JP2020144309A - メカニカルスプライスおよび当該メカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続構造 - Google Patents
メカニカルスプライスおよび当該メカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続構造 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】部品点数を削減できるとともに、光ファイバ接続部の光学特性の劣化を防止することができるメカニカルスプライスを提供する。【解決手段】光ファイバ100同士を突き合わせて接続するメカニカルスプライス2は、光ファイバを収容するファイバ溝を有するベース部3と、ファイバ溝に収容された光ファイバをベース部に対して押さえる単一の蓋部4と、を備えている。単一の蓋部には、ベース部に面した第一面以外の面に凹部が形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、光ファイバ同士を機械的に接続するメカニカルスプライスおよび当該メカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続構造に関する。
特許文献1は、現地での組み立てが容易な光コネクタとして、短尺光ファイバとコネクタ付けする光ファイバとが機械的に接続(メカニカルスプライス)される光ファイバ接続構造が開示されている。特許文献1に記載の光ファイバ接続構造では、光ファイバ同士がV溝基板と押さえ蓋との間で突き当てられた状態で、押さえ蓋がV溝基板の上面に押圧されて断面U字状のクランプバネにより挟持されることにより、光ファイバの機械的な接続がなされている。
特許文献1に開示のような一般的な光ファイバ接続構造では、光ファイバはガラス製であり、光ファイバを挟持するV溝基板および押さえ蓋がプラスチック製であるため、ガラスとプラスチックとの間には熱膨張率の大きな差がある。そのため、高温環境下などの温度変化に伴ってファイバの伸縮とV溝基板および押さえ蓋の伸縮に差が出ると、光ファイバの位置ずれが生じ、光学特性(接続ロスや反射)が劣化する可能性がある。
特許文献2では、押さえ蓋を、第1蓋部と、第2蓋部との2部品に分離して、ファイバと押さえ蓋との伸縮の差によるファイバの位置ずれを防止するメカニカルスプライスが開示されている。
しかしながら、特許文献2の構成では、押さえ蓋が2部品から構成されるため、部品点数が増加してコストアップにつながるとともに、V溝基板と2部品から成る押さえ蓋とをバネ部材により挟持する際の作業性に改善の余地がある。
しかしながら、特許文献2の構成では、押さえ蓋が2部品から構成されるため、部品点数が増加してコストアップにつながるとともに、V溝基板と2部品から成る押さえ蓋とをバネ部材により挟持する際の作業性に改善の余地がある。
そこで、本発明は、部品点数を削減できるとともに、光ファイバ接続部の光学特性の劣化を防止することができるメカニカルスプライスおよび当該メカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のメカニカルスプライスは、
光ファイバ同士を突き合わせて接続するメカニカルスプライスであって、
前記光ファイバを収容するファイバ溝を有するベース部と、
前記ファイバ溝に収容された前記光ファイバを前記ベース部に対して押さえる単一の蓋部と、
を備え、
前記単一の蓋部には、前記ベース部に面した第一面以外の面に凹部が形成されている。
光ファイバ同士を突き合わせて接続するメカニカルスプライスであって、
前記光ファイバを収容するファイバ溝を有するベース部と、
前記ファイバ溝に収容された前記光ファイバを前記ベース部に対して押さえる単一の蓋部と、
を備え、
前記単一の蓋部には、前記ベース部に面した第一面以外の面に凹部が形成されている。
本発明によれば、部品点数を削減できるとともに、光ファイバ接続部の光学特性の劣化を防止することができるメカニカルスプライスおよび当該メカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続構造を提供することができる。
<本発明の実施形態の概要>
最初に本発明の実施形態の概要を説明する。
(1)本実施形態に係るメカニカルスプライスは、
光ファイバ同士を突き合わせて接続するメカニカルスプライスであって、
前記光ファイバを収容するファイバ溝を有するベース部と、
前記ファイバ溝に収容された前記光ファイバを前記ベース部に対して押さえる単一の蓋部と、
を備え、
前記単一の蓋部には、前記ベース部に面した第一面以外の面に凹部が形成されている。
なお、ここでいう「第一面以外の面に凹部が形成されている。」とは、「第一面とは異なる面に凹部が形成されている。」という意味であり、「第一面には凹部が形成されていない。」という意味ではない。ベース部に面した蓋部の第一面には、凹部は形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。
最初に本発明の実施形態の概要を説明する。
(1)本実施形態に係るメカニカルスプライスは、
光ファイバ同士を突き合わせて接続するメカニカルスプライスであって、
前記光ファイバを収容するファイバ溝を有するベース部と、
前記ファイバ溝に収容された前記光ファイバを前記ベース部に対して押さえる単一の蓋部と、
を備え、
前記単一の蓋部には、前記ベース部に面した第一面以外の面に凹部が形成されている。
なお、ここでいう「第一面以外の面に凹部が形成されている。」とは、「第一面とは異なる面に凹部が形成されている。」という意味であり、「第一面には凹部が形成されていない。」という意味ではない。ベース部に面した蓋部の第一面には、凹部は形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。
この構成によれば、このように本発明のメカニカルスプライスにおいては、蓋部は、ベース部に面した第一面以外の面に凹部が形成されていることにより、薄肉化されている。これにより、温度変化時の光ファイバと蓋部との熱膨張率の差による光ファイバと蓋部との相互の影響を低減し、高温環境下においても、突き合わされた光ファイバ同士の位置ずれを防ぐことができる。その結果、光学特性の劣化を防止することができる。また、蓋部は一部品から構成されているため、メカニカルスプライスの部品点数を削減することができる。
(2)また、本実施形態に係るメカニカルスプライスにおいて、
前記単一の蓋部の前記第一面と反対側に位置する第二面に、前記凹部が形成されていてもよい。
前記単一の蓋部の前記第一面と反対側に位置する第二面に、前記凹部が形成されていてもよい。
(3)また、本実施形態に係るメカニカルスプライスにおいて、
前記単一の蓋部は、前記第一面と前記第一面と反対側に位置する第二面と、前記第一面と前記第二面との間を繋ぐ第三面および第四面を有し、
前記第三面および前記第四面の少なくとも一方に、前記凹部が形成されていてもよい。
前記単一の蓋部は、前記第一面と前記第一面と反対側に位置する第二面と、前記第一面と前記第二面との間を繋ぐ第三面および第四面を有し、
前記第三面および前記第四面の少なくとも一方に、前記凹部が形成されていてもよい。
これらの構成によれば、簡便な構成でメカニカルスプライスの蓋部の薄肉化を好適に図ることができる。
(4)また、本実施形態に係るメカニカルスプライスにおいて、
前記ベース部は、前記光ファイバ同士が接続されるファイバ接続領域と、前記ファイバ接続領域に対して前記ファイバ溝の延在方向両側に位置するファイバ非接続領域とを有し、
前記凹部は、前記ファイバ非接続領域に対応する領域に形成されていてもよい。
この構成によれば、ファイバ非接続領域に対応する領域に凹部を形成することで、光ファイバ同士の接続へ与える影響を抑え、接続不良を防止することができる。
前記ベース部は、前記光ファイバ同士が接続されるファイバ接続領域と、前記ファイバ接続領域に対して前記ファイバ溝の延在方向両側に位置するファイバ非接続領域とを有し、
前記凹部は、前記ファイバ非接続領域に対応する領域に形成されていてもよい。
この構成によれば、ファイバ非接続領域に対応する領域に凹部を形成することで、光ファイバ同士の接続へ与える影響を抑え、接続不良を防止することができる。
(4)また、本実施形態に係る光ファイバ接続構造は、
上記に記載のメカニカルスプライスと、
一方の前記光ファイバが内蔵されたフェルールと、
を備えている。
この構成によれば、部品点数を削減できるとともに、光ファイバ接続部の光学特性の劣化を防止することができるメカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続構造を提供することができる。
上記に記載のメカニカルスプライスと、
一方の前記光ファイバが内蔵されたフェルールと、
を備えている。
この構成によれば、部品点数を削減できるとともに、光ファイバ接続部の光学特性の劣化を防止することができるメカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続構造を提供することができる。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、本発明に係るメカニカルスプライスおよび当該メカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続構造の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。また、本実施形態の説明では、説明の便宜上、「前後方向」、「上下方向」、「左右方向」について適宜言及する。これらの方向は、図1に示す光コネクタ1について設定された相対的な方向である。ここで、「前後方向」は、「前方向」及び「後方向」を含む方向である。「上下方向」は、「上方向」及び「下方向」を含む方向である。「左右方向」は、「左方向」及び「右方向」を含む方向である。
以下、本発明に係るメカニカルスプライスおよび当該メカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続構造の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。また、本実施形態の説明では、説明の便宜上、「前後方向」、「上下方向」、「左右方向」について適宜言及する。これらの方向は、図1に示す光コネクタ1について設定された相対的な方向である。ここで、「前後方向」は、「前方向」及び「後方向」を含む方向である。「上下方向」は、「上方向」及び「下方向」を含む方向である。「左右方向」は、「左方向」及び「右方向」を含む方向である。
図1は、本実施形態に係る光ファイバ接続構造の一実施形態である光コネクタ1を示す断面図である。図2は、光コネクタ1の分解斜視図である。
図1および図2に示すように、光コネクタ1は、現地付け用のメカニカルスプライス型の光コネクタである。光コネクタ1は、2本の光ファイバ同士を突き合わせて機械的に接続および固定するメカニカルスプライス2と、メカニカルスプライス2を覆うハウジング(図示せず)と、メカニカルスプライス2に接続固定されるフェルール8と、を備えている。
図1および図2に示すように、光コネクタ1は、現地付け用のメカニカルスプライス型の光コネクタである。光コネクタ1は、2本の光ファイバ同士を突き合わせて機械的に接続および固定するメカニカルスプライス2と、メカニカルスプライス2を覆うハウジング(図示せず)と、メカニカルスプライス2に接続固定されるフェルール8と、を備えている。
メカニカルスプライス2は、ベース部3と、蓋部4と、断面U字状のクランプバネ5と、を有している。ベース部3および蓋部4は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEI(ポリエーテルイミド)、PBT(ポリブチレンテレフタラート)、PPE(ポリフェニレンエーテル)、PSU(ポリサルフォン)、PC(ポリカーボネート)、PES(ポリエーテルスルフォン)等の樹脂材料により形成されている。ベース部3は、その上面3aに光ファイバ100を収容して位置決めするV字状のファイバ溝6を有している。蓋部4は、ファイバ溝6に収容された光ファイバ100をベース部3に対して押さえるための部材である。クランプバネ5は、ベース部3および蓋部4を挟み込むための部材である。光ファイバ100の先端部分は、被覆除去されて裸ファイバ100aが露出している。
ベース部3の前端部には、フェルール8が固定されている。フェルール8は、被覆除去された短尺状の内蔵ファイバ200を保持している。内蔵ファイバ200は、フェルール8の後端面(接続端面)からファイバ溝6まで延びている。図1に符号Sで示す部分において、光ファイバ100から露出された裸ファイバ100aの先端がフェルール8の後端から突出した内蔵ファイバ200の先端に突き当てられる。
クランプバネ5は、上下一対のクランプ部9を前後方向の2箇所に有しており、上下のクランプ部9によりベース部3と蓋部4とが挟持される。
ベース部3は、光ファイバ100と内蔵ファイバ200とが接続されるファイバ接続領域Pと、ファイバ接続領域Pに対してファイバ溝6の延在方向(メカニカルスプライス2の前後方向)の両側に位置するファイバ非接続領域Qとを含んでいる。
ファイバ接続領域Pにおけるベース部3と蓋部4との間の空間には、光ファイバ100と内蔵ファイバ200との間での光学的な不連続性を無くすための屈折率整合剤(グリス)が充填されていることが好ましい。
図3は、ベース部3に蓋部4が接した状態でのメカニカルスプライス2の側面図である。図4は、ベース部3に蓋部4が接した状態でのメカニカルスプライス2の上面図である。図3および図4において、クランプバネ5の図示は省略している。図5は、蓋部4の側面図であり、図6は、蓋部4の上面図である。
図3に示すように、ベース部3の蓋部4と面する上面3aと上下方向において反対側に位置する下面3bには、前後方向に沿った断面において下方に向かって突出する矩形状の2つの突起部11a,11bが形成されている。一方の突起部11aは、ファイバ接続領域Pに設けられており、他方の突起部11bは、2つのファイバ非接続領域Qのうち後方側のファイバ非接続領域Qに設けられている。
蓋部4において、ベース部3の上面3aと面する下面4a(第一面の一例)と上下方向において反対側に位置する上面4b(第二面の一例)には、前後方向に沿った断面において上方に向かって突出する矩形状の2つの突起部12a,12bが形成されている。一方の突起部12aは、ベース部3のファイバ接続領域P(突起部11a)に対応する領域に設けられており、他方の突起部12bは、ベース部3の2つのファイバ非接続領域Qのうち後方側のファイバ非接続領域Q(突起部11b)に対応する領域に設けられている。
蓋部4の上面4bの突起部12aと突起部12bとの間には、メカニカルスプライス2の上方向から下方向に向かって形成された凹部15が形成されている。すなわち、凹部15は、ファイバ接続領域Pよりもメカニカルスプライス2の後方側のファイバ非接続領域Qに対応する領域において、クランプバネ5のクランプ部5同士の間に形成されている。
また、図4および図6に示すように、蓋部4の下面4aと上面4bとを繋ぐ面、すなわちメカニカルスプライス2の左右方向に直交する左面4c(第三面の一例)および右面4d(第四面の一例)には、メカニカルスプライス2の幅方向外側から幅方向中心側に向かって略逆台形状にくびれるように形成された凹部16,17がそれぞれ形成されている。凹部16,17は、ファイバ接続領域Pよりもメカニカルスプライス2の後方側のファイバ非接続領域Qに対応する領域において、凹部15と連続するように形成されている。
このように、蓋部4において、ベース部3のファイバ非接続領域Qに対応する領域の一部が他の領域に比べてメカニカルスプライス2の高さ方向(上下方向)にも幅方向(左右方向)にも薄肉化されている。
また、図4および図6に示すように、蓋部4の下面4aと上面4bとを繋ぐ面、すなわちメカニカルスプライス2の左右方向に直交する左面4c(第三面の一例)および右面4d(第四面の一例)には、メカニカルスプライス2の幅方向外側から幅方向中心側に向かって略逆台形状にくびれるように形成された凹部16,17がそれぞれ形成されている。凹部16,17は、ファイバ接続領域Pよりもメカニカルスプライス2の後方側のファイバ非接続領域Qに対応する領域において、凹部15と連続するように形成されている。
このように、蓋部4において、ベース部3のファイバ非接続領域Qに対応する領域の一部が他の領域に比べてメカニカルスプライス2の高さ方向(上下方向)にも幅方向(左右方向)にも薄肉化されている。
このような光コネクタ1において、フェルール8に保持された内蔵ファイバ200に光ファイバ100を接続する方法について、以下、簡単に説明する。まず、前端部にフェルール8が固定されたベース部3に対してファイバ溝6を覆うように蓋部4を載置させる。そして、ベース部3と蓋部4とをクランプバネ5により挟持する。このとき、ベース部3の突起部11a,11bと蓋部4の突起部12a,12bが、クランプバネ5に設けられた上下のクランプ部9と接触する。次に、不図示の楔部材をメカニカルスプライス2のベース部3と蓋部4との間に挿入する。これにより、ベース部3および蓋部4がクランプバネ5の付勢力に抗して開いた状態となる。そして、図1に示すように、メカニカルスプライス2の後側から光ファイバ100をメカニカルスプライス2内に導入し、光ファイバ100の先端面を内蔵ファイバ200に突き合わせる。その状態で、ベース部3と蓋部4との間に差し込まれた楔部材を抜去する。すると、ベース部3および蓋部4がクランプバネ5の付勢力により閉じられ、光ファイバ100と内蔵ファイバ200とがファイバ接続領域Pに充填された屈折率整合剤を介して光学的に接続された状態でベース部3および蓋部4により押圧固定される。
ところで、蓋部4を一部品で作製した場合には、高温環境下などの温度変化に伴い、メカニカルスプライス2により把持された光ファイバ100や内蔵ファイバ200とメカニカルスプライス2の構成部品(例えば、蓋部4)との熱膨張率の差異により、突き当てられた光ファイバ100と内蔵ファイバ200との位置がずれて、突き当て不良となり、光損失を招く可能性がある。すなわち、図5および図6において破線で示したような蓋部4の上面4bや左右側面4c,4dに凹部が形成されていない構造では、熱膨張率の差による影響が大きくなる可能性がある。
これに対して、本実施形態に係るメカニカルスプライス2の構成では、図3〜図6に示すように、蓋部4には、下面4a以外の面である上面4b、左面4c、右面4dにそれぞれ凹部15〜17が形成されて、蓋部4が薄肉化されている。そのため、温度変化時の光ファイバ100,200と蓋部4との熱膨張率の差による影響を低減することができる。その結果、高温環境下においても、メカニカルスプライス2内で突き合わされた光ファイバ100,200同士の位置ずれを防ぐことができ、光学特性の劣化を防止することができる。また、蓋部4は一部品(単一の部品)から構成されているため、メカニカルスプライス2の部品点数を削減することができる。
また、蓋部4に形成される各凹部15〜17は、ファイバ非接続領域Qに対応する領域に形成されている。すなわち、光ファイバ100と内蔵ファイバ200との突き合わせ接続部Sを含むファイバ接続領域Pに対応する領域以外の領域においては蓋部4を薄肉化している。これにより、蓋部4の薄肉化がメカニカルスプライス2のファイバ固定力に与える影響をできる限り抑えることができるため、光ファイバ100と内蔵ファイバ200との接続不良をさらに防止することができる。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
上記の実施形態では、蓋部4の上面4b、左面4c、右面4dにそれぞれ凹部15〜17が形成されているが、この例に限られない。上面4b、左面4c、右面4dの少なくとも一面に凹部が設けられている構成としてもよい。また、蓋部4の耐久性を損なわない限り、凹部15〜17の形状は図5や図6に図示された逆台形状に限られず、異なる形状を採用し得る。
また、上記実施形態の光コネクタ1は、光ファイバ100を内蔵ファイバ200に接続するメカニカルスプライス型の光コネクタであるが、本発明は、2本の光ファイバを両側からメカニカルスプライス内に導入して接続・固定するタイプのものにも適用可能である。
1…光コネクタ(光ファイバ接続構造)、2…メカニカルスプライス、3…ベース部、4…蓋部、5…クランプバネ、6…ファイバ溝、8…フェルール、11a,11b…突起部、12a,12b…突起部、15〜17…凹部、100…光ファイバ、200…内蔵ファイバ、P…ファイバ接続領域、Q…ファイバ非接続領域
Claims (5)
- 光ファイバ同士を突き合わせて接続するメカニカルスプライスであって、
前記光ファイバを収容するファイバ溝を有するベース部と、
前記ファイバ溝に収容された前記光ファイバを前記ベース部に対して押さえる単一の蓋部と、
を備え、
前記単一の蓋部には、前記ベース部に面した第一面以外の面に凹部が形成されている、メカニカルスプライス。 - 前記単一の蓋部の前記第一面と反対側に位置する第二面に、前記凹部が形成されている、請求項1に記載のメカニカルスプライス。
- 前記蓋部は前記第一面と前記第一面と反対側に位置する第二面と、前記第一面と前記第二面との間を繋ぐ第三面および第四面を有し、
前記第三面および前記第四面の少なくとも一方に、前記凹部が形成されている、請求項1または請求項2に記載のメカニカルスプライス。 - 前記ベース部は、前記光ファイバ同士が接続されるファイバ接続領域と、前記ファイバ接続領域に対して前記ファイバ溝の延在方向両側に位置するファイバ非接続領域とを有し、
前記凹部は、前記ファイバ非接続領域に対応する領域に形成されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のメカニカルスプライス。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のメカニカルスプライスと、
一方の前記光ファイバが内蔵されたフェルールと、
を備えた、光ファイバ接続構造。
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