JP3627981B2 - 荷役車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両本体に運転者が搭乗可能なステップ部と、傾倒自在な操舵用ハンドルとが設けられ、ハンドルが略垂直に起立した状態および略水平に傾倒した状態で、制動手段が作動して車両本体が停止される荷役車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の荷役車両には、車両本体の後部に運転者が搭乗可能なステップ部を設けたものがあり、このステップ部に運転者が搭乗した状態で荷役車両を運転できるようになっている。
【0003】
ところで、このような荷役車両では、運転者が荷役車両から降りる際に、走行中の荷役車両が完全に停止状態となる前に運転者がステップ部から飛び降りることがある。このときアクセルレバーをONにしたままステップ部から飛び降りると、ブレーキ等を作動させない限り荷役車両が走行を続けるため、運転者が車両本体に引きずられてしまうという問題があった。
【0004】
そのため、例えば、特開平5−262498号公報に記載された荷役車両の1つであるフォークリフトでは、ステップ部に足操作式スイッチを設け、運転者が足操作式スイッチを踏んでONにしていること、つまりステップ部に乗っていることを検知している。そして、例えば運転者がフォークリフトから飛び降りて、足操作式スイッチが踏まれていない状態になると、ブレーキが作動してフォークリフトを強制停止させるようになっており、こうすることで、運転者の安全を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した構成のフォークリフトでは、運転者がステップ部から降りて、一旦フォークリフトが停止した後は、再び足操作式スイッチを踏み込まない限りこの停止状態を解除することができなかった。そのため、運転者が一旦ステップ部から降りると、例えば運転者が歩行しながらフォークリフトを運転するといった通常の走行状態に速やかに移行することができず、操作性の点で問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、運転者がステップ部から離れた場合であっても、車両本体を通常の走行状態に速やかに移行させることができる荷役車両を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明は、車両本体に傾倒自在に設けられた操舵用のハンドルと、前記車両本体に設けられ運転者が搭乗可能なステップ部と、前記ステップ部に前記運転者が搭乗していることを検知する検知部と、前記ハンドルが略垂直に起立した状態および略水平に傾倒した状態で前記車両本体を強制停止させる制動手段とを備え、前記検知部により前記ステップ部に前記運転者が搭乗していなくなったことが検知されると、前記車両本体の走行状態が、アクセル操作に従って走行可能な通常走行モードから前記車両本体を強制的に減速させる強制減速モードに移行する荷役車両において、前記車両本体の走行状態が前記強制減速モードに移行しているときに、前記ハンドルを略垂直に起立または略水平に傾倒させることを条件に、前記強制減速モードを解除して前記通常走行モードに復帰制御する制御手段を備えていることを特徴としている。
【0008】
このような構成によれば、運転者がステップ部から離れたことが検知部により検知され、車両本体の走行状態が通常走行モードから強制減速モードに移行している状態において、ハンドルを略垂直に起立または略水平に傾倒させると、車両本体は強制停止されると同時に、制御手段によって強制減速モードが解除されて通常走行モードに復帰制御される。そのため、運転者は車両本体の走行状態が強制減速モードに移行している場合であっても、この状態を速やかに解除して再びステップ部に搭乗したり或いは歩行しながらの通常運転に移行することができる。従って、運転者は、例えばステップ部に搭乗しながら荷役車両を運転している際に、作業状況に応じてステップ部から降りて速やかに歩行しながらの運転に移行することができるため、荷役車両の操作性を向上することができる。また、走行状態が強制減速モードから通常走行モードに移行する際に、車両本体は制動手段により一旦完全に停止されるため、ステップ部から降りた運転者の安全を確実に確保することができる。
【0009】
また、本発明は、前記制動手段が、前記強制減速モードにおいて前記車両本体を強制的に減速させる減速手段として用いられることを特徴としている。このような構成によれば、車両本体を強制停止させる制動手段が、強制減速モードにおいて車両本体を減速させる減速手段と兼用されているため、新たな減速手段を設ける必要がなく、コストを低減することができる。
【0010】
また、本発明は、前記ステップ部が、前記車両本体に傾倒自在に設けられるとともに、略水平に傾倒した状態から略垂直に起立する方向に付勢されていることを特徴としている。このような構成によれば、運転者がステップ部に搭乗して運転している際に、ステップ部から離れると、ステップ部は水平状態から垂直方向に付勢されて自動的に起立するため、荷役車両を歩行運転に適した状態に移行させることができる。そのため、運転者は、ステップ部に搭乗した状態の運転から歩行運転にスムーズに移行することができ、荷役車両の操作性を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明を荷役車両であるパレットトラックに適用した場合の一実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。但し、図1はこの発明の一実施形態にかかるパレットトラックの側面図、図2はパレットトラックのステップ部周辺の断面図、図3はパレットトラックの制御装置のブロック図、図4は動作説明用フローチャートである。
【0012】
図1に示すように、本実施形態におけるパレットトラック1は、車両本体3と、車両本体3の前部に配設され上下方向に移動可能な一対のフォーク5と、車両本体3の上面に配設されパレットトラック1を操舵するハンドル7と、車両本体3の後部に配設され運転者が搭乗可能なステップ部9とにより構成されている。
【0013】
ハンドル7は、車両本体3の後部上面に傾倒自在に配設されたハンドル軸11と、このハンドル軸11の先端に設けられた操作部13とから構成されている。また、このハンドル7は、図示を省略するバネによってほぼ垂直に起立する方向に付勢されており、例えばハンドル7を操作していない状態では、垂直に起立する位置に保持されている。
【0014】
操作部13には、図示を省略するアクセルレバーが配設されており、このアクセルレバーを中立位置から前後に傾倒させると、中立位置からの傾倒方向並びに傾倒角に応じた、方向及び速度で走行用モータ(図示省略)が駆動されてパレットトラック1が前進または後退する。また、操作部13には、フォーク5を上下方向に駆動させるフォーク用ボタン(図示省略)が配設されている。
【0015】
また、ハンドル軸11の基端部には、図示を省略するリミットスイッチが配設されており、このリミットスイッチとカム(図示省略)との組合わせにより、ハンドル7の傾倒角を検出している。そして、図1に示すように、パレットトラック1の走行中に、ハンドル7が、ほぼ垂直に起立した状態またはほぼ水平に傾倒した状態となる停止範囲α,β内に傾倒されると、リミットスイッチがOFFとなって制動手段としての電磁ブレーキ(図示省略)が作動し、車両本体3は強制停止される。一方、ハンドル7が上記した2つの停止範囲α,βの間の走行可能範囲γ内に傾倒されている状態では、リミットスイッチがONとなっているため、電磁ブレーキは作動せず、車両本体3は走行可能状態となる。なお、ハンドル7は、上記したようにバネによって水平状態から起立する方向に付勢されているため、例えば走行中にハンドル7から不意に手が離れた場合には、ハンドル7は自動的に起立した状態、つまり停止範囲α内で起立した状態となって電磁ブレーキが作動する。その結果、車両本体3は強制停止され、走行中における運転者の安全を図ることができる。
【0016】
また、図2に示すように、ステップ部9は、車両本体3の後部に沿って水平(図2の紙面に垂直な方向)に配設された軸部材15を中心として傾倒自在に配設されている。軸部材15の両端部にはねじりバネ17がそれぞれ巻回されており、ねじりバネ17の一端部がブラケット19を介して車両本体3の後部に取り付けられるとともに、その他端部がステップ部9に保持されている。そして、ステップ部9はこのねじりバネ17によってほぼ垂直に起立する方向に付勢され、ステップ部9に荷重をかけていない状態では、ステップ部9は車両本体3の後部に起立した状態で保持される。一方、パレットトラック1を運転する場合には、運転者はステップ部9を水平状態に傾倒させてステップ部9に搭乗し、パレットトラック1を運転する。
【0017】
また、軸部材15の一端部には、カム21が固着されており、ステップ部9が傾倒すると、これに伴って軸部材15周りに回転するとともに、このカム21と車両本体3の後部に設けられたリミットスイッチ23とによりステップ部9の傾倒角を検出している。すなわち、運転者がステップ部9に搭乗し、ステップ部9が通常走行範囲θ内に傾倒されている場合には、カム21がリミットスイッチ23の接点を押圧してリミットスイッチ23がONになり、車両本体3の走行状態が後述する通常走行モードに設定され、アクセルレバーの操作に応じた走行が可能となる。
【0018】
一方、走行中に、例えば運転者がステップ部9から飛び降りると、ステップ部9がねじりバネ17によって付勢されて減速範囲η内に傾倒し、カム21による接点の押圧が解除されて、リミットスイッチ23がOFFになる。その結果、車両本体3の走行状態は通常走行モードから後述する強制減速モードに移行し、アクセルレバーの操作に関わらず、車両本体3が強制的に減速される。こうして、本実施形態のパレットトラック1では、ステップ部9から飛び降りた運転者の安全を確保している。このリミットスイッチ23が、本発明の検知部に相当する。
【0019】
また、図2に示すように、ステップ部9の一端部には、突起部25が形成されており、ステップ部9が水平状態に傾倒しているときは、この突起部25が車両本体3の後部内面に設けられた緩衝部27に当接するようになっている。この緩衝部27は、突起部25が当接する当接板29と、この当接板29を支持する圧縮コイルバネ31とを備えており、ステップ部9が水平状態に傾倒されたときに突起部25が当接板29に当接すると、走行中のステップ部9の振動が圧縮コイルバネ31により吸収されるようになっている。こうすることで、運転者が走行中に受ける振動を低減することができ、安定した運転が可能となる。
【0020】
次に、パレットトラック1の走行を制御する制御装置の構成について説明する。本実施形態の車両本体3は、上記したように2つのモード、つまり通常走行モードと強制減速モードに制御されるようになっており、ステップ部9のリミットスイッチ23のON、OFFに基づいてこれらのモードの切り換えが行われる。すなわち、図3に示すように、ステップ部9のリミットスイッチ23のON、OFFの状態がCPU33に取り込まれ、リミットスイッチ23がONの場合には、CPU33により走行状態が通常走行モードに設定される。この通常走行モードでは、アクセルレバー35が傾倒されると、その傾倒方向および傾倒角がCPU31に取り込まれ、CPU33はこれに基づいて走行用モータ37を駆動制御し、車両本体3を走行させる。
【0021】
また、ハンドル軸11に設けられたリミットスイッチ39の状態の変化が、CPU33に取り込まれており、このハンドル軸11のリミットスイッチ39がOFF、つまりハンドル7が停止範囲α、β内に傾倒されると、CPU33によりいわゆるデッドマンブレーキとして電磁ブレーキ41が作動され、車両本体3は強制停止される。一方、ハンドル7が走行可能範囲γ内に傾倒されてハンドル軸11のリミットスイッチ39がONになると、CPU33により電磁ブレーキ41の作動が解除され、車両本体3は走行可能な状態となる。
【0022】
一方、パレットトラック1が通常走行モードで走行中に、ステップ部9のリミットスイッチ23がONからOFF、つまり運転者がステップ部9から離れてステップ部9が水平状態から垂直方向に起立すると、CPU33により車両本体3の走行状態が通常走行モードから強制減速モードに移行される。この強制減速モードでは、アクセルレバー35の操作に関わらず、CPU33により例えば走行用モータ37への給電が停止されて、車両本体3が強制的に減速されるようになっている。
【0023】
ところで、走行状態が強制減速モードに設定されているときに、ハンドル7を停止範囲α、β内に傾倒させると、CPU33により、電磁ブレーキ41が作動してパレットトラック1が強制停止されると同時に、上記した強制減速モードが解除されて通常走行モードに復帰制御される。その結果、車両本体3は通常走行が可能な状態となり、この状態でアクセルレバー35を傾倒すると、この傾倒操作に従って、CPU33により走行用モータ37が駆動制御されて車両本体3を走行させることができる。ここで、CPU33が本発明の制御手段を構成している。
【0024】
次に、パレットトラックの動作について図4のフローチャートを参照して説明する。
【0025】
図4に示すように、まず車両本体3の走行状態が強制減速モードであるか否かの判定がなされ(S1)、この判定結果がNO、つまり走行状態が通常走行モードにあるときには、ステップ部9のリミットスイッチ23がONからOFFに変化したか否かが判定され(S2)、この判定結果がYES、つまり運転者がステップ部9から飛び降りることでステップ部9が水平状態から起立した状態へと付勢されると、走行状態は通常走行モードから強制減速モードに移行し、走行用モータ37への給電が停止されて車両本体3が強制的に減速され(S3)、その後、ステップS1に戻る。
【0026】
一方、ステップS2の判定結果がNO、つまりステップ部9のリミットスイッチ23がONからOFFに変化していない場合には、ステップ部9は水平又は垂直状態に保持、つまり運転者はステップ部9に搭乗しているか、又は後述するようにステップ部9から降りて車両本体3を歩行型として使用しており、走行状態は通常走行モードに設定されているため(S4)、車両本体3の走行が継続され、その後ステップS1に戻る。
【0027】
また、ステップS1の判定結果がYES、つまり走行状態が強制減速モードに設定されている場合には、ハンドル軸11のリミットスイッチ39がOFFであるか否かが判定され(S5)、この判定結果がNO、つまりハンドル7が停止範囲α,β内に傾倒されていない場合には、ステップS3に移行して走行状態が強制減速モードに維持される。一方、ステップS5の判定結果がYES、つまりハンドル7が停止範囲α,β内に傾倒されている場合には、電磁ブレーキ41が作動して(S6)、車両本体3は強制停止されると同時に、強制減速モードが解除されて通常走行モードに復帰制御される(S4)。この状態で、運転者は再度ステップ部9に搭乗してパレットトラック1を運転することができ、或いはステップ部9に搭乗せずに歩行しながらハンドル7を操舵してパレットトラック1を運転することもできる。その後、ステップS1に戻って上記したステップを繰り返す。
【0028】
従って、上記した実施形態によれば、運転者がステップ部9から離れて車両本体3の走行状態が強制減速モードに設定されている場合であっても、ハンドル7を垂直に起立した状態または水平に傾倒した状態にすることで、走行状態を強制減速モードから通常走行モードに移行させることができる。その結果、運転者は、ステップ部9に搭乗しながらの運転、或いは歩行しながらの運転に速やかに移行することができ、パレットトラック1の運転を速やかに再開することができる。例えば、運転者は、ステップ部9に搭乗しながらパレットトラック1を運転している際に、作業状況に応じてステップ部9から降りて歩行しながらの運転に速やかに移行することができるため、パレットトラック1の操作性を向上することができる。また、走行状態が強制減速モードから通常走行モードに移行する際には、電磁ブレーキ41により一旦車両本体3が強制停止されるため、ステップ部9から降りた運転者の安全を確実に確保することができる。
【0029】
また、ステップ部9は、ねじりバネ31によって水平状態から垂直方向へと付勢されているため、運転者がステップ部9から離れると、ステップ部9は自動的に垂直状態に起立し、パレットトラック1は運転者が歩行運転しやすい形態となる。そのため、運転者は、ステップ部9に搭乗しながらの運転から歩行運転へとスムーズに移行することができる。
【0030】
さらに、上記した実施形態では、走行状態が一旦強制減速モードに移行すると、ハンドル7を停止範囲α,βに傾倒させない限り、強制減速モードから通常走行モードに移行しないため、例えば強制減速モードにおいてアクセルレバー35を傾倒したまま、誤ってステップ部9に搭乗しても、車両本体3は加速されず、強制的な減速状態が維持される。そのため、運転者の安全を確実に確保することができる。
【0031】
また、上記した実施形態では、リミットスイッチ23によりステップ部9の傾倒角を検知し、ステップ部9の傾倒角によって運転者がステップ部9に搭乗しているか否かを検知しているが、運転者がステップ部9に搭乗していることを検知する手段は、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、ステップ部9の上面に触覚センサ、例えば帯状の圧覚センサ43を配設し、この圧覚センサ43を運転者が踏んでいるか否かを検知することで、運転者がステップ部9に搭乗していることを検知するようにしてもよい。なお、運転者がステップ部9に搭乗していることを検知するセンサとしては、これ以外に光センサ、赤外線センサ、及び温度センサなどを用いることができる。
【0032】
また、上記した実施形態では、ステップ部9が傾倒自在に構成されているが、これに限定されるものではなく、傾倒式のものに代わって、水平状態に固定された固定式のステップ部を設けてもよい。この場合、運転者がステップ部9に搭乗していることを検知するためには、上述した触覚センサ等を用いることが望ましい。
【0033】
また、上記した実施形態では、強制減速モードにおける車両本体3の減速手段として、走行用モータ37への給電の停止を行っているが、これに限定されるものではなく、例えば機械式ブレーキを新たに設けたり、走行用モータの回生ブレーキ等を用いてもよい。また、制動手段としての電磁ブレーキ41を、強制減速モードにおける減速手段と兼用するようにしてもよい。このように兼用する場合、車両本体3の走行状態が強制減速モードに移行したときには、車両本体3を減速させる減速手段として機能させ、ハンドル7が停止範囲α,β内に傾倒された際には、車両本体3を完全に強制停止させる強制停止手段として機能させるようにすればよい。こうすることで、新たに機械式ブレーキ等を設けるのに比べて、コストを低減することができる。
【0034】
さらに、上記した実施形態では、本発明をパレットトラック1に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、運転者が搭乗可能なステップ部と、傾倒自在なハンドルとを備え、このハンドルが起立した状態または水平に傾倒した状態で制動手段が作動する荷役車両全般に適用することができる。
【0035】
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、運転者がステップ部から離れて車両本体の走行状態が通常走行モードから強制減速モードに移行している状態において、ハンドルを略垂直に起立または略水平に傾倒させると、車両本体が強制停止されると同時に制御手段によって強制減速モードが解除されて通常走行モードに復帰制御されるため、運転者は走行状態が強制減速モードに移行している場合であっても、この状態を速やかに解除して再びステップ部に搭乗したり或いは歩行しながらの運転に移行することができる。そのため、例えば運転者は、ステップ部に搭乗しながら荷役車両を運転している際に、作業状況に応じてステップ部から降りて速やかに歩行しながらの運転に移行することができ、荷役車両の操作性を向上することができる。また、走行状態が通常走行モードから強制減速モードに移行する際に、車両本体は制動手段により一旦完全に停止されるため、ステップ部から降りた運転者の安全を確実に確保することができる。
【0037】
また、請求項2に記載の発明によれば、車両本体を強制停止させる制動手段が、強制減速モードにおいて車両本体を減速させる減速手段と兼用されているため、新たな減速手段を設ける必要がなく、コストを低減することができる。
【0038】
また、請求項3に記載の発明によれば、運転者がステップ部から離れると、ステップ部は水平状態から垂直方向に付勢されて自動的に起立するため、荷役車両を歩行運転に適した状態に簡単に移行させることができ、荷役車両の操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるパレットトラックの側面図である。
【図2】この発明の一実施形態のパレットトラックの一部の断面図である。
【図3】この発明の一実施形態におけるパレットトラックの制御装置のブロック図である。
【図4】この発明の一実施形態における動作説明用フローチャートである。
【図5】この発明の一実施形態におけるパレットトラックの一部の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 パレットトラック(荷役車両)
3 車両本体
7 ハンドル
9 ステップ部
23 リミットスイッチ(検知部)
33 CPU(解除手段)
35 アクセルレバー(アクセル)
41 電磁ブレーキ(制動手段)
43 圧覚センサ(検知部)

Claims (3)

  1. 車両本体に傾倒自在に設けられた操舵用のハンドルと、前記車両本体に設けられ運転者が搭乗可能なステップ部と、前記ステップ部に前記運転者が搭乗していることを検知する検知部と、前記ハンドルが略垂直に起立した状態および略水平に傾倒した状態で前記車両本体を強制停止させる制動手段とを備え、前記検知部により前記ステップ部に前記運転者が搭乗していなくなったことが検知されると、前記車両本体の走行状態が、アクセル操作に従って走行可能な通常走行モードから前記車両本体を強制的に減速させる強制減速モードに移行する荷役車両において、
    前記車両本体の走行状態が前記強制減速モードに移行しているときに、前記ハンドルを略垂直に起立または略水平に傾倒させることを条件に、前記強制減速モードを解除して前記通常走行モードに復帰制御する制御手段を備えていることを特徴とする荷役車両。
  2. 前記制動手段が、前記強制減速モードにおいて前記車両本体を強制的に減速させる減速手段として用いられることを特徴とする請求項1に記載の荷役車両。
  3. 前記ステップ部が、前記車両本体に傾倒自在に設けられるとともに、略水平に傾倒した状態から略垂直に起立する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1または2に記載の荷役車両。
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