JP2020188550A - モータおよび送風装置 - Google Patents

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優介 岩井
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俊和 吉留
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Naoya Okiyama
直矢 沖山
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Abstract

【課題】コイル給電端子のはんだ付けの組立時の生産性を改善する。【解決手段】上下に延びる中心軸回りに回転するロータと、ロータと径方向に対向するステータと、ステータよりも軸方向下方に配置されて外部機器に接続されるコネクタが実装された配線基板と、を有し、ステータは、インシュレータを介してステータコアに巻かれて複数の相のコイル33を構成する導線と、を有し、複数の相のコイルは、スター結線され、各コイルは、導線の一端側に中性点端子331を、他端側に入出力端子332を有し、配線基板は、ステータと軸方向に対向する第1面と、第1面の軸方向反対側の面である第2面と、を有し、第1配線パターンは、第1面に形成されて各コイルの前記中性点端子同士を結線し、第2配線パターンは、第2面に形成されて各コイルそれぞれの入出力端子とコネクタのコイルの相と同じ相の端子とを接続する。【選択図】図4

Description

本発明は、モータおよびモータを用いた送風装置に関する。
特許第4850059号公報に記載のブラシレスモータは、複数相のモータのコモン線を束ねて結線している。そして、基板の結線が接触する可能性がある部分に補強用ランド部が形成されている。また、各相のコイルの給電端子は、基板に設けられた給電用ランドにはんだ付けされる。
特許第4850059号公報
特許第4850059号公報に記載のブラシレスモータでは、コイルの給電端子がはんだ付けされる給電ランドが、基板のステータ側の面に設けられている。そのため、はんだ付けに手間がかかる。また、各コイルのコモン線を束ねる作業も必要である。このことから組み立ての生産性の向上が困難である。
本発明は、組立時の生産性に優れたモータを提供することを目的とする。
本発明の例示的なモータは、上下に延びる中心軸回りに回転するロータと、前記ロータと径方向に対向するステータと、前記ステータよりも軸方向下方に配置されて外部機器に接続されるコネクタが実装された配線基板と、を有する。前記ステータは、ステータコアと、前記ステータコアの少なくとも一部を覆うインシュレータと、前記インシュレータを介して前記ステータコアに巻かれて複数の相のコイルを構成する導線と、を有する。前記複数の相のコイルは、スター結線される。各前記コイルは、前記導線の一端側に中性点端子を、他端側に入出力端子を有する。前記配線基板は、前記ステータと軸方向に対向する第1面と、前記第1面の軸方向反対側の面である第2面と、を有する。前記第1配線パターンは、前記第1面に形成されて各前記コイルの前記中性点端子同士を結線する。前記第2配線パターンは、前記第2面に形成されて各前記コイルそれぞれの前記入出力端子と前記コネクタの前記コイルの相と同じ相の端子とを接続することを特徴とする。
本発明の例示的なモータによれば、組立時の生産性に優れる。
図1は、本実施形態にかかる送風装置の斜視図である。 図2は、図1に示す送風装置の縦断面図である。 図3は、送風装置のハウジングを取り外した状態の斜視図である。 図4は、複数相のコイルの結線状態を示す図である。 図5は、送風装置の配線基板の第1面を示す図である。 図6は、送風装置の配線基板の第2面を示す図である。 図7は、配線基板の断面図である。 図8は、配線基板の他の例の第1面を示す図である。 図9は、モータの配線基板の他の例の第2面を示す図である。 図10は、配線基板の他の例の断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本書では、送風装置の中心軸が延びる方向を単に「軸方向」と呼び、送風装置の中心軸を中心として中心軸と直交する方向を単に「径方向」と呼び、送風装置の中心軸を中心とする円弧に沿う方向を単に「周方向」と呼ぶ。そして、図面上において、必要に応じて径方向をDdと示し、周方向をRdと示す。
また、本書では、説明の便宜上、軸方向を上下方向とし、図2における上下方向を送風装置の上下方向として各部の形状及び位置関係を説明する。送風装置の「上側」が「吸気側」であり、「下側」が「排気側」である。なお、この上下方向の定義が送風装置の使用時の向き及び位置関係を限定するものではない。また、本書では、軸方向に平行な断面を「縦断面」と呼び、軸方向に垂直な断面を「横断面」と呼び、軸方向に垂直な切断部端面を「横端面」と呼ぶ。
図1は、本実施形態にかかる送風装置の斜視図である。図2は、図1に示す送風装置の縦断面図である。図3は、送風装置のハウジングを取り外した状態の斜視図である。図4は、複数相のコイルの結線状態を示す図である。図5は、送風装置の配線基板の第1面を示す図である。図6は、送風装置の配線基板の第2面を示す図である。図7は、配線基板の断面図である。図1、図2等に示すように、送風装置Aは、モータ1と、インペラ4と、ハウジング5と、を有する。モータ1に電力を供給することで、インペラ4が回転する。インペラ4の回転によって気流が発生し、発生した気流は、ハウジング5の内部に形成された風路FW内を流れる。以下に、送風装置Aについて、図面を参照しつつ説明する。
<1. モータ1について>
図2等に示すように、モータ1は、ロータ2と、ステータ3と、配線基板6とを備える。ロータ2の径方向外側に間隙を介してステータ3が配置される。モータ1は、ハウジング5の径方向内方に配置される。
<1.1 ロータ2>
図2に示すとおり、ロータ2は、ステータ3の径方向内側に間隙を介して配置される。ロータ2は、上下に延びる中心軸Cx回りに回転可能に配置される。すなわち、ロータ2は、上下に延びる中心軸Cx回りに回転する。ロータ2は、シャフト21と、マグネット22と、軸受23、24と、を備える。
<1.1.1 シャフト21>
シャフト21は、円柱状である。シャフト21は、中心軸Cxに沿って配置される。シャフト21は、軸受23、24を介して、ハウジング5に回転可能に支持される。シャフト21の軸方向の上側の端部には、インペラ4が取付けられる。
<1.1.2 マグネット22>
マグネット22は、軸方向に延びる筒状である。マグネット22は、径方向中央に軸方向に延びる貫通孔221を備えており、貫通孔221をシャフト21が貫通する。マグネット22は、シャフト21に固定される。なお、マグネット22とシャフト21との固定は、圧入、接着で行われる。しかしながら、これに限定されず、マグネット22をシャフト21に強固に固定できる固定方法を広く採用することができる。
<1.1.3 軸受23、24>
軸受23、24は、それぞれ、玉軸受である。しかしながら、これに限定されず、シャフト21が円滑かつ安定して回転可能な軸受を広く採用できる。例えば、スリーブベアリングでもよい。軸受23は、シャフト21のステータ3よりも軸方向において上方を支持する。また、軸受24は、シャフト21のステータ3よりも軸方向に下方を支持する。つまり、軸受23および24は、軸方向に離れて配置されるため、シャフト21が回転するときの振れを抑制できる。軸受23は、ハウジング5の後述するハウジング軸受保持部55に取り付けられる。また、軸受24は、ハウジング5の後述するカバー54に取り付けられる。
<1.2 ステータ3>
ステータ3は、ハウジング5の内部に配置される。ステータ3は、ロータ2と径方向に対向する。つまり、ステータ3は、マグネット22の径方向外側に間隙をあけて配置される。ステータ3は、ステータコア31と、インシュレータ32と、コイル33とを備える。
<1.2.1 ステータコア31>
ステータコア31は中心軸Cxを中心とする環状である。ステータコア31は、複数枚のケイ素鋼板等の電磁鋼板を上下方向に積層して構成される。ステータコア31は、コアバック311と、複数(ここでは、3つ)のティース312とを備える。コアバック311は、中心軸Cxを中心とする環状である。複数のティース312は、コアバック311から径方向内側に突出する。複数のティース312は、周方向に等間隔で配置される。
<1.2.2 インシュレータ32>
インシュレータ32は、ステータコア31の周囲に配置される。インシュレータ32は、コアバック311およびティース312の一部を覆う。詳しくは、ティース312の径方向内端部であってロータ2のマグネット22と対向する領域と、コアバック311の径方向外部とは、インシュレータ32から外側に露出する。つまり、図2等に示すとおり、コアバック311は、インシュレータ32よりも径方向外側に突出している。また、コアバック311の径方向外端部は、インシュレータ32の径方向外端部と同じ位置でもよい。
インシュレータ32は、周方向に複数のティース312と同数に分割され、複数のティース312に対して個別に配置される。インシュレータ32は、例えば合成樹脂等の絶縁性を有する部材である。
また、インシュレータ32は、上インシュレータ321と、下インシュレータ322と、を備える。上インシュレータ321は、コアバック311の径方向内側およびティース312の上側を覆う。下インシュレータ322は、コアバック311の径方向内側およびティース312の下側を覆う。上インシュレータ321の下端と下インシュレータ322の上端とは、接触する。上インシュレータ321及び下インシュレータ322は、それぞれ、一体成形体であってもよい。
下インシュレータ322は、ピン挿入部323を備える。ピン挿入部323は、軸方向に貫通する孔を有する筒状であり、コイル33の後述する中性点端子331の中性点ピン341および後述する入出力端子332の入出力ピン342が挿入される。なお、本実施形態にかかるモータ1は、3つのコイル33を有する。そして、各コイル33に、中性点端子331および入出力端子332が備えられる。そのため、下インシュレータ322の下方には、6つのピン挿入部323が備えられる。
<1.2.3 コイル33>
コイル33は、インシュレータ32を介して、ステータコア31の各ティース312に巻き回した導線330で構成される。インシュレータ32は、絶縁性を有しており、コイル33とティース312とを絶縁する。モータ1は、3つのコイル33を有する。
図4に示すように各コイル33を構成する導線330の両端は、中性点端子331および入出力端子332と、を備える。モータ1は、例えば、DCブラシレスモータである。DCブラシレスモータでは、位相が異なる3系統の電流を、コイル33に流すことで、コイル33を励磁してロータ2を回転させる。直流電流の各相を、U相、V相、W相とする。そして、3つのコイル33は、必要に応じて、U相コイル33u、V相コイル33vおよびW相コイル33wと区別して説明する。
図4に示すように、コイル33は、中性点端子331と、入出力端子332とを備える。すなわち、各相のコイル33u、33v、33wは、導線330の一端側に中性点端子331u、331v、331wを、他端側に入出力端子332u、332v、332wを有する。そして、モータ1では、U相コイル33uのU相中性点端子331uと、V相コイル33vのV相中性点端子331vと、W相コイル33wのW相中性点端子331wとを結線する。つまり、モータ1では、3つのコイル33はスター結線される。すなわち、複数の相のコイル33u、33v、33wは、スター結線される。
すなわち、ステータ3は、ステータコア31と、ステータコア31の少なくとも一部を覆うインシュレータ32と、インシュレータ32を介してステータコア31に巻かれて複数の相のコイル33(33u、33v、33w)を構成する導線330と、を有する。
<1.2.4 中性点ピン341および入出力ピン342>
図2および図3に示すように、中性点ピン341および入出力ピン342は、導電性を有する棒状である。中性点端子331では、コイル33の導線330の中性点側の端部が、中性点ピン341に固定される。導線330を中性点ピン341に固定する方法としては、例えば、導線330を中性点ピン341に巻きまわす、いわゆる、からげ、による固定を挙げることができるが、これに限定されない。
例えば、はんだ付けによって固定してもよい。また、一旦、導線330を中性点ピン341にからげたのち、はんだ、接着剤等で固定してもよい。導線330と中性点ピン341とが導通可能で、かつ、強固に固定できる固定方法を広く採用できる。なお、必要に応じて、3つの中性点ピン341を、U相中性点ピン341u、V相中性点ピン341v、W相中性点ピン341wとして説明する。すなわち、中性点端子331u、331v、331wは、導電性を有する棒状であって導線の一端が接続される中性点ピン341u、341v、341wを有する。なお、中性点端子331u、331v、331wは、導線330のみで構成されてもよい。
入出力端子332は、コイル33の導線330の入出力側の端部が、入出力ピン342に固定される。入出力ピン342は、中性点ピン341と実質上同じ構成であるため、詳細は省略する。なお、必要に応じて、3つの入出力ピン342は、U相入出力ピン342u、V相入出力ピン342v、W相入出力ピン342wとして説明する。すなわち、入出力端子332u、332v、332wは、導電性を有する棒状であって導線330の他端が接続される入出力ピン342u、342v、342wを有する。なお、入出力端子332u、332v、332wは、導線330のみで構成されてもよい。
中性点ピン341u、341v、341wおよび入出力ピン342u、342v、342wは、下インシュレータ322の下端部に配置されるピン挿入部323に挿入される。中性点ピン341u、341v、341wおよび入出力ピン342u、342v、342
wは、軸方向下方に突出する。すなわち、中性点ピン341u、341v、341wは、インシュレータ32の軸方向下端に取り付けられる。また、入出力ピン342u、342v、342wは、インシュレータ32の軸方向下端に取り付けられる。
配線基板6は、モータ1の軸方向下部に配置される。配線基板6は、ステータ3よりも軸方向下方に配置される。配線基板6には、中性点ピン341および入出力ピン342が接続される。すなわち、配線基板6は、コイル33が接続されて、コイル33に電流を供給する。配線基板6の詳細については、後述する。
<2. インペラ4>
インペラ4は、ハウジング5の径方向内方に配置される。インペラ4は、モータ1の上方に配置される。インペラ4は、シャフト21に直接、または、間接的に固定される。なお、直接固定とは、圧入等、シャフト21とインペラ4とが直接接触して固定される方法を用いた固定である。また、間接的な固定とは、シャフト21とインペラ4との間に固定用の部材が介在する固定方法を用いた固定である。
図2に示すように、インペラ4は、シャフト21の上端部に固定される。インペラ4は、ロータ2の回転によって上下に延びる中心軸Cx回りに回転される。インペラ4は、周方向に等間隔に配列された複数の羽根41を備える。インペラ4によって、中心軸Cx周りに回転することで、軸方向上方から下方に流れる気流が発生する。
<3. ハウジング5>
ハウジング5は、外筒部51と、モータハウジング52と、静翼53と、カバー54と、ハウジング軸受保持部55とを有する。
<3.1 外筒部51およびモータハウジング52>
外筒部51およびモータハウジング52は、いずれも軸方向に延びる筒状である。モータハウジング52は、外筒部51の内部に収容される。外筒部51およびモータハウジング52は、いずれも中心線が中心軸Cxと一致する。本実施形態の送風装置Aにおいて、外筒部51とモータハウジング52とは、同軸の円筒である。インペラ4は、外筒部51の径方向内側に配置される。インペラ4の回転で発生した気流は、外筒部51とモータハウジング52との間を流れる。つまり、外筒部51とモータハウジング52との間の空間は、気流が流れる風路FWである。図2に示すように、送風装置Aにおいて、インペラ4は、外筒部51の径方向内側の軸方向上部に配置されており、インペラ4の回転によって発生する気流は、風路FW内を軸方向上方から下方に流れる。
モータハウジング52は、内部にモータ1を収容する。詳しくは、モータハウジング52の内面には、モータ1のステータ3が固定される。モータハウジング52に取り付けられたステータ3の中心線は中心軸Cxと一致する。ステータ3のステータコア31をモータハウジング52に圧入することで、ステータ3がモータハウジング52に固定される。なお、モータハウジング52とステータ3との固定は、圧入に限定されず、接着、溶着、ねじ止め等の方法を採用してもよい。
<3.2 静翼53>
上述したとおり、外筒部51の内壁面と、モータハウジング52の外壁面との間隙が風路FWである。そして、外筒部51とモータハウジング52とは、複数の静翼53を介して連結される。静翼53を設けることで、風路FWを流れる気流の整流が可能になる。
本実施形態の送風装置Aでは、コアバック311がモータハウジング52と接触する。そして、外筒部51の内周面とモータハウジング52の外周面との隙間が気流の風路FW
となる。そのため、コアバック311からモータハウジング52に伝達された熱を、気流で冷却し、モータ1の温度上昇による効率の低下を抑制できる。
<3.3 ハウジング軸受保持部55>
ハウジング軸受保持部55は、モータハウジング52の軸方向上端に接続される。ハウジング軸受保持部55は、軸受取付部551を有する。軸受取付部551は、軸方向に貫通する貫通孔である。軸受取付部551は、中心線が中心軸Cxと一致する。そして、軸受取付部551の内面に、軸受23の外輪が固定される。また、軸受23の内輪にはシャフト21が固定される。これにより、軸受23を介して、シャフト21がハウジング軸受保持部55、すなわち、ハウジング5に回転可能に支持される。なお、シャフト21は、軸受取付部551を貫通するとともに、軸方向上方に突出する。シャフト21の軸受取付部551の軸方向上方に突出した部分の先端にインペラ4が固定される。
<3.4 カバー54>
カバー54は、モータハウジング52の軸方向下方に配置され、ステータ3の軸方向下端部を覆う。すなわち、カバー54は、ステータ3の少なくとも軸方向下端部を覆う。カバー54は、カバー筒部541と、カバー下部542と、3つのカバー支柱部543と、を有する。
カバー筒部541は、軸方向に延びる筒状であり、モータ1のステータ3の軸方向下部の径方向外側を径方向に覆う。すなわち、カバー54は、ステータ3の径方向外側に配置されるカバー筒部541を、有する。カバー筒部541の軸方向上端は、モータハウジング52の軸方向下端と接合される。つまり、モータハウジング52とカバー筒部541とは、軸方向に組み合わせることで、ステータ3の軸方向の全長において径方向外側をカバーする。
カバー下部542は、カバー筒部541よりも軸方向下方に配置される。カバー下部542は、軸方向に延びる筒状である。すなわち、カバー54は、カバー筒部541よりも軸方向下方に配置されるカバー下部542を有する。カバー下部542は、中心線が中心軸Cxと一致する。カバー下部542の内周面には、軸受24の外輪が固定される。また、軸受24の内輪にはシャフト21が固定される。これにより、軸受24を介して、シャフト21は、カバー54に回転可能に支持される。シャフト21は、軸受23を介してハウジング5のモータハウジング52に回転可能に支持されるとともに、軸受24を介してカバー54に回転可能に支持される。つまり、ロータ2は、軸受23、24を介して、ハウジング5に回転可能に支持される。
カバー支柱部543は、カバー筒部541の軸方向下端から軸方向下方に延びる。カバー54は、複数、例えば、3つのカバー支柱部543を有する。複数のカバー支柱部543は、それぞれ、周方向に等間隔をあけて配置される。カバー支柱部543は、カバー筒部541と同一の部材で形成される。カバー下部542は、カバー支柱部543の軸方向下端部と接続する。カバー下部542と、カバー支柱部543とは、同一の部材で形成される。つまり、カバー54は、同一の部材で形成される。
図3等に示すように、カバー54において、カバー筒部541の内径は、カバー下部542の外径よりも大きい。そのため、周方向において、カバー54のカバー筒部541のカバー支柱部543の間の部分は、軸方向に下方に面するカバー開口544が形成される。カバー開口544は、カバー筒部541の内部の空間とつながる。カバー54をステータ3に取り付けたとき、中性点ピン341および入出力ピン342の少なくとも先端部が、カバー開口544から軸方向下方に突出する。
すなわち、カバー54は、カバー筒部541の下端部から軸方向に延びるとともに、カバー筒部541とカバー下部542とを連結する複数のカバー支柱部543と、周方向に隣り合うカバー支柱部543の間に形成され軸方向下面に開口したカバー開口544と、を有する。そして、少なくとも中性点端子331u、331v、331wおよび入出力端子332u、332v、332wが、カバー開口544から軸方向下方に突出する。
カバー54がカバー開口544を有することで、カバー開口544から空気が抜けやすくなり、空気がモータ1内に停滞することを抑制でき、ステータコア31、コイル33等が冷却される。これにより、モータ1の温度上昇による効率低下または出力低下が抑制される。
中性点ピン341および入出力ピン342それぞれの先端は、配線基板6に接続される。つまり、配線基板6は、軸方向において、カバー下部542を挟んでステータコア31と反対側に配置される。
また、カバー54は、カバー下部542の軸方向下面から軸方向下方に突出する3つの突出部545を有する。なお、突出部545は、3つに限定されない。すなわち、カバー54は、カバー下部542から軸方向下方に突出した複数の突出部545を有する。3つの突出部545は、周方向に等間隔で配置される。突出部545は、周方向において、隣り合う、U相中性点ピン341uとV相入出力ピン342v、V相中性点ピン341vとW相入出力ピン342w、W相中性点ピン341wとU相入出力ピン342uの間に配置され、突出部545の軸方向下面は、配線基板6の上面(後述の第1面601)と接触する。突出部545は、配線基板6を支持する。
すなわち、複数の突出部545は、周方向に隣り合う異なる相の中性点端子331u、331v、331wと入出力端子332v、332w、332uとの間に配置され、配線基板6の第1面601と軸方向に接触する。これにより、突出部545で配線基板6を支持することができる。また、突出部545は、カバー54にから突出するため、ピン等に比べて強度が高い。そのため、配線基板6を取り付けるときに、変形しにくく、モータ1の製造の作業性が高い。このことは、モータ1の製造の自動化に有利である。
なお、モータハウジング52およびカバー54は、ステータ3を覆い、モータ1のハウジングとしての役割を果たす。そのため、モータハウジング52およびカバー54は、ハウジング5を構成する部材であるとともに、モータ1を構成する部材である。
<4. 配線基板6>
配線基板6は、送風装置Aの外部に設けられた電源回路(不図示)に接続される。配線基板6は、電源回路からの電流をコイル33に供給する。ここで、配線基板6の詳細について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、配線基板6は、板状である。本実施形態にかかるモータ1において、配線基板6は、円板状であるが、これに限定されない。配線基板6は、両面に配線パターンが形成された両面基板であり、第1面601と、第2面602と、を有する。図1、図2等に示すように、第1面601は、軸方向上面であり、モータ1のステータ3と軸方向に対向する。第2面602は、第1面601と反対側の面であり、第2面602は、軸方向において下面である。すなわち、配線基板6は、ステータ3と軸方向に対向する第1面601と、第1面601の軸方向反対側の面である第2面602と、を有する。図6に示すように、配線基板6の第2面602には、コネクタ65が実装される。
図5、図6に示すように、配線基板6は、3つの中性点貫通部63と、3つの入出力貫
通部64とを有する。中性点貫通部63は、配線基板6の第1面601と第2面602とを繋ぐ貫通孔である。また、入出力貫通部64は、配線基板6の第1面601と第2面602とを繋ぐ貫通孔である。
3つの中性点貫通部63は、必要に応じて、U相中性点ピン341uが貫通するU相中性点貫通部63uと、V相中性点ピン341vが貫通するV相中性点貫通部63vと、W相中性点ピン341wが貫通するW相中性点貫通部63wと、表示する。3つの入出力貫通部64は、必要に応じて、U相入出力ピン342uが貫通するU相入出力貫通部64uと、V相入出力ピン342vが貫通するV相入出力貫通部64vと、W相入出力ピン342wが貫通するW相入出力貫通部64wと、表示する。
配線基板6において、U相中性点貫通部63uとU相入出力貫通部64uとは、周方向に近接して配置される。V相中性点貫通部63vとV相入出力貫通部64vとは、周方向に近接して配置される。W相中性点貫通部63wとW相入出力貫通部64wとは、周方向に近接して配置される。そして、それぞれの相の中性点貫通部63と入出力貫通部64とを一組として、各組が周方向に等間隔で配置される。
図5に示すように、第1配線パターン61は、配線基板6の第1面601に形成される配線パターンである。第1配線パターン61は、例えば、アルミニウム、銅等の導電性を有する薄膜である。U相中性点貫通部63u、V相中性点貫通部63vおよびW相中性点貫通部63wは、いずれも第1面601側の開口が、第1配線パターン61に囲まれる。図5に示すように、第1配線パターン61は、三角形状である。なお、第1配線パターン61は、三角形状に限定されず、各コイル33の中性点端子331を結線できる形状を広く採用できる。
図6に示すように、配線基板6のU相中性点貫通部63u、V相中性点貫通部63vおよびW相中性点貫通部63wの第2面602側の開口の周囲には、U相中性点ランド611u、V相中性点ランド611vおよびW相中性点ランド611wが形成される。図7に示すように、U相中性点貫通部63uの内周面は、導電性を有する薄膜で形成される導通部631が形成される。すなわち、導通部631は、中性点貫通部63u、63v、63wの内周面に形成される導体膜である。つまり、中性点貫通部63u、63v、63wは、いわゆる、スルーホールである。これにより、中性点貫通部63u、63v、63wが導通部631を兼ねるため、配線基板6を小型化できる。
これにより、U相中性点ランド611uと第1配線パターン61とが接続される。また、V相中性点貫通部63vおよびW相中性点貫通部63wにも同様に、導通部631が形成される。これにより、U相中性点ランド611u、V相中性点ランド611vおよびW相中性点ランド611wは、第1配線パターン61に接続される。
すなわち、配線基板6は、中性点ランド611u、611v、611wと、中性点貫通部63u、63v、63wと、導通部631と、をさらに有する。中性点ランド611u、611v、611wは第2面602に形成される。中性点貫通部63u、63v、63wは、第1面601および第2面602に開口を有する。導通部631は、中性点ランド611u、611v、611wと第1配線パターン61とを導通させる。中性点端子331u、331v、331wは、中性点ランド611u、611v、611wを軸方向上方から下方に向かって貫通する。
本実施形態のモータ1では、U相中性点ピン341u、V相中性点ピン341vおよびW相中性点ピン341wは、それぞれ、U相中性点貫通部63u、V相中性点貫通部63vおよびW相中性点貫通部63wを第1面601側から第2面602側に貫通し、第2面
602よりも軸方向下方に突出する。すなわち、中性点ピン341u、341v、341wは、中性点貫通部63u、63v、63wを軸方向に貫通する。中性点端子331u、331v、331wが棒状の中性点ピン341u、341v、341wを有することで、中性点端子331u、331v、331wを中性点貫通部63u、63v、63wに挿入しやすい。これにより、モータ1の生産性が向上する。
そして、U相中性点ピン341u、V相中性点ピン341vおよびW相中性点ピン341wは、それぞれ、U相中性点ランド611u、V相中性点ランド611vおよびW相中性点ランド611wに、はんだ付けにて接続される。すなわち、中性点端子331u、331v、331wの配線基板6よりも軸方向下方に突出した部分が中性点ランド611u、611v、611wに導通可能に接続される。
これにより、U相中性点端子331u、V相中性点端子331vおよびW相中性点端子331wが結線される。つまり、U相コイル33u、V相コイル33vおよびW相コイル33wは、スター結線される。すなわち、第1配線パターン61は、第1面601に形成されて各コイル33u、33v、33wの中性点端子331u、331v、331w同士を結線する。
中性点端子331u、331v、331wを配線基板6のステータ3と反対側の第2面602に形成された中性点ランド611u、611v、611wに接続するため、配線基板6がモータ1に取り付けられた状態で、中性点端子331u、331v、331wと第1配線パターン61との接続が容易である。これにより、モータ1の生産性が向上する。また、モータ1の製造工程の自動化にも有利である。
図6に示すように、配線基板6の第2面602には、コネクタ65が実装される。コネクタ65は、電源回路に接続された外部コネクタ(不図示)が着脱可能に接続される。すなわち、配線基板6は、ステータ3よりも軸方向下方に配置されて外部機器に接続されるコネクタ65が実装される。コネクタ65は、電源回路から供給されるU相電流が流れるU相端子651u、V相電流が流れるV相端子651vおよびW相電流が流れるW相端子651wと、を備える。
そして、第2配線パターン62は、U相配線パターン62uと、V相配線パターン62vと、W相配線パターン62wとを有する。U相配線パターン62uの一方の端部には、U相端子651uが接続されるU相端子接続ランド621uが形成される。また、U相配線パターン62uの他方の端部には、U相入出力貫通部64uの第2面602側の開口の辺縁を囲むU相入出力ランド622uが形成される。
同様に、V相配線パターン62vの一方の端部には、V相端子651vが接続されるV相端子接続ランド621vが形成される。また、V相配線パターン62vの他方の端部には、V相入出力貫通部64vの第2面602側の開口の辺縁を囲むV相入出力ランド622vが形成される。W相配線パターン62wの一方の端部には、W相端子651wが接続されるW相端子接続ランド621wが形成される。また、W相配線パターン62wの他方の端部には、W相入出力貫通部64wの第2面602側の開口の辺縁を囲むV相入出力ランド622vが形成される。
すなわち、配線基板6は、入出力貫通部64u、64v、64wをさらに有する。入出力貫通部64u、64v、64wは、配線基板6を軸方向に貫通する。
本実施形態のモータ1では、U相入出力ピン342u、V相入出力ピン342vおよびW相入出力ピン342wは、それぞれ、U相入出力貫通部64u、V相入出力貫通部64
vおよびW相入出力貫通部64wを第1面601側から第2面602側に貫通し、第2面602よりも軸方向下方に突出する。すなわち、入出力ピン342u、342v、342wは、入出力貫通部64u、64v、64wを貫通する。また、入出力端子332u、332v、332wは、入出力貫通部64u、64v、64wを軸方向上方から下方に向かって貫通する。
入出力端子332u、332v、332wが棒状の入出力ピン342u、342v、342wを有することで、入出力端子332u、332v、332wを入出力貫通部64u、64v、64wに挿入しやすい。これにより、モータ1の生産性が向上する。
U相入出力ピン342u、V相入出力ピン342vおよびW相入出力ピン342wは、それぞれ、U相入出力ランド622u、V相入出力ランド622vおよびW相入出力ランド622wに、はんだ付けにて接続される。すなわち、入出力端子332u、332v、332wの配線基板6よりも下方に突出した部分が第2配線パターン62に設けられた入出力ランド622u、622v、622wに導通可能に接続される。
これにより、U相入出力端子332u、V相入出力端子332vおよびW相入出力端子332wは、それぞれ、第2配線パターン62u、62v、62wを介して、コネクタ65のU相端子651u、V相端子651vおよびW相端子651wと接続される。すなわち、第2配線パターン62は、第2面62に形成されて各コイル33u、33v、33wそれぞれの入出力端子332u、332v、332wとコネクタ65のコイル33u、33v、33wの相と同じ相の端子651u、651v、651wとを接続する。
コネクタ65に外部コネクタを接続することで、U相入出力端子332uにU相電流を供給可能である。V相入出力端子332vにV相電流を供給可能である。そして、W相入出力端子332wにW相電流を供給可能である。
本発明にかかるモータ1において、配線基板6は、各相の中性点ピン341u、341v、341wを各相に対応した中性点貫通部63u、63v、63wに貫通させる。また、各相の入出力ピン342u、342v、342wを各相に対応した入出力貫通部64u、64v、64wに貫通させる。これにより、配線基板6の周方向の位置決めがなされる。なお、本実施形態のモータ1では、各相の中性点ピンと入出力ピンとの周方向の長さは、同じであるがこれに限定されない。少なくとも一つの相の中性点ピンと入出力ピンとの周方向の長さを、他の相の中性点ピンと入出力ピンとの周方向の長さと異なる長さとしてもよい。このようにすることで、配線基板6をステータ3に対して、中心軸Cx回りに正確な角度で取り付けることができる。
本実施形態のモータ1では、配線基板6として両面基板を用い、ステータ3側の第1面601に中性点を形成する第1配線パターン61、他方の面である第2面602に各コイル33u、33v、33wの入出力端子332u、332v、332wとコネクタ65の端子651u、651v、651wと接続する第2配線パターン62を形成する。このため、第1配線パターン61および第2配線パターン62が他方をまたぐことなく、配線基板6を小型化できる。
そして、配線基板6を軸方向上方に移動して配線基板6の第1面601を突出部545に接触させる。第1面601を3つの突出部545に接触させることで、配線基板6の軸方向の位置決めが容易である。さらに、各相の中性点ピン341u、341v、341wと各相の中性点ランド611u、611v、611wとの接続を、配線基板6のステータ3と反対側の第2面602側で行うことができる。接続の邪魔になるものがないため、はんだ付け等による中性点ピンと中性点ランドとの接続が容易である。また、モータ1の製
造工程の自動化にも有利である。また、各相のコイル33u、33v、33wを構成する導線330の中性点をまとめる作業が不要であるとともに、まとめた配線を配置するための空間が不要である。このことからも、配線基板6を小型化できる。
配線基板6を小型化することで、モータ1を軸方向に見たとき、配線基板6をカバー54のカバー筒部541よりも径方向内側に収めることが可能になる。これにより、風路FWを流れる気流の邪魔になりにくく、送風装置Aの送風効率を高めることが可能である。
また、第1配線パターン61と第2配線パターン62とを、それぞれ、配線基板6の異なる面に形成するため、第1配線パターン61および第2配線パターン62の自由度を高めることが可能である。配線パターン同士が近接しにくく、配線パターンを流れる電流同士が干渉しにくい。これにより、モータ1を安定して駆動することが可能である。
本実施形態において、モータ1では、U相中性点ピン341u、V相中性点ピン341vおよびW相中性点ピン341wが、それぞれ、U相中性点貫通部63u、V相中性点貫通部63vおよびW相中性点貫通部63wを貫通する。しかしながら、これに限定されない。例えば、U相中性点ピン341u、V相中性点ピン341vおよびW相中性点ピン341wを弾性変形可能な構成とし、第1面601の第1配線パターン61に接触するとともに、弾性力にて押し当てる構成であってもよい。U相中性点端子331u、V相中性点端子331vおよびW相中性点端子331wを第1配線パターン61に接触させることができる構成を広く採用できる。
本実施形態において、モータ1では、U相入出力ピン342u、V相入出力ピン342vおよびW相入出力ピン342wが、それぞれ、U相入出力貫通部64u、V相入出力貫通部64vおよびW相入出力貫通部64wを貫通する。しかしながら、これに限定されない。例えば、U相入出力ピン342u、V相入出力ピン342vおよびW相入出力ピン342wを配線基板6の径方向外縁の外側から第2面602に回して、第2配線パターン62に接続してもよい。U相入出力端子332u、V相入出力端子332vおよびW相入出力端子332wを第2配線パターン62に接触させることができる構成を広く採用できる。
<5.1 第1変形例>
図8は、配線基板の他の例の第1面を示す図である。図9は、モータの配線基板の他の例の第2面を示す図である。図8、図9に示す配線基板6aは、中性点貫通部66および入出力貫通部67の形状が、配線基板6の中性点貫通部63および入出力貫通部64の形状と異なる。また、配線基板6bのこれ以外の点については、配線基板6と同様の構成及び形状を有する。そのため、配線基板6bでは、実質上、配線基板6と同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。また、配線基板6aでは、第1配線61aとして、三角形状の配線パターンを採用するが、配線基板6aは、U相中性点端子331u、V相中性点端子331vおよびW相中性点端子331wを結線可能である。
図8、図9に示すように、配線基板6aでは、U相中性点貫通部66u、V相中性点貫通部66vおよびW相中性点貫通部66wは、配線基板6aの径方向外縁に設けられ、径方向内側に向かって凹む凹形状である。すなわち、中性点貫通部66u、66v、66wは配線基板6aの径方向外縁から径方向内側に凹む凹部である。また、U相入出力貫通部67u、V相入出力貫通部67vおよびW相入出力貫通部67wも同様に、配線基板6aの径方向外縁に設けられ、径方向内側に向かって凹む凹形状である。すなわち、入出力貫通部67u、67v、67wは配線基板6aの径方向外縁から径方向内側に凹む凹部である。
各相の中性点貫通部66u、66v、66w、入出力貫通部67u、67v、67wを径方向に凹む凹形状とすることで、配線基板6aの製造が容易である。また、円形に貫通孔を設けるよりも少ない面積で貫通部を形成することができるため、配線基板の面積を小さくできる。中性点ピン341u、341v、341w、入出力ピン342u、342v、342wを挿入する空間をピンの太さに合わせて大きくすることができる。そのため、中性点端子331u、331v、331wの位置と中性点貫通部66u、66v、66wの位置がずれている場合でも、入出力端子332u、332v、332wと入出力貫通部67u、67v、67wの位置がずれている場合でも、貫通部の大きさを事前に大きくしておけば、各ピンの挿入が容易である。これにより、作業性が高く、生産性を向上できる。つまり、取り付けの作業性を低下することなく、配線基板を小型化することが可能である。また、モータ1の製造工程の自動化にも有利である。
なお、中性点貫通部66u、66v、66wおよび入出力貫通部67u、67v、67wを配線基板6aの径方向外縁から径方向内側に凹む凹部とすることで、中性点端子331u、331v、331wおよび入出力端子332u、332v、332wにピンを取り付けない状態であっても、端子の配線基板の第2面側への配置が容易である。これにより、モータ1の生産性を向上できる。
<5.2 第2変形例>
図10は、配線基板の他の例の断面図である。図10に示す配線基板6bは、ビアホール68および導電体681の構成が異なる以外、配線基板6と同じ構成である。そのため、配線基板6bにおいて、配線基板6と実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明を省略する。なお、図10に示す配線基板6bでは、UVW各相の中性点貫通部および中性点ランドを代表して中性点貫通部63および中性点ランド611として説明する。また、各相の中性点ピンを代表して、中性点ピン341として説明する。
図10に示すように、配線基板6bは、中性点貫通部63とは別にビアホール68を備える。ビアホール68は、配線基板6bを軸方向に貫通する。そして、ビアホール68の内部には、導電体681が形成される。導電体681は、第1配線パターン61および中性点ランド611と同じく導電性を有する部材であり、ビアホール68に充填される。すなわち、導通部は、配線基板6bを軸方向に貫通するビアホール68である。なお、本変形例では、導電体681はビアホール68に充填された柱状であるが、これに限定されない。例えば、ビアホール68の内周面に接触して配置される筒状であってもよい。
導電体681の軸方向上端は、第1面601に形成された第1配線パターン61と接触する。また、導電体681の軸方向下端は、第2面602に形成された中性点ランド611と接触する。つまり、導電体681は、中性点ランド611と第1配線パターン61とを、電気的に接続する。そして、中性点ピン341は、中性点貫通部63に第1面601側から挿入され、第2面602よりも下方に突出する。中性点ピン341の第2面602よりも下方に突出した部分を、はんだ付けSdで中性点ランド611に接続する。これにより、中性点ピン341は、中性点ランド611と導通状態となり、第1配線パターン61と導通状態となる。各相の中性点ピンは同様の構成を有しており、コイル33はスター結線される。なお、中性点ピン341と中性点ランド611との接続は、はんだ付けSdに限定されない。
ビアホール68は、中性点端子331u、331v、331wの位置に関係なく設けることが可能であり、配線基板6bにおける第1配線パターン61および第2配線パターン62の設計の自由度を高めることが可能である。
<6.その他>
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、上記実施形態とその変形例は適宜任意に組み合わせることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変形が可能である。
本発明の送風装置は、例えば、ヘアドライヤ、換気扇、掃除機等の気流を用いた機器の気流発生部として利用することができる。
1 モータ
2 ロータ
21 シャフト
221 貫通孔
22 マグネット
23 軸受
24 軸受
3 ステータ
31 ステータコア
311 コアバック
312 ティース
32 インシュレータ
321 上インシュレータ
322 下インシュレータ
323 ピン挿入部
33 コイル
33u U相コイル
33v V相コイル
33w W相コイル
330 導線
331 中性点端子
331u U相中性点端子
331v V相中性点端子
331w W相中性点端子
332 入出力端子
331u U相入出力端子
331v V相入出力端子
331w W相入出力端子
341 中性点ピン
341u U相中性点ピン
341v V相中性点ピン
341w W相中性点ピン
342 入出力ピン
342u U相入出力ピン
342v V相入出力ピン
342w W相入出力ピン
4 インペラ
41 羽根
5 ハウジング
51 外筒部
52 モータハウジング
53 静翼
54 カバー
541 カバー筒部
542 カバー下部
543 カバー支柱部
544 カバー開口
545 突出部
55 ハウジング軸受保持部
551 軸受取付部
6 配線基板
601 第1面
602 第2面
61 第1配線パターン
611 中性点ランド
611u U相中性点ランド
611v V相中性点ランド
611w W相中性点ランド
62 第2配線パターン
62u U相配線パターン
62v V相配線パターン
62w W相配線パターン
621u U相端子接続ランド
621v V相端子接続ランド
621w W相端子接続ランド
622u U相入出力ランド
622v V相入出力ランド
622w W相入出力ランド
63 中性点貫通部
63u U相中性点貫通部
63v V相中性点貫通部
63w W相中性点貫通部
631 導通部
64 入出力貫通部
64u U相入出力貫通部
64v V相入出力貫通部
64w W相入出力貫通部
65 コネクタ
651u U相端子
651v V相端子
651w W相端子
6a 配線基板
66 中性点貫通部
66u U相中性点貫通部
66v V相中性点貫通部
66w W相中性点貫通部
67 入出力貫通部
67u U相入出力貫通部
67v V相入出力貫通部
67w W相入出力貫通部
6b 配線基板
68 ビアホール
681 導通部
A 送風装置
Cx 中心軸
FW 流路

Claims (12)

  1. 上下に延びる中心軸回りに回転するロータと、
    前記ロータと径方向に対向するステータと、
    前記ステータよりも軸方向下方に配置されて外部機器に接続されるコネクタが実装される配線基板と、を有し、
    前記ステータは、
    ステータコアと、
    前記ステータコアの少なくとも一部を覆うインシュレータと、
    前記インシュレータを介して前記ステータコアに巻かれて複数の相のコイルを構成する導線と、を有し、
    前記複数の相のコイルは、スター結線され、
    前記各相のコイルは、前記導線の一端側に中性点端子を、他端側に入出力端子を有し、
    前記配線基板は、
    前記ステータと軸方向に対向する第1面と、
    前記第1面の軸方向反対側の面である第2面と、を有し、
    第1配線パターンは、前記第1面に形成されて各前記コイルの前記中性点端子同士を結線し、
    第2配線パターンは、前記第2面に形成されて各前記コイルそれぞれの前記入出力端子と前記コネクタの前記コイルの相と同じ相の端子とを接続するモータ。
  2. 前記配線基板は、
    前記配線基板を軸方向に貫通する入出力貫通部をさらに有し、
    前記入出力端子は、前記入出力貫通部を軸方向上方から下方に向かって貫通し、
    前記入出力端子の前記配線基板よりも下方に突出した部分が前記第2配線パターンに設けられた入出力ランドに導通可能に接続される請求項1に記載のモータ。
  3. 前記入出力貫通部は前記配線基板の径方向外縁から径方向内側に凹む凹部である請求項2に記載のモータ。
  4. 前記入出力端子は、導電性を有する棒状であって前記導線の他端が接続される入出力ピンを有し、
    前記入出力ピンは、前記インシュレータの軸方向下端に取り付けられ、前記入出力貫通部を貫通する請求項2または請求項3に記載のモータ。
  5. 前記配線基板は、
    前記第2面に形成された中性点ランドと、
    前記第1面および前記第2面に開口を有する中性点貫通部と、
    前記中性点ランドと前記第1配線パターンとを導通させる導通部と、をさらに有し、
    前記中性点端子は、前記中性点ランドを軸方向上方から下方に向かって貫通し、
    前記中性点端子の前記配線基板よりも軸方向下方に突出した部分が前記中性点ランドに導通可能に接続される請求項1から請求項4のいずれかに記載のモータ。
  6. 前記中性点貫通部は前記配線基板の径方向外縁から径方向内側に凹む凹部である請求項5に記載のモータ。
  7. 前記導通部は、前記第1配線パターン上に配した前記中性点貫通部の内周面に形成される導体膜である請求項5または請求項6に記載のモータ。
  8. 前記導通部は、前記配線基板を軸方向に貫通するビアホールである請求項5または請求
    項6に記載のモータ。
  9. 前記中性点端子は、導電性を有する棒状であって前記導線の一端が接続される中性点ピンを有し、
    前記中性点ピンは、前記インシュレータの軸方向下端に取り付けられ、前記中性点側貫通部を軸方向に貫通する請求項5から請求項8のいずれかに記載のモータ。
  10. 前記ステータの少なくとも軸方向下端部を覆うカバーをさらに備え、
    前記カバーは、
    前記ステータの径方向外側に配置されるカバー筒部と、
    前記カバー筒部よりも軸方向下方に配置されるカバー下部と、
    前記カバー下部から軸方向下方に突出した複数の突出部と、を有し、
    複数の前記突出部は、周方向において隣り合う異なる相の中性点端子と入出力端子との間に配置され、前記配線基板の前記第1面と軸方向に接触する請求項1から請求項9のいずれかに記載のモータ。
  11. 前記カバーは、前記カバー筒部の下端部から軸方向に延びるとともに、前記カバー筒部と前記カバー下部とを連結する複数のカバー支柱部と、
    周方向に隣り合う前記カバー支柱部の間に形成されて軸方向下面に開口したカバー開口と、を有し、
    少なくとも前記中性点端子および前記入出力端子が、前記カバー開口から軸方向下方に突出する請求項10に記載のモータ。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載のモータと、
    前記ロータに取り付けられるインペラと、を有する送風装置。
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