JP4236511B2 - 荷役車両 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばバッテリを搭載することができるバッテリ受け台を備えた荷役車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の荷役車両としては、バッテリ格納室の底面に、バッテリケース(以下、単にバッテリという)を出入口から出し入れするための車幅方向に延びる前後2本のスライド用ライナー(以下、単にライナーという)が平行に敷設されている。なお、ライナーの上面は、バッテリをスライドさせるために平らに形成されている。
【0003】
ライナーは、板厚が5mm前後の耐磨耗性に優れるアルミ青銅鋳物製であって、それより一回り大きい板厚が9mm前後の鉄板製のプレート上に載置された状態で、該プレートに対して適宜間隔毎にリベットによって接合されている。なお、リベットはアルミ青銅よりも柔らかく磨耗し易い、例えば黄銅から製作されている。そして、バッテリの交換時において、該バッテリはライナーの上面をスライドしてバッテリ格納室に出入りされる構成が提供されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、別の従来例として、車体の前方下部に備えた前方に向かう左右一対のリーチレッグ上の全長方向に摺動レール(スライド用ライナー)をそれぞれ固着し、この摺動レール上にバッテリを収納するバッテリ収納体(バッテリケース)を車体の前後方向に摺動自在に備えて、バッテリ収納体及びバッテリを車体の前方に引き出す構成も提供されている(たとえば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−39691号公報(第2−3頁、第2図)
【0006】
【特許文献2】
特開2001−187698号公報(第2−3頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の形式では、バッテリの交換時において、該バッテリはライナーの上面を車幅方向もしくは前後方向にスライドさせてバッテリ格納室に出入りされることになるが、バッテリとライナーとの接触面は平坦となっていることから、接触面には大きな摩擦抵抗が生じることになる。そこで、接触面の摩擦抵抗を低減するため、接触面の部分、すなわちライナーの上面にグリースを塗布しているが、この場合、接触面が平坦であることから、塗布したグリースを長期間に亘って保持することができず、したがって多量のグリースを度々塗布しなければならず、メンテナンス性に問題がある。さらに、ライナーのほぼ全長に亘って多量のグリースを塗布することで、ライナーが汚れるなどの問題がある。
【0008】
そこで本発明の請求項1の発明は、バッテリ受け台を摺動させる際の摩擦抵抗低減用のグリースの塗布量を低減し得る荷役車両を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の荷役車両は、ガイドレール上でレール長さ方向に摺動自在なバッテリ受け台を有する荷役車両であって、前記バッテリ受け台の下部に、樹脂により断面が逆L字状に形成され、前記ガイドレールの上面および内側面に沿って摺動する摺動部材が設けられており、この摺動部材におけるガイドレールの上面に対向する面に突状部が形成され、この突状部には少なくとも一箇所にグリース溜りが、前記バッテリ受け台の動きにより前記摺動部材の突状部の下面と前記ガイドレールの上面にグリースを塗布する状態で形成されていることを特徴としたものである。
【0010】
したがって請求項1の発明によると、車両生産の初期時や車両の点検時にグリース溜りに塗布されたグリースは、突状部によって拡散を防止してグリース溜り内で保持し得、グリースを長期間保持することができるため、グリースの塗布量が低減される。そして、バッテリ受け台の前後方向の動きにより摺動部材の突状部の下面とガイドレールの上面にグリースを塗布する状態となるため、バッテリ受け台を摩擦抵抗を低減させた状態で滑らかに移動させ得る。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。
リーチ式フォークリフト(荷役車両の一例。)1は、被運搬物を持ち上げて運搬し、移載、あるいは段積するものである。このリーチ式フォークリフト1は、下部に複数の車輪2が設けられた車両本体3と、この車両本体3の前方下部に設けられた左右一対のアウトリガー4と、車両本体3の後部側に設けられた運転部5と、車両本体3の前部側に前後方向に移動自在に設けられたマスト6と、このマスト6を前後動させるために車両本体3の下部の中央部に設けられたシリンダ装置7と、前記マスト6に支持案内されて昇降自在なフォーク8と、このフォーク8を昇降させる左右一対の昇降装置9と、バッテリ10を搭載するバッテリ受け台11と、バッテリ受け台11の下部に設けられた摺動手段31などを有している。
【0012】
前記運転部5は、運転者の立ち位置であるフロア21と、荷役操作を行うためのリフト操作レバーなどが設けられているリフト操作部22と、運転走行を行うハンドル23が設けられフロア21の左側に形成された箱型フレーム24と、フロア21の右側に設けられ後端部が車体中央部へ湾曲しているサイドフレーム25とにより構成されている。サイドフレーム25の内面上部には、運転者の腰部を支持するウエストパッド26が設けられ、前記運転部5の下方にはブレーキペダル27が設けられ、サイドフレーム25の後端部と箱型フレーム24との間には、運転者が運転部5と地上とを乗り降りするための乗降口28が設けられている。
【0013】
前記摺動手段31は、バッテリ受け台11を前後動させるためのもので、アウトリガー4の内面に設けられたチャンネル型材状のガイドレール(レール部材の一例。)32と、バッテリ受け台11の下部の前後方向に設けられた左右一対の継手手段33と、樹脂により形成された逆L字状のスライドブッシュ(摺動部材の一例。)34とから構成されている。
【0014】
前記継手手段33は、前後方向に形成された矩形板状の取り付け板35と、同じく前後方向に形成された角筒状のスライドユニット36から構成されており、取り付け板35とスライドユニット36とは、スライドユニット36が外側となるよう取り付け板35と隣接して設けられている。なお、バッテリ受け台11と継手手段33、および取り付け板35とスライドユニット36とは、溶接や適宜な連結手段により連結されている。
【0015】
前記スライドブッシュ34は、取り付け板35の外側面とスライドユニット36の下面とに当接しており、スライドブッシュ34におけるスライドユニット36と対向する面に形成された円筒状のボス44を、スライドユニット36の下面に形成された孔37に差し込むことにより、スライドユニット36と着脱可能に連結されている。そして、スライドブッシュ34におけるガイドレール32の上面32Aと対向する下向きの面には、両端がR加工され約1mm程度の厚みを有する矩形状の突状部41がスライドブッシュ34の長さ方向に沿って形成されている。さらに突状部41には、スライドブッシュ34の長さ方向おける所定間隔置きの3箇所に、長さ方向に沿った長孔状のグリース溜り42が、下面側に開放された凹入状に形成されている。
【0016】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
リーチ式フォークリフト1において、バッテリ10を搭載しガイドレール32上を前後方向に摺動自在なバッテリ受け台11は、通常、車両本体3の下部に収納されている。そして、バッテリ液量の点検などのメンテナンスを行うためにバッテリ受け台11の引き出し、および収納を行う際、マスト6とバッテリ受け台11とをフック(図示せず。)を用いて連結し、運転者はリフト操作部22を操作してシリンダ装置7を作動させることにより、ガイドレール32上のバッテリ受け台11を前後方向へ移動させることができる。この時、車両生産の初期時や車両の点検時にグリース溜り42に塗布されたグリース43は、突状部41によって拡散されることなくグリース溜り42内で保持されることになる。そして、バッテリ受け台11の前後方向の動きにより接触面全体、すなわち突状部41の下面やガイドレール32の上面32Aにグリース43を塗布する状態となるため、接触面全体の摩擦抵抗を低減した滑らかなバッテリ受け台11の移動を行うことができる。
【0017】
このように、スライドブッシュ34におけるガイドレール32の上面32Aに対向する面に、グリース溜り42が設けられた突状部41を形成することにより、車両生産の初期時や車両の点検時にグリース溜り42に塗布したグリース43を長期間保持することができるため、グリース43の塗布量を低減することができる。これにより、ガイドレール32上に頻繁にグリース43を塗布する必要がなくなるためメンテナンス性が向上し、さらにガイドレール32がグリース43で汚れることを軽減することができる。
【0018】
上記した実施の形態では、スライドブッシュ34の突状部41にグリース溜り42が長孔状に形成されていたが、これに限るものではなく、丸孔状に形成されたグリース溜り42であってもよい。
【0019】
上記した実施の形態では、スライドブッシュ34の突状部41にグリース溜り42が3つ形成されていたが、これに限るものではなく、グリース溜り42が1つのみ形成された構成や、3つ以外の複数個形成された構成であってもよい。
【0020】
上記した実施の形態では、スライドブッシュ34の突状部41に3つのグリース溜り42を形成していたが、これに限るものではなく、1つのグリース溜り42をそれぞれ独立して持った突状部41が複数個形成された構成でもよい。
【0021】
上記した実施の形態では、リーチ式フォークリフト1の前後方向に摺動自在なバッテリ受け台11が構成されていたが、これに限るものではなく、リーチ式フォークリフト1の車幅方向に摺動自在なバッテリ受け台11であってもよい。
【0022】
上記した実施の形態では、リーチ式フォークリフト1において用いられていたが、これに限るものではなく、バッテリ受け台11を備える各種の荷役車両であってもよい。
【0023】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、車両生産の初期時や車両の点検時にグリース溜りに塗布したグリースを突状部によって拡散を防止して、グリース溜り内で保持することができるため、バッテリ受け台を摺動させる際の摩擦抵抗低減用のグリースの塗布量を低減することができる。これにより、レール部材上に頻繁にグリースを塗布する必要がなくなるためメンテナンス性を向上でき、さらにレール部材がグリースで汚れることを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、摺動手段の左下方からの斜視図である。
【図2】同荷役車両の平面図である。
【図3】同バッテリ受け台の収納時における、荷役車両の左前方からの斜視図である。
【図4】同バッテリ受け台の引き出し時における、荷役車両の左前方からの斜視図である。
【図5】同車両本体の下部部分における正面図である。
【図6】同荷役車両における摺動手段の一部切り欠き拡大図である。
【符号の説明】
1 リーチ式フォークリフト(荷役車両)
4 アウトリガー
11 バッテリ受け台
31 摺動手段
32 ガイドレール(レール部材)
32A 上面
33 継手手段
34 スライドブッシュ(摺動部材)
41 突状部
42 グリース溜り
43 グリース
Claims (1)
- ガイドレール上でレール長さ方向に摺動自在なバッテリ受け台を有する荷役車両であって、
前記バッテリ受け台の下部に、樹脂により断面が逆L字状に形成され、前記ガイドレールの上面および内側面に沿って摺動する摺動部材が設けられており、
この摺動部材におけるガイドレールの上面に対向する面に突状部が形成され、この突状部には少なくとも一箇所にグリース溜りが、前記バッテリ受け台の動きにより前記摺動部材の突状部の下面と前記ガイドレールの上面にグリースを塗布する状態で形成されていること
を特徴とする荷役車両。
Priority Applications (1)
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