JP3756069B2 - フォークリフトのブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォークリフトのブレーキ装置に関するものであって、特に、ペダルを踏むことによってブレーキが開放されて走行が可能となり、ペダルを離すことによってブレーキが働いて車体が停止する方式のフォークリフトにおけるブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、このような方式のリーチ型フォークリフトの概略構成を示しており、(a)は上面図、(b)は側面図である。図において、リーチ型フォークリフト100の車体1の前方にはマスト2が設けられており、このマスト2にリフトブラケット3が昇降可能に支持されている。4は荷役作業を行なうフォークで、リフトブラケット3に左右一対取り付けられており、リフトブラケット3とともに昇降する。5はマスト2の前後進をガイドするストラドルアームで、左右に一対設けられている。
【0003】
6は運転席であって、オペレータはこの運転席6に立った状態で運転を行う。運転席6の下部にはブレーキペダル7が設けられており、このペダルを足で操作することにより、ブレーキをかけたり開放したりすることができる。この動作の詳細については後述する。8は運転席6の前方に設けられた油圧レバーであり、フォーク4を昇降・傾動させたり、前後進させたりする場合に操作するものである。9はアクセラレータであって、車体1を前進もしくは後進させる場合に操作するレバーである。10は運転席6の側方に設けられたステアリングハンドルで、車体1の進行方向を変える場合に操作するものである。
【0004】
11は車体1の内部に装備されている走行モータで、その上部には走行モータ11に制動をかけるためのブレーキ12が設けられている。ブレーキ12は、後述するリンク機構によってブレーキペダル7と機械的に連結されている。13は運転席6の上方を覆って落下物からオペレータを保護するためのヘッドガード、14は車体1の前方においてストラドルアーム5に設けられた前輪、15は車体1の後方に設けられた後輪である。
【0005】
図4は、上述したフォークリフト100におけるブレーキ装置の機構図である。図において、走行モータ11の上部に設けられたブレーキ12は、走行モータ11の回転軸(図示省略)と一体に回転するディスク16と、上下動可能に設けられたブレーキアーム17と、ディスク16を挟んでブレーキアーム17に取り付けられた一対のブレーキパッド18と、圧縮スプリングから構成されるスプリング19と、ブレーキアーム17を上下動させるためのカム20と、カム20を駆動するカムレバー21とから構成されている。30はブレーキ12とブレーキペダル7とを連結するリンク機構であって、ロッド31〜33と、回転軸34,35と、可動板36〜39とを備えている。ロッド31はブレーキペダル7に連結されており、ロッド33はブレーキ12のカムレバー21に連結されている。42はブレーキペダル7が踏まれたことを検出するペダル動作検出リミットスイッチである。
【0006】
上記構成において、ブレーキペダル7が踏まれていない状態では、ブレーキ装置は図4の状態にある。このとき、スプリング19の付勢力によってブレーキアーム17が下方に牽引されており、ブレーキパッド18がディスク16を上下から挟み込んでいるため、この挟圧力によってディスク16およびこれに連結されている走行モータ11は回転が阻止され、ブレーキがかかった状態となっている。この状態からブレーキペダル7を踏むと、ブレーキペダル7の動きと連動してリンク機構30が作動し、ロッド31〜33が矢印方向に動いてカムレバー21が押され、これに伴ってカム20が回転する。このカム20の回転によりブレーキアーム17が押し広げられ、ディスク16はブレーキパッド18の挟圧から開放される。この結果、ディスク16に連結している走行モータ11は回転が可能となり、ブレーキ状態が解除される。
【0007】
以上のように、図4のブレーキ装置は、ブレーキペダル7を踏むことによってブレーキ12が開放され、ブレーキペダル7を離すことによってブレーキ12が働く機構となっている。そして、ブレーキペダル7を踏んだ場合に、ペダル動作検出リミットスイッチ42がONして検出信号を出力し、この信号が出力されている状態でアクセラレータ9を操作すると、走行モータ11に電流(力行電流)が流れてモータが回転し、車体1が走行するようになっている。一方、ブレーキペダル7が踏まれておらずブレーキがかかっている状態、すなわちペダル動作検出リミットスイッチ42がOFFの状態では、アクセラレータ9を操作しても走行モータ11には電流が流れず、車体1は走行しない。
【0008】
ここで、ペダル動作検出リミットスイッチ42は、ブレーキペダル7が少し踏まれてブレーキ12が開放されるより先にONするように調整されており、ブレーキペダル7が中途半端に踏まれてブレーキ12が完全に開放されきっていない、いわゆる半ブレーキの状態にある場合でも、アクセラレータ9の操作により走行モータ11に電流が流れて、車体1が走行できるようにしている。これは、ブレーキペダル7を中途半端に踏んだ場合に、リミットスイッチ42が動作せず車体1の走行が不可能だとすると、坂道などで車体1が無制御のままずり落ちる危険があることから、これを回避するためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の装置においては、半ブレーキの状態で車体1が走行した場合に、走行モータ11の負荷が大きくなるため、長時間運転を続けると走行モータ11が過負荷になって焼損するという危険性があった。また、半ブレーキ状態とすることは可能であっても、従来の装置ではブレーキの効き方がどちらかといえばON(ペダル開放時)・OFF(ペダル踏込時)的であり、ブレーキペダル7の操作量に応じてブレーキ力を加減するほどの微妙な操作は困難であった。
【0010】
そこで本発明は、中途半端にブレーキペダルが踏まれて半ブレーキ状態にあるときは走行モータが駆動されないようにして、モータの焼損事故を未然に防止できるとともに、坂道などで車体がずり落ちる危険性もないフォークリフトのブレーキ装置を提供することを課題としている。
【0011】
本発明の他の課題は、ブレーキペダルの操作量に応じてブレーキ力を加減できるようにして、車体をなめらかに減速・停止できるようにしたフォークリフトのブレーキ装置を提供することにある。
【0012】
本発明のさらに他の課題は、省エネルギー化を図ることが可能なフォークリフトのブレーキ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、ブレーキペダルが完全に踏み込まれた場合に車体を走行可能とし、ブレーキペダルが途中まで踏み込まれた場合には、走行モータに対して電気的制動を加えるようにしたものである(請求項1)。このようにすることで、ブレーキペダルが完全に踏み込まれない限り、車体は走行しないので、半ブレーキ状態での走行によるモータの焼損を防止することができる。また、半ブレーキ状態ではモータに電気的な制動が加わるので、機械的制動力が弱くても、電気的制動力によって、車体が坂道などで無制御にずり落ちるのを回避することができる。この場合の電気的制動としては、回生制動やプラギング制動を用いることができる(請求項3、請求項4)。回生制動によると、制動時に電力が電源に回生されるので、省エネルギー化を図ることができる。
【0014】
また、本発明では、ブレーキペダルの操作量を検出するペダル操作量検出手段を設け、この検出手段の検出値に応じた強さの電気的制動を走行モータに加えるようにしている(請求項2)。これによると、ペダルの操作量が小さければモータに大きな制動力をかけ、ペダルの操作量が大きければ制動力を小さくすることができるので、ブレーキペダルの操作量に応じてブレーキ力を加減して、車体をなめらかに減速したり停止させたりすることが可能となる。このペダル操作量検出手段としては、ブレーキペダルとブレーキとを連結するリンク機構と連動するポテンショメータを用いることができる(請求項5)
【0015】
また、本発明では、ブレーキペダルが完全に踏み込まれたことを検出するペダル踏込検出手段を設け、この検出手段から検出信号が出力されている状態でアクセラレータを操作することにより、走行モータを駆動して車体を走行させるようにしている(請求項1)。したがって、ブレーキペダルを中途半端に踏み込んだ状態でアクセラレータを操作しても、走行モータは駆動されず車体は走行しない。このペダル踏込検出手段としては、ブレーキペダルとブレーキとを連結するリンク機構と連動するリミットスイッチを用いることができる(請求項6)
【0016】
また、本発明では、ペダル操作量検出手段に代えて、ブレーキペダルが踏まれたことを検出するペダル動作検出手段としてのリミットスイッチを設け、この検出手段からの検出出力に基づいて一定強さの電気的制動を走行モータに加えるようにしてもよい(請求項7)。この場合は、ペダル操作量に応じたブレーキ力の調整はできないが、従来のペダル動作検出手段をそのまま利用して、簡易に実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図1〜図3に従って説明する。なお、ブレーキ装置が搭載されるフォークリフトの構造は、図5に示したものと同じであるので、図5も本発明の実施形態として引用することとする。
【0018】
図1は、本発明に係るブレーキ装置の機構図である。図において、走行モータ11の上部に設けられたブレーキ12は、走行モータ11の回転軸(図示省略)と一体に回転するディスク16と、上下動可能に設けられたブレーキアーム17と、ディスク16を挟んでブレーキアーム17に取り付けられた一対のブレーキパッド18と、圧縮スプリングから構成されるスプリング19と、ブレーキアーム17を上下動させるためのカム20と、カム20を駆動するカムレバー21とから構成されている。30はブレーキ12とブレーキペダル7とを連結するリンク機構であって、ロッド31〜33と、回転軸34,35と、可動板36〜39とを備えている。ロッド31はブレーキペダル7に連結されており、ロッド33はブレーキ12のカムレバー21に連結されている。
【0019】
以上の構成は図4と同様であるが、図1では図4のペダル動作検出リミットスイッチ42に代えて、ペダル踏込検出手段としてのペダル踏込検出リミットスイッチ40が設けられており、また、ペダル操作量検出手段としてのペダル踏み角検出ポテンショメータ41が追加されている。
【0020】
ペダル踏込検出リミットスイッチ40は、ブレーキペダル7が完全に踏み込まれたことを検出するためのもので、リンク機構30の可動板36に形成された検出ドグ43でアクチュエータ44が操作されることにより駆動される。このペダル踏込検出リミットスイッチ40それ自体は、図4のペダル動作検出リミットスイッチ42と同じものであって、取付位置もしくは検出ドグ43の形状を変更することで、ブレーキペダル7が完全に踏み込まれたときに動作するようにしたものである。なお、「完全に踏み込まれた」とは、必ずしもペダルが最終位置まで全部踏み込まれた状態だけを指すのではなく、最終位置のわずかに手前(たとえば95%の位置)まで踏み込まれたような場合も含む。
【0021】
また、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41は、ブレーキペダル7の操作量、すなわちペダルが開放位置からどれだけの角度踏み込まれたかを検出するもので、ここでは一例として直動型のポテンショメータを用いている。ポテンショメータ41は、内部に図示しない抵抗素子を備えているとともに、外部へ突出する直進ロッド45と、その先端に設けられたアクチュエータ46とを備えている。アクチュエータ46は、ブレーキペダル7と連動するロッド31に固着された操作板47と当接可能になっている。そして、操作板47の上下動に伴って直進ロッド45が上下方向に移動すると、その変位量に応じて抵抗素子の抵抗値が変化するので、この変化を電気信号として取り出すことで、ブレーキペダル7の踏み角を検出することができる。
【0022】
図2は、ブレーキ装置の電気的構成を示したブロック図である。ここでは、本発明に直接関係するブロックだけを図示してある。上述したペダル踏込検出リミットスイッチ40、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41、およびアクセラレータ9の電気出力は、それぞれコントローラ50に入力される。コントローラ50は、CPU、メモリ、インターフェイスなどを備えたマイクロコンピュータや、モータの駆動回路などから構成されている。コントローラ50の出力側には走行モータ11が接続されており、コントローラ50は、リミットスイッチ40、ポテンショメータ41、アクセラレータ9からの出力信号に基づいて、走行モータ11に対する所定の制御を行う。この制御の詳細については後述する。
【0023】
以上の構成において、ブレーキペダル7が踏まれていない状態では、ブレーキ装置は図1の状態にある。このとき、スプリング19の付勢力によってブレーキアーム17が下方に牽引されており、ブレーキパッド18がディスク16を上下から挟み込んでいるため、この挟圧力によってディスク16およびこれに連結されている走行モータ11は回転が阻止され、ブレーキがかかった状態となっている。また、ペダル踏込検出リミットスイッチ40はOFFしており、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41からも検出信号は出力されていない。
【0024】
次に、ブレーキペダル7を踏むと、ペダルと連動してリンク機構30が作動するが、ペダルが完全に踏み込まれてペダル踏込検出リミットスイッチ40がONするまでは、アクセラレータ9を操作しても走行モータ11は駆動されない。ブレーキペダル7を完全に踏み込むと、ブレーキペダル7の動きと連動してリンク機構30が作動し、ロッド31〜33が矢印方向に動いてカムレバー21が押され、これに伴ってカム20が回転する。このカム20の回転によりブレーキアーム17が押し広げられ、ディスク16はブレーキパッド18の挟圧から開放される。この結果、ディスク16に連結している走行モータ11は回転が可能となり、ブレーキ状態が解除される。
【0025】
また、ペダル踏込検出リミットスイッチ40のアクチュエータ44が検出ドグ43により駆動されて、リミットスイッチ40がONし、ペダル踏込検出信号がコントローラ50に与えられる。一方、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41からは、ブレーキペダル7の踏み角に応じた検出信号が出力されるが、コントローラ50は、ペダル踏込検出リミットスイッチ40から検出信号の入力があった場合、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41からの検出信号を無視する。
【0026】
そして、上記のようにブレーキペダル7が完全に踏み込まれた状態、すなわちペダル踏込検出リミットスイッチ40がONした状態で、アクセラレータ9を前進側または後進側に操作すると、アクセラレータ9から前進または後進のアクセル信号がコントローラ50に与えられる。コントローラ50はこの信号に基づいて、走行モータ11に正転方向(前進の場合)または逆転方向(後進の場合)の電流を供給する。これによって走行モータ11が回転し、車体1が走行を開始する。
【0027】
一方、ブレーキペダル7が途中まで踏まれて半ブレーキの状態にある場合は、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41からブレーキペダル7の踏み角に応じた検出信号が出力され、コントローラ50に入力される。コントローラ50は、リミットスイッチ40から検出信号が入力されない状態で、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41から検出信号の入力があった場合は、ポテンショメータ41の検出値、すなわちブレーキペダル7の踏み角に応じた強さの電気的制動を、走行モータ11に対して加える。この結果、半ブレーキ状態のためにブレーキ12の機械的な制動力が弱くても、走行モータ11には、コントローラ50による電気的な制動力が働くことになる。したがって、坂道などで車体1が無制御にずり落ちるのを阻止することができる。
【0028】
上記のような電気的制動としては、たとえば回生制動が考えられる。回生制動は、モータに制動を加えた場合に、モータが発電機となって発生した電力を電源(バッテリ)へ戻す制動方式であり、電力を回収することで省エネルギー化が図れる。また、回生制動に代えて、プラギング制動を用いてもよい。プラギング制動は、走行方向が前進の場合に後進方向の電流を走行モータ11に供給し、走行方向が後進の場合に前進方向の電流を走行モータ11に供給することによって、モータに制動を加える方式である。
【0029】
いずれの制動方式の場合も、コントローラ50は、ブレーキペダル7の踏み角が小さいほど大きな制動力を走行モータ11に与え、ブレーキペダル7の踏み角が大きいほど小さな制動力を走行モータ11に与える。この結果、走行モータ11には、ブレーキペダル7の踏み角に応じた強さの電気的制動が加わるので、走行中は、ブレーキペダル7の操作加減によってブレーキ力を微妙に調整することができ、車体1をなめらかに減速・停止させることができる。
【0030】
なお、上記ではブレーキペダル7が途中まで踏まれた場合にのみ走行モータ11に電気的制動が加わるようにしたが、ブレーキペダル7が開放されている場合にも電気的制動が加わるようにしてもよい。この場合は、ペダル開放時に走行モータ11には機械的制動と電気的制動の両方が働くことになる。
【0031】
図3は、以上述べたコントローラ50による走行モータ11の制御手順を示したフローチャートである。コントローラ50は、ブレーキペダル7が完全に踏み込まれたか否かを、ペダル踏込検出リミットスイッチ40の出力に基づいて判定し(ステップS1)、ペダルが完全に踏み込まれれば(ステップS1;YES)、次にアクセラレータ9から出力されるアクセル信号を読込む(ステップS2)。そして、このアクセル信号に基づいて走行モータ11の電流(力行電流)および回転速度を制御しつつ、走行モータ11を駆動して車体1を走行させる(ステップS3)。一方、ブレーキペダル7が完全に踏み込まれてなければ(ステップS1;NO)、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41の出力からペダル踏み角を読み込み(ステップS4)、このペダル踏み角に応じた強さの回生制動またはプラギング制動を、走行モータ11に対して与える(ステップS5)。
【0032】
以上のように、上述した実施形態においては、ブレーキペダル7が完全に踏み込まれて、ペダル踏込検出リミットスイッチ40から検出信号が出力されている状態で、アクセラレータ9が操作されたときのみ、走行モータ11を駆動するようにしている。したがって、ブレーキペダル7が中途半端に踏まれている場合は、アクセラレータ9を操作しても走行モータ11は駆動されないので、半ブレーキ状態での走行によるモータの焼損を未然に防止することができる。また、半ブレーキ状態においては、ブレーキ12による機械的な制動力が弱くても、走行モータ11には電気的制動が加わるため、車体1が坂道などでずり落ちる危険性も解消される。さらに、ブレーキペダル7の踏み角に応じた強さの電気的制動が加わるようにしたことで、走行中にブレーキ力の微妙な調整が可能となり、特に回生制動を採用した場合は、制動時の電力回収により省エネルギー化が達成できる。また、ブレーキ力の微妙な調整のためにブレーキペダル7を途中まで踏む頻度が増えるほど、省エネルギー化がより促進されるという相乗効果も得られる。
【0033】
以上の実施形態では、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41を設けて、ブレーキペダル7の踏み角に応じた強さの電気的制動を走行モータ11に与えるようにしたが、このポテンショメータ41に代え、ペダル動作検出手段として図4で示したペダル動作検出リミットスイッチ42を用いてもよい。この場合は、ブレーキペダル7が踏まれてリミットスイッチ42がONした以降、走行モータ11には一定強さの電気的制動が与えられる。したがって、ブレーキペダル7の踏み角に応じたブレーキ力の調整はできないが、従来のペダル動作検出リミットスイッチ42をそのまま利用することで、高価なポテンショメータを用いずに簡易に実現することができる。
【0034】
本発明は、上述した実施形態の他にも種々の形態を採用することができる。たとえば、上記実施形態では、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41として、ロッド31と連動する直動型のポテンショメータを用いたが、ブレーキペダル7の回転軸7aの回転量を検出する回転型のポテンショメータや、リンク機構30の回転軸34,35における揺動角を検出する回転型のポテンショメータを用いて、ペダル踏み角を検出するようにしてもよい。
【0035】
また、上記実施形態では、ペダル踏込検出リミットスイッチ40とペダル踏み角検出ポテンショメータ41とを別々に設けているが、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41にペダル踏込検出手段としての機能を持たせ、ポテンショメータ41が検出したペダル踏み角の値に基づいて、ブレーキペダル7が完全に踏み込まれたか否かを判定するようにしてもよい。
【0036】
さらに、ペダル踏込検出手段やペダル動作検出手段としては、リミットスイッチのほかに磁気センサや光センサ等の各種検出手段を用いることができ、また、ペダル操作量検出手段も、抵抗型のポテンショメータ以外に磁気的もしくは光学的な各種の変位センサを用いることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、ブレーキペダルが完全に踏み込まれない限り車体が走行しないので、半ブレーキ状態での走行によるモータの焼損を未然に防止できるとともに、半ブレーキ状態ではモータに電気的制動が加わるので、車体が坂道で無制御にずり落ちる危険性も回避できる。
【0038】
また、ブレーキペダルの操作量に応じた強さの電気的制動を走行モータに加えるようにしたことで、ペダル操作でブレーキ力を加減して、車体をなめらかに減速・停止させることが可能となる。さらに、電気的制動として回生制動を用い、制動時にモータで発生した電力を電源に戻すことで、省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキ装置の機構図である。
【図2】ブレーキ装置の電気的構成を示したブロック図である。
【図3】走行モータの制御手順を示したフローチャートである。
【図4】従来のブレーキ装置の機構図である。
【図5】リーチ型フォークリフトの概略構成を示した図である。
【符号の説明】
1 車体
7 ブレーキペダル
9 アクセラレータ
11 走行モータ
12 ブレーキ
30 リンク機構
40 ペダル踏込検出リミットスイッチ
41 ペダル踏み角検出ポテンショメータ
50 コントローラ
100 フォークリフト

Claims (7)

  1. 車体を走行させる走行モータと、この走行モータに対して制動をかけるブレーキと、このブレーキを開放または作動させるためのブレーキペダルとを備え、前記ブレーキペダルを踏むことによってブレーキが開放され、ブレーキペダルを離すことによってブレーキが作動するようにしたフォークリフトのブレーキ装置において、前記ブレーキペダルの踏み操作量を検出するペダル操作量検出手段と前記ブレーキペダルが完全に踏み込まれたことを検出するペダル踏込検出手段を設け、更に、前記ブレーキペダルが途中まで踏み込まれ従って前記ペダル操作量検出手段から検出信号が出力されて前記ペダル踏込検出手段から検出信号が出力されていない場合には前記走行モータに対して電気的制動を加えると共に、前記ブレーキペダルが完全に踏み込まれ従って前記ペダル踏込検出手段から検出信号が出力されている場合は前記制動を解除して前記走行モータを回転可能とするコントローラを設けたことを特徴とするフォークリフトのブレーキ装置。
  2. 前記コントローラは、前記ブレーキペダルが途中まで踏み込まれ従って前記ペダル操作量検出手段から検出信号が出力されて前記ペダル踏込検出手段から検出信号が出力されていない場合に前記走行モータに対して前記ペダル操作量検出手段の検出手段の検出値に応じた強さの電気的制動を走行モータに加えるものである請求項1に記載のフォークリフトのブレーキ装置。
  3. 電気的制動が回生制動である請求項1に記載のフォークリフトのブレーキ装置。
  4. 電気的制動がプラギング制動である請求項1に記載のフォークリフトのブレーキ装置。
  5. ブレーキペダルとブレーキとがリンク機構により連結されており、ペダル操作量検出手段が、リンク機構の動作と連動するポテンショメータから構成されている請求項2に記載のフォークリフトのブレーキ装置。
  6. ブレーキペダルとブレーキとがリンク機構により連結されており、ペダル踏込検出手段が、リンク機構の動作と連動するリミットスイッチから構成されている請求項1に記載のフォークリフトのブレーキ装置。
  7. 車体を走行させる走行モータと、この走行モータに対して制動をかけるブレーキと、このブレーキを開放または作動させるためのブレーキペダルとを備え、前記ブレーキペダルを踏むことによってブレーキが開放され、ブレーキペダルを離すことによってブレーキが作動するようにしたフォークリフトのブレーキ装置において、前記ブレーキペダルが踏まれたことを検出するリミットスイッチと前記ブレーキペダルが完全に踏み込まれたことを検出するペダル踏込検出手段とを設け、更に、前記ブレーキペダルが途中まで踏み込まれ従って前記リミットスイッチから検出信号が出力されて前記ペダル踏込検出手段から検出信号が出力されていない場合には前記走行モータに対して一定強さの電気的制動を加えると共に、前記ブレーキペダルが完全に踏み込まれ従って前記ペダル踏込検出手段から検出信号が出力されている場合は前記制動を解除して前記走行モータを回転可能とするコントローラを設けたことを特徴とするフォークリフトのブレーキ装置。
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