以下、本発明に係る遊技機の好適な一実施形態をパチンコ遊技機を例に図面を参照して説明する。尚、図1は、パチンコ遊技機1の表側側の外観構造を表す正面図、図2は、パチンコ遊技機1の裏面側の構造を表す背面図、図3は、遊技盤11の正面図、図4は、遊技盤11の斜視図、図5は、扉部材310及びその周辺部の斜視図、図6は、施錠演出部材330及びその周辺部の正面図、図7は、羽根部材118及びその周辺部の球路117を閉塞した状態の斜視図、図8は、羽根部材118及びその周辺部の球路117を開放した状態の斜視図、図9は、手動操作入力部400の平面図、図10は中央役物100を制御する回路系統を示すブロック図、図11は、主画面200にキャラクター選択用の画像を表示した場合の中央役物の正面図、図12は、主画面200に押しボタン押圧要請画像を表示した場合の中央役物100の正面図、図13は、副画面300に第1のキャラクターの画像を表示した場合の中央役物100の正面図、図14は、副画面300に第2のキャラクターの画像を表示した場合の中央役物100の正面図、図15は、副画面300にノイズをイメージする画像を表示した場合の中央役物100の正面図、図16は、主画面200に第1のキャラクターと第2のキャラクターの対決をイメージする画像を表示した場合の中央役物100の正面図、図17は、主人公のキャラクターとして第1のキャラクターを選択し主画面200に第1のキャラクターが勝利した画像を表示した場合の中央役物100の正面図、図18は、主人公のキャラクターとして第1のキャラクターを選択し主画面200に第1のキャラクターが敗北した画像を表示した場合の中央役物100の正面図、図19は、主人公のキャラクターとして第2のキャラクターを選択し主画面200に第2のキャラクターが勝利した画像を表示した場合の中央役物100の正面図、図20は、主人公のキャラクターとして第2のキャラクターを選択し主画面200に第2のキャラクターが敗北した画像を表示した場合の中央役物100の正面図である。
図1において、パチンコ遊技機1は、機枠又は機体として所定の外郭方形枠サイズに構成された固定保持用の外枠2と、この外枠2の前側に設けられ、この外枠2に合わせて方形枠サイズに構成された前枠3とを備えている。
前枠3は、正面左側上下部に配設された開閉連結支持機構4a、4bを介して外枠2に開閉(片持ち横開き)可能に組付けるとともに、正面右側内部に配設された施錠装置5を利用して閉鎖状態に保持される。
前枠3の正面側には、前枠3の前側面域に合わせた方形状のガラス扉6及び上球皿7が共に横開き開閉及び着脱が可能に組付けられており、施錠装置5および図示しないロック機構を利用して前枠3の前面を覆う閉止状態で保持される。
上球皿7には、球払出口7aから払い出された遊技球を貯留して整列させる球皿部7bが設けられるとともに、球皿部7bに貯留する遊技球を下球皿8に排出させる球抜きレバー7cが設けられている。球皿部7bの左下側には演出用の放音部7dが設けられている。
また、前枠3の下部には、球皿部8aおよび球出口8bを有する下球皿8が設けられ、この下球皿8の左右に並んで操作入力部400と打球発射装置9が設けられている。打球発射装置9には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル9aが取り付けられている。操作ハンドル9aには、遊技者の指により回動操作が行われる操作レバー9bが設けられている。
前枠3の裏側には、この前枠3と一体に方形枠状の収容枠10(図2参照)が成形されている。
さらに、前枠3には、パチンコゲームを展開し得る遊技盤11が、前記収容枠10(図2参照)の収容面域に対して着脱交換可能にセット保持されている。遊技盤11は、前面の遊技領域12を前記ガラス扉6の正面に臨ませており、前枠3の裏側に裏機構13(図2参照)を装備している。
遊技盤11は、所定板厚の積層合板の表面にセルが貼り付けられた化粧板14の前面側に、外周を突出して内側に略円周面を形成した外レール16aおよび帯状の内レール16b(これらを合わせて案内レール15と称する)が固設され、この案内レール15に囲まれた内側に遊技領域12が区画されている。
遊技領域12内には、多数本の遊技釘17とともに、複数の風車18、スルーチェッカ19、一般入賞具20、21、始動入賞具23、24及びアタッカー入賞具25、26などの入賞具、中央役物100等が設けられている。
図1、図3及び図4に示すように、中央役物100は、枠部材101と主画面用液晶表示装置200と副画面用液晶表示装置300を組み合わせたものである。
図3及び図4に示すように、スルーチェッカ19は、遊技球が通過可能なゲート部19bを有し、ゲート部19bを通過した遊技球を検出する通過球検出センサ(具体的には、遊技球の通過を磁気的、光学的または電気的手段等により検出するセンサ)19aが化粧板14の内側から取り付けられている。
一般入賞具20、21は、遊技球が落入可能な入賞孔を有し、ここに入賞した遊技球を検出する入賞球検出センサ(具体的には、遊技球の通過を磁気的、光学的または電気的手段等により検出するセンサ)20a、21aがそれぞれ取り付けられている。
始動入賞具23は、ポケット状に形成され、入賞した遊技球を検出する入賞球検出センサが取り付けられる。
始動入賞具24は、いわゆる電動チューリップ構成の入賞具からなり、左右のチューリップ羽根24a、24bを開閉させることができる。この始動入賞具24にも入賞した遊技球を検出する入賞球検出センサが取り付けられている。
アタッカー入賞具25、26は、中央に横長方形状の開口からなる大入賞口25a、26aを有し、この大入賞口25a、26aを開閉自在に覆って開閉扉25b、26bが取り付けられている。開閉扉25b、26bは通常閉止されており、遊技中において所定の遊技条件の下で特別遊技状態が成立したときに、開閉扉25b、26bが前方に80度程度倒されて大入賞口25a、26aが開放される。このアタッカー入賞具25、26の大入賞口25a、26a内にも入賞球検出センサが取り付けられる。
一般入賞具20、21、始動入賞具23、24及びアタッカー入賞具25、26の後側には化粧板14を貫通するセーフ球通路孔(不図示)が設けられている。一般入賞具20、21、始動入賞具23、24及びアタッカー入賞具25、26に入賞したセーフ球はセーフ球通路孔を通って遊技盤11の裏面側に排出される。
遊技領域12の最下部には、入賞具20、21、23、24、25、26に入賞せずに落下した遊技球をアウト球として集合して排出させるアウト口27が設けられている。アウト口27の後側には化粧板14を貫通してアウト球通路孔が形成されており、アウト口27に集められたアウト球がアウト球通路孔を通って遊技盤11の裏面側に排出される。
次に、パチンコ遊技機1の裏面側の構造について詳細に説明する。
図2において、遊技盤11は、収容枠10の収容面域の内法に合わせた方形サイズで収容枠10の裏側から着脱可能に形成されている。また、遊技盤11は、収容枠10の収容面域の周囲に配設された係合レバー28a、28b、28cで固定保持されるようになっている。
収容枠10は、遊技盤11をセット保持したときに、遊技盤11の前面が閉鎖状態にあるガラス扉6(図1参照)のガラス板と所定間隔をおいて対向するように構成されており、遊技盤面とガラス板内面との間に遊技球が落下移動する遊技領域空間が形成される。
また、前枠3の裏側下部には打球発射装置9が取り付けられ、前枠3における収容枠10の下部に前枠3と一体に遊技補助盤29が形成されている。なお、遊技補助盤29の表側には打球発射装置9のハンマーと位置整合して遊技球を遊技盤の外レール16a(図1参照)に向けて発射する発射レールや、放音部7dに向けて効果音を発生するスピーカ等が取り付けられている。また、遊技補助盤29は、上球皿7(図1参照)の裏側に位置し、通常閉鎖状態に保持される上球皿7(図1参照)によりその表面側が覆われている。
収容枠10の裏側には、球貯留供給機構30や賞球払出機構40等を有する裏セット盤50がヒンジ51a、51bにより横開き可能となって前枠3の裏側に支持されている。裏セット盤50は、前枠3の裏面を覆う閉止状態で閉止レバー52a、52b、52cにより前枠3に係止保持されるようになっている。
球貯留供給機構30は、基本的な構成として、予備賞球用のタンク部材31、タンク部材31内に貯留された予備賞球を整列して供給させる整列樋部材32、遊技機の作動状態を遊技施設側に出力するためのターミナル制御部33や、その他の関連機構・部材等が装備されて構成される。
整列樋部材32は、タンク部材31から供給された予備賞球を整列状に収容して下端の変向出口34に送出し得るようになっている。
ターミナル制御部33では、図示しないが遊技ホール側からの電源、パチンコゲーム内容の情報、球切れ情報等に係る必要な回路、デバイス及び電線(コード)用コネクタ、アース端子等が配置、接続されている。
賞球払出機構40は、裏セット盤50の盤本体をなす開閉基枠体41に、球貯留供給機構30の変向出口34に繋がる球切れ検出スイッチ42、変向出口34から送出される賞球を整列待機通路に整列待機させる整列待機通路部材43、整列待機通路部材43からの賞球を受け取り所定の払出条件に基づいて払い出す賞球カセット44、賞球カセット44から排出された賞球を球皿側へ排出する賞球排出経路、これらの関連機構・部材等が設けられて構成されている。
球切れ検出スイッチ42は、賞球として払い出すに充分な予備賞球が整列待機通路部材43に保持されているか否かを検出するためのものである。
なお、この開閉基枠体41は、遊技済み球(セーフ球とアウト球)の集合排出経路が設けられるとともに、球貯留供給機構30に一体に繋がっており、裏セット盤50は、球貯留供給機構30、賞球払出機構40及び開閉基枠体41を含めた全体がユニット化されたセット部材として構成されている。
さらに、裏セット盤50の各部には、このパチンコ遊技機1の作動を統括的に制御する主制御基板91や、賞球の払出制御を行う賞球制御基板92、効果照明や効果音の作動制御を行うランプ・音声制御基板93、各制御基板や電子部品に所定の電力を供給する電源基板94、複数のコネクタが取り付けられて制御信号や電力の中継を行う中継基板95、主画面用液晶表示装置200(図1参照)用及び副画面用液晶表示装置300(図1参照)用の表示制御基板96等が設けられている。
次に、パチンコ遊技機1におけるゲーム動作の概要を説明する。
パチンコ遊技機1は、上球皿7およびガラス扉6が閉止施錠された状態で遊技に供され、球皿部7bに遊技球を貯留させて操作ハンドル9aの操作レバー9bを回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル9aの操作レバー9bが回動操作されると、球皿部7bに貯留する遊技球が図示しない球送り装置によって1球ずつ発射レール上に送り出され、打球発射装置9のハンマーに打ち出されて遊技盤11の外レール16aに沿って遊技領域12に導かれ、以降パチンコゲームが展開される。ここで、打球発射装置9が打ち出す遊技球の初速は、操作レバー9bの回動角により設定される。即ち、打球発射装置9が打ち出す遊技球の初速は、操作レバー9bの回動角が大きいほど早くなる。
遊技領域12に導かれた遊技球が各入賞具20、21、23、24、25、26に入賞すると、各入賞具に取り付けられた入賞球検出センサによって入賞したセーフ球が検出され、その入賞具の種類や遊技状況に応じた所定数の賞球が賞球払出機構40から上球皿7もしくは下球皿8に払い出される。また、遊技盤11の前面側の主画面用液晶表示装置200は、遊技盤11の裏面側に取り付けられた表示制御基板96により制御されて前述の遊技状況に応じた種々の表示がなされる。
一方、遊技領域12に導かれた遊技球が入賞具20、21、23、24、25、26に入賞せずに落下すると、アウト球としてアウト口27に集合し、アウト球通路孔を通って遊技盤11の裏面側に排出される。
次に、中央役物100及びその周辺部について詳細に説明する。
図3において、中央役物100は、前記遊技領域12の中央に設けられ、第1及び第2の開口部301、302が形成された枠部材101を有し、当該第1及び第2の開口部301、302にそれぞれ主画面303及び副画面304を有している。
図3及び図4において、中央役物100の枠部材101の上側中央の若干左よりには、角部102が設けられており、遊技領域12は、この角部102から左右に分岐して左打ち用の遊技領域201と右打ち用の遊技領域202に分けられている。
左打ち用の遊技領域201には、多数本の遊技釘17とともに、複数の風車18、複数の一般入賞具20、始動入賞具23及びアタッカー入賞具25が設けられている。
左打ち用の遊技領域201は、パチンコ遊技機1が通常モードの状態及び通常モードから当選した2ラウンド確変大当たり(以下、2R確変大当たりと呼ぶ)のラウンド消化において遊技球を導く領域であり、操作レバー9b(図1参照)の回動角が比較的小さく、打球発射装置9(図1参照)が打ち出す遊技球の初速が比較的低い状態で用いられる領域である。ここで、パチンコ遊技機1における通常モードの状態とは、大当たりの抽選確率が低確率で、始動入賞具24のチューリップ羽根24a、24bが開閉しないかもしくは低い確率で開閉する状態(いわゆる電チューサポートがない状態)を示している。
右打ち用の遊技領域202には、多数本の遊技釘17とともに、スルーチェッカ19、一般入賞具21、始動入賞具24及びアタッカー入賞具26が設けられている。
右打ち用の遊技領域202には、時短モードの状態と、確率変動モードの状態と、15ラウンド確変大当たり(以下、15R確変大当たりと呼ぶ)のラウンド消化と、15ラウンド通常大当たり(以下、15R通常大当たりと呼ぶ)のラウンド消化において遊技球を導く領域であり、操作レバー9b(図1参照)の回動角が比較的大きく、打球発射装置9(図1参照)が打ち出す遊技球の初速が比較的高い状態で用いられる領域である。ここで、パチンコ遊技機1における時短モードの状態とは、通常大当たりのラウンド消化後に突入するモードであり、大当たりの抽選確率が低確率で、始動入賞具24のチューリップ羽根24a、24bが高い確率で開閉する状態(いわゆる電チューサポートがある状態)を示している。尚、パチンコ遊技機1では、通常大当たりとして15R通常大当たりの一種類のみを採用している。
パチンコ遊技機1における確率変動モードの状態とは、確変大当たりのラウンド消化後に突入するモードであり、大当たりの抽選確率が高確率で、始動入賞具24のチューリップ羽根24a、24bが高い確率で開閉する状態を示している。尚、パチンコ遊技機1では、確変大当たりとして15R確変大当たりと2R確変大当たりの二種類を採用している。
一方、枠部材101の左側壁111には、左打ち用の遊技領域201を落下する遊技球が付近の遊技釘17の誘導により比較的低い確率で突入するワープ孔112が設けられている。
枠部材101の下壁113の正面側の上面には、ワープ孔112を通過した遊技球が転がるステージ114が形成されている。ステージ114の中央には遊技球を始動入賞具23に誘導する誘導孔115の入り口115a(図4参照)が設けられている。誘導孔115の出口115bは、始動入賞具23の上方に位置する。
枠部材101の右側壁116には、右打ち用の遊技領域202に落下する遊技球をステージ114側に通過させる球路117が形成され、球路117は羽根部材118により開閉されるようになっている。
枠部材101の左側壁111、下壁113、右側壁116、上壁119により囲まれる領域は、上述の第1の開口部301となっている。
枠部材101の上壁119の右側には、上述の第2の開口部302(図4参照)が設けられている。
第1の開口部301と第2の開口部302(図4参照)の背面側には、それぞれ主画面用液晶表示装置200と副画面用液晶表示装置300が配置されており、主画面用液晶表示装置200と副画面用液晶表示装置300の第1の開口部301と第2の開口部302から露出する部分がそれぞれ主画面303及び副画面304となっている。
一方、枠部材101の上壁119の右側の外周面120は、外レール16aに近接しており、外周面と外レール16aに間に球路121が形成されている。球路121の中間部には、球速を低下させるための段部122が形成されている。球路121の下部の下方には、右打ち用の遊技領域202が形成されている。
次に、パチンコ遊技機1(図1参照)における左打ちの際のゲーム動作を説明する。
パチンコ遊技機1(図1参照)は、通常モードの場合、通常モードに対応した画像を主画面用液晶表示装置200に表示する。この場合、遊技者は、操作レバー9b(図1参照)の回動角を比較的小さく調整し、打球発射装置9(図1参照)から初速が比較的低い遊技球を打ち出す。これにより、遊技球は、案内レール15から比較的早い時期に離れ、角部102よりも左下側に落下して左打ち用の遊技領域201に導かれ、遊技釘17や風車18に衝突しながら、あるものは、ワープ孔112、ステージ114及び誘導孔115を通過し始動入賞具23に落下し、また、あるものは、球路117、ステージ114及び誘導孔115を通過し始動入賞具23に落下し、また、あるものは、ワープ孔112や球路117を介さず直接下方に落下し、一般入賞具20または始動入賞具23に入賞し、また、あるものは、アウト球としてアウト口27に集合し、アウト球通路孔を通って遊技盤11の裏面側に排出される。
このような状態で始動入賞具23に遊技球が入賞した場合、主制御基板91(図2参照)は、低確率(例えば全ての大当たりの合計で390分の1の確率)で2R確変大当たり、15R確変大当たり及び15R通常大当たりの抽選を行う。
主制御基板91(図2参照)は、通常モードから2R確変大当たりに当選した場合、例えば主画面用液晶表示装置200に表示される図柄601、602、603を揃えずに停止させてから“確変突入”の文字を表示し、アタッカー入賞具25の開閉扉25bを開放してから閉塞する動作を規定ラウンドの2回まで繰り返す。
ここで、開閉扉25bは比較的幅広に形成されており、遊技者が操作レバー9bの回動角を遊技球が角部102の下側を通過する状態で大まかに調整することで、アタッカー入賞具25に遊技球を高確率で入賞させることが可能となる。この後、パチンコ遊技機1は、確率変動モードに移行する。
パチンコ遊技機1は、2R確変大当たりのラウンド消化から確率変動モードに移行した場合、主画面用液晶表示装置200を用いて遊技者に対して右打ちを行うように指示する。これにより、遊技者は、後述の右打ちを行う。
パチンコ遊技機1は、15R確変大当たりと15R通常大当たりのいずれかに当選した場合、例えば主画面用液晶表示装置200に表示される図柄601、602、603を揃え、主画面用液晶表示装置200を用いて遊技者に対して右打ちを行う指示を行った後、アタッカー入賞具26の開閉扉26bを長時間開放してから閉塞する動作を規定ラウンドの15回まで繰り返す。
ここで、開閉扉26bは比較的幅広に形成されており、遊技者が操作レバー9bの回動角を遊技球が角部102の上側を通過する状態で大まかに調整することで、右打ちの状態となり、アタッカー入賞具26に遊技球を高確率で入賞させることが可能になり、遊技者は、大量の賞球、例えば1700個の賞球を容易に獲得できる。
パチンコ遊技機1は、15R確変大当たりに当選した場合、前記大当たりの規定ラウンド終了後に確率変動モードに移行し、15R通常大当たりに当選した場合、前記大当たりの規定ラウンド終了後に時短モードに移行する。
パチンコ遊技機1は、確率変動モードまたは時短モードに移行した場合、主画面用液晶表示装置200を用いて遊技者に対して右打ちを行うように指示する。これにより、遊技者は、確率変動モードと時短モードのいずれの場合にも右打ちを行う。
パチンコ遊技機1は、確率変動モードまたは時短モードの場合、そのモードに対応した画像を主画面用液晶表示装置200に表示する。この場合、遊技者は、操作レバー9bの回動角を比較的大きく調整し、打球発射装置9から初速が比較的早い遊技球を打ち出す。これにより、遊技球は、案内レール15に誘導された状態で角部102を超え、球路121を通り、外側球路119を通り、右打ち用の遊技領域202に落下する。右打ち用の遊技領域202に落下する遊技球は、遊技釘17に衝突しながら、あるものはスルーチェッカ19を通過し、あるものは一般入賞具21、始動入賞具24に入賞し、また、あるものは右打ち用の遊技領域202を通過してアウト球としてアウト口27に集合し、アウト球通路孔を通って遊技盤11の裏面側に排出される。また、スルーチェッカ19に遊技球が通過した場合、主制御基板91(図2参照)は、始動入賞具24のチューリップ羽根24a、24bを高確率で所定回数開閉させる。これにより、始動入賞具24には高確率で遊技球が入賞し、賞球の払出を行うため、パチンコ遊技機1において払い出される賞球の数は、打球発射装置9から打ち出される遊技球の数の100%前後となり、遊技者は、手持ちの遊技球をほとんど減らすことなく大当たりの抽選を連続して実行できる。以下、このような状態を、電チューサポートがある状態として説明する。
確率変動モードにおいて、主制御基板91(図2参照)は、電チューサポートがある状態で始動入賞具24に遊技球が入賞する毎に高確率(例えば全ての大当たりの合計で39分の1の確率)で2R確変大当たり、15R確変大当たり及び15R通常大当たりの抽選を行う。
主制御基板91(図2参照)は、確率変動モードにおいて2R確変大当たりに当選した場合、例えば主画面用液晶表示装置200に表示される図柄601、602、603を揃えず“確変継続”の文字を表示し、アタッカー入賞具26の開閉扉26bを開放してから閉塞する動作を規定ラウンドの2回まで繰り返す。この後、確変モードを継続する。
また、主制御基板91(図2参照)は、確率変動モードにおいて15R確変大当たりと15R通常大当たりのいずれかに当選した場合、図柄601、602、603を揃え、アタッカー入賞具26の開閉扉26bを長時間開放してから閉塞する動作を規定ラウンドの15回まで繰り返す。ここで確率変動モードは、大当たりに当選するまで継続する。
時短モードにおいて、主制御基板91(図2参照)は、電チューサポートがある状態で始動入賞具24に遊技球が入賞する毎に低確率(例えば全ての大当たりの合計で390分の1の確率)で2R確変大当たり、15R確変大当たり及び15R通常大当たりの抽選を行う。
主制御基板91(図2参照)は、時短モードにおいて2R確変大当たりに当選した場合、例えば主画面用液晶表示装置200に表示される図柄601、602、603を揃えずに停止させてから“確変突入”の文字を表示し、アタッカー入賞具26の開閉扉26bを開放してから閉塞する動作を規定ラウンドの2回まで繰り返す。
主制御基板91(図2参照)は、時短モードにおいて、15R確変大当たりと15R通常大当たりのいずれかに当選した場合、図柄601、602、603を揃え、アタッカー入賞具26の開閉扉26bを長時間開放してから閉塞する動作を規定ラウンドの15回まで繰り返す。ここで主制御基板91(図2参照)は、15R通常大当たりから時短モードに突入し、時短モードにおいて100回の抽選までに大当たりに当選しなければ時短モードを終了し、通常モードに戻る。
以下、副画面用液晶表示装置300及びその周辺部について詳細に説明する。
図3において、枠部材101の上壁119には、第2の開口部302の開閉を行う扉部材310が設けられている。
扉部材310は、板状に形成され、その板面に直交する方向を中心軸として前記枠部材101に回動可能な状態で設けられ、回動することで前記副画面を設けた前記第2の開口部302の開閉を行い、前記第2の開口部302を閉塞した状態で前記副画面304を外部から遮蔽し、前記第2の開口部302を開放した状態で前記副画面304を外部に露出させる。
図5において、開閉扉ユニット305は、扉部材310とその開閉機構が組込まれたユニットであり、上壁119(図3参照)の開口311(図3参照)に背面側から取り付けられるようになっている。
開閉扉ユニット305は、扉部材310と、フレーム320と、施錠演出部材330と、回転軸341、342と、アーム343、344と、ピン345、346と、ソレノイド347、348とから構成されている。
フレーム320は、片目の輪郭をイメージしたサークル形状に形成され、内側が第2の開口部302となり、右側の内周面から内側に突出して軸受部321が形成されている。軸受部321の後方には切り欠き322が形成されている。また、フレーム320は、左側の外周面から外側に突出して軸受部323が形成されている。
扉部材310は、金庫の扉を模した演出用部材であり、合成樹脂を素材とし、その外周がフレーム320の外周と略一致させて形成されている。扉部材310の表面には機種名のパターン312が印刷により形成されるとともに金庫のキー入力部をイメージするモールド313が形成されている。
扉部材310の裏面の右側は、回転軸341の一端に取り付け固定されている。回転軸341の中間部は、フレーム320の右側の軸受部321に回動可能な状態で取り付けられている。回転軸341の他端にはアーム343の基端側が取り付けられている。アーム343の長手方向は、回転軸341の軸方向と直交する方向に配置している。アーム343はピン345を介してソレノイド347のプランジャ(可動鉄心)349に連結されている。
ソレノイド347の本体ケース350は上壁119(図3参照)の背面側に固定される。
施錠演出部材330は、回転軸341の一端側に固定された棒状部331の中心部から一対の板状部332、333を棒状部331の長手方向に対して直交する一方及び他方の方向に延出させ、棒状部331から所定間隔を置いた外周に板状部332、333を介してリング状部334を設けている。
棒状部331は回転軸342の一端に取り付け固定されている。回転軸342の中間部は、フレーム320の左側の軸受部323に回動可能な状態で取り付けられている。回転軸342の他端にはアーム344の基端側が取り付けられている。アーム344の長手方向は、回転軸342の軸方向と直交する方向に配置している。アーム344はピン346を介してソレノイド348のプランジャ(可動鉄心)351に連結されている。
ソレノイド348の本体ケース352は上壁119(図3参照)の背面側に固定される。
フレーム320の背面側には、副画面用液晶表示装置300が配置される。
図6において、施錠演出部材330の前方には装飾部材335が部分的に配置される。
次に、図7及び図8を用いて羽根部材118及びその周辺部について詳細に説明する。
図7及び図8において、右側壁116は、中間部に隙間131を有しており、この隙間131の間に遊技球500(図8参照)の球路117が形成されている。
化粧板14の球路117の位置には、開口部132が形成され、開口部132には遊技球センサ133が取り付けられている。
開閉羽根駆動ユニット360は、回転軸361と、軸受部362と、アーム363と、ピン364と、ソレノイド365とから構成されている。羽根部材118は、遊技球を誘導する板状部151の正面側に鍵をイメージする装飾部152を一体形成したものである。
板状部151の背面の下寄りには、回転軸361の一端が取り付け固定されている。
化粧板14の開口部132より右斜め下側の位置には開口部134が形成され、開口部134には軸受部362が取り付けられている。
軸受部362は回転軸361の中間部を回転可能な状態で軸支している。
回転軸361の他端にはアーム363の基端側が取り付けられている。アーム363の長手方向は、回転軸361の軸方向と直交する方向に配置している。アーム363はピン364を介してソレノイド365のプランジャ(可動鉄心)366に連結されている。
ソレノイド365の本体ケース367は化粧板14の背面側に固定される。
次に、図9を用いて操作入力部400について詳細に説明する。
図9において、操作入力部400には、横長形状のチャンス釦401と、十字キー410を構成する右選択釦411、左選択釦412、上選択釦413、下選択釦414が設けられている。
チャンス釦401の表面には“PUSH”の文字のパターン402が印刷により形成されている。
次に、中央役物100及びその周辺部を駆動制御する回路系統について詳細に説明する。
図10において、中央役物100は、電気回路系統として、遊技球センサ133と、ソレノイド347、348、365と、主画面用液晶表示装置200と、副画面用液晶表示装置300とを備えている。
表示制御基板96は、中央役物100の全体動作を集中制御するとともに液晶表示装置200に表示する画像を選択するCPU(マイコン)501と、制御用の記憶部としての演出制御用ROM502及びRAM503と、ソレノイド駆動回路504、505、506と、液晶表示装置駆動回路507、508と、乱数発生装置509と、画像データ用ROM510とを備えている。尚、説明の簡略化のため、図10では、放音部7d(図1参照)を使った音声演出など、他のゲームの演出に係る制御を行う表示制御基板96内の回路系統を省略している。
表示制御基板96のCPU501には、遊技球検出センサ133と、パチンコ遊技機1(図2参照)の主制御基板91と、チャンス釦401と、十字キー410と、演出制御用ROM502と、RAM503と、ソレノイド駆動回路504、505、506と、液晶表示装置駆動回路507、508と、乱数発生装置509と、画像データ用ROM510が接続されている。
CPU501は、演出制御用ROM502に格納された制御プログラム、パチンコ遊技機1の主制御基板91からのコマンドデータ、遊技球検出センサ133の検出結果、乱数発生装置509からの乱数値に基づいて必要なデータをRAM503に記憶し、ソレノイド駆動回路504、505、506と、液晶表示装置駆動回路507、508の制御を行う。
表示制御基板96の演出制御用ROM502には、入賞役及び役非当選に対応した演出テーブルが記憶され、RAM503には演出フラグが記憶される。例えばCPU501は、主制御基板91から入賞役の抽選結果に対応した演出制御のコマンドデータが供給された時点で、乱数発生装置509から乱数値を取得し、前記入賞役の抽選結果に対応した演出制御用ROM502の演出テーブルを参照し、得られた乱数値に割り当てられた演出内容(この場合の演出は主画面用液晶表示装置200及び副画面用液晶表示装置300に表示する画像、羽根部材118、扉部材310及び施錠演出部材330の回転角を含む)を選択することで、演出の抽選を行う。そして、CPU501は、乱数値に対応する演出内容をRAM503の演出フラグに記憶する。
CPU501は、演出制御用ROM502に格納された制御プログラム、RAM503の演出フラグ、パチンコ遊技機1の主制御基板91からのコマンドデータが示す入賞役の抽選結果と遊技球検出センサ133の検出結果に基づいて、ソレノイド駆動回路504、505、506が出力するソレノイド駆動用電流の制御を行い、液晶表示装置駆動回路507、508に画像データ用ROM510を記憶された画像データを読み出して液晶表示装置駆動回路507、508が出力する画像信号の制御を行う。
より詳しく説明すると、CPU501は、RAM503の演出フラグに記憶したアドレスに対応する画像データを画像データ用ROM510から読み出して液晶表示装置駆動回路507、508が出力する画像信号の制御を行う。
さらに、CPU501は、RAM503の演出フラグに記憶したソレノイド347、348、365のプランジャ349、351、366の突出量に基づいてソレノイド駆動回路504、505、506が出力するソレノイド駆動用電流の制御を行う。
これにより、ソレノイド駆動回路504、505、506は、CPU501からの制御に基づいてソレノイド347、348、365に駆動電流を供給し、ソレノイド347、348、365のプランジャ349、351、366を決められた突出量で突出に移動させ、扉部材310を開いた状態とし、施錠演出部材330の板状部332の先端が副画面304から離れる側に施錠演出部材330を回転させ、羽根部材118を開いた状態とする。
また、ソレノイド347、348、365は、ソレノイド駆動回路504、505、506から駆動電流が供給されない状態では、内蔵したばねの反発力により、プランジャ349、351、366(図9参照)をソレノイド本体側350、352、367に引き込む方向に移動させ、扉部材310を閉じた状態とし、施錠演出部材330の板状部332の先端が扉部材310に接触する側に施錠演出部材330を回転させ、羽根部材118を閉じた状態とする。
以下、中央役物100の動作を説明する。
ここで、主画面303に表示する図柄601、602、603としては、数字の“1”、“3”、“5”、“7”を揃っただけで15R確変大当たりが確定したことを示す確変図柄とし、数字の“2”、“4”、“6”、“8”をチャンス図柄とする。チャンス図柄は、揃っただけで2R確変大当たり以外の大当たりが確定するが、15R確変大当たりか15R通常大当たりかを区別できない図柄である。
図10に示す表示制御基板96は、大当たりの抽選が行われていない状態では、ソレノイド347、348、365を制御し、扉部材310を閉じた状態とし、施錠演出部材330の板状部332の先端が扉部材310に接触する側に施錠演出部材330を回転させ、羽根部材118を閉じた状態とする。この状態では羽根部材118は図7に示す隙間131を閉じた状態になっており、隙間131から遊技球センサ133には遊技球が流れないようになっている。
そして、始動入賞具23、24(図3参照)に遊技球が入賞した場合には、主制御基板91(図2参照)が大当たりの抽選を行い、大当たりに当選しなかった場合、表示制御基板96は、主画面用液晶表示装置200に表示される図柄601、602、603を揃えずに停止させ、大当たりの抽選が行われていない状態に戻る。
主制御基板91の抽選で2R確変大当たりに当選した場合、表示制御基板96は、主画面用液晶表示装置200に表示される図柄601、602、603を揃えずに停止させ、通常モードまたは時短モード中の場合、“確変突入”の文字を表示し、確変モード中の場合、“確変継続”の文字を表示し、遊技者に2R確変大当たりに当選したことを知らせる。主制御基板91は、規定ラウンドの2回までアタッカー入賞具25の開閉扉25bを開放させ、確変モードの状態に移行する。
主制御基板91の抽選で15R通常大当たりに当選した場合と15R確変大当に当選した場合の70%において、表示制御基板96は、主画面用液晶表示装置200に表示される図柄601、602、603(図4参照)としてチャンス図柄の“2”、“4”、“6”、“8”のいずれかを揃えて、遊技者に15R確変大当たりか15R通常大当たりに当選したことを知らせる。この後、表示制御基板96は、主画面用液晶表示装置200の主画面303に、図11に示す演出選択用の画面を表示する。
図11において、主画面303の左上側コーナー近傍には、図柄601、602、603として“2”、“4”、“6”、“8”のいずれか(図11の例では“8”)が揃えられて表示される。主画面303の図柄603の右隣には、十字キーを押すことを要請する文字“十字キーを押してくれ”の画像604が表示される。主画面303の右下側コーナー近傍には、現在のラウンドを示す“1R”の画像605が表示される。
主画面303は、中心線610を境に背景が左右の領域に分けられており、左側の領域611Lには、例えば緑色の背景612Lが表示され、右側の領域611Rには、例えば紫色の背景612Rが表示される。
左側には領域611Lには、第1のキャラクター701の画像621と第1のキャラクターの名前“探偵X”の画像622が表示される。
右側には領域611Rには、第2のキャラクター702の画像623と第2のキャラクターの名前“怪盗Y”の画像624が表示される。
主画面303の中央部には、十字キー410(図10参照)の操作方向を示す両矢印の画像625が表示される。
遊技者はこのような画像を見ることで、十字キー410(図10参照)を操作し、演出の主人公となるキャラクターを選択する。主人公となるキャラクターとして第1のキャラクター701の“探偵X”を選択する場合には、左選択釦411(図10参照)をオンする。これにより、表示制御基板96は、左側の領域611Lの緑色の背景612Lを点滅させ、第1キャラクター701が選択されていることを遊技者に知らせる。
主人公となるキャラクターとして第2のキャラクター702の“怪盗Y”を選択する場合には、左選択釦412をオンする。これにより、表示制御基板96は、右側の領域611Rの紫色の背景612Rを点滅させ、第2のキャラクター702が選択されていることを遊技者に知らせる。
尚、図11に示す演出選択用の画面が表示されなかった状態で右選択釦411と左選択釦412のいずれも操作されなかった場合には、表示制御基板96は、3R目までに自動的に第1のキャラクター701の“探偵X”を選択する。ここで、図11に示す状態では第2の開口部302の開閉を行う扉部材310は閉じたままの状態であり、副画面304(図3参照)は視認不能状態になっている。
そして3R目において、表示制御基板96は、主画面用液晶表示装置200の主画面303に、図12に示すチャンス釦操作要請用の画面を表示する。
図12において、主画面303には、第1のキャラクター701と第2のキャラクター702が対決する連続画像(アニメーション)703が表示されるとともに、主画面303の左上側コーナー近傍には図柄601、602、603として図11と同じ図柄が表示され、主画面303の上側中央右寄りにチャンス釦401の操作を要請する画像631が表示される。また、主画面303の右下側コーナー近傍には、現在のラウンドを示す“3R”の画像605が表示される。この状態で遊技者がチャンス釦401を操作すると、表示制御基板96は抽選により図13乃至図15に示す演出状態の中から一つを選択し、ソレノイド駆動回路505を用いてソレノイド348のプランジャ351を突出させ、施錠演出部材330の板状部332の先端が副画面304から離れる側に施錠演出部材330を回転させた後、ソレノイド駆動回路504を用いてソレノイド347のプランジャ350を突出させ、扉部材310を開く。
主制御基板91の抽選で15R確変大当たりに当選し主人公となるキャラクターとして第1のキャラクターの“探偵X”を選択した場合、表示制御基板96は、乱数発生装置509を用いた抽選により、60%の割合で図13に示す状態を選択し、15%の割合で図14に示す状態を選択し、25%の割合で図15に示す状態を選択する。
主制御基板91の抽選で15R通常大当たりに当選し主人公となるキャラクターとして第1のキャラクターの“探偵X”を選択した場合、表示制御基板96は、15%の割合で図13に示す状態を選択し、60%の割合で図14に示す状態を選択し、25%の割合で図15に示す状態を選択する。
主制御基板91の抽選で15R確変大当たりに当選し主人公となるキャラクターとして第2のキャラクターの“怪盗Y”を選択した場合、表示制御基板96は、15%の割合で図13に示す状態を選択し、60%の割合で図14に示す状態を選択し、25%の割合で図15に示す状態を選択する。
主制御基板91の抽選で15R通常大当たりに当選し主人公となるキャラクターとして第2のキャラクターの“怪盗Y”を選択した場合、表示制御基板96は、60%の割合で図13に示す状態を選択し、15%の割合で図14に示す状態を選択し、25%の割合で図15に示す状態を選択する。
図13乃至図15において、主画面303の上側中央では、チャンス釦401の操作を要請する画像631(図12参照)が消える。
図13において、扉部材310が開いた状態の副画面304は、第1のキャラクター701の画像641と“GO!”の文字の画像642が表示される。
図14において、扉部材310が開いた状態の副画面304は、第2のキャラクター702の画像643と“GO!”の文字の画像642が表示される。
図15において、扉部材310が開いた状態の副画面304は、ノイズをイメージする画像644が表示される。
尚、チャンス釦401を操作しなかった場合、3R移行のラウンド消化において、表示制御基板96(図10参照)は、扉部材310が閉塞した状態を維持するとともに、施錠演出部材330の板状部332の先端が扉部材310に接触した状態を維持する。
そして3Rが終了すると表示制御基板96は、図16に示すように、扉部材310を閉塞し、施錠演出部材330の板状部332の先端を扉部材310に接触した状態にし、羽根部材118を開放させる。これにより、右打ち用の遊技領域202に落下する遊技球の一部は球路117を通過し、遊技球センサ133によりカウントされる。
また、図16において、主画面用液晶表示装置200による主画面303には、第1のキャラクター701と第2のキャラクター702が対決する連続画像(アニメーション)704が表示されるとともに、左上側コーナー近傍には図柄601、602、603として図11と同じ図柄が表示され。主画面303の右下側コーナー近傍には、現在のラウンド(図16の場合7R)を示す画像605が表示される。主画面303の左側及び右側には、それぞれバーグラフの画像711、712が表示される。バーグラフの画像711、712は複数のドット713、714により構成される。
ここで、バーグラフの画像711は第1のキャラクター701の有利度をイメージし、バーグラフの画像712は第2のキャラクター702の有利度をイメージしている。
バーグラフの画像711、712は、遊技球センサ133に遊技球が一つ検出される毎に表示制御基板96の抽選でいずれか一方のドットが下から点灯するこことになる。
ここで、主制御基板91の抽選で15R確変大当たりに当選し主人公となるキャラクターとして第1のキャラクターの“探偵X”を選択した場合と、主制御基板91の抽選で15R通常大当たりに当選し主人公となるキャラクターとして第2のキャラクターの“怪盗Y”を選択した場合では、表示制御基板96は、遊技球センサ133により遊技球が一つ検出される毎に、乱数発生装置509を用いた抽選により、60%の確率で第1のキャラクター701に対応するバーグラフの画像711において点灯するドット713を一つ増やし、第2のキャラクター702に対応するバーグラフの画像712において点灯するドット714を現状のままとし、40%の確率で第2のキャラクター702に対応するバーグラフの画像712において点灯するドット714を一つ増やし、第1のキャラクター701に対応するバーグラフの画像711において点灯するドット713を現状のままとする。
主制御基板91の抽選で15R確変大当たりに当選し主人公となるキャラクターとして第2のキャラクターの“怪盗Y”を選択した場合と主制御基板91の抽選で15R通常大当たりに当選し主人公となるキャラクターとして第1のキャラクターの“探偵X”を選択した場合では、表示制御基板96は、遊技球センサ133により遊技球が一つ検出される毎に、乱数発生装置509を用いた抽選により、40%の確率で第1のキャラクター701に対応するバーグラフの画像711において点灯するドット713を一つ増やし、第2のキャラクター702に対応するバーグラフの画像712において点灯するドット714を現状のままとし、60%の確率で第2のキャラクター702に対応するバーグラフの画像712において点灯するドット714を一つ増やし、第1のキャラクター701に対応するバーグラフの画像711において点灯するドット713を現状のままとする。
表示制御基板96は、このような制御によるドットの点灯演出を15Rが終了しするまで続ける。そして15Rが終了した瞬間、羽根部材118を閉塞し、主制御基板91の大当たりの抽選結果と主人公となるキャラクターの選択結果に対応して図17乃至図20のいずれかの演出状態を選択する。
主制御基板91の抽選で15R確変大当たりに当選し遊技者が主人公となるキャラクターとして第1のキャラクターの“探偵X”を選択した場合、表示制御基板96は、図17において、主画面用液晶表示装置200の主画面303に、第1のキャラクター701が戦いに勝ち、第2のキャラクター702が戦い敗れた画像721を表示し、左上側コーナー近傍には図柄601、602、603を確変図柄の “7”に変更し、画面右上寄りに、”勝利”の文字の画像722を表示して15R確変大当たりに当選していたことを遊技者に知らせて確変モードに移行する。
主制御基板91の抽選で15R通常大当たりに当選し遊技者が主人公となるキャラクターとして第1のキャラクターの“探偵X”を選択した場合、表示制御基板96は、図18において、主画面用液晶表示装置200の主画面303に、第2のキャラクター702が戦いに勝ち、第1のキャラクター701が戦い敗れた画像731を表示し、左上側コーナー近傍の図柄601、602、603を通常図柄(図18の例では“8”)のままとし、画面左上寄りに、”敗北”の文字の画像732を表示して15R通常大当たりに当選していたことを遊技者に知らせて通常モードに移行する。
主制御基板91の抽選で15R確変大当たりに当選し主人公となるキャラクターとして第2のキャラクターの“怪盗Y”を選択した場合、表示制御基板96は、図19において、主画面用液晶表示装置200の主画面303に、第2のキャラクター702が戦いに勝ち、第1のキャラクター701が戦い敗れた画像731を表示し、左上側コーナー近傍には図柄601、602、603を確変図柄の “7”に変更し、画面左上寄りに、”勝利”の文字の画像733を表示して15R確変大当たりに当選していたことを遊技者に知らせて確変モードに移行する。
主制御基板91の抽選で15R通常大当たりに当選し遊技者が主人公となるキャラクターとして第2のキャラクターの“怪盗Y”を選択した場合、表示制御基板96は、図20において、主画面用液晶表示装置200の主画面303に、第1のキャラクター701が戦いに勝ち、第2のキャラクター702が戦い敗れた画像721を表示し、左上側コーナー近傍の図柄601、602、603(図20の例では“8”)のままとし、画面右上寄りに、”敗北”の文字の画像734を表示して15R通常大当たりに当選していたことを遊技者に知らせて通常モードに移行する。
このような動作により、遊技者が主人公となるキャラクターとして第1のキャラクターの“探偵X”を選択した場合、遊技者が受ける15R確変大当たりの信頼度は、図13の状態>図15の状態>図14の状態となる。また、図16に示す右のバーグラフの画像712より左のバーグラフの画像711の複数のドット713が多く点灯した方が、遊技者が受ける15R確変大当たりの信頼度が高くなる。
遊技者が主人公となるキャラクターとして第2のキャラクターの“怪盗Y”を選択した場合、遊技者が受ける15R確変大当たりの信頼度は、図14の状態>図15の状態>図13の状態となる。また、左のバーグラフの画像711より右のバーグラフの画像712の複数のドット714が多く点灯した方が、遊技者が受ける15R確変大当たりの信頼度が高くなる。
即ち、副画面300に表示される画像に対して遊技者が受ける15R確変大当たりの信頼度は、副画面300に遊技者が主人公として選択したキャラクターが登場した場合が最も高く、副画面300にノイズをイメージする画像が表示された場合が中間で、副画面300に遊技者が主人公として選択しなかったキャラクターが登場した場合が最も低い。
左右のバーグラフの画像711、712に対して遊技者が受ける15R確変大当たりの信頼度は、遊技者が主人公として選択したキャラクターに対応するバーグラフのドットが主人公として選択しなかったキャラクターに対応するバーグラフのドットより多く点灯した方が高くなる。
以上に説明した構成及び動作により、パチンコ遊技機1は、遊技球が落下する遊技領域12と、操作ハンドル9aの操作により駆動して遊技球を前記遊技領域12に打ち出す打球発射手段としての打球発射装置9と、前記遊技領域12の中央に設けられ、第1及び第2の開口部301、302が形成された枠部材101を有し、当該第1及び第2の開口部301、302にそれぞれ主画面303及び副画面304を有し、前記遊技領域12を左右に分岐することで左打ち用の遊技領域201及び右打ち用の遊技領域202を区画する中央役物100と、前記中央役物の周囲に設けられた一般入賞具20、21、始動入賞具23、24及びアタッカー入賞具25、26による複数の入賞口とを備え、前記打球発射装置9から打ち出され前記遊技領域12に導かれた遊技球が前記複数の入賞口の少なくとも一つに入球することで所定数の賞球を払い出すとともに、前記複数の入賞口の内、特定の入賞口に遊技球が入球することを起因として大当たりの抽選を行う。
CPU501、演出制御用ROM502及び画像データ用ROM510は、前記大当たりの抽選に対応して前記主画面303に表示する連続画像の候補(図17乃至図20に示す画像721、731)を複数選び出す画像候補選出手段となっている。
CPU501、演出制御用ROM502及び液晶表示装置駆動回路507は、前記画像候補選出手段が選出した複数の連続画像の候補の中から一つを手動入力手段としての十字キー410による外部からの操作に基づいて選択して前記主画面303に表示する主画面画像選択手段となっている。
扉部材310は、板状に形成され、その板面に直交する方向を中心軸として前記枠部材101に回動可能な状態で設けられ、回動することで前記副画面304を設けた前記第2の開口部302の開閉を行い、前記第2の開口部302を閉塞した状態で前記副画面304を外部から遮蔽し、前記第2の開口部302を開放した状態で前記副画面304を外部に露出させる
CPU501、演出制御用ROM502、ソレノイド駆動回路504及びソレノイド347は、手動入力手段としてのチャンス釦401による外部からの操作により駆動して前記扉部材310を回動させる扉部材駆動手段となっている。
CPU501、演出制御用ROM502、液晶表示装置駆動回路507及び乱数発生装置509は、前記扉部材310を開いた際に前記副画面304に表示する画像として複数の副画面用画像(図13乃至図15に示す641、643、644)の内一つを抽選により選択して前記副画面304に表示する副画面表示画像抽選手段となっている。
CPU501及び演出制御用ROM502は、前記主画面画像選択手段の選択結果に基づいて前記副画面表示画像抽選手段における複数の副画面用画像の各選択確率を変化させる副画面用画像選択確率制御手段となっている。
遊技球検出センサ133は、前記枠部材101に設けられ、遊技球の通過を検出する遊技球検出手段となっている。
CPU501、演出制御用ROM502及び画像データ用ROM510は、前記遊技球検出手段の検出結果に対応して、前記主画面303に表示する連続画像704(図16参照)内に挿入画像を挿入する画像挿入手段となっている。
CPU501、演出制御用ROM502、乱数発生装置509は、前記画像挿入手段が挿入する画像として複数の挿入画像の内一つを抽選により選択する挿入画像抽選手段となっている。ここで、本実施例において複数の挿入画像は、バーグラフの画像711、712の次に点灯するドット713、714のことを示している。
CPU501、演出制御用ROM502は、主画面画像選択手段の選択結果に基づいて前記挿入画像抽選手段における複数の挿入画像の各選択確率を変化させる挿入画像選択確率制御手段となっている。
かかる構成のパチンコ遊技機1によれば、前記副画面表示画像抽選手段が前記副画面304に表示する画像として複数の副画面用画像の内一つを抽選により選択し、前記扉部材310が、チャンス釦401の操作により前記副画面304を設けた前記第2の開口部の開いて副画面304を外部に露出させるとともに、副画面用画像選択確率制御手段が前記主画面画像選択手段の選択結果に基づいて前記副画面表示画像抽選手段における複数の副画面用画像(図13乃至図15に示した画像641、642、643、644)の各選択確率を変化させるので、文字や絵柄等のパターンを切り替えて表示する場合の動作の意外性を高めるとともに、大当たりの抽選に対する期待感を高めることが可能になり、遊技者が倦怠感を抱くのを防止できる。
また、パチンコ遊技機1によれば、画像挿入手段が、前記遊技球検出手段の遊技球の検出結果に対応して、挿入画像抽選手段により選択された挿入画像(点灯するドット713、714)を、前記主画面303に表示する連続画像704内に挿入するとともに、挿入画像選択確率制御手段が、主画面画像選択手段の選択結果に基づいて前記挿入画像抽選手段における複数の挿入画像の各選択確率を変化させるので、大当たりの抽選に対する期待感をさらに高めることが可能になる。
尚、図1乃至図20に示した実施形態では、本発明を右打ち用の遊技領域202にスルーチェッカ19と電動チューリップ構成の始動入賞具24を設けたパチンコ遊技機1に適用したが、スルーチェッカと電動チューリップ構成の始動入賞具を左打ち用の遊技領域に設けたパチンコ機に適用してもよい。