JP2020095183A - 光コネクタ - Google Patents

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大 佐々木
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大 佐々木
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Abstract

【課題】光の接続効率の低下を抑制することができる光コネクタを提供する。【解決手段】光コネクタ1は、光ファイバ30と、光ファイバ保持孔18、ガイド孔、及び光ファイバ30に光結合する光L1が通る光学端面12を有するMTフェルール11と、MTフェルール11の光学端面12に取り付けられると共に、ガイドピンが挿入されるガイド孔を有するスペーサ20と、MTフェルール11及びスペーサ20のいずれかに設けられて光ファイバ30に光結合するレンズ21と、を備え、スペーサ20は、相手側コネクタCに当接する当接面22aと、当接面22aに囲まれた凹部22bとを有し、レンズ21は、凹部22bの底面22cを介して光ファイバ30及び相手側コネクタCと光結合を行い、レンズ21は、光ファイバ30に光結合する光L1を相手側コネクタCとの間において集光する。【選択図】図3

Description

本開示は、光コネクタに関するものである。
特許文献1には、光ファイバから拡大して出射された信号光を空間結合する光インターフェースデバイスのフェルールが記載されている。光インターフェースデバイスは一対のフェルールを備える。各フェルールには光ファイバが保持されており、各光ファイバの先端にはレンズ体が取り付けられている。光インターフェースデバイスでは一対のレンズ体が互いに対向するように配置される。光ファイバから出射する光はレンズ体によってコリメート光に変換され、当該コリメート光が一対のレンズ体の間を通ることにより、一対のフェルールが互いに空間結合する。
特許文献2には、フェルールが記載されている。フェルールは、相手側コネクタに当接するフェルール端面と、光ファイバを保持する複数の光ファイバ保持孔と、位置決め用のガイドピンが挿入される一対のガイド孔とを有する。一対のガイド孔の間にはフェルール端面から窪む凹部が形成されており、複数の光ファイバ保持孔は凹部の底面に開口している。光ファイバ保持孔にはGRINレンズが挿入及び保持されており、当該凹部の底面にはGRINレンズが露出している。光ファイバから出射する信号光はGRINレンズによって拡大されると共にコリメート光に変換され、当該コリメート光が相手側コネクタのGRINレンズに空間結合する。
米国特許出願第2016/0320569号明細書 特開2016−184107号公報
前述した各フェルールでは、光ファイバから出射した信号光が拡大されると共にレンズによってコリメート光に変換されて空間結合が行われる。しかしながら、コリメート光による空間結合は、フェルールの角度のずれによる影響を受けやすい。すなわち、一対のフェルールが傾いた状態で空間結合が行われると、フェルールの角度のずれの分だけコリメート光が傾くので、接続効率が著しく低下することが懸念される。従って、レンズ間の角度を高い精度で制御して接続効率の低下を抑制することが求められる。
本開示は、光の接続効率の低下を抑制することができる光コネクタを提供することを目的とする。
一形態に係る光コネクタは、相手側コネクタと空間結合する空間結合型の光コネクタであって、光ファイバと、光ファイバが挿入及び保持される光ファイバ保持孔、位置決めを行うガイドピンが挿入される第1ガイド孔、及び光ファイバに光結合する光が通る光学端面を有するMTフェルールと、MTフェルールの光学端面に取り付けられると共に、ガイドピンが挿入される第2ガイド孔を有するスペーサと、MTフェルール及びスペーサのいずれかに設けられて光ファイバに光結合するレンズと、を備え、スペーサは、相手側コネクタに当接する当接面と、当接面に囲まれた凹部とを有し、レンズは、凹部の底面を介して光ファイバ及び相手側コネクタと光結合を行い、レンズは、光ファイバに光結合する光を相手側コネクタとの間において集光する。
本発明によれば、光の接続効率の低下を抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係る光コネクタを示す斜視図である。 図2は、図1の光コネクタによって構成される光接続構造の側断面図である。 図3は、図2の光接続構造における一対のスペーサの間の空間結合を模式的に示す側断面図である。 図4は、図2の光接続構造において一対のスペーサ間に傾きが生じた状態を模式的に示す側断面図である。 図5(a)は、第2実施形態に係る光コネクタを示す側断面図である。図5(b)は、図5(a)の光コネクタの光ファイバ及びGRINレンズを拡大した模式的な断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光コネクタは、相手側コネクタと空間結合する空間結合型の光コネクタであって、光ファイバと、光ファイバが挿入及び保持される光ファイバ保持孔、位置決めを行うガイドピンが挿入される第1ガイド孔、及び光ファイバに光結合する光が通る光学端面を有するMTフェルールと、MTフェルールの光学端面に取り付けられると共に、ガイドピンが挿入される第2ガイド孔を有するスペーサと、MTフェルール及びスペーサのいずれかに設けられて光ファイバに光結合するレンズと、を備え、スペーサは、相手側コネクタに当接する当接面と、当接面に囲まれた凹部とを有し、レンズは、凹部の底面を介して光ファイバ及び相手側コネクタと光結合を行い、レンズは、光ファイバに光結合する光を相手側コネクタとの間において集光する。
この光コネクタは、MTフェルールの光学端面に取り付けられるスペーサを備えており、スペーサは、相手側コネクタに当接する当接面と、当接面に囲まれた凹部とを有する。MTフェルール及びスペーサのいずれかには、MTフェル−ルの光ファイバ保持孔に挿入及び保持された光ファイバに光結合するレンズが設けられる。このレンズは、スペーサの当接面に囲まれた凹部の底面を介して光ファイバ及び相手側コネクタと光結合を行う。よって、スペーサの当接面が相手側コネクタに当接したときに凹部の底面を介して光結合を行うレンズは相手側コネクタに接触しないので、相手側コネクタとの空間結合が実現される。凹部は、当接面に囲まれているので、凹部の内部へのダストの侵入を抑制することができる。また、レンズは、光ファイバに光結合する光を相手側コネクタとの間において集光する。よって、光ファイバから出射した光は、レンズによって収束光に変換されて空間結合が行われる。従って、たとえ相手側コネクタのMTフェルールが傾いた状態で空間結合が行われても、当該収束光はMTフェルールの角度のずれの分だけ傾かない。その結果、たとえMTフェルールが傾いた状態で空間結合が行われても、接続効率の低下を抑制することができるので、角度ずれに強い光コネクタとすることができる。
また、光ファイバ及びレンズの間を通る光の光軸に対する光ファイバからの出射角度をθ、レンズ及び相手側コネクタの間を通る光の光軸に対する出射角度をθ、としたときに、θ/2≦θを満たし、光ファイバのモードフィールド径をφ、レンズにおける光のビーム径をφ、としたときに、5φ≦φを満たしてもよい。この場合、θ/2≦θを満たすことにより、相手側コネクタとの間を通る光の出射角度を大きくすることができるので、MTフェルールの角度のずれが生じても接続効率の低下を一層確実に抑制することができる。また、5φ≦φを満たすことにより、レンズにおける光のビーム径であるφが大きいので、たとえレンズにダストが付着したとしても、接続効率への影響を低減させることができる。
また、光ファイバのモードフィールド径をφ、レンズにおける光のビーム径をφ、としたときに、φ≦10φを満たしてもよい。この場合、レンズにおけるビーム径であるφが10φ以下であることにより、レンズにおけるビーム径が過剰に大きくなることを抑制することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下では、実施形態に係る光コネクタの具体例を図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の具体例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示され、特許請求の範囲と均等の範囲における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。なお、図面は、理解の容易のため、一部を簡略化又は誇張して描いており、寸法比率及び角度等は図面に記載のものに限定されない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る光コネクタ1を示す斜視図である。図2は、光コネクタ1を備えた光接続構造Sを示す側断面図である。図1及び図2に示されるように、光接続構造Sは、例えば、光コネクタ1と相手側コネクタCとが互いに接続される構造である。相手側コネクタCは、光コネクタ1と同一であってもよいし、光コネクタ1とは異なる光コネクタであってもよい。本実施形態では、光コネクタ1が相手側コネクタCと同一である例を示している。
光コネクタ1は光コネクタフェル−ル10と光ファイバ30とを備え、光コネクタフェル−ル10はMTフェルール11及びスペーサ20を備える。光接続構造Sでは、例えば、光コネクタ1の当接面(例えば後述する当接面22a)と相手側コネクタCの当接面とが互いに当接する。光接続構造Sでは、光コネクタ1のガイド孔(例えば後述するガイド孔19,27)と相手側コネクタCのガイド孔とにガイドピンが挿入されることによって光コネクタ1及び相手側コネクタCの位置決めがなされる。
MTフェルール11は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)にガラスフィラーが含まれて構成されており、MTフェルール11の材料の主成分はPPSである。MTフェルール11は、接続方向D1の一端に設けられてスペーサ20に対向する光学端面12と、接続方向D1の他端に設けられた後端面13と、接続方向D1に沿って延びる側面14、上面15及び下面16とを有する。
一対の側面14が接続方向D1に交差する方向D2に沿って並んで配置されており、上面15及び下面16は接続方向D1及び方向D2の双方に交差する方向D3に沿って並んで配置されている。方向D2は、例えば、長方形状とされる当接面22aの長手方向であり、方向D3は当接面22aの幅方向である。接続方向D1、方向D2及び方向D3は、例えば、互いに直交している。
上面15には、MTフェルール11の内部の光ファイバ30を視認可能とする窓穴17が形成されている。窓穴17は、MTフェルール11の内部に光ファイバ30を接着固定する接着剤の導入孔である。よって、MTフェルール11の内部に光ファイバ30を配置した状態で窓穴17からMTフェルール11の内部に接着剤が導入されることにより、MTフェルール11の内部において光ファイバ30が接着固定される。
MTフェルール11は、光ファイバ30が保持される複数の光ファイバ保持孔18と、前述したガイドピンが挿入されるガイド孔19とを有する。光ファイバ保持孔18及びガイド孔19は、共に、MTフェルール11の光学端面12及び後端面13の双方に開放されている。複数の光ファイバ保持孔18、及び複数のガイド孔19は、方向D2に沿って並ぶように配置されている。MTフェルール11は一対のガイド孔19を有し、一対のガイド孔19は光ファイバ保持孔18の方向D2の両端側のそれぞれに配置される。
MTフェルール11の光学端面12には、光ファイバ30の先端面31が露出する。MTフェルール11は複数の光ファイバ保持孔18を有し、複数の光ファイバ保持孔18のそれぞれには複数の光ファイバ30のそれぞれが挿入されて保持される。光ファイバ30は、例えば、コア及びクラッドを有するシングルモードファイバである。各光ファイバ保持孔18の中心軸方向と光ファイバ30の光軸方向は、例えば、接続方向D1に一致する。
スペーサ20は、MTフェルール11と相手側コネクタCとの間に介在する樹脂製のスペーサである。スペーサ20には光ファイバ30と光結合する凸レンズであるレンズ21が形成されている。スペーサ20は、光コネクタ1が扱う光L1の通信波長において透明であって、光ファイバ30に光結合する信号光である光L1が透過する光学樹脂によって構成されている。
例えば、波長が1210nm以上且つ1650nm以下である光L1に対し、スペーサ20の光学樹脂の透過率は80%以上且つ100%以下である。スペーサ20の材料は、ポリイミド(PEI)又はポリカーボネート(PC)であってもよい。スペーサ20は、相手側コネクタCに当接する第1端部22と、第1端部22の接続方向D1の反対側を向く第2端部23と、第1端部22及び第2端部23を互いに接続する側部24、上部25及び下部26とを有する。
光接続構造Sでは、光コネクタ1と相手側コネクタCとが互いに接続されたときに、例えば、光コネクタ1の側部24と相手側コネクタCの側部24とが面一となり、光コネクタ1の上部25と相手側コネクタCの下部26とが面一となり、光コネクタ1の下部26と相手側コネクタCの上部25とが面一となる。これにより、光コネクタ1のスペーサ20と相手側コネクタCのスペーサ20との間が全て平面状とされるので、光コネクタ1のスペーサ20と相手側コネクタCのスペーサ20との間へのダストの侵入を抑制することが可能となる。
スペーサ20の第1端部22は、相手側コネクタCに当接する当接面22aと、当接面22aに囲まれた凹部22bとを有する。スペーサ20は一対のガイド孔27(第2ガイド孔)を有し、当接面22aに各ガイド孔27の開口が形成されている。当接面22aは、例えば、矩形枠状とされている。スペーサ20の第2端部23とMTフェルール11の光学端面12との間には光L1が透過する接着剤が導入される。
上記の接着剤は、例えば、窓穴17からMTフェルール11の内部に塗布されて光学端面12と第2端部23との間に入り込んで硬化する。接着剤は、MTフェルール11、スペーサ20及び光ファイバ30を互いに固定する。この接着剤は、例えば、方向D2及び方向D3に沿って延びる平面におけるガイド孔19の位置とガイド孔27の位置とが互いに一致した状態(ガイド孔19及びガイド孔27が接続方向D1に沿って連通した状態)でMTフェルール11、スペーサ20及び光ファイバ30を互いに接着固定する。
第1端部22の凹部22bは、光ファイバ30に光結合する光L1が透過する光学面である底面22cと、当接面22aから底面22cに向かって延びる内側面22dとによって画成される。底面22cに形成されたレンズ21は、光ファイバ30からの発散光である光L1を収束光である光L2に変換する。また、レンズ21は、相手側コネクタCから入射した発散光である光L2を収束光である光L1に変換し、光L1を光ファイバ30の先端面31に集光してもよい。
図3は、光コネクタ1のスペーサ20と相手側コネクタCのスペーサ20とを拡大した側断面図である。図3に示されるように、光接続構造Sでは、光コネクタ1のスペーサ20と相手側コネクタCのスペーサ20との間に空間S1が形成されるので、空間結合型の光結合が可能となる。光接続構造Sでは、光コネクタ1の底面22c及び相手側コネクタCの底面22cが塞がれることにより、光コネクタ1の底面22c及び相手側コネクタCの底面22cへのダストの侵入が抑制される。
光コネクタ1及び相手側コネクタCのうち一方の光ファイバ30の先端面31からは発散光である光L1が出射され、光L1はレンズ21によって収束光である光L2に変換される。例えば、光L2の焦点は光コネクタ1と相手側コネクタCの境界部分に位置する。また、先端面31から出射される光L1の光軸Lに対する伝搬角度をθ、レンズ21通過後の光L2の光軸Lに対する伝搬角度をθ、とすると、以下の式(1)を満たしている。
θ/2≦θ ・・・(1)
一例として、θは3°であって且つθは6°以下であってもよいし、θが6°であって且つθは3°以上であってもよい。
また、光ファイバ30のモードフィールド径(MFD)をφ、レンズ21の光学面(レンズ端面)のビーム径をφ、とすると、以下の式(2)を満たしている。
5φ≦φ ・・・(2)
更に、以下の式(3)を満たしていてもよい。
φ≦10φ ・・・(3)
一例として、φは10μmであり、φは50μm以上且つ100μm以下である。
次に、前述した実施形態に係る光コネクタ1の作用効果について詳細に説明する。光コネクタ1は、MTフェルール11の光学端面12に取り付けられるスペーサ20を備えており、スペーサ20は、相手側コネクタCに当接する当接面22aと、当接面22aに囲まれた凹部22bとを有する。スペーサ20には、MTフェルール11の光ファイバ保持孔18に挿入及び保持された光ファイバ30に光結合するレンズ21が設けられる。
レンズ21は、スペーサ20の当接面22aに囲まれた凹部22bの底面22cを介して光ファイバ30及び相手側コネクタCと光結合を行う。よって、スペーサ20の当接面22aが相手側コネクタCに当接したときに凹部22bの底面22cを介して光結合を行うレンズ21は相手側コネクタCに接触しないので、相手側コネクタCとの空間結合が実現される。凹部22bは、当接面22aに囲まれているので、凹部22bの内部へのダストの侵入を抑制することができる。また、レンズ21は、光ファイバ30に光結合する光L1を相手側コネクタCとの間(空間S1)において集光する。よって、光ファイバ30から出射した光L1は、レンズ21によって収束光である光L2に変換されて空間結合が行われる。
従って、図4に例示されるように、たとえ相手側コネクタCの光コネクタフェルール10が傾いた状態で空間結合が行われても、光L2はMTフェルール11の角度のずれの分だけ傾かない。その結果、たとえ光コネクタフェルール10が傾いた状態で空間結合が行われても、接続効率の低下を抑制することができるので、角度ずれに強い光コネクタ1とすることができる。
また、光ファイバ30及びレンズ21の間を通る光L1の光軸Lに対する光ファイバ30からの出射角度をθ、レンズ21及び相手側コネクタCの間を通る光L2の光軸Lに対する出射角度をθ、としたときに、θ/2≦θを満たし、光ファイバ30のMFDをφ、レンズ21における光のビーム径をφ、としたときに5φ≦φを満たしてもよい。この場合、θ/2≦θを満たすことにより、相手側コネクタCとの間を通る光L2の出射角度θを大きくすることができるので、光コネクタフェルール10の角度のずれが生じても接続効率の低下を一層確実に抑制することができる。また、5φ≦φを満たすことにより、レンズ21における光のビーム径であるφが大きいので、たとえレンズ21にダストが付着したとしても、接続効率への影響を小さくすることができる。
また、光ファイバ30のMFDをφ、レンズ21における光のビーム径をφ、としたときに、φ≦10φを満たしてもよい。この場合、レンズ21におけるビーム径であるφが10φ以下であることにより、レンズ21におけるビーム径が過剰に大きくなることを抑制することができる。更に、本実施形態に係る光コネクタ1は、前述のスペーサ20を備えることにより、MTフェルール11としては通常のMTフェルールを用いることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る光コネクタ40について図5(a)及び図5(b)を参照しながら説明する。図5(a)及び図5(b)に示されるように、光コネクタ40は、前述した光コネクタフェル−ル10及び光ファイバ30に代えて、光コネクタフェル−ル50と光ファイバ60とGRINレンズ70(レンズ)とを備える。光コネクタフェル−ル50は、MTフェルール11とスペーサ80とを備える。スペーサ80は、レンズ21を有しない点においてスペーサ20と異なっている。以降の説明では、重複を回避するため、前述した実施形態と重複する説明を適宜省略する。
光ファイバ60及びGRINレンズ70は、光コネクタフェル−ル50のMTフェルール11の光ファイバ保持孔18に挿入及び保持されている。光ファイバ60及びGRINレンズ70は接続方向D1に延びる直線状とされており、GRINレンズ70は光ファイバ60よりも先端側(相手側コネクタC側、スペーサ80側)に位置する。光ファイバ60及びGRINレンズ70は、例えば、融着によって互いに接合されている。
光ファイバ60及びGRINレンズ70は、例えば、共に、丸棒状に形成されており、光ファイバ60の直径とGRINレンズ70の直径とは互いに略同一である。MTフェルール11の光学端面12において、複数のGRINレンズ70の先端面71が方向D2に沿って並んでいる。各GRINレンズ70の先端面71は、例えば、光学端面12と面一である。一例として、GRINレンズ70の先端面71はメカニカルカッター又はレーザカッターの切断によって形成される。先端面71が形成されたGRINレンズ70及び光ファイバ60は、MTフェルール11の後端面13から光ファイバ保持孔18に挿入され、前述した接着剤によってMTフェルール11の内部において固定される。
例えば、光ファイバ60の先端面61から出射される光L1の光軸Lに対する伝搬角度をθ、GRINレンズ70通過後の光L2の光軸Lに対する伝搬角度をθとすると、前述した式(1)、すなわちθ/2≦θを満たしている。また、光ファイバ60のMFDをφ、GRINレンズ70の先端面71のビーム径をφとすると、例えば、前述した式(2)及び式(3)を満たしている(5φ≦φ≦10φを満たしている)。すなわち、光ファイバ60とGRINレンズ70の関係は、前述した光ファイバ30とレンズ21の関係と同一であってもよい。
第2実施形態に係る光コネクタ40において、MTフェルール11には、MTフェルール11の光ファイバ保持孔18に挿入及び保持された光ファイバ60に光結合するGRINレンズ70が設けられる。GRINレンズ70は、光ファイバ60に光結合する光L1を相手側コネクタCとの間において集光する。よって、光ファイバ60から出射した光L1は、GRINレンズ70によって収束光である光L2に変換されて空間結合が行われる。従って、たとえ相手側コネクタCが傾いた状態で空間結合が行われても、接続効率の低下を抑制して角度ずれに強い光コネクタ40とすることができるので、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
以上、本発明に係る光コネクタの実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、前述した各実施形態の内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨の範囲内において種々の変形が可能である。すなわち、光コネクタの各部の形状、大きさ、数、材料及び配置態様は、上記の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、前述の実施形態では、MTフェルール11とスペーサ20とが別体であって、MTフェルール11がPPSによって構成され、スペーサ20が光学樹脂によって構成される例について説明した。しかしながら、例えば、スペーサのレンズが光学樹脂によって構成され、スペーサのレンズ以外の光が通らない部分がMTフェルールと同一の材料によって構成されていてもよい。また、スペーサの光が通らない部分の線膨張係数はMTフェルールの線膨張係数と同程度であってもよい。このように、MTフェルール及びスペーサの材料、形状、大きさ及び配置態様は適宜変更可能である。
1,40…光コネクタ、10,50…光コネクタフェル−ル、11…MTフェルール、12…光学端面、13…後端面、14…側面、15…上面、16…下面、17…窓穴、18…光ファイバ保持孔、19…ガイド孔、20,80…スペーサ、21…レンズ、22…第1端部、22a…当接面、22b…凹部、22c…底面、22d…内側面、23…第2端部、24…側部、27…ガイド孔(第2ガイド孔)、30,60…光ファイバ、31,61…先端面、70…GRINレンズ(レンズ)、71…先端面、C…相手側コネクタ、D1…接続方向、D2,D3…方向、L…光軸、L1,L2…光、S…光接続構造、S1…空間。

Claims (3)

  1. 相手側コネクタと空間結合する空間結合型の光コネクタであって、
    光ファイバと、
    前記光ファイバが挿入及び保持される光ファイバ保持孔、位置決めを行うガイドピンが挿入される第1ガイド孔、及び前記光ファイバに光結合する光が通る光学端面を有するMTフェルールと、
    前記MTフェルールの前記光学端面に取り付けられると共に、前記ガイドピンが挿入される第2ガイド孔を有するスペーサと、
    前記MTフェルール及び前記スペーサのいずれかに設けられて前記光ファイバに光結合するレンズと、
    を備え、
    前記スペーサは、前記相手側コネクタに当接する当接面と、前記当接面に囲まれた凹部とを有し、
    前記レンズは、前記凹部の底面を介して前記光ファイバ及び前記相手側コネクタと光結合を行い、
    前記レンズは、前記光ファイバに光結合する光を前記相手側コネクタとの間において集光する、
    光コネクタ。
  2. 前記光ファイバ及び前記レンズの間を通る光の光軸に対する前記光ファイバからの出射角度をθ、前記レンズ及び前記相手側コネクタの間を通る光の光軸に対する出射角度をθ、としたときに、
    θ/2≦θ
    を満たし、
    前記光ファイバのモードフィールド径をφ、前記レンズにおける光のビーム径をφ、としたときに、
    5φ≦φ
    を満たす、
    請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記光ファイバのモードフィールド径をφ、前記レンズにおける光のビーム径をφ、としたときに、
    φ≦10φ
    を満たす、
    請求項1又は2に記載の光コネクタ。
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