JP2008003475A - メカニカルスプライス - Google Patents

メカニカルスプライス Download PDF

Info

Publication number
JP2008003475A
JP2008003475A JP2006175256A JP2006175256A JP2008003475A JP 2008003475 A JP2008003475 A JP 2008003475A JP 2006175256 A JP2006175256 A JP 2006175256A JP 2006175256 A JP2006175256 A JP 2006175256A JP 2008003475 A JP2008003475 A JP 2008003475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
mechanical splice
displacement
side plate
optical fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006175256A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikazu Haraguchi
寿和 原口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HARAGUCHI ENGINEER KK
Original Assignee
HARAGUCHI ENGINEER KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HARAGUCHI ENGINEER KK filed Critical HARAGUCHI ENGINEER KK
Priority to JP2006175256A priority Critical patent/JP2008003475A/ja
Publication of JP2008003475A publication Critical patent/JP2008003475A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】治具や工具を用いることなく、光ファイバの挿入および保持が可能なメカニカルスプライスを提供する。
【解決手段】光ファイバを保持する第1の基体2および第2の基体3と、第1の基体2および第2の基体3を中央部で固定する固定部41、第1の基体および第2の基体をそれらの両端部でクランプしない状態(仮留め状態)からクランプする状態(本留め状態)に移行可能な変位部42、ならびに固定部41および変位部42を連結する連結部43を有するクランプ部材4とを備えたメカニカルスプライス1であり、上記変位部42は凸部423を有しており、仮留め状態においては、その凸部423が第2の基体3に形成された凹部33に係合し、本留め状態においては、その凸部423が第1の基体2に形成された凹部26に係合する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバの端部同士を接続するメカニカルスプライスに関するものである。
従来のメカニカルスプライスとしては、一体化時に光ファイバを挟み込むベースおよび蓋体からなる二つ割り構造の素子と、その素子を内側に挟み込むことにより側圧を与えて素子の一体化状態を維持するコの字状のクランプバネとを備えてなるものが知られている(特許文献1,2)。
上記メカニカルスプライスにおいては、クランプバネのコの字の開口側から内側にくさび状の治具が圧入可能になっており、その治具をベースと蓋体との間に圧入することにより、ベースと蓋体との間に隙間ができて、光ファイバを挿入することが可能となり、また、圧入した治具を引き抜くことにより、クランプバネの作用によってベースと蓋体とが閉じて、挿入した光ファイバを保持することが可能となっている。
しかしながら、メカニカルスプライスは非常に小さいものであるため、光ファイバを接続する現場で、上記のような治具の圧入および引き抜きの作業を行うことは極めて困難であった。
上記治具の圧入および引き抜きの作業を行うための工具と、それに対応したメカニカルスプライスも提案されているが(特許文献3)、かかる工具をメカニカルスプライスにセットする作業自体が煩雑であり、また工具の製造コストがかかるという問題がある。
特開平9−318836号公報 特開2002−22996号公報 特開平9−197162号公報
本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであり、治具や工具を用いることなく、光ファイバの挿入および保持が可能なメカニカルスプライスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、一対または複数対の光ファイバを対向した状態で保持し、前記対になっている光ファイバの心線を互いに接続するメカニカルスプライスであって、光ファイバを保持する第1の基体および第2の基体と、前記第1の基体および/または第2の基体に取り付けられ、外力によって変位することにより、前記第1の基体および第2の基体を仮留め状態から本留め状態にすることのできるクランプ部材とを備えたことを特徴とするメカニカルスプライスを提供する(請求項1)。
上記発明(請求項1)によれば、素手によってクランプ部材を変位させるだけで、第1の基体および第2の基体を、光ファイバの挿入が可能な仮留め状態から光ファイバを固定する本留め状態にすることができるため、治具や工具を用いることなく、光ファイバの挿入および保持を行うことが可能である。
上記発明(請求項1)において、前記クランプ部材は、前記第1の基体および第2の基体の両端部において前記第1の基体および第2の基体をクランプしない状態からクランプする状態に移行可能な変位部を備えていることが好ましい(請求項2)。
上記発明(請求項2)によれば、仮留め状態では、第1の基体および第2の基体の両端部はクランプされないため、第1の基体および第2の基体の両端部からの光ファイバの挿入をスムーズに行うことができる。
上記発明(請求項2)において、前記クランプ部材は、前記第1の基体および第2の基体の略中央部において前記第1の基体および第2の基体を固定する固定部をさらに備えていることが好ましい(請求項3)。
上記発明(請求項3)によれば、第1の基体および第2の基体の両端部からの光ファイバの挿入を妨げることなく、第1の基体と第2の基体とを纏めておくことができる。
上記発明(請求項3)において、前記クランプ部材の固定部と変位部とは、弾性体からなる連結部によって連結されていることが好ましい(請求項4)。
上記発明(請求項4)によれば、変位部の動作を妨げることなく、固定部と変位部とを連結することができる。また、連結部の弾力によって、仮留め状態における第1の基体の端部と第2の基体の端部との間の遊びを確保して光ファイバの挿入を容易にすること、または仮留め状態にある変位部のガタを防止することができるとともに、変位部の仮留め状態から本留め状態への移行を小さい外力で行うことも可能である。
上記発明(請求項2〜4)において、前記変位部は、上板部と、前記上板部の両側部に連続する側板部とからなる正面視略コの字状の形状を有し、前記第2の基体の上側から前記第2の基体および第1の基体を被せるように設けられており、仮留め状態においては、前記上板部は前記第2の基体の上方に浮いて位置し、前記側板部は、前記第1の基体または第2の基体のいずれかの箇所に係合して、前記仮留め状態を維持し、本留め状態においては、前記上板部は前記第2の基体の上面に接触し、前記側板部は前記第1の基体に係合し、もって前記変位部は前記第1の基体および第2の基体をクランプすることが好ましい(請求項5)。
上記発明(請求項5)において、前記変位部の側板部は、前記変位部の内側に凸になった凸部を有しており、前記第1の基体または第2の基体において、前記変位部が前記第1の基体および第2の基体をクランプしない位置に第1の凹部が形成されているとともに、前記第1の基体において、前記変位部が前記第1の基体および第2の基体をクランプする位置に第2の凹部が形成されており、仮留め状態においては、前記変位部の側板部の凸部が前記第1の凹部に係合し、本留め状態においては、前記変位部の側板部の凸部が前記第2の凹部に係合することが好ましい(請求項6)。
また、上記発明(5,6)において、前記クランプ部材の固定部は、上板部と、前記上板部の両側部に連続する側板部とからなる正面視略コの字状の形状を有し、前記第2の基体の上側から前記第2の基体および第1の基体を被せるように設けられており、前記上板部は前記第2の基体の上面に接触し、前記側板部は前記第1の基体に係合し、もって前記固定部は前記第1の基体および第2の基体を固定することが好ましい(請求項7)。
上記発明(請求項7)において、前記固定部の側板部は、前記固定部の内側に凸になった凸部を有しており、前記第1の基体において、前記固定部が前記第1の基体および第2の基体をクランプする位置に第3の凹部が形成されており、前記固定部の側板部の凸部が前記第3の凹部に係合することにより、前記固定部は前記第1の基体および第2の基体を固定することが好ましい(請求項8)。
上記発明(請求項7,8)において、前記連結部は板状の弾性体からなり、前記変位部の上板部および前記固定部の上板部は、前記連結部に連続し、前記連結部は、仮留め状態においては反った形状となり、本留め状態においては平面形状となって、前記第2の基体の上面に接触することが好ましい(請求項9)。
上記発明(請求項9)において、前記クランプ部材の固定部、変位部および連結部は、板状の弾性体によって一体的に形成されていることが好ましい(請求項10)。
上記発明(請求項1〜10)において、前記第1の基体には、光ファイバの心線が嵌る心線溝部と、光ファイバの被覆部材が嵌る被覆部材溝部とが形成されており、前記第2の基体には、光ファイバの被覆部材が嵌る被覆部材溝部が形成されていることが好ましい(請求項11)。
上記発明(請求項11)において、前記心線溝部の深さおよび幅は、光ファイバの心線の直径と実質的に同一であることが好ましい(請求項12)。また、上記発明(請求項12)において、前記心線溝部の断面形状は、U字状となっていることが好ましい(請求項13)。
上記発明(請求項12,13)によれば、調心精度を高く維持して接続損失を低減させることができる。また、心線に圧力が殆ど印加されないため、圧力の印加に起因する伝送損失を防止することもできる。
上記発明(請求項11〜13)において、前記第1の基体の被覆部材溝部および/または第2の基体の被覆部材溝部には、長手方向に凹凸となる凹凸が形成されていることが好ましい(請求項14)。また、上記発明(請求項14)において、前記第1の基体の被覆部材溝部および/または第2の基体の被覆部材溝部の凹凸は、鋸刃状となっていることが好ましい(請求項15)。
上記発明(請求項14,15)においては、被覆部材溝部に形成された凹凸により、メカニカルスプライスで保持した光ファイバがメカニカルスプライスの外側に引っ張られたとしても、光ファイバの被覆部材が上記凹凸に引っ掛かって、光ファイバがメカニカルスプライスから抜け難い。
上記発明(請求項11〜15)において、前記第1の基体の被覆部材溝部および/または第2の基体の被覆部材溝部の開口部は、テーパ状に広がっていることが好ましい(請求項16)。
上記発明(請求項16)によれば、テーパ状に広がっている開口部から、メカニカルスプライスの内部への光ファイバの挿入をスムーズに行うことができる。
本発明のメカニカルスプライスによれば、治具や工具を用いることなく、光ファイバの挿入および保持が可能であり、したがって、光ファイバの接続を極めて容易に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るメカニカルスプライスの分解斜視図、図2は同実施形態に係るメカニカルスプライスの仮留め状態の斜視図、図3は同実施形態に係るメカニカルスプライスの仮留め状態の平面図(a)、側面図(b)および正面図(c)、図4は図3におけるメカニカルスプライスのA−A断面図、図5は図3におけるメカニカルスプライスのB−B断面図、図6は図3におけるメカニカルスプライスのC−C断面図、図7は同実施形態に係るメカニカルスプライスの本留め状態の斜視図、図8は同実施形態に係るメカニカルスプライスの本留め状態の平面図(a)、側面図(b)および正面図(c)、図9は図8におけるメカニカルスプライスのA−A断面図、図10は図8におけるメカニカルスプライスのB−B断面図、図11は図8におけるメカニカルスプライスのC−C断面図である。
本実施形態に係るメカニカルスプライス1は、光ファイバ5を保持する第1の基体2および第2の基体3と、それら第1の基体2および第2の基体3を仮留め状態から本留め状態にすることのできるクランプ部材4とを備えている。
本実施形態における第1の基体2は、全体として細長い板状の形状を有する。第1の基体2の中心線に沿って、第1の基体2の中央部には、一対の光ファイバ5の心線51の端部が嵌る調心機構としての心線溝部21が形成されており、その心線溝部21の両脇には、光ファイバ5の被覆部材52が嵌る被覆部材溝部22が形成されている。
本実施形態における心線溝部21の深さおよび幅は、光ファイバ5の心線51の直径と実質的に同一であり、図4および図9に示すように、その断面形状はU字状となっている。心線溝部21がこのように形成されていることにより、調心精度を高く維持して接続損失を低減させることができる。また、本留め状態にあっても、心線51に圧力が殆ど印加されないため、圧力の印加に起因する伝送損失を防止することもできる。
なお、通常、光ファイバ5の心線51の突き合わせ接続後の反射を低減させるために、心線溝部21には屈折率整合剤が塗布される。
本実施形態における被覆部材溝部22には、図6および図11に示すように、長手方向に凹凸となるような鋸刃状の凹凸が形成されている。この鋸刃状の凹凸における各凸部は、第1の基体2の中心部側に位置する垂直面と、第1の基体2の端部側に位置する傾斜面とから構成されている。
なお、上記鋸刃状の凸部の高さは、メカニカルスプライス1が光ファイバ5を保持した際に、鋸刃状の凸部が光ファイバ5の心線51に影響を及ぼさずに被覆部材52に食い込む程度に設定することが好ましい。
本実施形態における被覆部材溝部22の開口部には、テーパ状に広がっている呼び込み23が形成されている。本実施形態の呼び込み23は、図1、図6および図11に示すように、第1の基体2の幅方向および高さ方向のいずれにもテーパ状に広がっている。
第1の基体2の両側部における中央部下部および両端部下部にはそれぞれ、後述するクランプ部材4の凸部が係合する凹部(本実施形態では切り欠き)24,26が形成されている。
一方、第2の基体3は、全体的に第1の基体2と略同様の形状(細長い板状の形状)を有するが、第1の基体2よりも若干短く形成されている。第2の基体3の中心線に沿って、第1の基体2の被覆部材溝部22に対向する部分には、光ファイバ5の被覆部材52が嵌る被覆部材溝部31が形成されている。この被覆部材溝部31にも、第1の基体2の被覆部材溝部22と同様の、長手方向に凹凸となるような鋸刃状の凹凸が形成されている(図6および図11参照)。
上記第1の基体2の被覆部材溝部22および第2の基体3の被覆部材溝部31に形成された鋸刃状の凹凸により、メカニカルスプライス1で保持した光ファイバ5がメカニカルスプライス1の外側に引っ張られたとしても、被覆部材52が上記鋸刃状の凸部に引っ掛かって、光ファイバ5がメカニカルスプライス1から抜け難くなっている。
また、被覆部材溝部31の開口部には、テーパ状に広がっている呼び込み32が形成されている。本実施形態の呼び込み32は、図1、図6および図11に示すように、第2の基体3の幅方向にテーパ状に広がっている。
第1の基体2の被覆部材溝部22および第2の基体3の開口部に、それぞれ呼び込み23および呼び込み32が形成されていることにより、メカニカルスプライス1に対する光ファイバ5の挿入をスムーズに行うことができる。特に、第2の基体3は第1の基体2よりも短く形成されており、それによって第1の基体2の呼び込み32は露出しているため、光ファイバ5の心線51の先端部を第1の基体2の呼び込み32に接触させながら光ファイバ5をメカニカルスプライス1の中心方向に押し込むことにより、光ファイバ5をスムーズにメカニカルスプライス1の内部に挿入することができる。
第2の基体3の両側部における両端部下部には、後述するクランプ部材4の凸部が係合する凹部(本実施形態では切り欠き)33が形成されている。なお、第2の基体3における第1の基体2の心線溝部21に対向する部分は、図1に示すように、平面状になっている。
本実施形態におけるクランプ部材4は、第1の基体2および第2の基体3の略中央部において第1の基体2および第2の基体3を固定する固定部41と、第1の基体2および第2の基体3の両端部に位置し、第1の基体2および第2の基体3をクランプしない状態からクランプする状態に移行可能な変位部42と、固定部41および変位部42を互いに連結する、板状の弾性体からなる連結部43とから構成される。
固定部41は、連結部43に連続する上板部411と、上板部411の両側部に連続する側板部412とからなる正面視略コの字状の形状を有する。側板部412の下部には、固定部41の内側に凸になった凸部413が形成されている。本実施形態における凸部413は、図4および図9に示すように、固定部41の内側に向かって尖った断面V字状となっている。
なお、凸部413が設けられる位置は、凸部413が第1の基体2の凹部24に係合して第1の基体2および第2の基体3を固定し得るように適宜設定される。
各変位部42は、連結部43に連続する上板部421と、上板部421の両側部に連続する側板部422とからなる正面視略コの字状の形状を有する。側板部422の下部には、変位部42の内側に凸になった凸部423が形成されている。本実施形態における凸部423は、図5および図10に示すように、変位部42の内側に向かって尖った断面V字状となっている。
なお、凸部423が設けられる位置は、凸部423が第1の基体2の凹部26に係合して第1の基体2および第2の基体3をクランプし得るように適宜設定される。
上記のような形状を有するクランプ部材4は、例えばステンレス板等の板状の弾性体を折り曲げる(プレスする)ことにより一体的に形成することができる。
上記クランプ部材4は、第2の基体3の上側から第2の基体3および第1の基体2を被せるように設けられる。固定部41は、図2〜図11に示すように、上板部411が第2の基体3の上面に密着し、両側板部412の凸部413が第1の基体2の凹部24に係合することにより、第1の基体2および第2の基体3を固定する。この構成は、図2〜図6の仮留め状態においても、図7〜図11の本留め状態においても変わらない。
一方、変位部42は、仮留め状態においては、図2〜図6に示すように、両側板部422の凸部423が第2の基体3の凹部33に係合し、上板部421は第2の基体3の上方に浮いて位置する。このとき、クランプ部材4の連結部43は、反った形状となる。
この仮留め状態においては、変位部42は第1の基体2および第2の基体3をクランプしておらず、第1の基体2の端部と第2の基体3の端部との間には遊びがあるため、第1の基体2の被覆部材溝部22の開口部(呼び込み23)および第2の基体3の被覆部材溝部31の開口部(呼び込み32)から光ファイバ5を挿入することが可能となっている。
なお、変位部42の凸部423は、連結部43の弾力によって第1の基体2を第2の基体3から離れる方向に押圧するため、第1の基体2の端部と第2の基体3の端部との間の遊びを確保し、光ファイバ5の上記挿入を容易ならしめることが可能である。
変位部42は、本留め状態においては、図7〜図11に示すように、上板部421が第2の基体3の上面に密着し、両側板部422の凸部423が第1の基体2の凹部26に係合することにより、第1の基体2および第2の基体3をクランプする。このとき、クランプ部材4の連結部43は、第2の基体3の上面に密着する。
この本留め状態においては、変位部42は第1の基体2および第2の基体3をクランプするため、第1の基体2の端部と第2の基体3の端部との間には遊びがなくなり、第1の基体2の心線溝部21に挿入された光ファイバ5の心線51を第2の基体3が押さえ、第1の基体2の被覆部材溝部22および第2の基体3の被覆部材溝部31に挿入された光ファイバ5の被覆部材52をそれら被覆部材溝部22,31が挟持することにより、光ファイバ5を保持・固定する。
仮留め状態から本留め状態への移行は、クランプ部材4の変位部42を、その上板部421が第2の基体3の上面に密着するように、第2の基体3に対して押圧すればよい。この押圧によって、変位部42の両側板部422の凸部423が第2の基体3の凹部33から外れ、第1の基体2の側面を摺動した後、第1の基体2の凹部26に係合する。
ここで、仮留め状態から本留め状態への移行時には、弾性体である連結部43が反った状態から通常の平板状に戻る復元力が生じるため、上記押圧は軽い力で行うことができる。また、本実施形態における凸部423は、断面V字状となっているため、凹部33からの離脱および凹部26への係合はスムーズに行うことができる。
以上説明したメカニカルスプライス1は、次のようにして使用することができる。最初に、仮留め状態にあるメカニカルスプライス1の両端における第1の基体2の被覆部材溝部22の開口部(呼び込み23)および第2の基体3の被覆部材溝部31の開口部(呼び込み32)から、一対の光ファイバ5の心線51、続いて被覆部材52を挿入する。具体的には、心線51を心線溝部21に、被覆部材52を被覆部材溝部22,31に挿入し、一対の心線51を心線溝部21にて互いに突き合わせる。
上記仮留め状態から、クランプ部材4の変位部42を、その上板部421が第2の基体3の上面に密着するように、第2の基体3に対して押圧し、変位部42によって第1の基体2および第2の基体3をクランプしてメカニカルスプライス1を本留め状態にする。これにより、光ファイバ5がメカニカルスプライス1に保持・固定される。かかる仮留め状態から本留め状態への移行は、素手によってクランプ部材4の変位部42を押圧するだけで、極めて簡単に行うことができる。
上記のように、本実施形態に係るメカニカルスプライス1によれば、治具や工具を用いることなく、光ファイバ5の挿入および保持を行うことが可能である。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上記メカニカルスプライス1は、単心用に構成されているが、4心、8心等の多心用に構成されてもよい。また、第2の基体3に凹部33を形成する代わりに、第1の基体2の両側部における両端部下部に凹部を形成してもよい。この場合には、仮留め状態において、クランプ部材4の変位部42の凸部423は、連結部43の弾力によって第1の基体2の凹部に押し付けられるため、仮留め状態でも変位部42にガタはなくなる。
本発明の一実施形態に係るメカニカルスプライスの分解斜視図である。 同実施形態に係るメカニカルスプライスの仮留め状態の斜視図である。 同実施形態に係るメカニカルスプライスの仮留め状態の平面図(a)、側面図(b)および正面図(c)である。 図3におけるメカニカルスプライスのA−A断面図である。 図3におけるメカニカルスプライスのB−B断面図である。 図3におけるメカニカルスプライスのC−C断面図である。 同実施形態に係るメカニカルスプライスの本留め状態の斜視図である。 同実施形態に係るメカニカルスプライスの本留め状態の平面図(a)、側面図(b)および正面図(c)である。 図8におけるメカニカルスプライスのA−A断面図である。 図8におけるメカニカルスプライスのB−B断面図である。 図8におけるメカニカルスプライスのC−C断面図である。
符号の説明
1…メカニカルスプライス
2…第1の基体
21…心線溝部
22…被覆部材溝部
23…呼び込み
24,26…凹部
3…第2の基体
31…被覆部材溝部
32…呼び込み
33…凹部
4…クランプ部材
41…固定部
411…上板部
412…側板部
413…凸部
42…変位部
421…上板部
422…側板部
423…凸部
43…連結部
5…光ファイバ
51…心線
52…被覆部材

Claims (16)

  1. 一対または複数対の光ファイバを対向した状態で保持し、前記対になっている光ファイバの心線を互いに接続するメカニカルスプライスであって、
    光ファイバを保持する第1の基体および第2の基体と、
    前記第1の基体および/または第2の基体に取り付けられ、外力によって変位することにより、前記第1の基体および第2の基体を仮留め状態から本留め状態にすることのできるクランプ部材と
    を備えたことを特徴とするメカニカルスプライス。
  2. 前記クランプ部材は、前記第1の基体および第2の基体の両端部において前記第1の基体および第2の基体をクランプしない状態からクランプする状態に移行可能な変位部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルスプライス。
  3. 前記クランプ部材は、前記第1の基体および第2の基体の略中央部において前記第1の基体および第2の基体を固定する固定部をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載のメカニカルスプライス。
  4. 前記クランプ部材の固定部と変位部とは、弾性体からなる連結部によって連結されていることを特徴とする請求項3に記載のメカニカルスプライス。
  5. 前記変位部は、上板部と、前記上板部の両側部に連続する側板部とからなる正面視略コの字状の形状を有し、前記第2の基体の上側から前記第2の基体および第1の基体を被せるように設けられており、
    仮留め状態においては、前記上板部は前記第2の基体の上方に浮いて位置し、前記側板部は、前記第1の基体または第2の基体のいずれかの箇所に係合して、前記仮留め状態を維持し、
    本留め状態においては、前記上板部は、前記第2の基体の上面に接触し、前記側板部は前記第1の基体に係合し、もって前記変位部は前記第1の基体および第2の基体をクランプする
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のメカニカルスプライス。
  6. 前記変位部の側板部は、前記変位部の内側に凸になった凸部を有しており、
    前記第1の基体または第2の基体において、前記変位部が前記第1の基体および第2の基体をクランプしない位置に第1の凹部が形成されているとともに、前記第1の基体において、前記変位部が前記第1の基体および第2の基体をクランプする位置に第2の凹部が形成されており、
    仮留め状態においては、前記変位部の側板部の凸部が前記第1の凹部に係合し、本留め状態においては、前記変位部の側板部の凸部が前記第2の凹部に係合する
    ことを特徴とする請求項5に記載のメカニカルスプライス。
  7. 前記クランプ部材の固定部は、上板部と、前記上板部の両側部に連続する側板部とからなる正面視略コの字状の形状を有し、前記第2の基体の上側から前記第2の基体および第1の基体を被せるように設けられており、
    前記上板部は前記第2の基体の上面に接触し、前記側板部は前記第1の基体に係合し、もって前記固定部は前記第1の基体および第2の基体を固定する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のメカニカルスプライス。
  8. 前記固定部の側板部は、前記固定部の内側に凸になった凸部を有しており、
    前記第1の基体において、前記固定部が前記第1の基体および第2の基体をクランプする位置に第3の凹部が形成されており、
    前記固定部の側板部の凸部が前記第3の凹部に係合することにより、前記固定部は前記第1の基体および第2の基体を固定する
    ことを特徴とする請求項7に記載のメカニカルスプライス。
  9. 前記連結部は板状の弾性体からなり、
    前記変位部の上板部および前記固定部の上板部は、前記連結部に連続し、
    前記連結部は、仮留め状態においては反った形状となり、本留め状態においては平面形状となって、前記第2の基体の上面に接触する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載のメカニカルスプライス。
  10. 前記クランプ部材の固定部、変位部および連結部は、板状の弾性体によって一体的に形成されていることを特徴とする請求項9に記載のメカニカルスプライス。
  11. 前記第1の基体には、光ファイバの心線が嵌る心線溝部と、光ファイバの被覆部材が嵌る被覆部材溝部とが形成されており、
    前記第2の基体には、光ファイバの被覆部材が嵌る被覆部材溝部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のメカニカルスプライス。
  12. 前記心線溝部の深さおよび幅は、光ファイバの心線の直径と実質的に同一であることを特徴とする請求項11に記載のメカニカルスプライス。
  13. 前記心線溝部の断面形状は、U字状となっていることを特徴とする請求項12に記載のメカニカルスプライス。
  14. 前記第1の基体の被覆部材溝部および/または第2の基体の被覆部材溝部には、長手方向に凹凸となる凹凸が形成されていることを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載のメカニカルスプライス。
  15. 前記第1の基体の被覆部材溝部および/または第2の基体の被覆部材溝部の凹凸は、鋸刃状となっていることを特徴とする請求項14に記載のメカニカルスプライス。
  16. 前記第1の基体の被覆部材溝部および/または第2の基体の被覆部材溝部の開口部は、テーパ状に広がっていることを特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載のメカニカルスプライス。
JP2006175256A 2006-06-26 2006-06-26 メカニカルスプライス Pending JP2008003475A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006175256A JP2008003475A (ja) 2006-06-26 2006-06-26 メカニカルスプライス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006175256A JP2008003475A (ja) 2006-06-26 2006-06-26 メカニカルスプライス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008003475A true JP2008003475A (ja) 2008-01-10

Family

ID=39007883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006175256A Pending JP2008003475A (ja) 2006-06-26 2006-06-26 メカニカルスプライス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008003475A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008020869A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Keiichiro Murofushi メカニカルスプライス
WO2008143037A1 (ja) * 2007-05-23 2008-11-27 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 光ファイバの位置決め構造及び光ファイバの位置決め方法
JP2011102849A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ用接続構造、メカニカルスプライス、光コネクタおよび光ファイバ用接続方法
JP2020144309A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 日本通信電材株式会社 メカニカルスプライスおよび当該メカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008020869A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Keiichiro Murofushi メカニカルスプライス
WO2008143037A1 (ja) * 2007-05-23 2008-11-27 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 光ファイバの位置決め構造及び光ファイバの位置決め方法
JP2011102849A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ用接続構造、メカニカルスプライス、光コネクタおよび光ファイバ用接続方法
JP2020144309A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 日本通信電材株式会社 メカニカルスプライスおよび当該メカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000241664A (ja) 光ファイバ保持具
JP4884880B2 (ja) ファイバホルダ
JP2005265975A (ja) 光コネクタ
JP2008003475A (ja) メカニカルスプライス
JP2009186833A (ja) フローティング方式のメカニカルスプライス
JP3132149U (ja) ハンドリング光ファイバホルダ
JP5074806B2 (ja) メカニカルスプライスの組立方法
JP2005128139A (ja) 光ファイバ接続器
JP5067971B2 (ja) 光コネクタ
JP2006178289A (ja) 光ファイバホルダおよび光ファイバケーブルの加工方法
KR0140080Y1 (ko) 스플라이스 작동 공구
JP3788967B2 (ja) 光コネク夕
JP3675991B2 (ja) 光ファイバ接続機構およびそれを用いた光コネクタ
JP5310465B2 (ja) 光コネクタ
JP4675782B2 (ja) 光コネクタ
JP4786435B2 (ja) 光ファイバホルダ、光ファイバ接続工具、光ファイバの保持方法
JPS5972413A (ja) 光フアイバの位置決め治具
JP3681641B2 (ja) 光ファイバ接続器
CA2512525A1 (en) Fixing tool for fixing a fiber holding member to an optical fiber
JPH08240731A (ja) 光ファイバ接続器
JP5041452B2 (ja) 光コネクタ
JP2005208496A (ja) クロージャおよびその組立方法
JP2007316414A (ja) 光ファイバ接続補助器具
JPH09203823A (ja) 光コネクタ
JPH0423208Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091021