素子308のオンしている時間の最大値はACラインを流れる電流と供給可能な電力により定め、画像形成制御回路316からの制御信号332はその時間を超えない範囲となっている。また、最小時間についても規定する構成をとってもよい。
<予備加熱モード>
プリント時の定着ベルト501の温度は、前述の様にサーミスタ405によりTHaに制御される。本実施例では、THaは180℃程度に設定される。ここで、オンデマンド定着が可能な定着装置においては、プリント命令後、未定着画像が定着器に到達するまでに、定着ベルト501を室温からTHaまで昇温させることになる。
これに対し、定着温度の立ち上がり速度が十分でなく、オンデマンド定着に至らない定着装置においては、スタンバイ時において(プリント命令後、要旨が給紙されてから定着器に到達する前に定着ベルト501の温度がTHaとなる様に)定着ベルト501があらかじめ所定温度に予熱しておく必要が有る。
具体的には、オンデマンドでない定着装置においては、スタンバイ時において定着ベルト501を所定温度THa’(一例として120℃程度)に温調を行う予備加熱が必要となる。定着ベルト501に対するスタンバイ状態での予備加熱は、定着ベルト501が停止状態で行うことで十分効果が有るが、熱の均一化や定着ベルト501の変形防止の観点から、スタンバイ中の予熱状態において、定着ベルト501を所定のタイミングで間欠的に回転させても良い。
いずれにしても、プリント時における、定着ベルト501を回転させた状態で行う温度制御に比較して、停止状態で行うスタンバイ時の予備加熱は消費エネルギーは遥かに少なくて済む。
本実施例の様なベルトタイプの定着装置に関する予備加熱については、前記先行技術文献の特許文献1に記載されており、特に定着器の昇温状態に応じて予備加熱の温度を複数レベルに変更可能な技術に関して詳述されている。
従来装置では、このスタンバイ時における温度調節の目標値を、使用する電源電圧の大きさに関わらず所定の値に設定していた。このため、従来装置では、常に定着器の立ち上げに最も不利な電力事情である、AC100V入力時に合わせてTHa’の値を設定していた。
しかしながら、商用電源としてAC100V(15A)系を用いる日本においては、使用可能な総電力が1500Wであるのに対し、120V(13.2A)(但し、最大電流値としてUL1950.1.6項 12A×1.1=13.2A を使用)系を用いるUSAでは総電力1584Wであり、更に、220V(10A)系の欧州では総電力2200W程度と大きいため、定着器への投入電力を大きくすることが可能である。具体的には、プリント開始時において、定着器の加熱以外に電力が必要なプリンタ本体の負荷(例えば、モータ類の駆動や、コントローラ類の消費電力等)が消費する総電力は600W程度であるから、日本国内においては定着器の温度立ち上げに 1500W−600W=900W の電力が投入可能であるのに対し、USAでは980Wの電力が投入可能となり、更に、欧州では最大で1600Wもの大電力が投入可能となる。一方、定着器がプリント開始から用紙が定着器に至るまでの間に定着可能温度となるために必要な立ち上げ時間を15秒以下とした場合、スタンバイ時において定着器に必要な予熱の温度は、電源投入後の最初のプリント時を想定すると、図12に示す様に、プリント開始時の投入電力が大きくなる程スタンバイ時の予熱温度は低くて良いことが判る。
本実施例では、この結果に基いて商用電源が100V入力時はスタンバイ時の予熱温調温度THa’=150℃、に設定し、一方、120V入力時はTHa’=80℃、に設定、220V入力時は予備加熱をオフする、という様に、スタンバイ時の温調温度を商用電源の使用可能電力に合わせて変更することを行った。
商用電源(ACコンセント)からの入力電圧を検出するため、本実施例では図3のAC電圧モニター333を用い、電圧値をモニターした。そして、この検出結果に応じて、スタンバイ時のサーミスタ405による温調の目標値を画像形成制御回路316内に複数設定して切り換える、或いは必要に応じてドライバ回路315により、負荷(励磁コイル506)への電力供給を遮断する(遮断の一つの方法として、THa’を室温以下に設定することで、予熱電力をオフすることが出来る)という方法により予備加熱レベルを切り換える様にした。
このとき、同時に定着器への投入電力の上限値を変更する必要が有る。このため、AC電圧モニター333の検出結果に応じてドライバ回路315の比較電圧レベルVsも同時に変更する様にした。即ち、AC入力電圧検出値から推定される使用可能な電力がより大きいケースでは、これに見合った値にVsを変更することで、CT311で検出されるスィッチング電流のピーク値が大きな値を取れる様になり、この結果前述の図10におけるtonbをより大きな値とすることが出来、最終的には負荷(励磁コイル506)に供給する最大電力を、より大きな値で安定供給することが出来る。これにより、予備加熱温度を最適化するとともに、プリント開始時における定着器の立ち上げ時の最大電力を、電源事情に従って最適な値に変更することが可能となる。
本実施例の具体的効果としては、例えば商用電源としてAC100V(15A)系を用いる日本においては、定着スタンバイ時における定着器の予熱のための消費電力が40W必要であるのに対し、120V(13.2A)系のUSAでは、スタンバイ時における定着器の予熱のための消費電力は20W程度に減じることが出来た。更に、220V(10A)系の欧州では投入可能電力がオンデマンドのために必要な1100Wを上回っているため、予熱はゼロとすることが出来た。この様に、本発明を用いることで、電源事情の異なる地域において、その場所に応じてプリンタが最も省エネルギー状態となる様に、スタンバイ時の定着器の予熱に用いる電力を調節(又はオフ)することが可能となった。
なお、先に述べた特許文献3に開示されている様に、定着器自体の昇温状態を検出してスタンバイ状態における予備加熱の温度制御目標値を切り換えることで、一層の省エネルギー化を図ることが可能である。一例として、商用電源がAC100V(15A)系の場合は、プリンタ立ち上げ直後の第1予熱温度を150℃、定着器がある程度温まった後の第2予熱温度を110℃とし、商用電源がAC120V(13.2A)系では第1予熱温度を80℃、第2予熱温度を60℃とする(AC220V(10A)系においてはオンデマンドを達成しているので予備加熱は不要)ことで、良好な結果が得られた。なお、定着器の昇温状態を検出する方法としては、ここでは詳しい説明を省略するが、例えば図1の定着器23近傍に温度計(不図示)を設けたり、あるいはタイマーを用いてスタンバイやプリントの時間を測定することで推測しても良く、また、予備加熱温調時の制御状況に応じて定着器の昇温状態を判断しても良い(予備加熱温調時の制御状況に応じて定着器の昇温状態を判断する方法に関しては、特許文献3を参照)。
[第2の実施形態]
上述の各実施形態では、電磁誘導加熱方式の定着器23を使用したが、その他の方式の定着器を使用することも可能である。本実施形態では、セラミック面状発熱ヒータ方式の定着器について説明する。
図13は、本実施形態におけるセラミック面状発熱ヒータ方式の定着器600の横断面構造を示す図である。
610はステーであり、このステー610はセラミックヒータ640を露呈させて支持した横断面U字状の本体部611と該本体部611を対向する加圧ローラ620側へ加圧する加圧部613とで構成されている。ここで、セラミック面状発熱ヒータは、発熱体が後述のニップ部と反対側であっても、発熱体がニップ部側であっても構わない。614はステー610に外嵌させてある横断面円形の耐熱性フィルム(以下、「フィルム」と略称する)である。
加圧ローラ620は、セラミックヒータ640との間にフィルム614を挟んで圧接ニップ部(定着ニップ部)Nを形成し、且つフィルム614を回転駆動させるフィルム外面接触駆動手段として作用する。このフィルム駆動ローラ兼加圧ローラ620は芯金620aとシリコンゴム等よりなる弾性体層620bと最外層の離型層620cよりなり、不図示の軸受け手段・付勢手段により所定の押圧力をもってフィルム614を挟ませてセラミックヒータ640の表面に圧接させて配設してある。この加圧ローラ620はモータMによる回転駆動により、この加圧ローラ620とフィルム614の外面との摩擦力で該フィルムに搬送力を付与する。
図14は、セラミック面状発熱ヒータ640の具体的な構造例を示す図である。図14(a)はセラミック面状発熱ヒータ640の断面図であり、図14(b)は発熱体601が形成されている面を示している。
セラミック面状発熱ヒータ640はSiC、AlN、Al等のセラミックス系の絶縁基板607と絶縁基板607面上にペースト印刷等で形成されている発熱体601と、発熱体保護しているガラス等の保護層606から構成されている。保護層606上には、セラミック面状発熱ヒータ640の温度を検出する温度検出素子としてのサーミスタ605および過昇温を防止する手段として例えば温度ヒューズ602が配置されている。サーミスタ605は発熱体601に対して絶縁距離を確保できるように絶縁耐圧を有する絶縁物を介して配置されている。もっとも、過昇温を防止する手段としては温度ヒューズの他にサーモスイッチ等を使用してもよい。
発熱体601は、電力が供給されると発熱する部分と、その発熱部分に接続した導電部603と、コネクタを介して電力が供給される電極部604とから構成され、発熱部601は通紙可能な最大の記録紙幅LFとほぼ同じ長さとしている。2つの電極604のうち1つへは、交流電源のHOT側端子が温度ヒューズ602を介して接続されている。電極部604は発熱体601を制御するトライアック639に接続され、交流電源のNEUTRAL端子に接続される。
図15は、本実施形態における定着制御回路630の構成を示す図である。この定着制御回路630はセラミック面状発熱ヒータ方式によるものであるが、図3では定着制御回路330と置き換えることができるものである。
本実施形態におけるレーザビームプリンタ100は、商用電源301をACフィルタ(図示せず)を介してセラミック面状発熱ヒータ640の発熱体601へ供給することによりセラミック面状発熱ヒータ640の発熱体601を発熱させる。この発熱体601への電力供給は、トライアック639によって通電・遮断が制御される。抵抗631,632はトライアック639のためのバイアス抵抗であり、フォトトライアックカプラ633は一次、二次間を隔離するためのデバイスである。フォトトライアックカプラ633の発光ダイオードに通電することにより、トライアック639をオンする。抵抗634はフォトトライアックの電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ635によりオン/オフする。トランジスタ635はドライバ回路650および抵抗636を介して画像形成制御回路316から送られるON信号に従って動作する。ドライバ回路650は、電流実効値検出回路652、発振回路655、コンパレータ等の比較器653、654で示される基準電圧Vs、クロック生成部651で構成される。
また、ACフィルタ(図示せず)を介して、交流電源は、ゼロクロス検出回路618に入力される。ゼロクロス検出回路618では、商用電源301があるしきい値以下の電圧になっていることをクロック生成部651に対してパルス信号により報知する。以下、クロック生成部651に送信されるこの信号をZEROX信号と呼ぶ。クロック生成部651はZEROX信号のパルスのエッジを検知する。
サーミスタ605によって検出される温度は、抵抗637とサーミスタ605との分圧として検出され、画像形成制御回路316にTH信号としてA/D入力される。セラミック面状発熱ヒータ640の温度は、TH信号として画像形成制御回路316において監視され、画像形成制御回路316の内部で設定されているセラミック面状発熱ヒータ640の設定温度と比較した結果を画像形成制御回路316のD/Aポートからのアナログ信号またはPWMによってクロック生成部651に送信される。クロック生成部651は画像形成制御回路316から送られた信号からセラミック面状発熱ヒータ640を構成する発熱体601に供給するべき電力を算出し、その供給する電力に対応した位相角θ(位相制御)に換算する。ゼロクロス検出回路618はZEROX信号をクロック生成部651へ出力し、クロック生成部651は同期をとってトランジスタ635にON信号を送信し、所定の位相角θaにてヒータ640へ通電する。
図16は、その通電状態の波形を示している。ZEROX信号は商用電源周波数(50Hz)から決まる周期T(=1/50sec)の繰り返しパルスで、これが画像形成制御回路316へ送信されており、パルスの中央部が商用電源の位相0°,180°と電圧が0V(ゼロクロス)となるタイミングを示している。画像形成制御回路316は、上記のようにゼロクロスタイミングから所定のタイミングを経てトライアック639をオンするON信号を送信し、商用電源電圧(正弦波)の半波において所定の位相角θaにて発熱体(ヒータ)601への通電が開始されるように制御している。トライアック639は次のゼロクロスタイミングにてオフとなり、次の半波においてON信号により同位相角角θaで発熱体601への通電が開始され、更に次のゼロクロスタイミングにてオフとなる。発熱体601は抵抗体であるため、発熱体601の両端に印加される電圧波形は流れる電流波形と等しくなり、図16に示すように1周期において正負対象の電流波形を示す。ヒータへの電力供給を増加させる場合には、ゼロクロスからON信号を送信するタイミングを早め、逆に電力供給を低減させる場合には、ゼロクロスからON信号を送信するタイミングを遅くする。この制御を1周期あるいは必要に応じて複数周期ごとに行うことでセラミック面状発熱ヒータ640の温度をコントロールしている。
図15の625は定着器600のセラミック面状発熱ヒータ640へ流れる電流を検出するためのカレントトランスである。カレントトランス625で検出した検出電流は、電流実効値を検出するIC等で構成される電流実効値検出回路652によって実効値が測定され、検出された電流(電圧)値は比較器653の―入力端子へ、所定の基準電圧Vs654は比較器653の+入力端子へそれぞれ送信され、比較器653により双方の値を比較する。比較器653は、電流検出値が基準電圧Vs654よりも大きい場合には、基準電圧Vs654に対応する電流以上に大きくならないように、ゼロクロスタイミングからON信号を送信するまでの時間をあらかじめ定めた時間(所定の位相角)以上にするようにクロック生成部651へ出力する。以上のように画像形成制御回路316は常時電流をモニターし、検出された平均電流より所定の最大実効電流を超えないような位相角を演算により決定し、セラミック面状発熱ヒータ640への最大電力の制御を行っている。
万一、画像形成制御回路316等の故障により、発熱体601が熱暴走に至り温度ヒューズ602が所定の温度以上になると、温度ヒューズ602がオープンとなる。温度ヒューズ602のオープンにより、セラミック面状発熱ヒータ640への通電経路が遮断され、発熱体601への通電が断たれることにより、故障時の保護がなされている。
以上の様な加熱源を有する画像形成装置においても、商用電源の供給可能な電力に応じて、第1の実施形態で説明したのと全く同様にスタンバイ時における予備加熱のレベルを変更することで、スタンバイ時における消費電力を節減することが可能である。
まず、図15の商用電源(ACコンセント)からの入力電圧を検出するため、第1実施形態と同様にAC電圧モニター333を用い、電圧値をモニターした。
次に、スタンバイ時において、図15におけるサーミスタ605の検出温度THを、商用電源301の供給可能電力に合わせて第1実施形態と同様の方法で温度制御を行った。この場合、定着ベルト501に対するスタンバイ状態での予備加熱は、定着ベルト501が停止状態で行うことで十分効果が有るが、熱の均一化や定着ベルト501の変形防止の観点から、スタンバイ中の予熱状態において、定着ベルト501を所定のタイミングで間欠的に回転させても良い。
なお、予備加熱のレベルと合わせて、セラミック面状発熱ヒータ640への投入電力を変更する必要がある。具体的には、使用可能な電力の増加時においては、画像形成装置制御回路316で、定着器600への投入電力制限値に相当するセラミック面状発熱ヒータ640への通電位相角を電力の増加分に相当する分0°側へ小さくし、定着器23への投入電力制限値を高くすれば良い(減少時はこの逆となる)。
この様に、本実施形態においても、第1の実施形態で説明したのと全く同様に、電源事情の異なる地域において、その場所に応じてプリンタが最も省エネルギー状態となる様に、スタンバイ時の定着器の予熱に用いる電力を調節(又はオフ)することが可能となった。
[第3の実施形態]
前記第1、第2の実施形態においては、商用電源の電力値を図3又は図15に示したAC電圧モニター333を用いて推定する方法について説明を行ったが、この代りに、商用電源に対応した信号を画像形成装置や定着器から発生させ、これに基いて前述の制御を行っても良い。
更にまた、第1、第2の実施例中では、定着器や定着の駆動回路を商用電源によらず同一の仕様とした場合を説明したが、特別な例として、図3のスィッチ素子307、308等の能力によっては、例えば欧州の220V系は同一仕様と成らない場合が有る。その様な場合、例えば220V系においては励磁コイル506の巻き数を1.5〜2倍程度に増加させてインダクタンスを増やす等の合わせ込みが必要となる。一方で、この様な場合においても、画像形成制御回路316等のアルゴリズムは共通とするのが一般的である。そこで、定着器23(または600)に、例えばAC100V/120V系とAC220V系を識別するマークを付加し、これを画像形成制御回路316等で読み込んで、AC220V系においては定着器の仕様変更も見込んでスタンバイ時の温度制御目標値(オンデマンドの場合はオフのままで良い)や投入電力の制限値を変更する様にすれば良い。この場合は、定着器ユニットは商用電力エリアにより2つの種類に分けて設定されることになる。識別マークとしては、例えば定着器の一部に不図示の凹凸部品等を付けて、プリンタ本体のマイクロスィッチやフォトカップラー等で検出を行う、あるいは、使用する商用電源の情報を記録したICタグメモリー等を定着器に取り付け、本体に設けた受信部で読み取る、等の公知の技術を用いることが出来る。
この様に、識別マークを用いれば、AC電圧モニター333等が不要となり、コストダウンを図ることも出来る。なお、識別マークは、プリンタ本体が自動的に読み取り可能なものである必要は必ずしもなく、例えばユーザやサービスマン等により手動で入力が可能なものであっても良い。
なお、第3の実施形態は、第1、第2の実施形態と組み合わせて実施することも出来る。例えば、日本とUSAは同一の信号を有する定着器、欧州はこれとは異なった信号を有する定着器とし、日本とUSA間ではAC電圧の値で識別を行い、欧州仕様の定着器では信号による識別を行っても良い。
また、上記第1〜3の実施形態中においては、日本、USA、欧州の電力事情を例に説明を行ったが、これに限定されるものでないのはもちろんであり、また、例えば、日本国内において、100V系と並行して200V系の電源を使用可能なプリンタを設定し、これに本発明を適用することも可能である。
本発明の実施形態に係るレーザビームプリンタの概略構成図である。 実施形態に係るレーザビームプリンタのスキャナユニットの構成を示す図である。 実施形態における定着制御回路の構成を示すブロック図である。 実施形態における定着器の横断面構造を示す図である。 実施形態における定着器の正面構造を示す図である。 実施形態における定着器を構成する定着ベルトガイド部材を示す図である。 交番磁束の発生の様子を模式的に表した図である。 実施形態における定着ベルトの層構成を示す図である。 実施形態における定着制御回路におけるスイッチング電流を示す図である。 実施形態における定着器に投入される電力の最大電力を制限をするリミッタ動作を説明する図である。 実施形態における定着器に投入される最大電力の電圧依存性を説明する図である。 実施形態の立ち上げ時における定着器に投入される電力とスタンバイ時における予備加熱の関係を示す図である。 第2の実施形態におけるセラミック面状発熱ヒータ方式の定着器の横断面構造を示す図である。 第2の実施形態におけるセラミック面状発熱ヒータの構造例を示す図である。 第2の実施形態における定着制御回路の構成を示す図である。 第2の実施形態における画像形成制御回路による定着器への通電制御を説明する図である。 従来の電磁誘導加熱方式の定着器における定着電力とプリント可能温度に達する時間との関係を示す図である。
符号の説明
11a〜11d スキャナユニット
18a〜18d 感光ドラム
23、600 定着器
100 レーザビームプリンタ
301 商用電源(電源ライン入力端子)
315、650 ドライバ回路
316 画像形成制御回路
330、630 定着制御回路
333 AC電圧モニター
405、406、605 サーミスタ(温度センサ)
501 定着ベルト
505 磁性コア
506 励磁コイル
516a ベルトガイド部材
530、620 加圧ローラ
614 フィルム
601 発熱体

Claims (7)

  1. 商用電源から供給される電力を利用して発熱する発熱体を内包し、トナー画像が形成された転写材にその発熱体の熱を加えることで前記トナー画像を前記転写材に定着させる定着手段を備えた画像形成装置において、
    スタンバイ状態において該定着手段を予備加熱するための複数の予備加熱レベルを有し、
    前記商用電源から供給される電力の状態に応じて前記予備加熱レベルを変更する、もしくは予備加熱をオフすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記予備加熱レベルの変更と合わせて、プリント時における前記定着手段への投入電力の最大値を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 商用電源から供給される電圧を検出する検出手段を更に有し、
    該検出手段による検出結果に応じて前記予備加熱レベルを変更することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着手段に記録された情報に応じて前記予備加熱レベルを変更することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記定着手段は、電磁誘導加熱方式の定着器であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記定着手段は、セラミック面状発熱ヒータ方式の定着器であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 商用電源から供給される電力を利用して発熱する発熱体を内包し、トナー画像が形成された転写材にその発熱体の熱を加えることで前記トナー画像を前記転写材に定着させる定着手段を備えた画像形成装置の制御方法において、
    スタンバイ状態において該定着手段を予備加熱するための複数の予備加熱レベルを有し、
    前記商用電源から供給される電力の状態に応じて前記予備加熱レベルを変更する、もしくは予備加熱をオフすることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006227335A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Oki Data Corp 定着ユニット及び画像形成装置
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