JP2020030242A - 光接続部品及び光コネクタ - Google Patents

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卓朗 渡邊
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Abstract

【課題】光接続を行う端面の角度のずれを抑制することができる光接続部品及び光コネクタを提供する。【解決手段】一実施形態に係る光接続部品は、複数の光ファイバを保持すると共に相手側コネクタと接続方向D1に接続する光接続部品10であって、接続方向D1と交差する方向D2,D3に延在する平坦な第1の面11、第2の面12、及び第3の面13を備え、第1の面11は、接続方向D1の一端に位置し、接続方向D1から見たときに、第1の面11は、第2の面12に対して突出する凸部40を有し、第1の面11は、第1の面11の中心を通り且つ接続方向D1に延びる中心軸周りに180°回転対称であり、第2の面12は、接続方向D1において第1の面11及び第3の面13の間に位置し、第2の面12の形状は、長方形状であり、第3の面13は、接続方向D1の他端に位置する。【選択図】図2

Description

本発明は、光接続部品及び光コネクタに関する。
特許文献1には、レンズ一体型フェルールが記載されている。レンズ一体型フェルールは、前端から後端まで貫通すると共にガイドピンが挿入される一対のガイド孔と、後端に形成されると共にリボンファイバが導入される第1開口と、前端に形成されると共に複数のレンズが露出する凹部とを備える。リボンファイバを構成する複数の光ファイバのそれぞれは当該複数のレンズのそれぞれと光学的に結合し、当該複数のレンズは当該凹部の底面に形成されている。
特許文献2には、コネクタハウジング、フェルール、バネ、及びバネ受け部を備えた光コネクタが記載されている。フェルールは、光ファイバを保持する複数のファイバ保持孔と、前端に設けられる凹部と、後端に設けられると共にリボンファイバが挿入される長方形状の第1開口とを有する。第1開口の両側のそれぞれにバネ受け部が設けられており、このバネ受け部にフェルールを付勢するバネが取り付けられる。各バネ受け部には、後方に突出すると共にバネを係合する係合用突起が形成されている。
米国特許出願公開第2017/0146748号明細書 米国特許出願公開第2016/0313511号明細書
多心の光コネクタにおける光接続において、前述したように、凹部の底面に設けられたビーム拡大用レンズを用いて光の空間結合を行う場合、フェルールの前端にダストが付着することにより通信光が阻害されて接続損失が増大する問題を抑制しうる。しかしながら、拡大ビームによる光接続方式は、接続方向に対する角度ずれの影響を受けやすい。具体的には、拡大ビームを用いて光結合を行う場合には、接続方向に対する角度のずれに伴う結合ロスが大きくなりやすい。従って、光接続を行う端面の角度のずれを抑制することが求められる。
本発明の一側面は、光接続を行う端面の角度のずれを抑制することができる光接続部品及び光コネクタを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る光接続部品は、複数の光ファイバを保持すると共に相手側コネクタと接続方向に接続する光接続部品であって、接続方向と交差する方向に延在する平坦な第1の面、第2の面、及び第3の面を備え、第1の面は、接続方向の一端に位置し、接続方向から見たときに、第1の面は、第2の面に対して突出する凸部を有し、第1の面は、第1の面の中心を通り且つ接続方向に延びる中心軸周りに180°回転対称であり、第2の面は、接続方向において第1の面及び第3の面の間に位置し、第2の面の形状は、長方形状であり、第3の面は、接続方向の他端に位置する。
本発明の一側面に係る光コネクタは、前述の光接続部品を内部に保持するハウジングを備え、ハウジングは、接続方向に貫通する保持孔を有し、保持孔には、第1の面が接続方向に通過すると共に第2の面が当接する当接面が設けられており、第1の面は、ハウジングの接続方向の一端に形成された開口から露出する。
本発明の一側面によれば、光接続を行う端面の角度のずれを抑制することができる。
図1は、実施形態に係る光コネクタを示す斜視図である。 図2は、図1の光コネクタの断面斜視図である。 図3は、実施形態に係る光接続部品の前端部を示す断面図である。 図4は、図3の光接続部品を示す斜視図である。 図5は、図1の光コネクタのハウジングを示す側面図である。 図6は、図5のハウジングに光接続部品を挿入する状態を示す斜視図である。 図7は、図5のハウジングの内部に挿入された光接続部品を示す断面斜視図である。 図8は、変形例の光接続部品を示す正面図である。 図9は、図8とは異なる変形例の光接続部品を示す正面図である。 図10は、図8及び図9とは異なる変形例の光接続部品を示す正面図である。 図11は、変形例の光コネクタを模式的に示す断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光接続部品は、複数の光ファイバを保持すると共に相手側コネクタと接続方向に接続する光接続部品であって、接続方向と交差する方向に延在する平坦な第1の面、第2の面、及び第3の面を備え、第1の面は、接続方向の一端に位置し、接続方向から見たときに、第1の面は、第2の面に対して突出する凸部を有し、第1の面は、第1の面の中心を通り且つ接続方向に延びる中心軸周りに180°回転対称であり、第2の面は、接続方向において第1の面及び第3の面の間に位置し、第2の面の形状は、長方形状であり、第3の面は、接続方向の他端に位置する。
一実施形態に係る光接続部品は、相手側コネクタと接続する接続方向の一端に位置する第1の面と、接続方向において第1の面及び第3の面の間に位置する第2の面とを有する。接続方向から見たときに、第1の面は、第2の面に対して突出する凸部を有する。接続方向から見たときに第1の面が第2の面に対して突出する凸部を有することにより、第1の面の面積を大きくすることができる。よって、接続方向の一端に位置する第1の面の面積を大きくすることができるので、第1の面が相手側コネクタに当接したときにおける第1の面の角度ずれを抑えることができる。従って、光接続を行う第1の面の角度のずれを抑制することができる。また、第1の面は、第1の面の中心を通り且つ接続方向に延びる中心軸周りに180°回転対称である。従って、第1の面が相手側コネクタに当接したときに第1の面に対して非対称に力が加わることを抑制することができる。その結果、第1の面の角度のずれをより確実に抑制することができる。
また、第1の面を含む前端部は、前端部以外の部分とは別体とされており、前端部、及び前端部以外の部分が、互いに接合されて一体とされてもよい。この場合、第1の面を含む前端部以外の部分として通常のMTフェルールを用いることができる。
また、光接続部品は、一体とされていてもよい。この場合、光接続部品の部品点数を減らすことができるので、コストの低減に寄与する。
また、第1の面は、窪みを有し、窪みの底面に設けられたレンズを備えてもよい。この場合、レンズが窪みの底面に設けられるため、レンズを用いて光の空間結合を行うことができる。
また、凸部の高さは、第1の面から第2の面に向かうに従って徐々に低くなってもよい。この場合、第2の面から第1の面に向かうに従って徐々に凸部の高さが高くなるので、第1の面が相手側コネクタに当接したときにおける荷重を安定して伝達することができる。すなわち、第1の面と第2の面との間に伝達する荷重を安定させることができ、第1の面において均一に荷重を分散させることが可能となる。
一実施形態に係る光コネクタは、前述した光接続部品を内部に保持するハウジングを備え、ハウジングは、接続方向に貫通する保持孔を有し、保持孔には、第1の面が接続方向に通過すると共に第2の面が当接する当接面が設けられており、第1の面は、ハウジングの接続方向の一端に形成された開口から露出する。
一実施形態に係る光コネクタは、前述した光接続部品を備えるため、光接続部品と同様の効果が得られる。また、光接続部品を内部に保持するハウジングが接続方向に貫通する保持孔を有し、保持孔には、光接続部品の第1の面が通過すると共に第2の面が当接する当接面が設けられる。ハウジングの内部において光接続部品の第2の面が当接面に当接することにより、光接続部品の姿勢を安定させることができる。従って、光接続を行う第1の面の角度ずれをより確実に抑えることができる。
また、光接続部品は、複数の光ファイバのそれぞれを保持する複数の光ファイバ孔を有し、光ファイバ孔に保持された光ファイバの第1の面側に位置するGRINレンズを備えてもよい。このように、第1の面側にGRINレンズを備え、拡大ビームを扱う光コネクタであっても第1の面の角度ずれを抑えることができる。従って、前述した光接続部品と同様の効果が得られる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下では、実施形態に係る光接続部品及び光コネクタの具体例について図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の具体例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示され、特許請求の範囲と均等の範囲における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解を容易にするため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法等は図面に記載のものに限定されない。
図1は、実施形態に係る光コネクタを示す斜視図である。図2は、図1の光コネクタの内部構造を示す断面斜視図である。図1及び図2に示されるように、一例として、実施形態に係る光コネクタ1はMPOコネクタであり、外部の相手側コネクタに接続方向D1に沿って接続される光コネクタである。
図1及び図2に示されるように、光コネクタ1は、光コネクタ1の接続方向D1の一端に位置するフェルールである光接続部品10と、光接続部品10を覆うハウジング20と、ハウジング20の一部を覆うアウターハウジング30とを備える。アウターハウジング30は、ハウジング20の外側において接続方向D1に移動自在に取り付けられる。アウターハウジング30は筒状を呈しており、アウターハウジング30の断面は長方形の短辺が外側に膨らむように湾曲した形状となっている。
光接続部品10は、例えば、一体とされており、MTフェルールである。光接続部品10は、ハウジング20の接続方向D1の他端に位置する挿入口21からハウジング20の内部に接続方向D1に沿って挿入される。また、ハウジング20の内部には、例えば、光接続部品10に挿入される位置決め用のガイドピンを保持するピンキーパと、光接続部品10を接続方向D1に沿って付勢するフェルールバネである弾性部材とが設けられる。
以下では、説明の便宜上、「前」、「後」と方向を定めて説明を行う場合がある。接続方向D1のうち、挿入口21から光接続部品10を見た方向を前、その反対側を後とする。また、接続方向D1に交差する方向であって光接続部品10の前端に位置する第1の面11(フェルール端面)の短手方向を方向D2、接続方向D1に交差する方向であって第1の面11の長手方向を方向D3とする。なお、これらの方向は、説明の便宜上のものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
光接続部品10は、第1の面11の後方に位置する第2の面12、及び光接続部品10の後端に位置する第3の面13を有する。第1の面11、第2の面12、及び第3の面13は、例えば、共に平坦状とされており、接続方向D1と交差する方向D2及び方向D3に延在する。
図3は、光接続部品10の前端部15を示す断面図である。前端部15は、第1の面11を含む光接続部品10の前側の一定の領域を示している。図2及び図3に示されるように、光コネクタ1は光ファイバ2及びGRINレンズ3を備えており、光接続部品10は挿入された光ファイバ2及びGRINレンズ3を保持する複数の光ファイバ孔14を有する。また、光接続部品10は、位置決め用のガイドピンが挿入されるガイド孔19を有する。光ファイバ孔14及びガイド孔19は、共に、光接続部品10の内部に接続方向D1に沿って延びている。第1の面11には、例えば、方向D3に並ぶ一対のガイド孔19が開口し、一対のガイド孔19の間に複数の光ファイバ孔14が方向D3に沿って並んで配置されている。
GRINレンズ3は光ファイバ2の第1の面11側に設けられる。光ファイバ孔14は第1の面11に開口しており、当該開口にはGRINレンズ3の先端面3aが露出する。光ファイバ2は、例えば、シングルモードファイバである。複数の光ファイバ孔14のそれぞれ、及び複数のガイド孔19のそれぞれは、第1の面11から第3の面13まで接続方向D1に沿って貫通している。各光ファイバ孔14の中心軸方向及び光ファイバ2の光軸方向は、例えば、共に接続方向D1に一致する。
光ファイバ2及びGRINレンズ3は、接続方向D1に延びる直線状とされている。光ファイバ2はコア2aとクラッド2bとを有する。光ファイバ2及びGRINレンズ3は、例えば、共に石英ガラスを含んでいる。コア2a及びGRINレンズ3にはガリウムが含有されていてもよく、これにより光ファイバ2及びGRINレンズ3の屈折率を調整することが可能となる。光ファイバ2及びGRINレンズ3は、例えば、融着によって互いに接合されていてもよい。一例として、光ファイバ2及びGRINレンズ3は共に丸棒状に形成されており、光ファイバ2の直径とGRINレンズ3の直径とは互いに同一である。
複数のGRINレンズ3の先端面3aは、第1の面11において、方向D3に沿って並んでいる。各GRINレンズ3の先端面3aは、例えば第1の面11と面一である。GRINレンズ3の先端面3aは、例えば、メカニカルカッター又はレーザカッターの切断によって形成されてもよい。第1の面11には、例えば、複数の先端面3aが方向D3に沿って等間隔に配置されている。
図4は、光接続部品10を第1の面11側から見た斜視図である。図4に示されるように、光接続部品10は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂にガラスが含まれたものによって構成されており、光接続部品10の材料の主成分はPPSである。光接続部品10は、前述した第1の面11、第2の面12及び第3の面13の他に、上面16、下面17及び一対の側面18を有する。また、第1の面11は、第1の面11の中心11bを通り且つ接続方向D1に延びる中心軸L周りに180°回転対称である。
上面16、下面17及び一対の側面18の少なくともいずれかには、凸部40が設けられる。接続方向D1から見たときに、凸部40は、第2の面12に対して突出する。凸部40は、第2の面12から第1の面11まで接続方向D1に沿って延びている。凸部40の高さは、第2の面12から第1の面11に向かうに従って徐々に高くなっており、例えば第1の面11において最も高くなっている。
一例として、第2の面12における凸部40の高さは0であり、第2の面12において凸部40は上面16、下面17又は側面18と面一である。凸部40によって第1の面11の面積は、凸部40がない場合と比較して広くなっている。よって、広い第1の面11が相手側コネクタに接触するので、光接続部品10の接続端面(第1の面11)の面積を広げて接続の角度ずれ(傾き)を防ぐことが可能となる。
凸部40を方向D2及び方向D3に延びる平面で切断したときの断面は、例えば、台形状となっている。凸部40は、頂面41と、頂面41に対して斜め下方に延びる一対の傾斜面42とを有する。例えば、頂面41、及び一対の傾斜面42の少なくともいずれかは平坦面である。頂面41は、例えば、四角形状(一例として長方形状)であり、傾斜面42は、第2の面12との接触部に頂点を有する三角形状である。
例えば、上面16、下面17及び一対の側面18のそれぞれに凸部40が設けられており、光接続部品10は複数の凸部40を備えていてもよい。複数の凸部40は、第1の面11の中心11bに対して互いに対称となる位置に設けられてもよいし、光接続部品10の方向D3の中央に対して互いに対称となる位置に一対に設けられてもよい。また、一対の側面18のそれぞれに凸部40が設けられていてもよい。
一例として、光接続部品10は6個の凸部40を備えており、上面16に2つの凸部40が設けられ、下面17に2つの凸部40が設けられ、一対の側面18のそれぞれに1つの凸部40が設けられる。例えば、上面16に設けられた一対の凸部40、及び下面17に設けられた一対の凸部40のそれぞれは、光接続部品10の方向D3の中央に対して互いに対称に配置されている。一例として、各側面18に設けられた凸部40は、第1の面11の方向D2の中央に配置されている。
上面16には、光接続部品10の内部の光ファイバ2を視認可能とする窓孔16aが形成されている。窓孔16aは、各光ファイバ孔14に各光ファイバ2を接着固定する接着剤の導入孔である。よって、光接続部品10の内部に光ファイバ2を配置した状態で窓孔16aから光接続部品10の内部に接着剤が導入されることにより、光接続部品10の内部において光ファイバ2が接着固定される。
また、光接続部品10は、後側に拡張部10aを備えた箱状となっており、拡張部10aは第2の面12から後方に一定距離延びている。第2の面12は、接続方向D1において第1の面11及び第3の面13の間に位置し、第2の面12の形状は長方形状である。ここで、長方形状とは、長方形だけでなく、例えば角部が丸くなった長方形等、長方形とは多少異なる形状も含んでいる。
図5は、ハウジング20の内面を示す図である。図4及び図5に示されるように、ハウジング20は、接続方向D1に貫通すると共に光接続部品10を保持する保持孔22を有する。保持孔22は挿入口21から前方に延びている。保持孔22には、光接続部品10の第2の面12が後方から当接する当接面23と、当接面23の内側に位置すると共に光接続部品10の第1の面11を前方に通過させる通過孔24とが設けられる。
当接面23の外縁23aは第2の面12に対応した長方形状とされており、通過孔24の外縁24a(当接面23の内縁)は第1の面11に対応した形状とされている。当接面23は第1の面11の凸部40に対応する凹部23bを有し、各凸部40が各凹部23bを接続方向D1に通過する。
図6及び図7に示されるように、光接続部品10は、挿入口21からハウジング20の内部に挿入されてハウジング20に組み立てられる。このとき、光接続部品10は、保持孔22の内部を前進し、第1の面11が通過孔24を前方に通過すると共に第2の面12が当接面23に当接する。すると、図2に示されるように、光接続部品10の前端部15がハウジング20の前端に形成された開口20aから前方に突出して組み立てが完了する。
次に、本実施形態に係る光接続部品10及び光コネクタ1から得られる作用効果について説明する。光接続部品10は、相手側コネクタと接続する接続方向D1の一端に位置する第1の面11と、接続方向D1において第1の面11及び第3の面13の間に位置する第2の面12とを有する。接続方向D1から見たときに、第1の面11は、第2の面12に対して突出する凸部40を有する。接続方向D1から見たときに第1の面11が第2の面12に対して突出する凸部40を有することにより、第1の面11の面積を大きくすることができる。
よって、接続方向D1の一端に位置する第1の面11の面積を大きくすることができるので、第1の面11が相手側コネクタに当接したときにおける第1の面11の角度ずれ(傾き)を抑えることができる。従って、光接続を行う第1の面11の角度のずれを抑制することができる。
また、第1の面11は、第1の面11の中心11bを通り且つ接続方向D1に延びる中心軸L周りに180°回転対称である。従って、第1の面11が相手側コネクタに当接したときに第1の面11に対して非対称に力が加わることを抑制することができる。その結果、第1の面11の角度のずれをより確実に抑制することができる。
また、光接続部品10は、一体とされている。よって、光接続部品10の部品点数を減らすことができるので、コストの低減に寄与する。
また、凸部40の高さは、第1の面11から第2の面12に向かうに従って徐々に低くなっている。よって、第2の面12から第1の面11に向かうに従って徐々に凸部40の高さが高くなるので、第1の面11が相手側コネクタに当接したときにおける荷重を安定して伝達することができる。すなわち、第1の面11と第2の面12との間に伝達する荷重を安定させることができ、第1の面11に均一に荷重を分散させることが可能となる。
本実施形態に係る光コネクタ1は、光接続部品10を備えるため、光接続部品10と同様の効果が得られる。また、光接続部品10を内部に保持するハウジング20が接続方向D1に貫通する保持孔22を有し、保持孔22には、光接続部品10の第1の面11が通過すると共に第2の面12が当接する当接面23が設けられる。ハウジング20の内部において光接続部品10の第2の面12が当接面23に当接することにより、光接続部品10の姿勢を安定させることができる。従って、光接続を行う第1の面11の角度ずれをより確実に抑えることができる。
また、光接続部品10は、複数の光ファイバ2のそれぞれを保持する複数の光ファイバ孔14を有し、光ファイバ孔14に保持された光ファイバ2の第1の面11側に位置するGRINレンズ3を備える。このように、第1の面11側にGRINレンズ3を備え、拡大ビームを扱う光コネクタ1であっても第1の面11の角度ずれを抑えることができる。従って、前述した光接続部品10と同様の効果が得られる。
次に、図8〜図10を参照しながら、別の例に係る光接続部品50,60,70について説明する。以降では、前述した実施形態と重複する説明を適宜省略する。図8に示されるように、光接続部品50は、第1の面11とは異なる形状の第1の面51を有する。第1の面51は、凸部40とは異なる形状の凸部55を有する。凸部55の表面は、例えば、曲面状とされている。一例として、方向D3の中央に対して互いに対称となる位置に一対の凸部55が配置されており、一対の凸部55が方向D2の中央に対して互いに対称に配置されていてもよい。また、方向D3の両端から方向D3の両端側に突出するように凸部55が配置されていてもよい。
図9に示されるように、光接続部品60の第1の面61は、例えば、凸部40と同様、台形状の凸部65を備えており、凸部65は、頂面65aと、一対の傾斜面65bによって形成されている。例えば、方向D3の中央に、方向D2に互いに対向する一対の凸部65が形成されており、方向D3の両端に方向D3に突出する一対の凸部65が設けられていてもよい。
図10に示されるように、光接続部品70の第1の面71は、例えば、四隅に凸部75を有する。凸部75は、第1の面71の四隅を形成すると共に湾曲する頂面75aと、頂面75aの両端に一対に設けられる傾斜面75bとを有する。以上のように、第1の面の凸部の形状、大きさ及び配置態様は適宜変更可能であり、第1の面がいずれの凸部を有する場合であっても、第1の面の面積が増大するので、第1の面の角度のずれを抑えることができる。
続いて、図11を参照しながら、更に別の例に係る光接続部品80について説明する。光接続部品80は、第1の面81を含む前端部85が前端部85以外の部分90とは別体とされている点が前述した実施形態とは異なる。前端部85以外の部分90は、例えば、MTフェルールである。前端部85以外の部分90は、前端面91と、光ファイバFが導入される導入口92aを有する後端面92と、前端面91から後端面92まで接続方向D1に貫通する光ファイバ孔93と、光ファイバ孔93に挿入された光ファイバFを視認可能とする窓94aが形成された上面94とを少なくとも有する。
前端部85、及び前端部85以外の部分90は、例えば、互いに接合されて一体とされる。一例として、前端部85は、部分90に接着剤によって接合される。前端部85は、相手側コネクタに接触する第1の面81と、第1の面81の反対側において前端面91に接触する接触面82と、接触面82から第1の面81に向かうに従って拡張する拡張部83と、第1の面81から凹む窪み84とを備える。一方、前端部85以外の部分90は、上面94から拡張する第2の面95を有する。拡張部83は、接続方向D1から見たときに第2の面95に対して突出する凸部を構成する。一例として、拡張部83は、部分90から拡張する方向に傾斜する傾斜面83aと、傾斜面83aの第1の面81側において接続方向D1に延びる頂面83bとを含む。
窪み84は、レンズ86が露出する底面84aを有する。レンズ86は、例えば、凸レンズであり、相手側コネクタと光結合する。レンズ86は、光ファイバ孔93に挿入及び保持された光ファイバFと光結合する。すなわち、レンズ86は、光ファイバFからの発散光を平行光に変換して相手側コネクタに出射してもよいし、相手側コネクタからの平行光を集束光に変換して当該集束光を光ファイバFに集光してもよい。このように、レンズ86が窪み84の底面84aに設けられることにより、空間結合型の光接続を実現でき、レンズ86への汚れの付着等を抑制することが可能となる。
以上、光接続部品80によれば、第1の面81を含む前端部85は、前端部85以外の部分90とは別体とされており、前端部85、及び前端部85以外の部分90が、互いに接合されて一体とされる。従って、前端部85以外の部分90として通常のMTフェルールを用いることができる。
また、第1の面81は、窪み84を有し、窪み84の底面84aに設けられたレンズ86を備える。よって、レンズ86が窪み84の底面84aに設けられるため、レンズ86を用いて光の空間結合を行うことができる。
以上、光接続部品及び光コネクタの例について説明したが、本明細書に記載の全ての側面、利点及び特徴が、必ずしも、いずれか一つの特定の実施形態又は例により達成される又は含まれるわけではないことは当業者によって容易に理解される。実際、本明細書において様々な例を記載し示したが、種々の例において構成及び配置等を変更できることは明らかである。
例えば、前述では、コア2a及びクラッド2bを含む光ファイバ2の先端にGRINレンズ3が配置される例を説明したが、光ファイバはGRINレンズを含まなくてもよいし、光ファイバの構成が上記の例とは異なるものであってもよい。また、前述では、保持孔22、当接面23及び通過孔24を有するハウジング20について例示したが、保持孔、当接面及び通過孔の少なくともいずれかの形状、大きさ、数及び配置態様が上記の例とは異なっていてもよい。更に、前述では、ハウジング20の一部を収容するアウターハウジング30を例示したが、アウターハウジングの形状、大きさ、数及び配置態様についても適宜変更可能である。このように特許請求の範囲の保護主題の精神及び範囲に包含される全ての修正及び変形が請求される。
1…光コネクタ、2…光ファイバ、2a…コア、2b…クラッド、3…GRINレンズ、3a…先端面、10,50,60,70,80…光接続部品、10a…拡張部、11,51,61,71,81…第1の面、12,95…第2の面、13…第3の面、14…光ファイバ孔、15…前端部、16…上面、16a…窓孔、17…下面、18…側面、19…ガイド孔、20…ハウジング、20a…開口、21…挿入口、22…保持孔、23…当接面、23a…外縁、23b…凹部、24…通過孔、24a…外縁、30…アウターハウジング、40,55,65,75…凸部、41,65a,75a…頂面、42,65b,75b…傾斜面、82…接触面、83…拡張部、83a…傾斜面、83b…頂面、84…窪み、84a…底面、85…前端部、86…レンズ、90…部分、91…前端面、92…後端面、92a…導入口、93…光ファイバ孔、94…上面、94a…窓、D1…接続方向、D2,D3…方向、F…光ファイバ、L…中心軸。

Claims (7)

  1. 複数の光ファイバを保持すると共に相手側コネクタと接続方向に接続する光接続部品であって、
    前記接続方向と交差する方向に延在する平坦な第1の面、第2の面、及び第3の面を備え、
    前記第1の面は、前記接続方向の一端に位置し、
    前記接続方向から見たときに、前記第1の面は、前記第2の面に対して突出する凸部を有し、
    前記第1の面は、前記第1の面の中心を通り且つ前記接続方向に延びる中心軸周りに180°回転対称であり、
    前記第2の面は、前記接続方向において前記第1の面及び前記第3の面の間に位置し、
    前記第2の面の形状は、長方形状であり、
    前記第3の面は、前記接続方向の他端に位置する、
    光接続部品。
  2. 前記第1の面を含む前端部は、前記前端部以外の部分とは別体とされており、
    前記前端部、及び前記前端部以外の部分が、互いに接合されて一体とされる、
    請求項1に記載の光接続部品。
  3. 前記光接続部品は、一体とされている、
    請求項1に記載の光接続部品。
  4. 前記第1の面は、窪みを有し、
    前記窪みの底面に設けられたレンズを備える、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の光接続部品。
  5. 前記凸部の高さは、前記第1の面から前記第2の面に向かうに従って徐々に低くなる、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の光接続部品。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の光接続部品を内部に保持するハウジングを備え、
    前記ハウジングは、前記接続方向に貫通する保持孔を有し、
    前記保持孔には、前記第1の面が前記接続方向に通過すると共に前記第2の面が当接する当接面が設けられており、
    前記第1の面は、前記ハウジングの前記接続方向の一端に形成された開口から露出する、
    光コネクタ。
  7. 前記光接続部品は、前記複数の光ファイバのそれぞれを保持する複数の光ファイバ孔を有し、
    前記光ファイバ孔に保持された前記光ファイバの前記第1の面側に位置するGRINレンズを備える、
    請求項6に記載の光コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023017626A1 (ja) * 2021-08-10 2023-02-16 株式会社フジクラ フェルール

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