JP2005300894A - 光ファイバ接続器及び光ファイバ接続器付き光ファイバ - Google Patents

光ファイバ接続器及び光ファイバ接続器付き光ファイバ Download PDF

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Abstract

【課題】 光ファイバの接続作業をより簡便に行うことが可能な光ファイバ接続器及び光ファイバ接続器付き光ファイバを提供する。
【解決手段】 ベース11および該ベース11の合わせ面11a上に装着される複数の蓋体12,13,14,15から構成される2つ割り構造の素子と、該素子を内側に挟み込むことにより素子の一体化状態を維持するクランプ部材31と、ベース11及び蓋体12〜15の間に設けられ前記素子の対向する両側からベース11および蓋体12〜15の間に挿入された光ファイバ1,2の先端部1a,2a同士を前記素子の中央部にて突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心機構21とを具備し、前記蓋体12〜15は、調心機構21に位置決めされた光ファイバ先端部1a,2aをベース11との間に挟み込む調心部用蓋体12,13を複数有することを特徴とする光ファイバ接続器10を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバ同士を突き合わせ接続するための光ファイバ接続器及び光ファイバ接続器付き光ファイバに関する。
光ファイバ同士を突き合わせ接続する光ファイバ接続器としては、近年、ベースと蓋体(押さえ蓋)とからなる2つ割り構造の素子の間に調心機構を設け、素子の互いに対向する両側から挿入した光ファイバ同士を調心機構によって位置決め調心して突き合わせ接続し、さらに、前記素子の外側に装着したクランプバネ(クランプ部材)のクランプ力によって、前記光ファイバを素子内に挟み込んでクランプし、接続状態を維持する構成のものが提供されている。このような光ファイバ接続器では、楔を素子に挿入して、前記クランプバネのクランプ力に抗して素子を開放することで、光ファイバを素子から引き抜いて接続状態を解除する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の光ファイバ接続器においては、蓋体は、V溝等の調心機構内に突き合わせ接続された両光ファイバの先端部をベースとの間に挟み込む中央蓋と、該中央蓋の両側に設けられて光ファイバの調心機構の両側に位置する部分をベースとの間に挟み込む一対の端部蓋とからなる3つの部分を直列に配列した構成になっている。
両光ファイバを突き合わせ接続するには、ベースと蓋体との間に楔を挿入してベースと蓋体との間の圧接力を緩めておき、素子の両側からそれぞれ光ファイバを挿入して調心機構(V溝等)上で両光ファイバを突き合わせ、光ファイバ同士の突き合わせが完了したら、楔を引き抜いてクランプバネの弾性力でベースと蓋体との間に両光ファイバを挟み込み光ファイバ同士の接続状態を維持する。
また、従来の光ファイバ接続器の中には、一対の端部蓋が省略され、蓋体がベースと対応する一つの部分から構成されたものもある。
特開平9−297242号公報
従来の光ファイバ接続器の場合、光ファイバを素子に挿入する際に、調心機構上で光ファイバをクランプする蓋体が両方の光ファイバをクランプするものであるため、突き合わせ接続する光ファイバを双方とも挿入したのち、両光ファイバの端面が調心機構上に正しく位置し、かつ両光ファイバの端面間に間隙(ギャップ)がないことを確認してから、両光ファイバをベースと蓋体との間にクランプするようにしている。
例えば、一側の光ファイバを光ファイバ接続器に予め挿入しておいて、他側の光ファイバを後で(例えば作業現場などで)挿入して接続しようとした場合、他側の光ファイバを挿入するだけの隙間(クリアランス)を確保するためには、他側の光ファイバを挿入する前にもう一度楔をベースと蓋体との間に挿入して蓋体をベースから持ち上げる必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光ファイバの接続作業をより簡便に行うことが可能な光ファイバ接続器及び光ファイバ接続器付き光ファイバを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、光ファイバ同士を突き合わせ接続する光ファイバ接続器であって、ベースおよび該ベースの合わせ面上に装着される複数の蓋体から構成される2つ割り構造の素子と、該素子を内側に挟み込むことにより素子の一体化状態を維持するクランプ部材と、前記ベース及び前記蓋体の間に設けられ前記素子の対向する両側から前記ベースおよび前記蓋体の間に挿入された光ファイバの先端部同士を前記素子の中央部にて突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心機構とを具備し、前記蓋体は、前記調心機構に位置決めされた前記光ファイバ先端部をベースとの間に挟み込む調心部用蓋体を複数有することを特徴とする光ファイバ接続器を提供する。
前記蓋体は、前記調心部用蓋体の両側に、一対の端部蓋を有することができる。
前記ベースと前記蓋体との間には、ベースに対する蓋体の開放状態を確保するための開放部材が予め介在されており、前記開放部材の抜去により、前記ベースと前記蓋体を介して前記クランプ部材による光ファイバへのクランプ力が作用するようになっている構成も可能である。
また本発明は、上述の光ファイバ接続器の前記調心部用蓋体のうちの一つと前記ベースとの間に、前記光ファイバの一方がクランプされていることを特徴とする光ファイバ接続器付き光ファイバを提供する。
本発明によれば、調心機構に位置決めされた一側の光ファイバを調心部用蓋体の一つとベースとの間に挟み込んだ状態でも、他の調心部用蓋体とベースとの間を開放しておくことにより、他側の光ファイバを調心機構に挿入することができる。他側の光ファイバの挿入前に、一側の光ファイバをクランプした蓋体を楔によりベースから持ち上げる作業が無く、光ファイバの接続作業をより簡便に行うことができる。一側の光ファイバを予めベースと蓋体の間にクランプしておき、後で他側の光ファイバを調心機構に挿入する場合でも、他側の光ファイバの挿入作業時に一側の光ファイバの位置が調心機構から外れてしまうなどの不都合が無い。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1〜図5は、本発明の光ファイバ接続器の第1形態例を示す図面であり、図1は分解斜視図、図2(a)は、光ファイバ接続器の両側から光ファイバを挿入した状態を示す縦断面図、図2(b)は、光ファイバ接続器の片側から光ファイバを挿入した状態を示す縦断面図、図3は外観斜視図、図4は横断面図、図5は光ファイバ接続器に一側の光ファイバを挿入する様子を説明する部分拡大断面図である。
図1に示すように、本形態例の光ファイバ接続器10において、ベース11は細長形状になっている。また蓋体12〜15は、ベース11の合わせ面11aに装着した状態では、一対の中央蓋12,13と、該中央蓋12,13の両側に設けられた一対の端部蓋14,15とからなる4つの部分をベース11の長手方向に沿って直列に配列した構成になっている。
光ファイバ1,2は、本形態例においては、裸光ファイバ1a,2aの外周に被覆1b,2b(例えば合成樹脂)が設けられた光ファイバ心線を用いることができる。なお、本発明において、光ファイバ1,2としては、光ファイバ心線に限定されるものではなく、各種の単心または多心の光ファイバ、光ファイバコード、光ファイバケーブル(例えばドロップケーブルやインドアケーブルなど)を採用することができる。また、光ファイバ1,2は、裸光ファイバであってもよい。
以下、光ファイバ1,2は、光ファイバ接続器10に挿入される順序によって区別して、一側の光ファイバ1および他側の光ファイバ2という場合がある。
また、中央蓋12,13や端部蓋14,15、光ファイバ挿入口24,25などについても、一側の光ファイバ1が挿入される側のものには「一側」の語を添えて称し、他側の光ファイバ2が挿入される側のものには「他側」の語を添えて称する場合がある。
図4に示すように、ベース11及び蓋体12〜15は、ベース11の合わせ面11aと蓋体12〜15の合わせ面12a〜15aとを重ね合わせて一体化することにより、ロッド状(ここでは角柱状)の素子20を構成するようになっている。本実施形態のベース11及び蓋体12〜15は、プラスチック等から構成することができる。また、素子20の形状は特に限定されるものではなく、角柱状、円柱状などであってよい。
なお、特に図示しないが、ベース11の合わせ面11aと蓋体12〜15の合わせ面12a〜15aとには、互いに嵌合しあう凸部及び凹部を設けることができる。この場合、ベース11と蓋体12〜15とを凹凸の嵌合によって互いに位置決めすることができる。
図1,図2に示すように、ベース11の合わせ面11aの長手方向中央部には、光ファイバ1,2(例えば光ファイバ心線など)の先端部に露出された裸光ファイバ1a,2aを突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心機構としての位置決め溝(ここではV溝)21が、ベース11の長手方向(図2の左右方向)に延びるように設けられている。
なお、光ファイバが光ファイバ心線などの被覆付き光ファイバである場合には、該光ファイバの先端部に露出された裸光ファイバが調心機構で位置決めされ、このような裸光ファイバは、光ファイバ先端部となる。また、光ファイバが裸光ファイバである場合には、該裸光ファイバの先端部が調心機構で位置決めされることになる。
本発明において、調心とは、裸光ファイバ同士を光接続するために、裸光ファイバをその長手方向に垂直な方向(図2の上下方向または紙面に垂直な方向)に位置決めすることをいう。
中央蓋12,13は、ベース11上の位置決め溝21に対応する位置に設けられており、それぞれ、位置決め溝21の長さの略半分に対応している。これにより、中央蓋12,13の中央蓋12,13同士で互いに対向する端面12c、13cは、光ファイバ1,2の端面1c,2cが突き合わせ接続される位置の付近に配置される。つまり、中央蓋12,13は、調心部用蓋体として機能する。
また、中央蓋12,13の両側に、光ファイバ1,2の被覆1b,2bを有する部分をベース11との間に挟み込む一対の端部蓋14,15が設けられているので、光ファイバ1,2のクランプ保持が一層安定し、裸光ファイバに無理な力等がかかりにくい。
ここでは位置決め溝21は、ベース11の合わせ面11aに形成されているが、本発明はこれに限定されず、位置決め溝21が調心部用蓋体12,13側の合わせ面12a,13aに形成された構成、基体と調心部用蓋体との両方に形成された構成も採用可能である。位置決め溝21の断面形状は、例えばV溝であるが、U溝、丸溝(断面半円形の溝)などであってもよい。位置決め溝21は、接続される光ファイバ1,2の対ごとに(心数分)設けられる。
図1、図2(a),図2(b)に示すように、ベース11と端部蓋14,15とが重ね合わされる合わせ面11a,14a,15aには、素子20の両側から挿入される光ファイバ1,2を位置決め溝21に案内する光ファイバガイド溝22,23が形成されている。光ファイバガイド溝22,23は、位置決め溝21の両端と連通し、位置決め溝21の延長上に延びるように形成されている。
位置決め溝21と光ファイバガイド溝22,23との間には、光ファイバガイド溝22,23によって案内された光ファイバ1,2を位置決め溝21に導入する光ファイバ導入部26,27が介在されている。ここでは光ファイバ導入部26,27は、光ファイバガイド溝22,23から位置決め溝21に向けて径が縮小したテーパ穴(テーパ溝)になっている。
図1,図3に示すように、素子20の互いに対向する両側には、光ファイバ1,2を素子20内に挿入するための光ファイバ挿入口24,25が開口されている。光ファイバ挿入口24,25は、それぞれ光ファイバガイド溝22,23に連通している。
位置決め溝21には、光ファイバ1,2の先端部の被覆(樹脂被覆)1b,2bを除去して露出させた裸光ファイバ1a,2aが収納される。また、光ファイバガイド溝22,23には、光ファイバ1,2(被覆を有する部分)が収納される。
つまり、中央蓋12,13は、調心機構21あるいはその近傍に挿入された裸光ファイバ1a,2aをベース11との間に挟み込むようになっている。また、端部蓋14,15は、光ファイバガイド溝22,23に挿入される光ファイバ(被覆付き光ファイバ)1,2をベース11との間に挟み込むようになっている。
図3,図4に示すように、素子20の外側には、断面コ字状またはC字状のクランプバネ(クランプ部材)31が装着されている。クランプ部材31は、例えば、弾性を有する金属等から構成することができる。
図1,図3に示すように、ベース11および蓋体12〜15が重ね合わされる合わせ面11a,12a〜15aの一側縁部には、開放部材(楔)35の先端部36(図4参照)を挿入するための楔挿入溝28が形成されている。
ここでは、楔挿入溝28は、各蓋体12〜15の合わせ面に1箇所、ベース11の合わせ面には蓋体12〜15の楔挿入溝28と対応する位置に4箇所、設けられている。しかし、楔挿入溝の配置は、上記配置に特に限定されるものではない。
クランプバネ31は、素子20のベース11及び蓋体12〜15の合わせ面11a,12a,13a,14a,15aと対向する背面11b,12b,13b,14b,15bに沿って一対のフランジ部32,32が延出されている。これにより、クランプバネ31は、素子20の互いに対向する合わせ面11a,12a〜15a同士の間にクランプ力を付与することができる。各フランジ部32は、蓋体12〜15の分割位置に合わせて形成されたスリット33により分割されており、ベース11と蓋体12〜15との隙間(合わせ面間の開き量)をそれぞれの蓋体12〜15ごとに個別に変えることができるようになっている。
なお、図4に示すように、スリット33は、クランプバネ31の断面方向スリット33と対向する反対側の基部34(図4の左側)まで延びていないので、スリット33によって仕切られる各フランジ部32は、基部34を介して互いに連結されている。
素子20は、楔挿入溝28に楔35の先端部36を圧入することにより、クランプバネ31のクランプ力に抗してベース11と蓋体12〜15との間を押し開くことができるようになっている。そして、楔挿入溝28から楔35を抜くと、ベース11と蓋体12〜15との間を閉じて、再びクランプバネ31のクランプ力によって素子20を一体化された状態とすることができる。
本形態例の光ファイバ接続器の作用および効果について説明する。
本実施形態の光ファイバ接続器10は、楔挿入溝28に楔35を挿入してベース11と蓋体12〜15との間の圧接力を緩めておき、素子20の両光ファイバ挿入口24,25から光ファイバ1,2を挿入して位置決め溝21上で突き合わせることにより、光ファイバ1,2同士を容易に突き合わせ接続できるようになっている。
光ファイバ挿入口24,25から挿入された光ファイバ1,2は、光ファイバガイド溝22,23を経て位置決め溝21まで挿入される。光ファイバ1,2は、予め、先端部の被覆1b,2bを除去して裸光ファイバ1a,2aを露出させた状態で光ファイバ接続器10に挿入され、が位置決め溝21に挿入される。裸光ファイバ1a,2aを露出させる長さは、光ファイバ1,2を挿入する際に、裸光ファイバ1a,2aの後方の被覆1b,2bが位置決め溝21に達しない程度に調節しておく。
ここで、図5に示すように、光ファイバ接続器10に先に挿入される一側の光ファイバ1を挿入する際には、一側の中央蓋12及び端部蓋14とベース11との間に楔35を圧入して開いておき、それと反対側である他側の中央蓋13及び端部蓋15とベース11との間には楔を圧入せずに閉じておく。
そして一側の光ファイバ1をベース11との間が閉じている他側の中央蓋13に突き合わせることにより、図2(b)に示すように、一側の光ファイバ1の端面1cの位置を、中央蓋12,13同士が対向しあう端面12c,13cの位置にほぼ合わせることができる。
一側の光ファイバ1の挿入が完了したら、楔35を楔挿入溝28から引き抜き、クランプバネ31の弾性力により、一側の中央蓋12及び端部蓋14とベース11との間に一側の光ファイバ1を挟み込みクランプする。
さらに、他側の光ファイバ2を挿入する際には、他側の中央蓋13及び端部蓋15とベース11との間に楔35を圧入して開いておき、それと反対側である一側の中央蓋12及び端部蓋14とベース11との間には楔を圧入せずに閉じておく。
このように、他側の中央蓋13をベース11に対して開いておくことにより、中央蓋12が一側の光ファイバ1をクランプした状態で他側の光ファイバ2を位置決め溝21に挿入することが可能となる。
そして他側の光ファイバ2を一側の光ファイバ1と突き合わせる。光ファイバ1,2同士の突き合わせが完了したら、楔35を楔挿入溝28から引き抜き、クランプバネ31の弾性力でベース11と中央蓋13及び端部蓋15との間に他側の光ファイバ2を挟み込む。これにより、光ファイバ1,2同士の接続状態が維持される。
楔挿入溝28に再度楔35を圧入すればベース11と蓋体12〜15との間での光ファイバ1,2のクランプを解除することができ、容易に光ファイバ1,2を接続切替することができる。
特に、一側の中央蓋12及び端部蓋14の側の楔挿入溝28に楔35を圧入すれば、一側の光ファイバ1のみ、クランプを解除することができる。
同様に、他側の中央蓋12及び端部蓋14の側の楔挿入溝28に楔35を圧入すれば、他側の光ファイバ2のみ、クランプを解除することができる。
このように、片側の光ファイバについてのみクランプを解除することも可能となるので接続切替の作業性を向上することができる。また、接続切替等の作業においては、クランプを解除した側と反対の側の光ファイバは、端部蓋のみならず位置決め溝に対応する中央蓋のクランプも維持することができるので、片側の光ファイバの方でベースと蓋体の間を押し開いた時に反対側の光ファイバが位置決め溝や光ファイバガイド溝から浮き上がることが防止されるので、再度の突き合わせ接続作業を効率良く行うことができる。
なお、本形態例の光ファイバ接続器10においては、図13(a),(b)に示すように、一側の光ファイバ1の端面1cが他側の中央蓋13に達するように一側の光ファイバ1の裸光ファイバ1aの長さを調節して挿入してもよい。
この場合、一側の光ファイバ挿入口24からの一側の光ファイバ1の挿入は、挿入の長さに注意して行う必要がある。または、他側の光ファイバ挿入口25側からダミーの光ファイバ(図示略)を挿入しておいて、一側の光ファイバ1とダミーの光ファイバとの突き合わせにより、一側の光ファイバ1の挿入長さを位置決めしてもよい。
一側の光ファイバ1の挿入が完了したら、楔35を楔挿入溝28から引き抜き、クランプバネ31の弾性力により、一側の中央蓋12及び端部蓋14とベース11との間に一側の光ファイバ1を挟み込みクランプする。
この後、他側の光ファイバ2を一側の光ファイバ1と突き合わせて接続する手順は、上述の形態(図2に示す場合)と同様に行うことができる。
このように、両光ファイバ1,2の端面1c,2cの突き合わせた箇所が、他側の中央蓋13とベース11との間でクランプされることにより、光ファイバ1,2の接続状態をより良好に維持することができる。
なお、一側の光ファイバ1の裸光ファイバ1aの露出長さと他側の光ファイバ2の裸光ファイバ2aの露出長さとが同程度になるように、中央蓋12,13のベース11に沿う長さを非対称にするなどの改変は可能である。
次に、本発明の光ファイバ接続器の第2形態例を説明する。
図6〜図12は、第2形態例の光ファイバ接続器を説明する図面である。図6は、本形態例の光ファイバ接続器を示す正面図である。図7は、図6の光ファイバ接続器から開放部材を取り外した状態を示す正面図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。図9は、基台にクランプ部を装着する様子を説明する概略図である。図10は、クランプ部に開放部材を装着する様子を説明する概略図である。図11は、開放部材の先端部がクランプ部の素子間に割り入れられた状態の例を示す断面図である。図12は、開放部材の先端部がクランプ部の素子間から抜かれた状態の例を示す断面図である。
図6〜図12において、図1〜図5で用いた符号と同一の符号は、図1〜図5に示す構成と同一または同様の構成であることを示し、以下、重複する説明を省略する場合がある。
図6,図7に示すように、本形態例の光ファイバ接続器40は、上記第1形態例の光ファイバ接続器10(以下、本形態例の光ファイバ接続器40と区別して、クランプ部10という場合がある)を、基台41に装着し、さらにベース11に対する蓋体12〜15の開放状態を確保するための開放部材50が予めクランプ部10に取り付けられているものである。
基台41は、細長板状のボード42と、ボード42の上面42aに載置されたクランプ部10の両端部に係合してクランプ部10を把持する2対の係合アーム43と、クランプ部10の両端の位置が基台41の長手方向にずれないように規制する1対の当て板44とを備えている。係合アーム43および当て板44は、ボード42の上面42aの2箇所(クランプ部10の両側に対応する)に突設されている。
係合アーム43は、弾性変形してボード42の幅方向(図9の左上〜右下の方向)の外方に反ることにより、互いに対向する係合アーム43の間にクランプ部10を受け入れて、図10に示すようにクランプ部10を把持するようになっている。クランプ部10を基台41から取り外すには、係合アーム43を開いてクランプ部10との係合を解除すればよい。
当て板44には、光ファイバ1,2が挿通できるような切欠状の凹部45が形成されている。
図6に示すように、開放部材50は、一側の中央蓋12及び端部蓋14とベース11との間を開閉するためのものと、他側の中央蓋13及び端部蓋15とベース11との間を開閉するためのものと、合わせて2個が具備されている。
図10〜図12に示すように、それぞれの開放部材50は、板片状の5枚の可動片52a,52a,52b,52b,52cが弾性ヒンジ53b,53b,53c,53cを介してリング状に連結された楔駆動部52と、この楔駆動部52の両端部に弾性ヒンジ53a,53aを介して連結され、光ファイバ接続器40の基台41の外側に組み付けられるホルダ部54と、前記楔駆動部52のホルダ部54とは逆側の端部に位置する可動片52c(以下、これを可動片中で特に区別して、可動端部52cということがある)からホルダ部54に向けて突出した楔51を有している。
ここで、開放部材50は、合成樹脂製の一体成形品として製造することができるが、本発明においては、特にこれに限定されず、複数の部品から構成されたものであっても構わない。
図10に示すように、楔51は、クランプ部10の2つの楔挿入溝28,28に対応して、先端部51a,51aが2つに分かれている。楔51のそれぞれの先端部51aは、クランプ部10の中央蓋12側の楔挿入溝28および端部蓋14側の楔挿入溝28に割り入れられている。なお、図10〜図12においては、クランプ部10は、一側の光ファイバ挿入口24の側を図示しており、以下の説明では、一側の光ファイバ挿入口24に一側の光ファイバ1を挿入する場合を述べる場合があるが、他側の光ファイバ挿入口25の側についても同様であり、重複する説明は省略する。
ホルダ部54は、楔駆動部52の各端部53aから相手の端部53aに向かって突出する底壁54bと、端部53aから前記底壁54bに対して垂直に突設された側壁54aと、各側壁54aの先端から相手の側壁54aに向かってL字状に屈曲した形状の屈曲端部54cとを有し、断面コ字状に構成されている。両側壁54aの間は、基台41及びそれに取り付けられたクランプ部10を取り出し可能に収容する収容凹所55になっている。
ホルダ部54は、収容凹所55に配置した基台41を側壁54aの間に抱え込み、側壁54aの内面をボード42の両側縁42cに当接させ、底壁54bをクランプ部10の側面(詳しくは、楔挿入溝28側の側面)に当接させ、屈曲端部54cをボード42の裏側42bに係合させることにより、基台41及びそれに取り付けられたクランプ部10を保持できるようになっている。
開放部材50は、ホルダ部54に基台41を組み付けて、可動端部52cをクランプ部10に向けて押圧することにより、楔51の先端部51aをクランプ部10の素子20のベース11と蓋体12,13との間に割り入れることができる。
図11に示すように、楔51の先端部51aを楔挿入溝28に差し込むと、ベース11と蓋体12,13の合わせ面の間が開いて、位置決め溝21に光ファイバ(裸光ファイバ)を挿入できるような隙間が生じる。
また、図12に示すように、楔駆動部52を両側(弾性ヒンジ53b,53bの側)から押圧することにより、可動端部52cがホルダ部54から遠ざかるような伸び変形をして、楔51の先端部51aがベース11と蓋体12,13との間から抜き出されるようになっている。これにより、ベース11と蓋体12,13との間が閉じ、位置決め溝21に位置決めされた裸光ファイバは、ベース11と蓋体12との間にクランプされる。
ここでは、開放部材50は、複数の蓋体(中央蓋と端部蓋)にまたがるようにしてクランプ部10に取り付けられるようになっている。
なお、中央蓋12,13と端部蓋14,15との分割に合わせてそれぞれ異なる開放部材を用いる構成も、もちろん可能である。
本形態例の光ファイバ接続器40は、図6に示すように、開放部材50が基台41及びクランプ部10に取り付けられた状態で販売や携帯等を行うことが可能である。
本形態例の光ファイバ接続器は、一側の中央蓋12及び端部蓋14とベース11との間を開閉する開放部材と、他側の中央蓋13及び端部蓋15とベース11との間を開閉する開放部材とが、それぞれ、図10等に示すような開放部材50になっているものであり、開放部材の使用方法を除く光ファイバ接続器40の使用方法は、図1等に示す光ファイバ接続器10と同様(図7〜図10等を参照)に行うことができる。
このように、開放部材50の楔51をクランプ部10の楔挿入溝28に予め割り入れけば、図1等に示す光ファイバ接続器10と同様の効果を奏する上、組立作業時に楔51を楔挿入溝28に挿入する手間が省略できる。開放部材50は、楔駆動部52を手動等で押圧するだけで楔51の挿入および抜き出しを操作できるので、光ファイバを光ファイバ接続器で突き合わせ接続する作業が非常に簡単になる。組立のための専用工具が不要になるので、特に、光ファイバを配線する現場では、配線作業の効率化、低コスト化等の点で極めて有利である。
さらに、開放部材50を合成樹脂で一体成形すれば、安価で製造でき、専用工具を用いる場合に比べて、大幅なコスト削減を実現できる。
また、クランプ部10に一側の光ファイバ1のみがクランプされている場合には、開放部材50は、一側の中央蓋12及び端部蓋14とベース11との間を開閉する開放部材を省略して(取り外して)、他側の中央蓋13及び端部蓋15とベース11との間を開閉する開放部材1個のみを取り付けておくことができる。この場合、両光ファイバ1,2の接続作業は、下記のように極めて簡略化することができる。
予め開放部材50により、他側の中央蓋13及び端部蓋15とベース11との間が開かれているので、他側の光ファイバ2を他側の光ファイバ挿入口25から挿入して一側の光ファイバ1に突き合わせ、開放部材50の操作により他側の光ファイバ2を他側の中央蓋13及び端部蓋15とベース11との間にクランプする。これにより、両光ファイバ1,2を光接続してその突き合わせ接続状態を維持することができる。
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
素子やクランプ部の構成は、特に限定されるものではない。
本発明は、素子が複数対の光ファイバを光接続するような光ファイバ接続器に適用することもできる。この場合、素子に設けられる位置決め溝などの調心機構は、少なくとも、光ファイバの本数(心数)分、設ければよい。
端部蓋や光ファイバガイド溝などは、場合により、省略してもよい。
本発明は、光通信等の種々の産業分野において、光ファイバの接続に利用することができる。
本発明の光ファイバ接続器の第1形態例を示す分解斜視図である。 (a)図1の光ファイバ接続器の両側から光ファイバを挿入した状態を示す縦断面図である。(b)図1の光ファイバ接続器の片側から光ファイバを挿入した状態を示す縦断面図である。 図1の光ファイバ接続器の外観斜視図である。 図1の光ファイバ接続器の断面図である。 図1の光ファイバ接続器に一側の光ファイバを挿入する様子を説明する部分拡大断面図である。 本発明の光ファイバ接続器の第2形態例を示す正面図である。 図6の光ファイバ接続器から開放部材を取り外した状態を示す正面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図6の光ファイバ接続器において、基台にクランプ部を装着する様子を説明する概略図である。 図6の光ファイバ接続器において、クランプ部に開放部材を装着する様子を説明する概略図である。 図6の光ファイバ接続器において、開放部材の先端部がクランプ部の素子間に割り入れられた状態の例を示す断面図である。 図6の光ファイバ接続器において、開放部材の先端部がクランプ部の素子間から抜かれた状態の例を示す断面図である。 本発明の光ファイバ接続器の他の使用例を示す縦断面図であり、(a)は、光ファイバ接続器の両側から光ファイバを挿入した状態を示す縦断面図、(b)は、光ファイバ接続器の片側から光ファイバを挿入した状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1,2…光ファイバ、1a,2a…光ファイバ先端部(裸光ファイバ)、10…光ファイバ接続器、11…ベース、11a…ベースの合わせ面、12,13…調心部用蓋体(中央蓋)、14,15…蓋体(端部蓋)、20…素子、21…調心機構、31…クランプ部材、50…開放部材。

Claims (4)

  1. 光ファイバ(1,2)同士を突き合わせ接続する光ファイバ接続器であって、ベース(11)および該ベースの合わせ面(11a)上に装着される複数の蓋体(12,13,14,15)から構成される2つ割り構造の素子(20)と、該素子を内側に挟み込むことにより素子の一体化状態を維持するクランプ部材(31)と、前記ベース及び前記蓋体の間に設けられ前記素子の対向する両側から前記ベースおよび前記蓋体の間に挿入された光ファイバの先端部(1a,2a)同士を前記素子の中央部にて突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心機構(21)とを具備し、
    前記蓋体は、前記調心機構に位置決めされた前記光ファイバ先端部をベースとの間に挟み込む調心部用蓋体(12,13)を複数有することを特徴とする光ファイバ接続器(10)。
  2. 前記蓋体は、前記調心部用蓋体の両側に、一対の端部蓋(14,15)を有することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続器。
  3. 前記ベースと前記蓋体との間には、ベースに対する蓋体の開放状態を確保するための開放部材(50)が予め介在されており、前記開放部材の抜去により、前記ベースと前記蓋体を介して前記クランプ部材による光ファイバへのクランプ力が作用するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ接続器。
  4. 請求項1または2に記載の光ファイバ接続器の前記調心部用蓋体のうちの一つと前記ベースとの間に、前記光ファイバの一方がクランプされていることを特徴とする光ファイバ接続器付き光ファイバ。
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