JPH1035440A - 原動機付き車両の安全装置 - Google Patents

原動機付き車両の安全装置

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JPH1035440A
JPH1035440A JP19504696A JP19504696A JPH1035440A JP H1035440 A JPH1035440 A JP H1035440A JP 19504696 A JP19504696 A JP 19504696A JP 19504696 A JP19504696 A JP 19504696A JP H1035440 A JPH1035440 A JP H1035440A
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JP
Japan
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brake
vehicle
sensor
emergency
accelerator pedal
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JP19504696A
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English (en)
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Yoshihisa Kususe
善久 楠瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原動機付き車両の安全装置に関し、事故やじ
こ被害の拡大を防止するために緊急停止させる必要が有
る場合に自動的に車両を緊急停止させるようにした原動
機付き車両の安全装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 アクセルペダル9 の急速な踏込みを検出
するセンサ11と、該センサ11がアクセルペダル9 の急速
な踏込みを検出した時に主ブレーキ装置1 を作動させる
非常ブレーキ制御手段12とを備え、急停止のためにブレ
ーキペダル2 と誤ってアクセルベダル9 を急速に踏み込
んだ時に、これセンサ11で検出し、非常ブレーキ制御手
段12で主ブレーキ1 を作動させて急ブレーキをかけて自
動車を急停車させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原動機付き車両の
安全装置に関し、特に緊急停止が必要とされる場合に自
動的に原動機付き車両を緊急停止させるようにした原動
機付き車両の安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車やブルドーザー、パワーショベル
などの作業機などの原動機付き車両の運転は、いわゆ
る、許された危険を伴う行為であり、運転者には非常に
重い注意義務が課せられている。
【0003】例えば自動車の運転においては、急迫した
危険を避けるために急停車させることはもとより、不運
にして追突された場合などにも、いわゆる、玉突き事故
などの多重事故に発展させないために、運転者にはブレ
ーキ操作をすることが求められる。
【0004】一般に、急停車する場合には、運転者はア
クセルペダルからブレーキペダルに踏み替え、ブレーキ
ペダルを一杯に踏み込む操作がなされ、又、停車中の追
突に起因する玉突き事故を防止するために、停車時には
サイドブレーキをかけることが奨励されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、緊急の
危険に遭遇した運転者が、時としてブレーキペダルを踏
み込んだつもりでアクセルペダルを目一杯踏み込み、事
故を回避できなくなったり、被害を拡大させたりするこ
とがある。
【0006】又、実際には、信号待ちのために交差点の
手前で停車している場合や有料道路の料金所で順番待ち
のために停車している場合には、サイドブレーキをかけ
ていないことが多く、追突された時に前方に停車してい
る車両に更に追突するいわゆる玉突き事故が発生するこ
とが少なくない。
【0007】更に、走行中に追突されり、側面から衝突
された場合にも、追突の衝撃でブレーキ操作ができなか
ったり、遅れたり、ブレーキペダルと誤ってアクセルペ
ダルを踏み込んだりして前方の車両に追突する多重事故
が発生することがある。
【0008】加えて、進行中に先行車に追突した時に、
運転車の意図に反してその衝撃でブレーキが緩められた
り、ブレーキペダルを踏み外してしまい、追突した自動
車が暴走して被害が拡大される危険もある。
【0009】このように、自動車の運転においては、時
として運転者が意図した操作を行えなかったり、操作を
誤ったりしたために事故を起こしたり、事故の被害を拡
大したりすることがある。
【0010】本発明は、前記の事情を考慮してなされた
ものであり、例えば運転者がブレーキ操作を誤ったり、
他物と衝突したりした場合など、事故や事故被害の拡大
を防止するために緊急停止が必要とされる場合に原動機
付き車両を緊急停止させるようにした自動車の安全装置
を提供することを目的とするものである。
【0011】即ち、本発明の第1の原動機付き車両の安
全装置(以下、本第1発明という。)は、危急時に運転
者がブレーキ操作と誤って加速操作を行った場合に、原
動機付き車両を緊急停止させるようにした原動機付き車
両の安全装置を提供することを目的とし、本発明の第2
の原動機付き車両の安全装置(以下、本第2発明とい
う。)は、他物と衝突した車両、或いは、他車両に衝突
された車両を緊急停止させるようにした自動車の安全装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本第1発明に係る原動機
付き車両の安全装置は、前記の目的を達成するため、ア
クセルペダル9の急速な踏込みを検出するセンサ11
と、該センサ11によりアクセルペダル9の急速な踏込
みが検出された時にブレーキ装置1を作動させる非常ブ
レーキ制御手段12とを備えることを特徴とする。
【0013】これにより、危急時にアクセルペダル9が
ブレーキペダル2と誤って急速に踏み込まれると、セン
サ11によりアクセルペダル9の急速な踏込みが検出さ
れ、非常ブレーキ制御手段12がブレーキ装置1を作動
させ、その結果、車両が緊急停止される。
【0014】ここで、ブレーキ装置には、運転中の減速
に使用される主ブレーキ装置1と、停車中に使用される
サイドブレーキとが含まれ、前記非常ブレーキ手段12
は、前記センサ11によりアクセルペダルの急速な踏込
みが検出された時に、主ブレーキ装置1のみを作動させ
るように構成したり、サイドブレーキのみを作動させる
ように構成したり、主ブレーキ装置1とサイドブレーキ
との両方を作動させるように構成したりすればよい。
【0015】又、本第1発明においては、前記センサと
共に、又はこれに代えて、運転者及び/又は同乗者が操
作する非常スイッチ16を設け、前記センサ11がアク
セルペダル9の急速な踏込みを検出することとは関係な
くこの非常スイッチ16を運転者が操作することにより
非常ブレーキ制御手段12を作動させ、ブレーキ装置1
を作動させるようにすることができる。
【0016】次に、本第2発明に係る原動機付き車両の
安全装置は、前記の目的を達成するため、車両が衝突し
たことを検出するセンサ34と、該センサ34によりシ
ートベルト31の張力が一定以上に達したことを検出し
た時にブレーキ装置40を作動させる非常ブレーキ制御
手段35とを備える。
【0017】これにより、例えば車両が衝突したり、衝
突されたりした場合などに、センサ34によりその衝突
が検出され、非常ブレーキ制御手段35がブレーキ装置
40を作動させ、停車中の原動機付き車両が走り出すこ
とが防止されたり、走行中の原動機付き車両を緊急停車
させたりすることができる。
【0018】本第2発明におけるセンサ34としては、
例えば車体に一定以上の重力加速度(いわゆる横Gを含
むG)が作用したことを検出できるように構成してあれ
ばよく、例えば、振子の慣性でオンオフされる振子スイ
ッチで構成したり、シートベルト31に作用する張力が
一定以上に達したことを検出するセンサ34を用いたり
することができる。
【0019】又、本第2発明においても、ブレーキ装置
40には、運転中の減速に使用される主ブレーキ装置
と、停車中に使用されるサイドブレーキ40とが含ま
れ、前記非常ブレーキ手段35は、前記センサ34によ
り一定以上の重力加速度が検出された時に、主ブレーキ
装置のみを作動させるように構成したり、サイドブレー
キ40のみを作動させるように構成したり、主ブレーキ
装置とサイドブレーキ40との両方を作動させるように
構成したりすればよい。
【0020】更に、本第2発明において、前記センサ3
4と共に、又は、これに代えて、運転者及び/又は同乗
者が操作する非常スイッチを設け、前記センサ34が車
両が衝突したことを検出することとは関係なくこの非常
スイッチを運転者又は助手席の同乗者が操作することに
より非常ブレーキ制御手段35を作動させ、ブレーキ装
置40を作動させるようにすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本第1発明の実施例に係る原動機
付き車両の安全装置を図面に基づいて具体的に説明すれ
ば、以下の通りである。
【0022】本第1発明の一実施例は自動車の安全装置
に適用され、図1の構成図に示すように、この自動車の
ブレーキ系統は、油圧式の主ブレーキ装置1と、図示し
ない機械式のサイドブレーキとを備えている。
【0023】前記主ブレーキ装置1は、ブレーキペダル
2を踏み込むと、ブレーキブースター3を介してマスタ
ーシリンダー4内のブレーキオイルが加圧され、ブレー
キパイプ5及びブレーキホース6を介して前後各2輪の
ドラムブレーキ7(ディスクブレーキでもよい。)に油
圧が均等にかかり、自動車1を停止させるように構成し
ている。又、ブレーキペダル2はスプリング8により踏
込み方向と反対方向に付勢されている。
【0024】この自動車のアクセルペダル9は、ブレー
キペダル2と同方向に踏み込まれ、別のスプリング10
により踏込み方向と反対方向に付勢されている。この実
施例に係る自動車の安全装置は、このアクセルペダル9
の急速な踏込みを検出するセンサ11と、このセンサ1
1がアクセルペダル9の急速な踏込みを検出した時に前
記ブレーキペダル2を駆動して主ブレーキ装置1を作動
させる非常ブレーキ制御手段12とを備える。
【0025】前記センサ11は、アクセルベダル9の最
大踏込み位置とその近傍との2点においてアクセルベダ
ル9のレバー13を検出し、このレバー13を検出する
時間間隔が一定値よりも短い場合にアクセルペダル9の
急速な踏込みがあると判定することによりアクセルペダ
ル9の急速な踏込みを検出するようにしている。
【0026】前記非常ブレーキ制御手段12は、前記ブ
レーキペダル2を踏込み方向に駆動するソレノイド14
と、前記センサ11がアクセルペダル9の急速な踏込み
を検出した時に出力する検出信号を入力し、このソレノ
イド14に駆動電流を供給する制御回路15とからな
る。
【0027】さて、危急に遭遇した運転者がアクセルペ
ダル9をブレーキペダル2と誤って急速に踏み込む場合
には、アクセルベダル9を最大踏込み位置まで急速に踏
み込むのが普通であり、この場合には、前記センサ11
がアクセルペダル9の急速な踏込みを検出し、非常ブレ
ーキ制御手段12を作動させて、主ブレーキ装置1のブ
レーキペダル2を踏込み方向に駆動する。これにより、
急ブレーキがなされた場合と同様に自動車は急停止され
ることになる。
【0028】運転者が加速のためにアクセルペダルを最
大踏込み位置まで踏み込む場合には、とっさのブレーキ
操作に比べると遅く踏み込むので、この場合には、セン
サ11はアクセルペダル9の急速な踏込みを検出するこ
とはなく、円滑な加速が行えることになる。
【0029】又、運転者が早めに危急を予測した場合に
は、ブレーキペダル2と誤ってアクセルペダル9を踏み
込むと車速が上がるので、運転者はこの車速の上昇に気
付いてアクセルペダル9からブレーキペダル2に踏み替
え、余裕を持って減速ないし停止することができる。
【0030】この実施例においては、これらの他に運転
者及び助手席の同乗者が任意に操作できる非常スイッチ
16が設けられ、前記センサ11がアクセルペダル9の
急速な踏込みを検出することとは関係のない危急に遭遇
した場合、例えば自動車が横滑りした場合や、コーナリ
ングの速度が速過ぎる場合などの危急に遭遇した場合
に、運転者、又は、助手席の同乗者がこの非常スイッチ
16を操作することにより非常ブレーキ制御手段12を
作動させ、主ブレーキ装置1を作動させるようにしてい
る。
【0031】なお、ブレーキペダル2と誤ってアクセル
ベダル9を操作したことに気付いた運転者がペダルを踏
み替えることなくこの非常スイッチ16を操作した場
合、或いは、助手席の同乗者がこの非常スイッチ16を
操作した場合には、この非常スイッチ16の操作とセン
サ11の検出とのいずれか早い方によって非常ブレーキ
制御手段12を作動させるようにしている。
【0032】又、この非常スイッチ16を設ける場合に
は、前記センサ11を省略し、非常ブレーキ操作を運転
者、或いは、助手席の同乗者の判断に委ねることも可能
である。
【0033】もちろん、この非常スイッチ16は運転者
のみが操作できるようにしてもよいが、例えば運転教習
車など危急時に助手席の同乗者の判断の方が運転者の判
断に優先される場合には、助手席の同乗者がこの非常ス
イッチ16を操作できることが必要となる。
【0034】前記の一実施例においては、運転者がブレ
ーキペダル2と誤ってアクセルペダル9を急速に踏み込
んだ時に前記非常ブレーキ制御手段12が主ブレーキ装
置1を作動させて急停止させるようにしているが、この
主ブレーキ装置1と共に、又は、これに替えてサイドブ
レーキを作動するように構成してもよい。
【0035】又、主ブレーキ装置1をソレノイド36で
作動させることは本発明に必須のことではなく、例えば
エアシリンダなどの他の直線駆動機構を用いたり、モー
タ、ロータリアクチュエータなどの回転駆動機構を用い
て主ブレーキ装置1を作動させるようにしてもよい。
【0036】図2に示す本第1発明の他の実施例におい
ては、センサ11がメカニカルスイッチ11aと、アク
セルペダル9のレバー13をその最大踏込み位置側から
受け止めるオイルダンパ11bと、このオイルダンパ9
を前記レバー13側に付勢するスプリング11cと、車
体に進退可能に支持され、前記スプリング11c及び前
記オイルダンパ11bを進退可能に収容するピストン1
1dと、このピストンを所定の進出位置に付勢する戻し
バネ11eを備える。
【0037】そして、通常のアクセル操作の場合には、
その踏込み速度が一定未満であるので、その踏込みに追
従してスプリング11c及びオイルダンパー11bがピ
ストン11d内で短縮され、戻しバネ11eによってピ
ストン11dが前記進出位置に保持される結果、メカニ
カルスイッチ11aがオンになることはないが、その踏
込み速度が一定以上になると、オイルダンパ11bの短
縮がレバー13の踏込みに遅れ、ピストン11dが戻し
バネ11eに抗してレバー13によってオイルダンバ1
1bを介して前記進出位置から退行方向に押し込まれて
メカニカルスイッチ11aがオンされ、前記ソレノイド
14が通電されて急ブレーキがかけられるようにしてい
る。
【0038】従って、この場合には、前記非常ブレーキ
制御手段12の制御回路15は不要になるので省略さ
れ、非常スイッチ16はメカニカルスイッチ11aと並
列にソレノイド14に接続される。
【0039】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、重複を
避けるためこれらの説明は省略する。図3に示す本第1
発明の又他の実施例においては、アクセルペダル9をブ
レーキペダル2と誤って急速に踏み込んだ時に前例のピ
ストン11bでブレーキレバー2を最大踏込み位置に押
し込み、ブレーキブースター3を駆動するように構成し
てあり、これにより、純粋に機械的に非常停止操作が行
われる。
【0040】即ち、通常のアクセル操作の場合には、そ
の踏込み速度が一定未満であるので、その踏込みに追従
してスプリング11c及びオイルダンパー11bがピス
トン11d内で短縮され、戻しバネ11eによってピス
トン11dが前記進出位置に保持される結果、ブレーキ
ペダル2を介してブレーキブースター3は駆動されない
が、その踏込み速度が一定以上になると、オイルダンパ
11bの短縮がレバー13の踏込みに遅れ、ピストン1
1dが戻しバネ11eに抗してレバー13によってオイ
ルダンバ11bを介して前記進出位置から退行方向に押
し込まれてブレーキレバー2が最大踏込み位置まで押し
込まれ、その結果、急ブレーキがかけられるようにして
いる。
【0041】なお、この場合には、センサ11は前記非
常ブレーキ制御手段12の機能も兼ねることになり、い
わば、センサ11と非常ブレーキ制御手段12とが一体
化されていることになる。
【0042】又、この場合には、当然のことながら前記
のメカニカルスイッチ11aは省略され、非常スイッチ
16も省略される。この実施例のその他の構成、作用な
いし効果は前例のそれらと同様であるので、重複を避け
るためこれらの説明は省略する。
【0043】本第2発明の一実施例は自動車の安全装置
に適用され、図4に示すように、この自動車の安全装置
は、シートベルト31のバックル32が係脱されるソケ
ット33内にシートベルト31の張力が一定以上に達し
たことを検出するセンサ34と、このセンサ34により
シートベルト31の張力が一定以上に達したことを検出
した時にサイドブレーキ40を作動させる非常ブレーキ
制御手段35とを備える。
【0044】なお、ここでは、前記センサ34としては
感圧センサなどの電気的にシートベルト31の張力を検
出できるものを用いている。このサイドブレーキ40
は、ハンドブレーキレバー41と、ハンドブレーキレバ
ー41に連動するラチェット歯車42と、ハンドブレー
キレバー41に進退可能に支持され、前記ラチェット歯
車42の歯溝の一つに噛み込んでハンドブレーキレバー
41の戻し方向への動作を牽制するラチェット爪43
と、ラチェット爪43をラチェット歯車42に噛み込む
方向に押圧するスプリング44と、ハンドブレーキレバ
ー41によって牽引されるワイヤー45と、ワイヤー4
5を介してハンドブレーキレバー41を戻し方向に付勢
するスプリング46と、前記ワイヤー45にイコライザ
47及びワイヤー48を介して連結された後2輪のドラ
ムブレーキ30とを備え、前記ハンドブレーキレバー4
1を引き上げると、ワイヤー45が牽引され、後2輪の
ドラムブレーキ30が効いて、停止している自動車が勝
手に動き出さないようにしている。
【0045】又、前記非常ブレーキ制御手段35は、前
記ハンドブレーキレバー41を押し上げるソレノイド3
6と、前記センサ34がシートベルト31の張力が一定
以上になった時に出力する検出信号を入力してこのソレ
ノイド36に駆動電流を供給する制御回路37とを備え
る。
【0046】例えば交差点の手前で信号待ちのために停
車しているところに後続車が追突してきたとすると、そ
の衝撃によって運転者がシートから前方に投げ出されよ
うとするのでシートベルト31には一定以上の張力が作
用する。そして、このシートベルト31の張力が一定以
上になったことを前記センサ34が検出すると、非常ブ
レーキ制御手段35がハンドブレーキレバー41を押し
上げ、サイドブレーキ40が効いて、追突された自動車
が前方に押し出されることが防止される。その結果、追
突された自動車が更にその前方に停止している自動車に
追突する、いわゆる、玉突き事故が発生することが防止
されるのである。
【0047】又、自動車が先行車両に追突した場合や他
の自動車の側面に衝突した場合にも、その追突あるいは
衝突の反動で運転者がシートから前方に投げ出されよう
とするのでシートベルト31には一定以上の張力が作用
する。そして、このシートベルト31の張力が一定以上
になったことを前記センサ34が検出すると、非常ブレ
ーキ制御手段35がハンドブレーキレバー41を押し上
げ、サイドブレーキ40が効いて、追突した自動車が前
方に暴走することが防止され、被害が拡大することが防
止される。
【0048】他の自動車が側面に衝突してきた場合には
その衝突の反動で運転者がシートから側方に投げ出され
ようとするのでシートベルト31には一定以上の張力が
作用する。そして、このシートベルト31の張力が一定
以上になったことを前記センサ34が検出すると、非常
ブレーキ制御手段35がハンドブレーキレバー41を押
し上げ、サイドブレーキ40が効いて、衝突された自動
車が前方に暴走することが防止され、被害が拡大するこ
とが防止される。
【0049】なお、前記非常ブレーキ制御手段35によ
り押し上げられたハンドブレーキレバー41は、ラチェ
ット爪43がラチェット歯車42に噛み込んでいるの
で、センサ34の検出信号が途切れてもそのままでは押
し下げることはできないが、通常のサイドブレーキを解
除する操作として停車後にラチェット爪43をスプリン
グ44に抗してラチェット歯車42から離脱する方向に
押せば、戻り方向に下ろすことができる。
【0050】又、この実施例では、シートベルト31の
張力が一定以上になればサイドブレーキ40を効かすよ
うにしているが、このサイドブレーキ40に代えて、又
はこれと共に主ブレーキ装置を効かすようにしてもよ
い。
【0051】更に、この実施例ではハンドブレーキレバ
ー41をソレノイド36で駆動するようにしているが、
ハンドブレーキレバー36に代えてサイドブレーキ40
の他の部品、例えばワイヤー45、イコライザ47など
をソレノイド36で駆動するようにしてもよい。
【0052】又更に、サイドブレーキ40をソレノイド
36で駆動することは本発明に必須のことではなく、例
えばエアシリンダなどの他の直線駆動機構を用いたり、
モータ、ロータリアクチュエータなどの回転駆動機構を
用いたりすることも可能である。
【0053】加えて、ここではハンドブレーキレバー4
1として揺動レバータイプのものを示しているが、ハン
ドブレーキレバー41はステッキレバータイプのもので
もよい。
【0054】図5に示す本第2発明の他の実施例も自動
車の安全装置に適用されたものであり、この実施例で
は、センサ34がソケット33内に一定の範囲内で進退
可能に設けられたセンサヘッド34aと、このセンサヘ
ッド34aに対向させた対向接点34bと、このセンサ
ヘッド34aを対向電極に押圧するスプリング34c
と、前記センサヘッド34aを対向電極から離れた位置
に位置決めする位置決め手段34dとを備え、通常状態
では、センサヘッド34aが位置決め手段34dによっ
て対向電極から離れた位置に位置決めされる。
【0055】例えば追突されてシートベルト31に一定
以上の張力が衝撃的に作用すると、その衝撃により位置
決め手段34dの位置決め機能が解除され、センサヘッ
ド34aはスプリング34cに付勢されて対向電極34
b接触し、センサヘッド34aと対向電極34bとが導
通されてセンサ34がオンになり、前記ソレノイド31
が通電される。その結果、サイドブレーキレバー41が
押し上げられ、追突された自動車が前方に押し出される
ことが防止される。
【0056】なお、ここでは、前例の非常ブレーキ制御
手段35の制御回路37は、不要になるので、省略され
る。又、サイドブレーキが効いている状態で、運転者が
手動操作(例えばシートベルト31のバックル32をソ
ケット33から外す操作)を行うことにより、センサヘ
ッド34aが対向電極34bから離れた位置に押し戻さ
れ、その位置で位置決め手段34dによって位置決めさ
れることにより、常態に戻る。
【0057】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は前例のそれらと同様であるので、重複を避けるため
これらの説明は省略する。図6の構成図に示す本第2発
明の又他の実施例では、前例のセンサヘッド34aがワ
イヤー34eを介してハンドブレーキレバー41に連動
連結され、センサヘッド34aの動作が機械的にハンド
ブレーキレバー41に伝達される。
【0058】即ち、追突されてシートベルト31に一定
以上の張力が衝撃的に作用すると、その衝撃により位置
決め手段34dの位置決め機能が解除され、センサヘッ
ド34aはスプリング34cに付勢されて進出し、ワイ
ヤー34eを牽引してサイドブレーキレバー41を押し
上げ、これにより、追突された自動車が前方に押し出さ
れることが防止される。
【0059】なお、この場合、センサ34が前例の非常
ブレーキ制御手段35の機能を兼備することになり、
又、前例の対向電極34bは省略される。又、必要に応
じて、通常のサイドブレーキ操作の影響を安全装置が受
けないようにするため、ハンドブレーキレバー41に
は、ワイヤ34eの端末を一定の範囲内で自由に移動さ
せる干渉吸収用の円弧孔34fが設けられる。
【0060】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、重複を
避けるためこれらの説明は省略する。図7の構成図に示
す本第2発明の更に他の実施例では、図4に示す本第2
発明の上記一実施例にといて、車両が他物と衝突したこ
とを検出するセンサとして、前記センサ34と共に、振
子スイッチ50を備えている。
【0061】この振子スイッチ50は、車体に支持され
るケース51と、このケース51内に球面軸受け52を
介して円錐揺動可能に支持された導体からなる振子53
と、前記ケース51内にこの振子53の周囲に適当な間
隔を置いて配置された円環状又は楕円環状の電極54
と、振子53に作用する衝撃に対する慣性移動量を調整
するスプリング55とを備え、状態では振子53が電極
54から離れてオフとなり、車体に一定以上の強い衝撃
が加わった時に振子53が電極54に接触することによ
りオンになるように構成している。
【0062】この振子スイッチ34を用いる場合には運
転者がシートベルト31を締めていない場合であっても
衝突を検出できるようになるので、前記センサ34を省
略することも可能である。
【0063】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、重複を
避けるためこれらの説明は省略する。なお、上記各実施
例において、前記センサ34、或いは振子スイッチ50
と共に、又は、これに代えて、運転者(あるいは助手席
の同乗者)が任意に操作できる非常スイッチを設け、他
物との衝突、特にセンサでは検出できないような軽微な
衝撃を受けた場合に、この非常スイッチを操作して非常
ブレーキ制御手段35を作動させるようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上に説明したように、本第1発明は、
アクセルペダルの急速な踏込みを検出するセンサを備え
るので、運転者が急停車しようとしてブレーキペダルと
誤ってアクセルベダルを急速に踏み込んだ時に、センサ
がその誤ったアクセルベダルの操作を検出することがで
きる。
【0065】そして、本第1発明は、該センサがアクセ
ルペダルの急速な踏込みを検出した時にブレーキ装置を
作動させる非常ブレーキ制御手段を備えるので、運転者
が急停車しようとしてブレーキペダルと誤ってアクセル
ベダルを急速に踏み込んだ時に、非常ブレーキ制御手段
を介してブレーキ装置を急ブレーキ操作時と同様に作動
させて、車両の暴走を防止できるのみならず、運転者が
意図していたように急停車させて、衝突事故を防止する
ことができる。又、不幸にして急ブレーキをかけても衝
突が避け得ない場合であっても、運転者が意図していた
被害の軽減を図ることができる。
【0066】次に、本第2発明は、車両が他物と衝突し
たことを検出するセンサを備えるので、停車中や走行中
に他車に衝突したり、他者に衝突されたことを検出する
ことができる。
【0067】又、本第2発明は、該センサにより車両が
他物と衝突したことを検出した時にブレーキ装置を作動
させる非常ブレーキ制御手段とを備えるので、停車中や
走行中に他車に衝突したり、他車に衝突されたりした時
に、非常ブレーキ制御手段を介してブレーキ装置を作動
させて、車両が停止位置から前方に押し出されたり、暴
走したりすることを防止して、事故の多重化を防止で
き、不幸にして多重事故となった場合でも、その被害を
軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1発明の構成図である。
【図2】本第1発明の構成図である。
【図3】本第1発明の構成図である。
【図4】本第2発明の構成図である。
【図5】本第2発明の構成図である。
【図6】本第2発明の構成図である。
【図7】本第2発明の構成図である。
【符号の説明】
1 主ブレーキ装置 9 アクセルペダル 11 センサ 12 非常ブレーキ制御手段 34 センサ 33 非常ブレーキ制御手段 40 サイドブレーキ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの急速な踏込みを検出す
    るセンサと、該センサがアクセルペダルの急速な踏込み
    を検出した時にブレーキ装置を作動させる非常ブレーキ
    制御手段とを備えることを特徴とする原動機付き車両の
    安全装置。
  2. 【請求項2】 車両が他物と衝突したことを検出するセ
    ンサと、該センサにより他物との衝突が検出された時に
    ブレーキ装置を作動させる非常ブレーキ制御手段とを備
    えることを特徴とする原動機付き車両の安全装置。
  3. 【請求項3】 前記センサがシートベルトに作用する張
    力が一定以上に達したことを検出するセンサである請求
    項2に記載の原動機付き車両の安全装置。
JP19504696A 1996-07-24 1996-07-24 原動機付き車両の安全装置 Pending JPH1035440A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007296950A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Advics:Kk 運転支援制御装置
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JP2009248942A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Showa Aircraft Ind Co Ltd 車輌停止機構
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