JP2007329766A - 歪補償装置、増幅装置、送信装置、歪補償方法 - Google Patents

歪補償装置、増幅装置、送信装置、歪補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信における高速・大容量化に用いる電力増幅器では、入力信号が小さいときには線形性と効率が高く、入力信号が大きい時には線形性と効率は低い。非線形性補償を確保しつつ消費電力を抑えた増幅器を提供する。
【解決手段】この歪補償装置は、増幅器の非線形性を補償する歪補償装置であって、増幅器の入力信号を補正するための補償パラメータを記憶する記憶部と、補償パラメータに基づき増幅器の入力信号を補正する補償部と、増幅器の動作状態に応じて補償パラメータを更新する更新制御部とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば増幅器の非線形性を補償する歪補償装置、非線形性が補償される増幅装置、送信装置および歪補償方法に関する。
無線通信における高速化・大容量化に伴い、増幅器、特に電力増幅器の線形性の精度に対する要求が高まっているが、電力増幅器では、入力電力と線形性および効率との間にトレードオフの関係がある。すなわち、入力信号が小さい場合には線形性と効率が高く、入力信号が大きい場合には線形性と効率は低い。そのため、入力信号が大きい場合にも高い線形性と効率が達成できるように、電力増幅器の非線形性を補償する技術が提案されている。
電力増幅器の非線形性を補償する技術としては、負帰還方式、フィードフォワード方式、アナログプリディストーション方式などアナログ信号部分で補償する技術が知られている。最近では、デジタル信号処理を用いて電力増幅器の特性を推定し、デジタル信号に予め逆歪みを与えておくディジタルプリディストーション方式が注目されている(例えば特許文献1)。
特許文献1に開示されたプリディストーション方式では、振幅特性の補償と位相特性の補償とを組み合わせている。すなわち、振幅特性の補償として、まずロールオフフィルタの出力ベースバンド信号I、Qの振幅V、Vを多項式演算部に入力して振幅対振幅特性(以下、「振幅特性」と称する。同様に「振幅対位相特性」を「位相特性」と称する。)の補償を多項式演算によって行っている。そして、位相特性の補償として、振幅特性の補償がなされた信号g(V)、g(V)を用いて電力計算部にて電力(二乗和)を計算し、その計算結果に基づいて電力増幅器の位相特性の逆特性が保存されたテーブルから補償値を読み出し、その補償値と振幅特性補償後の信号とを乗算している。このような手順を実行するため、小容量のテーブルメモリと小規模の演算ロジックとを備えることにより、電力増幅器の非線形性の補償を実現している。
一般に電力増幅器は、周辺の環境や増幅する信号の特性により動作状態が変化するから、電力増幅器の線形性を確保するためには、振幅特性や位相特性を補償する補償値や補償係数を随時更新する必要がある。しかし、補償値や補償係数の更新は電力消費を伴うことから、電力増幅器の線形性と低消費電力化とを両立させる技術が必要とされている。
特開2001−36353号公報
このように、従来の歪補償装置、増幅装置、送信装置および歪補償方法では、線形性の確保と低消費電力化とを両立させることが困難であるという問題がある。本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、増幅装置の線形性を確保しつつ消費電力を抑えることのできる歪補償装置、増幅装置、送信装置および歪補償方法を提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために、第1の発明の歪補償装置は、増幅器の非線形性を補償する歪補償装置であって、増幅器の入力信号を補正するための補償パラメータを記憶する記憶部と、補償パラメータに基づき増幅器の入力信号を補正する補償部と、増幅器の動作状態に応じて補償パラメータを更新する更新制御部とを具備している。
第2の発明の増幅装置は、増幅部と、増幅器の入力信号を補正して増幅器の非線形性を補償するための補償パラメータを記憶する記憶部と、補償パラメータに基づき増幅器の入力信号を補正する補償部と、増幅部の動作状態に応じて補償パラメータを更新する更新制御部とを具備している。
第3の発明の送信装置は、第2の発明の増幅装置と、補償部により補正された入力信号を変調して増幅部に入力する変調部とを具備している。
第4の発明の歪補償方法は、増幅器の非線形性を補償する歪補償方法であって、増幅器の入力信号を補正するための補償パラメータを記憶部に記憶し、補償パラメータに基づき増幅器の入力信号を補正し、増幅器の動作状態に応じて補償パラメータを更新することを特徴としている。
本発明によれば、増幅装置の線形性を確保しつつ消費電力を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る歪補償装置、増幅装置、送信装置および歪補償方法では、増幅部およびその周辺の環境の変化に応じて増幅部の非線形特性が変化することを利用して、振幅特性補償データおよび位相特性補償データを更新している。
以下、本発明の一つの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、電力増幅器の非線形性を補償する歪補償部を備えた、本発明の実施形態に係る送信装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、この実施形態の送信装置1は、データ生成部10、歪補償部20、D/A変換部30、LPF40、直交変調部50、電力増幅部60、アンテナ70およびモニタ信号生成部80を備えている。
データ生成部10は、この送信装置1が送信する送信信号を生成する信号生成手段である。データ生成部10は、送信される情報の種類によって様々なものを用いることができる。例えば、送信される情報が音声であればマイクやA/D変換器などにより構成される。また、送信される情報がデジタルデータであれば、コンピュータ端末などにより構成される。あるいは、この送信装置1の外部から送信される情報をデジタルデータとして入力する形態をとってもよい。この実施形態では、データ生成部10から送信信号としてデジタルベースバンド信号IおよびQの二つの信号が出力される。
歪補償部20は、電力増幅部60で発生する非線形歪を補償する信号処理手段であり、いわゆるプリディストータである。歪補償部20は、入力された送信信号に所定の振幅特性補償および位相特性補償を行う機能を有する。また、歪補償部20は、モニタ信号生成部80を介して電力増幅部60から取得したモニタ信号に基づいて、振幅特性および位相特性それぞれの補償データ(以下、「補償値」「補償係数」と呼ぶことがある)が更新可能なように構成されている。歪補償部20は、データ生成部10から受け取った送信信号に電力増幅部60の非線形領域の逆特性となる信号処理を施してD/A変換部30に渡す。
D/A変換部30は、歪補償部20から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器である。D/A変換部30は、アナログ変換した送信信号をLPF40に渡す。LPF40は、D/A変換部30での変換処理により発生するノイズや折返し雑音を除去するローパスフィルタであり、受け取った送信信号をフィルタリングして直交変調部50に渡す。
直交変調部50は、入力されたベースバンド信号I”およびQ”を直交変調し、送信信号として電力増幅部60に出力する。電力増幅部60は、直交変調された送信信号を所定の送信出力まで増幅する電力増幅器である。アンテナ70は、電力増幅部60により増幅された送信信号を電波として放射するアンテナである。
モニタ信号生成部80は、電力増幅部60の状態を監視する増幅部監視手段である。モニタ信号生成部80は、電力増幅部60の状態に応じて、歪補償部20が歪補償処理に用いる補償データの更新を制御するモニタ信号を生成する。モニタ信号としては、例えば、電力増幅部60から出力される送信信号の電力、同じく隣接チャネル漏洩電力比、D/A変換部30や直交変調部50などアナログ信号処理系で生ずる利得、同じく位相差、電力増幅部60の特性係数、電力増幅部60の温度、送信信号の周波数など、電力増幅部での特性関数の変化と相関性のあるパラメータを用いることができる。モニタ信号生成部80により生成されたモニタ信号は、歪補償部20に渡される。
この送信装置1では、データ生成部10により生成されたデジタルのベースバンド信号I、Qが歪補償部20に入力され、歪補償部20は、ベースバンド信号I、Qに歪補償処理を施す。D/A変換部30は、歪補償されたベースバンド信号をアナログのベースバンド信号に変換してLPF40に入力する。LPF40は入力された信号から高域成分(ノイズ成分)をカットして直交変調部50に渡す。直交変調部50は、受け取った信号を直交変調して電力増幅部60に渡す。このとき、送信信号は所定の周波数に変換される。電力増幅部60は、送信信号を所定の電力まで増幅してアンテナ70に供給する。
ここで、モニタ信号生成部80は、電力増幅部60の状態を監視し電力増幅部60の状態を示すモニタ信号を生成しており、生成したモニタ信号を歪補償部20に与えている。歪補償部20は、モニタ信号に応じて歪補償部20での補償データを更新する。
この実施形態の送信装置によれば、電力増幅部の動作状態を示すモニタ信号を生成し、当該モニタ信号に基づいて歪補償部の補償データを更新するので、電力増幅部の線形性を確保しつつ消費電力を抑えることができる。
次に、図2および図3を参照して、この実施形態の歪補償部20の構成について説明する。図2に示すように、この実施形態の歪補償部20は、振幅特性補償部21、位相特性補償部22、振幅特性計算部23、位相特性計算部24および更新制御部25を備えている。
振幅特性補償部21は、データ生成部10から入力されたベースバンド信号I、Qについて振幅特性の補償を実行する信号処理手段である。振幅特性補償部21は、入力されたベースバンド信号に、電力増幅部60の非線形特性のうち振幅特性の逆特性となるような補正を加えて電力増幅部60の線形性を確保する。また、位相特性補償部22は、振幅特性補償部21で補正されたベースバンド信号I’、Q’について位相特性の補償を実行する信号処理手段である。位相特性補償部22は、電力増幅部60の非線形特性のうち位相特性の逆特性となるような補正を加えて電力増幅部60の線形性を確保する。
振幅特性計算部23は、振幅特性補償部21での補償データを更新するため、所定の演算処理を行う演算手段である。また、位相特性計算部24は、位相特性補償部22での補償データを更新するため、所定の演算処理を行う演算手段である。更新制御部25は、モニタ信号生成部80から与えられるモニタ信号に基づいて、振幅特性補償部21および位相特性補償部22それぞれでの補償データを更新するタイミングを決定する更新内容決定手段である。更新制御部25は、更新すべき補償データの内容として、例えば、振幅特性補償データのみ更新、位相特性補償データのみ更新、振幅特性および位相特性それぞれの補償データを更新、等のいずれが適切かを判定し、振幅特性計算部23および/または位相特性計算部24にそれぞれの補償データを更新すべきタイミングを指示する機能を有する。
モニタ信号生成部80からモニタ信号を受け取ると、更新制御部25は、モニタ信号に基づいて振幅特性および/または位相特性の補償データの更新の有無およびタイミングを決定し、更新する場合は振幅特性計算部23および位相特性計算部24にそれぞれ補償データの算出を指示する。指示を受けた振幅特性計算部23および位相特性計算部24は、振幅特性補償部21および位相特性補償部22の補償データを更新する。
一方、振幅特性補償部21は、送信信号に振幅特性の補償を行って位相特性補償部22に渡し、位相特性補償部22は、振幅特性の補償された送信信号について位相特性の補償を行っている。振幅特性補償部21および位相特性補償部22の補償データが更新されると、振幅特性補償部21および位相特性補償部22は、更新された補償データにより送信信号の補償を実行する。
このように、この実施形態の歪補償装置によれば、モニタ信号に基づいて所定のタイミングで振幅特性および/または位相特性の補償を行うので、独立したタイミングで更新を行うことができ、有効な歪補償処理と消費電力の低減との両立を図ることができる。
続いて、この実施形態に係る振幅特性補償部21、位相特性補償部22、振幅特性計算部23、位相特性計算部24および更新制御部25の構成について詳細に説明する。図3に示すように、振幅特性補償部21は、実数乗算部211、振幅計算部212および振幅逆特性テーブル213を備えている。位相特性補償部22は、複素乗算部221、振幅計算部222および位相逆特性テーブル223を備えている。更新制御部25は、減算部251、記憶部252、モードテーブル253、判定部254およびシーケンサ255を備えている。なお、振幅特性計算部23は、振幅特性の補償データを計算する振幅特性計算部として機能し、位相特性計算部24は、位相特性の補償データを計算する位相特性計算部241として機能する。
実数乗算部211は、送信信号としてのデジタルベースバンド信号の実数部を乗算処理する演算手段である。振幅計算部212は、同じくベースバンド信号の振幅値を算出する演算手段である。振幅逆特性テーブル213は、ベースバンド信号の振幅値と対応する振幅特性の補償係数とを対応させて記憶した定義記憶手段である。
複素乗算部221は、実数乗算部211により乗算処理されたベースバンド信号について、複素部を乗算処理する演算手段である。振幅計算部222は、振幅計算部212と対応し、実数乗算部211により乗算処理されたベースバンド信号の振幅値を算出する演算手段である。位相逆特性テーブル241は、同じく実数乗算部211により演算処理されたベースバンド信号の振幅値と対応する位相特性の補償係数とを対応させて記憶した定義記憶手段である。
減算部251は、モニタ信号生成部80から送られるモニタ信号と直近に更新処理した際のモニタ信号との差分を計算する演算手段である。すなわち、時系列的に連続するモニタ信号の前後の差分を算出してモニタ信号の変動幅を計算する作用をする。記憶部252は、直近で更新処理を行った際のモニタ信号を参照信号として記憶する記憶手段である。モードテーブル253は、歪補償部20の補償係数を更新する内容(更新モード)を記憶した記憶手段である。判定部254は、減算部251での差分結果と図示しない閾値とを比較して、閾値を超える場合にモードテーブル253に記憶された更新モードの中から適切なモードを選択する補償内容決定手段である。シーケンサ255は、判定部254により選択された更新モードに基づいて、振幅特性計算部23および位相特性計算部24に振幅特性および位相特性の補償係数の更新およびそのタイミングを指示する更新指示手段である。
データ生成部10から送信信号たるベースバンド信号I、Qを受けると、振幅計算部212は、ベースバンド信号I、Qの振幅値を計算して実数乗算部211に渡す。次いで、実数乗算部211は、受け取った振幅値を用いて振幅逆特性テーブル213から振幅特性の補償係数を読み出す。実数乗算部211は、ベースバンド信号I、Qと読み出した補償係数との乗算処理を行って振幅特性の補償を行う。
振幅特性の補償が行われると、振幅計算部222は、振幅特性の補償が行われた信号I’、Q’の振幅値を計算して複素乗算部221に渡す。次いで、複素乗算部221は、受け取った振幅値を用いて位相逆特性テーブル223から位相特性の補償係数を読み出す。そして、複素乗算部221は、振幅特性が補正されたベースバンド信号I’、Q’と読み出した補償係数との複素乗算処理を行って位相特性の補償を行う。振幅特性と位相特性の補償が行われた送信信号(ベースバンド信号I”、Q”)は、D/A変換部30に渡される。
ここで、図4を参照して、更新制御部25の更新決定動作を詳細に説明する。モニタ信号生成部80からモニタ信号を受けると、減算部251は、受け取ったモニタ信号と記憶部252に記憶された前回更新を行った際のモニタ信号との差分値Δを計算する(ステップ301。以下「S301」のように称する。)。差分値Δを計算すると、減算部251は、差分結果を判定部254に渡す。
判定部254は、受け取った差分値Δと判定部254が保持する閾値σとを比較する(S302)。
差分値Δが閾値σ以下の場合(S302のNo)、判定部254は、補償データの更新を指示しない。減算部251は引き続きモニタ信号の減算処理を続行する。
差分値Δが閾値σを超える場合(S302のYes)、判定部254は、モードテーブル253から閾値に応じた適切な更新モードを読み出してシーケンサ255に渡す。シーケンサ255は、渡された更新モードにより振幅特性や位相特性の補償データの計算を、振幅特性計算部231および位相特性計算部241に指示する(S303)。例えば、更新モードが、振幅特性および位相特性の両方を補償するものである場合、シーケンサ255は、所定のタイミングで振幅特性計算部231および位相特性計算部241のそれぞれに補償データの計算を指示する。
続いて、図5を参照して、更新制御部25の補償データ計算指示動作を詳細に説明する。判定部254から更新モードを受け取ると(S310)、シーケンサ255は、更新モードを解析する(S311)。
更新モードがAMモード、すなわち振幅特性の補償データのみ更新するモードである場合(S311のYes)、シーケンサ255は、振幅特性の補償データの計算を振幅特性計算部231に指示する。振幅特性の補償データ算出の指示を受けると、振幅特性計算部231は、所定の振幅特性補償データを算出する(S312)。
補償データが算出されると、振幅特性計算部231は、補償データを振幅逆特性テーブル213に保存する(S313)。
更新モードがPMモード、すなわち位相特性の補償データのみ更新するモードである場合(S314のYes)、シーケンサ255は、位相特性の補償データの計算を位相特性計算部241に指示する。位相特性の補償データ算出の指示を受けると、位相特性計算部241は、所定の位相特性補償データを算出する(S315)。
補償データが算出されると、位相特性計算部241は、補償データを位相逆特性テーブル223に保存する(S316)。
更新モードがAM+PMモード、すなわち振幅特性および位相特性の補償データそれぞれを更新するモードである場合(S314のNo)、シーケンサ255は、振幅特性の補償データの計算を振幅特性計算部231に指示するとともに、位相特性の補償データの計算を位相特性計算部241に指示する。
振幅特性の補償データ算出の指示を受けると、振幅特性計算部231は、所定の振幅特性補償データを算出する(S317)。また、位相特性の補償データ算出の指示を受けると、位相特性計算部241は、所定の位相特性補償データを算出する(S318)。
補償データが算出されると、振幅特性計算部231は、補償データを振幅逆特性テーブル213に保存するとともに、位相特性計算部241は、補償データを位相逆特性テーブル223に保存する(S319)。
このように、この実施形態の歪補償装置、増幅装置、送信装置、歪補償方法では、電力増幅部の動作状態を示すモニタ信号に基づいて歪補償の補償データの更新を行うので、電力増幅部の線形性を確保しつつ消費電力を抑えることができる。また、この実施形態の歪補償装置、増幅装置、送信装置、歪補償方法では、モニタ信号に応じて歪補償の補償データの更新を細かく設定できるので、きめ細かい歪補償を実現することができる。すなわち、電力増幅装置の状態に応じて振幅特性の補償データのみ更新したり、位相特性の補償データのみ更新したり、あるいは振幅特性および位相特性それぞれの補償データを一括して更新したりすることが可能となる。
ここで、電力増幅部の動作状態を示すモニタ信号としては、電力増幅器の出力電力、アナログ部の利得、アナログ部における位相差、電力増幅部の温度、使用周波数、電力増幅器の特性係数、隣接チャネル漏洩電力比といったものが考えられる。また、モニタ信号を用いず、タイマーにより一定時間ごとに補償データを更新してもよい。
次に、図6を参照して、更新制御部25の更新決定動作の他の例について詳細に説明する。図6の動作例では、振幅特性補償データの更新直後に再びモニタ信号を取得し、依然として差分値が閾値を超えていた場合にさらに位相特性補償データの更新を行うものである。
判定部254は、あらかじめ更新モードを振幅特性の補償データを更新するAMモードと設定しておく(S320)。
モニタ信号生成部80からモニタ信号を受けると、減算部251は、受け取ったモニタ信号と記憶部253に記憶された前回更新を行ったモニタ信号との差分値Δを計算する(S321)。差分値Δを計算すると、減算部251は、差分結果を判定部254に渡す。
判定部254は、受け取った差分値Δと判定部254が保持する閾値σとを比較する(S322)。
差分値Δが閾値σ以下の場合(S322のNo)、判定部254は、補償データの更新を指示せず、処理を続行する場合は補償データを初期値のAMモードに設定し(S330のNo)、減算部251は引き続きモニタ信号の減算処理を続行する。
差分値Δが閾値σを超える場合(S322のYes)、判定部254は、シーケンサ255に対し現在の更新モードを渡す。シーケンサ255は、受け取った更新モードを判定する(S323)。
初期値の更新モードはAMモードであるから(S323のYes)、シーケンサ255は、振幅特性計算部231に対し振幅特性の補償データ計算を指示する。指示を受けた振幅特性計算部231は、所定の振幅特性補償データを算出する(S324)。
補償データが算出されると、振幅特性計算部231は、補償データを振幅逆特性テーブル213に保存する(S325)。
判定部254は、シーケンサ255に更新モードを渡すと、更新モードを位相特性の補償データを更新するPMモードとして設定する(S326)。
引き続き、モニタ信号生成部80からモニタ信号を受けると、減算部251は、受け取ったモニタ信号と記憶部253に記憶された前回更新を行ったモニタ信号との差分値Δを計算する(S321)。差分値Δを計算すると、減算部251は、差分結果を判定部254に渡す。
判定部254は、受け取った差分値Δと判定部254が保持する閾値σとを比較する(S322)。
差分値Δが閾値σ以下の場合(S322のNo)、判定部254は、補償データの更新を指示せず、処理を続行する場合は補償データを初期値のAMモードに設定し(S330のNo)、減算部251は引き続きモニタ信号の減算処理を続行する。
差分値Δが依然として閾値σを超える場合(S322のYes)、判定部254は、シーケンサ255に対し現在の更新モードを渡す。シーケンサ255は、受け取った更新モードを判定する(S323)。
ステップ326において更新モードがPMモードに設定されているから(S323のNo)、シーケンサ255は、位相特性計算部241に対し位相特性の補償データ計算を指示する。指示を受けた位相特性計算部241は、所定の位相特性補償データを算出する(S327)。
補償データが算出されると、位相特性計算部241は、補償データを位相逆特性テーブル223に保存する(S328)。
判定部254は、シーケンサ255に更新モードを渡すと、更新モードを位相特性の補償データを更新するAMモードとして設定する(S329)。
このように、この動作例の更新制御部25によれば、振幅特性の補償データの更新と位相特性の補償データの更新とを交互に行うので、バランスの取れた補償データ更新を実現できる。
次に、図7を参照して、更新制御部25の更新決定動作の他の例について詳細に説明する。図7は、振幅特性補償データと位相特性補償データのそれぞれを更新するためのモニタ信号を同一のモニタ信号とし、各々の特性の更新に対応する閾値が異なる場合の動作例である。
モニタ信号生成部80からモニタ信号を受けると、減算部251は、受け取ったモニタ信号と記憶部253に記憶された前回更新を行ったモニタ信号との差分値Δを計算する(S331)。差分値を計算すると、減算部251は、差分結果を判定部254に渡す。
判定部254は、受け取った差分値Δと判定部254が保持する第1の閾値σとを比較する(S332)。
差分値Δが閾値σを超える場合(S332のYes)、判定部254は、シーケンサ255に対し更新モードとしてPMモードを指示し、シーケンサ255は、モードテーブル253からPMモードの補償データ更新として位相特性計算部241に位相特性の補償データ計算を指示する(S333)。
補償データが算出されると、位相特性計算部241は、補償データを位相逆特性テーブル223に保存する(S334)。
差分値Δが閾値σ以下の場合(S332のNo)、判定部254は、さらに差分値Δと判定部254が保持する第2の閾値σとを比較する。
差分値Δが閾値σを超える場合(S336のYes)、判定部254は、シーケンサ255に対し更新モードとしてAMモードを指示し、シーケンサ255は、モードテーブル253からAMモードの補償データ更新として振幅特性計算部231に振幅特性の補償データ計算を指示する(S337)。
補償データが算出されると、振幅特性計算部231は、補償データを振幅逆特性テーブル213に保存する(S338)。
差分値Δが閾値σ以下の場合(S336のNo)、判定部254は、補償データの更新を指示せず、減算部251は引き続きモニタ信号の減算処理を続行する。
更新処理を終了する場合(S335のYes)は終了する。
図7に示す動作例では、閾値σ1をσ2よりも高く設定し、かつ位相特性補償データの更新(S334)よりも振幅特性補償データの更新(S338)が優先的に実行されるように(差分値Δが小さくても実行するように)動作している。これは、電力増幅器の振幅特性と位相特性とでは、振幅特性の方が特性劣化に強く影響するからであり、振幅特性補償データの更新頻度を位相特性補償データの頻度に比べ高く設定しておくことで、振幅特性補償データと位相特性補償データを同時に更新する場合に比べ、特性の劣化を防ぎながら消費電力を抑えることが可能となる。なお、図7に示す例では、小さい閾値σを振幅特性補償データの更新、大きい閾値σを位相特性補償データの更新としているが、これには限定されない。例えば、大きい閾値σを振幅特性および位相特性の補償データの更新と対応させてもよい。すなわち、差分値Δが小さい閾値を超えた場合は振幅特性の補償データのみ更新し、差分値Δが大きい閾値を超えた場合は振幅特性に加えて位相特性の補償データをも更新することになる。これにより、差分値Δが小さい場合は振幅特性の補償データのみ更新し、差分値Δが大きい場合(平常状態からの変動が大きい場合)には振幅および位相全ての補償データを更新させることができる。
ここで、図8を参照して、更新制御部25の変形例について説明する。図8に示す更新制御部250は、図3に示す更新制御部25に減算部256をさらに備えたものであり、共通の要素には同一の符号を付して示し、重複する説明を省略する。
図8に示す更新制御部250では、モニタ信号生成部80から二つのモニタ信号を受け取り、減算部251および256が、各々のモニタ信号と前に更新した際の各々のモニタ信号との差分値Δ、Δを算出して判定部254に渡している。そして、判定部254は、二つの差分結果に基づいて、モードテーブル253から適切な更新モードを選択して読みだしている。すなわち、図8に示す更新制御部250では、二つのモニタ信号に基づいて振幅特性および位相特性それぞれの補償データを更新するので、補償データをきめ細かく更新することが可能になり、消費電力をより低減することが可能になる。
なお、図8に示す例では二つのモニタ信号に基づいて振幅特性および位相特性それぞれの補償データを更新しているが、これには限定されない。第1のモニタ信号を振幅特性の補償データ更新用、第2のモニタ信号を位相特性の補償データ更新用と定義しておき、判定部254が各々のモニタ信号の差分結果に基づいて、振幅特性の補償データの更新および位相特性の補償データの更新を独立して行ってもよい。
例えば、判定部254は、振幅特性については、モニタ信号1の差分値Δとそれに対応する閾値σの値とを比較し、Δの方が大きい場合に振幅特性の補償データの更新と判定し、位相特性については、モニタ信号2の差分値Δとそれに対応する閾値σの値とを比較し、Δの方が大きい場合に位相特性の補償データの更新と判定する。これは、モニタ信号の特性が振幅特性および位相特性のいずれか一方に強い相関性がある場合に有効である。
次に、図9ないし図15を参照して、この実施形態の歪補償部20に与えられるモニタ信号を生成するモニタ信号生成部の構成例について詳細に説明する。この実施形態の歪補償部20では、電力増幅部60の動作状態に応じて歪補償のための補償データを更新処理している。したがって、電力増幅部60の非線形歪に影響を与えるパラメータをモニタ信号として生成することが必要となる。図9ないし図15に示すモニタ信号生成部81ないし87は、それぞれ、電力増幅器の出力電力の増減(定格出力との差)、隣接チャネル漏洩電力比(定格値との差)、アナログ部における位相差の発生、アナログ部における利得の発生、電力増幅器の特性係数の変動、電力増幅部の温度上昇、使用周波数の変更について、各々数値化したモニタ信号を生成している。
図9に示すモニタ信号生成部81は、電力増幅部60の出力信号の一部を取り込んで直交復調処理する直交復調部101と、復調されたベースバンド信号の高域周波数帯をカットするLPF102と、高域カットされたベースバンド信号をアナログ−デジタル変換するA/D変換部103と、デジタルに変換されたベースバンド信号を高速フーリエ変換して時間軸信号を周波数軸信号に変換するFFT部104と、周波数軸上に展開された所望の信号帯域内の電力を平均化する信号帯域内平均化部105と、信号帯域内の信号各々の電力を合算する合成部106とを備えている。
直交復調部101、LPF102およびA/D変換部103は、それぞれ直交変調部50、LPF40およびD/A変換部30と対応している。すなわち、電力増幅部60から取り込まれた出力信号の一部は、直交復調部101、LPF102およびA/D変換部103を経て歪補償部20の出力信号へと復元されることになる。復元された信号は、FFT104により周波数軸上に展開され、信号帯域内平均化部105により所望の信号帯域内において電力が平均化され、合成部106により各々の信号の電力成分が合成される。このような構成により、電力増幅部60の出力信号の一部に基づいて、所定の信号帯域内における電力増幅部60の出力電力を求めることができる。
モニタ信号生成部81によりモニタ信号を生成する場合、更新制御部25の閾値σ、σを例えば±2[dB]、±1[dB]とし、モードテーブル253には例えば±1[dB]を超えると更新モードがAMモード、±2[dB]を超えると同じくAM+PMモードとするように設定する。このような設定により、歪補償部20は、出力電力の変動幅が±1[dB]を超えると振幅特性の補償データを更新し、同じく±2[dB]を超えると振幅特性に加えて位相特性の補償データも更新する。すなわち、電力増幅部60の動作状態が小さい場合と大きい場合とで更新内容と頻度が変更されるので、歪補償部20における消費電力を抑えることができる。
図10に示すモニタ信号生成部82は、図9に示すモニタ信号生成部81に加えて、FFT104により周波数軸信号に展開された信号の一部を取り込んで電力増幅部60の動作周波数の全帯域内の電力を平均化する全帯域平均化部108と、平均化された全帯域の信号から所望の周波数帯域に隣接する周波数帯の信号を抽出する特定帯域抽出部109と、抽出された帯域内の信号各々の電力を合算する合成部110と、合成部110の出力から合成部106の出力を除算処理する除算部107とを備えている。
直交復調部101から合成部106までの要素の構成および作用は、モニタ信号生成部81と共通する。すなわち、電力増幅部60から取り込まれた出力信号の一部は、直交復調部101、LPF102およびA/D変換部103を経て歪補償部20の出力信号へと復元されることになる。復元された信号は、FFT104により周波数軸上に展開され、全帯域平均化部108により電力増幅部60の動作周波数全域内において平均化され、特定帯域抽出部109により所望の周波数帯域に隣接する周波数帯域が抽出され、合成部110により抽出された帯域内の各々の信号の電力成分が合成される。このような構成により、電力増幅部60の出力信号の一部に基づいて、目的周波数帯域に隣接する帯域内における電力増幅部60の出力電力を求めることができる。
そして、除算部107により、合成部110から出力される隣接周波数帯における電力を合成部106から出力される目的周波数帯における電力で除算処理することで、隣接チャネル漏洩電力比を求めることができる。
モニタ信号生成部82によりモニタ信号を生成する場合、更新制御部25の閾値σ、σを例えば−50[dB]、−60[dB]とし、モードテーブル253に例えば−60[dB]を超えると更新モードがAMモード、−50[dB]を超えると同じくAM+PMモードとするように設定する。このような設定により、歪補償部20は、隣接チャネル漏洩電力比が−60[dB]を超えると振幅特性の補償データを更新し、同じく−50[dB]を超えると振幅特性に加えて位相特性の補償データも更新する。
隣接チャネル漏洩電力比はシステムの特性を表しており、一般に劣化が許されない。そのため、−60[dB]を超えた場合に非線形性に与える影響の大きい振幅特性の補償データをまず更新する。そして、さらに−50[dB]を超えて悪化した場合には、振幅特性に加えて位相特性の補償データも更新する。モニタ信号生成部82によれば、通信条件に規定される隣接チャネル漏洩電力比に基づいて歪補償部20の補償データを更新するので、非線形歪の補償をより確保した上で消費電力を抑えることが可能になる。
図11に示すモニタ信号生成部83は、電力増幅部60の出力信号の一部を取り込んで直交復調処理する直交復調部101と、復調されたベースバンド信号の高域周波数帯をカットするLPF102と、高域カットされたベースバンド信号をアナログ−デジタル変換するA/D変換部103と、デジタル化されたベースバンド信号の位相と歪補償部20の出力信号の位相とを比較する位相比較部111とを備えている。直交復調部101、LPF102およびA/D変換部103は、モニタ信号生成部81と共通するため、重複する説明を省略する。
直交復調部101からA/D変換部103を経て復元された信号は、位相比較部111に入力される。一方、歪補償部20の出力信号も位相比較部111に入力されている。そして、歪補償部20は、二つの入力信号を比較してその位相差を数値化して歪補償部20にモニタ信号として出力する。すなわち、モニタ信号生成部83は、電力増幅部60における位相変化を検出することができる。
モニタ信号生成部83によりモニタ信号を生成する場合、閾値σを0とし、モードテーブル253に、例えば、位相差が発生した場合にPMモードとするように設定する。このような設定により、歪補償部20は、位相歪が発生したときに位相特性の補償データを更新する。電力増幅部60での位相変化は、遅延時間に起因する変化であるから非線形パラメータを更新する必要はない。したがって、不要な補償データ更新をせず消費電力を抑えることが可能になる。
図12に示すモニタ信号生成部84は、電力増幅部60への入力信号(直交変調部50の出力信号)の信号レベルを検出するレベル検出部112と、歪補償部20の出力信号を二乗平均平方根(Root Mean Square : RMS)演算するRMS部113と、レベル検出部112が検出した信号レベルとRMS部113が演算した演算結果とを比較する比較部114とを備えている。
直交変調部50から出力される送信信号はレベル検出部112に入力され、レベル検出部112は、その送信信号の信号レベルを検出する。一方、歪補償部20から出力されるベースバンド信号I”、Q”はRMS部113に入力され、RMS部113は、ベースバンド信号I”、Q”を二乗平均平方根演算する。そして、比較部114は、信号レベルの検出結果と二乗平均平方根の演算結果とを比較し、その差を数値化して歪補償部20にモニタ信号として出力する。すなわち、モニタ信号生成部84は、D/A変換部30から直交変調部50までのアナログ部において生じた利得を検出することができる。
モニタ信号生成部84によりモニタ信号を生成する場合、更新制御部25の閾値σ、σを例えば±0.6[dB]、±0.3[dB]とし、モードテーブル253に例えば±0.3[dB]を超えると更新モードがAMモード、±0.6[dB]を超えると同じくAM+PMモードとするように設定する。このような設定により、歪補償部20は、上記アナログ部における利得が±0.3[dB]を超えると振幅特性の補償データを更新し、同じく±0.6[dB]を超えると振幅特性に加えて位相特性の補償データも更新する。
アナログ信号処理部において発生する利得は、信号レベルを増減する。歪補償部20においては、実数乗算部211および複素乗算部221が、振幅計算部212および222が算出した振幅値をアドレスとして補償データの記憶された振幅逆特性テーブル213および位相逆特性テーブル223から補償データを読み出しているから、信号レベルの増減は歪補正の精度に直接影響してしまう。そこで、まずAMモードにより振幅特性の補償データ更新を優先的に実行し、さらに悪化した場合に位相特性の補償データ更新も実行することが望ましい。したがって、必要十分な補償データ更新を行うことができ、消費電力を抑えることが可能になる。
図13に示すモニタ信号生成部85は、電力増幅部60の出力信号の一部を取り込んで直交復調処理する直交復調部101と、復調されたベースバンド信号の高域周波数帯をカットするLPF102と、高域カットされたベースバンド信号をアナログ−デジタル変換するA/D変換部103と、デジタル化されたベースバンド信号を複素除算演算する複素除算部115と、複素除算処理されたベースバンド信号の振幅成分を抽出する振幅成分取得部116および位相成分を抽出する位相成分取得部117と、歪補償部20の出力ベースバンド信号から振幅成分を抽出する振幅成分取得部120と、振幅成分取得部116および位相成分取得部117により抽出された振幅成分・位相成分と、振幅成分取得部120により抽出された振幅成分とに基づいて電力増幅部60の特性係数を推定する係数推定部118および119とを備えている。直交復調部101、LPF102およびA/D変換部103は、モニタ信号生成部81と共通するため、重複する説明を省略する。
直交復調部101からA/D変換部103を経て復元された信号は、複素除算部115に入力される。一方、歪補償部20の出力信号も複素除算部115に入力される。複素除算部115は、A/D変換部103からの信号を歪補償部20からの信号で複素除算演算する。
振幅成分取得部116および位相成分取得部117は、それぞれ複素除算演算された信号の振幅成分および位相成分を抽出して係数推定部118および119に渡す。一方、歪補償部20の出力信号は、振幅成分取得部120を介して振幅成分が抽出されて係数推定部118および119に渡される。係数推定部118および119は、振幅成分取得部116および位相成分取得部117からの信号と振幅成分取得部120からの信号とに基づいて電力増幅部60の特性係数を算出して歪補償部20に渡す。このように、モニタ信号生成部85は、電力増幅部60の特性係数を生成することができる。
モニタ信号生成部85によりモニタ信号を生成する場合、モードテーブル253に、例えば、電力増幅部60の特性係数に変動が発生した場合にAM+PMモードとするように設定する。このような設定により、歪補償部20は、特性係数に変動が生じたときに振幅特性および位相特性の補償データを更新する。電力増幅部60の特性係数が大きく変化した場合、高レベルの非線形性歪が発生するため、AM+PMモードにより振幅特性および位相特性の両特性について補償データを更新する。しかし、特性係数に変動がない場合には補償データの更新を行わない。このような設定により、不要な補償データ更新をせず消費電力を抑えることが可能になる。
図14に示すモニタ信号生成部86は、電力増幅部60の増幅素子の近傍に配置され電力増幅部60の温度を検出する温度検出部121と、検出された温度に基づいて対応する補償データを歪補償部20に与える変換テーブル122とを備えている。温度検出部121は、電力増幅部60の温度を常に監視しており、温度に対応する温度信号を変換テーブル122に入力している。変換テーブル122は、入力された温度信号に基づいて対応するモニタ信号を歪補償部20に入力する。
モニタ信号生成部86によりモニタ信号を生成する場合、更新制御部25の閾値σ、σを例えば±50℃、±20℃とし、モードテーブル253に例えば±20℃を超えると更新モードがAMモード、±50℃を超えると同じくAM+PMモードとするように設定する。このような設定により、歪補償部20は、電力増幅部60の温度変化が±20℃を超えると振幅特性の補償データを更新し、同じく±50℃を超えると振幅特性に加えて位相特性の補償データも更新する。
一般に、電力増幅部は放熱処理が施されているから温度変化が緩やかであり、温度変化が急激でなければ電力増幅部の特性が急変することも少ない。そのため、温度変化が緩やかである場合は振幅特性の補償データのみを更新し、急激な温度変化が表れた場合に振幅特性および位相特性の両特性の補償データを更新する。したがって、必要十分な補償データ更新を行うことができ、消費電力を抑えることが可能になる。
図15に示すモニタ信号生成部87は、データ生成部10から送信周波数(帯域)の周波数情報fが入力される変換テーブル123を備えている。変換テーブル123は、データ生成部10から周波数情報fを取得し、周波数情報fに基づいて対応するモニタ信号を歪補償部20に入力する。
モニタ信号生成部87によりモニタ信号を生成する場合、モードテーブル253に、例えば、周波数情報fに変動が生じた場合にAM+PMモードとするように設定する。一般に、電力増幅部60により増幅する信号の周波数帯域が変化すると、アナログ信号処理部や電力増幅部60の非線形特性も変化するから、振幅特性および位相特性の両方について補償データを更新する。このような設定により、不要な補償データ更新をせず消費電力を抑えることが可能になる。
なお、この実施形態のモニタ信号生成部としては、以上説明したモニタ信号生成部81ないし87の構成には限定されない。例えば、歪補償部にタイマーを設けて、一定時間間隔で振幅特性および位相特性の両方について補償データを更新してもよい。このような構成により、特殊なモニタ信号生成を行うことなく必要最低限の補償データ更新を行うことができ、消費電力を抑えることができる。
また、上記した実施の形態では歪補償部に振幅データを記憶する手段として振幅逆特性テーブルおよび位相逆特性テーブルを備えるものとして説明したが、これにも限定されない。すなわち、補償データを記憶したテーブルでなくても、多項式演算等補償を行う演算処理部を備えてその補償係数を更新するものとしてもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一つの実施形態の送信装置の構成を示すブロック図である。 この実施形態の歪補償部の概要を示すブロック図である。 この実施形態の歪補償部の構成を詳細に示すブロック図である。 この実施形態の歪補償部の動作を示すフローチャートである。 この実施形態の更新制御部の動作を示すフローチャートである。 この実施形態の更新制御部の動作を示すフローチャートである。 この実施形態の更新制御部の動作を示すフローチャートである。 この実施形態の更新制御部の他の例を示すブロック図である。 この実施形態のモニタ信号生成部の具体例を示すブロック図である。 この実施形態のモニタ信号生成部の具体例を示すブロック図である。 この実施形態のモニタ信号生成部の具体例を示すブロック図である。 この実施形態のモニタ信号生成部の具体例を示すブロック図である。 この実施形態のモニタ信号生成部の具体例を示すブロック図である。 この実施形態のモニタ信号生成部の具体例を示すブロック図である。 この実施形態のモニタ信号生成部の具体例を示すブロック図である。
符号の説明
1…送信装置、10…データ生成部、20…歪補償部、21…振幅特性補償部、22…位相特性補償部、23…振幅特性計算部、24…位相特性計算部、25…更新制御部、30…D/A変換部、40…LPF部、50…直交変調部、60…電力増幅部、70…アンテナ、80ないし87…モニタ信号生成部。

Claims (10)

  1. 増幅器の非線形性を補償する歪補償装置であって、
    前記増幅器の入力信号を補正するための補償パラメータを記憶する記憶部と、
    前記補償パラメータに基づき前記増幅器の入力信号を補正する補償部と、
    前記増幅器の動作状態に応じて前記補償パラメータを更新する更新制御部と
    を具備したことを特徴とする歪補償装置。
  2. 前記記憶部は、前記入力信号の振幅成分を補正するための第1のパラメータおよび前記入力信号の位相成分を補正するための第2のパラメータを記憶し、
    前記補償部は、前記第1および第2のパラメータに基づき前記入力信号の振幅成分および位相成分をそれぞれ補正し、
    前記更新制御部は、前記第1および第2のパラメータを更新することを特徴とする請求項1記載の歪補償装置。
  3. 前記補償部は、
    前記入力信号の振幅値を算出する第1の振幅計算部と、
    前記第1の振幅計算部が算出した振幅値に基づいて前記記憶部に記憶された前記第1のパラメータと前記入力信号とを実数乗算処理する実数乗算部と、
    前記実数乗算処理された信号の振幅値を算出する第2の振幅計算部と、
    前記第2の振幅計算部が算出した振幅値に基づいて前記記憶部に記憶された前記第2のパラメータと前記実数乗算処理された信号とを複素乗算処理する複素乗算部と
    を具備したことを特徴とする請求項2記載の歪補償装置。
  4. 前記増幅器の動作状態を監視して前記増幅器の特性を示すモニタ信号を生成するモニタ信号生成部をさらに備え、
    前記更新制御部は、前記モニタ信号に基づいて前記補償パラメータを更新すること
    を特徴とする請求項1記載の歪補償装置。
  5. 前記モニタ信号生成部は、前記増幅器の出力電力、前記増幅器の隣接チャネル漏洩電力比、前記増幅器の前段で発生する利得、前記増幅器の前段で発生する位相ずれ、前記増幅器の温度、および前記入力信号の周波数の少なくともいずれかを示すモニタ信号を生成することを特徴とする請求項4記載の歪補償装置。
  6. 前記補償パラメータを更新するタイミング信号を出力するタイマー部をさらに備え、
    前記更新制御部は、前記タイマー部のタイミング信号に基づいて前記補償パラメータを更新すること
    を特徴とする請求項1記載の歪補償装置。
  7. 増幅部と、
    前記増幅器の入力信号を補正して前記増幅器の非線形性を補償するための補償パラメータを記憶する記憶部と、
    前記補償パラメータに基づき前記増幅器の入力信号を補正する補償部と、
    前記増幅部の動作状態に応じて前記補償パラメータを更新する更新制御部と
    を具備したことを特徴とする増幅装置。
  8. 前記増幅部の動作状態を監視して前記増幅部の特性を示すモニタ信号を生成するモニタ信号生成部をさらに備え、
    前記更新制御部は、前記モニタ信号に基づいて前記補償パラメータを更新すること
    を特徴とする請求項7記載の増幅装置。
  9. 請求項7記載の増幅装置と、
    前記補償部により補正された入力信号を変調して前記増幅部に入力する変調部と
    を具備したことを特徴とする送信装置。
  10. 増幅器の非線形性を補償する歪補償方法であって、
    前記増幅器の入力信号を補正するための補償パラメータを記憶部に記憶し、
    前記補償パラメータに基づき前記増幅器の入力信号を補正し、
    前記増幅器の動作状態に応じて前記補償パラメータを更新すること
    を特徴とする歪補償方法。
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