JP2008020011A - 耐熱性樹脂歯車 - Google Patents
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Abstract
【課題】PAI樹脂およびPAS樹脂からなる樹脂組成物に対し、相溶性を改善し、溶融混練による複合化を容易とし、使用温度が80℃以上、および使用トルクが0.5kgf/cm以上で特に耐久性に優れた歯車を提供すること。
【解決手段】(A)重量平均分子量Mwが1000〜100000であり、かつ分子中に含まれるアミノ基が、0.002〜0.00002mol/gである芳香族ポリアミドイミド樹脂5〜60重量部、および(B)ポリアリーレンスルフィド樹脂95〜40重量部に、(C)エピスルフィド化合物0.01〜10重量部を添加してなる樹脂組成物により作成された歯車。
【選択図】 図1
【解決手段】(A)重量平均分子量Mwが1000〜100000であり、かつ分子中に含まれるアミノ基が、0.002〜0.00002mol/gである芳香族ポリアミドイミド樹脂5〜60重量部、および(B)ポリアリーレンスルフィド樹脂95〜40重量部に、(C)エピスルフィド化合物0.01〜10重量部を添加してなる樹脂組成物により作成された歯車。
【選択図】 図1
Description
本発明は、押出成形性、射出成形性に優れ、かつ耐熱性、溶融時の流動性及び強度、靭性、摺動特性に優れた新規な樹脂組成物により作成された歯車に係わる。
芳香族ポリアミドイミド樹脂(以下、PAI樹脂と略記する。)は、耐熱性、機械的強度、電気特性、耐薬品性に優れ、しかも自己潤滑性をもつプラスチック材料である。しかしながら、ワニス、フィルム用途以外は、溶融流動性に劣り、ほとんどのものは射出成形が困難な場合が多い。そのため、コンプレッションモールド法による成形を行っているのが現状である。
一方、ポリフェニレンスルフィド樹脂(以下、PPSと略記する。)に代表されるポリアリーレンスルフィド樹脂(以下、PAS樹脂と略記する。)は、耐熱性、電気特性、耐溶剤性に優れ、特に溶融流動性が優れているのが特徴である。また、充填材等を用いて強化することにより、優れた機械強度、剛性及び寸法安定性を付与せしめることが知られている。
これらPAI樹脂およびPAS樹脂を複合化することにより、耐熱性、機械強度、流動性に優れた樹脂組成物を得られることが提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
しかしながら、上記の樹脂組成物においてもPAI樹脂が良好に相溶化しておらず、複合化後、良好な溶融流動性、靭性、機械的強度のある材料は得られていない。そのため、精密成形や薄物成形等の用途に不適であった。
本発明の目的は、上記した欠点に鑑み、PAI樹脂およびPAS樹脂からなる樹脂組成物に対し、相溶性を改善し、溶融混練による複合化を容易とし、使用温度が80℃以上、および使用トルクが0.5kgf/cm以上で特に耐久性に優れた歯車を提供するものである。
即ち、本発明の目的は、(A)重量平均分子量Mwが1000〜100000であり、かつ分子中に含まれるアミノ基が、0.002〜0.00002mol/gである芳香族ポリアミドイミド樹脂5〜60重量部、および(B)ポリアリーレンスルフィド樹脂95〜40重量部に、(C)エピスルフィド化合物0.01〜10重量部を添加してなる樹脂組成物により作成された歯車によって解決されることを見出した。
本発明によれば、PAS樹脂、PAI樹脂、及びエピスルフィド化合物からなる樹脂組成物に対して、該PAI樹脂として、分子中にアミノ基をある特定量含有するものを使用することによって、樹脂の相溶性を改善し、溶融混練による複合化を容易とし、使用温度が80℃以上、および使用トルクが0.5kgf/cm以上で特に耐久性に優れた歯車を提供するものである。
PAI樹脂の製造方法は、例えば芳香族ジアミンと無水トリメリット酸モノクロリドを重合反応させる酸クロリド法(例えば、特公昭46−15513号公報)、芳香族ジイソシアネートと無水トリメリット酸を重合反応させるイソシアネート法(例えば、特公昭44−19274号公報)、芳香族ジアミンと無水トリメリット酸を200〜250℃に加熱する直接重合法(例えば、特公昭49−4077号公報)など、公知のいずれの製造方法でも用いることができる。
本発明に使用されるPAI樹脂は、GPCを用いたPEG換算重量平均分子量が1000〜100000であるものが使用できる。好ましくは、PEG換算重量平均分子量が1000〜50000であり、より好ましくは1000〜30000である。
また、本発明に使用されるPAI樹脂の分子中に含まれるアミノ基が、塩酸を使用した中和滴定で測定して0.002〜0.00002mol/gであるものが使用できる。好ましくは、0.0005〜0.00002mol/gである。
また、本発明の樹脂組成物に使用される(B)成分であるPAS樹脂とは、式[−Ar−S−](但し、−Ar−は、アリーレン基である。)で表されるアリーレンスルフィドの繰り返し単位を主たる構成要素とする芳香族ポリマーである。[−Ar−S−]を1モル(基本モル)と定義すると、本発明で使用するPASは、この繰り返し単位を通常50モル%以上、好ましくは70モル%以上、より好ましくは90モル%以上含有するポリマーである。アリーレン基としては、例えば、p−フェニレン基、m−フェニレン基、置換フェニレン基(置換基は、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基、またはフェニル基である。)、p、p’−ジフェニレンスルホン基、p、p’−ビフェニレン基、p、p’−ジフェニレンカルボニル基、ナフチレン基などを挙げることができる。PAS樹脂としては、主として同一のアリーレン基を有するポリマーを好ましく用いることができるが、加工性や耐熱性の観点から、2種以上のアリーレン基を含んだコポリマーを用いることもできる。
これらのPAS樹脂の中でも、p−フェニレンスルフィドの繰り返し単位を主構成要素とするPPS樹脂が、加工性に優れ、しかも工業的に入手が容易であることから特に好ましい。この他に、ポリアリーレンケトンスルフィド、ポリアリーレンケトンケトンスルフィドなどを使用することができる。コポリマーの具体例としては、p−フェニレンスルフィドの繰り返し単位とm−フェニレンスルフィドの繰り返し単位を有するランダムまたはブロックコポリマー、フェニレンスルフィドの繰り返し単位とアリーレンケトンスルフィドの繰り返し単位を有するランダムまたはブロックコポリマー、フェニレンスルフィドの繰り返し単位とアリーレンケトンケトンスルフィドの繰り返し単位を有するランダムまたはブロックコポリマー、フェニレンスルフィドの繰り返し単位とアリーレンスルホンスルフィドの繰り返し単位を有するランダムまたはブロックコポリマーなどを挙げることができる。これらのPAS樹脂は、結晶性ポリマーであることが好ましい。また、PAS樹脂は、靭性や強度の観点から、直鎖状ポリマーであることが好ましい。このようなPAS樹脂は、極性溶媒中で、アルカリ金属硫化物とジハロゲン置換芳香族化合物とを重合反応させる公知の方法(例えば、特公昭63−33775号公報)により得ることができる。
アルカリ金属硫化物としては、例えば、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウムなどを挙げることができる。反応系中で、NaSHとNaOHを反応させることにより生成させた硫化ナトリウムなども使用することができる。ジハロゲン置換芳香族化合物としては、例えば、p−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、2,5−ジクロロトルエン、p−ジブロモベンゼン、2,6−ジクロロナフタリン、1−メトキシ2,5−ジクロロベンゼン、4,4’−ジクロロビフェニル、3,5−ジクロロ安息香酸、p、p’−ジクロロジフェニルエーテル、4,4’−ジクロロジフェニルスルホン、4,4’−ジクロロジフェニルスルホキシド、4,4’−ジクロロジフェニルケトンなどを挙げることができる。これらは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
PAS樹脂に多少の分岐構造または架橋構造を導入するために、1分子当たり3個以上のハロゲン置換基を有するポリハロゲン置換芳香族化合物を少量併用することができる。ポリハロゲン置換芳香族化合物の好ましい例としては、1,2,3−トリクロロベンゼン、1,2,3−トリブロモベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、1,2,4−トリブロモベンゼン、1,3,5−トリクロロベンゼン、1,3,5−トリブロモベンゼン、1,3−ジクロロ−5−ブロモベンゼンなどのトリハロゲン置換芳香族化合物、及びこれらのアルキル置換体を挙げることができる。これらは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。これらの中でも、経済性、反応性、物性などの観点から、1,2,4−トリクロロベンゼン、1,3,5−トリクロロベンゼン、及び1,2,3−トリクロロベンゼンがより好ましい。
極性溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドンなどのN−アルキルピロリドン、1,3−ジアルキル−2−イミダゾリジノン、テトラアルキル尿素、ヘキサアルキル燐酸トリアミドなどに代表されるアプロチック有機アミド溶媒が、反応系の安定性が高く、高分子量のポリマーが得られやすいので好ましい。本発明で使用するPAS樹脂は、温度310℃、剪断速度1200/秒で測定した溶融粘度が、通常、10〜600Pa・s、好ましくは50〜550Pa・s、より好ましくは70〜550Pa・sである。溶融粘度が異なる2種以上のPAS樹脂をブレンドして使用する場合には、ブレンド物の溶融粘度が前記範囲内にあることが好ましい。また、PAS樹脂の溶融粘度が100Pa・s以上であることが、機械的強度や靭性などの観点から特に望ましい。PAS樹脂の溶融粘度が小さすぎると、機械的強度や靭性などの物性が不充分となる恐れがある。PAS樹脂の溶融粘度が大きすぎると、溶融流動性が不充分となり、射出成形性や押し出し成形性が不充分となる恐れがある。
本発明で使用するPAS樹脂は、重合終了後の洗浄したものを使用することができるが、さらに、塩酸、酢酸などの酸を含む水溶液、あるいは水−有機溶剤混合溶液により処理したものや、塩化アンモニウムなどの塩溶液で処理を行ったものなどを使用することが好ましい。特に、アセトン:水=1:2(容積比)に調整した混合溶媒中でのpHが8以下を示すようになるまで洗浄処理したPAS樹脂を用いると、樹脂組成物の溶融流動性及び機械的物性をより一層向上させることができる。
本発明で使用するPAS樹脂は、100μm以上の平均粒子径を有する粒状物であることが望ましい。PAS樹脂の平均粒子径が小さすぎると、押出機による溶融押出しの際、フィード量が制限されるため、樹脂組成物の押出機内での滞留時間が長くなり、樹脂組成物の劣化等の問題が生じる恐れがある。また、製造効率上も望ましくない。
本発明で使用する(C)成分であるエピスルフィド化合物は、分子内に1つ以上のエピスルフィド基を有する化合物である。
エピスルフィド化合物としては、下記一般式を持つ化合物が好適に用いられる。
(式中、X1はそれぞれ独立に水素原子または一般式:E−R2−X2−を表し、Eはエピスルフィド基またはエポキシ基を表し、エピスルフィド基は分子中に必ず1つ以上含まれる。X2はそれぞれ独立に炭素数1〜6の2価の炭化水素基、エーテル結合、チオエーテル結合、ジスルフィド結合、カルボニル結合、エステル結合、アミド結合、または単結合を表す。X3はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜24の1価の炭化水素基、ビニル基、水酸基、アミノ基、ウレイド基、イソシアネート基、エピスルフィド基、エポキシ基、又はメルカプト基を表す。R1はそれぞれ独立に炭素数1〜24の4価の炭化水素基を表し、R2はそれぞれ独立に炭素数1〜24の2価の炭化水素基を表す。nは0以上20以下の整数を表す。)
本発明で好適に用いられるエピスルフィド化合物を下記に例示するが、単独で用いてもよく、また2種類以上を併用しても良い。1−プロピル−エピスルフィド、2−プロピル−エピスルフィド、1−ブチル−エピスルフィド、2−ブチル−エピスルフィド、メチルチオグリシジルエーテル、プロピルチオグリシジルエーテル、ブチルチオグリシジルエーテル、フェニルチオグリシジルエーテル、ベンジルチオグリシジルエーテル、2,3−エピスルフィド−1−プロパノール、2,3−エピスルフィド−1−ブタノール、3,4−エピスルフィド−1−ブタノール、3,4−エピスルフィド−2−ブタノール、4,5−エピスルフィド−1−ペンタノール、4,5−エピスルフィド−2−ペンタノール、5,6−エピスルフィド−1−ヘキサノール、5,6−エピスルフィド−2−ヘキサノール、ビスチオグリシジルスルフィド、ビスチオグリシジルエーテル、ビスチオグリシジルジスルフィド、2−チオグリシジル−1−ベンゼンチオール、ビス(2,3−エピチオプロピル)スルフィド、ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)メタン、1,2−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)エタン、1,2−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)−2−メチルプロパン、1,4−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)ブタン、1,4−ビス(2,3エピチオプロピルチオ)−2−メチルブタン、1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)ブタン、1,5−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)ペンタン、1,5−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)−3−チアペンタン、1,2,3−トリス(2,3−エピチオプロピルチオ)プロパン、2,2−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)−1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチル)プロパン、2,2−ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチル)−1−(2,3ーエピチオプロピルチオ)ブタン、1,5−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)−2−(2,3−エピチオプロピルチオメチル)−3−チアペンタン、1,5−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)−2,4−ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチル)−3−チアペンタン、1,1,2,2−テトラキス[{2−(2,3−エピチオプロピルチオ)エチル}チオメチル]エタン、1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)シクロヘキサン、1,4−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)シクロヘキサン、1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチル)シクロヘキサン、2,5−ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス[{2−(2,3−エピチオプロピルチオ)エチル}チオメチル]−1,4−ジチアン、1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)ベンゼン、1,4−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)ベンゼン、1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチル)ベンゼン、1,4−ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチル)ベンゼン、ビス{4−(2,3−エピチオプロピルチオ)フェニル}メタン、2,2−ビス{4−(2,3−エピチオプロピルチオ)フェニル}プロパン、4,4’−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)ビフェニル、および上記化合物のエピスルフィド基の一部をエポキシ基に置換した化合物が使用できる。より好ましくは、メチルチオグリシジルエーテル、プロピルチオグリシジルエーテル、ブチルチオグリシジルエーテル、フェニルチオグリシジルエーテル、ベンジルチオグリシジルエーテル、2,3−エピスルフィド−1−プロパノール、2,3−エピスルフィド−1−ブタノール、3,4−エピスルフィド−1−ブタノール、3,4−エピスルフィド−2−ブタノール、ビスチオグリシジルスルフィド、ビスチオグリシジルエーテル、である。
本発明におけるPAI樹脂含有量は、PAI樹脂とPAS樹脂の合計100重量部に対して、5〜60重量部である。本発明におけるPAS樹脂含有量は、PAI樹脂とPAS樹脂の合計100重量部に対して、95〜40重量部である。本発明におけるエピスルフィド化合物の添加量は、PAI樹脂とPAS樹脂の合計100重量部に対して、通常0.01〜10重量部、好ましくは0.01〜8重量部、より好ましくは0.03〜6重量部である。
本発明に使用する樹脂組成物は、PAI樹脂、PAS樹脂およびエピスルフィド化合物を溶融混練りして製造される。溶融混練り温度は250〜400℃、好ましくは280〜360℃である。混練り方法は、押し出し機、ニーダー、バンバリーミキサー、ミキシングロールその他で行うことが出来るが、好ましい方法は、2軸押し出し機による方法である。
本発明に使用される樹脂組成物には、所望に応じて、充填材、顔料、滑剤、可塑剤、安定剤、紫外線剤、難燃剤、難燃助剤の添加剤、他の樹脂などその他の成分が適宣配合され得る。
充填材の例としては、ガラスビーズ、ウオラストナイト、マイカ、タルク、カオリン、二酸化珪素、クレー、アスベスト、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、シリカ、ケイソウ土、グラファイト、カーボランダム、二硫化モリブデンに代表される鉱物質充填材;ガラス繊維、ミルドファイバー、チタン酸カリウム繊維、ボロン繊維、炭化珪素繊維、等を挙げることが出来る。充填材は、樹脂組成物の1〜70重量%使用することが出来る。好ましい充填材は、ガラス繊維、ミルドファイバー、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維であり、ウレタン、アミノ系等のシランカップリング剤で処理したものも好適に使用できる。
顔料としては、酸化チタン、硫化亜鉛、酸化亜鉛等が例示できる。
滑剤としては、鉱物油、シリコン油、エチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ステアリン酸ナトリウムなどの金属塩、モンタン酸ナトリウム等の金属塩、モンタン酸アミドなどが代表的なものとして例示される。
また可塑剤としては、一般に用いられるシラン系化合物や、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレート等のフタル酸化合物等、エピスルフィド基を持つ化合物等が挙げられる。また、一般に用いられる紫外線吸収剤、着色剤等を用いることができる。
難燃剤としては、トリフェニルフォスフェートのようなリン酸エステル類、デカブロモビフェニル、ペンタブロモトルエン、ブロモ化エポキシ樹脂、等の臭化化合物;メラミン誘導体などの含窒素リン化合物等が挙げられる。難燃助剤を使用しても良く、その例としては、アンチモン、ほう素、亜鉛等の化合物等が挙げられる。
他樹脂の例としては、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル類、4フッ化エチレンをはじめとするフッ素樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリスルフォン、ポリカーボネート、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリチオエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン等の芳香族樹脂が挙げられる。
本発明においては、上記のような(A)PAI樹脂、(B)PAS樹脂および(C)エピスルフィド化合物よりなる樹脂組成物を得るが、歯車の成形は、射出成形でも、あるいは押出成形した樹脂ブロックから切削を行っても、樹脂粉末を圧縮成形してもよい。射出成形の場合は、シリンダー温度は、290〜360℃の範囲で行い、金型は十分な耐熱性を得るために120〜160℃にすることが望ましい。また、耐熱性を改良し、且つ残留応力を取り除く目的で成形後に熱処理することが望ましい。特に、金型温度が120℃より低い温度で成形した場合は熱処理するのが好ましい。熱処理の方法は、特に限定されるものではなく、例えば通常の熱風式オーブン、電子レンジまたはオーブンレンジを用いられる。熱処理温度は、150〜300℃、好ましくは、180〜280℃、最も好ましくは、200〜260℃で30秒〜48時間、好ましくは1時間〜36時間常圧もしくは減圧で行うこともできる。
本発明の歯車は、平歯車、斜歯歯車、傘歯歯車、ウォームギア等どのような形状でも好適に使用できる。歯車の作成は、射出成形を用いても、また、射出成形あるいは押出成形した樹脂ブロックから切削を行っても、樹脂粉末を圧縮成形してもよい。
歯車の使用温度はどの温度でも使用できるが、好ましくは−70℃以上、より好ましくは80℃以上260℃以下で好適に使用できる。歯車のトルクはどの領域でも使用できるが、好ましくは0.5kgf・cm以上、より好ましくは0.5kgf・cm以上80kgf・cm以下で好適に耐久性を発揮できる。
本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。なお、下記の実施例および比較例に用いるPAI樹脂は下記のもの及び合成例で製造したものである。
合成例1
水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リットルを、5リットルの攪拌機、温度計、先端に塩化カルシウムを充填した乾燥管を装着した還流冷却器を備えた反応器に仕込んだ。ここに無水トリメリット酸555g(50モル%)、次いで2,4−トリレンジイソシアネート503g(50モル%)を加えた。無水トリメリット酸添加時の系内水分は30ppmであった。最初、室温から30分を要して内容物温度を120℃とし、この温度に保ったまま8時間継続した。重合終了後N−メチルピロリドンの2倍容量のメタノール中に強力な攪拌下で重合液を滴下し、ポリマーを析出させた。析出したポリマーを吸引ろ別し、さらにメタノールでよく洗浄し、200℃で減圧乾燥を行いポリアミドイミド樹脂を得た。GPCを用いてPEG換算重量平均分子量を測定したところ、Mw=9000であった(溶媒ジメチルホルムアミド)。ポリアミドイミド樹脂をジメチルホルムアミドに溶解し、塩酸を使用した中和滴定を行なったところ、分子中に含まれるアミノ基が0.0001mol/gであった。
水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リットルを、5リットルの攪拌機、温度計、先端に塩化カルシウムを充填した乾燥管を装着した還流冷却器を備えた反応器に仕込んだ。ここに無水トリメリット酸555g(50モル%)、次いで2,4−トリレンジイソシアネート503g(50モル%)を加えた。無水トリメリット酸添加時の系内水分は30ppmであった。最初、室温から30分を要して内容物温度を120℃とし、この温度に保ったまま8時間継続した。重合終了後N−メチルピロリドンの2倍容量のメタノール中に強力な攪拌下で重合液を滴下し、ポリマーを析出させた。析出したポリマーを吸引ろ別し、さらにメタノールでよく洗浄し、200℃で減圧乾燥を行いポリアミドイミド樹脂を得た。GPCを用いてPEG換算重量平均分子量を測定したところ、Mw=9000であった(溶媒ジメチルホルムアミド)。ポリアミドイミド樹脂をジメチルホルムアミドに溶解し、塩酸を使用した中和滴定を行なったところ、分子中に含まれるアミノ基が0.0001mol/gであった。
合成例2
5リットルの攪拌機を備えた反応器にアセトン1.5リットル、および水1.5リットルを仕込み、次いでトリエチルアミン202g、次いで無水トリメリット酸クロリド421g(50モル%)、さらにm−トリレンジアミン244g(50モル%)を加えた。室温で2時間攪拌し、析出したポリマーを吸引ろ別し、さらにメタノールでよく洗浄し、200℃で減圧乾燥を24時間行いポリアミドイミド樹脂を得た。GPCを用いてPEG換算重量平均分子量を測定したところ、Mw=7,000であった(溶媒ジメチルホルムアミド)。ポリアミドイミド樹脂をジメチルホルムアミドに溶解し、塩酸を使用した中和滴定を行なったところ、分子中に含まれるアミノ基が0.00007mol/gであった。
5リットルの攪拌機を備えた反応器にアセトン1.5リットル、および水1.5リットルを仕込み、次いでトリエチルアミン202g、次いで無水トリメリット酸クロリド421g(50モル%)、さらにm−トリレンジアミン244g(50モル%)を加えた。室温で2時間攪拌し、析出したポリマーを吸引ろ別し、さらにメタノールでよく洗浄し、200℃で減圧乾燥を24時間行いポリアミドイミド樹脂を得た。GPCを用いてPEG換算重量平均分子量を測定したところ、Mw=7,000であった(溶媒ジメチルホルムアミド)。ポリアミドイミド樹脂をジメチルホルムアミドに溶解し、塩酸を使用した中和滴定を行なったところ、分子中に含まれるアミノ基が0.00007mol/gであった。
合成例3
合成例1で無水トリメリット酸および2,4−トリレンジイソシアネートを加えた後に室温から50分を要して内容物温度を200℃とし、この温度を保ったまま6時間継続した。その後ポリマーを析出させた以降は合成例1と同様の方法にてポリアミドイミド樹脂を得た。GPCを用いてPEG換算重量平均分子量を測定したところ、Mw=120,000であった(溶媒ジメチルホルムアミド)。ポリアミドイミド樹脂をジメチルホルムアミドに溶解し、塩酸を使用した中和滴定を行なったところ、分子中に含まれるアミノ基が0.00008mol/gであった。
合成例1で無水トリメリット酸および2,4−トリレンジイソシアネートを加えた後に室温から50分を要して内容物温度を200℃とし、この温度を保ったまま6時間継続した。その後ポリマーを析出させた以降は合成例1と同様の方法にてポリアミドイミド樹脂を得た。GPCを用いてPEG換算重量平均分子量を測定したところ、Mw=120,000であった(溶媒ジメチルホルムアミド)。ポリアミドイミド樹脂をジメチルホルムアミドに溶解し、塩酸を使用した中和滴定を行なったところ、分子中に含まれるアミノ基が0.00008mol/gであった。
合成例4
合成例1で無水トリメリット酸および2,4−トリレンジイソシアネートを加えた後に室温から20分を要して内容物温度を90℃とし、この温度を保ったまま50分継続した。ついで115℃に昇温し、この温度に保ったまま8時間継続した。その後は合成例1と同様の方法にてポリアミドイミド樹脂を得た。GPCを用いてPEG換算重量平均分子量を測定したところ、Mw=8,000であった(溶媒ジメチルホルムアミド)。ポリアミドイミド樹脂をジメチルホルムアミドに溶解し、塩酸を使用した中和滴定を行なったところ、分子中に含まれるアミノ基が0.000001mol/gであった。
合成例1で無水トリメリット酸および2,4−トリレンジイソシアネートを加えた後に室温から20分を要して内容物温度を90℃とし、この温度を保ったまま50分継続した。ついで115℃に昇温し、この温度に保ったまま8時間継続した。その後は合成例1と同様の方法にてポリアミドイミド樹脂を得た。GPCを用いてPEG換算重量平均分子量を測定したところ、Mw=8,000であった(溶媒ジメチルホルムアミド)。ポリアミドイミド樹脂をジメチルホルムアミドに溶解し、塩酸を使用した中和滴定を行なったところ、分子中に含まれるアミノ基が0.000001mol/gであった。
実施例1
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部とフェニルチオグリシジルエーテル1.0重量部をブレンドし、2軸押し出し機を用いて320℃で溶融混錬りしてペレット化し 樹脂組成物を製造した。
このペレットを射出成形し、インボリュート平歯車、ピッチ円直径50mm、モジュール1.0、歯数50枚、圧力角20°、歯幅5mmの歯車を得た。この歯車2個を用いて、回転速度800rpm、雰囲気温度200℃、試験時間168hrs、トルク10kgf・cmにて歯車耐久試験を行った。用いた歯車耐久試験機を図1に示した。結果は、表1に示した。
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部とフェニルチオグリシジルエーテル1.0重量部をブレンドし、2軸押し出し機を用いて320℃で溶融混錬りしてペレット化し 樹脂組成物を製造した。
このペレットを射出成形し、インボリュート平歯車、ピッチ円直径50mm、モジュール1.0、歯数50枚、圧力角20°、歯幅5mmの歯車を得た。この歯車2個を用いて、回転速度800rpm、雰囲気温度200℃、試験時間168hrs、トルク10kgf・cmにて歯車耐久試験を行った。用いた歯車耐久試験機を図1に示した。結果は、表1に示した。
実施例2
エピスルフィド化合物として、ビスチオグリシジルスルフィドを用いた以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果は、表1に示した。
エピスルフィド化合物として、ビスチオグリシジルスルフィドを用いた以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果は、表1に示した。
実施例3
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部とフェニルチオグリシジルエーテル8.7重量部をブレンドし、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果は、表1に示した。
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部とフェニルチオグリシジルエーテル8.7重量部をブレンドし、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果は、表1に示した。
実施例4
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部とフェニルチオグリシジルエーテル1.0重量部をブレンドし、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果は、表1に示した。
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部とフェニルチオグリシジルエーテル1.0重量部をブレンドし、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果は、表1に示した。
実施例5
雰囲気温度−70℃で歯車耐久試験を行った以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、歯車耐久評価を行った。結果は、表1に示した。
雰囲気温度−70℃で歯車耐久試験を行った以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、歯車耐久評価を行った。結果は、表1に示した。
実施例6
雰囲気温度250℃で歯車耐久試験を行った以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、歯車耐久評価を行った。結果は、表1に示した。
雰囲気温度250℃で歯車耐久試験を行った以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、歯車耐久評価を行った。結果は、表1に示した。
実施例7
試験トルク0.5kgf・cmで歯車耐久試験を行った以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、歯車耐久評価を行った。結果は、表1に示した。
試験トルク0.5kgf・cmで歯車耐久試験を行った以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、歯車耐久評価を行った。結果は、表1に示した。
実施例8
試験トルク30kgf・cmで歯車耐久試験を行った以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、歯車耐久評価を行った。結果は、表1に示した。
試験トルク30kgf・cmで歯車耐久試験を行った以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、歯車耐久評価を行った。結果は、表1に示した。
比較例1
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部をブレンドした以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果は、表1に示した。
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部をブレンドした以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果は、表1に示した。
比較例2
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部とフェニルチオグリシジルエーテル25重量部をブレンドし、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果は、表1に示した。
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部とフェニルチオグリシジルエーテル25重量部をブレンドし、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果は、表1に示した。
比較例3
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部とビスチオグリシジルスルフィド25重量部をブレンドし、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果を表1に示した。
合成例1で製造したPAI樹脂50重量部とPAS樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03)50重量部とビスチオグリシジルスルフィド25重量部をブレンドし、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、評価した。結果を表1に示した。
比較例4
合成例3で示したPAI樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、物性を測定した。結果を表1に示した。
合成例3で示したPAI樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、物性を測定した。結果を表1に示した。
比較例5
合成例4で示したPAI樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、物性を測定した。結果を表1に示した。
記号の説明
合成例4で示したPAI樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の方法にて樹脂組成物を製造し、物性を測定した。結果を表1に示した。
記号の説明
〔表中の記号の説明〕
PAI樹脂(1):合成例1のPAI樹脂
PAI樹脂(2):合成例2のPAI樹脂
PAI樹脂(3):合成例3のPAI樹脂
PAI樹脂(4):合成例4のPAI樹脂
PAS樹脂:ポリアリーレンスルフィド樹脂
大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03
EPS化合物(1):フェニルチオグリシジルエーテル
EPS化合物(2):ビスチオグリシジルスルフィド
PAI樹脂(1):合成例1のPAI樹脂
PAI樹脂(2):合成例2のPAI樹脂
PAI樹脂(3):合成例3のPAI樹脂
PAI樹脂(4):合成例4のPAI樹脂
PAS樹脂:ポリアリーレンスルフィド樹脂
大日本インキ化学工業(株)製 DIC−PPS−LR03
EPS化合物(1):フェニルチオグリシジルエーテル
EPS化合物(2):ビスチオグリシジルスルフィド
1.パウダーブレーキ
2.恒温槽
3.温風・冷風発生器
4.モーター
5.駆動歯車
6.被動歯車
2.恒温槽
3.温風・冷風発生器
4.モーター
5.駆動歯車
6.被動歯車
Claims (4)
- (A)重量平均分子量Mwが1000〜100000であり、かつ分子中に含まれるアミノ基が、0.002〜0.00002mol/gである芳香族ポリアミドイミド樹脂5〜60重量部、および(B)ポリアリーレンスルフィド樹脂95〜40重量部に、(C)エピスルフィド化合物0.01〜10重量部を添加してなる樹脂組成物により作成された歯車
- (C)の化合物が、下記一般式で示される請求項1記載の樹脂組成物により作成された歯車。
(式中、X1はそれぞれ独立に水素原子または一般式:E−R2−X2−を表し、Eはエピスルフィド基またはエポキシ基を表し、エピスルフィド基は分子中に必ず1つ以上含まれる。X2はそれぞれ独立に炭素数1〜6の2価の炭化水素基、エーテル結合、チオエーテル結合、ジスルフィド結合、カルボニル結合、エステル結合、アミド結合、または単結合を表す。X3はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜24の1価の炭化水素基、ビニル基、水酸基、アミノ基、ウレイド基、イソシアネート基、エピスルフィド基、エポキシ基、又はメルカプト基を表す。R1はそれぞれ独立に炭素数1〜24の4価の炭化水素基を表し、R2はそれぞれ独立に炭素数1〜24の2価の炭化水素基を表す。nは0以上20以下の整数を表す。) - 使用温度が80℃以上である、請求項1記載の樹脂組成物により作成された歯車。
- 使用トルクが0.5kgf・cm以上である、請求項1記載の樹脂組成物により作成された歯車。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006193478A JP2008020011A (ja) | 2006-07-14 | 2006-07-14 | 耐熱性樹脂歯車 |
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JP2006193478A JP2008020011A (ja) | 2006-07-14 | 2006-07-14 | 耐熱性樹脂歯車 |
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JP2006193478A Pending JP2008020011A (ja) | 2006-07-14 | 2006-07-14 | 耐熱性樹脂歯車 |
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---|---|---|---|---|
WO2024004389A1 (ja) * | 2022-06-29 | 2024-01-04 | Dic株式会社 | ギヤ機構、ロボット用アーム機構、及びロボット |
WO2024004327A1 (ja) * | 2022-06-29 | 2024-01-04 | Dic株式会社 | ギヤ機構及びロボット用アーム機構 |
WO2024004299A1 (ja) * | 2022-07-01 | 2024-01-04 | Dic株式会社 | ギヤ、ウォームギヤ及びロボット |
-
2006
- 2006-07-14 JP JP2006193478A patent/JP2008020011A/ja active Pending
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WO2024004389A1 (ja) * | 2022-06-29 | 2024-01-04 | Dic株式会社 | ギヤ機構、ロボット用アーム機構、及びロボット |
WO2024004327A1 (ja) * | 2022-06-29 | 2024-01-04 | Dic株式会社 | ギヤ機構及びロボット用アーム機構 |
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