JP2005128139A - 光ファイバ接続器 - Google Patents

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和宏 瀧澤
Takashi Yamaguchi
敬 山口
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Abstract

【課題】 組立が容易であり、アウトレット用ボックス等の狭い場所にも取り付けることができ、光ファイバに許容限界を超える曲げ変形が加わることを抑制できる光ファイバ接続器を提供する。
【解決手段】 両端4aから挿入されて内部で突き合わされた光ファイバFを接続状態に維持してクランプ保持するクランプ部4の両側に、前記クランプ部4の各端4aに挿入される前記光ファイバFを引き留める光ファイバ引留め部2が設けられ、これらクランプ部4及び光ファイバ引留め部2は、クランプ部4の両端4aと光ファイバ引留め部2との間に、前記光ファイバFの湾曲変形を許容する空間6が確保されるように、共通の連結台3に設けられている光ファイバ接続器1を用いる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、光ファイバの接続に用いられる光ファイバ接続器に関し、特に、現場等で光ファイバを突き合わせ接続することが可能な光ファイバ接続器に関する。
ビルや住宅などの建物内等に光ファイバを配線するための技術として、壁などに配線された光ファイバを、室内の機器等と接続された光ファイバと接続できるようにするためのアウトレットが、種々提案されている。
例えば、特許文献1には、光ファイバを接続するための光コネクタをボックスの前面パネルに設けた光コネクタ用アウトレットが記載されている。
また、特許文献2には、ボックス(函体)前面のカバー(表板)に設けられた光コネクタと前記ボックス内に収納された機械的接合器とを予め光導波路(光ファイバ)で接続し、光ファイバケーブルなどの光ファイバを前記機械的接合器を介して前記光導波路と接続するようにした光接続器が記載されている。
特開2001−141956号公報 特開平6−171978号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光コネクタ用アウトレットの場合、配線現場で、壁側の光ファイバを光コネクタに接続するには、光ファイバを光コネクタに挿入接続した後、光コネクタの接合端面を研磨するなどの作業や、研磨機等の種々の工具が必要であり、手間や費用が掛かる。また、壁から引き出せる光ファイバの余長が短い場合には、光ファイバに取り付けた光コネクタを研磨機などの工具に適用することが困難であることがある。
特許文献2に記載の光接続器の場合、機械的接合器によって接続される2本の光ファイバが、何ら規制を与えることなく、ボックス内に収納されるので、光ファイバの光特性に悪影響を及ぼすような曲げ変形が該光ファイバに加わるおそれがあり、例えば、カバーを着脱する際などに、光ファイバを傷めてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、組立が容易であり、余長を短くすることができ、光ファイバに許容限界を超える曲げ変形が加わることを抑制できる光ファイバ接続器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、
両端から挿入されて内部で突き合わされた光ファイバを接続状態に維持してクランプ保持するクランプ部の両側に、前記クランプ部の各端に挿入される前記光ファイバを引き留める光ファイバ引留め部が設けられ、これらクランプ部及び光ファイバ引留め部は、クランプ部の両端と光ファイバ引留め部との間に、前記光ファイバの湾曲変形を許容する空間が確保されるように、共通の連結台に設けられていることを特徴とする光ファイバ接続器を提供する。
上記光ファイバ接続器では、前記光ファイバ引留め部が、前記連結台に対してスライド移動するようになっている構成も採用可能である。
前記光ファイバ引留め部は、前記光ファイバを嵌め込んで固定する光ファイバ固定溝を有する構成も採用可能である。
前記クランプ部は、一体化時に前記各光ファイバを挟み込む二つ割り構造の素子と、該素子を内部に挟み込むことにより該素子の前記一体化状態を維持するバネ部材と、前記素子の間に設けられて、前記クランプ部の両端側から前記素子間に挿入された前記光ファイバの先端同士を突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心機構とを備えている構成も採用可能である。
前記クランプ部には、該クランプ部の開放状態を確保するための開放部材が介在しており、前記開放部材の抜去により、クランプ部による前記光ファイバへのクランプ力が作用するようになっている構成も採用可能である。
本発明の光ファイバ接続器によれば、クランプ部とその両側に設けられた光ファイバ引留め部により、接続される両光ファイバを保持して引き留めることができるので、光ファイバに許容限界を超える曲げ変形が加わることを抑制することができる。
両光ファイバの接続時に、クランプ部と光ファイバ引留め部との間で光ファイバが湾曲変形した状態に保持されることにより、光ファイバの弾性による押圧力が両光ファイバの端面間に作用し、両端面が密着して、確実な光接続状態を得ることができる。
光ファイバを突き合わせ接続するための工具が不要となり、クランプ部に人手で光ファイバを挿入することが可能となるので、組立が容易である。接続作業は、光ファイバの先端部の被覆を除去して光ファイバ接続器に固定するだけで実施できるので、余長を短くしても確実な接続が可能となる。
両光ファイバを引き留めた光ファイバ引留め部が連結台の両側に設けられているので、光ファイバに加わる張力を連結台によって支えることができ、クランプ部における光ファイバの光接続が切れてしまう等の不都合が抑制される。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の光ファイバ接続器の一例を示す(a)平面図、(b)正面視断面図である。図2は、図1の光ファイバ接続器の側面図である。図3は、図1のSA−SA線に沿う断面図である。図4は、図1の光ファイバ接続器の片側半分を示す斜視図である。図5は、図1の光ファイバ接続器の片側半分を示す分解斜視図である。図6は、図1の光ファイバ接続器におけるクランプ部の構成例を示す断面図である。なお、図6には、クランプ部に光ファイバをクランプ保持した状態を図示してある。
図7は、図1の光ファイバ接続器に開放部材を挿入した状態の例を示す正面図である。図8は、図1の光ファイバ接続器の片側に光ファイバを挿入した状態の例を示す正面図である。図9は、図1の光ファイバ接続器の両側に光ファイバを挿入した状態の例を示す正面図である。図10は、図1の光ファイバ接続器によって両光ファイバの接続が完了した状態の例を示す正面図である。
図1〜図5に示すように、この光ファイバ接続器1は、両端4a,4aから挿入されて内部で突き合わされた光ファイバF,Fを接続状態に維持してクランプ保持するクランプ部4と、このクランプ部4の両側のそれぞれに設けられ、前記光ファイバFを引き留める光ファイバ引留め部2,2と、前記クランプ部4及び光ファイバ引留め部2が設けられる連結台3とを有する。クランプ部4及び光ファイバ引留め部2は、クランプ部4の両端4aと光ファイバ引留め部2との間に、光ファイバFの湾曲変形を許容する空間6が確保されるように、連結台3上に保持されている。
光ファイバFは、ここでは、裸光ファイバF1の外周に樹脂被覆が設けられてなる光ファイバ心線(心線部)F2が、外装被覆によって被覆されてなる光ファイバケーブル(ケーブル部)F3が用いられている。光ファイバケーブルとしては、インドアケーブル、ドロップケーブル等、各種採用可能である。なお、本発明において、光ファイバFとしては、光ファイバケーブルに限定されるものではなく、各種の単心または多心の光ファイバを採用することができる。
光ファイバFは、図6に示すように、ケーブル部F3を光ファイバ引留め部2に引き留めたとき、裸光ファイバF1の端面F0がクランプ部4の中央付近に位置するように、裸光ファイバF1および心線部F2の長さが調節されている。
図3〜6に示すように、クランプ部4は、二つ割り構造の素子41,42,43と、これら素子41,42,43の外側に装着され、これら素子41,42,43を挟み込むようにしてクランプするコ字状のバネ部材46とを備えている。ここでは、上記素子41,42,43は、細長形状の基体41と、この基体41に対向して前後(基体41の長手方向)に並べて配置される3個の蓋体42,43,43とからなる。より詳しくは、蓋体42,43,43は、基体41との間に裸光ファイバF1をクランプ保持する中央蓋42と、この中央蓋42の両側に配置されて基体41との間に心線部F2をクランプ保持する2個の端部蓋43,43とに区別される。基体41と蓋体42,43,43は、バネ部材46のクランプ力によって、角柱状に一体化されている。
バネ部材46は、素子41,42,43の合わせ面41a,42a,43aと対向する背面41b,42b,43bに沿う一対のフランジ部46aにより、互いに対向する合わせ面41a,42a,43aの間にクランプ力を作用させる。本形態例では、図4,図5に示すように、フランジ部46aは、蓋体42,43の分割位置に合わせて形成されたスリット46bにより分割されている。なお、スリット46bによるフランジ部46aの分割は、特に必須の構成ではない。
基体41と中央蓋42とが重ね合わされる合わせ面41a,42aには、調心機構44として、両光ファイバF,Fを位置決めして調心する位置決め溝44が、基体41の長手方向に延びるように設けられている。図3に示すように、ここでは位置決め溝44は、基体41の合わせ面41aに形成されているが、これに限定されず、位置決め溝44が蓋体42側の合わせ面42aに形成された構成や、基体41及び蓋体42の両方に形成された構成も採用可能である。位置決め溝44の断面形状は、例えばV溝であるが、U溝、丸溝(断面半円形の溝)などであってもよい。位置決め溝44は、接続される光ファイバFの対ごとに(心数分)設けられる。
基体41と端部蓋43とが重ね合わされる合わせ面41a,43aには、光ファイバFの心線部F2をクランプ保持する被覆収納溝45が設けられている。被覆収納溝45は、位置決め溝44の両端と連通し、クランプ部4の両端に開口した光ファイバ挿入穴48につながっている。被覆収納溝45は、クランプ部4内に挿入された心線部F2の先端部を収納し、かつ、素子41,43がバネ部材46でクランプされたときに、光ファイバFの心線部F2をしっかりとクランプ固定できる形状になっている。
図4,図5に示すように、基体41および蓋体42,43が重ね合わされる合わせ面41a,42a,43aの一側縁部には、開放部材5(楔)の先端部5a(図7〜図10参照)を挿入する楔挿入溝47a,47bが形成されている。ここでは、楔挿入溝47a,47bは、基体41と中央蓋42との合わせ面に2箇所(符号47a)、基体41と端部蓋43との合わせ面に各1箇所(符号47b)、設けられている。しかし、楔挿入溝の配置は、上記配置に特に限定されるものではない。
クランプ部4は、楔挿入溝47a,47bに楔5の先端部5aを圧入することにより、バネ部材46のクランプ力に抗して基体41と蓋体42,43とを押し開くことができるようになっている。そして、楔挿入溝47a,47bから楔5を抜くと、基体41と蓋体42,43との間を閉じて、再びバネ部材46のクランプ力によって一体化された状態とすることができる。
図7〜図10では、楔5は、基体41と中央蓋42との間に1個、基体41と端部蓋43との間に各1個を用いている。しかし、蓋体42,43の分割に合わせて異なる楔を用いることは必須の構成ではなく、例えば、2個以上の蓋体にまたがるような楔を用いる等しても構わない。
図1,図2,図4,図5に示すように、光ファイバ引留め部2は、底板21と、この底板21上に突設された一対の側壁22とを備えた把持部材である(以下、光ファイバ引留め部2を、把持部材2ということがある)。光ファイバ引留め部2は、これら底板21及び側壁22,22により、上向き(図2の上向き)に開いたコ字状の光ファイバ固定溝24を有する。光ファイバ固定溝24は、光ファイバ引留め部2の両端2a,2bの間にわたって延びており、互いに対向する両側壁22,22の内面には、断面三角形状の押さえ突起24aが多数並設されている。光ファイバ引留め部2は、光ファイバ固定溝24に光ファイバFのケーブル部F3を押し込んで嵌め込むことにより、該ケーブル部F3を外周から把持して固定するようになっている。
底板21の側壁22と逆側の裏面には、底板21の幅方向(光ファイバ固定溝24の延在方向に垂直)に延びる突条23が突設されている。この突条23は、後述の把持部材保持部31に設けられた弾性係合片33に係合可能である。
図1,図2等に示すように、連結台3は、細長状のベース30と、ベース30の長手方向の両端部30aに設けられた把持部材保持部31,31と、ベース30の長手方向の中央部30cに設けられたクランプ部保持部35とを有している。ベース30の端部30aと中央部30cとの境界部には、端部30a側が低くなるような段部30bが形成されている。
把持部材保持部31とクランプ部保持部35は、把持部材2とクランプ部4との間に、光ファイバFの心線部F2の湾曲変形を許容する空間6が確保されるように、所定の間隔を離して配置されている。空間6の間隔は、光ファイバFの種類や用途などにも依存し、特に限定されるものではないが、クランプ部4の端面4aと光ファイバFのケーブル部F3の外装被覆の端との間隔d(図9参照)として、例えば約8mmである。
なお、図1,図2に二点鎖線で示すように、ベース30の上方を覆うように、カバー11を設けても良い。ここでは、カバー11は断面コ字溝状の部材であり、ベース30と組み合わされることにより角筒状のケースを構成するようになっている。この場合、クランプ部や光ファイバ引留め部がケース内に収容され、屋外等でも十分な保護性能を発揮する。また、ケース両端の開口を適当なシール材などを用いて封止してもよい。
図1,図4,図5に示すように、それぞれの把持部材保持部31は、ベース30の端部30aから上向きに突出し、ベース30の両側縁30sに沿って延びる一対の屈曲壁32と、先端に係合突起33aが形成された弾性係合片33とを有する。屈曲壁32は、上縁部が互いに対向する内側に屈曲して断面逆L字形の形状となっており、屈曲壁32の内側に臨んで凹溝32aを有している。弾性係合片33は、ベース30の中央部寄りを基部として、ベース30の端縁30eに向かって延びており、係合突起33aは、屈曲壁32と同様、上向きに突出している。
把持部材保持部31は、以下に述べるようにして、把持部材2をベース30の両端部30aに保持するようになっている。
把持部材2の底板21の厚みの大きい側をベース30に向け、ベース30の端縁30e側から屈曲壁32同士の間に把持部材2の底板21を挿入すると、底板21の両側縁部21aが凹溝32aに案内されて、ベース30の中央部30cに向けてスライド移動する。弾性係合片33は、把持部材2の底板21の押込みを受けて、先端側が下方に反るように湾曲する。把持部材2の突条23が把持部材保持部31の弾性係合片33先端の係合突起33aの位置に達すると弾性係合片33が反発し、底板21の突条23を、ベース30の段部30bと弾性係合片33の係合突起33aとの間に収容する。
図1(b),図5に示すように、把持部材保持部31に保持された把持部材2は、底板21が両側から凹溝32aに案内されることにより、凹溝32aに沿って両方向にスライド移動することができるようになっている。
ここで、底板21の側縁部21aと把持部材保持部31の凹溝32aとの嵌め合いは締まり嵌めになっており、把持部材2が底板21が屈曲壁32同士の間に挟まれたとき、把持部材2の底板21と把持部材保持部31の凹溝32aとの間に働く摩擦により、把持部材2のスライド移動は制限を受けるようになっている。
把持部材2と把持部材保持部31との間に働く摩擦力は、少なくとも、図9に示すように、把持部材2とクランプ部4の間で弾性的に湾曲変形した光ファイバF2の復元力に抗して該光ファイバF2をとどめることができ、把持部材2がベース30の端縁30e側に押し出されない程度が好ましい。この場合、把持部材2から手を離しても、光ファイバF2の湾曲変形が戻ることがない。また、手指等で把持部材2を十分容易にスライド移動させることができるように、把持部材2と把持部材保持部31との間に働く摩擦力は、手指等の推進力よりも小さいことが望ましい。
図1,図4,図5に示すように、クランプ部保持部35は、クランプ部4の両端部に係合してこれを把持する2対の係合アーム36と、クランプ部4の両端4aの位置がベース30の長手方向にずれないように規制する端面板37とを備えており、これら係合アーム36及び端面板37は、ベース30の中央部30c上に突設されている。端面板37には、光ファイバFが挿通できるような切欠状の凹部37aが形成されている。図1(b)に示すように、各対の係合アーム36同士の間には、ベース30の裏表を貫通する貫通穴38が形成されている。
係合アーム36は、弾性変形してベース30の幅方向(図1(a)の上下方向)の外方に反ることにより、その間にクランプ部4を受け入れて、図5に示すようにクランプ部4を把持するようになっている。クランプ部4を連結台3から取り外すには、係合アーム36を開いてクランプ部4との係合を解除すればよい。
以下、本発明の光ファイバ接続器1の使用方法を例示する。
まず、図7に示すように、クランプ部4の楔挿入溝47a,47b(図4参照)に楔5を割り入れる。これにより、基体41と蓋体42,43との合わせ面41a,42a,43a間が開かれる。
次いで、図8,図9に示すように、把持部材2を把持部材保持部31から取り外して、光ファイバFのケーブル部F3を光ファイバ固定溝24に固定し、把持部材2を把持部材保持部31に挿入しながら、該把持部材2に把持した光ファイバFの先端部を、端部4aからクランプ部4内に挿入する。そして、図9に示すように、底板21の突条23(図1(b)参照)が弾性係合片33の係合突起33aを越えて段部30b側に進入するまで押し込んで、図6に示すように、位置決め溝44内で両光ファイバFの端面F0同士を突き合わせる。この結果、上記空間6において光ファイバFの心線部F2がたわんで湾曲変形し、端面F0間が密着するので、光ファイバF同士の光接続が確保される。
両光ファイバFの心線部F2の湾曲変形を確認してから、図10に示すように、楔5を抜く。これにより、基体41と蓋体42,43との間が閉じて、バネ部材46のクランプ力により、両光ファイバFがクランプ部4内でクランプ保持される。
クランプ部4から楔5を抜いた後、把持部材2をベース30の端縁30e側に引き戻すと、把持部材2の底板21の突条23が把持部材保持部31の弾性係合片33の係合突起33aと係合する(図1(b)参照)。このため、光ファイバFは、これ以上クランプ部4から離れる方向に引き動かされることはなく、把持部材2および把持部材保持部31により引き留められ、光ファイバFに加わる張力を連結台3で受けることができる。また、把持部材2を引き戻した状態では、光ファイバFの心線部F2のたわみが伸ばされ、光損失の少ない状態で保持される。なお、心線部F2のたわみが伸ばされた状態とは、光ファイバFの心線部F2がたわんで湾曲変形した状態(図9)よりも、たわみの程度が小さくなっていることを表し、わずかなたわみが残っていることは差し支えない。また、光ファイバFに余分な引張り力が加わった状態でないことが好ましい。
以上説明したように、上記光ファイバ接続器1によれば、クランプ部4とその両側に設けられた光ファイバ引留め部2,2により、接続される両光ファイバFを保持することができるので、光ファイバFの接続に必要な余長を短くすることができる。また、光ファイバに許容限界を超える曲げ変形が加わることも抑制できる。
両光ファイバの接続時に、クランプ部4と光ファイバ引留め部2との間で光ファイバが湾曲変形した状態に保持されることにより、光ファイバの弾性による押圧力が両光ファイバの端面間に作用し、両端面が密着して、確実な光接続状態を得ることができる。連結台3を作業台として利用できる上、クランプ部に先端部を挿入した光ファイバFを、ただちに光ファイバ接続器1に保持させることができる。従って、光ファイバを突き合わせ接続するための工具が不要となり、人手で光ファイバFをクランプ部4に挿入することが可能となるので、組立が容易である。
両光ファイバを引き留めるための光ファイバ引留め部2が連結台3の両側に設けられているので、光ファイバFに掛かる張力を連結台によって支えることができ、クランプ部における両光ファイバFの光接続が切れてしまう等の不都合が抑制される。
図11は、本発明の光ファイバ接続器の改変例を示す正面図である。図12は、図11の光ファイバ接続器の要部を示す分解斜視図である。図13は、図11の光ファイバ接続器において、開放部材の先端部がクランプ部の素子間に割り入れられた状態の例を示す断面図である。図14は、図11の光ファイバ接続器において、開放部材の先端部がクランプ部の素子間から抜かれた状態の例を示す断面図である。
この光ファイバ接続器は、図1に示す光ファイバ接続器1のクランプ部4に、予め開放部材50が取り付けられているものである。
図12〜図14に示すように、開放部材50は、板片状の5枚の可動片52a,52a,52b,52b,52cが弾性ヒンジ53b,53b,53c,53cを介してリング状に連結された楔駆動部52と、この楔駆動部52の両端部に弾性ヒンジ53a,53aを介して連結され、光ファイバ接続器1の連結台3の外側に組み付けられるホルダ部54と、前記楔駆動部52のホルダ部54とは逆側の端部に位置する可動片52c(以下、これを可動片中で特に区別して、可動端部52cということがある)からホルダ部54に向けて突出した楔51を有している。
ここで、開放部材50は、合成樹脂性の一体成形品として製造することができるが、本発明においては、特にこれに限定されず、複数の部品から構成されたものであっても構わない。
図12に示すように、楔51は、クランプ部4の2つの楔挿入溝47a,47bに対応して、先端部51a,51bが2つに分かれている。楔51のそれぞれの先端部51a,51bは、クランプ部4の楔挿入溝47a,47bに割り入れられている。
ホルダ部54は、楔駆動部52の各端部53aから相手の端部53aに向かって突出する底壁54bと、端部53aから前記底壁54bに対して垂直に突設された側壁54aと、各側壁54aの先端から相手の側壁54aに向かってL字状に屈曲した形状の屈曲端部54cとを有し、断面コ字状に構成されている。両側壁54aの間は、光ファイバ接続器1を取り出し可能に収容する収容凹所55になっている。ホルダ部54は、収容凹所55に配置した連結台3を側壁54aの間に抱え込み、底壁54bをクランプ部4の側面(詳しくは、楔挿入溝47a,47b側の側面)に当接させ、屈曲端部54cをベース30の裏面に係合させることにより、光ファイバ接続器1を保持できるようになっている。
開放部材50は、ホルダ部54に連結台3を組み付けて、可動端部52cをクランプ部4に向けて押圧することにより、楔51の先端部51a,51bをクランプ部4の素子41,42,43間に割り入れることができるようになっている。
図13に示すように、楔51の先端部51aを楔挿入溝47aに差し込むと、基体41と蓋体42の合わせ面41a,42a間が開いて、位置決め溝44に光ファイバF(裸光ファイバF1)を挿入できるような隙間が生じる。なお、図13には図示しないが、先端部51aの方と同時かつ同様にして、楔51の先端部51bが楔挿入溝47bに差し込まれ、基体41と端部蓋43の合わせ面41a,43a間も開かれる。
また、図14に示すように、楔駆動部52を両側(弾性ヒンジ53b,53bの側)から押圧することにより、可動端部52cがホルダ部54から遠ざかるような伸び変形をして、楔51の先端部51a,51bが素子41,42,43間から抜き出されるようになっている。
ここでは、開放部材50は、2個の蓋体42,43にまたがるようにしてクランプ部4に取り付けられるようになっている。しかし、蓋体42,43の分割に合わせて異なる開放部材を用いる構成も、もちろん可能である。
なお、本形態例の光ファイバ接続器は、図11に示すように、開放部材50が連結台3およびクランプ部4に取り付けられた状態で販売、携帯等を行うことが可能である。
本形態例の光ファイバ接続器の使用方法は、図1に示す光ファイバ接続器1と同様(図7〜図10等を参照)である。
このように、開放部材50の楔51をクランプ部4の楔挿入溝47a,47bに予め割り入れけば、図1に示す光ファイバ接続器1と同様の効果を奏する上、組立作業時に楔51を楔挿入溝47a,47bに挿入する手間が省略できる。開放部材50は、楔駆動部52を手動等で押圧するだけで楔51の挿入および抜き出しを操作できるので、光ファイバを光ファイバ接続器1で突き合わせ接続する作業が非常に簡単になる。組立のための専用工具が不要になるので、特に、光ファイバを配線する現場では、配線作業の効率化、低コスト化等の点で極めて有利である。
さらに、開放部材50を合成樹脂で一体成形すれば、安価で製造でき、専用工具を用いる場合に比べて、大幅なコスト削減を実現できる。
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
クランプ部の構成は、光ファイバを調心して端面同士の突き合わせ接続をクランプ保持する構成のものであれば、構造や形状は特に限定されるものではない。例えば、基体と蓋体を1個ずつ用いた構成なども可能である。
光ファイバ引留め部の構成なども、特に上記構成に限定されるものではない。光ファイバ引留め部は、連結台と別部品としてもよく、または一体の部品に形成されたものであっても良い。
本発明は、クランプ部が複数対の光ファイバを光接続するような光ファイバ接続器に適用することもできる。この場合、クランプ部に設けられる位置決め溝などの調心機構は、少なくとも、光ファイバの本数(心数)分、設ければよい、
例えば、建物内(屋内)に配線される光ファイバケーブル(インドアケーブル)と、屋外に配線される光ファイバケーブル(ドロップケーブル)とを接続して、光ファイバ接続器を建物の外壁等に取り付けるといった例が挙げられる。もちろん、接続される両光ファイバが建物内に配線される場合、あるいは両光ファイバが屋外に配線される場合など、いかなる状況でも、優れた光接続特性と高信頼性を発揮しうるものである。
本発明の光ファイバ接続器の一例を示す(a)平面図、(b)正面視断面図である。 図1の光ファイバ接続器の側面図である。 図1のSA−SA線に沿う断面図である。 図1の光ファイバ接続器の片側半分を示す斜視図である。 図1の光ファイバ接続器の片側半分を示す分解斜視図である。 図1の光ファイバ接続器におけるクランプ部の構成例を示す断面図である。 図1の光ファイバ接続器に開放部材を挿入した状態の例を示す正面図である。 図1の光ファイバ接続器の片側に光ファイバを挿入した状態の例を示す正面図である。 図1の光ファイバ接続器の両側に光ファイバを挿入した状態の例を示す正面図である。 図1の光ファイバ接続器によって両光ファイバの接続が完了した状態の例を示す正面図である。 本発明の光ファイバ接続器の改変例を示す正面図である。 図11の光ファイバ接続器の要部を示す分解斜視図である。 図11の光ファイバ接続器において、開放部材の先端部がクランプ部の素子間に割り入れられた状態の例を示す断面図である。 図11の光ファイバ接続器において、開放部材の先端部がクランプ部の素子間から抜かれた状態の例を示す断面図である。
符号の説明
F…光ファイバ、1…光ファイバ接続器、2…光ファイバ引留め部、3…連結台、4…クランプ部、4a…クランプ部の端、6…光ファイバの湾曲変形を許容する空間、24…光ファイバ固定溝、41,42,43…素子、44…調心機構、46…バネ部材、50…開放部材。

Claims (5)

  1. 両端(4a)から挿入されて内部で突き合わされた光ファイバ(F)を接続状態に維持してクランプ保持するクランプ部(4)の両側に、前記クランプ部の各端に挿入される前記光ファイバを引き留める光ファイバ引留め部(2)が設けられ、これらクランプ部及び光ファイバ引留め部は、クランプ部の両端と光ファイバ引留め部との間に、前記光ファイバの湾曲変形を許容する空間(6)が確保されるように、共通の連結台(3)に設けられていることを特徴とする光ファイバ接続器(1)。
  2. 前記光ファイバ引留め部は、前記連結台に対してスライド移動するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続器。
  3. 前記光ファイバ引留め部は、前記光ファイバを嵌め込んで固定する光ファイバ固定溝(24)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ接続器。
  4. 前記クランプ部は、一体化時に前記各光ファイバを挟み込む二つ割り構造の素子(41,42,43)と、該素子を内部に挟み込むことにより該素子の前記一体化状態を維持するバネ部材(46)と、前記素子の間に設けられて、前記クランプ部の両端側から前記素子間に挿入された前記光ファイバの先端同士を突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心機構(44)とを備えていることを特徴とする請求項1ないし3に記載の光ファイバ接続器。
  5. 前記クランプ部には、該クランプ部の開放状態を確保するための開放部材(50)が介在しており、前記開放部材の抜去により、クランプ部による前記光ファイバへのクランプ力が作用するようになっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の光ファイバ接続器。
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