JP2008044775A - 荷役車両 - Google Patents

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Tatsuhiko Sugie
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Abstract

【課題】簡単な構成で作業者の操作性の悪化を招かないパーキングブレーキとすること。
【解決手段】ハンドリフト1の荷積部1aの後部に、L字型ストッパ16を締結具17により荷積部1aの下方から突出するように設ける。これにより、ハンドリフト1をパーキングする際、作業者が荷積部1aを最下降動作させるとL字型ストッパ16が地面に接し、右車輪19aと左車輪19bが地面から浮き上がる。これにより、両車輪19a,19bにかかっていたハンドリフト1の後部の荷重は、L字型ストッパ16に加わり、ハンドリフト1を制動させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷役車両に関するもので、詳しくは、手動による荷役車両に関するものである。
工場や倉庫などでは、荷役作業にフォークリフト等の荷役車両が用いられている。内燃機関又は電動モータを駆動源とするフォークリフトは、比較的大きな機台サイズを有しており、入れない場所もある。そのような場所では、手動による移動及び荷役が可能な、一般にハンドリフトと呼称される小型の荷役車両が用いられている。
ハンドリフトは手動により荷の搬送作業を行う。ハンドリフトには一対のフォークが備えられており、作業者は操作レバーを傾動させ操作レバーに連動した油圧機構によりフォークを昇降させる。また、作業者が操作レバーを押し引きすることで荷役車両を前後させ荷を搬送できる。これにより荷役作業を行うことができる。ところで、ハンドリフトは、使用しない時、工場内の床面に止め置かれる。このような不使用状態にて、ハンドリフトが勝手に動き出すことがないように、パーキングブレーキを備えたハンドリフトが提案されている。例えば、特許文献1のように「てこの原理」を利用して車輪を地面より上げるものがある。また、特許文献2のように駐輪機構として走行制御に用いるブレーキ機構を使用するものもある。これは、車両のパーキング時にブレーキパッドを後輪に圧着させ制動させた状態を維持するものである。
特開昭56−79473号公報 特開平9−207784号公報
特許文献1に提案されている「てこの原理」を用いた車輪を上げる機構では、車輪の滑りを考慮する必要がなくなり、パーキングブレーキとしては優れた構造であるが、ハンドルの下部作業者側に専用の機構を設けなければならないという問題がある。このため、専用のリンク機構などを追加する必要があるとともに、追加される構成が作業者の足元側に突出し、操作性の悪化を招く虞がある。一方で、特許文献2に提案されるように、ブレーキ機構を設けた場合にも、車輪を上げる機構は必要ないが、同様に専用のリンク機構等の追加が必要であるとともに、作業者の足元側に、構成が追加される問題があった。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で作業者の操作性の悪化を招かないパーキングブレーキを有する荷役車両を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、荷を積むフォークを有する荷積部と、前記荷積部を昇降させる油圧シリンダ、操作用ハンドル及び操舵輪を有する操作部とを備えた荷役車両において、前記荷積部の最下降動作によって地面に接するストッパを前記荷積部の後部に配置したことを要旨とする。
これによると、荷役車両は荷積部を最下降させるとストッパが地面に接することにより、該ストッパによって操舵輪にかかっていた車両重量を受ける。したがって、車両を簡単な構成で制動させることができる。そして、ストッパは、荷積部の後部に配置されているので、作業者の操作性の悪化を招くことなく、パーキングブレーキとしての機能を果たすことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の荷役車両において、前記ストッパは、前記荷積部と一体に成形されていることを要旨とする。
これによると、ストッパは、荷積部と一体なので、構成がより簡単である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の荷役車両において、前記ストッパは、前記荷積部と別部材とされていることを要旨とする。
これによると、ストッパは荷積部と別部材であるので、既存の機台にも取り付けることができ、各機台に合わせストッパの形状や取り付け位置を選択可能である。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の荷役車両において、前記ストッパは、該ストッパの使用位置と非使用位置に可変式に構成されていることを要旨とする。
これによると、ストッパは、該ストッパが必要となるパーキング時だけ突出させることができ、作業者の操作性の悪化を防止できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の荷役車両において、前記ストッパは、前記荷積部から下方へ突出する突出量が調整自在な機構とされていることを要旨とする。
これによると、荷積部から下方へ突出するストッパの突出量が調整可能であるため、各機台や使用環境に応じてストッパの長さを調節できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の荷役車両において、前記ストッパは、前記操舵輪の左右両側に配置されていることを要旨とする。
これによると、操舵輪の左右両側にストッパが設けられているので、ストッパは操舵輪に加わる荷重を受け、車両を安定して制動することができる。
本発明によれば、簡単な構成で作業者の操作性の悪化を招かないパーキングブレーキとすることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明をハンドリフトに具体化した第1の実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。なお、以下の説明では、ハンドリフトに装備されるフォークの延びる方向を車両前方とし、ハンドリフトに装備される操舵輪が配置されている側を車両後方とする。
図1に示すように、手動の荷役車両であるハンドリフト1の構成を大別すると、一対のフォーク11を備えて該フォーク11に積載した荷と共に昇降する荷積部1aと、荷積部1aを昇降させる油圧シリンダ22、ハンドル24及び操舵輪19を備えた操作部1bからなる。
荷積部1aには、一対のフォーク11が車両の左右方向に一定の間隔をあけて設けられており、パレット等を介しフォーク11に荷を載せて昇降及び搬送することができる。フォーク11は、鋼材より形成されるとともに車両の前後に延びる爪形状をなし、パレット等を支持できるように上側に水平面を備えている。
一対のフォーク11の後部は、共通のフォーク支持部10に固定されている。フォーク支持部10は、フォーク11が固定されるとともに荷の後方に突き当てることができる縦壁部18と、縦壁部18の上部より車両後方に延設されて油圧シリンダ22に連結される連結部21とから構成されている。
縦壁部18の下側には、各フォーク11に対応するように、それぞれL字型ストッパ16が締結具(本実施形態ではボルトとナット)17により装着されており、各L字型ストッパ16は縦壁部18の下部前方に回り込むように配置されている。本実施形態のハンドリフト1には、L字型ストッパ16が2つ装着されている。L字型ストッパ16は、鋼材で形成されており、その下部にはゴム製のカバー16aが取着されている。L字型ストッパ16は、荷積部1a(フォーク11)を最下降させた時に、荷積部1aにおいて唯一、地面(工場の床を含む)に接するよう配置されている。ハンドリフト1は、L字型ストッパ16を装着した場合と装着していない場合とを比較すると、縦壁部18の下側からのL字型ストッパ16の突出量分だけ荷積部1aを高い位置で維持する。
本実施形態のハンドリフト1は、前述のように一対のフォーク11と、フォーク支持部10(縦壁部18及び連結部21)で構成される荷積部1aを有し、該荷積部1aを構成するフォーク11、縦壁部18及び連結部21が一体的に油圧シリンダ22の作用によって昇降する。
一方、操作部1bは、作業者が操作するハンドル24と、ハンドル操作により荷積部1aに対し回動する操舵輪19と、ハンドル24の傾動動作により荷積部1aを上昇させる油圧シリンダ22と、油圧シリンダ22の作動状態(油圧シリンダ22のシャフトの突出量)に同期するようにフォーク11の下方から突出して前方を支える走行輪12を備えている。操舵輪19の支軸19cには、上方に突出するシャフト(図示しない)を有する油圧シリンダ22が固定されている。そして、油圧シリンダ22のシャフト先端は、連結部21に対して回動可能に連結されている。これにより、油圧シリンダ22は連結部21の直下に配置されるとともに、該油圧シリンダ22の直下に操舵輪19が配置されることになる。また、操舵輪19は、一対の右車輪19aと左車輪19bからなり、これらの右車輪19aと左車輪19bは油圧シリンダ22を間に挟むように配置されている。そして、操舵輪19(右車輪19aと左車輪19b)は、連結部21に連結される油圧シリンダ22の直下である縦壁部18の後方に配置されているとともに、縦壁部18の下側に装着されるL字型ストッパ16に対しても後方に配置されている。
また、油圧シリンダ22の車両後方側には、油圧シリンダ22と油圧回路で連結されるプランジャピストン23が設けられている。プランジャピストン23は、油圧シリンダ22の外面に固定されている。そして、プランジャピストン23の上部には、作業者が操作するハンドル24が油圧シリンダ22の外面に傾動可能に軸支されている。この構成により、ハンドル24は、車両後方側に傾動操作させることでプランジャピストン23を押圧する。そして、プランジャピストン23が押圧されると、油圧シリンダ22のシャフトが所定量上方に突出する。また、ハンドル24の上部の操作部24aには、油圧シリンダ22内でシャフトを突出させているオイルを抜く、図示しないレバーが備えられている。また、ハンドル24を水平方向(車両の左右方向)に回動操作すると、油圧シリンダ22及び操舵輪19を一体的に回動させることができる。なお、この場合の油圧シリンダ22及び操舵輪19の回動は、油圧シリンダ22のシャフトの軸中心回りにおける回動となる。
本実施形態のハンドリフト1においてハンドル24は、前述のように油圧シリンダ22よりも車両後方に配置されることになる。そして、ハンドル24を操作する作業者の足元は、操作部1bの後方(操舵輪19の後方)に位置することになる。このため、縦壁部18の下側であって操舵輪19の前方に配置されるL字型ストッパ16は、ハンドル24を操作する作業者の足元から車両前方に離間した位置に存在することになる。
一対のフォーク11の前部下方には、走行輪12が各々配置されている。走行輪12は、走行輪12を転動可能に軸支する軸Aに一端が連結されるとともにフォーク11に対して傾動可能に軸支する軸Bに他端が連結される第1アーム13によって支持されている。第1アーム13は、軸Bを傾動の中心としてフォーク11に対し傾動する。また、第1アーム13は、軸C(図2に示す)を介してフォーク11の前後方向に沿って延設されるロッド14に回動可能に連結されている。走行輪12は、ロッド14がフォーク11の前後方向に移動してロッド14の前端に繋がった第1アーム13が傾動することにより、フォーク11の下方で揺動する。
また、ロッド14の後端は、側面視ヘ字型をなす第2アーム15の前端に軸D(図2に示す)を介して回動可能に連結されている。第2アーム15は、フォーク支持部10内に配置されている。また、第2アーム15は、その中間に配置された中間軸Eによってフォーク支持部10に対し回動可能に支持されている。また、第2アーム15は、その後端に配置される係合部(軸)Fを介して油圧シリンダ22に回動可能に連結されている。この構成により、第2アーム15は、荷積部1aの上昇に合わせて中間軸Eの位置が上方に移動することにより、油圧シリンダ22に対する係合部Fの係合関係を維持しながら中間軸E周りに回動し、その回動によってロッド14を前方に移動させる。このロッド14の移動により、第1アーム13は、荷積部1aの上昇に合わせて起立するように(立ち上がるように)傾動するとともに(図2に二点鎖線で示す状態)、その第1アーム13の傾動に合わせて走行輪12が接地状態を維持しながら車両後方に向けて揺動(移動)する(図2に二点鎖線で示す状態)。走行輪12は、荷積部1aが下降する場合、図2に実線で示すようにフォーク11内にほぼ半分が収納される状態となり、荷積部1aが上昇する場合、図2に二点鎖線で示すように収納部分が徐々にフォーク11内から露出され、該フォーク11から突出される状態となる。
本実施形態のハンドリフト1では、第1アーム13と、ロッド14と、第2アーム15と、これらの部材同士及び前記部材を走行輪12、油圧シリンダ22並びに縦壁部18に連結する各軸(軸A〜Eと係合部F)により、荷積部1aを昇降させるためのリンク機構が形成されている。このリンク機構は、操作部1bが備えている。
次に以上のように構成されたハンドリフト1の作用について説明する。
作業者は、ハンドル24を握りハンドリフト1を操作する。まず、図1や図2に示すハンドリフト1のパーキング状態において、作業者が数回ほどハンドル24を車両後方側に傾動させると、プランジャピストン23から油圧シリンダ22に圧が加えられて油圧シリンダ22からシャフトが突出し、連結部21を介して荷積部1a全体が上方に押し上げられる。フォーク支持部10内に中間軸Eを介して軸支されている第2アーム15は、荷積部1aの上昇とともに中間軸Eが上昇するため、一端が係合部Fに維持されながら、軸Dと中間軸Eが上昇するように回動する。すると、図3に示すように第2アーム15の軸Dに繋がったロッド14がフォーク11の内部において車両前方方向に押し出されるように移動する。その結果、フォーク11の前部では、ロッド14に軸Cを介して繋がった第1アーム13が軸Bを中心にして走行輪12をフォーク11の下方に突出させるように傾動する。
ところで、第1アーム13、第2アーム15及びロッド14を有するリンク機構では、第2アーム15の回動量は油圧シリンダ22からのシャフトの突出量に応じた量であり、走行輪12の突出量も油圧シリンダ22からのシャフトの突出量に応じたものとなる。つまり、第1アーム13に軸Aで支持される走行輪12は、油圧シリンダ22のシャフトの突出量によりその位置を変えるが、常にフォーク11が地面と平行となるように、走行輪12の位置を保持している。
パーキング状態より、荷積部1aを上昇させるためハンドル24を手前に傾動させると、油圧シリンダ22のシャフトが突出し、図3に示すようにL字型ストッパ16が地面から離れてハンドリフト1は制動力から自由になる。よって、ハンドリフト1の走行が可能となる。
次に、荷役操作について説明する。作業者は、図3のL字型ストッパ16が地面から離れている走行可能状態のハンドリフト1を荷役対象のパレットの近くまでハンドル24を押し引きして進める。そして、作業者は、ハンドル24を傾動操作又はレバー操作により油圧シリンダ22を伸縮させる(油圧シリンダ22のシャフトを油圧シリンダ22に対して出没させる)。これにより、フォーク11の高さをパレットのフォーク11の差込口高さに合わせて調整する。
次に、フォーク11の高さを調整した後、フォーク11をパレットの差込口に差込み、ハンドル24を手前に数回傾動させてプランジャピストン23により油圧シリンダ22を伸張させ(シャフトを突出させ)、荷積部1aを上昇させる。すると、まずフォーク11がパレットの差込部下面に接触して、さらに荷積部1aを上昇させることによりパレット及び荷を持ち上げることができる。このとき、L字型ストッパ16も地面から離間しており、作業者はハンドリフト1を前後に押し引きすることで荷を搬送できる。作業者は荷を所定の位置まで搬送した後、荷降ろし作業を行う。荷降ろしは、作業者がハンドル24のレバーを操作することにより、油圧シリンダ22を収縮させ(シャフトを没させ)、荷積部1aを下降させる。荷積部1aが下降するにともない、フォーク11に載せたパレットが地面に接し、さらに荷積部1aが下降するとフォーク11がパレットの差込口の下面から離れる。その後、作業者は荷積部1aの下降を止め、フォーク11をパレットから抜き出す。
次に、ハンドリフト1のパーキングについて説明する。
ハンドリフト1にて荷役作業を行わない時には、作業者は、ハンドリフト1をパーキングするためにハンドリフト1のハンドル24に設けられたレバーを操作するだけで良い。つまり、作業者がハンドル24に設けられたレバーを操作すると、荷積部1aを支えていた油圧シリンダ22内の油圧が開放される。すると、荷積部1aの自重により、油圧シリンダ22が収縮して荷積部1aが下降する。荷積部1aが下降するにつれ、L字型ストッパ16が地面に接近し、やがて地面に接する。L字型ストッパ16が地面に接触したときの油圧シリンダ22は完全に収縮しきっていない状態(油圧シリンダ22のシャフトが突出している状態)であり、ハンドリフト1は、操舵輪19及び走行輪12とともにL字型ストッパ16により支えられる状態となる。
一般に、荷積部1aは、重い荷も繰り返し載せることができるように、鋼材にて十分な強度を備えるように形成されている。そのため、荷積部1a自体も、かなりの重量を有する。そして、作業者がハンドル24のレバーを操作して油圧シリンダ22内の油圧をリリースするようにハンドル24のレバーを操作し続けると、荷積部1aの自重によって第1アーム13は軸Bを中心に回動し、フォーク11の前部を水平状態よりわずかに下降させる。また、第2アームは、第1アーム13に繋がったロッド14が車両後方に移動することにより中間軸Eを中心として図2において時計回り方向に回動をする。このようなリンク機構の動作により、油圧シリンダ22が収縮して荷積部1aが下降し、L字型ストッパ16が接地すると、該L字型ストッパ16で車両後部が支えられる。そして、L字型ストッパ16で支えられている状態では、係合部Fを介して第2アーム15に連結される油圧シリンダ22がロッド14の車両後方への移動に伴う第2アーム15の回動によって上方へ押し上げられるとともに、該油圧シリンダ22に連結される操舵輪19も上方へ押し上げられる。その結果、図2に示すように、操舵輪19は、地面から浮きあがる状態となる。
作業者がハンドル24のレバーを操作すると第1アーム13、第2アーム15及びロッド14を有するリンク機構により、車両後部はL字型ストッパ16に荷重がかかるとともに操舵輪19が地面から離れて浮き上がる。このため、ハンドリフト1は、地面に接する走行輪12及びL字型ストッパ16によって支えられる状態となり、L字型ストッパ16の制動力によりパーキングされる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)荷積部1aの後部の下面にL字型ストッパ16を装着するという簡単な構成で、ハンドリフト1のパーキング時において操舵輪19を浮かせ、確実な制動をかけることができる。
(2)L字型ストッパ16にゴムのカバー16aを取り付けたことにより、静止摩擦係数を高くし制動力を大きく高めることができる。また、ゴムの弾性によりL字型ストッパ16を直接地面に当接させる場合に比べ、路面等を傷つけることがなくなる。
(3)L字型ストッパ16は、荷積部1aにて、フォーク11の後方であって作業者の足元左右前方に配置されるため、作業者の足元に突出することなく、作業者がハンドリフト1を押し引きするにあたり、操作性にも影響は無い。すなわち、L字型ストッパ16を、作業者の操作性の悪化を招かないパーキングブレーキとして提供できる。
(4)作業者はハンドリフト1のハンドル24に設けられたレバーによりフォーク11を最下降させる操作を行うだけで良く、パーキング操作が簡単である。
(5)L字型ストッパ16を、左右一対のフォーク11後方に配置される操舵輪19を挟んで両側に各1個配置しているため、操舵輪19が地面から離れる状態でも安定してL字型ストッパ16がハンドリフト1を支えることができる。
(第2の実施形態)
次に本発明をハンドリフトに具体化した第2の実施形態を図4にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した実施形態と同様の構成についてその重複する説明を省略又は簡略する。
本実施形態では、L字型ストッパ16の代わりに円柱形状ストッパ26を配置している。円柱形状ストッパ26の下部にはゴムのカバー26aが取着されているとともに、図示しないブラケットやネジ等の固定具を用いて第1の実施形態同様に縦壁部18の下側に装着されている。本実形態において円柱形状ストッパ26は、左右一対のフォーク11のうち、右側片方のフォーク11に対応する位置のみに装着されている。すなわち、本実施形態では、パーキングブレーキとして機能するストッパ(円柱形状ストッパ26)を1つのみ装着している。円柱形状ストッパ26の脚は縦壁部18の下面より突出し、荷積部1aが最下降位置において操舵輪19が浮き上がるように脚長を定めている。
以下、本実施形態におけるハンドリフト1のパーキングについて説明する。
ハンドリフト1をパーキングする場合、作業者は、ハンドリフト1を所定のパーキング位置に移動させる。そして、作業者はハンドリフト1をパーキングするためにハンドリフト1のハンドル24に設けられたレバーを操作し、荷積部1aを下降させる。荷積部1aが下降するにつれ、円柱形状ストッパ26のゴムのカバー26aが地面に接近し、やがて地面に接する。円柱形状ストッパ26が地面に接触したときの油圧シリンダ22は完全に収縮しきっていない状態であり、ハンドリフト1は、操舵輪19及び走行輪12とともに円柱形状ストッパ26により支えられる状態となる。
そして、円柱形状ストッパ26で支えられる状態においては、係合部Fを介して第2アーム15に連結される油圧シリンダ22がロッド14の車両後方への移動に伴う第2アーム15の回動により上方へ押し上げられるとともに、該油圧シリンダ22に連結される操舵輪19のうち、円柱形状ストッパ26の配設側の右車輪19aが上方へ押し上げられる。その結果、図4に示すように、右車輪19aは、地面からわずかな隙間をもって浮きあがる状態となる。
作業者がハンドル24のレバーを操作すると第1アーム13、第2アーム15及びロッド14を有するリンク機構により、車両後部は円柱形状ストッパ26に荷重がかかるとともに右車輪19aが地面から離れて浮き上がる。このため、ハンドリフト1は、地面に接する走行輪12、左車輪19b及び円柱形状ストッパ26によって支えられる状態となり、円柱形状ストッパ26の制動力によりパーキングされる。なお、操舵輪19のうち、右車輪19aが地面から浮き上がる状態となるが、その地面との間隔はごくわずかであり、右車輪19aに車両荷重がかからない程度に浮けば良い。よって、左車輪19bと円柱形状ストッパ26により車両後部は安定的に制動支持される。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(2)から(4)と同様の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(6)円柱形状ストッパ26を左右一対のフォーク11の片側に対応する位置に1つだけ設ければ良く、部品点数及びコストを抑えることができる。
(第3の実施形態)
次に本発明をハンドリフトに具体化した第3の実施形態を図5にしたがって説明する。
本実施形態では、円柱形状ストッパ26に軸Gと、図示しないバネを設けており、円柱形状ストッパ26がストッパ使用位置とストッパ非使用位置に回動可能に設けられている。ストッパ使用位置は円柱形状ストッパ26が縦壁部18の下側から鉛直下方に突出しており、荷積部1aが最下降された場合に円柱形状ストッパ26が地面に接してハンドリフト1を制動することができる位置である。ストッパ非使用位置とは、荷役作業時やハンドリフト1の走行時において円柱形状ストッパ26を縦壁部18の内部に収納し、縦壁部18の下側から突出させない位置である。本実施例の円柱形状ストッパ26は、上方に収納操作部26b及び突出操作部26cを有しており、これらの各操作部26b,26cはストッパ使用位置及びストッパ非使用位置において縦壁部18から車両後方に突出するように設けられている。円柱形状ストッパ26は、図示しないバネにより、ストッパ使用位置とストッパ非使用位置にそれぞれ保持されるようになっている。
以下、本実施形態におけるハンドリフト1の作用について説明する。
作業者はハンドリフト1がパーキングされている状態、つまり、図5に示すように円柱形状ストッパ26がストッパ使用位置にあり、荷積部1aが最下降状態で右車輪19aが地面より浮き上がっている状態から、ハンドリフト1のハンドル24を数回傾動させて荷積部1aを上昇させる。荷積部1aの上昇にともない、右車輪19aが地面に接し、円柱形状ストッパ26が地面から離れてハンドリフト1は制動から自由になる。ここで、作業者は、荷役作業及びハンドリフト1の走行を行う前に円柱形状ストッパ26の収納操作部26bを手または足により上から力を加えるように押すと、円柱形状ストッパ26は軸Gを中心としてストッパ使用位置からストッパ非使用位置に回動する。これにより円柱形状ストッパ26は縦壁部18の下側より突出することなく収納される。ハンドリフト1の作業終了後、作業者は突出操作部26cをその下方から押し上げるように手または足で力を加えると円柱形状ストッパ26はストッパ非使用位置からストッパ使用位置に可変できる。この状態で、ハンドリフト1をパーキングさせる場所で第2の実施形態と同様に荷積部1aを最下降動作させると、荷積部1aが下降するとともに、円柱形状ストッパ26が地面に接し、右車輪19aが地面から浮き上がる。これにより車両荷重は円柱形状ストッパ26に加わり制動力が働く。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(2)から(4)及び第2の実施形態の効果(6)と同様の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(7)円柱形状ストッパ26はストッパ非使用位置である縦壁部18内に収納することができ、荷積部1a(フォーク11)の最低地上高をより低く設定することができる。
(第4の実施形態)
次に本発明をハンドリフトに具体化した第4の実施形態を図6にしたがって説明する。
本実施形態の円柱形状ストッパ26は、第1の脚部26dと第2の脚部26eがあり、第2の脚部26eにゴムのカバー26aが取着されている。第1の脚部26dは、縦壁部18に下側であって右側のフォーク11に対応する位置に装着されており、第1の脚部26dの直径は第2の脚部26eの直径よりも小さくなっている。第1の脚部26dよりも直径の大きい第2の脚部26eは、第1の脚部26dに嵌合されるとともに、縦壁部18の下側からの突出量を自在に調整し固定できるようになっている。
以下、本実施形態におけるハンドリフト1の作用について説明する。
本実施形態のハンドリフト1は、ハンドリフト1の使用時、荷積部1aを最下降させて、円柱形状ストッパ26の配設側に配置される右車輪19aがわずかに地面から浮き上がる程度に円柱形状ストッパ26の脚長を調整する。そして、円柱形状ストッパ26の脚長を固定する。また、ハンドリフト1による走行中や荷役作業中など、円柱形状ストッパ26を使用しないときは、作業者が円柱形状ストッパ26の脚長を短くし縦壁部18の内部に収納することも可能である。なお、本実施形態における円柱形状ストッパ26のパーキングブレーキとしての作用は、第2、第3の実施形態の円柱形状ストッパ26と同じである。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(2)から(4)と第2の実施形態の効果(6)及び第3の実施形態の効果(7)に加え、以下の効果を得ることができる。
(8)円柱形状ストッパ26の脚長を調節できることにより、円柱形状ストッパ26の取り付け時の取り付け誤差等に影響されず、適切な円柱形状ストッパ26の脚長に調整でき、確実にハンドリフト1をパーキングすることができる。
(変更例)なお、上記の実施形態は次のように変更して実施することも可能である。
○ L字型ストッパ16及び円柱形状ストッパ26は荷積部1aの後部に配置されていれば良い。すなわち、必ずしも縦壁部18の下側でなくても良く、荷積部1aの荷重がかかる重心位置より後方であればフォーク11の下側に配置しても良い。そして、L字型ストッパ16及び円柱形状ストッパ26は、操舵輪19の近くに配置されていることが好ましい。操舵輪19の近くに配置することで、L字型ストッパ16や円柱形状ストッパ26による制動によって操舵輪19が浮き上がる状態で車両をより安定させることができる。
○ 荷積部1aは、フォーク11の上面(水平面)に縦壁部18が載置されるような構成であっても良い。この場合、L字型ストッパ16や円柱形状ストッパ26は、縦壁部18の下側に装着されてフォーク11の下面から突出される。また、L字型ストッパ16や円柱形状ストッパ26は、フォーク11の後端面や側面に装着されても良い。
○ L字型ストッパ16及び円柱形状ストッパ26は、荷積部1a(縦壁部18やフォーク11)に対して一体化されていても良い。すなわち、L字型ストッパ16及び円柱形状ストッパ26を荷積部1aに一体成形することで、後付の手間や高さを設定する手間がなくて済む。
○ L字型ストッパ16及び円柱形状ストッパ26の縦壁部18からの突出長さは、荷積部1aが最下降時に操舵輪19若しくは右車輪19aが浮き上がるように設定したが、荷積部1aの最下降時に操舵輪19若しくは右車輪19aが地面に接するように設定しても良い。操舵輪19若しくは右車輪19aが地面に接していても、荷積部1aが最下降したときに、L字型ストッパ16若しくは円柱形状ストッパ26が車両後部の荷重を受けていればハンドリフト1を制動することができる。
○ L字型ストッパ16若しくは円柱形状ストッパ26を複数配置してもよい。1つ以上配置すれば十分にハンドリフト1を制動できる。また、L字型ストッパ16若しくは円柱形状ストッパ26を複数配置すれば、より確実に安定した状態でハンドリフト1を制動することができる。
○ L字型ストッパ16若しくは円柱形状ストッパ26を1つのみ配置する場合、その配置は、操舵輪19の右側又は左側のどちらでも良い。操舵輪19のどちら側にL字型ストッパ16若しくは円柱形状ストッパ26を配置してもハンドリフト1を制動することができる。
○ フォーク11の前方にウェイトを取付けても良い。ストッパ(L字型ストッパ16や円柱形状ストッパ26)の位置が、荷積部1aの後部より前方に配置される程、操舵輪19は浮き上がりにくくなる。よって、ストッパ(L字型ストッパ16や円柱形状ストッパ26)は可能であれば荷積部1aの後部に配置することが好ましいが、構成上、ストッパを後部に配置できない時は、走行輪12付近のフォーク11の部位にウェイトを付与することで、操舵輪19の浮き上がりを促進することができる。
(a)は第1の実施形態のハンドリフトを示す平面図、(b)は(a)の側面図。 ハンドリフトのリンク機構を示す概要図。 第1の実施形態のフォーク上昇時における車両後部を示す拡大図。 第2実施形態の円柱形状ストッパを示す拡大図。 第3実施形態の円柱形状ストッパを示す拡大図。 第4実施形態の円柱形状ストッパを示す拡大図。
符号の説明
1…ハンドリフト、1a…荷積部、1b…操作部、11…フォーク、12…走行輪、16…L字型ストッパ、18…縦壁部、19…操舵輪、21…連結部、22…油圧シリンダ、24…ハンドル、26…円柱形状ストッパ。

Claims (6)

  1. 荷を積むフォークを有する荷積部と、前記荷積部を昇降させる油圧シリンダ、操作用ハンドル及び操舵輪を有する操作部とを備えた荷役車両において、
    前記荷積部の最下降動作によって地面に接するストッパを前記荷積部の後部に配置したことを特徴とする荷役車両。
  2. 前記ストッパは、前記荷積部と一体に成形されている請求項1に記載の荷役車両。
  3. 前記ストッパは、前記荷積部と別部材とされている請求項1に記載の荷役車両。
  4. 前記ストッパは、該ストッパの使用位置と非使用位置に可変式に構成されている請求項1又は請求項2に記載の荷役車両。
  5. 前記ストッパは、前記荷積部から下方へ突出する突出量が調整自在な機構とされている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の荷役車両。
  6. 前記ストッパは、前記操舵輪の左右両側に配置されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の荷役車両。
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