JP2008037886A - タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ - Google Patents

タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】タイヤのグリップ性能および耐摩耗性に優れるタイヤ用ゴム組成物ならびにそれを用いたタイヤを提供する。
【解決手段】ジエン系ゴム100重量部に対して、
末端が、−OH、−SH、−COOH、−CSSH、−SO3H、−(COO)xM、−(SO3xMまたは−CO−R(Mはカチオン、xはMの価数に依存する1〜3の整数であり、Rはアルキル基である)に変性され、重量平均分子量が300〜10000である芳香族ビニル重合体を3〜200重量部含有するタイヤ用ゴム組成物、ならびにそれを用いたタイヤ。
【選択図】なし

Description

本発明は、グリップ性能および耐摩耗性を向上させたタイヤの製造を可能にするタイヤ用ゴム組成物ならびにそれを用いたタイヤに関する。
近年、自動車の高性能化、高馬力化が進む一方、安全性に対する意識も高まっており、タイヤにおいても例外ではなく、とくにトレッド部においては、加速性能やブレーキ性能に代表されるグリップ性能の要求も強まってきている。例えば、高速走行時の諸性能もその1つにあげられる。
グリップ性能は、ゴム組成物のヒステリシスロス特性に依存しており、従来、ゴム組成物のグリップ性能を向上させる手法としては、例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR)のスチレン含有量やビニル結合量を多くし、ガラス転移点(Tg)をより高くする手法が知られている。しかしこの場合、耐摩耗性が低下するだけでなく、低温時のグリップ性能が低下し、脆化破壊を起こす危険性もある。また、グリップ性能を向上させる手法としては、オイルを多量に使用する手法も知られているが、破壊特性の低下により、耐摩耗性が低下してしまう。
他にも、グリップ性能を向上させる手法として、低分子量SBRを使用する手法が提案されている。しかし、耐摩耗性とグリップ性能のバランスが充分ではない。また、ゴム組成物にタングステンなどの無機化合物を添加する手法(例えば、特許文献1参照)、アクリル系樹脂を添加する手法(例えば、特許文献2参照)、ウレタン系粒子を添加する手法(例えば、特許文献3参照)なども提案されている。しかし、いずれの場合も、充分なグリップ性能を示すゴム組成物は得られていないのが現状である。
特開2000−319447号公報 特開2002−80642号公報 特開2002−97303号公報
本発明は、タイヤのグリップ性能および耐摩耗性に優れるタイヤ用ゴム組成物ならびにそれを用いたタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ジエン系ゴム100重量部に対して、末端が、−OH、−SH、−COOH、−CSSH、−SO3H、−(COO)xM、−(SO3xMまたは−CO−R(Mはカチオン、xはMの価数に依存する1〜3の整数であり、Rはアルキル基である)に変性され、重量平均分子量が300〜10000である芳香族ビニル重合体を3〜200重量部含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。
前記芳香族ビニル重合体のモノマー成分は、スチレンまたはビニルナフタレンであることが好ましい。
前記ジエン系ゴム成分中におけるスチレンブタジエンゴムの含有率は、60重量%以上であることが好ましい。
また、本発明は、前記タイヤ用ゴム組成物を用いたタイヤに関する。
本発明によれば、ジエン系ゴムおよび所定の末端構造を有し、所定の分子量を有する芳香族ビニル重合体を所定量含有することで、グリップ性能および耐摩耗性を高次にバランスさせるタイヤ用ゴム組成物、ならびにそれを用いたタイヤを提供することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴムおよび芳香族ビニル重合体を含む。
ジエン系ゴムとしては、とくに制限はなく、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)などがあげられ、これらのゴムは単独で用いても、二種類以上を組み合わせて用いても良い。なかでも、グリップ性能および耐摩耗性を高次にバランスよく向上させることから、NR、BRおよびSBRが好ましく、SBRがより好ましい。
ジエン系ゴムとしてSBRを用いる場合、ジエン系ゴム成分中におけるSBRの含有率は、30重量%以上が好ましく、50重量%以上がより好ましく、60重量%以上がさらに好ましく、70重量%以上がとくに好ましく、80重量%以上がもっとも好ましい。SBRの含有率が30重量%未満では、充分なグリップ性能および耐摩耗性が得られない傾向がある。
本発明では、芳香族ビニル重合体の末端が、−OH、−SH、−COOH、−CSSH、−SO3H、−(COO)xM、−(SO3xMまたは−CO−R(Mはカチオン、xはMの価数に依存する1〜3の整数であり、Rはアルキル基である)に変性された芳香族ビニル重合体を使用することで、重合体末端の官能基間の相互作用により生じるヒステリシスロスにより、耐摩耗性を損ねることなく、グリップ性能を飛躍的に向上させることができ、耐摩耗性とグリップ性能とを高次にバランスさせることができる。前記末端構造のなかでも、−OH、−COOH、−(COO)xMが好ましい。
芳香族ビニル重合体の末端が−(COO)xMまたは−(SO3xMである場合、Mとしては、たとえば、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属カチオン、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属カチオン、アルミニウム、鉄、亜鉛、ニッケル、コバルトなどのその他の金属カチオン、アンモニウムなどのチッ素系カチオン、ホスホニウムなどのリン系カチオンがあげられる。なかでも、汎用性やコストなどの観点から、ナトリウム、マグネシウム、アルミニウム、アンモニウムが好ましい。
芳香族ビニル重合体の末端が−CO−Rである場合、Rはアルキル基が好ましい。
Rの炭素数は1〜15が好ましく、1〜10がより好ましい。Rの炭素数が15をこえると、変性させることによる効果が小さくなり、グリップ性能および耐摩耗性の充分な改善効果が得られない傾向がある。
本発明で使用する芳香族ビニル重合体は、実質的に、芳香族ビニルモノマーのみを重合させてできる重合体をいう。芳香族ビニル重合体は、芳香族ビニルモノマーであれば1種類を重合しても、2種類以上を共重合してもよい。モノマー成分として、共役ジエンモノマーなど芳香族ビニルモノマー以外のモノマーを多量に含むと、ジエン系ゴムとの相溶性が劣り、さらに、加硫時にジエン系ゴムと共架橋してしまい、強度が低下し、耐摩耗性が悪化するため、好ましくない。
前記芳香族ビニル重合体のモノマー成分としては、スチレン、α−メチルスチレン、1−ビニルナフタレン、3−ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、ジビニルベンゼン、4−シクロヘキシルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレンなどの芳香族ビニルモノマーがあげられる。なかでも、重合活性、入手容易性や、グリップ性能の改善効果の観点から、スチレンおよび1−ビニルナフタレンが好ましい。
芳香族ビニル重合体の重量平均分子量(Mw)は300以上、好ましくは400以上である。芳香族ビニル重合体のMwが300未満では、充分な耐摩耗性が得られない。また、芳香族ビニル重合体のMwは10000以下、好ましくは5000以下である。芳香族ビニル重合体のMwが10000をこえると、グリップ性能が低下する。
芳香族ビニル重合体の含有量は、ジエン系ゴム100重量部に対して3重量部以上、好ましくは5重量部以上である。芳香族ビニル重合体の含有量が3重量部未満では、グリップ性能の改善効果が小さい。また、芳香族ビニル重合体の含有量は200重量部以下、好ましくは150重量部以下である。芳香族ビニル重合体の含有量が200重量部をこえると、耐摩耗性が低下する。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、さらに、補強用充填剤を含有することが好ましい。補強用充填剤としては、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、アルミナ、タルクなど、従来タイヤ用ゴム組成物において慣用されるものであればとくに制限はなく、これらの補強用充填剤は単独で用いても、2種類以上組合せて用いてもよいが、主としてカーボンブラックが好ましい。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(N2SA)は80m2/g以上が好ましく、100m2/g以上がより好ましい。カーボンブラックのN2SAが80m2/g未満では、グリップ性能および耐摩耗性がともに低下する傾向がある。また、カーボンブラックのN2SAは280m2/g以下が好ましく、200m2/g以下がより好ましい。カーボンブラックのN2SAが280m2/gをこえると、良好な分散が得られにくく、耐摩耗性が低下する傾向がある。
補強用充填剤としてカーボンブラックを添加する場合、カーボンブラックの含有量は、ジエン系ゴム100重量部に対して10重量部以上が好ましく、20重量部以上がより好ましい。カーボンブラックの含有量が10重量部未満では、耐摩耗性が低下する傾向がある。また、カーボンブラックの含有量は200重量部以下が好ましく、150重量部以下がより好ましい。カーボンブラックの含有量が200重量部をこえると、加工性が低下する傾向がある。
さらに、本発明のタイヤ用ゴム組成物には、ジエン系ゴム、芳香族ビニル重合体および補強用充填剤の他に、ゴム工業で通常使用されている各種薬品、たとえば硫黄などの加硫剤、各種加硫促進剤、各種軟化剤、各種老化防止剤、ステアリン酸、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤などの添加剤を配合することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、グリップ性能および耐摩耗性を高次元にバランスさせることができることから、タイヤ部材のなかでもとくに、トレッドとして好適に使用されるものである。
本発明のタイヤは、本発明のタイヤ用ゴム組成物を用いて、通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて前記各種薬品を配合した本発明のタイヤ用ゴム組成物を未加硫の段階で、例えば、トレッドの形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて、他のタイヤ部材と貼り合わせ、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧して本発明のタイヤを得る。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
次に、実施例および比較例で用いた各種薬品をまとめて説明する。
スチレンブタジエンゴム(SBR):日本ゼオン(株)製のニッポールNS116
天然ゴム(NR):テックビーハング社製のRSS♯3
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220(N2SA:125m2/g)
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−1,3−ジメチルブチル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日本油脂(株)製
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)のノクセラーNS(N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
<芳香族ビニル重合体(1)〜(11)の合成>
(芳香族ビニル重合体(1)の合成)
充分に窒素置換した100ml容器に、シクロヘキサン50ml、テトラヒドロフラン2ml、スチレン5gおよび1.6mol/lのn−ブチルリチウムヘキサン水溶液6.2mlを混入し、室温で1時間撹拌した後、メタノール2mlを添加することで反応を停止させ、芳香族ビニル重合体(1)を合成した。
(芳香族ビニル重合体(2)の合成)
メタノール2mlのかわりにスチレンオキシド1.2mlを添加したこと以外は芳香族ビニル重合体(1)と同様に、芳香族ビニル重合体(2)を合成した。
(芳香族ビニル重合体(3)の合成)
スチレン5gのかわりに1−ビニルナフタレン7.5gを混入し、メタノール2mlのかわりに、スチレンオキシド1.2mlを添加したこと以外は芳香族ビニル重合体(1)と同様に、芳香族ビニル重合体(3)を合成した。
(芳香族ビニル重合体(4)の合成)
メタノール2mlのかわりにプロピレンスルフィド0.8mlを添加したこと以外は芳香族ビニル重合体(1)と同様に、芳香族ビニル重合体(4)を合成した。
(芳香族ビニル重合体(5)の合成)
メタノール2mlを添加する前に、炭酸ガスを30分間バブリングしたこと以外は芳香族ビニル重合体(1)と同様に、芳香族ビニル重合体(5)を合成した。
(芳香族ビニル重合体(6)の合成)
メタノール2mlを添加する前に、二硫化炭素0.6mlを添加したこと以外は芳香族ビニル重合体(1)と同様に、芳香族ビニル重合体(6)を合成した。
(芳香族ビニル重合体(7)の合成)
メタノール2mlを添加する前に、1,3−プロパンスルトン0.9mlを添加したこと以外は芳香族ビニル重合体(1)と同様に、芳香族ビニル重合体(7)を合成した。
(芳香族ビニル重合体(8)の合成)
充分に窒素置換した200ml容器に、シクロヘキサン50ml、蒸留水50ml、芳香族ビニル重合体(5)5.0gおよび水酸化マグネシウム0.4gを添加し、室温で1時間撹拌し、芳香族ビニル重合体(8)を合成した。
(芳香族ビニル重合体(9)の合成)
水酸化マグネシウム0.4gのかわりに水酸化アルミニウム0.26gを添加したこと以外は芳香族ビニル重合体(8)と同様に、芳香族ビニル重合体(9)を合成した。
(芳香族ビニル重合体(10)の合成)
芳香族ビニル重合体(5)のかわりに芳香族ビニル重合体(7)を添加したこと以外は芳香族ビニル重合体(9)と同様に、芳香族ビニル重合体(10)を合成した。
(芳香族ビニル重合体(11)の合成)
メタノール2mlのかわりに酢酸エチル2.0mlを添加したこと以外は芳香族ビニル重合体(1)と同様に、芳香族ビニル重合体(11)を合成した。
得られた芳香族ビニル重合体(1)〜(11)のモノマー成分、末端構造および重量平均分子量(Mw)について、以下に示す。なお、芳香族ビニル重合体(1)〜(11)の末端構造は日本電子(株)製のフーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)を用い、吸収スペクトルを確認し、Mwは、東ソー(株)製のGPC−8000シリーズの装置を用い、検知器として示差屈折計を用いて測定し、分子量は標準ポリスチレンにより校正することにより測定した。
芳香族ビニル重合体(1)(モノマー成分:スチレン、末端構造:変性なし、Mw:580)
芳香族ビニル重合体(2)(モノマー成分:スチレン、末端構造:−OH、Mw:700)
芳香族ビニル重合体(3)(モノマー成分:1−ビニルナフタレン、末端構造:−OH、Mw:950)
芳香族ビニル重合体(4)(モノマー成分:スチレン、末端構造:−SH、Mw:650)
芳香族ビニル重合体(5)(モノマー成分:スチレン、末端構造:−COOH、Mw:630)
芳香族ビニル重合体(6)(モノマー成分:スチレン、末端構造:−CSSH、Mw:660)
芳香族ビニル重合体(7)(モノマー成分:スチレン、末端構造:−SO3H、Mw:720)
芳香族ビニル重合体(8)(モノマー成分:スチレン、末端構造:−(COO)2Mg、Mw:1350)
芳香族ビニル重合体(9)(モノマー成分:スチレン、末端構造:−(COO)3Al、Mw:2050)
芳香族ビニル重合体(10)(モノマー成分:スチレン、末端構造:−(SO32Mg、Mw:2290)
芳香族ビニル重合体(11)(モノマー成分:スチレン、末端構造:−CO−CH3、Mw:700)
実施例1〜14および比較例1〜2
表1および表2に示す配合処方にしたがい、バンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、50℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。さらに、得られた未加硫ゴム組成物を170℃の条件下で20分間加硫することにより、実施例1〜14および比較例1〜2の加硫ゴム組成物を作製した。なお、以下の各評価試験において、実施例1〜10および比較例1(表1)では比較例1を、実施例11〜14および比較例2(表2)では比較例2を、それぞれ基準配合とした。
(耐摩耗性)
ランボーン型摩耗試験機を用いて、室温、負荷荷重1.0kgf、スリップ率30%の条件下で3分間摩耗させて摩耗重量を測定し、その摩耗重量を比重より摩耗体積(以下、摩耗量という)に換算した。そして、基準配合の耐摩耗性指数を100とし、下記計算式により、各配合の摩耗量を指数表示した。なお、耐摩耗性指数が大きいほど摩耗量が少なく、耐摩耗性に優れることを示す。
(耐摩耗性指数)=(基準配合の摩耗量)/(各配合の摩耗量)×100
(グリップ性能)
前記未加硫ゴム組成物を、通常用いられる方法でカレンダーロールによってトレッド形状に押し出すことにより、トレッドを形成し、他のタイヤ部材と貼り合わせ、170℃の条件下で20分間加硫することにより、215/45R17サイズのタイヤを製造した。
車輌に前記タイヤを装着し、アスファルト路面のテストコースを10周走行して、テストドライバーが、グリップ性能を評価した。この際、基準配合のタイヤのグリップ性能を3点とし、下記のように、5点満点で評価した。なお、1周目は初期グリップ性能、2〜10周目はグリップ性能として評価した。数値が大きいほどグリップ性能が高く、優れていることを示す(5:良い、4:やや良い、3:普通、2:やや悪い、1:悪い)。
試験結果を表1および表2に示す。
Figure 2008037886
Figure 2008037886
所定の末端構造を有する芳香族ビニル重合体を所定量含有する実施例1〜14では、いずれもグリップ性能および耐摩耗性が向上した。

Claims (4)

  1. ジエン系ゴム100重量部に対して、
    末端が、−OH、−SH、−COOH、−CSSH、−SO3H、−(COO)xM、−(SO3xMまたは−CO−R(Mはカチオン、xはMの価数に依存する1〜3の整数であり、Rはアルキル基である)に変性され、重量平均分子量が300〜10000である芳香族ビニル重合体を3〜200重量部含有するタイヤ用ゴム組成物。
  2. 芳香族ビニル重合体のモノマー成分が、スチレンまたはビニルナフタレンである請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. ジエン系ゴム成分中におけるスチレンブタジエンゴムの含有率が60重量%以上である請求項1または2記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 請求項1、2または3記載のタイヤ用ゴム組成物を用いたタイヤ。
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