JP2002255497A - フォークリフトのブレーキ装置 - Google Patents

フォークリフトのブレーキ装置

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JP2002255497A
JP2002255497A JP2001057390A JP2001057390A JP2002255497A JP 2002255497 A JP2002255497 A JP 2002255497A JP 2001057390 A JP2001057390 A JP 2001057390A JP 2001057390 A JP2001057390 A JP 2001057390A JP 2002255497 A JP2002255497 A JP 2002255497A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半ブレーキ状態で走行することによるモータの
焼損事故を未然に防止する。また、ペダルの操作量に応
じてブレーキ力を加減し、車体をなめらかに減速・停止
できるようにする。 【解決手段】ブレーキペダル7が完全に踏み込まれて、
ペダル踏込検出リミットスイッチ40から検出信号が出
力されている場合のみ走行モータ11を駆動し、ブレー
キペダル7が途中まで踏まれている場合は、ペダル踏み
角検出ポテンショメータ41からの検出出力に基づい
て、ペダルの踏み角に応じた強さの電気的制動を走行モ
ータ11に加えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトの
ブレーキ装置に関するものであって、特に、ペダルを踏
むことによってブレーキが開放されて走行が可能とな
り、ペダルを離すことによってブレーキが働いて車体が
停止する方式のフォークリフトにおけるブレーキ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、このような方式のリーチ型フォ
ークリフトの概略構成を示しており、(a)は上面図、
(b)は側面図である。図において、リーチ型フォーク
リフト100の車体1の前方にはマスト2が設けられて
おり、このマスト2にリフトブラケット3が昇降可能に
支持されている。4は荷役作業を行なうフォークで、リ
フトブラケット3に左右一対取り付けられており、リフ
トブラケット3とともに昇降する。5はマスト2の前後
進をガイドするストラドルアームで、左右に一対設けら
れている。
【0003】6は運転席であって、オペレータはこの運
転席6に立った状態で運転を行う。運転席6の下部には
ブレーキペダル7が設けられており、このペダルを足で
操作することにより、ブレーキをかけたり開放したりす
ることができる。この動作の詳細については後述する。
8は運転席6の前方に設けられた油圧レバーであり、フ
ォーク4を昇降・傾動させたり、前後進させたりする場
合に操作するものである。9はアクセラレータであっ
て、車体1を前進もしくは後進させる場合に操作するレ
バーである。10は運転席6の側方に設けられたステア
リングハンドルで、車体1の進行方向を変える場合に操
作するものである。
【0004】11は車体1の内部に装備されている走行
モータで、その上部には走行モータ11に制動をかける
ためのブレーキ12が設けられている。ブレーキ12
は、後述するリンク機構によってブレーキペダル7と機
械的に連結されている。13は運転席6の上方を覆って
落下物からオペレータを保護するためのヘッドガード、
14は車体1の前方においてストラドルアーム5に設け
られた前輪、15は車体1の後方に設けられた後輪であ
る。
【0005】図4は、上述したフォークリフト100に
おけるブレーキ装置の機構図である。図において、走行
モータ11の上部に設けられたブレーキ12は、走行モ
ータ11の回転軸(図示省略)と一体に回転するディス
ク16と、上下動可能に設けられたブレーキアーム17
と、ディスク16を挟んでブレーキアーム17に取り付
けられた一対のブレーキパッド18と、圧縮スプリング
から構成されるスプリング19と、ブレーキアーム17
を上下動させるためのカム20と、カム20を駆動する
カムレバー21とから構成されている。30はブレーキ
12とブレーキペダル7とを連結するリンク機構であっ
て、ロッド31〜33と、回転軸34,35と、可動板
36〜39とを備えている。ロッド31はブレーキペダ
ル7に連結されており、ロッド33はブレーキ12のカ
ムレバー21に連結されている。42はブレーキペダル
7が踏まれたことを検出するペダル動作検出リミットス
イッチである。
【0006】上記構成において、ブレーキペダル7が踏
まれていない状態では、ブレーキ装置は図4の状態にあ
る。このとき、スプリング19の付勢力によってブレー
キアーム17が下方に牽引されており、ブレーキパッド
18がディスク16を上下から挟み込んでいるため、こ
の挟圧力によってディスク16およびこれに連結されて
いる走行モータ11は回転が阻止され、ブレーキがかか
った状態となっている。この状態からブレーキペダル7
を踏むと、ブレーキペダル7の動きと連動してリンク機
構30が作動し、ロッド31〜33が矢印方向に動いて
カムレバー21が押され、これに伴ってカム20が回転
する。このカム20の回転によりブレーキアーム17が
押し広げられ、ディスク16はブレーキパッド18の挟
圧から開放される。この結果、ディスク16に連結して
いる走行モータ11は回転が可能となり、ブレーキ状態
が解除される。
【0007】以上のように、図4のブレーキ装置は、ブ
レーキペダル7を踏むことによってブレーキ12が開放
され、ブレーキペダル7を離すことによってブレーキ1
2が働く機構となっている。そして、ブレーキペダル7
を踏んだ場合に、ペダル動作検出リミットスイッチ42
がONして検出信号を出力し、この信号が出力されてい
る状態でアクセラレータ9を操作すると、走行モータ1
1に電流(力行電流)が流れてモータが回転し、車体1
が走行するようになっている。一方、ブレーキペダル7
が踏まれておらずブレーキがかかっている状態、すなわ
ちペダル動作検出リミットスイッチ42がOFFの状態
では、アクセラレータ9を操作しても走行モータ11に
は電流が流れず、車体1は走行しない。
【0008】ここで、ペダル動作検出リミットスイッチ
42は、ブレーキペダル7が少し踏まれてブレーキ12
が開放されるより先にONするように調整されており、
ブレーキペダル7が中途半端に踏まれてブレーキ12が
完全に開放されきっていない、いわゆる半ブレーキの状
態にある場合でも、アクセラレータ9の操作により走行
モータ11に電流が流れて、車体1が走行できるように
している。これは、ブレーキペダル7を中途半端に踏ん
だ場合に、リミットスイッチ42が動作せず車体1の走
行が不可能だとすると、坂道などで車体1が無制御のま
まずり落ちる危険があることから、これを回避するため
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置においては、半ブレーキの状態で車体1が走行
した場合に、走行モータ11の負荷が大きくなるため、
長時間運転を続けると走行モータ11が過負荷になって
焼損するという危険性があった。また、半ブレーキ状態
とすることは可能であっても、従来の装置ではブレーキ
の効き方がどちらかといえばON(ペダル開放時)・O
FF(ペダル踏込時)的であり、ブレーキペダル7の操
作量に応じてブレーキ力を加減するほどの微妙な操作は
困難であった。
【0010】そこで本発明は、中途半端にブレーキペダ
ルが踏まれて半ブレーキ状態にあるときは走行モータが
駆動されないようにして、モータの焼損事故を未然に防
止できるとともに、坂道などで車体がずり落ちる危険性
もないフォークリフトのブレーキ装置を提供することを
課題としている。
【0011】本発明の他の課題は、ブレーキペダルの操
作量に応じてブレーキ力を加減できるようにして、車体
をなめらかに減速・停止できるようにしたフォークリフ
トのブレーキ装置を提供することにある。
【0012】本発明のさらに他の課題は、省エネルギー
化を図ることが可能なフォークリフトのブレーキ装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ブレーキペダルが完全に踏み込まれた場
合に車体を走行可能とし、ブレーキペダルが途中まで踏
み込まれた場合には、走行モータに対して電気的制動を
加えるようにしたものである(請求項1)。このように
することで、ブレーキペダルが完全に踏み込まれない限
り、車体は走行しないので、半ブレーキ状態での走行に
よるモータの焼損を防止することができる。また、半ブ
レーキ状態ではモータに電気的な制動が加わるので、機
械的制動力が弱くても、電気的制動力によって、車体が
坂道などで無制御にずり落ちるのを回避することができ
る。この場合の電気的制動としては、回生制動やプラギ
ング制動を用いることができる(請求項4、請求項
5)。回生制動によると、制動時に電力が電源に回生さ
れるので、省エネルギー化を図ることができる。
【0014】また、本発明では、ブレーキペダルの操作
量を検出するペダル操作量検出手段を設け、この検出手
段の検出値に応じた強さの電気的制動を走行モータに加
えるようにしている(請求項2)。これによると、ペダ
ルの操作量が小さければモータに大きな制動力をかけ、
ペダルの操作量が大きければ制動力を小さくすることが
できるので、ブレーキペダルの操作量に応じてブレーキ
力を加減して、車体をなめらかに減速したり停止させた
りすることが可能となる。このペダル操作量検出手段と
しては、ブレーキペダルとブレーキとを連結するリンク
機構と連動するポテンショメータを用いることができる
(請求項6)。
【0015】また、本発明では、ブレーキペダルが完全
に踏み込まれたことを検出するペダル踏込検出手段を設
け、この検出手段から検出信号が出力されている状態で
アクセラレータを操作することにより、走行モータを駆
動して車体を走行させるようにしている(請求項3)。
したがって、ブレーキペダルを中途半端に踏み込んだ状
態でアクセラレータを操作しても、走行モータは駆動さ
れず車体は走行しない。このペダル踏込検出手段として
は、ブレーキペダルとブレーキとを連結するリンク機構
と連動するリミットスイッチを用いることができる(請
求項7)。
【0016】また、本発明では、ペダル操作量検出手段
に代えて、ブレーキペダルが踏まれたことを検出するペ
ダル動作検出手段を設け、この検出手段からの検出出力
に基づいて一定強さの電気的制動を走行モータに加える
ようにしてもよい(請求項8)。この場合は、ペダル操
作量に応じたブレーキ力の調整はできないが、従来のペ
ダル動作検出手段をそのまま利用して、簡易に実現する
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図3に従って説明する。なお、ブレーキ装置が搭載され
るフォークリフトの構造は、図5に示したものと同じで
あるので、図5も本発明の実施形態として引用すること
とする。
【0018】図1は、本発明に係るブレーキ装置の機構
図である。図において、走行モータ11の上部に設けら
れたブレーキ12は、走行モータ11の回転軸(図示省
略)と一体に回転するディスク16と、上下動可能に設
けられたブレーキアーム17と、ディスク16を挟んで
ブレーキアーム17に取り付けられた一対のブレーキパ
ッド18と、圧縮スプリングから構成されるスプリング
19と、ブレーキアーム17を上下動させるためのカム
20と、カム20を駆動するカムレバー21とから構成
されている。30はブレーキ12とブレーキペダル7と
を連結するリンク機構であって、ロッド31〜33と、
回転軸34,35と、可動板36〜39とを備えてい
る。ロッド31はブレーキペダル7に連結されており、
ロッド33はブレーキ12のカムレバー21に連結され
ている。
【0019】以上の構成は図4と同様であるが、図1で
は図4のペダル動作検出リミットスイッチ42に代え
て、ペダル踏込検出手段としてのペダル踏込検出リミッ
トスイッチ40が設けられており、また、ペダル操作量
検出手段としてのペダル踏み角検出ポテンショメータ4
1が追加されている。
【0020】ペダル踏込検出リミットスイッチ40は、
ブレーキペダル7が完全に踏み込まれたことを検出する
ためのもので、リンク機構30の可動板36に形成され
た検出ドグ43でアクチュエータ44が操作されること
により駆動される。このペダル踏込検出リミットスイッ
チ40それ自体は、図4のペダル動作検出リミットスイ
ッチ42と同じものであって、取付位置もしくは検出ド
グ43の形状を変更することで、ブレーキペダル7が完
全に踏み込まれたときに動作するようにしたものであ
る。なお、「完全に踏み込まれた」とは、必ずしもペダ
ルが最終位置まで全部踏み込まれた状態だけを指すので
はなく、最終位置のわずかに手前(たとえば95%の位
置)まで踏み込まれたような場合も含む。
【0021】また、ペダル踏み角検出ポテンショメータ
41は、ブレーキペダル7の操作量、すなわちペダルが
開放位置からどれだけの角度踏み込まれたかを検出する
もので、ここでは一例として直動型のポテンショメータ
を用いている。ポテンショメータ41は、内部に図示し
ない抵抗素子を備えているとともに、外部へ突出する直
進ロッド45と、その先端に設けられたアクチュエータ
46とを備えている。アクチュエータ46は、ブレーキ
ペダル7と連動するロッド31に固着された操作板47
と当接可能になっている。そして、操作板47の上下動
に伴って直進ロッド45が上下方向に移動すると、その
変位量に応じて抵抗素子の抵抗値が変化するので、この
変化を電気信号として取り出すことで、ブレーキペダル
7の踏み角を検出することができる。
【0022】図2は、ブレーキ装置の電気的構成を示し
たブロック図である。ここでは、本発明に直接関係する
ブロックだけを図示してある。上述したペダル踏込検出
リミットスイッチ40、ペダル踏み角検出ポテンショメ
ータ41、およびアクセラレータ9の電気出力は、それ
ぞれコントローラ50に入力される。コントローラ50
は、CPU、メモリ、インターフェイスなどを備えたマ
イクロコンピュータや、モータの駆動回路などから構成
されている。コントローラ50の出力側には走行モータ
11が接続されており、コントローラ50は、リミット
スイッチ40、ポテンショメータ41、アクセラレータ
9からの出力信号に基づいて、走行モータ11に対する
所定の制御を行う。この制御の詳細については後述す
る。
【0023】以上の構成において、ブレーキペダル7が
踏まれていない状態では、ブレーキ装置は図1の状態に
ある。このとき、スプリング19の付勢力によってブレ
ーキアーム17が下方に牽引されており、ブレーキパッ
ド18がディスク16を上下から挟み込んでいるため、
この挟圧力によってディスク16およびこれに連結され
ている走行モータ11は回転が阻止され、ブレーキがか
かった状態となっている。また、ペダル踏込検出リミッ
トスイッチ40はOFFしており、ペダル踏み角検出ポ
テンショメータ41からも検出信号は出力されていな
い。
【0024】次に、ブレーキペダル7を踏むと、ペダル
と連動してリンク機構30が作動するが、ペダルが完全
に踏み込まれてペダル踏込検出リミットスイッチ40が
ONするまでは、アクセラレータ9を操作しても走行モ
ータ11は駆動されない。ブレーキペダル7を完全に踏
み込むと、ブレーキペダル7の動きと連動してリンク機
構30が作動し、ロッド31〜33が矢印方向に動いて
カムレバー21が押され、これに伴ってカム20が回転
する。このカム20の回転によりブレーキアーム17が
押し広げられ、ディスク16はブレーキパッド18の挟
圧から開放される。この結果、ディスク16に連結して
いる走行モータ11は回転が可能となり、ブレーキ状態
が解除される。
【0025】また、ペダル踏込検出リミットスイッチ4
0のアクチュエータ44が検出ドグ43により駆動され
て、リミットスイッチ40がONし、ペダル踏込検出信
号がコントローラ50に与えられる。一方、ペダル踏み
角検出ポテンショメータ41からは、ブレーキペダル7
の踏み角に応じた検出信号が出力されるが、コントロー
ラ50は、ペダル踏込検出リミットスイッチ40から検
出信号の入力があった場合、ペダル踏み角検出ポテンシ
ョメータ41からの検出信号を無視する。
【0026】そして、上記のようにブレーキペダル7が
完全に踏み込まれた状態、すなわちペダル踏込検出リミ
ットスイッチ40がONした状態で、アクセラレータ9
を前進側または後進側に操作すると、アクセラレータ9
から前進または後進のアクセル信号がコントローラ50
に与えられる。コントローラ50はこの信号に基づい
て、走行モータ11に正転方向(前進の場合)または逆
転方向(後進の場合)の電流を供給する。これによって
走行モータ11が回転し、車体1が走行を開始する。
【0027】一方、ブレーキペダル7が途中まで踏まれ
て半ブレーキの状態にある場合は、ペダル踏み角検出ポ
テンショメータ41からブレーキペダル7の踏み角に応
じた検出信号が出力され、コントローラ50に入力され
る。コントローラ50は、リミットスイッチ40から検
出信号が入力されない状態で、ペダル踏み角検出ポテン
ショメータ41から検出信号の入力があった場合は、ポ
テンショメータ41の検出値、すなわちブレーキペダル
7の踏み角に応じた強さの電気的制動を、走行モータ1
1に対して加える。この結果、半ブレーキ状態のために
ブレーキ12の機械的な制動力が弱くても、走行モータ
11には、コントローラ50による電気的な制動力が働
くことになる。したがって、坂道などで車体1が無制御
にずり落ちるのを阻止することができる。
【0028】上記のような電気的制動としては、たとえ
ば回生制動が考えられる。回生制動は、モータに制動を
加えた場合に、モータが発電機となって発生した電力を
電源(バッテリ)へ戻す制動方式であり、電力を回収す
ることで省エネルギー化が図れる。また、回生制動に代
えて、プラギング制動を用いてもよい。プラギング制動
は、走行方向が前進の場合に後進方向の電流を走行モー
タ11に供給し、走行方向が後進の場合に前進方向の電
流を走行モータ11に供給することによって、モータに
制動を加える方式である。
【0029】いずれの制動方式の場合も、コントローラ
50は、ブレーキペダル7の踏み角が小さいほど大きな
制動力を走行モータ11に与え、ブレーキペダル7の踏
み角が大きいほど小さな制動力を走行モータ11に与え
る。この結果、走行モータ11には、ブレーキペダル7
の踏み角に応じた強さの電気的制動が加わるので、走行
中は、ブレーキペダル7の操作加減によってブレーキ力
を微妙に調整することができ、車体1をなめらかに減速
・停止させることができる。
【0030】なお、上記ではブレーキペダル7が途中ま
で踏まれた場合にのみ走行モータ11に電気的制動が加
わるようにしたが、ブレーキペダル7が開放されている
場合にも電気的制動が加わるようにしてもよい。この場
合は、ペダル開放時に走行モータ11には機械的制動と
電気的制動の両方が働くことになる。
【0031】図3は、以上述べたコントローラ50によ
る走行モータ11の制御手順を示したフローチャートで
ある。コントローラ50は、ブレーキペダル7が完全に
踏み込まれたか否かを、ペダル踏込検出リミットスイッ
チ40の出力に基づいて判定し(ステップS1)、ペダ
ルが完全に踏み込まれれば(ステップS1;YES)、
次にアクセラレータ9から出力されるアクセル信号を読
込む(ステップS2)。そして、このアクセル信号に基
づいて走行モータ11の電流(力行電流)および回転速
度を制御しつつ、走行モータ11を駆動して車体1を走
行させる(ステップS3)。一方、ブレーキペダル7が
完全に踏み込まれてなければ(ステップS1;NO)、
ペダル踏み角検出ポテンショメータ41の出力からペダ
ル踏み角を読み込み(ステップS4)、このペダル踏み
角に応じた強さの回生制動またはプラギング制動を、走
行モータ11に対して与える(ステップS5)。
【0032】以上のように、上述した実施形態において
は、ブレーキペダル7が完全に踏み込まれて、ペダル踏
込検出リミットスイッチ40から検出信号が出力されて
いる状態で、アクセラレータ9が操作されたときのみ、
走行モータ11を駆動するようにしている。したがっ
て、ブレーキペダル7が中途半端に踏まれている場合
は、アクセラレータ9を操作しても走行モータ11は駆
動されないので、半ブレーキ状態での走行によるモータ
の焼損を未然に防止することができる。また、半ブレー
キ状態においては、ブレーキ12による機械的な制動力
が弱くても、走行モータ11には電気的制動が加わるた
め、車体1が坂道などでずり落ちる危険性も解消され
る。さらに、ブレーキペダル7の踏み角に応じた強さの
電気的制動が加わるようにしたことで、走行中にブレー
キ力の微妙な調整が可能となり、特に回生制動を採用し
た場合は、制動時の電力回収により省エネルギー化が達
成できる。また、ブレーキ力の微妙な調整のためにブレ
ーキペダル7を途中まで踏む頻度が増えるほど、省エネ
ルギー化がより促進されるという相乗効果も得られる。
【0033】以上の実施形態では、ペダル踏み角検出ポ
テンショメータ41を設けて、ブレーキペダル7の踏み
角に応じた強さの電気的制動を走行モータ11に与える
ようにしたが、このポテンショメータ41に代え、ペダ
ル動作検出手段として図4で示したペダル動作検出リミ
ットスイッチ42を用いてもよい。この場合は、ブレー
キペダル7が踏まれてリミットスイッチ42がONした
以降、走行モータ11には一定強さの電気的制動が与え
られる。したがって、ブレーキペダル7の踏み角に応じ
たブレーキ力の調整はできないが、従来のペダル動作検
出リミットスイッチ42をそのまま利用することで、高
価なポテンショメータを用いずに簡易に実現することが
できる。
【0034】本発明は、上述した実施形態の他にも種々
の形態を採用することができる。たとえば、上記実施形
態では、ペダル踏み角検出ポテンショメータ41とし
て、ロッド31と連動する直動型のポテンショメータを
用いたが、ブレーキペダル7の回転軸7aの回転量を検
出する回転型のポテンショメータや、リンク機構30の
回転軸34,35における揺動角を検出する回転型のポ
テンショメータを用いて、ペダル踏み角を検出するよう
にしてもよい。
【0035】また、上記実施形態では、ペダル踏込検出
リミットスイッチ40とペダル踏み角検出ポテンショメ
ータ41とを別々に設けているが、ペダル踏み角検出ポ
テンショメータ41にペダル踏込検出手段としての機能
を持たせ、ポテンショメータ41が検出したペダル踏み
角の値に基づいて、ブレーキペダル7が完全に踏み込ま
れたか否かを判定するようにしてもよい。
【0036】さらに、ペダル踏込検出手段やペダル動作
検出手段としては、リミットスイッチのほかに磁気セン
サや光センサ等の各種検出手段を用いることができ、ま
た、ペダル操作量検出手段も、抵抗型のポテンショメー
タ以外に磁気的もしくは光学的な各種の変位センサを用
いることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、ブレーキペダルが完全
に踏み込まれない限り車体が走行しないので、半ブレー
キ状態での走行によるモータの焼損を未然に防止できる
とともに、半ブレーキ状態ではモータに電気的制動が加
わるので、車体が坂道で無制御にずり落ちる危険性も回
避できる。
【0038】また、ブレーキペダルの操作量に応じた強
さの電気的制動を走行モータに加えるようにしたこと
で、ペダル操作でブレーキ力を加減して、車体をなめら
かに減速・停止させることが可能となる。さらに、電気
的制動として回生制動を用い、制動時にモータで発生し
た電力を電源に戻すことで、省エネルギー化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキ装置の機構図である。
【図2】ブレーキ装置の電気的構成を示したブロック図
である。
【図3】走行モータの制御手順を示したフローチャート
である。
【図4】従来のブレーキ装置の機構図である。
【図5】リーチ型フォークリフトの概略構成を示した図
である。
【符号の説明】
1 車体 7 ブレーキペダル 9 アクセラレータ 11 走行モータ 12 ブレーキ 30 リンク機構 40 ペダル踏込検出リミットスイッチ 41 ペダル踏み角検出ポテンショメータ 50 コントローラ 100 フォークリフト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体を走行させる走行モータと、この走行
    モータに対して制動をかけるブレーキと、このブレーキ
    を開放または作動させるためのブレーキペダルとを備
    え、前記ブレーキペダルを踏むことによってブレーキが
    開放され、ブレーキペダルを離すことによってブレーキ
    が作動するようにしたフォークリフトのブレーキ装置に
    おいて、 前記ブレーキペダルが完全に踏み込まれた場合に車体を
    走行可能とし、ブレーキペダルが途中まで踏み込まれた
    場合には、前記走行モータに対して電気的制動を加える
    ことを特徴とするフォークリフトのブレーキ装置。
  2. 【請求項2】ブレーキペダルの操作量を検出するペダル
    操作量検出手段を設け、この検出手段の検出値に応じた
    強さの電気的制動を走行モータに加えるようにした請求
    項1に記載のフォークリフトのブレーキ装置。
  3. 【請求項3】ブレーキペダルが完全に踏み込まれたこと
    を検出するペダル踏込検出手段を設け、この検出手段か
    ら検出信号が出力されている状態でアクセラレータを操
    作することにより、走行モータを駆動して車体を走行さ
    せるようにした請求項1に記載のフォークリフトのブレ
    ーキ装置。
  4. 【請求項4】電気的制動が回生制動である請求項1に記
    載のフォークリフトのブレーキ装置。
  5. 【請求項5】電気的制動がプラギング制動である請求項
    1に記載のフォークリフトのブレーキ装置。
  6. 【請求項6】ブレーキペダルとブレーキとがリンク機構
    により連結されており、ペダル操作量検出手段が、リン
    ク機構の動作と連動するポテンショメータから構成され
    ている請求項2に記載のフォークリフトのブレーキ装
    置。
  7. 【請求項7】ブレーキペダルとブレーキとがリンク機構
    により連結されており、ペダル踏込検出手段が、リンク
    機構の動作と連動するリミットスイッチから構成されて
    いる請求項3に記載のフォークリフトのブレーキ装置。
  8. 【請求項8】ブレーキペダルが踏まれたことを検出する
    ペダル動作検出手段を設け、この検出手段からの検出出
    力に基づいて一定強さの電気的制動を走行モータに加え
    るようにした請求項1に記載のフォークリフトのブレー
    キ装置。
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