JP2008012860A - 押出し成形用金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の押出し成形用金型は、成形条件などが変わるとその都度新たな金型を製作する必要があり、成形条件などの変更に対して柔軟に対応できなかった。
【解決手段】本発明による押出し成形用金型10は、筒状をなすシリンダ11と、このシリンダ11の貫通穴11aの長手方向基端側に取り外し可能に嵌着されるプラグ16と、基端側がシリンダ11の貫通穴11a内に位置してプラグ16の先端部に交換可能に連結されてシリンダ11の貫通穴11aの内周面との間に樹脂供給通路22を画成する樹脂分散駒17と、シリンダ11の長手方向先端部に交換可能に連結されるダイス14と、樹脂分散駒17の長手方向先端側に交換可能に連結されてダイス14の貫通穴31aの内周面との間に環状の樹脂押出し口35を画成するノズルチップ12とを具える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、単層構造または複層構造の樹脂製チューブを押出し成形するための金型に関する。
近年、電子写真装置や静電記録装置などの画像形成装置に用いられる帯電器として、コロナ帯電方式によるものに代えて接触帯電方式によるものを採用することが進められている。この接触帯電方式による帯電器は、帯電させる必要がある被帯電体に対して接触する帯電部材を用い、この帯電部材に電圧を印加することによって被帯電体を所定の極性および電位に帯電させるものである。この接触帯電方式のものは、コロナ帯電方式のものよりも電源の電圧を低くすることができる上、オゾンなどのコロナ生成物の発生を少なくすることが可能であり、構造が簡単で低コスト化を図ることができるなどの利点もある。
このような接触帯電方式による帯電器は、帯電部材の形状や形態に基づいて帯電部材をローラ形状としたローラ型帯電器,帯電ブレードなどのブレード状部材としたブレード型帯電器,帯電ブラシなどのブラシ状部材としたブラシ型帯電器などに大別される。このうち、ローラ型帯電器は、軸受を介して回転自在に保持され、被帯電体に対して所定の圧力で圧接し、被帯電体の移動に伴って従動回転するようになっている。このローラ型帯電器は、中心に配されるシャフトと、このシャフトを囲む筒状をなす導電性の弾性層と、この弾性層の外周を囲む表面層とを一般に有する。このような多層構造体であるローラ型帯電器の表面層の体積固有抵抗は、通常10〜1013Ω・cmであり、従来は導電性塗料を塗布するか、あるいは被覆チューブを弾性層に被せることによって形成していた。
上述したローラ型帯電器に用いられる被覆チューブは、表面が平滑であることが必要なため、樹脂の押出し成形によるシームレスチューブが一般に用いられる。このようなシームレスチューブを押出し成形する場合、通常は押出し成形用金型を用いて環状の樹脂押出し口から押し出されるシームレスチューブを所定の寸法形状に冷却し、これを引き取って所定の長さに切断することが特許文献1に開示されている。
押出し成形は、多様な形状の加工品を形成することが可能であり、その加工法の多彩性のために成形金型の種類も極めて多いことが知られている。通常、この成形金型の種類は、樹脂材料の押出し性によって決定される。例えば、樹脂が熱や圧力に弱い性質を持つ場合には金型を複雑な形状に設計することができず、樹脂の特性などに合わせた金型設計が必要となる。また、樹脂の練りバッチによってシームレスチューブの成形条件が異なる場合もあり、柔軟な対応ができるような成形金型が望まれる。
樹脂を成形する金型に要求される機能として、金型内に注入された樹脂を周方向に均一に展開させ、この展開された樹脂をならして圧力および流量を制御することである。金型の形状の決定に関しては、このような機能を満たす必要があり、その大まかな形状は樹脂の種類などにより決まって来る。条件に合うと思われる金型を製作する場合、経験や既存のデータなどに基づいて設計がなされるが、開発期間の短縮などの理由から、シミュレーションによって樹脂の流動解析を行って設計する方法なども採用されつつある。
特開平11−123753号広報
成形される樹脂の特性を考慮して設計および製作される従来の押出し形成金型は、その製作までに相当の日数を要する。また、製作された金型を用いて実際に押出し成形を行うと、その内部形状による不具合が発見されたり、実際に成形して始めて判る不具合なども多い。
押出し成形時に問題とすべきことは、樹脂の材質が替わると粘度や剪断速度も変化するため、金型内の樹脂の圧力も上下する場合である。樹脂の圧力が上がりすぎると、押し出されるシームレスチューブが通常速度で引けなくなり、その圧力によって樹脂が塑性変化を起こし、いわゆるフィッシュアイなどの原因となる劣化部分がシームレスチューブ内に発生する。逆に樹脂の圧力が低下すると、ウェルドなどの形状不良や外観不良が発生する確率が高くなる。
このように、樹脂の練りバッチや樹脂の材質の変更などがあった場合、従来の金型では変更に対応した金型をその都度製作する必要があり、そのための日数が嵩んでしまい、効率の悪いものであった。
本発明の目的は、樹脂の練りバッチが変更になったり、異なる性質の樹脂を押出す場合であっても、金型を新たな製作することなく、成形条件の変化に対して柔軟に対応し得る押出し成形用金型を提供することにある。
本発明の第1の形態は、中央部に貫通穴が形成され、この関通穴の内周面に開口する樹脂供給ポートが長手方向基端側に形成された筒状をなすシリンダと、このシリンダの前記貫通穴の長手方向基端側に取り外し可能に嵌着され、基端が前記樹脂供給ポートに連通すると共に先端側が周方向に沿って等間隔に分岐して前記シリンダの貫通穴の内周面との間に樹脂の供給通路を画成する溝部がその外周面に形成されたプラグと、基端側が前記シリンダの貫通穴内に位置して前記プラグの先端部に交換可能に連結され、前記プラグの分岐した前記溝部にそれぞれ連通して前記シリンダの貫通穴の内周面との間に樹脂の供給通路を画成する複数条の螺旋溝がその外周面に形成された樹脂分散駒と、前記シリンダの長手方向先端部に交換可能に連結され、基端側が前記シリンダの貫通穴に連通すると共に先端側に向けて径が漸減するテーパ状の貫通穴が中央部に形成された筒状をなすダイスと、前記樹脂分散駒の長手方向先端側に交換可能に連結されて前記ダイスの貫通穴内に収容され、前記ダイスの貫通穴の内周面との間に環状の樹脂押出し口を画成するノズルチップとを具えたことを特徴とする押出し成形用金型にある。
本発明において、シリンダの樹脂供給ポートから供給される溶融状態の樹脂は、プラグの外周面の溝部とシリンダの貫通穴の内周面との間に形成された樹脂の供給通路に導かれる。次いで、樹脂分散駒の外周面の螺旋溝とシリンダの貫通穴の内周面との間に形成された樹脂の供給通路を通り、これによりシリンダの貫通穴の内周面全域に亙って樹脂が均一に分散された状態となる。この溶融樹脂は、ダイスのテーパ状をなす貫通穴とノズルチップとの間の環状の隙間を通って樹脂押出し口から押し出され、所定の筒状をなす樹脂押出し成形品となる。
樹脂分散駒,ノズルチップおよびダイスの少なくとも1つを交換することによって、この樹脂成形品の特性や寸法形状を変更することが可能である。樹脂分散駒またはノズルチップを交換する場合、シリンダの貫通穴の基端側からプラグと共に樹脂分散駒およびノズルチップを引き抜き、プラグに対して樹脂分散駒を交換するか、樹脂分散駒に対してノズルチップを交換する。なお、ノズルチップを交換する場合、シリンダからダイスホルダをダイスと共に取り外し、これによって露出状態となったノズルチップを樹脂分散駒に対して取り外し、新たなノズルチップに交換することも可能である。ダイスの交換は、シリンダからダイスホルダを外すことによって可能となる。
本発明の第2の形態は、中央部に貫通穴が形成され、この関通穴の内周面にそれぞれ開口する2つの樹脂供給ポートが長手方向基端側に形成された筒状をなすシリンダと、このシリンダの前記貫通穴の長手方向基端側に交換可能に嵌着され、基端が一方の前記樹脂供給ポートに連通すると共に先端側が周方向に沿って等間隔に分岐して前記シリンダの貫通穴の内周面との間に第1の樹脂の供給通路を画成する溝部がその外周面に形成され、さらに中央部に貫通穴が形成されると共に前記外周面の先端部が先細りとなった筒状をなす中間マンドレルと、この中間マンドレルの前記貫通穴の長手方向基端側に交換可能に嵌着され、当該中間マンドレルに形成された連通孔を介して基端が他方の前記樹脂供給ポートに連通すると共に先端側が周方向に沿って等間隔に分岐して該中間マンドレルの貫通穴の内周面との間に第2の樹脂の供給通路を画成する溝部がその外周面に形成されたプラグと、基端側が前記中間マンドレルの貫通穴内に位置して前記プラグの先端部に交換可能に連結され、前記プラグの分岐した前記溝部にそれぞれ連通して前記中間マンドレルの貫通穴の内周面との間に前記第2の樹脂の供給通路を画成する複数条の螺旋溝がその外周面に形成された樹脂分散駒と、前記シリンダの長手方向先端部に交換可能に連結され、基端側が前記シリンダの貫通穴に連通すると共に先端側に向けて径が漸減するテーパ状の貫通穴が中央部に形成された筒状をなすダイスと、前記樹脂分散駒の長手方向先端側に交換可能に連結されて前記ダイスの貫通穴内に収容され、前記ダイスの貫通穴の内周面との間に環状の樹脂押出し口を画成するノズルチップとを具えたことを特徴とする押出し成形用金型にある。
本発明において、シリンダの一方の樹脂供給ポートから供給される溶融状態の第1の樹脂は、中間マンドレルの外周面の溝部とシリンダの貫通穴の内周面との間に形成された第1の樹脂の供給通路に導かれる。そして、この第1の樹脂の供給通路を進むに連れてシリンダの貫通穴の内周面全域に亙って第1の樹脂が均一に分散された状態となり、ダイスのテーパ状をなす貫通穴とノズルチップとの間の環状の隙間に達する。一方、シリンダの他方の樹脂供給ポートから供給される溶融状態の第2の樹脂は、中間マンドレルの連通孔を介してプラグの外周面の溝部と中間マンドレルの貫通穴の内周面との間に形成された第2の樹脂の供給通路に導かれる。次いで、樹脂分散駒の外周面の螺旋溝と中間マンドレルの貫通穴の内周面との間に形成された第2の樹脂の供給通路を通り、これにより中間マンドレルの貫通穴の内周面全域に亙って第2の樹脂が均一に分散された状態となる。この第2の樹脂は、ダイスのテーパ状をなす貫通穴とノズルチップとの間の環状の隙間に達した時点で先の第1の樹脂と合流する。そして、内側が第2の樹脂で外側が第1の樹脂となった状態のまま樹脂押出し口から押し出され、複層構造の所定の筒状をなす樹脂押出し成形品となる。
本発明の第2の形態においても、中間マンドレル,樹脂分散駒,ノズルチップおよびダイスの少なくとも1つを交換することにより、この複層構造の樹脂成形品の特性や寸法形状などの変更が可能である。中間マンドレルは、プラグを樹脂分散駒およびノズルチップと共に中間マンドレルから抜き外すことにより、シリンダの貫通穴から抜き外して別なものと交換することができる。樹脂分散駒やノズルチップおよびダイスの交換は、先の本発明の第1の形態の場合と同じである。
本発明の第1の形態の押出し成形用金型によると、シリンダの貫通穴の内周壁との間に樹脂の供給通路を画成するマンドレルを少なくともプラグと樹脂分散駒とに分解可能に分割した。これにより、螺旋溝の構成が異なる樹脂分散駒を交換して押出し成形用金型から押し出されるチューブ状の樹脂成形品の特性を容易に変更することができる。
本発明の第2の形態の押出し成形用金型によると、中間マンドレルの貫通穴の内周壁との間に第2の樹脂の供給通路を画成するマンドレルを少なくともプラグと樹脂分散駒とに分解可能に分割した。これにより、中間マンドレルや螺旋溝の構成が異なる樹脂分散駒を交換して押出し成形用金型から押し出される複層構造のチューブ状をなす樹脂成形品の特性を容易に変更することができる。
本発明を電子写真装置のローラ型帯電器として用いられる樹脂製シームレスチューブの押出し成形用金型に応用した実施形態について、図1〜図8を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態のみに限らず、これらをさらに組み合わせたり、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、従って本発明の精神に帰属する他の技術にも当然応用することができる。
単層構造のシームレスチューブを押出し成形するための本発明による押出し成形用金型の一実施形態の概略構造を図1に示す。この押出し成形用金型10は、円筒状をなすシリンダ11と、このシリンダ11の中央部に形成された貫通穴11aに挿通され、先端にノズルチップ12が装着されたマンドレル13と、このマンドレル13の先端のノズルチップ12を囲むダイス14とで主要部が構成されている。
シリンダ11の長手方向(図中、上下方向)基端(図中、上端)側には、貫通穴11aの内周面に開口する樹脂供給ポート15が形成され、ここから貫通穴11a内に溶融樹脂が供給されるようになっている。貫通穴11aの基端側は先端(図中、下端)側に向けて先細りのテーパ状をなし、途中からはその先端まで一定の内径となっている。
本実施形態におけるマンドレル13は、シリンダ11の貫通穴11aの長手方向基端側に取り外し可能に嵌着されるプラグ16と、基端側がプラグ16の先端(図中、下端)部に交換可能に連結される樹脂分散駒17とで主要部が構成されている。また、本実施形態における樹脂分散駒17は、基端部がプラグ16に取り外し可能に連結される螺旋部18と、基端部がこの螺旋部18の先端部に取り外し可能に連結されると共に先端部にノズルチップ12が取り外し可能に連結される延長部19とに分解可能である。
本実施形態におけるプラグ16は、先端側に向けて先細りとなったテーパ状の外周面16aを有し、シリンダ11の貫通穴11aの基端側のテーパ状をなす内周面との密着性が高まるように配慮している。これにより、シリンダ11の内周面とプラグ16の外周面16aとの間から溶融樹脂が漏洩するような事故を未然に防ぐことができる。プラグ16の先端部には、円錐状に窪んでおり、ここに樹脂分散駒17の螺旋部18の基端部が緊密に嵌め込まれ、プラグ16に対する位置合わせを正確に行うことができるようになっている。プラグ16の基端にはフランジ部16bが形成され、このフランジ部16bを貫通してシリンダ11の基端部にねじ込まれる複数本の装着用ボルト20により、プラグ16がシリンダ11に対して取り外し可能に固定される。フランジ部16bには、複数の雌ねじ穴21がさらに形成され、シリンダ11からプラグ16を抜き外す際にこれら雌ねじ穴21に図示しない取り外し用ボルトをねじ込み、各取り外し用ボルトの先端を強制的にシリンダ11の基端面11bに押し当てることにより、シリンダ11の貫通穴11a内に緊密に嵌合したプラグ16をシリンダ11から浮き上がらせることができるように配慮している。このプラグ16の外周面16aには、シリンダ11の樹脂供給ポート15に基端が連通すると共に先端側が周方向に沿って等間隔に分岐してシリンダ11の貫通穴11aの内周面との間に樹脂供給通路22を画成する溝部23が形成されている。この溝部23は、樹脂供給ポート15からシリンダ11の貫通穴11a内に供給される溶融樹脂をマンドレル13の外周面との間の環状の隙間、つまり樹脂供給通路22全体に亙って均一に分散させるためのものであり、後述する樹脂分散駒17に形成された多条(本実施形態では3条または4条)の螺旋溝24にそれぞれ連通する。
樹脂分散駒17の螺旋部18の外周面には、上述したようにプラグ16の溝部23にそれぞれ連通する多条の螺旋溝24がウェルド対策として形成され、これら螺旋溝24とシリンダ11の貫通穴11aの内周面との間に樹脂供給通路22を画成する。この場合、螺旋部18の外周面に180度に亙って螺旋溝24を形成したものや、連結管270度に亙って形成したものなど、任意の範囲に亙って螺旋溝24が形成された螺旋部18を複数種用意しておき、溶融樹脂の性質や成形品の形状などに応じて最適な螺旋部18に交換できるようにしておくことが望ましい。
前記プラグ16および螺旋部18の中央部に挿通される連結管25は、螺旋部18に係止するフランジ部25aをその先端に有し、プラグ16の基端面から突出するこの連結管25の基端部の外周面には、ロックナット26をねじ込むための雄ねじ部25bが形成されている。つまり、プラグ16と螺旋部18とは、連結管25とこの連結管25の雄ねじ部25bにねじ込まれるロックナット26とによって一体的に連結される。この場合、プラグ16の溝部23と螺旋部18の螺旋溝24とが連続するように、プラグ16および螺旋部18の回転位相を合致させておく必要がある。連結管25の基端にはそれぞれ図示しない空気供給源に接続する空気供給配管が連結され、所定圧に調圧された所定流量の空気が連結管25内に供給されるようになっている。螺旋部18を交換する必要がある場合、ロックナット26を連結管25から外して連結管25を抜き外すことにより、プラグ16と螺旋部18とを分解することが可能となる。
樹脂分散駒17の延長部19の基端部には、螺旋部18の内側に差し込まれる雄ねじ部19aが形成されており、この雄ねじ部19aを螺旋部18の内周面に形成された雌ねじ部18aに対してねじ込むことにより、螺旋部18に対して延長部19が一体的に連結される。つまり、延長部19は螺旋部18に対してねじ部19a,18aを介し取り外し可能に連結されている。シリンダ11の貫通穴11aの内周面との間に隙間が形成された延長部19の外周面には、円周方向に沿った溶融樹脂の圧力分布を均一化させるための複数(図示例では2つ)の環状溝27がその長手方向に沿って相隔てて形成されている。ダイス14の後述する貫通穴31a内に位置する延長部19の先端側は、ノズルチップ12に続く先細りのテーパ状をなしている。延長部19の中央部には、連結管25に供給された空気をノズルチップ12側に導くための空気供給通路28が形成されている。
本実施形態におけるノズルチップ12と延長部19との連結構造は、上述した螺旋部18と延長部19とのねじ締結構造とほぼ同じ機構を採用している。つまり、ノズルチップ12の基端部には延長部19の空気供給通路28の先端側に差し込まれる連結部29が突設され、この連結部29に形成された雄ねじ部29aが延長部19の空気供給通路28の先端部に形成された雌ねじ部28aに対してねじ込まれるようになっている。ノズルチップ12の中央に形成された空気吹き出し通路30の開口端部は、図示しない棒スパナを装着するための多角形断面となっている。
本実施形態におけるダイス14は、延長部19の先端部とノズルチップ12とを囲む筒状のダイス本体31と、このダイス本体31を支持する環状のダイスホルダ32とで主要部が構成されている。
ダイス本体31は、シリンダ11の先端面11cに押し当てられる大径部33と、ダイスホルダ32から先端側が突出する小径部34とを有し、シリンダ11の貫通穴11aに連通する先細りとなったテーパ状の貫通穴31aがその中央部に形成されている。これにより、ダイス本体31の貫通穴31aの内周面と延長部19の先端部およびノズルチップ12の外周面との間に溶融樹脂供給通路22が画成されると共にノズルチップ12との間に環状の樹脂押出し口35が画成される。
ダイス本体31の大径部33と小径部34との間の段差部36に内周部が係止するダイスホルダ32は、シリンダ11の先端部にねじ込まれる複数本の固定用ボルト37により、シリンダ11の先端面11cに対してダイス本体31の大径部33の基端面33aが密着するようにこれらを一体的に連結する。本実施形態では、延長部19の先端部およびノズルチップ12に対し、ダイス本体31の貫通穴31aの偏心状態を修正するため、先端部がダイス本体31の大径部33の外周面33bに押し当たるように、複数本の位置調整用ボルト38がダイスホルダ32に対して放射状にねじ込まれている。これにより、得られるシームレスチューブの偏肉を最小限に抑えることができる。
従って、樹脂供給ポート15から供給された溶融樹脂は、最終的に樹脂押出し口35から押し出され、同時に空気吹き出し通路30から噴出する所定圧および所定流量の空気により、所定の径に保持されたシームレスチューブとなり、後続する冷却工程および引き取り工程,切断工程を経て所定寸法のシームレスチューブが押出し成形品として製造される。
一方、ダイス本体31やノズルチップ12を交換する場合、位置調整用ボルト38を緩めた後、固定用ボルト37を緩めてシリンダ11から抜き外すことにより、ダイス本体31およびダイスホルダ32をシリンダ11から分離させることが可能となる。ノズルチップ12を交換する場合、この状態にて延長部19とノズルチップ12とのねじ部28a,29aの螺合状態を解除する。
あるいは、マンドレル13をシリンダ11の基端側から抜き外した後に延長部19とノズルチップ12とのねじ部28a,29aの螺合状態を解除することによって、ノズルチップ12を交換することも可能である。マンドレル13をシリンダ11の基端側から抜き外した場合、螺旋部18などの交換を行うことも可能となる。
上述した押出し成形用金型10の材質として、溶融樹脂に接触しない連結管25やダイスホルダ32などは、主としてS45CまたはS55Cを利用することができる。溶融樹脂が接するそれ以外のシリンダ11,マンドレル13,ノズルチップ12,ダイス本体31などは、耐圧性および耐熱性が要求されるため、硬鋼,ニッケルクローム鋼,不銹鋼,工具鋼などで製作され、ロックウェル硬度が60C〜62C程度となるように焼き入れを行う。次いで、樹脂が接する面を表面研摩をした後、10μm〜50μm程度の厚さの硬質クロームメッキ処理をこれらに施す。
上述した実施形態では、単層構造のシームレスチューブを製造するための押出し成形用金型10について説明したが、複層構造のシームレスチューブを製造するための押出し成形用金型においても、本発明を適用することが可能である。このような複層構造のシームレスチューブを製造するための本発明による押出し形成用金型の一実施形態の断面構造を図2に示す。ただし、先の実施形態と同一機能の要素にはこれと同じ符号を記すに止め、重複する説明を省略するものとする。この押出し成形用金型10は、先の単層用の押出し成形用金型10に対し、中間マンドレル39とこの中間マンドレル39の先端部を囲む第2のダイス本体40とを新たに追加した点が基本的に相違する。
すなわち、本実施形態におけるシリンダ11の貫通穴11aとマンドレル13との間には、筒状をなす中間マンドレル39が組み込まれる。この中間マンドレル39は、先端部の外周面が先細りのテーパ状となっており、中央部分に貫通穴39aが形成されてノズルチップ12および延長部19の先端部を除き、マンドレル13の外周面を取り囲んだ状態となっている。中間マンドレル39には、先の樹脂供給ポート(以下、これを便宜的に第1の樹脂供給ポートと呼称する)15とプラグ16の溝部23とを連通させるための連通孔41が形成されている。さらに、この中間マンドレル39の外周面には、シームレスチューブの外層となる第2の樹脂供給通路42をシリンダ11の貫通穴11aの内周面との間に画成する溝部43および途中から分岐したこの溝部43に連通する複数条の螺旋溝44が形成されている。これに伴い、シリンダ11の基端側には第2の樹脂を溝部23に導くための第2の樹脂供給ポート45が形成されている。
先細りのテーパ状をなす貫通穴40aが中央部に形成された第2のダイス本体40は、先のダイス本体31(以下、これを便宜的に第1のダイス本体と呼称する)およびダイスホルダ32と共に本発明におけるダイス14の一部を構成する。この第2のダイス本体40は、中間マンドレル39の先端部を取り囲むようにシリンダ11の先端部に収容される。この第2のダイス本体40も第1のダイス本体31と同様に、中間マンドレル39の先端部に対し、第2のダイス本体40の貫通穴40aの偏心状態を修正するため、先端部が第2のダイス本体40の外周面40bに押し当たるように、複数本の第2の位置調整用ボルト46がシリンダ11の先端部に放射状にねじ込まれている。これにより、得られるシームレスチューブを構成する外層の偏肉を最小限に抑えることができる。
第1のダイス本体31は、その基端面33aが第2のダイス本体40の先端面40cに押し当たるように、ダイスホルダ32を介してシリンダ11に取り付けられている。第1のダイス本体31のテーパ状をなす貫通穴31aは、第2のダイス本体40の貫通穴40aに対してほぼ連続したテーパ形状となるように設定されている。内層となる第1の樹脂は中間マンドレル39の先端にて第2の樹脂と合流し、そのまま第2の樹脂と共に樹脂押出し口35から押し出され、同時に空気吹き出し通路30から噴出する所定圧および所定流量の空気により、所定の径に保持された2層構造のシームレスチューブとなり、後続する冷却工程および引き取り工程,切断工程を経て所定寸法のシームレスチューブが押出し成形品として製造される。
ここで、押出し樹脂の練りバッチが変更になった場合や、異なる樹脂材料を押出す場合、成形温度や樹脂圧力などの成形条件を変更する必要がある。このような場合、マンドレル13を構成する樹脂分散駒17や、あるいはダイス14,ノズルチップ12などを交換することで、成形条件に合致した押出し成形用金型10へと変更することが可能である。これにより、複数のマンドレル13をその都度製作する必要がなく、押出し成形用金型10の製造コストの上昇を抑制することができる。例えば、樹脂の粘性が高く、押出し成形用金型10内部の圧力が高くなることが予想される場合は、樹脂押出し口35の開口面積が大きくなるようなノズルチップ12やダイス14に交換したり、あるいは螺旋溝44のリード角を大きく設定た螺旋部18を用い、押出し成形用金型10内での樹脂の圧力の上昇を抑制することが有効である。逆に、押出し成形用金型10内での樹脂の圧力が相対的に低くなることが予想される場合には、樹脂押出し口35の開口面積が小さくなるようなノズルチップ12やダイス14に交換することで、押出し成形用金型10内での樹脂の圧力を所定の圧力に保持することができる。さらに、熱可塑性が大きく、劣化しやすい樹脂を押出す場合には、溝部23の通路断面積を大きく設定したプラグ16に交換したり、外径が大きく、リード角が大きくかつ浅い螺旋溝44を持つ螺旋部18を用い、押出し成形用金型10内での樹脂の滞留を少なくするなどの対策を取ることが有効である。
なお、押出し成形用金型10において分解可能な部分の結合手段として、上述したねじなどを用いる以外に、他の周知の手段を採用することも当然可能である。
次に、電子写真装置のローラ型帯電器として用いられる樹脂について説明する。この樹脂は、重合体および導電材を主成分とし、必要に応じて架橋剤,安定剤およびその他の添加剤を混合したコンパウンドを調製して作られる。すなわち、このコンパウンドは、図示しない押出し機により加熱,混練、可塑化および融解されて上述した押出し成形用金型10に供給される。
上述した重合体は、押出し成形が可能な熱可塑性のものであればよい。また、この重合体に加えられる導電材としては、例えば以下のa〜gに列挙したものなどを採用することができる。すなわち、
a.カーボンブラックやグラファイトなどの炭素微粒子
b.ニッケル,銀,アルミニウム,銅などの金属微粒子
c.酸化スズ,酸化亜鉛,酸化チタン,酸化アルミニウム,シリカなどを主成分とし、これに原子価の異なる不純物イオンをドーピングした導電性金属酸化物微粒子
d.炭素繊維などの導電性繊維
e.ステンレス繊維などの金属繊維
f.炭素ウイスカまたはチタン酸カリウムウイスカの表面を金属酸化物または炭素などにより導電化処理した導電性チタン酸カリウムウイスカなどの導電性ウイスカ
g.ポリアニリンおよびポリピロールなどの導電性重合体微粒子
本発明の対象となった電子写真装置のローラ型帯電器の帯電部材となるシームレスチューブの耐久性や耐環境性を向上させるため、上述したシームレスチューブを更に架橋して導電性架橋重合体とすることも有効である。この場合、電子線架橋法が架橋剤またはその分解生成物の移行による被帯電体の汚染の恐れがなく、しかも高温処理の必要がない点および安全性の点で好ましい。
図2に示した押出し成形用金型10を用い、樹脂粘度(MFR値)の異なる樹脂を用いて螺旋部18を交換した場合に得られるシームレスチューブの特性の変化について検証を行った。使用した螺旋部18は、螺旋溝24が180度に亙って螺旋部18の外周面に形成されたものと、270度に亙って螺旋部18の外周面に形成されたものとの2種類を用いた。シリンダ11の貫通穴11aと中間マンドレル39との間に形成される第2の樹脂供給通路42の最少幅(厚み)は1.0mmであり、樹脂押出し口35の外径および内径はそれぞれ18.0mm,16.5mmである。
成形温度は第1および第2のダイス本体31,40の温度を160℃に保ち、外層が100±10μm,内層が400±20μmの肉厚となるように、図示しない押出し機のスクリュー回転数を設定し、得られるシームレスチューブの内径がピンゲージで11.10mmとなるように引き取り速度を1.0〜2.0m/分の範囲で調整した。
内層となる第1の樹脂として、エーテル系のウレタンエラストマー樹脂100重量部,カーボンブラック(商品名「ケッチェンブラックEC」)を15〜18重量部,導電性酸化チタン20重量部,酸化マグネシウム10重量部,ステアリン酸カルシウム1重量部を加圧式ニーダーを用いて160〜200℃で混練,冷却,粉砕を行い、単軸押出し機で160℃〜210℃で造粒したペレットを用いた。
外層となる第2の樹脂の材料として、スチレン系の熱可塑性エラストマー樹脂(スチレン−エチレン・ブチレン−オレフィン共重合樹脂:日本合成ゴム株式会社製「ダイナロン(商品名)」)100重量部を主体とし、最終的にポリエチレン72〜20重量部,カーボンブラック1(ライオンアクゾ株式会社製「ケッチェンブラックEC(商品名)」)11〜14重量部,カーボンブラック2(デグサジャパン製「スペシャルブラック250(商品名)」)20〜28重量部,酸化マグネシウム10〜15重量部,ステアリン酸カルシウム1〜1.5重量部となるように、スチレン系のエラストマー樹脂,カーボンブラック1,カーボンブラック2,酸化マグネシウム,ステアリン酸カルシウムを加圧式ニーダーを用いて200〜220℃溶融混練した後、冷却して粉砕機で粉砕し、マスターバッチを作成し、このマスターバッチにさらにスチレン系の樹脂(スチレン−エチレン・ブチレン−オレフィン共重合樹脂)およびポリエチレンを加え、再び200℃〜220℃で同様に混練,冷却,粉砕を行い、単軸押出し機で180℃〜200℃で造粒したペレットを用いた。
成形条件を以下の表1に示す。AはMFR値が35.8g/10分のものであり、BはMFR値が30g/10分のものである。
Figure 2008012860
表1に示した成形条件によって得られたシームレスチューブの成形結果を以下の表2に示す。表2中、×印は成形品として問題があったことを表し、○印は成形品として問題がなかったことを表し、△印は×印および○印の中間の評価を示す。
Figure 2008012860
また、180度螺旋溝24の螺旋部18を用いた場合のA樹脂によるウェルドの発生状況および270度螺旋溝24の螺旋部18を用いた場合のB樹脂によるウェルドの発生状況を図3,図6の写真に示し、これらウェルドの部分の断面形状を図4,図7のグラフで示す。さらに、180度螺旋溝24の螺旋部18を用いた場合のA樹脂による製品、つまりローラ型帯電器の周方向に沿った電流値の変化および270度螺旋溝24の螺旋部18を用いた場合のB樹脂によるローラ型帯電器の周方向に沿った電流値の変化を図5,図8のグラフに示す。
表2および図3〜図8から明らかなように、180度螺旋溝の螺旋部18を用いた場合、樹脂圧力が低く、特にウェルドの発生が大きく出ていることが分かる。270度螺旋溝の螺旋部18を用いた方が樹脂の成形条件により適合していることがわかる。つまり、マンドレル13の構成部品を交換することにより、ウェルドの発生状態が良好になることから、押出し成形用金型10の形状が成形品の形状に影響していることが確認できる。
この検証試験においては、270°螺旋溝24の螺旋部18を用いることにより、ウェルド,周ムラなど180°螺旋溝24の螺旋部18を用いた場合よりもすべて良い結果となったが、MFR値が35.8g/10分の樹脂Aの場合、フィッシュアイが若干他の条件よりも多くなることが判明した。これは、ノズルチップ12と第1のダイス本体31との組み合わせを変え、樹脂圧力が少し下がるように変更することによって改善可能である。
本発明による押出し成形用金型を単層構造のシームレス樹脂チューブの押出し成形に応用した一実施形態の内部構造を表す断面図である。 本発明による押出し成形用金型を2層構造のシームレス樹脂チューブの押出し成形に応用した他の実施形態の内部構造を表す断面図である。 図2に示した押出し成形用金型により樹脂Aにて製造されるシームレス樹脂チューブの内層に発生したウェルドの状態を示す写真である。 図3に示したウェルドの部分の断面形状を表すグラフである。 図3に示したシームレス樹脂チューブを用いた帯電ローラの円周方向に沿った電流値の変化を表すグラフである。 図2に示した押出し成形用金型により樹脂Bにて製造されるシームレス樹脂チューブの内層に発生したウェルドの状態を示す写真である。 図6に示したウェルドの部分の断面形状を表すグラフである。 図6に示したシームレス樹脂チューブを用いた帯電ローラの円周方向に沿った電流値の変化を表すグラフである。
符号の説明
10 押出し成形用金型
11 シリンダ
11a 貫通穴
12 ノズルチップ
13 マンドレル
14 ダイス
15 樹脂供給ポート
16 プラグ
17 樹脂分散駒
18 螺旋部
18a 雌ねじ部
19 延長部
19a 雄ねじ部
20 装着用ボルト
21 雌ねじ穴
22 樹脂供給通路
23 溝部
24 螺旋溝
25 連結管
25b 雄ねじ部
26 ロックナット
27 環状溝
28a 雌ねじ部
29a 雄ねじ部
30 空気吹き出し通路
31 ダイス本体
31a 貫通穴
32 ダイスホルダ
35 樹脂押出し口
37 固定用ボルト
38 位置調整用ボルト
39 中間マンドレル
39a 貫通穴
40 第2のダイス本体
40a 貫通穴
42 第2の樹脂供給通路
43 溝部
44 螺旋溝
45 第2の樹脂供給ポート
46 第2の位置調整用ボルト

Claims (8)

  1. 中央部に貫通穴が形成され、この関通穴の内周面に開口する樹脂供給ポートが長手方向基端側に形成された筒状をなすシリンダと、
    このシリンダの前記貫通穴の長手方向基端側に取り外し可能に嵌着され、基端が前記樹脂供給ポートに連通すると共に先端側が周方向に沿って等間隔に分岐して前記シリンダの貫通穴の内周面との間に樹脂の供給通路を画成する溝部がその外周面に形成されたプラグと、
    基端側が前記シリンダの貫通穴内に位置して前記プラグの先端部に交換可能に連結され、前記プラグの分岐した前記溝部にそれぞれ連通して前記シリンダの貫通穴の内周面との間に樹脂の供給通路を画成する複数条の螺旋溝がその外周面に形成された樹脂分散駒と、
    前記シリンダの長手方向先端部に交換可能に連結され、基端側が前記シリンダの貫通穴に連通すると共に先端側に向けて径が漸減するテーパ状の貫通穴が中央部に形成された筒状をなすダイスと、
    前記樹脂分散駒の長手方向先端側に交換可能に連結されて前記ダイスの貫通穴内に収容され、前記ダイスの貫通穴の内周面との間に環状の樹脂押出し口を画成するノズルチップと
    を具えたことを特徴とする押出し成形用金型。
  2. 前記ダイスは、前記シリンダの長手方向先端部に取り外し可能に連結される環状のダイスホルダと、
    前記テーパ状の貫通穴が中央部に形成され、前記シリンダの軸線に対して直交する方向に沿って摺動可能に前記ダイスホルダに保持される筒状のダイス本体と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の押出し成形用金型。
  3. 前記シリンダに対し、その先端面に沿って摺動可能な前記ダイス本体の位置を調整するための位置調整手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の押出し成形用金型。
  4. 中央部に貫通穴が形成され、この関通穴の内周面にそれぞれ開口する2つの樹脂供給ポートが長手方向基端側に形成された筒状をなすシリンダと、
    このシリンダの前記貫通穴の長手方向基端側に交換可能に嵌着され、基端が一方の前記樹脂供給ポートに連通すると共に先端側が周方向に沿って等間隔に分岐して前記シリンダの貫通穴の内周面との間に第1の樹脂の供給通路を画成する溝部がその外周面に形成され、さらに中央部に貫通穴が形成されると共に前記外周面の先端部が先細りとなった筒状をなす中間マンドレルと、
    この中間マンドレルの前記貫通穴の長手方向基端側に交換可能に嵌着され、当該中間マンドレルに形成された連通孔を介して基端が他方の前記樹脂供給ポートに連通すると共に先端側が周方向に沿って等間隔に分岐して該中間マンドレルの貫通穴の内周面との間に第2の樹脂の供給通路を画成する溝部がその外周面に形成されたプラグと、
    基端側が前記中間マンドレルの貫通穴内に位置して前記プラグの先端部に交換可能に連結され、前記プラグの分岐した前記溝部にそれぞれ連通して前記中間マンドレルの貫通穴の内周面との間に前記第2の樹脂の供給通路を画成する複数条の螺旋溝がその外周面に形成された樹脂分散駒と、
    前記シリンダの長手方向先端部に交換可能に連結され、基端側が前記シリンダの貫通穴に連通すると共に先端側に向けて径が漸減するテーパ状の貫通穴が中央部に形成された筒状をなすダイスと、
    前記樹脂分散駒の長手方向先端側に交換可能に連結されて前記ダイスの貫通穴内に収容され、前記ダイスの貫通穴の内周面との間に環状の樹脂押出し口を画成するノズルチップと
    を具えたことを特徴とする押出し成形用金型。
  5. 前記ダイスは、前記シリンダの長手方向先端部に取り外し可能に連結される環状のダイスホルダと、
    前記テーパ状の貫通穴が中央部に形成され、前記シリンダの軸線に対して直交する方向に沿って摺動可能に前記ダイスホルダに保持される筒状の第1ダイス本体と、
    この第1ダイス本体の前記貫通穴と前記シリンダの貫通穴とを接続するテーパ状の貫通穴が中央部に形成され、前記シリンダの軸線に対して直交する方向に沿って摺動可能に前記第1ダイス本体に重ね合わされる筒状の第2のダイス本体と
    を有することを特徴とする請求項4に記載の押出し成形用金型。
  6. 前記シリンダに対し、前記シリンダの軸線に対して直交する方向に沿ってそれぞれ摺動可能な前記第1および第2ダイス本体の位置を調整するための第1および第2の位置調整手段をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の押出し成形用金型。
  7. 前記プラグ,樹脂分散駒,ノズルチップの中央部を貫通して形成されたガス供給通路をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の押出し成形用金型。
  8. 前記樹脂分散駒は、前記複数条の螺旋溝が形成され、基端部が前記プラグに取り外し可能に連結される螺旋部と、基端部がこの螺旋部の先端部に取り外し可能に連結されると共に先端部に前記ノズルチップが取り外し可能に連結され、外周面に複数本の環状溝が形成された延長部とを有することを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の押出し成形用金型。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101905524A (zh) * 2010-07-23 2010-12-08 吕永宣 一种用于塑料软管挤出机的接合模具
WO2021074353A1 (de) * 2019-10-15 2021-04-22 Kautex Maschinenbau Gmbh Extrusionsaggregat zur bildung von kunststoff-vorformlingen und profilierungstechnik

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