JP2008046219A - ファイバホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバ接続器に光ファイバ接続工具を用いて光ファイバ同士を突き合わせ接続する際に、光ファイバ同士の突き合わせ状態を容易に視認することができるファイバホルダを提供する。
【解決手段】ホルダ本体2に、ファイバ溝7の前端側と後端側とに光ファイバ32をクランプするクランプ部9,20を設け、蓋体3に、ファイバ溝7の後端側に収納されている光ファイバ32を押圧してホルダ本体2との間に挟み込む弾性押え部28を設け、蓋体3のクランプ部9に対応する部分にクランプ部9のクランプを解除する解除突部27を設け、さらに、蓋体3の閉状態においてファイバ溝7上となる位置に光ファイバ32が通過可能な開口部80を設け、前後のクランプ部9,20間にてファイバ溝7から浮き上がるように形成された光ファイバ32の撓み部が開口部80に収納されるようになっている。
【選択図】図1

Description

この発明は、光ファイバを保持するファイバホルダに関するものである。
従来から、突き合わせた光ファイバを半割りの素子の間に挟み込み、素子の外周に装着されているクランプバネの弾性によって光ファイバをクランプ固定する光ファイバ接続器(メカニカルスプライスともいう。)を用いて光ファイバ同士の接続作業を行うことが知られている。この接続作業には、光ファイバ接続器を定位置に支持する支持台を備えた光ファイバ接続工具と、予め光ファイバをクランプしたファイバホルダとを用いる場合がある。
このファイバホルダは、光ファイバの位置決め用のファイバ溝が上面に形成されたプレート状のホルダ本体と、ホルダ本体の上面に対して開閉自在に設けられた二枚の蓋体とを備えた構造であり、これらホルダ本体と蓋体とによって光ファイバをその先端を所定長さ突出させた状態で挟持して接続作業に用いる(例えば、特許文献1参照)。
そして、前記ファイバホルダを用いた接続作業は、まず、光ファイバをクランプしたファイバホルダをファイバ接続工具上にセットする。ファイバホルダにクランプした光ファイバは、ファイバホルダから突出する先端の被膜を除去して裸光ファイバを露出しておく。次に、ファイバホルダをファイバ接続工具の支持台に向かってスライド移動し、光ファイバの先端を光ファイバ接続器に挿入する。そして、光ファイバ接続器内にて光ファイバ同士の突き合せ力を維持しつつ、光ファイバ接続器のクランプバネによって光ファイバをクランプ固定することで光ファイバ同士が接続されるようになっている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−23883号公報 特開2002−258093号公報
ところで、特許文献1、特許文献2に開示された技術では、光ファイバ同士の突き合わせ力を維持するために、光ファイバ接続器とファイバホルダとの間で光ファイバを所定量だけ撓ませるようになっている。しかしながら、光ファイバに形成する撓みの大きさは、突き合わせ力の過剰を回避すること等を考慮する必要があり、比較的小さいものに留まる。例えば、上述の文献2記載の技術では、メカニカルスプライスとファイバホルダとの間の空間に光ファイバの撓みが形成されるが、この空間は比較的小さく、また、メカニカルスプライスを保持するためのホルダといった障害物が存在するため、光ファイバの撓みを目視確認しにくいケースが発生するといった課題がある。
そこで、この発明は、光ファイバ接続器に光ファイバ接続工具を用いて光ファイバ同士を突き合わせ接続する際に、光ファイバ同士の突き合わせ状態を容易に視認することができるファイバホルダを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、光ファイバを位置決めして収納するファイバ溝が上面に形成されたプレート状のホルダ本体と、該ホルダ本体の上面に対して開閉自在に設けられた蓋体とを備えたファイバホルダにおいて、前記蓋体には、閉状態において前記ファイバ溝上となる位置に、前記光ファイバを前記ファイバ溝の長手方向への移動を許容して前記ホルダ本体に押さえ込むファイバ可動押え部と、前記光ファイバが通過可能な開口部とが設けられ、前記ホルダ本体及び/又は蓋体には、前記光ファイバの前記ファイバ溝の長手方向に沿った方向への移動を規制するためのファイバ移動規制手段が設けられ、前記ファイバ移動規制手段と前記ファイバ可動押え部とは、前記蓋体を閉状態にしたときに、前記蓋体の開口部を介して両側となる位置に配置され、前記ファイバ移動規制手段と前記ファイバ可動押え部との間にて前記ファイバ溝から浮き上がるように形成された前記光ファイバの撓み部が前記開口部に収納されるようになっていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記ファイバ移動規制手段が、前記蓋体の前記ホルダ本体に閉じ合わされる合わせ面の側に突設された突部であることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ファイバ移動規制手段が、前記ホルダ本体に設けられて前記光ファイバを着脱可能に保持するクランプ部であることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、光ファイバを位置決めして収納するファイバ溝が上面に形成されたプレート状のホルダ本体と、該ホルダ本体の上面に対して開閉自在に設けられた蓋体とを備えたファイバホルダにおいて、前記ホルダ本体に、前記ファイバ溝の前端側と後端側とに前記光ファイバをクランプするクランプ部を設け、前記蓋体に、前記光ファイバを押圧して前記ホルダ本体との間に挟み込む弾性押え部を設け、前記蓋体の前記前端側のクランプ部に対応する部分に該前端側のクランプ部のクランプを解除する解除突部を設け、さらに、前記蓋体の閉状態において前記ファイバ溝上となる位置に前記光ファイバが通過可能な開口部を設け、前後のクランプ部間にて前記ファイバ溝から浮き上がるように形成された前記光ファイバの撓み部が前記開口部に収納されるようになっていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、光ファイバを位置決めして収納するファイバ溝が上面に形成されたプレート状のホルダ本体と、該ホルダ本体の上面に対して開閉自在に設けられた蓋体とを備えたファイバホルダにおいて、前記ホルダ本体に、前記ファイバ溝の前端側と後端側とに前記光ファイバをクランプするクランプ部を設け、前記蓋体の前記前端側のクランプ部に対応する部分に該前端側のクランプ部のクランプを解除する解除突部を設け、さらに、前記蓋体の閉状態において前記ファイバ溝上となる位置に前記光ファイバが通過可能な開口部を設け、前後のクランプ部間にて前記ファイバ溝から浮き上がるように形成された前記光ファイバの撓み部が前記開口部に収納されるようになっていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記前端側のクランプ部は一対の弾性片で構成され、前記解除突部が前記蓋体の閉状態において前記前端側のクランプ部を押し広げることによってクランプ解除することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記ファイバ溝の前後両端の間に前記光ファイバを前記蓋体側に向かって撓ませる撓み形成用突部を設けたことを特徴とする
請求項8に記載した発明は、前記蓋体の前記ホルダ本体と反対側に前記開口部を塞ぐように弾性部材を設け、前記弾性部材は、前記ファイバ溝から前記ホルダ本体の上面上に浮き上がるように撓んで閉状態の前記蓋体の前記開口部から前記蓋体上に突出する前記光ファイバによって押し上げられるように弾性変形することを特徴とする。
この場合、請求項9に記載した発明のように、前記弾性部材は、透光性の部材で形成されていてもよい。
請求項10に記載した発明は、前記蓋体に、前記蓋体の閉状態において前記ホルダ本体に係脱可能に係合する係合部を設けたことを特徴とする。
この場合、請求項11に記載した発明のように、前記係合部が前記蓋体に突設された弾性爪であり、前記ホルダ本体に設けられた係止突起に係脱可能に係合してもよい。
本発明によれば、ファイバ溝に収納した光ファイバを、ホルダ本体と該ホルダ本体に閉じ合わせて閉状態とした蓋体との間に挟み込んだときに、蓋体のファイバ可動押え部は、光ファイバをファイバ溝の長手方向に移動自在としてホルダ本体に押さえ込む。一方、ファイバ移動規制手段によってファイバ溝長手方向への光ファイバの移動を規制する。このため、ファイバ可動押え部側からファイバ移動規制手段側に向かって光ファイバが押込まれたときに、ファイバ可動押え部とファイバ移動規制手段との間にて、光ファイバに、ファイバ溝から浮き上がるように湾曲して蓋体の開口部に入り込む撓み部を形成できる。そして、このファイバホルダでは、開口部から蓋体上への撓み部の突出、或いは開口部内の観察によって、撓み部の形成を容易に確認できる。このため、例えば、光ファイバ接続器に光ファイバ接続工具を用いて光ファイバ同士を突き合わせ接続する際に、光ファイバの撓み部分を光ファイバ接続器とファイバホルダとの間に形成される撓みの確認に比べ、撓み形成の確認が容易になる。
また、本発明によれば、ホルダ本体に対して蓋体を開き、ファイバ溝に光ファイバをセットする際に、ファイバ溝の前後両側のクランプ部に光ファイバをクランプさせることでファイバ溝からの光ファイバの脱落を防止できる。このため、ファイバ溝に光ファイバをセットする作業、及び蓋体を閉じて蓋体とホルダ本体との間に光ファイバを挟み込む作業を効率よく行える。さらに、本発明に係るファイバホルダは、蓋体にファイバ溝前端側に設けられたクランプ部による光ファイバのクランプを解除する解除突部を設けてある。
請求項4に係る発明では、蓋体に設けられた弾性押え部が蓋体の閉状態においてファイバ溝の後端側に収納されている光ファイバのファイバ溝長手方向への移動を規制するファイバ移動規制手段として機能する。
請求項5に係る発明では、ファイバ溝後端側のクランプ部及び/又は蓋体の後端部(ファイバ溝後端部に収納されている光ファイバをホルダ本体との間に挟む部分)が前記ファイバ移動規制手段として機能する。
このため、ファイバ溝に収納してホルダ本体と蓋体との間に挟み込んだ光ファイバが、ファイバ溝の前端側から後端側へ押込まれた際に、光ファイバを撓ませることができる。つまり、蓋体の閉状態においては解除突部がファイバ溝前端側のクランプ部による光ファイバのクランプを解除することで、ファイバ溝前端部では光ファイバがファイバ溝の長手方向に移動自在となる。一方、ファイバ溝後端側では、ファイバ移動規制手段によってファイバ溝長手方向への光ファイバの移動が規制される。
次に、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態に係るファイバホルダ1は、単心の光ファイバ心線である光ファイバ32同士を突き合わせ接続するために用いられるものであって、プレート状のホルダ本体2と、ホルダ本体2の上面2a側に対して開閉自在に設けられた蓋体3とを備えている。
図1は、蓋体3が開いた状態を示す斜視図、図2は、蓋体3が閉じた状態を示す斜視図である。尚、図1〜図13において、上側を上、下側を下として説明する。
ホルダ本体2は、合成樹脂で平面視長方形に形成されている。ホルダ本体2の上面2aには、幅方向中央に長手方向に沿うV溝状のファイバ溝7が形成されている。このファイバ溝7は、光ファイバ32をホルダ本体2に対して位置決めして収納するためのものである。尚、ファイバ溝7は、例えばV溝であるが、U溝、丸溝(断面半円形の溝)などであってもよい。
このファイバ溝7の前端側(図1における右側)には凹部8がファイバ溝7と連通して形成されている。この凹部8には光ファイバ32をクランプするためのクランプ部9が設けられている。クランプ部9は一対の弾性片9a,9bで構成されている。
図3に示すように、弾性片9a,9bは、凹部8の底面8aから立ち上がるようにして弾性変形可能に設けられている。これら弾性片9a,9b間の間隔W1は、光ファイバ32の外径より若干小さく設定されている。これによって、ファイバ溝7に収納された光ファイバ32が弾性片9a,9b間に挟持されるようになっている。つまり、光ファイバ32は、弾性変形可能に設けられたクランプ部9に対して着脱自在となっている。また、弾性片9a,9bの先端には、光ファイバ32の受け入れ側にそれぞれ面取り部10a,10bが形成され、光ファイバ32が滑らかに弾性片9a,9b間に挿入されるようになっている。
一方、ホルダ本体2上のファイバ溝7の後端側(図1における左側)にも光ファイバ32をクランプするためのクランプ部20が設けられている。クランプ部20は、ファイバ溝7の開口側に形成された一対の突起11a,11bで構成されている(図4参照)。これら突起11a,11b間の間隔W2は、光ファイバ32が通過可能、且つファイバ溝7に収納された光ファイバ32を保持できるように、すなわち、光ファイバ32がこのクランプ部20に対して着脱自在になるように設定されている。
このクランプ部20の後方であってホルダ本体2の後端には、上面2a側に幅方向に沿う凹部12が形成されている。
また、クランプ部20とクランプ部9との間であってファイバ溝7上には、ホルダ本体2を厚さ方向に貫通する角孔13がホルダ本体2の幅方向に沿って長辺となるように形成されている。図5に示すように、角孔13は、段付形状に形成されており、その横断面積が上面2a側の角孔13aと比較して下面側の角孔13bの短辺が短くなるように形成されている。
ここで、角孔13より後側のファイバ溝7には、角孔13近傍で溝深さが徐々に浅くなるように形成された撓み形成用突部5が設けられている。この撓み形成用突部5は、ファイバ溝7に収納された光ファイバ32と他の光ファイバとを突き合わせ接続する際に、光ファイバ32に突き合わせ力を付与するための撓み部を光ファイバ32に形成させるためのものである。つまり、光ファイバ32は、撓み形成用突部5上で上方に向かって若干屈曲した状態でファイバ溝7に収納されるようになっている。このように、光ファイバ32に曲げ部分を形成することで、光ファイバ32を曲げ部分から撓ませるようにすることが可能になる。
角孔13のファイバ溝7とは反対側の下方には断面略L字状の係止部21が設けられている。この係止部21は、後述する光ファイバ接続工具71と係合するためのものであって、断面略L字状に形成されている。
図1、図2に戻り、ホルダ本体2の後端側(図1における左側)には、後方に向かって延出する延出部4が設けられている。この延出部4は、ファイバホルダ1の把持部として構成されたものであって、断面略コの字状に形成されている。延出部4の上面には、V溝状のファイバ溝延長部22がファイバ溝7と連通して設けられている。延出部4の後端には、このファイバ溝延長部22の幅に対応して形成された面取り部19が設けられている。尚、このファイバ溝延長部22も前述したファイバ溝7と同様に、V溝形状に限らず、U溝、丸溝(断面半円形の溝)などであってもよい。また、延出部4は、不要の場合には省略してもよい。
ホルダ本体2の両側壁15a,15bには、下端側(図1における下側)に側壁15a,15bに沿うフランジ部6,6が設けられている。両側壁15a,15bの前方(図1における右側)寄りには、フランジ部6,6上に平面視三角形状の三角突部16a,16bが設けられている。この三角突部16,16は、後述するファイバホルダ1をセットする光ファイバ接続工具71と係合するためのものである。また、一方の側壁15aには、長手方向略中央に凹部17が形成され、この凹部17に係止突起18が設けられている。この係止突起18は、蓋体3を閉状態で係止するためのものである。
ホルダ本体2の他方の側壁15bには、上面2a側にプレート状に形成された蓋体3の一側が回動自在に支持され、蓋体3がホルダ本体2の上面2aを開閉するようになっている。
蓋体3の他側には、ホルダ本体2の凹部17に対応する部分に凹部22が形成され、側面24a,24aと底面24bとを備えている。この凹部22には、ホルダ本体2の係止突起18に対応する部分に弾性爪23が突設されている。この弾性爪23は、蓋体3の閉状態においてホルダ本体2の係止突起18に係脱可能に係合するようになっており、これら係止突起18と弾性爪23とによって蓋体3の閉状態が確保できるようになっている。弾性爪23と凹部22の側面24aとの間には、両者に跨る軸25,25が設けられている。弾性爪23と凹部22は、これら軸25,25によって互いに連結した状態になっている。
蓋体3の後端側には、蓋体3の閉状態おいてファイバ溝7後端側に収納されている光ファイバ32を押圧して、ホルダ本体2との間に挟み込む弾性押え部28が形成されている。この弾性押え部28は、具体的には、ホルダ本体2の上面2aに閉じ合わさる蓋体3の合わせ面3aに僅かに突出するように膨出する弾性変形可能な湾曲板状に形成されている。また、図示例のファイバホルダ1にあっては、前記弾性押え部28は蓋体3の後端部に互いに離隔して形成された側壁29a,29aの間の凹部29の底壁として形成されている。ホルダ本体2に対して蓋体3を閉じてファイバ溝7に配置された光ファイバ32をホルダ本体2と蓋体3との間に挟み込むと、ホルダ本体2と蓋体3とによる光ファイバ32のクランプ力が弾性押え部28に集中的に作用して、ファイバ溝7後端側に収納されている光ファイバ32がホルダ本体2と蓋体3との間にしっかりと挟み込まれ、ファイバ溝7の長手方向に位置ずれを生じないように固定される。
さらに、図示例では、弾性押え部28はホルダ本体2に蓋体3を閉じ合わせたときに、ホルダ本体2の後端側にファイバ溝7を横切るように形成された凹部12(浅溝)に入り込むため、光ファイバ32と確実に接触し、ホルダ本体2への押圧力を作用させる。また、弾性押え部28が弾性変形して光ファイバ32との接触面積を増大し、光ファイバ32の位置ずれを防止するグリップ力が得られる。ここで、蓋体3の前記弾性押え部28以外の部分、具体的には、スリット状の開口部80(後述)を介して前後に位置する部分(合わせ面3a)も、ホルダ本体2との間に光ファイバ32を挟み込むが、この部分がホルダ本体2に光ファイバ32を押圧する押圧力は、弾性押え部28よりも弱い。特に、蓋体3の開口部80よりも前側部分はファイバ可動押え部95として機能する。このファイバ可動押え部95に対応する部分の光ファイバ32は、ファイバ可動押え部95よってホルダ本体2側へ押さえ込まれつつ、軽い力でファイバ溝7長手方向に移動できるようになっている。尚、ファイバ可動押え部95は摩擦抵抗の低い低摩擦に表面加工されていることが好ましい。また、ファイバ可動押え部95にファイバ溝7に沿うように溝を形成することで、光ファイバ32がファイバ溝7の長手方向に移動できるようにしてもよい。
蓋体3の前端側には、クランプ部9に対応する部分に凹部26が形成され、この凹部26に解除突部27が設けられている。解除突部27は、断面略半円状に形成されており、クランプ部9による光ファイバ32がクランプされた状態(図6参照)から、蓋体3の閉状態においてクランプ部9のクランプを解除する(図7参照)ものである。つまり、解除突部27は、蓋体3の閉状態においてクランプ部9の弾性片9a,9b間に介在するようになっており、これら弾性片9a,9bは、解除突部27によって押し広げられるようになっている。解除突部27が設けられている凹部26は、この押し広げられた弾性片9a,9bが蓋体3と干渉しない大きさに設定されている。また、弾性片9a,9bの先端に形成されている面取り部10a,10bが光ファイバ32の弾性片9a,9b間への挿入を滑らかにすることについて前述したが、これに加え、面取り部10a,10bを形成することにより、解除突部27が容易に弾性片9a,9bを押し広げることができる効果も奏している。
蓋体3の弾性押え部28と解除突部27との間には、ホルダ本体2のファイバ溝7に対応する部分にスリット状の開口部80が形成されている。この開口部80は、ファイバ溝7に収納された光ファイバ32と他の光ファイバ(不図示)とを突き合わせ接続する際に、光ファイバ32に突き合わせ力を付与するための撓み部を収納するためのものであって、開口部80の幅W3は光ファイバ32が通過可能な幅に設定されている。
また、図8に示すように、開口部80は、下面側に向かうに従って長手方向に広がるように湾曲部81,81が形成されている。この湾曲部81,81によって、光ファイバ32の撓み部への損傷を防止するようになっている。
蓋体3の上面には、開口部80を閉塞する弾性部材82が蓋体3に対してスライド方向に着脱自在に設けられている。
図9に示すように、弾性部材82は板状に形成されたもので、開口部80に対応するように形成された閉塞部83と、この閉塞部83の後端側に設けられた係合部84とが一体成形されたものである。係合部84の略中央には孔85が形成されている。
蓋体3の上面には、この弾性部材82に対応する凹部86が形成されている。この凹部86には、弾性部材82の係合部84両側に対応する部分に一対の突条87,87が形成され、この突条87,87によって、弾性部材82の係合部84が蓋体3と係合するようになっている。すなわち、蓋体3に係合した弾性部材82の閉塞部83は、係合部84と閉塞部83の連結部分を基点に厚さ方向に弾性変形可能な状態になっている。
尚、この弾性部材82は、透光性の部材で形成されていることが望ましい。弾性部材82を透光性とすれば、外部から開口部80を覗きみることでホルダ本体2のファイバ溝7に収納された光ファイバ32の収納状態を視認することが可能になる。
次に、ファイバホルダ1を用いた光ファイバ同士の突き合わせ接続作業について説明する。尚、この接続作業には、図15に光ファイバ接続器50の一例を示すように、内部で突き合わせ接続される光ファイバ同士の突き合わせ接続状態を半割りの素子51,52,53の間に挟み込み、前記素子の外周に装着されているクランプバネ56の弾性によってクランプ固定する光ファイバ接続器50を用いた場合について説明する。また、本形態例のファイバホルダ1は、突き合わせ接続された光ファイバ32をクランプ固定した光ファイバ接続器50について、そのクランプ固定を楔44により解除して光ファイバ32同士の接続を解除する(光ファイバ接続器50から光ファイバ32を抜き出す)作業にも使用することができる。
接続作業は、まず、ファイバホルダ1の蓋体3を開いた状態で光ファイバ32をホルダ本体2のファイバ溝7に収納する(図10参照)。このとき、光ファイバ32をファイバホルダ1から所定長さ突出させた状態で、それぞれクランプ部9,20にクランプさせる。ファイバ溝7に収納された光ファイバ32は、ファイバ溝7に設けられた撓み形成用突部5によって、その撓み形成用突部5上で上方向に向かう撓み部32aを形成している。尚、光ファイバ32の先端は、被膜を除去して裸光ファイバ33が露出した状態にしておく。
そして、光ファイバ32をファイバ溝7に収納した後、蓋体3を閉じる。すると、ファイバ溝7後端側に収納されている光ファイバ32が、蓋体3の弾性押え部28に押圧されると共に、クランプ部9による光ファイバ32へのクランプ状態が蓋体3の解除突部27によって解除される(図7参照)。すなわち、蓋体3の閉状態においては解除突部27がファイバ溝7前端側のクランプ部9による光ファイバ32のクランプを解除することで、ファイバ溝7前端部では光ファイバがファイバ溝の長手方向に移動自在となる。一方、ファイバ溝7後端側では、蓋体3に設けられた弾性押え部28が蓋体3の閉状態においてファイバ溝7の後端側に収納されている光ファイバ32のファイバ溝7長手方向への移動を規制するファイバ移動規制手段として機能するため、ファイバ溝長手方向への光ファイバの移動が規制される。
図11、図12は、ファイバ接続工具90にファイバホルダ1をセットした状態を示す平面図である。図13は、光ファイバ32をファイバホルダ1にセットした状態を示す斜視図である。図14は、ファイバ接続工具90にファイバホルダ1をセットした状態を示す上面図である。
次に、図11に示すように、二つのファイバホルダ1,1をファイバ接続工具90上にそれぞれ前端側が互いに対向するようにしてセットする。このファイバ接続工具90は、ファイバホルダ1を用いて光ファイバ32同士の突き合わせ接続を行う際に用いられる工具であって、光ファイバ接続器50を定位置に支持する支持台が略中央に設けられている。
ここで、光ファイバ接続器50は、図15、図16にその一例を示すように、二つ割り構造の素子51,52,53と、これら素子51,52,53の外側に装着され、これら素子51,52,53を挟み込むようにしてクランプするコ字状のクランプバネ56とを備えている。ここでは、上記素子51,52,53は、細長形状の素子51と、この素子51に対向して前後(素子51の長手方向)に並べて配置される3個の蓋体52,53,53とからなる。
より詳しくは、蓋体52,53,53は、素子51との間に裸光ファイバ33をクランプ保持する蓋体52と、この蓋体52の両側に配置されて素子51との間に光ファイバ32をクランプ保持する2個の端部蓋53,53とに区別される。素子51と蓋体52,53,53は、クランプバネ56のクランプ力によって、図16に示すように角柱状に一体化されている。クランプバネ56を外したとき、素子51及び蓋体52,53,53は、互いに分離可能である。
図15に示す例では、クランプバネ56は、蓋体52,53の分割位置に合わせて形成されたスリット56aにより分割され、個々の蓋体52,53に対してクランプ力を独立して作用させることができるようになっている。尚、スリット56aによるクランプバネ56の分割は、特に必須の構成ではない。
図16に示すように、素子51と蓋体52とが重ね合わされる合わせ面には、調心機構として、両光ファイバ32の先端部(裸光ファイバ)33を位置決めして調心する位置決め溝54が、素子51の長手方向に延びるように設けられている。位置決め溝54は、例えば素子51の合わせ面に形成することができるが、これに限定されず、位置決め溝54が蓋体52側の合わせ面に形成された構成や、素子51及び蓋体52の両方に形成された構成も採用可能である。位置決め溝54の断面形状は、例えばV溝であるが、U溝、丸溝(断面半円形の溝)などであってもよい。
また、素子51と端部蓋53とが重ね合わされる合わせ面には、光ファイバ心線をクランプ保持する被覆収納溝55が設けられている。被覆収納溝55は、位置決め溝54の両端と連通し、光ファイバ接続器50の両端に開口した光ファイバ挿入穴50aにつながっている。被覆収納溝55は、光ファイバ接続器50内に挿入された光ファイバ心線の被覆を有する部分の先端部を収納し、且つ、素子51,53がクランプバネ56でクランプされたときに、光ファイバ心線をしっかりとクランプ固定できる形状になっている。
図15に示すように、素子51及び蓋体52,53が重ね合わされる合わせ面の一側縁部には、楔44の先端部44a,44bを挿入する楔挿入溝57a,57bが形成されている。この例の場合の楔挿入溝は、素子51と蓋体52との合わせ面に2箇所(符号57a)、素子51と端部蓋53との合わせ面に各1箇所(符号57b)、設けられている。しかし、楔挿入溝の配置は、上記配置に特に限定されるものではない。
光ファイバ接続器50は、楔挿入溝57a,57bに楔44の先端部44a,44bを圧入することにより、クランプバネ56のクランプ力に抗して素子51と蓋体52,53とを押し開くことができるようになっている(図17参照)。そして、楔挿入溝57a,57bから楔44を抜くと、素子51と蓋体52,53との間を閉じて、再びクランプバネ56のクランプ力によって一体化された状態とすることができる(図18参照)。
図11に戻り、ファイバホルダ1がセットされたファイバ接続工具90の上面には、ホルダ本体2の下面側に設けられた係止部21(図5参照)に対応する部分に規制部92、92がそれぞれ設けられている。この規制部92は、ファイバホルダ1の後方への移動を規制するものであって、ホルダ本体2の係止部21に対応するように形成されている。ファイバホルダ1は、このファイバ接続工具90の規制部92とホルダ本体2の係止部21とが係合することによって、後方への移動が規制されるようになっている。
次に、図12〜図14に示すように、楔44の先端部44a,44bを光ファイバ接続器50の楔挿入溝57a,57bに圧入した状態で、各々ファイバホルダ1を光ファイバ接続器50に向かって(矢印E方向に向かって)スライド移動させる。そして、光ファイバ32の先端部分の裸光ファイバ33同士を光ファイバ接続器50内で突き合わせる。この状態からさらに、光ファイバ32同士に突き合わせ力を付与すべくファイバホルダ1を光接続機器50に向かってスライド移動させると、光ファイバ32がファイバホルダ1に対して前端側から後端側へと押込まれる(図13における矢印F方向)。すると、ファイバ溝7の前後両端のクランプ部9,20間で光ファイバ32の撓み部32aがファイバ溝7から浮き上がるように湾曲して蓋体3の開口部80に入り込み、さらに、蓋体3上面から突出する。このとき、蓋体3の上面側に設けられた弾性部材82の閉塞部83が、湾曲した光ファイバ32によって押し上げられる。
尚、図14に示すように、ファイバ接続工具90には、ファイバホルダ1,1のスライド方向を光ファイバ接続方向に沿うように規制するガイド溝92,92が各々設けられている。また、ファイバ接続工具90の上面には、ファイバホルダ1,1の光ファイバ32,32同士の突き合わせ位置(図12参照)において、ホルダ本体2の三角突部16,16に対応する部分に、係止部93,93,93,93が設けられている。この係止部93は、ファイバホルダ1を光ファイバ32,32同士の突き合わせ位置に保持するためのものである。また、各係止部93は、幅方向に移動可能に設けられており、それぞれバネ94,94,94,94によって、内側(ファイバホルダ1側)に向かって付勢されている。
次に、光接続機器50内で光ファイバ32の裸光ファイバ33同士が突き合わされ、ファイバホルダ1内にて光ファイバ32に撓み部32aを形成することで光ファイバ32同士の突き合わせ力が維持された状態で、光接続機器50の楔挿入溝57a,57bから楔44を抜く(図18参照)。すると、光接続機器50の素子51と蓋体52,53との間が閉じ、クランプバネ56のクランプ力によって裸光ファイバ33同士が一体化された状態となり、確実に光接続された状態となる。
したがって、上述の実施形態によれば、ホルダ本体2に対して蓋体3を開き、ファイバ溝7に光ファイバ32をセットする際に、ファイバ溝7の前後両側のクランプ部9,20に光ファイバ32をクランプさせることでファイバ溝7からの光ファイバ32の脱落を防止できる。このため、ファイバ溝7に光ファイバ32をセットする作業、及び蓋体3を閉じて蓋体3とホルダ本体2との間に光ファイバ32を挟み込む作業を効率よく行うことができる。
また、蓋体3にファイバ溝7前端側に設けられたクランプ部9による光ファイバ32のクランプを解除する解除突部27が設けられていると共に、蓋体3に設けられた弾性押え部28が蓋体3の閉状態においてファイバ溝7の後端側に収納されている光ファイバ32のファイバ溝7長手方向への移動を規制するファイバ移動規制手段として機能している。このため、ファイバ溝7に収納してホルダ本体2と蓋体3との間に挟み込んだ光ファイバ32が、ファイバ溝7の前端側から後端側へ押込まれた際に、光ファイバ32を撓ませることができる。つまり、蓋体3の閉状態においては解除突部27がファイバ溝7前端側のクランプ部9による光ファイバ32のクランプを解除することで、ファイバ溝7前端部では光ファイバ32がファイバ溝7の長手方向に移動自在となる。一方、ファイバ溝7後端側では、ファイバ移動規制手段によってファイバ溝7長手方向への光ファイバの移動が規制される。このため、ファイバ溝7前端側から後端側への光ファイバ32の押込みによって、ファイバ溝7の前後両端のクランプ部9,20間で光ファイバにファイバ溝7から浮き上がるように湾曲して蓋体3の開口部80に入り込む撓み部32aを形成でき、開口部80から蓋体3上への撓み部32aの突出、或いは開口部80内の観察によって、撓み部32aの形成を容易に確認できる。
また、例えば、二つのファイバホルダ1を用いて光ファイバ32同士を突き合わせ接続する場合において、一方のファイバホルダ1にセットされている光ファイバ32の撓み部32aを下方に向かって押圧させ、他方のファイバホルダ1にセットされている光ファイバ32の撓み部32aの状態変化(撓みの増大)を確認すれば、光ファイバ同士32同士の突き合わせ状態をより確実に確認することが可能になる。
さらに、クランプ部9は、ホルダ本体2の前端側に形成された凹部8に設けられた一対の弾性片9a,9bで構成されている。この弾性片9a,9bは、凹部8の底面8aから立ち上がるように形成されているため、弾性片9a,9bの高さを高く形成することが可能になる。よって、解除突部27が弾性片9a,9b間に介在した際に弾性片9a,9bを容易に弾性変形させ、クランプ解除させることができる。
そして、ファイバ溝7に、溝深さが徐々に浅くなるように形成された撓み形成用突部5が設けられているため、ファイバ溝7に収納された光ファイバ32に予め曲げ部分(初期撓み。但し、光ファイバ32の光特性に影響を与えない曲げ半径を確保する)を形成しておくことが可能になる。よって、この曲げ部分から撓み部32aが形成され易くなり、より確実にファイバホルダ1内でファイバ溝7から浮き上がるように湾曲する光ファイバ32の撓み部32aを形成させることが可能になる。
また、蓋体3の開口部80を閉塞するように弾性部材82が設けられているため、蓋体3上面から突出した光ファイバ32の湾曲部32aによって弾性部材82が押し上げられ、押し上げられることによる復元力が弾性部材82に作用する。このため、この弾性部材82の復元力によって、光ファイバ32の蓋体3上面からの突出量を制限することが可能になる。つまり、例えば、ファイバホルダ1に光ファイバ32をセットした際に、ファイバホルダ1の前端からの光ファイバ32の突出量が不揃いであった場合において、光ファイバ32同士に突き合わせ力を付与する撓み量に誤差が生じたとしても弾性部材82の復元力とのバランスによって常に一定の突き合わせ力を光ファイバ32に付与することが可能になる。さらに、例えば、二つのファイバホルダ1を用いて光ファイバ32同士を突き合わせ接続する場合において、二つのファイバホルダ1にそれぞれバネ定数の異なる弾性部材82を設ければ、一方のファイバホルダ1にセットされた光ファイバ32と、他方のファイバホルダ1にセットされた光ファイバ32の撓み量をそれぞれ任意に設定することが可能になる。
尚、本発明のファイバホルダ1の具体的構成等は、前述の実施形態に限定されず、適宜設計変更可能であることはいうまでもない。
また、上述の実施形態では、ファイバホルダ1にセットされた光ファイバ32同士を、ファイバ接続工具90を用いることで光接続機器50内に突き合わせ接続した場合について説明したが、これに限らず、例えば、光コネクタ(現場付けコネクタ)への適用も可能である。
さらに、上述の実施形態では、蓋体3の弾性押え部28をファイバ移動規制手段として機能させる構成を例示したが、本発明は、これに限定されず、例えば、ファイバ溝7後端側のクランプ部20自体をファイバ移動規制手段として機能させ、弾性押え部28を省略することも可能である。また、弾性押え部28に代えて、蓋体3後端部にファイバ移動規制手段として機能する突部(弾性変形しにくい形状の突部)を突設した構成も採用可能である。
さらに、上述の実施形態では、ホルダ本体2の一方の側壁15aに係止突起18が設けられ、蓋体3の係止突起18に対応する部分に弾性爪23が突設されている場合について説明したが、蓋体3に係止突起18が設けられ、ホルダ本体2に、この係止突起18に対応する部分に弾性爪23が設けられた場合であってもよい。
そして、上述の実施形態では、光ファイバ32が単心の光ファイバ心線である場合について説明したが、これに限定されず、例えば、光ファイバ素線等の単心光ファイバであってもよい。また、多心の光ファイバテープ心線も採用可能である。但し、光ファイバテープ心線の場合は、光ファイバテープ心線の収納、位置決めに鑑みて、断面角形のファイバ溝を採用する。
また、上述の実施形態では、ファイバ移動規制手段として、ホルダ本体2のファイバ溝7後端にて光ファイバ32をホルダ本体2に押さえ込む弾性押え部28を例示したが、本発明において、ファイバ移動規制手段(請求項4の弾性押え部、請求項5の後クランプを含む)の設置位置は、蓋体3を閉じた状態において、蓋体3の撓み形成用の開口部80を介して、ファイバ可動押え部95と反対の側であれば良く、上述の実施形態の位置に限定されない。
本発明の実施形態におけるファイバホルダの斜視図である。 本発明の実施形態におけるファイバホルダの斜視図である。 本発明の実施形態におけるホルダ本体を示し、図1のA矢視図である。 本発明の実施形態におけるホルダ本体を示し、図1のB−B線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるホルダ本体を示し、図1のC−C線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるファイバホルダを示し、蓋体が開いた状態を説明する平面図である。 本発明の実施形態におけるファイバホルダを示し、蓋体が閉じた状態を説明する平面図である。 本発明の実施形態における蓋体を示し、図1のD−D線に沿う断面図である。 本発明の実施形態における弾性部材の斜視図である。 本発明の実施形態におけるファイバホルダに光ファイバをセットした状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるファイバ接続工具にファイバホルダをセットした状態を示す平面図である。 本発明の実施形態におけるファイバ接続工具にファイバホルダをセットした状態を示す平面図である。 本発明の実施形態における光ファイバをファイバホルダにセットした状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるファイバ接続工具にファイバホルダをセットした状態を示す上面図である。 本発明の実施形態における光ファイバ接続器の一例を示す斜視図である。 図15に示す光ファイバ接続器の断面図である。 本発明の実施形態における光ファイバ接続器の一例を示し、楔を光ファイバ接続器に割りいれる前の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態における光ファイバ接続器の一例を示し、楔を光ファイバ接続器に割りいれた後の状態を示す断面図である。
符号の説明
1…ファイバホルダ、2…ホルダ本体、2a…上面、3…蓋体、3a…合わせ面、5…撓み形成用突部、7…ファイバ溝、9…クランプ部(前端側のクランプ部)、9a、9b…弾性片、11a、11b…突起、18…係止突起、20…クランプ部(後端側のクランプ部)、23…弾性爪、27…解除突起、28…弾性押え部、32…光ファイバ、32a…撓み部、80…開口部、82…弾性部材、95…ファイバ可動押え部

Claims (11)

  1. 光ファイバ(32)を位置決めして収納するファイバ溝(7)が上面(2a)に形成されたプレート状のホルダ本体(2)と、該ホルダ本体の上面に対して開閉自在に設けられた蓋体(3)とを備えたファイバホルダ(1)において、
    前記蓋体には、閉状態において前記ファイバ溝上となる位置に、前記光ファイバを前記ファイバ溝の長手方向への移動を許容して前記ホルダ本体に押さえ込むファイバ可動押え部(95)と、前記光ファイバが通過可能な開口部(80)とが設けられ、
    前記ホルダ本体及び/又は蓋体には、前記光ファイバの前記ファイバ溝の長手方向に沿った方向への移動を規制するためのファイバ移動規制手段(20,28)が設けられ、
    前記ファイバ移動規制手段と前記ファイバ可動押え部とは、前記蓋体を閉状態にしたときに、前記蓋体の開口部を介して両側となる位置に配置され、前記ファイバ移動規制手段と前記ファイバ可動押え部との間にて前記ファイバ溝から浮き上がるように形成された前記光ファイバの撓み部が前記開口部に収納されるようになっていることを特徴とするファイバホルダ。
  2. 前記ファイバ移動規制手段が、前記蓋体の前記ホルダ本体に閉じ合わされる合わせ面(3a)の側に突設された突部(28)であることを特徴とする請求項1に記載のファイバホルダ。
  3. 前記ファイバ移動規制手段が、前記ホルダ本体に設けられて前記光ファイバを着脱可能に保持するクランプ部(20)であることを特徴とする請求項1に記載のファイバホルダ。
  4. 光ファイバ(32)を位置決めして収納するファイバ溝(7)が上面(2a)に形成されたプレート状のホルダ本体(2)と、該ホルダ本体の上面に対して開閉自在に設けられた蓋体(3)とを備えたファイバホルダ(1)において、
    前記ホルダ本体に、前記ファイバ溝の前端側と後端側とに前記光ファイバをクランプするクランプ部(9,20)を設け、
    前記蓋体に、前記光ファイバを押圧して前記ホルダ本体との間に挟み込む弾性押え部(28)を設け、
    前記蓋体の前記前端側のクランプ部に対応する部分に該前端側のクランプ部のクランプを解除する解除突部(27)を設け、さらに、前記蓋体の閉状態において前記ファイバ溝上となる位置に前記光ファイバが通過可能な開口部(80)を設け、
    前後のクランプ部間にて前記ファイバ溝から浮き上がるように形成された前記光ファイバの撓み部が前記開口部に収納されるようになっていることを特徴とするファイバホルダ。
  5. 光ファイバ(32)を位置決めして収納するファイバ溝(7)が上面(2a)に形成されたプレート状のホルダ本体(2)と、該ホルダ本体の上面に対して開閉自在に設けられた蓋体(3)とを備えたファイバホルダ(1)において、
    前記ホルダ本体に、前記ファイバ溝の前端側と後端側とに前記光ファイバをクランプするクランプ部(9,20)を設け、
    前記蓋体の前記前端側のクランプ部に対応する部分に該前端側のクランプ部のクランプを解除する解除突部(27)を設け、さらに、前記蓋体の閉状態において前記ファイバ溝上となる位置に前記光ファイバが通過可能な開口部(80)を設け、
    前後のクランプ部間にて前記ファイバ溝から浮き上がるように形成された前記光ファイバの撓み部が前記開口部に収納されるようになっていることを特徴とするファイバホルダ。
  6. 前記前端側のクランプ部は一対の弾性片(9a,9b)で構成され、前記解除突部が前記蓋体の閉状態において前記前端側のクランプ部を押し広げることによってクランプ解除することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のファイバホルダ。
  7. 前記ファイバ溝の前後両端の間に前記光ファイバを前記蓋体側に向かって撓ませる撓み形成用突部(5)を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載のファイバホルダ。
  8. 前記蓋体の前記ホルダ本体と反対側に前記開口部を塞ぐように弾性部材(82)を設け、前記弾性部材は、前記ファイバ溝から前記ホルダ本体の上面上に浮き上がるように撓んで閉状態の前記蓋体の前記開口部から前記蓋体上に突出する前記光ファイバによって押し上げられるように弾性変形することを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載のファイバホルダ。
  9. 前記弾性部材は、透光性の部材で形成されていることを特徴とする請求項8に記載のファイバホルダ。
  10. 前記蓋体に、前記蓋体の閉状態において前記ホルダ本体に係脱可能に係合する係合部(18,23)を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項9の何れかに記載のファイバホルダ。
  11. 前記係合部が前記蓋体に突設された弾性爪(23)であり、前記ホルダ本体に設けられた係止突起(18)に係脱可能に係合することを特徴とする請求項10に記載のファイバホルダ。
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