JP6749228B2 - 光コネクタ用フェルール - Google Patents

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Description

本発明は、光コネクタ用フェルールに関する。
端面にレンズを有するフェルール同士が対向することによって、光ファイバ同士を光学的に接続するレンズフェルール付光コネクタの技術が知られている。特許文献1には、光ファイバを保持するフェルール本体と、レンズとを一体成型することで、フェルール本体とレンズとをそれぞれ位置合わせして組立てる手間を減らすことが開示されている。
特開2008−151843号公報
安全性の向上のため、レンズフェルール付光コネクタの非接続時に、レンズから出力される光信号をコネクタ外部に漏らさないようにする必要がある。このため、レンズと一体成型されたフェルール本体とは別に、光コネクタ非接続時には光信号の光路を変換し、光コネクタのハウジング外部に光を漏らさないようにする光路変換プレートをフェルール本体先端に取り付けることがある。このようなフェルール本体に対する光路変換プレートの取り付けは、高精度な位置決めが要求される。
このため、従来ではCCDカメラ等を利用したアクティブ調心を行いながら、フェルール本体に対する光路変換プレートの位置決めを行っていた。このようなアクティブ調心を行うためには、CCDカメラのような装置や、フェルール等を把持する治具が別途必要となり、多大な手間とコストがかかっていた。
本発明は、フェルール本体部に光路変換部を取り付ける際、装置や治具等を別途必要とせず容易に高精度な位置決めができる位置決め部を備えた光コネクタ用フェルールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、光ファイバ同士を光接続する一対の光コネクタ用フェルールを構成する一方の前記光コネクタ用フェルールであって、前記光ファイバにより伝送される光信号が入出力されるレンズ部を一体に有すると共に、前記光ファイバの端部を保持するフェルール本体部と、前記一対の光コネクタ用フェルールが接続されているときには、前記光ファイバ同士を光接続するように、前記光信号の第1光路を形成し、前記一対の光コネクタ用フェルールが接続されていないときには、前記光信号が前記光コネクタ用フェルール外に出射されない第2光路を形成するプリズムと、を備え、前記プリズムは、前記レンズ部に対向して配置されており、前記プリズムには、前記レンズ部を透過する前又は透過した後の光信号が入出射し、該光信号の光軸に対して所定の角度を有する光入出射面が設けられており、前記光コネクタ用フェルールには、前記光信号が前記第1光路及び前記第2光路を通るように、前記フェルール本体部に対する前記プリズムの位置決めを行う位置決め部が設けられ、前記位置決め部は、前記フェルール本体部に形成されたV溝と、前記プリズムの前記光入出射面で形成される凸状部との嵌合により位置決めを行うことを特徴とする光コネクタ用フェルールである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、フェルール本体部に光路変換部を取り付ける際、装置や治具等を別途必要とせず容易に高精度な位置決めができる。
図1Aは、第1実施形態のフェルール1Aがフェルール1Bと接続していないときのフェルール1の概略説明図である。図1Bは、第1実施形態のフェルール1Aがフェルール1Bと接続しているときのフェルール1の概略説明図である。 図2Aは、本体部2Aに光路変換モジュール3A取り付けた状態のフェルール1A(第1実施形態)の斜視図である。図2Bは、本体部2Aから光路変換モジュール3Aを取り外した状態のフェルール1A(第1実施形態)の斜視図である。 図3は、第1実施形態の光路変換モジュール3Aを後側から見た斜視図である。 図4は、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付けた状態のフェルール1A(第1実施形態)の取り付け部分を拡大した断面図である。 図5Aは、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付けた状態のフェルール1A(第2実施形態)の斜視図である。図5Bは、本体部2Aから光路変換モジュール3Aを取り外した状態のフェルール1A(第2実施形態)の斜視図である。 図6は、第2実施形態の光路変換モジュール3Aを後側から見た斜視図である。 図7は、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付けた状態のフェルール1A(第2実施形態)の取り付け部分を拡大した断面図である。 図8Aは、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付けた状態のフェルール1A(第3実施形態)の斜視図である。図8Bは、本体部2Aから光路変換モジュール3Aを取り外した状態のフェルール1A(第3実施形態)の斜視図である。 図9は、第3実施形態の光路変換モジュール3Aを後側から見た斜視図である。 図10は、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付けた状態のフェルール1A(第3実施形態)の取り付け部分を拡大した断面図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
光ファイバ同士を光接続する一対の光コネクタ用フェルールを構成する一方の前記光コネクタ用フェルールであって、前記光ファイバにより伝送される光信号が入出力されるレンズ部を一体に有すると共に、前記光ファイバの端部を保持するフェルール本体部と、前記一対の光コネクタ用フェルールが接続されているときには、前記光ファイバ同士を光接続するように、前記光信号の第1光路を形成し、前記一対の光コネクタ用フェルールが接続されていないときには、前記光信号が前記光コネクタ用フェルール外に出射されない第2光路を形成する光路変換部と、を備え、前記光コネクタ用フェルールには、前記光信号が前記第1光路及び前記第2光路を通るように、前記フェルール本体部に対する前記光路変換部の位置決めを行う位置決め部が設けられていることを特徴とする光コネクタ用フェルールが明らかとなる。このような光コネクタ用フェルールによれば、フェルール本体部に光路変換部を取り付ける際、装置や治具等を別途必要とせず容易に高精度な位置決めができる。
前記光路変換部は、前記レンズ部に対向して配置されたプリズムを有し、前記位置決め部は、前記フェルール本体部に形成された本体側位置決め部と、前記プリズムとの嵌合により位置決めを行うことが望ましい。これにより、フェルール本体部に光路変換部を取り付ける際、装置や治具等を別途必要とせず容易に高精度な位置決めができる。
前記本体側位置決め部は、V溝であり、前記プリズムには、前記レンズ部を透過する前又はした後の光信号が入出射し、該光信号の光軸に対して所定の角度を有する光入出射面が設けられ、前記位置決め部は、前記光入出射面で形成される前記プリズムの凸状部と、前記V溝との嵌合により位置決めを行うことが望ましい。これにより、フェルール本体部に光路変換部を取り付ける際、装置や治具等を別途必要とせず容易に高精度な位置決めができる。
前記光路変換部は、前記レンズ部に対向して配置されたプリズムと、該プリズムの両側に配置された一対のリブとを有し、前記位置決め部は、前記フェルール本体部に形成された凹部と、前記一対のリブとが嵌合することにより位置決めを行うことが望ましい。これにより、フェルール本体部に光路変換部を取り付ける際、装置や治具等を別途必要とせず容易に高精度な位置決めができる。
前記位置決め部は、前記凹部の内周面に、前記一対のリブの側面が嵌合することにより位置決めを行うことが望ましい。これにより、フェルール本体部に光路変換部を取り付ける際、装置や治具等を別途必要とせず容易に高精度な位置決めができる。
前記位置決め部は、前記一対のリブが前記凹部の外周部を挟むようにして当接することにより位置決めを行うことが望ましい。これにより、フェルール本体部に光路変換部を取り付ける際、装置や治具等を別途必要とせず容易に高精度な位置決めができる。
前記一対のリブと前記凹部の外周部とが当接する面は、フェルール本体部に対する光路変換部の取り付け方向に対して傾斜していることが望ましい。これにより、フェルール本体部に光路変換部を取り付ける際、装置や治具等を別途必要とせず容易に高精度な位置決めができる。
前記フェルール本体部及び前記光路変換部は、他方の前記光コネクタ用フェルールに形成されたガイドピンが挿入されるフェルール穴をそれぞれ有し、前記位置決め部は、両方の前記フェルール穴に前記ガイドピンが挿通されることにより位置決めを行うことが望ましい。これにより、フェルール本体部に光路変換部を取り付ける際、装置や治具等を別途必要とせず容易に高精度な位置決めができる。
===第1実施形態===
図1Aは、第1実施形態のフェルール1Aがフェルール1Bと接続していないときのフェルール1の概略説明図である。図1Bは、第1実施形態のフェルール1Aがフェルール1Bと接続しているときのフェルール1の概略説明図である。図2Aは、本体部2Aに光路変換モジュール3A取り付けた状態のフェルール1A(第1実施形態)の斜視図である。図2Bは、本体部2Aから光路変換モジュール3Aを取り外した状態のフェルール1A(第1実施形態)の斜視図である。まず、図1A〜図2Bに示すフェルール1Aの基本構成を説明し、その後に、光路変換モジュール3Aについて説明する。
以下の説明では、フェルール1の構成のうち、プラグ側を例えばフェルール1A、レセプタクル側を例えばフェルール1Bとして英字を付けて区別する一方、プラグ側及びレセプタクル側を区別せず総称する場合には、例えばフェルール1として英字を付けないで呼ぶことがある。後述する本体部2や、光路変換モジュール3についても同様である。
また、以下の説明では、図に示すように各方向を定義する。すなわち、本体部2Aに対する光路変換モジュール3Aの取り付け方向を「前後方向」とし、プレート11Aの側を「前」とし、逆側を「後」とする。前方向のことを「Z方向」と呼ぶこともある。また、フェルール1Aの厚み方向を「上下方向」とし、前から後を見たときの上側を「上」とし、逆側を「下」とする。上方向のことを「Y方向」と呼ぶこともある。また、前後方向及び上下方向に垂直な方向を「左右方向」とする。なお、フェルール1Aの幅方向が「左右方向」となり、2つのガイドピン穴14の並ぶ方向が「左右方向」となる(図2B参照)。また、複数の光ファイバ穴15の並び方向が「左右方向」となる(図2B参照)。この左右方向において、前から後を見たときの右側を「右」とし、逆側を「左」とする。右方向のことを「X方向」と呼ぶこともある。
また、「X方向」、「Y方向」及び「Z方向」の軸を中心に回転する向きを、それぞれ「RX方向」、「RY方向」及び「RZ方向」と呼ぶことがある。また、X方向の軸とY方向の軸によって規定される面を「XY平面」、Y方向の軸とZ方向の軸によって規定される面を「YZ平面」、Z方向の軸とX方向の軸によって規定される面を「ZX平面」と呼ぶことがある。
<フェルール1の基本構成>
まず、第1実施形態のフェルール1(フェルール1A及びフェルール1B)と、通常のMTフェルール(JIS C5981に規定された光コネクタ)との異なる点について説明する。
通常のMTフェルールでは、フェルール端面から光ファイバ端面が露出している。そして、フェルール端面同士を突き当てて、光ファイバ端面を物理的に接続することによって、光ファイバ同士を光接続することになる。
これに対し、第1実施形態のフェルール1では、光ファイバ端面はフェルール端面9から露出していない。第1実施形態のフェルール1では、フェルール端面9の凹所8にレンズ部7が配置されており、レンズ部7から光信号が入出力されることになる。つまり、本実施形態のフェルール1では、光ファイバ端面同士の物理的な接触がない。このため、着脱を繰り返しても劣化せず耐久性が高い。
フェルール1は、光信号を伝送する光ファイバ同士を光接続する際に、光ファイバ5A〜光ファイバ5Dの端部を保持する部材である。なお、光ファイバ5A及び光ファイバ5B(図1A)を総称して単に「光ファイバ5」と呼ぶことがある。また、光ファイバ5A〜光ファイバ5D(図1B)を総称して、単に「光ファイバ5」と呼ぶこともある。以下、フェルール1(フェルール1A及びフェルール1B)のうち、プラグ側(光信号を出力する側)であるフェルール1Aの基本構成を説明する。なお、レセプタクル側(光信号を入力する側)であるフェルール1Bの基本構成については、後述する。
フェルール1Aは、本体部2Aと、光路変換モジュール3Aと、ハウジング4とを有する。
本体部2Aは、光ファイバ5の端部を保持するとともに、光ファイバ5で伝送された光信号を入出力する部材である。本体部2Aの前側の端面(フェルール端面9)は、光路変換モジュール3Aが装着される面となる。本体部2Aの後側には、本体部2Aの外周面から外側に突出した鍔部13が形成されている(図2A参照)。フェルール端面9を含む本体部2A及び鍔部13は、光信号を透過可能な樹脂(例えば透明樹脂)により一体成型されている。この本体部2Aの内部において、複数の光ファイバ5の端部が保持されることになる。
本体部2Aは、ガイドピン穴14、光ファイバ穴15、接着剤充填部16、凹所8、レンズ部7及び光透過部6を有する。
ガイドピン穴14は、ガイドピン(不図示)を挿入するための穴である。ガイドピン穴14にガイドピンを挿入することによって、フェルール1A及びフェルール1Bが位置合わせされることになる。ガイドピン穴14は、前後方向に本体部2Aを貫通しており、本体部2Aの前側端面には2つのガイドピン穴14が開口している。2つのガイドピン穴14は、複数の光ファイバ穴15を左右から挟むように、左右方向に間隔をあけて形成されている。2つのガイドピン穴14の間には、光ファイバ穴15の他に、凹所8、レンズ部7及び光透過部6も配置されている。
光ファイバ穴15は、光ファイバ5を挿入するための穴である。また、光ファイバ穴15は、光ファイバ5を位置決めするための穴でもある。光ファイバ穴15は、本体部2Aの後部に設けられたブーツ穴(不図示)と接着剤充填部16との間を貫通している。光ファイバ穴15には、光ファイバ心線から被覆を除去した裸ファイバが挿入されることになる。また、光ファイバ穴15は前後方向に平行であり、複数の光ファイバ穴15は左右方向に並んで配置されている。つまり、互いに平行な複数の光ファイバ穴15が左右方向に並んでいる。また、複数の光ファイバ穴15は、上下方向にも互いに平行に並んで配置されている(図1参照)。つまり、左右方向に互いに平行に並んだ複数の光ファイバ穴15の列が、上下方向にも互いに平行に並んでいる。
接着剤充填部16は、接着剤を充填するための空洞部である。接着剤充填部16は、左右方向に長い(複数の光ファイバ穴15及びレンズ部7が左右方向に並ぶ長さよりも長い)空洞となっている。接着剤充填部16の前側の内壁には、光ファイバ5の端面を突き当てる突き当て面17となっている。
凹所8は、フェルール端面9に対して凹んだ部位である。凹所8は、フェルール端面9において2つのガイドピン穴14の間に設けられている。凹所8は、複数の光ファイバ穴15に対応するように左右方向に細長い長方形状になっている。
レンズ部7は、凹所8の底面(後側の面)に設けられている。レンズ部7は、複数の光ファイバ5(言い換えると、複数の光ファイバ穴15)にそれぞれ対応して配置されており、レンズ部7を介して光信号が入出力されることになる。レンズ部7は、例えばコリメートレンズとして機能するように形成されている。レンズ部7によって径の拡大された光信号を出力することによって、接続する光ファイバ同士の軸の多少のずれによる結合損失を軽減させることができる。また、光路中のゴミなどの影響を軽減させることができ、光信号の伝送損失を抑制できる。
光透過部6は、レンズ部7と接着剤充填部16の突き当て面17との間で光信号を透過させる部位(光路が形成される部位)である。なお、本実施形態の本体部2Aは、光信号を透過させる樹脂によって一体成型されているが、少なくとも光路が形成される部位(光透過部6)が光信号を透過可能であればよく、これ以外の部位は別の材料(光信号を透過しない材料)で構成されていてもよい。
<光路変換モジュール3>
次に、図1A及び図1Bを参照して、光路変換モジュール3Aについて説明する。光路変換モジュール3Aは、本体部2Aのフェルール端面9に装着され、レンズ部7を介して入出力される光信号の光路を変換する部材である。光路変換モジュール3Aは、光シャッタとしての機能を持つ部材でもある。つまり、光路変換モジュール3Aは、光路を変換することで、フェルール1Aとフェルール1Bとの非接続時には、光信号を外部に出射させず(光シャッタ閉)、フェルール1Aとフェルール1Bとの接続時には、光信号をフェルール1Aからフェルール1Bに伝送させる(光シャッタ開)。本実施形態の光路変換モジュール3Aは、光の屈折を利用して光信号の進む方向を変換することによって光路を変換している。
光路変換モジュール3Aは、プリズム10Aと、プレート11Aとを有する。
プリズム10Aは、光路変換モジュール3Aにおいて、レンズ部7を介して入出力される光信号の光路を変換する部位である。図1A及び図1Bに示す通り、光ファイバ5A及び光ファイバ5Bによって伝送され、レンズ部7を介してコリメートされた光信号の光路P1及び光路P2は、それぞれZ方向に平行な光路となっている。仮に、光路変換モジュール3Aを取り付けていないフェルール1Aと光路変換モジュール3Bを取り付けていないフェルール1Bとを接続した場合、この光路P1及び光路P2は、再びレンズ部7を介してそれぞれ光ファイバ5D及び光ファイバ5Cに入力されるように設けられている。つまり、P1及びP2の光軸は、光ファイバ5D及び光ファイバ5Cに入力されるように設けられている。本実施形態では、光路P1及び光路P2が光路変換モジュール3Aを通過することによって、光路が変換され、光路Q1及び光路Q2となっている。
プレート11Aは、プリズム10Aを保持し、光路変換モジュール3Aを本体部2Aに装着するための部位である。プレート11Aの後側端面には、プリズム10Aが設けられている。プリズム10Aのプリズム面18A及びプリズム面18Bを後側に向けるようにして、光路変換モジュール3を本体部2に装着する。すなわち、プリズム面18A及びプリズム面18Bをレンズ部7と対向させる向きに、光路変換モジュール3を本体部2に装着する。また、プレート11の前側端面であるプレート端面12は、XY平面に平行な面となっている。なお、プレート11Aと、プリズム10Aとは、別々の部材として成型し、組立てられてもよいし、樹脂により一体成型されてもよい。
・フェルール1Aとフェルール1Bとの非接続時
図1Aでは、光信号がプリズム10Aに対して入射する面(プリズム面18A、18B)は、XY平面からRX方向に所定角度傾いた面に平行な面となっている。以下、光信号がプリズム10A、プリズム10Bに対して入出射する面を光入出射面と呼ぶことがある。具体的には、プリズム面18Aは、XY平面からプラスRX方向に所定角度θだけ傾いた面に平行な面である。また、プリズム面18Bは、XY平面からマイナスRX方向に所定角度θだけ傾いた面に平行な面である。光路P1は、プリズム10Aを通過することにより、Z方向に平行な方向から、下側(マイナスY方向)に屈折した光路Q1に変換される。また、光路P2は、プリズム10Aを通過することにより、Z方向に平行な方向から、上側(プラスY方向)に屈折した光路Q2に変換される。それぞれ光路が変換された光路Q1及びQ2は、フェルール1Aのハウジング4の内壁に妨げられる。これにより、光路変換モジュール3Aを通過した光信号は、フェルール1Aのハウジング4の外へ出ることが抑制される。すなわち、フェルール1Bと非接続時のフェルール1Aは、光信号がフェルール1Aのハウジング4の外へ出ることが抑制される。
・フェルール1Aとフェルール1Bとの接続時
図1Bに示すフェルール1Bは、本体部2Bと、光路変換モジュール3B(プリズム10B及びプレート11B)とを有する。フェルール1Bは、ハウジング4以外は上述のフェルール1Aと同じ構成となっている。フェルール1Aとフェルール1Bとを接続する際、フェルール1A及びフェルール1Bのプレート端面12同士を対向させるようにして接続する。この際、プレート端面12同士は、接触していてもよいし、接触していなくてもよい。
このようにプレート端面12同士を対向させるようにして接続すると、フェルール1Bの本体部2Bと、光路変換モジュール3Bとは、フェルール1Aの本体部2Aと、光路変換モジュール3Aとに対して、Z方向に反転した配置となる。また、光路変換モジュール3Bのプリズム10B及びプレート11Bは、光路変換モジュール3Aのプリズム10A及びプレート11Aと同一形状である。このため、光路変換モジュール3Aにより光路が変換された光路Q1及びQ2は、プリズム10Bを通過することにより、再びZ方向に平行な方向に変換される(光路R1及びR2)。光路R1を通る光信号は、本体部2Bのレンズ部7を介して、光ファイバ5Cに伝送される。また、光路R2を通る光信号は、本体部2Bのレンズ部7を介して、光ファイバ5Dに伝送される。すなわち、図1Bに示すフェルール1Aとフェルール1Bとの接続時は、光ファイバ5Aが光ファイバ5Cに、光ファイバ5Bが光ファイバ5Dに、たすきがけに光信号が伝送される。
<位置決め>
本実施形態では、本体部2に取り付けられた光路変換モジュール3を介して光接続されるため、本体部2に対する光路変換モジュール3の取り付けは、高精度な位置決めが必要となる。この位置がずれてしまうと、光ファイバ5Aから光ファイバ5Cへと、また光ファイバ5Bから光ファイバ5Dへと、光信号が適切に伝送されず、伝送損失を引き起こしてしまうことがある。
本実施形態の位置決めにおいては、本体部2に対して光路変換モジュール3が移動可能となる6軸を規定し、6軸に関する移動又は回転を全て固定(拘束)することによって行う。ここで、6軸とは、移動方向であるX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向と、回転方向であるRX方向、RY方向及びRZ方向である。したがって、上記6軸を固定すれば、本体部2と光路変換モジュールとの位置決めがなされることになる。
図3は、第1実施形態の光路変換モジュール3Aを後側から見た斜視図である。図4は、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付けた状態のフェルール1A(第1実施形態)の取り付け部分を拡大した断面図である。
図2A〜図4に示すフェルール1Aは、本体部2Aの前側部分に、光路変換モジュール3Aが嵌合することによって位置決めがなされている。なお、以下では、フェルール1Aに関する位置決めを説明するが、フェルール1B(本体部2B、光路変換モジュール3B)についても同様である。
本体部2Aは、その前側に、光路変換モジュール3Aと嵌合し収容するための収容部19を有する。この収容部19に本体側位置決め部20が設けられている。本体側位置決め部20は、本体側嵌合面21Aと、本体側嵌合面21Bと、V溝21Cとを有する。
本体側嵌合面21A及び本体側嵌合面21Bは、収容部19の内面に設けられている。本体側嵌合面21Aは、YZ平面に平行な面であり、収容部19の左右側内面において、左右一対ずつ設けられている。また、本体側嵌合面21Bは、XY平面に平行な面であり、収容部19の前側内面に設けられている。本体側嵌合面21Bは、その中央部が凹所8となっている。すなわち、本体側嵌合面21Bは凹所8の外縁にわたって設けられている。
V溝21Cは、本体側嵌合面21Bの左右に一対ずつ、それぞれ左右方向に延在するように設けられている。図2Bに示すV溝21Cは、凹所8からガイドピン穴14まで延在している。なお、後述のプリズム側嵌合面23Bが当接する部分は、V溝21Cが設けられていなくてもよい。V溝21Cは、後述するプリズム凸部23Cが嵌合するように、プリズム凸部23Cの形状に合わせて成型される。
光路変換モジュール3Aは、本体部2Aの2つのガイドピン穴14の間に収まるように嵌合される。したがって、光路変換モジュール3Aには、ガイドピン穴が形成されていない。しかし、ガイドピン穴を形成し、本体部2Aの前側端面すべてを覆うようにして、本体部2Aに嵌合されるようにしてもよい。
光路変換モジュール3Aには、本体部2Aと嵌合する際のプリズム側位置決め部22を有する。プリズム側位置決め部22は、プリズム側嵌合面23Aと、プリズム側嵌合面23Bと、プリズム凸部23Cとを有する。
プリズム側嵌合面23Aは、YZ平面に平行な面であり、光路変換モジュール3Aの左右側端面に一対ずつ設けられている。左右一対のプリズム側嵌合面23Aの間の長さ、つまり、光路変換モジュール3Aの左右方向の長さは、本体部2Aの一対の本体側嵌合面21Aの間の長さと比べてわずかに小さい。これにより、光路変換モジュール3Aは、本体部2Aの収容部19に対して粗く位置決めできる程度に収容される。したがって、プリズム側嵌合面23Aは、本体側嵌合面21Aと当接することにより、X方向及びRZ方向の粗い位置決めがなされる。
プリズム側嵌合面23Bは、XY平面に平行な面であり、光路変換モジュール3Aの後側端面に左右一対ずつ設けられている。プリズム側嵌合面23Bは、本体側嵌合面21Bと当接することにより、Z方向及びRY方向の位置決めがなされる。
プリズム凸部23Cは、光路変換モジュール3Aのプリズム10Aのプリズム面18A及び18Bによって構成される部位である。本実施形態では、プリズム10Aが凹所8よりも左右方向に長く形成されており、凹所8よりも左右方向外側に配置される部位が、プリズム凸部23Cとなり、本体部2Aと嵌合する際のプリズム側位置決め部22を構成している。プリズム凸部23Cは、同じく左右方向に延在する本体部2AのV溝21Cと嵌合することにより、Y方向、RY方向及びRZ方向の位置決めがなされる。
以上、本体側位置決め部20と、プリズム側位置決め部22により、移動方向であるX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向と、回転方向であるRX方向、RY方向及びRZ方向の計6軸が固定され、本体部2に対する光路変換モジュール3の取り付けの際の高精度な位置決めがなされる。但し、X方向の位置決めは厳密ではなく、粗い位置決めがなされているのみである。しかし、プリズム10Aのプリズム面18A及びプリズム面18Bは、いずれもX方向に平行な面で形成されており、仮に多少X方向に位置ずれが起きたとしても、プリズム面18A及びプリズム面18Bにおける屈折角はほぼ変わらない。したがって、X方向の位置決めは厳密ではなく、粗い位置決めであっても、光信号がほぼ適切に伝送され、伝送損失を引き起こしてしまう影響は少ない。
本実施形態の本体部2Aと光路変換モジュール3Aとの位置決めにおいては、プリズム側位置決め部22のプリズム凸部23Cが、プリズム10Aのプリズム面18A及びプリズム面18Bによって形成されていることが特徴である。つまり、プリズム10A自身によって位置調整され、プリズム10Aが直接的に位置決めされることになる。これにより、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付ける際、治具等を必要とせずに容易に位置決めすることができる。
<フェルール本体部2Aに対する光路変換モジュール3Aの取り付け>
次に、本体部2Aに対する光路変換モジュール3Aとの取り付け手順を説明する。まず、光路変換モジュール3Aを本体部2Aに押し付けるようにして位置決めをする。次に、本体部2Aと光路変換モジュール3Aとの接着部分に接着剤を注入する。接着剤は熱硬化性の接着剤が使用される。ここで、本実施形態では、本体側位置決め部20に対してプリズム10A自身によって位置決めがなされている。このことから、上記接着部分に光路が含まれることがあるが、接着材は、光路が存在する箇所には塗布されない。最後に、加熱し、接着剤を硬化させる。これにより、フェルール本体部2Aに対する光路変換モジュール3Aの取り付けが完了する。光ファイバ穴15への光ファイバの挿入は、フェルール本体部2Aに対する光路変換モジュール3Aの取り付けが完了してから行われる。
===第2実施形態===
図5Aは、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付けた状態のフェルール1A(第2実施形態)の斜視図である。図5Bは、本体部2Aから光路変換モジュール3Aを取り外した状態のフェルール1A(第2実施形態)の斜視図である。図6は、第2実施形態の光路変換モジュール3Aを後側から見た斜視図である。図7は、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付けた状態のフェルール1A(第2実施形態)の取り付け部分を拡大した断面図である。
図5A〜図7に示すフェルール1Aは、本体部2Aの凹所8の内周面に、光路変換モジュール3Aのリブ25Cが嵌合することによって位置決めがなされている。また、本体部2Aの前側端面を光路変換モジュール3Aが当接することによっても位置決めがなされている。
本体部2Aは、その前側に、本体側位置決め部27が設けられている。本体側位置決め部27は、本体側当接面24Aと、本体側嵌合面24Bとを有する。
本体側当接面24Aは、XY平面に平行な面であり、後述する光路変換モジュール3Aのプリズム側当接面25Bと当接する部位である。本体側当接面24Aは、本体部2の前側端面に形成されている。本体側当接面24Aの左右には、一対のガイドピン穴14が設けられている。また、本体側当接面24Aの中央部には、凹所8が設けられている。すなわち、本体側当接面24Aは凹所8の外縁にわたって設けられている。
本体側嵌合面24Bは、凹所8の内面に設けられている。本体側嵌合面24Bは、XZ平面に平行な面であり、凹所8の内面において、上下一対ずつ設けられている。
光路変換モジュール3Aは、2つのガイドピン穴14を含めた本体部2Aの前側端面を覆うように取り付けられる。したがって、光路変換モジュール3Aには、ガイドピン穴14と連通するように、後述するプリズム側ガイドピン穴25Aが設けられている。しかし、第1実施形態と同様に、光路変換モジュール3Aと嵌合し収容するための収容部が形成され、光路変換モジュール3Aが本体部2Aの2つのガイドピン穴14の間に収まるように嵌合されてもよい。この場合、プリズム側ガイドピン穴25Aは形成されなくてもよい。なお、光路変換モジュール3Aには、反射防止コーティング(ARコーティング)が施されることがある。
光路変換モジュール3Aには、本体部2Aと嵌合する際のプリズム側位置決め部28を有する。プリズム側位置決め部28は、プリズム側ガイドピン穴25Aと、プリズム側当接面25Bと、リブ25Cとを有する。
プリズム側ガイドピン穴25Aは、光路変換モジュール3Aの左右に一対ずつ設けられている。プリズム側ガイドピン穴25Aは、本体部2Aのガイドピン穴14と連通するように設けられる。プリズム側ガイドピン穴25Aは、ガイドピン穴14とともにガイドピン(不図示)が挿入されることによって、フェルール1同士(1A、1B)が位置合わせされる。また、ガイドピン穴14とともにプリズム側ガイドピン穴25Aに、ガイドピン(不図示)が挿入されることによって、光路変換モジュール3Aは、本体部2Aに対してX方向及びRZ方向の位置決めがなされる。
プリズム側当接面25Bは、光路変換モジュール3Aの後側端面に設けられている。プリズム側当接面25Bは、XY平面に平行な面であり、本体側当接面24Aと当接することにより、Z方向が固定される。したがって、プリズム側当接面25Bが本体側当接面24Aと当接することにより、光路変換モジュール3Aは、本体部2Aに対してZ方向の位置決めがなされる。
リブ25Cは、光路変換モジュール3Aのプリズム10Aの両側(上下)に一対設けられている。リブ25Cは、プリズム10Aと対向しない側の上下面に一対のリブ嵌合面26を有する。リブ嵌合面26は、XZ平面に平行な面であり、本体側嵌合面24Bに当接する。一対のリブ嵌合面26の間の長さは、一対の本体側嵌合面24Bの間の長さよりわずかに小さく、このリブ嵌合面26が、本体側嵌合面24Bに当接することで、リブ25Cが凹所8に嵌合される。なお、このリブ25Cを凹所8に嵌合する際には、圧入によって行われる。リブ25Cが凹所8と嵌合することにより、光路変換モジュール3Aは、本体部2Aに対してY方向、RX方向及びRY方向の位置決めがなされる。
以上、本体側位置決め部27と、プリズム側位置決め部28により、移動方向であるX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向と、回転方向であるRX方向、RY方向及びRZ方向の計6軸が固定され、本体部2Aに対する光路変換モジュール3Aの取り付けの際の高精度な位置決めがなされる。
本実施形態では、プリズム10Aの両側に一対設けられるリブ25Cは、位置決め部材であるとともに、光路変換モジュール3Aの強度を補強する部材でもある。すなわち、図6に示す通り、リブ25Cは、光路変換モジュール3Aのプレート11Aに対して、前後方向に突出して形成されていることから、例えば光路変換モジュール3Aに左右方向に加わる曲げ応力に対して補強する役割を持つ。なお、光路変換モジュール3Aに対して、蒸着により反射防止コーティング(ARコーティング)が施される際、リブ25Cが影となってしまうことを抑制するため、リブ25Cの突出高さを低く抑えることがある。しかし、上述の強度を保つために、リブ25Cは十分な突出高さを必要とする。
===第3実施形態===
図8Aは、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付けた状態のフェルール1A(第3実施形態)の斜視図である。図8Bは、本体部2Aから光路変換モジュール3Aを取り外した状態のフェルール1A(第3実施形態)の斜視図である。図9は、第3実施形態の光路変換モジュール3Aを後側から見た斜視図である。図10は、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付けた状態のフェルール1A(第3実施形態)の取り付け部分を拡大した断面図である。
図8A〜図10に示すフェルール1Aは、本体部2Aの本体側傾斜当接面29Bに、光路変換モジュール3Aのプリズム側当接面31Bが当接し、光路変換モジュール3Aが本体部2Aに嵌合することによって位置決めがなされている。また、本体部2Aの前側端面を光路変換モジュール3Aが当接することによっても位置決めがなされている。
本体部2Aは、その前側に、本体側位置決め部30が設けられている。本体側位置決め部30は、本体側当接面29Aと、本体側傾斜当接面29Bとを有する。
本体側当接面29Aは、後述する光路変換モジュール3Aのプリズム側当接面31Bと当接する部位である。本体側当接面29Aは、本体部2の前側端面の左右に一対ずつ形成されている。それぞれの本体側当接面29Aの中央部分には、一対のガイドピン穴14が設けられている。
本体側傾斜当接面29Bは、凹所8の上下に一対ずつ設けられている。本体側傾斜当接面29Bは、それぞれX軸に平行であり、かつ上下方向中心に向かって延びる傾斜面である。本体側傾斜当接面29Bの傾斜角は、例えば45度であってよい。これにより、位置決めの際、本体側傾斜当接面29Bにプリズム側傾斜当接面31Cを当接させるときに、前後方向の押圧力と、上下方向の押圧力が均等に分散され、安定して位置決めをすることができる。なお、本体側傾斜当接面29Bは、後述する光路変換モジュール3Aのプリズム側傾斜当接面31Cが収容されるように、本体側当接面29Aより後方に形成されている。
光路変換モジュール3Aは、2つのガイドピン穴14を含めた本体部2Aの前側端面を覆うように取り付けられる。したがって、光路変換モジュール3Aには、ガイドピン穴14と連通するように、後述するプリズム側ガイドピン穴31Aが設けられている。しかし、第1実施形態と同様に、光路変換モジュール3Aと嵌合し収容するための収容部が形成され、光路変換モジュール3Aが本体部2Aの2つのガイドピン穴14の間に収まるように嵌合されてもよい。この場合、プリズム側ガイドピン穴31Aは形成されなくてもよい。なお、光路変換モジュール3Aには、反射防止コーティング(ARコーティング)が施されることがある。
光路変換モジュール3Aには、本体部2Aと嵌合する際のプリズム側位置決め部32を有する。プリズム側位置決め部32は、プリズム側ガイドピン穴31Aと、プリズム側当接面31Bと、プリズム側傾斜当接面31Cとを有する。
プリズム側ガイドピン穴31Aは、光路変換モジュール3Aの左右に一対ずつ設けられている。プリズム側ガイドピン穴31Aは、本体部2Aのガイドピン穴14と連通するように設けられる。プリズム側ガイドピン穴31Aは、ガイドピン穴14とともにガイドピン(不図示)が挿入されることによって、フェルール1同士(1A、1B)が位置合わせされる。また、ガイドピン穴14とともにプリズム側ガイドピン穴31Aに、ガイドピン(不図示)が挿入されることによって、光路変換モジュール3Aは、本体部2Aに対してX方向及びRZ方向の位置決めがなされる。
プリズム側当接面31Bは、光路変換モジュール3Aの後側端面に設けられている。プリズム側当接面31Bは、本体部2Aの本体側当接面29Aと当接することにより、光路変換モジュール3Aは、本体部2Aに対してZ方向の位置決めがなされる。
プリズム側傾斜当接面31Cは、プリズム10Aと対向する側の上下面に設けられている。プリズム側傾斜当接面31Cは、光路変換モジュール3Aの上下に一対ずつ形成されたリブ部分に設けられている。プリズム側傾斜当接面31Cは、それぞれX軸に平行であり、かつ上下方向中心から離れるように向かって延びる傾斜面である。プリズム側傾斜当接面31Cは、本体側傾斜当接面29Bとの傾斜角と同一であり、例えば傾斜角は45度であってよい。したがって、プリズム側傾斜当接面31Cが本体側傾斜当接面29Bと嵌合することにより、光路変換モジュール3Aは、本体部2Aに対してY方向、RX方向及びRY方向の位置決めがなされる。
以上、本体側位置決め部27と、プリズム側位置決め部28により、移動方向であるX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向と、回転方向であるRX方向、RY方向及びRZ方向の計6軸が固定され、本体部2に対する光路変換モジュール3の取り付けの際の高精度な位置決めがなされる。
本実施形態において、プリズム側傾斜当接面31Cが光路変換モジュール3Aの上下方向中心から離れるように向かって延びる傾斜面であることは、反射防止コーティング(ARコーティング)を行う際に有利な構造となっている。すなわち、このような構造にすることで、蒸着により反射防止コーティング(ARコーティング)を行う際に、影となる部分がなくなり、例えば蒸着粒子がプリズム10Aに付着する妨げとなることを抑制できるからである。
また、本実施形態では、本体部2Aのガイドピン穴14と凹所8との間にV溝33が形成されている。しかし、このV溝33は、光路変換モジュール3Aのプリズム10Aと当接しないようになっている。つまり、本体部2Aに光路変換モジュール3Aを取り付けた際、V溝33とプリズム10Aとの間にはわずかな隙間が空いている。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1A・1B フェルール、2A・2B 本体部、3A・3B 光路変換モジュール、
4 ハウジング、5A〜5D 光ファイバ、6 光透過部、7 レンズ部、
8 凹所、9 フェルール端面、10A・10B プリズム、
11A・11B プレート、12 プレート端面、13 鍔部、
14 ガイドピン穴、15 光ファイバ穴、16 接着剤充填部、
17 突き当て面、18A〜18D プリズム面、19 収容部、
20 本体側位置決め部、21A・21B 本体側嵌合面、21C V溝、
22 プリズム側位置決め部、23A・23B プリズム側嵌合面、
23C プリズム凸部、24A 本体側当接面、24B 本体側嵌合面、
25A プリズム側ガイドピン穴、25B プリズム側当接面、25C リブ、
26 リブ嵌合面、27 本体側位置決め部、28 プリズム側位置決め部、
29A、本体側当接面、29B 本体側傾斜当接面、30 本体側位置決め部、
31A プリズム側ガイドピン穴、31B プリズム側当接面、
31C プリズム側傾斜当接面、32 プリズム側位置決め部 33、V溝

Claims (2)

  1. 光ファイバ同士を光接続する一対の光コネクタ用フェルールを構成する一方の前記光コネクタ用フェルールであって、
    前記光ファイバにより伝送される光信号が入出力されるレンズ部を一体に有すると共に、前記光ファイバの端部を保持するフェルール本体部と、
    前記一対の光コネクタ用フェルールが接続されているときには、前記光ファイバ同士を光接続するように、前記光信号の第1光路を形成し、前記一対の光コネクタ用フェルールが接続されていないときには、前記光信号が前記光コネクタ用フェルール外に出射されない第2光路を形成するプリズムと、を備え、
    前記プリズムは、前記レンズ部に対向して配置されており、
    前記プリズムには、前記レンズ部を透過する前又は透過した後の光信号が入出射し、該光信号の光軸に対して所定の角度を有する光入出射面が設けられており、
    前記光コネクタ用フェルールには、
    前記光信号が前記第1光路及び前記第2光路を通るように、前記フェルール本体部に対する前記プリズムの位置決めを行う位置決め部が設けられ、
    前記位置決め部は、前記フェルール本体部に形成されたV溝と、前記プリズムの前記光入出射面で形成される凸状部との嵌合により位置決めを行う
    ことを特徴とする光コネクタ用フェルール。
  2. 前記フェルール本体部及び前記プリズムは、他方の前記光コネクタ用フェルールに形成されたガイドピンが挿入されるフェルール穴をそれぞれ有し、
    前記位置決め部は、両方の前記フェルール穴に前記ガイドピンが挿通されることにより位置決めを行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ用フェルール。
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