JP2008011650A - モータおよびモータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線を過熱することなく、ハンダを用いての巻線端部と基板のランドとの電気的な接続を行うことのできるモータおよびその製造方法を提供すること。
【解決手段】モータを製造する際、まず、駆動コイルの巻線端部39a、39bを、コイルボビン32に形成された端子ピン34の根元側に絡げる。次に、給電用基板2に形成されたスリット状の端子ピン引出用貫通部20から端子ピン34を突出させて後、巻線端部39a、39bを引き上げ、しかる後に、巻線端部39a、39bの端末部分39a′、39b′を給電用基板2のランド部28にハンダ19により接続する。ランド部28は、端子ピン34の周りを部分的に囲むように形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、モータおよびその製造方法に関する。より詳しくは、モータを構成する駆動コイルの巻線端部と基板との接続構造およびその製造方法に関する。
モータを製造するために、コイルボビンに巻回された駆動コイルの端部を給電用基板に接続する方法としては、従来、コイルボビンに設けられた端子ピンに巻線端部を絡げた後、ハンダ付けを行い、次に、この端子ピンを給電用基板に形成された貫通穴に貫通させ、次に、端子ピンと給電用基板に形成されたランド部とをハンダ付けする方法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
端子ピンと巻線端部との具体的な接続方法としては、端子ピンの根元側に巻線端部を絡げてから、端子ピンの先端部にも絡げ、その後、端子ピンの先端部でハンダ付けする方法や、巻線端部を複数回、折り束ねた後、捻って端子ピンに巻き付け、その後、ハンダ付けする方法などが挙げられる(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2000−139054号公報 特開平9−131013号公報 特開2002−10609号公報
このような電気的な接続を行うにあたって、従来は、給電用基板において端子ピンを貫通させる貫通穴の周りには、その全周に沿って、ランド部が形成されている。このため、給電用基板上でのハンダ付けの際、ランド部が十分、加熱されて、ランド部上でハンダが溶融して広がるまでに長い時間を要する。その結果、駆動コイルに過剰な熱が加わり、駆動コイルに線細りや断線が発生してしまうという問題点がある。また、給電用基板上でのハンダ付けに長い時間を要すると、巻線端部が過熱される結果、巻線端部を端子ピンの根元側に固定したハンダが融解し、巻線端部が端子ピンから外れてしまうという問題点もある。
また、端子ピンの根元側に巻線端部を絡げた後、ハンダ付けを行い、さらに給電用基板の上方で端子ピンと給電用基板のランド部とをハンダ付けする場合にも、ハンダ付けを2回行うため、上記と同様な問題が発生する。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、巻線を過熱することなく、ハンダを用いての巻線端部と基板のランドとの電気的な接続を行うことのできるモータおよびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、絶縁体から突出する端子ピンと、該端子ピンの周りに巻線端部が絡げられた駆動コイルと、基板とを有するモータにおいて、前記基板には、該基板を前記絶縁体に重ねたときに前記端子ピンを上方に突出させる端子ピン引出用貫通部と、当該基板の上面側で前記端子ピン引出用貫通部の縁に沿って形成され、前記巻線端部がハンダにより電気的に接続されたランド部とが形成され、前記ランド部は、前記端子ピンの周りを部分的に囲むように形成されていることを特徴とする。
本発明では、基板において端子ピンを貫通させる端子ピン引出用貫通部の縁に沿ってランド部が形成されているとともに、ランド部は、前記端子ピンの周りを部分的に囲むように形成されているため、ランド部が小さい。このため、基板上でのハンダ付けの際、ランド部を短時間のうちに加熱できるので、ハンダ付けに要する時間が短い。従って、駆動コイルの端部に加わる熱量が少ないので、駆動コイルに線細りや断線が発生しない。また、駆動コイルの端部に加わる熱量が少ないので、巻線端部を端子ピンの根元側に固定したハンダが融解することがなく、巻線端部が端子ピンから外れることがない。また、ハンダ付けを手際よく行うことができるので、巻線端部を端子ピンの根元側にハンダにより固定しておく必要がなく、基板上でのハンダ付けのみで、巻線端部をランド部に電気的に接続することができる。
本発明において、前記巻線端部のうち、前記端子ピンに絡げられた部分から延出した端末部分が、ハンダにより前記ランド部に接続されている構成を採用することができる。このように構成すると、基板から上方に突出する端子ピンに対してハンダ付けを行った構成、および基板から上方に突出する端子ピンに対してはハンダ付けを行わない構成のいずれをも採用することができる。
本発明において、前記巻線端部は、前記端子ピンに対して根元側から少なくとも前記基板の上面と同一の高さ位置まで絡げられていることが好ましい。
本発明において、前記巻線端部は、前記端子ピンのうち、前記基板から上方に位置する部分にも絡げられていることが好ましい。
本発明において、前記巻線端部は、前記端子ピンのうち、前記基板から下方に位置する部分では、ハンダにより固定されずに絡げられた状態にあることが好ましい。すなわち、端子ピンの根元側ではハンダ付けにより巻線端部を固定せず、基板上でのハンダ付けのみで、巻線端部をランド部に電気的に接続する。このように構成すると、駆動コイルの端部に加わる熱量が少ないので、駆動コイルに線細りや断線が発生しない。また、ハンダ付け工程を減らすことができるので、作業効率が向上し、生産性を高めることができる。
本発明において、前記端子ピン引出用貫通部は、前記基板の外周縁から内側に向かってスリット状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、端子ピンを端子ピン引出用貫通部に容易に通すことができる。
本発明において、前記端子ピン引出用貫通部の幅寸法は、例えば、前記基板の外周縁から内側に向かって略等しく設定されている構成を採用することができる。
本発明において、前記端子ピンは、前記端子ピン引出用貫通部の内周面から離間し、直接には接していないことが好ましい。
本発明において、前記駆動コイルは、リング状のステータコアの環状部分から内側に突出する複数の突極の各々に巻回されているとともに、当該ステータコアの一方の端面側で前記端子ピンが同一方向に向けて起立しており、複数の前記駆動コイルは各々が、複数の相のいずれかの相に属しており、前記基板は、前記ステータコアに対して前記端子ピンが起立している側で対向しているとともに、前記端子ピン引出用貫通部および前記ランド部が複数の前記端子ピンに対応して複数形成され、前記基板の上面および下面には、複数の前記駆動コイルのうち、同一の相に属する駆動コイルが電気的に接続されるランド部同士を電気的に接続するための上面側配線パターンおよび下面側配線パターンが各々形成され、前記基板には前記上面側配線パターンと前記下面側配線パターンとを導通させるスルーホールが形成されていることが好ましい。
本発明では、絶縁体から突出する端子ピンと、該端子ピンの周りに巻線端部が絡げられた駆動コイルと、基板とを有するモータの製造方法において、前記基板には、該基板を前記絶縁体に重ねたときに前記端子ピンを上方に突出させる端子ピン引出用貫通部と、当該基板の上面側で前記端子ピン引出用貫通部の縁に沿って形成され、前記巻線端部がハンダにより電気的に接続されたランド部とを形成しておくとともに、前記ランド部を前記端子ピンの周りを部分的に囲むように形成しておき、前記巻線端部をハンダにより前記ランド部に電気的に接続するにあたっては、前記巻線端部を前記端子ピンの根元側に絡ませる巻線端部処理工程と、前記基板を前記絶縁体に重ねて前記端子ピンを前記基板の上方に突出させる基板搭載工程と、前記巻線端部を前記基板の上方側に引っ張って前記巻線端部の前記端子ピンの絡げ部分を上方にずらす巻線端部引き上げ工程と、前記巻線端部を前記ランド部にハンダにより電気的に接続するハンダ付け工程とを有することを特徴とする。なお、本発明における端子ピンが突出する絶縁体の具体例としては、コイルボビン、ステータコアを覆うように当該ステータコアと一体に形成されたインシュレータ、ステータコアを上下から挟み込むように形成された分割式のインシュレータなどを挙げることができる。
本発明において、前記巻線端部引き上げ工程の後、前記ハンダ付け工程の前に、前記基板の上方で前記巻線端部を前記端子ピンの周りに絡げることが好ましい。
本発明によれば、駆動コイルの端部に加わる熱量が少ないので、駆動コイルに線細りや断線が発生しない。また、駆動コイルの端部に加わる熱量が少ないので、巻線端部を端子ピンの根元側に固定したハンダが融解することがなく、巻線端部が端子ピンから外れることがない。また、ハンダ付けを手際よく行うことができるので、巻線端部を端子ピンの根元側にハンダにより固定しておく必要がなく、基板上でのハンダ付けのみで、巻線端部をランド部に電気的に接続することができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したモータ、およびその製造方法について説明する。
[実施の形態1]
(ポンプ装置の全体構成)
図1は、本発明を適用したモータを搭載したポンプ装置の断面図である。本形態のポンプ装置は、一般にキャンドポンプと呼ばれるタイプのポンプ装置であり、後述する給電用基板内蔵型ブラシレスモータ(以降、モータという)を内蔵している。
本形態に係るモータ1を搭載したポンプ装置100の外郭は、図1に示すように、後述するステータ部3を隔壁52とともにモールドしてなるカップ状の樹脂成形体51と、隔壁52の上部開口を覆う上ケース53とによって形成されている。樹脂成形体51、隔壁52および上ケース53には各々、穴511、521、531が形成されており、これらの穴511、521、531を利用して共通のボルト15を止めることにより、樹脂成形体51、隔壁52および上ケース53が一体化されている。この状態で、隔壁52と上ケース53との間にポンプ室6が形成される。
上ケース53は、下面が開口するカップ状であり、上方に開口する導入口部55、および側方に開口する排出口部56が形成されている。
隔壁52は、有底の円筒部52eと、この円筒部52eの外周側で広がるフランジ部52gとを備えている。円筒部52eの底壁52aの内面中央には軸穴52bが形成され、底壁52aの外面中央では嵌合部52cがモータ軸線方向Lに沿って突出している。また、底壁52aの外面において、嵌合部52cの近傍では位置決め用ピン52dがモータ軸線と平行に突出している。嵌合部52cおよび位置決め用ピン52dは、根元側に大径部分を備え、先端側に小径部を備えている。円筒部52eの側壁の外周面には、モータ軸線方向Lに延びる複数の溝52fが周方向に等角度間隔に形成されている。フランジ部52gには、円筒部52eに対して同心状に溝部52hが形成されており、溝部52hの内部に配置されたOリング12によって、上ケース53と隔壁52との間の密閉性、すなわちポンプ室6の密閉性が確保されている。
ポンプ室6内には、流体が導入口部55から排出口部56へと到る流路57が形成され、流路57には、羽根車としての樹脂製のインペラ40が配置されている。このインペラ40を高速回転させることによりポンプ室6内は負圧となり、これにより、導入口部55からポンプ室6内へと流体を吸引し、その流体を排出口部56から排出することができる。
(モータの全体構成)
本形態のモータ1は、ステータ部3と、ロータ部4と、給電用基板2(基板)と、回路基板2′とを備えている。また、モータ1では、隔壁52の円筒部52eの底壁52aに形成された軸穴52bと、上ケース53に形成された軸穴53aとによって固定軸35の両軸端が支持され、固定軸35は、導入口部55に対して同軸状に配置されている。後述するロータ部4は、固定軸35に対して回転可能に支持されており、固定軸35には、ロータ部4に対するスラスト軸受37、38が保持されている。
ステータ部3は、環状の積層コアからなるステータコア30と、ステータコア30の環状部分30cから内側に突出した複数の突極30aに実装された駆動コイル33とを備えている。駆動コイル33は、コイル巻線31を樹脂製のコイルボビン32(絶縁体)に巻回することにより構成され、コイルボビン32からモータ軸線方向Lに突出する端子ピン34の周りには、後述するように、駆動コイル33の巻線端部(コイル巻線31の端部)が絡げられている。なお、隔壁52の円筒部52eの外周側には、駆動コイル33の内側に複数の磁気検出素子45が30°間隔で配置され、これらの磁気検出素子45は、駆動マグネット42の回転位置を検知する。
給電用基板2上には、後述する配線パターンおよびランド部が形成されており、ランド部と駆動コイル33の巻線端部とが電気的に接続されている。また、給電用基板2の中心には、やや大きめの貫通穴22が形成されているとともに、貫通穴22の近傍には、小さな貫通穴23が形成されている。従って、隔壁52の嵌合部52cおよび位置決め用ピン52dが根元まで貫通穴22、23に嵌るように、給電用基板2をステータコア30およびコイルボビン32に重ねて配置すると、給電用基板2は、隔壁52の円筒部52eの底壁52aに当接してモータ軸線方向Lで位置決めされ、ステータコア30の一方の端面に対向した状態となる。また、隔壁52の嵌合部52cおよび位置決め用ピン52dと、給電用基板2の貫通穴22、23とが嵌ることにより、給電用基板2の周方向の位置決めが行われる。なお、給電用基板2には、磁気検出素子45と接続したリード線46を通すための貫通穴29が形成されている。
回路基板2′上には、ロータ部4を駆動制御する駆動回路71が実装されているとともに、磁気検出素子45と接続したリード線46と電気的に接続する配線パターン、および端子ピン34に絡げられた巻線端部と電気的に接続する配線パターンが形成されている。また、回路基板2′上には、電源(図示せず)からの電力を受ける電源コネクタ72が配置されている。さらに、回路基板2′には、給電用基板2と同様に、回路基板2′の中心に貫通穴22′が形成され、貫通穴22′の近傍には、貫通孔22′よりも小径の貫通穴23′が形成されている。ここで、貫通穴22′、23′は、嵌合部52cおよび位置決め用ピン52dの根元部分と比較すると小径であるため、貫通穴22′、23′に嵌合部52cおよび位置決め用ピン52dが嵌まるように回路基板2′を配置すると、回路基板2′は、嵌合部52cおよび位置決め用ピン52dの先端部分に位置決めされ、給電用基板2と対向した状態となる。
このように構成したステータ部3、給電用基板2、および回路基板2′は、隔壁52とともにインサート成形により樹脂モールドされて樹脂成形体51の内部に封止されている。
ロータ部4は、ポンプ室6内に配置されており、固定軸35に対して回転可能に支持されたスリーブ状のラジアル軸受41と、ステータコア30と対向配置された駆動マグネット42とを有している。ラジアル軸受41と駆動マグネット42は、樹脂製のインペラ40を介して連結され、一体に回転可能である。駆動マグネット42は、N極およびS極が円周方向で交互に着磁された円筒状の永久磁石である。
(ステータ部の詳細な構成)
図2(A)、(B)は各々、本発明を適用したモータにおけるステータ部の一部の構成を示す断面図、およびコイルボビンとステータコアの構成を示す斜視図である。
ステータ部3に用いたステータコア30は、強磁性板の積層体であり、図2(A)に示すように、リング状の環状部分30cから内側(中心)に向かって突出する12個の突極30aが周方向に等間隔に形成されている。従って、図2(B)に示すように、コイル巻線31が巻回されたコイルボビン32のボビン穴32aに各突極30aを挿入することにより、ステータコア30に複数の駆動コイル33が実装される。コイルボビン32では、モータ軸線方向Lに向かって2本の端子ピン34が突出しており、コイル巻線31をコイルボビン32に巻回する工程では、コイル巻線31の巻始めおよび巻き終わりの巻線端部39a、39bを端子ピン34の根元側に絡げておき、後述するモータ1の組み立て工程に回送される。
ここで、駆動コイル33は、例えば、3相(U、V、W相)のいずれかの相に属しており、図2(A)には、4つの駆動コイル33Ua、33Ub、33Uc、33Udからなる駆動コイル群33UがU相を、4つの駆動コイル33Va、33Vb、33Vc、33Vdからなる駆動コイル群33VがV相を、4つの駆動コイル33Wa、33Wb、33Wc、33Wdからなる駆動コイル群33WがW相をそれぞれ構成している様子を示してある。U、V、W相を構成するそれぞれの駆動コイル33は、ステータコア30の円周方向において順番に繰り返し配置される。また、駆動コイル群33Uを構成する駆動コイル33Ua、33Ub、33Uc、33Udに通電したとき、これらの駆動コイル33Ua、33Ub、33Uc、33Udが各突極30aに発生させる磁極が同極となるよう、同じ方向に巻かれて接続されている。同様に、駆動コイル群33Vを構成する駆動コイル33Va、33Vb、33Vc、33Vd、および駆動コイル群33Wを構成する駆動コイル33Wa、33Wb、33Wc、33Wdも同じ方向に巻かれて接続されている。これらのコイル群に対し通電する相を順次切り換えて回転磁界を発生させることで、ロータ部4を固定軸35周りに回転させることが可能である。
(給電用基板の構成)
図3(A)、(B)は、それぞれ、本発明を適用したモータが有する給電用基板の平面図、および底面図である。図4(A)〜(D)は、本発明の実施の形態1に係るモータにおいて、巻線端部を給電用基板のランドにハンダにより接続する工程を示す説明図である。なお、図3(A)において、太い実線で示しているのは給電用基板2の表面に形成された配線パターンであり、細い一点鎖線で示しているのは給電用基板2の裏面に形成された配線パターンである。これに対して、図3(B)において、太い実線で示しているのは給電用基板2の裏面に形成された配線パターンであり、細い点線で示しているのは給電用基板2の表面に形成された配線パターンである。また、図4(A)〜(D)では、左側に斜視図を示し、右側には断面図を示してあり、図4(D)の左側の斜視図にはハンダの図示を省略してある。
図3(A)、(B)に示すように、給電用基板2には、前述した貫通穴22、貫通穴23、および貫通穴29が形成されている。
また、図4(A)、(B)に示すように、給電用基板2には、外周縁から内側に向かって延びたスリット状の端子ピン引出用貫通部20が複数、形成されており、端子ピン引出用貫通部20の幅寸法は、給電用基板2の外周縁から内側に向かって略等しくなっている。複数の端子ピン引出用貫通部20は、2つが1組となって計12組が等角度間隔に形成され、給電用基板2の表面および裏面のうち、表面のみに、端子ピン引出用貫通部20の縁に沿うようにランド部28が形成されている。
本形態において、端子ピン引出用貫通部20は、端子ピン34を上方に突出させるためのスリットであり、その幅寸法は、端子ピン34の外径寸法よりもかなり多く設定されている。
ここで、ランド部28は、端子ピン34の周りを部分的に囲むように形成されている。また、ランド部28は、端子ピン引出用貫通部20のうち、奥部分のみに形成されており、給電用基板2の外周縁付近には形成されていない。
図3(A)、(B)には、このような端子ピン引出用貫通部20のうち、図2に示す駆動コイル33Ua、33Ub、33Uc、33Udの巻線端部が絡げられている端子ピン34を挿入する端子ピン引出用貫通部については、端子ピン引出用貫通部20Ua、20Ub、20Uc、20Udとし、駆動コイル33Va、33Vb、33Vc、33Vdの巻線端部が絡げられている端子ピン34を挿入する端子ピン引出用貫通部については、端子ピン引出用貫通部20Va、20Vb、20Vc、20Vdとし、駆動コイル33Wa、33Wb、33Wc、33Wdの巻線端部が絡げられている端子ピン34を挿入する端子ピン引出用貫通部については、端子ピン引出用貫通部20Wa、20Wb、20Wc、20Wdとして示してある。
さらに、給電用基板2の表面には、対応する相のランド部28同士を接続するための3組の配線パターン21U、21V、21Wが形成されている。給電用基板2は、その表面および裏面に配線パターン21U、21V、21Wが形成された両面基板であり、表面側に形成された上面側配線パターンと、裏面側に形成された下面側配線パターンとを、後述するスルーホールで導通させる構造になっている。すなわち、給電用基板2では、配線パターン21U、21V、21Wには、ランド部28同士を結ぶ配線パターンと、ランド部28とスルーホールとを結ぶ配線パターンと、スルーホール同士を結ぶ配線パターンとが含まれており、これらの配線パターンのうち、ランド部28同士を結ぶ配線パターン、およびランド部28とスルーホールとを結ぶ配線パターンは給電用基板2の表面に形成され、スルーホール同士を結ぶ配線パターンは給電用基板2の裏面に形成される。
次に、配線パターン21U、21V、21Wの具体的な構成を詳述する。本形態において、配線パターン21Uは、端子ピン引出用貫通部20Uaのランド部28、スルーホール25Ua、スルーホール25Ub、端子ピン引出用貫通部20Ubのランド部28、スルーホール25Uc、スルーホール25Ud、端子ピン引出用貫通部20Ucのランド部28、スルーホール25Ue、スルーホール25Uf、および端子ピン引出用貫通部20Udのランド部28をこの順で結ぶ配線パターンである。
配線パターン21Vは、端子ピン引出用貫通部20Vaのランド部28、スルーホール25Va、スルーホール25Vb、端子ピン引出用貫通部20Vbのランド部28、スルーホール25Vc、スルーホール25Vd、端子ピン引出用貫通部20Vcのランド部28、スルーホール25Ve、スルーホール25Vf、および端子ピン引出用貫通部20Vdのランド部28をこの順で結ぶ配線パターンである。
配線パターン21Wは、端子ピン引出用貫通部20Waのランド部28、端子ピン引出用貫通部20Wbのランド部28、端子ピン引出用貫通部20Wcのランド部28、および端子ピン引出用貫通部20Wdのランド部28をこの順で結ぶ配線パターンである。
また、給電用基板2には、端子ピン引出用貫通部20Vdのランド部28、スルーホール25Vg、スルーホール25Wa、および端子ピン引出用貫通部20Wdのランド部28をこの順に結ぶ配線パターンと、端子ピン引出用貫通部20Udのランド部28、スルーホール25Ug、およびスルーホール25Vg、および端子ピン引出用貫通部20Udのランド部28をこの順で結ぶ配線パターンとが形成されており、このような構成により、配線パターン21U、21V、21Wは、スルーホール25Waを中性点として互いが接続するY結線を構成する。
(モータおよびポンプ装置の製造方法の概略説明)
このような構成のモータ1およびポンプ装置100を製造するにあたっては、まず、図2(B)に示すように、コイルボビン32に対してコイル巻線31を巻回して駆動コイル33を構成する。その際、コイル巻線31の巻始めおよび巻き終わりの巻線端部39a、39bを端子ピン34の根元側に絡げておく(巻線端部処理工程)。
次に、図2(A)、(B)に示すように、ステータコア30の突極30aに対してコイルボビン32を装着する。
次に、図4(A)、(B)に示すように、給電用基板2をコイルボビン32に重ねる。すなわち、図1を参照して説明したように、隔壁52の嵌合部52cおよび位置決め用ピン52dが根元まで貫通穴22、23に嵌るように、給電用基板2をステータコア30およびコイルボビン32に重ねて配置する。その結果、給電用基板2は、ステータコア30の一方の端面に対向した状態となり、かつ、給電用基板2は周方向で位置決めされた状態となる。
この状態で、端子ピン34は、給電用基板2に形成された端子ピン引出用貫通部20を貫通して上方に突出した状態となる(基板搭載工程)。この状態で、端子ピン34は、端子ピン引出用貫通部20の内周面から離間し、直接には接していない。
次に、図4(C)に示すように、端子ピン34に絡げられた駆動コイル33の巻線端部39a、39bを、端子ピン34の先端部に向かって引っ張ることにより、巻線端部39a、39bの端末部分39a′、39b′を給電用基板2の上方に引き出す(巻線端部引き上げ工程)。その際、巻線端部39a、39bは、端子ピン34への絡げ部分が上方にずれる。その結果、巻線端部39a、39bは、端子ピン34に対して根元側から少なくとも給電用基板2の上面と同一の高さ位置まで絡げられている状態となる。
次に、図4(D)に示すハンダ付け工程において、巻線端部39a、39bのうち、端子ピン34に絡げられた部分から延出した端末部分39a′、39b′をハンダ19によりランド部28に接続する。その際、端子ピン34において、給電用基板2から上方に突出している部分もハンダ19で覆われるが、端子ピン34において給電用基板2よりも下方に位置する根元部分はハンダ19で覆われない。しかる後に、巻線端部39a、39bの端末部分39a′、39b′の不要な部分を切断し、除去する。
次に、図1に示すように、隔壁52の嵌合部52cおよび位置決め用ピン52dの先端部が貫通穴22′、23′に嵌るように、各種部品が実装されている回路基板2′をステータコア30およびコイルボビン32に重ねて配置する。その結果、回路基板2′は、給電用基板2の表面に対向した状態となり、かつ、回路基板2′は周方向で位置決めされた状態となる。そして、嵌合部52cにボルト16を止めることにより、回路基板2′を固定する。それまでに、磁気検出素子45の配置などを終えておく。そして、端子ピン34において回路基板2′から突出している部分などをハンダにより接続するとともに、磁気検出素子45から延びたリード線46を回路基板2′にハンダにより接続する。それにより、ステータ部3の組み立て、および配線が完了する。
次に、ステータ部3および隔壁52をインサート成形し、ステータ部3を樹脂成形体51により封止する。より具体的には、ステータ部3および隔壁52を金型内に配置し、インサート成形を行う。その結果、ステータ部3は樹脂成形体51の内部に封止されるとともに、隔壁52と一体化する。
次に、固定軸35の基端側にスラスト軸受37を装着した状態で、固定軸35の基端側を、隔壁52の円筒部52eの底壁52aに形成された軸穴52bに嵌めるとともに、固定軸35に対して、インペラ40を介して一体化されたステータコア30および駆動マグネット42を搭載した後、スラスト軸受38を装着する。
次に、溝部52hにOリング12を装着した後、上ケース53に形成された軸穴53aに固定軸35の先端部が嵌るように、上ケース53を隔壁52および樹脂成形体51に重ねる。次に、ボルト15により、樹脂成形体51、隔壁52および上ケース53を一体化する。それにより、ポンプ装置100が完成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のモータ1に用いた給電用基板2において、端子ピン34を貫通させる端子ピン引出用貫通部20の縁に沿って形成されているランド部28は、端子ピン34の周りを部分的に囲むように形成されているため、ランド部28が小さい。このため、給電用基板2上でのハンダ付けの際、ランド部28を短時間のうちに加熱できるので、ハンダ付けに要する時間が短い。従って、駆動コイル33の巻線端部39a、39bに加わる熱量が少ないので、駆動コイル33に線細りや断線が発生しない。
また、給電用基板2上でのハンダ付けの際、ランド部28を短時間のうちに加熱できるなど、ハンダ付けを手際よく行うことができるので、巻線端部39a、39bを端子ピン34の根元側にハンダにより固定しておく必要がなく、給電用基板2上での1回のハンダ付けのみで、巻線端部39a、39bをランド部28に電気的に接続することができる。それ故、駆動コイル33の巻線端部39a、39bに加わる熱量が少ないので、駆動コイル33に線細りや断線が発生しない。また、給電用基板2上での1回のハンダ付けのみで、巻線端部39a、39bをランド部28に電気的に接続するため、巻線端部39a、39bを端子ピン34の根元部分でハンダで固定しておく方法と違って、給電用基板2上でのハンダ付けの際、端子ピン34の根元部分に巻線端部を固定しているハンダが溶融してしまい、巻線端部39a、39bが端子ピン34から外れてしまうという事態を回避することができる。
さらに、本形態のモータ1では、給電用基板2の縁部で開口するスリット状の端子ピン引出用貫通部20に、巻線端部39a、39bが絡げられた端子ピン34を貫通させる構成を採用しているため、端子ピン34を端子ピン引出用貫通部20に通す作業を容易に行うことができる。また、端子ピン34の根元部分に絡げた巻線端部39a、39bの端末部分39a′、39b′を給電用基板2の上に引っ張り出す作業も容易に行うことができる。
それ故、本形態によれば、駆動コイル33の巻線端部39a、39bと給電用基板2のランド部28との電気的な接続を確実、かつ、効率よく行うことができる。
さらに、本形態では、給電用基板2に対して端子ピン引出用貫通部20をスリット状に形成したため、給電用基板2には配線パターンが形成することができないが、給電用基板2として両面基板を用い、かつ、スルーホールにより配線パターンの導通させたので、各相の配線パターンの接続を給電用基板2で行うことができる。
[実施の形態1の変形例]
実施の形態1では、図4(C)に示すように、端子ピン34に絡げられた駆動コイル33の巻線端部39a、39bを、端子ピン34の先端部に向かって引っ張ることにより、巻線端部39a、39bの端末部分39a′、39b′を給電用基板2の上方に引き出した後、図4(D)に示すように、端末部分39a′、39b′を端子ピン34に絡げることなく、端末部分39a′、39b′をハンダによりランド部28に接続したが、巻線端部39a、39bの端末部分39a′、39b′を給電用基板2の上方に引き出した後、端末部分39a′、39b′を端子ピン34に絡げ、しかる後に、端末部分39a′、39b′をハンダによりランド部28に接続してもよい。このように構成すると、端末部分39a′、39b′をハンダ19によりランド部28に接続した際、端子ピン34において、給電用基板2から上方に突出している部分では、ハンダ19により端末部分39a′、39b′が端子ピン34に強固に固定されるという利点がある。
[実施の形態2]
図5(A)〜(D)は、本発明の実施の形態2に係るモータにおいて、巻線端部を給電用基板のランドにハンダにより接続する工程を示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一に符号を付して図示することにして、それらの説明を省略する。
実施の形態1では、給電用基板2において端子ピン34を通す端子ピン引出用貫通部20をスリット状に形成したが、本形態では、図5(A)に示すように、端子ピン引出用貫通部20を丸穴として形成してある。このように構成した端子ピン引出用貫通部20も、その内径寸法は、端子ピン34の外径寸法よりもかなり多く設定されている。ここで、ランド部28は、端子ピン引出用貫通部20の縁に沿うように形成されているが、ランド部28は、端子ピン引出用貫通部20の縁の一部のみに沿うように半円弧状に形成されている。このため、ランド部28は、端子ピン34の周りを部分的に囲むように形成されている。
このような構成の給電用基板2を用いた場合も、モータ1およびポンプ装置100を製造するにあたっては、実施の形態1と同様、図2(B)に示すように、コイルボビン32に対してコイル巻線31を巻回して駆動コイル33を構成する。その際、コイル巻線31の巻始めおよび巻き終わりの巻線端部39a、39bを端子ピン34の根元側に絡げておく(巻線端部処理工程)。次に、図2(A)、(B)に示すように、ステータコア30の突極30aに対してコイルボビン32を装着する。
次に、図5(A)、(B)に示すように、給電用基板2をコイルボビン32に重ねると、端子ピン34は、給電用基板2に形成された端子ピン引出用貫通部20を貫通して上方に突出した状態となる(基板搭載工程)。この状態で、端子ピン34は、端子ピン引出用貫通部20の内周面から離間し、直接には接していない。
次に、図5(C)に示すように、端子ピン34に絡げられた駆動コイル33の巻線端部39a、39bを、端子ピン34の先端部に向かって引っ張ることにより、巻線端部39a、39bの端末部分39a′、39b′を給電用基板2の上方に引き出す(巻線端部引き上げ工程)。その際、巻線端部39a、39bは、端子ピン34への絡げ部分が上方にずれる。その結果、巻線端部39a、39bは、端子ピン34に対して根元側から少なくとも給電用基板2の上面と同一の高さ位置まで絡げられている状態となる。
次に、図5(D)にハンダ付け工程において、巻線端部39a、39bのうち、端子ピン34に絡げられた部分から延出した端末部分39a′、39b′をハンダ19によりランド部28に接続する。その際、端子ピン34において、給電用基板2から上方に突出している部分もハンダ19で覆われるが、端子ピン34において給電用基板2よりも下方に位置する根元部分にはハンダ層が形成されない。しかる後に、巻線端部39a、39bの端末部分39a′、39b′の不要な部分を切断し、除去する。
このようにして巻線端部39a、39bをランド部28に電気的に接続する際にも、端子ピン34を貫通させる端子ピン引出用貫通部20の縁に沿って形成されているランド部28は、端子ピン34の周りを部分的に囲むように形成されているため、ランド部28が小さい。このため、給電用基板2上でのハンダ付けの際、ランド部28を短時間のうちに加熱できるので、ハンダ付けに要する時間が短い。従って、駆動コイル33の巻線端部39a、39bに加わる熱量が少ないので、駆動コイル33に線細りや断線が発生しない。また、給電用基板2上でのハンダ付けの際、ランド部28を短時間のうちに加熱できるなど、ハンダ付けを手際よく行うことができるので、巻線端部39a、39bを端子ピン34の根元側にハンダにより固定しておく必要がなく、給電用基板2上での1回のハンダ付けのみで、巻線端部39a、39bをランド部28に電気的に接続することができる。それ故、駆動コイル33の巻線端部39a、39bに加わる熱量が少ないので、駆動コイル33に線細りや断線が発生しない。それ故、本形態によれば、駆動コイル33の巻線端部39a、39bと給電用基板2のランド部28との電気的な接続を確実、かつ、効率よく行うことができる。
[実施の形態2の変形例]
なお、実施の形態2でも、図5(C)に示すように、端子ピン34に絡げられた駆動コイル33の巻線端部39a、39bを、端子ピン34の先端部に向かって引っ張ることにより、巻線端部39a、39bの端末部分39a′、39b′を給電用基板2の上方に引き出した後、図5(D)に示すように、端末部分39a′、39b′を端子ピン34に絡げることなく、端末部分39a′、39b′をハンダによりランド部28に接続したが、巻線端部39a、39bの端末部分39a′、39b′を給電用基板2の上方に引き出した後、端末部分39a′、39b′を端子ピン34に絡げ、しかる後に、端末部分39a′、39b′をハンダによりランド部28に接続してもよい。このように構成すると、端末部分39a′、39b′をハンダ19によりランド部28に接続した際、端子ピン34において、給電用基板2から上方に突出している部分では、ハンダ19により端末部分39a′、39b′が端子ピン34に強固に固定されるという利点がある。
[その他の実施の形態]
上記の実施の形態1、2およびそれらの変形例では、巻線端部39a、39bを端子ピン34の根元側にハンダにより固定せず、給電用基板2上での1回のハンダ付けのみで、巻線端部39a、39bをランド部28に電気的に接続したが、巻線端部39a、39bを端子ピン34の根元側にハンダにより固定した後、給電用基板2上でのランド部28へのハンダ付けにより、巻線端部39a、39bをランド部28に電気的に接続してもよい。このような構成を採用した場合でも、本形態では、ランド部28が小さいため、給電用基板2上でのハンダ付けの際、ランド部28を短時間のうちに加熱できるので、ハンダ付けに要する時間が短い。従って、駆動コイル33の巻線端部39a、39bに加わる熱量が少ないので、駆動コイル33に線細りや断線が発生せず、かつ、端子ピン34の根元部分に巻線端部を固定しているハンダが溶融して巻線端部が端子ピンから外れてしまうという事態を回避することができる。
上記形態では、給電用基板2のランド部28に駆動コイル33の巻線端部39a、39bを接続するにあたって本発明を適用したが、回路基板2′のランド部と端子ピン34あるいは駆動コイル33の巻線端部39a、39bとを接続する場合にも本発明を適用してもよい。また、上記形態では、給電用基板2と回路基板2′の2枚の基板が使用されている例であったが、給電用基板2と回路基板2′の機能を1枚の基板が担っているモータに本発明を適用してもよい。
上記形態では、端子ピン34がコイルボビン32から突出したものを用いたが、ステータコア30を覆うように当該ステータコア30と一体に形成されたインシュレータ(絶縁体)から端子ピンが突出しているモータ、あるいはステータコア30を上下から挟み込むように形成された分割式のインシュレータ(絶縁体)から端子ピンが突出しているモータに本発明を適用してもよい。
なお、本形態では、ポンプ装置100に用いたモータ1を例に説明したが、ポンプ装置以外に使用されるモータ1に本発明を適用してもよい。
本発明を適用したモータを搭載したポンプ装置の断面図である。 (A)、(B)は各々、本発明を適用したモータにおけるステータ部の一部の構成を示す断面図、およびコイルボビンとステータコアの構成を示す斜視図である。 (A)、(B)は、それぞれ、本発明を適用したモータが有する給電用基板の平面図、および底面図である。 (A)〜(D)は、本発明の実施の形態1に係るモータにおいて、巻線端部を給電用基板のランドにハンダにより接続する工程を示す説明図である。 (A)〜(D)は、本発明の実施の形態2に係るモータにおいて、巻線端部を給電用基板のランドにハンダにより接続する工程を示す説明図である。
符号の説明
1 モータ
2 給電用基板(基板)
3 ステータ部
19 ハンダ
20 端子ピン引出用貫通部
28 ランド部
31 コイル巻線
32 コイルボビン(絶縁体)
33 駆動コイル
34 端子ピン
39a、39b 巻線端部末
39a′、39b′ 巻線端部
100 ポンプ装置

Claims (11)

  1. 絶縁体から突出する端子ピンと、該端子ピンの周りに巻線端部が絡げられた駆動コイルと、基板とを有するモータにおいて、
    前記基板には、該基板を前記絶縁体に重ねたときに前記端子ピンを上方に突出させる端子ピン引出用貫通部と、当該基板の上面側で前記端子ピン引出用貫通部の縁に沿って形成され、前記巻線端部がハンダにより電気的に接続されたランド部とが形成され、
    前記ランド部は、前記端子ピンの周りを部分的に囲むように形成されていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1において、前記巻線端部のうち、前記端子ピンに絡げられた部分から延出した端末部分が、ハンダにより前記ランド部に接続されていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項2において、前記巻線端部は、前記端子ピンに対して根元側から少なくとも前記基板の上面と同一の高さ位置まで絡げられていることを特徴とするモータ。
  4. 請求項3において、前記巻線端部は、前記端子ピンのうち、前記基板から上方に位置する部分にも絡げられていることを特徴とするモータ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記巻線端部は、前記端子ピンのうち、前記基板から下方に位置する部分では、ハンダにより固定されずに絡げられた状態にあることを特徴とするモータ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記端子ピン引出用貫通部は、前記基板の外周縁から内側に向かってスリット状に形成されていることを特徴とするモータ。
  7. 請求項6において、前記端子ピン引出用貫通部の幅寸法は、前記基板の外周縁から内側に向かって略等しいことを特徴とするモータ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかにおいて、前記端子ピンは、前記端子ピン引出用貫通部の内周面から離間し、直接には接していないことを特徴とするモータ。
  9. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、前記駆動コイルは、リング状のステータコアの環状部分から内側に突出する複数の突極の各々に巻回されているとともに、当該ステータコアの一方の端面側で前記端子ピンが同一方向に向けて起立しており、
    複数の前記駆動コイルは各々が、複数の相のいずれかの相に属しており、
    前記基板は、前記ステータコアに対して前記端子ピンが起立している側で対向しているとともに、前記端子ピン引出用貫通部および前記ランド部が複数の前記端子ピンに対応して複数形成され、
    前記基板の上面および下面には、複数の前記駆動コイルのうち、同一の相に属する駆動コイルが電気的に接続されるランド部同士を電気的に接続するための上面側配線パターンおよび下面側配線パターンが各々形成され、
    前記基板には前記上面側配線パターンと前記下面側配線パターンとを導通させるスルーホールが形成されていることを特徴とするモータ。
  10. 絶縁体から突出する端子ピンと、該端子ピンの周りに巻線端部が絡げられた駆動コイルと、基板とを有するモータの製造方法において、
    前記基板には、該基板を前記絶縁体に重ねたときに前記端子ピンを上方に突出させる端子ピン引出用貫通部と、当該基板の上面側で前記端子ピン引出用貫通部の縁に沿って形成され、前記巻線端部がハンダにより電気的に接続されたランド部とを形成しておくとともに、前記ランド部を、前記端子ピンの周りを部分的に囲むように形成しておき、
    前記巻線端部をハンダにより前記ランド部に電気的に接続するにあたっては、
    前記巻線端部を前記端子ピンの根元側に絡ませる巻線端部処理工程と、
    前記基板を前記絶縁体に重ねて前記端子ピンを前記基板の上方に突出させる基板搭載工程と、
    前記巻線端部を前記基板の上方側に引っ張って前記巻線端部の前記端子ピンの絡げ部分を上方にずらす巻線端部引き上げ工程と、
    前記巻線端部を前記ランド部にハンダにより電気的に接続するハンダ付け工程と
    を有することを特徴とするモータの製造方法。
  11. 請求項10において、前記巻線端部引き上げ工程の後、前記ハンダ付け工程の前に、前記基板の上方で前記巻線端部を前記端子ピンの周りに絡げることを特徴とするモータの製造方法。
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