JP2008008222A - ポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を低減でき、かつ、ステータと駆動マグネットとの間の磁気的結合を高めることにより、磁気回路の効率を高めることのできるポンプ装置を提供すること。
【解決手段】ポンプ装置100において、モータ1のステータ3を覆うハウジングは、熱硬化性樹脂からなるモールド樹脂体51により構成され、このモールド樹脂体51の壁面が、ケース53との間にポンプ室6を区画形成する隔壁面52を構成している。このようなポンプ装置100では、部品点数を減らすことができる。また、ステータ3と駆動マグネット42との間に介在するモールド樹脂体51の側面壁52fが薄いため、ステータ3と駆動マグネット42とを近接させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】ポンプ装置100において、モータ1のステータ3を覆うハウジングは、熱硬化性樹脂からなるモールド樹脂体51により構成され、このモールド樹脂体51の壁面が、ケース53との間にポンプ室6を区画形成する隔壁面52を構成している。このようなポンプ装置100では、部品点数を減らすことができる。また、ステータ3と駆動マグネット42との間に介在するモールド樹脂体51の側面壁52fが薄いため、ステータ3と駆動マグネット42とを近接させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ポンプ装置に関するものである。より詳しくは、ポンプ装置のハウジング構造に関するものである。
ポンプ装置としては、従来、カップ状の下ケースと上ケースとの間に隔壁を配置することにより、ステータ室とポンプ室とを区画形成し、ステータ室にステータを配置する一方、インペラおよび駆動マグネットが一体に形成されたロータをポンプ室に配置した構成が提案されている(特許文献1参照)。
また、ステータをモールド樹脂体で封止する際、隔壁も一体化した後、隔壁にケースを重ねて、隔壁とケースとの間にポンプ室を区画形成するとともに、ポンプ室に、インペラおよび駆動マグネットが一体に形成されたロータを配置した構成が提案されている(特許文献2参照)。
特開2005−73325号公報
特開2005−48675号公報
しかしながら、特許文献1、2のいずれの構成を採用した場合でも、隔壁を1つの部品として準備する必要があるため、部品点数が多い分、コスト高になってしまう。また、特許文献1、2のいずれの構成を採用した場合でも、隔壁としては、PPS樹脂などの熱可塑性樹脂の成形品が用いられるが、このような樹脂成形品は、成型時の制約により、かなり厚く形成する必要がある。このため、ステータと駆動マグネットとの間には、少なくとも隔壁の厚さ分に相当する広い隙間が介在することになり、磁気回路の効率が低いという問題点がある。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、部品点数を低減でき、かつ、ステータと駆動マグネットとの間の磁気的結合を高めることにより、磁気回路の効率を高めることのできるポンプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、駆動コイルおよび該駆動コイルが巻回されたステータコアを備えたステータと、該ステータを覆うハウジングと、該ハウジングとの間にポンプ室を区画形成するケースと、前記ポンプ室に配置され、前記ステータコアに対向配置された駆動マグネット、および該駆動マグネットと一体に回転するインペラを備えたロータとを有するポンプ装置において、前記ハウジングは、前記駆動コイルおよび前記ステータコアを覆うモールド樹脂体により構成され、当該モールド樹脂体の壁面が、前記ケースとの間に前記ポンプ室を区画形成する隔壁面を構成していることを特徴とする。
本発明では、ステータを覆うモールド樹脂体と、ケースとの間にポンプ室が区画形成されており、モールド樹脂体の壁面自身が、ケースとの間にポンプ室を区画形成する隔壁面を構成している。このため、隔壁を別部材で構成する必要がないので、部品点数を減らすことができる分、低コスト化を図ることができる。また、ステータと駆動マグネットとの間にはモールド樹脂体の一部が介在するが、かかる部分については、樹脂成形で別部品として形成した隔壁と違って、かなり薄い。このため、ステータと駆動マグネットとを近接させることができるので、磁気回路の効率を高めることができる。
本発明において、前記モールド樹脂体には前記隔壁面側に第1の軸穴が形成されているとともに、前記ケースには前記第1の軸穴と対向する位置に第2の軸穴が形成され、前記ポンプ室には前記第1の軸穴および前記第2の軸穴に両端部が保持された固定軸が配置され、前記ロータは、前記固定軸に対して回転可能に支持されていることが好ましい。このように構成すると、軸回転型と違って、モールド樹脂体にラジアル軸受などを形成する必要がないので、モールド樹脂体の構造を簡素化することができる。
本発明において、前記モールド樹脂体は、前記隔壁面側で前記ポンプ室とは反対側に凹む凹部を備え、前記ステータは、前記凹部の周りを囲むように環状に形成され、前記ロータは、前記駆動マグネットが前記凹部内で前記ステータに対向するように配置されている構成を採用することができる。
本発明において、前記モールド樹脂体では、熱硬化性樹脂材料が用いられていることが好ましい。このように構成すると、熱可塑性樹脂と違って、モールド樹脂体においてステータと駆動マグネットとの間に介在する部分を薄く形成できるので、磁気回路の効率を高めることができる。また、熱硬化性樹脂材料であれば、不飽和ポリエステル樹脂を主成分としたBMC(Bulk Molding Compound)など、耐熱性、耐候性、耐薬品性、絶縁性などに優れた樹脂材料でモールド樹脂体を構成することができる。また、BMCなどの熱硬化性樹脂材料は、成型時の収縮がほとんどない(収縮率がほぼゼロである)ため、高い寸法精度でモールド樹脂体を構成することができる。さらに、高温・高湿環境においても、BMCからなるモールド樹脂体は寸法安定性に優れている。したがって、例えばポンプ室内に高温の流体を流したとしても、ポンプ室を構成するモールド樹脂体の寸法に変化が生じ難いため、ポンプ室の寸法も変化が生じ難い。それ故、ポンプ室の寸法の変化によるポンプ装置の特性の変化を抑えることが可能なため、ポンプ装置の特性を損なうことがない。
本発明では、ケースとの間にポンプ室を区画形成するにあたって、別部材の隔壁を用いる必要がないので、部品点数を減らすことができ、低コスト化を図ることができる。また、ステータと駆動マグネットとの間にはモールド樹脂体の一部が介在するが、かかる部分については、樹脂成形で形成した隔壁と違って、かなり薄いため、ステータと駆動マグネットとを近接させることができるので、磁気回路の効率を高めることができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したポンプ装置、およびその製造方法について説明する。
(ポンプ装置の全体構成)
図1および図2は、本発明を適用したモータを搭載したポンプ装置の断面構成を示す説明図、およびその分解図である。
図1および図2は、本発明を適用したモータを搭載したポンプ装置の断面構成を示す説明図、およびその分解図である。
図1および図2に示すポンプ装置100は、一般にキャンドポンプと呼ばれるタイプのポンプ装置であり、給電用基板内蔵型ブラシレスモータ(以降、モータ1という)を内蔵している。
本形態に係るポンプ装置100の外郭は、後述するステータ3を覆うハウジングとしてのカップ状のモールド樹脂体51と、モールド樹脂体51の上部を覆うケース53とによって形成されている。モールド樹脂体51およびケース53には各々、穴511、531が形成されており、これらの穴511、531を利用して共通のボルト15を止めることにより、モールド樹脂体51およびケース53が一体化されている。
ここで、モールド樹脂体51とケース53との間にはポンプ室6が区画形成されている。すなわち、本形態では、モールド樹脂体51の壁面自身が、ケース53との間にポンプ室6を区画形成する隔壁面52を構成している。
モールド樹脂体51には、その隔壁面52の中央部に、ポンプ室6とは反対側に凹む凹部52eが形成されており、モールド樹脂体51において凹部52eを囲む上端面52gには、凹部52eに対して同心状に溝部52hが形成されている。溝部52hの内部にはOリング12が配置されており、このOリング12によって、ケース53とモールド樹脂体51との間の密閉性、すなわちポンプ室6の密閉性が確保されている。
ケース53は、下面が開口するカップ状であり、上方に開口する導入口部55、および側方に開口する排出口部56が形成されている。従って、ポンプ室6内には、流体が導入口部55から排出口部56へと到る流路57が形成されており、流路57には、羽根車としての樹脂製のインペラ40が配置されている。このインペラ40を高速回転させることによりポンプ室6内は負圧となり、これにより、導入口部55からポンプ室6内へと温水などの流体を吸引し、その流体を排出口部56から排出することができる。
(モータの構成)
本形態のモータ1は、ステータ3と、ロータ4と、給電用基板2とを備えている。このモータ1では、モールド樹脂体51の凹部52eの底面52aに形成された第1の軸穴52bと、ケース53において第1の軸穴52bに対向する位置に形成された第2の軸穴53aとによって固定軸35の両軸端が支持され、固定軸35は、導入口部55に対して同軸状に配置されている。後述するロータ4は、固定軸35に対して回転可能に支持されており、固定軸35には、ロータ4に対するスラスト軸受37、38が保持されている。
本形態のモータ1は、ステータ3と、ロータ4と、給電用基板2とを備えている。このモータ1では、モールド樹脂体51の凹部52eの底面52aに形成された第1の軸穴52bと、ケース53において第1の軸穴52bに対向する位置に形成された第2の軸穴53aとによって固定軸35の両軸端が支持され、固定軸35は、導入口部55に対して同軸状に配置されている。後述するロータ4は、固定軸35に対して回転可能に支持されており、固定軸35には、ロータ4に対するスラスト軸受37、38が保持されている。
ステータ3は、環状の積層コアからなるステータコア30と、ステータコア30に巻回された駆動コイル33とを備えている。駆動コイル33は、コイル巻線31を樹脂製のコイルボビン32に巻回することにより構成されている。コイルボビン32からモータ軸線方向Lに向けては2本の端子ピン34が突出しており、駆動コイル33の巻始めおよび巻き終わりの各巻線端部(コイル巻線31の端部)が接続されている。なお、ステータ3の近傍には、駆動コイル33の内側に複数の磁気検出素子45が30°間隔で配置され、これらの磁気検出素子45は、駆動マグネット42の回転位置を検知する。
給電用基板2には、端子ピン34を貫通させる穴あるいはスリットからなる貫通部が形成されているとともに、複数の配線パターンおよびランド部が形成されている。従って、給電用基板2をコイルボビン32に対向配置した際、端子ピン34は、給電用基板2を貫通するので、端子ピン34とランド部とを接続することができる。また、給電用基板2には、磁気検出素子45から延びたリード線46を通すための貫通穴や、リード線46に対するランド部や配線パターンが形成されている。さらに、給電用基板2上には、ステータ3を駆動制御する駆動回路(図示せず)が実装されているとともに、電源(図示せず)からの電力を受ける電源コネクタ72が実装されている。
このように構成したステータ3および給電用基板2は、インサート成形により樹脂モールドされてモールド樹脂体51の内部に封止されており、このモールド樹脂体51に形成された凹部52eの周りを囲むようにステータ3が配置されている。ここで、ステータ3の内周側には、凹部52eの側面壁52fが位置しているが、かかる側面壁52fは極めて薄い。
ロータ4は、ポンプ室6内に配置されており、固定軸35に対して回転可能に支持されたスリーブ状のラジアル軸受41と、ステータコア30と対向配置された駆動マグネット42とを有している。ラジアル軸受41と駆動マグネット42は、樹脂製のインペラ40を介して連結され、一体に回転可能である。駆動マグネット42は、N極およびS極が円周方向で交互に着磁された円筒状の永久磁石であり、モールド樹脂体51の凹部52eの内側において、ステータ3に対して半径方向内側でモールド樹脂体51の側面壁52fを介して対向している。
(ステータおよびコイルボビンの詳細な構成)
図3(A)、(B)は各々、本発明を適用したモータに用いたステータの横断面図、およびコイルボビンとステータコアの構成を示す斜視図である。
図3(A)、(B)は各々、本発明を適用したモータに用いたステータの横断面図、およびコイルボビンとステータコアの構成を示す斜視図である。
ステータ3に用いたステータコア30は、強磁性板の積層体であり、図3(A)に示すように、リング状のステータコアの環状部分30cから内側(中心)に向かって突出する12個の突極30aが周方向に等間隔に形成されている。従って、図3(B)に示すように、コイル巻線31が巻回されたコイルボビン32のボビン穴32aに各突極30aを挿入することにより、ステータコア30の各突極30aに駆動コイル33が各々実装される。コイルボビン32では、モータ軸線方向Lに向かって2本の端子ピン34が突出しており、コイル巻線31をコイルボビン32に巻回する工程では、コイル巻線31の巻始めおよび巻き終わりの巻線端部39a、39bを端子ピン34の根元側に絡げておき、後述するモータ1の組み立て工程に回送される。
ここで、駆動コイル33は、例えば、3相(U、V、W相)のいずれかの相に属しており、図3(A)には、4つの駆動コイル33Ua、33Ub、33Uc、33Udからなる駆動コイル群33UがU相を、4つの駆動コイル33Va、33Vb、33Vc、33Vdからなる駆動コイル群33VがV相を、4つの駆動コイル33Wa、33Wb、33Wc、33Wdからなる駆動コイル群33WがW相をそれぞれ構成している様子を示してある。U、V、W相を構成するそれぞれの駆動コイル33は、ステータコア30の円周方向において順番に繰り返し配置される。また、駆動コイル群33Uを構成する駆動コイル33Ua、33Ub、33Uc、33Udに通電したとき、これらの駆動コイル33Ua、33Ub、33Uc、33Udが各突極30aに発生させる磁極が同極となるよう、同じ方向に巻かれて接続されている。同様に、駆動コイル群33Vを構成する駆動コイル33Va、33Vb、33Vc、33Vd、および駆動コイル群33Wを構成する駆動コイル33Wa、33Wb、33Wc、33Wdも同じ方向に巻かれて接続されている。これらのコイル群に対し通電する相を順次切り換えて回転磁界を発生させることで、ロータ4を固定軸35周りに回転させることが可能である。
(モータおよびポンプ装置の製造方法の概略説明)
このようなポンプ装置100を製造するにあたっては、まず、図3(B)に示すように、コイルボビン32に対してコイル巻線31を巻回して駆動コイル33を構成する。その際、コイル巻線31の巻始めおよび巻き終わりの巻線端部39a、39bを端子ピン34の根元側に絡げておく。その際、コイル巻線31の巻線端部39a、39bを端子ピン34にハンダにより固定しておくこともある。
このようなポンプ装置100を製造するにあたっては、まず、図3(B)に示すように、コイルボビン32に対してコイル巻線31を巻回して駆動コイル33を構成する。その際、コイル巻線31の巻始めおよび巻き終わりの巻線端部39a、39bを端子ピン34の根元側に絡げておく。その際、コイル巻線31の巻線端部39a、39bを端子ピン34にハンダにより固定しておくこともある。
次に、図3(A)、(B)に示すように、ステータコア30の突極30aに対してコイルボビン32を装着する。
次に、図1および図2に示すように、給電用基板2をステータコア30およびコイルボビン32に対向配置する。その結果、端子ピン34は、給電用基板2に形成された貫通部を貫通して突出した状態となる。次に、端子ピン34に絡げられた駆動コイル33の巻線端部39a、39bを給電用基板2の上方に引き出した後、巻線端部39a、39bをハンダにより給電用基板2のランド部に接続する。その際、端子ピン34において、給電用基板2から上方に突出している部分もハンダ付けされ、給電用基板2は端子ピン34に保持された状態となる。それまでに、磁気検出素子45の配置などを終えておく。このようにして、ステータ3の組み立て、および配線が完了する。
次に、ステータ3および給電用基板2をインサート成形し、ステータ3および給電用基板2をモールド樹脂体51により封止する。より具体的には、ステータ3を金型内に配置し、熱硬化性樹脂材料であるBMCを用いてインサート成形を行う。その結果、ステータ3および給電用基板2はモールド樹脂体51の内部に封止される。BMCは、不飽和ポリエステル樹脂を主成分とし、それにガラス繊維を短く切断したものを、補強剤や充填剤、触媒などと一緒に混練した樹脂材料である。
次に、固定軸35の基端側にスラスト軸受37を装着した状態で、固定軸35の基端側を、凹部52eの底面52aに形成された第1の軸穴52bに嵌める。次に、固定軸35に対して、インペラ40を介してラジアル軸受41および駆動マグネット42が一体化されたロータ4を装着した後、スラスト軸受38を装着する。
次に、溝部52hにOリング12を装着した後、ケース53に形成された第2の軸穴53aに固定軸35の先端部が嵌るように、ケース53をモールド樹脂体51に重ねる。次に、ボルト15により、モールド樹脂体51およびケース53を一体化する。それにより、ポンプ装置100が完成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、ステータ3を覆うハウジングは、モールド樹脂体51により構成され、このモールド樹脂体51の壁面自身が、ケース53との間にポンプ室6を区画形成する隔壁面52を構成している。このため、隔壁を別部材で構成する必要がないので、部品点数を減らすことができる分、低コスト化を図ることができる。また、ステータ3と駆動マグネット42との間にはモールド樹脂体51の一部(凹部52eの側面壁52f)が介在するが、かかる部分については、樹脂成形で別品として形成した隔壁と違って、かなり薄い。このため、ステータ3と駆動マグネット42とを近接させることができるので、磁気回路の効率を高めることができる。
以上説明したように、本形態では、ステータ3を覆うハウジングは、モールド樹脂体51により構成され、このモールド樹脂体51の壁面自身が、ケース53との間にポンプ室6を区画形成する隔壁面52を構成している。このため、隔壁を別部材で構成する必要がないので、部品点数を減らすことができる分、低コスト化を図ることができる。また、ステータ3と駆動マグネット42との間にはモールド樹脂体51の一部(凹部52eの側面壁52f)が介在するが、かかる部分については、樹脂成形で別品として形成した隔壁と違って、かなり薄い。このため、ステータ3と駆動マグネット42とを近接させることができるので、磁気回路の効率を高めることができる。
また、本形態では、ロータ4が固定軸35に対して回転可能に支持された軸固定側のモータ1を用いているため、軸回転型のモータと違って、モールド樹脂体51にラジアル軸受などを形成する必要がないので、モールド樹脂体51の構造を簡素化することができる。
さらに、本形態では、モールド樹脂体51を構成する樹脂材料として熱硬化性樹脂材料を用いたため、熱可塑性樹脂と違って、モールド樹脂体51においてステータ3と駆動マグネット42との間に介在する側面壁52fを薄く形成できるので、磁気回路の効率を高めることができる。特に本形態では、熱硬化性樹脂材料のうち、不飽和ポリエステル樹脂を主成分としたBMCを用いたので、耐熱性、耐候性、耐薬品性、絶縁性などに優れた樹脂材料でモールド樹脂体51を構成することができる。また、BMCなどの熱硬化性樹脂材料は、成型時の収縮がほとんどない(収縮率がほぼゼロである)ため、高い寸法精度でモールド樹脂体51を構成することができる。さらに、高温・高湿環境においても、BMCからなるモールド樹脂体51は寸法安定性に優れている。したがって、例えばポンプ室6内に高温の流体を流したとしても、ポンプ室6を構成するモールド樹脂体51の寸法に変化が生じ難いため、ポンプ室6の寸法も変化が生じ難い。それ故、ポンプ室6の寸法の変化によるポンプ装置100の特性の変化を抑えることが可能なため、ポンプ装置100の特性を損なうことがない。
1 モータ
3 ステータ
4 ロータ
6 ポンプ室
100 ポンプ装置
30 ステータコア
33 駆動コイル
35 固定軸
40 インペラ
51 モールド樹脂体(ハウジング)
52 隔壁面
52e 凹部
52f 凹部の側面壁
53 ケース
3 ステータ
4 ロータ
6 ポンプ室
100 ポンプ装置
30 ステータコア
33 駆動コイル
35 固定軸
40 インペラ
51 モールド樹脂体(ハウジング)
52 隔壁面
52e 凹部
52f 凹部の側面壁
53 ケース
Claims (4)
- 駆動コイルおよび該駆動コイルが巻回されたステータコアを備えたステータと、
該ステータを覆うハウジングと、
該ハウジングとの間にポンプ室を区画形成するケースと、
前記ポンプ室に配置され、前記ステータコアに対向配置された駆動マグネット、および該駆動マグネットと一体に回転するインペラを備えたロータとを有するポンプ装置において、
前記ハウジングは、前記駆動コイルおよび前記ステータコアを覆うモールド樹脂体により構成され、
当該モールド樹脂体の壁面が、前記ケースとの間に前記ポンプ室を区画形成する隔壁面を構成していることを特徴とするポンプ装置。 - 請求項1において、
前記モールド樹脂体には、前記隔壁面側に第1の軸穴が形成されているとともに、前記ケースには前記第1の軸穴と対向する位置に第2の軸穴が形成され、
前記ポンプ室には前記第1の軸穴および前記第2の軸穴に両端部が保持された固定軸が配置され、
前記ロータは、前記固定軸に対して回転可能に支持されていることを特徴とするポンプ装置。 - 請求項1または2において、
前記モールド樹脂体は、前記隔壁面側で前記ポンプ室とは反対側に凹む凹部を備え、
前記ステータは、前記凹部の周りを囲むように環状に形成され、
前記ロータは、前記駆動マグネットが前記凹部内で前記ステータに対向するように配置されていることを特徴とするポンプ装置。 - 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
前記モールド樹脂体には、熱硬化性樹脂材料が用いられていることを特徴とするポンプ装置。
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