JP5873922B1 - ブレーキ装置および荷役車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動輪がスリップして制動距離が増加してしまうのを抑制することが可能なブレーキ装置および当該ブレーキ装置を備えた荷役車両を提供する。【解決手段】ブレーキ装置100Aは、ブレーキパッド101を有するブレーキアームと、圧縮量に応じた付勢力によりブレーキパッド101をディスク10に押し付けてブレーキトルクを発生させる付勢手段103と、制動時における付勢手段103の圧縮量を駐車時における付勢手段103の圧縮量よりも小さくする調整機構110と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、ブレーキ装置および当該ブレーキ装置を備えた荷役車両に関する。
従来から、三方向スタッキングトラックやリーチ式フォークリフト等の立ち乗り式のフォークリフトでは、デッドマン式のブレーキ装置が装備されている(例えば、特許文献1参照)。デッドマン式のブレーキ装置は、ブレーキペダルが踏まれているときにブレーキが解除され、ブレーキペダルが踏まれていないときにブレーキがかかるよう構成されている。
図6および図7に、フォークリフトに装備されたデッドマン式のブレーキ装置100Bを示す。ブレーキ装置100Bは、各1つのブレーキパッド101を有するアッパーリンク102aおよびアンダーリンク102bと、アッパーリンク102aおよびアンダーリンク102bを走行モータ9に固定するベース102cと、一端がアンダーリンク102bに固定されるとともに他端がアッパーリンク102aを貫通して上方に延びたロッド120と、アッパーリンク102aの上方においてロッド120に装着された圧縮バネ103と、アッパーリンク102aとアンダーリンク102bとの間に設けられて第1位置(傾倒位置)と第2位置(起立位置)との間で回動するカム104と、を主に備えている。
圧縮バネ103は、ロッド120に設けられた第1受座103aと第2受座103bとの間に配置され、圧縮量、すなわちバネ長に応じた付勢力を発生させる。第1受座103aは、ロッド120に取り付けられたナット121により上方への移動が規制されているのに対して、第2受座103bは、アッパーリンク102aに当接した状態で上下方向に移動する。
オペレータによるブレーキ操作が行われていない場合(オペレータがブレーキペダル13を踏んでいる場合)、ブレーキ装置100Bでは、カム104が起立位置に回動してアッパーリンク102aおよびアンダーリンク102bを押し開くので、ブレーキパッド101が走行モータ9の回転軸に設けられたディスク10から離間する。これにより、ディスク10および走行モータ9は回転可能な状態になり、走行モータ9にギア等を介して連結されたドライブホイール6も回転可能な状態になる。
一方、オペレータによるブレーキ操作が行われた場合(オペレータがブレーキペダル13から足を離している場合)、ブレーキ装置100Bでは、図7(B)に示すようにカム104が傾倒位置に回動するとともに、圧縮バネ103の付勢力によりアッパーリンク102aおよびアンダーリンク102bが閉じてブレーキパッド101がディスク10に押し付けられるので、ディスク10とブレーキパッド101との間にブレーキトルクが発生する。これにより、回転中のディスク10および走行モータ9は制動され、回転中のドライブホイール6も制動される。
特開2005−240859号公報
ところで、フォークリフトにおいて、回転中のディスク10を制動させる(フォークリフトを減速させる)のに好適なブレーキトルク、すなわち制動用のブレーキトルクと、ディスク10を停止維持させる(フォークリフトを駐車させる)のに好適なブレーキトルク、すなわち駐車用のブレーキトルクとは、車重や輪重配分の関係から大きさが異なる。このため、フォークリフトでは、ブレーキ操作時に2種類の大きさのブレーキトルクを発生させることが好ましい。
しかしながら、ブレーキ装置100Bでは、ナット121により第1受座103aの上方への移動が規制されており、ブレーキ操作時における圧縮バネ103のバネ長が長さX0に固定されるので(図6参照)、ブレーキ操作時に1種類の大きさのブレーキトルクしか発生させることができない。このため、ブレーキ装置100Bでは、ブレーキトルクを制動用のブレーキトルクに設定した場合、駐車性能を犠牲にすることになり、ブレーキトルクを駐車用のブレーキトルクに設定した場合、制動性能を犠牲にすることになる。
駐車用のブレーキトルクは制動用のブレーキトルクよりも大きいことから、ブレーキ装置100Bが装備されたフォークリフトでは、通常、ブレーキトルクを駐車用のブレーキトルクに設定している。このため、ブレーキ装置100Bが装備されたフォークリフトでは、制動時にブレーキトルクが過大になり、ドライブホイール6がスリップして制動距離が増加してしまうという問題があった。特に、三方向スタッキングトラックでは、リーチ式フォークリフトと異なりリーチ機構がないため(常にリーチアウトした状態であるため)、フォークに荷を積んだ負荷状態ではドライブホイール6の輪重(後軸重)が抜けてしまい、上記の問題が顕著になっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、駆動輪(ドライブホイール)がスリップして制動距離が増加してしまうのを抑制することが可能なブレーキ装置および当該ブレーキ装置を備えた荷役車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るブレーキ装置は、
オペレータのブレーキ操作に応じて、走行モータの回転軸に設けられたディスクを制動および停止維持させるブレーキ装置であって、
ブレーキパッドを有するブレーキアームと、
圧縮量に応じた付勢力を発生させ、前記付勢力により前記ブレーキパッドを前記ディスクに押し付けてブレーキトルクを発生させる付勢手段と、
前記付勢手段の圧縮量を調整する調整機構と、を備え、
前記調整機構は、前記ディスクの制動時における前記付勢手段の圧縮量を前記ディスクの停止維持時における前記付勢手段の圧縮量よりも小さくすることで、前記制動時のブレーキトルクを前記停止維持時のブレーキトルクよりも小さくする
ことを特徴とする。
上記ブレーキ装置では、
前記付勢手段は、バネ長に応じた付勢力を発生させる圧縮バネであり、
前記調整機構は、前記停止維持時における前記圧縮バネのバネ長を第1長さにする一方、前記制動時における前記圧縮バネのバネ長を前記第1長さよりも長い第2長さにすることが好ましい。
上記ブレーキ装置では、
前記調整機構は、
ブレーキ操作状態か非ブレーキ操作状態かを判定する第1判定と、走行状態か非走行状態かを判定する第2判定とを行い、
前記第1判定においてブレーキ操作状態と判定し、かつ前記第2判定において非走行状態と判定した場合に、前記圧縮バネのバネ長を前記第1長さにする一方、前記第1判定においてブレーキ操作状態と判定し、かつ前記第2判定において走行状態と判定した場合に、前記圧縮バネのバネ長を前記第2長さにするよう構成できる。
上記ブレーキ装置では、
前記調整機構は、
前記ブレーキ操作の有無を検出する検出手段からの信号に基づいて前記第1判定を行い、車輪の回転に関する情報に基づいて前記第2判定を行うよう構成できる。
上記ブレーキ装置では、
前記調整機構は、
前記第2判定において走行状態と判定した場合に、スリップ状態か非スリップ状態かの第3判定を行い、
前記第3判定において、非スリップ状態と判定した場合に前記圧縮バネのバネ長を前記第2長さにする一方、スリップ状態と判定した場合に前記圧縮バネのバネ長を前記第2長さよりも長い第3長さにするよう構成できる。
上記ブレーキ装置では、
前記調整機構は、
前記走行モータにより駆動される駆動輪の回転に関する情報と、前記駆動輪に従動して回転する従動輪の回転に関する情報とに基づいて前記第3判定を行うよう構成できる。
上記ブレーキ装置では、
前記調整機構は、
モータと、
前記モータにより回転駆動されるボールネジと、
前記ボールネジの回転運動に応じて前記ボールネジの軸方向に直線運動を行い、前記圧縮バネを押圧する押圧部材と、
前記モータを制御する制御部と、を含むよう構成できる。
上記課題を解決するために、本発明に係る荷役車両は、
上記いずれかのブレーキ装置およびブレーキペダルを備えた荷役車両であって、
前記ブレーキ装置は、前記ブレーキペダルが踏まれていないときにブレーキトルクを発生させる一方、前記ブレーキペダルが踏まれているときにブレーキトルクを発生させないデッドマン式のブレーキ装置である
ことを特徴とする。
本発明によれば、駆動輪がスリップして制動距離が増加してしまうのを抑制することが可能なブレーキ装置および当該ブレーキ装置を備えた荷役車両を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る三方向スタッキングトラックであって、(A)は側面図、(B)は平面図である。 本発明の一実施形態に係るブレーキ装置を示す図である 本発明の一実施形態に係るブレーキ装置の制御フロー図である。 本発明の一実施形態に係るブレーキ装置であって、(A)は制動時の状態を示す図、(B)は駐車時の状態を示す図である。 本発明の変形例に係るブレーキ装置の制御フロー図である。 従来のブレーキ装置とその周辺の構成を示す正面図である。 従来のブレーキ装置であって、(A)は平面図、(B)は側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るブレーキ装置および当該ブレーキ装置を備えた荷役車両の実施形態について説明する。本発明に係る荷役車両としては、三方向スタッキングトラックを例に挙げて説明する。前後、左右および上下の方向は、特に断りのない限り、三方向スタッキングトラックの車体(ブレーキ装置にあっては車体に装備された状態)を基準に考えるものとする。なお、図2および図4に示されている各構成要素のうち、図6および図7と同一の符号を付した構成要素については従来技術で説明したものと同様なので、ここでは説明を一部省略する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る三方向スタッキングトラック1は、車体2の前部に設けられたマスト3と、マスト3に昇降可能に設けられたリフトブラケット4と、リフトブラケット4に設けられた左右一対のフォーク5と、図2に示すブレーキ装置100A(図1では、不図示)と、を主に備えている。三方向スタッキングトラック1は、フォーク5を左右方向にシフトさせたり、水平面内において180°回転させたりすることができるので、車体2の向きを変えることなく三方向(前方向、右方向および左方向)の荷役が可能となる。
三方向スタッキングトラック1の車体2の下部には、後方左側に本発明の「駆動輪」に相当するドライブホイール6が設けられ、後方右側にキャスターホイール7が設けられ、前方右側および前方左側にロードホイール8が設けられている。キャスターホイール7およびロードホイール8は、ドライブホイール6に従動して回転する「従動輪」である。
ドライブホイール6は、ギア等を介して走行モータ9に連結されている。走行モータ9の回転軸にはディスク10が取り付けられている。また、車体2の後部には、オペレータが立ち乗りできる運転席11が設けられており、運転席11の床部12には、オペレータが足で操作することができるブレーキペダル13が設けられている。ブレーキ装置100Aとブレーキペダル13の接続関係は、従来のブレーキ装置100Bとブレーキペダル13の接続関係と同じである(図6参照)。
図2に、本発明の一実施形態に係るブレーキ装置100Aを示す。ブレーキ装置100Aは、ブレーキアームと、付勢手段と、付勢手段の圧縮量を調整する調整機構110と、を主に備えている。
ブレーキアームは、従来のブレーキ装置100Bと同様に、上側のブレーキパッド101を有するアッパーリンク102aと、下側のブレーキパッド101を有するアンダーリンク102bと、アッパーリンク102aおよびアンダーリンク102bを走行モータ9に固定するベース102cと、を含んでいる。上側のブレーキパッド101とアッパーリンク102aは、別部材で構成されていてもよいし、同一部材で一体的に構成されていてもよい。同様に、下側のブレーキパッド101とアンダーリンク102bは、別部材で構成されていてもよいし、同一部材で一体的に構成されていてもよい。
アッパーリンク102aとアンダーリンク102bは、一端部が上下方向に回動自在に連結されたヒンジ構造をなしている。アッパーリンク102aの他端部とアンダーリンク102bの他端部の間には、ブレーキ操作に応じて第1位置(傾倒位置)と第2位置(起立位置)との間で回動するカム104が設けられている。カム104は、ブレーキ操作が行われていない場合(オペレータがブレーキペダル13を踏んでいる場合)に起立位置に回動する一方、ブレーキ操作が行われている場合(オペレータがブレーキペダル13から足を離している場合)に傾倒位置に回動する。
付勢手段は、圧縮バネ103と、圧縮バネ103の上端が当接する第1受座103aと、圧縮バネ103の下端が当接する第2受座103bとを含んでいる。圧縮バネ103は、圧縮量、すなわちバネ長に応じた付勢力を発生させ、当該付勢力により上下一対のブレーキパッド101をディスク10に押し付けてブレーキトルクを発生させる。圧縮バネ103は、圧縮量が大きいほど(バネ長が短いほど)大きなブレーキトルクを発生させ、圧縮量が小さいほど(バネ長が長いほど)小さなブレーキトルクを発生させる。
調整機構110は、モータ111と、ボールネジ112と、第1軸受113と、第2軸受114と、一対のガイド115と、押圧部材116と、制御部117とを含み、圧縮バネ103のバネ長を調整する。
モータ111は、回転軸が上下方向に延びるように圧縮バネ103の上方に配置されており、制御部117の制御下で回転運動を行う。モータ111の回転軸には、ボールネジ112が連結されている。ボールネジ112は、モータ111により回転駆動される。ボールネジ112には、圧縮バネ103が装着されており、圧縮バネ103の上方に第1受座103aを介して押圧部材116が設けられている。
第1軸受113は、ボールネジ112の一端部を回転可能に支持するものであり、圧縮バネ103および押圧部材116の上方に配置されている。第2軸受114は、ボールネジ112の他端部を回転可能に支持するものであり、アンダーリンク102bとベース102cの間に、第1軸受113と対向するように配置されている。第1軸受113と第2軸受114の間には、一対のガイド115が、アッパーリンク102aおよびアンダーリンク102bを挟み、かつディスク10の回転を妨げない位置に配置されている。押圧部材116は、一対のガイド115に案内されつつ、ボールネジ112の回転運動に応じてボールネジ112の軸方向に直線運動を行い、圧縮バネ103を押圧する。
制御部117は、モータ111を制御するためのものであり、例えば、運転席11の前方に設けられた走行制御用のコントローラ内に組み込まれている。図3に、制御部117の具体的な制御フローを示す。
制御部117は、三方向スタッキングトラック1の電源に関するキースイッチがオンされると、ブレーキ操作の有無を検出する検出手段からの信号に基づいて、ブレーキペダル13が踏まれていない「ブレーキ操作状態」かブレーキペダル13が踏まれている「非ブレーキ操作状態」かの第1判定を行う(ステップS1)。ブレーキ操作の有無を検出する検出手段としては、リミットスイッチを用いることができる。リミットスイッチは、例えば、ブレーキペダル13が踏まれているときにのみ信号が出力されるように、運転席11の床部12に設けることができる。
制御部117は、第1判定時に、リミットスイッチから信号が入力されているときは、ブレーキペダル13が踏まれている「非ブレーキ操作状態」と判定し(ステップS1でNO)、リミットスイッチから信号が入力されていないときは、ブレーキペダル13が踏まれていない「ブレーキ操作状態」と判定する(ステップS1でYES)。「非ブレーキ操作状態」(ステップS1でNO)と判定した制御部117は、圧縮バネ103のバネ長が第2長さX2となるようにモータ111を制御し(ステップS2)、再び第1判定を行う(ステップS1)。
一方、「ブレーキ操作状態」(ステップS1でYES)と判定した制御部117は、車体2に設けられた車輪(ドライブホイール6、キャスターホイール7またはロードホイール8)の回転に関する情報に基づいて、「走行状態」か「非走行状態」かの第2判定を行う(ステップS3)。車輪の回転に関する情報とは、例えば、ドライブホイール6の回転を検出するエンコーダから出力される信号である。エンコーダは、ドライブホイール6が回転しているときに、回転数に比例した周波数の信号を出力し、ドライブホイール6が回転していないときは信号を出力しない。
制御部117は、第2判定時に、エンコーダから信号が入力されているときは「走行状態」と判定し(ステップS3でYES)、エンコーダから信号が入力されていないときは「非走行状態」と判定する(ステップS3でNO)。「走行状態」(ステップS3でYES)と判定した制御部117は、圧縮バネ103のバネ長が第2長さX2となるようにモータ111を制御し(ステップS2)、再び第1判定を行う(ステップS1)。
一方、「非走行状態」(ステップS3でNO)と判定した制御部117は、圧縮バネ103のバネ長が第2長さX2よりも短い第1長さX1(図4参照)となるようにモータ111を制御し(ステップS4)、再び第1判定を行う(ステップS1)。なお、制御部117は、キースイッチがオフされる(または電源供給が途絶える)まで、図3の制御フローを繰り返し行う。
結局、制御部117は、「ブレーキ操作状態」かつ「非走行状態」(ステップS1でYES、かつステップS3でNO)の場合、すなわち駐車時の場合、圧縮バネ103のバネ長が第1長さX1となるようにモータ111を制御する一方、「ブレーキ操作状態」かつ「走行状態」(ステップS1でYES、かつステップS3でYES)の場合、すなわち制動時の場合、圧縮バネ103のバネ長が第1長さX1よりも長い第2長さX2となるようにモータ111を制御する。
これにより、ブレーキ装置100Aは、駐車時に駐車用のブレーキトルクを発生させることができる一方、制動時に駐車用のブレーキトルクよりも小さい制動用のブレーキトルクを発生させることができる。したがって、ブレーキ装置100Aおよび当該ブレーキ装置100Aを備えた三方向スタッキングトラック1によれば、駐車性能を犠牲にすることなく、制動時に、ドライブホイール6がスリップして制動距離が増加してしまうのを抑制することができる。
以上、本発明に係るブレーキ装置および当該ブレーキ装置を備えた荷役車両の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、制御部117は、図3の制御フローにおいて、第1判定で「非ブレーキ操作状態」と判定した場合(ステップS1でNO)、圧縮バネ103のバネ長が第2長さX2となるようにモータ111を制御しているが(ステップS2)、「非ブレーキ操作状態」のときはブレーキトルクが発生しないため、圧縮バネ103のバネ長が第1長さX1となるようにモータ111を制御しても問題はない。
また、制御部117は、図3の制御フローを行う代わりに、図5の制御フローを行うよう構成できる。図5の制御フローは、図3の制御フローにステップS5の判定とステップS6の処理を追加したものである。
図5の制御フローにおいて、制御部117は、第2判定において「走行状態」(ステップS3でYES)と判定し場合に、ステップS5の判定、すなわち車体2が「スリップ状態」か「非スリップ状態」かの第3判定を行う。第3判定は、駆動輪(ドライブホイール6)の回転に関する情報と、従動輪(キャスターホイール7またはロードホイール8)の回転に関する情報とに基づいて行われる。
駆動輪の回転に関する情報とは、例えば、ドライブホイール6の回転を検出する第1エンコーダから出力される信号であり、従動輪の回転に関する情報とは、例えば、ロードホイール8の回転を検出する第2エンコーダから出力される信号である。第1エンコーダは、ドライブホイール6が回転しているときに、回転数に比例した周波数の信号を出力し、ドライブホイール6が回転していないときは信号を出力しない。同様に、第2エンコーダは、ロードホイール8が回転しているときに、回転数に比例した周波数の信号を出力し、ロードホイール8が回転していないときは信号を出力しない。
第3判定時に、第1エンコーダおよび第2エンコーダの双方からの信号が入力されている場合、制御部117は、「非スリップ状態」と判定し(ステップS5でNO)、圧縮バネ103のバネ長が第2長さX2となるようにモータ111を制御する(ステップS2)。
一方、第3判定時に、第2エンコーダからの信号が入力されているにもかかわらず、第1エンコーダからの信号が入力されていない場合、この場合、ロードホイール8が回転している一方でドライブホイール6は回転していないということなので、制御部117は、「スリップ状態」と判定する(ステップS5でYES)。
「スリップ状態」(ステップS5でYES)と判定した制御部117は、圧縮バネ103のバネ長が第2長さX2よりも長い第3長さX3となるようにモータ111を制御し(ステップS6)、再び第3判定を行う(ステップS5)。
このように、制御部117が図5の制御フローを行った場合、ブレーキ装置100Aは、スリップ時に制動用のブレーキトルクよりもさらに小さいブレーキトルクを発生させることができるので、スリップ状態を迅速に解消することができる。
また、ブレーキアームは、ブレーキ操作時にディスク10に押し付けられるブレーキパッド101を有するのであれば、その構成を適宜変更することができる。
付勢手段は、圧縮量に応じた付勢力を発生させ、当該付勢力によりブレーキパッド101をディスク10に押し付けてブレーキトルクを発生させることができるのであれば、圧縮バネ103に代えて適宜用いることができる。圧縮バネ103を用いる場合であっても、圧縮バネ103の数は発生させたい付勢力の大きさに応じて、適宜変更することができる。例えば、大径の圧縮バネの内側に小径の圧縮バネを配置してもよい。
調整機構110は、ディスク10の制動時における付勢手段の圧縮量をディスク10の停止維持時における付勢手段の圧縮量よりも小さくすることで、制動時のブレーキトルクを停止維持時のブレーキトルクよりも小さくすることができるのであれば、すなわち、駐車用のブレーキトルクと、それよりも小さい制動用のブレーキトルクを発生させることができるのであれば、その構成を適宜変更することができる。例えば、モータ111、ボールネジ112、第1軸受113および第2軸受114に代えて、電圧が印加されたときに直線運動を行うソレノイドおよびソレノイドに電圧を印加させる電磁石を用いることができる。なお、この場合、制御部117は、電磁石のオン/オフを制御することになる。
さらに、本発明に係るブレーキ装置は、三方向スタッキングトラック1以外のフォークリフト(例えば、リーチ式フォークリフト)や、フォークリフト以外の荷役車両にも適用することができる。
1 三方向スタッキングトラック
2 車体
3 マスト
4 リフトブラケット
5 フォーク
6 ドライブホイール
7 キャスターホイール
8 ロードホイール
9 走行モータ
10 ディスク
11 運転席
12 床部
13 ブレーキペダル
100A ブレーキ装置
101 ブレーキパッド
102a アッパーリンク
102b アンダーリンク
102c ベース
103 圧縮バネ
103a 第1受座
103b 第2受座
104 カム
110 調整機構
111 モータ
112 ボールネジ
113 第1軸受
114 第2軸受
115 ガイド
116 押圧部材
117 制御部

Claims (8)

  1. オペレータのブレーキ操作に応じて、走行モータの回転軸に設けられたディスクを制動および停止維持させるブレーキ装置であって、
    ブレーキパッドを有するブレーキアームと、
    圧縮量に応じた付勢力を発生させ、前記付勢力により前記ブレーキパッドを前記ディスクに押し付けてブレーキトルクを発生させる付勢手段と、
    前記付勢手段の圧縮量を調整する調整機構と、を備え、
    前記調整機構は、前記ディスクの制動時における前記付勢手段の圧縮量を前記ディスクの停止維持時における前記付勢手段の圧縮量よりも小さくすることで、前記制動時のブレーキトルクを前記停止維持時のブレーキトルクよりも小さくする
    ことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記付勢手段は、バネ長に応じた付勢力を発生させる圧縮バネであり、
    前記調整機構は、前記停止維持時における前記圧縮バネのバネ長を第1長さにする一方、前記制動時における前記圧縮バネのバネ長を前記第1長さよりも長い第2長さにする
    ことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記調整機構は、
    ブレーキ操作状態か非ブレーキ操作状態かを判定する第1判定と、走行状態か非走行状態かを判定する第2判定とを行い、
    前記第1判定においてブレーキ操作状態と判定し、かつ前記第2判定において非走行状態と判定した場合に、前記圧縮バネのバネ長を前記第1長さにする一方、前記第1判定においてブレーキ操作状態と判定し、かつ前記第2判定において走行状態と判定した場合に、前記圧縮バネのバネ長を前記第2長さにする
    ことを特徴とする請求項2に記載のブレーキ装置。
  4. 前記調整機構は、
    前記ブレーキ操作の有無を検出する検出手段からの信号に基づいて前記第1判定を行い、車輪の回転に関する情報に基づいて前記第2判定を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
  5. 前記調整機構は、
    前記第2判定において走行状態と判定した場合に、スリップ状態か非スリップ状態かの第3判定を行い、
    前記第3判定において、非スリップ状態と判定した場合に前記圧縮バネのバネ長を前記第2長さにする一方、スリップ状態と判定した場合に前記圧縮バネのバネ長を前記第2長さよりも長い第3長さにする
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のブレーキ装置。
  6. 前記調整機構は、
    前記走行モータにより駆動される駆動輪の回転に関する情報と、前記駆動輪に従動して回転する従動輪の回転に関する情報とに基づいて前記第3判定を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載のブレーキ装置。
  7. 前記調整機構は、
    モータと、
    前記モータにより回転駆動されるボールネジと、
    前記ボールネジの回転運動に応じて前記ボールネジの軸方向に直線運動を行い、前記圧縮バネを押圧する押圧部材と、
    前記モータを制御する制御部と、を含む
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載のブレーキ装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のブレーキ装置およびブレーキペダルを備えた荷役車両であって、
    前記ブレーキ装置は、前記ブレーキペダルが踏まれていないときにブレーキトルクを発生させる一方、前記ブレーキペダルが踏まれているときにブレーキトルクを発生させないデッドマン式のブレーキ装置である
    ことを特徴とする荷役車両。
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JP2005240859A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Nippon Yusoki Co Ltd ディスクブレーキ装置、及びこれを備える産業車両

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