JP2007520224A - トマト製品及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【選択図】なし
Description
−パッサタ: 乾燥残渣10重量%以下、好ましくは8〜10%;
−半濃縮液(semiconcentrate): 乾燥残渣12重量%;
−濃縮液(C): 乾燥残渣18重量%;
−2倍濃縮液(double concentrate;DC): 乾燥残渣28重量%;
−3倍濃縮液(triple concentrate;TC): 乾燥残渣36重量%。
他の濃縮方法は、工業的には用いられない。
低温濃縮(cryoconcentration)は、懸濁液中の固形物の比率が高いために、トマト果汁には適用できず、これは氷と共に分離されるだろう。上記の引用文献の93頁を参照されたい。
della qualita dei derivati del pomodoro", experimental Station for the food preserves industry in Parma (1991), 51頁; S.J. Kazeniacら, J. Food Sci. 35 519 (1970); Shallenberge R.S.ら, J. Agric. Food Chem. 6, 604-605 (1958)を参照されたい。
以前に記載された有益な栄養面での効果は、トマトに含まれるカロテノイド、特にリコピンに帰すことができる。
I) トマト濃縮液(成分a))を水(成分b))と混合し;
II) ろ過されるべき塊をゆっくりした撹拌下に維持して、固液分離装置により液体を分離し、
任意に
III) II)で得られた固形塊に水及び/又は漿液及び/又はトマト果汁及び/又はパッサタを加える
を含む、蒸発による濃縮により得られる、15重量%より高い、一般的には少なくとも約18重量%の乾燥残渣を有するトマト濃縮液を処理する方法である。
不溶性固形物/可溶性固形物の比を変動させる(漿液(serum)、トマト果汁及び/又はパッサタの添加により)ことを目的とする。
あるいは、撹拌機を有さない装置を用いることもでき、これは長手方向の中心軸の周りに回転する固液分離装置そのものであり、装置の回転速度は1rpm〜20rpm、好ましくは2rpm〜10rpmである。
トマトパッサタは、10.0重量%以下、好ましくは5〜7%の乾燥含量を有する。
screen)で形成された開口部又は孔を有する壁を持つ、例えば食品グレードのステンレス鋼反応機の固液分離機である。あるいは、該壁は、打抜孔(punched holes)又はドリル孔(drilled holes)又はスロット刻印孔(slot milled holes)又は例えば「レーザー穿孔」又は「電子線穿孔」のような方法によりつくられたビーム穿孔孔(beam perforated holes)のような孔を有する。
好ましくは、固液分離装置は、円筒形の区画を有する。
壁と撹拌機の羽根との間の距離は、0.5〜2cmの範囲である。
この工程中に、予期せぬことに、上記のサイズの孔又は開口部を有する分離機の閉塞が起こらない。なぜなら、上記のように予期せぬことに密な塊が形成されるからである。こ
の結果は、壁に付着しかつ実質的に不透過性の物質の層が形成されると予想されることから、予期できないことであった。
上記のように、本発明の方法を用いると、原料のトマト物質に関して分解産物の量が低減されたトマト製品を得ることができる。特に、ピロリドンカルボン酸(ピログルタミン酸)の量が実質的に低減される。後者の物質の量は、トマト製品の分解の程度の指標とすることができる。一般的に、得ることができるトマト製品中の乾燥残渣は、12重量%、好ましくは15%より高く70%まで、より好ましくは18〜36重量%である。不溶性固形物/可溶性固形物の比は、市販の濃縮製品のものが好ましい。このようにして、市販製品に関してより少ない分解産物を有する濃縮製品を得ることができる。
物含量を有するトマト製品を製造することができる。一般的に、乾燥残渣は、7〜70%、好ましくは7〜28%、さらにより好ましくは7〜13%の範囲である。この乾燥含量は、上記のように、水及び/又は漿液及び/又はトマト果汁(本発明の工程III)を参照)を加えることにより得ることができる。15重量%より低い不溶性含量を有する上記のトマト製品から、以下により詳しく説明するトマト組成物を製造することができる。良好な粘稠度及びより高い調味力を有するソース、ケチャップ及びその他の食品を挙げることができる。これらの食品組成物は、市販の製品に関してより高い量の脂肪を混合することができる。このことは、不溶性固形物が増加して存在するからである。以下で述べるように、食品組成物は、15%より高い量の不溶性固形物を有するトマト製品を用いることにより得ることもできる。
−水分 94.5〜80%
であるが、但し2つの成分の合計は100%である。ここで、乾燥残渣中の不溶性固形物及び可溶性固形物の量は、重量%で:
−非水溶性固形物 15%以上、好ましくは18〜70%、
−水溶性固形物 85%以下、好ましくは82〜30%
の範囲であり、非水溶性固形物+水溶性固形物の合計は100%であり、蒸発による乾燥により得ることができる原料のトマト濃縮液に比べて官能的特性が改善され、よって嗜好性及び味適合性がよりよくなる。
−非水溶性固形物 18〜25%、好ましくは18〜20%;
−水溶性固形物 82〜75%、好ましくは82〜80%;
の範囲である。
全乾燥残渣、水溶性固形物及び非水溶性固形物は、実施例に記載のようにして測定される。
−濃縮液(C) 乾燥残渣 約18%;
−2倍濃縮液(DC) 乾燥残渣 約28%;
−3倍濃縮液(TC) 乾燥残渣 約36%。
一般的に、本発明の方法を用いて得ることができるトマト濃縮液において、乾燥残渣は、12重量%を超えて70%まで、好ましくは約18%〜約60%、さらにより好ましく
は18〜36%の範囲である。
−トマトパッサタ:乾燥残渣が約10重量%より低いかそれに等しく、一般的に5〜7重量%;
−半濃縮液:乾燥残渣 約12%。
−非水溶性固形物: 18〜25%、好ましくは18〜20%;
−水溶性固形物: 82〜75%、好ましくは82〜80%
有する。
特徴づけの方法
本発明によるトマト製品の調味力の測定
− 材料:
−試験されるべきトマト製品、
−植物油、好ましくはオリーブ油、
−製造業者により表示された調理時間12分での全長の壊れていない商標デ・チェッコ(De Cecco)のNo.12スパゲッティ
−海塩。
別に、スパゲッティ70gを、海塩5gを含有する水1L中で、パッケージに記載された時間、調理する。最後に、調理したスパゲッティを、滴がもはや形成されなくなるまで漉す(strain)。
調理したスパゲッティを、プラスチック容器中に予め準備した調味料に加え、フォークを用いて注意深く、ゆっくり5分間混ぜる。次いで、容器を、混合せずに、沸騰した湯の湯せんに5分間かける。容器からフォークを用いて、一度に2〜3本のスパゲッティを振動させずに取り、直ちに分離する傾向にある調味料を容器内に落下させる。
調味力は、次の等式:
トマト果汁中の全乾燥残渣を、真空乾燥炉(真空度450mmHg(59.85KPa)未満)を用いて70℃で測定する。方法は、Journal Officiel des Communitees Europeenes 7.6.86 L.153 5〜6頁に記載されるとおりである。
水分含量は、全重量と乾燥残渣との差の重量により測定する。
水溶性固形物の測定は、Journal Officiel des Communitees Europeenes 7.6.86 L.153
6〜9頁に記載されるようにして、アッベ屈折計(ブリックス(Brix)度又はブリックス値)を用いて行う。ブリックス値は、トマト製品の全質量に対する水溶性固形物の重量のパーセンテージを表す。
非水溶性固形物の測定は、"Tomato Production, Processing and Technology, 3rd Ed." by W.A. Gould, CTI Publications, Inc., 1992 317頁に報告されるように、乾燥残量と水溶性固形物(ブリックス値)との重量の差を算出することにより行われる。
カラムAminex HPX-87H 33 mm×7.8 mm (Bio-Rad, カタログ番号125-0140)を備えた液体
クロマトグラフ装置を用いた。注入した容量は20μl、移動相は0.008M硫酸であった。流速は0.60ml/分、検出UV:210nm。
分析の前に、試料を希釈し、0.45μm孔のフィルタでろ過する。純粋な酸の既知量の試料を同じカラムにうつことにより、ピークを同定して定量する。
リコピンの測定は、G.R. TakeokaらによりJ. Agric. Food Chem. (2001) 49 3713-17に記載されるようにして、トマト製品からの抽出及びHPLC分析により行う。
トマト濃縮液シリオ(Cirio;登録商標)(乾燥残渣23%)754gを、撹拌機を備えた3Lの反応器に入れる。トマトパッサタであるサンタローサ(Santa Rosa;登録商標)754gを加える。混合物を、混合物が均質になるまで10rpmの速度の撹拌下に5〜10℃の間で維持する。
塊(mass)を、撹拌機を有する3Lの固液分離機に移す。分離機は、孔の直径0.04mmの織り合わせた金網ガーゼ(interwoven wire gauze)で構成される壁を有する。分離機の形状は、固形物が分離機の中央領域の方に運ばれるようなものである。分離機の壁と撹拌機の羽根との距離は0.5cmである。撹拌(4rpm)を開始し、5〜10℃の範囲の温度で操作する。
ろ過した漿液は、12.2のブリックス度(可溶性固形物12.2%)を有する。
分離機内に残った粘稠性の(doughy)塊は、668gの重量であり非常に密なように見える。乾燥残渣は19.1重量%であり、非水溶性固形物の含量は30%より高い。
原料の濃縮液からの乾燥残渣は赤茶色に見え、上記のような測定に用いた容器から離れない。
方法の最後に回収される塊からの乾燥残渣(668g)は、熟したトマトの赤色を有し、測定に用いた容器から自然に離れる。
トマト2倍濃縮液ムッチ(Mutti;登録商標)(乾燥残渣31.2%)754gを、撹拌機を備えた3Lの反応器に入れる。トマトパッサタであるサンタローサ(登録商標)754gを加える。混合物を、混合物が均質になるまで10rpmの速度の撹拌下に5〜10℃の間で維持する。
塊を、撹拌機を有する3Lの固液分離機に移す。分離機は、実施例1で用いたものと同じである。撹拌(4rpm)を開始し、5〜10℃の範囲の温度で操作する。
ろ過した漿液は、15.2のブリックス度(可溶性固形物12.2%)を有する。
分離機内に残った粘稠性の塊は、625gの重量であり非常に密なように見える。乾燥残渣は23.3重量%であり、非水溶性固形物の含量は30%より高い。
原料の濃縮液からの乾燥残渣は赤茶色に見え、上記のような測定に用いた容器から離れない。
方法の最後に回収される塊からの乾燥残渣(625g)は、熟したトマトの赤色を有し、測定に用いた容器から自然に離れる。
トマト2倍濃縮液ムッチ(登録商標)1320gを、撹拌機を備えた5Lの反応器に入
れる。
該トマト製品は、上記の分析アッセイにより測定すると、9.13g/Kgの残存ピロリドン−カルボン酸含量を有する。
室温(25℃)で操作しながら、トマト2倍濃縮液1320gの上記の量に滅菌水を加え、混合物が均質になるまで撹拌(10rpm)下におく。
−乾燥残渣 19.4%
−可溶性固形物(ブリックス) 15.0%
−不溶性固形物 4.4%
−乾燥残渣中の不溶性固形物 22.7%
−ピロリドンカルボン酸 4.58g/Kg
−リコピン 452mg/Kg
撹拌機を備えた3Lの反応器に、トマトパッサタであるサンタローサ(登録商標)(ブリックス度5.8)660gを入れる。混合物を5〜10℃に維持し、撹拌(10rpm)下に、混合物のブリックス度が8.30になるまで実施例3で分離した製品の量を加える。
−乾燥残渣 9.81%
−可溶性固形物(ブリックス) 8.30%
−不溶性固形物 1.51%
−乾燥残渣中の不溶性固形物 15.39%
撹拌機を備えた3Lの反応器に、トマトパッサタであるサンタローサ(登録商標)(ブリックス度5.8)760gを入れる。混合物を5〜10℃に維持し、撹拌(10rpm)下に、混合物のブリックス度が7.02になるまで実施例3で分離した製品の量を加える。
−乾燥残渣 8.42%
−可溶性固形物(ブリックス) 7.02%
−不溶性固形物 1.40%
−乾燥残渣中の不溶性固形物 16.63%
撹拌機を備えた3Lの反応器に、トマトパッサタであるサンタローサ(登録商標)(ブリックス度5.8)660gを入れる。混合物を5〜10℃に維持し、撹拌(10rpm)下に、混合物のブリックス度が9.50になるまで実施例3で分離した製品の量を加え
る。
−乾燥残渣 10.87%
−可溶性固形物(ブリックス) 9.50%
−不溶性固形物 1.37%
−乾燥残渣中の不溶性固形物 12.60%
撹拌機を備えた3Lの反応器に、トマトパッサタであるサンタローサ(登録商標)(ブリックス度5.8)760gを入れる。混合物を5〜10℃に維持し、撹拌(10rpm)下に、混合物のブリックス度が8.04になるまで実施例3で分離した製品の量を加える。
−乾燥残渣 9.45%
−可溶性固形物(ブリックス) 8.04%
−不溶性固形物 1.41%
−乾燥残渣中の不溶性固形物 14.92%
撹拌機を備えた3Lの反応器に、トマトパッサタであるサンタローサ(登録商標)(ブリックス度5.8)1680gを入れる。混合物を5〜10℃に維持し、撹拌(10rpm)下に、混合物のブリックス度が10.64になるまで実施例3で分離した製品の量を加える。
−乾燥残渣 12.20%
−可溶性固形物(ブリックス) 10.64%
−不溶性固形物 1.56%
−乾燥残渣中の不溶性固形物 12.79%
バター及び本発明によるトマト製品からつくられた食用組成物
鍋にバター30gを軟化点まで加熱し、実施例3で分離したトマト製品70gを加え、軟らかくなったバターと撹拌下に混ぜ合わせる。調理用塩適量をさらに加える。見た目に均質な混合物が得られるまで撹拌を続ける。
このようにして得られる食用組成物は、5℃の冷蔵庫で20日間貯蔵したあとでも漿液を分離しない。
マーガリン及び本発明によるトマト製品からつくられた食用組成物
鍋の中で、軟らかくしたマーガリン50gを、実施例3で分離したトマト製品70gと撹拌下に混ぜ合わせる。調理用塩適量をさらに加える。見た目に均質な混合物が得られるまで撹拌を続ける。
このようにして得られる食用組成物は、5℃の冷蔵庫で20日間貯蔵したあとでも漿液を分離しない。
マヨネーズ及び本発明によるトマト製品からつくられた食用組成物
バケツ中でマヨネーズクラフト(Kraft;登録商標)50g(315Kcal)を、実施例3で分離したトマト製品50g(27Kcal)と撹拌下に混ぜ合わせる。調理塩適量とレモン果汁適量とをさらに加える。見た目に均質な混合物が得られるまで撹拌を続ける。
このようにして得られる食用組成物は、5℃の冷蔵庫で20日間貯蔵したあとでも漿液を分離しない。該食用組成物は、342Kcal/100gのカロリー含量及び22.6mg/100gのリコピン含量を有する。味は非常によく、卵の味は感知されない。
マヨネーズ「ライト」及び本発明によるトマト製品からつくられた食用組成物
バケツ中でマヨネーズレグレッセクラフト(Legeresse Kraft;登録商標)50g(187Kcal)を、実施例3で分離したトマト製品50g(27Kcal)と撹拌下に混ぜ合わせる。調理塩適量とレモン果汁適量とをさらに加える。見た目に均質な混合物が得られるまで撹拌を続ける。
このようにして得られる食用組成物は、5℃の冷蔵庫で20日間貯蔵したあとでも漿液を分離しない。該食用組成物は、214Kcal/100gのカロリー含量及び22.6mg/100gのリコピン含量を有する。味は非常によい。
パルメザンチーズ及び本発明によるトマト製品からつくられた食用組成物
バケツ中で、パルメザンチーズ5g(18.7Kcal)を、実施例3で分離したトマト製品45g(27Kcal)と撹拌下に混ぜ合わせる。チーズビタスネッラ(Vitasnella;登録商標、Danone (登録商標))3.50g(44.5Kcal)をさらに加える。見た目に均質な混合物が得られるまで撹拌を続ける。
このようにして得られる食用組成物は、5℃の冷蔵庫で20日間貯蔵したあとでも漿液を分離しない。
該食用組成物は、87.3Kcal/100gのカロリー含量を有する。味は非常によい。
サラミ、マヨネーズ及び本発明によるトマト製品を含む食用組成物
バケツ中で、ソフトスパイシーサラミ15g(71.25Kcal)を、マヨネーズレグレッセクラフト(登録商標)50g(187Kcal)及び実施例3で分離したトマト製品50g(27.1Kcal)と撹拌下に混ぜ合わせる。見た目に均質な混合物が得られるまで撹拌を続ける。
このようにして得られる食用組成物は、5℃の冷蔵庫で20日間貯蔵したあとでも漿液を分離しない。
該食用組成物は、248Kcal/100gのカロリー含量を有する。
Claims (29)
- 以下の工程:
I) トマト濃縮液(成分a))を水(成分b))と混合し、
II) ろ過されるべき塊をゆっくりした撹拌下に維持して、固液分離装置により液体を分離し、
任意に
III) II)で得られた固形塊に水及び/又は漿液及び/又はトマト果汁及び/又はパッサタを加える
を含む、15重量%より高く、好ましくは18重量%より高い乾燥残渣を有し、蒸発による濃縮により得ることができるトマト濃縮液の処理方法。 - 工程II)において、1rpm〜20rpm、好ましくは2rpm〜10rpmの角速度を有し、撹拌機の羽根が機構の中心軸に向けて懸濁液を運ぶ形状であり、好ましくは中央に位置する撹拌機を備えた装置を用いる請求項1に記載の方法。
- 前記固液分離装置が、1rpm〜20rpm、好ましくは2rpm〜10rpmの回転度で長手方向軸の周りを回転する請求項1に記載の方法。
- 振動数が通常、1〜20振動/分、好ましくは2〜10振動/分である振動運動、好ましくは転動運動下に維持される篩で構成された装置が用いられる請求項1に記載の方法。
- 工程I)において、成分b)としての水の代わり及び/又は水と共にトマト果汁又はパッサタを用い得る請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
- 工程I)において、15〜20重量%の乾燥含量を有する濃縮液を用い、成分b)の重量が成分a)の重量に対して1/6〜4倍、好ましくは1/4〜2倍、さらにより好ましくは1/4〜1倍である請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法。
- 工程I)において、20〜40重量%の乾燥含量を有する濃縮液を用い、成分b)の重量が成分a)の重量に対して1/2〜4倍、好ましくは1/2〜2倍、より好ましくは1/2〜1倍の範囲である請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法。
- 好ましくは滅菌条件下で行われるか、又は工程III)の最後に回収される物質が滅菌される請求項1〜7のいずれか1つに記載の方法。
- 工程II)の固液分離が、通常、40℃より低い、好ましくは20℃より低い温度で、760mmHg(0.101MPa)から900mmHg(0.12MPa)までの大気圧又は大気圧よりもわずかに高い圧力下で操作するか、あるいは下限が450mmHg(0.06MPa)までの大気圧よりもわずかに低い圧力に付して行われる請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法。
- 工程I)及びII)が、成分b)の新鮮な分割量を毎回用いて数回繰り返される請求項1〜9のいずれか1つに記載の方法。
- 工程II)において、例えば金網クロス又はワイヤスクリーン又は溶接スクリーンで形成された開口部又は孔を有する壁、あるいは打抜孔又はドリル孔又はスロット刻印孔又はビーム穿孔孔のような孔を有する壁を持つ固液分離装置が用いられる請求項1〜10のいずれか1つに記載の方法。
- 前記開口部又はスロットの幅、又は孔の場合は直径が0.1mm以下で好ましくは0.02mm以上であり、該スロットの長さが30cm〜2mの範囲である請求項11に記載の方法。
- 工程II)で用いられる装置が、アルキメデススクリュー型の撹拌機を内部に有する好ましくは水平位置でのシリンダーであるか、又は該装置が、2〜10rpmの角速度で長手方向の軸の周りを回転しかつそれ自体の軸の周りに巻かれた螺旋形状を有する請求項1〜3及び5〜12のいずれか1つに記載の方法。
- 前記シリンダーが、30cm〜1mの直径及び2m〜20mの長さを有する請求項13に記載の方法。
- 前記分離機が、金属又はプラスチック材料製である請求項1〜14のいずれか1つに記載の方法。
- 請求項1〜15のいずれか1つに記載の方法により得ることができるトマト製品。
- 得ることができるトマト製品が、重量%で:
− 乾燥残渣 5.5〜20%
− 水分 94.5〜80%
であるが、ただしこれら2つの成分の合計は100%であり、乾燥残渣中の非水溶性固形物と水溶性固形物の量は、重量%で:
− 非水溶性固形物 15%以上、好ましくは18%〜70%
− 水溶性固形物 85%以下、好ましくは82%〜30%
の範囲である請求項16に記載のトマト製品。 - 乾燥残渣中の非水溶性固形物と水溶性固形物の量が重量%で:
− 非水溶性固形物 18%〜25%、好ましくは18〜20%
− 水溶性固形物 82%〜75%、好ましくは82〜80%
の範囲である、請求項16又は17に記載のトマト製品。 - 乾燥残渣が12重量%より多く70重量%まで、好ましくは約18〜約60重量%、より好ましくは18〜36重量%である請求項16〜18のいずれか1つに記載のトマト製品。
- 濃縮された製品を新鮮なトマト果汁と混合してパッサタ及び半濃縮液を得て、乾燥残渣が、重量%で、パッサタ中に約10重量%より低いか又はそれに等しく、好ましくは5〜7重量%であり、半濃縮液中に約12%である請求項19に記載のトマト製品。
- 請求項16〜20のいずれか1つに記載のトマト製品が脂肪含有食品と混合されてなるトマト組成物。
- 前記脂肪含有食品が、室温で固形の動物性又は植物性脂肪、好ましくはバター又はマーガリン、マヨネーズ及び/又は室温で液体の脂肪、好ましくは植物油、好ましくはオリーブ油及び/又はソフト−グレイン又はフレッシュ−グレイン又はハード−グレインを有しかつすり砕かれたチーズ、スプレッダブルハム、スプレッダブルサラミである請求項21に記載のトマト組成物。
- 乾燥残渣中に、非水溶性固形物が18〜25重量%であり、水溶性固形物が82〜75重量%である請求項22に記載のトマト組成物。
- 組成物中の油の量が、原料のトマト製品の重量に対して10〜25重量%であり、固形脂肪及びソフト−グレインチーズの量が、原料のトマト製品の重量に対して30〜300重量%であり、ハードグレイン及びすり砕かれたチーズの量が10〜25%であり、マヨネーズの量が原料のトマト製品の重量に対して90〜20重量%である請求項22又は23に記載のトマト組成物。
- 請求項21〜24のいずれか1つに記載の組成物から得ることができるトマト食品。
- 請求項16〜20のいずれか1つに記載のトマト製品又は請求項21〜24のいずれか1つに記載のトマト組成物の、食品の調味料としての使用。
- 調味される食品としてパスタ、食肉、魚肉、野菜が用いられる請求項26に記載の使用。
- 請求項16〜20のいずれか1つに記載のトマト製品及び請求項21〜25のいずれか1つに記載のトマト組成物にペクチン及び/又は多糖類が加えられてなるトマト組成物。
- ペクチン及び/又は多糖類の量が、10〜20重量%である請求項28に記載のトマト組成物。
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