JP2023034057A - 制動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切に移動体を停止させる。【解決手段】制動制御装置100は、操作スイッチ3と、制御部10とを備える。操作スイッチ3は、使用者が操作したときにオン状態となり、使用者の操作が解除されたときにオフ状態となるように構成されている。制御部10は、移動体の走行中に操作スイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判断したとき、移動体を停止させる第1ブレーキ処理を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、制動制御装置に関するものである。
パレットトラック、ハンドリフトトラック、ハンドトラック、又は車椅子などの低速で移動する移動体に駆動ユニットを取り付けて、移動体の性能を高めることが提案されている。駆動ユニットは、車輪を回転駆動するための電気モータ、及び電気モータを制御するために制御装置などを有している。電気モータは、人力で移動体を走行させる際、人力をアシストするためのアシスト力を出力する。
例えば特許文献1に開示された移動体は、移動体の加速度に応じて電気モータがアシスト力を出力するように構成されている。
特許第4495444号公報
上述したように構成された移動体では、使用者が移動体にもたれ掛かったり、移動体を傾斜した路面上に配置したりすることで移動体が動き出すと、その加速度に応じて電気モータがアシスト力を出力する。この結果、移動体が、意図しない走行をするおそれがあるため、適切に移動体を停止させる必要がある。
本発明の課題は、適切に移動体を停止させることにある。
本発明のある側面に係る制動制御装置は、電気モータを有する移動体のための装置である。この制動制御装置は、操作スイッチと、制御部とを備える。操作スイッチは、使用者が操作したときにオン状態となり、使用者の操作が解除されたときにオフ状態となるように構成されている。制御部は、移動体の走行中に操作スイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判断したとき、移動体を停止させる第1ブレーキ処理を実行する。
この構成によれば、使用者が操作スイッチの操作を解除することにより、制御部は第1ブレーキ処理を実行し、移動体を停止させることができる。このため、移動体が意図しない走行をした場合であっても、適切に移動体を停止させることができる。
好ましくは、制御部は、所定の待ち時間が経過した後に、第1ブレーキ処理を実行する。
好ましくは、操作スイッチは、第1スイッチと、第2スイッチと、を含む。制御部は、移動体の走行中に第1スイッチ及び第2スイッチの両方がオン状態となったと判断したとき、移動体を停止させる第2ブレーキ処理を実行する。
好ましくは、操作スイッチは、第1スイッチと、第2スイッチと、を含む。制御部は、第1スイッチがオン状態のときに、前進用のアシスト力を出力するように電気モータを制御する。また、制御部は、第2スイッチがオン状態のときに、後退用のアシスト力を出力するように電気モータを制御する。制御部は、移動体の前進中に第2スイッチがオン状態となったと判断したとき、又は、移動体の後退中に第1スイッチがオン状態となったと判断したとき、移動体を停止させる第3ブレーキ処理を実行する。
好ましくは、操作スイッチは、使用者が操作したときに第1オン状態及び第2オン状態のいずれかとなり、使用者の操作が解除されたときにオフ状態となるように構成されている。制御部は、操作スイッチが第1オン状態のときに、前進用のアシスト力を出力するように電気モータを制御する。また、制御部は、操作スイッチが第2オン状態のときに、後退用のアシスト力を出力するように電気モータを制御する。制御部は、移動体の走行中に操作スイッチが第1オン状態と第2オン状態との間で切り替わったと判断したとき、移動体を停止させる第3ブレーキ処理を実行する。
好ましくは、制御部は、電気モータのアシスト力に応じたブレーキ力でブレーキ処理を実行する。
本発明によれば、適切に移動体を停止させることができる。
パレットトラックの一部を示す側面図。 駆動ユニットのブロック図。 制御部の処理を示すフローチャート。 制御部の処理を示すフローチャート。 制御部の処理を示すフローチャート。 制御部の処理を示すフローチャート。 制御部の処理を示すフローチャート。 制御部の処理を示すフローチャート。 制御部の処理を示すフローチャート。 パレットトラックの走行を説明するためのタイミングチャート。
以下、本実施形態に係る制動制御装置について図面を参照しつつ説明する。制動制御装置(以下、単に「制御装置」とも言う)は、電気モータを有する移動体に対する制動処理を実行するように構成されている。制御装置は、移動体に設けられている。なお、移動体は、人力によって走行する。移動体は、低速で移動する。移動体は、物体を運搬するように構成されている。なお、物体とは人物なども含む概念である。このような移動体としては、例えば、パレットトラック、ハンドリフトトラック、ハンドトラック、車椅子などがある。なお、本実施形態では、移動体は、パレットトラックである。
<パレットトラック>
図1は、制御装置を搭載するパレットトラック200の側面図である。図1に示すように、パレットトラック200は、パレットトラック本体210と、駆動ユニット20とを有している。パレットトラック本体210は、荷台(一対のフォークアーム)201、操作ハンドル202、及び複数の車輪204を有している。このパレットトラック本体210に、駆動ユニット20が取り付けられている。
パレットトラック200が図1の左側に進むことを前進とし、図1の右側に進むことを後退とする。すなわち、使用者が操作ハンドル202を引っ張ることでパレットトラック200は前進し、使用者が操作ハンドル202を押すことでパレットトラック200は後退する。
操作ハンドル202は、荷台201から上方に延びている。また、操作ハンドル202は、基端部202aを中心に揺動可能に構成されている。なお、操作ハンドル202を揺動させることによって、操作ハンドル202は垂直軸Vに対して傾斜する。この操作ハンドル202と垂直軸Vとがなす傾斜角θは、基端部202aを中心に操作ハンドル202を揺動させることによって変更することができる。
操作ハンドル202と垂直軸Vとがなす傾斜角θの範囲は、第1範囲R1、第2範囲R2、及び第3範囲R3に分けることができる。なお、第1範囲R1の傾斜角θが最も小さく、第2範囲R2の傾斜角θは、第1範囲R1の傾斜角θよりも大きく、第3範囲R3の傾斜角θは、第2範囲R2の傾斜角θよりも大きい。
特に限定されるものではないが、例えば、第1範囲R1は、0°≦θ<20°であり、第2範囲R2は、20°≦θ<60°であり、第3範囲R3は、60°≦θ≦90°とすることができる。このように、操作ハンドル202が第1範囲R1内にあるときは、操作ハンドル202が直立状態であるとみなすことができる。また、操作ハンドル202が第2範囲R2内にあるときは、操作ハンドル202が傾斜状態であるとみなすことができる。また、操作ハンドル202が第3範囲R3内にあるときは、操作ハンドル202が倒れ状態であるとみなすことができる。
<駆動ユニット>
図2に示すように、駆動ユニット20は、電気モータ21、モータドライバ22、減速機23、バッテリ24(図1参照)、駆動輪203、及び制御装置100を含んでいる。なお、駆動ユニット20は、駆動輪203を有していなくてもよい。この場合、駆動ユニット20は、駆動輪203の代わりに、パレットトラック200の車輪204の少なくとも一つを回転駆動させる。
電気モータ21は、パレットトラック200の走行をアシストするためのアシスト力を出力する。電気モータ21は、駆動輪203を回転駆動する。
モータドライバ22は、バッテリ24から電気モータ21に供給される電力を制御する。モータドライバ22は、制御装置100と有線又は無線によって通信可能に接続されている。モータドライバ22は、制御装置100からの制御信号に応じて電気モータ21を駆動させる。
減速機23は、電気モータ21の回転数を減速して、駆動輪203へと伝達する。減速機23は、例えば複数の歯車などによって構成されている。
<制御装置>
制御装置100は、電気モータ21を制御するように構成されている。制御装置100は、操作スイッチ3、傾斜角検出部4、及び制御部10を有している。
操作スイッチ3は、例えば、操作ハンドル202に取り付けられている。操作スイッチ3は、使用者が操作したときにオン状態となり、使用者の操作が解除されたときにオフ状態となるように構成されている。すなわち、操作スイッチ3は、モーメンタリタイプのスイッチである。
操作スイッチ3は、例えば、前進スイッチ3a(第1スイッチの一例)と、後退スイッチ3b(第2スイッチの一例)とを含んでいる。前進スイッチ3a及び後退スイッチ3bはともに、モーメンタリタイプのスイッチである。
使用者は、前進走行時にアシスト力がほしいとき、前進スイッチ3aを操作する。例えば、前進スイッチ3aは押しボタンスイッチである。使用者は、前進スイッチ3aを押圧する。前進スイッチ3aが押圧されている間のみ、前進スイッチ3aはオン状態となる。
また、使用者が前進スイッチ3aの操作を解除すると、前進スイッチ3aは、オフ状態となる。例えば、使用者が前進スイッチ3aを押圧する指を前進スイッチ3aから離すと、前進スイッチ3aはオフ状態となる。なお、前進スイッチ3aは、押しボタンスイッチに限定されるものではなく、例えば、静電容量式タッチスイッチなどのようにタッチセンサを用いたスイッチなどであってもよい。
使用者は、後退走行時にアシスト力がほしいとき、後退スイッチ3bを操作する。例えば、後退スイッチ3bは押しボタンスイッチである。使用者は、後退スイッチ3bを押圧する。後退スイッチ3bが押圧されている間のみ、後退スイッチ3bはオン状態となる。
また、使用者が後退スイッチ3bの操作を解除すると、後退スイッチ3bは、オフ状態となる。例えば、使用者が後退スイッチ3bを押圧する指を後退スイッチ3bから離すと、後退スイッチ3bはオフ状態となる。なお、後退スイッチ3bは、押しボタンスイッチに限定されるものではなく、例えば、静電容量式タッチスイッチなどのようにタッチセンサを用いたスイッチなどであってもよい。
なお、使用者は、アシスト力が不要の場合、前進スイッチ3a及び後退スイッチ3bの両方の操作をしない。
傾斜角検出部4は、垂直軸Vに対する操作ハンドル202の傾斜角θを検出するように構成されている。傾斜角検出部4は、例えば、加速度センサによって構成することができる。また、傾斜角検出部4は、ジャイロセンサによって構成してもよいし、加速度センサとジャイロセンサとの両方によって構成してもよい。また、傾斜角検出部4は、その他にも、例えば、傾斜センサ、角度センサ、又はリミットスイッチなどによって構成することもできる。なお、リミットスイッチを採用した場合、傾斜角検出部4は、傾斜角自体を検出するのではなく、傾斜範囲を検出する。
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びROM(Read Only Memory)等を備えるコンピュータ(例えばマイクロコンピュータ)によって構成されている。ROMには、種々の演算をするためのプログラムが記憶されている。CPUは、ROMに記憶されたプログラムを実行する。
制御部10は、電気モータ21を制御するように構成されている。操作スイッチ3がオン状態のときに、制御部10は電気モータ21にアシスト力を出力させる。
詳細には、制御部10は、前進スイッチ3aがオン状態であると判断したとき、前進用のアシスト力を出力するように電気モータ21を制御する。これにより、電気モータ21は、前進用のアシスト力を出力して駆動輪203を回転駆動する。このように、制御部10が電気モータ21に前進用のアシスト力を出力させる処理を「前進アシスト処理」と称する。
また、制御部10は、後退スイッチ3bがオン状態であると判断したとき、後退用のアシスト力を出力するように電気モータ21を制御する。これにより、電気モータ21は、後退用のアシスト力を出力して駆動輪203を回転駆動する。このように、制御部10が電気モータ21に後退用のアシスト力を出力させる処理を「後退アシスト処理」と称する。
なお、制御部10は、前進用アシスト力及び後退用アシスト力を、例えば、パレットトラック200に関する移動体情報に基づいて算出することができる。なお、移動体情報としては、例えば、パレットトラック200の加速度、積載物を含めたパレットトラック200の重量、転がり抵抗、動力損失などを挙げることができる。
具体的には、制御部10は、アシスト力Faを以下の式(1)によって算出することができる。
Figure 2023034057000002

ここで、αはアシスト率を示す。αは0より大きく、1未満である。
制御部10は、上記式(1)のFを、以下の式(2)によって算出することができる。
Figure 2023034057000003

ここで、Mは積載物を含めたパレットトラック200の重量を示し、aはパレットトラック200の加速度を示し、Fvは動力損失を示し、Frは転がり抵抗を示し、gは重力加速度を示し、θはパレットトラック200が走行する路面の傾斜角を示す。重量Mは、使用者が入力することができる。
制御部10は、動力損失Fvを以下の式(3)によって算出することができる。
Figure 2023034057000004

なお、kVは軸粘性抵抗を示し、kは軸粘性係数を示す。Cは軸粘性抵抗以外の動力損失を示し、例えば、チェーン等の伝達損失、及び軸受け摩擦などの動力損失の合計値である。
また、制御部10は、転がり抵抗Frを以下の式(4)によって算出することができる。
Figure 2023034057000005

なお、Crrは転がり抵抗係数を示す。
なお、制御部10は、制御信号をモータドライバ22に出力することによって、電気モータ21を制御する。制御部10は、例えば、パレットトラック200の速度又は加速度などによって、パレットトラック200が走行中か否かを判断する。また、制御部10は、パレットトラック200の速度又は加速度などによって、パレットトラック200が前進中か後退中かを判断する。
制御部10は、前進スイッチ3aがオフ状態であり、且つ、後退スイッチ3bもオフ状態であると判断したとき、前進用のアシスト力及び後退用のアシスト力を電気モータ21から出力させない。この場合、人力のみでパレットトラック200を走行させる。このように、人力のみによるパレットトラックの走行を、以下、「フリー走行」と称する。
制御部10は、操作ハンドル202の傾斜角θに基づいて、電気モータ21を制御する。まず、制御部10は、垂直軸Vに対する操作ハンドル202の傾斜角θが、第1範囲R1、第2範囲R2、及び第3範囲R3のいずれにあるか判断する。
制御部10は、傾斜角θが第1範囲R1にあると判断したとき、前進スイッチ3aがオン状態であっても、電気モータ21にアシスト力を出力させない。すなわち、傾斜角θが第1範囲R1にあるとき、制御部10は、前進アシスト処理を実行しない。この場合、使用者は、パレットトラック200をフリー走行させることができる。なお、後退スイッチ3bがオン状態のときは、制御部10は、通常通り、電気モータ21に後退用のアシスト力を出力させる。すなわち、制御部10は、後退アシスト処理を実行する。
また、制御部10は、傾斜角θが第2範囲R2にあると判断したとき、前進及び後退ともに、通常通り、電気モータ21にアシスト力を出力させる。すなわち、傾斜角θが第2範囲R2にあるとき、制御部10は、前進アシスト処理、及び後退アシスト処理を実行することができる。
また、制御部10は、傾斜角θが第3範囲R3にあると判断したとき、前進スイッチ3aがオン状態であっても、後退スイッチ3bがオン状態であっても、電気モータ21にアシスト力を出力させない。このように、傾斜角θが第3範囲R3にある場合は、制御部10は、前進アシスト処理も後退アシスト処理も実行しない。このため、パレットトラック200はフリー走行のみが可能である。
制御部10は、パレットトラック200の走行中に操作スイッチ3がオン状態からオフ状態に切り替わったと判断したとき、パレットトラック200を停止させる第1ブレーキ処理を実行する。例えば、パレットトラック200が前進中において、前進スイッチ3aがオン状態からオフ状態に切り替わったり、パレットトラック200が後退中において、後退スイッチ3bがオン状態からオフ状態に切り替わったりしたとき、制御部10は第1ブレーキ処理を実行する。制御部10は、パレットトラック200が停止したと判断したとき、第1ブレーキ処理を解除する。
第1ブレーキ処理とは、例えば、電気モータ21の回生ブレーキ、電気モータ21のショートブレーキなどを挙げることができる。制御部10は、電気モータ21の回生ブレーキ又はショートブレーキが実行されるように、モータドライバ22に制御信号を出力する。なお、パレットトラック200に制動装置を設置し、制御部10がこの制動装置を制御することによってパレットトラック200を停止させてもよい。
制御部10は、所定の待ち時間が経過した後に、第1ブレーキ処理を実行する。すなわち、制御部10は、前進スイッチ3aがオン状態からオフ状態に切り替わった、又は、後退スイッチ3bがオン状態からオフ状態に切り替わったと判断したとき、すぐに第1ブレーキ処理を実行するのではなく、所定の待ち時間が経過した後に、第1ブレーキ処理を実行する。
なお、特に限定されるわけではないが、所定の待ち時間とは、例えば、0.3~1.0秒程度とすることができる。また、所定の待ち時間は、予め制御部10に記憶させた一定の時間とすることができる。なお、制御部10は、パレットトラック200の車速又は重量に応じて待ち時間を設定することもできる。例えば、制御部10は、車速が大きいほど、待ち時間を短くすることができる。また、制御部10は、パレットトラック200の重量(積載物も含む)が重いほど、待ち時間を短くすることができる。
制御部10は、パレットトラック200の走行中に前進スイッチ3a及び後退スイッチ3bの両方がオン状態となったと判断したとき、パレットトラック200を停止させる第2ブレーキ処理を実行する。制御部10は、パレットトラック200が停止したと判断したとき、第2ブレーキ処理を解除する。
例えば、パレットトラック200をフリー走行させている場合において、使用者が前進スイッチ3a及び後退スイッチ3bの両方を操作した(押圧する)とき、制御部10は第2ブレーキ処理を実行する。
また、使用者が前進スイッチ3aを操作してパレットトラック200を前進アシスト走行させている場合において、使用者が前進スイッチ3aを操作したまま更に後退スイッチ3bを操作したとき、制御部10は第2ブレーキ処理を実行する。
また、使用者が後退スイッチ3bを操作してパレットトラック200を後退アシスト走行させている場合において、使用者が後退スイッチ3bを操作したまま更に前進スイッチ3aを操作したとき、制御部10は第2ブレーキ処理を実行する。
なお、第2ブレーキ処理とは、例えば、電気モータ21の回生ブレーキ、電気モータ21のショートブレーキなどを挙げることができる。制御部10は、電気モータ21の回生ブレーキ又はショートブレーキが実行されるように、モータドライバ22に制御信号を出力する。なお、パレットトラック200に制動装置を設置し、制御部10がこの制動装置を制御することによってパレットトラック200を停止させてもよい。第2ブレーキ処理におけるブレーキ力は、第1ブレーキ処理におけるブレーキ力と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
制御部10は、パレットトラック200の前進中に後退スイッチ3bがオン状態となったと判断したとき、又は、パレットトラック200の後退中に前進スイッチ3aがオン状態となったと判断したとき、パレットトラック200を停止させる第3ブレーキ処理を実行してもよい。なお、第3ブレーキ処理とは、第2ブレーキ処理と同様に、電気モータ21の回生ブレーキ、電気モータ21のショートブレーキ、制動装置によるブレーキなどを挙げることができる。制御部10は、パレットトラック200が停止したと判断したとき、第3ブレーキ処理を解除する。
制御部10は、電気モータ21のアシスト力に応じたブレーキ力で、第1~第3ブレーキ処理を実行する。例えば、制御部10は、電気モータ21のアシスト力が大きくなるにつれて、第1~第3ブレーキ処理におけるブレーキ力も大きくする。なお、制御部10は、電気モータ21のアシスト力の大きさに関わらず、一定のブレーキ力で第1~第3ブレーキ処理を実行してもよい。
[制御方法]
次に、図3のフローチャートを参照しつつ、制御部10により実行される処理の一例を説明する。
まず、制御部10は、傾斜角検出部4によって検出された傾斜角θに基づき、操作ハンドル202の傾斜角θが、第1範囲R1にあるか、第2範囲R2にあるか、第3範囲R3にあるか判断する。具体的には、制御部10は、傾斜角θが第1範囲R1にあるか否か判断する(ステップS1)。
制御部10は、傾斜角θが第1範囲R1にあると判断したとき(ステップS1のYes)、後述する第1処理を実行する(ステップS2)。
次に、制御部10は、傾斜角θが第2範囲R2にあるか否か判断する(ステップS3)。制御部10は、傾斜角θが第2範囲R2にあると判断したとき(ステップS3のYes)、後述する第2処理を実行する(ステップS5)。一方、制御部10は、傾斜角θが第2範囲R2にないと判断したとき(ステップS3のNo)、後述する第3処理を実行する(ステップS8)。
図4及び図5のフローチャートを参照しつつ、第1処理について説明する。
まず、制御部10は、「前進スイッチ3aがオフ状態且つ後退スイッチ3bがオフ状態」であるか否か判断する(ステップS21)。制御部10は、「前進スイッチ3aがオフ状態且つ後退スイッチ3bがオフ状態」であると判断したとき(ステップS21のYes)、次に、パレットトラック200が走行中か否か判断する(ステップS22)。
制御部10は、パレットトラック200が走行中でないと判断したとき(ステップS22のNo)、電気モータ21によるアシスト力を出力させない。すなわち、制御部10は、パレットトラック200をフリー走行可能な状態とする(ステップS23)。そして、制御部10は、ブレーキフラグを無効にする処理を実行する(ステップS24)。なお、ブレーキフラグは、後述するように、走行中に操作スイッチ3が操作されたときに有効となる。
一方、制御部10は、パレットトラック200が走行中であると判断したとき(ステップS22のYes)、ブレーキフラグが有効か否か判断する(ステップS25)。
制御部10は、ブレーキフラグが有効と判断したとき(ステップS25のYes)、第1ブレーキ処理を実行する(ステップS26)。一方、制御部10は、ブレーキフラグが有効でないと判断したとき(ステップS25のNo)、電気モータ21によるアシスト力を出力させない。すなわち、制御部10は、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする(ステップS27)。
制御部10は、上記ステップS21において、「前進スイッチ3aがオフ状態且つ後退スイッチ3bがオフ状態」ではないと判断したとき(ステップS21のNo)、次に、「前進スイッチ3aがオン状態且つ後退スイッチ3bがオフ状態」であるか否か判断する(ステップS28)。
制御部10は、「前進スイッチ3aがオン状態且つ後退スイッチ3bがオフ状態」であると判断したとき(ステップS28のYes)、次に、パレットトラック200が走行中か否か判断する(ステップS29)。
制御部10は、パレットトラック200が走行中でないと判断したとき(ステップS29のNo)、電気モータ21によるアシスト力を出力させない。すなわち、制御部10は、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする(ステップS30)。そして、制御部10は、ブレーキフラグを無効にする処理を実行する(ステップS31)。
一方、制御部10は、パレットトラック200が走行中であると判断したとき(ステップS29のYes)、次に、電気モータ21が正転しているか否か判断する(ステップS32)。なお、電気モータ21が正転している場合、パレットトラック200は前進する。このため、制御部10は、ステップS32において、電気モータ21が正転しているか否か判断する代わりに、パレットトラック200が前進しているか否か判断してもよい。
制御部10は、電気モータ21が正転していると判断したとき(ステップS32のYes),電気モータ21によるアシスト力を出力させない。すなわち、制御部10は、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする(ステップS33)。そして、制御部10は、ブレーキフラグを有効にする処理を実行する(ステップS34)。
制御部10は、電気モータ21が正転していないと判断したとき(ステップS32のNo),すなわち、電気モータ21が逆転していると判断したとき、電気モータ21によるアシスト力を出力させない。すなわち、制御部10は、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする(ステップS35)。なお、制御部10は、ステップS35において、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする代わりに、パレットトラック200の走行を停止させる第3ブレーキ処理を実行してもよい。
制御部10は、上記ステップS28において、「前進スイッチ3aがオン状態且つ後退スイッチ3bがオフ状態」ではないと判断したとき(ステップS28のNo)、図5に示すように、「前進スイッチ3aがオフ状態且つ後退スイッチ3bがオン状態」であるか否か判断する(ステップS36)。
制御部10は、「前進スイッチ3aがオフ状態且つ後退スイッチ3bがオン状態」であると判断したとき(ステップS36のYes)、次に、パレットトラック200が走行中か否か判断する(ステップS37)。
制御部10は、パレットトラック200が走行中でないと判断したとき(ステップS37のNo)、後退アシスト処理を実行する(ステップS38)。すなわち、制御部10は、電気モータ21に後退用アシスト力を出力させる。そして、制御部10は、ブレーキフラグを有効とする処理を実行する(ステップS39)。
一方、制御部10は、パレットトラック200が走行中であると判断したとき(ステップS37のYes)、次に、電気モータ21が逆転しているか否か判断する(ステップS40)。なお、電気モータ21が逆転している場合、パレットトラック200は後退する。このため、制御部10は、ステップS40において、電気モータ21が逆転しているか否か判断する代わりに、パレットトラック200が後退しているか否か判断してもよい。
制御部10は、電気モータ21が逆転していると判断したとき(ステップS40のYes),後退アシスト処理を実行する(ステップS41)。すなわち、制御部10は、電気モータ21に後退用のアシスト力を出力させる。これにより、パレットトラック200は、後退アシスト走行する。そして、制御部10は、ブレーキフラグを有効にする処理を実行する(ステップS42)。
制御部10は、電気モータ21が逆転していないと判断したとき(ステップS40のNo),すなわち、電気モータ21が正転していると判断したとき、電気モータ21によるアシスト力を出力させない。すなわち、制御部10は、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする(ステップS43)。なお、制御部10は、ステップS43において、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする代わりに、パレットトラック200の走行を停止させる第3ブレーキ処理を実行してもよい。
制御部10は、上記ステップS36において、「前進スイッチ3aがオフ状態且つ後退スイッチ3bがオン状態」ではないと判断したとき(ステップS36のNo)、次に、「前進スイッチ3aがオン状態且つ後退スイッチ3bがオン状態」であるか否か判断する(ステップS44)。
制御部10は、「前進スイッチ3aがオン状態且つ後退スイッチ3bがオン状態」であると判断したとき(ステップS44のYes)、次に、パレットトラック200が走行中か否か判断する(ステップS45)。
制御部10は、パレットトラック200が走行中であると判断したとき(ステップS45のYes)、第2ブレーキ処理を実行する(ステップS46)。一方、制御部10は、パレットトラック200が走行中でないと判断したとき(ステップS45のNo)、電気モータ21にアシスト力を出力させない。すなわち、制御部10は、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする(ステップS47)。
図6及び図7のフローチャートを参照しつつ、第2処理について説明する。
なお、第2処理におけるステップS51~ステップS57までの処理は、上述した第1処理におけるステップS21~ステップS27までの処理と同じであるため、その説明を省略する。また、第2処理におけるステップS66~ステップS77までの処理は、上述した第1処理におけるステップS36~ステップS47までの処理と同じであるため、その説明を省略する。
制御部10は、「前進スイッチ3aがオン状態且つ後退スイッチ3bがオフ状態」であるか否か判断する(ステップS58)。
制御部10は、「前進スイッチ3aがオン状態且つ後退スイッチ3bがオフ状態」であると判断したとき(ステップS58のYes)、次に、パレットトラック200が走行中か否か判断する(ステップS59)。
制御部10は、パレットトラック200が走行中でないと判断したとき(ステップS59のNo)、前進アシスト処理を実行する(ステップS60)。すなわち、制御部10は、電気モータ21に前進用アシスト力を出力させる。そして、制御部10は、ブレーキフラグを有効とする処理を実行する(ステップS61)。
一方、制御部10は、パレットトラック200が走行中であると判断したとき(ステップS59のYes)、次に、電気モータ21が正転しているか否か判断する(ステップS62)。なお、制御部10は、ステップS62において、電気モータ21が正転しているか否か判断する代わりに、パレットトラック200が前進しているか否か判断してもよい。
制御部10は、電気モータ21が正転していると判断したとき(ステップS62のYes),前進アシスト処理を実行する(ステップS63)。すなわち、制御部10は、電気モータ21に前進用アシスト力を出力させる。そして、制御部10は、ブレーキフラグを有効にする処理を実行する(ステップS64)。
制御部10は、電気モータ21が正転していないと判断したとき(ステップS62のNo),すなわち、電気モータ21が逆転していると判断したとき、電気モータ21によるアシスト力を出力させない。すなわち、制御部10は、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする(ステップS65)。なお、制御部10は、ステップS65において、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする代わりに、パレットトラック200の走行を停止させる第3ブレーキ処理を実行してもよい。
図8及び図9のフローチャートを参照しつつ、第3処理について説明する。
なお、第3処理におけるステップS81~ステップS91までの処理は、上述した第1処理におけるステップS21~ステップS31までの処理と同じであるため、その説明を省略する。また、第3処理におけるステップS104~ステップS107までの処理は、上述した第1処理におけるステップS44~ステップS47までの処理と同じであるため、その説明を省略する。
制御部10は、図9に示すように、「前進スイッチ3aがオフ状態且つ後退スイッチ3bがオン状態」であるか否か判断する(ステップS96)。
制御部10は、「前進スイッチ3aがオフ状態且つ後退スイッチ3bがオン状態」であると判断したとき(ステップS96のYes)、次に、パレットトラック200が走行中か否か判断する(ステップS97)。
制御部10は、パレットトラック200が走行中でないと判断したとき(ステップS97のNo)、電気モータ21によるアシスト力を出力させない。すなわち、制御部10は、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする(ステップS98)。そして、制御部10は、ブレーキフラグを無効とする処理を実行する(ステップS99)。
一方、制御部10は、パレットトラック200が走行中であると判断したとき(ステップS97のYes)、次に、電気モータ21が逆転しているか否か判断する(ステップS100)。なお、制御部10は、ステップS100において、電気モータ21が逆転しているか否か判断する代わりに、パレットトラック200が後退しているか否か判断してもよい。
制御部10は、電気モータ21が逆転していると判断したとき(ステップS100のYes),電気モータ21によるアシスト力を出力させない。すなわち、制御部10は、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする(ステップS101)。そして、制御部10は、ブレーキフラグを有効にする処理を実行する(ステップS102)。
制御部10は、電気モータ21が逆転していないと判断したとき(ステップS100のNo),すなわち、電気モータ21が正転していると判断したとき、電気モータ21によるアシスト力を出力させない。すなわち、制御部10は、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする(ステップS103)。なお、制御部10は、ステップS103において、パレットトラック200をフリー走行可能な状態にする代わりに、パレットトラック200の走行を停止させる第3ブレーキ処理を実行してもよい。
次に、図10のタイミングチャートを参照しつつ、パレットトラック200の走行状態について説明する。まず、時刻t1までは、パレットトラック200に人力は作用していない。また、前進スイッチ3a及び後退スイッチ3bはオフ状態のため、電気モータ21はアシスト力を出力していない。このため、パレットトラック200は停止している。
時刻t1からt2までは、パレットトラック200に人力が作用し、パレットトラック200が前進する。なお、前進スイッチ3a及び後退スイッチ3bはオフ状態のため、電気モータ21はアシスト力を出力していない。すなわち、パレットトラック200はフリー走行している。
時刻t2において、前進スイッチ3aがオン状態となるため、制御部10は前進アシスト処理を実行し、電気モータ21が前進用のアシスト力を出力する。このため、パレットトラック200は、前進アシスト走行する。
時刻t3において、前進スイッチ3aがオン状態からオフ状態に切り替わったため、所定の待ち時間が経過して時刻t4になると、制御部10は第1ブレーキ処理を実行する。このため、パレットトラック200は、減速し、最終的に停止する。
時刻t5において、パレットトラック200が停止したため、制御部10は第1ブレーキ処理を解除する。なお、このとき、電気モータ21はアシスト力を出力していない。
時刻t6において、後退スイッチ3bがオン状態となり、制御部10は後退アシスト処理を実行する。
時刻t7において、後退スイッチ3bがオン状態からオフ状態に切り替わったため、所定の待ち時間が経過して時刻t8になると、制御部10は第1ブレーキ処理を実行する。そして、時刻t9において前進スイッチ3a及び後退スイッチ3bがともにオン状態になったため、制御部10は、第2ブレーキ処理を実行する。なお、この例では、第2ブレーキ処理によるブレーキ力は、第1ブレーキ処理によるブレーキ力よりも大きい。この第1及び第2ブレーキ処理により、パレットトラック200は、減速し、最終的に停止する。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
(a)上記実施形態では、操作スイッチ3は、前進スイッチ3aと後退スイッチ3bとの2つのスイッチを含んでいたが、操作スイッチ3の構成はこれに限定されない。例えば、操作スイッチ3は、1つのスイッチで構成されていてもよい。この場合、操作スイッチ3は、第1オン状態、第2オン状態、及びオフ状態の3つの状態に切り替わる。
操作スイッチ3の第1オン状態とは、上記実施形態の前進スイッチ3aのオン状態且つ後退スイッチ3bのオフ状態に相当する。また、操作スイッチ3の第2オン状態とは、上記実施形態の後退スイッチ3bのオン状態且つ前進スイッチ3aのオフ状態に相当する。また、操作スイッチ3のオフ状態とは、上記実施形態の前進スイッチ3aのオフ状態且つ後退スイッチ3bのオフ状態に相当する。
使用者が操作することによって、操作スイッチ3を第1オン状態又は第2オン状態のいずれかにすることができる。また、使用者の操作が解除されると、操作スイッチ3はオフ状態に戻るように構成されている。すなわち、操作スイッチ3は、モーメンタリタイプのスイッチである。
具体的には、操作スイッチ3は、トグルスイッチである。使用者が操作スイッチ3を第1側に倒している間のみ、操作スイッチ3は第1オン状態となり、使用者が操作スイッチ3から手を離すと、操作スイッチ3はオフ状態となる。また、使用者が操作スイッチ3を第1側と反対側の第2側に倒している間のみ、操作スイッチ3は第2オン状態となり、使用者が操作スイッチ3から手を離すと、操作スイッチ3はオフ状態となる。
制御部10は、操作スイッチ3が第1オン状態であると、前進アシスト処理を実行する。すなわち、制御部10は、前進用のアシスト力を出力するように電気モータ21を制御する。このように、操作スイッチ3が第1オン状態のとき、制御部10は、上記実施形態の前進スイッチ3aがオン状態のときと同じ処理を実行する。
制御部10は、操作スイッチ3が第2オン状態であると、後退アシスト処理を実行する。すなわち、制御部10は、後退用のアシスト力を出力するように電気モータ21を制御する。このように、操作スイッチ3が第2オン状態のとき、制御部10は、上記実施形態の後退スイッチ3bがオン状態のときと同じ処理を実行する。
制御部10は上記実施形態の第2ブレーキ処理を実行しない一方で、第1及び第3ブレーキ処理を実行する。
具体的には、制御部10は、パレットトラック200の走行中に操作スイッチ3が第1オン状態又は第2オン状態からオフ状態に切り替わったと判断したとき、第1ブレーキ処理を実行する。より具体的には、制御部10は、パレットトラック200の前進中に、操作スイッチ3が第1オン状態からオフ状態に切り替わったと判断したとき、第1ブレーキ処理を実行する。また、制御部10は、パレットトラック200の後退中に、操作スイッチ3が第2オン状態からオフ状態に切り替わったと判断したとき、第1ブレーキ処理を実行する。
制御部10は、パレットトラック200の走行中に操作スイッチ3が第1オン状態と第2オン状態との間で切り替わったと判断したとき、制御部10は、第3ブレーキ処理を実行する。
具体的には、制御部10は、パレットトラック200の前進中に操作スイッチ3が第1オン状態から第2オン状態に切り替わったと判断したとき、第3ブレーキ処理を実行する。また、制御部10は、パレットトラック200の後退中に操作スイッチ3が第2オン状態から第1オン状態に切り替わったと判断したとき、第3ブレーキ処理を実行する。
この変形例の操作スイッチ3において、上記実施形態の「前進スイッチ3aがオン状態且つ後退スイッチ3bがオン状態」に相当する状態がないため、制御部10は、上記実施形態のステップS44~S47の処理、ステップS74~S77の処理、及びステップS104~S107の処理を実行しない。
(b)制御部10は、アシスト制御開始からパレットトラック200が予め設定した車速になるまで、または、アシスト制御開始から予め設定した時間が経過するまで、アシスト力の算出を停止してもよい。制御部10は、アシスト力を算出する代わりに、アシスト力を予め設定した値とすることができる。なお、予め設定した値は、一定の値でなくてもよい。また、前進スイッチ3a又は後退スイッチ3bがオン状態になったときをアシスト制御開始とすることができる。
制御部10は、予め設定した時間を経過してもパレットトラック200が停止していると判断したとき、アシスト力をゼロとしてもよい。また、制御部10は、車速及び経過時間の両方に基づいてアシスト力を制御してもよい。
3 :操作スイッチ
3a :前進スイッチ
3b :後退スイッチ
10 :制御部
21 :電気モータ
100 :制御装置
200 :パレットトラック

Claims (6)

  1. 電気モータを有する移動体のための制動制御装置であって、
    使用者が操作したときにオン状態となり、使用者の操作が解除されたときにオフ状態となるように構成された操作スイッチと、
    前記移動体の走行中に前記操作スイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判断したとき、前記移動体を停止させる第1ブレーキ処理を実行する制御部と、
    を備える、制動制御装置。
  2. 前記制御部は、所定の待ち時間が経過した後に、前記第1ブレーキ処理を実行する、
    請求項1に記載の制動制御装置。
  3. 前記操作スイッチは、第1スイッチと、第2スイッチと、を含み、
    前記制御部は、前記移動体の走行中に前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの両方がオン状態となったと判断したとき、前記移動体を停止させる第2ブレーキ処理を実行する、
    請求項1又は2に記載の制動制御装置。
  4. 前記操作スイッチは、第1スイッチと、第2スイッチと、を含み、
    前記制御部は、前記第1スイッチがオン状態のときに、前進用のアシスト力を出力するように前記電気モータを制御し、前記第2スイッチがオン状態のときに、後退用のアシスト力を出力するように前記電気モータを制御し、
    前記制御部は、前記移動体の前進中に前記第2スイッチがオン状態となったと判断したとき、又は、前記移動体の後退中に前記第1スイッチがオン状態となったと判断したとき、前記移動体を停止させる第3ブレーキ処理を実行する、
    請求項1又は2に記載の制動制御装置。
  5. 前記操作スイッチは、使用者が操作したときに第1オン状態及び第2オン状態のいずれかとなり、使用者の操作が解除されたときにオフ状態となるように構成されており、
    前記制御部は、前記操作スイッチが第1オン状態のときに、前進用のアシスト力を出力するように前記電気モータを制御し、前記操作スイッチが第2オン状態のときに、後退用のアシスト力を出力するように前記電気モータを制御し、
    前記制御部は、前記移動体の走行中に前記操作スイッチが第1オン状態と第2オン状態との間で切り替わったと判断したとき、前記移動体を停止させる第3ブレーキ処理を実行する、
    請求項1又は2に記載の制動制御装置。
  6. 前記制御部は、前記電気モータのアシスト力に応じたブレーキ力で前記ブレーキ処理を実行する、
    請求項1から5のいずれかに記載の制動制御装置。
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