JP2004338546A - 産業車両のブレーキシステム - Google Patents
産業車両のブレーキシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004338546A JP2004338546A JP2003137501A JP2003137501A JP2004338546A JP 2004338546 A JP2004338546 A JP 2004338546A JP 2003137501 A JP2003137501 A JP 2003137501A JP 2003137501 A JP2003137501 A JP 2003137501A JP 2004338546 A JP2004338546 A JP 2004338546A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- amount
- brake device
- industrial vehicle
- braking force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】故障発生などの非常時でも、通常時と同様に安全に減速・停車することができる産業車両のブレーキシステムを提供する。
【解決手段】運転者が操作するブレーキ操作具と、該ブレーキ操作具の操作量を検出するセンサと、車輪に制動をかける第1のブレーキ装置と、該第1のブレーキ装置による制動力を上記センサにより検出されるブレーキ操作量に応じて制御する制御装置とからなる産業車両のブレーキシステムにおいて、上記ブレーキ操作具の操作量が所定量以上であるときに作動して、車輪に制動をかける第2のブレーキ装置を備える。
【選択図】 図3
【解決手段】運転者が操作するブレーキ操作具と、該ブレーキ操作具の操作量を検出するセンサと、車輪に制動をかける第1のブレーキ装置と、該第1のブレーキ装置による制動力を上記センサにより検出されるブレーキ操作量に応じて制御する制御装置とからなる産業車両のブレーキシステムにおいて、上記ブレーキ操作具の操作量が所定量以上であるときに作動して、車輪に制動をかける第2のブレーキ装置を備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォークリフトなどの産業車両のブレーキシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フォークリフトなどの産業車両には、走行速度を増速させるためのアクセルと、走行速度を減速させる或いは停車させるためのブレーキとが備えられている。ブレーキとしては、例えば、走行モータによる回生ブレーキといった電気的ブレーキや機械的ブレーキが採用され、これらが例えばブレーキペダルを操作して作動させるフットブレーキやパーキングレバーを操作して作動させるパーキングブレーキとして使用される。
【0003】
さて、例えばフォークリフトが走行中に故障した際には、運転者は速やかに停車させて、安全を確保する必要がある。そこで、運転者が非常停止スイッチを操作することで作動する非常用のブレーキを設けたり、故障を検出して自動的にブレーキを作動させたりすることが行われている(下記文献参照)。
【0004】
又、フォークリフトではないが、下記文献に示すように、乗用ゴルフカートにおいて、駆動モータの回生ブレーキ、ドラムブレーキ、電磁ブレーキの3系統のブレーキを備え、駐車時には電磁ブレーキで制動し、運転時には回生ブレーキとドラムブレーキとで制動し、運転時に回生ブレーキやドラムブレーキが故障した時には、電磁ブレーキでも制動するようにしたものが開発されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−291699号公報
【特許文献2】
特開2002−101501号公報
【特許文献3】
特開2000−312730号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記文献に記載のように、故障を検出して自動的にブレーキを作動させるようにすれば、故障検出時には確実にブレーキが作動し車輪が制動されるので、安全に減速・停車することができる。しかし、故障検出の確実性や故障検出用の装置類の信頼性により安全性が左右されるので、故障の検出のための構成が複雑化したり、故障の検出のために多くのコストがかかったりするという欠点がある。
【0007】
上記文献に記載のように、例えば運転者が非常停止スイッチを操作することでブレーキを作動させるようにすれば、運転者が故障発生時などブレーキを作動させる必要があると判断したときに、ブレーキを作動させて車輪に制動をかけ、安全に減速・停車することができる。しかし、故障発生時には運転者が戸惑ったり取り乱したりすることが考えられ、とっさに非常停止スイッチを操作するという行動をとることができない場合もあり得る。
【0008】
そこで本発明は、故障発生などの非常時でも、通常時と同様に安全に減速・停車することができる産業車両のブレーキシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、運転者が操作するブレーキ操作具と、該ブレーキ操作具の操作量を検出するセンサと、車輪に制動をかける第1のブレーキ装置と、該第1のブレーキ装置による制動力を上記センサにより検出されるブレーキ操作量に応じて制御する制御装置とを備える産業車両のブレーキシステムにおいて、上記ブレーキ操作具の操作量が所定量以上であるときに作動して、車輪に制動をかける第2のブレーキ装置を備えることを特徴とする構成としている。
【0010】
これにより、ブレーキ操作具の操作量が所定量未満であるときには、第2のブレーキ装置は非作動状態、つまり車輪に制動をかけない状態とされ、ブレーキ操作具の操作量が所定量以上となるときには、第2のブレーキ装置は作動し、車輪に制動がかかる。このとき、第1のブレーキ装置が作動していれば、第1のブレーキ装置と第2のブレーキ装置とにより車輪が制動され、作動していなければ、第2のブレーキ装置により車輪が制動される。従って、このような構成によれば、仮に第1のブレーキ装置が故障しているとしても、ブレーキ操作具を所定量以上に操作すれば第2のブレーキ装置により車輪に制動がかかるので、当該産業車両を減速・停車させることができる。又、第1のブレーキ装置、第2のブレーキ装置ともをブレーキ操作具の操作にて作動させることができるので使い勝手がよく、仮にブレーキ操作具の操作中に第1のブレーキ装置が故障したとしてもそのまま操作を続けて第2のブレーキ装置を作動させることができる。
【0011】
ここで、第2のブレーキ装置としては、例えば、ブレーキ操作具の操作量が所定量未満であるときには、電力供給がなされて非作動状態、つまり車輪に制動をかけない状態とされ、ブレーキ操作具の操作量が所定量以上となるときには、電力供給が遮断されて作動する無励磁作動型のものを採用することができる。又、ブレーキ操作具の操作量が所定量以上であるか否かは、ブレーキ操作具の操作量が所定量未満であるときにはオンとなり、操作量が所定量以上であるときにはオフとなるスイッチ手段により検知することができる。この際、第2のブレーキ装置として無励磁作動型のものを採用していれば、スイッチ手段がオフとなることで該第2のブレーキ装置への電力供給が遮断されて作動する構成とすることができる。
【0012】
このようにすれば、操作量自体を検出することなく、スイッチ手段のオン・オフにより操作量が所定値以上であるか否かを検知することができ、スイッチ手段がオフとなると、これにより第2のブレーキ装置への電力供給が遮断されて第2のブレーキ装置が作動し、車輪に制動がかかる。又、スイッチ手段がオン状態でなければ、ブレーキ操作具の操作量が所定量以上であるとみなされるので、例えば走行中にスイッチ手段が故障してオン状態からオフ状態となる場合にも、第2のブレーキ装置が作動して車輪に制動がかかる。従って、簡単な構成でありながら、より安全なブレーキシステムとすることができる。
【0013】
ところで、本発明において、上記所定量は適宜設定することができるが、ブレーキ操作具の操作量の最大値又は最大値付近の値に設定されることが好ましい。
【0014】
このようにすれば、上記所定量以上最大値以下の範囲でブレーキ操作具を操作すると、第2のブレーキ装置が作動することになるが、上記所定量未満の範囲では第2のブレーキ装置は作動しないので、ブレーキ操作具の操作量が上記所定量未満の範囲において第1のブレーキ装置を効果的に使用して車輪に制動をかけることができる。
【0015】
又、本発明において、上記制御装置は、ブレーキ操作具の操作量が所定量未満であるときには、該操作量が大であるほど、第1のブレーキ装置による制動力を大とする制御を行い、操作量が所定量以上であるときには、第1のブレーキ装置による制動力を頭打ちにして予め設定された値とすることを特徴とする構成とすることができる。
【0016】
このようにすれば、ブレーキ操作具の操作量が所定量以上であるときには、第2のブレーキ装置が作動し制動力が作用するので、第1のブレーキ装置による制動力を頭打ちにして予め設定された値とすることで必要以上に大きな制動力が作用することが防止され、急制動されて車体が揺れたり運転者の乗り心地が悪化したりするといったことが避けられる。
【0017】
尚、本発明において、上記第1のブレーキ装置は、車輪に制動をかけるものであれば特に限定されず、ディスクブレーキやドラムブレーキなどの機械的ブレーキであってもよく、上記車輪を駆動する走行モータを回生制御することで実現される電気的ブレーキであってもよい。又、上記第2のブレーキ装置は、上記第1のブレーキ装置が制動をかける車輪と同じ車輪に制動をかけるものに限定されない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を産業車両の一種であるフォークリフトに適用した実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1に示すように、本実施の形態のフォークリフト1は、車体2の後部端に左右一対のストラドルアーム3が後方に突設固定され、これら両ストラドルアーム3間に、フォーク4を昇降自在に案内するマスト5が車体2の前後方向に移動可能に設立されている。両ストラドルアーム3にはそれぞれ従動輪6が回転自在に取り付けられ、車体2の前部下方には1個の駆動輪7が取り付けられている。車体2の前部上方は運転席とされており、操舵用のステアリングハンドル8やフォーク4の昇降やマスト5の前後動を操作するための各種のレバー9が配設されると共に、運転席の床12には、走行速度調整用のアクセルペダル10とブレーキペダル11とが配設される。
【0020】
図2に示すように、ブレーキペダル11は、そのアーム部11aが床12よりも下方位置で、ブラケット13を介して傾動可能に設けられている。ブラケット13には、この他にもブレーキペダル11を当接支持するゴム製のストッパ14、ブレーキペダル11を元の位置に戻すためのスプリング15、ブレーキペダル11の踏込量を検出するポテンショメータ16、及びリミットスイッチ17が設けられている。
【0021】
運転者がブレーキペダル11を踏込むと、その踏込力によりストッパ14が押し縮められると共に、スプリング15が引き伸ばされ、このときのポテンショメータ16の出力がブレーキペダル11の踏込量として後述するコントローラ27へ入力される。運転者がブレーキペダル11を踏込みを弱めると、ストッパ14、及びスプリング15の弾性復元力によりブレーキペダル11が戻され、踏込みを止めブレーキペダル11から足を離すと、ブレーキペダル11は元の位置に戻される。ブレーキペダル11を機械的な限界位置まで踏込んだ状態で検出される踏込量が、本実施の形態におけるブレーキペダル11の最大踏込量であるが、リミットスイッチ17は、ポテンショメータ16により検出される踏込量が予め設定された所定値B(以下、踏込量B)以上となる位置にまでブレーキペダル11が踏込まれるとオフとなり、この踏込量B未満に対応する位置でブレーキペダル11が操作されているとき、及びブレーキペダル11が操作されていないときにはオンとなるように配設されている。
【0022】
又、図1及び図2には示していないが、車体2には、このフォークリフト1の駆動源としてのバッテリ20、バッテリ20からの電力供給により作動する各種電気機器を制御するコントローラ27、及び駆動輪7を回転駆動する走行モータ29などが搭載されている。尚、走行モータ29には、無励磁作動型の電磁ブレーキ26が付設されており、この電磁ブレーキ26にバッテリ20から電力が供給されていない状態では、電磁ブレーキ26が作動して、すなわち制動力が作用して走行モータ29が回転不能とされ、駆動輪7も回転不能となる。電磁ブレーキ26に電力が供給されている状態では、電磁ブレーキ26による制動力が作用しなくなり、これにより走行モータ29は開放されて回転可能となる。
【0023】
図3は、本実施の形態におけるブレーキシステムの要部を示している。ブレーキペダル11が踏込まれると、ポテンショメータ16(図3では図示省略)にて検出された踏込量がコントローラ27に入力される。すると、コントローラ27は、この踏込量に応じた回生制動力が走行モータ29において発生するようにインバータ28を駆動する。これにより、駆動輪7に制動力が作用し、フォークリフト1は減速することになる。尚、回生制動により走行モータ29にて発生した電力は、バッテリ20に送られ蓄積される。
【0024】
コントローラ27には、図4の上図に示すように、踏込量と回生制動力との関係を定めたデータが予め記憶されており、コントローラ27は、このデータに従って踏込量に応じた回生制動力を決定する。すなわち、ポテンショメータ16により検出される踏込量が踏込量B未満であるときには、回生制動力を踏込量Bに正比例して増減する値とし、検出される踏込量が踏込量B以上であるときには、回生制動力を最大回生制動力とする。尚、ここでいう最大回生制動力とは、本実施の形態において実現される回生制動力のうち最大値ということであり、走行モータ29において発生可能な回生制動力の限界値のことではない。又、上記の通り、ポテンショメータ16により検出される踏込量が踏込量B未満であるときには、リミットスイッチ17がオンとなり、検出される踏込量が踏込量B以上であるときには、リミットスイッチ17がオフとなる(図4の下図を参照)。尚、踏込量Bは、例えば最大踏込量の80%といった具合に最大踏込量付近に設定される。
【0025】
一方、アクセルペダル10には図示しないポテンショメータが付設されており、このポテンショメータによりアクセルペダル10の踏込量が検出される。検出されたアクセルペダル10の踏込量はコントローラ27に入力され、コントローラ27は、入力された踏込量に基づいて走行速度を決定し、この走行速度に対応する回転数で走行モータ29が回転するようにインバータ28を駆動する。インバータ28を介してバッテリ20から電力が供給されて走行モータ29は回転し、これにより、駆動輪7が回転駆動されてフォークリフト1は走行する。
【0026】
いま、運転者が荷役作業を始めるに当たりキースイッチ21をオン操作すると、ソレノイド22に通電されて接点23が閉じバッテリ20から各部への電力供給がなされる。と同時に、このときブレーキペダル11は未だ操作されておらずリミットスイッチ17はオン状態であるから、リレーコイル24に通電されてリレー接点25が閉じ、電磁ブレーキ26に電力が供給される。電磁ブレーキ26内のコイルに電力が供給され励磁されると、電磁ブレーキ26は走行モータ29を開放し、これにより走行モータ29は回転可能な状態とされる。そして、例えば走行中にブレーキペダル11が踏み込まれると、その踏込量に応じてコントローラ27がインバータ28を介して走行モータ29に回生制動をかけ減速するのであるが、更にブレーキペダル11が踏み込まれ、リミットスイッチ17がオフとなると、リレーコイル24への通電が遮断されてリレー接点25が開き、電磁ブレーキ26への電力供給が遮断される。電磁ブレーキ26内のコイルに電力が供給されなくなると、電磁ブレーキ26は走行モータ29に制動をかけ、これにより駆動輪7が制動されてフォークリフト1は減速・停車する。
【0027】
荷役作業が終わり、運転者がフォークリフト1を停車させてキースイッチ21をオフ操作すると、ソレノイド22への通電が遮断されて接点23が開き電磁ブレーキ26への電力供給が遮断されるので、電磁ブレーキ26は走行モータ29に制動をかけ、停車状態を保持する。このとき、仮にソレノイド22又は接点23が故障し接点23が開かないとしても、キースイッチ21をオフ操作すればリレー接点25が開き電磁ブレーキ26への電力供給が遮断されるので、電磁ブレーキ26により走行モータ29に制動がかかる。
【0028】
このように、本実施の形態では、ポテンショメータ16やコントローラ27、インバータ28、走行モータ29の状態に拘わらず、電磁ブレーキ26は走行モータ29に制動をかけることができ、これによってフォークリフト1を減速・停車させることができる。従って、ポテンショメータ16、コントローラ27、インバータ28、及び走行モータ29のいずれかが故障し、ブレーキペダル11を踏んでも走行モータ29の回生制動が正常に作用しない場合であっても、運転者は、ブレーキペダル11を更に強く踏込んで電磁ブレーキ26にてフォークリフト1の走行速度を落とすことができるので、本実施の形態によれば、荷役作業中の安全を確保することができる。
【0029】
又、ブレーキの故障といった非常時、特にブレーキペダル11を操作中にブレーキが故障した時には、運転者はとっさに非常停止スイッチを操作するという行動をとることができないことが考えられるが、本実施の形態によれば、走行モータ29の回生制動が正常に作用しない時にもブレーキペダル11を踏込むという操作により危険を回避することができるので、運転者が操作に戸惑ったり操作のタイミングが遅れたりすることがなく、より一層安全確保の確実性が向上する。
【0030】
更に、本実施の形態では、電磁ブレーキ26が停車状態を保持する、いわゆるパーキングブレーキを兼ねたものであるので、電磁ブレーキ26とは別体のパーキングブレーキを備える場合に比べてブレーキシステム全体の構成を簡素化でき、容易に実施することができる。加えて、ブレーキペダル11の踏込量が上記踏込量B未満の範囲においては、走行モータ29の回生制動のみを使用するので、制動のためにバッテリ20の電力を消耗することがなくフォークリフト1の作動効率を高めることができる。又、ブレーキペダル11の踏込量が上記踏込量B以上の範囲においては、電磁ブレーキ26が作動するが、このとき走行モータ29の回生制動による制動力は頭打ちにされるので、必要以上に大きな制動力が作用し急制動されることが防止される。
【0031】
尚、上記の実施の形態では、本発明をフォークリフトに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、フォークリフト以外の他の産業車両にも適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、仮に第1のブレーキ装置が故障しているとしても、運転者は、ブレーキ操作具を所定量以上に操作して第2のブレーキ装置により車輪を制動かけ当該産業車両を減速・停車させることができるので、作業の安全が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォークリフトの外観図。
【図2】ブレーキペダル周辺の詳細図。
【図3】ブレーキシステムの要部を示す構成図。
【図4】ブレーキペダル踏込量と回生制動力、並びにリミットスイッチの動作との関係図。
【符号の説明】
1 フォークリフト
11 ブレーキペダル
16 ポテンショメータ
17 リミットスイッチ
24 リレーコイル
25 リレー接点
26 無励磁作動型電磁ブレーキ
27 コントローラ
29 走行モータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォークリフトなどの産業車両のブレーキシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フォークリフトなどの産業車両には、走行速度を増速させるためのアクセルと、走行速度を減速させる或いは停車させるためのブレーキとが備えられている。ブレーキとしては、例えば、走行モータによる回生ブレーキといった電気的ブレーキや機械的ブレーキが採用され、これらが例えばブレーキペダルを操作して作動させるフットブレーキやパーキングレバーを操作して作動させるパーキングブレーキとして使用される。
【0003】
さて、例えばフォークリフトが走行中に故障した際には、運転者は速やかに停車させて、安全を確保する必要がある。そこで、運転者が非常停止スイッチを操作することで作動する非常用のブレーキを設けたり、故障を検出して自動的にブレーキを作動させたりすることが行われている(下記文献参照)。
【0004】
又、フォークリフトではないが、下記文献に示すように、乗用ゴルフカートにおいて、駆動モータの回生ブレーキ、ドラムブレーキ、電磁ブレーキの3系統のブレーキを備え、駐車時には電磁ブレーキで制動し、運転時には回生ブレーキとドラムブレーキとで制動し、運転時に回生ブレーキやドラムブレーキが故障した時には、電磁ブレーキでも制動するようにしたものが開発されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−291699号公報
【特許文献2】
特開2002−101501号公報
【特許文献3】
特開2000−312730号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記文献に記載のように、故障を検出して自動的にブレーキを作動させるようにすれば、故障検出時には確実にブレーキが作動し車輪が制動されるので、安全に減速・停車することができる。しかし、故障検出の確実性や故障検出用の装置類の信頼性により安全性が左右されるので、故障の検出のための構成が複雑化したり、故障の検出のために多くのコストがかかったりするという欠点がある。
【0007】
上記文献に記載のように、例えば運転者が非常停止スイッチを操作することでブレーキを作動させるようにすれば、運転者が故障発生時などブレーキを作動させる必要があると判断したときに、ブレーキを作動させて車輪に制動をかけ、安全に減速・停車することができる。しかし、故障発生時には運転者が戸惑ったり取り乱したりすることが考えられ、とっさに非常停止スイッチを操作するという行動をとることができない場合もあり得る。
【0008】
そこで本発明は、故障発生などの非常時でも、通常時と同様に安全に減速・停車することができる産業車両のブレーキシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、運転者が操作するブレーキ操作具と、該ブレーキ操作具の操作量を検出するセンサと、車輪に制動をかける第1のブレーキ装置と、該第1のブレーキ装置による制動力を上記センサにより検出されるブレーキ操作量に応じて制御する制御装置とを備える産業車両のブレーキシステムにおいて、上記ブレーキ操作具の操作量が所定量以上であるときに作動して、車輪に制動をかける第2のブレーキ装置を備えることを特徴とする構成としている。
【0010】
これにより、ブレーキ操作具の操作量が所定量未満であるときには、第2のブレーキ装置は非作動状態、つまり車輪に制動をかけない状態とされ、ブレーキ操作具の操作量が所定量以上となるときには、第2のブレーキ装置は作動し、車輪に制動がかかる。このとき、第1のブレーキ装置が作動していれば、第1のブレーキ装置と第2のブレーキ装置とにより車輪が制動され、作動していなければ、第2のブレーキ装置により車輪が制動される。従って、このような構成によれば、仮に第1のブレーキ装置が故障しているとしても、ブレーキ操作具を所定量以上に操作すれば第2のブレーキ装置により車輪に制動がかかるので、当該産業車両を減速・停車させることができる。又、第1のブレーキ装置、第2のブレーキ装置ともをブレーキ操作具の操作にて作動させることができるので使い勝手がよく、仮にブレーキ操作具の操作中に第1のブレーキ装置が故障したとしてもそのまま操作を続けて第2のブレーキ装置を作動させることができる。
【0011】
ここで、第2のブレーキ装置としては、例えば、ブレーキ操作具の操作量が所定量未満であるときには、電力供給がなされて非作動状態、つまり車輪に制動をかけない状態とされ、ブレーキ操作具の操作量が所定量以上となるときには、電力供給が遮断されて作動する無励磁作動型のものを採用することができる。又、ブレーキ操作具の操作量が所定量以上であるか否かは、ブレーキ操作具の操作量が所定量未満であるときにはオンとなり、操作量が所定量以上であるときにはオフとなるスイッチ手段により検知することができる。この際、第2のブレーキ装置として無励磁作動型のものを採用していれば、スイッチ手段がオフとなることで該第2のブレーキ装置への電力供給が遮断されて作動する構成とすることができる。
【0012】
このようにすれば、操作量自体を検出することなく、スイッチ手段のオン・オフにより操作量が所定値以上であるか否かを検知することができ、スイッチ手段がオフとなると、これにより第2のブレーキ装置への電力供給が遮断されて第2のブレーキ装置が作動し、車輪に制動がかかる。又、スイッチ手段がオン状態でなければ、ブレーキ操作具の操作量が所定量以上であるとみなされるので、例えば走行中にスイッチ手段が故障してオン状態からオフ状態となる場合にも、第2のブレーキ装置が作動して車輪に制動がかかる。従って、簡単な構成でありながら、より安全なブレーキシステムとすることができる。
【0013】
ところで、本発明において、上記所定量は適宜設定することができるが、ブレーキ操作具の操作量の最大値又は最大値付近の値に設定されることが好ましい。
【0014】
このようにすれば、上記所定量以上最大値以下の範囲でブレーキ操作具を操作すると、第2のブレーキ装置が作動することになるが、上記所定量未満の範囲では第2のブレーキ装置は作動しないので、ブレーキ操作具の操作量が上記所定量未満の範囲において第1のブレーキ装置を効果的に使用して車輪に制動をかけることができる。
【0015】
又、本発明において、上記制御装置は、ブレーキ操作具の操作量が所定量未満であるときには、該操作量が大であるほど、第1のブレーキ装置による制動力を大とする制御を行い、操作量が所定量以上であるときには、第1のブレーキ装置による制動力を頭打ちにして予め設定された値とすることを特徴とする構成とすることができる。
【0016】
このようにすれば、ブレーキ操作具の操作量が所定量以上であるときには、第2のブレーキ装置が作動し制動力が作用するので、第1のブレーキ装置による制動力を頭打ちにして予め設定された値とすることで必要以上に大きな制動力が作用することが防止され、急制動されて車体が揺れたり運転者の乗り心地が悪化したりするといったことが避けられる。
【0017】
尚、本発明において、上記第1のブレーキ装置は、車輪に制動をかけるものであれば特に限定されず、ディスクブレーキやドラムブレーキなどの機械的ブレーキであってもよく、上記車輪を駆動する走行モータを回生制御することで実現される電気的ブレーキであってもよい。又、上記第2のブレーキ装置は、上記第1のブレーキ装置が制動をかける車輪と同じ車輪に制動をかけるものに限定されない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を産業車両の一種であるフォークリフトに適用した実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1に示すように、本実施の形態のフォークリフト1は、車体2の後部端に左右一対のストラドルアーム3が後方に突設固定され、これら両ストラドルアーム3間に、フォーク4を昇降自在に案内するマスト5が車体2の前後方向に移動可能に設立されている。両ストラドルアーム3にはそれぞれ従動輪6が回転自在に取り付けられ、車体2の前部下方には1個の駆動輪7が取り付けられている。車体2の前部上方は運転席とされており、操舵用のステアリングハンドル8やフォーク4の昇降やマスト5の前後動を操作するための各種のレバー9が配設されると共に、運転席の床12には、走行速度調整用のアクセルペダル10とブレーキペダル11とが配設される。
【0020】
図2に示すように、ブレーキペダル11は、そのアーム部11aが床12よりも下方位置で、ブラケット13を介して傾動可能に設けられている。ブラケット13には、この他にもブレーキペダル11を当接支持するゴム製のストッパ14、ブレーキペダル11を元の位置に戻すためのスプリング15、ブレーキペダル11の踏込量を検出するポテンショメータ16、及びリミットスイッチ17が設けられている。
【0021】
運転者がブレーキペダル11を踏込むと、その踏込力によりストッパ14が押し縮められると共に、スプリング15が引き伸ばされ、このときのポテンショメータ16の出力がブレーキペダル11の踏込量として後述するコントローラ27へ入力される。運転者がブレーキペダル11を踏込みを弱めると、ストッパ14、及びスプリング15の弾性復元力によりブレーキペダル11が戻され、踏込みを止めブレーキペダル11から足を離すと、ブレーキペダル11は元の位置に戻される。ブレーキペダル11を機械的な限界位置まで踏込んだ状態で検出される踏込量が、本実施の形態におけるブレーキペダル11の最大踏込量であるが、リミットスイッチ17は、ポテンショメータ16により検出される踏込量が予め設定された所定値B(以下、踏込量B)以上となる位置にまでブレーキペダル11が踏込まれるとオフとなり、この踏込量B未満に対応する位置でブレーキペダル11が操作されているとき、及びブレーキペダル11が操作されていないときにはオンとなるように配設されている。
【0022】
又、図1及び図2には示していないが、車体2には、このフォークリフト1の駆動源としてのバッテリ20、バッテリ20からの電力供給により作動する各種電気機器を制御するコントローラ27、及び駆動輪7を回転駆動する走行モータ29などが搭載されている。尚、走行モータ29には、無励磁作動型の電磁ブレーキ26が付設されており、この電磁ブレーキ26にバッテリ20から電力が供給されていない状態では、電磁ブレーキ26が作動して、すなわち制動力が作用して走行モータ29が回転不能とされ、駆動輪7も回転不能となる。電磁ブレーキ26に電力が供給されている状態では、電磁ブレーキ26による制動力が作用しなくなり、これにより走行モータ29は開放されて回転可能となる。
【0023】
図3は、本実施の形態におけるブレーキシステムの要部を示している。ブレーキペダル11が踏込まれると、ポテンショメータ16(図3では図示省略)にて検出された踏込量がコントローラ27に入力される。すると、コントローラ27は、この踏込量に応じた回生制動力が走行モータ29において発生するようにインバータ28を駆動する。これにより、駆動輪7に制動力が作用し、フォークリフト1は減速することになる。尚、回生制動により走行モータ29にて発生した電力は、バッテリ20に送られ蓄積される。
【0024】
コントローラ27には、図4の上図に示すように、踏込量と回生制動力との関係を定めたデータが予め記憶されており、コントローラ27は、このデータに従って踏込量に応じた回生制動力を決定する。すなわち、ポテンショメータ16により検出される踏込量が踏込量B未満であるときには、回生制動力を踏込量Bに正比例して増減する値とし、検出される踏込量が踏込量B以上であるときには、回生制動力を最大回生制動力とする。尚、ここでいう最大回生制動力とは、本実施の形態において実現される回生制動力のうち最大値ということであり、走行モータ29において発生可能な回生制動力の限界値のことではない。又、上記の通り、ポテンショメータ16により検出される踏込量が踏込量B未満であるときには、リミットスイッチ17がオンとなり、検出される踏込量が踏込量B以上であるときには、リミットスイッチ17がオフとなる(図4の下図を参照)。尚、踏込量Bは、例えば最大踏込量の80%といった具合に最大踏込量付近に設定される。
【0025】
一方、アクセルペダル10には図示しないポテンショメータが付設されており、このポテンショメータによりアクセルペダル10の踏込量が検出される。検出されたアクセルペダル10の踏込量はコントローラ27に入力され、コントローラ27は、入力された踏込量に基づいて走行速度を決定し、この走行速度に対応する回転数で走行モータ29が回転するようにインバータ28を駆動する。インバータ28を介してバッテリ20から電力が供給されて走行モータ29は回転し、これにより、駆動輪7が回転駆動されてフォークリフト1は走行する。
【0026】
いま、運転者が荷役作業を始めるに当たりキースイッチ21をオン操作すると、ソレノイド22に通電されて接点23が閉じバッテリ20から各部への電力供給がなされる。と同時に、このときブレーキペダル11は未だ操作されておらずリミットスイッチ17はオン状態であるから、リレーコイル24に通電されてリレー接点25が閉じ、電磁ブレーキ26に電力が供給される。電磁ブレーキ26内のコイルに電力が供給され励磁されると、電磁ブレーキ26は走行モータ29を開放し、これにより走行モータ29は回転可能な状態とされる。そして、例えば走行中にブレーキペダル11が踏み込まれると、その踏込量に応じてコントローラ27がインバータ28を介して走行モータ29に回生制動をかけ減速するのであるが、更にブレーキペダル11が踏み込まれ、リミットスイッチ17がオフとなると、リレーコイル24への通電が遮断されてリレー接点25が開き、電磁ブレーキ26への電力供給が遮断される。電磁ブレーキ26内のコイルに電力が供給されなくなると、電磁ブレーキ26は走行モータ29に制動をかけ、これにより駆動輪7が制動されてフォークリフト1は減速・停車する。
【0027】
荷役作業が終わり、運転者がフォークリフト1を停車させてキースイッチ21をオフ操作すると、ソレノイド22への通電が遮断されて接点23が開き電磁ブレーキ26への電力供給が遮断されるので、電磁ブレーキ26は走行モータ29に制動をかけ、停車状態を保持する。このとき、仮にソレノイド22又は接点23が故障し接点23が開かないとしても、キースイッチ21をオフ操作すればリレー接点25が開き電磁ブレーキ26への電力供給が遮断されるので、電磁ブレーキ26により走行モータ29に制動がかかる。
【0028】
このように、本実施の形態では、ポテンショメータ16やコントローラ27、インバータ28、走行モータ29の状態に拘わらず、電磁ブレーキ26は走行モータ29に制動をかけることができ、これによってフォークリフト1を減速・停車させることができる。従って、ポテンショメータ16、コントローラ27、インバータ28、及び走行モータ29のいずれかが故障し、ブレーキペダル11を踏んでも走行モータ29の回生制動が正常に作用しない場合であっても、運転者は、ブレーキペダル11を更に強く踏込んで電磁ブレーキ26にてフォークリフト1の走行速度を落とすことができるので、本実施の形態によれば、荷役作業中の安全を確保することができる。
【0029】
又、ブレーキの故障といった非常時、特にブレーキペダル11を操作中にブレーキが故障した時には、運転者はとっさに非常停止スイッチを操作するという行動をとることができないことが考えられるが、本実施の形態によれば、走行モータ29の回生制動が正常に作用しない時にもブレーキペダル11を踏込むという操作により危険を回避することができるので、運転者が操作に戸惑ったり操作のタイミングが遅れたりすることがなく、より一層安全確保の確実性が向上する。
【0030】
更に、本実施の形態では、電磁ブレーキ26が停車状態を保持する、いわゆるパーキングブレーキを兼ねたものであるので、電磁ブレーキ26とは別体のパーキングブレーキを備える場合に比べてブレーキシステム全体の構成を簡素化でき、容易に実施することができる。加えて、ブレーキペダル11の踏込量が上記踏込量B未満の範囲においては、走行モータ29の回生制動のみを使用するので、制動のためにバッテリ20の電力を消耗することがなくフォークリフト1の作動効率を高めることができる。又、ブレーキペダル11の踏込量が上記踏込量B以上の範囲においては、電磁ブレーキ26が作動するが、このとき走行モータ29の回生制動による制動力は頭打ちにされるので、必要以上に大きな制動力が作用し急制動されることが防止される。
【0031】
尚、上記の実施の形態では、本発明をフォークリフトに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、フォークリフト以外の他の産業車両にも適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、仮に第1のブレーキ装置が故障しているとしても、運転者は、ブレーキ操作具を所定量以上に操作して第2のブレーキ装置により車輪を制動かけ当該産業車両を減速・停車させることができるので、作業の安全が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォークリフトの外観図。
【図2】ブレーキペダル周辺の詳細図。
【図3】ブレーキシステムの要部を示す構成図。
【図4】ブレーキペダル踏込量と回生制動力、並びにリミットスイッチの動作との関係図。
【符号の説明】
1 フォークリフト
11 ブレーキペダル
16 ポテンショメータ
17 リミットスイッチ
24 リレーコイル
25 リレー接点
26 無励磁作動型電磁ブレーキ
27 コントローラ
29 走行モータ
Claims (3)
- 運転者が操作するブレーキ操作具と、該ブレーキ操作具の操作量を検出するセンサと、車輪に制動をかける第1のブレーキ装置と、該第1のブレーキ装置による制動力を上記センサにより検出されるブレーキ操作量に応じて制御する制御装置とを備える産業車両のブレーキシステムにおいて、
上記ブレーキ操作具の操作量が所定量以上であるときに作動して、車輪に制動をかける第2のブレーキ装置を備えることを特徴とする産業車両のブレーキシステム。 - 上記所定量が、上記ブレーキ操作具の操作量の最大値又は最大値付近の値に設定されることを特徴とする請求項1に記載の産業車両のブレーキシステム。
- 上記制御装置は、上記ブレーキ操作具の操作量が上記所定量未満であるときには、該操作量が大であるほど上記第1のブレーキ装置による制動力を大とする制御を行い、上記操作量が上記所定量以上であるときには、上記第1のブレーキ装置による制動力を頭打ちにして予め設定された値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の産業車両のブレーキシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003137501A JP2004338546A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | 産業車両のブレーキシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003137501A JP2004338546A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | 産業車両のブレーキシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004338546A true JP2004338546A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33527143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003137501A Withdrawn JP2004338546A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | 産業車両のブレーキシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004338546A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008056729A1 (fr) | 2006-11-09 | 2008-05-15 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Dispositif de freinage pour véhicule de chantier et véhicule de chantier |
-
2003
- 2003-05-15 JP JP2003137501A patent/JP2004338546A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008056729A1 (fr) | 2006-11-09 | 2008-05-15 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Dispositif de freinage pour véhicule de chantier et véhicule de chantier |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04185204A (ja) | 小型電動車 | |
JP6299837B1 (ja) | パーキングブレーキ制御装置 | |
JP2017226267A (ja) | 電動駐車ブレーキ装置 | |
JPH09233604A (ja) | ブレ−キング制御装置 | |
TW201529408A (zh) | 電動車輛 | |
JPH11321599A (ja) | 電気駆動ブレーキ装置 | |
JP2004338546A (ja) | 産業車両のブレーキシステム | |
JP4025342B2 (ja) | ブレーキ制御装置 | |
JP3900471B2 (ja) | リーチ式フォークリフト | |
JP5024839B2 (ja) | 電磁ブレーキの制御装置および同装置を搭載した荷役車両 | |
JP3756070B2 (ja) | フォークリフトのブレーキ装置 | |
JPH10165454A (ja) | 小型電動車 | |
JP3826259B2 (ja) | 産業車両のブレーキ制御装置 | |
JP2005297749A (ja) | バッテリー式乗用ゴルフカートのブレーキ制御システム | |
JP3570608B2 (ja) | リフトトラックのブレーキ装置 | |
JP4414309B2 (ja) | 電動駐車ブレーキ装置 | |
JP3756069B2 (ja) | フォークリフトのブレーキ装置 | |
JP3678123B2 (ja) | 産業車両のサスペンション制御装置 | |
JP2000166025A (ja) | 電動車 | |
JP2007112230A5 (ja) | ||
JPH1035440A (ja) | 原動機付き車両の安全装置 | |
JP3659571B2 (ja) | 荷役車両 | |
JP2006353044A (ja) | 電動車両 | |
JP3736307B2 (ja) | 産業車両のブレーキ制御装置 | |
JP3657522B2 (ja) | 荷役車両 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060801 |