JP2008006892A - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】バンドコード34の切断及び溝20のクラックが生じにくい重荷重用空気入りタイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤ2は、トレッド4とベルトとの間にバンド16を備えている。バンド16は、螺旋状に巻かれたバンドコード34を有する。バンドコード34の密度は、溝20の直下において大きく、ランド21の直下において小さい。溝20の直下におけるバンドコード34の密度に対するランド21の直下におけるバンドコード34の密度の比率は、0%以上90%以下である。溝20の直下におけるバンドコード34の密度は15エンズ/5cm以上であり、ランド21の直下におけるバンドコード34の密度は10エンズ/5cm以下である。バンド16の幅は、トレッド4の幅の75%以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、トラック、バス等の重荷重車輌に装着される空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、そのカーカスがラジアル構造を備えた空気入りタイヤに関する。
ラジアル構造を備えた重荷重用タイヤが、知られている。特開平2−141309号公報には、周方向に延びるジョイントレスコードを備えたベルトプライを備えた重荷重用ラジアルタイヤが開示されている。特表2000−504655公報には、周方向に延びるジョイントレスコードを備えたベルトプライ及びバイアス構造のベルトプライを備えた重荷重用ラジアルタイヤが開示されている。特表2001−522748公報には、周方向に延びるジョイントレスコードを備えたベルトプライ及びバイアス構造のベルトプライを備えた重荷重用ラジアルタイヤが開示されている。
特開平2−141309号公報 特表2000−504655公報 特表2001−522748公報
タイヤに荷重が負荷されたとき、バイアス構造のベルトプライでは、周方向に対するコードの角度が小さくなる方向にせん断歪みが発生する。この歪みに起因して、ジョイントレスコードを備えたプライでは、このジョイントレスコードに張力がかかる。タイヤの転動に伴って、張力は変動する。この張力変動は、ジョイントレスコードの切断を誘発する。特に、軸方向外側に位置するジョイントレスコードでは、張力の変動が大きいことに起因して、切断が生じやすい。切断防止の観点から、ジョイントレスコードを備えたプライの軸方向幅は小さく設定される必要がある。
ジョイントレスコードは、カーカスに対する拘束力に優れる。しかし、プライの軸方向幅が小さく設定されると、ショルダー近傍における拘束力が不足する。拘束力不足は、ショルダー近傍のトレッド溝のゲーピングを招く。ゲーピングにより、この溝の底部でクラックが生じることがある。
本発明の目的は、コードの切断及び溝のクラックが生じにくい重荷重用空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る重荷重用空気入りタイヤは、
(1)周方向に延びる複数の溝とこれら溝によって区画された複数のランドとを備えたト レッド、
(2)このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォール、
(3)このサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビード、
(4)トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されておりラジ アル構造を有するカーカス、
(5)このカーカスの半径方向外側に位置しており、非伸縮性のベルトコードを有してお り、バイアス構造を有するベルト
並びに
(6)このベルトとトレッドとの間に位置しており、螺旋状に巻かれたバンドコードを有 するバンド
を備える。このバンドコードの密度は、1又は2以上の溝の直下において大きくランドの直下において小さい。
好ましくは、溝の直下におけるバンドコードの密度に対するランドの直下におけるバンドコードの密度の比率は、0%以上90%以下である。好ましくは、溝の直下におけるバンドコードの密度は15エンズ/5cm以上であり、ランドの直下におけるバンドコードの密度は10エンズ/5cm以下である。
好ましくは、バンドコードの密度は、軸方向において最も外側に位置する溝の直下において大きい。好ましくは、バンドの幅はトレッドの幅の75%以上である。
本発明に係るタイヤでは、溝の直下においてバンドコードが密に配置されているので、溝のゲーピングが生じにくい。ゲーピングの抑制により、クラックが抑制される。ランドの直下におけるバンドコードの密度は小さいので、溝の直下ではバンドコードにかかる張力が大きい。大きな張力は張力の変動を抑制するので、バンドコードの切断が生じにくい。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤ2の一部が示された断面図である。この図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、インナーライナー12、ベルト14及びバンド16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。
トレッド4は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、トレッド面18を備えている。このトレッド面18は、路面と接地する。トレッド面18には、溝20が刻まれている。溝20は、周方向に延びている。トレッド面18のうち溝20以外の領域は、ランド21である。ランド21は、溝20によって区画されている。ランド21に、微小な他の溝が形成されてもよい。この溝20及びランド21により、トレッドパターンが形成されている。図1には、20aから20dの4つの溝が示されている。前述の通り、このタイヤ2は図1中の一点鎖線CLを中心とした左右対称の形状を有するので、溝20の総数は8であり、ランド21の総数は9である。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6よりも半径方向略内側に位置している。ビード8は、コア22と、このコア22から半径方向外向きに延びるエイペックス24とを備えている。コア22は、リング状である。コア22は、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス24は、半径方向外向きに先細りであるテーパ状である。エイペックス24は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。カーカス10は、コア22の周りを、軸方向内側から外側に向かって巻かれている。図示されていないが、カーカス10はコードとトッピングゴムとからなる。コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、70°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。一般的なコードの材質は、スチールである。
インナーライナー12は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー12は、架橋ゴムからなる。インナーライナー12には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー12は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
ベルト14は、トレッド4の半径方向外側に位置している。このベルト14は、第一プライ26、第二プライ28、第三プライ30及び第四プライ32を備えている。図示されていないが、各プライ26、28、30、32は、ベルトコードとトッピングゴムとからなる。ベルトコードは、周方向に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、10°以上45°以下である。換言すれば、このベルト14はバイアス構造である。コードは、非伸縮性材料からなる。典型的な非伸縮性材料は、スチールである。
バンド16は、ベルト14とトレッド4との間に位置している。バンド16は、ベルト14と積層されている。トレッド4は、バンド16と積層されている。バンド16とトレッド4との間に、他のプライが存在してもよい。
図2は、このバンド16がトレッド4と共に示された拡大断面図である。この図2では、ベルト14の図示が省略されている。バンド16は、バンドコード34とトッピングゴム36とからなる。好ましくは、バンドコード34は、非伸縮性材料からなる。典型的な非伸縮性材料は、スチールである。スチールコードのタイプとしては、「3×7×0.22」及び「3×7×0.27」が例示される。バンドコード34は、螺旋状に巻かれている。このバンド16は、いわゆるジョイントレス構造を有する。図2から明らかなように、バンドコード34には粗密が存在する。溝20a、20b、20c、20dの直下において、バンドコード34は密である。ランド21の直下において、バンドコード34は粗である。
図3は、図2のトレッド4及びバンド16が示された拡大断面図である。この図3において符号Eで示されているのは、溝20のエッジである。エッジEは、溝20とランド21との境界である。図3において符号Lで示されているのは、点Eを通過し、トレッド面18に垂直な直線である。図3には、2本の直線Lが示されている。バンド16のうち2本の直線で挟まれた領域は、溝直下領域38である。バンド16のうち溝直下領域38以外の領域は、ランド直下領域40である。図2には、4つの溝直下領域38及び4つのランド直下領域40が示されている。
1つの溝直下領域38に含まれるバンドコード34の数がNGであり、この溝直下領域38の軸方向幅がWG(cm)であるとき、この溝直下領域38におけるバンドコード34の密度DGは、下記数式(I)によって算出される。
DG = (NG / WG) * 5 (I)
1つのランド直下領域40に含まれるバンドコード34の数がNLであり、このランド直下領域40の軸方向幅がWL(cm)であるとき、このランド直下領域40におけるバンドコード34の密度DLは、下記数式(II)によって算出される。
DL = (NL / WL) * 5 (II)
前述の通り、溝20a、20b、20c、20dの直下においてバンドコード34は密であり、ランド21の直下においてバンドコード34は粗である。換言すれば、密度DGは密度DLよりも大きい。
図4は、図3のバンド16の一部が示された断面斜視図である。この図4において矢印Aで示されているのは、タイヤ2の周方向である。この図4には、溝直下領域38及びランド直下領域40が示されている。溝直下領域38及びランド直下領域40において、バンドコード34は螺旋状に巻かれている。周方向に対するバンドコード34の角度は、溝直下領域38において小さく、ランド直下領域40において大きい。この角度の相違により、密度の相違が達成されている。溝直下領域38における角度が一定である必要はない。ランド直下領域40における角度が一定である必要はない。
溝直下領域38の密度DGは大きいので、バンドコード34はトレッド4の変形を十分に抑制する。このバンドコード34により溝20のゲーピングが抑制され、クラックが防止されうる。ランド直下領域40の密度DLは小さいので、タイヤ2に内圧が負荷されたとき、溝直下領域38のバンドコード34に大きな張力がかかる。大きな張力は、転動に伴う張力変動を抑制し、バンドコード34の切断を防止する。ランド直下領域40のバンドコード34が粗であることにより、タイヤ2の軽量も達成されうる。
クラック及びバンドコード34の切断の抑制の観点から、溝直下領域38の密度DGに対するランド直下領域40の密度DLの比率は90%以下が好ましく、50%以下がより好ましく、30%以下が特に好ましい。比率が0%であってもよい。
クラックの抑制の観点から、溝直下領域38の密度DGは15エンズ/5cm以上が好ましく、20エンズ/5cm以上がより好ましい。密度DGは、40エンズ/5cm以下が好ましい。バンドコード34の切断抑制及びタイヤ2の軽量の観点から、ランド直下領域40の密度DLは10エンズ/5cm以下が好ましい。密度DLがゼロであってもよい。ジョイントレス構造を有するバンド16の製造上の都合から、密度DLは1エンズ/5cm以上、さらには5エンズ/5cm以上に設定されうる。
全ての溝直下領域38において、密度DGが大きく設定される必要はない。一部の溝直下領域38において密度DGが大きく、他の溝直下領域38において密度DGが小さなバンド16が設けられてもよい。軸方向において最も外側に位置する溝20d(図1及び図2参照)では、ゲーピングが生じやすい。クラック抑制の観点から、この溝20dの直下において、密度DGが大きく設定されることが好ましい。バンドコード34の切断の抑制の観点から、最も外側の溝20dに隣接するランド直下領域40において、密度DLが小さく設定されることが好ましい。タイヤ2の軽量の観点から、軸方向において最も外側に位置する溝20dの直下において密度DGが大きく、他の溝20a、20b、20cの直下において密度DGが小さいことが好ましい。この場合において、他の溝20a、20b、20cの直下の密度DGがランド直下領域40の密度DLと同等とされることが好ましい。
バンドコード34が粗密を有することにより、軸方向外側でのバンドコード34の切断が抑制される。従って、バンド16の軸方向幅Wb(図1参照)が大きく設定されうる。幅Wbが大きく、かつ最も外側に位置する溝20dの直下にまで至るバンド16が設けられることにより、この溝20dにおけるゲーピングが抑制される。幅Wbのトレッド4の幅Wに対する比率は、75%以上が好ましく、85%以上がより好ましい。比率は、90%以下が好ましい。
クラックは、扁平率が小さなタイヤにおいて生じやすい。本発明は、扁平率が80%以下、さらには70%以下、さらには50%以下のタイヤ2において、顕著な効果を発揮する。
タイヤ2の各部位の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
図5は、本発明の他の実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤ42の一部が示された断面図である。このタイヤ42は、図1に示されたタイヤ2と同様に、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、インナーライナー12及びベルト14を備えている。
このタイヤ42はさらに、バンド44を備えている。バンド44は、第一バンドプライ44a、第二バンドプライ44b、第三バンドプライ44c及び第四バンドプライ44dからなる。各バンドプライ44a、44b、44c、44dは、ベルト14とトレッド4との間に位置している。第一バンドプライ44aは、溝20aの直下に位置している。第二バンドプライ44bは、溝20bの直下に位置している。第三バンドプライ44cは、溝20cの直下に位置している。第四バンドプライ44dは、溝20dの直下に位置している。第二バンドプライ44bは、第一バンドプライ44aと離間している。第三バンドプライ44cは、第二バンドプライ44bと離間している。第四バンドプライ44dは、第三バンドプライ44cと離間している。
図示されていないが、各バンドプライ44a、44b、44c、44dは、バンドコードとトッピングゴムとからなる。好ましくは、バンドコードは、非伸縮性材料からなる。典型的な非伸縮性材料は、スチールである。バンドコードは、螺旋状に巻かれている。このバンド44は、いわゆるジョイントレス構造を有する。
このタイヤ42では、バンドコードの密度は、溝20の直下において大きく、ランド21の直下においてゼロである。このタイヤ42では、溝20の直下におけるバンドコードの密度に対するランド21の直下におけるバンドコードの密度の比率は、0%である。このタイヤ42では、バンドコードによって溝20のゲーピングが抑制される。ランド21の直下においてバンドコードが存在しないので、タイヤ42に内圧が負荷されたとき、バンドコードに大きな張力がかかる。大きな張力は、転動に伴う張力変動を抑制し、バンドコードの切断を防止する。ランド21の直下にバンドコードが存在しないので、このタイヤ42は軽量である。
各バンドプライ44a、44b、44c、44dにおけるコードの密度は15エンズ/5cm以上が好ましく、20エンズ/5cm以上がより好ましい。密度は、40エンズ/5cm以下が好ましい。
一部の溝20の直下にバンドプライが設けられ、他の溝20の直下においてバンドプライが設けられなくてよい。軸方向において最も外側に位置する溝20dでは、ゲーピングが生じやすい。クラック抑制の観点から、この溝20dの直下にバンドプライが設けられることが好ましい。バンド44の幅Wbのトレッド4の幅Wに対する比率は、75%以上が好ましく、85%以上がより好ましい。比率は、90%以下が好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された構造を備えた重荷重用タイヤを得た。このタイヤのサイズは、「435/45R22.5」である。このタイヤのトレッド幅は389mmである。トレッドは、深さが13.5mmである8個の溝を備えている。ベルトは、第一プライ、第二プライ、第三プライ及び第四プライを備えている。第一プライの幅は348mmであり、第二プライの幅は368mmであり、第三プライの幅は352mmであり、第四プライの幅は168mmである。第一プライは、周方向に対する角度が+50°であるスチールコードを備えている。第二プライは、周方向に対する角度が+18°であるスチールコードを備えている。第三プライは、周方向に対する角度が−18°であるスチールコードを備えている。第四プライは、周方向に対する角度が−18°であるスチールコードを備えている。バンドは、螺旋状に巻かれたバンドコードを備えている。バンドコードの材質は、スチールである。バンドコードのタイプは、「3×7×0.22」である。全ての溝の直下において、バンドコードの密度は28エンズ/5cmである。ランドの直下において、バンドコードの密度は8エンズ/5cmである。
[実施例2から4及び比較例1]
バンドコードの密度を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2から4及び比較例1のタイヤを得た。
[実施例5]
バンドの構造を図5に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例5のタイヤを得た。
[比較例2]
幅Wbの短いバンドを設け、かつバンドコードの密度を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。このタイヤでは、最も外側の溝の直下にバンドコードが存在していない。
[比較例3]
バンドを設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例3のタイヤを得た。
[比較例4]
ベルトを下記4枚のプライから構成し、かつバンドを設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例4のタイヤを得た。
第一プライ:周方向に対する角度が+18°であるスチールコードを備える。幅は3 68mmである。
第二プライ:ジョイントレスタイプのスチールコードを備える。幅は280mmであ る。スチールコードの密度は、28エンズ/5cmである。
第三プライ:周方向に対する角度が−18°であるスチールコードを備える。幅は3 44mmである。
第四プライ:周方向に対する角度が−18°であるスチールコードを備える。幅は3 10mmである。
[走行試験]
タイヤを、「14.00×22.5」のリムに組み込んだ。このタイヤに、正規内圧となるように空気を充填した。このタイヤを走行試験装置に装着し、規格で定められた最大荷重の1.4倍の荷重を負荷してドラム上を30km/hの速度で走行させた。距離が30,000kmの時点で走行を停止し、クラックの有無を目視でチェックした。さらに、タイヤを解体してバンドコードの切断の程度を、下記の基準に従って格付けした。
A:切断が生じていない。
B:切断が若干生じている。
C:切断が多く生じている。
この結果が、下記の表1に示されている。
[質量の測定]
タイヤの質量を測定した。この結果が、比較例1が100.0とされたときの指数として、下記の表1に示されている。
Figure 2008006892
表1に示されるように、実施例のタイヤでは、バンドコードの破断が少なく、クラックが発生しない。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本願発明に係るタイヤは、トラック、バス等の重荷重車輌に適している。
図1は、本発明の一実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、このバンドがトレッドと共に示された拡大断面図である。 図3は、図2のトレッド及びバンドが示された拡大断面図である。 図4は、図3のバンドの一部が示された断面斜視図である。 図5は、本発明の他の実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
符号の説明
2、42・・・重荷重用空気入りタイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・インナーライナー
14・・・ベルト
16、44・・・バンド
20・・・溝
21・・・ランド
34・・・バンドコード
36・・・トッピングゴム
38・・・溝直下領域
40・・・ランド直下領域

Claims (5)

  1. 周方向に延びる複数の溝とこれら溝によって区画された複数のランドとを備えたトレッド、
    このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォール、
    このサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビード、
    トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されておりラジアル構造を有するカーカス、
    このカーカスの半径方向外側に位置しており、非伸縮性のベルトコードを有しており、バイアス構造を有するベルト
    並びに
    このベルトとトレッドとの間に位置しており、螺旋状に巻かれたバンドコードを有するバンド
    を備えており、
    このバンドコードの密度が、1又は2以上の溝の直下において大きくランドの直下において小さい重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 上記溝の直下におけるバンドコードの密度に対するランドの直下におけるバンドコードの密度の比率が0%以上90%以下である請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記溝の直下におけるバンドコードの密度が15エンズ/5cm以上であり、ランドの直下におけるバンドコードの密度が10エンズ/5cm以下である請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 上記バンドコードの密度が、軸方向において最も外側に位置する溝の直下において大きい請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記バンドの幅がトレッドの幅の75%以上である請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
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