JP2008023055A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】特定小役の内部当選あるいは入賞に伴ってボーナス役が入賞可能な状態が発生し得るスロットマシンについて、いわゆる無駄引きが発生したときの遊技者の落胆度合いを抑制し、無駄引きが発生した際にも遊技意欲を維持させ得るスロットマシンを提供すること。
【解決手段】スロットマシン1は、特定小役の内部当選あるいは入賞に伴って、ボーナス役が入賞可能なボーナス確定状態が発生する場合を設定したものである。スロットマシン1は、ボーナス確定状態における特定小役の内部当選あるいは入賞に応じて特典を付与するように構成した特典付与手段41を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、特定小役の内部当選あるいは入賞に伴ってボーナス確定状態が発生し得るスロットマシンに関する。
従来より、例えば、スロットマシンとしては、予め設定した特定小役の内部当選あるいは入賞に応じてボーナス役が入賞可能な状態、すなわちボーナス確定状態が発生し得るという遊技性を備えたものがある。このようなスロットマシンとしては、例えば、1回のゲームで複数の役を同時に内部当選(同時当選)させることで上記の遊技性を実現したものがある(例えば、特許文献1参照。)。このスロットマシンとしては、例えば、ボーナス役と同時に内部当選し得る特定小役が設定され、この特定小役の単独当選ゲームのほか、特定小役とボーナス役との同時当選ゲームが発生し得るものがある。
さらに、上記のような遊技性を実現したスロットマシンとしては、例えば、いわゆるボーナスフラグを一旦ストックし、所定の放出条件が成立したときにボーナス確定状態を発生させる、いわゆるストック機能を備えたスロットマシンがある(例えば、特許文献2参照。)。このスロットマシンとしては、例えば、予め設定した特定小役が内部当選あるいは入賞したとき、ボーナス確定状態への移行抽選を実施するものがある。
上記のようなスロットマシンでは、上記特定小役の内部当選あるいは入賞に伴って、ボーナス確定状態が発生し得る。これらのスロットマシンでは、ボーナス役入賞への期待度が高い瞬間が、上記特定小役の内部当選あるいは入賞という形で顕在化できる。このように、ボーナス役入賞の期待度が高い瞬間を遊技者に明確に提示することは、遊技の興趣を高めるという目的に対して非常に有効な手段となり得る。
しかしながら、上記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、ボーナス役の入賞に先だって上記特定小役の入賞等が複数回発生したような場合、すでにボーナス確定状態が成立していたにも関わらず、ボーナス確定状態を成立させ得る特定小役の入賞等を重複して発生させてしまうという、いわゆる無駄引きが発生したのではないかという疑念が遊技者に生じるおそれがある。このような疑念に囚われた遊技者は、ボーナス役入賞が得られたにも関わらずボーナス役入賞を1回分損した気分となり、ボーナス役入賞の喜びが半減され、ボーナス役入賞を契機として却って遊技意欲が減退してしまうおそれがあるという問題がある。
特開2002−808号公報 特開2005−192846号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、特定小役の内部当選あるいは入賞に伴ってボーナス役が入賞可能な状態が発生し得るスロットマシンについて、いわゆる無駄引きが発生したときの遊技者の落胆度合いを抑制し、無駄引きが発生した際にも遊技意欲を高く維持させ得るスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、複数種類の図柄を変動表示する図柄変動表示手段と、内部当選役を抽選する内部抽選手段と、遊技者による停止操作の時点を基準とした所定の引込範囲内で上記図柄変動表示手段を引き込んで停止する表示制御手段とを有し、予め定めた特定小役の内部当選あるいは入賞に伴ってボーナス役が入賞可能なボーナス確定状態が発生する場合を設定してあると共に、上記ボーナス確定状態が発生した場合には上記ボーナス役が入賞するまで当該ボーナス確定状態を保持するように構成したスロットマシンにおいて、
上記ボーナス確定状態下での上記特定小役の内部当選あるいは入賞に応じて特典を付与するように構成した特典付与手段を備えたことを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンは、上記特定小役の内部当選あるいは入賞に伴って上記ボーナス確定状態が発生し得るという遊技性を備えたものである。そして、このスロットマシンは、上記ボーナス確定状態下で上記特定小役の内部当選あるいは入賞が重複して発生した際、その内部当選あるいは入賞に応じて上記特典を付与する上記特典付与手段を備えている。
このスロットマシンを遊技する遊技者にあっては、上記ボーナス確定状態下で上記特定小役が内部当選あるいは入賞した場合であっても、上記特典付与手段を介して上記特典を獲得し得る。上記スロットマシンの遊技者は、上記ボーナス確定状態であるか否かに関わらず、上記特定小役を内部当選あるいは入賞させれば何らかの見返りを得ることができる。
上記スロットマシンでは、上記ボーナス確定状態を除くボーナス未確定状態であれば上記特定小役の内部当選あるいは入賞に応じて上記ボーナス確定状態を発生させることができる。上記ボーナス確定状態であっても、上記特定小役の内部当選あるいは入賞に応じて上記特典を得ることができる。すなわち、上記スロットマシンでは、上記特定小役が内部当選あるいは入賞すれば、遊技者は何らかの有利を得ることができる。それ故、上記スロットマシンによれば、上記ボーナス確定状態において上記特定小役が内部当選あるいは入賞した場合の、いわゆる無駄引きに対する遊技者の落胆度合いを抑制し得る。
以上のように、本発明のスロットマシンによれば、上記ボーナス確定状態における上記特定小役の内部当選あるいは入賞に起因して発生し得る遊技者の落胆度合いを抑制でき、遊技者の遊技意欲を高く維持させることができる。
本発明において、上記特定小役の内部当選あるいは入賞に伴って、ボーナス役が入賞可能なボーナス確定状態が発生する場合を設定したスロットマシンとは、上記特定小役の内部当選あるいは入賞に応じて上記ボーナス確定状態が発生する遊技パターンを設定したスロットマシンを意味している。上記特定小役が内部当選あるいは入賞したゲームのうちの一部について上記ボーナス確定状態が発生するスロットマシンであっても良く、上記特定小役が内部当選あるいは入賞したゲームの全てについて上記ボーナス確定状態が発生し得るスロットマシンであっても良い。
また、上記ボーナス確定状態は、即座に上記ボーナス役が入賞し得る状態ばかりでなく、例えば、数ゲーム後等の近い将来において上記ボーナス役が入賞可能な状態になることが確定された状態をも意味している。
また、上記スロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、上記特典付与手段が付与する上記特典としては、例えば、当該特典を付与する前の遊技状態と比べて出玉率を高めた特別な遊技状態の実施や、リール停止前に内部当選役の種類を全て遊技者に報知する遊技状態(いわゆるAT状態)の実施、あるいは通常は実施しない特別な演出(プレミア演出)の実施等、様々な内容のものがある。
さらに、例えば、無料のドリンクサービス等の顧客サービスを発注する発注信号を遊技場の管理装置に向けて送信するように上記特典付与手段を構成することも良い。この場合には、いわゆる無駄引きを発生した遊技者に対して、ドリンクサービスなどの顧客サービスを提供することができる。
さらにまた、例えば、会員である遊技者毎に遊技場が管理する会員ポイントを加算するポイント加算信号等を管理装置に向けて送信するよう、上記特典付与手段を構成することもできる。この場合には、いわゆる無駄引きを発生した遊技者に対して、上記会員ポイントを与えることができる。要するに、上記特典としては、いわゆる無駄引きに対する遊技者の落胆度合いを抑制し得るようなものであれば、どのような内容のものであっても良い。
また、遊技者が上記特典の付与を要求するための操作を取り込む要求操作手段を有し、
上記特典付与手段は、上記特定小役が内部当選したにも関わらず入賞しなかったゲームでは、上記要求操作手段が操作された場合に限って上記特典を付与するように構成してあることが好ましい(請求項2)。
上記スロットマシンでは、上記特定小役の図柄が上記所定の引込範囲内に無ければ、上記特定小役が内部当選した場合であっても当該特定小役を入賞させることができない。しかるに、上記スロットマシンの遊技では、例えば、図柄を変動表示する上記図柄変動表示手段が停止する際のいわゆる引込制御や、内部当選役を報知するフラグ告知等に基づいて、遊技者が内部当選役に気づく場合がある。そこで、上記のように上記要求操作手段が操作された場合に限って上記特典を付与する場合には、上記特定小役が内部当選したものの入賞しなかったことに気づいた遊技者に対してのみ、上記要求操作手段の操作を条件として上記特典を付与できる。
一方、上記特定小役の内部当選に気づいていない遊技者にあっては、そもそも無駄引きが生じたのでは・・・という疑念等が生じていない。したがって、上記のごとく特典を付与するための必要条件として上記要求操作手段の操作を設定すれば、いわゆる無駄引きが発生したかも知れないという疑念を抱き、落胆を感じるおそれがある遊技者に対して適切に上記特典を付与できるようになる。
(実施例1)
本例は、特定小役とボーナス役とが同時に内部当選し得るスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図11を用いて説明する。
本例のスロットマシン1は、図1〜図3に示すごとく、複数種類の図柄を変動表示する図柄変動表示手段2(本例では、リール。以下、リール2という。)と、内部当選役を抽選する内部抽選手段42と、遊技者による停止操作の時点を基準とした所定の引込範囲内でリール2を引き込んで停止する表示制御手段45とを有している。このスロットマシン1は、予め定めた特定小役の内部当選あるいは入賞に伴ってボーナス役が入賞可能なボーナス確定状態が発生する場合を設定してあると共に、ボーナス確定状態が発生した場合にはボーナス役が入賞するまで当該ボーナス確定状態を保持するように構成してある。
このスロットマシン1は、ボーナス確定状態下での特定小役の内部当選あるいは入賞に応じて特典を付与するように構成した特典付与手段41を備えている。
以下に、この内容について詳しく説明する。
まず、本例のスロットマシン1の遊技性について説明する。このスロットマシン1は、ボーナスゲームの終了後に、所定ゲーム数(本例では100ゲーム。)に渡るリプレイタイムを発生するという遊技仕様のものである。このリプレイタイムは、リプレイ役の内部当選確率を高めたことにより、100%以上の出玉率を期待し得る遊技者にとって有利な遊技状態である。
このスロットマシン1の役、内部当選役、入賞役について、図1〜図3を用いて説明する。本例のスロットマシン1は、BIGボーナス、REGボーナス、15枚役等の小役等を含む9種類の役を有している。図3では、左列にそれぞれの役の名称を、中列にそれぞれの図柄の組み合わせを、右列に賞品として払い出すメダル枚数を示してある。スロットマシン1では、内部抽選手段42により内部当選した役が内部当選役になる。そして、この内部当選役を構成する図柄20が役図柄である。さらに、入賞ライン上に役図柄が並んだとき、その役が入賞役となる。
本例では、上記特定小役として役図柄「スター」の7枚役(以下、7枚役「スター」という。)と、役図柄「チェリー」の7枚役(以下、7枚役「チェリー」という。)とを設定してある。特定小役である7枚役「スター」は、BIGボーナス役と同時当選し得る。特定小役である7枚役「チェリー」は、BIGボーナス役及びREGボーナス役と同時当選し得る。
また、本例では、各役に対応して1ビット(0か1の2値。)の内部当選フラグを設定してある。内部当選役に対応する内部当選フラグに1をセットすることで、その内部当選役が入賞し得る状態(オン状態)を設定している。上記ボーナス確定状態については、上記内部当選フラグのひとつであるボーナスフラグにより管理している。ボーナスフラグに1を設定した状態(オン状態)がボーナス確定状態であり、ボーナスフラグにゼロをセットした状態(オフ状態)がボーナス役の未確定状態である。
このスロットマシン1は、図2に示すごとく外観的な構成を有している。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の鉛直方向上側に、液晶表示部53及び左右一対のスピーカ520を配設してなる。そして、鉛直方向下側にスロットマシン1の基部をなすベース部100を有している。そして、液晶表示部53に向かって右側には、後述する要求操作手段69をなす特典要求ボタン690を設けてある。
ベース部100は、図2に示すごとく、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して、遊技者に向けて相対的に張り出すように形成してある。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、下端部にメダルを払い出すメダル受け皿15を有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを賭けるためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、遊技に賭けるメダルを投入するメダル投入口630とを配設してある。操作パネル13には、リール2の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61とを配設してある。
ベットボタン64は、図1及び図2に示すごとく、遊技賭け数としてマックスベット数である3ベットを指定するためのボタンである。このベットボタン64は、遊技賭け数3を表す3ベット信号を発生するように構成してある。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
3ベット専用機であるスロットマシン1では、メダルを直接投入するか、ベットボタン64の操作により3枚のメダルが賭けられたとき、スタートレバー62が有効な状態に設定される。なお、遊技(ゲーム)毎に3枚のメダルを賭ける、いわゆる3ベット専用機である本例のスロットマシン1に代えて、遊技者の好みにより遊技賭け数を選択的に設定可能なタイプのスロットマシンであっても良い。この場合には、上記ベットボタン64としては、3ベット信号を発生するマックスベットボタンのほか、シングルベット信号を発生するシングルベットボタンを設けるのが良い。
スタートレバー62は、図1及び図2に示すごとく、リール2の制御信号である変動開始信号を遊技者が操作したタイミングで発生するように構成してある。
ストップボタン61は、同図に示すごとく、リール2の制御信号である変動停止信号を遊技者が操作したタイミングで発生するように構成してある。本例のストップボタン61は、左リール2Lに対応する左ストップボタン61L、中リール2Cに対応する中ストップボタン61C、右リール2Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓11は、図2に示すごとく、3行3列の2次元マトリクス状に配置された9個の図柄20を表示し得るように形成してある。前面枠体10における図柄表示窓11に当たる部分は、遊技者側から図柄20が見えるように透明な樹脂プレートにより形成してある。上記2次元マトリクス状の9個の図柄20に対しては、入賞の対象となる図柄の並び方向である入賞ライン211〜215を設定してある。入賞ラインとしては、水平方向3本の入賞ライン211〜213と、斜め方向2本の入賞ライン214、215とがある。
リール2は、図1、図2及び図4に示すごとく、左リール2Lと、中リール2Cと、右リール2Rとよりなる。各リール2L、C、Rは、略円柱形状をなし、その外周面に略一定の間隔を設けて7種類21個の図柄20を配置した回転式のリールである。各リール2L、C、Rは、その回転方向における1カ所の基準位置に基準位置片(図示略)を有している。この基準位置片は、後述する基準位置検知部66が検知する被検知片としての部材である。なお、リール2としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
左リール2Lは、図1、図2及び図4に示すごとく、図柄表示窓11に表示する3行×3列の2次元マトリクスにおける左端の一列をなす。右リール2Rは、2次元マトリクスにおける右端の一列をなす。中リール2Cは、2次元マトリクスにおける中央の一列をなしている。なお、本例では、図4に示すごとく、各リール2L、C、R毎に、7種類の図柄20の配置序列を変更してある。また、本例では、中リール2Cの図柄20の配列について、特定小役である7枚役「スター」あるいは「チェリー」と、ボーナス役の図柄「7」あるいは「BAR」とが同時に停止表示されないように設定してある。それ故、本例のスロットマシン1では、特定小役とボーナス役とが同時に入賞することがない。
液晶表示部53は、図1及び図2に示すごとく液晶ディスプレイよりなる。本例の液晶表示部53は、上記特典付与手段41を介して特典を付与する旨を表す特典付与画面(図示略)、あるいは上記特典要求ボタン690の誤操作に対するペナルティーを課す旨を表すペナルティー表示画面(図示略)等を表示する。さらに、本例の液晶表示部53は、上記の特典付与画面等の表示画面のほか、遊技を演出する様々な演出画面(図示略)を表示する。
要求操作手段69を構成する特典要求ボタン690は、上記リプレイタイム中の無駄引きに対して、遊技者が特典の付与を要求する操作ボタンである。なお、この特典要求ボタン690の操作に応じた要求操作手段69の機能については後述する。
次に、本例のスロットマシン1は、図1に示すごとく、機械的な構成を備えている。
図1及び図2を用いて、スロットマシン1の全体動作を制御する制御基板3、及びこの制御基板3に電気的に接続された各部について説明する。制御基板3に対しては、上記の構成のほか、遊技媒体として投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63と、リール2を回転駆動するリール駆動部51と、リール2の回転位置を検知する基準位置検知部66と、メダルを払い出すメダル払出部54と、遊技を演出するための各種表示部55と、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定する設定値操作部68と、スピーカ520を制御する音声出力部52と、上記特典要求ボタン690を含む要求操作手段69とを電気的に接続してある。
投入メダル検知部63は、図1及び図2に示すごとく、メダル投入口630からメダルが投入されるごとに、インサート信号を出力するように構成してある。3回のインサート信号が上記3ベット信号に相当している。なお、3ベット専用機である本例のスロットマシン1では、3枚のメダルを投入するか、ベットボタン64を押すとスタートレバー62が有効な状態に設定される。
リール駆動部51は、図1に示すごとく、ステップ単位で制御し得るステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール2を回転駆動するように構成してある。ステッピングモータは、制御基板3から取り込む制御パルス毎に、1ステップずつ回転する。リール駆動部51は、上記変動開始信号を取り込んでリール2の回転を開始すると共に、上記変動停止信号を取り込んでリール2を停止するように構成してある。
基準位置検知部66は、図1に示すごとく、各リール2L、C、Rの上記基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力するセンサを有している。詳しくは後述するが、本例の基準位置検知部66は、上記検知信号の発生後に、制御基板3が発生した制御パルス数、すなわち、上記基準位置片の通過後にステッピングモータが回転したステップ数に基づいて、各リール2L、C、Rが現在表示している図柄(入賞ライン上に位置する図柄。)を計算する。
メダル払出部54は、制御基板3の制御により所定枚数のメダルをメダル受け皿15に払い出すように構成してある。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役の当選確率を6段階に設定する設定値を変更するためのものである。
要求操作手段69は、遊技者が特典の付与を要求する操作ボタンである特典要求ボタン690を有している。本例のスロットマシン1では、上記リプレイタイム中の無駄引きのうち、特定小役の入賞として顕在化したものについては、特典要求ボタン690の操作の有無によらず特典を付与している。一方、リプレイタイム中の無駄引きのうち、特定小役が内部当選したものの入賞せずに顕在化しなかったものについては、要求操作手段69を構成する特典要求ボタン690の操作を条件として特典を付与している。
なお、本例では、遊技者による特典要求ボタン690の無闇な操作を未然に回避できるよう、無駄引きが発生してないにも関わらず特典要求ボタン690が操作された場合に対してペナルティを設定してある。本例のペナルティは、上記リプレイタイムの強制終了である。なお、ペナルティを課す詳しい条件については、図11に示すフローチャートの説明と共に後述する。
上記制御基板3は、図1及び図2に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、乱数を発生する乱数発生手段48、入賞役を判定する入賞役判定手段49、リール駆動部51を制御する表示制御手段45、内部当選役を抽選し、内部当選役に対応する内部当選フラグをセットする内部抽選手段42、リプレイタイムを発生する遊技状態切替手段44、無駄引きの発生に応じて特典を付与する特典付与手段41の各機能を実現するように構成してある。
メモリ手段としてのROM33は、図1に示すごとく、内部抽選手段42が内部当選役の抽選に用いる当選乱数テーブルを記憶している。本例の当選乱数テーブルは、図5に示すごとく、それぞれの役が当選するための当選乱数を規定したものである。同図では、横軸に乱数の値を規定し、縦軸に各役を配置してある。なお、同図中、「BIG1」の表記81は、特定小役である7枚役「スター」と同時に内部当選するBIGボーナス役を表し、「BIG2」(「REG2」)の表記82(83)は、特定小役である7枚役「チェリー」と同時に内部当選するBIG(REG)ボーナス役を表している。また、「BIG」(「REG」)単独の表記84(85)は、単独で内部当選するBIG(REG)ボーナス役を表している。
同図によれば、例えば、特定小役である7枚役「スター」の当選乱数は、4078〜4227の乱数である。一方、BIGボーナス役ついては、当選乱数として4208〜4227の乱数と、4358〜4377の乱数と、4388〜4397の乱数とを設定してある。それ故、7枚役「スター」の当選乱数とBIGボーナス役の当選乱数とが重複する4208〜4227の乱数が上記同時当選乱数となる。この同時当選乱数に当たる乱数が抽出されたとき、特定小役である7枚役「スター」と、BIGボーナス役とが同時に内部当選することになる。
本例では、上記の同時当選乱数として、7枚役「スター」とBIGボーナス役とを同時に当選させる第1の同時当選乱数481と、7枚役「チェリー」とBIGボーナス役とを同時に当選させる第2の同時当選乱数482と、7枚役「チェリー」とREGボーナス役とを同時に当選させる第3の同時当選乱数483とを設定してある。
さらに、同図から知られるように、表記81の「BIG1」、表記82の「BIG2」、及び表記84の「BIG」に対応する当選乱数の数は、それぞれ、20個、20個、10個である。したがって、本例では、BIGボーナス役のうち、40%が7枚役「スター」との同時当選となり、40%が7枚役「チェリー」との同時当選となり、残りの20%が単独当選となる。
乱数発生手段48は、図1及び図2に示すごとく、CPU31の内部演算により乱数を抽出する手段である。本例の乱数発生手段48は、スタートレバー62の変動開始信号をトリガー信号として乱数を抽出し、内部抽選手段42に入力するように構成してある。なお、本例の乱数発生手段48は、当選乱数テーブル用の乱数として0〜16383の範囲に属する整数を抽出する。
内部抽選手段42は、図1に示すごとく、乱数発生手段48が抽出した乱数に基づいて上記当選乱数テーブル(図5)を参照して内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグをオン状態に設定するものである。本例の内部抽選手段42が抽選する内部当選役は、図3に示すごとく、BIGボーナス、REGボーナス、15枚役、10枚役、7枚役「スター」、7枚役「チェリー」、リプレイ役の7種類の役である。
本例の内部抽選手段42は、特定小役とボーナス役とを同時に内部当選させ得る。図5を用いて上記したように、例えば、乱数として4208〜4227の同時当選乱数481が発生したとき、7枚役「スター」とBIGボーナス役とが同時に内部当選し得る。なお、上記特定小役を含む小役等の内部当選フラグは、入賞の有無に関わらず1ゲーム終了時に消滅し、一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナスフラグは、入賞するまで次のゲームへ持ち越しされる。したがって、小役等は、内部当選したゲームで入賞しなかった場合は、いわゆる取りこぼしとなる。一方、ボーナス役は一度内部当選すれば、入賞するまでボーナス確定状態が保持される。
遊技状態切替手段44は、図1に示すごとく、RTフラグがオンであるときにリプレイタイムを発生させ、RTフラグがオフであるときに通常の遊技状態を発生させる手段である。RTフラグは、ボーナス役入賞に続いて実施されるボーナスゲームの終了時にオンにセットされるフラグである。そして、RTフラグは、所定のゲーム数の消化によりリプレイタイムが満了したとき、あるいはリプレイタイム中にボーナス役が入賞したとき、オフにセットされる。
特典付与手段41は、同時当選乱数が発生した旨(抽出された旨)、すなわち上記特定小役とボーナス役との同時当選に関する同時当選情報を内部抽選手段42から取り込むと共に、入賞役の種類に関する入賞役情報を入賞役判定手段49から取り込むように構成してある。さらに、本例の特典付与手段41は、遊技状態切替手段44に対して設定されたRTフラグ、及び上記特典要求ボタン690の操作情報を取り込むように構成してある。そして、特典付与手段41は、上記RTフラグ、上記同時当選情報、上記入賞役情報、及び特典要求ボタン690の操作情報の組み合わせに応じて、遊技者に特典を付与する。
ここで、本例の特典について説明する。本例では、リプレイタイム中の無駄引きに対して特典を付与している。本例の特典付与手段41が付与する特典は、リプレイタイムの延長である。具体的には、本例では、特典付与の対象のゲームを基準として、さらに100ゲーム、リプレイタイムを延長するという特典を付与している。
表示制御手段45は、図1及び図2に示すごとく、上記変動開始信号に応じてリール2の図柄変動を開始すると共に、上記変動停止信号に応じてリール2の図柄変動を停止させるための手段である。表示制御手段45は、リール駆動部51をなすステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。この表示制御手段45は、リール駆動部51に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例では、各リール2の上記基準位置片の検知信号を取り込むごとに上記ステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じた上記ステップ数をカウントしている。
表示制御手段45は、図1に示すごとく、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実施するように構成してある。具体的には、表示制御手段45は、上記変動停止信号をトリガー信号としてリール駆動部51に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータのステップ数を取り込む。そして、このステップ数に基づいて入賞ライン211〜215上に瞬間的に位置する図柄20であるビタ図柄を計算し、当該ビタ図柄を先頭にして後続する4つの図柄20を上記所定の引込範囲内の図柄として設定した。
表示制御手段45は、図1に示すごとく、上記所定の引込範囲内に内部当選役の役図柄があれば、その役図柄を入賞ライン上に停止させるという、いわゆる引き込み制御を実施する。一方、上記所定の引込範囲内に役図柄がない場合には、表示制御手段45は、内部当選してない他の役の入賞を回避するよう、ハズレ図柄を入賞ライン上に引き込んで停止させる。なお、表示制御手段45による引込制御としては、上記のようなコントロール方式のほか、停止パターンテーブルを採用した他の制御方式を採用することもできる。
入賞役判定手段49は、図1及び図2に示すごとく、各リール2L、C、Rが停止した後、各リール2L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部51)について、表示制御手段45がカウントした上記ステップ数を取り込む。入賞役判定手段49は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組み合わせについて入賞役が成立するか否かを判定する。
次に、以上のように構成した本例のスロットマシン1の動作について、図6〜図11に示すフローチャートに沿って説明する。図6は、内部抽選手段42による内部抽選処理の流れを示している。図7は、リプレイタイムを開始するRT開始処理の流れを示している。図8は、特典としてリプレイタイムを延長するRT延長処理の流れを示している。図9は、特典要求ボタン690の操作による特典要求処理の流れを示している。図10は、特典要求操作の待機状態を終了するボタン操作待機終了処理の流れを示している。図11は、特典要求ボタン690が誤操作された際のボタン誤操作処理の流れを示している。以下、各処理の内容について詳しく説明する。
まず、内部抽選手段42による内部抽選処理の流れについて、図6を用いて説明する。ここでは、まず、ステップS101のごとくゲームの開始を判断する。ゲームが開始された場合には、内部当選役を抽選するための抽選用の乱数を抽出(ステップS102)し、当選乱数テーブル(図5)の当選乱数と照合(ステップS103)する。そして、一致した当選乱数に対応する内部当選役のフラグをオン(1)にセットする。
続くステップS105では、特定小役とボーナス役との同時当選か否かを判断する。同時当選である場合には、さらに、ステップS106のごとくRTフラグがオンであるか否かを判断する。RTフラグがオンであって、かつ、前回のゲームにおいて既にボーナスフラグがオン(ステップS107)であった場合には、特典を付与し得る状態を表すRT延長準備フラグをオンにセット(ステップS108)する。
次に、リプレイタイムを開始するRT開始処理の流れについて、図7を用いて説明する。ここでは、まず、ステップS201のごとくBIGボーナスゲームの終了を判断する。BIGボーナスゲームが終了した際には、BIGボーナスフラグをオフにセット(ステップS202)すると共に、RTフラグをオンにセット(ステップS203)する。そして、ステップS204のごとくRTゲームカウンタに100ゲームをセットする。
次に、リプレイタイムを延長する特典を付与するRT延長処理の流れについて、図8を用いて説明する。ここでは、まず、RTフラグの状態(ステップS301)、及びRT延長準備フラグ(ステップS302。図6中、ステップS108参照。)の状態を判断する。RTフラグ及びRT延長準備フラグが共にオンである場合には、ステップS303のごとく特定小役である7枚役「スター」あるいは「チェリー」の入賞を判断する。
ボーナス役と同時当選した7枚役が入賞した場合には、ステップS304のごとくRTゲームカウンタを100にリセットし、ステップS305のごとくRT延長準備フラグをオフにリセットする。一方、ボーナス役と同時当選した7枚役が取りこぼされた場合には、ステップS314のごとく特典要求ボタン690の操作待機状態を管理するボタン操作待機フラグをオンにセットする。
次に、特典要求ボタン690の操作による特典要求処理の流れについて、図9を用いて説明する。ここでは、まず、ステップS401のごとくRTフラグがオンであるか否かを判断する。そして、RTフラグがオンである場合には、ステップS402のごとく特典要求ボタン690の操作を検出する。ステップS403のごとくボタン操作待機フラグ(図8中のステップS314参照。)がオンの状態で特典要求ボタン690が操作された場合には、ステップS404のごとくRTゲームカウンタを100にリセットすることでリプレイタイムを延長すると共に、ボタン操作待機フラグをオフにリセットする。一方、ボタン操作待機フラグがオフであるにも関わらず特典要求ボタン690が操作された場合には、ステップS414のごとく誤操作カウンタを1ずつ加算する。
次に、特典要求操作の待機状態を終了するボタン操作待機終了処理の流れについて、図10を用いて説明する。ここでは、まず、ステップS501のごとく、ボタン操作待機フラグ(図8中のステップS314参照。)の状態を判断する。ボタン操作待機フラグがオンの状態で次のゲームが開始された場合(ステップS502)には、ステップS503のごとくボタン操作待機フラグをゼロにリセットする。
次に、特典要求ボタン690が誤操作された際のボタン誤操作処理の流れについて、図11を用いて説明する。ここでは、まず、ステップS601のごとく誤操作カウンタ(図9中、ステップS414参照。)が3に到達したか否かを判断する。なお、本例では、RTゲームカウンタに100をセットした際、すなわちリプレイタイムの開始時や延長時等に、誤操作カウンタにゼロをセットしている。
誤操作カウンタが3であれば、ステップS602のごとく、ペナルティを課す旨を表すペナルティ表示画面(図示略)を液晶表示部53に表示する。そして、ステップS603のごとく、特典要求ボタン690の誤操作のペナルティとしてRTフラグをオフにし、リプレイタイムを終了する。さらに、ステップS604のごとく誤操作カウンタをゼロリセットする。
上記のような構成の本例のスロットマシン1では、ボーナス確定状態下で上記特定小役が内部当選あるいは入賞した場合であっても、特典付与手段41を介して特典を獲得し得る。このスロットマシン1では、ボーナス確定状態であるか否かに関わらず、上記特定小役を内部当選あるいは入賞させれば何らかの見返りを得ることができる。
つまり、本例のスロットマシン1では、ボーナス役の未確定状態であれば上記特定小役の内部当選あるいは入賞に応じてボーナス確定状態を発生させることができ、ボーナス確定状態であっても、リプレイタイムの延長という特典を得ることができる。それ故、スロットマシン1では、ボーナス確定状態において上記特定小役が内部当選あるいは入賞した場合の、いわゆる無駄引きに対する遊技者の落胆度合いを抑制し得る。
以上のように、本例のスロットマシン1によれば、ボーナス確定状態における上記特定小役の内部当選あるいは入賞に起因して発生し得る遊技者の落胆度合いを抑制でき、遊技者の遊技意欲を高く維持させることができる。
なお、本例では、リプレイタイム中の無駄引きに限って特典を付与している。これに代えて、リプレイタイムではない通常の遊技状態における無駄引きに対しても何らかの特典を与えるようにしても良い。本例は、リプレイタイムを発生するスロットマシン1に関する例であるが、リプレイタイムを実施しないスロットマシンであっても良い。
さらに、本例では、リプレイタイムの延長という特典を設定したが、当然ながら特典の内容はリプレイタイムの延長に限定されるものではない。例えば、小役の当選確率を高く設定することで出玉率を高めた特別な遊技状態を特典として設定することもできる。要するに、本例の特典としては、無駄引き前の遊技状態よりも有利な遊技状態であれば、どのような内容のものであっても良い。
また、本例のスロットマシン1では、特典要求ボタン690を設けてある。特典要求ボタン690を省略すると共に、無駄引きした場合にはもれなく特典を付与するようにしても良い。さらに、無駄引きが発生したときにその旨を遊技者に報知する無駄引き報知手段を設けることも良い。この場合には、遊技者が無駄引きの発生を明確に認識できるようになる。
なお、本例では、ボーナスと同時当選した場合に限って特典を付与するようにしたが、特定小役の単独当選である場合にも何らかの特典を付与するようにしてもよい。ボーナス確定状態においては、特定小役の単独当選であっても遊技者が嫌な気分になるおそれがある。入賞が発生した時点では特定小役の単独当選か同時当選かが判別できないからである。遊技者が嫌な気分に陥るおそれがある点において、単独当選の特定小役も無駄引きと同様である。そこで、上記のように特定小役の単独当選の場合にも何らかの特典を付与する場合には、上記のような遊技者の嫌な気分を和らげる効果がある。
(実施例2)
本例は、実施例1のスロットマシンに基づいて、いわゆるストック機能を持たせた例である。
本例のスロットマシンと実施例1のスロットマシンとの相違点は、ストック機能の有無に加えて、内部当選役の抽選に用いる当選乱数テーブルにある。本例の当選乱数テーブルでは、各役の当選乱数を互いに独立して設定してあり、それ故、重複する当選乱数、すなわち同時当選乱数が存在していない。したがって、本例のスロットマシンでは、内部当選役は常に単独で内部当選し得る。
まず、ストック機能を有する本例のスロットマシンの遊技性について説明する。本例のスロットマシンのストック機能は、BIGボーナス役あるいはREGボーナス役が内部当選したとき、ボーナスフラグを一旦ストックし、所定の放出条件が成立した後にボーナス確定状態を発生させる機能である。このストック機能を有する本例のスロットマシンでは、ボーナス役の内部当選に応じて、ボーナス役の入賞を規制したリプレイタイム(実施例1のリプレイタイムとは異なる。)に移行する。本例のリプレイタイムは、リプレイ役の内部当選確率を大幅に高めることによってリプレイ役か小役が内部当選する確率をほぼ100%に設定した遊技状態である。
ボーナス役の入賞を規制した本例のリプレイタイムでは、ボーナス役に対して小役あるいはリプレイ役を優先的に入賞させるというルール設定により、ストックしたボーナスフラグに基づく入賞が規制される。このリプレイタイムでは、内部当選したリプレイ役の大半について入賞を外すようにリール制御され、リプレイ役の入賞確率が通常の遊技状態と同様に調整される。そして、これにより、このリプレイタイムは、遊技者に対して潜在的に実施されることになる。
本例のスロットマシンは、上記のリプレイタイムの解除抽選を実施する。リプレイタイムの解除抽選に当選すれば、ボーナスフラグを放出するための上記所定の放出条件が成立し、ボーナス確定状態に移行し得る。それ故、リプレイタイムの解除抽選は、ボーナスフラグの放出抽選と称呼されることもある。本例では、予め設定した特定小役の入賞に応じてリプレイタイムの解除抽選を実施した。それ故、ボーナス確定状態への移行後に、上記特定小役に再入賞することは、いわゆる無駄引きとなる。
本例のスロットマシンは、ボーナス確定状態において上記特定小役に再入賞した際、今回のボーナス確定状態で放出するボーナスの数を1つ追加するという特典を遊技者に対して付与するものである。あるいは、次回のリプレイタイムにおいてリプレイタイムの解除抽選確率を高めるという特典を遊技者に付与してもよい。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
実施例1における、スロットマシンの構成を示すブロック図。 実施例1における、スロットマシンを示す正面図。 実施例1における、スロットマシンの役、当選図柄、払出メダル枚数を示す説明図。 実施例1における、リールにおける図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、各役の当選乱数を示す説明図。 実施例1における、内部抽選処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、RT開始処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、RT延長処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、特典要求処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、ボタン操作待機状態の終了処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、特典要求ボタンのボタン誤操作処理の流れを示すフロー図。
符号の説明
1 スロットマシン
10 前面枠体
2 図柄変動表示手段(リール)
20 図柄
3 制御基板
41 特典付与手段
42 内部抽選手段
44 遊技状態切替手段
45 表示制御手段
48 乱数発生手段
49 入賞役判定手段
61 ストップボタン
62 スタートレバー

Claims (2)

  1. 複数種類の図柄を変動表示する図柄変動表示手段と、内部当選役を抽選する内部抽選手段と、遊技者による停止操作の時点を基準とした所定の引込範囲内で上記図柄変動表示手段を引き込んで停止する表示制御手段とを有し、予め定めた特定小役の内部当選あるいは入賞に伴ってボーナス役が入賞可能なボーナス確定状態が発生する場合を設定してあると共に、上記ボーナス確定状態が発生した場合には上記ボーナス役が入賞するまで当該ボーナス確定状態を保持するように構成したスロットマシンにおいて、
    上記ボーナス確定状態下での上記特定小役の内部当選あるいは入賞に応じて特典を付与するように構成した特典付与手段を備えたことを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項1において、遊技者が上記特典の付与を要求するための操作を取り込む要求操作手段を有し、
    上記特典付与手段は、上記特定小役が内部当選したにも関わらず入賞しなかったゲームでは、上記要求操作手段が操作された場合に限って上記特典を付与するように構成してあることを特徴とするスロットマシン。
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