JP2008044234A - 液滴吐出装置、液滴吐出制御装置、および液滴吐出方法 - Google Patents

液滴吐出装置、液滴吐出制御装置、および液滴吐出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液滴を吐出させてから次に液滴を吐出させるまでの不吐出期間の長さに応じて発生する着弾位置ずれを容易に補正する。
【解決手段】液体が収容される圧力室4、印加された駆動信号に応じて圧力室内の圧力を変化させる圧電素子7、および圧力室に連通し圧力室内の圧力の変化に応じて液滴を吐出するノズル2を備えた液滴イジェクタ24が複数個設けられたヘッド14の各圧電素子7に対して、液滴イジェクタ24毎のノズル2から液滴を吐出させてから次に液滴を吐出させるまでの不吐出期間の長さに応じて、不吐出期間終了後に液滴を吐出させるときの液滴の吐出タイミングが液滴イジェクタ24毎に補正されるように駆動信号を生成して予め定められた印加周期で印加する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液滴吐出装置、液滴吐出制御装置、および液滴吐出方法に関する。
現在、記録ヘッドに配列された複数のノズルから各ノズルに対応したアクチュエータを予め定められた印加周期で駆動して液体のインク滴を吐出し、印刷媒体に印刷するインクジェット方式のプリンタが広く普及している。この中で、アクチュエータとして圧電素子を用い、圧電素子に駆動信号を印加することにより、画像データに応じたインク滴を吐出することができるプリンタが知られている。
また、インクジェット方式のプリンタでは高画質化のために高粘度の顔料インクを使用する傾向にあるが、このようなインクは大気開放による放置時間が長くなるほど吐出部における溶媒の蒸発により増粘し、不吐出や滴速(吐出された液滴が印刷媒体に付着するまでの速度)低下の原因となる。
なお、圧電素子を用いたインクジェット方式のプリンタでは、液滴を吐出しない不吐出期間(休止期間)に、圧電素子に吐出波形とは異なる予備波形の駆動信号を印加し、液滴が吐出しない程度の微振動をメニスカスに与え、ノズル近傍のインクを攪拌して増粘を抑制する技術が従来より知られている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
しかしながら、印字密度の低い印刷パターンでは休止時間が長くなるノズルが多くなる傾向があり、休止時間が長いノズルと短いノズルとでは吐出されるインク滴の滴速が大きく異なるため、印刷媒体上でのインク滴の着弾位置が大きくずれることになる(ここでいう着弾とはノズルから吐出されたインク滴等の液滴が用紙などの被液滴吐出媒体に付着することをいう。)。着弾位置ずれ量が大きいと予備波形の駆動信号を印加しても着弾位置ずれが補正できない場合もある。
ここで、図17(A)、(B)を用いて着弾位置ずれに関して説明する。図中の矢印は印刷方向を示し、印刷方向に平行に並ぶドットは同一ノズルから吐出されたものであり、印刷方向と直交する方向に並ぶドットは異なるノズルから吐出されたものである。図中の破線間隔は、印刷方向解像度であり、例えば1200dpiならば21μmピッチである。この場合、インク滴の吐出周波数が18kHz(駆動信号の印加周期が55.6μsec)ならば、印刷速度は15inch/secとなる。
図17(A)に、連続吐出中の着弾位置と長期休止後の着弾位置を示す。連続してインク滴を吐出した場合には、印加周期間隔で正確にドットが着弾するが、長期休止後に吐出されたインク滴の着弾位置はずれている。そのずれ量は滴体積が小さい滴(ドット)ほどずれている。これは、ノズル付近のインク増粘の影響によるものである。
図17(B)に、印刷方向と直交する方向に1ドットラインを印刷したときの各ドットの着弾位置を示す。短期休止後の大滴が正確な位置に着弾しているのに比べ、長期休止後の大滴は着弾位置が大きくずれ、その結果ラインが直線にならないという画質欠陥が生じる。すなわち、休止時間に応じて着弾位置ずれ量が変化する。
なお、着弾位置ずれを補正するために、様々な技術が提案されている。
例えば、印加周期内で駆動信号の印加タイミングを変更することにより、上記着弾位置ずれを補正する装置が提案されている(例えば、特許文献5,6参照。)。
また、主走査方向の着弾位置ずれを補正する装置としては、異なる飛翔速度のインク滴を吐出する印刷装置において、画像を構成する画像画素におけるドットの形成状態を表す画像画素値データの両端の少なくとも一方の側にドットを形成しない調整画素の存在を表す調整画素値データを配置することによって画像画素の主走査方向の位置を調整する印刷装置も知られている(例えば、特許文献7参照。)。
さらにまた、小ドット(第一のドット)と中・大ドット(第二のドット)の少なくとも一方の形成位置のずれを表すずれ情報を取得し、プリンタ(印刷装置)に対して、小ドットと中・大ドットとを異なる主走査で形成させるとともに取得したずれ情報に応じて主走査方向における小ドットと中・大ドットの少なくとも一方の形成位置を変更させる制御を行うことにより、インク量の異なるドットどうしの間でも主走査方向におけるドット形成位置のずれを無くし、プリンタの出力画像の画質を向上させる印刷制御装置も知られている(例えば、特許文献8参照。)。
特開平09−076534号公報 特開平10−250064号公報 特開平11−034325号公報 特開2000−037867号公報 特開平04−282255号公報 特開2002−321360号公報 特開2003−48314号公報 特開2004−160863号公報
本発明は、液滴を吐出させてから次に液滴を吐出させるまでの不吐出期間の長さに応じて発生する着弾位置ずれを容易に補正することができる液滴吐出装置、液滴吐出制御装置、液滴吐出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明の液滴吐出装置は、液体が収容される圧力室、前記圧力室に連通し前記圧力室内の圧力の変化に応じて液滴を吐出する吐出部、および印加された駆動信号に応じて前記圧力室内の圧力を変化させる駆動素子を備えた液滴吐出部が複数個設けられた吐出手段と、吐出データに応じた駆動信号を生成し、該生成した駆動信号を予め定められた印加周期で前記駆動素子に印加する駆動手段と、前記液滴吐出部毎の前記吐出部から液滴を吐出させてから次に液滴を吐出させるまでの不吐出期間の長さに応じて、前記不吐出期間終了後に吐出させる液滴の吐出タイミングが前記液滴吐出部毎に補正されるように前記駆動手段を制御する制御手段と、を含んで構成されている。
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、液滴を吐出させるための駆動信号には、液滴を吐出させるための吐出パルスが含まれ、前記制御手段は、前記不吐出期間終了後に印加する駆動信号として、前記吐出パルスの前記印加周期内における出現タイミングが前記不吐出期間の長さに応じて補正された駆動信号が生成されるように前記吐出データを補正することにより前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記制御手段は、前記印加周期を超えて前記吐出タイミングを補正する場合には、前記不吐出期間の長さに応じて前記駆動素子に対する前記駆動信号の印加タイミングが印加周期単位で補正されるように前記吐出データを補正することにより前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の発明において、前記制御手段は、前記不吐出期間が長いほど前記吐出タイミングが相対的に早くなるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の発明において、前記制御手段は、更に、前記不吐出期間終了後に吐出させる液滴の滴体積が小さいほど前記吐出タイミングが相対的に早くなるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の発明において、前記制御手段は、前記不吐出期間の長さが所定値以上であって前記不吐出期間終了後に連続して複数の液滴を吐出させる場合には、前記不吐出期間終了後に吐出させる複数の液滴の吐出タイミングが補正されるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の発明において、前記制御手段は、前記不吐出期間に、液滴を吐出させない所定振幅の第1予備駆動信号と、振幅が前記所定振幅よりも大きく液滴を吐出させない第2予備駆動信号とが、前記不吐出期間の長さに応じて印加されるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7記載の発明において、前記制御手段は、前記不吐出期間終了直前の所定期間を除く期間では、液滴を吐出させない所定振幅の第1予備駆動信号が前記印加周期で前記駆動素子に印加され、前記所定期間では、振幅が前記所定振幅よりも大きく液滴を吐出させない第2予備駆動信号が前記印加周期で前記駆動素子に印加されるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8記載の発明において、前記制御手段は、前記不吐出期間が長いほど、前記所定期間が長くなるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項8または請求項9記載の発明において、前記制御手段は、更に、前記不吐出期間終了後に吐出させる液滴の滴体積が小さいほど、前記所定期間が長くなるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載の発明において、前記制御手段は、前記不吐出期間の長さを、前記吐出データと、連続して複数の被液滴吐出媒体に液滴を吐出させるときの前の被液滴吐出媒体に対する液滴吐出終了から次の被液滴吐出媒体に対する液滴吐出開始までの時間間隔と、被液滴吐出媒体に対して液滴が付着しない状態で液滴の吐出を行なう予備吐出の実行タイミングとに基づいて算出し、該算出した不吐出期間の長さに応じて前記吐出タイミングが前記液滴吐出部毎に補正されるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載の発明において、前記制御手段は、更に、前記圧力室内に収容される液体の種類及び温度の少なくとも一方に応じて前記吐出タイミングが補正されるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項13の発明の液滴吐出制御装置は、液体が収容される圧力室、前記圧力室に連通し前記圧力室内の圧力の変化に応じて液滴を吐出する吐出部、および印加された駆動信号に応じて前記圧力室内の圧力を変化させる駆動素子を備えた液滴吐出部が複数個設けられた吐出手段と、吐出データに応じた駆動信号を生成し、該生成した駆動信号を予め定められた印加周期で前記駆動素子に印加する駆動手段と、を用いて液滴を吐出させる際に、前記液滴吐出部毎の前記吐出部から液滴を吐出させてから次に液滴を吐出させるまでの不吐出期間の長さに応じて、前記不吐出期間終了後に吐出させる液滴の吐出タイミングが前記液滴吐出部毎に補正されるように前記駆動手段を制御する制御手段を備えている。
請求項14の発明の液滴吐出方法は、液体が収容される圧力室、前記圧力室に連通し前記圧力室内の圧力の変化に応じて液滴を吐出する吐出部、および印加された駆動信号に応じて前記圧力室内の圧力を変化させる駆動素子を備えた液滴吐出部が複数個設けられた吐出手段の各駆動素子に対して、前記液滴吐出部毎の前記吐出部から液滴を吐出させてから次に液滴を吐出させるまでの不吐出期間の長さに応じて、前記不吐出期間終了後に吐出させる液滴の吐出タイミングが前記液滴吐出部毎に補正されるように駆動信号を生成して予め定められた印加周期で印加する。
以上説明したように請求項1、請求項13、および請求項14に記載の発明によれば、液滴を吐出させてから次に液滴を吐出させるまでの不吐出期間の長さに応じて発生する着弾位置ずれを容易に補正することができる、という効果が得られる。
請求項2の発明によれば、印加周期内で吐出タイミングを補正することができる、という効果が得られる。
請求項3の発明によれば、印加周期を超えて吐出タイミングを補正することができる、という効果が得られる。
請求項4の発明によれば、不吐出期間が長いほど液滴の吐出タイミングを相対的に早くできるため、着弾位置ずれが良好に補正される、という効果が得られる。
請求項5の発明によれば、増粘の影響を受けやすく、滴速が低下しやすい滴体積の小さい液滴ほど吐出タイミングを相対的に早くできるため、着弾位置ずれが良好に補正される、という効果が得られる。
請求項6の発明によれば、不吐出期間が長いと、その後の連続吐出において不吐出期間終了からしばらくは着弾位置ずれが生じることがあるため、それらを補正することができる、という効果が得られる。
請求項7の発明によれば、不吐出期間の長さに応じて第1、第2予備駆動信号を印加することができるため、圧力室内の液体の増粘を抑え着弾位置ずれ量を小さくできると共に吐出タイミングの補正量を少なくできる、という効果が得られる。
請求項8の発明によれば、不吐出期間終了直前に振幅の大きな第2予備駆動信号を印加できるため、より効果的に圧力室内の液体の増粘を抑えることができる。
請求項9の発明によれば、不吐出期間が長いほど第2予備駆動信号を印加する期間を長くする(すなわち、印加回数を多くする)ことができ、これにより圧力室内の液体の攪拌量を多くすることができ、圧力室内の液体の増粘を抑制し着弾位置ずれ量を小さくできると共に吐出タイミングの補正量を少なくできる、という効果が得られる。
請求項10の発明によれば、増粘の影響を受けやすく、滴速が低下しやすい滴体積の小さい液滴ほど、該液滴を吐出する前に第2予備駆動信号を印加する期間を長くする(すなわち、印加回数を多くする)ことができ、圧力室内の液体の攪拌量を多くすることができ、増粘を抑え着弾位置ずれ量を小さくできると共に吐出タイミングの補正量を少なくできる、という効果が得られる。
請求項11の発明によれば、不吐出期間の長さを正確に算出することができ、吐出タイミングの補正を精度高く行なうことができる、という効果が得られる。
請求項12の発明によれば、液体の増粘に影響する液体の種類や液体の温度に応じて吐出タイミングを補正できるため、着弾位置ずれがより改善する、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態における液滴吐出装置10と液滴吐出装置10に画像データを送信するパーソナルコンピュータ(PC)の構成を示すブロック図である。
この液滴吐出装置10は、被液滴吐出媒体(本実施の形態では用紙とする)に液滴(本実施の形態ではインク滴)を吐出する装置であって、ヘッド14及び駆動部16を有するヘッドユニット12と、コントローラ18とを備えている。なお、図1では、用紙を搬送する搬送系については図示を省略している。
コントローラ18は、マイクロコンピュータにより構成され、ヘッドユニット12を構成する駆動部16に接続されている。コントローラ18は、駆動部16に、クロック信号、ヘッド14からインク滴を吐出させるための駆動信号の元となる波形信号、ラッチ信号、及び吐出データとしての選択信号を生成して出力する。
また、コントローラ18には、液滴吐出装置10を駆動する電源部が設けられており、この電源部からヘッドユニット12の駆動部16に電力が供給されるようになっている。
コントローラ18は、メモリ20を備えている。メモリ20には、波形信号を生成するための波形データや、インク滴の用紙上の着弾位置ずれ(本実施の形態において、インク滴がヘッド14から吐出されて用紙に付着することを着弾と呼称する)を補正するために用いられる位置ずれ補正テーブル、予備駆動信号を印加するときに用いられる予備駆動信号印加テーブル、PC30から入力された画像データに基づいてヘッド14からインク滴を吐出させるための吐出データを生成するプログラム等が記憶されている。コントローラ18は、メモリ20に記憶されているデータを用い、また、プログラムを実行する。
ヘッドユニット12には、ヘッド14と駆動部16とが備えられている。ヘッド14は、インク滴を吐出する複数の液滴イジェクタ24が配列されて構成されている。図2は、液滴イジェクタ24の構成を説明する断面概略図である。液滴イジェクタ24は、複数のノズル2が形成されたノズルプレート3と、各ノズル2に対応して設けられノズル2から吐出するインクが充填される圧力室4と、図示しないインクタンクから圧力室4にインクを供給するインク供給路5と、各圧力室4に対応して設けられたアクチュエータ(ここでは圧電素子)7とから構成される。圧電素子7に駆動信号を印加して駆動させることによって圧力室4が膨張又は収縮し、この膨張、収縮により所定量だけ体積が変化(圧力が変化)したときにインク滴がノズル2から吐出される。
図示は省略するが、本実施の形態のヘッド14は、複数のノズル2が用紙幅方向に配列されたノズル群が用紙幅方向に少しずつずれた状態で用紙搬送方向に複数配列され(二次元配列)、用紙幅の長さを有する長尺状のヘッドとなっている。
これら二次元配列された複数のノズル2を用いて画像を高解像度で記録する。本実施の形態の液滴吐出装置10では、ヘッド14は走査(スキャン)せず、用紙のみを一定速度で搬送させて用紙にインク滴を吐出し、画像を形成する。なお、ここでは用紙を搬送させて用紙に対してヘッド14をスキャンさせているが、相対的にスキャンさせることができればよく、ヘッド14側を移動させてもよい。
液滴イジェクタ24の圧電素子7の各々は、駆動部16から印加される駆動信号により駆動される。
図3は、駆動部16の概略構成の一例を示している。駆動部16には、シフトレジスタ40と、ラッチ回路42と、生成可能な駆動信号(本実施の形態では16個)に対応して設けられたシフトレジスタ44と、ノズル2毎に設けられたセレクタ46、レベルシフタ48、および駆動波形生成回路50とを含んで構成されている。
コントローラ18から出力されたクロック信号及び選択信号は、シフトレジスタ40に入力され、ラッチ信号は、ラッチ回路42に入力される。
選択信号は、コントローラ18が画像データに基づいて生成する、16種の駆動信号の何れか1つを選択するための信号である。選択信号は複数ビットからなるシリアルデータとなっている。この選択信号は、液滴イジェクタ24の数だけ連続してシフトレジスタ40に入力される。
シフトレジスタ40は、入力されたシリアルデータの選択信号をパラレルデータに変換してラッチ回路42へ出力する。ラッチ回路42は、シフトレジスタ40から入力されるパラレルデータを、ラッチ信号の入力に応じてラッチ(自己保持)する。
シフトレジスタ44の各々には、コントローラから第1〜第16駆動信号の元となる波形信号がそれぞれ入力される。
セレクタ46は、シフトレジスタ40、ラッチ回路42を介して入力された選択信号に応じて複数種の波形信号から、1つの波形信号を選択する。選択信号により選択された波形信号はシフトレジスタ44によりノズル2の配列に応じてタイミングをずらされ、セレクタ46に出力される。そして、レベルシフタ48によりレベル変換されて駆動波形生成回路50に出力される。
一方、駆動波形生成回路50には、不図示の電源部から、HV1およびHV2の電圧レベルの電力が供給されるようになっている。
駆動波形生成回路50は、第1信号生成回路52と、第2信号生成回路54とにより構成され、第1信号生成回路52はPMOSFETとNMOSFETを直列接続したインバータ回路として構成されており、第2信号生成回路54はPMOSFETにより構成されている。
第1信号生成回路52におけるPMOSFETのソースには、電圧レベルHV1の電力が供給され、NMOSFETのソースは接地されてグランドレベルとされている。PMOSFET及びNMOSFETの各ゲートにはレベルシフタ48の出力端子が接続されている。
一方、第2信号生成回路54におけるPMOSFETのソースには、電圧レベルHV2の電力が供給され、ドレインには、第1信号生成回路52におけるPMOSFET及びNMOSFETの接続点(ドレイン)が接続されている。また、第2信号生成回路54PMOSFETのゲートにはレベルシフタ48の出力端子が接続されている。
この駆動波形生成回路50で、レベルシフタ48から入力された波形信号に基づきグランドレベル、電圧レベルHV1、及び電圧レベルHV2の3値の電圧レベルを有する駆動信号を生成して圧電素子7に印加することができる。以下、各駆動信号の波形を駆動波形と呼称する。
駆動信号を生成する元となる波形信号を生成する波形データは前述のメモリ20に予め記憶されている。コントローラ18はメモリ20に記憶されている波形データに基づいて波形信号を生成し、駆動部16に供給する。
本実施の形態では、滴体積の異なる3種類のインク滴を吐出できるように波形データが用意されている。ここでは、この3種類のインク滴を滴体積の大きい順に大滴、中滴、小滴と呼称する。
図4(A)は大滴用の駆動波形の一例、図4(B)は中滴用の駆動波形の一例、図4(C)は小滴用の駆動波形の一例を示している。
各駆動信号は、電圧レベルGND、HV1、HV2の3値のデジタル波形であって、第1パルスと該第1パルスの後に印加する第2パルスとにより構成される(第2パルスを含まない駆動信号もある。)。
図4において、T1は第1パルスのパルス幅T1を示し、T3は第2パルスのパルス幅T3を示し、T2はパルス間隔を示している。また、T4は、各パルスの立ち上がり時間/立ち下がり時間を示す。なお、デジタル駆動波形の立ち上がり時間や立ち下がり時間は、圧電素子7の静電容量と駆動波形生成回路50のオン抵抗により決まる。
大滴を吐出させるための駆動信号は、図4(A)に示すように、第1パルスにより構成されている。この駆動信号に第2パルスは含まれていないが、第1パルスに続くパルス間隔T2では電圧レベルHV2の電圧を印加している。
中滴を吐出させるための駆動信号は、図4(B)に示すように、第1パルス、および第1パルスの印加後パルス間隔T2後に印加する第2パルスにより構成されている。
小滴を吐出させるための駆動信号は、図4(C)に示すように、第1パルス、および第1パルスの印加後パルス間隔T2後に印加する第2パルスにより構成されているが、パルス間隔T2は、中滴の駆動信号よりも短い。
これらインク滴を吐出させるための駆動信号では、第1パルスの立ち下がりにより圧力室4を膨張させ、立ち上がりにより圧力室4を収縮させてインク滴を吐出させる。
また、本実施の液滴吐出装置10には、ノズル2からインク滴を吐出しない不吐出期間にノズル2からインク滴が吐出しない程度に圧電素子7を駆動し、圧力室4内の圧力を変化させるための駆動信号(以下、予備駆動信号と呼称)も2種類用意されている。予備駆動信号の印加によりノズル2のメニスカスを振動させ、ノズル2周りのインクの増粘を抑制することができる。なお、以下では、不吐出期間を休止期間と呼称し、不吐出期間の長さを休止時間と呼称する。
図4(D)〜(E)は、該2種類の予備駆動信号の駆動波形の一例を示す図である。
第1予備駆動信号は、図4(D)に示すように、電圧レベルHV1〜HV2の小さな振幅を有する第1パルスにより構成されている。第1予備駆動信号の第1パルスの振幅は比較的小さいため、増粘インクをノズル2の奥まで撹拌せず、また消費電力は小さくてすむ。
第2予備駆動信号は、図4(E)に示すように、電圧レベルHV1〜GNDの大きな振幅を有する第1パルスにより構成されている。第2予備駆動信号の第1パルスは、第1予備駆動信号の第1パルスよりも大きな振幅を有するため、メニスカス振動量が大きくインク撹拌効果が大きい。
なお、第1、第2予備駆動信号の元となる波形信号を生成するための波形データもメモリ20に記憶されている。
図5は、図4に示す各駆動信号の波形の数値例と、図4(A)〜(C)の各駆動信号により吐出されるインク滴の滴体積例を示したものである。本実施例では、電圧レベルHV1は18V、電圧レベルHV2は24V、T4は、1.0μsecとなるように設定されている。
大滴の駆動信号の第1パルスのパルス幅T1は6.5μsec、パルス間隔T2は12.0μsec、滴体積は9.0plである。
中滴の駆動信号の第1パルスのパルス幅T1は6.5μsec、パルス間隔T2は3.0μsec、第2パルスのパルス幅T3は2.5μsec、滴体積は4.0plである。
小滴の駆動信号の第1パルスのパルス幅T1は6.5μsec、パルス間隔T2は1.5μsec、第2パルスのパルス幅T3は4.0μsec、滴体積は2.0plである。
さらに第1予備駆動信号の第1パルスのパルス幅T1は6.5μsecであり、第2予備駆動信号の第1パルスのパルス幅T1は1.0μsecである。
コントローラ18は、メモリ20に記憶された波形データに基づきインク滴吐出用の駆動信号や増粘防止用の予備駆動信号の元となる波形信号の各々を生成して駆動部16のシフトレジスタ44の各々に出力すると共に、該波形信号から適切な波形信号が選択されて圧電素子7に適切な駆動信号が印加されるように選択信号を吐出データとしてシフトレジスタ40に出力する。
液滴吐出装置10に吐出データの元となる画像データを出力するPC30は、CPU、RAM、ROM、およびハードディスク装置などを備えて構成され、アプリケーションソフト34とプリンタドライバソフト32がインストールされている。
PC30のCPUはプリンタドライバソフト32を実行し、アプリケーションソフト34の実行により生成された印刷命令を受け取り、印刷用の画像データを液滴吐出装置10のコントローラ18に送る。コントローラ18は、受信した画像データに基づいてヘッドユニット12からインク滴を吐出させるため選択信号を吐出データとして生成して駆動部16に出力する。
これにより、選択信号に応じた波形の駆動信号が予め定められた周期(印加周期)間隔で出力される印加周期トリガー信号の立ち上がりタイミングに応じて各液滴イジェクタ24の圧電素子7に印加される。なお、印加周期トリガー信号は、コントローラ18により生成され出力される。
ところで、インクは大気開放による放置時間(休止時間)が長くなるほどノズル2における溶媒の蒸発により増粘し、インク滴がノズル2から吐出されてから着弾するまでの速度(滴速)が低下が発生する。これにより、休止時間の異なるノズル2間で滴速のばらつきが生じ、用紙上にインク滴の着弾位置ずれが発生する
図6は、休止時間と休止期間経過後に吐出された1滴目のインク滴の着弾位置ずれ量の関係を滴種毎に示したグラフである。
グラフの数値は、インクの種類や、インクの温度(環境温度)により異なるが、ここでは、同種のインクを用いて同一のインク温度で各滴体積のインク滴を吐出した場合を例示した。
グラフから明らかなように、休止時間が長いほど、また吐出する液滴の滴体積が小さいほど着弾位置ずれ量が大きくなっている。
そこで、本実施の形態の液滴吐出装置10では、前述したように2種類の予備駆動信号を用意し、休止時間および液滴の滴体積に応じて2種類の予備駆動信号の印加を制御して、インクの増粘を抑え、着弾位置ずれを小さくする。
図7に、予備駆動信号の具体的な印加方法を例示した。
例えば、休止期間中であってインク滴を吐出するまでにまだ間がある場合には、図7(A)に示す印加周期トリガー信号に同期して、第1予備駆動信号を印加する。第1予備駆動信号は第2予備駆動信号よりインク攪拌効果は小さいが、振幅が小さいため消費エネルギが少なくてすむ。
インク滴(例えば大滴)を吐出する際、大滴の駆動信号を印加する前の休止時間が短い場合には、インクの増粘は小さく、またインク滴の滴体積が大きいため、滴速もそれほど低下しない。従って、図7(C)に示すように休止期間中は第1予備駆動信号のみ印加し、休止期間終了後は大滴の駆動信号を印加する。
また、大滴の駆動信号を印加する前の休止時間が長い場合には、図7(D)や図7(E)に示すように、大滴の駆動信号を印加する直前(すなわち休止期間終了直前)の所定期間の印加周期において、第1予備駆動信号を第2予備駆動信号に変更して印加する。図7(D)では、大滴の駆動信号を印加する直前に第2予備駆動信号を連続2回印加しており、図7(E)では、連続3回印加している。第2予備駆動信号の印加回数は休止時間に応じて設定する。第2予備駆動信号はインク攪拌効果を大きくできるので、インク増粘による着弾位置ずれを軽減することができる。なお、ここでは、駆動信号の印加周期が一定なため、第2予備駆動信号の印加回数により第2予備駆動信号の印加期間が定められることとなる。
なお、コントローラ18は、予めメモリ20に記憶されている予備駆動信号印加テーブルを参照し、第1、第2予備駆動信号を印加する。予備駆動信号印加テーブルは、休止時間及び滴体積に応じて第2予備駆動信号をどの程度印加するかを記憶したテーブルである。
図8は、予備駆動信号印加テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、予備駆動信号印加テーブルには、各滴体積毎に休止時間に対応して、休止期間終了前に印加する第2予備駆動信号の印加回数が記憶されており、休止時間が長いほど、また滴体積が小さいほど第2予備駆動信号の印加回数が多くなっている。コントローラ18は、画像データから吐出データを生成するときには、この予備駆動信号印加テーブルを参照して、休止期間中に予備駆動信号が効果的に印加されるように吐出データを生成する。
本実施の形態の予備駆動信号印加テーブルには、休止時間を5secごとに区切り、予備駆動信号の印加回数を記憶した。また、本実施の形態では60sec毎にメンテナンス領域で予備吐出が行なわれるため、休止時間として60secまでを考慮している。なお、予備吐出とは、印刷前や印刷途中等に、用紙上ではないメンテナンス領域でインク滴を吐出させ、ノズル2周辺の増粘したインクをはき出してリフレッシュする動作をいう。
図8の予備駆動信号印加テーブルは、例えば、液滴吐出装置10の出荷前などに、休止時間および第1、第2予備駆動信号の印加回数を変更しながらインク滴を吐出して着弾位置ずれを測定し、着弾位置ずれの補正に好適な印加回数を決定して生成し、メモリ20に記憶しておく。
その際、メニスカス振動が大きすぎると、インクと空気の接触を増加させ増粘をかえって促進してしまったり、増粘したインクをノズル流路の奥深くまで攪拌しすぎてしまい、リフレッシュするためには多くの予備吐出が必要となり無駄なインク量が増えてしまうという問題を回避するため、予備駆動信号印加テーブルに記憶する第2予備駆動信号の印加回数は、増粘を抑制できる適度な回数となるようにする。
このように、振幅の大きな第2予備駆動信号を印加する期間の長さ(すなわち、第2予備駆動信号を印加する回数)を休止期間に応じて定めて第2予備駆動信号を印加し、休止期間において第2予備駆動信号を印加しない期間では第1予備駆動信号を印加するようにしたため、消費電力を抑えつつインクの増粘が抑制され、着弾位置ずれが改善される。
なお、通常の休止時間は予備駆動信号を印加しない、または、電圧振幅の大きい予備駆動信号を間引いて印加し、インク滴吐出直前だけ予備駆動信号の印加周期を短くすれば、消費電力の低減を実現することはできる。しかしながら、予備駆動信号を印加しない、或いは振幅が大きな予備駆動信号の印加周期を長くしてしまうと(間引いてしまうと)増粘抑制効果が低下してしまう、という問題もある。従って、上記説明したように、印加周期を変更することなく、2種類の予備駆動信号を用いて適切に印加すれば、増粘抑制効果と消費電力の低減を両立できる、という優れた効果がある。
なお、休止時間が長い場合、あるいは滴体積が小さい場合などには、予備駆動信号の印加を制御しても着弾位置ずれを補正しきれないことがある。従って、本実施の形態の液滴吐出装置10では、駆動信号を滴体積毎に複数種用意し、休止時間に応じて該複数種の駆動信号から最適な駆動信号を選択して印加し、インク滴の吐出タイミングを補正する。
図9は、本実施の形態の液滴吐出装置10に用意されている大滴のインク滴を吐出させるための4種類の駆動信号の波形(大滴波形と呼称)を示した図である。横軸が時間軸となっており、破線で示された間隔が、駆動信号が圧電素子に印加される周期(印加周期)である。ここでは、印加周期を55.6μsec、印加周波数を18kHzとしている。
図9(A)は、コントローラ18により印加周期間隔で生成される印加周期トリガー信号を示す図である。この印加周期トリガー信号の立ち上がりタイミングに各駆動信号が圧電素子7に印加される。
図9(B)〜(E)に示すように、印加周期トリガー信号の立ち上がりから各大滴波形1〜4の第1パルス開始までのディレイ時間T5は、大滴波形1で30μsec、大滴波形2で20μsec、大滴波形3で10μsec、大滴波形4で0μsecと、互いに異なっている。
前述したように、第1パルスの立ち上がりタイミングでインク滴が吐出されるため、印加周期内の第1パルスの出現タイミング(すなわちディレイ時間T5)が短くなるほどインク滴の吐出タイミングも早くなる。
従って、コントローラ18は連続吐出時等のようにノズル2の休止時間が短い場合には、ディレイ時間T5が長い波形の駆動信号が印加され、図6に示した休止時間と着弾ずれ量の関係に応じて、休止時間が長くなるほどディレイ時間T5が短い波形の駆動信号が印加されるように駆動部16を制御する。
本実施の形態では、図10に示すように、中滴、小滴についても上記大滴と同様に、ディレイ時間T5を異ならせた駆動信号が複数種用意されている。これにより中滴、小滴の着弾位置ずれも大滴と同様の方法で補正することができる。各駆動信号を生成する元となる波形信号を生成するための波形データは、全てメモリ20に予め記憶されている。コントローラ18は、波形データに基づいて波形信号を生成し、休止時間に応じて最適な波形データが選択されるように吐出データ(選択信号)を生成して駆動部16に与える。
なお、本実施の形態では、休止時間が長く、着弾位置ずれ量が大きいため印加周期内で補正しきれない場合には、上記駆動信号を選択することによる吐出タイミングの補正だけでなく、印加周期を超えてインク滴の吐出タイミングが補正されるように吐出データを補正する。
ここで、印加周期を超えてインク滴の吐出タイミングを補正する補正方法を具体的な例を挙げて説明する。
図11(A)は、補正前の吐出データの一例を示した図である。同図にて、小で示される吐出データは小滴を吐出する駆動信号の元となる波形信号を選択するための吐出データであり、中で示される吐出データは中滴を吐出する駆動信号の元となる波形信号を選択するための吐出データであり、大で示される吐出データは大滴を吐出する駆動信号の元となる波形信号を選択するための吐出データである。
例えば、小滴を通常より印加周期3周期分先行して吐出させ、中滴を通常より印加周期2周期分先行して吐出させ、大滴を通常より印加周期1周期分先行して吐出させる場合には、図11(B)に示すように、時系列方向(図では用紙搬送方向)前方に各吐出データを滴種に応じた補正周期分だけ移動して補正する。これにより、インク滴が補正周期分だけ早めに吐出されるため、インクの増粘によって滴速が著しく低下しても着弾位置ずれを小さくすることができる。
なお、移動後の位置に、インク滴を吐出するための他の吐出データが存在する場合には、該他の吐出データを優先して選択し吐出データを補正する。また、該他の吐出データに代えて移動後の吐出データを選択してもよい。
コントローラ18は、メモリ20に記憶された位置ずれ補正テーブルに基づいて、休止時間に応じた吐出データを生成する。
図12は、位置ずれ補正テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、位置ずれ補正テーブルには、各滴体積毎に休止時間に対応して、休止時間経過後に印加する駆動信号の種別と補正周期数とが記憶されている。駆動信号の種別は、図10に示される滴体積に対応する駆動波形のいずれかを示す。また、補正周期数は、吐出データを時系列方向前方に移動して印加タイミングを補正するときの周期の数を示す。吐出タイミングの全体の補正量は、駆動信号の種類と補正周期数とにより定まる。具体的には以下の数式により求められる。
吐出タイミングの補正量=(補正周期数×印加周期)+(基準ディレイ時間T5−使用する駆動信号のディレイ時間T5)
基準ディレイ時間T5は、休止時間0secのときにインク滴を吐出させる場合に用いる駆動信号のディレイ時間とする(本実施の形態ではT5=30μsec)。
図12の位置ずれ補正テーブルは、例えば、液滴吐出装置10の出荷前などに、滴体積毎に基準ディレイ時間T5の駆動信号を用いて休止時間を変更しながらインク滴を吐出して着弾位置ずれを測定し、該測定結果から各滴体積毎の休止時間に応じた補正量を定め、該補正量に応じた駆動信号および補正周期数を決定して生成し、メモリ20に記憶しておく。
なお、休止後にインク滴を連続して複数滴吐出する場合に、休止時間によっては休止直後に吐出するインク滴だけでなくその後に続いて吐出するインク滴の着弾位置もずれることがある。
図13は、所定休止時間後に連続して吐出された吐出インク滴数と着弾位置ずれ量の関係を滴体積毎に示したグラフである。
グラフの数値は、インクの種類や、環境温度(インクの温度)、休止期間中の予備駆動信号の印加数等により異なるが、ここでは、全て同一の条件で各滴体積のインク滴を吐出した場合を例示した。
このグラフから明らかなように、休止期間終了から所定の滴数までは着弾位置ずれが発生している。また、休止直後に吐出された1滴目のインク滴の着弾位置ずれ量が最も大きく、その後は徐々に小さくなる。また、図6および図13の2つのグラフから明らかなように、休止時間が長いほど、休止後に連続して吐出するインク滴に大きな影響がでる。
従って、休止時間が所定時間以上の場合には、休止直後に吐出するインク滴だけでなく、該インク滴に連続して吐出するインク滴の吐出タイミングも補正することが好ましい。
図14は、休止時間が55sec以上60sec未満のときに連続してインク滴を吐出する場合の位置ずれ補正テーブルの一例を示す図である。
同図に示すように、大滴の場合には、2滴目までは吐出タイミングを補正する。中滴の場合には、3滴目までは吐出タイミングを補正する。小滴の場合には、5滴目までは吐出タイミングを補正する。この位置ずれ補正テーブルは、所定時間(この時間は予め実験等により求めておく)以上の休止時間毎に用意されている。
図14の位置ずれ補正テーブルも、図12の位置ずれ補正テーブルと同様に、液滴吐出装置10の出荷前などに各滴体積毎の休止時間に応じた補正量を定め、該補正量に応じた駆動信号および補正周期を決定して生成し、メモリ20に記憶しておく。
なお、以下では、図12に例示した位置ずれ補正テーブルを第1位置ずれ補正テーブルと呼称し、図14に例示した位置ずれ補正テーブルを第2位置ずれ補正テーブルと呼称する。
なお、第1、第2予備駆動信号の印加によってインクの増粘が抑制されると、着弾位置ずれを補正するときの補正量が変化する(小さくなる)ため、前述の第1、第2位置ずれ補正テーブルは、休止期間に印加する予備駆動信号を考慮して生成し、記憶する。これにより、過補正とならずに、良好に着弾位置ずれを補正することができる。
ここで、図15を用いて、本実施の形態の液滴吐出装置10の印刷動作について説明する。
図15は、印刷動作時に液滴吐出装置10のコントローラ18で実行される吐出データ生成・出力処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
ステップ100では、PC30から受信した画像データを読み込む。
ステップ102では、画像データを構成する画素毎の階調値から、各画素を形成するための滴種を決定する。すなわち、画素毎に、大滴、中滴、小滴の何れの滴体積のインク滴を吐出させるかを決定する。そして、決定した滴種のインク滴を吐出するための駆動信号(波形信号)を選択するための選択信号を吐出データとして生成する。前述したように、駆動信号は滴種毎に複数種用意されているが、ここでは、各滴滴種毎に予め定められた基準となる駆動信号が選択されるように吐出データを生成する。
ステップ104では、液滴イジェクタ24毎に、休止時間に応じて生じる着弾位置ずれを補正するために、上記生成した吐出データと、予め定められた用紙送り間隔および予備吐出間隔とに基づいて、各液滴イジェクタ24毎に休止時間を算出する。
なお、本実施の形態の液滴吐出装置10では、ヘッド14は走査(スキャン)せず、用紙のみを一定速度で搬送させて用紙にインク滴を吐出し、画像を形成する。この液滴吐出装置10で、複数枚の用紙に連続して印刷する場合には、各用紙を所定間隔あけて搬送する。このときの用紙間の搬送時間間隔を、ここでは用紙送り間隔という。
また、前述したように、本実施の形態の液滴吐出装置10では、一定間隔で用紙上ではないメンテナンス領域にインク滴を吐出させ、ノズル2周辺の増粘したインクをはき出してリフレッシュする動作(予備吐出)を行なう。この予備吐出を行なう時間間隔を予備吐出間隔という。
休止時間は、例えば、用紙送り間隔分長くなったり、予備吐出の実行によって短くなったりするため、吐出データだけでは正確な時間が算出できないことがある。従って、コントローラ18は、吐出データだけでなく、用紙送り間隔および予備吐出間隔を考慮して、各液滴イジェクタ24毎に休止時間を正確に算出する。
ステップ106では、上記算出した休止時間、第1、第2位置ずれ補正テーブル、および予備駆動信号印加テーブルに基づいて、上記生成した吐出データを補正する。
具体的には、まず、第1位置ずれ補正テーブルを参照し、滴体積毎に休止時間に応じた駆動信号が印加されるように吐出データを補正する。更に、この吐出データを、休止時間に応じた補正周期数だけ時系列方向前方に移動して補正する。また、インク滴を連続して吐出する場合には、第2位置ずれ補正テーブルを参照し、連続して吐出させるインク滴の吐出データについても、第2位置ずれ補正テーブルに記憶されているとおりに補正する。
次に、休止期間中に印加する予備駆動信号を選択するための選択信号についても吐出データに含める。ここでは、画像データに基づいて大滴、中滴、小滴のインク滴を吐出する印加周期以外は第1予備駆動信号が印加されるように吐出データを生成する。
更に、予備駆動信号印加テーブルに基づいて、第2予備駆動信号を印加する印加期間を求め、該印加期間では第2予備駆動信号が印加されるように吐出データを補正する。具体的には、インク滴吐出直前の、予備駆動信号印加テーブルに記憶されている補正周期数分の印加周期では、第1予備駆動信号を選択するための吐出データから第2予備駆動信号を選択するための吐出データに変更する。
ステップ108では、ノズル2の配列状態に応じて吐出データの並べ替えを行なう。ここで行なわれる並べ替え処理は、インク滴の着弾位置ずれを補正するための並べ替え処理ではない。前述したようにノズル2はヘッド14に2次元配列されているため、各ノズル2に対応する吐出データの印加タイミングをノズル2の配列に応じて調整する必要がある。従って、ここでは、吐出データをノズル2の配列に応じて並べ替える。
ステップ110では、上記のように補正され並べ替えられた吐出データを駆動部16に出力して印刷させる。駆動部16では、入力された吐出データを選択信号として用いて、前述したように、圧電素子7の各々に適切な波形の駆動信号を印加してインク滴を吐出し印刷する。
図16は、上記のように休止時間に応じて吐出タイミングを補正した場合の着弾位置ずれ補正効果を説明するグラフである。
図16(A)は、図6と同じグラフであり、図16(D)は、図13と同じグラフである。何も補正しなければ、図16(A)や図16(D)に示されるような着弾位置ずれが生じるが、これに対して、まず第2予備駆動信号を休止時間に応じた回数だけインク滴吐出前に印加することによって、インクの増粘が抑制され、図16(B)、図16(E)に示されるように、着弾位置ずれが改善される。更に、滴種毎に印加する駆動信号を、休止時間に応じたディレイ時間T5の駆動信号に変更したり、印加周期を超えて補正する場合には、更に吐出データを時系列方向前方に移動させることによって、吐出タイミングを早くする。
これにより、図16(C)、図16(F)に示されるように、着弾位置ずれを良好に補正することができる。
また、駆動部16は、3値のデジタル駆動波形の生成が可能な構成であるため、インク滴を吐出するための駆動信号と、インク滴を吐出しない2種類の予備駆動信号の双方を生成でき、駆動信号を生成する回路を簡単かつ小型に実現できる。
以上、一部数値を例示して説明したが、本発明は上記数値に限定されるものではなく、印加周期や駆動信号についても上記周期や波形に限定されない。また、滴種も3種類に限定されず、1〜2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。
また、本実施の形態では、液滴吐出装置10のコントローラ18が休止時間に応じて吐出タイミングを補正した吐出データを生成して駆動部16に出力する例について説明したが、これに限定されず、例えば、PC30側で吐出タイミングを補正した吐出データを生成して液滴吐出装置10に出力するようにしてもよい。この場合には、メモリ20に記憶されている位置ずれ補正テーブルや予備駆動信号印加テーブル、吐出データを生成・補正するためのプログラム等は、PC30の記憶手段に記憶しておく。
また、上記実施の形態では、休止時間や滴種に応じて、吐出タイミングを補正したり、第2予備駆動信号の印加回数を制御する例について説明したが、インクの種類やインクの温度によっても、インクの増粘の度合いは変化し、滴速が変化する。従って、休止時間や滴種だけでなく、インクの種類やインクの温度に応じて、吐出タイミングや第2予備駆動信号の印加回数を制御すればなお好ましい。
例えば、インクの種類に応じて制御する場合には、インクの種類に応じた第1、第2位置ずれ補正テーブル、予備駆動信号印加テーブルを記憶しておき、印刷時に用いるインクの種類に応じて使用するテーブルを選択して用いて吐出データを生成する。また、インクの温度に応じて制御する場合には、温度に応じた第1、第2位置ずれ補正テーブル、予備駆動信号印加テーブルを記憶しておき、更に、圧力室4内のインクの温度を検出するセンサを設け、画像を形成する際には、このセンサの検出温度に応じたテーブルを選択して用いて吐出データを生成する。なお、インクの温度を検出するセンサに代えて、圧力室4外の環境温度を検出するセンサを設け、このセンサの検出結果を圧力室4内のインクの温度を示すものとして使用してもよい。
また、前述した実施の形態では、液滴が吐出される被液滴吐出媒体として用紙を例に挙げて説明したが、例えばOHPシートであってもよく、特に限定されない。
また、前述した実施の形態では、インク滴を吐出する場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、吐出する液滴はインク滴の固化促進等のために用いられる処理液の液滴であってもよい。また、その他、インクジェット方法により、液晶表示素子の配向膜形成材料の塗布、フラックスの塗布、接着剤の塗布などにも本発明を上記と同様に適用することができる。
実施の形態に係る液滴吐出装置と液滴吐出装置に画像データを送信するパーソナルコンピュータ(PC)の構成を示すブロック図である。 液滴イジェクタの構成を説明する断面概略図である。 駆動部の概略構成の一例を示すブロック図である。 (A)は大滴用の駆動波形の一例、(B)は中滴用の駆動波形の一例、(C)は小滴用の駆動波形の一例を示した図であり、(D)は、第1予備駆動信号の駆動波形の一例、(E)は、第2予備駆動信号の駆動波形の一例を示した図である。 図4に示す各駆動信号の波形の数値例と、図4の(A)〜(C)の各駆動信号により吐出されるインク滴の滴体積例を示したものである。 休止時間と休止期間経過後に吐出された1滴目のインク滴の着弾位置ずれ量の関係を滴種毎に示したグラフである。 第1、第2予備駆動信号の具体的な印加方法を例示した図である。 予備駆動信号印加テーブルの一例を示す図である。 実施の形態に係る液滴吐出装置に用意されている大滴のインク滴を吐出させるための4種類の駆動信号の波形を示した図である。 実施の形態に係る液滴吐出装置に用意されている駆動信号の種類を示した図である。 印加周期を超えて吐出タイミングを補正する場合の補正方法を説明する説明図である。 第1位置ずれ補正テーブルの一例を示す図である。 所定休止時間後に連続して吐出された吐出インク滴数と着弾位置ずれ量の関係を滴体積毎に示したグラフである。 第2位置ずれ補正テーブルの一例を示す図である。 印刷動作時に液滴吐出装置のコントローラで実行される吐出データ生成・出力処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。 休止時間に応じて吐出データを補正して吐出タイミングを補正した場合の着弾位置ずれ補正効果を説明するグラフである。 着弾位置ずれを説明する説明図である。
符号の説明
2 ノズル
4 圧力室
7 圧電素子
10 液滴吐出装置
12 ヘッドユニット
14 ヘッド
16 駆動部
18 コントローラ
20 メモリ
24 液滴イジェクタ
32 プリンタドライバソフト
34 アプリケーションソフト

Claims (14)

  1. 液体が収容される圧力室、前記圧力室に連通し前記圧力室内の圧力の変化に応じて液滴を吐出する吐出部、および印加された駆動信号に応じて前記圧力室内の圧力を変化させる駆動素子を備えた液滴吐出部が複数個設けられた吐出手段と、
    吐出データに応じた駆動信号を生成し、該生成した駆動信号を予め定められた印加周期で前記駆動素子に印加する駆動手段と、
    前記液滴吐出部毎の前記吐出部から液滴を吐出させてから次に液滴を吐出させるまでの不吐出期間の長さに応じて、前記不吐出期間終了後に吐出させる液滴の吐出タイミングが前記液滴吐出部毎に補正されるように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を含む液滴吐出装置。
  2. 液滴を吐出させるための駆動信号には、液滴を吐出させるための吐出パルスが含まれ、
    前記制御手段は、前記不吐出期間終了後に印加する駆動信号として、前記吐出パルスの前記印加周期内における出現タイミングが前記不吐出期間の長さに応じて補正された駆動信号が生成されるように前記吐出データを補正することにより前記駆動手段を制御する請求項1記載の液滴吐出装置。
  3. 前記制御手段は、前記印加周期を超えて前記吐出タイミングを補正する場合には、前記不吐出期間の長さに応じて前記駆動素子に対する前記駆動信号の印加タイミングが印加周期単位で補正されるように前記吐出データを補正することにより前記駆動手段を制御する請求項1または請求項2記載の液滴吐出装置。
  4. 前記制御手段は、前記不吐出期間が長いほど前記吐出タイミングが相対的に早くなるように前記駆動手段を制御する請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の液滴吐出装置。
  5. 前記制御手段は、更に、前記不吐出期間終了後に吐出させる液滴の滴体積が小さいほど前記吐出タイミングが相対的に早くなるように前記駆動手段を制御する請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の液滴吐出装置。
  6. 前記制御手段は、前記不吐出期間の長さが所定値以上であって前記不吐出期間終了後に連続して複数の液滴を吐出させる場合には、前記不吐出期間終了後に吐出させる複数の液滴の吐出タイミングが補正されるように前記駆動手段を制御する請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の液滴吐出装置。
  7. 前記制御手段は、前記不吐出期間に、液滴を吐出させない所定振幅の第1予備駆動信号と、振幅が前記所定振幅よりも大きく液滴を吐出させない第2予備駆動信号とが、前記不吐出期間の長さに応じて印加されるように前記駆動手段を制御する請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の液滴吐出装置。
  8. 前記制御手段は、前記不吐出期間終了直前の所定期間を除く期間では、液滴を吐出させない所定振幅の第1予備駆動信号が前記印加周期で前記駆動素子に印加され、前記所定期間では、振幅が前記所定振幅よりも大きく液滴を吐出させない第2予備駆動信号が前記印加周期で前記駆動素子に印加されるように前記駆動手段を制御する請求項7記載の液滴吐出装置。
  9. 前記制御手段は、前記不吐出期間が長いほど、前記所定期間が長くなるように前記駆動手段を制御する請求項8記載の液滴吐出装置。
  10. 前記制御手段は、更に、前記不吐出期間終了後に吐出させる液滴の滴体積が小さいほど、前記所定期間が長くなるように前記駆動手段を制御する請求項8または請求項9記載の液滴吐出装置。
  11. 前記制御手段は、前記不吐出期間の長さを、前記吐出データと、連続して複数の被液滴吐出媒体に液滴を吐出させるときの前の被液滴吐出媒体に対する液滴吐出終了から次の被液滴吐出媒体に対する液滴吐出開始までの時間間隔と、被液滴吐出媒体に対して液滴が付着しない状態で液滴の吐出を行なう予備吐出の実行タイミングとに基づいて算出し、該算出した不吐出期間の長さに応じて前記吐出タイミングが前記液滴吐出部毎に補正されるように前記駆動手段を制御する請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載の液滴吐出装置。
  12. 前記制御手段は、更に、前記圧力室内に収容される液体の種類及び温度の少なくとも一方に応じて前記吐出タイミングが補正されるように前記駆動手段を制御する請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載の液滴吐出装置。
  13. 液体が収容される圧力室、前記圧力室に連通し前記圧力室内の圧力の変化に応じて液滴を吐出する吐出部、および印加された駆動信号に応じて前記圧力室内の圧力を変化させる駆動素子を備えた液滴吐出部が複数個設けられた吐出手段と、吐出データに応じた駆動信号を生成し、該生成した駆動信号を予め定められた印加周期で前記駆動素子に印加する駆動手段と、を用いて液滴を吐出させる際に、前記液滴吐出部毎の前記吐出部から液滴を吐出させてから次に液滴を吐出させるまでの不吐出期間の長さに応じて、前記不吐出期間終了後に吐出させる液滴の吐出タイミングが前記液滴吐出部毎に補正されるように前記駆動手段を制御する制御手段を備えた液滴吐出制御装置。
  14. 液体が収容される圧力室、前記圧力室に連通し前記圧力室内の圧力の変化に応じて液滴を吐出する吐出部、および印加された駆動信号に応じて前記圧力室内の圧力を変化させる駆動素子を備えた液滴吐出部が複数個設けられた吐出手段の各駆動素子に対して、前記液滴吐出部毎の前記吐出部から液滴を吐出させてから次に液滴を吐出させるまでの不吐出期間の長さに応じて、前記不吐出期間終了後に吐出させる液滴の吐出タイミングが前記液滴吐出部毎に補正されるように駆動信号を生成して予め定められた印加周期で印加する液滴吐出方法。
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