JP5915788B1 - ゴムロールの製造方法、ゴムロールの製造装置 - Google Patents

ゴムロールの製造方法、ゴムロールの製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5915788B1
JP5915788B1 JP2015025747A JP2015025747A JP5915788B1 JP 5915788 B1 JP5915788 B1 JP 5915788B1 JP 2015025747 A JP2015025747 A JP 2015025747A JP 2015025747 A JP2015025747 A JP 2015025747A JP 5915788 B1 JP5915788 B1 JP 5915788B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber material
rubber
rubber roll
core
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015025747A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016147434A (ja
Inventor
祐樹 田川
祐樹 田川
拓弥 山本
拓弥 山本
星崎 武敏
武敏 星崎
飯田 英一
英一 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2015025747A priority Critical patent/JP5915788B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5915788B1 publication Critical patent/JP5915788B1/ja
Publication of JP2016147434A publication Critical patent/JP2016147434A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】芯金の露出長をLとした際に押出機において芯金にゴム材を被覆する部分の長さが7L/10より長い場合と比して、ゴムロールの軸方向の端部側におけるゴム材の外径のばらつきを抑制することができるゴムロールの製造方法、ゴムロールの製造装置を得る。【解決手段】ランド長さSが長い程、ゴム材と内周面38Aとの接触面積が大きくなるため、ゴム材と内周面38Aの密着力が強くなる。つまり、ランド長さSが短い程、凸部100は、ゴムロール体74の軸方向の端部側に形成される。本実施形態では、芯金露出長さをLとし、ランド長さをSとすると、ランド長さSは、7L/10以下で、かつ、2〔mm〕以上とされている。このため、ゴムロールの軸方向の端部側におけるゴム材の外径のばらつきを抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ゴムロールの製造方法、及びゴムロールの製造装置に関する。
特許文献1には、円筒状に押し出されるゴム材の中心部に間隔をおいて芯金を順次送り込み、ゴム材で芯金の外周面が被覆されたゴムロール部と、先方の芯金と後方の芯金との間の中空部とを交互に排出する押出機を備えたゴムロールの製造装置が記載されている。
特開2013−103473号公報
特許文献1に記載のように、ゴムロール部と中空部(中間部)とを交互に排出するゴムロールの製造装置おいて、芯金と円筒状のゴム材とが合流する合流域では、合流域に押し出されるゴム材の圧力損失は、ゴムロール部と中空部(中間部)とを交互に排出することで変化してしまう。
この圧力損失の変化により、芯金に被覆されたゴム材の外径が、軸方向の端部側でばらついてしてしまうことがある。一方、製品とされたゴムロールについては、芯金の両端側の部分が、外部に露出するようにゴム材の一部が切除される。
ここで、芯金の露出長をLとした際に押出機において芯金にゴム材を被覆する部分の長さが7L/10より長いと、芯金の両端側の部分のゴム材を切除した後であってもゴム材の外径がばらついている部分が残ってしまうことがある。
本発明の課題は、芯金の露出長をLとした際に押出機において芯金にゴム材を被覆する部分の長さが7L/10より長い場合と比して、ゴムロールの軸方向の端部側におけるゴム材の外径のばらつきを抑制することである。
請求項1に係るゴムロールの製造方法は、円筒状に押し出され未加硫のゴム材が合流する合流域の中心部に間隔をおいて芯金を順次送り込み、前記ゴム材で前記芯金の外周面が被覆されたゴムロール部と、先方の芯金と後方の芯金との間で前記ゴム材の中心部に芯金が存在しない中間部とを交互に排出する第一工程と、前記ゴム材に対して加硫処理を施す第二工程と、前記芯金にける両端側の部分を被覆している前記ゴム材を切除して前記両端側の部分を外部に露出させる第三工程と、備え、前記第三工程で露出させる前記両端側の部分のをLとすると、前記合流域における同一径寸法の部分の前記芯金の送り込み方向の長さは、7L/10以下とされ、かつ、2〔mm〕以上とされていることを特徴とする。
請求項2に係るゴムロールの製造装置は、未加硫のゴム材が合流する合流域に円筒状に未加硫のゴムを押し出し、前記合流域の中心部に間隔をおいて芯金を順次送り込み、前記ゴム材で前記芯金の外周面が被覆されたゴムロール部と、先方の芯金と後方の芯金との間で前記ゴム材の中心部に芯金が存在しない中間部とを交互に排出する押出機と、前記芯金にける両端側の部分を被覆している前記ゴム材を切除して前記両端側の部分を外部に露出させる切除機と、備え、前記第三工程で露出させる前記端側の部分のをLとすると、前記合流域における同一径寸法の部分の前記芯金の送り込み方向の長さは、7L/10以下とされ、かつ、2〔mm〕以上とされていることを特徴とする。
請求項1のゴムロールの製造方法によれば、芯金の露出長をLとした際に押出機において芯金にゴム材を被覆する部分の長さが7L/10より長い場合と比して、ゴムロールの軸方向の端部側におけるゴム材の外径のばらつきを抑制することができる。
請求項2のゴムロールの製造装置によれば、芯金の露出長をLとした際に押出機において芯金にゴム材を被覆する部分の長さが7L/10より長い場合と比して、ゴムロールの軸方向の端部側におけるゴム材の外径のばらつきを抑制することができる。
本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置における合流域を示した拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置における合流域を示した拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置における合流域を示した拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置と比較形態に係るゴムロール製造装置とを用いてゴムロールの外径ばらつきを評価した評価結果を表で示した図面である。 本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置における分離機構、及び引出機等を示した構成図である。 本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置における分離機構、及び引出機等を示した構成図である。 本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置における分離機構、及び引出機等を示した構成図である。 本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置における分離機構、及び引出機等を示した構成図である。 本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置における分離機構、及び引出機等を示した構成図である。 本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置に備えられた切除機を示した図面である。 本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置を示した構成図である。 (A)(B)本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置によって製造されたゴムロールを示した断面図である。 (A)(B)本発明の実施形態に対する比較形態に係るゴムロールの製造装置によって製造されたゴムロールを示した断面図である
本発明の実施形態に係るゴムロールの製造装置、及びゴムロールの製造方法の一例を図1〜図13に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示す。
(全体構成)
本実施形態に係るゴムロールの製造装置、及びゴムロールの製造方法によって製造されるゴムロール70(図10(C)参照)は、例えば、電子写真方式の画像形成装置の感光体ドラムと接触して従動回転しながら感光体ドラムを帯電する帯電ロールとして用いられる。感光体ドラムの帯電ばらつきを抑制するため、ゴムロール70の外径が、予め決められた許容範囲内に収まっている必要がある。
本実施形態に係るゴムロールの製造装置10は、図11に示されるように、いわゆるクロスヘッドダイから構成される押出機12と、押出機12の下方側に配置される押圧機14と、押圧機14の下方側に配置される引出機16とを備えている。また、ゴムロールの製造装置10は、切除機80(図10(A)参照)と、各部を制御する制御部78とを備えている。
〔押出機〕
押出機12は、未加硫のゴム材を供給するゴム材供給部18と、ゴム材供給部18から供給されたゴム材を円筒状に押し出す押出部20と、押出部20から円筒状に押し出されるゴム材の中心部に芯金22を供給する芯金供給部24とを備えている。
[ゴム材供給部]
ゴム材供給部18は、円筒状の本体部26の内部に配置されるスクリュー28と、本体部26内のゴム材を加熱するヒータ(図示省略)と、本体部26の図中右側に配置され、スクリュー28を回転駆動する駆動モータ30とを備えている。さらに、本体部26の駆動モータ30側にはゴム材を投入する投入口32が配置されている。
この構成において、投入口32から投入されたゴム材は、本体部26の内部においてスクリュー28によって練られながら押出部20に向けて送り出されるようになっている。
[押出部]
押出部20は、ゴム材供給部18に接続される円筒状のケース34と、ケース34の内部に配置される円柱状のマンドレル36と、マンドレル36の下方側に配置される排出ヘッド38とを備えている。また、マンドレル36は保持部材40によってケース34に保持され、排出ヘッド38は保持部材42によってケース34に保持されている。そして、マンドレル36の外周面(一部において保持部材40の外周面)と保持部材42の内周面(一部において排出ヘッド38の内周面)との間には、ゴム材が環状に流れる環状流路44が形成されている。
また、マンドレル36の中心部には芯金22が挿入されて通過する通過孔46が形成されている。一方、マンドレル36の先端側(下端側)の部分は、先端部に向けて先細った形状を呈している。そして、マンドレル36の先端部の下方側の領域は、通過孔46から供給される芯金22と環状流路44から供給されるゴム材とが合流する合流域48とされている。即ち、この合流域48に向けてゴム材が円筒状に押し出され、円筒状に押し出されるゴム材の中心部に芯金22が送り込まれるようになっている。
なお、合流域48において芯金22にゴム材を被覆する部分の長さについては詳細を後述する。
[芯金供給部]
芯金供給部24は、マンドレル36の上方側に配置されるローラ対50を備えている。ローラ対50は複数対(例えば、3対)設けられ、各ローラ対50の片側(図中左側)のローラはベルト52を介して駆動ローラ54に接続されている。駆動ローラ54が駆動されると、各ローラ対50によって挟持される芯金22はマンドレル36の通過孔46に向けて送られるようになっている。芯金22は予め定められた長さとされており、ローラ対50によって送られる後方の芯金22がマンドレル36の通過孔46内に存在する先方の芯金22を押すことにより、複数の芯金22が順次に通過孔46を通過するようになっている。
この構成において、駆動ローラ54の駆動は、先方の芯金22の先端がマンドレル36の先端に達したときに一旦停止されようになっている(図5参照)。そして、ゴム材の中心部に間隔をおいて芯金22が順次送り込まれるようになっている。これにより、ゴム材で芯金22の外周面が被覆されたゴムロール部56と、芯金22と芯金22の間でゴム材の内部に芯金22が存在しない中間部58とが交互に排出ヘッド38から排出されるようになっている。なお、芯金22の外周面にはゴム材との接着性を高めるためにプライマーが予め塗布されている。
〔押圧機〕
押圧機14は、1対の半円筒状の押圧部材60を備えている。1対の押圧部材60は、押出機12から排出されるゴムロール部56を挟むように対向配置されている。各押圧部材60には、中心部に向けて突出する押圧部62が形成されている。そして、各押圧部材60は駆動機構(図示省略)によって図中左右方向に可動されるようになっている。
〔引出機〕
引出機16は、1対の半円筒状の把持部材64を有している。1対の把持部材64は、押出機12から排出されるゴムロール部56を挟むように対向配置されている。各把持部材64には、ゴムロール部56の外周面形状に対応した形状の把持部66が形成されている。そして、各把持部材64は駆動機構(図示省略)によって左右方向および上下方向に可動されるようになっている。
〔切除機〕
切除機80は、図10(A)に示されるように、芯金22が袋とじ状とされるゴムロール体74の両端部を把持する一対の把持部材82と、一対のカッタ84とを備えている。
把持部材82は、把持したゴムロール体74をゴムロール体74の周方向に回転させるようになっており、カッタ84は、把持したゴムロール体74に対して近接離間する方向に移動するようになっている。
この構成において、切除機80が芯金22の端面68を覆う部分のゴム材を切除することで、芯金22の両端側の部分が露出したゴムロール70が形成されるようになっている(図10(B)、図10(C)参照)。
なお、ゴムロール70における芯金22が露出した芯金露出部22Aの軸方向の長さ(図10のL寸法)については、詳細を後述する。
(全体構成の作用)
次に、ゴムロールの製造装置10を用いてゴムロール70を製造する製造方法について説明する。
ゴム材供給部18の投入口32に投入されたゴム材は、図11に示されるように、本体部26の内部において図示せぬヒータにより加熱され、回転するスクリュー28によって練られながら押出部20に向けて送り出される。
ゴム材供給部18から押出部20に送り出され、押出部20に供給されたゴム材は、押出部20の内部に形成された環状流路44を環状にながれる。環状流路44を流れるゴム材は、合流域48に向けて流れ、この合流域48で円筒状のゴム部材72として押し出される。
一方、芯金供給部24によって芯金22は、マンドレル36の通過孔46に供給される。芯金供給部24のローラ対50によって供給される後方の芯金22がマンドレル36の通過孔46内に存在する先方の芯金22を押圧すことにより、先方の芯金22は、合流域48で円筒状に押し出されたゴム部材72の中心部に送り込まれる。これにより、芯金22の外周面がゴム部材72で被覆されたゴムロール部56が排出ヘッド38から排出される。
ここで、図5に示されるように、後方の芯金22の先端がマンドレル36の先端に達して後方の芯金22が停止すると、各把持部材64は互いに近づく方向に可動され、各把持部材64の把持部66によってゴムロール部56が把持される。
そして、図6に示されるように、ゴムロール部56を把持した状態で各把持部材64が下方側に移動する。即ち、各把持部材64によってゴムロール部56が押出機12から引き出される。また、前述したように、ゴム材は、円筒状のゴム部材72として合流域48に押し出されている。そうすると、先方の芯金22と後方の芯金22との間でゴム材の内部に芯金22が存在しない中間部58が形成される。
さらに、芯金22の送り出しが再開され、図7に示されるように、中間部58が1対の押圧部材60の対向位置まで移動する。そして、中間部58が1対の押圧部材60の対向位置まで移動したとき、図8に示されるように、各押圧部材60は互いに近づく方向に可動され、中間部58(図7参照)のゴム材は各押圧部材60の押圧部62によって内側方向に押圧される。これにより、先方の芯金22の端面68および後方の芯金22の端面68がゴム材によって覆われる。
さらに、図9に示されるように、各押圧部材60は互いに離れる方向に可動し、先方のゴムロール部56と後方のゴムロール部56とが分離され、芯金22が袋とじ状とされるゴムロール体74が形成される(第一工程)。
なお、各把持部材64は分離されたゴムロール体74を把持しつつ下方に適宜な距離だけ移動した後、次のゴムロール部56を把持するための待機位置として図5の仮想線(二点鎖線)で示す位置に移動する。
また、袋とじ状のゴムロール体74は、次工程において加硫処理炉に入れられる。それにより、芯金22を覆うゴム材に対して加硫処理が施される(第二工程)。
さらに、加硫処理されたゴムロール体74の両端側の部分において芯金22が露出するようにゴム材が切除される(第三工程)。
具体的には、図10(A)に示されるように、カッタ84がゴムロール体74に対して離間位置に配置されている状態で、一対の把持部材82がゴムロール体74を把持する。さらに、図10(B)に示されるように、カッタ84がゴムロール体74に対して近接位置に移動し、把持部材82がゴムロール体74を回転させる(図中矢印参照)。これにより、図10(C)に示されるように、芯金22の端面68を覆う部分のゴム材が切除され、ゴムロール70が製造される。
なお、芯金22が袋とじ状とされる理由については、芯金22の両端部のゴム材が開放されている場合と比して、ゴム材に対して加硫処理を行う際に生じる芯金22の両端側部分におけるゴム材の変形が抑制されるからである。
(要部構成)
要部構成の構成として、押出部20の合流域48において芯金22にゴム材を被覆する部分の長さ(以下「ランド長さ」)と、ゴムロール70において芯金22が露出した芯金露出部22Aの軸方向の長さ(以下「芯金露出長さ」)との関係について説明する。
ここで、芯金露出長さとは、図10(C)に示すL寸法であり、前述したように、芯金露出部22Aの軸方向の長さである。一方、ランド長さとは、図1に示すS寸法であり、前述したように、合流域48において芯金22にゴム材を被覆する部分(同一径寸法の部分)の長さである。
本実施形態においては、芯金露出長さをLとし、ランド長さをSとすると、ランド長さSは、7L/10以下とされ、かつ、2〔mm〕以上とされている。
次に、本実施形態のゴムロールの製造装置及び比較形態のゴムロールの製造装置を用いて、ゴムロールの外径を評価した。以下評価仕様等について説明する。
〔評価仕様〕
1.ゴム材は、エピクロロヒドリンゴム(商品名:EPION301、会社名:ダイソー)100質量部、加工助剤(商品名:つばき、会社名:日本油脂)1質量部、カーボンブラック(商品名:3030B、会社名:三菱化学)12質量部、炭酸カルシウム(商品名:Viscoexcel−30、会社名:白石工業)40質量部、可塑剤(商品名:DB02、会社名:ダイソー)3質量部、硫黄(商品名:ノクセラーDM、会社名:大内新興化学)6質量部、加硫促進剤(商品名:酸化亜鉛2種、会社名:正同化学)5質量部を配合したゴム材料を密閉型混練機及びロール機を用いて混練を行うことで、未加硫状態のものを得た。なお、ゴム材におけるJISK6300−1(2001)のムーニー粘度は50であった。
2.芯金22は、L(全長)=354.5〔mm〕、外径8.0〔mm〕のステンレス鋼(SUS)製である。
3.押出機として、三葉製作所製のΦ60〔mm〕の押出機を用い、スクリュー回転数を10〔rpm〕、ダイス径(図1のC寸法)をφ12.5〔mm〕、ゴム材の押出し圧力を23〔MPa〕とした。
4.前述した未加硫のゴム材を押出し機で押出し成形すると同時に芯金22を順次通過孔46に通過させ、ゴムロール体74を形成させた。その後、165〔℃〕で75分間、熱風炉に投入して加硫(無圧加硫)を行い、芯金22上にゴム材の加硫ゴム層を形成した。
5.芯金22の搬送速度をゴム材の押し出し速度に対して105〔%〕とした。なお、ゴム材の押し出し速度とは、ゴムロールの製造装置10を用いて、円筒状に押し出されたゴム部材72の中心部に、無負荷状態の芯金22を挿入した際の芯金の移動速度である。つまり、無負荷状態の芯金22を通過孔46に挿入した際の芯金の搬送速度がゴム材の押し出し速度の100〔%〕となる。
6−1.実施例1については、芯金露出長さLを10〔mm〕とし、ランド長さSを2〔mm〕とした。つまり、ランド長さSを、2L/10とした(図4参照)。
6−2.実施例2については、芯金露出長さLを10〔mm〕とし、ランド長さSを5〔mm〕とした。つまり、ランド長さSを、5L/10とした。
6−3.実施例3については、芯金露出長さLを20〔mm〕とし、ランド長さSを10〔mm〕とした。つまり、ランド長さSを、5L/10とした。
6−4.実施例4については、芯金露出長さLを20〔mm〕とし、ランド長さSを14〔mm〕とした。つまり、ランド長さSを、7L/10とした。
6−5.比較例1については、芯金露出長さLを10〔mm〕とし、ランド長さSを8〔mm〕とした。つまり、ランド長さSを、8L/10とした。
6−6.比較例2については、芯金露出長さLを20〔mm〕とし、ランド長さSを16〔mm〕とした。つまり、ランド長さSを、8L/10とした。
〔評価項目・評価方法〕
ゴムロールの外径について評価(測定)した。ゴムロールの外径を測定するために、遮光式レーザー外径測定装置(アサカ理研製:ROLL2000)を用いた。
具体的には、測定するゴムロールの両端を支持して軸方向一端部から他端部までのゴム材の外周のプロフィールを測定した。この測定を、ゴムロールの周方向において15〔°〕ピッチで行った。そして、理想クラウン曲線(半径)に対する誤差を求め、誤差の中で最も大きい数値を最大誤差とした。
〔評価基準〕
基準値に対して最大誤差が60〔μm〕未満の場合は、このゴムロールを電子写真方式の画像形成装置の帯電ロールとして用いて場合に、感光体ドラムの帯電ばらつきが許容範囲内に収まるため、「○」とした。
一方、最大誤差が60〔μm〕以上の場合は、このゴムロールを電子写真方式の画像形成装置の帯電ロールとして用いて場合に、感光体ドラムの帯電ばらつきが許容範囲内に収まらないため、「×」とした。
〔評価結果〕
図4には、評価結果が表で示されている。この表で示されるように、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4は、最大誤差が60〔μm〕未満であるため、「○」となり、比較例1、比較例2は、最大誤差が60〔μm〕以上であるため、「×」となった。
〔考察〕
ゴムロールの外径が基準値に対してばらつく理由について考察する。
合流域48を構成する排出ヘッド38の内周面38Aと合流域48に押し出されたゴム材との接触について考える。
図1に示されるように、中間部58が合流域48に位置している際には、合流域48に押し出されたゴム材は、合流域48を構成する排出ヘッド38の内周面38Aと合流域48の全域に亘って密着する。これは、中間部58のゴム材の中心部には、芯金22が存在していない。このため、搬送される芯金22によって、合流域48のゴム材に負荷される下方側への引張力が小さいためである。
図2に示されるように、芯金22の先端側(下端側)の部分が合流域48に送り込まれると、芯金22の先端側の部分を覆うゴム材が搬送方向に引っ張られて伸ばされる。このように、芯金22の先端側の部分を覆うゴム材が搬送方向に引っ張られることで、内周面38Aと、内周面38Aに密着するゴム材との間には、剪断力が作用する。
図3に示されるように、芯金22がさらに合流域48に送り込まれると、芯金22の先端側の部分を覆うゴム材がさらに搬送方向に引っ張られる。これにより、内周面38Aと、内周面38Aに密着するゴム材との間に作用する剪断力が大きくなる。この剪断力により、内周面38Aに密着していたゴム材の一部は、内周面38Aから剥離する。この剥離に起因して、芯金22を覆うゴム材の一部に周方向に亘って凸部100が形成される。
そして、ゴム材と内周面38Aとの密着力が強い程、ゴム材が内周面38Aから剥離するタイミングが遅くなる。このため、凸部100は、ゴムロール体74の軸方向の中央側に形成される。
ここで、ランド長さSが長い程、ゴム材と内周面38Aとの接触面積が大きくなるため、ゴム材と内周面38Aの密着力が強くなる。つまり、ランド長さSが短い程、凸部100は、ゴムロール体74の軸方向の端部側に形成される。
また、ランド長さSが、2〔mm〕より短くなると、押し出されるゴム材が円形として型内を流れる長さが短くなるため、ゴムロール体74の形状が安定しない。ここで、本実施形態では、前述したように、ランド長さSは、2〔mm〕以上とされている。このため、ゴムロール体74の形状が安定している。
ここで、比較形態では、ランド長さSが、7L/10より大きくされている。このため、本実施形態と比して、凸部100は、ゴムロール体74の軸方向の中央側に形成される。
これにより、比較形態では、図13(A)(B)に示されるように、芯金22の端面68を覆う部分のゴム材を切除しても、凸部100のピーク部位が残留してしまう。
一方、本実施形態では、芯金露出長さをLとし、ランド長さをSとすると、ランド長さSは、7L/10以下とされている。
このため、本実施形態では、ランド長さSが、7L/10より大きい場合と比して、凸部100は、ゴムロール体74の軸方向の端部側に形成される。
これにより、本実施形態では、図12(A)(B)に示されるように、芯金22の端面68を覆う部分のゴム材を切除することで、凸部100のピーク部位が切除される。
(まとめ)
本実施形態では、芯金露出長さをLとし、ランド長さをSとすると、ランド長さSは、7L/10以下とされ、かつ、ランド長さSは、2〔mm〕以上とされている。このため、比較形態と比して、ゴムロール70の軸方向の端部側(先端側)におけるゴム材の外径のばらつきが抑制される。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、先方の芯金22と後方の芯金22との間は、ゴム材の内部に芯金22が存在しない中実の中間部とされたが、ゴム材の内部が中空とされてもよい。
10 ゴムロールの製造装置
14 押圧機
22 芯金
56 ゴムロール部
58 中間部
80 切除機

Claims (2)

  1. 円筒状に押し出され未加硫のゴム材が合流する合流域の中心部に間隔をおいて芯金を順次送り込み、前記ゴム材で前記芯金の外周面が被覆されたゴムロール部と、先方の芯金と後方の芯金との間で前記ゴム材の中心部に芯金が存在しない中間部とを交互に排出する第一工程と、
    前記ゴム材に対して加硫処理を施す第二工程と、
    前記芯金にける両端側の部分を被覆している前記ゴム材を切除して前記両端側の部分を外部に露出させる第三工程と、
    備え、
    前記第三工程で露出させる前記両端側の部分のをLとすると、前記合流域における同一径寸法の部分の前記芯金の送り込み方向の長さは、7L/10以下とされ、かつ、2〔mm〕以上とされている
    ムロールの製造方法。
  2. 未加硫のゴム材が合流する合流域に円筒状に未加硫のゴムを押し出し、前記合流域の中心部に間隔をおいて芯金を順次送り込み、前記ゴム材で前記芯金の外周面が被覆されたゴムロール部と、先方の芯金と後方の芯金との間で前記ゴム材の中心部に芯金が存在しない中間部とを交互に排出する押出機と、
    前記芯金にける両端側の部分を被覆している前記ゴム材を切除して前記両端側の部分を外部に露出させる切除機と、
    備え、
    前記切除機で露出させる前記端側の部分のをLとすると、前記合流域における同一径寸法の部分の前記芯金の送り込み方向の長さは、7L/10以下とされ、かつ、2〔mm〕以上とされている
    ムロールの製造装置。
JP2015025747A 2015-02-12 2015-02-12 ゴムロールの製造方法、ゴムロールの製造装置 Active JP5915788B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015025747A JP5915788B1 (ja) 2015-02-12 2015-02-12 ゴムロールの製造方法、ゴムロールの製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015025747A JP5915788B1 (ja) 2015-02-12 2015-02-12 ゴムロールの製造方法、ゴムロールの製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5915788B1 true JP5915788B1 (ja) 2016-05-11
JP2016147434A JP2016147434A (ja) 2016-08-18

Family

ID=55951933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015025747A Active JP5915788B1 (ja) 2015-02-12 2015-02-12 ゴムロールの製造方法、ゴムロールの製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5915788B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7404437B2 (ja) 2018-03-07 2023-12-25 株式会社Lixil 改装サッシ、サッシ及びサッシの改装方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101962638B1 (ko) * 2018-10-02 2019-03-27 한수환 피복한 사각관과 그 성형장치 및 이를 이용한 제조방법
JP7358270B2 (ja) 2020-02-20 2023-10-10 キヤノン株式会社 弾性ローラの製造方法、及び、製造装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001032824A (ja) * 1999-07-22 2001-02-06 Mitsuba Mfg Co Ltd ゴムロール製造装置
JP2003300239A (ja) * 2002-04-09 2003-10-21 Bando Chem Ind Ltd ゴムローラの製造方法
JP2006123256A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Canon Chemicals Inc ゴムロールの製造方法
JP2007015137A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Canon Chemicals Inc ゴムロールの製造方法及びそれによって得られたゴムロール
JP2009066808A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Canon Chemicals Inc ゴムローラーの製造方法及びゴムローラーの製造装置
JP2013103473A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Fuji Xerox Co Ltd ゴムロール製造装置およびゴムロール製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001032824A (ja) * 1999-07-22 2001-02-06 Mitsuba Mfg Co Ltd ゴムロール製造装置
JP2003300239A (ja) * 2002-04-09 2003-10-21 Bando Chem Ind Ltd ゴムローラの製造方法
JP2006123256A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Canon Chemicals Inc ゴムロールの製造方法
JP2007015137A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Canon Chemicals Inc ゴムロールの製造方法及びそれによって得られたゴムロール
JP2009066808A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Canon Chemicals Inc ゴムローラーの製造方法及びゴムローラーの製造装置
JP2013103473A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Fuji Xerox Co Ltd ゴムロール製造装置およびゴムロール製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7404437B2 (ja) 2018-03-07 2023-12-25 株式会社Lixil 改装サッシ、サッシ及びサッシの改装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016147434A (ja) 2016-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4941610B1 (ja) ゴムロール製造装置およびゴムロール製造方法
JP5915788B1 (ja) ゴムロールの製造方法、ゴムロールの製造装置
JP2003300239A (ja) ゴムローラの製造方法
JP2009066808A (ja) ゴムローラーの製造方法及びゴムローラーの製造装置
JP5962791B1 (ja) ゴムロールの製造方法、及びゴムロールの製造装置
JP5896050B1 (ja) ゴムロールの製造装置、ゴムロールの製造方法
JP6766394B2 (ja) 押出機及びゴムロール製造方法
JP5954479B1 (ja) ロールの製造方法及び帯電ロールの製造方法
JP6394065B2 (ja) 端部切断装置、ゴムロール製造装置、端部切断方法、ゴムロール製造方法
JPH068301A (ja) 樹脂被覆管の製造方法
JP2006305770A (ja) ゴムロールの製造方法及びゴムロール
JP5928622B1 (ja) ゴムロールの製造装置、ゴムロールの製造方法
JP5943100B1 (ja) ゴムロールの製造装置、ゴムロールの製造方法
JP5713068B2 (ja) ゴムロールの製造方法
WO2015041361A1 (ja) 押出し成形装置
JP5765377B2 (ja) ゴムロール製造方法及びゴムロール製造装置
JP6673595B2 (ja) 弾性ローラの製造方法
JP2018027598A (ja) 端部切断装置 ゴムロール製造装置
JP2006123256A (ja) ゴムロールの製造方法
JP2015033789A (ja) ゴムロール製造方法、ゴムロール製造装置、及びゴムロール製造プログラム
JP2008023816A (ja) ゴムローラの製造方法
JP6992297B2 (ja) 弾性ロールの製造方法
JP5720739B2 (ja) ゴムロール製造装置およびゴムロール製造方法
JP2009291969A (ja) ゴム材料の圧延ローラ装置
JP6939512B2 (ja) 押出機への材料供給方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160321

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5915788

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350