JP5707834B2 - ファン - Google Patents

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本発明は、送風に用いられる電動式ファンに関する。
従来のいわゆるファンにおいて、例えば特開2000−209809号公報では、回路基板は、風洞への影響がないようにモータ直下に設けられ、軸受保持部周縁に配置されるよう中央孔を有したドーナツ形状である。この回路基板には、巻線と回路基板との導通を図るために端子ピン3本が各ティースに分散して設けられている。また、搭載する電子部品が少ない場合、回路基板を従来のドーナツ形状から円弧形状にする方法がある。例えば特許第2844712号公報では、円弧状に形成された回路基板が開示されている。この回路基板は、インシュレータ下端の突起と端子ピンとで保持されている。また、例えば特開平09−222093号公報では、端子ピンが回路基板上に不均一に設けられている。そして、回路基板は、インシュレータ下端に回路基板下面を当接させて、端子ピンによって固定されている。
特開2000−209809号公報 特許第2844712号公報 特開平09−222093号公報
しかしながら、複雑な制御が不要のファンの場合、少量の電子部品で制御回路が構成される。この場合、ドーナツ形状のような大きな回路基板を用いると、その回路基板上に回路パターンや電子部品が配置されていない、無駄なスペースが発生する可能性がある。
また、一般的な回路基板の製造方法は、シート状母基板に各パターンを印刷し、その後シート状母基板から上述のようなドーナツ形状や円弧形状に回路基板を切り抜いていた。このような方法によると、1枚のシート状母基板から取れる回路基板の数に限りがあること、母基板から必要な回路基板を切り抜いた後に残る捨て基板が多くでること、などという問題があった。
そこで、シート状母基板から多くの回路基板を切り抜き、且つ捨て基板を極力少なくしたい。このような要求を満たすために、回路基板の大きさを小さくする必要がある。
しかしながら、従来の回路基板を用いたファンにおいて、回路基板の小型化には限界があった。なぜならば、上述の通り各ティースに端子ピンが分散して設けられているため、端子ピンの配置位置に回路基板を配する必要があるからである。
さらに、端子ピンの配置箇所を集約し、回路基板を小型化しようとすると、端子ピンと回路基板を半田付けなどで電気的に接続させる際の作業性が悪い。インシュレータに対して回路基板の位置及び傾きを維持しつつ、回路基板と端子ピンとを半田付けしようとしても、回路基板が小型であるために、位置及び傾きが不安定となり、半田付けの作業性の低下が懸念される。
また、回路基板に搭載される電子部品のうちロータの位置検出を行う位置検出素子がある。位置検出を行う電子部品において、ロータマグネットおよびステータコアと位置検出素子との位置関係が、回転検出および回転数の精度に影響を与える重要な要素となる。そのため、電子部品を搭載する回路基板とステータコアとの位置関係を精度良く保つ必要がある。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成により、小型の回路基板を効率よく高精度に固定できるファン提供することにある。
本発明の一側面におけるファンは、電動式のファンであって、ステータ部と、中心軸を
中心として回転するロータ部と、前記ステータ部に対して前記ロータ部を回転可能に支持
する軸受機構と、前記ロータ部に保持される翼と、を備え、前記ステータ部が、前記ロー
タ部のマグネットに対向しつつ前記マグネットとの間でトルクを発生するステータコアと、前記ステータコアの少なくとも一部を覆い、絶縁部材で形成されたインシュレータと、
前記インシュレータに保持され、巻線が電気的に接続される端子ピンと、前記中心軸に略
垂直な板状であり、前記ステータコアの前記中心軸方向における一方側において保持され、前記端子ピンと電気的に接続される回路基板と、を有し、前記ステータコアは、環状の
コアバックとコアバックから径方向に伸びると共に周方向に離間して配列された先端部を
有する複数のティースとを備えてなり、前記端子ピンは、隣り合うティースの間に複数本
配置されており、前記端子ピンは、コアバック対応部に少なくとも1箇所、及び、ティース対応部に少なくとも1箇所、配置されており、前記インシュレータは、前記回路基板の側面に当接して軸方向下側に延びる回路基板位置規制部と、前記回路基板の上面に当接する回路基板当接部と、が設けられている、ことを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成により、小型の回路基板を効率よく高精度に固定できるファン提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る軸流ファンの縦断面図である。 図2は、ステータコアおよび下部インシュレータの底面図である。 図3は、ステータコアおよび上下インシュレータの斜視図である。 図4は、ステータコアおよび上下インシュレータの側面図である。 図5は、回路基板の底面図である。 図6は、ステータコア、回路基板および下部インシュレータの底面図である。 図7は、ステータコア、上下インシュレータ、および回路基板の側面図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係るステータコア、回路基板および下部インシュレータの底面図である。 図9は、本発明の第3の実施形態に係るステータコア、上下インシュレータの斜視図である。 図10は、本発明の第4の実施形態に係るステータコア、回路基板および下部インシュレータの底面図である。
図1は本発明の第1の実施形態に係る軸流ファン100の縦断面図である。軸流ファン100は、電動式のモータ3、モータ3のロータ部31に固定された複数の翼2、モータ3の外周を囲むハウジング4、および、モータ3を支持する複数の連結部材5を備える。ハウジング4は、連結部材5によりモータ3に接続される。ハウジング4および連結部材5は樹脂の射出成形により1つの部材として形成される。なお、図1では、図示の都合上、翼2および連結部材5の概略形状を中心軸J1の左右に示している。
モータ3は、回転体であるロータ部31、固定体であるステータ部32およびステータ部32に固定される有底略円筒状の軸受ホルダ332と、軸受ホルダ332に保持される円筒状のスリーブ331を備える。中心軸J1に沿ってロータ部31がステータ部32に対して上側に位置する。以下の説明では、便宜上、中心軸J1に沿ってロータ部31側を上側、ステータ部32側を下側として説明するが、中心軸J1は必ずしも重力方向と一致する必要はない。また、特に定めがない限り、中心軸J1を中心とする径方向を単に「径方向」、中心軸J1を中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
ロータ部31は、有蓋略円筒状のインペラカップ311、中心軸J1を中心とする円筒状の金属製のロータホルダ312、ロータホルダ312を介してインペラカップ311の内側に取り付けられる略円筒状のロータマグネット313、および、インペラカップ311の上部中央から下方に突出するシャフト314を備える。インペラカップ311の外周からは複数の翼2が径方向外方へと伸びる。ステータ部32は、下部にベース部321を有している。ベース部321の中央には上側に延びる軸受ホルダ332が形成されている。軸受ホルダ332の内周面にスリーブ331が保持されており、その外側面にはステータコア323が保持されている。ステータコア323の中心軸J1方向における下側には、中心軸J1に略垂直な板状の回路基板322が配置されている。ベース部321は連結部材5を介してハウジング4の内側面に固定され、軸受ホルダ332を介してステータ部32の他の部位を支持する。
ステータ部32は更に、薄板状の珪素鋼板が積層されて形成されたステータコア323、ステータコア323の上部および下部を被覆して絶縁する部材で形成された上部インシュレータ324および下部インシュレータ325、上部インシュレータ324および下部インシュレータ325の上から導線を巻回して形成されるコイル326、並びに、コイル326と回路基板322の電気的な導通を図る金属製の端子ピン327を備え、下部インシュレータ325の下方にて後述の固定構造により回路基板322が下部インシュレータ325に取り付けられて保持される。
ステータコア323は、ロータ部31のロータマグネット313と径方向において対向し、回路基板322を介して外部電源(図示省略)から電流がコイル326に供給されてステータコア323とロータマグネット313との間で中心軸J1を中心とするトルクが発生する。DC(direct current)ブラシレスモータであるモータ3の回路基板322には位置検出素子3221や駆動回路(図示省略)が設けられ、位置検出素子3221はロータマグネット313に対して中心軸J1に平行な方向に重なって配置されてロータマグネット313の対向する部位の磁極の変化を検出する。そして、ホール素子から出力される電圧に従って駆動回路によりコイル326に供給される電流の方向が切り替えられる。
スリーブ331は、中心軸J1を中心とする略円筒状であり、スリーブ331の外側には、スリーブ331の外側面および下部を覆う有底略円筒状の軸受ホルダ332が設けられ、スリーブ331にロータ部31のシャフト314が挿入される。スリーブ331には潤滑油が含浸されており、軸受ホルダ332によりスリーブ331内に潤滑油が保持される。
軸受機構33は、スリーブ331、軸受ホルダ332、シャフト314および潤滑油により構成される。軸受機構33は、ステータ部32に対してロータ部31が回転可能に支持される。さらに、軸流ファン100では、中心軸J1を中心としてロータ部31および翼2が回転することにより図1中の上側から下側に向かって中心軸J1方向のエアの流れが発生する。
図2は、ステータコア323および下部インシュレータ325の底面図である。図3は、ステータコア323および上下インシュレータ324,325の下側からの斜視図である。図4は、ステータコア323および上下インシュレータ324,325の側面図である。図2に示すように、ステータコア323は環状のコアバック3231、および、コアバック3231の外周から中心軸J1を中心として径方向外方に伸びるとともに外側に離間して配列された先端部3233が周方向の両側に広がるT字状の4つのティース3232を備える。図2、図3および図4に示すように、上下インシュレータ324,325は、ステータコア323の環状のコアバック3231の上面と下面の外周側及び側面と、ティース3232の上面と下面及び先端部3233を除く側面を被覆している。下部インシュレータ325は中心軸J1を中心として環状に設けられるコアバック対応部3251およびティース3232を覆う4つのティース対応部3252を備える。
図2および図3に示すように、下部インシュレータ325は、軸方向下側に延びる回路基板位置規制部3253と、回路基板当接部3257と端子ピン保持部3259が設けられている。回路基板位置規制部3253は、コアバック対応部3251に径方向位置規制部3254、ティース対応部3252の先端部に周方向位置規制部3255を備える。回路基板当接部3257は、3箇所に合計6個設けられており、それぞれ端子ピン保持部3259の周縁に位置している。端子ピン保持部3259は、コアバック対応部3251に1個と、そのコアバック対応部3251から延びる隣接したティース対応部3252の先端に2個設けられている。回路基板当接部3257は、端子ピン保持部3259の周方向両側にそれぞれ2個ずつ一体的に形成されている。径方向位置規制部3254は、回路基板322の側面に当接し、回路基板322の径方向位置を規制する。周方向位置規制部3255は、回路基板322の側面に当接し、回路基板322の周方向の位置を規制する。端子ピン保持部3259は、端子ピン327を保持する機能を有する。端子ピン保持部3259は、径方向位置規制部3254よりも径方向外方に位置させて設けられている。
周方向位置規制部3255と、1箇所のティース対応部3252の先端部の端子ピン保持部3259及び回路基板当接部3257は、一体的に設けられている。また、回路基板位置規制部3257は、端子ピン保持部3259の軸方向下側の面から軸方向下方に向かって突出して形成される。つまり、回路基板当接部3257の軸方向下側の面と、端子ピン保持部3259の軸方向下側の面(端子ピン保持面)とは、異なる高さで形成されている。すなわち、図4に示すように、回路基板当接部3257の下面は、端子ピン保持部3259の下面よりも軸方向下側に形成されている。このような構成にすることで、後述する回路基板322を回路基板当接部3257に対して軸方向に当接させる。端子ピン327を回路基板322に半田付けする際に、端子ピン327に巻回された銅線からコイル326に向かって延びる箇所が、回路基板当接部3257の下面と端子ピン保持部3259の下面との間に収容される。このため、銅線が回路基板322のエッジに接触したことによる発生する断線を防ぐことができる。また、図4に示すように、回路基板位置規制部3253の下面は、回路基板当接部3257の下面よりもさらに軸方向下側に位置している。このような構成にすることで、上述の端子ピン327を回路基板322に半田付けする際に、回路基板当接部3257に回路基板322の下部インシュレータ325に対する軸方向の位置決め機能を持たせつつ、回路基板位置規制部3253に回路基板322の下部インシュレータ325に対する径方向及び周方向の位置決め機能を持たせることができる。
次に、回路基板322について説明する。図5は、回路基板322の底面図である。図6は、ステータコア323、回路基板322および下部インシュレータ325の底面図であり、ステータコア323、下部インシュレータ325および位置検出素子3221の一部輪郭を二点鎖線にて示している。図7は、ステータコア323、上下インシュレータ324,325、および回路基板322の側面図である。なお、図5、図6および図7では回路基板322の板状本体を示して板状本体に実装される電子部品の一部および電子部品が実装されるランドおよび配線パターンの図示を省略しており、図7ではコイル326の図示を省略している(他の実施の形態においても同様)。図5に示すように、回路基板322は、略矩形形状に形成されている。回路基板322は、3箇所に端子ピン用孔3222が設けられており、外径側に矩形の角部分を切り欠いた切込部3223が設けられている。端子ピン用穴3222の下面の周囲は銅箔にて形成されたランドが形成されている。このランドは、端子ピン327と回路基板322とを半田付けする際に、半田が固着しやすいように濡れ性が高く形成されており、端子ピン327と制御回路の配線パターンとを導通させるものである。この切込部3223は、図1に示すように回路基板322が、ベース部の(軸方向に見た)円形形状内に収まるようにするために、設けられている。
また、図1と共に図6に示すように回路基板322には、位置検出素子3221が設けられている。位置検出素子3221は、ロータマグネット313とステータコア323の径方向間であり、隣り合うティース先端部3233の周方向間に位置するように設けられている。回路基板322は、位置検出素子3221が前述の位置に精度良く設ける必要があり、位置検出素子3221を配置可能な位置まで回路基板322を径方向外方の領域まで延ばす必要がある。
次に、図1に示した本実施形態における軸流ファン100の製造方法について説明する。まず、ステータコア323には、上部インシュレータ324と、端子ピン保持部3259に端子ピン327を圧入保持させた下部インシュレータ325とが、それぞれ上下方向から装着される(インシュレータ装着工程)。そして、上部インシュレータ324および下部インシュレータ325を介してステータコア323にコイル326を巻回し、コイル326の端部を端子ピン327に絡げる(巻線巻回工程)。次に、端子ピン327とコイル326との電気的導通を目的として端子ピン327の銅線が絡げられた部位に半田付けを行う(予備半田工程)。次に、回路基板322に端子ピン327を挿通し、回路基板322と端子ピン327とを電気的に接続し、端子ピン327に対して回路基板322が固定される。
回路基板322の固定作業を更に詳述する。まず、下インシュレータ325をステータコア323よりも鉛直方向とは反対側に位置するように配置する。次に回路基板322に形成された3箇所の端子ピン用孔3222にそれぞれの端子ピン327が挿通される(端子ピン挿通工程)。この場合、端子ピン用孔3222を定義する回路基板322の内周面の内径は、端子ピン327の中心軸J1に垂直な断面の最大幅よりも大きい。つまり、端子ピン327は、端子ピン用穴3222に対して中心軸J1の垂直方向において遊びを有している。そして、回路基板322の上面を回路基板当接部3257に当接させる。次に、回路基板322を回路基板位置規制部3253に当接させるようにスライドさせる。このとき、径方向位置規制部3254と周方向位置規制部3255との両方に回路基板322の側面を当接させることにより、ステータコア323に対する回路基板322の位置が定められる(回路基板位置決め工程)。そして、回路基板322の位置が決定された後、端子ピン327を回路基板322に半田付けが行われ(回路基板接続工程)、下インシュレータ325に回路基板が固定される。このような方法で製造することで、回路基板が精度よく固定され、且つ作業性も向上させることができる。
なお、端子ピン挿入工程と回路基板位置決め工程の順序は逆であっても良い。回路基板位置決め工程を端子ピン挿入工程よりも先に行うことで、回路基板322の端子ピン用孔3222が、端子ピン327と回路基板322の平面方向において一致させられる。これにより、端子ピン327が端子ピン用孔3222に円滑に挿通される。このためには、端子ピン327の下端が、径方向位置規制部3254および周方向位置規制部3255の下端よりも上方に位置している必要がある。
回路基板位置規制部3253に回路基板322の側面を当接させることにより、ステータコア323に対する回路基板322の位置が確実に決められ、回路基板322に載置されている位置検出素子3221のロータマグネット313に対する中心軸J1に垂直な平面方向の正確な位置決めを行うことができる。より詳しくは、径方向位置規制部3254と周方向位置規制部3255との両方に回路基板322の側面を当接させて固定することにより、位置検出素子3221は、ロータマグネット313とステータコア323の径方向間であり、隣り合うティース先端部3233の周方向間に配置される。回路基板位置規制部3253と回路基板当接部3257に回路基板322の側面および上面のそれぞれを突き当てることで、回路基板322の中心軸J1に垂直な平面方向の位置ずれおよび中心軸J1に対する回路基板322の傾きを防止することができ、正しい位置および傾きで回路基板322に対して端子ピン327を半田付けすることができる。回路基板位置規制部3253の回路基板322に接触する面は、回路基板322の外側面と略平行に形成されている。平行に形成されることで、回路基板位置規制部3253に対する回路基板322の接触する方向が定められ、中心軸J1に垂直な平面において、回路基板位置規制部3253に対する回路基板322の傾きが定められる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る軸流ファンのステータコア323、回路基板322および下部インシュレータ325aの底面図であり、ステータコア323、下部インシュレータ325aおよび位置検出素子3221の一部輪郭を二点鎖線にて示している。下部インシュレータ325aのコアバック部3251には、コアバック部3251に沿って径方向位置規制部3254の回路基板当接部3257側に、径方向位置規制部3254と一体で段差面3258が形成される。下部インシュレータ325aにおける段差面3258を除く他の構造は、第1の実施形態にて説明した下部インシュレータ325と同様である。
段差面3258は、径方向位置規制部3254の下端面よりも軸方向上側に設けられており、回路基板当接部3257と同じ軸方向高さであり、回路基板を当接させる機能を有する。そのため、回路基板322を保持する際に、回路基板322の上面は、回路基板当接部3257と共に段差面3258にも当接する。ここで、半田付け作業を行うときに、回路基板322を安定させるように支持しつつ、端子ピン327を回路基板322に半田付けする。このときに、回路基板322の外形に近い箇所(径方向位置規制部3254及び周方向位置規制部3255の周縁)を保持することで、回路基板322は、下部インシュレータ325に対して安定して保持される。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る軸流ファンのステータコア323、上下インシュレータ324,325bを示す斜視図である。下部インシュレータ325bの径方向位置規制部3254bは、下端部に径方向外側に延びる突起3256を有する。下部インシュレータ325bの径方向位置規制部3254bを除く他の構造は、第1の実施形態にて説明した下部インシュレータ325と同様である。
図9に示すように、突起3256が設けられることにより、回路基板322の下面を突起3256の上面で押さえることができる。この突起3256と回路基板当接部3257とで、半田付け作業時に、作業者が回路基板322の径方向外方の領域を下部インシュレータ325b側に向かって押圧した際の回路基板322の中心軸J1に対する傾きを規制することができる。このため、作業者は、端子ピン327と回路基板322との半田付け作業を安定して行うことができる。なお、突起3256と共に径方向位置規制部3254bに段差面3258(第2の実施形態に開示)を設けても、回路基板322をより確実に固定できて良い。また、突起3256の上面と回路基板当接部3257の下面との軸方向の間隙寸法は、回路基板322の厚みとほぼ等しい。これにより、回路基板322の中心軸J1に対する傾き方向の遊びを小さくすることができる。
図10は、本発明の第4の実施形態に係るステータコア323、回路基板322および下部インシュレータ325cの底面図である。ステータコア323および下部インシュレータ325cの一部輪郭を二点鎖線にて示している。コアバック対応部3251の端子ピン保持部3259と中心軸J1とを結ぶ線分Lを基準として下部インシュレータ325cの径方向位置規制部3254と略線対称となる位置に径方向位置規制部3254cが設けられている。正確には、回路基板322の外形に合わせて配置されるため、本実施形態においては、図10中において、径方向位置規制部3254cは、径方向位置規制部3254よりも上側に位置している。径方向位置規制部3254、3254cのそれぞれはコアバック対応部3251上に形成される。また、線分Lを基準として、下部インシュレータ325cの周方向位置規制部3255と略線対称となる位置に周方向位置規制部3255cが設けられている。正確には、回路基板322の外形に合わせて配置されるため、本実施形態においては、図10中において、周方向位置規制部3255cは、周方向位置規制部3255よりも上側に位置している。周方向位置規制部3255、3255cのそれぞれはティース対応部3252上に形成される。下部インシュレータ325cの径方向位置規制部3254cおよび周方向位置規制部3255cの除く他の構造は、第1の実施形態にて説明した下部インシュレータ325と同様である。
図10に示すように、端子ピン保持部3259は、両径方向位置規制部3255,3255c間に位置している。また、端子ピン保持部3259は、径方向位置規制部3254,3254cよりも径方向外側に位置している。さらに、下部インシュレータ325は、回路基板322の側面の三方を回路基板位置規制部3253で規制している。そのため、回路基板322は、径方向外側からスライド挿入させることにより、各回路基盤位置規制部3253に当接させて、確実に位置を決定することができる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、もちろん、種々の改変が可能である。例えば、上記実施形態では、軸流ファンを用いて説明したが、遠心ファンを用いても良い。また、上記実施形態では、軸受機構としてスリーブ軸受を用いたが、ボール軸受を用いても良い。また、第3の実施形態で示した突起3256は、径方向位置規制部3254bから径方向外側に延びたものを示したが、周方向位置規制部3255から周方向に延びても良い。回路基板当接部、径方向位置規制部、周方向位置規制部、端子ピン保持部については、上述した構造に限定されず、それぞれの配置関係等については回路基板形状に合わせて適宜変更可能である。
100 軸流ファン
2 翼
3 モータ
4 ハウジング
5 連結部材
31 ロータ部
32 ステータ部
33 軸受機構
311 インペラカップ
312 ロータホルダ
313 ロータマグネット
314 シャフト
321 ベース部
322 回路基板
3221 位置検出素子
3222 端子ピン用孔
3223 切込部
323 ステータコア
324 上部インシュレータ
325 下部インシュレータ
3251 コアバック対応部
3252 ティース対応部
3253 回路基板位置規制部
3254 径方向位置規制部
3255 周方向位置規制部
3257 回路基板当接部
3259 端子ピン保持部
326 コイル
327 端子ピン

Claims (10)

  1. 電動式のファンであって、ステータ部と、中心軸を中心として回転するロータ部と、前記ステータ部に対して前記ロータ部を回転可能に支持する軸受機構と、前記ロータ部に保持される翼と、を備え、前記ステータ部が、前記ロータ部のマグネットに対向しつつ前記マグネットとの間でトルクを発生するステータコアと、前記ステータコアの少なくとも一部を覆い、絶縁部材で形成されたインシュレータと、前記インシュレータに保持され、巻線が電気的に接続される端子ピンと、前記中心軸に略垂直な板状であり、前記ステータコアの前記中心軸方向における一方側において保持され、前記端子ピンと電気的に接続される回路基板と、を有し、前記ステータコアは、環状のコアバックとコアバックから径方向に伸びると共に周方向に離間して配列された先端部を有する複数のティースとを備えてなり、前記端子ピンは、隣り合うティースの間に複数本配置されており、前記端子ピンは、コアバック対応部に少なくとも1箇所、及び、ティース対応部に少なくとも1箇所、配置されており、前記インシュレータは、前記回路基板の側面に当接して軸方向下側に延びる回路基板位置規制部と、前記回路基板の上面に当接する回路基板当接部と、が設けられている、ことを特徴とするファン。
  2. 請求項1に記載のファンであって、
    前記回路基板位置規制部は、少なくともコアバック対応部に設けられており、回路基板と当接することで径方向の位置を規制する、径方向位置規制部を有している、
    ことを特徴とするファン。
  3. 請求項2に記載のファンであって、
    前記インシュレータは前記端子ピンを保持する端子ピン保持部を有しており、
    該端子ピン保持部は、前記径方向位置規制部よりも径方向外方に位置する、
    ことを特徴とするファン。
  4. 請求項3に記載のファンであって、
    前記回路基板当接部は、前記端子ピン保持部の周縁に位置し、
    前記回路基板当接部の下面は、前記端子ピンを保持する端子ピン保持面よりも軸方向下側に位置する、
    ことを特徴とするファン。
  5. 請求項1に記載のファンであって、
    前記回路基板位置規制部は、少なくともティース対応部の先端に設けられており、回路基板と当接することで周方向の位置を規制する、周方向位置規制部を有している、
    ことを特徴とするファン。
  6. 請求項1に記載のファンであって、
    前記回路基板位置規制部は、その下面よりも軸方向上側に段差面を有し、
    該段差面は、前記回路基板当接部である、
    ことを特徴とするファン。
  7. 請求項1に記載のファンであって、
    前記回路基板位置規制部の下端は、前記回路基板当接部の下端よりも軸方向下に延びている、
    ことを特徴とするファン。
  8. 請求項1に記載のファンであって、
    前記端子ピン保持部は、前記インシュレータのコアバック対応部と、ティースの先端対応部に形成されている、
    ことを特徴とするファン。
  9. 請求項1に記載のファンであって、
    前記回路基板位置規制部の下端は、径方向又は周方向に延びる突起を有し、前記回路基板の下面に当接している、
    ことを特徴とするファン。
  10. 電動式のファンの製造方法であって、
    前記ファンは、
    ステータ部と、
    中心軸を中心として回転するロータ部と、
    前記ステータ部に対して前記ロータ部を回転可能に支持する軸受機構と、
    前記ロータ部に保持される翼と、
    を備え、
    前記ステータ部が、
    前記ロータ部のマグネットに対向しつつ前記マグネットとの間でトルクを発生するステータコアと、
    前記ステータコアの少なくとも一部を覆い、絶縁部材で形成されたインシュレータと、
    前記インシュレータに保持され、巻線が電気的に接続される端子ピンと、
    前記中心軸に略垂直な板状であり、前記ステータコアの前記中心軸方向における一方側において保持され、前記端子ピンと電気的に接続される回路基板と、
    を有し、
    前記インシュレータは、前記回路基板の側面の一部に径方向に当接し、軸方向下側に延びる回路基板位置規制部を有し、
    (a) 前記ステータコアに前記インシュレータを装着する工程と、
    (b) 前記ステータコアに前記巻線を巻回し、前記端子ピンに電気的に接続する工程と、
    (c) 前記回路基板の一側面を、前記回路基板位置規制部に当接させて位置決めする工程と、
    (d) 前記端子ピンを前記回路基板に電気的に接続する工程と、
    を有する、
    ことを特徴とするファンの製造方法。
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