JP2008006212A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】いわゆる目押しの苦手な初心者等であっても、目押しを楽しむことができる目押しアシスト機能を備えた遊技機を提供すること。
【解決手段】スロットマシン1は、所定の序列に沿って図柄20を変動表示する複数のリール2と、図柄の変動を停止させようとする遊技者の操作を取り込むストップボタン61と、停止したリール2において所定の序列中の一部の区間に属する図柄20を遊技者側に表示する図柄表示窓11とを有するものである。スロットマシン1は、図柄20の変動表示に同期してコマ画像21を循環的に切り替えて表示することにより動画を提示する動画提示手段12を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】スロットマシン1は、所定の序列に沿って図柄20を変動表示する複数のリール2と、図柄の変動を停止させようとする遊技者の操作を取り込むストップボタン61と、停止したリール2において所定の序列中の一部の区間に属する図柄20を遊技者側に表示する図柄表示窓11とを有するものである。スロットマシン1は、図柄20の変動表示に同期してコマ画像21を循環的に切り替えて表示することにより動画を提示する動画提示手段12を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、図柄を変動表示するリールを備えた遊技機に関する。
従来より、いわゆるスロットマシン等の遊技機としては、例えば、図柄を変動表示するリールを複数、備えたものがある。このような遊技機では、スタートレバーの操作により各リールが図柄変動を開始し、リール毎に設けたストップボタンの操作により各リールが個別に停止する。上記遊技機は、停止した図柄の組み合わせに応じて入賞を与え、遊技者に特典を付与する。
上記のような遊技機としては、例えば、内部当選役を抽選する内部抽選手段を備え、当選した内部当選役に応じて入賞を与えるものがある。このような遊技機は、ストップボタンの操作タイミングを基準とした所定の変動範囲内に内部当選役に対応する図柄があれば、その図柄を引き込んで停止させる、いわゆる引込制御により各リールを停止させる。この遊技機では、内部抽選により何らかの役に当選した場合であっても、その内部当選役の図柄を揃えて停止できなければ入賞を得ることはできない。
さらに、上記のような遊技機としては、内部抽選によりボーナス役等に当選した場合に、ボーナスフラグを成立させるものがある。このボーナスフラグが一度成立すれば、ボーナス役が入賞するまでボーナス役が入賞が可能な状態に保持される。さらに、例えば、遊技の興趣を高めるため、成立したボーナスフラグを告知する遊技機もある。
ボーナスフラグの告知等に基づいて遊技者がボーナスフラグの成立を知り得た場合、遊技者は、少しでも早くボーナス入賞を得られるよう、例えば「7」等のボーナス図柄を狙ってストップボタンを操作する。しかし、変動表示中の図柄を見ながらストップボタンを操作して目的の図柄を停止させるには、いわゆる目押しの技術が必要である。目押しの上手い遊技者であればボーナス入賞をすぐに獲得し得る一方、目押し技術が十分でない遊技者は、ボーナス入賞を得るまでに多くのゲームを費やし、遊技媒体を無駄に消費してしまう可能性が高い。
そこで、従来より、目押し技術が十分でない遊技者を救済できるように工夫した遊技機が種々、提案されている。例えば、ボーナス図柄のサイズを他の図柄よりも大きくすることで、変動表示中のボーナス図柄の視認性を高めた遊技機がある(例えば、特許文献1参照。)。さらに、例えば、内部当選役等の特定の図柄に同期して照明を点灯させることで、その図柄が通過するタイミングを遊技者に報知する遊技機がある(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、上記従来の遊技機では、次のような問題がある。すなわち、上記遊技機は、特定の図柄が通過するタイミングを報知するのみであり、目押しの苦手な初心者等を十分に救済することができないおそれがあるという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、いわゆる目押しの苦手な初心者等に対して、目押しの楽しみを提供し得る目押しアシスト機能を備えた遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、所定の序列に沿って図柄を変動表示する複数のリールと、該リールにおける上記図柄の変動を停止させようとする遊技者の操作を取り込む停止操作手段と、上記リールにおいて上記所定の序列中の一部の区間に属する上記図柄を遊技者側に表示する図柄表示窓とを有し、該図柄表示窓に停止表示された上記図柄の組み合わせに応じて遊技者に特典を付与する遊技機において、
上記リールにおける上記図柄の変動表示に同期してコマ画像を循環的に切り替えて表示することにより動画を提示する動画提示手段を備えたことを特徴とする遊技機にある(請求項1)。
上記リールにおける上記図柄の変動表示に同期してコマ画像を循環的に切り替えて表示することにより動画を提示する動画提示手段を備えたことを特徴とする遊技機にある(請求項1)。
本発明の遊技機は、上記図柄の変動表示に同期して上記コマ画像を循環的に切り替えて表示する上記動画提示手段を備えている。上記コマ画像を切り替えて表示すれば、例えば、毎秒16〜30コマ程度の静止画像を連続表示する映画あるいはテレビや、コママンガを連続的に表示する、いわゆるパラパラマンガ等のごとく人間の目の残像現象を利用して、連続的に変化するように視認し得る動画を提示できる。
特に、上記動画提示手段では、上記リールによる上記図柄の変動表示に同期して上記コマ画像を循環的に表示している。それ故、上記遊技機では、上記コマ画像に基づく上記動画が上記図柄の変動表示と同期して変化し得る。遊技者にあっては、上記コマ画像に基づく動画の変化を利用して、特定の図柄を狙って停止させる、いわゆる目押しのタイミングを計ることができる。それ故、上記遊技機においては、いわゆる目押しが容易となり、目押しが苦手な初心者等であっても目押しを楽しめるようになる。
以上のように、本発明の遊技機は、いわゆる目押しの苦手な初心者等であっても、目押しを楽しむことができるという優れた遊技性を備えたものである。
本発明における上記遊技機としては、コインやメダルを上記遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)等であっても良い。すなわち、上記遊技機は、上記狭義のスロットマシンを意味するものではなく、上記パロット等を含む広義のスロットマシンを意味している。
また、上記図柄の変動表示に同期して上記動画提示手段が上記コマ画像を循環的に表示する周期としては、上記図柄の変動表示の1周期の期間内に上記コマ画像が1巡あるいは2巡する周期や、上記図柄の変動表示の2周期あるいは3周期の期間内に上記コマ画像が1巡する周期等、様々な周期を設定することができる。
さらに、上記コマ画像を循環的に表示する周期を可変に設定することも好ましい。例えば、遊技状況に応じて上記周期を変更すれば、いわゆる目押しの難易度をダイナミックに変化させて、遊技者が感じ得る興趣を一層、高めることができる。
上記リールとしては、略円柱状の回転体の外周に上記図柄を配置した回転式のリールや、液晶ディスプレイ等の表示画面上で図柄を変動表示する画像式のリール等、様々な態様のものを利用できる。そして上記動画提示手段としては、上記コマ画像を液晶ディスプレイ等の表示画面に表示するもの等であっても良い。
上記リールとしては、略円柱状の回転体の外周に上記図柄を配置した回転式のリールや、液晶ディスプレイ等の表示画面上で図柄を変動表示する画像式のリール等、様々な態様のものを利用できる。そして上記動画提示手段としては、上記コマ画像を液晶ディスプレイ等の表示画面に表示するもの等であっても良い。
また、上記リールは、略円柱外形状の回転体の外周に沿うと共に軸方向に離れて位置する2列に沿って、複数の上記図柄及び複数の上記コマ画像を配列してなり、
上記動画提示手段は、複数の上記コマ画像のうち、上記リールにおける所定の回転位置に到達したコマ画像のみを遊技者側に表示するように構成してあることが好ましい(請求項2)。
上記動画提示手段は、複数の上記コマ画像のうち、上記リールにおける所定の回転位置に到達したコマ画像のみを遊技者側に表示するように構成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、回転式の上記リールを備えた一般的な遊技機の構造を大きく変更することなく、本発明の遊技機を実現できるようになる。さらに、上記の場合には、上記リールによる上記図柄の変動表示の周期と、上記コマ画像に基づいて動画が変化する周期とを精度高く一致させることができる。
さらに、上記動画提示手段のごとく上記所定の位置に到達した1枚のコマ画像を表示すれば、遊技者側から目視される表示位置を変更することなく上記コマ画像を切り替えて表示し得る。そのため、人間の残像現象が一層、顕著になり、上記コマ画像に基づく動画を一層、視認性高く提示できる。
さらに、上記動画提示手段のごとく上記所定の位置に到達した1枚のコマ画像を表示すれば、遊技者側から目視される表示位置を変更することなく上記コマ画像を切り替えて表示し得る。そのため、人間の残像現象が一層、顕著になり、上記コマ画像に基づく動画を一層、視認性高く提示できる。
また、上記動画提示手段は、上記所定の回転位置に到達したコマ画像を瞬間的に照明することにより、遊技者側から目視し得るように当該コマ画像を表示するように構成してあることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記所定の回転位置で、上記コマ画像を連続的に切り替えて表示することができる。そして、上記コマ画像に基づいて、テレビや映画やパラパラマンガ等のような動画を遊技者等に提示することができる。また、上記コマ画像を照明して表示すれば、遊技者の目に起こり得る残像現象が一層、顕著となり得る。
この場合には、上記所定の回転位置で、上記コマ画像を連続的に切り替えて表示することができる。そして、上記コマ画像に基づいて、テレビや映画やパラパラマンガ等のような動画を遊技者等に提示することができる。また、上記コマ画像を照明して表示すれば、遊技者の目に起こり得る残像現象が一層、顕著となり得る。
また、上記動画提示手段は、略円筒状をなし、その外周壁の表裏を貫通する観測窓を外周に沿って複数、穿設してなる外側回転体と、該外側回転体と同軸をなす状態で内挿されて一体的に回転する略円柱外形状の回転体であって、その外周に沿って複数の上記コマ画像を配列した画像回転体とを有しており、
上記外側回転体の上記各観測窓は、上記画像回転体の上記コマ画像と径方向に並ぶように配設してあることが好ましい(請求項4)。
上記外側回転体の上記各観測窓は、上記画像回転体の上記コマ画像と径方向に並ぶように配設してあることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記外側回転体に上記画像回転体を内挿するという極めて簡単な構造により、上記コマ画像に基づく動画を遊技者側に提示することができる。上記動画提示手段では、遊技者等の視線方向に沿って、上記外側回転体の観測窓と、上記画像回転体のコマ画像とが略一直線上に並んだときのみ、上記コマ画像を目視し得る。遊技者にあっては、常に同じ位置で上記コマ画像が連続的に切り替わるように視認できる。これにより、遊技者の目には、テレビや映画やパラパラマンガのような動画のごとく上記コマ画像が認識され得る。
また、上記リールは、略円柱外形状の回転体の外周に沿って複数の上記図柄を配列してなり、上記動画提示手段の上記外側回転体は、上記リールと一体をなしていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記動画提示手段を構成する部品の点数を抑制して、上記遊技機の組み付け構造を簡単できる。それ故、上記動画提示手段を備えた上記遊技機全体のコストを抑制することができる。
この場合には、上記動画提示手段を構成する部品の点数を抑制して、上記遊技機の組み付け構造を簡単できる。それ故、上記動画提示手段を備えた上記遊技機全体のコストを抑制することができる。
(実施例1)
本例は、目押しアシスト機能を備えた遊技機1(本例では、スロットマシン。以下、スロットマシン1という。)に関する例である。この内容について、図1〜図5を用いて説明する。
本例のスロットマシン1は、図1及び図2に示すごとく、所定の序列に沿って図柄20を変動表示する複数のリール2と、リール2における図柄20の変動を停止させようとする遊技者の操作を取り込む停止操作手段61(本例では、ストップボタン。以下、ストップボタン61という。)と、リール2において上記所定の序列中の一部の区間に属する図柄20を遊技者側に表示する図柄表示窓11とを有するものである。このスロットマシン1は、図柄表示窓11に停止表示された図柄20の組み合わせに応じて遊技者に特典を付与する。
本例のスロットマシン1は、リール2における図柄20の変動表示に同期してコマ画像21を循環的に切り替えて表示することにより動画を提示する動画提示手段12を備えている。
以下に、この内容について詳しく説明する。
本例は、目押しアシスト機能を備えた遊技機1(本例では、スロットマシン。以下、スロットマシン1という。)に関する例である。この内容について、図1〜図5を用いて説明する。
本例のスロットマシン1は、図1及び図2に示すごとく、所定の序列に沿って図柄20を変動表示する複数のリール2と、リール2における図柄20の変動を停止させようとする遊技者の操作を取り込む停止操作手段61(本例では、ストップボタン。以下、ストップボタン61という。)と、リール2において上記所定の序列中の一部の区間に属する図柄20を遊技者側に表示する図柄表示窓11とを有するものである。このスロットマシン1は、図柄表示窓11に停止表示された図柄20の組み合わせに応じて遊技者に特典を付与する。
本例のスロットマシン1は、リール2における図柄20の変動表示に同期してコマ画像21を循環的に切り替えて表示することにより動画を提示する動画提示手段12を備えている。
以下に、この内容について詳しく説明する。
このスロットマシン1は、図1に示すごとく外観的な構成を有している。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、動画提示手段12を構成する動画提示窓120及び図柄表示窓11等を設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、動画提示窓120及び図柄表示窓11の配置領域の鉛直方向上側に液晶表示部530及び左右一対のスピーカ520を配設してなると共に、鉛直方向下側にスロットマシン1の基部をなすベース部100を有している。
図柄表示窓11としては、左図柄表示窓11L、中図柄表示窓11C及び右図柄表示窓11Rがある。動画提示窓120としては、左動画提示窓120L、中動画提示窓120C及び右動画提示窓120Rがある。動画提示窓120L、C、Rは、各図柄表示窓11L、C、Rに向かって左側に配設され、該各図柄表示窓11の図柄の変動表示に同期した動画を提示する。
図柄表示窓11は、図1に示すごとく、各リール2に対応して3カ所設けてある。各図柄表示窓11L、C、Rは、各リール2について、変動方向に連続する3個の図柄20を表示するように形成してある。前面枠体10における図柄表示窓11に当たる部分は、遊技者側から図柄20が目視可能なように透明な樹脂プレートにより形成してある。各リール2に対応して3カ所設けた図柄表示窓11によれば、全体として3行3列の2次元マトリクス状に配列された9個の図柄20を表示し得る。この2次元マトリクス状に配列した9個の図柄20に対しては、入賞の対象となる図柄の並び方向である入賞ライン111〜115を設定してある。入賞ラインとしては、水平方向3本の入賞ライン111〜113と、斜め方向2本の入賞ライン114、115とがある。
動画提示窓120は、図1に示すごとく、各リール2毎に設けてある。各リール2について、図柄表示窓11に向かって左側に動画提示窓120を配置してある。動画提示窓120は、その中央に位置したコマ画像21のみを選択的に表示する。なお、動画提示窓120を介して、その中央に位置したコマ画像21を選択的に表示するための構成については、後述する。
図柄表示窓11及び動画提示窓120の配置領域の下側の両脇部分には、クレジット枚数を表示するクレジット数表示部551、及び入賞によるメダル払出数を表示する賞数表示部552を配置してある。
図柄表示窓11及び動画提示窓120の配置領域の下側の両脇部分には、クレジット枚数を表示するクレジット数表示部551、及び入賞によるメダル払出数を表示する賞数表示部552を配置してある。
動画提示窓120及び図柄表示窓11を介して遊技者から視認可能な内部側には、図1及び図2に示すごとく、リール2を配置してある。リール2は、左図柄表示窓11L及び左動画提示窓120Lに対応する左リール2Lと、中図柄表示窓11C及び中動画提示窓120Cに対応する中リール2Cと、右図柄表示窓11R及び右動画提示窓120Rに対応する右リール2Rとよりなる。各リール2L、C、Rは、金属製の平板状部材を元にして、断面略L字状を呈するように折り曲げた保持部材22により保持されている。各リール2L、C、Rは、断面略L字状を呈する保持部材22の内側に、略同軸をなすように配置してある。
各リール2は、図2及び図3に示すごとく、ステー221を介して保持部材22に固定したステッピングモータ23及びバックランプユニット24と、外周に図柄20及びコマ図柄21を配設した回転輪25とを有している。ステッピングモータ23は、回転輪25の軸芯に沿って出力軸231が位置するように固定してある。そして、回転輪25は、出力軸231と一体的に回転するように固定してある。
回転輪25は、図2〜図4に示すごとく、略円柱外形状をなし、軸方向に隣り合う図柄20及びコマ画像21を外周に沿って21個ずつ配列したものである。なお、図4は、各リール2L、C、Rにおける図柄20及びコマ画像21の配列を平面上に展開して図示したものである。同図に示すように、本例では、各リール2毎に、7種類の図柄20の配置序列を変更してある。また、各リール2毎に、動画提示窓120を介して提示される動画が異なるよう、コマ画像21の組み合わせを変更してある。
図柄20及びコマ画像21を形成した回転輪25の外周面は、図2〜図4に示すごとく、遊技者側から見て内周側が透けて見えない程度であって、かつ、光を十分、透過し得る程度に透光率を設定してある。
バックランプユニット24は、回転輪25の外周面を挟んで図柄表示窓11及び動画提示窓120に対向するよう、回転輪25の内周側に配置したものである。バックランプユニット24は、回転輪25の内周面に対面するよう開口するセル241、242を4カ所有している。各セル241、242は、回転輪25の内周面に近接するように内周側から延設した隔壁243によって個別に仕切られ、それぞれ照明用のLED240を収容している。
バックランプユニット24は、回転輪25の外周面を挟んで図柄表示窓11及び動画提示窓120に対向するよう、回転輪25の内周側に配置したものである。バックランプユニット24は、回転輪25の内周面に対面するよう開口するセル241、242を4カ所有している。各セル241、242は、回転輪25の内周面に近接するように内周側から延設した隔壁243によって個別に仕切られ、それぞれ照明用のLED240を収容している。
4カ所のセルのうちの3つは、図2〜図4に示すごとく、図柄表示窓11に表示される3つの図柄20にそれぞれ対応するセルで241ある。残りのひとつは、動画提示窓120に表示される1つのコマ画像21に対応するセル242である。図柄20に対応するセル241に収容したLED240は、常時点灯している。一方、コマ画像21に対応するセル242に収容したLED240は、後述するバックランプ制御手段41(図5)による制御により瞬間的に点灯する。
さらに、各リール2L、C、Rは、図2〜図5に示すごとく、回転輪25側に設けた基準位置片(図示略)と、ステー221を介して保持部材22側に固定した基準位置検知部66との組み合わせによる回転位置の検知機構を備えている。基準位置片は、各回転輪25の回転方向における1カ所の基準位置に設けた被検知部材である。基準位置検知部66は、基準位置片を検知することで各リール2の回転位置を精度良く検知し得るように構成してある。なお、基準位置検知部66の詳しい構成については、後述する。
次に、ベース部100は、図1に示すごとく、遊技者から奥まって位置する動画提示窓120及び図柄表示窓11に対して、遊技者に向けて相対的に張り出すように形成してある。ベース部100は、図柄表示窓11及び動画提示窓120の配置領域に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、下端部にメダルを払い出すメダル受け皿15を有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、図1に示すごとく、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを賭けるためのベットボタン64と、遊技に賭けるメダルを投入するメダル投入口630とを配設してある。操作パネル13には、リール2の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61とを配設してある。
ベットボタン64としては、図1に示すごとく、遊技賭け数としてマックスベット数である3ベットを指定するマックスベットボタン643と、最小ベット単位である1ベットを指定するシングルベットボタン641とがある。マックスベットボタン643は、最大賭け数である遊技賭け数3を表す3ベット信号を発生するボタンである。シングルベットボタン641は、遊技賭け数1を表す1ベット信号を発生するボタンである。
なお、本例のスロットマシン1に代えて、遊技(ゲーム)毎に3枚のメダルを賭ける、いわゆるマックスベット機のスロットマシンであっても良い。この場合には、上記ベットボタン64としては、3ベット信号を発生するマックスベットボタン643のみを設け、1ベット信号を発生するシングルベットボタン641を省略するのが良い。
スタートレバー62は、図1及び図5に示すごとく、リール2の制御信号である変動開始信号を遊技者が操作したタイミングで発生するように構成してある。
ストップボタン61は、同図に示すごとく、リール2の制御信号である変動停止信号を遊技者が操作したタイミングで発生するように構成してある。本例のストップボタン61は、左リール2Lに対応する左ストップボタン61L、中リール2Cに対応する中ストップボタン61C、右リール2Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
ストップボタン61は、同図に示すごとく、リール2の制御信号である変動停止信号を遊技者が操作したタイミングで発生するように構成してある。本例のストップボタン61は、左リール2Lに対応する左ストップボタン61L、中リール2Cに対応する中ストップボタン61C、右リール2Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
液晶表示部530は、図1及び図5に示すごとく、液晶ディスプレイよりなる。この液晶表示部530は、内部当選フラグを遊技者に対して告知するフラグ告知演出を実施する。本例の液晶表示部530は、フラグ告知演出のほか、遊技を演出する様々な演出画面を表示するように構成してある。
次に、本例のスロットマシン1は、図5に示すごとく、機械的な構成を備えている。
スロットマシン1の全体動作を制御する制御基板3、及びこの制御基板3に電気的に接続された各部について、図1及び図5を用いて説明する。制御基板3に対しては、上記の構成のほか、遊技媒体として投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63と、リール2を回転駆動するリール駆動部51と、リール2の回転位置を検知する基準位置検知部66と、メダルを払い出すメダル払出部54と、遊技を演出するための各種表示部55と、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定する設定値操作部68と、スピーカ520を制御する音声出力部52と、遊技を視覚的に演出する装飾ランプ部53とを電気的に接続してある。
スロットマシン1の全体動作を制御する制御基板3、及びこの制御基板3に電気的に接続された各部について、図1及び図5を用いて説明する。制御基板3に対しては、上記の構成のほか、遊技媒体として投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63と、リール2を回転駆動するリール駆動部51と、リール2の回転位置を検知する基準位置検知部66と、メダルを払い出すメダル払出部54と、遊技を演出するための各種表示部55と、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定する設定値操作部68と、スピーカ520を制御する音声出力部52と、遊技を視覚的に演出する装飾ランプ部53とを電気的に接続してある。
投入メダル検知部63は、図1及び図5に示すごとく、メダル投入口630からメダルが投入されるごとに、インサート信号を出力するように構成してある。3回のインサート信号が上記3ベット信号に相当している。なお、本例のスロットマシン1では、メダルを投入するか、ベットボタン64を押すとスタートレバー62が有効な状態に設定される。
リール駆動部51は、図1〜図5に示すごとく、ステップ単位で制御し得るステッピングモータ23を含み、このステッピングモータ23の回転駆動力によりリール2の回転輪25を回転駆動するように構成してある。ステッピングモータ23は、制御基板3から取り込む制御パルス毎に、1ステップずつ回転する。リール駆動部51は、上記変動開始信号を取り込んで回転輪25の回転を開始すると共に、上記変動停止信号を取り込んで回転輪25を停止する。なお、本例のリール駆動部51は、毎分80回転の回転速度で回転輪25を回転させるものである。
基準位置検知部66は、図1及び図5に示すごとく、各リール2L、2C、2Rの上記基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力するセンサを有している。本例では、この検知信号の発生後に、制御基板3が発生した制御パルス数、すなわち、上記基準位置片の通過後にステッピングモータ23が回転したステップ数に基づいて、各リール2の回転位置を計算する。本例の基準位置検知部66によれば、400ステップ/1回転の分解能で各リール2L、C、Rの回転位置を検知し得る。リール2の停止後には、基準位置検知部66の検知結果に基づいて各リール2L、C、Rが停止表示する図柄20(入賞ライン上に位置する図柄。)を計算し得る。
メダル払出部54は、図1及び図5に示すごとく、制御基板3の制御により所定枚数のメダルをメダル受け皿15に払い出すように構成してある。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役の当選確率を6段階に設定する設定値を変更するためのものである。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役の当選確率を6段階に設定する設定値を変更するためのものである。
上記制御基板3は、図1及び図5に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32とを有している。CPU31は、ROM33に格納したソフトウェアプログラムを実行することにより、乱数を発生する乱数発生手段48、入賞役を判定する入賞役判定手段49、リール駆動部51を制御するリール制御手段45、内部当選役を抽選する内部抽選手段42、動画提示窓120の裏側に位置するLEDの点灯を制御するバックランプ制御手段41の各機能を実現するように構成してある。
ROM33は、図5に示すごとく、内部当選役の抽選に用いる当選乱数テーブル(図示略)を記憶している。当選乱数テーブルは、各内部当選役が当選するための乱数の範囲を規定したものである。
乱数発生手段48は、CPU31の内部演算により乱数を発生する手段である。本例の乱数発生手段48は、スタートレバー62の変動開始信号をトリガー信号として乱数を発生させ、内部抽選手段42に入力するように構成してある。
乱数発生手段48は、CPU31の内部演算により乱数を発生する手段である。本例の乱数発生手段48は、スタートレバー62の変動開始信号をトリガー信号として乱数を発生させ、内部抽選手段42に入力するように構成してある。
内部抽選手段42は、図5に示すごとく、乱数発生手段48が発生した乱数に基づいて上記当選乱数テーブルを参照して内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグをオンに設定するものである。本例の内部抽選手段42が抽選する内部当選役は、BIGボーナス、REGボーナス、15枚役、12枚役、8枚役、9枚役、リプレイ役の7種類の役である。なお、小役の内部当選フラグである小役フラグは、入賞の有無に関わらずゲーム終了時に消滅し、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナスフラグは、入賞するまで次のゲームへ持ち越しされる。したがって、小役は、内部当選したゲームで入賞できないと、いわゆる取りこぼしとなる。一方、ボーナスフラグは、一度成立したら、ボーナス役が入賞するまで有効である。
リール制御手段45は、図1、図2及び図5に示すごとく、上記変動開始信号に応じてリール2の図柄変動を開始すると共に、上記変動停止信号に応じてリール2の図柄変動を停止させる手段である。リール制御手段45は、リール駆動部51をなすステッピングモータ23に制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータ23を回転させる。このリール制御手段45は、リール駆動部51に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータ23が回転したステップ数をカウントする。なお、本例では、各リール2の上記基準位置片の検知信号を取り込む度に上記ステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じた上記ステップ数をカウントしている。
リール制御手段45は、図1、図2及び図5に示すごとく、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実施するものである。具体的には、リール制御手段45は、上記変動停止信号をトリガー信号としてリール駆動部51に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータ23のステップ数を取り込む。そして、このステップ数に基づいて入賞ライン上に瞬間的に位置する図柄20であるビタ図柄を計算し、当該ビタ図柄を先頭にして後続する4つの図柄20を上記所定の引込範囲内の図柄として設定する。
リール制御手段45は、図1、図2及び図5に示すごとく、上記所定の引込範囲内に内部当選役の役図柄があれば、当該役図柄を入賞ライン上に停止させるという、いわゆる引き込み制御を実施する。一方、上記所定の引込範囲内に上記役図柄がない時は、リール制御手段45は、内部当選してない他の役の入賞を回避するよう、ハズレ図柄を入賞ライン上に引き込んで停止させる。なお、リール制御手段45による引込制御としては、上記のようなコントロール方式のほか、停止パターンテーブルを採用した他の制御方式を採用することもできる。
入賞役判定手段49は、図1及び図5に示すごとく、各リール2L、C、Rの停止後、各リール2L、C、Rに対応する各ステッピングモータ23(リール駆動部51)について、リール制御手段45がカウントした上記ステップ数を取り込む。そして、入賞役判定手段49は、入賞ライン111〜115上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組み合わせについて入賞役が成立するか否かを判定する。
バックランプ制御手段41は、図1〜図3及び図5に示すごとく、バックランプユニット24のセルのうち、動画提示窓120の裏側に位置するセル242のLED240の点灯を制御する手段である。バックランプ制御手段41は、動画提示窓120の略中央に当たる所定の回転位置にコマ画像21が位置したとき、上記セル242のLED240を瞬間的に点灯させる。なお、本例では、上記基準位置片の通過後に制御基板3が発生した制御パルス数、すなわちステッピングモータ23が回転したステップ数に基づいて各リール2の回転位置を計算することで、コマ画像21が動画提示窓120の略中央に当たる所定の回転位置に到達するタイミングを検知した。
このバックランプ制御手段41によれば、コマ画像21が動画提示窓120の略中央に位置したときのみLED240を点灯させ、コマ画像21の位置が中途半端であるときにはLED240を消灯させることができる。バックランプ制御手段41によれば、LED240で照明したコマ画像21を遊技者の目に焼き付けることが可能である。そしてこれにより、遊技者の目に起こり得る残像現象を一層、顕著に発生させることができ、遊技者が観測し得る動画の質を向上させることができる。
以上のように構成した本例のスロットマシン1では、各図柄表示窓11L、C、Rに3つの図柄20が表示される。そして、動画提示窓120L、C、Rでは、図柄表示窓11に表示された3つの図柄20のうち、中央の図柄に対応するコマ画像21が視認可能となる。このスロットマシン1では、左リール2Lが1回転する間に、サイコロが1の目から6の目となり再び1の目に戻るように転動する動画(図4参照。)が動画提示窓120Lに表示される。この動画は、映画やテレビやパラパラマンガ等において静止画像を連続表示することにより動画として見せることと同様、人間の目の残像現象を活用したものである。また、中リール2Cが1回転する間では、1の目から3の目となり再び1の目に戻るように転動するサイコロの動画(図4参照。)が動画提示窓120Cに表示される。右リール2Rでは、回転ループを宙返りする玉の動きを表す動画(図4参照。)が動画提示窓120Rに表示される。
例えば、左リール2Lについて図柄「7」を停止させたいときには、動画提示窓120Lに提示される動画において、サイコロの目が1から2に変わるタイミング、あるいは5が現れるタイミングで左ストップボタン61Lを押し下げ操作すれば良い。また、例えば、中リール2Cについて図柄「7」を停止させたいときには、動画提示窓120Cに提示される動画において、サイコロの目が3になるタイミングに合わせて中ストップボタン61Cを押し下げ操作すれば良い。さらに、例えば、右リール2Rについて図柄「7」を停止させたいときには、動画提示窓120Rに提示される動画において、回転ループの中を玉が上方に向かって転動するタイミング、あるいは回転ループから転がり出てくるタイミングを狙って右ストップボタン61Rを押し下げ操作すれば良い。
またさらに、本例のスロットマシン1では、各リール2の図柄20の配列と提示される動画の対応関係を把握できていれば、ボーナス図柄「7」に限らず停止させたいあらゆる種類の図柄について、動画の変化に基づく目押し停止を狙うことができる。
またさらに、本例のスロットマシン1では、各リール2の図柄20の配列と提示される動画の対応関係を把握できていれば、ボーナス図柄「7」に限らず停止させたいあらゆる種類の図柄について、動画の変化に基づく目押し停止を狙うことができる。
以上のように、本例のスロットマシン1では、リール2L、C、Rの回転に同期して変化する動画が動画提示窓120L、C、Rに表示される。遊技者は、動画提示窓120L、C、Rの動画を利用して目押しのタイミングを計ることができる。
なお、本例のスロットマシン1では、動画提示窓120に対応するセル242のLED240を点灯制御することで動画を提示している。そして、このようなLED240の点灯制御を常時実施することで、動画提示窓120に常時、動画を表示させている。本例に代えて、遊技の特典として動画を表示したり、フラグ告知演出として動画を表示することも良い。さらに例えば、リール2を2つ停止した際にテンパイの状態(変動中の残りのリール次第で、入賞を獲得し得る状態。)となったときに限って、変動中のリール2に対応する動画提示窓120に動画を表示することもできる。
なお、本例のスロットマシン1では、動画提示窓120に対応するセル242のLED240を点灯制御することで動画を提示している。そして、このようなLED240の点灯制御を常時実施することで、動画提示窓120に常時、動画を表示させている。本例に代えて、遊技の特典として動画を表示したり、フラグ告知演出として動画を表示することも良い。さらに例えば、リール2を2つ停止した際にテンパイの状態(変動中の残りのリール次第で、入賞を獲得し得る状態。)となったときに限って、変動中のリール2に対応する動画提示窓120に動画を表示することもできる。
なお、上記動画提示手段12としては、リール2の回転に同期した動画を表示する液晶ディスプレイ等を利用したものであっても良い。さらに、上記動画提示手段12としては、リール2とは独立して設けた回転リールを利用したものであっても良い。
上記のごとく液晶ディスプレイを利用した動画提示手段12、あるいはリール2とは独立した回転リールを利用した動画提示手段12によれば、リール2の回転周期に対する動画の変動周期を変更することも可能になる。例えば、遊技者の好みに応じて動画の変動周期を設定可能にしたり、遊技の特典として動画の変動周期を変更設定すること等が可能になる。
ここで、本例のスロットマシン1のリール2は、毎分80回転のものである。このリール2は、1巡に要する時間が1秒に満たない。そこで、例えば、動画の変動周期をリール2の2回転に対応させることも良い。この場合には、動画の変化を緩やかにでき、目押しのタイミングを計り易くすることができる。
一方、動画の変動周期をリールの1回転に対応させれば、動画の変化が速くなるものの、動画と図柄20との対応関係が厳密となり、精度高く目押しを狙えるようになる。例えば、遊技者の好みに応じて動画の変動周期をリールの1回転、2回転、3回転・・・と変更できれば、遊技者の様々な技量に幅広く対応できるようになる。また、例えば、遊技の状況に応じて動画の変動周期をリールの1回転、2回転、3回転・・・と変更すれば、スロットマシン1の遊技性をダイナミックに変化させ得る。
なお、本例のスロットマシン1では、各リール2L、C、Rについて、動画提示窓120に提示する動画を変更してある。これに代えて、各動画提示窓120L、C、Rに提示する動画を同一のものとしても良い。さらに、各動画提示窓120L、C、Rの動画を共通にしたうえ、各リール2L、C、Rにおける図柄「7」に対応するコマ画像を一致させることも良い。この場合には、図柄「7」を停止させようとする際の動画のタイミングを、各リール2L、C、Rについて同様に設定することができる。
(実施例2)
本例は、実施例1のスロットマシン1を基にして、機械的な構成に基づいて動画を表示するように変更した例である。この内容について、図6〜図10を用いて説明する。
本例のスロットマシン1のリール2は、図6及び図7に示すごとく、図柄20を外周に配列した回転輪25のほかに、コマ画像21を外周に配列した画像回転体252を備えている。回転輪25と画像回転体252とは、同軸に配置され、かつ、一体的に回転する。
本例は、実施例1のスロットマシン1を基にして、機械的な構成に基づいて動画を表示するように変更した例である。この内容について、図6〜図10を用いて説明する。
本例のスロットマシン1のリール2は、図6及び図7に示すごとく、図柄20を外周に配列した回転輪25のほかに、コマ画像21を外周に配列した画像回転体252を備えている。回転輪25と画像回転体252とは、同軸に配置され、かつ、一体的に回転する。
さらに、スロットマシン1は、画像回転体252に対して同軸に外挿する外側回転体251を有している。外側回転体251は、その外周壁の表裏を貫通する観測窓250を、外周に沿って複数、穿設してなる。観測窓250は、外側回転体251に内挿した画像回転体252のコマ画像21を見込むための窓である。この観測窓250を、各コマ画像21に対応して設けてある。
本例の回転輪25は、上記外側回転体251を一体的に形成したものである。回転輪25では、観測窓250を形成した側の軸方向の端部が、外側回転体251をなす部分である。なお、本例の構成に代えて、回転輪25と別体として、観測窓250を設けた外側回転体251を採用することもできる。
さらに、外側回転体251と回転輪25とを別体とした場合では、外側回転体251の外径と、回転輪25の外径とを変更することもできる。例えば、外側回転体251の外径を拡大すると共に、回転輪25と一体をなすように画像回転体252を構成することもできる。外側回転体251の内周側に画像回転体252が配置されているという収容関係を維持できれば、回転輪25と外側回転体251との関係、あるいは回転輪25と画像回転体252との大小関係については、任意に設定可能できる。
回転輪25の外周面を展開して図示する図8に示すごとく、本例のリール2の回転輪25では、図柄20と観測窓250とが2列に配列されている。また、画像回転体252の外周面を展開して図示する図9に示すごとく、本例の画像回転体252では、幾何学的に形状が変化するコマ画像21が1列に配列されている。そして、図10A及び図10Bに示すごとく、本例のスロットマシン1では、遊技者側からの視線方向に沿って外側回転体251の観測窓250と、画像回転体252の表面のコマ画像21が一直線上に並んだときのみ、瞬間的にコマ画像21が目視され得る(図10Aに示す状態)。
ここで、各リール2L、C、Rにおける図柄の数が21個である場合、1図柄分の角度はおよそ17.1度となる。一方、本例の画像回転体252と外側回転体251との組み合わせによれば、コマ画像21を目視し得る状態から外側回転体251(本例では、回転輪25と一体をなしている。)が5度回転しただけで、コマ画像21が遮蔽され目視不能になる(図10Bに示す状態)。
そのため、本例のスロットマシン1では、遊技者の目と観測窓250とコマ画像21とが径方向の一直線上に並んだ一瞬の間にだけ、コマ画像21を目視し得る。それ故、遊技者の目にとっては、瞬間的に目視できたコマ画像21が残像として残り得る。遊技者は、連続的に切替表示されるコマ画像21に基づいて、映画や、テレビや、いわゆるパラパラマンガのような動画を観測し得る。
以上のように、本例のスロットマシン1によれば、外側回転体251の内周側に画像回転体252を配置してあるという機械的な構成に基づいて実施例1と同様に動画を提示し得る。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
12 動画提示手段
120 動画提示窓
2 リール
20 図柄
21 コマ画像
25 回転輪
250 観測窓
251 外側回転体
252 画像回転体
3 制御基板
41 バックランプ制御手段
42 内部抽選手段
45 リール制御手段
48 乱数発生手段
49 入賞役判定手段
61 ストップボタン
62 スタートレバー
11 図柄表示窓
12 動画提示手段
120 動画提示窓
2 リール
20 図柄
21 コマ画像
25 回転輪
250 観測窓
251 外側回転体
252 画像回転体
3 制御基板
41 バックランプ制御手段
42 内部抽選手段
45 リール制御手段
48 乱数発生手段
49 入賞役判定手段
61 ストップボタン
62 スタートレバー
Claims (5)
- 所定の序列に沿って図柄を変動表示する複数のリールと、該リールにおける上記図柄の変動を停止させようとする遊技者の操作を取り込む停止操作手段と、上記リールにおいて上記所定の序列中の一部の区間に属する上記図柄を遊技者側に表示する図柄表示窓とを有し、該図柄表示窓に停止表示された上記図柄の組み合わせに応じて遊技者に特典を付与する遊技機において、
上記リールにおける上記図柄の変動表示に同期してコマ画像を循環的に切り替えて表示することにより動画を提示する動画提示手段を備えたことを特徴とする遊技機。 - 請求項1において、上記リールは、略円柱外形状の回転体の外周に沿うと共に軸方向に離れて位置する2列に沿って、複数の上記図柄及び複数の上記コマ画像を配列してなり、
上記動画提示手段は、複数の上記コマ画像のうち、上記リールにおける所定の回転位置に到達したコマ画像のみを遊技者側に表示するように構成してあることを特徴とする遊技機。 - 請求項2において、上記動画提示手段は、上記所定の回転位置に到達したコマ画像を瞬間的に照明することにより、遊技者側から目視し得るように当該コマ画像を表示するように構成してあることを特徴とする遊技機。
- 請求項1において、上記動画提示手段は、略円筒状をなし、その外周壁の表裏を貫通する観測窓を外周に沿って複数、穿設してなる外側回転体と、該外側回転体と同軸をなす状態で内挿されて一体的に回転する略円柱外形状の回転体であって、その外周に沿って複数の上記コマ画像を配列した画像回転体とを有しており、
上記外側回転体の上記各観測窓は、上記画像回転体の上記コマ画像と径方向に並ぶように配設してあることを特徴とする遊技機。 - 請求項4において、上記リールは、略円柱外形状の回転体の外周に沿って複数の上記図柄を配列してなり、上記動画提示手段の上記外側回転体は、上記リールと一体をなしていることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006182326A JP2008006212A (ja) | 2006-06-30 | 2006-06-30 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015080610A (ja) * | 2013-10-23 | 2015-04-27 | 株式会社北電子 | 遊技機 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0362983U (ja) * | 1989-10-23 | 1991-06-19 | ||
JP2000024170A (ja) * | 1998-07-13 | 2000-01-25 | Daito Giken:Kk | 遊戯台 |
JP2002119636A (ja) * | 2000-10-17 | 2002-04-23 | Heiwa Corp | 遊技機 |
JP2004147796A (ja) * | 2002-10-29 | 2004-05-27 | Aruze Corp | 遊技機 |
-
2006
- 2006-06-30 JP JP2006182326A patent/JP2008006212A/ja active Pending
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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